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東京未来大学研究紀要
2016 vol.9
原著
装い起因障害に対する心理教育的介入の試み
鈴木公啓・矢澤美香子
Pilot Study about Psychoeducational Program for Trouble Caused by Adornment
Tomohiro Suzuki and Mikako Yazawa
要約
本研究は,装い起因障害に対する心理教育的介入の試みの検討を目的とした。研究 1 では,介入前後
の比較により,装い起因障害の情報を伝えることが,装い起因障害経験後の行動予測に影響を及ぼすこ
とを明らかにした。研究 2 では,介入有無の比較により,装い起因障害の情報を伝えることが,装い起
因障害経験後の行動予測に影響を及ぼすことを明らかにした。研究 3 では,3 ヶ月弱の間を空けた検討
により,介入の効果が比較的持続していることを明らかにした。以上の結果から,単純に装い起因障害
の情報を伝える啓蒙であっても,比較的十分な効果が得られることが確認されたといえる。
キーワード
装い(身体装飾・身体変工)
,心理教育的介入,予防,障害
1.問題および目的
近年,装いによって生じるトラブルが着目されるようになってきており,メディア等でも取り上げら
れるようになってきている。ピアスの不適切な穴開けによる化膿,毛髪の染色時の肌の皮膚炎,マニキ
ュアによる爪の変形や皮膚炎など,装いによって生じるトラブルの種類は,多岐に渡る(岡村,2003,
2011,2013)
。これらの装いによって生じるトラブルは,おしゃれ障害と総称されることもある。本論
では,
「装い起因障害」と総称し,特に身体的側面におけるトラブルに焦点をあてて論を進める。
装い起因障害の実態については,十分とは言い難いが少しずつ明らかになってきている。アイメイク
をする人のうち,アイメイクが原因で目のトラブルを経験した者の割合が 1 割を超えていることが示さ
れている(株式会社アイシェア,2010)
。また,アイメイク実施時に目に入るなどのトラブルの経験が
ある者は 8 割近くであることが報告されている(チバビジョン株式会社,2010)
。また,大学生と短大
生に対象が限定されるが,28 種類の装い起因障害の経験の割合,また,装い起因障害の情報との接触経
験の割合などについての調査により,種類によっては装い起因障害の割合が 50%を超えること,また,
メディアの情報や周囲の人のトラブル経験との接触についても,比較的その頻度が高いことが明らかに
されている(鈴木・矢澤,2014)
。なお,鈴木・矢澤(2014)においては,装い起因障害を経験しても,
必ずしもそれがその後の(装い起因障害の原因である)装い行動の抑制へとは繋がらないこと等も示さ
れている。このような状況ではあるが,幅広い対象における多種多様な装い起因障害の実態や関連行動
の実態等については,未だ不明なことが多い。
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装い起因障害に対する心理教育的介入の試み
鈴木公啓・矢澤美香子
装いによる身体的トラブルは,身体面のみならず心理面へも影響を及ぼし得ると考えられるため,決
して軽んずることはできない。健全かつ質の高い生活を営む上で,おしゃれの危険性についての知識を
持つことは大事なことといえる。そのため,装いによる身体トラブルは看過できない問題といえる。
それでは,どのようにしたら,装い起因障害を抑制することができるのであろうか。これまで,行政
などいくつかの機関が主体となり,装い起因障害の注意喚起と啓蒙がおこなわれてきている。例えば,
独立行政法人国民生活センターは,
アートメイクの危害の注意喚起や
(独立行政法人国民生活センター,
2011)
,カラーコンタクトレンズの危険性の注意喚起(独立行政法人国民生活センター,2014)
,そして,
まつ毛エクステンションの危害についての注意喚起(独立行政法人国民生活センター,2010)などをお
こなっている。また,アイメイクやカラーコンタクトレンズの危険性についての啓蒙のリーフレットの
作成(独立行政法人国民生活センター,2008)などもおこなっている。東京都健康安全研究センターで
は,化粧品の安全な使用(東京都健康安全研究センター,2011)や,カラーコンタクトレンズの使用上
の注意(東京都健康安全研究センター,2009)などについて,また,独立行政法人医薬品医療機器総合
機構は,カラーコンタクトの適切な購入・使用(独立行政法人医薬品医療機器総合機構,2015)につい
て啓蒙をおこなっている。また,医院情報誌(株式会社サンピーアール,2013)
,保健所のリーフレッ
ト(東京都福祉保健局東京都南多摩保健所,2007)
,小学校による保健だより(堺市立宮山台小学校,
2014)
,さらに,例えば,地方新聞の情報サイト(山陽新聞,2014)などの,web 上の様々なサイトで
も情報提供と啓蒙が試みられている。主に子供向けの啓蒙用として,装い起因障害についての書籍も複
