第1節 大阪府立健康科学センター年報 平成 22 年度・23 年度 大阪府立健康科学センター Osaka Medical Center for Health Science and Promotion 目次 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 これまでの歩み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 第1章 健康科学センターの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 第1節 設置目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 第2節 沿革 第3節 施設の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第4節 組織及び職員配置の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 第2章 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 健康度測定コース、健康開発ドックコース ・・・・・・・・・・・・・・・・・11 第1節 健康度測定コース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 第2節 健康処方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 第3節 特定保健指導・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 第4節 精密検査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 第5節 健康開発ドックコース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 第6節 禁煙治療コースおよび禁煙サポートコース・・・・・・・・・・・・・・・・・18 第7節 脂質の精度管理と標準化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 第3章 第1節 普及、啓発活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 健康情報発信事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 (1)展示施設、イベント等による活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 (2)ホームページ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22 (3)マスメディア等を通じた広報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 第2節 指導者養成事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 第3節 地域への展開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 第4節 医療費分析に基づく行動変容事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 第5節 「健康おおさか 21」及びその関連事業の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・37 第6節 森之宮健康ゾーンの活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 第4章 調査・研究成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 <地域・職域の実態把握、モニタリング> 第1節 大阪府下の住民・勤務者の最近 10 年間の身体所見、生活習慣の動向 ・・・・40 第2節 職域・地域における高血圧と網膜細動脈硬化の有病率の推移について・・・・・75 第3節 都市部勤労者の業種別にみたストレス・うつ症状の実態と背景要因・・・・・・77 <危険因子・生活習慣> 第4節 大阪近郊の勤務者・住民における高血圧の発症に影響する因子の検討 ・・・・80 第5節 尿蛋白疑陽性の心血管系イベントのリスクに関する検討・・・・・・・・・・・81 第6節 大阪府民の食生活の実態と問題点 第1報 ドック受診者と地域住民の健診結果による比較 ・・・・・・・・・・82 第2報 ドック受診者の健診結果による検討 ・・・・・・・・・・・・・・・84 第3報 地域住民の健診結果による検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・86 第7節 大阪府下の地域住民女性における食生活の実態と問題点 ・・・・・・・・・・・・・・88 第8節 血中脂質変動に関わる食習慣因子の検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・90 第9節 農村部における近年の肥満者増加の背景について-食環境面からの検討-・・・93 第10節 音楽・笑いと血圧・心拍数・及び心理的ストレスとの関連 ・・・・・・・・95 第11節 大阪府と長野県の食・生活習慣の差異-がん予防の観点から- ・・・・・・96 第12節 都市部金融系男性勤務者の高血圧と生活実態 ・・・・・・・・・・・・・・98 第13節 いびきとうつ症状・怒りの表現方法との関連・・・・・・・・・・・・・ ・100 第14節 いびきと循環器疾患発症に関する住民を対象にした大規模縦断研究・・・・・101 <詳細な健康度測定・検査技法の開発> 第15節 ドック受診者の頸動脈の動脈硬化進行に及ぼす因子の検討・・・・・・・・・103 第16節 ドック受診者におけるメタボリックシンドロームと冠動脈石灰化との関連についての検討 ・105 第17節 ドック受診者における冠状動脈石灰化の経年変化について ・・・・・・・・107 第18節 閉経女性の頸動脈の動脈硬化進行に関連する食事因子の検討・・・・・・・・109 第19節 心理的ストレス負荷に対する性別、年齢別の血圧、心拍数、自律神経活動 および末梢血流量の反応性の比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・111 <保健指導の技法開発> 第20節 大阪府立健康科学センターにおける特定保健指導の1年後の効果の検討・・・・・113 第21節 特定保健指導における体重減量者のインタビューによる成功要因の質的検討・・・・115 第22節 喫煙状況と食習慣、運動習慣、睡眠障害との関連性の検討 ・・・・・・・・116 <地域対策> 第23節 特定健診・特定保健指導の効果的な運用に向けての提言 -疫学研究と予防対策の現状からみた考察- ・・・・・・・・・・・・・119 ・・・・129 第24節 特定健診導入期の地域における循環器疾患予防対策の展開(第3報) <血液精度管理> 第25節 特定健診の検査項目に総コレステロールの追加を期待する ・・・・・・・・133 第26節 同位体希釈/ガスクロマトグラフ/質量分析計による総コレステロールの精密分析法の確立・134 第5章 研究成果の公表・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・135 第1節 研究論文・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・135 第2節 書籍・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・142 第3節 学会発表・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・143 第4節 学術講演・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157 第5節 研究班活動・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・163 (資料1)2010 年度 健康度測定コース受診者 (資料2)数値表(第4章 基本統計・・・・・・・・・・・・・・166 第1節) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・172 平成 24 年度以降の展望 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・198 平成22年度・23年度 大阪府立健康科学センター年報 発行:平成24年3月 編集・発行責任者 大阪府立健康科学センター 所 長 石 川 善 紀 〒537-0025 大阪市東成区中道1-3-2 TEL:06-6973-3535 FAX:06-6973-3574 ホームページアドレス http://www.kenkoukagaku.jp はじめに 健康科学という概念は、筑波大学名誉教授で当センター顧問の小町喜男先生が、1989 年の 第 48 回日本公衆衛生学会の学会長講演において、わが国で初めて提唱されました。その中で、 健康科学とは、健康づくりに関するあらゆる情報を収集し、これを整理し、理論的なものと して、普遍的な法則を見出し、その結果を基に行政機関、医療機関、住民組織と一体となっ て、予防対策の方法についてのノウハウの開発と蓄積を行う学問であるとされています。そ の具体的内容では、 1)若年者から老年者に至る健康像の把握、 2)地域や環境要因の特性の把握、 3)医療、社会保障の実態把握 など、地域に密着して正確な地域診断を行い、これをもとに、 4)栄養と健康の基礎的な検討、 5)mental stress と physical labor と健康の関係、 6)医療、社会保障の社会、経済的検討などの実際的な諸問題を科学的に解明することを 目標にし、これらに関する基礎的な研究を行うとしています。 私どもは、この健康科学を原点に、平成13年以来、地域住民や職域勤務者を対象にした 予防のための疫学分析を行い、行政、医療、大学等の関係諸機関と協働して大阪府民の健康 管理の向上に寄与すべく取り組んでまいりました。この間、平成20年度から特定健診・特 定保健指導が開始されたものの、メタボリックシンドローム以外の対策が不十分な制度上の 課題が明らかになり、早期の見直しを願っているところです。私たちは、全国一律の対策で はなく、地域の健康実態をしっかりと把握した上で対策を講じることが重要だと考えていま す。 これまで当センターでは、大阪府民の健康実態を正確に把握して、大阪府の健康医療行政 に科学的な根拠を提供し、それに基づく大阪府全域での効果的な健康管理事業の推進と評価 に貢献するべく取り組んでまいりました。 平成23年度には、大阪府健康医療部長マニフェストとして、3つの重点課題の一つに「循 環器病予防の推進」が掲げられ、大阪府の健康医療行政として新たに循環器病予防の推進が 重点課題として取り組まれることとなりました。その推進に当センターが果たす役割が期待 されているところです。 平成24年度からは、大阪府の方針により、当センターは大阪がん予防検診センターと統 合され、新しいセンターとして出発することとなりました。新センターにおいては、さらに 上記の役割が大きく期待されています。引き続き、新センターへのご指導ご支援をお願い申 し上げます。 このたび、平成22年度と平成23年度(11 月末まで)に実施した事業の成果をまとめま した。ご高覧いただければ幸いです。 平成24年3月 大阪府立健康科学センター 所長 石 川 善 紀 1 これまでの歩み 健康科学センターの事業面での成果の第1は当センターの事業の特色である、科学的・実 践的な健康づくり技法の開発につながる健康度測定コース、各種の健康開発ドックコース等 の技術的な基礎固めを種々の紆余曲折、試行錯誤を経て完了したことです。現在は開設以来、 継続して受診している特定の固定集団を対象として疾病発生に関する情報提供をも含めたフ ォローアップの体制ができています。 健康開発ドックコースについては循環器病予防コースや心身リフレッシュコース、健康ス リムコース、血流健康コースなど健康状態を種々の観点より調べるコースを設定してきまし た。高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満をすべて持つハイリスク者の労災二次健診コースは、 運営委員会委員の協力を得て、府下の各種企業や健保組合に呼びかけ、当センターで一次健 診(健康度測定コース)を受診せず、他の健診機関で一次健診を受けた団体からも受け付け るようにしました。労災二次健診は企業(健保組合) 、受診者本人の何れにも経済的負担のな い制度ですが、多くの健診機関は頚部エコー等の必要な検査のすべてを実施し得ず、府下で の利用が伸び悩んでいることから、当センターでの受診枠を増やしています。また、各種の ドックコースにオプション検査を設けたり、健康度測定コース受診者のフォローとして、再 検査や精検を設けたり、健診受診後の生活改善と連動させてのフォローアップの精検を開始 したりして、受診者の要望に応じてできる限り柔軟なきめ細かい対応ができるよう工夫して います。 平成14年度に開始された府職員の健診(健康度測定コースを所外健診として実施)は平 成17年度で終了し、平成18年度以降はより多くの民間団体或は個人に受診機会を提供す る努力を進めています。当初の計画では府職員 8,000 人余の追跡調査を行い、初診時の健診 成績や生活習慣とその後の脳卒中、心疾患発生との関連を分析し、府民にその情報を提供す る計画でしたが、個人情報保護法との関連で不可能となり予定を変更したものです。 当センターの開所以来、事業面での第2の成果としては3階の運動施設(プール、フィッ トネス)と4,5階の健診、ドックの一体的な運用が進んだことです。3階の運動施設と提 携したドックコースとして、スリム塾、健康運動チェックコース、健康スリムコース、府職 員ドックコース等を安定的に運営してきました。運動施設の利用者数は年々増加し、長期継 続利用者の一部に対して、健康度測定コース、骨密度検査、体脂肪検査等がフィットネス事 業団よりメディカルチエックとして提供されました。 府民への普及、啓発、活動を継続して行うため、新しい情報をパネルにして展示するほか、 ニュースレターの発行やホームページを抜本的にリニューアルするなど情報発信に努めてい るところです。 平成20年度には、健康科学センターの費用効果面からの事業見直しが行われた結果、府 の財政再建プログラム(案)が出され、平成21年度から1階展示及び3階フィットネスが 廃止となりました。 健康づくり指導者の養成としては、専門職員、健康づくりボランティアに対しての研修を 積極的に行ない、又、これらの活動も含めて健康おおさか21事業の推進、とくに食育事業 2 の推進に協力しました。 平成18年6月に食育基本法による食育推進基本計画に基づく食育月間行事として、第1 回の食育推進全国大会が、内閣府、大阪府の主催により大阪にて開催されました。国に先駆け て積極的に取組んできた大阪府の食育には、健康科学センターも企画段階から深く関与し、大 会の企画、パネル討議、ブース展示等にも協力して大会の成功に貢献することができました。 平成18年7月には、健康科学センター設立5周年を迎え、8日間にわたる記念事業を開催 しました。この間、各イベント団体は、無料の教室、イベントを開催し、多くの府民の参加を 得ています。メインイベントとして、 「大阪府民の健康と食生活を考える」をテーマに、大阪 府立女性総合センターにて大阪府立公衆衛生研究所と共同して、記念講演会を開催しました。 冒頭、健康科学センター設立に精魂傾けられた健康科学センター小町喜男顧問が挨拶をされ、 地域や職域の人々の健康状態を地道に調査研究し、データを積み重ね、日本人の特性に基づ いた健康科学を進めることが重要であること、また科学的根拠を理解して実践する重要性を 強調されました。また健康科学センター所長、公衆衛生研究所長の挨拶の後、健康関連分野で は最も関心が高まっている3つの課題、 「メタボリッタシンドロームほんとに多いのか悪いの か大阪の実態-成人病センター及び健康科学センターを通じての取組みから」、「大阪府民の 食生活と健康-見えてきた「できる」食生活改善」、「食道楽大阪の食中毒事情-多様化して きた食中毒から身を守るには」について、健康科学センター、公衆衛生研究所の講師による熱 のこもった講演が行われ、科学的な視点に基づく対策の重要性の理解が一層深まったものと 考えています。 調査研究の面では、開所当初は新しい健診機器の開発、各種ドックコースの意義に関する もの等単発的かつ断面調査によるものが中心でしたが、時間の経過とともに生活習慣病の研 究の本流である追跡研究の成績がまとまってきました。その中から、大阪の職域集団のみで なく、大阪、秋田、高知、茨城といった成人病センター集検1部の時代より継続して疫学研 究を実施している地域集団の脳卒中、虚血性心疾患の発生状況および主要なリスクファクタ ーの推移を明らかにしてきました。 特に、都市部における循環器疾患の動向を明らかにすることは、生活環境の欧米化が進む わが国での循環器疾患の将来動向を予測する上で有用であると考え、大阪府下で我々が長年 脳卒中予防のモデル地域として対策を続けてきた八尾市における脳卒中と虚血性心疾患(心 筋梗塞等)の発生率、及び関連するリスクファクターの 40 年の推移を中心に報告してきまし た。脳卒中発生率は、組織的な脳卒中予防対策と住民の健康づくり活動の結果、大きく低下 しました。一方、虚血性心疾患の発生率の動向は急性心筋梗塞に PCI(経皮的冠動脈介入術) を加えて検討した結果、壮年男性においては 1980 年代以降に発生率が上昇しているという課 題が見えてきました。その背景として八尾市の壮年男性で血清総コレステロールレベルの上 昇する中、最小血圧レベルの上昇、高中性脂肪血症、高血糖者の増加が加わり、喫煙率の低 下抑制と相まって、虚血性心疾患の発生率の上昇がもたらされていると推察されることを報 告しました。今後、喫煙率を一層低下させ、肥満の有無に関わらず、最小血圧値の上昇を抑 制して、高血糖者の増加の抑制を図ることが重要であると考えられます。 また、八尾市と、これに隣接する東大阪市の脳卒中の発生、死亡の状況を比較し、関与す るリスクファクターの比較検討を行い、東大阪市では都市でありながら脳出血の多いこと、 3 その背景には肥満との関連は少なく、高血圧、低コレステロール、飲酒の関連が疑われるこ とを報告しました。一方で当センターの循環器予防コース等のドックコースの受診者を中心 に近年話題になっているメタボリックシンドロームに関する検討を行い、東大阪市の成績と は対照的な肥満、高脂血症、高血糖、高血圧が混在する生活習慣病の実態を報告しました。 健康度測定コースで実施している健康処方の成果について、当初は1年間の所見の変化に ついて、個別健康処方、集団処方の比較成績を示しました。しかし、1 年間のみの成績であ り、生活習慣の改善ならびに健診成績の改善がより長期に継続しうるか否かに疑問が残りま した。そこで、次の段階として3年間の成果をまとめ、改善の効果は3年間継続しうること を示しました。生活習慣病のすべてではないにしても、高血圧、肥満、高コレステロール血 症についての予防の有効性を強く示唆する成績と考えます。 また、通信教育と組み合わせた健康処方の効果についても報告しました。3年連続して健 康度測定を受診し、2年連続して健康処方に加え、通信制フォロ-アッププログラムに参加 した集団と、参加しなかった集団を比較した結果、参加集団では、高血圧等の改善率、検査所 見の悪化の抑制傾向がみられました。簡易な通信教育による1ケ月のフォローアッププログ ラムが有所見者、特に高血圧の改善に有効であったことは、通信教育による保健指導の有効性 を示唆するものと考えています。また、通信教育と組み合わせた健康処方の効果について、 集団健康処方に加え、1 ケ月のフォローアッププログラムを実施することで、高血圧の有所 見者の改善割合が有意に高いことを確認しています。 さらには、健康科学センターが技術指導を引き受けてきた泉佐野市の国保ヘルスモデルア ップ事業では、短期間の事業ですが、生活習慣改善の有効性を示す成績となっており、健康 科学センターの健康処方の一般化につながるものと考えています。 平成20年度からは、高齢者医療確保法に基づく特定健康診査、特定保健指導が各保険者 により開始されました。しかし、平成19年度まで市町村が実施してきた老人保健法の基本 健康診査と比較して、健診項目が減少し、腹囲測定主体の健診方式となり、受診者に魅力的 な健診ではなくなり、また実施主体が市町村から各保険者へ移行し地域一体となった取り組 みが困難となったことから、地域住民では受診率の低下がみられました。 当センターでは、肥満者以外でも生活習慣病のリスクを重視した保健指導が必要であるこ とを疫学研究に基づいて全国に向けて提言してきました。当センターでは、これまで培った 健康処方の実践をもとに、効果的な特定保健指導方法を開発し、その普及を図ってきたとこ ろです。そのため当センターの特定保健指導への評価が高く、市町村、健康保険組合等から の保健指導担当者の見学、特定健診・特定保健指導研修会への講師派遣依頼が増加してきまし た。 一方、大阪府の特定健診受診率、特定保健指導実施率は全国的に見て低い率になっていま す。平成20年度の特定健診受診率は、市町村国保では 22%で全国最下位から8番目、きょ うかい健保の被扶養者では8%で最下位から3番目と低率で、その改善が緊急の課題となっ たところです。 平成23年度には、大阪府健康医療部長マニフェストの3つの重点課題の一つに「循環器 病予防の推進」が取り上げられ、特定健診・特定保健指導の改善が政策課題として浮かび上 がってきました。 4 これまで健康科学センターでは、八尾市M地区で地域と一体となった健康管理活動を推進 し、脳卒中発生率の減少、虚血性心疾患発生率の増加抑制の成果を上げてきました。特定健 診・特定保健指導が開始されて以降、それまで健康保険の種類に関係なく市町村で受診でき ていた健康保険の被扶養者や生活習慣病の兆しが見られる 30 歳代の若年層が受診できなく なる事態を回避するため、八尾市M地区では、健康保険の種別に関係なく受診できる仕組み を構築して高い受診率を維持してきています。その技法を広く市町村に活用してもらい、府 全体の健康指標の改善につなげていくことが求められています。 そのためには地域ごとに異なる健康課題を客観的データに基づき明確化し、効果的な予防 対策を進めていく必要があることから、平成21年度から積極的な対策を目指している数市 町村で特定健診データと国保医療費データから健康課題を抽出する作業を開始しました。 大阪府では、平成22年度から、医療費適正化計画の一環として、保険者、被保険者、行 政機関の習慣化された行動パターンを健康的な方向へ変換していくため、行動変容プログラ ムの策定事業に取り組み始めました。この事業では、市町村単位に健診データや医療費デー タの分析を行い、短期長期の行動変容プログラムを提案し、市町村の健康政策を支援するこ とを目的としています。事業主体は、大阪府国保課・健康づくり課ですが、当センターが保 険者協議会、大阪大学、保健所、市町村と連携して実施しています。平成22年度2市、平 成23年度2市において取り組みました。次年度以降も継続される予定です。 また、当センターでは、大阪府から各年度の全市町村国保の特定健診・特定保健指導デー タの集計解析を依頼されています。平成23年度から大阪府健康医療部長マニフェストで重 点課題となった「循環器病予防の推進」をデータに基づいて効果的に推進していくために不 可欠な事業として当センターに依頼されたものです。 平成23年度は、府健康づくり課が実施した市町村の特定健診・特定保健指導の実態把握 のための個別ヒヤリングにも参加し、現場の市町村の実態やニーズを直接把握することがで きました。今後の政策立案に貴重な資料となったと考えています。 今後、保健所の地域・職域連携推進協議会、大阪府保険者協議会を通じた広域的取組み、 また大阪府健康増進計画、医療費適正化計画に位置づけるなど、大阪府、保健所、市町村、 保険者、また大阪大学との連携を深めて地域への展開を推進して行く必要があります。すで に積極的な市町村が活動を活性化してきており、大阪府全体の健康管理事業の向上が期待さ れます。 平成24年度からは、大阪府立健康科学センターと大阪がん予防検診センターが統合され た新センターに移行します。大阪府民の健康管理の向上に貢献していくために、さらなるご 指導ご支援をお願いします。 5 第1章 第1節 健康科学センターの概要 設置目的 大阪府では、従来から他府県に比較して平均寿命が短く、中高年の死亡率が高いこと、特 に循環器疾患やがんによる死亡率が高いことが行政課題となっています。これらの課題の解 決のために、府民の健康度の変化を早期に把握し、生活習慣を改善するとともに環境の改善 や必要な医療へ繋げていくことが必要となっています。そのためには、科学的根拠に基づく 効果的な健康づくり技法の開発、健康情報の普及啓発、指導者育成、実践活動を行う拠点施 設が必要であることが強く認識され、健康科学センターの設置へと繋がりました。 第2節 沿革 昭和34年に、脳卒中、心疾患、がん等の成人病の研究および対策を確立するため、大阪 府では全国に先駆けて、大阪府立成人病センターをオープンし、死因の第一位で国民病と言 われた脳卒中の予防を図るため、調査部集検一科を設置しました。当時、脳卒中の原因はお ろか死亡や発生の実態すら十分に把握されていない状況でしたが、現健康科学センター顧問 の小町喜男氏が先駆的に循環器疾患の予防のための疫学研究と実践活動を開始され、さらに 集団検診第一部へと発展した組織で活動を展開され、日本の循環器疾患予防の疫学研究と対 策の進展に先導的な役割を果たされてきました。 平成4年には、 「大阪府衛生対策審議会」が成人病予防から治療に至る一貫した体制を整備 するため、生活習慣に関する専門施設(大阪府立成人病センター、大阪がん予防検診センター、 大阪府立公衆衛生研究所)が集中する森ノ宮地区に府民の健康づくりの拠点施設を整備し、 これまで以上に積極的な健康づくり施策を推進していくとした「森ノ宮健康ゾーン構想」を 打ち出しました。 平成7年には、 「大阪府森ノ宮健康ゾーン推進計画書」が自治省「リーディングプロジェク ト」先導的な地域づくり対策に対する支援、地域総合整備事業債の適用を受けることとなり、 健康づくりの拠点施設の設置の実現性が高まりました。 平成8年には、大阪府が「成人病克服おおさか10か年プラン」を策定し、府民の自主的 な健康づくり活動の支援を行うため、その拠点施設として、大阪府立成人病センター集団検 診第一部等を基盤に、大阪府立健康科学センターを設置することとしています。 平成13年には、2月議会で設置条例が可決され、3月に本体建物が竣工し、4月には(財) 大阪府保健医療財団へ管理運営を委託して、7月に、大阪府立健康科学センターとしての事 業開を開始しました。 平成20年には、大阪府の財政非常事態宣言で財政再建プログラム素案が出され、大阪府 立健康科学センターの廃止が提示されましたが、府民はもとより全国から存続嘆願の署名 22,320 人が集まり、知事に提出され、廃止案は後退しました。しかし、同プログラム案で、 運動フロアでのフィットネス、展示施設の廃止、健診事業の内容精査、 (財)大阪がん予防検 診センターと統合の方針が出され、さらに、府派遣職員の全員引揚げ方針が出された結果、 組織・財源の大幅な見直しが行われました。 平成23年9月議会で、平成23年度末で大阪府立健康科学センターの公の施設としては 6 廃止する条例が可決され、平成24年度から、大阪府立健康科学センターと大阪がん予防検 診センターの統合による新センターが設置されることとなりました。 第3節 施設の概要 ①所在地 大阪市東成区中道1-3-2(大阪府立成人病センター敷地内) ②アクセス 最寄駅はJR西日本大阪環状線 森ノ宮駅、大阪市交通局地下鉄中央線、鶴見緑地線 森ノ宮駅 ③施設規構造及び施設規模 鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上 13 階・地下1階・塔屋2階 (大阪府立成人病センター新研究所と合築) 延床面積 11,971.92 ㎡ 地下・1階~7階 健康科学センター 延床面積 5,190.00 ㎡ 地下・8階~13 階 成人病センター研究所 延床面積 4,267.93 ㎡ 共用部分 2,513.99 ㎡ ④施設配置図 13階 12階 11階 成人病センター研究所 10階 9階 8階 7階 スタッフフロア 6階 血液検査室・スタッフフロア 5階 健康度測定フロア(CT検査室 他) 4階 健康度測定フロア(超音波検査室 他) 3階 運動フロア(マシンジム・プール他)※ 2階 健康相談室・講習室※ 1階 体内探検シアター※・健康ふしぎ発見広場※ (※:大阪府財政再建プログラム(案)により、平成21年度以降廃止) 7 1階 2階 3階 8 4階 6階 5階 7階 9 第4節 組織及び職員配置の概要 職員表 平成 23 年 3 月 31 日現在 10 平成 23 年 11 月 30 日現在 常勤 非常勤 計 常勤 非常勤 計 理事 1 - 1 1 - 1 医師 6 9 15 5 7 12 臨床検査技師 5 7 12 4 8 12 診療放射線技師 2 1 3 1 2 3 管理栄養士・栄養士 2 10 12 1 6 7 保健師 4 8 12 3 9 12 看護師 1 5 6 1 4 5 検査補助 - 16 16 - 16 16 事務(教育) 5(1) 2 7(1) 5(1) 2 7(1) 計 26 58 84 21 54 75 第2章 健康度測定コース、健康開発ドックコース 第1節 健康度測定コース 健康度測定コースは、生活習慣病予防のための一般的かつ基本的な循環器系を中心とする 検診で、検診項目は平成20年度からの特定健診や労働安全衛生法によって定められたもの を満たしています。