最良執 執行に向け けた特別勘 別勘定運用 用部の取り り組みにつ ついて

№25−12
122
第2号
2014 年 3 月 7 日
特別勘定運
運用部
最良執
執行に向け
けた特別勘
別勘定運用
用部の取り
り組みにつ
ついて
当社
社では、特別
別勘定運用部
部に売買執行
行を専門に行
行うトレーダ
ダー・チーム
ムを配置して
ています。国
国内債券、国
国内株
式、外
外国債券、外
外国株式につ
つき、それぞ
ぞれ担当のト
トレーダーが
が執行を行っ
っており、各ト
トレーダーは
は「最良執行
行(お
客さ
さまの利益最大
大化を目的と
とした適正な
な売買の執行
行)」を念頭に
に日々取引を
を行っていま
ます。今回は
は「最良執行
行」に
あたって、当社特
特別勘定が行
行っている取
取り組みとし
して、以下の
の 3 点につい
いてご紹介し
します。
最
最良執行へ向
向けた取り組
組み
内容
① プログラム・トレードの活用
用
② 代替執行市
市場の利用
③ 電子発注の
の導入
主な資
資産
国内株式
式
国内株式
式
外国債券
券
導入時期
201
10年~
201
12年~
201
13年~
① アルゴリズム
ア
ムによるプロ
ログラム・ト
トレードの活用
活用
当社
社特別勘定で
では、東証の
のシステム高
高度化(2010
10 年)に合わ
わせてアルゴ
ゴリズムによ
よるプログラ
ラム・トレー
ードを
導入し、以後積極
極的に利用し
しています。
。アルゴリズ
ズム取引とは
は、コンピュ
ューター・シ
システムが株
株価や出来高
高など
に応じて、自動的
的に株式売買
買注文のタイ
イミングや数
数量を決めて
て注文を繰り
り返す取引の
のことで、自
自らの取引に
によっ
て株価
価が乱高下しないように
に売買注文を
を分散したり
り、株価が割
割安と判断し
したタイミン
ングで自動的
的に買い注文
文を出
したりすることが
が可能です。
。利用につい
いては、投資
資家が発注時
時に証券会社が
が提供する複
複数の執行ス
ストラテジー
ー(ア
ルゴ
ゴリズム)から、自社のフ
ファンドに適
適したものを
を選択する方
方法が一般的
的で、アルゴ
ゴリズムには
はより有利な
な価格
で約定
定するための
の証券会社独
独自のノウハ
ハウがプログ
グラムとして
て盛り込まれ
れています。
。当初は米国
国の機関投資
資家を
中心に広まり、近
近年日本の機
機関投資家に
にも急速に普
普及しつつあ
あります。
プログラム・
プ
・トレードを活
活用すること
とのメリット
トは、通常の
の人手を介し
した執行と比
比較し、低廉
廉な手数料で
で高度
な執行
行が可能とな
となることです
す。特にクオ
オンツ系のフ
ファンド(国
(国内株式口2
2型等)では
は、リバラン
ンスに伴う手
手数料
コストの削減がフ
ファンド運営
営の大きな課
課題となって
ており、プロ
ログラム・ト
トレードの利
利用がパフォ
ォーマンスの
の改善
に大きく寄与して
しています。海
海外の動向を
をみると、今
今後日本国内
内でもプログ
グラム・トレ
レードが更に
に浸透してい
いくこ
とが想
想定されるた
ため、当社特
特別勘定では
は各社のアル
ルゴリズムの
の有効性を検
検証しつつ、
、利用拡大を
を図る考えです
です。
② 代替執行市場
代
場(PTS、
、ダークプー
ール)の利用
当社
社特別勘定で
では、20122 年秋から代替執行市場 における株式
式売買を本格
格的に導入し
しました。通
通常、株式を
を売買
する際
る際には金融商
商品取引所(東京証券取
取引所等の金
金融商品取引
引法に規定さ
される取引所
所)で執行を
を行いますが
が、近
年、証
証券会社との
との相対取引の
のほか、PT
TSやダーク
クプール等を
を利用した取
取引が増加傾
傾向にあり、
、これらの規
規制取
引所以
以外の株式売
売買市場のこ
ことを代替執
執行市場とい
いいます。
代替
替執行市場の
の中でも取引
引量の伸びが
が大きく、注
注目を集めて
ているのがP
PTSとダー
ークプールで
です。PTS
Sとは
私設取
取引システム
ム(英:Pro
roprietary Trading
T
Sys
ystem)のこと
とで、規制取
取引所以外に
に、民間の証
証券会社等が
が個別
に設置
置した取引シ
システムのこ
ことです。ダ
ダークプール
ルとは、投資
資家の注文を
を規制取引所
所に出さず、
、証券会社の
の社内
で付け合わせを行
行って売買を
を成立させる
る取引のこと
とです。いず
ずれも規制取
取引所の立会
会いを通さず
ずに取引する
ること
1
がポイントで、規
規制取引所の
の最良気配よ
よりも有利な
な価格で約定
定するチャン
ンスがあるこ
ことから、取
取引量が増加
加して
います
ます。
代替
替執行市場の
の取引量が少
少ないうちは
は、投資家は
は規制取引所
所を見るだけ
けで、最も有
有利な取引価
価格を簡単に
に見つ
ける
ることが可能で
でしたが、代
代替執行市場
場の取引量が
が増加して市
市場が分散し
した結果、最
最良執行を行
行うためには
