子 頸 がん 子宮 けい 子宮頸がん検診の精密検査 細胞診では約1%が「精密検査が必要」という 判定を受けます。 この場合、 必ず精密検査を受ける ことが求められます。精密検査の方法には細胞診 やコルポ診等があります。コルポ診とはコルポス コープという拡大鏡のような機械で、子宮頸部粘 けい 膜表面を拡大して細かい部分を観察する方法です。 20歳以上の女性は、2年に1回、 子宮頸がん検診を受けましょう。 けい 子宮頸 がんの発生原因といわれている HPVは最近、一部の種類のHPV感染を予 防できるワクチンが使用可能になっていま す。予防ワクチンの接種は主に10歳代前半 の将来を担う若年者を対象に行う予防法 です。 ワクチン接種で予防できないタイプの HPVウイルスもあり、定期的な子宮頸がん 検診の代わりとなるものではありません。 ワクチン接種を受けた場合でも、子宮頸が ん 検 診を 受 診 したり、性 感 染 症の予 防に注 意することが重 要です。 けい 子宮 頸 がんの早 期 発見のために けい けい まだまだ低い日本の検診率 欧米での検診率は高く、アメリカでは、 18歳以 上の女性の 80%以上が、過去 3年以内に1回以 上検診を受けています(2009年) 。一方、 日本では 過去 1年以内に検診を受けた女性は、 20%程度 にとどまっています。 けい 子宮頸がんの検診率 病・医院 : アメリカ 日本 指導:独立行政法人国立がん研究センター がん予防・検診研究センター検診研究部 部長 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 斎藤 博 先生 100(%) 発行:株式会社協和企画 提供:大鵬薬品工業株式会社 12.12.42D022F-K マネ作「庭のモネ一家」 けい 若年層に多い子宮頸がん けい けい 子 頸 がん 子宮 けい 子宮頸がんの発生部位 子宮頸がん検診は非常に有効 けい 子宮頸がんは子宮の入口に発生します。 卵管 卵管 子宮 子宮頸がんにかかる人は年間約 9,000人、亡く なる人は、年間約 2,700人です。20歳代後半から 40歳前後まで増加した後緩やかに減少して、 70歳 ころ再び増加します。近年、罹患率、死亡率ともに 若年層で増加傾向にあります。 けい 体部 卵巣 診を受けましょう。 卵巣 子宮体がん 子宮頸がん けい 検診を受けることで、進行がんを防ぎ、死亡を 減らすことが証明されています。また、早期発見で、 子宮を温存した治療が可能となります。 20歳以上の女性は、 2年に1回、 子宮頸がん検 年齢階級別がん罹患率[子宮頸 2005年] 頸部 人口10万対 膣 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 けい 子宮頸がんの危険要因 5_ 10 9 _1 15 4 _1 20 9 _2 25 4 _2 30 9 _3 35 4 _3 40 9 _4 45 4 _4 50 9 _5 55 4 _5 60 9 _6 65 4 _6 70 9 _7 75 4 _7 80 9 _8 4 85 - 0_ 4 けい 歳 けい 年齢階級別死亡率[子宮頸 2009年] 子宮頸 がん患者さんの 90%以上からヒトパピ ローマウイルス(HPV)が検出されることが知られ ており、HPVの感染が発がんと 強い関係があります。また、妊娠・ 出産回数が多い人ほどなりやす いといわれています。喫煙も危険 要因であることがわかっています。 HPVの模式図 人口10万対 14 けい 子宮頸がんの症状 12 けい 子宮頸がん検診方法 けい 子宮頸がん検診の方法として 効果がある の は、 「細胞診」です。 細胞診は、子宮頸部の表面から綿棒などでこ すりとった細胞を顕微鏡で調べます。がん細胞の 有無やがん細胞の種類がわかります。 けい 10 けい 全く症状がないことが 初期の子宮頸がんでは、 ふつうです。 がんが進行すると、 8 6 4 子宮断面 ◉ 月経でない時の出血 2 ◉ 性行為の際の出血 15 4 _1 20 9 _2 25 4 _2 30 9 _3 35 4 _3 40 9 _4 45 4 _4 50 9 _5 55 4 _5 60 9 _6 65 4 _6 70 9 _7 75 4 _7 80 9 _8 4 85 - _1 10 4 0_ 5_ 9 0 歳 資料:独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター ◉ 普段と違うおりものの増加 綿棒などで頸部の 細胞をこすりとる ◉ 月経の量の増加と期間の延長 などの症状があります。 顕微鏡で診断
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