Vol.20(2012) http://www.nuem.nagoya-u.ac.jp/ibuki/ 巻頭言 名古屋大学 大学院工学研究科 機械理工学専攻 電子機械工学分野 メカトロニクス制御講座 モビリティシステムグループ 教授 鈴木 達也 伊吹会会報の巻頭言は、電子機械教室の前年度の主任に執筆依頼が来ます。早いもので、 私もこれが 2 回目になります。 まずは昨年起こった電子機械教室内でのいくつかの変化について触れさせていただき ます。一点目として、長年、電子機械教室に貢献された石田幸男教授が退官され、その後 任として井上剛志准教授が 4 月より教授に昇進されました。井上教授は旧電子機械工学専 攻出身の二人目の教授となります。退官された石田教授ですが、退官後も引き続き副総長 補佐の特任教授の職につかれ、主に全学の国際化関連業務でご活躍中です。二点目として、 教室内の組織構成を一部変更しました。電子機械教室は大きく分けてメカトロニクス設計 講座とメカトロニクス制御講座とに分かれていますが、これまでメカトロニクス設計講座 に所属していた私の研究グループとメカトロニクス制御講座に所属していた福澤教授の 研究グループを入れ替えました。お互いの研究内容を勘案しての入れ替えです。また、各 研究グループの名称も、より研究内容を反映するように変更しました。このほかには平成 24 年 10 月より藤本健治准教授が京都大学の教授として栄転されることに、また高木賢太 郎助教が 8 月より講師に昇進されました。今後のますますのご活躍を祈念したいと思いま す。また、平成 24 年 4 月には山田崇恭助教が京都大学へ異動され、代わりに京都大学よ り飯盛浩司助教が新たに着任されました。教室の現在の構成につきましては下記をご覧く ださい(下記 HP も刷新されました) 。 http://www.nuem.nagoya-u.ac.jp/index.html これからの大学は今まで以上に厳しい競争にさらされることは間違いありません。研 究・教育で他大学を凌駕する実力を持つのはもちろんのこと、他にはないユニークな特徴、 さらには豊かな国際性を持つことが要求されています。このような競争環境のもと、日本 の大学は今まで以上に二極化され、電子機械教室も求められている役割をしっかりと果た さねばならないと思っています。伊吹会におきましても、同窓生同士、あるいは同窓生と 在校生の間で緊密なネットワークを構築し,教室と連携して日本の将来に貢献していけれ ばと思います。今後ともより一層のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 1 退官のご挨拶 定年退職を迎えて (前)名古屋大学工学研究科機械理工学専攻 教授 (現)名古屋大学国際交流協力推進本部 特任教授 石田 幸男 漠然とまだまだ遠い先のことだと思っていた定年退職の年を迎えた.公募システムが普 通になった今では,私のような例は少なくなるであろうが,18 歳で入学して以来,46 年 もの長い間,この東山キャンパスで過ごさせていただいた.概ね平穏無事な生活であった が,それでも半世紀ともなると,いろいろな出来事があったので,いくつかふり返ってみ たい. 第一は,学生時代に遭遇した大学紛争である.大学紛争は,私が高校時代に日大紛争と して始まり,その後日本の各大学へ波及した.名古屋大学では私が 4 年生のとき(昭和 44 年)に紛争に突入した.本部封鎖,教養部封鎖,学長代行の豊田講堂軟禁と大衆団交, 機動隊導入による封鎖解除と一連の流れをたどった.その中で,私の所属していた機械科 4 年は,結構活発な動きをしていた.いろいろな活動をしていたが,その 1 つとして,と きどき工学部 2 号館と 3 号館の間に,機械科 4 年生一同という名で,機械科教授会を糾弾 するたて看板をたてていた.最近の学生のみなさんからみると大学紛争の激しさは想像で きないであろうが,これも象牙の塔から大衆化した大学へ移ったときに現れた様々なひず みが生んだ出来事であろう.最近,尖閣列島国有化に対する中国のデモで「愛国無罪」と 言いながら日本のスーパーを襲っているニュースをみたとき,大学紛争のとき「造反有理」 ということばが,あちこちの大学の立て看板に書かれていたことを思い出した. 第二は,メカトロニクス時代の到来を受け,全国に先駆けて昭和 57 年に発足した電子 機械工学科の創設である.諸般の事情から,機械系学科から 2 講座,電気系学科から 1 講 座振り替えてスタートし,出身の違う教員の(時々は摩擦を伴いながら行われた)協力の 下で徐々に整備していった.もちろん教員個々の個性の違いもあるが,その過程で,2つ の学科の文化の違い,教員の価値観の違いを痛切に感じた.しかし,この異文化の衝突が より優れた文化を生み,混血がより強い体力を生むことも事実である. 第三は,最近のグローバル化の動きである.企業活動が海外展開し,企業や大学の国際 競争が激しくなったことを受け,大学もグローバル化の動きが加速している.日本では, 平成 21 年度に国際化をリードする 13 大学が選ばれたが,名古屋大学もその 1 つに選ばれ た.