〈草加市立松江中学校1学年「学びのサプリ」:平成24年9月28日(金)〉 松江中学校「 松江中学校「学びのサプリ びのサプリ」 サプリ」テキスト テーマ 「6つの授業姿勢 つの授業姿勢」 授業姿勢」を身に付けよう 「6つの授業姿勢」とは「ねらい、メモ、反応、質問、振り返る」です はじめまして。開智未来中学校の校長の関根です。 今日は開智未来で実施している「6つの授業姿勢」を勉強します。 授業が終わって皆さんはきっと気が付くと思います。「学ぶ」ことは「生きる」こと。こ の「6つの授業姿勢」を身に付けて皆さんの生き方が前向きになることを願っています。 平成24年9月28日(金) 1 開智未来中学校・高等学校長 関 根 均 まず「体ほぐし」をしましょう。 2 それから、この授業は積極的にメモしましょう。 〈「メモ」を極める〉 (1) メモの基本形 ◆「メモ」という能動的生き方(学びの生き方) 〈メモのポイント〉 1 速く、たくさん、読みやすい字でメモをする ①黒板の字以外もメモしよう ②文字は読みやすい字を速く書こう(漢字、数字) ☆速くメモを取る人は「短期記憶力」が自然に身に付く ☆「量」が「質」に転換する ちょっと難しいかな 2 「→」を使おう ①「→」は論理記号「だから」 ②「→」は時間の経過・順序 3 メモは3回読み返す(読み返すときは「ぬり絵、書き加え、図式化」を行おう) ①ぬり絵 色をつけよう! スペシャル・レッド、スペシャル自分色 ②書き加え メモの主体化 ③図式化 (2) 文字の書き方 ①素早く正確に漢字が書ける ②素早く正確に数字・数式が書ける ③素早く正確に英語が書ける (3) 「タイトルは青」「日付は西暦から」 ①一番上にタイトルを付けます。タイトルは青のマーカーや色鉛筆で囲んではっきり分かるよ うにしよう。 ②西暦(元号でもいいです)を書かないと何歳(学年)の時のメモなのかが分からなくなる。 (4) メモの6段階 メモも「インプット-スループット-アウトプット」 ①人の話を聞いてメモが取ることができる ②キーワードをもぎ取ることができる ③3回読み返しが習慣となる ④図式化してメモが取れる ⑤自分のメモのスタイルが確立する ⑥メモからアウトプットできる - 1 - 3 「6つの授業姿勢」の根幹は「能動的素直さ」(メモ、もぎとり、うなずき)です では、つぎの文章を「もぎ取り読み」をしてみましょう。 ◆〈もぎとり〉という「生きる姿勢」 「もぎ取り読み」とは、読んでいて重要だと思ったところやキーワードを気迫を込めてグ リグリっと赤のペンで囲んだりラインを引いたりしてチェックし、そうやって本を汚しなが らもぎ取った言葉を頭の中にたたき込む、という「読む技法」です。 私たちは本や資料などを読むとき、ほとんどのものは1回しか読みません。そして、たと え大切に綴(と)じ込んだとしても、最終的には読まずに捨てることになってしまいます。だ から、その1回の読みで頭の中に入るよう、資料や本はどんなに汚してもよいのです。 この姿勢を「もぎとり」と呼んでいます。 メモを取ることも、空中の言葉をもぎ取ることです。もっと広い意味で、気迫をもってた った1回しか起こらない現実に向かう態度を「もぎ取り」と私は定義しています。鳥の声に 耳を澄ませる。朝ご飯の味噌汁を「おいしい!」と心から味わう。風に揺れる新緑の欅(けや き)の葉を凝視(ぎょうし)して「美しい!」と思う。これらも「もぎとり」です。このように「も ぎとり」とはたった1回しかないかけがえのない一生を大切に生きる姿勢なのです。 ◆〈なるほど〉という「学ぶ姿勢」 「なるほど読み」とは、心の中で「なるほど、なるほど」と呟きながら読む方法です。心 から納得したときにはさらに首を縦に振ります。そうすると理解できないと思っていた文章 が理解できるようになります。 心を開いて素直にならないと身体の中に言葉は入ってきません。「なるほど」を身体で表 現すると「うなずき」になります。