第5回取手市地域福祉計画策定委員会記録

第5回取手市地域福祉計画策定委員会記録
日 時 平成27年11月5日(木)午前9時30分から
場 所 取手市役所 301会議室
出席者
(委員)小林 幹児、島田 博見、染野 和成、遠藤 俊夫、秋田 徳男
内藤 義彦、小林 一郎 (敬称略)
(事務局)金敷社会福祉課次長、浜野係長
記録要旨
1.開会
2.委員長あいさつ
3.協議事項
(1)取手市地域福祉計画素案の検討について
(2)パブリックコメントの実施について
(3)その他
順次、事務局より説明する。
<質 疑>
委員長:本日は素案の内容について、修正点等あれば具体的に言葉や言い回しなど提案し
てください。
委 員:14ページの施策の展開の柱について、Ⅲ-2地域の福祉力をとあるが、15ペ
ージの展開の柱のⅢ-2地域の支援能力をとなっている。どちらが正しいか。
事務局:福祉力ではありません。支援能力に変更します。
委 員:次に、21ページの一番下から3行目以降について、この計画でボランティアと
いう言葉を41回使っております。これだけ出ているのでボランティアという言葉
をしっかり規定した方が良いと思いました。22ページの両者は地域の支え合いの
担い手として共通しておりとありますが、私は違うからボランティアと地域活動が
両方成立するという考え方をもっています。同じような目的だから同じように扱え
というふうに読めるので、ボランティアは目的ごとに賛同する者が集まる。ところ
が地域は、問題点を発見しそれを改善していく。ベクトルが違う訳です。目的があ
るボランティア達のグループと地域の治安であるとか福祉的な活動などを維持する
ものが、同じではないということです。ここには同じだから協力しようと書いてあ
ります。違うから協力するというニュアンスで書いていただきたい。違うことが素
晴らしいことであってやることは同じかもしれませんが、違うということを認めた
うえで、どうしたら協力できるのかということを考える姿勢がボランティアと地域
のあり方であると提案したいと思います。
事務局:ボランティアと地域は違うものであるが、目指すところは同じである。お互いが
どのように進んでいって、同じ目的を達成するかというニュアンスですね。
委 員:表現としては同じではなく、違うということです。違うから人々のお力をその地
域の中へ取り入れていくということです。ある団体は、厳しく組織化されており、
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地区が割り当てられていて、欠席をするとお叱りを受ける。それはボランティアで
はないといって辞めてしまう。ボランティアをシステムの中に入れてしまって、同
じ発想のもとに出来た団体のような気がします。勿論、批判するつもりはありませ
んが、ボランティアの考え方と地域における活動との違いを理解していればそのよ
うなことは起きないが、システム化するとそうなってしまいます。
事務局:参加する方が、気持ちよく出来るシステムが好ましいですね。
委 員:ボランティア活動という表現と一般的にボランティアとするのと、特定の目的を
持っているのはボランティア団体として組織されているものになるかと思います。
21ページの下から6行目は NPO、ボランティア団体はある特定の目的を持ってい
ますとなると思います。同じく下から3行目も NPO、ボランティア団体となります。
通常のボランティアではなく、色々なものがボランティアになるので、それをボラ
ンティア活動と表現したり、自治会でも草取りや側溝掃除をしており、ボランティ
アにするのか自治会の活動にするのか難しいです。ボランティアについては、この
他、セカンドボランティアという表現もありましたね。
委員長:41回のボランティアについて、確認してみましょう。
確認の結果、20、21、24、27ページのボランティアをボランティア団体に
変更した。それぞれボランティア、ボランティア活動、ボランティア団体、セカン
ドボランティアとした。
委 員:14、15ページにある施策展開の柱について、お互いの表の内容が同じでない
ものがあります。
また、
16ページ以降の施策の中でも表にはない施策があります。
事務局:皆さんからの意見を聞いて、それを反映したので内容が変わりました。この表に
反映させるのを怠ってしまいました。申し訳ありません。
委 員:主な施策の中で1-2-(1)様々な人々による協働による支え合いというのが
ありますが、協働による支え合いをどうするのかという施策がない。次の(2)も
支え合いの姿をどうするのか、例えば充実、推進、整理、育成などのような言葉を
つけてはどうか。様々な人々による協働による支え合いの推進とか、地域で求めら