は複数
の市場
場を確認する
る必要が出て
てきました。
。これに対応
応すべく、証
証券会社各社
社は最良執行
行をシステム
ム的に判断す
する機
能であ
あるSOR(英:Smart
rt Order Rou
uting)を開発
発し、オリジ
ジナルの売買
買執行プログ
グラムと組み
み合わせた高
高機能
な取引
引システムを
を機関投資家
家向けに提供
供しています
す。投資家は
は、このSO
ORを通して
て取引するこ
ことで、最も
も有利
な価格
格の市場で約
約定すること
とが可能とな
なります。
当社
社がPTSで
Sでの取引を開
開始した際に
には、国内機
機関投資家の
の先進的な取
取り組みとし
して日本経済
済新聞に取り
り上げ
られるなど注目を
を集めました
た。代替執行
行市場は徐々
々にシェアを
を拡大してき
きましたが、
、今夏には東
東証の呼び値
値単位
の変更
更(銭単位取
取引の開始)
)が予定され
れており、取
取引所シェア
アにも大きな
な変動が予想
想されます。
。今後はこれ
れらの
状況を見極めなが
がら、引き続
続き代替執行
行市場を活用
用していく予
予定です。
(参考)東証と
(参
とPTSの板
板状況比較
XX
XX/T
15847.7
14325.8
21068.7
35085.6
18610.7
東証
成行
115
114
113
112
111
110・
10
09
10
08
10
07
10
06
XXX/JNX
3.7
212.1
416.8
151.3
98.3
24905.3
32423.2
16618.1
8205.3
5614.4
JNX
成行
11
10.9
11
10.8
11
10.7
11
10.6
11
10.5
11
10.4 ・
11
10.3
11
10.2
11
10.1
11
10.0
120.3
182.1
415.8
241.8
23.1
2.0 P 110.5 ↑
0.2
110 ↓
0% (14:16)
0
0.00
+0.5 +0..45% (14:16)
(出
出所:QUICK社
社 左は東証、右
右はPTSの板状
状況)
P
東証の
の売買スプレッド
ド
P
PTSの売買スプ
プレッド
売気配→
→
111
売気
気配→
110
0.5
買気配→
→
110
買気
気配→
110
0.4
アスクとヒ
ビッドの差=1円
円
アス
スクとビッドの差=0.1円
左の銘柄を取
取引した場合、東証では1円単
単位での取引と
となるのに
対し、PTSで
では0.1円単位で
での取引が可能
能。
例えば、最低
低単位の100株
株を売却した場合
合の約定金額は
は、
東証では11,000円となるが
が、PTSでは11,,040円となる。
(0.36%高く売れている → 取引コストの改
改善)
③ 電子発注の導
電
導入
当社
社特別勘定で
では、20133 年春から外国債券取引 において電子
子発注システ
テムを導入し
しました。債
債券取引では
は株式
市場の
のようなオー
ークション方
方式による価
価格決定シス
ステムがない
いため、多く
くは相対によ
よって約定がなされていま
ます。
これまでは電話で
で引き合いを
を行い、最も
も有利な価格
格を提示した
た証券会社と
と約定する方
方法で執行し
していました
た。し
かし、
し、一人のト
トレーダーで同
同時に引き合
合い可能な証
証券会社数は
は2社∼3社
社に限られて
ているため、
、引き合い数
数は限
定的で
でした。電子
子発注では5社同時に引
引き合いが可
可能であり、
、電話と併用
用することで
で更に引き合
合い数を増や
やすこ
とがで
できます。引
引き合い数が
が増えること
とで、より有
有利な価格で
で約定するチ
チャンスが広
広がり、ファ
ァンドのパフ
フォー
マンス
ンス改善に繋が
がります。
債券
券における電
電子取引はま
まだ本格的な
な普及段階に
には至ってお
おらず、対応
応証券会社は
は現在限定的
的です。ただ
だし、
コスト改善効果や
や利便性を考
考えると、電
電子発注に対
対する投資家
家の需要は高
高く、今後対
対応する証券
券会社も増え
えてい
くもの
ものと考えられ
れます。当社
社特別勘定で
では、各社の
の状況を見な
ながら対象を
を広げていく
くことを検討
討しています。
。
トレードをめ
ト
ぐる環境は、
、近年大きく
く変わりつつ
つあります。
。今後とも当
当社特別勘定
定では、執行
行環境の変化
化に機
敏に対
に対応し、より
り良い執行に
によって、今
今後もお客さ
さまに貢献で
できるよう努
努力してまい
いります。
以上
※次ペ
ページの「特
「特別勘定特約
約に関する重
重要なお知ら
らせ」につい
いてよくお読
読み下さい。
。
※本資
資料は、情報
報提供を目的
的とする資料
料であり、保
保険募集を目
目的とするも
ものではあり
りません
2
特別勘定特約に関する重要なお知らせ
※本お知らせは平成19年9月30日に金融商品取引法の施行を受けた保険業法の改正に伴い、広告等規制に基づき表示
するものです。
手数料等について