当センターの健康度測定コースは他機関の類似の検診やドックと異なり、 生活習慣や健診成績(過去からの健診成績の推移を参照して)を基に、医師の総合判定に続 いて保健師や栄養士による健康処方を行なうことが大きな特徴です。健診のやりっ放しでは なく、受診者が生活習慣を改善しうるよう具体的な指示、処方を行なって、健診成績の改善 を通じて生活習慣病の予防をはかるものです。健康度測定コースの流れを図1に示します。 平成20年度から平成22年度には、これまでのノウハウを活用して、特定保健指導を実施 しました。 図1 健康度測定コースの流れ 問合せ・ 申込み 予約 当日受付 更衣 問診 採血 尿検査 コースの説明 眼底検査 胸部 X 線検査 身体測定 血圧測定 心電図検査 成績票送付 個別健康処方 総合判定 健康処方 ガイダンス 特定保健指導 初回面接 表1、図2に平成13年度以来の健康度測定コースの受診者数の推移を示します。所内の 受診者数は、開所当時の平成13年度を除き、平成14年度以降、7 千人余りでしたが、平 成19年度は 8,600 人に増加しました。しかし、平成20年度の所内の受診者数は、7,476 人へ減少し、所外の受診者数も 6,540 人へと減少しました。これは、平成20年4月に出さ れた当センターの廃止論議により、受診団体の一部が委託を中止したこと、また平成20年 度から老人保健法が廃止され、新たに開始された高齢者医療確保法に基づく特定健診・特定 保健指導が各保険者により円滑には実施されなかったためと考えられます。平成21年度に は、受診勧奨の取組みにも拘らず、条例改正で健診料金が 25%上昇したことや、経済不況の 影響もあり、受診者数の大幅な増加は見られておりません。 11 表1 コース名 対象 13年度 個人 事業所または健康保険組合 所内 所外 健康度測定コースの受診者数の推移 自主グループ 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度* 48 99 109 176 168 124 138 132 283 110 142 3,863 5,331 5,575 5,063 5,844 6,078 6,883 6,872 7,028 6,928 5,164 111 152 190 177 171 152 143 127 113 91 111 住民団体 2,224 2,136 1,917 1,806 1,725 1,582 1,468 359 - - - 小計 6,287 7,756 7,778 7,216 7,889 7,927 8,616 7,476 7,402 7,149 5,417 事業所または健康保険組合 1,380 1,312 1,934 1,922 1,876 3,040 3,083 3,174 3,222 3,176 1,902 大阪府下市町村 2,155 2,189 2,320 2,219 2,225 2,518 2,421 1,815 1,965 2,056 827 疫学調査地区1 759 702 752 821 665 - - - - - - 疫学調査地区2 - 1,627 1,575 1,571 1,572 1,540 1,515 1,551 1,592 1,580 1,571 大阪府職員 小計 小計(大阪府職員を除く) - 8,463 8,282 8,191 8,152 - - - - - - 4,294 14,293 14,863 14,724 14,490 7,098 7,019 6,540 6,779 6,812 4,300 4,294 5,830 6,581 6,533 6,338 7,098 7,019 6,540 6,779 6,812 4,300 合計 10,581 22,049 22,641 21,940 22,379 15,025 15,635 14,016 14,181 13,961 9,717 合計(大阪府職員を除く) 10,581 13,586 14,359 13,749 13,584 15,025 15,635 14,016 14,181 13,961 9,717 (*11 月末現在) 図2 16,000 健康度測定コース受診者数の推移 人 14,000 12,000 10,000 所外 所内 8,000 6,000 4,000 2,000 0 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 (*平成 23 年 11 月末現在) 第2節 健康処方 次に、健康処方の実施状況を表2に示します。健康処方には集団健康処方と個別健康処方が あり、保健師・管理栄養士が実施しています。集団健康処方は、健康度測定コースの所内健 診の受診者の殆ど全員に対して、個別健康処方は、健診成績や生活習慣に問題の多い受診者 に対して健診当日に実施しています。平成22年度、ならびに平成23年度(11月末現在) の集団健康処方の受診者の割合は、各々68.2%、75.1%で、そのうち個別健康処方は各々1.8%、 0.2%を占めていました。所外健診では血液検査の成績が当日得られないため、個別健康処方 を実施していませんが、後日、健診結果を通知する際に、健診結果の判定のみでなく、それ に基づく日常生活や食生活の総合的な指導を書面で行っています。 12 表2 健康処方の実施状況 全受診者数 健康処方実施数 集団 個別 計(%) 13年度 6,287 609 873 1,482(23.6) 14年度 7,756 4,871 *585 4,871(62.8) 15年度 7,778 6,838 *333 6,838(87.9) 16年度 7,216 8,167 *207 6,167(85.5) 17年度 7,889 6,758 *275 6,758(85.7) 18年度 7,905 6,614 *127 6,614(83.7) 19年度 8,132 6,946 *187 6,947(85.4) 20年度 7,056 4,888 110 4,921(69.7) 21年度** 7,187 4,449 62 4,483(62.4) 22年度** 6,902 4,708 *84 4,708(68.2) 5,234 3,933 *6 3,933(75.1) 23年度 (11月末現在) *:平成 14 年度以降、原則として受診者全員に集団健康処方を行い、診察後必要な方に個別健康処方を 実施したため、再掲載。 **:上記の健康処方以外に特定保健指導を平成 21 年度 699 人、平成 22 年度 406 人に実施。 第3節 特定保健指導 平成20年度から、メタボリックシンドロームに着目した、特定健診・特定保健指導が導 入されました。当センターでも、前述の健康処方をベースに20年度から特定保健指導を実 施していましたが、組織統合により当センター業務が23年度末で終了するため22年度末 までの実施となりました。 当センターにおける特定保健指導の流れは図3のとおりです。 図3 積極的支援の 積極的支援 プログラムの説明 プログラム 察 動機づけ支援の 説明 ■ITコース 6ヶ月後評価 メ タボ 個別面接 診 メタボ用 健康処方ガイダンス 特定保健指導の流れ(初回個別面接~6ヶ月後評価まで) 健康診断当日 ■レターコース(一部) (1)健康処方ガイダンス(一般用及びメタボ用に分類して実施) 受診者の当日の腹囲またはBMIの数値でメタボガイダンスと一般ガイダンスに振り分け ます。 メタボガイダンスでは、専用のテキスト(図4)を使って、メタボリックシンドロームの 病態、特定保健指導の概念、減量の考え方等を指導します。 さらに、個々に応じた生活習慣改善のための健康プラン(行動目標)を、ワークシートを 用いて参加者自ら作成してもらいます。 メタボ用ガイダンスと一般用ガイダンスの内容の比較を表3に示しました。 13 表3 健康処方ガイダンス比較表 健康処方ガイダンスは、メタボガイダンスと一般ガイダンスの2種類提供。 腹囲、またはBMIが一定基準以上の受診者は、減量に焦点をあてたメタボ用ガイダンスを実施。 それ以外の受診者は、幅広く生活習慣改善に取り組む一般用ガイダンスを実施。 メタボ用ガイダンス 対 象 腹囲 男性 85cm 以上 一般用ガイダンス 左記以外 女性 90cm 以上 または、BMI25 以上 特 徴 メタボリックシンドロームに焦点を 検査値の改善や生活習慣改善を目的と あてた減量中心のプログラム した健康教育プログラム 所要時間 約 25~30 分 約 15~20 分 内 食生活改善プラン 検査値改善コース(6プラン) 運動習慣改善プラン 生活習慣改善コース(6プラン) 容 禁煙プラン 図4 メタボ用ガイダンスで用いる資料 (2)初回個別面接 当日の問診、身体測定、血液検査の結果等から、 『積極的支援』 『動機づけ支援』 『情報提供』 のいずれかに階層化します。『積極的支援』『動機づけ支援』の該当者に対しては、診察終了 後に初回の個別面接を保健師・管理栄養士が行います。 初回個別面接の内容は以下のとおりです。 ① 問題行動の把握とフィードバック 現状の生活習慣を振り返り、問題点の気付きをしてもらう。 ② 改善テーマの設定 食事・運動・飲酒・喫煙について、実際に取り組める問題点を絞る。 ③ プランの補正 メタボガイダンスでたてた健康プランをライフサイクルに合わせて、現実的なもの に修正し、6ヶ月間実行できるように確認。 ④ 手段の説明 健康プランの実行状況を6ヶ月間記録する手段を説明する。 14 (3)特定保健指導実施数 特定保健指導は、実施希望団体の受診者 406 人に実施しました(表4) 。そのうち、動機づ け支援は 209 人、積極的支援は 197 人でした。男女別では、男性 370 人、女性 36 人で、男性 は特定健診受診者の約 5 人に 1 人(19.3%) 、女性は約 20 人に 1 人(4.8%)の割合で実施し ました。現在の基準では、特定保健指導の対象者は男性に多くなることを示しています。 平成22年度の積極的支援プログラムは、原則ITコースのみとしました。参加者に健康 プランの実行状況を毎日携帯電話やパソコンから入力してもらい、その実行状況に応じて定 期的にメッセージを配信しました。Webアンケートで3ヶ月後の中間評価と6ヶ月後評価 を行いました。(平成23年度は、事業見直しによる保健師、管理栄養士の人員削減のため、 特定保健指導の実施体制が確保できないため、特定保健指導は実施していません。 ) 表4 特定保健指導実施数-平成22年度実績 特定健診受診者数 特定保健指導受診者数 動機づけ支援 積極的支援 合計 男性 1,912 182 (9.5%) 188 (9.8%) 370 (19.3%) 女性 749 27 (3.6%) 9 (1.2%) 36 (4.8%) 合計 2,661 209 (7.9%) 197 (7.4%) 406 (15.3%) 第4節 精密検査 精密検査の受診者数の推移を表5、図6に示します。毎年約 3,200 人以上が受診していま す。健康度測定コースを受診した人々の中から精密検査を必要と判定された人々が主な対象 です。平成17年度から20年度にかけてはメタボリックシンドロームへの関心の高まりか ら、CT撮影による内臓脂肪の測定が増加しました。平成15年度以降の骨粗しょう症への 関心の高まりを反映して骨密度検査(DXA法)が増加しています。なお、血液検査は健康 度測定コースの受診者からの精密検査該当者のみでなく、大学等の研究機関や病院から研究 データの測定として依頼されたものを含んでいます。第6節にも述べるように当センターの 脂質の測定精度が国際的な比較に耐える水準を保持し続けていることから、測定を依頼され ているものです。 表5 精密検査の受診者数 コース名 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度* 再検 36 35 28 77 116 74 頸部エコー 79 45 2 88 145 68 70 113 92 106 59 24時間心拍血圧 2 4 3 14 16 17 16 19 15 4 0 24時間心電図 3 3 1 4 15 6 10 9 9 5 6 リラクゼーション 20 35 31 14 9 12 15 29 23 13 睡眠ポリグラフィー 15 25 8 腹部エコー 10 16 18 38 44 52 41 心エコー 3 7 3 11 13 11 10 CT撮影(脳心、内臓脂肪) 37 146 157 24 202 417 316 725 181 162 57 骨密度検査 3 295 207 195 211 319 300 298 326 104 血液検査 2,130 2,147 2,080 2,345 3,045 1,651 2,143 3,024 1,449 354 その他 642 76 238 239 579 719 195 合計 121 2,351 3,297 2,473 3,065 4,069 2,682 3,373 4,361 2,973 913 (*11 月末現在) 15 図6 5,000 精密検査の受診者数の推移 人 4,000 3,000 2,000 1,000 0 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度* (*11 月末現在) 第5節 健康開発ドックコース 健康開発ドックコースの内容を表6、受診者数の推移を表7、図7に示します。健康開発 ドックコースでは平成13年度から23年度までの11年間に 15,694 人が受診しています。 平成17年度に減少した理由としては、心身リフレッシュ、快適睡眠の両コースを専門とす る医師の退職により、これらのコースの実施数を減らさざるを得なかったためです。また禁 煙サポートコースで、治験の減少と健康保険の適用を見越して私費での受診を控える人々が 出てきたことも影響しています。かつて、血液サラサラと骨粗しょう症予防でブームとなっ た骨と血管チェックコース(母の日コース)の受診者の減少、睡眠時無呼吸症候群を心配す る人々の快適睡眠コースへの集中的な受診が減ったことも原因です。平成20年度に減少し た理由は、わが国全体の経済不況の影響を受け、比較的高額の循環器病予防コース、健康ス リムコース、禁煙サポートコースの受診数が落ち込んだこと、府職員ドックも職員数の減少 とともに減ってきたこと、前年度まで実施していたメタボリック精検コースが特定保健指導 のメタボ精検コースに移行したことがあげられます。メタボリックシンドロームや過労死の 防止と関連する労災二次健康診断コースは、健康保険組合、会社、受診者本人の何れにも金 銭的負担のかからないものですが、どの健診機関でも実施できる検診ではなく、当センター 以外で定期健康診断を行なっている健保組合にも精検コースとして受託するように PR した 結果、受診者数が維持されています。 平成21年度は、健康度測定コースの受診者枠の拡大を優先し、健康開発ドックコースの 種類を半減させたことから受診者数は減少しました。平成21年度から健診料金が 25%アッ プしたことも受診者数の減少に拍車をかけたものと考えられます。 コース別にみると、循環器病予防のための各種の精密検査が受けられる循環器病予防コー ス、血管と内臓脂肪チェックコース、また心身ストレスと自律神経の精密検査、リラクゼー ショントレーニングが受けられる心身リフレッシュコースは毎年コンスタントな受診が得ら れています。 16 表6 コース名 健康開発ドックコース等の内容 循環器病予防コース 主な内容 ○CT検査(心臓及び脳の動脈硬化度、内臓脂肪)○血液マイクロレオロジー検査○超音 波検査(頚動脈・心臓)○血圧・心電図精密検査○血圧脈波検査○食事診断 など 血管と内臓脂肪チェック コース ○血液検査○眼底検査○血圧脈波検査○超音波検査(頚動脈、心臓)○尿検査○血圧 検査○CT検査(心臓及び脳の動脈硬化度、内臓脂肪)○安静時心電図検査○食事診断 など 健やか加齢コース ○身体バランス(重心動揺・下肢荷重検査)○骨密度検査(腰椎・両大腿骨頸部)○ CT検査(脳の動脈硬化度)○頸部超音波検査○加齢指標ホルモン、一般血液検査○健 康処方○認知機能検査 など 健康スリムコース ○CT検査(内臓脂肪○骨密度検査○血液検査○尿検査○身体活動量評価及び体力測定 ○健康処方○運動処方など 心身リフレッシュコース ○心理テスト○血液検査○ストレス反応検査(血圧、心拍、ストレスホルモン、抹梢 血流量、自律神経機能)○リラクゼーショントレーニング など 労災二次健康診断コース ○血液検査○心臓超音波検査○頚動脈超音波検査○尿検査(微量アルブミン)○眼底 検査○下肢血圧検査○特定保健指導 禁煙治療コース 禁煙サポートコース 表7 ○たばこ検査(尿中ニコチン代謝産物と呼気中一酸化炭素濃度の測定)○呼吸機能検 査(初診時のみ)○身体測定 ○医師による診察○カウンセラーによる禁煙カウンセリング○ニコチン代替療法の処 方 など 健康開発ドックコース等受診者数の推移 コース名 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度* 循環器病予防コース 41 183 194 163 149 135 125 96 102 230 168 血管と内臓脂肪チェック 10 44 43 91 39 26 51 47 コース *1 血流健康コース 24 147 98 41 81 88 健やか加齢コース *2 22 58 27 21 18 15 18 16 46 40 冷え・冷房病チェックコース 15 57 54 36 70 56 23 4 心身リフレッシュコース 17 119 140 193 119 130 145 131 195 160 87 快適睡眠コース *3 65 302 200 88 54 14 0 健康スリムコース 5 22 81 29 135 41 83 57 94 87 42 健康運動チェックコース 25 12 15 17 11 1 労災二次健康診断コース 21 55 50 75 73 79 81 81 86 60 禁煙サポートコース 232 209 330 374 172 81 67 34 13 2 0 禁煙治療コース 256 318 322 175 224 105 骨と血管チェックコース 412 17 19 9 8 4 9 大阪府職員ドックコース 691 592 642 514 484 524 453 277 238 176 スリムで健康塾 30 64 33 50 113 46 65 -メタボリック精検コース *4 32 107 132 3 -その他 7 49 91 82 56 32 49 24 15 22 20 計 414 2,197 1,937 1,980 1,605 1,629 1,756 1,431 998 1,089 658 *1 17 年度まで動脈硬化予防コース 21 年度以降は循環器予防コースに包含 *2 18 年度まで長寿で健康コース *3 睡眠外来を含む *4 20 年度は、特定保健指導のメタボ精検コースに大部分が移行 *5 23 年度は 11 月末現在 17 図7 健康開発ドックコース等受診者数の推移 (*11 月末現在) 第6節 禁煙治療コースおよび禁煙サポートコース 当センターでは、保険診療による「禁煙治療コース」と、自由診療による「禁煙サポート コース」を実施しています。実際のところ、保険が適用される禁煙治療コースを受ける方が ほとんどで、平成 22 年度は 224 名、平成 23 年度(4 月から 11 月末まで)は 105 名でした。自 由診療のコースは、平成 22 年度に 1 名受診者がいましたが、保険による禁煙治療後のフォロ ーアップとして、このコースを利用された方でした。 平成 22 年度の禁煙治療コースの受診者数が平成 21 年度に比べて増加した理由としては、 平成 22 年 10 月のタバコ 1 箱約 100 円の値上げが影響したと考えられます。しかし、全国的 に禁煙治療を希望する喫煙者が増えたため、飲み薬であるバレニクリンが品不足に陥り、当 センターでも 10 月から 12 月までの 3 ヵ月間初診患者の治療を中止しました。もし、薬剤の 品不足がなければ受診者数はさらに増加したものと考えます。 保険による禁煙治療終了時の禁煙率は、平成 22 年度が 77.8%、 平成 23 年度が 90.9%でした。 平成 23 年度の禁煙率は、初診患者 23 名のうち 11 月末までに 5 回全ての治療を終了した 12 名に限って算出しました。禁煙率は 90.9%と高い結果ですが、対象者が少ないため結果が安 定していない可能性も考えられます。平成 22 年度の成績を 2009 年に中医協診療報酬改定結 果検証部会が実施した全国調査の結果と比較すると、当センターの成績(77.8%)は全国調査 (58.1%)と比べて高い結果でした。 保険による禁煙治療は 12 週間の治療期間の中で計 5 回受けることになっています。当セン ターの禁煙治療コースの特徴として、5 回の治療を全て受けた方の割合(治療の完了率)が 高いことがあげられます。2009 年の中医協の全国調査の結果と比較すると、当センターの完 了率(71.0%)は全国調査(35.5%)と比べて約 2 倍高い結果でした。 18 表8 禁煙サポートコースおよび禁煙治療コースの実績 保険診療 初診者数 再診者数 小計 (実数) (延数) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 自由診療 治療終了時 初診者数 再診者数 治験受診者数 の禁煙率 (実数) (延数) (延数) 小計 治療終了時の 禁煙率 64 74 58 35 55 23 192 244 264 140 169 82 256 318 322 175 224 105 75.0% 71.6% 75.9% 77.1% 77.8% 90.9%* 47 49 58 63 30 12 14 3 1 0 0 185 160 152 188 142 69 53 31 12 1 0 120 123 - 232 209 330 374 172 81 67 34 13 1 0 62.2% 73.3% 52.7% 70.6% 75.0% 72.7% 100% 100% 100% - 309 1,091 1,400 75.7% 277 993 243 1,513 65.9% (4月~11月) 計 注)治療終了時の禁煙率は、治療終了時禁煙者、または治療を中断したが最終受診日に禁煙していた者を禁煙者として算出しまし た。治療終了時の定義は、保険治療コースでは治療開始 12 週間後、自由診療コースでは、治療開始後、禁煙が 6 ヵ月継続し た時点としました。なお、治療中の受診者は集計対象から除外しました。また、保険診療コース終了後に追加治療として、自 由診療コースを受診された場合は、自由診療コースの初診患者ではなく、自由診療の再診者数として計上されますが、禁煙率 の算出にあたっては、自由診療に含まず、保険診療コースとして集計しました。平成 19 年度は、文部科学省の研究対象者 10 名が保険診療コースと自由診療コースの初診患者として含まれていますが、禁煙率は保険治療コースとして集計しました。な お、平成 20 年度の初診患者が平成 18、19 年度に比べて減少しているにも関わらず、再診患者が増加しているのは、平成 20 年 5 月にバレニクリンが発売され、発売後 1 年間は新薬による 2 週間ごとの投与が必要であったため、再診回数が増加したこ とによると考えられます。 *:平成 23 年度の治療終了時の禁煙率は、11 月末までに 5 回全ての治療が終了した患者 12 名を対象に算出しました。 当センターの禁煙外来は、府内を中心に新規開設を希望する医療機関のスタッフ(平成 22 ~23 年度 10 名)の実施研修を受け入れるほか、一般の禁煙外来での対応が難しい禁煙困難 症例(たとえば精神疾患を有する患者)を他の医療機関や保健所、保健センターなどから受 け入れ、治療にあたっています。 当センターの禁煙治療で得られた方法論や研究成果は、2006 年度の禁煙治療の保険適用の 制度化に貢献するとともに、当センターが中心的に関わった e ラーニングによる指導者トレ ーニングプログラムの開発の基礎となりました。 19 第7節 脂質の精度管理と標準化 国際的な脂質測定の精度管理、標準化の中心となっているのは米国の CDC(疾病対策セン ター Center for Disease Control and Prevention)で WHO からもその役割を委託されて います。CDC が主宰する脂質標準化の国際ネットワーク(略称 CRMLN)が承認する脂質基準 分析室は全世界で7ケ国9室ですが、我が国では当センターのみです。当センターは前身の大 阪府立成人病センター集検1部の時代を含めて 1992 年以来、国際ネットワークに参加し続け ています。これらの9センターが世界の主立った試薬メーカーや臨床検査室の精度管理、標 準化を担当しています。わが国の国民健康・栄養調査や循環器疾患基礎調査、国内の主要な 疫学研究において血清脂質の測定を担当する臨床検査室は当センターでの精度管理、標準化 を受けています。表9に平成13年度の開所以来の認証実施数の推移を示します。 図8 表9 認証(標準化)実施数(平成13~23年度) 標準化の対象施設 標準化の対象項目 認証有効期間 13年度 試薬メーカー 臨床検査室 20 総コレステロール 総コレステロール HDLコレステロール 2年間有効 6ヶ月有効 1年間有効 22社 88室 14室 14年度 0社 102室 148室 15年度 20社 100室 54室 16年度 13社 91室 56室 17年度 14社 75室 48室 18年度 15社 69室 45室 19年度 7社 56室 34室 20年度 34社 45室 33室 21年度 12社 40室 31室 22年度 10社 42室 34室 23年度 (4月~11月) 0社 26室 19室 第3章 第1節 普及、啓発活動 健康情報発信事業 (1)展示施設、イベント等による活動 当センターの1、2階は展示施設を利用して府民に正しい健康情報を発信することを主な 使命として運営してきました。開設以来、平成20年度までの入館者数は38万人を超えて います。 平成21年度以降は1、2階の展示施設、3階運動フロアのフィットネスが、大阪府の方 針により廃止されましたが、骨髄バンクチャリティー、ボランティア養成、健康情報の発信 などの公益性が高いと判断されるイベントは継続しています。当センター単独では、イベン トに必要な予算、要員、参加者の確保が困難な事業では、民間との協働で開催をしています。 その一環として、生活習慣病の予防のための健康情報提供セミナーで成果を上げてきました。 開設以来、平成23年度までのイベント参加者数は「食と健康」が 14,591 人(表 10)、 「音 楽と健康」が 31,530 人(表 11)、 「運動と健康」が 8,073 人(表 12)でした。特に中高年者 を対象とした「大阪府ディスコン協会」が推進するユニバーサルスポーツ「ディスコン」の 指導者講習は継続されています(表 13) 。 なお、1、2階の展示施設は、大阪府の方針に基づき平成20年度末で廃止されました。 イベントについては、骨髄バンクチャリティ(表 14)、ボランティア育成等、公益性の高い ものは、一部継続しています。 表 10 実施回数 平成14年度 15 食と健康イベント 参加者数 主な行事 2,133人 ①食と健康フェア(フェスティバル) 3回 ②薬膳料理セミナー 2回 ③但東町健康物産展 3回 ④スローフードセミナー 1回 ⑤おおさか採れたてやさい即売会 5回 平成15年度 22 1,002人 ①食と健康フェア(フェスティバル) 3回 ②薬膳料理セミナー 3回 ③但東町健康物産展 12回 ④スローフードセミナー 1回 ⑤おおさか採れたてやさい即売会 5回 平成16年度 23 1,579人 ①但東町健康物産展 11回 ②薬膳料理セミナー 6回 ③食と健康フェア 3回 平成17年度 25 1,522人 ①但東町健康物産展 11回 ②薬膳料理セミナー 4回 ③スローフード物産展 7回 平成18年度 20 1,204人 ①但東町健康物産展11回 ②薬膳料理セミナー4回 平成19年度 20 1,284人 ①但東町健康物産展 11回 ②薬膳料理セミナー 4回 平成20年度 24 1,652人 ①但東町健康物産展 12回 ②若狭・おおい町健康物産展 12回 平成21年度 23 1,310人 ①但東町健康物産展 11回 ②若狭・おおい町健康物産展 12回 平成22年度 35 1,831人 ①但東町健康物産展 11回 ②若狭・おおい町健康物産展 12回 ③健康応援セミナー 12回 22 1,074人 ①但東町健康物産展 7回 ②若狭・おおい町健康物産展 8回 ③健康応援セミナー 7回 229 14,591人 平成23年度 (4月~11月) 計 21 表 11 音楽と健康、コンサート 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 (4月~11月) 計 表 12 参加者数 実施回数 参加者数 9 685人 26 1,925人 40 3,016人 98 6,069人 138 6,248人 119 5,651人 118 4,863人 61 2,863人 3 210人 2 90人 612 31,530人 ディスコン無料体験 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 計 実施月数 参加者数 9ヶ月 475人 12ヶ月 829人 12ヶ月 479人 12ヶ月 657人 12ヶ月 818人 12ヶ月 672人 12ヶ月 452人 12ヶ月 652人 8ヶ月 433人 5,467人 14年度 280人 15年度 275人 16年度 404人 17年度 1,549人 18年度 1,376人 19年度 1,377人 20年度 1,244人 21年度 453人 22年度 23年度 (4月~11月) 614人 計 表 14 表 13 運動と健康イベント 501人 8,073人 その他・チャリティーイベント 骨髄バンク(フリーマーケット等) 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 (4月~11月) 計 実施回数 2 3 8 29 20 24 33 6 5 1 参加者数 130人 180人 690人 1,243人 1,005人 444人 1,120人 465人 990人 320人 3 390人 134 6,977人 (2)ホームページ 当センターでは活動内容や研究成果を、府民をはじめ関係者にわかりやすく情報発信する ため、ホームページとニュースレターを活用しています。