第1 総 括 本工事の仕様指示に当り、その優先順位を次の通りとする。 1.特記仕様書 2.共通仕様書(平成20年6月1日 鳥取県土木共通仕様書による。) 水道工事標準仕様書(平成16年 日本水道協会発行による。) 3.工事図面(別添の通り) 4.工事明細書(別添の通り) 第2 特 記 仕 様 書 1.工 事 名 大父木地配水池築造工事 2.工事場所 東伯郡 琴浦町 大字大父 3.工 平成 期 4.工事概要 年 月 日 ∼ 平成21年 2月27日 本工事の概要は、次の通りである。 工 種 構 造 形 状 寸 法 数 量 滅 菌 設 備 設 置 次亜塩素酸注入式 注入能力0.16∼16.0ml/分以上 1式 滅菌室及び電気室 CB造 間口5.5m×奥行2.95m 1棟 配 PC造 内径14.8m、有効水深5.0m、隔壁2池 1池 RC造 幅2.1m×長2.3m×高1.9m 1室 水 池 築 造 緊急遮断弁及び流量計室 配 水 池 敷 地 整 備 配 水 池 付 帯 設 備 1式 配水池場内舗装 1式 5.そ の 他 イ)管材の規格は、次の通りとする。 水道用ダクタイル鋳鉄管(K形3種管) JIS G5526 JWWA G113 同上異形管 JIS G5527 JWWA G114 水道用硬質塩化ビニル管 JIS K6742 同上異形管 JIS K6743 ロ)フランジ継手 口 (1組当り) ボールト・ナット (耐食合金) 径 フランジパッキン (全面パッキン) mm 形状寸法 本数 φ150 M16×75 6 φ100 M16×75 4 厚3mm 摘 要 枚数 1 上水フランジ ハ)PC配水池 1)一般事項 (1)適用の範囲 本事項は、設計図書のうちプレストレストコンクリート(以下PCという。)タンクの施工、及び、 それに付随する部分について適用する。 (2)疑 義 本仕様書は、共通仕様書を補足するものであり、共通仕様書の内容と重複する事項については、本 仕様書によるものとする。 また、設計図書、及び、本仕様書に明示がない事項、または、その内容に疑義が生じた場合には、 あらかじめ係員の指示を受けなければならない。 2)形式及び諸寸法 (1)本体形式 円筒形プレストレストコンクリートタンク(隔壁型) (2)構造及び諸寸法 内 径 D=14.800m 有 効 水 深 H= 5.000m 有 効 容 量 V= 壁 t= 0.250m 厚 820m3 側壁支持形式 側壁下端:固定支持 基 礎 形 式 直接基礎 3)PC工法 横締工は、PC鋼より線を使用するシングルストランド工法とし、楔状定着とする。 (グラウト方式) 縦締工は、PC鋼棒を使用し、ナットにて定着する工法とする。 (グラウト方式) 4)コンクリート工事 (1)レディーミクストコンクリート 本工事に使用するコンクリートは、原則としてJIS A 5308(レディーミクストコンクリート) とし、工場は、JISマーク表示許可工場で、かつ、コンクリート主任技士、または、コンクリート 技士の資格をもつ技術員のいる工場から選定する。 (2)コンクリート用材料 a)セメント セメントは、均しコンクリート、及び、躯体については、JIS R 5211(高炉セメント) B種、又はJIS R 5210(ポルトランドセメント)を、その他については、JIS R 5210 (ポルトランドセメント)を用いる。 その他の、セメントを使用する場合には、十分に調査・試験をしたうえで、使用の可否を判定 しなければならない。 b)骨 材 骨材は、コンクリート標準示方書(土木学会)に準ずるものを使用し、粗骨材最大寸法は、 20mm(または25mm。基礎コンクリートに関しては40mm)以下とし、かつ、鉄筋・ PC鋼材・シースの間を容易に通過するものを使用しなければならない。 c)混和材料 混和材料を用いる場合には、係員の許可を得て、かつ、混和材料の種類・品質、及び、その 使用方法については、係員の承認を得なければならない。 d)コンクリート仕様 PC・RC各部のコンクリート仕様は、次のとおりとする。 