人の話を聴くときはうなずきながら聴く。そうすると相 手の言うことを素直に受け止められるようになります。 実は、この方法は外部と自分の間のシャッターとなっている「自我という殻」を取り去る 方法なのです。 4 「6つの授業姿勢」(ねらい、メモ、反応、質問、振り返り)を極める (1) 「ねらい」を極める ①授業前に「本時のねらい」を確認します ②「自分の目標」を設定します (2) 「メモ」を極める 前述 (3) 「反応」を極める 「反応」とは「授業に参加すること」である ①反応の「速度」 □素早く「ノート」を開けられますか、すばやく鉛筆を持てますか □先生の言葉を聞き取り、瞬時に理解し、その指示を行動にすることができますか ②反応の「姿勢」 □素直にうなずくことができますか □積極的に手を挙げることができますか (4) 「発表」を極める:「発表」とは「授業やクラスに対して責任を持つこと」である ①大きな声で音読や発表を行う ②発表や発言はみんなに対して行う (5) 「質問」を極める ①質問する前に独力で考える ②先生の正しく質問できる、深く質問できる (6) 「振り返り」を極める 後述 - 2 - 5 「振り返り」には3種類の振り返りがある (1) 「整理」という振り返り ①資料の整理・プリントの処理 ②ノートの記述内容の整理 (2) テキストやノートの「読み返し」という振り返り 「ノートは5回読み返す」 ①「ぬり絵、書き加え、図式化」で整理する ②「◎○△×法」の徹底 ※できたところ(分かったところ)は「○」、できなかったところ(分からなかったところ)は 「×」、あいまいなところは「△」を付けます。「×」や「△」は「○」になるまで繰り 返して勉強します。 (3) 「想起法」という振り返り ◆「想起法」は「思い出すだけ」の方法です。 ア 想起法の効果 ①記憶力をアップさせる効果 ②イメージ力を高める効果 ③フレーム(全体構造、スキーマ)をつくる効果 イ 想起法の実行 ①毎時間、想起する ②1日の終わりに想起する →思い出せなかったらノートやテキストで確認する 〔「想起法」を哲学する:想起することの「4つの意味」〕 1 「思い出す」 思い出すことを繰り返すことで記憶力がアップします。 2 「自分と向き合う」 思い出すことで自分の心や頭の中へ意識が向かいます。これにより、内なる自分と向き 合うようになります。 3 「考え続ける」 考え続けると頭の中でイメージがくっきりとしてきます。このイメージする力が「想像 力」です。また、考え続けると突然答えが浮かんできます。新しいことも考えつきます。 これを「創造力」と言います。このように、考え続けることで「ひらめき脳」を持つこと ができるようになります。 4 「図式化する」 思い出すとき、単に文章だけでなく、図が浮かんできます。人間は言葉で考えるだけで なくイメージで考えるのです。このイメージは図であり、ストーリーであり、マップ(地 図)でもあります。 6 「6つの授業姿勢」を身体化しよう 「身体化する」とは、意識しなくても身体がそのように動くようになることです。ここでは、 意識しなくても「6つの授業姿勢」を行動できるようになることです。 では、どうしたら意識しなくても行動できるようになるのでしょう。 これも確認です。 ①まず「6つの授業姿勢」を暗唱します。 ②そして、いつもその言葉を思い出して授業に臨みます。 ③繰り返して習慣化すると、意識しなくても「6つの授業姿勢」を実行できるようになります。 この「6つの授業姿勢」には「勉強ができるようになる方法」が含まれてます。この姿勢で授 業を受けているうちに皆さんは大切な勉強法を学んでいることになります。そして、必ず成績が アップするでしょう。同時に、人間としても成長しているでしょう。 - 3 - 〔メモ〕 年 組 - 4 - 番 氏名
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