私も当時留学生センター長として,様々な形でかかわってきた.名古屋大学では英語 で教育する 5 つの学部プログラムはじめ,さまざまなプログラムがスタートし,第一期生 は,すでに 2 年生になっている.現在,在学生の 1 割を越す約 1600 名の留学生が学んで 2 いるが,2030 年ごろには 3000 名を越す留学生が学ぶようになる計画である.まもなくキャ ンパスで 10 人の学生とすれちがうと,2 人以上は外国人という時代になり,日本人学生 も留学生とともに英語で講義をきいているのが普通になるであろう. ふり返ってみると,この名古屋大学で学び,また長く勤めることができ,その間にこの ような大きな出来事を経験できたことは幸せに思う.この春,名古屋大学で定年を迎える にあたり,いろいろな思いが心をよぎっていた.折しも,昨年の 11 月にアメリカのルー ス駐日大使が名古屋大学を訪づれ,150 名の学生と対話集会を開いた.学生が流暢な英語 で積極的に発言している姿をみて,非常に頼もしく思うとともに,私が学部生のとき,滝 川事件で文部科学省と衝突し京都大学を辞職された末川博教授の講演と,不確定性原理を 発見したハイゼンベルグ教授の講演を豊田講堂で聞くことができ,感動したことを思い出 した.やはり大学は,若い人たちが世界の一級の指導者,研究者に接するチャンスを与え る場であり,また,若い人たちに夢と感動をあたえる場であるべきである.若い時は,夢 を生意気すぎるくらい大きくもって,自己研鑽にはげみ,日本および国際社会の発展のた めに尽くしてほしい. 最後に,私はこの四月から,特任教授として名古屋大学国際交流協力推進本部に勤めて いる.ミッションは,名古屋大学の国際化を進めることであり,この 4 月からでも,イギ リス,アメリカ,サウジアラビア,ブラジルと,様々な用事で休む間もなく飛び回ってい る.幸い健康であり,活躍の場も与えられたので,これから微力ではあるが,名古屋大学 へ何らかの貢献ができたらと願っている. 【注】名古屋大学ホームページの下のほうに「名大の授業」というボタンがあります.そ の中の退職記念講義アーカイブに私の最終講義がまもなく掲載されます.ご参考まで. 2012 年 11 月 3 余剰金の使途について 昨年度の伊吹会会報にて,会計のさらなる健全化を目的に,伊吹会会計の余剰金(約 255 万円)の使途について案内させて頂きました.その後,会員の皆様のご意見を元に, 運営委員会にてさらに議論を深めて参りました.議論の結果から,改めまして,次の二つ の活動に活用することを提案いたします. 隔年で開催される伊吹会新年同窓会総会の参加費無料化 電子機械工学コース・電子機械工学分野の博士後期課程修了者の中での成績優秀者に対 する表彰(伊吹賞)の設立 提案1につきましては,伊吹会同窓会総会をさらに活性化することを目的とするもので あり,昨年度の伊吹会会報でも同じ提案をいたしました.本案については好評を頂いてお ります.提案 2 につきましては,昨年度の提案では,海外からの留学生への奨励賞の設立 を提案いたしましたが,運営委員会では,上記の形態の賞のほうが,伊吹会として,電子 機械工学コース・分野として貢献度が大きいという結論に至りました. 近年,長期的な不況が続いている中で,博士後期課程に進学する学生の数が減っていま す.博士後期課程の学生は専門分野を深く学び,後輩となる学生を引っ張り,修了の暁に は電子機械工学のプロフェッショナルとして社会に大きく貢献します.博士後期課程に進 学する学生が増えることは,長期的に見て当該分野の発展に繋がり,伊吹会の発展に間違 いなく貢献するものです. そこで,博士後期課程修了生の中から成績優秀者に賞を授与することにより,博士後期 課程の学生を奮起させ,その姿をお手本とさせることで後に続く学生の博士後期課程への 進学を促すこととしました.成績優秀者を対象とする賞はすでに数多くあることは,昨年 度の会報でお伝えしたところですが(学部卒業生に対しては日本機械学会の畠山賞,設計 工学会の武藤栄治賞,計測自動制御学会中部支部の学術優秀賞,博士前期課程修了生に対 しては東山会の東山賞,日本機械学会の三浦賞),実は博士後期課程修了者を対象とした 賞はありません.その意味で,他の賞との差別化ができ,また先に述べた意味で伊吹会へ の貢献度も高いものになります. 授与者の選定の方法や金額等については,運営委員会にて検討中です.これらについて ご意見がありましたら,下記のメールアドレスにお送りください.次回の同窓会総会にて 決議したいと考えています. 連絡先:[email protected] 稲垣 伸吉 5 成績優秀者の表彰 機械系では,各コース(大学院は各分野)の学生に対して,様々な学会,まだ機械系同 窓会東山会から成績優秀者を表彰する目的で賞を頂いております.