ホームページで発信している主な 内容は、当センターで行っている健診やドックの内容紹介、府民向けに健康情報をわかりや すく情報提供する健康ライブラリー、指導者向けに学会発表の内容や研究成果を紹介するリ サーチニュース、当センターの医師等が実施した主な研修会や講演会の内容です。平成 22 年 度から 23 年度(11 月末現在)にかけて、14 件のリサーチニュース、9件の研修会や講演内容 を紹介しました。平成23年12月には、ホームページにおいて大阪府民版のプログラムと して「循環器疾患・発症予測ツール」を公開しました。健診結果を用いて、府民が循環器疾 患(脳卒中や虚血性心疾患など)に将来かかる確率を計算する予測式を開発し、ホームペー ジ上で利用できるようにしました。今後、本ツールを保健指導の中に取り入れ、生活習慣改 善のための動機づけや取り組み課題を検討するための教材として活用していく予定です。 ニュースレターは、平成23年2月に第4号を発行し、関係機関・団体等へ送付しました。 第 4 号では、研究成果の紹介だけでなく、研究成果を活用して大阪府下に広げる地域展開の 活動について具体的に紹介しました。これまでのニュースレターは、ホームページにも掲載 し、ダウンロードできるようになっています。 22 (3)マスメディア等を通じた広報 当センターの活動や研究成果を広く府民をはじめ社会に情報発信するため、マスメ ディアへも積極的に広報活動を行いました(表 15)。 表 15 日 時 マスメディアを通じた広報 新聞・雑誌 テレビ・ラジオ 内 容 2010/5/24 日本経済新聞 京阪神地区、肥満者の比率少なく歩いて買い物、体形を維 持 2010/7/9 山形新聞 禁煙治療-5回受診で半数継続 2010/7/9 静岡新聞 禁煙受診回数多いほど成功 2010/7/21 読売ファミリー こうなりゃタバコをスパッ!?とやめます 2010/9/26 日本経済新聞 眼底検査 緑内障を早期発見/脳卒中のリスク把握も 2010/10/28 日本経済新聞 最前線データ「禁煙外来、値上げで増加」 2010/11/12 聖教新聞 失敗・成功の例から学ぶ禁煙のコツ 2010/11/15 週間保健衛生ニュース 公衆衛生学会総会 制度導入の影響など取組みを報告 2010/11/17 読売新聞 冬の健康特集 ストレスに注意 免疫力を高め予防 2010/12/4 朝日新聞 元気のひけつ「飲み薬やパッチで離脱」 2010/12/18 日本経済新聞 喫煙者、食事に偏り 2010/12/23 Medical Tribune 第69回日本公衆衛生学会 特定健診・特定保健指導 効 果的な運用のための課題を議論 2011/1/9 日本経済新聞 メタボ対策 成功の秘訣 2011/2/3 医療介護Cbnet シンポジウム報告「健診での禁煙指導は少しずつ何回も」 2011/3/17 Medical Tribune 第21回日本疫学会 疫学研究成果の変遷から一次予防対 策の在り方を探る 2011/7/3 四国新聞(別冊 健康新聞) 全国禁煙推進研究会2011香川フォーラム 2011/7/10 徳島新聞 医師の禁煙の勧めは不十分 2011/7/17 千葉日報 医師の禁煙の勧めは不十分 2011/8/2 山陽新聞 割合低い禁煙勧める医師 2011/8/11 健保連大阪連合会機関紙「かけはし」8月号 動脈硬化の裏でうごめくもの 悪い生活習慣は何か? 2011年11月号 へるすあっぷ21 禁煙なう「禁煙治療薬"チャンピックス"の副作用を巡って」 2011/11/24 読売テレビ 「サンデードクター」 禁煙及び生活習慣病について説明 2011/11/28 毎日放送 「VOICE」の「健康ナビ」 運動の効果について説明 2011/12/4 2011/12/11 読売テレビ 「サンデー・ドクター」 喫煙の健康影響、禁煙外来 23 第2節 指導者養成事業 指導者養成事業として、開設以来、保健師、栄養士、保健医療関係者、学校関係者、産業 保健関係者等の専門職員研修と、健康づくりに関わるボランティア研修を実施してきました。 平成22年度、23年度に公的機関等から依頼された専門職員の研修の実施状況は表16に 示すとおりです。 従来から指導者養成に関する大阪府からの委託事業としては、健康づくりヘルスプロモー ション(生活習慣病予防)、健康増進事業(たばこ対策)が多くを占めていたところですが、 平成16年からは、府の推進する食育推進に関する研修が加わっています。 平成19年度以降は、現在に至るまで、特定健診・特定保健指導の効果的推進に向けた研 修会が大きな割合を占めています。大阪府では市町村国保、きょうかい健保の被扶養者の特 定健診の受診率、特定保健指導の実施率が全国的にも低く、その改善が急務となっているこ とから、市町村や保険者の従事者研修は、年々その重要性が高まってきています。当センタ ーは従来から、健診・保健指導の技法開発を先進的に取り組んできたため、多くの公的機関・ 民間機関から研修会への講師派遣の依頼があり、なかでも大阪府保険者協議会(国民健康保 険組合連合会) 、全国健康保険協会大阪支部、医師会、看護協会、保健所、市町村等が実施す る指導者研修に講師派遣要請が数多く寄せられています。当センターとしては、積極的に講 師派遣に協力して府全域での指導者養成の活性化に取り組み、府全体の特定健診の受診率、 特定保健指導の実施率の改善と効果的な推進に貢献していきたいと考えています。 健康づくりに関わるボランティアの育成に関しては、平成13年度から20年度まで、健 康ふれ愛推進員の養成を府から委託され、養成講座と中央研修を実施してきました。これは 府や市町村が健康づくり事業を実施する際に、中核となって活動する指導者養成を目指した もので、食生活改善推進員、エイフボランタリーネットワーク、国際ソロプチミスト、シル バーアドバイザー、老人福祉大学の若手リーダー等、基礎教育を終了した人に、保健所、市 町村の推薦者を加えて養成されました。8年間で 1,644 名が養成講座を修了し、養成数の増 加とともに府全域で健康づくりボランティア活動が活性化しています。 この他に、当センターが独自に支援している健康づくりボランティア団体に、特定非営利 活動法人生きがい大阪(平成20年度までは、健康生きがいづくり協議会)があります。平 成9年に東京に本部がある財団法人健康・生きがいづくり開発財団の認定を受けた93人を 中心に大阪にて協議会が結成され、平成13年に当センターが開設されて以来、自主的に健 康づくり活動を行ってきました。当センターも指導者養成に協力するとともに、協議会の開 発したこどもから高齢者にいたるまで屋内で楽しめるユニバーサルスポーツであるディスコ ンの普及を支援してきました。全国的にディスコンインストラクターも増加し、各地に普及 してきています。生きがい大阪の会員は当センターを拠点に健康づくりへの啓発に重要な役 割を果たしてきています。 24 表 16 平成22~23年度指導者養成のための研修会の開催状況 氏名 専 増居志津子 門 職 員 中村 正和 研 修 中村 正和 研修会名 大精協看護専門学校「禁煙対策講演」 開催日 参加対象 研修内容 2010年4月15日 看護師、准看護師 120名 「看護職とたばこ問題」 国立保健医療科学院「生活習慣病対策健 2010年5月17日 診・保健指導に 関する企画・運営・技術研 修」 守口市健康部健康推進課「特定健診等にお 2010年5月20日 ける禁煙対策の介入方法」 北村明彦 2010年5月28日 2010年7月23日 北村明彦 2010年10月22日 山野 賢子 奈良県看護協会「保健指導ミーティング」 西村・河中 河中・八木 保健師、栄養士の生活指導アドバイス 保健師、栄養士の生活指導アドバイス 「保健師が行う保健指導とは」 広島県国民健康保険団体連合会 特定保健 2010年11月24日 指導研修会 保健師・管理栄養士・看護師等40 名 「大阪府立健康科学センターでの特定保健指導の実 際」 大阪府富田林保健所「効果的な特定保健指 2010年11月29日 導のためのスキルアップ研修会2」 20名 「大阪府立健康科学センターでの特定保健指導の1年 後の効果」「特定保健指導に おけ る減量者のイ ンタ ビューによる成功要因の検討」 2010年12月21日 20名 保健師、栄養士の生活指導アドバイス 2011年1月17日 保健師等 「保健師指導のスキルアップ発想の転換を試みよう」 山野 賢子 日本看護協会「保健指導支援事業・保健指 導ミーティング」 中村 正和 社団法人堺市医師会・堺市医師会 産業医 2011年2月3日 部会「堺市医師会産業医部会研修会 」 北村明彦 河中・八木 保健師・栄養士 20名 保健師等 北村明彦 2010年10月26日 都道府県の医療従事者・医療保険 Ⅳ特定保健指導の実際:効果的な保健指導のポイント 者等 ~「禁煙指導のポイント」 131名 保健師 「効果的な禁煙指導について」 10名 2011年2月18日 堺市健康部・堺市医師会「堺市特定保健指 2011年3月4日 導実務者研修」 北村明彦 日本医師会認定産業医および未 「職場における喫煙対策の必要性と効果的な進め方」 認定産業医、堺市医師会員 158名 20名 疫学研究と予防対策の現状からみた特定健診・特定保 健指導への考察 保健師・栄養士・歯科衛生士・看護 「効果的な特定保健指導について」 師36名 2011年3月11日 70名 「私たちの住む地域の健康課題を知り健康づくりに生か そう」 中村 正和 大阪府八尾保健所「禁煙指導者講習会」 2011年3月24日 医師、助産師、看護師等 57名 「禁煙支援・治療は面白いーその方法と実際ー」 音地 美穂 看護職とたばこ 2011年4月14日 大精協看護専門学校生120名 禁煙対策について 谷地 克彦 RIを語ろう会 2011年7月29日 RI診療に携わる放射線技師及び関 福島県原発事故における活動報告「緊急被ばく医療活 係者 動と原子力防災」 中村正和 財 団 法 人 愛 知 県 健 康 づ く り 振 興 事 業 団 2011年9月6日 「JICA研修 生活習慣病予防対策研修」 アジア太平洋諸国の保健医療従事 The Role of Health Professionals in Tobacco Control 者 7名 大阪府保険者協議会「特定健診・保健指導 2011年9月22日 研修会」 保健師等保健指導従事者お よび 保健事業実施責任者等事務職 約200名 国立保健医療科学院 100名 「NCD(生活習慣病)の発症・重症化予防における禁煙 の意義」 保健師等保健指導従事者および 保健事業実施責任者等事務職 約200名 「Part1 特定健診・保健指導の効果的推進を目指して」 (座長)午前及び午後の部 専 中村 正和 門 職 員 中村 正和 研 修 中村 正和 中村 正和 北村 明彦 生活習慣病対策健診・保健指導に関する企 2011年9月26日 画・運営・技術研修 大阪府保険者協議会「特定健診・保健指導 研修会」 2011年10月17日 2011年10月25日 Ⅳ.特定保健指導の実際: 効果的な保健指導のポイン ト「禁煙指導のポイント」 「Part2 特定健診・保健指導の効果的推進を目指して」 (座長)午前の部 25 健康づくりボランティア育成研修 研修会名 開催日 参加対象 NPO法人生きがい大阪 2011/11/11 健康づくりボランティア希望者 認知症予防インストラクター養成講座 表 18 保健専門職員研修(人) 健康ふれ愛推進 養成講座(人) (参考) 各種講演会総数(回) 研修内容 認知症の基礎知識とその予防法 指導者養成の実績 13年度 354 14年度 537 15年度 825 16年度 567 17年度 625 18年度 677 19年度 2,784 20年度 2,260 21年度 1,200 22年度 23年度* 2,106 1,118 200 157 361 294 239 143 68 182 - - - 110 96 113 86 59 109 59 91 95 96 29 (*11 月末現在) 第3節 地域への展開 健康科学センターが市町村支援を行う原動力となっている循環器病予防対策のノウハウを 生み出すための実地の調査研究活動の一つが、八尾市南高安地区で循環器疾患の疫学研究と 予防対策です。同地区の予防対策は、健康科学センターの前身である大阪府立成人病センタ ー時代の昭和38年から開始され、平成24年度で50年になります。現在では同地区の健 康づくりは住民主体の活動になっています。その中核として活動している住民のボランティ ア団体「南高安地区成人病予防会」は、我々と住民の長年の交流から生まれたものです。表 1と表2は、南高安地区成人病予防会の平成22年度、23年度の事業内容ですが、この中 の健康教室OB会総会、交流会、予防会総会、骨密度測定検査と健康相談、成人病健診、健 診結果説明会、健康増進歩く会、会報誌作成等に健康科学センターのスタッフが関わってい ます。また、予防対策事業の評価の一環として、八尾市、八尾市医師会、関係医療機関、八 尾保健所等と協力して、脳卒中・虚血性心疾患発症者調査を行っています。平成22年度の 調査の内訳を表3~5に示します。 こうした南高安地区の成果を広く波及させるため、八尾市衛生問題対策協議会の委員とし て参画し、全市的な対策の推進を支援しています。 26 表1 平成22年度事業(南高安地区成人病予防会) 会議等 事業内容 実施日 備考 健康教室 OB 会総会 22.6.15 出席者 50 名 健診打ち合わせ会議 22.8.31 健康科学センター、八尾市、予防会、OB 会役員 交流会 22.8.14 健康科学センター、予防会、OB 会役員 予防会総会 22.12.2 21 年度事業実施報告 22 年度中間報告・事業計画 健診反省会議 23. 2.16 健康科学センター、八尾市、予防会、OB 健診等 会役員 骨密度測定検査と健康相 22.10.26 受診者 109 名 談 成人病検診(循環器) 23.1.24~2.1(8 日 受診申込者 2216 名 肺がん(レントゲン)健診 間) 胸部健診(喀痰検査含む) 受診者 1973 名 受診率 89% 肺がん検診受診者 1796 名 健診結果説明会 23.3.19、3.22 胃がん検診 23 年 3 月(8 日 受診者 388 名 間) 出席者 555 名 地域での開催にあたり、予防会が会 実践活動 場設定や地区との調整に協力 秋の歩く会 22.11.17 81 名参加 講演「生活習慣病予防について」も 実施 会報誌 料理講習会 22.10.27 「アイデア料理」参加者 24 名 74 号 22.5 7000 部、自治振興委員にて全戸配布 75 号 23.1 7000 部、自治振興委員にて全戸配布 自治新興委員の活動 ・脳卒中、心臓病調査への協力 ・健診申込み事務処理 ・健診会場での設営・受付・案内補助 ・会報誌配布 健康教室 OB 会の活動 ・各種健診・検査時の奉仕活動(介 護・昼食等) ・歩く会の実施 ・健康教室への参加 27 表2 平成23年度事業(南高安地区成人病予防会)平成23年11月末現在 事業内容 実施日 備考 会議等 ( )内は予定 健康教室 OB 会総会 23.6.29 出席者 50 名 健診打ち合わせ会議 23.8.18 健康科学センター、八尾市、予防会、OB 会役員 交流会 23.8.13 健康科学センター、予防会、OB 会役員 予防会総会 23.12.8 21 年度事業実施報告 22 年度中間報告・事業計画 健診反省会議 (24.2 .中旬) 健康科学センター、八尾市、予防会、OB 健診等 会役員 骨密度測定検査と健康相 23.11.15~16 受診者 158 名 談 成人病検診(循環器) (24.1.23~1.31) 肺がん(レントゲン)健診 受診申込者 2132 名 8 日間 胸部健診(喀痰検査含む) 健診結果説明会 (23.3.24、3.26) 受診者全員対象 胃がん検診 (24 年 2.20~24、 地域での開催にあたり、予防会が会 実践活動 会報誌 27~29)8 日間 場設定や地区との調整に協力 秋の歩く会 23.11.17 46 名参加 料理講習会 (24.2.22) 「健康料理」 76 号 23.5 7000 部、自治振興委員にて全戸配布 77 号 (24.1) 7000 部、自治振興委員にて全戸配布 自治新興委員の活動 ・脳卒中、心臓病調査への協力 ・健診申込み事務処理 ・健診会場での設営・受付・案内補助 ・会報誌配布 健康教室 OB 会の活動 ・各種健診・検査時の奉仕活動(介 護・昼食等) ・歩く会の実施 ・健康教室への参加 28 脳卒中・虚血性心疾患の発症に関する調査 この調査は、地区全世帯にアンケート配布(実施状況は表3)するほか、死亡票や健診時 の問診を情報源として対象をリストアップし、本人または家族からの聞き取り調査や医師に よる医療機関調査を実施します。その結果に基づき脳卒中及び虚血性心疾患の発生の有無、 及び病型を判定しています。 平成 22 年度調査分の延べ 97 件の調査結果は表4のとおりです。 表3 アンケート実施状況(平成 21 年 10~11 月配布・回収) 配布数 回収数 6518 5209 回収率 79.9% ※1 世帯につき 1 部を配布 表4 脳卒中・虚血性心疾患発症者調査結果 脳 脳梗塞(確) 人数 (平成 22 年度調査分) 心臓 17 労作性狭心症(確) 人数 1 脳梗塞(疑い) 1 労作性狭心症(疑い) 0 脳出血(確) 6 安静時狭心症(確) 2 脳出血(疑い) 0 安静時狭心症(疑い) 4 くも膜下出血(確) 2 心筋梗塞(確) 2 分類不能 4 心筋梗塞(疑い) 4 TIA 2 心除外 22 18 急性死 3 脳除外 未調査・要 0 団体外心発症 0 団体外脳発症 2 未調査・不在 0 調査不能 4 調査不能 3 計 56 計 41 さらに、この調査結果から脳卒中と虚血性心疾患の発症があったと判定された者について、 直近過去5年間における南高安地区成人病予防会が実施する成人病検診(八尾市及び当セン ターが協力)の受診状況をまとめました。ここでの脳卒中は、表4の脳梗塞(確) ・脳出血(確) ・ くも膜下出血(確) ・分類不能の脳卒中を、虚血性心疾患は労作性狭心症(確) ・心筋梗塞(確) ・ 心筋梗塞(疑い)・急性死としました。 結果は表5のとおりです。発症前5年間に受診歴のある者の割合は、脳卒中 29 件のうち8 件で 27.6%、虚血性心疾患 10 件のうち0件で、発症者の多くは、健診を受けていなかった ことがわかりました。 29 表5 脳卒中 脳卒中と虚血性心疾患の発症者の発症前の健診受診の有無 全 脳卒中 件数 発症時年齢 男女別 発症前 5 年 男 発症前 5 年 女 発症前 5 年 健診受診歴 件数 健診受診歴 件数 健診受診歴 あり なし 発症時年齢 あり なし あり なし ~39 才 1 0 1 ~39 才 0 0 0 1 0 1 40 才~74 才 13 4 9 40 才~74 才 9 4 5 4 0 4 75 才~ 15 4 11 75 才~ 6 3 3 9 1 8 計 29 8 21 計 15 7 8 14 1 13 単位:人数 虚血性心疾患 全 虚血性心疾患 件数 発症時年齢 男女別 発症前 5 年 男 発症前 5 年 女 発症前 5 年 健診受診歴 件数 健診受診歴 件数 健診受診歴 あり なし 発症時年齢 あり なし あり なし ~39 才 0 0 0 ~39 才 0 0 0 0 0 0 40 才~74 才 9 0 9 40 才~74 才 8 0 8 1 0 1 75 才~ 1 0 1 75 才~ 1 0 1 0 0 0 計 10 0 10 計 9 0 9 1 0 1 単位:人数 第4節 医療費分析に基づく行動変容事業 大阪府においては、人口の高齢化が進行し、また医療技術の高度化も相まって、医療や介 護の需要が増大しています。特に大阪府では、今後の高齢化の進展度合いが全国平均を大き く上回ることが予測されており、他の都道府県よりも、今後より厳しい状況を迎えることが 予想されています。このままの状態が続くと、医療費の総額が増加して健康保険財政の逼迫 による保険料の増大を来たし、健康保険制度の維持が困難になる事態が考えられます。その ため被保険者の長寿を図り、健康を増進しつつ、医療費総額の増加を抑制していくことがな によりも求められています。 大阪府では、医療費適正化の推進を図るため、平成22年度から保険者、被保険者、行政 機関の習慣化された行動パターンを健康的な方向へ変えていく施策として、行動変容プログ ラムの策定事業を開始しました。この事業では、各保険者の医療費の構造分析を行い、短期 的及び長期的な取組みを見据え、具体的に利用可能なアウトプットとして、行動変容プログ ラムを提案することを目的としています。 平成22年度は、2カ所の府保健所(寝屋川保健所、泉佐野保健所)における医療費分析 と行動変容プログラムの提案を、大阪大学の協力を得て、大阪府立健康科学センターが行い ました。これらの結果を基に、保健所に設置されている「地域・職域連携推進協議会」等に 30 おいて、各保険者・市町村・地区医師会・地域団体等が協力して具体的な取組みにつなげる ことが期待されます。 本事業の詳細は報告書に記載しましたので、概略のみ述べます。 寝屋川保健所圏域では、医療費分析の結果、大阪府全体に比較して、調剤医療費が高いこ と(図1) 、および疾病別では、後期の腎不全の医療費が突出していることが特徴的でした(図 2)。調剤医療費が高い理由としては、患者の割合が高いこと、医薬分業が進んでいること、 重複受診者が多いこと、後発医薬品(ジェネリック)の使用率が低いこと等が考えられます。 図1. 図2. 31 調剤薬局の頻回利用者に対して、アンケート調査を実施したところ、複数の医療機関を受 療した者のうち、他の医療機関での処方薬について医師に対して十分に伝えていない者が約 3割、同じような薬剤を重複処方された経験のある者も約3割を占めていました。重複処方 された者のうち、重複した薬剤を服薬している者は4割も存在することがわかり、安全性の 面からも重複処方の防止対策が必要と考えられました。その一つとしてかかりつけ薬局を持 つことを勧めていくとともに、一冊にまとめたお薬手帳の適切な活用が望まれますが、今回 の調査では、 「おくすり手帳」一冊にしていない人が4割程度もおられました。かかりつけ薬 局、 「おくすり手帳」の制度の普及が重要と考えられました。 ジェネリックに関心がある者は全体の約半数であり、ジェネリックの使用については、主 治医の指示次第と回答した者が約2/3を占めました。市が発行するジェネリック医薬品差 額お知らせ通知に関しては肯定的に捉える者が約6割であったものの、医師に対しては変更 を頼みにくいと感じている割合が比較的高いことも明らかとなりました。 寝屋川保健所圏域において、後期の腎不全の医療費が高いことの理由を探るために、当市 の推定外来透析患者数を算出したところ(図3)、透析患者数は年齢とともに増加する中で、 特に50歳代前半の壮年層で府平均よりも多い傾向を示していました。壮年期の透析患者数 が多い背景要因を調べるために、市の保健師が、腎不全で透析治療を受けている 40~69 歳の 住民を個別訪問し、病歴や治療歴、生活習慣等を聞き取りました。その結果、糖尿病や高血 圧の長期間の既往がある人が大部分であり、その中でも、高血圧、糖尿病の継続治療や腎機 能の定期検査を行っていない人が約6割と多くと占めていることが明らかとなりました。ま た、生活習慣のうち、透析開始以前の食生活に問題点を抱える者が多く、糖尿病とも関連す るような、欠食や外食が多い者や栄養バランスの良い食事ができていない者の割合が比較的 多いこと、および男性では喫煙習慣、飲酒習慣が比較的高率であることがわかりました。ま た、特定健診データの集計結果から、当市は府平均に比べて、慢性腎臓病の危険因子である 喫煙とメタボリックシンドロームの有所見率が高率でした。これらの結果から、当地域では 腎不全・人工透析の予防につながると考えられる予防策として、高血圧、糖尿病の放置者を 減らす、高血圧、糖尿病の経過が長期間の場合は腎機能の定期的検査を必ず受けさせるよう にするなどの啓発・指導、および糖尿病、メタボリックシンドローム、喫煙に対する対策の 徹底が重要であると考えられました。 図3. 32 また、今回の分析結果から、健診を受診した結果、早急に医療機関への受診が必要とされ たデータ不良者の中で健診後に全く医療にかかっていない人が少なからず存在することが明 らかとなりました(表1)。これらのケースについても、市の保健師が訪問指導を行いました。 その結果、重度の異常所見であったにもかかわらず医療機関に受診していない理由としては、 「自分は大丈夫と思っている」「症状がないから」と答えた者が最も多く。次いで、「医師が 大丈夫と言った」、 「自分なりに工夫している」と回答した者も比較的多い結果でした(表2) 。 表1. 表2. 重度の要医療者の中の未受診者に対する訪問調査は、受診を促すために有効であるととも に、できるだけ早期に行うことが重症な疾病の予防につながると考えられます。一方、健診 の結果について自覚が無く放置している者が多かったことから、結果返却時の本人への説明 33 と受診勧奨が極めて重要であると考えられました。さらに、健診結果についての主治医の説 明がその後の受診行動に大きく影響することが確かめられました。 泉佐野保健所圏域の6市町の医療費分析の結果では、大阪府全体に比較して、後期の医科 入院が多い(図4) 、国保、後期ともに精神神経疾患の医療費が突出しており、次いで循環器 疾患の医療費が多い、後期の腎不全の医療費が比較的多い(図5)ことが明らかになりまし た。精神神経疾患の医療費が多い原因としては、当保健所圏域では人口あたりの精神科病床 数が府下で 2 番目に多いという社会的な要因が影響していると考えられます(図6)。さらに 後期高齢者では血管性及び詳細不明の認知症にかかる医療費も多くを占めていることから (表3) 、循環器疾患の一つである脳卒中が基礎疾患となって精神神経疾患の医療費を押し上 げている面もあると推測されました。 図4. 図5. 34 図6.病棟数と医科医療費との関連 -府下14保健所圏域の散布図― 表3. 特定健診データの分析結果からは、市町間での差異はあるものの、全体として当管内は府 全体に比し、高血圧とメタボリックシンドロームの有病率が高い傾向が認められました(図 略)。この特徴は、健康意識が高いと考えられる健診受診者のみの成績ですので、健診の未受 診者については、さらに高血圧とメタボの有所見率が高いのではと推測されます。高血圧、 メタボともに循環器疾患の重要な危険因子であることから、当管内における予防対策の重点 課題であると考えられます。 また、泉佐野保健所圏域でも、健診を受診して、早急に医療機関への受診が必要とされた にもかかわらずその後全く医療にかかっていない人が少なからず存在することが明らかとな りました(表4) 。これらのケースについては、最近の受診状況を確認するとともに、未だに 放置されている場合は早急に医療につなげる必要があると考えられます。 35 表4. 以上の分析結果から、当圏域では循環器疾患の予防に焦点を当てた特定健診、保健指導、 健康教室、住民ボランティア養成等の実施、特定健診結果の要医療者に対する訪問指導、特 定健診の受診率向上を目標とした施策が必要と考えられ、各市町において循環器病予防教室 や住民組織の育成、ハイリスク者の未治療者に対する受診勧奨について独自で取り組んでい るところです。特に、泉佐野市では、循環器疾患の予防に有効である心電図検査と総コレス テロール検査を特定健診項目として受診者全員に実施し、その結果に基づく重症者と心房細 動有所見者への受診勧奨と指導を行っています(表5) 。 表5.重症者と心房細動への対応 ● 重症要医療・心房細動の人のレセプト確認後、対応 人 数 血糖 200mg/dl以上 最高血圧 180mmHg以上 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成20年度 最低血圧 110mmHg以上 平成21年度 平成22年度 平成20年度 心房細動 平成21年度 平成22年度 32 35 43 46 59 64 19 18 19 52 54 54 内服 健診後 (-) 受診なし 9 1 25 24 30 37 12 12 13 0 0 8 3 7 16 1 4 2 17 41 26 電話 0 0 6 0 6 9 0 4 1 7 40 22 訪問 追跡 不能 0 0 0 0 1 0 0 0 0 8 0 2 健診問診時、内服(-)の人 36 0 0 2 3 0 7 1 0 1 2 1 2 平成22年度は以上のような大阪府からの委託以外にも、岸和田市、羽曳野市、高石市か ら委託を受け、医療費データと特定健診データの分析を行いました。また、平成23年度は、 大阪府の行動変容推進事業として、箕面市と八尾市の医療費データの分析とそれに基づく行 動変容プログラムの立案と実施、および羽曳野市と高石市からの委託事業としての医療費デ ータ・特定健診データの分析を行っています。 第5節 「健康おおさか 21」及びその関連事業の推進 1.平成22年度 大阪府では平成13年8月に「健康おおさか 21」を策定し、たばこ対策、栄養・食生活の 改善、運動・身体活動の習慣化、休養・こころの健康づくりとアルコール対策、健康診査・ 事後指導の充実の5つを重点課題に設定し、社会全体で府民一人ひとりの健康づくりを応援 する取り組みを行っています。 大阪府立健康科学センターでは、府民の健康づくりの推進拠点施設として、 「健康おおさか 21」を推進するための各種活動を行っています。具体的には、「健康おおさか 21」を推進す る組織である健康おおさか 21 推進府民会議や幹事会、たばこ対策部会、栄養・食生活部会、 運動・身体活動部会、休養・こころの健康づくり・アルコール対策部会に当センターのスタ ッフがそれぞれ委員として参画し、「健康おおさか 21」の推進方策を検討するとともに、推 進にあたっての技術支援や活動を行っています。 「健康おおさか 21」推進に関連して、当センターの実施した主な活動内容としては、前述 の指導者養成事業や健康情報発疹事業のほか、 1) 「健康おおさか21 健康・体力づくりスタンプラリーウォーキング」にて健康科学セ ンターをスタートし、御堂筋 Kappo2010会場のゴール を目指すイベントへの医師等スタッフの参加 2)食育推進の一環として「野菜バリバリ、朝食モリモリ」の ポスターコンクール(府内小学生対象)、さらに入賞作品 で 2011 年のカレンダーの作成に協力 3)府のホームページ「おおさか食育通信」の更新やメルマガ の配信 4)スーパーマンダイとの協働によるリーフレット等での健康 情報の提供やホテルニューオータニ大阪の「からだ SMILE」 メニューの監修 5)おおさか食育フェスタ 2010 での展示や体験型食育による 啓発 なお、平成21年度に大阪府健康医療部保健医療室健康づくり課から当センターに「健康 おおさか 21 府民会議」の事務局が移管されています。