平成27年【中学3年生】号 センター利用学習

平成27年【中学3年生】号
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センター利用学習
平成27年6月30日(火)から7月15日(水)にかけて、市内の中学3年生を対
象に科学教育センターを利用した学習がおこなわれました。内容は、「酸・アルカリと
塩」についての実験学習と、「惑星の見え方と動き」についての天体学習でした。その
うち、真岡西中学校,大内中学校の生徒4人に感想を寄せていただきましたので御紹介
します。
真岡西中学校3年 女子
私は、酸とアルカリの水溶液を混ぜて中和す
る実験をしましたが、とても難しかったです。
理由は、駒込ピペットから塩酸を一滴でも多く
滴下してしまうと、BTB溶液の色が変わってし
まい、なかなか中性にすることができなかった
からです。でも、BTB溶液の色が緑色になって
中性になったときはとてもうれしかったです。
また、中和のしくみをモデルで学習しまし
た。先生が一滴の酸がアルカリに入ったときの
様子をていねいに説明してくれたので、とても
わかりやすい授業でした。
真岡西中学校3年 男子
僕は、科学教育センターで、「惑星の見え
方と動き」をプラネタリウムで学習して、金
星は複雑な動きをすることや、月と同じよう
に満ち欠けをして輝いていることがわかりま
した。また、他の太陽系の惑星は、どのよう
な動き方をするのか興味をもちました。
今回が科学教育センターで行う最後の授業
でした。小学校3年生のころから今まで、理
科を学ぶことの楽しさを教えてくださってあ
りがとうございました。
明けの明星を見つけて
いるところです。
水酸化ナトリウム水溶液に塩
酸を入れて、BTB溶液の色を
緑色にしているところです。
<真岡西中>
大内中学校3年 女子
今回の科学センターでの学習では、酸・ア
ルカリと塩についての実験をたくさん行いま
した。私は、実験が好きなのでBTB溶液など
の薬品を入れて色の変化を見たことがとても
おもしろかったです。
そして、アルカリ性と酸性を混ぜると、中
性になることや酸とアルカリが互いの性質を
打ち消しあう反応を中和ということもわかり
ました。
中学校最後の科学教育センターでしたが、
もっとこの施設で勉強したいと思いました。
<大内中>
大内中学校3年 男子
今回の天体学習では、1番星である金星に
ついて学びました。僕は金星が1番星と呼ば
れていることすら知りませんでした。金星は
朝東の空に見えるときは「明けの明星」、夕
方西の空に見える時は「宵の明星」と名前や
見える時間や方位が異なることに驚きまし
た。今度、金星を見るときには学習した事を
思い出して観察したいと思います。
中学校では今回が最後となりましたが、今
後も天体の学習をしたいので見学に行きたい
と思います。
学習のようす
<長沼中>
<真岡中>
アルカリに酸を加えて中和しているところ
イオンをモデル図で表しているところ
<物部中>
<大内中>
中和滴定をしているところ
金星の満ち欠けをモデル実験で
確認しているところ
みんなの疑問に答えます。
~
惑星の名前の由来は?
~
今回は、惑星の名前の由来を簡単におはなししたいと思
います。さてみなさんは物質が原子でできていることを知
っていますよね。水素、酸素、炭素といった原子です。古
代中国ではいろいろな物質は木・火・土・金・水の5種類
の元素からできていると考えられていました。現在の原子
のような感じです。そしていろいろなものをこの5つで説
明しようとしました。現在使われている曜日はそれからで
きています。この5つにくわえて太陽を表す「日」そして
「月」で7つの曜日としています。そして、惑星にもこの
名前をつけたのです。
まずは水星です。太陽のすぐ近くを公転している水星は、
地球よりも大分速く公転しています。その速く回る様子が
水が流れるようだということで水の星、「水星」と名付け
られたそうです。
次は金星です。金は金属をあらわしています。金星は、太陽、月をのぞくと一番明るく輝いている
星です。明けの明星、宵の明星という名前もあるくらいです。金(金属)のように輝いている星、金
の星で、「金星」です。
そして3番目の星は、地球のすぐ外側にある赤い色をしている火星です。火星の表面には酸化鉄が
多くあります。酸化鉄はさびです。鉄がさびたときは赤い色をしていますよね。だから、火星は赤い
のです。「赤」は、「火」をあらわしています。ですから、火のような星、火の星「火星」という名
前になったのです。
4番目は、輪っかがあることで有名な土星です。表面は、白や黄色の縞(しま)が見られます。そ
の縞模様がちょうど土のように見えることから、土の星「土星」となりました。
最後に木星は残った元素「木」をあてて「木の星」、「木星」としたのです。
当時は惑星はこの5つだけと考えられていました。その後 ヨーロッパで 天体望遠鏡が発明され、
天体望遠鏡で空を観測しはじめ、天王星 海王星 冥王星を見つけたのです。それが日本に名前と一緒
に輸入されることになります。そしてその名前を和訳してできたわけです。ですから、天王星のこと
を英語ではウラヌスといいます。それはギリシャ神話の神様で、天空の神様です。天の神様、天の王
様の星で天王星という名前になりました。海王星を英語では ネプチューンといいます。ネプチュー
ンはローマ神話の神様で、海の神様です。ですから「海の王様の星」で「海王星」となるわけです。
◇参考資料:国立科学博物館-宇宙の質問箱-
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/solsys/solsys04.html