GSICS国際公務員養成プログラム インターンシップ実施報告(準備編)

GSICS国際公務員養成プログラム
インターンシップ実施報告(準備編)
実施機関:国連環境計画・生物多様性条約事務局
カナダ・モントリオール
報告者:博士後期課程2年(国際法) 本田悠介
日時:2008年6月13日(金) 13:30~
場所:GSICS 6F シミュレーションルーム
連絡先:[email protected]
コンテンツ
1.インターンシップ計画・準備編
2.生活情報編
3.スキルアップ編
インターンシップ計画・準備編
インターンシップ応募~採用プロセス
申し込み
通常インターン実施の3ヶ月前
受理
電話, FAX, メールでやりとり
採用通知
(電話)面接
書類審査
審査・部署決定に約1ヶ月
コミュニケーション能力審査
インターンシップ計画(情報収集)
• 情報収集は早めに!(最低でも半年前から)
→HPの”jobs”, “employment”, “opportunities”をチェック。
• 研究テーマとの関連性
→自分の専門知識が十分活かせ、かつ研究に重要な示唆が
得られる機関が望ましい。
• 期間とタイミングの重要性
→長めに。最低でも3ヶ月、通常6ヶ月。
→前後のワークショップや国際会議をチェック。
研究テーマとインターン内容とのマッチングは運!
応募書類一式の作成(国連機関の場合)
• 応募用紙(各機関専用)
• 英文履歴書(CV、1~2ページ)
最も重要な書類
• カバーレター(A4・1ページ)
• 在学証明(学部のも必要な場合も)
• 推薦状(必要な場合)
カバーレターの書き方(cover letter / introductory letter)
•
カバーレターとは?
→「いかに自分に能力・適性があるか、貢献できるか」
のハイライト。
•
記述するべき重要な情報
1. 特定のリサーチ・プロジェクトに対する関心の記述。
(問題関心 等)
2. 応募者の学術、職業上の目的、および適性の記述。
(専門分野、研究テーマ、経験、スキル 等)
3. 希望するインターンシップ期間
→各1~2センテンスで、短く記述。Max A4・1ページで。
CV、カバー・レターの重要性
• CV、カバーレターの内容が採用の可否、また
インターンシップの内容を決める。
→見てもらえるか(残してもらえるか)はCV、カバー・レ
ター次第。
• 担当者・各部署は、CV、カバー・レターを検討
したうえで採用・配属先を決める。
→「何がしたいか・できるか」を明確に書く。
(自分がどういうことに興味・熱意があるか、どれだけ国際機
関にあこがれているか、などは、あまり書いても意味がな
い 。)
生活情報編
生活情報の収集(チケット手配、ビザ申請)
• チケット手配(3ヶ月前くらいから検索)
– ネット・代理店に問い合わせて見積もり。
– 90/180日以上有効な往復チケットは少ない、早めに予約。
• ビザ申請(滞在が3ヶ月/6ヶ月以上の場合)
– 必要な書類・手続きを大使館に問い合わせる。
– 実施機関からの招聘状(Letter of Invitation)、
詳細なインターン内容の記載が必要なことも。
↓
ビザ発給は4週間以上かかる。
申請・問い合わせは早めに!
生活情報の収集(住宅検索)
• 問い合わせ(メール、ポスティング)
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–
–
2ヶ月~3ヶ月前くらいから問い合わせするのが適当。
できるだけ部屋の写真を送ってくれるよう頼む。
部屋の確保代(security deposit)以外は前払いしない。
支払い方法は、PayPalが便利。(安全、手数料少。)
• 取引相手の「信頼性」の判断
–
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–
–
頻繁のメールでの質問にも、丁寧に答えてくれるか。
突然、「追加料金」や掲示と異なることを言っていないか。
契約を急かしていないか。
電話での直接対話での話し方、説明内容。
→最終的には、現地に行き直接会うまで分からない!
スキルアップ編
(専門、語学、コンピュータ etc)
専門知識
• 専門分野・研究テーマを明確に
=インターンシップの目的を明確に。
→配属部署・仕事内容を自分の希望に近づけるため。
• その機関が力を入れている「領域」を知る
→希望する機関のホームページを隅々までチェック。
• 「広く浅く」か「狭く深く」か。
→研究テーマだけでなく、ある程度広くカバーすべき。
インターンシップに必要・重要なスキル
・プロ意識
・専門的能力の発揮
・職務遂行に対する忍耐力
・ブリーフィング
・プレゼンテーション
・リサーチ
・コンピュータスキル
客観的指標
・国連英検A級
・TOEFL iBT:90
・TOEIC: 800
・報告書作成、まとめ
・データベースの更新
・プレゼンテーション
主要Officeソフトは必須
インターンシップ実施に必要なスキル
•
一般的に
1. 与えられた仕事をこなす熱意と責任感
2. 会話・調査・文書作成等に関する英語力
3. 事務処理・情報処理能力
と、言われている。
*特に、英語の実践的な運用能力が重要。
•
客観的指標
→国連英検(A級)、TOEFL(iBT:90, CBT:230)、TOEIC(800)
事務処理・情報処理能力
• ブリーフィング(求められた情報を、簡潔に、明確に)
• プレゼンテーション(見やすく、インパクトのあるもの)
• リサーチ(素早く、信頼あるソースから、必要な情報を探し出す)
• コンピュータスキル(MS Word, Excel, PowerPoint)
• 語学(英語の実践的運用力+α(フランス語など))
• チームワーク(上司、同僚との情報共有)
語学(英語、フランス語、地域言語)
• 能動言語(書く・話す)としての英語。
• 受動言語(読む・聞く)としての第二言語(仏語など)。
多読多聴+シャドーイング
• スキルアップ
– TOEFLやTOEIC対策(毎日のリスニング)
– NHK外国語講座(入門・実践ビジネス英語、フランス語)
– ウェブニュース・ラジオ(NHK, UN News, France 24, RFI)
– 英語論文・国連文書の精読、レジュメ化(英語で)
アドバイス
1. 問い合わせ・確認は頻繁に!遠慮はしない。
電話・FAXですぐ連絡。メールは不確実。
(忘れられていることもある。)
2. インターンシップはインターンシップにあらず?
(勤務評定が残る) (人脈作り)
3. 足踏みをしている人へ。とりあえず、CVを作り、
ネイティブ・経験者にチェックしてもらう。
(ライティング・スキルを磨く。ネットワーク作り。)
報告会でのQ&A(一部抜粋)
Q)インターンシップはいくつ応募したのか、また、希望機関がダメ
だった場合は考えていたか。
A)自分の研究テーマ上、CBD事務局以外考えられなかったので、
CBDのみの応募。ダメだった場合は、書類を作り直し、新しい業
績を加えて再度応募するつもりだったが、あまり考えていなかっ
た。
Q)インターンシップの希望仕事内容を告げたか、希望する内容と
異なったらどうするつもりだったか。
A)インターンには受入部署がある(=プログラム・ベース)と聞いて
いたので、カバーレターに、自分の専門とプログラムの関連、い
かに貢献できるかを書いた。一度仕事内容に関して確認をした
が、赴任後でも相談して変更できると柔軟に対応してくれた。