そのうち電子機械コー ス,電子機械工学分野で表彰を頂いた学生を紹介します. ・学部生(敬称略) 畠山賞(日本機械学会) 磯部祐真 武藤栄次賞(設計工学会) なし SICE 中部支部奨励賞(計測自動制御学会) 大岡寛幸 ・修士生(敬称略) 三浦賞(日本機械学会) 鈴木周一 東山賞(機械系同窓会東山会) 水野拓海 6 研究室報告 松本研究室のこの 1 年 本年度 4 月末まで,松本敏郎教授,高橋徹講師,山田崇恭助教という教員の構成でした が,4 月末日付で山田助教が京大に異動となり,そのリプレイスとして 5 月 1 日付で飯盛 (いさかり) が助教に着任いたしました. 9 月 1 日現在の学生の構成は,学部 4 年生が 9 名,博士前期課程 1 年生が 6 名,博士前期課程 2 年生が 5 名,博士後期課程が 2 名です. スタッフ+学生の総勢は 25 名となり,昨年度と比較しての増減は無し,ということにな ります. 研究活動につきましては,工学に現れる偏微分方程式の初期値境界値問題の数値解析法 に関する基礎的な研究から,実際の工業製品の設計に援用することを目的とした構造最適 化ソフトウェアの開発まで,幅広く取り組んでおります.対象をいくつか挙げますと,フォ トニック結晶・メタマテリアル,ランダムレーザ,アンテナ等の電磁波デバイス,(局所 共振)フォノニック結晶,表面弾性波フィルタ等の弾性波デバイス等がキーワードとなり ます. 学生達は大学(院)生生活という自由を謳歌しているようです.9 時頃登校して 18 時頃帰 宅する者,19 時頃登校して 32 時ごろ帰宅する者,様々です.しかしながら,皆非常に真 面目で,自分に与えられたテーマに対して強い責任感を持っているというのが伝わってき ます.大学院で研究したテーマに関する職に付く学生は多くはありませんが,学生時代に 研究活動を通じて身に着けた,物事の本質を見抜く力,論理的に思考する力は一生の財産 となります.小手先のテクニックだけではなく,物事を深く考える力を身につけて,社会 で活躍できる人材へと成長してほしいと願っています. (飯盛 浩司) 写真:研究室旅行で佐久島に行ってきました 7 井上研究室のこの 1 年 今年は研究室に大きな変化がありました.三月をもって石田先生が定年退職されました. 写真は最終講義後の懇親会での集合写真です.研究室のホームページ(後述)にも他の写真 が掲載されておりますので,ぜひご覧ください.お集まりいただいた方々,まことにあり がとうございました.なお,石田先生は四月から名古屋大学国際交流協力推進本部にて新 たに特任教授として活躍されています.本号のご挨拶にも詳細があると思いますが,大学 の広報を国際的に行う職務とのことです.そして,公募という競争のなか,井上先生が教 授にめでたく着任されました.気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが,研究室の名 称も知能生産機械からメカトロダイナミクスに変更いたしました.メカトロニクス(電子 機械工学)と機械システムのダイナミクス(動力学)の解析と設計を融合した研究を目指す ものです.教員 2 名と学生とともに昨年以上に研究を進めるべく日々を過ごしています. なお私高木も八月より講師に昇任いたしました.ところで,2008 年まで在籍されていた 劉先生が先日研究室に訪ねて来られました.カナダの大学で数年間研究をされた後,中国 の大学で教授になったということを,変わらずお元気な様子で語っておられました. 最後に,井上先生から一言ご紹介します. 井上先生「昨年 3 月に石田教授が定年退職され,研究室も徐々に変わりつつあります. 8 月には高校生向けのオープンキャンパスで研究室見学を担当し,それを機会に実験室の 大幅な刷新が始まりました(まだ継続中です) .現在は,4 年生の大学院入試も無事終わ り,研究室としては学会発表シーズンを迎えています.9 月には IMechE 学会(ロンドン) に博士 2 名,D&D2012(慶応大)に博士 2 名・修士 2 名,ロボット学会(札幌)に修士 1 名,ターボ機械協会講演会(沖縄)に JAXA との共同研究関係で修士 1 名が発表するなど, 準備で大忙しです.ぜひこのような学会発表で経験を積み自信を身につけて,世に出て元 気に活躍してほしいと願っています.」 写真:石田先生最終講義後の懇親会にて(2012 年 2 月) 研究室ホームページも更新いたしました.どうぞご確認ください. http://www.nuem.nagoya-u.ac.jp/inouelab/ (高木 賢太郎) 8 鈴木研究室のこの 1 年 まず,鈴木研究室の所属講座とグループ名が本年度で変わったことをお知らせします. 旧 メカトロニクス設計講座 集積機械グループ 新 メカトロニクス制御講座 モビリティシステムグループ 集積機械グループ(もしくは集積機械講座)の名前は末松良一先生が教授として当研究 室にいらっしゃった時から引き続き使わせて頂いていました.スタッフが入れ替わり,新 しい研究テーマも増える中で,研究室としての方向性を改めて示すために,今回の所属講 座とグループ名の変更になりました. 本年度のスタッフの構成は,鈴木達也 教授,稲垣伸吉 講師,田﨑勇一 助教はこれま で通りです.