数刊行されている(岡村,2003;岡村・金子,2005;田沢,2006;津久井,2010)
。しかし,これらの
試みが実際にどの程度効果を有しているのかは明らかではない。また,装い起因障害に対して直接に介
入した研究等も見受けられない。
そこで本研究では,装い起因障害に対する心理教育的介入の方法を構築する第一歩として,試験的に
介入を試み,
その成果について検討することを目的とする。
今回の介入実験にて明らかになったことは,
今後の介入方法検討についての有益な知見をもたらすと期待される。
2.研究 1
(1)目的
装い起因障害に対する心理教育的介入の効果を検討することを目的とする。研究 1 では,心理教育的
介入の前後において,装い起因障害経験後の行動に対する予測が変化するか否か検討する。装い起因障
害経験後の行動に対する予測としては,装い起因障害の原因となった装い行動を控えるか否かを扱う。
なお,心理教育的介入としては,あくまでも単純に装い起因障害についてその種類などを伝える形での
啓蒙をおこなうこととし,問題を生じる可能性のある装いを控えるような介入や,過度に不安を喚起さ
せるような形での介入はおこなわないこととする。
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(2)方法
対象者 関東圏の私立大学に在籍している学生 211 名を対象とした。1 回目と 2 回目のデータの照合
が可能であった有効回答 183 名のデータ(男性 46 名,女性 137 名)を以降の分析に使用した。平均年
齢 18.3 歳(標準偏差は 0.47)であった。
調査時期 2014 年 7 月に実施した。
実験デザイン 介入前後(実験参加者内)の比較をおこなった。
実施内容および手続き 装いについての講義(約 80 分)の中で 10 分ほど,装い起因障害の種類等に
ついての説明をおこなった。先述のように,あくまでも単純に装い起因障害の種類について写真を含む
スライドを用いて説明するのみとし,問題を生じる可能性のある装いを控えるような発言や,過度に不
安を喚起させるような発言はまったくおこなわなかった。
そして,その講義全体の前後にて,装い起因障害を経験した場合にその後の行動がどう変化すると思
うか(以下,
「対処」
)
」
,
「1:
“まったく控えずに継続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「2:
“ある程度
控えるが継続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「3:一旦控えるが,おさまったらそのおしゃれを“元
のとおり再開”する」
,
「4:一旦控えるが,おさまったらそのおしゃれを“控えつつ再開”する」
,
「5:
そのおしゃれを“止める(再開しない)
”
」の選択肢からあてはまるものを選択するように求めた。
データのマッチングには学籍番号を使用した。なお,強制ではない事や成績に関係しないことなどを
口頭で説明し,倫理的配慮をおこなったうえで実施した。
(3)結果
1 回目の平均値は 3.33 (1.16) ,2 回目の平均値は 3.85 (1.12) であり,平均値差検定をおこなったと
ころ,t (182) = 7.59, p <. 001 であった。
(4)考察
心理教育的介入の前後において,装い起因障害経験時の行動に対する予測が変化するか否か検討する
ことを目的とした。分析の結果,介入の前後で装い起因障害経験時の行動に対する予測に変化が認めら
れることが示された。つまり,介入の効果があることが確認された。今回の介入は,あくまでも単純に
装い起因障害についてその種類などを伝える形での啓蒙をおこなうこととし,問題の生じる可能性のあ
る装いを控えるような介入や,過度に不安を喚起させるような形での介入はおこなわなかったが,それ
でも効果があることが確認されたといえる。つまり,極端な介入ではなくとも,装い起因障害の予防に
有効であることが示唆されたといえる。
このように,単純な介入でも効果がある事が示唆されたが,研究 1 では,そもそもの装いへの興味・
関心の程度を把握しておらず,装いへの興味・関心が低い対象ばかりであったために得られた結果とい
う可能性もある。そこで,装いへの興味・関心の程度を考慮したうえで,さらに心理教育的介入の効果
について検討をおこなうことにする。
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装い起因障害に対する心理教育的介入の試み
鈴木公啓・矢澤美香子
3.研究 2
(1)目的
装いへの興味・関心の程度も考慮したうえで,心理教育的介入の効果についてさらに検討をおこなう
ことを目的とする。装いへの興味・関心の程度によって,装いへの態度が異なり,ひいては装い起因障
害の経験後の行動が異なる可能性が考えられる。そこで,その程度を統制したうえで,介入の効果を群
間で比較検討することにする。なお,研究 1 と同様に,心理教育的介入としては,あくまでも単純に装