設計基準強度 スランプ 粗骨材最大寸法 均しコンクリート 18 N/mm 2 8±2.5 cm 40 mm 底版コンクリート 30 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 36 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 24 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 24 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 24 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 36 N/mm 2 12±2.5 cm 20 or 25 mm 側壁コンクリート 仕切壁コンクリート ドームパネルコンクリート ドーム場所打ちコンクリート ドームリング部コンクリート (3)コンクリートの配合 コンクリートの配合は、所要の強度・耐久性・水密性、及び、作業に適するワーカビリティーを 確保できる範囲内で、単位水量を出来るだけ少なくすることを原則とする。水セメント比は55% 以下とする。また、あらかじめ、試し練りを行い、係員の承認を得なければならない。 (4)コンクリートの試験 上記のコンクリートについては、下記の試験を行わなければならない。 a)スランプ試験 スランプ試験は、現場においてミキサー車から直接採取したもので行わなければならない。 b)圧縮強度試験 コンクリートの圧縮強度試験は、JIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に より、材令7日・28日の圧縮強度試験を、側壁コンクリートについては、プレストレス導 入時・材令7日・28日の圧縮強度試験を行うものとする。 圧縮強度試験用供試体は、打設中のコンクリートから、各々3本の供試体を採取し、プレ ストレス導入時、並びに材令7日については、打設したコンクリートと同じ状態で養生し、 材令28日は、標準養生とする。 (5)コンクリートの打設 プレストレストコンクリートにおいては、高強度のかた練りコンクリートであるため、必 ずバイブレーターを使用し、ポンプ車によりコンクリートを打設する。 尚、コンクリートの打設に当たっては、下記に十分注意しなければならない。 a)コンクリートの打設は、片側から順序良く打設する。 b)バイブレーターは、長時間シースに当てないようにする。また、バイブレーターのかけ過ぎ のないように注意する。 c)底版のコンクリートは、原則として1回打ちとする。尚、打継目を設ける場合は、別途計画 書を提出し、係員の承認を得なければならない。 d)PC鋼材の端部は、はらんだり、角度変化が起こらない様にし、定着具の接するコンクリー ト面は、平滑に仕上げなければならない。 e)打継目は、できるだけ90度とし、コンクリートの打設に当たっては、あらかじめゆるんだ 骨材、レイタンス、雑物を取り除く。 (6)養 生 コンクリートは、打設後、表面を荒らさないで作業ができる程度に硬化してから、コンクリ ートの露出面を、養生用マット、布等を濡らしたもので覆うか、または、散水を行い、湿潤状 態に保たなければならない。また、硬化初期のコンクリートが、有害な振動や、外力による悪 影響を受けないようにするとともに、コンクリート打設後少なくとも1日間は、その上を歩行 したり、作業をしてはならない。やむを得ず歩行したり作業を行う必要がある場合は、係員の 承認を受けなければならない。 5)型枠工事 (1)型 枠 型枠は、設計図書に示されたコンクリート部材の位置、形状、及び、寸法に正しく一致させ、 コンクリートの側圧・打設後の振動・衝撃に耐え、かつ、コンクリートが、所定の寸法、公差 をこえるひずみ、狂いなどが生じないような構造としなければならない。 (2)型枠の材料 型枠の材料は、メタルフォーム、及び、合板を使用し、側壁工事の場合、セパレーター等に より、円形を正確に保持する構造としなければならない。 特にメタルフォームは、変形・錆等の無いものを使用し、構造物の外観を害さないようにし なければならない。 (3)型枠の組立及び取り外し 型枠は設計図書に示された、位置、形状、及び、寸法を満足するとともに、コンクリート打 設時に、移動しないように所定の位置に、強固に組み立てる。 型枠の取り外しは、原則としてコンクリート打設の翌日以降とし、底版についてはコンク リートの圧縮強度が、σc=3.5 N/mm 2 以上、側壁については、コンクリートの圧縮強度が、 σc=5.0 N/mm 2 以上発現したときとする。 