東京医療保健大学シラバス 科目番号 9310 科目分類 開講学科 全領域 学年 配当セメスター 区分 単位数 授業時間数 1・2 前期 選択 2 30 授業科目名 (英文) 生体防御機能論 ( Host defense mechanisms and immunobiology ) 担当教員名 碓井 之雄 授業の概要及び到達目標 ヒトなどの多細胞生物は進化の過程で生体を傷害するさまざまな因子から生体を防御するシ ステムを獲得してきた。そこで、この講義では生化学・微生物学・免疫学を基礎として、酸化ス トレス、さまざまな病原体、毒物等の生体を傷害する因子の障害の性質と仕組みを解説し、同時 にそれらの傷害に対する生物の生体防御システムの解説を行う。この講義を通して、さまざまな 疾患の治療・予防に関する理解を深める。 準 備 学 習 等 1~7 回目までは、以下の参考図書の指定した箇所を読んで予習してくること。なお、事前に資 料を配布する。 ・井村裕夫著「進化医学 -人への進化が生んだ疾患」羊土社 ・中尾光善著「驚異のエピジェネティクス」羊土社 ・ティム・スペクター著「双子の遺伝子」ダイヤモンド社 8~15 回については、「解毒」 「微生物学」 「免疫学」、マーリーン・ズック著「考える寄生体」 東洋書林等の資料を配布するので、予習してくること。 成績評価の方法 授業への出席状況(50%)と受講態度(質問、意見における内容・積極性) (50%) にて総合的に評価する。 テキスト 特に指定しない。資料配布。 参考図書 長谷川真理子他訳「病気はなぜ、あるのか-進化医学による新しい理解」新 曜社 谷口直之、淀井淳司編「酸化ストレス・レドックスの生化学」共立出版 井村裕夫著「進化医学 -人への進化が生んだ疾患」羊土社 中尾光善著「驚異のエピジェネティクス」羊土社 ティム・スペクター著「双子の遺伝子」ダイヤモンド社 マーリーン・ズック著「考える寄生体」東洋書林 谷口克、谷口維紹編「生体防御 免疫と感染症」共立出版 備 考 東京医療保健大学シラバス 授 1) 2) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 11) 12) 13) 14) 15) 業 計 画 生体防御機能概論(生命はどのようにして身を守ってきたか?-進化医学の視点から-) 酸素と生命(酸素は昔、 “害毒”だった!!) アポトーシスと生命(ヒトは“死ぬ”生物) 老化は防げるのか?(1,000 歳まで生きる?!) 進化と「がん」、進化と「脳卒中」 ミルクは人間にとって害毒か?(私たちは今でも進化しているのか?) フライドチキンと肥満遺伝子(エピジェネティクス) 毒物と解毒機構(1) :概説 毒物と解毒機構(2) :P450 の分子的性質、P450 と薬物、異物代謝 感染と免疫(1) :免疫系の発達、TLRs(自然免疫) 感染と免疫(2) :黄色ブドウ球菌の感染と生体防御(ブドウ球菌はヒトを熟知している) 感染と免疫(3) :さまざまな微生物とヒトとの戦い・相互作用 アレルギーと生体防御(寄生虫がいなくなった代償?!) がんの免疫療法 最近の話題
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