事業の実施について、役割分担を行い、 相互に連携して円滑な運営を図っています。 37 「健康おおさか21」関連事業への参加数等(平成 22 年度) 「健康おおさか21 健康・体力づくりスタ ンプラリーウォーキ ング」 参加者数 「野菜バリバリ・ 朝食モリモリ」 ポスターコンクール 応募数 434人 3,435通 大阪府ホームページ 「おおさか食育フェス 「おおさか食育通信」 タ」来場者数 更新とメルマガ発信 毎月1回メルマガ発信 3,137人 スーパーマンダイとの協働による 健康情報の提供 リーフレット作成 配布用チラシの 記事提供 7万部×年4回発行 40回 ホテルニューオータニ大阪 「からだSMILE」 メニュー監修 464食 2.平成23年度 大阪府では平成13年8月に「健康おおさか 21」を策定し、たばこ対策、栄養・食生活の 改善、運動・身体活動の習慣化、休養・こころの健康づくりとアルコール対策、健康診査・ 事後指導の充実の5つを重点課題に設定し、社会全体で府民一人ひとりの健康づくりを応援 する取り組みを行っています。 大阪府立健康科学センターでは、府民の健康づくりの推進拠点施設として、 「健康おおさか 21」を推進するための各種活動を行っています。具体的には、「健康おおさか 21」を推進す る組織である健康おおさか 21 推進府民会議や幹事会、たばこ対策部会、栄養・食生活部会、 運動・身体活動部会、休養・こころの健康づくり・アルコール対策部会に当センターのスタ ッフがそれぞれ委員として参画し、「健康おおさか 21」の推進方策を検討するとともに、推 進にあたっての技術支援や活動を行っています。 「健康おおさか 21」推進に関連して、当センターの実施した主な活動内容としては、前述 の指導者養成事業や健康情報発信事業のほか、 1)食育推進の一環として「野菜バリバリ、朝食モリモリ」のポスターコンクール(府内 小学生対象) 、さらに入賞作品で 2012 年のカレンダーの作成に協力 2)スーパーマンダイとの協働によるリーフレット等での健康情報の提供 3)おおさか食育フェスタ 2011 での展示や体験型食育による啓発 なお、平成21年度に大阪府健康医療部保健医療室健康づくり課 から当センターに「健康おおさか 21 府民会議」の事務局が移管され ています。事業の実施について、役割分担を行い、相互に連携して 円滑な運営を図っています。 「健康おおさか21」関連事業への参加数等(平成 23 年度) 「野菜バリバリ・ 朝食モリモリ」 ポスターコンクール 応募数 「おおさか食育フェス タ」来場者数 3,730通 3,397人 第6節 スーパーマンダイとの協働による 健康情報の提供 リーフレット作成 配布用チラシの 記事提供 7万部×年3回発行 40回 森之宮健康ゾーンの活動 当センターの設立に当り、森之宮地区に既設の大阪府立成人病センター、大阪がん予防検 診センター、大阪府立公衆衛生研究所と連携して、森之宮健康ゾーンとして保健・医療の連 携活動を密にすることが強く要望されました。そこで各機関の長で構成する森ノ宮健康ゾー ン「医療システム推進会議」が設立され、各機関の受診者が重複する場合の患者サービスの 38 向上を検討するとともに、講習会、研修会、研究発表等情報発信や府民への教育、啓発活動 についての相互協力、また相互に所有する図書の共通利用の便等を協議してきています。 これらの協議事項の中、現在実行されているもので当センターの関与する事項は、以下の とおりです。 1)成人病センターでは乳がん手術後のフォローアップ検診等として、DXA法による骨 密度の測定が定期的に必要となっています。しかし、成人病センターではDXA法による測 定機器がないため、当センターで検査を引き受けています。平成14年度末から開始し、23 年11月末までの当センターでの実施数は 1,272 例です。なお、がん予防検診センター及び 成人病センターからの依頼による当センターでの胸部CT撮影については、平成14年度か ら15年度にかけて実施しましたが、平成15年度当初にがん予防検診センターにCT撮影 装置が配備されたため終了しました(表1) 。 2)がん予防検診センターで実施している健康診断のうちで、心電図の判定及び眼底写真 の読影を当センターで協力しています。平成14年度以降増加傾向にあります。 表1 機関 項目 CT撮影 成人病 センター 骨密度検査 CT撮影 がん予防 心電図読影 検診セン 眼底写真 ター 読影 計 森之宮健康ゾーン業務連携実績 16年度 17年度 18年度 19年度 単位:件 14年度 96 3 166 1,409 15年度 118 18 1,752 99 1,757 130 2,138 125 3,050 216 3,668 20年度 203 2,879 21年度 171 3,603 22年度 139 3,669 23年度* 68 2,873 1,242 1,559 1,502 1,429 1,958 2,357 1,226 1,243 1,243 854 2,651 3,311 3,259 3,567 5,008 6,025 4,105 5,017 5,051 3,795 (*11 月末現在) 逆に、府職員のドックコースをはじめとする胃X線検診等については、当センターからが ん予防検診センターに撮影、読影を依頼しています。 3)当センターの健診、がん予防検診センターでの胃検診をともに受診する団体(府職員 ドックを含む)については、その団体の申し入れにより、同一日に受診できるように両者協 議して日程調整しています。この調整は、平成15年度から受託団体の希望に沿うように拡 大の努力をしており、平成21年度には、15 団体 1,782 人が同時受診できるようになりまし た。 4)公衆衛生研究所、がん予防検診センター、健康科学センターが各々の機関の主催する 講演会等に、相互に講師を派遣するなど協力し合っています。 平成21年2月に開催した「女性の健康フォーラム」は、企画段階から、がん予防検診セ ンターと健康科学センターが連携し、双方からシンポジウムの講師も派遣するなど、一体と なった事業を実施し、大きな成果を上げました。 また、平成19年度には府から委託を受けて「女性と健康」小読本の編集を大阪がん予防 検診センターとともに行い充実した内容の冊子を作成しています。 以上のように、森之宮健康ゾーンの各機関が保健医療面での連携協調した取組みが行われ ています。 39 第4章 調査・研究成果 <地域職域の実態把握、モニタリング> 第1節 大阪府下の住民・勤務者の最近 10 年間の身体所見、生活習慣の動向 大阪府立健康科学センターでは、府民の健康状態の動向を明らかにするために、長期間、 高い検査精度のもとで、地域住民と職域勤務者に対する健診を行ってきました。地域は八尾 市M地区住民約2000人、職域は府下の約20事業所の勤務者約4000人を対象として います。 このたび、最近10年間(2001~2010年)の身体所見や生活習慣の動向を分析し ましたので主な結果を報告します。 はじめにグラフで結果を示し、そのもとになったデータは後に表で示します。なお、地域 では40歳代と50歳代の男性の受診率が低いため、この部分はグラフから割愛しました。 この動向データが優れている点は、 1.地域住民データは、住民が加入する医療保険によらない、健診受診者全員のデータか ら成っています。地域の予防施策を設計するにあたっては、住民全体を対象としたデータが 必要です。 *2008 年度からの特定健診制度導入により、多くの市町村では国保加入者のみのデータし か入手できなくなりました。 2.職域勤務者データは、受診率が極めて高い会社の定期健康診断の結果から成っていま す。このため、30歳代~50歳代の比較的若い年代の実態を正確にあらわすデータとなっ ています。 *地域の健診では比較的若い年代の受診率が極めて低いために、その実態を把握すること が困難です。 3.健康科学センターの専門職自らが健診に従事し、健診方法や結果判定についての精度 管理を継続して行っていることから、経時的データの比較性が保たれています。また、スタ ッフ自らが現地調査や保健指導を行って地域や職域の実情に精通しているため、各種データ が変化してきた背景について考察することができます。 以上のような高い精度の動向データを有するところは、全国的にもみても大阪府のみです。 本動向データが種々の施策設計などのお役に立てればと願っています。 Ⅰ.身体所見、危険因子の年次推移 府民はどんどん太る一方かといえば、決してそうではないようです。中年男性は太ってき ていますが、30歳代男性および30~69歳代の女性はやせてきています(図1~6)。 〔BMI の平均値の年次推移〕 1.男性 職域の 30 歳代は有意な低下、40 歳代、50 歳代は有意(P<0.001)な上昇が認められる。 2.女性地域の 50~70 歳代、職域の 40、50 歳代は有意(P<0.05)な低下が認められる。地 域の 40 歳代、職域の 30 歳代は有意ではないものの低下傾向がある。 40 図1 BMI平均値の年次推移(男性) 図2 BMI平均値の年次推移(女性) kg/m2 kg/m2 25.0 24.8 24.6 24.4 24.2 24.0 23.8 23.6 23.4 23.2 23.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 24.0 地域 40歳代 23.5 地域 50歳代 23.0 地域 60歳代 22.5 地域 70歳代 22.0 21.5 職域 30歳代 21.0 職域 40歳代 20.5 職域 50歳代 20.0 傾向性の検定:地域の50、60、70歳代と 職域の40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.001)あり 〔やせ(BMI<20kg/m2)の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代ともに、この10年間では、有意な変化は認められない。 職域の 50 歳代において有意(P<0.001)な減少が認められる。 30 歳代では 2005 年以降やや増加傾向を示す。 2.女性 地域の 40 歳代~60 歳代は有意(P<0.01)な増加が認められる。70 歳代は有意な変化は 認められない。 職域の 40 歳代、50 歳代で有意(P<0.001)な増加が認められる。 図4 やせ( BMI<20kg/m2)の割合の年次推移(女性) 図3 やせ(BMI<20kg/m2)の割合の年次推移(男性) % % 20.0 18.0 16.0 14.0 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:職域の50歳代で有意差(P<0.001)あり 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の40、50、60歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.01)あり 41 〔肥満者(BMI≧25kg/m2)の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代ともに、有意な変化は認められない。 職域の 40 歳代、50 歳代において有意(P<0.001)な増加が認められる。30 歳代では逆に 有意(P<0.001)な減少を認める。 2.女性 地域の 60 歳代、70 歳代で有意な減少が認められる。40 歳代、50 歳代は有意な変化は 認められない。 職域の 40 歳代で有意な減少が認められる。30 歳代、50 歳代も有意ではないが減少傾 向が認められる。 図6 肥満者(BMI≧25kg/m2)の割合の年次推移(女性) 図5 肥満者(BMI≧25kg/m2)の割合の年次推移(男性) % % 40.0 40.0 地域 40歳代 35.0 35.0 地域 50歳代 30.0 地域 60歳代 30.0 地域 60歳代 25.0 地域 70歳代 25.0 地域 70歳代 20.0 職域 30歳代 15.0 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 5.0 20.0 職域 30歳代 15.0 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 5.0 0.0 0.0 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の40歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.001)あり 血圧値は男女とも下がってきています(図7~10)。しかし降圧剤(血圧を下げる薬)を 飲んでいる人の割合が増えており、職域の50歳代男性などでは高血圧者全体としては増え ています(図11~24)。 〔最大血圧平均値の年次推移〕 1.男性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な低下が認められる。 2.女性 地域、職域とも年代が高いほど平均値は高いが、どの年代も有意(P<0.01)な低下が認 められる。 図8 最大血圧平均値の年次推移(女性) 図7 最大血圧平均値の年次推移(男性) ㎜Hg ㎜Hg 140 140 135 135 130 地域 60歳代 125 地域 40歳代 地域 50歳代 130 地域 60歳代 125 120 地域 70歳代 120 地域 70歳代 115 職域 30歳代 115 職域 30歳代 110 職域 40歳代 110 職域 40歳代 職域 50歳代 105 職域 50歳代 105 100 100 傾向性の検定:全て有意差(P<0.001)あり 42 傾向性の検定:全て有意差(P<0.01)あり 〔最小血圧平均値の年次推移〕 1.男性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な低下が認められる。 2.女性 地域の 40~70 歳代、職域の 30、40 歳代は有意(P<0.05)な低下が認められる。職域の 50 歳代は有意な変化は認められない。 図9 最小血圧平均値の年次推移(男性) 図10 最小血圧平均値の年次推移(女性) ㎜Hg ㎜Hg 90 88 86 84 82 80 78 76 74 72 70 84 82 80 78 76 74 72 70 68 66 64 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:全て有意差(P<0.001)あり 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の全ての年代と 職域の40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 43 〔高血圧者(最大血圧値≧140mmHg and/or 最小血圧値≧90mmHg、または数値がこれ以下でも 高血圧治療中の者)の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代ともに、有意な変化は認められない。 職域の 30 歳代で有意(P<0.01)な減少が、 50 歳代で有意(P<0.05)な増加が認められる。 高血圧治療中の者の割合は、地域の 60 歳代と職域の 40 歳代、50 歳代で有意(P<0.001) な増加が認められる。 図11 高血圧者の割合(地域男性60歳代) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 図13 高血圧者の割合(職域男性30歳代) 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 0.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 30.0 40.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 傾向性の検定: 有意差(0.01)あり 0.0 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20.0 図14 高血圧者の割合(職域男性40歳代) 図12 高血圧者の割合(地域男性70歳代) 0.0 10.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 10.0 20.0 30.0 40.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 図15 高血圧者の割合(職域男性50歳代) 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図16 高血圧治療中の者の割合(男性) % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.001)あり 44 10.0 20.0 30.0 40.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 傾向性の検定: 有意差(0.05)あり 2.女性 地域の 50 歳代で有意(P<0.001)な減少が認められる。他の年代でも有意ではないが軽 度の減少傾向が認められる。 職域の 50 歳代で、2006 年以降増加傾向が認められる。 高血圧治療中の者の割合は、地域の 40 歳代、60 歳代と職域の 50 歳代で有意(P<0.05) な増加が認められる。 図17 高血圧者の割合(地域女性40歳代) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 図21 高血圧者の割合(職域女性30歳代) 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 0.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 10.0 15.0 20.0 25.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 図22 高血圧者の割合(職域女性40歳代) 図18 高血圧者の割合(地域女性50歳代) 0.0 5.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 0.0 60.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 2001年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2002年 1度高血圧 2003年 1度高血圧 2度高血圧 2004年 2度高血圧 3度高血圧 2005年 高血圧治療中 3度高血圧 2006年 高血圧治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(0.001)あり 2009年 2010年 図19 高血圧者の割合(地域女性60歳代) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 図23 高血圧者の割合(職域女性50歳代) 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 0.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 図24 高血圧治療中の者の割合(女性) 図20 高血圧者の割合(地域女性70歳代) % 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 高血圧治療中 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の40、60歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.05)あり 45 糖尿病については、男女ほぼ全ての年齢層で、血液所見のヘモグロビン A1c(HbA1c)の値 の上昇、および糖尿病治療中の人の割合が増加がみられます(図25~40)。 〔HbA1c 平均値の年次推移〕 1.男性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な上昇が認められる。 2.女性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な上昇が認められる。 図25 HbA1c平均値の年次推移(男性) 図26 HbA1c平均値の年次推移(女性) % % 5.6 5.6 地域 40歳代 5.4 5.4 地域 50歳代 5.2 5.0 4.8 5.2 地域 70歳代 5.0 4.6 職域 30歳代 4.4 職域 40歳代 4.2 職域 50歳代 4.0 地域 60歳代 地域 70歳代 4.8 職域 30歳代 4.6 4.4 職域 40歳代 4.2 職域 50歳代 4.0 傾向性の検定:全て有意差( P<0.001)あり 46 地域 60歳代 傾向性の検定:全て有意差( P<0.001)あり 〔HbA1c 高値者(HbA1c≧5.6%または数値がこれ以下でも糖尿病治療中の者)の割合の年次 推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代で有意な(P<0.01)増加が認められる。 職域の 40 歳代、50 歳代で有意な(P<0.001)増加が認められる。 糖尿病治療中の者の割合は、地域の 70 歳代と職域の 40 歳代、50 歳代で有意な増加が 認められる。 図27 HbA1c高値者の割合(地域男性60歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 図29 HbA1c高値者の割合(職域男性30歳代) 30.0 0.0 2001年 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2002年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図30 HbA1c高値者の割合(職域男性40歳代) 図28 HbA1c高値者の割合(地域男性70歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 0.0 30.0 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2005年 2006年 2007年 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 2010年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 2008年 2009年 2005年 傾向性の検定: 有意差(P<0.01)あり 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 図31 HbA1c高値者の割合(職域男性50歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2005年 2006年 2007年 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 47 2.女性 地域の 40 歳代、50 歳代は HbA1c 高値者の割合は低いが、全ての年代で有意(P<0.05) な増加が認められる。 職域の 50 歳代は有意(P<0.05)な増加が認められる。 糖尿病治療中の者の割合は地域の 40 歳、60 歳代、70 歳代で有意(P<0.05)な増加が 50 歳代で有意(P<0.05)な減少が認められる。 図33 HbA1c高値者の割合(地域女性40歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 図37 HbA1c高値者の割合(職域女性30歳代) 30.0 0.0 2001年 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2002年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.05)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図34 HbA1c高値者の割合(地域女性50歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 図38 HbA1c高値者の割合(職域女性40歳代) 30.0 0.0 2001年 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2002年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 2005年 6.5≦HbA1c 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図35 HbA1c高値者の割合(地域女性60歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 図39 HbA1c高値者の割合(職域女性50歳代) 30.0 0.0 2001年 5.0 10.0 15.0 20.0 2001年 2002年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 2005年 2005年 2006年 糖尿病治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2010年 図36 HbA1c高値者の割合(地域女性70歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 2001年 2002年 2003年 5.6≦HbA1c<6.1 2004年 6.1≦HbA1c<6.5 2006年 2007年 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 2008年 2009年 2010年 48 2007年 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 2008年 2009年 2005年 2006年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.05)あり 血中の総コレステロール値については、男女とも地域の 60 歳代、70 歳代と職域の 50 歳代 などで、脂質異常症治療中の人の割合、総コレステロール値が高い人の割合が増えてきてい ます(図41~56)。 〔総コレステロール平均値の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代は有意な上昇(P<0.01)が認められる。他の年代は有意な変化は認められ ない。 2.女性 地域も職域も年代が高いほど平均値は高い。 地域の 50 歳代と職域との 50 歳代は有意(P<0.05)に上昇、地域の 70 歳代は有意 (P<0.01)な下降が認められる。他の年代は有意な変化は認められない。 図42 総コレステロール平均値の年次推移(女性) 図41 総コレステロール平均値の年次推移(男性) mg/dl mg/dl 245 」 245 235 235 地域 60歳代 225 215 205 195 地域 70歳代 215 職域 30歳代 205 職域 40歳代 195 職域 50歳代 185 225 185 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 175 傾向性の検定:地域の60歳代で有意差(P<0.01)あり 傾向性の検定:地域の50、70歳代と 職域の50歳代で有意差(P<0.05)あり 49 〔総コレステロール高値者(総コレステロール値≧220mg/dl または数値がこれ以下でも脂質 異常症治療中の者)の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代は有意(P<0.01)な増加が認められる。 職域は年代が上がるにつれて、 高値者の割合は高くなっている。50 歳代は有意(P<0.01) な増加が認められる。 脂質異常症治療中の者の割合は、地域の 60 歳代、70 歳代と職域の 40 歳代、50 歳代 で有意(P<0.001)な増加が認められる。 図45 総コ レステロール高値者の割合(職域男性30歳代) 図43 総コ レステロール高値者の割合(地域男性60歳代) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 0.0 % 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2004年 240≦Tchol<260 2005年 260≦Tchol 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2005年 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2010年 図44 総コ レステロール高値者の割合(地域男性70歳代) 0.0 260≦Tchol 2006年 図46 総コ レステロール高値者の割合(職域男性40歳代) % 0.0 2001年 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 % 2001年 2002年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2004年 240≦Tchol<260 2005年 2006年 2007年 260≦Tchol 脂質異常症治療中 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2005年 260≦Tchol 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2010年 図47 総コ レステロール高値者の割合(職域男性50歳代) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 % 2001年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図48 脂質異常症治療中の者の割合(男性) % 25.0 20.0 15.0 10.