奥田 裕之 君は名古屋大学グリーンモビリティ連携研究センターの助教に就 任し,研究室の活動に協力してもらっています.また,三重大学の早川 聡一郎 先生,名 城大学の小中 英嗣 先生には引き続き共同研究者としてご指導とご協力を頂いています. 昨年度まで秘書として長い間お世話になった岡田 節子さんは定年を迎えられ,本年度か ら新しく高田 典子さんが秘書として就任されました.学生は,博士後期課程が3名,博 士前期課程が11名(M2:5名,M1:6名),学部生が8名です.スタッフも学生も これまでと同様に充実し,日々の研究室活動に勤しんでいます. 研究は,「A. 人間の高次行動のモデル化と人間中心型メカトロニクスの展開」,「B. 大 規模分散・環境適応型 メカトロニクス」を2本の柱にして進めています.内容としては 以下のような研究をしています. 数理モデルに基づく運転行動解析とその応用 運転行動支援のための制御理論・計測技術の構築 車輪型自律移動体の自己位置推定と行動計画 ヒューマノイドロボットの動作計画と制御 多脚歩行ロボットの分散制御と形式検証 大規模システムのための分散型確率的診断と最適化 研究の詳細は研究室 HP をご覧下さい.最新の研究テーマをご覧いただけます. 鈴木研究室の HP:http://www.suzlab.nuem.nagoya-u.ac.jp/ また,本年度は,これまで以上に多くの企業との共同研究や大型プロジェクトが進んで います.その成果の一つとして,無線通信を用いた小型電気自動車による協調駐車の実験 の様子がテレビ各局で放送された他,複数の新聞社の記事となりました.多くの研究テー マの,数々の研究課題を一歩一歩解決しながら進む毎日ですが,このように広く国民に発 信できる段階までたどり着けたことは,スタッフ,学生共とてもうれしく思っています. 9 写真:平成 24 年 9 月 25 日(火)講座旅行,岐阜にて 最後に,上の写真は9月末の研究室旅行のものです.研究活動に,研究室生活に,忙し くも楽しい日々を送っています.モビリティシステムグループという新しい名前でさらに頑 張っていきたいと思います.これからも鈴木研究室に応援下さりますようお願いいたしま す.皆様のご健康とご多幸を祈って近況とさせていただきます. (稲垣 伸吉) 10 早川研究室のこの 1 年 早川研の近況についてご報告します。スタッフは藤本健治准教授が京都大学に教授とし て栄転されまして,現在は早川義一教授,中島明助教となっております。学生は D3:3 名 M2:6 名,M1:6 名,B4:10 名となっております。 非線形制御班では,学習制御による歩行の研究の検証実験機がようやく歩いた・・・か もしれません.まだまだよちよち歩きですが,この一歩は大きな一歩となるでしょう.来 年には京都に転任するという噂もあります.3 月までには軽やかに歩くようになり,名古 屋での最後を彩って欲しいと思います.ベイズ推定は M2 の 2 名により精力的に研究が進 められており,ゼミでの発表も着々と成果が報告されております.ロボット制御班では, 卓球ロボット,多指ハンドロボットの制御の研究を行なっています。卓球ロボットでは, とうとう専用ロボットが完成し,実験室に納入されました.卓球台を囲む XY テーブルの ような形態をとっており,最大 3m/s 程度で動くことが可能です.大きな特徴として,発 生可能な加速度が大きく,瞬時に最大速度に達することが可能です.試運転で動かした際, 結構大きな音が出て驚きました.隣のハンド班の学生に,事前に言ってくれと注意を受け てしまいました.多指ハンドロボット硬筆による文字書きや,ボールジャグリングをダイ ナミカルマニピュレーションの一環として取り組んでおります.ロボットマニピュレータ が大きな動きでボールを投げ上げる様子もなかなかの迫力があります.目下の悩みは, ボールの落下地点の制御に難があることですが・・・.2 月の修論発表では,華麗にボー ルをキャッチしていることを祈ります.制御応用班では,企業との共同研究を扱っており, 車体振動のキャンセルシステムの開発,超音波モーターによる多指ハンドロボットの制御 にも取り組んでおります.毎年恒例と成りました,本年度の実験室の変化についてご報告 します.今年は前述したとおり,新しい卓球ロボットが納品され,本格的に実験室の半分 を占有しております.毎年のようにハンド班からクレームが来ておりますが,ロボットを 地面に固定してしまったため,ハンド班の陣地が増える見込みはなくなりました・・・. 来年が恐ろしいですと昨年書きましたが,もうあきらめました. 以上が早川研のこの 1 年です。これを読んで学生時代を思いだされた皆様,機会があれ ばぜひ研究室に顔を出して見て下さい。 (中島 明) 写真:講座旅行で伊豆に行ってきました 11 宇野研究室のこの 1 年 今年度のスタッフは昨年と同じく宇野洋二教授と田地宏一准教授と助教の香川です.秘 書の栗田よう子さんには,強力なご支援をいただいております.今年度,博士後期課程に 1 名が進学し,博士 2 年と 1 年が 1 名ずつで計 2 名です.