れる新たな支え合いの姿ではなく構築など、施策の方向を書かなくてはいけないと
思う。それから3ページの下の表の中に地域福祉計画とあるが、地域福祉計画の柱
としたらどうか。それと防災ボランティアの育成は始まっていますか。
委 員:去年、県との共催で防災ボランティア養成研修会を行いまして、今年は、その方々
にレベルアップ講習ということで、避難所運営ゲームを行い、レベルアップのため
に毎年開催する予定です。
委 員:私のイメージでは、今回の常総市のように全国から集まった人達をどう組織する
かとういうことでした。それから移動サービスですが、常総市で災害があって、茨
城ボランティアセンターコモンズが、
常総市で移動サービスの組織を立ち上げ、
我々
の団体に協力要請がありました。
災害が起きた時にボランティアをどう組織するか、
具体的にどういう組織を立ち上げるのかということまで検討されているのかなと思
いました。
委 員:そこまではしておりませんが、マニュアルがありますので、立ち上げ訓練は行な
いました。
委 員:常総市を経験したので、阪神淡路大震災も入っているので、地域性を出すために
どこかに常総も入れていただきたい。
常総におけるものを学んでとか体験してなど。
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それと、私は地域の自主防災会に入っております。今度炊き出しを行い、非常時の
訓練をやりますが、25ページ最終行で迅速に対応出来るような体制づくりとあり
ますが、先程の件はこのことではないでしょうか。ボランティアセンターを開設す
る人という意味ではないですか。センターの運営、コーディネートも出来る人材も
育成して欲しいという意味ではないでしょうか。
委 員:そこまで考えないと間に合わなくなりますよね。
委 員:自主防災組織があるので、その上にあるものを育成するとうまく関連性がでると
思います。
委 員:実際に災害が起きると、県社協と災害ボランティアプロジェクト会議といって支
援Pという方がおりまして、その方々が専門的に入って運営するようになります。
それから各社協も入ります。
事務局:災害が起きた時に、ボランティアが速やかに立ち上がって、必要とされていると
ころに配置できるということは重要な課題です。
委 員:地域福祉の課題と防災のテーマはどの程度かぶっているのか、市の中で独立して
考えるべき課題だと思います。
事務局:取手市には地域防災計画があります。地域福祉計画での防災はそこまで重たいも
のではありません。地域で災害が起きた時に地域の中で支援出来るようなボランテ
ィア体制を取っておきましょうねという程度です。
委 員:防災計画とリンクしていれば良いと思います。そうでないと単なる計画で終わっ
てしまう。
事務局:ボランティアや地域に全てお任せではなく、行政の方で核を作ったうえで、それ
を取り巻くボランティアや団体が必要ですので、充分配慮してやっていきたいと思
います。
委 員:ボランティアと地域住民の組織がかなり違っていて、地域は固定されておりボラ
ンティアは何処でも行けますので、やりやすいという部分もありますが、両方この
中に込めていかないといけないと思う。自治組織や地域の人のつながりという視点
がないとどうかと思います。19ページのコーディネーターやボランティアコーデ
ィネーターとはどういう意味か。
36ページの住民リーダーやまちづくりリーダー、
地域があって、それをまとめるリーダーが必要だということは分るが、言葉は入れ
ましたではなく、具体的に示した方が良いと思います。地区社協や地域包括支援セ
ンターなど、いくつか市を分けるような枠組みがあっても良いと思います。
事務局:あまり深く突っ込むことは避けて、
例えば地区社協の設置を強化しましょうなど、
表現的なものは入れて可能かと思います。
委員長:言葉を選び直しては如何ですか。そこにリーダーがいて、そのリーダーがまとめ
るということは分りますが。
委 員:地域福祉に関わるリーダーを主としていると書いてあるので、表題は住民リーダ
ーではなく、地域福祉リーダー育成で良いと思います。
委 員:地域住民の自治意識が、自分達の生活を自分達で何とかしていこうよとなってい
ったら良いと思います。国も県も一生懸命やってはいるが、地域住民には浸透して
いないと思う。それとワークショップが入っておりますが、ワークショップをやり
ながらまちの課題を皆が知ることが意味があると思う。36ページの対策の2行目
でワークショップという打ち合わせ手法が用いられてとはどういう意味か。表現の
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問題だと思うが、早く把握するために、地域住民の意識を変えていくために「ワー