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 5.0 職域 50歳代 0.0 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.001)あり 50 260≦Tchol 脂質異常症治療中 傾向性の検定: 有意差(P<0.01)あり 2.女性 地域の 40 歳代は他の年代に比べて高値者の割合が低く、有意な変化は認められない。 50 歳代、60 歳代は有意(P<0.05)な増加が認められる。 職域は年代が上がるにつれて、 高値者の割合は高くなっている。50 歳代で有意(P<0.001) な増加がみとめられる。 脂質異常症治療中の者の割合は、地域の 60 歳代、70 歳代と職域の 50 歳代で有意な (P<0.01)増加が認められる。 図49 総コレステロール高値者の割合(地域女性40歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 図53 総コ レステロール高値者の割合(職域女性30歳代) 0.0 % 2001年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2004年 240≦Tchol<260 260≦Tchol 2005年 2005年 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2009年 2010年 2010年 図54 総コレステロール高値者の割合(職域女性40歳代) 図50 総コレステロール高値者の割合(地域女性50歳代) 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 脂質異常症治療中 2007年 2008年 0.0 260≦Tchol 2006年 % 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2004年 240≦Tchol<260 2005年 260≦Tchol 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.05)あり 2009年 2010年 2005年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2010年 図55 総コ レステロール高値者の割合(職域女性50歳代) 図51 総コレステロール高値者の割合(地域女性60歳代) 0.0 260≦Tchol 2006年 % 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 220≦Tchol<240 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 2004年 240≦Tchol<260 2005年 260≦Tchol 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図52 総コレステロール高値者の割合(地域女性70歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 260≦Tchol 脂質異常症治療中 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 図56 脂質異常症治療中の者の割合(女性) % 40.0 地域 40歳代 2001年 35.0 2002年 30.0 地域 50歳代 25.0 地域 60歳代 2003年 220≦Tchol<240 2004年 240≦Tchol<260 20.0 地域 70歳代 260≦Tchol 15.0 職域 30歳代 脂質異常症治療中 10.0 職域 40歳代 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 5.0 職域 50歳代 0.0 2010年 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.01)あり 51 血中のLDLコレステロール値(悪玉コレステロール)については、男女とも地域の 60 歳代、70 歳代と職域の 50 歳代などで、LDLコレステロール値が高い人の割合が増えてき ています(図57~70)。 〔LDL コレステロール平均値の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代と職域の 40 歳代は有意(P<0.05)な上昇が認められるが、その他の年代は 有意な変化は認められない。 2.女性 地域の 40、50、60 歳代と職域の 50 歳代は有意(P<0.05)な上昇、職域の 40 歳代は有 意(P<0.01)な下降が認められる。他の年代は有意な変化は認められない。 図57 LDLコレステロール平均値の年次推移(男性) mg/dl 145 140 地域 60歳代 135 地域 70歳代 130 職域 30歳代 125 職域 40歳代 職域 50歳代 120 115 傾向性の検定:地域の60歳代と 職域の40歳代で有意差(P<0.05)あり 52 図58 LDLコレステロール平均値の年次推移(女性) mg/dl 150 145 140 135 130 125 120 115 110 105 100 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の40、50、60歳代と 職域の40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 〔LDL コレステロール高値者(LDL コレステロール値≧140mg/dl または数値がこれ以下でも 脂質異常症治療中の者)の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代とも有意(P<0.01)増加が認められる。 職域は年代が上がるにつれて、高値者の割合は高くなっていて、40 歳代、50 歳代で有 意(P<0.001)に増加している。 図59 LDLコ レステロール高値者の割合(地域男性60歳代) 図61 LDLコレステロール高値者の割合(職域男性30歳代) 0.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2002年 2003年 140≦LDL<160 2004年 2003年 140≦LDL<160 2004年 2005年 160≦LDL 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2007年 2008年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.01)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図60 LDLコレステロール高値者の割合(地域男性70歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 0.0 2001年 2004年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2003年 図62 LDLコ レステロール高値者の割合(職域男性40歳代) 2002年 140≦LDL<160 2003年 140≦LDL<160 2004年 2005年 160≦LDL 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2007年 2008年 2009年 2010年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.01)あり 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 図63 LDLコ レステロール高値者の(職域男性50歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2003年 2004年 140≦LDL<160 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 53 2.女性 地域の 50 歳代から 70 歳代で有意(P<0.05)な増加が認められる。 職域は年代が上がるにつれて、高値者の割合は高くなっていて、50 歳代で有意 (P<0.001)な増加が認められる。 図68 LDLコ レステロール高値者の割合(職域女性30歳代) 図64 LDLコ レステロール高値者の割合(地域女性40歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 0.0 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 140≦LDL<160 2004年 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2003年 140≦LDL<160 2004年 2005年 160≦LDL 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2007年 2008年 2008年 2009年 2009年 2010年 2010年 図65 LDLコ レステロール高値者の割合(地域女性50歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 図69 LDLコ レステロール高値者の割合(職域女性40歳代) 0.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 140≦LDL<160 20.0 40.0 60.0 80.0 % 100.0 2003年 2004年 140≦LDL<160 2005年 160≦LDL 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2006年 脂質異常症治療中 2004年 2007年 2007年 2008年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.05)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図66 LDLコ レステロール高値者の割合(地域女性60歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 図70 LDLコ レステロール高値者の割合(職域女性50歳代) % 0.0 2001年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2002年 2003年 140≦LDL<160 2004年 2003年 2004年 140≦LDL<160 2005年 160≦LDL 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 図67 LDLコ レステロール高値者の割合(地域女性70歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2003年 2004年 140≦LDL<160 2005年 160≦LDL 2006年 脂質異常症治療中 2007年 2008年 2009年 2010年 54 20.0 傾向性の検定: 有意差(P<0.01)あり 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 血中のHDLコレステロール値(善玉コレステロール)については、男女いずれの年齢層 でも、HDLコレステロールのレベルが高くなっており、低すぎる人の割合が減っています (図71~84)。 〔HDL コレステロール平均値の年次推移〕 1.男性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な上昇が認められる。 2.女性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)な上昇が認められる。 図71 HDLコレステロール平均値の年次推移(男性) mg/dl 図72 HDLコレステロール平均値の年次推移(女性) mg/dl 64 62 地域 60歳代 60 地域 70歳代 58 職域 30歳代 56 職域 40歳代 54 職域 50歳代 52 50 傾向性の検定:地域の60歳代で有意差(P<0.05)あり 地域 40歳代 78 76 74 72 70 68 66 64 62 60 58 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60歳代で有意差(P<0.001)あり 55 〔HDL コレステロール低値者(HDL コレステロール値<40)の割合の年次推移〕 1.男性 地域、職域のすべての年代で有意(P<0.001)に減少している。 図75 HDLコレステロール低値者の割合(職域男性30歳代) 図73 HDLコレステロール低値者の割合(地域男性60歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 0.0 % 2001年 2001年 2002年 2003年 2004年 2002年 % HDL<40 2005年 2006年 2007年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 図74 HDLコレステロール低値者の割合(地域男性70歳代) 図76 HDLコ レステロール低値者の割合(職域男性40歳代) 0.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 2003年 2004年 5.0 10.0 15.0 % 2004年 HDL<40 2006年 2007年 2007年 2008年 HDL<40 2005年 2006年 2010年 15.0 2004年 HDL<40 2008年 2009年 2010年 2009年 10.0 2003年 2005年 2006年 2007年 2005年 5.0 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2010年 図77 HDLコレステロール低値者の割合(職域男性50歳代) 0.0 5.0 10.0 15.0 % 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 HDL<40 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 56 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2.女性 地域は各年代とも HDL コレステロール低値者の割合は低いが、さらに 50、60 歳代は有 意(P<0.001)な減少を示す。職域の 30、50 歳代は有意(P<0.01)な減少が認められる。 図82 HDLコ レステロール低値者の割合(職域女性30歳代) 図78 HDLコ レステロール低値者の割合(地域女性40歳代) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 0.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 2003年 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 % 2004年 2004年 HDL<40 2005年 HDL<40 2005年 2006年 2006年 2007年 2007年 2008年 2008年 2009年 2009年 2010年 2010年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 図79 HDLコ レステロール低値者の割合(地域女性50歳代) 図83 HDLコ レステロール低値者の割合(職域女性40歳代) 0.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 2003年 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 % 2004年 2004年 HDL<40 2005年 HDL<40 2005年 2006年 2006年 2007年 2007年 2008年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 図84 HDLコ レステロール低値者の割合(職域女性50歳代) 図80 HDLコ レステロール低値者の割合(地域女性60歳代) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 0.0 % 2001年 2001年 2002年 2002年 2003年 2003年 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 % 2004年 2004年 HDL<40 2005年 2005年 2006年 2006年 2007年 2007年 2008年 2008年 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 2009年 2010年 2009年 2010年 HDL<40 傾向性の検定: 有意差(P<0.001)あり 図81 HDLコ レステロール低値者の割合(地域女性70歳代) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 % 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 HDL<40 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 57 Ⅱ.生活習慣の年次推移 運動習慣のある人の割合は、男女いずれの年齢層でも、増えてきています(図85 ~86)。 〔運動習慣ある者の割合の年次推移〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代とも有意(P<0.001)な増加が認められる。 職域は年代が高くなるほど、運動習慣がある者の割合は高く、どの年代も有意 (P<0.001)な増加が認められる。 2.女性 地域の 40 歳代は有意な変化は認められないが、50 歳代~70 歳代は有意(P<0.001)な増 加が認められる。 職域は年代が高くなるほど、運動習慣がある者の割合は高く、どの年代も有意 (P<0.001)な増加が認められる。 図85 運動習慣がある者の割合(男性) % 運動習慣ある者: 週1回以上、1回15分以 上の運動を3ヶ月以上継 続している者 80.0 70.0 60.0 50.0 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 *2008~2009年の 職域はデータなし 20.0 職域 30歳代 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.001)あり 図86 運動習慣がある者の割合(女性) % 運動習慣ある者: 週1回以上、1回15分以 上の運動を3ヶ月以上継 続している者 80.0 70.0 60.0 50.0 地域 40歳代 40.0 地域 50歳代 地域 60歳代 30.0 20.0 *2008~2009年の 職域はデータなし 地域 70歳代 職域 30歳代 10.0 職域 40歳代 0.0 職域 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.001)あり 58 喫煙率は、男性ではいずれの年齢層でも下がっており、1日20本以上吸う人が減 っていますが、女性では職域、地域ともに50歳代で上昇傾向を示しています(図8 7~104)。 〔喫煙習慣がある者の割合、〕 1.男性 地域、職域のどの年代も有意(P<0.05)な減少が認められる。 2.女性 喫煙者の割合は、地域の 60 歳代、70 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められる。 職域の 40 歳代は有意(P<0.001)な減少、50 歳代は有意(P<0.001)な増加が認められる。 図87 現在吸う人の割合(男性) 図90 現在吸う人の割合(女性) % % 60.0 25.0 50.0 地域60歳代 40.0 地域70歳代 30.0 職域30歳代 20.0 職域40歳代 10.0 職域50歳代 20.0 15.0 地域50歳代 地域60歳代 地域70歳代 10.0 5.0 職域30歳代 職域40歳代 職域50歳代 0.0 0.0 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.05)あり 図88 現在吸わないが過去に吸っていた人の割合(男性) 図91 現在吸わないが過去に吸っていた人の割合(女性) % % 80.0 14.0 70.0 12.0 60.0 50.0 地域40歳代 地域60歳代 10.0 地域40歳代 地域50歳代 40.0 地域70歳代 8.0 30.0 職域30歳代 6.0 地域70歳代 20.0 職域40歳代 4.0 職域30歳代 10.0 職域50歳代 2.0 職域40歳代 0.0 職域50歳代 0.0 図89 過去を含めてほとんど吸ったことがない人の割合(男性) % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域60歳代 図92 過去を含めてほとんど吸ったことがない人の割合(女性) % 地域60歳代 地域70歳代 職域30歳代 職域40歳代 職域50歳代 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域40歳代 地域50歳代 地域60歳代 地域70歳代 職域30歳代 職域40歳代 職域50歳代 59 〔喫煙本数別割合にみた喫煙者の年次推移〕 1.男性 20 本/日未満の者の割合は変化ないが、20 本/日以上の者の割合は地域職域とも各年代 で減少傾向が認められる。 図95 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域男性30歳代) 図93 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域男性60歳代) % % 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 0.0 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20本未満 20本以上 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図94 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域男性70歳代) 20本未満 20本以上 図96 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域男性40歳代) % % 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 0.0 20本未満 20本以上 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20本未満 20本以上 図97 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域男性50歳代) % 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 60 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 20本未満 20本以上 2.女性 20 本/日未満の者の割合は地域の 40 歳代、60 歳代、70 歳代はほぼ横ばい、職域 30 歳 代、40 歳代は減少傾向、50 歳代は増加している。20 本/日以上の者は地域ではどの年 代も一定の増加も減少も認められないが、職域は 30~50 歳代で 2005 年以降減少傾向 が認められる。 図102 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域女性30歳代) 図98 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域女性40歳代) % 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 % 0.0 25.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20本未満 20本以上 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図99 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域女性60歳代) 20本未満 20本以上 図103 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域女性40歳代) % % 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20本未満 20本以上 図100 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域女性60歳代) % 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 10.0 15.0 20.0 25.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20本未満 20本以上 図104 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (職域女性50歳代) % 25.0 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 5.0 20本未満 20本以上 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 20本未満 20本以上 図101 喫煙者の割合(1日の喫煙本数別)の年次推移 (地域女性70歳代) % 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 20本未満 20本以上 61 飲酒者の割合は、男性ではいずれの年齢層でも大きくは変わらないが、女性では地 域の50歳代、70歳代など増加している年齢層もある(図105~118)。 〔飲酒習慣がある者の割合〕 1.男性 地域の 60 歳代、職域の 30 歳代、40 歳代は有意(P<0.01)な減少が認められたが、他の 年代は有意な変化はなかった。 2.女性 地域の 40 歳代、60 歳代は横ばいだが、50 歳代、70 歳代は有意(P<0.05)な増加が認め られる。 職域の 30 歳代 50 歳代は横ばいだが、40 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められる。 図105 現在飲酒者の割合(男性) 図106 現在飲酒者の割合(女性) % % 90.0 地域 60歳代 80.0 地域 70歳代 70.0 60.0 職域 30歳代 50.0 職域 40歳代 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 職域 50歳代 現在飲酒; 酒類を習慣的に (週1日以上)飲む 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の30、40歳代で有意差(P<0.01)あり 62 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 現在飲酒; 酒類を習慣的に (週1日以上)飲む 傾向性の検定:地域の50、70歳代と職域の40歳代で有意差(P<0.05)あり 〔飲酒量別にみた飲酒者の割合の年次推移〕 1.男性 地域、職域のどの年代も飲酒量別の割合はこの 10 年間でほぼ変わらず、日本酒換算で 1 日 1 合未満と1合以上2合未満の区分が最も多い。 図107 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域男性60歳代) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 図109 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域男性30歳代) % 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20.0 40.0 60.0 80.0 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 80.0 100.0 % 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 0.0 1.0合未満 60.0 図110 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域男性40歳代) % 日本酒換算 40.