食を通じて健康を守りたい

1996年3月6日
(6)2015年
第3種郵便物認可
11月1日発行
給食部より
隔月
1・3・5・7・9・11月の1日発行
さつきだより
通巻701号
食を通じて健康を守りたい
∼ワークセンターくすの木
家族の調理実習∼
とも少人数の中では聞きやすいのかさまざまな
ことを質問が出ます。今年度は「更年期障害」
についての勉強をしました。家族からは更年期
障害だけではなく、普段から気になっているこ
とをどんどん質問されます。それをみんなで共
有し話し合うことにより、いいコミュニケーショ
ンが生まれています。
ワークセンターくすの木は開所して16年目を
ワークセンターの利用者も多くが40歳以上を
迎 え ま し た 。 開 所 の時に利用者の家族よ り、
迎えてきています。「利用者・家族の健康を守
「わが子の健康を守るために調理実習をしたい」
る」という思いを共有できる機会が大切になっ
という趣旨の申し出があり、ワークセンターの
てきます。
調理実習が始まりました。その時から毎年続け
食事は生活の中で、あたりまえの日常であり
られている、家族会による調理実習です。その
ながら、人が一番満足できる欲求でもあります。
中へ看護師や栄養士が参加し、日頃の生活の状
しかし、日常であるがゆえにおろそかになりや
況や変化など家族から聞き取りしながら和気あ
すく「マンネリ」につながる可能性も含んでい
いあいと実習しています。
ます。食事は、人と人のコミュニケーションを
参加率は概ね50%(25∼28名)と家族の皆さ
円滑にし、生活自体を豊かにするうえで、とて
んの食に対する意識の強さがよく現れています。 も重要です。
調理実習は献立の説明の後、使う食材や材料を
「どれを食べたらいい?」とか「これ食べて
確認します。実際の調理に当たり、使う食材一
いたら大丈夫?」とか聞く家族が多いなかで、
つ一つをきっちり計量して調理します。また、
健康的な食生活の考え方として、様々な食材で
調味料もきっちり計り、普段何気なく使ってい
様々な調理法を用い、様々な人と食事を介して
るもの(塩やしょうゆ等)がどれくらいの量を
コミュニケーションを取ることを目標にすると、
使えばどれだけの塩分が入っているのかを改め
おのずからできるのではないでしょうか?
て確認してもらっています。ご飯の盛り付けも
普段と同じように盛り付けてもらい、ごはんの
重さを計ります。どのくらいの量を盛り付けて
いるかを確認し、だいたいどれくらいのカロリー
があるかを確認しています。
食事の後は家族が聞きたいテーマに沿って看
護師が勉強会を行います。普段は聞きにくいこ