6)鉄筋工事 (1)鉄筋及び溶接金網 鉄筋は、JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)の規定に、溶接金網は、JIS G 3551 (溶接金網及び鉄筋格子)の規定に適合したものを各々用い、設計図書に示された形状、及 び、寸法に正しく一致するように、材質を害さない方法で加工しなければならない。 (2)鉄筋の組立 鉄筋は、正しい位置に緊結し、コンクリート打設前に係員の検査を受けなければならない。 鉄筋の組立に当たっては、必要に応じて、適当な組立用鉄筋を使用し、十分堅固にしなけれ ばならない。 7)足場及び支保工 内外の足場、及び、支保工は、ビティ枠、または、単管(鋼管)を用い、各々を横布、筋 違で緊結し、コンクリート打設、その他の作業が安全に行える構造としなければならない。 8)PC工事 PC鋼より線は、JIS G 3536(PC鋼線及びPC鋼より線)の規定に適合したものを 用いなければならない。また、PC鋼棒は、JIS G 3109(PC鋼棒)の規定に適合した ものを用いなければならない。 (1)PC鋼材の取扱い PC鋼材は、浮き錆・油等の異物を取り除いて使用するとともに、シースは、コンクリー ト打設中に破損を生じることの無いものを使用しなければならない。また、運搬・保管にあ たっては、鋼材の正常な性質を損なわないような方法によらなければならない。 (2)PC鋼材の組立 PC鋼材は、設計図書に示された位置に正しく配置し、コンクリートの打設の際、移動を 生じないよう組立鉄筋を使用し、十分堅固に保持しなければならない。 PC鋼棒のネジ部の保護材は使用直前まで取り除いてはならない。また、PC鋼棒をカップラーで 接続する場合は、カップラーの両端から、ほぼ、その中心まで各々の鋼棒端を届かせねばならない。 (3)プレストレスの導入 プレストレスの導入に際しては、土木学会コンクリート標準示方書に準拠し、かつ、部材 の設計断面で所定の引張力が得られるように緊張しなければならない。 また、プレストレスを与える時は、コンクリートの圧縮強度を測定し、所定の強度に達し たとき、係員の承認を得て行うものとする。 この時の所定強度とは、プレストレスを与えた直後にコンクリートに起こる最大圧縮応力 度の1.7倍以上で、かつ、定着によって生じる力に耐え得る強度以上の強度をいう。 横締PC鋼より線は、定着柱側面より両引きで緊張して、プレストレスを導入する。この 場合、原則として1段おきに90度ずつ変位させて千鳥に緊張し、平均したプレストレスを 与えるように行う。 縦締PC鋼棒は、側壁コンクリート天端より片引きで緊張し、プレストレスを導入する。 この場合、ジャッキ2台を対称に配置し、同時に作動させることを原則とする。 尚、プレストレス導入作業中の危険防止については、特に留意しなければならない。 (4)プレストレスの導入管理 プレストレスの導入管理は、あらかじめ計算したマノメーターの示度とPC鋼材の伸びを チェックしながら作業をしなければならない。尚、示度と伸びとの差が5%以上ある場合は、 その原因を確かめ、これを修正しなければならない。 (5)PC鋼材の試験 PC鋼材は、これを用いる前に、引張強度・降伏点強度・伸び等について試験しなければ ならない。以上の試験を現場で実施する事は困難であるので、製造者より提出された試験結 果により品質を確認しなければならない。 (6)緊張装置の試験 PC鋼材の緊張に用いるジャッキは、使用前にキャリブレーションを行い、係員の承認を 受けた後、使用しなければならない。 9)グラウト工事 (1)グラウトの品質 グラウトの品質は、土木学会基準(PCグラウト試験方法)による各種試験に適合したも のでなければならない。 (2)グラウトの施工 グラウトは、コンクリート標準示方書(土木学会)に準拠して入念に施工しなければならない。 グラウトの施工は、注入口より注入したグラウトと、流出口より流出したグラウトの濃度 が一様になったのを確認した後、流出口、流入口の順に栓をするものとする。 10)防水工事 (1)防水塗装 防水塗装は、エポキシ樹脂塗膜防水とし、JWWA K 143 に適応した塗装方法とする。 (2)塗装計画 施工に先立ち次の条件に留意して防水工事計画書を提出し、係員の承認を受けなければならない。 特に、セパレーター跡は、内外共、入念に下地処理を行わなければならない。 