博士 2 年の東郷君が日本学術振 興会特別研究員に採用されました.修士課程では 2 年と 1 年がそれぞれ 5 名ずつで計 10 名です.今年度研究室に配属された 4 年は 9 名で,宇野研究室の学生は合計で 21 名です. 私見ですが,配属された 4 年生は一見とても真面目そうに見えて,実はひと癖もふた癖も ある個性的な人たちです. 宇野研究室では,大きく分けて人間の運動制御メカニズムとシステム応用を研究するグ ループと,最適化・システム理論を研究するグループがあります.人間の運動制御メカニ ズムの研究では腕のリーチング動作や歩行運動を対象として心理物理実験と数理モデル を両輪として研究を行っています.またシステム応用として,ヒューマノイドロボットや 装着型ロボットの制御に関する研究を進めています.最適化・システム理論の研究では, 脚機構の歩行メカニズム,モデル予測制御,最適制御の研究を進めています.宇野研での 研究成果を論文や国際会議等で発表しております.今年度博士後期課程に進学したソン君 が国際会議 URAI2011 でヒューマノイドロボットの動作計画の研究発表を行い,Best Student Paper Award を受賞しました.また,修士課程を修了した瀬川君が,第 54 回自動制 御連合講演会ポスターセッションで奨励賞を受賞しました.宇野研究室の近年の研究内容 や成果についてホームページで公開しておりますので,ぜひご覧いただければと思います. http://www.uno.nuem.nagoya-u.ac.jp 8 月の始めに愛知県内の 2 名の高校生が宇野研究室に来て 1 週間の期間で課題研究に取 り組みました.運動計測実験,解析プログラム作成,結果の整理・検討,ディスカッショ ンと大変なボリュームの内容でしたが,とても意欲的に取り組み,私も真っ青になるほど しっかりした論文を書いてくれました. 今年の講座旅行は日間賀島に行ってきました. 今年は晴天に恵まれ,スイカ割りや海 水浴を楽しみました.夜の宴会では,宇野先生の還暦をお祝いして,宇野研仕様のちゃん ちゃんこが贈られました.幹事の手作業による逸品です.見てみたい方は研究室に遊びに 来てください.お待ちしています. (香川 高弘) 写真:日間賀島での記念撮影 12 福澤研究室のこの 1 年 今年度の福澤研は,D3:1 名,D2:1 名,D1:1 名,M2:5 名,M1:5 名,B4:9 名と 福澤教授,伊藤講師,栗田秘書で研究活動に邁進しております.これまでと同様,情報科 学研究科の大岡研,張研とは研究協力体制にあり,大岡先生,張先生には研究・教育面で のご指導ご支援をいただいております.今年 9 月には劉さんが博士学位を取得し,今後は 研究のプロとしての活躍が期待されます.修士課程の卒業生は 5 名,学士課程の卒業生は 9 名であり,なかでも修士卒業生の水野拓海君が名古屋大学東山会東山賞を受賞し,皆の 門出に花を添えました. さて,本研究室では,ナノテク・マイクロマシン・ロボット・バーチャルリアリティを キーワードとして,ナノ加工技術の確立やナノ計測法の開発,触覚を有するハンドロボッ トの開発や,触覚提示装置の開発など多彩なテーマの研究を精力的に進めております.特 に,博士課程に在籍する梶原君の学会発表論文「2 段結像型エリプソメトリー顕微鏡によ る液体ナノ薄膜の動的可視化」が日本機械学会に高く評価され,若手優秀講演フェロー賞 を授与されました. その他にも,今年の講座旅行では,京都へ出かけました.懇親会で は,学生を始め,先生方も大いに盛り上がり,研究活動以外においても研究室の結束がま すます強くなっております. 以上,福澤研のこの 1 年について報告いたしました.研究室のホームページも合わせ てご覧ください.http://www.mitsuya.nuem.nagoya-u.ac.jp/ (D2 福田 基雄) 写真:講座旅行の様子 13 近況報告 株式会社 東芝 メモリ事業部 メモリ設計技術部 第 15 期生 清水 孝洋 平成 14 年 3 月に電子機械工学専攻を卒業し、株式会社 東芝に入社してから今年で 11 年目となりました。在学中は早川研にて早川先生、尾形先生をはじめ皆様には大変お世話 になりました。この場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます。 私は現在、東芝 メモリ事業部にて NAND 型フラッシュメモリの回路設計を行っており ます。NAND 型フラッシュメモリとは、SD カードやスマートフォンなどの中に実装され ている半導体メモリで、約 1 平方 cm のシリコンチップの中に数百億個のメモリ素子を備 え、膨大なデータを記録することができるものです。私はそのメモリを制御する論理回路 部の設計を担当しています。学生時代に学んだ制御工学や機械系の知識を直接生かす機会 は残念ながらほとんどありませんが、メモリ設計においては、メモリ素子の物理特性やア ナログ回路挙動を理解するためのハードウエア知識と、CAD・プログラミングなど回路設 計のためのソフトウェア知識とが必要で、ハード・ソフト両面に携われるところは電子機 械工学と共通した面白さを感じています。