発行 2009/10/01 Vol.12 新規カチオン化ポリマー MERQUAT 2001 近年、ヘアスタイルにおけるヘアカラーが定着することで、毛髪のダメージが進んでいます。そこ で、新規カチオン化ポリマー『MERQUAT 2001』をシャンプーに配合し、ダメージ毛における特徴を ご紹介します。 ダメージ毛における毛髪物理特性 シャンプーで一般的に使われているカチオン化ポリマー(カチオン化セルロース、カチオン化グア ーガム)と比較し、吸着量・毛髪表面摩擦係数・曲げ剛性を測定した。 8.0 ポ リ マ ー 0.5 % 水 溶 液 100ml に浸漬後温水にて すすぐ 6.0 4.0 2.0 0.0 MERQUAT 2001 カチオン化セルロース カチオン化グアーガム 図 1 毛髪への吸着量(mg/毛髪 1g) カチオン化セルロース 0.510 2.6 カチオン化グアーガム MIU[ ] μ 0.490 0.480 0.0032 曲げかたさ [ ] B 0.500 ブランク MERQUAT 2001 0.0034 0.0036 MMD 0.0038 図 2 毛髪表面摩擦係数 MIU:(すべりやすさ)値が大きくなるとすべりにくい MMD:(なめらかさ、ざらつき感)値が大きくなると ざらざら感が高い カチオン化セルロース カチオン化グアーガム 2.4 MERQUAT 2001 2.2 ブランク 2.0 0.2 0.3 0.4 0.5 曲げ回復性 [2HB] 0.6 図 3 曲げ剛性 B:(曲げかたさ)値が小さくなるほど柔らかい 2HB:(曲げ回復性)値が小さくなるほど 回復性が良い ヘアカラーの色持ちに関して 毛束を市販シャンプーのみ(ブランク)、市販シャンプー+MERQUAT 2001 2%(MERQUAT 2001 添加)にて各 10 回、各 15 回洗浄した。 8.0 5.86 6.0 5.98 5.07 4.44 4.0 2.0 0.0 1 2 3 10 回洗浄 ブランク ブランク 4 15 回洗浄 図 4 カラリメーターによるΔE の値 MQ2001 2%添加 MQ2001 2%添加 ブランク ブランク 10 回洗浄 5 回洗浄 写真 1 各シャンプーで処理した毛束を水ですすいだ後の洗液 (毛束 1 本に対して 100g・40℃の水を使用) まとめ 以上の試験結果より、ダメージ毛において MERQUAT 2001 は行有効なコンディショニング効果を 発揮することが確認できました。また、日常に使うシャンプーに配合することでヘアカラーの色落ち 防止効果が確認されました。色持ちが向上することがカラーリングの回数を減らし、バサツキ・ゴ ワツキといった手触りの悪化や、カラーリングしたての発色が維持しづらいといった問題を解消す ることが期待できます。 [ CH2 CH C=O ] [ ] [ CH3 CH2 C C=O n O n' NH CH2 Acrylic Acid CH2 CH C=O ] O CH3 n 商品名:MERQUAT 2001 表示名称:ポリクオタニウム-47 製造元:Nalco Company(米) Methyl Acrylate CH2 CH2 CH3 N CH3 CH3 Cl¯ MAPTAC 東京本社:〒103-0021 東京都中央区日本橋本石町 4-4-20 TEL 03-3241-5161 / FAX 03-3241-5169 大阪支店:〒530-0001 大坂市北区梅田 3‐4‐5(毎日新聞ビル 3F) TEL 06-6342-1185 / FAX 06-6342-1199 E-mail:[email protected] http://www.matsumoto-trd.co.jp/
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