聖霊降臨の主日(Lectio Divina B 年) 5 月 24 日 聖霊降臨の主日 弁護者 ヨハネによる福音書 15 章 26、27 節、16 章 12 〜 15 節 26「わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る 真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。27 あなたがたも、初めから わたしと一緒にいたのだから、証しをするのである。」 12「言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。13 しかし、 その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、 自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるから である。14 その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。 15 父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしの ものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」 他の朗読:使徒言行録 2:1 〜 11 詩編 104:1, 24, 29 〜 31, 34 ガラテヤ 5:16 〜 25 Lectio …読む 先週と先々週に読まれたふたつの箇所は、エルサレムでの最後の夜、イエスが弟子たちへ遺した最 後の言葉に含まれています(ヨハネ 13 〜 17 章)。今日は、三位一体の 3 つめのペルソナである聖霊 に焦点があたります(ヨハネ 15、16 章)。 イエスはご自身の間近に迫った旅立ちに備え、弟子たちに覚悟を促していますが、まず先に弟子た ちを聖霊に委ねることを望まれました。このことは何故重要だったのでしょうか。イエスは、聖霊の 主要な役割が、神の新しい側面とみ言葉を明らかにすることであることを知っていました(15 章 26 節) 。イエスは聖霊に頼むことによって、弟子たちがイエスをもっとよく理解できるよう手助けをし たのです。 父と子と聖霊は、三位一体として完全な愛と理解の中に共に存在しています。ですから、御父と御 子が言おうとすることを明らかにし、教えるのに聖霊以上のものはありえません(16 章 13 節)。 イエスの愛のメッセージをどう生き、分かち合うかについて、聖霊は私たちを個別に導きます(15 章 27 節) 。私たちは、聖霊の導きには 4 つのやり方があることをこの部分と他の引用部分から学ぶこ とが出来ます。聖書の著者、即ちダビデ、イザヤ、ヨハネ、ルカ、パウロのような人々に霊感を与え ること、イエスの言葉を私たちに思い出させること、聖書を理解できるように助けること、最後に神 の愛の火を私たちの命の中に吹き込むことです。これは人生の旅路でキリスト者に力を与える相方向 の愛なのです。 イエスは彼に従う者に安楽な生活を約束しているのではありません。全ての人々にイエスを証しし ようとする私たちの挑戦と努力に、神の助けがあると約束しているのです(15 章 26 節、16 章 12 節)。 Meditatio …黙想する 約束された聖霊からの助けは、私たちがイエスについて語り、真理の内に生きることが出来るよう にとの目的で送られます。どんな方法で聖霊があなたを助け、教えるのを経験しましたか。 イエスの「真理」という言葉は何を意味しているのでしょうか。言葉と考えだけを意味しているの でしょうか。 聖霊降臨の主日(Lectio Divina B 年) Oratio …祈る 御父と御子について、もっと明らかにしてくれるよう聖霊に願ってみましょう。イエスの使命をこ の世で引き継ぐ中で、あなたが自分の役割を果たし、その実りを生活の中で明らかにすることが出来 るように、イエスの助けを願いましょう(ガラテヤ 5 章 22、23 節)。 この一週間、詩編 104 編を読み、祈りましょう。読む度に、その内の何節かを神に導いてもらいま しょう。これらの節を用いて、創造の神の偉大さをたたえましょう。 Contemplatio …観想する 今日私たちは聖霊降臨の祝日と、聖霊の素晴らしい賜物を祝います。使徒言行録 2 章 1 〜 11 節で 弟子たちの上に輝かしく聖霊が降る様子を読みました。それは最後ではありません。今日でも人々は 聖霊を呼び求め、自分たちを満たし、導き、教え、勇気づけてくれるように願い続けているのです。 パウロはガラテヤの信徒への手紙の中で、聖霊の働きの実際的な面を描きます(5 章 16 〜 25 節)。 聖霊の働きの実りは、初代のキリスト者たちの生活の中で明らかであったように、今日私たちの生活 の中でも明らかであるはずです。
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