1:下地処理 2:塗装条件 3:塗装方法 4:塗装間隔 5:保安対策 6:塗装回数 (3)責任保証書 防水工事着手前に、本工事請負人は、防水工事施工業者と連名で責任保証書を提出しなけ ればならない。 11)付帯施設 (1)外部梯子 材質は、JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)に規定するSUS304を使 用する螺旋階段とし、設計図を係員に提出し、承認を得なければならない。 (2)内部梯子 材質は、JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯)に規定するSUS316を使 用する背もたれ付直梯子とし、設計図を係員に提出し、承認を得なければならない。 (3)人 孔 蓋 材質は、SUS316を使用するものとし、設計図を係員に提出し、承認を得なければならない。 (4)点 検 孔 蓋 材質は、SUS316を使用するものとし、設計図を係員に提出し、承認を得なければならない。 (5)換気ガラリ 材質は、プラスチック製、防虫網付を使用し、設計図を係員に提出し、承認を得なければならない。 (6)避 雷 針 JIS A 4201(建築物等の雷保護)に規定する中型突針(銅製)クロムメッキとし、支 柱は、SUS304を使用する。尚、アース設置位置については、係員と協議して決定する ものとする。 (7)雨 樋 材質は、JIS K 6741(硬質塩化ビニル管)に規定するVPφ100 を使用するものとし、 設計図を係員に提出して、承認を得なければならない。 (8)手 摺 材質は、SUS304を使用するものとし、設計図を係員に提出して、承認を得なければならない。 二)滅菌設備 (1)概要 本設備は配水池出口側の残留塩素濃度を自動測定した値と配水流量とを勘案し、任意に設定 した値を保持、制御出来る能力を有するものである。 (2)機器仕様 1)滅菌機 形式 液中ピストンポンプ 仕様 アナログ受信式オートインターバル可変型 注入量 0.16∼16.0 ml/分 吐出圧力 1.0MPa 電源 AC 100/200 V 単相 25W 制御方式 流量・残留塩素濃度測定値による注入量可変制御 台数 2台 2)薬液槽 容量 1000 L 入 材質 PVC製 寸法 1700W×D1300×H750 槽数 1槽 3)液面リレースイッチ 形式 フロート式 材質 PVC製 寸法 L=610 mm 仕様 L・LL 2接点出力 台数 1台 4)残留塩素計 測定対象 水中の遊離残留塩素濃度 形式 回転電極ポーラログラフ式 分解能 0.001 mg/L 測定範囲 0.01∼2.00 mg/L 電源 AC 100 V 単相 15VA 出力 アナログ出力 DC 台数 1台 4∼20 m A 5)サンプリングポンプ 形式 自給式吐出圧一定給水型陸上ポンプ 仕様 圧力センサー感知インバーター制御方式 材質 主要部:SUS ケーシング:SCS13 吐出量 16L/分 全揚程 20 m 電源 AC 100 V 単相 150W 台数 1台 6)ワンループ調節計(盤面収納型) 形式 2入力1出力プログラマブル方式 設定点 目標値入力型 1点 出力方式 伝送4∼20 mA 入力方式 伝送4∼20 mA /DC 1∼5V 電源 AC 85∼264V 負荷抵抗 500Ω以下 50/60HZ ホ)緊急遮断弁 (1)概要 本設備は新設大父木地配水池の流出管に設置し、地震等の災害発生時において、管路を即座 に遮断することにより、二次災害を未然に防止するとともに、非常用飲料水を確保する能力を 有するものである。 (2)感知方式 感知方式は以下の3種類の感知方式より、制御盤上の感知方式切換スイッチにて任意に選定 できるものとする。 a.地震感知 b.異常流量感知 c.地震 and 異常流量感知 a.地震を感知した場合、弁は作動する。 b.異常流量を感知した場合、弁は作動する。 c.地震と異常流量の両方を感知した場合、弁は作動する。 (3)機器仕様 1)緊急遮断弁 口径 弁形式 ロック方式 ロック解除方式 φ150 mm 横形バタフライ弁 弁全開時に自動的に油圧ロックが行えるもの 油圧式 中間停止 弁動作 駆動方式 復帰方式 閉鎖方式 最高使用圧力 要部材質 フランジ規格 塗装 遮断弁が作動した場合、予め設定した弁開度で弁を停止する。設定範囲は弁開 度の0∼100%の間とする 全開からの弁の閉動作は、手動操作もしくは、非常時(地震、異常流量)自動 的に中間停止位置まで遮断し中間停止位置から全閉までは手動操作とする。 