また一日中 PC に向かい設計とシミュレーショ ンを繰り返すことが多い仕事ですが、日々頭を悩ませながらも前向きに楽しんで取り組む ことができているのも、きっと研究室生活で培った経験、姿勢が活きているものだと思っ ています。 フラッシュメモリ開発は、1 年のあいだに容量 2 倍、価格半減という大変なスピードで 進んでいます。韓サムスン社をはじめとしたライバルとのグローバルな競争は年々厳しく なり苦しいときもありますが、そのなかでも負けずに知恵と努力を積み重ね、他社に先駆 けて世界最高性能の製品を産み出してゆく、とてもチャレンジングな世界です。また当社 は米サンディスク社との共同開発を十年以上続けておりますが、日本人とは違う仕事の進 め方や技術に対する熱意などに日常的に触れる機会があり、たいへん刺激になっています。 電話会議や海外出張も行いますが、英会話の苦手意識はなかなか消えず、プレゼン前は夜 遅くまでカンペ作りに励み、質疑応答はいやな汗をかきながらなんとかその場を凌いでい るという状況で、そろそろスマートにこなせるようになりたいというのが私個人の直近の 目標です。 私生活のほうですが、2008 年に結婚した妻と、2 歳半と 0 歳の娘たちとの 4 人で横浜に て楽しく暮らしております。結婚後は自由な時間は激減し趣味のテニスやドライブもすっ かり封印中ですが、家族とともに過ごす日々は毎日がとても充実しています。 卒業してからは大学へも名古屋へも行く機会がほとんどなくなってしまいましたが、 時々ホームページや伊吹会会報などで大学の様子や研究活動を楽しく拝見しています。今 後の伊吹会および会員の皆様の益々のご活躍とご発展をお祈りしております。 14 日本ガイシ株式会社 製造技術本部 製造技術部 加工・組立 G 所属 25 期生 志知 晋一郎 2011 年度修士課程を修了した志知です.私は 2009 年度から 2011 年度まで松本研に所属 していました.境界要素法を用いたトポロジー最適化を研究テーマとし,松本先生をはじ め高橋さん,山田さん(現 京都大学助教)に本当にお世話になりました.つい昨年度修 了したばかりですが,松本研での充実した研究室生活を懐かしく思います.ゼミ前日や論 文締切前に徹夜で作業をしたり,大規模プログラムを先輩たちと協力して作成したり,娯 楽室で一晩中遊んだりと大変楽しい日々でした. B4 の時は松本先生,高橋さんのご指導のもと境界要素法の基礎を学び,M1 後半より山 田さんからトポロジー最適化について学びました.先生方の手厚いサポートの結果,いく つかの論文投稿と国内・国際学会参加をすることができ,良い経験をさせてもらったと感 謝しています.中でも山田さんには,毎日毎時間のように学生部屋訪れ,ご指導いただき ました.山田さんは,私が M1 の秋に新任の助教として松本研究室に加わりました. 若くやり手の山田さんの加入により松本研究室に新しい風が生まれ,研究室の雰囲気が 変わっていくのを感じました.中でも,先ほど触れた娯楽室と呼ばれる部屋の研究活動に 障害が生まれるもろもろを一掃したことは一番の功績だと思っています.2012 年度の始 めに京都大学へご異動となってしまいましたが,さらなるご活躍をお祈りしております. 現在私は日本ガイシ株式会社に勤務しています.所属しているグループでは,次世代プ ロセスの開発と製造現場での技術的な問題解決が主な業務です.研究室では数値解析一辺 倒で実機を扱うことはありませんでしたが,実験室にいる時間の方が長いのが現状です. 分からない事が多い 1 年目ですが,良い職場に恵まれて何とか頑張っています. 社会人になり私が感じている事は,この仕事は何の為にするのかということを常に明確 にすることです.アカデミックな研究も楽しいですが,自分のした仕事の行く先(同僚又 はお客様)を考えて,仕事をすることが大切だなと感じています. ちなみに会社の寮は八事にあり,名古屋大学へは地下鉄で 5 分程度,研究室にいつでも 顔をだせるという好立地です.しかしながら,いつでも行けるという慢心と,行っても研 究室に後輩がいないのでは?という不安から一度も行くことができていないのが現状で す.おそらくいるであろう卒論・修論シーズンを狙っていこうと思っています.それでは. 15 新任・転任のご挨拶 新任のご挨拶 電子機械工学分野 メカトロニクス設計講座 計算メカトロニクスグループ 飯盛 浩司 平成 24 年 5 月 1 日付で電子機械工学分野メカトロニクス設計講座の助教に着任致しま した。現在、計算メカトロニクスグループ(松本敏郎研究室)の一員として、研究・教育活 動を行っております。 着任直前の 24 年 3 月末に京都大学工学研究科社会基盤工学専攻の博士過程を修了致し ました。その後、4 月は同情報学研究科でポスドクを勤めました。学部及び大学院の出身 は土木工学なのですが、卒業研究から一貫して積分方程式を利用した数値解法の開発を 行っております。