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図108 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域男性70歳代) 0.0 20.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 図111 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域男性50歳代) 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 % 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 63 2.女性 地域の 50 歳代、70 歳代と職域の 30 歳代、40 歳代で 1 合以上2合未満の飲酒者の割合 はやや増加傾向が認められる。地域の 40 歳代、60 歳代、職域の 50 歳代はほとんど変 化がない。 図112 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域女性40歳代) 図116 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域女性30歳代) % 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 10.0 20.0 30.0 40.0 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 10.0 20.0 30.0 40.0 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 図115 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域女性70歳代) 0.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 64 10.0 20.0 30.0 40.0 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 % 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 % 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 0.0 日本酒換算 % 図118 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域女性50歳代) % 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 50.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図114 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域女性60歳代) 0.0 40.0 日本酒換算 0.0 日本酒換算 30.0 図117 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (職域女性40歳代) % 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 20.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 図113 飲酒者の割合(飲酒量別検討)の年次推移 (地域女性50歳代) 0.0 10.0 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 % 日本酒換算 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 食事については、「朝食をよく抜くことがある」「砂糖入り飲料を毎日飲む」割合が男女と もに年齢層によって減少傾向がみられる一方で、男女ともに「ついついお腹いっぱい食べる」 や「間食または夜食をほぼ毎日とる」割合が増加していた(図119~128)。 さらに職域男性や地域・職域女性で「油料理をほぼ毎日食べる」、「脂身の多い肉類を週に 3 日以上食べる」の割合が増え、男女ともに「魚介類を週 3 日以上食べる」割合が減少して いた(図129~136)。塩分摂取に関連する食べ方は男女とも概ね減少していた(図13 7~148)。 「野菜・海藻類・きのこ類をほぼ毎食食べる」の割合は、地域では健診時に食事アンケー トや食事診断を開始した 2002 年以降に大きく上昇して以後高い割合を維持している(図14 9~150)。卵、果物、大豆製品、乳製品を毎日食べる人の割合については、いずれも大き な変化はみられなかった(図151~156)。 〔朝食をよく抜くことがある者の割合〕 1.男性 若い年代ほど朝食欠食の割合は高い。 地域の 70 歳代、職域 30 歳代、40 歳代、では有意(P<0.05)な減少が認められる。 2.女性 男性と同様に、若い年代ほど朝食欠食率は高い。 地域の 60 歳代は有意(P<0.01)な減少が認められる。 職域の 30 歳代、40 歳代では、有意な変化ではないものの、2004 年以降若干の減少傾 向を示す。 図119 朝食を抜くことがよくある者の割合(男性) % % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の70歳代と職域の30、40歳代は 有意差( P<0.05)あり 図120 朝食を抜くことがよくある者の割合(女性) 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60歳代は有意差(P<0.01)あり 65 〔夕食後 1~2 時間以内に床につく者の割合〕 1.男性 いずれの年代でも大きな変化はなくほぼ横ばい。職域は地域に比べて割合が高く、特 に 40 歳代が高かった。職域の 30 歳代は有意(P<0.05)な減少、50 歳代は有意(P<0.001) な増加が認められる。 2.女性 いずれの年代でもほぼ横ばい。職域は地域に比べ割合が高く、30 歳代が最も高い。ど の年代も有意な変化はなかった。 図122 夕食後1~2時間で床につく者の割合(女性) 図121 夕食後1~2時間で床につく者の割合(男性) % % 60.0 60.0 50.0 50.0 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 40.0 30.0 職域 30歳代 30.0 20.0 職域 40歳代 職域 50歳代 10.0 0.0 地域 40歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 0.0 傾向性の検定:職域の30、50歳代は有意差(P<0.05)あり 〔ついついお腹いっぱい食べる者の割合〕 1.男性 地域、職域とも年代が若いほど割合が高い。地域の 70 歳代、職域の 50 歳代は有意 (P<0.05)に増加している。その他の年代はほぼ横ばい。 2.女性 地域、職域で差はなく 30 歳代~50 歳代は 60%前後で横ばい。地域の 60 歳代、70 歳 代は有意(P<0.001)に増加している。 図124 ついついお腹いっぱい食べる者の割合(女性) 図123 ついついお腹いっぱい食べる者の割合(男性) % % 80.0 80.0 70.0 地域 60歳代 60.0 50.0 40.0 30.0 50.0 職域 30歳代 40.0 職域 40歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 30.0 職域 40歳代 20.0 職域 50歳代 10.0 0.0 職域 50歳代 10.0 0.0 傾向性の検定:地域の70歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.05)あり 66 地域 50歳代 60.0 地域 70歳代 20.0 地域 40歳代 70.0 傾向性の検定:地域の60、70歳代で 有意差(P<0.001)あり 〔間食または夜食をほぼ毎日とる者の割合〕 1.男性 地域 70 歳代は減少傾向にあるものの、 職域 30~50 歳代で有意(P<0.01)な増加を示す。 2.女性 地域 40~60 歳代、職域 30、40 歳代の各年代において有意(P<0.01)な増加を示してい る。 図126 間食または夜食をほぼ毎日とる者の割合(女性) 図125 間食または夜食をほぼ毎日とる者の割合(男性) % % 70.0 70.0 地域 40歳代 60.0 60.0 地域 50歳代 50.0 地域 60歳代 50.0 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 30.0 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 20.0 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 10.0 職域 50歳代 0.0 0.0 傾向性の検定:地域の40、50、60歳代と 職域の30、40歳代で有意差(P<0.01)あり 傾向性の検定:職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.01)あり 〔砂糖入り飲料を毎日飲む者の割合〕 1.男性 職域 30 歳代は他に比べて若干高めだが、その他は地域・職域、年代間で差はなく、い ずれも有意(P<0.05)な減少が認められる。 2.女性 地域・職域、年代間で差はなく、地域の 60 歳代、職域の 30~50 歳代で有意(P<0.05) な減少が、他の年代も有意ではないもののやや減少傾向が認められる。 図128 砂糖入り飲料をほぼ毎日飲む者の割合(女性) 図127 砂糖入り飲料をほぼ毎日飲む者の割合(男性) % % 60.0 60.0 地域 40歳代 50.0 50.0 地域 50歳代 地域 60歳代 40.0 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 30.0 20.0 職域 40歳代 20.0 職域 50歳代 10.0 10.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 0.0 0.0 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の30、40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 67 〔油料理をほぼ毎日食べる者の割合〕 1.男性 地域、職域とも年代が若いほど割合が高い。職域はどの年代も有意(P<0.05)な増加が 認められる。 2.女性 地域・職域に関係なく 30 歳代、40 歳代は 50~70 歳代に比べて割合が高く、地域の 50、 60 歳代と職域の 40 歳代は有意(P<0.05)な増加が認められ、地域の 70 歳代は有意 (P<0.01)な減少が認められる。 図130 油料理をほぼ毎日食べる者の割合(女性) 図129 油料理をほぼ毎日食べる者の割合(男性) % % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の50、60、70歳代と 職域の40歳代は有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:職域の30、40、50歳代は 有意差(P<0.05)あり 〔卵をほぼ毎日食べる者の割合〕 1.男性 若い年代ほど割合が高く、職域の 40 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められ、その他の 年代では有意な変化はなかった。 2.女性 若い年代ほど割合が高く、地域の 50 歳代で有意(P<0.001)な増加、その他の年代では 有意な変化はなかった。 図131 卵をほぼ毎日食べる者の割合(男性) % 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:職域の40歳代で有意差(P<0.05)あり 68 図132 卵をほぼ毎日食べる者の割合(女性) % 50.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の50歳代で有意差(P<0.001)あり 〔脂身の多い肉類を週に 3 日以上食べる者の割合〕 1.男性 地域の 60 歳代、70 歳代は割合が低く、70 歳代はさらに有意(P<0.05)に減少している。 職域は若い年代ほど高く、どの年代も有意(P<0.001)に増加が認められる。 2.女性 若い年代ほど高い傾向にあり、地域の 40~60 歳代、職域の 30~50 歳代では有意 (P<0.05)に増加している。特に地域の 40 歳代は 2005 年以降増加が著しい。 図133 脂身の多い肉を週3日以上食べる者の割合(男性) % 図134 脂身の多い肉を週3日以上食べる者の割合(女性) % 60.0 60.0 地域 40歳代 50.0 50.0 地域 50歳代 40.0 地域 60歳代 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 20.0 10.0 職域 50歳代 10.0 0.0 地域 70歳代 30.0 職域 40歳代 職域 50歳代 0.0 傾向性の検定:地域の70歳代と職域の30、40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:地域の40、50、60歳代と地域の30、40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 〔魚介類を週 3 日以上食べる者の割合〕 1.男性 若い年代ほど割合は低く、どの年代も有意(P<0.05)に減少している。 2.女性 男性と同じく若い年代ほど割合は低く、地域 40 歳代~60 歳代と職域の 30~50 歳代は 有意(P<0.01)に減少している。 図135 魚介類を週3日以上食べる者の割合(男性) 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 図136 魚介類を週3日以上食べる者の割合(女性) % % 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60、70歳代と 地域の30、40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の40、50、60歳代と 職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.01)あり 69 〔煮物などの味付けが濃い者の割合〕 1.男性 地域の 60 歳代で有意(P<0.05)な増加、職域の 40 歳代で有意(P<0.01)な減少が認めら れたが、他の年代はほぼ横ばい。 2.女性 地域の 50 歳代、職域の 40 歳代は有意(P<0.01)な減少、地域の 70 歳代有意(P<0.01) な増加が認められたが、その他の年代はほぼ横ばい。 図138 煮物などの味付けが濃い者の割合(女性) 図137 煮物などの味付けが濃い者の割合(男性) % % 45.0 45.0 地域 40歳代 40.0 35.0 40.0 35.0 地域 50歳代 地域 60歳代 30.0 25.0 地域 60歳代 30.0 地域 70歳代 地域 70歳代 20.0 15.0 職域 30歳代 25.0 20.0 職域 40歳代 10.0 5.0 15.0 10.0 職域 50歳代 職域 40歳代 0.0 職域 30歳代 職域 50歳代 5.0 0.0 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の40歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:地域の50、70歳代と職域の40歳代で 有意差(P<0.01)あり 〔汁物を 1 日 2 杯以上飲む者の割合〕 1.男性 職域の 50 歳代は有意(P<0.001)に減少しているが、その他の年代は有意な変化はなか った。 2.女性 地域の 40、60 歳代と職域の 50 歳代は有意(P<0.05)に減少しているが、その他の年代 は有意な変化はなかった。 図139 汁物を1日2杯以上飲む者の割合(男性) % % 25.0 25.0 20.0 地域 60歳代 15.0 10.0 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 5.0 職域 50歳代 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 20.0 地域 60歳代 15.0 地域 70歳代 10.0 職域 30歳代 職域 40歳代 5.0 職域 50歳代 0.0 傾向性の検定:職域の50歳代で有意差(P<0.001)あり 70 図140 汁物を1日2杯以上飲む者の割合(女性) 傾向性の検定:地域60歳代と職域50歳代で 有意差(P<0.05)あり 〔めん類の汁をほとんど全部飲む者の割合〕 1.男性 職域の 30、40 歳代は有意(P<0.001)に減少しているが、その他は有意な変化はなかっ た。 2.女性 地域の 40 歳代と職域の 30~50 歳代は有意(P<0.01)に減少している。その他の年代も 有意ではないものの減少傾向がみられる。 図141 めん類の汁をほとんど全部飲む者の割合(男性) 図142 めん類の汁をほとんど全部飲む者の割合(女性) % % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の40歳代と職域の30、40、50歳代で 有意差(P<0.01)あり 傾向性の検定:職域の30、40歳代で有意差(P<0.001)あり 〔塩蔵品を週 3 日以上食べる者の割合〕 1.男性 地域の 60、70 歳代と職域の 40、50 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められる。他の年 代も有意ではないものの減少傾向がみられる。 2.女性 地域 40、60 歳代と職域の 30、50 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められる。 図143 塩蔵品を週3日回以上食べる者の割合(男性) 図144 塩蔵品を週3日以上食べる者の割合(女性) % % 30.0 30.0 25.0 25.0 地域 50歳代 20.0 地域 60歳代 15.0 地域 70歳代 20.0 地域 60歳代 地域 70歳代 15.0 職域 30歳代 10.0 職域 40歳代 10.0 5.0 職域 50歳代 5.0 0.0 地域 40歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 0.0 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:地域の40、60歳代と職域の30、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 71 〔漬物や味付けしてあるおかずにしょうゆやソースをかけることが多い者の割合〕 1.男性 地域の 60 歳代は有意(P<0.05)な増加が認められる。職域の 30~50 歳代は有意 (P<0.001)な減少が認められる。 2.女性 地域の 50~70 歳代、職域の 30~50 歳で有意(P<0.05)な減少が認められる。 図 145 漬物や味付けしてあるおかずにしょうゆやソースを かけることが多い者の割合(男性) % 図146 漬物や味付けしておるおかずにしょうゆやソースを かけることが多い者の割合(女性) % 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の30、40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の50、60、70歳代と 職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 〔漬物を 1 日 2 回以上食べる者の割合〕 1.男性 年代が高い方が割合が高い。地域、職域のどの年代も有意(P<0.001)に減少してきてい る。 2.女性 男性と同様、年代が高い方が割合が高いが、地域 50~70 歳代と職域 30~50 歳代で有 意(P<0.05)に減少している。 図147 漬物を1日2回以上食べる者の割合(男性) % 60.0 60.0 50.0 50.0 地域 50歳代 40.0 地域 60歳代 30.0 地域 70歳代 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 20.0 10.0 職域 50歳代 10.0 地域 40歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 0.0 0.0 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.001)あり 72 図148 漬物を1日2回以上食べる者の割合(女性) % 傾向性の検定:地域の50、60、70歳代と 職域の30、40、50歳代で有意差(P<0.05)あり 〔野菜・海藻類・きのこ類をほぼ毎食食べる者の割合〕 1.男性 2003 年以降、この質問の回答には地域と職域で大きな差がある。 地域の 60 歳代は有意(P<0.001)な増加が認められる。 職域の 50 歳代は有意(P<0.001)な減少が認められる。 2.女性 2003 年以降、この質問の回答には地域と職域で大きな差がある。 地域の 40~70 歳代と職域の 30 歳代、40 歳代は有意な増加(P<0.05)が認められる。 職域の 50 歳代は有意(P<0.05)な減少が認められる。 *当地域では 2002 年以降、健診時に食事アンケートや食事診断を行っており、それが 住民の意識を高めることにつながったのではないかと考えられる。 % 図150 野菜・海藻類・きのこ類をほぼ毎食食べる者の割合 ( 女性) 図149 野菜・海藻類・きのこ類をほぼ毎食食べる者の割合 ( 男性) % 80.0 80.0 70.0 70.0 60.0 50.0 40.0 60.0 地域 70歳代 50.0 地域 60歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 10.0 職域 50歳代 職域 40歳代 20.0 職域 50歳代 10.0 地域 50歳代 地域 60歳代 職域 30歳代 30.0 地域 40歳代 0.0 0.0 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.001)あり 傾向性の検定:全ての年代で有意差(P<0.05)あり 〔果物をほぼ毎日食べる者の割合〕 1.男性 年代が高い方が割合が高い。地域の 60 歳代と職域の 40、50 歳代は有意(P<0.05)な減 少が認められる。その他の年代はほぼ横ばい。 2.女性 年代が高い方が割合が高い。地域の 50 歳代と職域の 50 歳代で有意(P<0.001)な減少が 認められる。その他の年代は有意な変化は認められない。 図151 果物をほぼ毎日食べる者の割合(男性) 図152 果物をほぼ毎日食べる者の割合(女性) % % 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の40、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の50歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.001)あり 73 〔大豆製品をほぼ毎日食べる者の割合〕 1.男性 年代が高い方が割合が高い。地域の 60、70 歳代と職域の 50 歳代は有意(P<0.01)な減 少が認められる。その他の年代は有意な変化はなかった。 2.女性 年代が高い方が割合が高い。地域の 60 歳代と職域の 50 歳代は有意(P<0.001)な減少が 認められる。職域の 30 歳代は有意}(P<0.05)な増加が認められる。 図154 大豆製品をほぼ毎日食べる者の割合(女性) 図153 大豆製品をほぼ毎日食べる者の割合(男性) % % 80.0 80.0 地域 40歳代 70.0 70.0 地域 50歳代 60.0 地域 60歳代 60.0 50.0 地域 70歳代 50.0 地域 60歳代 職域 30歳代 40.0 地域 70歳代 30.0 職域 30歳代 20.0 職域 40歳代 10.0 10.0 職域 50歳代 0.0 0.0 40.0 30.0 職域 40歳代 20.0 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60歳代と職域の30、50歳代で 有意差(P<0.05)あり 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の50歳代で 有意差(P<0.01)あり 〔乳製品をほぼ毎日とる者の割合〕 1.男性 職域の 30、50 歳代は有意(P<0.01)に減少しているが、他の年代は有意な変化は認めら れない。 2.女性 地域 60、70 歳代は有意(P<0.01)な減少、職域の 40 歳代は有意(P<0.01)な増加が認め られる。他の年代は有意な変化は認められない。 図155 乳製品をほぼ毎日とる者の割合(男性) 図156 乳製品をほぼ毎日とる者の割合(女性) % % 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:職域の30、50歳代で有意差(P<0.01)あり 「第4章 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 地域 40歳代 地域 50歳代 地域 60歳代 地域 70歳代 職域 30歳代 職域 40歳代 職域 50歳代 傾向性の検定:地域の60、70歳代と職域の40歳代で 有意差(P<0.01)あり 調査・研究成果 <地域職域の実態把握、モニタリング> 第1章 大阪府下住民・勤務者の最近の 10 年間の身体所見、生活習慣の動向」の数値表を巻 末(資料2)に掲載しています。 74 第2節 職域・地域における高血圧と網膜細動脈硬化の有病率の推移についての検 討 【目的】近年、勤労者の健康状態が悪化し、高血圧や糖尿病の増加が指摘されています。そ こで、高血圧や糖尿病と関連する眼底の網膜細動脈硬化について、その有病率の推移を検討 しました。 【対象】2001 年から 2010 年に循環器健診を受診した男性 で、40~69 歳の大阪の勤務者およ び住民を対象としました。 受診期間を 3 年毎にⅠ期(01~03 年度):3760 人(平均年齢 52 歳) 、 Ⅱ期(04~06 年度):3042 人(52 歳) 、Ⅲ期(07~09 年度):3053 人(53 歳) に分けて検討しまし た。 【方法】1、網膜細動脈硬化( Scheie 分類・高血圧性変化Ⅰ度以上 and/or 動脈硬化性 変化Ⅰ度以上)の頻度および関連因子の平均値と頻度の推移をみました。2、多変量解析に より、各時期の網膜細動脈硬化の関連因子を検討しました。 写真1 網膜細動脈硬化の進んだ例 網膜細動脈が部分的に細 くなっています 【結果】 1、Ⅰ期からⅢ期にかけて高血圧者(最大血圧≧140mmHg or 最小血圧≧90mmHg and/or 治 療中)の頻度に明らかな変化はありませんでした(図1)。高血圧者の内訳[血圧区分:高血 圧治療ガイドライン(2009 年)に準ずる]をみると、Ⅰ度~Ⅲ度高血圧(非服薬)はいずれ も増加していませんでしたが、降圧剤服薬者の頻度がⅠ期からⅢ期にかけて増加しているこ とが明らかになりました(図2) 。糖代謝異常(ヘモグロビン A1c≧5.6% and/or 治療中)の 頻度はいずれの年齢層でも有意に増加しました(図3)。そして、網膜細動脈硬化の頻度は 40 歳代、50 歳代で有意に増加 していることが明らかになりました(図4)。 75 図2 高血圧区分別頻度(年齢調整)の 推移ー男性 図1 高血圧者の推移ー男性 60 20 Ⅰ期 Ⅰ期 18 Ⅱ期 50 14 40 Ⅲ期 12 頻度(%) 頻度(%) * 16 Ⅱ期 Ⅲ期 30 10 8 20 6 4 10 2 0 0 n= 1419 1699 642 1187 1255 600 40‐49歳 50‐59歳 n = 1231 1056 766 *** 3群間の差 645 438 489 251 168 173 :p<0.001 ** 30 :p<0.01 *:p<0.05 30 *** Ⅰ期 Ⅰ期 25 Ⅱ期 Ⅱ期 *** Ⅲ期 Ⅲ期 15 10 *** 20 頻度(%) 頻度(%) 20 15 *** 10 *** 5 0 服薬中 図4 網膜細動脈硬化の推移ー男性 図3 糖代謝異常の推移ー男性 25 63 48 37 452 420 503 Ⅰ度高血圧 Ⅱ度高血圧 Ⅲ度高血圧 60‐69歳 5 n= 1419 1699 642 40‐49歳 1187 1255 600 50‐59歳 1231 1056 0 766 n= 1419 60‐69歳 3群間の差 1699 642 40‐49歳 *** :p<0.001 ** :p<0.01 * 1187 1255 600 50‐59歳 1231 1056 766 60‐69歳 :p<0.05 2、網膜細動脈硬化の関連要因としては、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期ともに、年齢、血圧値、降圧剤 服薬が有意に関連していました。このことは加齢と、血圧の高いこと(降圧剤を飲むほど) が、網膜細動脈硬化を進めることを示唆しています。糖代謝異常のオッズ比はⅠ期からⅢ期 にかけて上昇し、Ⅲ期では糖代謝異常は網膜細動脈硬化の有意の関連因子となりました(表 1) 。 