5月19日の集会でのお話から - Schoolnet

5月19日の集会でのお話から
H22/5/19
いよいよ、季節は春を過ぎ、木々の葉が深い緑色の季節、深緑の季節になりました。この
頃の季節を夏の初めと書いて、初夏とも言います。過ごしやすい季節ですね。
さて、今日は校長先生が子どものころ・・・今から五十年くらい前・・・から平成22年
の今まで、この長い時の流れの中で、子どもたちだれもが夢中になった漫画(アニメ)につ
いてお話をしたいと思います。そして、どうして子どもたちが夢中になったのか、また、子
どもたちが夢中になった漫画(アニメ)からどんなことが学べるのかを考えてみたいと思い
ます。
今から50年くらい前は、どこの家にもテレビがあったわけではありません。そうですね、
町内に一軒くらいしかテレビはありませんでした。もちろん校長先生の家にはテレビはあり
ませんから、近所の家に見せてもらいに行きました。そのころ日本中で大人気だったのは、
「月光仮面」です。これが月光仮面です。
・・・月光仮面の画像を映す・・・ 月光仮面は、
悪いことをする人たちを懲らしめ、市民を悪者から守ってくれる礼儀正しく生きている人の
味方でした。校長先生も子どもの頃、手ぬぐいを覆面にして風呂敷をマントに月光仮面にな
りきって遊んでいました。
45年くらい前は、「巨人の星」という漫画(アニメ)が大人気でした。星飛雄馬という
少年が、お父さんと一緒にいろいろな困難に打ち勝ちながら努力し、頑張り抜いて巨人軍の
ピッチャーを目指していくど根性物語です。・・・これが巨人の星の主人公、星飛雄馬です。
皆さんのお父さんも知っているのではないかと思います。・・・画像を映す・・・
また、
「巨人の星」より少し後で、「アタックナンバーワン」という漫画(アニメ)があり
ました。これは何度もテレビで放映されましたので、皆さんのお母さんの中にも知っている
人がいるかもしれません。このお話も「巨人の星」とおなじように、主人公の「鮎原こずえ」
が、いろいろな困難や苦しみを乗り越えて一流のバレーボール選手に育っていく姿を描いて
います。これが「アタックナンバーワン」の主人公「鮎原こずえ」です。・・・画像を映す
・・・
同じ頃、「タイガーマスク」というアニメがありました。これが「タイガーマスク」の画
像です。・・・画像を映す・・・見て分かるように、タイガーマスクはプロレスラーです。
お話のあらすじは、反則をする悪いプロレスラーを反則しないで倒し、もらったファイトマ
ネー(賞金)をお父さんもお母さんもいない子どもたちが住んでいる孤児院「ちびっ子ハウ
ス」に寄付をして、子どもたちが明るく成長するように助けていくというお話です。
また、25年から15年くらい前まで、「キャプテン翼」というアニメが大人気でした。
これが主人公の「大空翼」です。お話の内容は、サッカーの大好きな少年「大空翼」がいろ
いろな困難をを乗り越えながら、仲間と助け合って一流のサッカー選手に成長していく姿を
描いています。
それでは皆さん、この絵を見て誰だか分かりますか。・・・そうですね「うずまきナルト」
です。多くの皆さんが「ナルト疾風伝」を見たことがあると思います。うずまきナルトは、
仲間を大事にしますね。そして、どんな困難に出会っても「そんなことは、やって見ねえと
分かんねえだろう」といってくじけないで頑張ります。
さて、皆さんは50年も前の子どもたちから今の子どもたちまで、だれもが夢中になるア
ニメには、どれにでも共通していること、似ていることがありますが、何だか分かりますか。
「月光仮面」、
「タイガーマスク」これは、悪いことを許さないということ、弱い人を助ける
ということが似ていますね。
「巨人の星」や「アタックナンバーワン」、
「キャプテン翼」、
「ナ
ルト疾風伝」などは、苦しいこと、つらいことを乗り越えて頑張る姿、友達と仲良く助け合
っていく姿が似ていますね。
実は、アニメに夢中になっている人の心の中には、ぼくも私も「アニメの主人公のように
なりたい」という気持ちがあるのです。アニメの好きな皆さんの心の中にも、アニメに夢中
になったこれまでの多くの子どもたちと同じように「悪いことは許さない、困っている人は
助けてあげよう、困難にあっても負けないぞ、友達は大事にするぞ」といった思いがきっと
あるはずです。お互いにみんなが、そういう気持ちを出し合って生活していけたらすばらし
いことですね。アニメのお話を通して、皆さんの心の中に「悪いことを許さない心、弱い者
を助けようとする心、困難に負けず頑張る心、仲間を大切にする心」があることを改めて確
認することができました。
ここで、皆さんにお願いがあります。それは皆さんの心の中にある「悪いことは許さない、
困っている人は助けてあげよう、困難にあっても負けないぞ、友達は大事にするぞという思
いを素直に出して生活して欲しいということです。そうすれば、きっと、よりすばらしい学
級、すばらしい学校になっていくものと思うからです。
これで、お話を終わります。