基礎的な側面の強い研究で、関連の学会に顔を出しますと、機械・土木・ 電気など様々な分野のオタクたちと、応用数学の分野の人々が集まって、世間の流行りと は(あまり)関係のない(ように一見思える)ことを真剣に議論している、というような光景 が見られます。こういった雰囲気が自分の性格にもあっているようで、これまで楽しく研 究活動を行ってきました。今後も、基礎的なことをじっくり、しっかりと考える、という スタイルを貫きたいと考えております。 教育活動は全く初めての経験で、右も左も分からない状態でしたが、まわりの先生方・ 学生たちに助けられながら、なんとか前期の授業を終えることができました。今後とも、 御迷惑をお掛けすることも多々あることと存じますが、伊吹会の皆様にはご指導ご鞭撻を 賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。 16 転任のご挨拶 京都大学 大学院工学研究科 機械理工学専攻 生産システム工学研究室 山田 崇恭 2012 年 5 月より,京都大学大学院工学研究科へ転任となりました山田崇恭です.名古 屋大学在籍中は,電子機械分野をはじめとする名古屋大学の皆様方,いぶき会の会員の皆 様方には,大変お世話になりましてありがとうございました.松本研究室在籍中における 研究成果のご報告をもって転任の挨拶とさせて頂きます. 名古屋大学赴任前は,京都大学大学院に大学院生として在籍しており,構造最適化法の 基礎理論の構築に関する研究をしておりました.また,松本研究室では,境界要素法・高 速多重極展開境界要素法を中心とした数値解析手法について成果をあげておりました.境 界要素法は,領域の境界の離散化のみで境界値問題の解を得ることが出来る唯一の方法で あり,音波や電磁波等の波動問題の開領域に対する解法として優れた方法です.そこで, これまでの松本研の成果と,私の専門を生かして,境界要素法に基づく構造最適化法の構 築を行ってきました.実装を担当した大学院生の頑張りもあり,約 1 年半の研究活動を通 して,静弾性問題,定常動弾性問題,音響問題に対する構造最適化法の基礎を構築するこ とができました.これにより,設計者の勘と経験に基づく試行錯誤に頼らずに,数学的・ 物理的見地に基づき,最適な音響・構造デバイスの創成設計が可能となりました.なお, これらの研究成果は国内外の著名な学術雑誌にて,発表及び発表を予定しております. 現在は,二,三週間に一度のペースで松本研究室にお邪魔させて頂き,最適設計に関す るゼミ(最適化ゼミ)を通して,議論を続けさせて頂いております.今後の展望としては, 電磁波問題への展開,さらには,各種デバイスの創成設計技術への応用が挙げられます. 今後も,共同研究等を通して,研究成果を内外に発表してゆきたい所存です. 末筆になりましたが,名古屋大学の益々のご発展と,皆様方のより一層のご活躍を心よ りお祈り申し上げます. 17 京都大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 制御工学分野 藤本 健治 平成 24 年 10 月より、京都大学航空宇宙工学専攻に教授として転任いたしました。名古 屋大学在職中には、電子機械・IV 系の教職員、学生の方々には大変お世話になりました。 まずはこの場をお借りして、みなさまに御礼を申し上げたいと思います。 私が名古屋大学に赴任したのは平成 16 年の 4 月で、それ以降 8 年あまり名古屋大学で お世話になりました。この年は、国立大学には独立行政法人化という大改革があり、私に とって名古屋は初めての土地、そして初めての講義と初めてのことばかりでした。特に慣 れない講義は緊張の連続で、当時の受講生の方にはご迷惑をおかけしたのではないかと思 います。講義は毎年行う度に、あのときはこうすればよかった、と思うもので、未だに完 成形には達していませんが、私自身が受講生から学ぶことが多かったように思います。板 書の誤りを指摘されるのはしょっちゅうで、逆に受講生から何も指摘がないときの方が、 きちんと聞いてくれていないのでは、と不安になるほどでした。また電子機械を含めた IV 系の教職員はみなさん仲が良くて、職場としては理想的な環境でした。特に電子機械は、 忘年会と新年会を両方とも開催するくらい教職員同士の親睦に熱心な教室で、おかげで良 い仲間を得られたと感謝しております。 転任先の京都大学では、名古屋大学と同様に、機械・航空・材料・エネルギーなどの専 攻が一体となって運営しており、航空宇宙に関しては素人である私が航空宇宙工学専攻に 受け入れられたのは、名古屋大学での IV 系での研究・指導実績があったからと認識して おります。中部地区は、自動車産業・航空宇宙産業をはじめとする日本の産業の中枢であ り、日々の研究活動においても刺激を得ることが多かったのですが、それと比較すると京 都大学では産業界とはやや離れて研究活動を行うきらいがあり、少し物足りなさを感じる こともあります。名古屋を離れても中部地区での人脈を活かして、産学さまざまな方のご 助言をいただきながら、研究活動を進めてゆければと考えております。