英語の実技試験 - 宮崎公立大学

文責:教職支援室
山本寛幸
今月号では、採用選考第二次試験における「英語の実技試験」の内容をお知らせします。第二次試験
で英語の実技試験を行っている自治体も多くあります。英語の実技試験として、リスニング、スピーチ・
プレゼンテーション、ディベート・ディスカッション、英語面接・インタビューなどが実施されていま
す。今年度、本学生が受験した自治体の英語の実技試験の内容を紹介します。
[福岡市]
英語面接 + 模擬指導 (面接員3名、受験者1名)
≪英語面接≫10分
・ どうやって来たか。来るのは簡単だったか。
・ 趣味、興味、好きな食べ物を含む自己紹介を1分間でせよ。
・ 影響を受けた先生は誰か。
・ 「竹馬」について、2分間で生徒に分かりやすく説明せよ。
・ 自分の性格についてどう思うか。
※ 個人面接後、すぐに模擬指導に入る。
≪模擬指導≫ 4人1組で別室に移動
・ その場で教科書の1ページ(見開き)をもらい、30分間で構想を練る。
● 題材:中学校学習指導要領 外国語
「第2 各言語の目標及び内容等 2内容 (1)言語活動 イ話すこと」
・ 効果的な「道案内」の分かりやすい導入を6分間行う。
※ 構想用紙を手にしての授業可
※ 模擬指導後の面接員からの質問はない。
[神奈川県]
クラスルームイングリッシュ + 英語面接 (面接員3名、受験者1名)20分
・ 入室:受験番号、氏名、生年月日を日本語で述べる。
・ 試験内容の説明(ここまで日本語)
≪クラスルームイングリッシュ≫ 5問
① 席について話をやめて下さい。 ② 今日は、日本の生徒が学校で何を学んでいるか話し合います。
③ 4人のグループを作って話合って下さい。 ④ 話合ったことを教えて下さい。
⑤ 誰か協力してくれる人はいませんか。
≪英語面接≫
・生徒の英語能力を高めるために、有効なものは何か。
・教師になったら自身の英語力を伸ばすためにしようとしていることは何か。
・生徒に「スピーキング等のアクティビティは受験に必要ないので、受験のための英語を教えて下さ
い」と言われたらどうするか。
・英語を教えることと他の仕事との違いは何か。
・英語教育に一番必要な事は何か。
・教科書以外に英語の授業で使いたい教材は何か。
・入学式を英語で説明せよ。
・生徒に英語学習に対するやる気を持たせるために、あなたは何ができるか。
[千葉県]
英語による口頭試問
・ここまでどうやってきたか。
・なぜ教師になりたいのか。
・英語で英語を教えるうえで教師に必要なことは何か。
・スピーキングの機会を増やすうえで必要なことは何か。
ALTとのTT(構想及びALTとの打ち合わせ5分
・面接官が生徒役を行う。
実施8分)
・すべて英語で実施
・対話文を2題与えられ、そのどちらかを用いて授業を行う
1 A: May I speak to… ?
B: Hold, on please.
A: Could you ask him to call me back?
2 A: Thank you for inviting me.
B: It’s nice of you to come.
A: Let me introduce you to...
毎年、宮崎西中学校の生徒が受検する「英検二次試験」の対策に、本学生が学校支援ボランティアと
して面接指導に参加しています。本年度も30名(4年生13名、3年生6名、2年生11名)が参加
しました。
宮崎西中学校の英語科の先生から、「公立大の学生の皆さんのおかげで、昨年度も、47名全員が英
検二次試験に合格しました」と嬉しい言葉をいただきました。
● 面接のシュミレーション
受検者
① 入室
② 挨拶
May I come in?
Hello.
③ 簡単な会話
I came here by bus. など
④ 試験開始
⑤ 退室
面接員
Sure.
Hello. May I have your card, please. など
How did you come here today?
Let’s begin the test.
Here’s your card.
Please read the passage silently for twenty seconds.
Please read the passage aloud.
Now I’m going to ask you five questions, OK? など
Well, that’s all, Ms.~.
Could I have the card back, please?
Thank you. You may leave now.
Good- bye.
[会場3ヶ所に分かれて、写真のように学生と中学生(2級受検1名、
準2級受検5名、3級受検37名、計43名)が1対1になって面接指
導を行いました。]
【出席者:現職教諭6名、科目等履修生1名、4年生16名、3年生1名、2年生3名、
教員2名 計29名】
11月9日(土)、201講義室において、公立大学同窓会凌雲なな会主催の「英語教師勉強会」が
ホームカミングディの行事の1つとして開催されました。この勉強会は、2年前から、英語教師になっ
た卒業生が授業を行い、その後、互いの授業力を高めるため、参加者による意見交換を行うものです。
今年は、この4月に教師になった黒木哲史先生(岡富中学校)と、教師6年目の谷口正春先生(飯野
高等学校)、12年目の肥田木洋之先生(高鍋高等学校)が授業をされました。
同じ釜の飯を食った仲間が、このような形で勉強会を行うのは、現役の教師、教師を志望する学生に
とって大変意義あるものと考えます。ただ、11月第2週の土・日曜日は、宮崎県中学校秋季大会と重
なるため、中学校の部活動顧問は参加できないことが課題です。
≪黒木哲史先生≫
≪谷口正春先生≫
≪肥田木洋之先生≫
≪授業者と授業内容≫
・中学1 黒木 哲史先生:中学1年 Program 6-2 Does の質問文の用法
・高校1 肥田木洋介先生:大学入試に対応する力を日々の授業でどう身に付けさせるか。
・高校2 谷口 正春先生:生徒が英語を使うための工夫
≪英語教師勉強会の感想≫
・まだ大学2年なのだが、英語教師勉強会に参加させて頂いた。どの先生方の授業も熱意が伝わって
きて、受けている方も楽しく授業に引き込まれた。(2年生)
・私自身が中高で経験した英語の授業スタイルと違って、今回の先生方の授業は、活動的で実用的だ
った。椅子に座って授業を受けるだけではなく、感覚機能を使ったり体を動かしたりしながらの勉
強だった。こういった授業は、生徒の英語に対する興味・関心を引き付けるだけでなく、モチベー
ションも上げることができると理解できた。(2年生)
・スーパーティーチャーの授業の時もそうだったけど、こんな風に授業ができたらいいなと思った。
話し方、声のかけ方など先生方は上手だった。いつか手が届くのでしょうか。(科目等履修生)