クショップ」という手法が用いられての方が良いと思います。打ち合わせではない
です。課題を掘り起こして解決していくということです。26ページにも市民ワー
クショップの開設とありますが、下から2行目の市民の声を直接聞くことのできる
とあるが、市民の声を反映させるの方が良いと思います。それと1ページの下から
9行目からは、全部ひっくるめて入っているので理解しにくいと感じました。
委 員:この計画では、高齢福祉においてはから始まり、障害福祉においては、子育て支
援においては、社会福祉においてはとなっているのかと思います。そして住民に最
も身近な市町村が支援や方針を示すとなっているが、どうも長すぎると思います。
事務局:4つの項目で箇条書きで書こうと思ったが文書なのでやめました。もう一度整理
します。
委 員:希望ですが、7ページに高齢化率が示されています。65歳~70歳の人は結構
元気な高齢者が占める割合も多く、それが本市の特徴であるということも入れてい
ただきたい。元気と思われる高齢者の割合が分れば数字で入れていただきたい。更
にいえば、元気な高齢者が若者とか支援が必要な高齢者への活動の場みたいなこと
がなると良いねと話しておりましたが、元気な高齢者がどういうふうに生きていけ
るか、
市の計画でも生きがいづくりとか出ているので、
リンクさせたいと思います。
事務局:65歳~70歳ぐらいの高齢者が多い訳ですが、どこまでが元気でそうでないの
かの把握までは出来ていません。どの程度把握できるか調べます。
委 員:それならば後期高齢者が始まる74歳までとし、認知症の発症も75歳から急に
増えます。
事務局:65歳~75歳までの間で分かるのは、介護を受けている人数、重度な病気を持
っている方などは拾えると思います。その方々を差し引いた割合で概ねという表現
でしょうか。
委 員:ボランティアも殆どの方が60歳以上だと思います。その方々が地域の力になっ
ていただきたいという意味で、65歳に括らない方が良いです。
委 員:シニアの活躍できる社会づくりということを皆で考えないといけないと思う。取
手市はシニアが輝く社会というものを掲げたら良いと思います。
委員長:65歳からの元気な高齢者をどうするかが、取手のポイントだと最初にいってい
ましたから、取手はこうしますよというところに焦点を集めてみてはどうか。
委 員:柏ではセカンドライフファクトリーというものがあって、市が委託をしているよ
うですが、高齢者の就労支援ということで、全くのボランティアではなく、仕事で
あり、尚且つ自分の健康にも役立つといったことを民間と協力しながら作っている
ところまで少しずつ動き出しています。
委 員:シニアというとシルバー人材センターがあるから良いと成りがちですが、開かれ
たものが必要です。セカンドボランティアもそのイメージです。それから市の人口
が減ると分っているので、シニアが輝く社会ということで、人口を増やす発想も大
事だが、今いるシニア達が幸せに生きるためにどうしたら良いかとういう提案もこ
の中に入れていただきたい。
事務局:人口が減るのは全国的なものですから、増やす政策は何処からか引っ張ってくる
わけです。そうすると何処かが減るわけです。施策として補助金を出しても他でも
負けじと出してくるわけで、悪循環に成りがちです。
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委 員:補助金をもらっても仕事がないから何時までも居られない。取手には大きな会社
がありますので、市が交渉して60歳以上の方限定で仕事をもらえないか、カンパ
ニーとまではいかなくてもそういう団体があれば良いですよね。それが介護予防に
もなり、就業時間は短く給料安く、でも福利厚生が充実しているといったようなも
のがあると良いです。結果的に介護予防になり、介護の大きさが広がらないという
ことです。
委 員:入れて良いかどうかですが、取手市の計画を作っていて、取手市に限定して考え
ているわけです。東京への通勤圏でもあり、周りに様々な市町村があり、そことも
お互い役割を分担し合い福祉をもっと充実していくことも大事なのかなと思います。
今の工場の話でも市境に住んでいる人達は、市内に入ってくるよりもお隣の市の方
が近い場合もあると思うので、取手に限定しないで相互に助け合えるところは連携
を深めていけたらと思います。私の考えで是非入れて欲しい訳ではありませんが。
事務局:政策的なものになるので、難しいと思われます。
委 員:24ページの避難行動について、支援を必要とする者の名簿を引き続き作成とあ
るが、情報の管理として流失を防ぐ意味合いの言葉を入れていただきたい。障害を
持っている人が年を取ると一人暮らしと同様になってくる訳で、これが流失すると