知ることは楽しい ことです。新しい職場、今までと違う専攻、新しい研究テーマを得て、新たに勉強しなけ ればならないことばかりですが、その「知る」活動を楽しみ、初心に戻って新しい研究を 開花させられればと思っております。 伊吹会会員のみなさまにも、今後ご指導を仰ぐことが多々あるかと思いますが、その時 はよろしくお願いいたします。末筆ながら、伊吹会会員のみなさまのますますのご活躍を 祈念いたします。 18 前 年 度 会 計 報 告 平成 23 年度会計報告(平成 23 年 4 月 1 日~平成 24 年 3 月 31 日,単位 前年度繰越金 会費 利息 収入合計 収入の部 2,551,631 411,000 450 2,963,081 会報印刷発送代 卒業祝賀会 振替・引落手数料 原稿謝礼 アルバイト謝金 事務・通信費 次年度繰越金 支出合計 支出の部 136,031 132,643 20,517 8,000 12,000 640 2,653,250 2,963,081 19 円) 平成 24 年 3 月卒業生進路 電子機械工学コース卒業生(計 52 名) 進路 人数 進路 人数 名古屋大学大学院工学研究科 35 資生堂 1 名古屋大学大学院情報科学研究科 3 澁谷工業 1 東京大学大学院 2 デンソー 1 いすず自動車 1 トヨタ紡織 1 今仙電機 1 中菱エンジニアリング 1 オークマ 1 コスモ・サイエンス 1 コニカミノルタ (マレーシア) その他 博士課程前期課程卒業生(計 29 名) 進路 人数 進路 人数 後期課程進学 1 豊田合成 1 NEC 2 豊田自動織機 1 NTT研究所 1 日本ガイシ 1 NTT西日本 1 日本テトラバック 1 アイシン精機 2 富士通 1 アドヴィックス 1 富士フイルム 1 川崎重工 1 ボッシュ 1 関西テレビ 1 本田技研 1 コマツ 1 三菱電機 3 デンソー 3 ヤフー 1 東芝 1 その他 1 博士課程後記課程卒業生(計 1 名) 進路 人数 秋田県立大学 1 20 1 2 平成 23 年度 伊吹会卒業・修了祝賀パーティーの報告 卒業・修了祝賀パーティーが,卒業式当日の平成 24 年 3 月 26 日に開催されました.お 世話になった先生方にも多数出席していただき,卒業生の門出を祝っていただきました. 当 日 の 様 子 を 写 し た 写 真 を 紹 介 い た し ま す . 当 日 の 写 真 は 伊 吹 会 HP http://www.nuem.nagoya-u.ac.jp/ibuki の会員専用ページにも紹介されていますので,是非ご 覧ください. 鈴木先生から開会の御挨拶を頂きました. 松本先生から乾杯の御挨拶を頂きました. パーティーでの一コマ.卒業生の皆さんの今後のご活躍をお祈りいたします. 21 次回の伊吹会同窓会総会について これまで,伊吹会同窓会総会は隔年で,主に新年に開催して参りました(前回は平成 23 年 3 月 5 日土曜日).多くの OB の方々,先生方,学生の皆様に参加していただき,大 変好評を頂いていました.この度,さらに内容を充実すべく,名古屋大学の同窓会企画で あるホームカミングデイ(第 9 回)と同日に伊吹会同窓会総会を開催することにいたしま した.ホームカミングデイについては以下のホームページをご覧下さい. http://www.nagoya-u.ac.jp/home-coming-day/ ホームカミングデイでは大学が主催の様々な行事が開催されます.同窓会総会にお集まり になる前に,懐かしい大学を,また変わりつつある大学を是非体験して下さい. 次回の伊吹会同窓会総会は,平成 25 年度第 9 回ホームカミングデイの日程(例年 10 月頃)が分かり次第,案内をお送りいたします.また,詳細は伊吹会会員専用ページ http://www.nuem.nagoya-u.ac.jp/ibuki にも掲載いたします.お楽しみに! 写真 平成 22 年度伊吹会同窓会総会 (平成 23 年 3 月 5 日土曜日 22 於ユニバーサルクラブ) 編集後記 今号の作成にあたり,石田先生,清水様,志知様,飯盛先生,山田先生,藤本先生と多 くの方々のご協力をいただきました。ご多忙中にもかかわらず,原稿執筆の依頼をご快諾 いただきましたことを深く感謝いたします。 会報発送が遅くなり,OB・OG の皆様に多大なご迷惑をお掛けしたこと,誠に申し訳あ りません.発送時期や記事の内容などを見直しまして,来年度は改善とより一層充実した 記事をご提供できますよう,頑張りたいと思います. OB・OG の皆様方におかれまして は,伊吹会としてサポートさせて頂くと同時に,会をより良くするべく,ご意見をお寄せ いただきますようお願いいたします。 伊吹会運営委員 鈴木達也,稲垣伸吉 井上剛志,高木賢太郎 中島 明,伊藤伸太郎 張 賀東 電子機械工学科同窓会 伊吹会 〒464-8603 名古屋市千種区不老町 名古屋大学工学部 IV 系事務室内 E-mail:[email protected] 23
© Copyright 2024 Paperzz