講演 「職場も自分も元気になる ~笑いと健康~」 講師:岐阜聖徳学園大学教育学部教授 臨床心理士・精神保健福祉士 橋 元 慶 男 氏 平成 21 年度第 3 回研修会は、講師に日本笑い学会理事の橋元慶男氏(岐阜聖徳学園大学教育学 部教授 臨床心理士 精神保健福祉士)をお招きして、「笑いと健康」や「笑いの効用」等について、 お話をしていただきました。笑うことは、自分の体や心の健康だけでなく、周囲の人間にも笑顔 をもたらし、良い人間関係を築くことを、ユーモアーを交えてお話いただきました。講演の最後 には、「笑いヨガ」の指導があり、参加者全員で体験しました。 ◇健康の尺度は笑い(笑うこと)である。(健康かどうかは、笑えるかどうかである。 ) ・人間の病気の 9 割は心が引き起こす。 (性格病理学) ・うつ病(笑い欠乏症)…まじめな人が発症する。エンドレスで同じことを考えてしまう。 ・心身症の患者…笑いが少ない ・40 歳以上で癌を発症する人の傾向 …感情を押さえ込む人・笑わない人・人間関係で苦労している人 ・過度なストレスはうつ病に繋がる。過小なストレスは、ボケに繋がる。 →人間には、適度なストレス(緊張)が必要 ・薬漬けによる自然治癒力の低下 ・日本は薬消費量世界一…薬は、毒と同じである。→自然治癒力の低下 ・賢い患者は、医者や薬に頼らず、自己管理ができる。 ・医者にとっておいしい患者は、医者の指導を深刻に受け止め、ストレスをためる。 (まじめな患者) →ストレスをためることにより、新たな病気に繋がる。 ・健康の 4 要素(食・動・息・思)…食事・行動・呼吸・気持ち →全て心と体につながる。 ・脳波・血圧は、脳のイメージにより変化する。 ・五感で受けたストレスはすべて脳に集まる。 ・ストレスの現れ方…体→感情(うつ病)→行動(自殺) ・現代人は、歩かない・動かない・汗をかかない・笑わない。 →今後うつ病が増加する可能性有 ・歩くことと同様、笑うことでも血流が良くなり、健康になる。 ・笑う(表情筋を緩める)ことは、気持ちをリラックスさせる。→ストレスをリセットする。 ・ストレスをリセットする方法…作り笑い(表情筋の弛緩) →刺激による笑いは、2・3 秒しか持続しない。 ・作り笑い(表情筋を緩める)のトレーニング …「笑顔はうつる」ことから笑顔の作り方を体で覚える ◇魔法の言葉「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」 ・人間は呼吸で繋がっている。…怒りも笑顔も周囲の人間に波及する。 →怒りは、拒絶の感情を生み、間接的に周囲に害を及ぼす。 (福をつぶす) ・人間関係を良くする方法…笑う癖(笑い癖)をつける。 ・常に笑いを心がける。→つらいときにも笑ってみる。 ・人は気持ち(気の持ち方)で変えることができる。 →励ましの言葉は、人の生き方を変える。 ◇人として最も大切なことは、感謝して生きること。(どんな時にも感謝して生きることが大切) ・人間の悩み…健康・仕事・経済(お金)・家族・人間関係 ・嫌なことを溜め込まない。 ・他人の評価を気にしない。 ・小さなことにクヨクヨしない。 ・自分を哀れまない(少欲知足)…苦労もその時の自分に必要なことと考える。 →試練は、自分に対する呼びかけ ・相手を自分の思うように変えようとしない。…人に譲る。 (譲歩する)「許す」ことが大切。 →相手は自分の投影 ・不平不満は、自分だけでなく、周囲の人もつぶす。 ・何かに感謝しているときは、精神的に落ち着いている。 →感謝すると心が穏やかになる。(感謝療法) ・笑顔は、感謝の代わりである。 ・生き方(不平不満・感謝・当然・壁)の原則 当 然 感謝 自己(腹の言葉) ことば 自我(頭の言葉) 不平不満 壁 ・言葉はブーメラン効果を持っている。 (返報性の原理) →できるだけプラスの言葉を投げかけることが大切。 ◇笑いヨガの体験 アロハ笑い ミルクセーキの笑い
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