リサ・ユイ(Lisa Yui)プロフィール 現在ニューヨークを中心にピアニスト、教育者、コンサート企画者として幅広く活躍する リサ・ユイ。彼女は1975年東京生まれ。3歳のとき父の研究所の仕事のためエドモントン (カナダ)へ移住し、トロント王立音楽院で学んだ。7歳の時にハイドンの「ピアノ協奏曲 ニ長調」でオーケストラと初共演しコンチェルト・デビュー、11歳でソロ・リサイタル・デ ビューも果たした。同年、全カナダ音楽コンクールに参加、本選全部門出場者の中から「今 年の最も才能ある子供」に選ばれ、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番をモントリオー ル・メトロポリタン管弦楽団とガラコンサートで演奏。その模様がCBC(カナダ放送局) FMで放送され絶賛された。その後、カナダ文化振興会から奨学金を受け、ニューヨークの ジュリアード音楽院に入学し、ピアノをオクサナ・ヤブロンスカヤに師事するとともに、デ イヴィッド・デユバルのティーチング・アシスタントを7年間努めた。またマンハッタン音 楽院ではバイロン・ジャニスに師事し、修士、博士課程を共に首席で修了するとともにルー ビンシュタイン賞とヘレン・コーンDMA賞を獲得している。 1994年、セニガリエ国際ピアノコンクール(イタリア)において最年少19歳で最高位入賞。 このときの審査員の一人であったアリオン音楽財団の江戸京子氏に招かれ大阪ザ・フェニク スホールで日本デビューを果たした。「音楽の友」誌では「リサ・ユイはスケールの大きな 新人で、技巧的にも優れ、久しぶりの大型ピアニストのデビューを思わせた」と評された。 その2年後にも、再びアリオン音楽財団の招きで姉とともに来日し、姉妹デユオとソロ・コ ンサートを数ヶ所で行う。1999年10月には第1回スーパー・クラシック・オーデイション (東京)の全国本選部門で準グランプリを受賞し話題になり、その後はカナダ各地、アメリ カ、日本で演奏活動を重ねた。2005年の愛知万国博覧会ではカナダ代表として、その最終日 にエキスポ・ホールでのフィナーレ・コンサートで演奏するとともに、日英仏の三ヶ国語を 駆使して司会を務めた。2001年と2006年夏には二度にわたり101日間世界一周のクルーズ船 「日本丸」のゲスト・コンサートに招かれた。2007年には杉並公会堂(東京)で開催された 「女性作曲家音楽祭2007」に招かれ、アメリカの作曲家エイミー・ビーチに関するレクチャ ー・コンサートを行い、聴衆に多大な刺激と感動を与えた。またサントリホールでの東京交 響楽団との共演を始め、トロント交響楽団、モントリオール・メトロポリタン管弦楽団、ポ ーランド国立放送管弦楽団、クラクフ州立フィル、エドモントン交響楽団など世界の数多く のオーケストラの公演に登場している。 教育の分野ではジュリアード、マンハッタンの両音楽院で教鞭をとりつつ、国立音楽大学、 ワシントン&リー大学、アルバータ大学等で講義や公開レッスンを行った。特に2001年から はマンハッタン音楽院においてピアノ・レクチャー・コンサート・シリーズ「ザ・ライヴ ズ・オヴ・ザ・ピアノThe Lives of the Piano」を続けた。またリサ・ユイはヤマハ・アーティ ストであり、ニューヨークのヤマハ・アーテイスト・サロンでは、ベートーヴェンのピア ノ・ソナタ全32曲、リストのピアノ曲のコンサート・シリーズを企画。多くのアーティスト を招いての実演とレクチャーで高い評価を受けた。また彼女は19世紀フランスの重要なヴィ ルトゥオーゾ・ピアニスト、マリー・プレイエルに関する論文を発表している。 現在、ニューヨーク在住。ホームページ http://lisayui.com
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