riakcs 技術概要

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Technical Overview
November 2012
Riak CS Technical Overview
Table of Contents
目次 ............................................................................................................................................ 1
Introduction & Overview ......................................................................................................... 1
アーキテクチャ ......................................................................................................................... 2
How it Works .................................................................................................................................... 2
APIs and Interfaces .......................................................................................................................... 3
アドミニストレーション、ユーザーおよび認証 ............................................................................. 3
ストレージ API ............................................................................................................................... 3
ストレージおよび利用に関する統計情報 ........................................................................................ 3
Operations ........................................................................................................................................ 4
モニタリングおよびメトリックス .................................................................................................. 4
拡張 ................................................................................................................................................ 4
Multi-Datacenter Replication ........................................................................................................... 4
Next Steps ................................................................................................................................ 5
Pricing ............................................................................................................................................... 5
Getting Started ................................................................................................................................. 5
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Riak CS Technical Overview
Introduction & Overview
Riak CS は、Riak 上に構築された S3 互換およびマルチテナントに対応した大容量オブジェクトストレージを提
供する エンタープライズ向けクラウド・ストレージです。パブリックやプライベート・クラウド構築のためのソ
フトウェアとして、あるいは、信頼性に優れたストレージとして御社アプリケーションにご利用いただけます。
Riak CS のユースケース:
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画像、テキスト、文書、動画など大容量オブジェクト用ストレージとして
ビジネス要件に対しオンデマンドにストレージ容量を提供する内部ストレージとして
パブリック・クラウドやクラウド・サービスの基盤となるストレージ・レイヤとして
AmazonS3 からアプリケーションを移行させるため、あるいは、ハイブリッド・ソリューションを実現す
るためのインフラ
バックアップや障害回復のためのリダンダントストレージ
Riak CS の主な特徴:
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大容量オブジェクトのサポート(最大 5GB/object)
S3 互換の API と認証
ユーザーごとの利用データ量やネットワーク I/O 情報などのリポート機能を備えたマルチテナント機能
アクティブなバックアップ、障害回復、データローカリティのためのマルチデータセンター間のレプリケ
ーション機能
365 日/24 時間のサポート
このホワイトペーパーは、Riak CS のアーキテクチャー、API、オペレーションについてご説明します。
また、価格や、ソフトウェア・トライアルを始める方法についても簡単に説明しています。
Riak CS についてのさらに詳しい技術情報は、オンライン文書をご覧下さい。(http://www.basho.co.jp)
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Riak CS Technical Overview
アーキテクチャ
Riak CS は、Riak 上に構築されたストレージレイヤで、大容量ファイルのアップロードを処理し、S3 互換 API、
ユーザーおよび管理者機能、利用状況のリポート機能を提供します。システムに保存されたデータは、基盤とな
る Riak クラスターにオブジェクトやメタデータが保存され、レプリケーション、耐障害性および高可用性が実
現されます。Basho 社は、Riak ノードと Riak CS ノードの 1 対 1 マッピングを推奨し、不必要なネットワーク
トラフィックを最小限にするため、Riak ノードと Riak CS ノードが同じ物理マシン上で実行されていることを理
想とします。
How it Works
Riak CS システムでは、どのノードもクライアントからのリクエストに応答できます。マスターノードは存在せ
ず、各ノードが同じ責任を負っています。データは Riak クラスタ内で複製されており(デフォルトでは、オブ
ジェクト毎に 3 つのレプリカを作成)、不具合が生じたり通信不能になったノードの役割を別のノードが自動的