特別勘定特約に関する手数料(保険事務費)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特
別勘定部分(各口)の経過責任準備金(時価平均残高)に比例し、経過責任準備金残高をランクごとの金額に
分け、それぞれ商品ごとに適用される下表の手数料率を乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。
今後、新規に特別勘定特約を付加(新たな口の採用を含む)されるお客さまに対する手数料は以下の通りです。
■手数料率表
厚生年金基金保険特別勘定第1特約
経過責任準備金
ランク
(時価平均残高)
総合口
円貨建
公社債口
円貨建
株式口
円貨建
株式口
パッシブ型
外貨建
公社債口
10億円以下の部分
0.440%
0.330%
0.520%
0.400%
0.550%
~
500億円超の部分
外貨建
公社債口
為替ヘッジ型
外貨建
株式口
外貨建
株式口
パッシブ型
外貨建
株式口
新興国型
短期
資金口
0.550%
0.600%
0.500%
0.600%
0.050%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
外貨建
公社債口
為替ヘッジ型
外貨建
株式口
外貨建
株式口
パッシブ型
外貨建
株式口
新興国型
短期
資金口
0.750%
0.800%
0.500%
0.800%
0.050%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
~
0.220%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
厚生年金基金保険(Ⅱ)特別勘定第1特約、確定給付企業年金保険特別勘定特約
経過責任準備金
ランク
(時価平均残高)
総合口
円貨建
公社債口
円貨建
株式口
円貨建
株式口
パッシブ型
外貨建
公社債口
5,000万円以下の部分
0.600%
0.450%
0.700%
0.400%
0.750%
~
500億円超の部分
~
0.220%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
※上記のテーブルについては、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。
※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計
※消費税は別途申し受けます。
※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料、売買委託手数料に関する消費税に相当す
る金額、先物取引・オプション取引等に要する諸費用、投資信託に係る信託報酬等を運用費用の一部として間
接的にご負担いただきます。なお、売買委託手数料等は売買委託先、売買金額等によって、また、信託報酬に
ついては投資信託の運用会社や投資対象資産等によって手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法
は表示しておりません。
※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の手数料(保険事務費)、制度管理業務等にかかる各種手数料は含ま
れておりません。
※ 円貨建株式口については1型と2型を合算した金額で経過責任準備金ランクを判定します。
損失発生リスクとその発生理由
・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績
を直接、責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。
・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下
落」「円高による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立
金)の下落要因となります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。
・そのため、経済情勢や運用成果の如何により高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の
合計額)の保証はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。
ご留意事項
・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に
何らかの補償、補填をすることはありません。
・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任におい
て行わなければなりません。
第一生命保険株式会社
住所:東京都千代田区有楽町1-13-1
電話: 03(3216)1211(大代表)
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