い起因障害についてその種類などを伝える形での啓蒙をおこなうこととし,問題の生じる可能性のある
装いを控えるような介入や,過度に不安を喚起させるような形での介入はおこなわないこととする。
(2)方法
対象者 関東圏の私立大学に在籍している学生 234 名(男性 71 名,女性 163 名)を対象とした。平
均年齢は 18.4(標準偏差は 0.78)であった。
調査時期 2015 年 7 月に実施した。
実験デザイン 介入有無(実験参加者間)の比較に加え,装いへの興味・関心の程度(共変量)の影
響を検討した。
実施内容および手続き 介入群においては,装いについての講義(約 80 分)の中で 10 分ほど,装い
起因障害の種類等についての説明をおこなった。あくまでも単純に装い起因障害の種類について説明す
るのみとし,問題の生じる可能性のある装いを控えるような発言や,過度に不安を喚起させるような発
言はまったくおこなわなかった。
統制群については,
装い起因障害の種類等の説明をおこなわなかった。
講義後に,おしゃれにどの程度興味・関心があるか,
「1:まったく興味・関心がない」
,
「2:あまり
興味・関心がない」
,
「3:やや興味・関心がある」
,
「4:とても興味・関心がある」の選択肢のなかから
最もあてはまるものの回答を求めた。また,対処について,研究 1 と同様に,
「1:
“まったく控えずに
継続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「2:
“ある程度控えるが継続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「3:
一旦控えるが,おさまったらそのおしゃれを“元のとおり再開”する」
,
「4:一旦控えるが,おさまっ
たらそのおしゃれを“控えつつ再開”する」
,
「5:そのおしゃれを“止める(再開しない)
”
」の選択肢
からあてはまるものを選択するように求めた。
なお,強制ではない事や成績に関係しないことなどを口頭で説明し,倫理的配慮をおこなったうえで
実施した。
(3)結果
統制群
(n=116)
の対処の平均値は 3.21(SD=1.04)
,
介入群
(n=118)
の対処の平均値は 3.55(SD=0.91)
であった。ここで,介入有無を独立変数,装いへの興味・関心の程度を共変量とし,対処を従属変数と
した一般線形モデルによる分析をおこなった。介入有無の主効果は F(1,231)=8.40,p<.01 で有意であっ
た。また,装いへの興味・関心の程度の共変量の効果は,F(1,231)=5.50,p<.05 で有意であり,高値で
あるほど対処の値が低値であった。
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(4)考察
心理教育的介入の前後において,装い起因障害経験時の行動に対する予測が変化するか否か検討する
ことを目的とした。なお,装いへの興味・関心の程度によって,装いへの態度が異なり,ひいては装い
起因障害の経験後の行動が異なる可能性が考えられたため,その程度を統制したうえで,介入の効果を
比較検討した。
分析の結果,装いへの興味・関心の程度を統制したうえでも,心理的介入の有無による装い起因障害
経験時の行動に対する予測に違いがあることが示された。
つまり,
介入の効果があることが確認された。
今回の介入も,研究 1 と同様に,あくまでも単純に装い起因障害についてその種類などを伝える形での
啓蒙をおこなうのみとし,それ以上の積極的な介入はおこなわなかった。しかし,それでも装い起因障
害の予防に有効であることが示唆されたといえる。
なお,装いへの興味・関心の程度が強いほど,装い起因障害経験後にその原因となった装いを抑制し
ないことが示された。つまり,個人特性の影響の存在が確認されたといえる。今後,どのような個人特
性がどのような状況とともに装い起因障害経験後の装い行動に影響を与えているのか,そして,それら
に対する介入がどのような効果を有するか,検討をおこなう意義はあろう。
ところで,研究 1 や研究 2 で扱った介入がどれほど維持されるのかという問題がある。今回,介入の
有無により差異が確認されたが,それがどの程度維持されるかは不明である。そこで,心理教育的介入
の効果の維持について検討をおこなうことにする。
3.研究 3
(1)目的
心理教育的介入の効果がどの程度維持されているのか,中期的な時間を経た上で検討することを目的
とする。そのため,研究 2 で心理教育的介入をおこなった対象に対し,期間を空けたうえで再度測定を
おこない,研究 2 で確認された差異が維持されているか否か検討をおこなう。
(2)方法
対象者 関東圏の私立大学に在籍している学生 248 名(男性 67 名,女性 181 名)を対象とした。そ
のうち,研究 2 のデータとの照合が可能であった 203 名(男性 57 名,女性 146 名)のデータを分析に
用いた。平均年齢は 18.34(標準偏差は 0.67)であった。