に引き継ぎます 。ノードの不具合やネットワークの分断が生じても、継続してデータを利用できます。不具合が
生じた際の詳細動作については、Riak ドキュメントを参照ください。
ストレージ API を介してアップロードされたオブジェクトは、Riak CS が小さなチャンク(塊)に分割します。
そのチャンクは、Riak クラスタに渡されて書き込まれ、複製されます。各チャンクには、ダウンロードの際にオ
ブジェクトへ再構築するために用いるメタデータが付加されます。
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Riak CS Technical Overview
APIs and Interfaces
Riak CS は、ストレージの操作、認証、アドミニストレーションおよびユーザーごとのストレージ・帯域幅
統計情報を処理するための HTTP インタフェースを備えます。下記は、その概略について述べるものです。
さらに詳しくは、Riak ドキュメントを参照ください。
アドミニストレーション、ユーザーおよび認証
Riak CS では、ユーザーの作成、無効化、認証管理のためのインターフェースを提供します。認証情報が作
成、発行されると、ユーザーは API を介して認証、バケットの作成、自身のアカウントへのファイルのアッ
プロードやダウンロード、アカウント情報の取得、新規認証情報の入手や自身のアカウントの無効化ができ
ます。設定により、アドミニストレーターのみが新規ユーザーを作成できるようにする、または全てのユー
ザが新規ユーザの作成ができるようにすることも可能です。アドミニストレーターアカウントは、他のアカ
ウントには無い特権(システム内の全ユーザーのリストを取得やユーザーアカウント情報の照会)を持ちま
す。
Riak CS は、リクエストシリアライザーを用いてグローバルエンティティー(ユーザーとバケット名)のシ
ステム内でのユニーク性を確保します。Riak CS システム毎に一つのシリアライザー(Stanchion)がインス
トールされている必要があります。
Riak CS は、スキームをサポートし、ヘッダーやクエリー・パラメータ認証をサポートする標準的な S3 認証
スキームをサポートします。
ストーレジ API
Riak CS ストレージインターフェースは、S3 互換で、設定により s3cmd や公式の S3 ライブラリ、Fog や
boto などのクロスクラウドクライアントなど、既存の S3 ツールとも併用できます。S3 と同様、API は、オ
ブジェクトおよびバケットについて、簡単な RESTful GET、PUT および DELETE オペレーションを備えて
います。さらに、Riak CS は任意のメタデータのオブジェクトへの追加もサポートしており、ユーザーは、
オブジェクトに関する有益な情報を保存できます。加えて、オブジェクトやバケットのパーミッションを管
理するための、S3 タイプの ACL も提供しています。
ストレージおよび利用に関する統計情報
運用者は、Riak CS のストレージおよびネットワーク利用に関する統計情報を利用し、パブリックやプライ
ベート・クラウドでの料金計算、契約や複数グループでの利用などのユースケースに対応することができま
す。Riak CS は、ユーザー毎のストレージ使用量や、そのストレージデータへのアクセスに関連したネット
ワーク利用についての情報をリポートします。この統計情報は、デフォルトのタイムスパン"now"か、あるい
は、開始と終了時間の範囲を指定しての検索ができます。アクセス統計は、オブジェクトとバケットに対す
る操作の入力および出力バイト単位で報告します。この情報は、定期的にリポートさせることも、手動でリ
ポートさせることも可能です。
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Riak CS Technical Overview
Operations
Riak CS は、モニタリングやメトリクス(定量的評価)のためのソリューションや、必要に応じてキャパシティ
ーを追加するためのシンプル・モデルを備え、オペレーションや拡張が容易にできるよう設計されています。
モニタリングおよびメトリックス
Riak CS は、HTTP を経由した重要なオペレーションに関する統計を提供します。 加えて、Riak CS および Riak
ノードは、どちらも DTrace をサポートしており運用中のシステム分析に利用できます。
拡張
Riak CS クラスターに新たにキャパシティーを追加するには、新規の物理ノードに Riak CS と Riak をインスト
ールし、いくつか簡単な管理コマンドを用いて Riak ノードをクラスター追加します。Riak は、全てのノードが
等しく責任を負うよう、システム内で自動的にデータを再配置します。これによって、ストレージにホットスポ
ットが生じないようにし、新規ノードの追加によるオペレーションの負担を軽減します。さらに、Basho では、
システム内の全てのノードに Riak CS を自動的にインストールする方法も提供しています。Riak CS ライセンス
には、Basho による実装のためのセットアップや設定、オペレーションのサポートが含まれています。
Multi-Datacenter Replication
Riak CS が提供するマルチ・データセンター・レプリケーションには、2 つのレプリケーションモード- フルシン
ク(完全同期)とリアルタイムシンクがあります。データ転送は、SSL のサポートによりサイト間でセキュアに
行う事が可能です。
Riak CS では、大容量オブジェクトはチャンクに分割され、基盤となる Riak クラスターに渡されます。Riak ク
ラスターでは、高可用性を実現するため、チャンクデータが複製され保存されます(デフォルトでは 3 つのレプ
リカが作られます)。各オブジェクトのマニフェストにより、クラスターからチャンクデータを取得しオブジェ
クト全体を再構築してクライアントに返します 。Riak CS のマルチサイト・レプリケーションでは、ユーザーの
グローバル情報、バケット情報、マニフェストが、プライマリサイトからセカンダリサイトへでリアルタイムに
渡され、ロケーションの垣根を越えて、グローバルに状態を維持します。その後、オブジェクト本体は、フルシ
ンクまたはリアルタイムシンクのいずれかのモードで複製されます。
フルシンクでは、オブジェクトは、設定した間隔で、プライマリ からセカンダリサイトに複製されます。デフォ
ルトの間隔は 6 時間です。フルシンク・レプリケーションでは、それぞれのクラスターが、それぞれのキーのブ
ロック・バリューについて、ハッシュの演算を行います。キー/ブロックのペアが比較され、欠落したブロックや
更新の必要があれば、プライマリは、セカンダリサイトへ渡します。
リアルタイム同期は、クライアントからプライマリに更新が送信されると同時に開始されます。最初のロケーシ
ョンで複製が行われると、その更新は、リアルタイムでセカンダリサイトに渡されます。クライアントがセカン
ダリクラスターにオブジェクトの取得リクエストをして、そのクラスターにて全てのチャンクの複製が完了して
いなかったら、どうなるでしょうか?Riak CS マルチサイト・レプリケーションでは、そのセカンダリクラスタ
ーが、欠落したブロックをプライマリクラスターから取得してクライアントに完全なオブジェクトを再構築して
返します。
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Riak CS Technical Overview
ネクストステップ
Pricing
Riak CS の価格モデルは、ノードごとの年間サブスクリプションまたは永久ライセンスの 2 種類御座います。ノ
ードごとの価格には、Riak CS ノードの他に、必要な Riak ノードが含まれます。どちらのモデルにも、365 日/
24 時間のサポートが含まれます。
Getting Started
Riak CS の利用を始めたいとお考えの企業さまに対しまして、Riak CS と弊社さぽーとをご利用頂ける、30 日間
無料トライアルをご提供しています。御社の環境で、Riak CS をテストしていただけます。
御社や御社のユースケースについて、もう少し詳しくお知らせいただければ、Riak CS の導入のお手伝いさせて
いただきます。
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