1学年 組算数科学習指導案 平成 15年 学校名 教室名 月 日 限目 養護学校 授業者名 1 単元名 たしざん(東京書籍) 2 単元(題材)の目標 ・ 数の構成や 10 の補数などの学習経験を生かして、1 位数に 1 位数をたして繰り上がりのある 計算の仕方を進んで考えようとする。(関心・意欲・態度) ・ 20 までの数の構成や 10 の補数に着目して計算の仕方を考える。(数学的な考え方) ・ 1 位数に 1 位数をたして繰り上がりのある計算ができる。(表現・処理) ・ 1 位数に 1 位数をたして繰り上がりのある計算の仕方を理解する。(知識・理解) 3 指導にあたって (1)教材観 加法計算は、これまでに 1 位数+1 位数、また 3 口の繰り上がりのない場合を学んできた。本 単元ではこれまでの学習をもとにして、1 位数に 1 位数をたして繰り上がりのある加法計算の仕 方について学習する。繰り上がりのある計算はこれがはじめてであり加法計算の基礎として 1 学年の重要な内容である。ここであつかう計算は、被加数、加数とともに 1 位数であるが、繰 り上がるところを「10 といくつ」ととらえるところが要点となる。 10 に対する補数の見つけ方(10 のつくり方)をどのようにしたらよいかという判断の仕方がポイントになる。 (2)児童観 本学級の児童は1名である。生活科や体育、音楽では、他のクラスと合同で学習したりして いるが、教師と 1 対 1 で過ごすことが多いため、子どもの声や反応という刺激に乏しい。甘え がちになってしまうことも否定できない。数に関しては、かずのなまえ、なんばんめ、いくと いくつなどは難なく理解することができた。繰り上がりなしのたしざん、繰り下がりなしのひ きざんも理解することができた。計算も正確に処理することができた。しかし、時間がかかり、 自信も持てないようであったので反射的に答えが出せるように、数の分解・合成段階にもどり、 ブロック、唱え歌、カード練習やゲームなど、繰り返し練習をした。 (3)指導観 本単元を学習するにあたって、加数分解による方法を取り上げる。加数分解は、被加数をも とにして 10 をつくるので流れが自然であり、普遍性がある。しかし、「被加数はあといくつで 10 になるか」を考え、加数を「10 になるための補数と残りいくつ」に分け、さらに「それをた す」という、複雑なものである。そこで、事前に数の合成・分解を改めて復習、確認しなけれ ばならない。計算方法の理解には、算数ブロックなどを用いて具体的に操作させるようにする。 ブロックやおはじきなどの半具体物を使って「10 のまとまり」をつくることを強く意識させる ようにする。また、加法計算の基礎となる内容なので、カードによる練習やゲーム遊びにより 習熟をはかるようにする。 4 単元の指導計画(総時数 11 時限) 第一次 9+4のけいさん 1・2時 加数を分解して計算する方法について理解する。 3・4時 加数を分解して計算する方法の理解を確実にする。 第二次 3+9のけいさん 1・2時 被加数を分解して計算する方法について理解する。 第三次 かあどれんしゅう 1∼5時 加法の計算能力を高める。 5 本時の学習(第1次中1時) (1)題目 9+4のけいさん (2)本時のねらい ・ 繰り上がりのあるたし算のしかたについて、10 のまとまりに着目して考えることができる。 ・ 加数を分解して計算する方法について理解する。 (3)本時の展開 時間 学習活動 ・指導と*評価基準<観点>と(方法) 10 1.場面を見て、課題をつかむ ・わかることを自由に話しながら、課題への関 ①おはなしをつくろう 心を高めるとともに、以前に同じような問題 ○いちごあめとソーダーあめがあるよ をやった経験を思い出させるようにする。 ○おともだちがいるよ ・問題について、わかることわからないことを ②しきはどんなのになる? はっきりさせる。 ○あわせた数になるからたし算だよ ・答えが10より大きい計算ははじめてであるこ ○10より小さいのは計算できるよ とに気づかせる。 ○9+4はこたえが 10 より大きくなるよ 〈10 よりおおきくなったら、どうやってけいさんしたらいいのだろう〉 10 2.ブロックを使って計算のしかたを考える ○1からじゅんにかぞえる ○9にひとつずつたしていく ○4にひとつずつたしていく ○10 のまとまりをつくる どのやりかたがわかりやすいだろう 10 ○いっしょにたしかめてみよう ・どのやり方でも、正しく答えが求められたこ とを認めて評価する。 ・ひとつずつやってみることで、どのやり方が 早く、わかりやすいか確かめる。 ・10 のおうちをいっぱいにするために加数の 4 を3と1に分ける方法がわかりやすいこと を抑える。 4をわけて9にあわせて、10のおう *10 のまとまりをつくるために、加数を補数 ちにまとめたらはやいよ と残りに分けようとしている。 〈数学的な考え方〉(操作の観察,ノート) ・ブロックを自分で操作しながら、自分の言葉 10 3.9+4のけいさんのしかたをまとめる で言わせるようにする。 ① 9はあと1で 10 になる。 *操作をしながら声に出して言うことができ ② 4を1と3にわける。 る。〈知識・理解〉(行動観察) ③ 9に1をたして 10。 ・必要な児童について個別に支援をする。 ④ 10 と3で 13。 ・9+3を同様にやってみる 5 4.けいさんれんしゅうをする (4)準備・資料等 設定場面のパネル 10のおうち(指導用・児童用) 算数ブロック(大・小)
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