調査時期 2015 年 9 月に実施した(Time 2)
。なお,第 1 回目の調査(Time 1)は研究 2 で記述し
たとおり,同年 7 月である。夏休みをはさみ,約 11 週~12 週の間をあけて 2 回の測定がおこなわれた
ことになる。
実験デザイン 研究 2 で扱った介入有無(実験参加者間)を元に,時間(実験参加者内)の影響につ
いて検討した。交互作用が認められなければ,介入の効果が維持されていると判断できる。
実施内容および手続き 第 1 回目調査の約 11 週~12 週に再び,対処についての質問への回答を求め
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た。心理学関連講義の後に,対処について,研究 1 および研究 2 と同様に,
「1:
“まったく控えずに継
続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「2:
“ある程度控えるが継続して”そのおしゃれをおこなう」
,
「3:
一旦控えるが,おさまったらそのおしゃれを“元のとおり再開”する」
,
「4:一旦控えるが,おさまっ
たらそのおしゃれを“控えつつ再開”する」
,
「5:そのおしゃれを“止める(再開しない)
”
」の選択肢
からあてはまるものを選択するように求めた。
なお,データのマッチングには学籍番号を使用した。なお,強制ではない事や成績に関係しないこと
などを口頭で説明し,倫理的配慮をおこなったうえで実施した。
(3)結果
統制群と介入群の,第 1 回目と第 2 回目の対処の平均値を Figure 1 に示す。群と時間を独立変数,
対処を従属変数とした 2 要因分散分析をおこなった。群の主効果は F(1,201)=4.58,p<.05 で有意であ
り,介入群が高値であった。また,時間の主効果は,F(1,201)=14.57,p<.001 で有意であり,Time 2
の方が低値であった。交互作用は,F(1,201)=1.97,p=.16 で有意ではなかった。
5
統制群
介入群
4
対
処 3
得
点
2
1
Time1
時期
Time2
Figure 1. 統制群と介入群の第 1 回目と第 2 回目の対処の平均値。
(4)考察
心理教育的介入の効果が中期的な時間を経た上でどの程度維持されているのか検討することを目的
とした。そのため,研究 2 で心理教育的介入をおこなった対象に対し,約 11 週から 12 週の間を空けた
うえで再度測定をおこない,研究 2 で確認された効果が維持されているか否か検討をおこなった。
分析の結果,交互作用が認められず,また,群の主効果が認められた。つまり,3ヶ月弱の期間では,
心理教育的介入の効果が維持されていることが示唆されたといえる。とはいえ,介入群の方が,対処の
得点の低下の程度が大きく,より長期間のフォローアップの場合は,介入の効果が消えてしまう可能性
も考えられる。この点は,今後,長期間の調査により検討する必要があろう。なお,時間の主効果が有
意であり,両群共に夏休み明けの 9 月の調査時の方が,装い起因障害経験後の装い行動を抑制しないこ
とが示されている。この理由は明確ではないが,対象者のほとんどが大学 1 年生であり,これまで経験
した事のない長い休みの中で,開放的な気分のもと様々な経験をしたことにより,抑制的な態度が薄ら
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いだという可能性も考えられる。他の時期であれば,異なった結果が得られる可能性はある。
4.総合考察
一連の研究により,装い起因障害に対する心理教育的介入についての今後の展開への示唆が得られた
といえる。あくまでも単純に装い起因障害の情報について伝える形の啓蒙であっても,比較的十分な効
果が得られることが確認された。つまり,問題の生じる可能性のある装いを控えるような介入や,過度
に不安を喚起させるような形での介入などの,特段のメッセージ性の強い介入の仕方をしなくてもよい
可能性が示唆された。また,中期的な期間を経た上でも,ある程度その効果が維持されることも確認さ
れた。ただし,長期的な効果の維持については不明であり,上述のようなメッセージ性の強い介入が必
要となる可能性もある。
今後は,介入の内容,効果の大きさ,そして,長期的な効果の維持のための要因などについて,さら
に研究を進めることによって,より装い起因障害の予防に役立てうるような成果を得ることが大事だと
いえる。そして,装い起因障害経験後の装い行動に影響を与えている個人要因と状況要因を同定し,そ
れらと介入の交互作用等についても,検討を進めることが必要といえる。そのためにも,まずは老若男
女を対象に,装い起因障害の実態についてさらに明確にしておく必要がある。その上で,介入の効果に
ついて検討することが,皆がより健康的に装いを楽しめる社会の構築のためには有用であろう。
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