動けない障がい者が一人で暮らしていることが分ってしまうことになります。ウの
項目で民生委員からボランティアまで書いてあり、その方々に情報が行くと思いま
すが、そうなると個人なのでそこの家に賊が入らないとも限らないので、それを恐
れて登録しない人もおります。一言でも良いので入れてもらいたい。それから25
ページのオ福祉避難所の設置とありますが、避難生活をしているということは、普
通の人でも支障をきたすので、要援護者のことだけを書いていただいて、身体的、
精神的に支障をきたすとか書き加えていただきたいと考えます。それから重介護と
は何ですか。重度の介護を要するとかではないか。それから33ページの一番上の
対策で、本文の6行目に幅広く利用者の声を聴きというだけでは、私がここに来た
意味がありませんので、前回は障がい者団体と書いて良いのかとなりましたが、要
望ですが、障害を持つ人を含めとか体に障害でも良いが、入れていただきたいと思
います。障害を持っている人の生の声を聞いて、行政が取り上げてくれるのはここ
最近になってからなので、今回の策定委員会は胸膨らませて携わっております。上
の行に高齢者や障がい者と書いてあるので分かりますが、この行にもう少し入れて
欲しいと思います。
委員長:特に障害を持った方の意見を聴くとかそういうことですか。
委 員:それでは前回と同じになってしまう。
事務局:一つのものに特化して表現は出来ないので、上の行で高齢者や障がい者など年齢
や障害の有無に拘らず幅広くというふうに表現をさせていただいた。
委 員:福祉の概念の中に快適にという表現はあってはいけないと思います。快適さを求
めるのではなく、不便さをなくすことが福祉のあり方ではないか、ノーマライゼー
ションですね。不便を感じる方の不便を解消するということかと思います。より良
い生活のためのものではないと思います。如何でしょうか。
委 員:ノーマライゼーションの考え方とは、同じに生まれた人がごく普通に誰もが生活
できる権利があるというふうに思うのですが、
不便というと言葉が限定されるので、
有無に拘らずということが、
ノーマライゼーションを求めることになりますけれど。
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事務局:障害をお持ちの方や妊婦さんなどが利用出来る施設には近づけてはいるが、出来
上がってみると、まだまだ充分に満たされていないこともある。
委 員:高齢者や障がい者が入っているので、大きな前進ですが、更につけ加えていただ
けると良いですよね。難しいようであれば止めます。
事務局:快適に暮らせるについては、不便を感じさせない地域社会では如何か。
~異議なしの声~
委 員:高齢者や障がい者といっていて、その後に特にと入れると矛盾を感じます。
委 員:視点を変えて、幅広くではなく地域の利用者の声を聴きとしては如何か。
事務局:また、不便さを感じさせない地域社会の実現を目指すため、高齢者や障がい者な
ど年齢や障害の有無に拘らず幅広く利用者の声を聴きということでしょうか。
委 員:様々な利用者から幅広く声を聴いて、それを反映するということで、快適という
言葉に抵抗はあると思いますが、不便という言葉はマイナスイメージが凄く強いの
で、快適にという言葉の方が良いのでは。
委 員:快適さとは、ある一人の快適さであって全てに快適ではない。お互い我慢し合っ
て行くのが社会なので、快適さを追求してはいけないと思う。譲り合っていくこと
になる。
委 員:障害の定義が変わってきている。身体的な機能が弱っていても社会的に不利とは
いわない。環境要因だとかその人の持っている個性だとかが、条件的に整備されれ
ば社会的に不利にはならないというふうに障害を考えなさいといわれている。
委 員:幅広くを入れた方が良いか、はっきりした方が良いと思います。
事務局:幅広くを様々な利用者から声を聴きにしてはどうか。
~異議なしの声~
委員長:パブリックコメントについて事務局の説明を求める。
~資料に基づき説明する~
今日の意見についてはどうなりますか。
事務局:修正後、確認をしていただきます。今月中に見ていただき会議は開きませんが、
何かあればご意見をいただきたいと思います。
委 員:第6回の策定委員会では製本になっていますか。
事務局:パブコメの意見も調整していただきますので、まだ出来上がっておりません。
委員長:本日の分を多少修正して、次回が最終調整となりますね。では、次回は来年3月
の第2~3週を目途に最終調整を行いたいと思います。長時間にわたり慎重審議あ
りがとうございました。以上をもちまして、第5回策定委員会を終了致します。
(閉会)
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