ウエイト自重 減速機の手動ハンドル操作による開復帰方式とする 急閉をさけるべく閉鎖時間の調整機能をもつこと 0.45 Mpa 弁箱:FCD450−10 弁体:CAC406 弁棒:SUS420J2 弁座:合成ゴム JIS B2062 準拠 外面:エポキシ樹脂系 マンセル10B 5/10 内面:エポキシ樹脂粉体塗装 台数 1台 2)緊急遮断弁制御盤 形式 塗装色 盤取付品 屋内自立型鋼板製 前面扉式 マンセル 5Y7/1 盤名称銘板、各機器名称銘板 1式 状態表示灯 1式 感知方式切替スイッチ 無停電電源装置 流量警報設定器 流量警報遅延タイマー 地震計(検出方式:倒立重錘方式) へ)骨 材 埋戻用・・・・・・・・・・・真砂土、発生土 路盤用・・・・・・・・・・・RC−30 ト)転圧工 埋戻用・・・・・・・・・・・タンパ 20cm×5回転圧 路盤用・・・・・・・・・・・タンパ 10cm×10回転圧 チ)成果品 提出すべき成果品は、別添『工事施工管理基準仕様書』によるものとし、提出部数は1部とする。 リ)漏水試験 ・漏水試験の対象は鉄筋コンクリート製及びPC製の配水池、受水槽等の水槽である。 ・漏水試験は発注者側監督員の立会いのもとで実施する。 ・漏水試験は内面塗膜防水工事を行なった状態で実施する。 ・漏水試験は埋戻し工事の前に実施する。 ・漏水試験に先だってコンクリートの表面はセパレータの頭処理はもちろんのこと、まめ板や空胴等の欠陥がない 状態に仕上げること。 ・漏水試験は充水前には池内清掃を十分行い、10ppm程度の塩素水を満水させることにより行う。 ・漏水試験は水張り後、配水池のアク抜きも兼ねて1週間程度以上経過した後に実施する。 ・漏水試験の合否判定は下記のとおりである。 1日の水位降下量が水張り水深の0.5%以内・・・・・・合格 (例:水深2.5mの場合1.3cm以内) ・ 漏水試験で不合格となった場合は監督員の指示に従い必要な処置を行なう。 ・ 洗浄排水の放流には十分注意し、排水先での魚のへい死等のトラブルを起こさないよう心掛けること。 ヌ)コンクリート (1)コンクリートは、原則として生コンを使用する。 セメントは、高炉セメントB種を使用するものとし、混和剤及びAE剤については、監督員が必要 に応じてその種類、量及び空気量について指示する。設計基準強度、その他については下表による。 呼び強度 スランプ 粗骨材最大寸法 (N/mm2) (cm) (mm) 使用箇所 18 8 40 床均しコンクリート 18 8 40 無筋構造物・小構造物 21 8 20 鉄筋構造物 24 8 20 鉄筋構造物 生コン使用に当たっては、次の各表を提出するものとする。 (ただし、JIS A5308によるものは、下記(ロ) 、(ハ)、 (ニ)を除く。 ) (イ) レディミクストコンクリート使用承認願 (ロ) レディミクストコンクリート配合報告書 (ハ) 骨材試験成績表 (ニ) セメント試験成績表 ル)用地及び付帯工事 工事に必要な材料置場、仮設道水路等一切の敷地、及びこれに伴う費用、付帯する工事等は、すべて請負者におい て処置しなければならない。 ※ 工事用機械 (1)施工中の重機械の搬出は、監督員と協議のうえ行うこと。 (2)工事の遂行上監督員が必要と認め指示した重機械は、直ちに搬入しなければならない。 ※ 工事施工 (1)施工管理 別紙工事施工管理基準仕様書による。 (2)工種ごとの施工要点 ※ 道 路 資材機械等の運搬に際し既存道路、及び構造物等を破損した場合は、請負者の負担において速やかに補修 し、通行に支障がないようにしなければならない。 なお、交通制限等の必要のある場合は、あらかじめ監督員の承認を受け、且つ所要の手続きは、監督員を経 由して関係機関に行うものとする。 ※ その他補償工事等 (1)地区内にあるNTT柱、中電柱等及び諸施設の移転について工事の工程で本工事に不都合を生ずる場 合は事前に監督員に連絡し、みだりに関係諸機関の了解を受けずに移動若しくは取り除いてはならない。 (2)工事中諸施設を破損した場合は、完成者及び関係各機関に遅滞なく届け出るとともに、その指示によ り請負者において処理し、監督員に速やかに報告すること。 (3)工事施工に伴い、地区内の農業用小施設及び物件(ハデ木小屋・サイロ・立木等)の取り払い移動に ついては監督員の指示により施工しなければならない。 (4)工事中に重機械等の移動等により工事完成部を破損した場合等は、速やかに監督員に届け、直ちに修 復しなければならない。この場合、監督員の確認が必要である。 (5)工事施工について、その期間中所定の様式に従い、日報を提出しなければならない。 (6)工事打合せ事項は、所定の様式により打合せしなければならない。 打合せ簿に記載されない事項については変更の対象としない。 工事施工管理基準仕様書 1.この施工管理基準は、土木工事の施工の近代化に即応して工事の出来形及び品質の向上を図るため、請負者が実施 する施工管理の基準を示すものである。 2.施工管理の基本構成は、次のとおりである。 工程管理 (進度管理 工事着手に際し、請負者は実施工程表を作成し、監督員に提出する。 直接測定による出来形管理 施工管理 出来形管理 撮影記録による出来形管理 品質管理 (1)工程管理とは、指定期日、手持資材を考慮し、工事施工達成に必要な作業の手順及び日程を定め、工程計画 表を作成し、工事実施途中で計画と実績を比較検討し、必要な処理を取ることをいう。 (2)直接測定による出来形管理とは、工事の出来形を把握するため工作物の寸法、凸凹、勾配基準高等を施工の 順序に従って直接測定し、逐次その結果一覧表に記録し、常に的確な管理を行うことをいう。 (3)撮影記録による出来形管理とは、出来形測定、品質管理を実施した場合、又は施工段階及び施工の進行過程 を確認するため必要に応じ撮影記録を行うことをいう。 (4)品質管理とは、資材等の品質を把握するため物理的、化学的試験を実施し、その都度その結果を管理図表、 又は結果一覧表に記録し、常により的確な管理を行うことをいう。 3.施工管理の実施に当たって、請負者は、当該工事に施工管理責任者を定め、監督者に通知するものとする。施工管 理を掌握し、この基準に従い善良な管理を実施しなければならない。 (1)出来形管理、品質の実施は、次項4によるものとする。なお、本仕様書に明示されていない事項については、 監督者の指示によるものとする。 (2)施工管理は工事の進行に伴い、速やかに実施し、その結果を監督員に報告し、確認を受けるものとする。監 督員は請負者の管理記録を重視(書類チェック)し、必要に応じランダムに現場で検討を行うものとする。 (3)出来形測定及び試験等の測定値がはなはだしく偏向する場合、ばらつきが大きい場合は、その原因を是正し 常に所要の品質規格が得られるよう努めなくてはならない。 (4)竣工検査、記載部分検査に際しては、管理図表、又は結果一覧表等を整備し、提出するものとする。 4.施工管理基準及び管理方式 (1)直接測定による出来形管理 イ)不可視部分の測定に当たっては、測定時期を逸しないよう特に注意しなければならない。 ロ)出来形測定に当たっては、測定誤差等を極力少なくするように努め、測定機器を常に点検整備しておか なければならない。 ハ)出来形測定管理は、出来形管理基準により行うものとする。 (2)撮影記録による出来形管理 イ)工事写真は、工事そのものが設計図書どおり施工されたかどうかの点を確認、又は判定するための重要 な証拠資料となるものであるから、誰が見ても形状寸法等が明確に把握でき、場所、時期等の確認判定がで きるよう撮影しなければならない。 ロ)写真撮影は、撮影管理基準によるものとする。 (3)品質管理 イ)コンクリート関係 ① 品質管理の結果は、その都度施工管理記録に整理し、監督員に提出しその承認を受けるものとする。 ② 品質管理の結果は、直ちに施工管理に反映させて常に所要の品質規格が得られるように努めなけれ ばならない。 ③ 品質管理を必要とする項目及び(測定)基準は、品質基準により行うものとする。 ロ)二次製品関係・ ① JIS規格製品は、コンクリートの配合表筋等の規格証明書製品の強度試験実施時の写真を添付し た報告書を管理基準の内容のものと照合、確認するものとする。 ② 形状、外観は現場搬入時において確認しなければならない。 ③ JIS規格同等品、及びJIS規格外製品についてもJIS規格製品に準じ試験を行い、試験結果 を提出し、品質の確認を受けなければならない。 ④ 製品には、原則として製造工場、又はその略写呼名及び製造年月日を明示したものとする。
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