76 表1 網膜細動脈硬化の関連要因 〔男性ーⅠ期〕 〔男性ーⅡ期〕 〔男性ーⅢ期〕 年齢 O R*1 1.0 9 多変量解析 95% Cl*2 1.07 ~ 1.11 P値 <0.001 最小血圧値 1.0 6 1.05 ~ 1.07 <0.001 高血圧服薬 1.9 7 1.53 ~ 2.55 <0.001 糖代謝異常 0.9 8 0.71 ~ 1.36 n.s. 年齢 1.0 7 1.05 ~ 1.09 <0.001 最小血圧値 1.0 9 1.08 ~ 1.10 <0.001 高血圧服薬 2.3 0 1.79 ~ 2.98 <0.001 糖代謝異常 1.1 4 0.86 ~ 1.51 n.s. 年齢 1.0 7 1.05 ~ 1.08 <0.001 最小血圧値 1.0 9 1.08 ~ 1.11 <0.001 高血圧服薬 2.9 8 2.34 ~ 3.79 <0.001 糖代謝異常 1.4 5 1.12 ~ 1.88 <0.01 *1:オッズ比 *2:9 5%信頼区間 調整変数:年齢、最小血圧値、高血圧服薬、糖代謝異常、肥満、ブリンクマン指 数 【考察】近年、網膜細動脈硬化の頻度が 40 歳代、50 歳代で有意に上昇した背景としては、 降圧剤服薬に至るまでの高血圧者の増加、及び糖代謝異常の者の増加が関連していると考え られました。 第3節 職域・地域における心電図心筋障害の有所見率の推移と血圧、脂質、糖代謝 異常との関連 【目的】循環器疾患のリスクファクターが心筋障害に及ぼす影響についての検討は、日本人 では十分になされていません。そこで、大阪職域・地域集団において血圧高値、脂質代謝異 常、糖代謝異常の頻度と心電図心筋障害(ST 降下と陰性 T)が関連しているかを検討しました。 【対象】対象は、Ⅰ期(2001~2003 年,4380 人),Ⅱ期(2004-2006 年,4145 人),Ⅲ期(2007-2009 年,3800 人)に循環器健診を受診し、心電図検査を実施した大阪職域・地域の男性 30-59 歳 です。 【方法】当センターでは、心電図の判定は医師がダブル判定を行っています。 心電図心筋障害は、ミネソタコードにて①4-1~3(ST降下)②5-1~3(陰性T) いずれかを認めたものと定義しました。危険因子については、国民健康・栄養調査の基準に より、 血圧高値は最大血圧 140mmHg 以上、または最小血圧 90mmHg 以上、または降圧剤を服用して いるもの、 脂質代謝異常は HDL コレステロールが 40mg/dl 未満、またはコレステロールを下げる薬を 服用しているもの、 糖代謝異常は、糖尿病が強く疑われる人(HbA1c 値 6.1%以上)(糖尿病有病者)、糖尿病の 可能性が否定できない人(HbA1c 値 5.6%以上、6.1%未満)(糖尿病予備群)を合わせたものと それぞれ定義しました。 各期において年齢区分別に、心電図心筋障害と危険因子の出現頻度を比較検討しました。 77 【結果】年齢別にみた所見の頻度を示します(表1)。 表1 期間別年齢区分別 各所見の頻度 各期間とも、年齢区分が高くになるに伴い、血圧高値、脂質代謝異常、糖代謝異常が増加 する傾向を認めました。 心電図 ST 降下、陰性 T、心筋障害についても同様に、各期ともに年齢区分が高くなるに伴 い、頻度が増加する傾向を認めました。また、心筋障害の頻度はいずれの年齢層でもⅠ期か らⅢ期にかけての一定の変化は認められませんでした。 各期間毎に、各因子有無別の心筋障害の年齢調整した頻度を比較しました。 図 1 肥満(BMI>=25)有無別心筋障害の頻度(年齢調整) 図 2 血圧高値有無別心筋障害の頻度(年齢調整) 心筋障害の頻度は、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期とも肥満がない群に対し肥満あり群において、有意 に高い傾向を認めました(図1)。 血圧高値についても、非血圧高値群に対し、血圧高値群における心筋障害の頻度は有意に 高い傾向を認めました(図2)。 78 図 3 脂質代謝異常有無別心筋障害の頻度(年齢調整) 図 4 糖代謝異常有無別心筋障害の頻度(年齢調整) 脂質代謝異常では、どの期間においても脂質異常群と非脂質異常群との間での心筋障害の 頻度に有意な差を認めませんでした。 糖代謝異常については、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期いずれの期間においても糖尿病有病者以外、糖 尿病予備群、糖尿病有病者と糖代謝異常の頻度が進むほど心筋障害の頻度は有意に高くなり ました(図4)。 次に心筋障害と肥満、血圧高値、脂質代謝異常、糖代謝異常との関連をロジスティック回 帰分析による多変量解析により検討しました(表2)。 表2 心筋障害に関係する因子の検討(多変量解析) Ⅰ期において、心筋障害と有意の関連を認めた因子は、年齢、血圧高値でした。Ⅱ期では、 年齢、肥満、血圧高値、糖代謝異常が、Ⅲ期では、年齢、血圧高値、糖代謝異常がそれぞ れ有意の関連因子となりました。 脂質代謝異常は多変量解析の結果でも有意な関連を認めませんでした。 79 【まとめ】大阪職域・地域集団の男性 30~59 歳において、心筋障害に関連する因子は、いず れの期間においても年齢、血圧高値であることを認めました。さらに、最近では糖代謝異常 が関連してきたことが明らかとなりました。 <危険因子・生活習慣> 第4節 大阪近郊の勤務者・住民における高血圧の発症に影響する因子の検討 日本人の3大死因は悪性新生物(がん) ・心疾患・脳血管疾患ですが、このうち心疾患と脳 血管疾患は高血圧や糖尿病といった生活習慣病に分類される共通のリスクファクターを有す ることが知られています。そこで重大な疾患の発症に至る前に生活習慣病の対策をとること が望ましいのですが、生活習慣は常に変化し続けているため、過去に報告されているリスク ファクターが現在も影響を及ぼしているか、新しいリスクファクターが出現していないか、 ということを定期的に調べていくことが必要となります。 大阪府立健康科学センターでは、開設以来、定期健康診断を受診する方に詳しい問診や検 査を行い、正確なデータを蓄積しています。そのデータをもとに、平成13年以降(西暦 2001 年以降)の高血圧の発症に影響する因子の検討を行いました。 対象は大阪府立健康科学センターで 2001 年4月から 2007 年3月までに健康診断を受けた、 大阪府下の職域に勤める男女 7,138 人と大阪府八尾市の地域に在住する男女 3,584 人としま した(合計 10,722 人) 。このうち、初回の健康診断受診時に高血圧を示した者、高血圧の薬 を飲んでいた者を除き、さらにその中から健診を2回以上受診した 6,103 人を解析の対象と しました。この対象者について、健診を初めて受けた時の問診結果、検査結果とその後の健 診での高血圧の発症との関連を分析しました。 まず、6,103 人の解析対象者の基本データを表1に示しました。対象者の平均年齢は 45.1 歳、男性が約6割でした。飲酒者が6割弱、喫煙者が3割強認められました。 初回の健診時における問診結果、検査結果とその後の高血圧発症との関連を表2と3に示 しました。年齢が1歳上がるごと、Body Mass Index が1大きくなるごと、1日あたりの飲 酒量が日本酒換算で1合多くなるごとにそれぞれ高血圧の発症リスクが 1.06 倍、1.11 倍、 1.12 倍に上昇していました。逆に、女性は男性に比べて発症リスクが 0.55 倍と低く、果物 を毎日摂っている、乳製品を毎日摂っていると問診で回答した人はそれぞれ発症リスクが 0.61 倍、0.73 倍と低くなりました。 今回の分析では自覚するストレスや睡眠時間、勤務時間などについても検討しましたが、 先に示したような高血圧発症リスクに影響を及ぼす項目は認められませんでした。 以上の結果から、大阪府下の職域に勤める人、大阪府下の地域に住む人においては、体重 管理や飲酒量の管理を行うこと、果物や乳製品の摂取をすすめることが高血圧発症のリスク を下げることにつながると考えられます。 今回明らかとなった4つの項目のうち、体重や飲酒については以前から血圧上昇のリスク ファクターとして数多くの報告がされています。しかし、果物や乳製品の摂取は漠然と良い だろうとは考えられてきたものの、日本人の追跡調査で高血圧との関連が明らかとなったこ とはありませんでした。このことから、本研究は生活指導に役立つ示唆に富む、科学的な価 80 値の高い研究であるといえます。 今後、これらの結果を活用した生活習慣病、そして心疾患や脳血管疾患の予防対策が進め られていくことが望まれます。 表1 解析の対象者の属性 対象者数(人) 平均年齢(歳) 男性の割合(%) 平均Body Mass Index(kg/㎡) 現在飲酒者(%) 平均飲酒量(合/日) 現在喫煙者(%) 過去喫煙者(%) 第5節 6107 45.1 58.8 22.6 56.8 0.6 32.3 16.6 表2 高血圧の発症と健診項目の関連(正の関連を示した項目) オッズ比 95%信頼区間 年齢(歳) 1.06 ( 1.04 - 1.08 ) Body Mass Index(1kg/㎡) 1.11 ( 1.06 - 1.16 ) 飲酒量(1合) 1.12 ( 1.001 - 1.26 ) 表3 高血圧の発症と健診項目の関連(負の関連を示した項目) オッズ比 95%信頼区間 性別(女性) 0.55 ( 0.35 - 0.87 ) 果物を毎日摂っている 0.61 ( 0.43 - 0.87 ) 乳製品を毎日摂っている 0.73 ( 0.54 - 0.97 ) 尿蛋白疑陽性の心血管系イベントのリスクに関する検討 【背景・目的】多彩な腎臓病の医学的管理を進めやすくするため、近年慢性腎障害(CKD)と いう概念が導入されています。この慢性腎障害は透析への初期段階でありますが、さらに心 血管系イベントの危険因子であることが次々と報告され、現在では危険因子として確立され ています。慢性腎障害は腎機能低下と腎障害(蛋白尿が代用指標)の両者を指しますが、腎 機能低下と蛋白尿はそれぞれ独立した危険因子であるという報告もなされています。この蛋 白尿との判断は、尿中アルブミン 300mg/day 以上(顕性アルブミン尿)という目安にほぼ相 当する試験紙法+(アルブミン 30mg/dL)以上で通常判断されています。一方、慢性腎障害 の概念導入前、主に糖尿病患者などで微量アルブミン尿(30-300mg/day)が危険因子である ことも確認されています。すると、微量アルブミンは検査室での精密測定が必要ですが、健 診や外来などで簡易に行える試験紙でも尿蛋白+となる以前からすでに有意な危険因子とな っていると確認できる可能性があります。そこで今回、一般住民において、試験紙法±(疑 陽性、アルブミン 15mg/dL 相当)の心血管系イベントに対するリスクについて検討しました。 【方法】対象は、秋田県 I 町における 2002-2003 年の住民健診受診者 1,893 人(平均 60.5 歳、 男性 40%)で、2009 年 3 月末まで追跡しました(平均追跡期間 5.7 年) 。尿蛋白は試験紙(ヘ マコンビスティクス、シーメンスヘルスケア社)を用い自動機器で、-/+-/+/2+/3+の判定を 行いました。追跡期間中、脳卒中 48 例、心筋梗塞 5 例、急性死(24 時間以内)8 例の計 61 例が発症し、このイベント発症に対するハザード比(HR)を Cox 比例ハザードモデルを用い て解析しました。 【結果】ベースラインにおける尿蛋白は陽性(+以上)が 49 例(2.6%)、疑陽性(±)が 45 例(2.4%)出現しました。イベント発症に対する性・年齢(10 歳毎)を調整した尿蛋白のハ ザード比(95%CI)は、陽性が 4.15(1.76-9.80)、疑陽性が 2.66(0.95-7.50)でした。これ は、さらに CKD(血清クレアチニンによる推定糸球体濾過量 60ml/min/1.73m2 未満)で調整 すると、それぞれ 4.44(1.80-11.0)、2.70(0.96-7.63)となり、さらに肥満、喫煙、飲酒、 高血圧、糖尿病、低 HDL コレステロール血症、高 LDL コレステロール血症で調整すると、そ れぞれ 3.51(1.29-9.59)、2.12(0.62-7.21)となりました。 81 【考察】尿蛋白陽性の心血管系イベントに対するリスクは明瞭でしたが、疑陽性のリスクは 可能性にどどまりました。今後、追跡期間を延ばす、対象集団を広げるなど検出力を高めた 検討が必要です。 第6節 大阪府民の食生活の実態と問題点 第1報 ドック受診者と地域住民の健診結果による比較 【目的】大阪府民の食生活の実態と問題点について、ドック受診者と府下の地域住民の生活 習慣や健診結果を比較し、その特徴を明らかにすることにより、今後の食生活支援に役立て ることを目的としました。 【対象・方法】大阪府立健康科学センターで、平成13~22年度に実施した循環器系ドッ クを受診した男性 645 名(平均 55 歳、BMI24.4)と大阪府八尾市南高安地区の平成19~21 年度住民健診を新規に受診した男性 157 名(平均 53 歳、BMI24.0、いずれも 30-69 歳)を対象 としました。循環器疾患危険因子の平均値と保有頻度、運動、喫煙、飲酒、食習慣等の生活 習慣、半定量食物摂取頻度調査(Genkeep FFQ)より算出した栄養素・食品群別摂取量について、 ドック受診者と住民健診受診者(以下、地域住民)の2群にわけて比較しました。 【結果】ドック受診者で一番多い職種は管理的職業であり、地域住民では作業系職業でした (図1)。ドック受診者では仕事中の座位時間が8割以上の者が、地域住民では仕事中の座位 時間が2割未満の者が多く、有意な差がありました。 図1 職業区分 地域住民 31 地域住民 50代 ドッ ク 地域住民 ドッ ク ドッ ク 地域住民 事務的 10 16 0 16 ドッ ク 地域住民 全体 管理的 ドッ ク 60代 40代 30代 専門的・ 技術的 図2 営業 23 13 16 29 18 15 17 47 1 10 0 8 0 11 0 12 1 1 34 4 44 14 12 49 12 8 30代 20 40 60 *** 40代 *** 50代 *** 60代 *** 全体 17 19 % 100 80 56 36 ドック 地域住民 71 59 5 7 3 1 * 0 8 1 18 33 18 6 69 3 14 17 58 13 0 3 13 5 0 5 無職 % 52 26 15 0 12 作業 腹囲高値者の割合 64 50 67 50 66 50 * *** ドック受診者と地域住民の2群間で主な危険因子の平均値を比較すると、ドック受診者は 腹囲が有意に大きく、HDL コレステロールは有意に低値でした。地域住民はドック受診者に 比べ、血圧、総コレステロール、HbA1c が有意に高値でした。主な危険因子の頻度を比較す ると、ドック受診者では腹囲高値、高血圧治療中、脂質異常症治療中の者が、地域住民では 治療者を除いた血圧高値、治療者を除いた高コレステロール血症、喫煙者がそれぞれ有意に 多い結果でした(表1)。 82 表1 主な危険因子の比較(頻度) 肥満 腹囲高値 40歳代 ドック 地域住民 120 34 人 (%) 人 (%) 55 (45.8) 10 (29.4) 82 (71.3) 20 (58.8) 高血圧治療中 血圧高値(治療中除く) 22 (18.3) 25 (25.5) 0 (0.0) ** 16 (47.1) * 脂質異常症治療中 高コレステロール血症(治療中除く) 低HDL-C血症(治療中除く) 高LDL-C血症(治療中除く) 高中性脂肪血症(治療中除く) 8 41 13 71 49 0 (0.0) 19 (55.9) * 2 (5.9) 23 (67.6) 15 (44.1) 糖尿病治療中 高血糖(治療中除く) 1 (0.8) 20 (16.8) 人数 (6.7) (36.6) (11.6) (63.4) (43.8) 0 3 (0.0) (8.8) 50歳代 ドック 地域住民 239 32 人 (%) 人 (%) 92 (38.5) 11 (34.4) 140 (64.2) 16 (50.0) 61 (25.5) 60 (33.7) 3 (9.4) * 15 (51.7) * 30 86 12 136 76 (12.6) (41.1) (5.7) (65.1) (36.4) 3 11 0 21 7 (9.4) (37.9) (0.0) (72.4) (24.1) 14 34 (5.9) (15.1) 1 6 (3.1) (19.4) 生活習慣では、ドック受診者は定期 60歳代 ドック 地域住民 234 66 人 (%) 人 (%) 68 (29.1) 18 (27.3) 137 (66.5) 33 (50.0) * 図3 74 (31.6) 71 (44.4) 30 65 24 127 49 (12.8) (31.9) (11.8) (62.3) (24.0) 10 (4.3) 42 (18.8) 朝食を欠食することが多い 夕食後1~2時間で就寝 18 (11.5) *** 66 (47.5) ** 5 (7.6) 31 (50.8) ** 2 (3.3) 34 (55.7) 15 (24.6) 69 (10.7) 208 (36.1) 52 (9.0) 362 (62.8) 189 (32.8) 8 (5.1) * 72 (48.3) ** 5 (3.4) * 93 (62.4) 45 (30.2) 4 (6.1) 14 (22.6) 25 (3.9) 5 (3.2) 103 (16.6) 25 (16.4) * p<0.05、 ** p<0.01、 *** p<0.001 20 40 間食・ 夜食をほぼ毎日 油料理をほぼ毎日 「砂糖入り飲料をほぼ毎日飲む」 「めん * 37 21 23 33 ** 46 22 18 36 36 25 31 魚介類を週 3日以上 食べる」者の割合が有意に低い結果で 煮物等の味付けが濃い した(図3)。栄養摂取状況では、ドッ 汁物を1日2杯以上 ク受診者は地域住民に比べ、脂肪エネ めん類の汁を全部飲む 塩蔵品を週 3日以上 ルギー比率と飽和脂肪酸、多価不飽和 60 36 漬物を1日2回以上 野菜ジュースの摂取量が有意に多く、 野菜類をほぼ毎食 摂取エネルギーと穀類、芋類、砂糖類、 果物をほぼ毎日 大豆製品をほぼ毎日 卵類の摂取量が有意に少ない結果でし 乳製品をほぼ毎日 た(表2)。 69 * 40 17 20 32 54 *** 52 ** 18 14 37 36 しょうゆ・ ソースをかける 脂肪酸、カルシウム、乳製品、豆類、 地域住民 64 62 卵を毎日 脂肪の多い肉を週3日以上 % 100 80 ドッ ク 29 砂糖入り 飲料をほぼ毎日 「夕食後1~2時間以内に就寝する」 60 17 17 満腹するま で食べる 日」「大豆製品を毎日」「乳製品をほぼ 類の汁を飲む」 「野菜海藻類をほぼ毎食 159 (24.7) 166 (34.2) 0 診者は地域住民に比べ、 「果物をほぼ毎 毎日」食べる者の割合が有意に高く、 14 (21.2) 31 (59.6) * 食習慣問診に「はい」と答えた人の割合 的な運動実施者が多く、有意な差があ りました。また、食習慣ではドック受 30~60歳代全体 ドック 地域住民 645 157 人 (%) 人 (%) 237 (36.7) 47 (29.9) 388 (65.7) 78 (49.7) *** 16 19 39 30 34 43 50 54 40 ** *** ** 表2 栄養摂取状況の比較 人数 摂取エネルギー たんぱく質摂取量 脂質摂取量 脂肪エネルギー比率 食塩摂取量 カルシウム摂取量 飽和脂肪酸摂取量 多価不飽和脂肪酸摂取量 肉類摂取量 魚介類摂取量 卵類摂取量 豆類摂取量 乳類摂取量 野菜摂取量 果物摂取量 野菜ジュース摂取量 穀類摂取量 いも類摂取量 砂糖摂取量 油脂類摂取量 アルコールエネルギー エタノール量 40歳代 ドック 地域住民 120 34 2004.8 2160.8 * 72.9 76.4 60.9 58.8 27.6 25.0 ** 10.5 11.1 473.8 477.8 15.1 14.7 15.3 14.6 90.9 88.9 37.2 50.9 112.9 198.3 77.1 34.3 478.2 25.6 10.9 22.3 215.4 25.0 97.4 87.2 41.8 54.6 115.4 192.8 69.8 13.6 619.4 *** 31.3 12.8 19.6 195.2 19.7 50歳代 ドック 地域住民 239 32 1935.4 2015.3 72.9 70.1 56.5 55.2 26.3 24.8 10.6 10.7 539.0 434.8 ** 14.3 13.8 14.4 13.5 71.8 100.9 35.1 69.8 140.0 212.3 95.1 31.7 422.8 27.6 11.4 18.0 264.2 30.5 78.6 89.8 44.5 50.3 79.9 207.6 98.2 24.1 477.1 36.1 12.3 17.3 283.7 33.1 * * * * * 60歳代 ドック 地域住民 234 66 1918.4 1962.3 73.8 70.8 54.4 50.6 25.6 23.5 11.1 10.6 596.6 477.1 14.0 12.6 14.0 12.8 56.7 106.0 35.3 75.3 161.0 243.0 141.7 33.0 431.3 32.7 12.9 15.5 207.0 23.7 * *** *** ** * 30~60歳代全体 ドック 地域住民 645 157 1948.5 2039.6 73.4 72.0 57.3 54.9 26.6 24.5 10.7 10.9 547.7 458.6 14.5 13.6 14.5 13.7 ** *** *** ** ** 56.2 72.6 75.5 107.0 98.1 94.6 39.2 36.2 41.8 ** 64.0 66.8 57.0 * 103.7 ** 144.9 93.4 *** 223.8 218.9 211.8 141.8 105.9 105.4 8.3 ** 33.6 15.2 ** 477.8 ** 441.4 517.8 *** 35.6 28.9 34.0 ** 13.7 11.8 13.1 * 13.8 18.3 17.2 249.9 224.1 237.4 28.9 25.8 26.7 * p<0.05、 ** p<0.01、 *** p<0.001 83 【考察】ドック受診者では、地域住民に比べて運動習慣を有する者の割合は多いものの、仕 事上の活動量が少ない傾向にありました。食習慣上は栄養バランスに配慮していることが窺 えましたが、栄養摂取面では穀類や芋類が少ない、脂肪エネルギー比率が高いなど、欧米型 の食事傾向がありました。これらの身体活動、食生活傾向が腹囲高値者が多いことに関連が あると推測されました。一方、地域住民では仕事上の活動量が多いため、ドック受診者より 腹囲高値者は少なかったと考えられます。食習慣では、甘い飲料や塩分の摂りすぎ、果物や 乳製品、大豆製品が少ない等の傾向があり、また喫煙や飲酒の機会の多いこと、60 歳以降で は仕事上での活動量が減ること等が健診結果と関連しているのではないかと推察されました。 第2報 ドック受診者の健診結果による検討 【目的】第 1 報の結果より、ドック受診者では一般住民よりも腹囲が有意に大きいことが示 されました。そこでドック受診者を対象として、内臓脂肪の蓄積の状態に着目して食生活、 身体所見の実態と問題点を検討しました。 【対象】第 1 報で示したドック受診者 645 名(男性)のうち腹囲を計測した 591 名を、腹囲 が 85cm 未満の者を腹囲正常群(203 名、平均年齢 55 歳、BMI 21.7)、腹囲が 85cm 以上の者を 腹囲高値群(388 名、同 55 歳、25.9)としました。 【方法】健診結果及び食物摂取頻度調査の結果について比較検討しました。 ドック受診者は管理的職業、専門的職業についている人が多く、管理的職業の 7 割の人が、 腹囲高値でした。全体でみても腹囲高値者が半数以上を占めていました(図1) 。 主な危険因子の平均値は、30,40,50 歳代の腹囲 図1 職業区分別腹囲高値群の人数 人 250 高値群では腹囲正常群に比し、血圧、中性脂肪値が 有意に高く、40,50,60 歳代では HDL コレステロー 腹囲正常群 200 腹囲高値群 54 ルが有意に低いでした。LDL コレステロール値は腹 150 100 50 44 147 66 21 43 47 25 25 59 事 務 的 営 業 作 業 そ の 他 0 専 門 的 管 理 的 囲高値群と腹囲正常群で有意な差を認めませんで 27 31 した。危険因子の頻度は、50 歳代の腹囲高値群で は腹囲正常群よりも高血圧治療者が有意に高く、治 療者を除いた血圧高値の頻度も有意に高いでした。 高中性脂肪血症の頻度はすべての年代で腹囲高値群の方が有意に高く、高 LDL コレステロー ル血症の頻度は腹囲高値群、腹囲正常群ともすべての年齢層で高いでした(表1) 。 表1 主な危険因子の比較(頻度) 30歳代 腹囲正常群 腹囲高値群 29 40歳代 腹囲正常群 腹囲高値群 33 82 50歳代 腹囲正常群 腹囲高値群 78 140 60歳代 腹囲正常群 腹囲高値群 人数 23 高血圧治療中 血圧高値(治療中除く) 人 0 1 (%) (0.0) (4.3) 人 2 9 (%) (6.9) (33.3) * 人 3 7 (%) (9.1) (23.3) 人 18 16 (%) (22.0) (25.0) 人 10 15 (%) (12.8) (22.1) 人 48 38 (%) (34.3) *** (41.3) ** 人 18 21 69 (%) (26.1) (41.2) 137 人 47 44 (%) (34.3) (48.9) 脂質異常症治療中 高コレステロール血症(治療中除く) 低HDL-C血症(治療中除く) 高LDL-C血症(治療中除く) 高中性脂肪血症(治療中除く) 0 7 0 11 3 (0.0) (30.4) (0.0) (47.8) (13.0) 1 9 3 17 12 (3.4) (32.1) (10.7) (60.7) (42.9) * 1 8 1 19 4 (3.0) (25.0) (3.1) (59.4) (12.5) 6 30 11 49 43 (7.3) (39.5) (14.5) (64.5) (56.6) *** 6 30 2 44 15 (7.7) (41.7) (2.8) (61.1) (20.8) 23 50 5 81 50 (16.4) (42.7) * (4.3) (69.2) (42.7) *** 8 20 5 40 8 (11.6) (32.8) (8.2) (65.6) (13.1) 19 37 17 71 32 (13.9) (31.4) (14.4) (60.2) (27.1) * 糖尿病治療中 高血糖(治療中除く) 0 1 (0.0) (4.3) 0 6 (0.0) (20.7) 1 1 (3.0) (3.1) 0 17 (0.0) (20.7) * 5 6 (6.4) (8.2) 8 27 (5.7) (20.5) * 3 (4.3) 7 (5.1) 12 (18.2) 30 (23.1) * p<0.05、** p<0.01、*** p<0.001 「身体活動量が少ない」者は腹囲高値群に高く、40,60 歳代では有意に高いでした(図 2)。 食習慣では、 「お腹いっぱい食べる」は 30,50 歳代で(図3)、「脂の多い肉を週 3 回以上食べ る」人の割合は 50 歳代で腹囲高値群が正常群より有意に高いでした。 84 栄養摂取状況においては、脂肪エネルギー比 25%以上の人の割合は40 歳代で、腹囲高値 群が正常群より有意に高く(図4)、食塩摂取量は各年代とも腹囲高値群の方が 10g 以上摂取 している人の割合が高いでした(図5)。 少ない ふつう 多い 図2 身体活動(自己申告) ~同世代の人に比べて~ 30歳代 腹囲正常群 40歳代 腹囲正常群 50歳代 腹囲正常群 60歳代 0% 腹囲正常群 20% 40% 30 30 79 53 50歳代 20 腹囲正常群 42 * 43 40 60 49 60歳代 図5 食塩摂取量10g以上の人の割合 100 % 80 腹囲高値群 59 26 87 83 30歳代 * 70 図4 脂肪エネルギー比率25%以上の人の割合 0 * 64 40歳代 23 42 31 * 37 29 16 100 % 80 100 11 28 48 60 57 30歳代 30 35 40 18 27 59 20 100% 14 42 腹囲高値群 腹囲高値群 80% 22 68 腹囲高値群 0 60% 48 腹囲高値群 お腹いっぱい食べる人の割合 図3図3 お腹いっぱい食べる人の割合 0 20 40 80 % 60 35 30歳代 ** 72 腹囲正常群 40歳代 58 50歳代 56 60歳代 42 40歳代 * 76 47 50歳代 64 腹囲高値群 57 60歳代 61 * 61 腹囲正常群 48 腹囲高値群 55 * 71 腹囲正常群内でも血圧や中性脂肪、LDL コレステロール値は、BMI、腹囲、体脂肪率など肥 満に関係する項目と有意な相関関係があることがわかりました。 表2 危険因子とBMI、腹囲、体脂肪率との相関関係 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 LDLコレステロール 中性脂肪 最大血圧 HDLコレステロール LDLコレステロール 中性脂肪 最小血圧 LDLコレステロール HbA1c 中性脂肪 人数 23 23 29 32 32 32 68 72 73 61 BMI 0.468 * 相関係数 腹囲 0.600 ** 体脂肪率 0.729 *** 0.501 * 0.437 * -0.397 * 0.486 ** 0.394 * 0.481 ** 0.272 * 0.295 * 0.267 * 0.430 *** 0.357 ** * p<0.05 ** p<0.01 *** p<0.001 腹囲正常群内の LDL コレステロール高値者は正常者に比べて 30 歳代では脂肪エネルギー比 率、肉類、卵類、油脂類摂取量が有意に高く、40 歳代でも同様の傾向がみられました(表3)。 