消失模型鋳造法用塗型剤 ハードミックス VF20 消失模型鋳造法において塗型は鋳造の成否を左右する重要な要素であります。消失模型(材質:PSやPMMA およびこれらの共重合品)に塗布された薄い塗型膜は注湯時に消失模型の熱分解生成物であるガス、カーボンおよ び液化樹脂をバックアップサンドへ排出し溶湯と消失模型のスムーズな置換を可能とし溶湯の差し込みは防止しな ければなりません。そこで弊社では消失模型の熱分解生成物をスムーズに排出するための高い通気性と良好な作業 性をバランスさせた水性塗型剤を開発致しました。 ◎ 対象溶湯 鋳鉄(FC・FCD) 、合金鋳鋼、銅合金、アルミ合金 ◎ 主な特長 1.無減圧および減圧下での鋳造に使用できる。 2.作業者に清潔感を与え、塗型の付着状況を確認しやすい黄色の塗型。 3.低い粘度で塗型の切れが良くタレの少ない良好な作業性。 4.デッピングが出来ない大物にはかけ塗りが可能。 5.消失模型の熱分解生成物を排出しやすい高い通気性。 6.塗型膜の強度が大きく造型時の模型変形を防止もしくは緩和する。 7.デッピングにより均一な塗型膜厚が得られる。 8.塗型膜は高い耐焼着性を有する。 9.鋳造条件に合わせて幅広いボーメの選択が可能。 ◎ 塗型方法 ◎ 荷姿 デッピング・かけ塗り・ブッカケ(弊社ブッカケ装置をご利用下さい) 25Kg入り …石油缶 ペール缶 250kg入り…ドラム缶(受注生産) ◎ 使用方法 少量の水にて稀釈し泡を巻き込まないように充分に攪拌の上ご使用下さい。 ディピングおよびブッカケでの推奨使用ボーメは80Beです。 ◎ 乾燥方法 温風式乾燥機にて充分乾燥して下さい。模型の乾燥は接着剤の使用や模型変形の兼合いから50℃ 以下で乾燥して下さい。 ◎ 特性 乾燥通気度:2.3~3.3 抗折強度:15kg/cm2以上(80Beにおける塗型膜のみでの測定値。) 熱間における通気度の変化傾向を下図に示しますように、注湯時に乾燥通気度よりもさらに高い通 気度を発揮し消失模型の熱分解生成物排出に大きな効果を示します。 1473kでの曝熱による熱間通気度変化例 ・弊社ではVFシリーズとしてVF20以外にも通気度や抗折強度の異なる塗型剤を取り揃えております。 ・規格品以外に付きましてもお気軽に御相談下さい。
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