表3 LDLコレステロール正常者と高値者の栄養摂取状況の比較(平均値) 人数 BMI 腹囲 体脂肪率 cm % 摂取エネルギー kcal たんぱく質摂取量 g 脂質摂取量 g 脂肪エネルギー比率 % 飽和脂肪酸摂取量 g 肉類摂取量 魚介類摂取量 卵類摂取量 豆類摂取量 乳類摂取量 油脂類摂取量 アルコールエネルギー エタノール量 g g g g g g kcal g 30歳代 正常者 高値者 12 11 20.4 22.0 73.0 80.4 ** 15.3 21.4 *** 40歳代 正常者 高値者 13 19 21.1 22.3 * 78.8 80.4 16.5 20.4 ** 50歳代 正常者 高値者 28 44 21.1 21.9 78.8 80.0 16.9 19.4 ** 60歳代 正常者 高値者 21 40 21.3 22.1 79.0 81.4 * 16.8 18.8 * 1803.4 68.5 55.5 27.4 1964.9 68.5 53.2 24.6 1922.6 70.9 57.7 27.5 1860.4 68.9 51.6 25.2 1826.4 69.0 52.8 26.1 1934.4 71.7 53.2 24.7 1850.7 73.6 53.0 25.9 1975.3 76.5 69.0 31.9 * 14.3 18.3 13.2 14.5 13.4 13.5 13.4 13.8 70.4 70.8 22.9 59.3 121.1 * 68.0 51.4 * 45.6 62.6 84.5 41.3 64.2 90.8 83.0 42.5 42.2 56.8 99.3 30.4 64.4 60.8 99.8 26.6 73.4 60.5 91.0 39.3 65.2 52.9 107.2 32.0 77.1 195.4 210.7 16.8 44.4 4.4 26.0 * 87.8 9.2 135.2 108.8 155.4 128.7 180.1 174.6 16.5 288.3 32.3 20.5 192.2 22.3 15.3 270.1 30.5 16.7 227.9 26.0 18.0 211.9 25.8 14.2 173.5 18.3 * p<0.05、** p<0.01、*** p<0.001 85 【まとめ】腹囲高値群は腹囲正常群に比べて危険因子の頻度は高く、身体活動や食習慣、栄 養摂取状況にも差がみられたことから生活習慣を改善して腹囲正常者を増やすことが危険因 子の減少につながると考えられました。 腹囲正常群内でも血圧値や血清脂質値は腹囲や BMI と相関関係があることから、腹囲が 85cm 未満であっても体重、腹囲を増加させない食事、生活習慣が重要と考えられました。な かでも特に高 LDL コレステロール血症の頻度は各年代とも高く、腹囲正常群の LDL コレステ ロール高値者は LDL コレステロール正常者に比べて若年層で肉類、卵類、油脂類摂取量が多 かったことから、これらの脂質摂取に関係する食品の適正摂取が重要であると考えられまし た。 第3報 地域住民の健診結果による検討 【目的】地域住民を対象として、内臓脂肪の蓄積に着目し、食生活、身体所見の実態と問題 点を検討しました。 【対象】第 1 報で示した地域男性住民 157 名(新規受診者)を、第 2 報と同様に腹囲正常群 (79 名、平均年齢 52 歳、BMI22.0)、腹囲高値群(78 名、同 54 歳、26.0)の 2 群に分け、さら に、年齢を 59 歳以下と 60 歳以上に分けました。 【方法】健診結果及び食物摂取頻度調査の結果について、比較検討しました。 【結果】<腹囲高値群と腹囲正常群との比較> 表1 主な危険因子の比較(平均値) 59歳以下 腹囲正常群 腹囲高値群 46 45 168.9 169.7 6 2 .4 7 6 .3 2 1 .9 2 6 .5 人数 身長 体重 BMI 高血圧治療除く 最大血圧(治療中除く) 最小血圧(治療中除く) 人数 mmHg mmHg 45 119.1 78.8 42 123.1 80.9 脂質異常症治療中除く 人数 総コレステロール値(治療中除く) HDLコレステロール値(治療中除く) LDLコレステロール値(治療中除く) 中性脂肪値(治療中除く) mg/dl mg/dl mg/dl mg/dl 44 2 0 7 .8 6 6 .1 1 2 0 .8 1 1 9 .8 44 2 2 7 .4 5 6 .3 1 4 0 .7 1 9 0 .8 糖尿病治療中除く HbA1c(治療中除く) 人数 % 46 5.1 44 5.3 表2 主な危険因子の比較(頻度) 60歳以上 *** *** ** ** ** ** 腹囲正常群 腹囲高値群 33 33 1 6 2 .4 1 6 6 .8 5 8 .3 7 0 .7 2 2 .1 2 5 .4 28 127.6 7 8 .7 24 135.7 8 3 .6 31 230.7 70.6 139.7 9 9 .4 30 217.9 62.7 127.0 1 3 9 .4 32 5.4 ** *** * 59歳以下 腹囲正常群 腹囲高値群 46 45 60歳以上 腹囲正常群 腹囲高値群 33 33 高血圧治療中 血圧高値(治療中除く) 人 (%) 1 (2.2) 14 (31.1) 人 (%) 3 (6.7) 21 (50.0) 人 (%) 5 (15.2) 15 (53.6) 人 (%) 9 (27.3) 16 (66.7) 脂質異常症治療中 高コレステロール血症(治療中除く) 低HDLコレステロール血症(治療中除く) 高LDLコレステロール血症(治療中除く) 高中性脂肪血症(治療中除く) 2 17 0 26 10 1 24 3 33 20 2 18 0 19 3 3 13 2 15 12 *** (4.3) (38.6) (0.0) (59.1) (22.7) (2.2) (54.5) (6.8) (75.0) (45.5) * (6.1) (58.1) (0) (61.3) (9.7) 糖尿病治療中 高血糖(治療中除く) 0 (0.0) 7 (15.2) 1 (2.2) 4 (9.1) 1 (3) 3 (9.4) 3 (9.1) 10 (33.3) ** P<0.05、 P<0.01 主な危険因子の平均値の比較では、59 歳以下の腹囲高値群は同正常群に比し、総コレステ ロール値、LDL コレステロール値、中性脂肪値が有意に高く、HDL コレステロール値は有意に 低いでした。60 歳以上の腹囲高値群は同正常群に比し、最小血圧値、中性脂肪値が有意に高 いでした(表1)。 主な危険因子の頻度の比較では、59 歳以下の腹囲高値群は同正常群に比し、高中性脂肪血 症者の頻度が有意に高く、60 歳以上の腹囲高値群は同正常群に比し、高中性脂肪血症者と高 血糖者の頻度が有意に高いでした(表2) 。 栄養摂取状況の平均値の比較では、59 歳以下の腹囲高値群は同正常群に比し、豆類摂取量 の平均値が有意に高く、油脂類摂取量の平均値は有意に低いでした。 60 歳以上の腹囲高値 群は同正常群に比し、豆類摂取量やアルコールエネルギーの平均値が有意に高く、油脂類摂 取量の平均値は有意に低いでした(表3) 。 86 (9.1) (43.3) (6.7) (50.0) (40.0) ** ** 30 5.4 * 人数 * ** * P<0.05、 P<0.01 表3 栄養摂取状況の比較(平均値) 59歳以下 腹囲正常群 腹囲高値群 人数 摂取エネルギー たんぱく質摂取量 脂質摂取量 脂肪エネルギー比率 食塩摂取量 kcal g g % g 肉類摂取量 魚介類摂取量 卵類摂取量 豆類摂取量 乳・乳製品摂取量 緑黄色野菜摂取量 その他の野菜摂取量 野菜類摂取量 果物摂取量 穀類摂取量 油脂類摂取量 菓子エネルギー ジュースエネルギー アル コ ール エネ ル ギー エタノ ール 量 g g g g g g g g g g g kcal kcal kc al g 60歳以上 腹囲正常群 腹囲高値群 46 2099.6 70.4 58.2 25.2 10.5 45 2091.8 75.3 58.0 25.2 11.7 33 1905.7 68.6 51.9 24.6 10.0 33 2018.9 73.1 49.3 22.4 11.1 90.3 79.6 41.4 4 4 .6 82.4 58.3 137.7 196.0 74.1 534.6 2 1 .9 138.7 50.2 255.9 28.5 88.6 91.8 46.1 5 9 .4 89.4 65.8 144.6 210.4 84.2 559.2 1 7 .6 109.8 46.4 200.2 21.6 58.1 95.8 41.1 5 2 .9 113.6 69.5 156.1 225.5 139.2 480.3 1 5 .7 136.6 11.5 1 6 5 .9 1 8 .8 54.2 118.2 37.3 7 5 .2 93.7 69.0 153.1 222.0 144.4 475.2 1 1 .9 84.5 5.7 3 3 4 .0 3 9 .0 * * * * * * * P<0.05 職業構成区分では、59 歳以下の腹囲高値群は同正常群に比し、作業系の占める割合が小さ く、専門職、営業の割合が大きいでした(図1) 。定期的な運動習慣のない人の割合では、60 歳以上は腹囲高値群は同正常群に比し、運動習慣のない人の割合が大きいでした(図2) 。 主な生活習慣の比較(頻度) 図1 職業構成区分 59歳以下 腹囲正常群 60歳以上 専門的 腹囲正常群 事務的 9 11 営業 % 図2 定期的運動習慣のない人の割合 0 作業 11 無職 10 20 30 40 50 60 70 % 69 63 59歳以下 64 腹囲高値群 20 3 9 9 18 12 51 30 2 46 33 60歳以上 腹囲高値群 6 15 36 腹囲正常群 55 42 腹囲高値群 <腹囲正常群内(治療中を除く)の比較> ①LDL コレステロール正常群と高値群との比較 59 歳以下、60 歳以上とも、LDL コレステロール高値群は同正常群に比し、お腹いっぱい食 べる人が多い傾向がみられ、定期的な運動習慣のない人が多くいました(図3、4)。 図 3 お 腹 い っぱ い食 べ る人 の 割合 0 20 40 図 4 定 期 的 な 運 動 習 慣 の ない 人 の 割合 % 60 0 80 61 59歳 以 下 20 40 % 80 44 59歳 以 下 77 73 33 60歳 以 上 60 47 25 60歳 以 上 L D L ‐C 正 常 群 L D L ‐C正 常 群 37 L D L ‐C高 値 群 L D L ‐C 高 値 群 ②血圧正常群と高値群との比較 図5 かけ醤油、かけソースが多い人の割合 0 10 20 30 40 50 % 26 59歳以下 23 20 0 * 57 60歳以上 図 6 カ ル シウ ム 摂 取 量の 8割 未満 の人 の割合 60 血圧正常群 血圧高値群 20 40 60 80 % 0 20 40 % 100 86 62 54 血圧正 常群 60 80 59歳以下 86 60歳 以上 60 71 65 59歳 以下 図 7 果物 をほ ぼ 毎日 は 食べ ない人の割合 100 血圧高 値群 60歳以上 血圧正常群 67 血圧高値群 *P>0.05 59 歳以下の血圧高値群は同正常群に比し、かけ醤油やかけソースが多い人が有意に多くい ました(図5) 。 59 歳以下、60 歳以上とも、血圧高値群は同正常群に比し、カルシウム摂取量が少なく、果 物を毎日は食べない人が多い傾向がみられました(図6、7)。 87 【考察】今回の地域男性住民の新規受診者について検討した結果、59 歳以下の壮年層で、腹 囲高値群は同正常群に比べ、豆類や野菜類が多い傾向がみられましたが、栄養摂取状況の全 体における有意な差はほとんど認められませんでした。また作業系が少なく、仕事中に座っ ている時間が長い人が多い傾向がありました。60 歳以上の高齢者で、腹囲高値群は同正常群 に比べ、豆類や食塩の摂取が多く、1 日 2 合以上の飲酒者が多くみられ、定期的な運動習慣 のない人が多くいました。 以上により、壮年層は活動量を増やすための運動指導、高齢者では減塩や節酒、運動習慣 の促しが指導のポイントとして重要であると考えられました。 腹囲正常群にも、危険因子保有者(治療中を除く)が多くみられ、LDL コレステロール高値 者は、腹八分目、運動習慣の促し、また、血圧高値者は、かけ醤油等を控える等の減塩指導 だけではなく、カルシウムを多く含む食品や果物の摂取を増やすこと等、血圧コントロール に留意した指導が重要であると考えられました。 第7節 大阪府下の地域住民女性における食生活の実態と問題点 【目的】大阪府下の地域住民女性を対象として、食生活や身体所見の実態と問題点を検討し ました。 【対象】大阪府八尾市南高安地区の女性 231 名(新規受診者)を、BMI 判定で、非肥満群 183 名(50 歳、21.2kg/m2)と肥満群 48 名(51 歳、28.0kg/m2)の2群に分け、さらに年代別に分け ました。 【方法】健診結果及び食物摂取頻度調査(ゲンキープ FFQ)の結果について、比較検討しまし た。 【結果および考察】 <非肥満群と肥満群との比較> 主な危険因子の平均値の比較では、肥満群は非肥満群に比し、30 歳代で最大血圧、中性脂 肪値、40 歳代で最大血圧、最小血圧、LDL コレステロール値、HbA1c 値、50 歳代で中性脂肪 値、HbA1c 値、60 歳代で中性脂肪値が高く、逆に、40、50 歳代の HDL コレステロール値は有 意に低いでした(表1)。 人数 身長 体重 BMI ウエスト 高血圧治療除く 最大血圧(治療中除く) 最小血圧(治療中除く) 脂質異常症治療中除く 総コレステロール値(治療中除 HDLコレステロール値(治療中 LDLコレステロール値(治療中 中性脂肪値(治療中除く) 糖尿病治療中除く HbA1c(ヘモグロビンA1c) 表1 主な危険因子の比較(平均値) 30歳代 非肥満群 肥満群 41 8 160.8 161.5 53.9 74.4 20.8 28.4 76.2 93.0 人数 mmHg mmHg 人数 mg/dl mg/dl mg/dl mg/dl 人数 % 41 105.2 66.6 8 113.5 70.5 41 191.0 67.9 112.5 69.9 8 211.8 65.9 131.1 122.3 41 4.8 8 5.0 *** *** *** * ** 40歳代 非肥満群 肥満群 52 16 158.0 156.8 52.3 68.8 21.0 27.9 75.9 92.4 52 111.5 72.4 13 122.0 78.6 51 210.7 78.9 119.4 78.3 16 218.2 62.8 145.7 102.5 51 4.9 15 5.2 *** *** *** ** * ** ** * 50歳代 非肥満群 肥満群 43 15 155.6 154.4 52.2 68.4 21.5 28.7 78.5 95.1 40 122.7 78.0 11 125.5 79.1 37 230.4 74.1 141.0 97.4 14 228.7 56.6 143.6 187.3 43 5.1 15 5.3 *** *** *** ** ** 60歳代 非肥満群 肥満群 47 9 153.1 151.4 50.3 61.5 21.5 26.8 78.8 94.7 40 128.1 77.6 6 126.7 70.7 43 241.5 70.1 150.9 93.8 6 240.5 66.3 154.5 131.5 *** *** *** * 46 8 * 5.3 6.0 *P<0.05、**P<0.01、***P<0.001 主な危険因子の頻度の比較では、肥満群は非肥満群に比し、 40 歳代で高血圧治療中、高 LDL コレステロール血症、高血糖者の頻度が有意に高く、50 歳代で高中性脂肪血症、高血糖 者の頻度が有意に高いでした(表2)。 88 表2 主な危険因子の比較(頻度) 高血圧治療中 血圧高値(治療中除く) 30歳代 非肥満群 肥満群 41 8 人 (%) 人 (%) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 1 (13) 40歳代 非肥満群 肥満群 52 16 人 (%) 人 (%) 0 (0) 3 (19) * 6 (12) 4 (31) 50歳代 非肥満群 肥満群 43 15 人 (%) 人 (%) 3 (7) 4 (27) 13 (33) 5 (46) 60歳代 非肥満群 肥満群 47 9 人 (%) 人 (%) 7 (15) 3 (33) 20 (50) 3 (50) 脂質異常症治療中 高コレステロール血症(治療中除く) 低HDLコレステロール血症(治療中除く) 高LDLコレステロール血症(治療中除く) 高中性脂肪血症(治療中除く) 0 10 0 15 1 (0) (24) (0) (37) (2) 0 2 0 5 2 (0) (25) (0) (63) (25) 1 21 0 28 4 (2) (41) (0) (55) (8) 0 7 0 13 2 (0) (44) (0) (81) * (13) 6 23 1 26 4 (14) (62) (3) (70) (11) 1 11 1 10 7 (7) (79) (7) (71) (50) ** 4 33 1 36 3 (9) (77) (2) (84) (7) 3 5 0 6 1 糖尿病治療中 高血糖(治療中除く) 0 0 (0) (0) 0 0 (0) (0) 1 0 (2) (0) 1 2 (6) (13) * 0 0 (0) (0) 0 3 (0) (20) ** 1 1 (2) (2) 1 1 人数 (33) (83) (0) (100) (17) (11) (13) *P<0.05、**P<0.01 栄養摂取状況の平均値の比較では、肥満群は、非肥満群に比し、30 歳代で摂取エネルギー、 コレステロール摂取量、砂糖入り飲料エネルギー、菓子エネルギー、40 歳代でたんぱく質摂 取量、60 歳代でたんぱく質、コレステロール摂取量、卵類摂取量が有意に多いでした(表3)。 表3 栄養摂取状況の比較(平均値) 人数 摂取エネルギー たんぱく質摂取量 脂質摂取量 脂肪エネルギー比率 コレステロール摂取量 飽和脂肪酸エネルギー比率 食物繊維摂取量 食塩摂取量 kcal g g % mg % g g 肉類摂取量 魚介類摂取量 卵類摂取量 豆類摂取量 乳製品摂取量 野菜類摂取量 果物摂取量 いも類摂取量 砂糖類摂取量 油脂類摂取量 砂糖入り飲料エネルギー 菓子エネルギー アルコールエネルギー g g g g g g g g g g kcal kcal kcal 30歳代 非肥満群 肥満群 41 8 1590.5 1979.3 59.1 69.2 55.0 63.5 31.2 28.9 326.9 426.9 8.4 8.4 9.9 9.4 9.1 8.3 66.4 52.0 36.1 51.6 126.1 197.6 59.2 26.4 11.1 18.8 13.1 207.9 64.1 85.5 58.6 44.0 34.1 166.5 171.0 66.0 24.6 9.4 16.1 38.8 380.3 13.4 40歳代 非肥満群 肥満群 52 16 1632.5 1736.5 61.8 69.1 52.8 58.7 29.1 30.3 300.7 350.8 7.8 8.1 11.4 11.8 9.6 10.1 * * 64.3 61.7 30.2 56.3 144.4 211.9 123.7 32.7 11.8 16.8 12.7 183.9 57.9 * * 75.3 73.8 36.8 57.6 157.9 215.0 113.8 27.9 8.3 16.0 18.1 208.1 14.2 50歳代 非肥満群 肥満群 43 15 1641.2 1648.3 64.6 63.8 50.8 50.6 27.7 27.8 318.2 296.1 7.2 7.2 12.4 11.4 10.3 9.5 * 55.2 72.5 37.0 64.1 160.5 224.3 156.4 36.6 12.1 15.3 12.6 157.2 23.3 * 60歳代 非肥満群 肥満群 47 9 1581.9 1740.3 63.9 73.0 46.2 51.5 26.1 26.4 295.8 385.1 6.8 7.4 13.6 14.9 10.2 11.4 70.3 73.1 30.3 61.6 119.1 210.2 150.8 36.7 12.8 15.5 6.9 140.5 29.3 44.6 80.3 34.0 67.7 140.0 248.6 193.9 36.4 12.8 12.9 14.7 138.7 29.6 51.7 89.1 49.1 61.8 204.1 275.3 232.7 34.4 14.2 13.0 4.0 136.7 15.6 * * * *P<0.05 栄養摂取状況の頻度の比較ですが、肥満群は非肥満群に比べて、30、60 歳代で、エネルギ ーの過剰者(推定エネルギー必要量 20%以上過剰) の割合が有意に高い値でした(図1)。ま た全年代で、菓子エネルギー300kcal 以上を摂取する者の割合が高い傾向を認め(図2)、30、 40 歳代で、野菜類の摂取量が少ない傾向がみられました(図3)。 栄養摂取状況の比較(頻度) 図1 エネルギー摂取量区分 39 肥満群 38 25 肥満群 非肥満群 61 38 非肥満群 4 69 7 19 84 肥満群 13 非肥満群 11 9 80 7 83 肥満群 6 67 33 図4 定期的な運動をしていない者 ※の割合 0 20 60 39 肥満群 40 肥満群 6 38 非肥満群 非肥満群 肥満群 28 47 11 肥満群 13 53 22 19 44 11 12 20 17 22 図5 満腹まで食べる者の割合 0 20 40 60 80 78 75 56 60 非肥満 200‐350g未満 63 非肥満群 49 78 38 40 肥満 58 50 2 44 6 非肥満 40 56 5 肥満 40 53 7 非肥満 肥満 21 68 11 11 78 11 図6 間食夜食をほぼ毎日する者の割合 % 0 20 40 % 80 100 88 40歳代 64 50歳代 65 60 60歳代 60 76 75 肥満群 60歳代 59 肥満 非肥満 % 350g以上 42 30歳代 65 69 非肥満群 56 31 49 50歳代 67 32 17 25 20 40歳代 44 38 39 12 肥満群 200g未満 27 63 4 % ≧300kcal <300kcal 27 30歳代 56 56 50歳代 7 <150kcal 非肥満群 % 50 40歳代 * 非肥満群 80 63 30歳代 60歳代 40 0kcal ** 25 71 13 図3 野菜摂取量区分 図2 菓子エネルギー区分 % 120%以上 60歳代 50歳代 40歳代 30歳代 非肥満群 80‐120%未満 60歳代 50歳代 40歳代 30歳代 60歳代 50歳代 40歳代 30歳代 80%未満 非肥満群 肥満群 26 56 89 主な生活習慣の頻度の比較では、肥満群は非肥満群に比べ、50、60 歳代で定期的な運動の ない者の割合が高い傾向がみられました(図4)。また 40、50、60 歳代で満腹まで食べる者の 割合が高く(図5)、30、40、60 歳代で、間食夜食をほぼ毎日する者の割合が高い傾向がみら れました(図6)。 以上により、肥満者に対しては、腹八分目を心がけ、菓子類を摂り過ぎないこと、活動量 を増やすこと、さらに 30、40 歳代では、野菜類の摂取を増やすことが指導のポイントとして 重要であると考えられました。 <非肥満群での検討> LDL コレステロール正常群と高値群(治療中除く)との比較 非肥満群についても、特に頻度の高かった LDL コレステロール正常群と高値群の2群間で、 食生活の差がいくつかみられました(図7~12)。LDL コレステロール高値者は、若年者では 脂身の多い肉類を控えたり、朝食を摂ることの促し、高齢者では野菜類等の摂取を増やすこ とが指導のポイントとして重要であると考えられました。 60歳代 50歳代 40歳代 30歳代 80%未満 LDL‐C正常群 LDL‐C高値群 図8 脂身の多い肉を週3日以上食べる人の割合 % 120%以上 35 21 71 9 15 86 14 14 81 図10 脂質エネルギー比率25%以上摂取者の割合 20 40 60 80 50 LDL‐C正常群 LDL‐C高値群 図11 飽和脂肪酸エネルギー比率7%以上摂取する人の割合 % 200g未満 27 29 25 0 20 40 60 図9 野菜摂取量区分 % 60 46 60歳代 100 88 93 30歳代 50 60 50歳代 6 40 35 91 85 30 46 40歳代 7 LDL‐C高値群 0 20 70 LDL‐C正常群 LDL‐C高値群 10 30歳代 30 LDL‐C高値群 0 65 47 LDL‐C正常群 LDL‐C正常群 80‐120%未満 60歳代 50歳代 40歳代 30歳代 図7 エネルギー摂取量区分 80 LDL‐C正常群 200‐350g未満 350g以上 LDL‐C高値群 53 47 LDL‐C正常群 39 LDL‐C高値群 39 LDL‐C正常群 36 LDL‐C高値群 38 4 57 61 64 54 LDL‐C正常群 71 LDL‐C高値群 % 62 38 8 29 67 25 8 図12 朝食をよく抜く者の割合 % 0 10 20 30 40 65 30歳代 80 12 30歳代 40歳代 78 50歳代 73 81 60歳代 71 第8節 40歳代 89 61 50歳代 LDL‐C正常群 LDL‐C高値群 60歳代 33 70 71 46 58 43 42 9 LDL‐C正常群 40歳代 11 LDL‐C高値群 LDL‐C正常群 LDL‐C高値群 血中脂質変動に関わる食習慣因子の検討 【目的】限られた時間で効果的な食事指導を行うためには、対象者の抱える問題点を素早く 知る必要があり、食習慣チェックリスト様の媒体が有用と考えられます。よってチェック項 目を検討するため血中脂質と食事を中心とした生活習慣等との関連について調べることを目 的としました。本稿では LDL コレステロール(以下、LDLC)値の変化に及ぼす因子について報 告いたします。 【方法】対象は、当センターで健康度測定コースを平成15年度および平成20年度ともに 受診した企業勤務者 20~69 歳の男性 2279 名のうち、平成15年度並びに平成20年度の受 診時に高 LDL-C 血症現在治療中の人、問診票記載不十分の人は除外しました。 本研究では、 平成15年度と比し平成20年度の LDL-C 値が 20mg/dl 以上低下した人(以下、 低下群)、20mg/dl 以上上昇した人(以下、上昇群)の食習慣を比較しました。また、年齢によ り LDL-C 値、食習慣に違いがみられたため 20~49 歳 (以下、成人期)と 50~69 歳(以下、中 90 % 年期)に分けて検討を行いました。最終解析対象者は、成人期 421 名、中年期 371 名でした。 【結果】低下群と上昇群の食習慣の変化についてχ二乗検定を行った結果、成人期では、低 下群は上昇群と比し、平成15年度、平成20年度ともに「朝食を抜く」に「はい」と答え た人の割合が有意に低くなっていました。また、 「お腹いっぱい食べる」や「砂糖入り飲料を ほぼ毎日飲む」の質問に5年後「はい」から「いいえ」に変化した人の割合がいずれも有意 に高くなっていました(表 1)。中年期では、低下群は上昇群と比し、 「乳製品をほぼ毎日摂る」 の問いに、5年後「いいえ」から「はい」に変化した人の割合が有意に低くなっていました(表 2)。 ほか、成人期、中年期ともに低下群は上昇群と比し、5年後の BMI による判定が「肥満」 から「普通」に変化した人の割合が有意に高くなっていました(表3)。 表1および表2で有意な関連がみられた項目について、年齢や BMI の影響を調整したロジ スティック回帰分析を行いました。すると、成人期においては年齢と BMI の両方を調整する と有意差がみられませんでした。 このことから、成人期においては BMI の増加による LDL-C 値の上昇が示唆されたため、BMI の変化量を従属変数に、食習慣の変化を固定因子に共分散分析を行いました。すると、すべ ての食習慣の質問項目と BMI との関連に有意差がみられた。 以上の結果をまとめると LDL-C 値を上昇させる食習慣として成人期では「朝食の欠食」「食 べ過ぎ」「飲料からの糖類の過剰摂取」、中年期では「乳製品由来の動物性脂肪摂取」の項目との 関連性が強くみられました。 91 【考察】今回の調査で成人期においては、体重増加をもたらす食習慣と LDL-C 値に強い関連 性がみられたことから、今後、運動、飲酒、喫煙習慣についても検討する必要があると考え ます。また、今回使用した質問票は、肥満をもたらす食習慣の評価にも有効であると考えら れました。 中年期においては「乳製品由来の動物性脂肪摂取」との関連性がみられました。しかし、 以前学会発表で 報告したように、食品の摂取頻度から推定される摂取量と実際の摂取量にズ レがあり、乳製品については過大評価する傾向があります。従って、指導の際には、1日の 摂取量の確認が必要であると考えます。 92 第9節 農村部における近年の肥満者増加の背景について-食環境面からの検討- 【目的】農村部に位置する秋田県I町では、肥満者の割合が全国に比べて高く、男性では若 年者でその差が大きく、女性ではどの年代でも 10%程度高いという現状です。近年の肥満者 増加の背景因子について、食品購入場所や家族構成等食環境面から検討し、今後の食生活支 援に役立てることを目的としました。 【対象・方法】2009 年度の秋田県 I 町循環器健診受診者 1592 名のうち、問診に追加した食 環境についての質問に回答の得られた 30 歳以上の男性 614 名(平均 62.1 歳,BMI24.0)、女性 840 名(61.0 歳, BMI23.8)を対象としました。食環境についての回答結果を性・年代別、世帯 状況別に集計、またその他の生活習慣問診の結果も集計し、肥満との関連について検討しま した。 【結果】食環境についての性・年代別の結果では、どの年代もスーパー等大型店の利用が多 い一方、高齢者では宅配や移動販売の利用も少しありました。男性より女性の方が食事を食 べ過ぎる傾向でしたが、食べ過ぎるのは料理が余るからという理由が男性に比べて多い結果 でした。また、市販の弁当や惣菜の利用は若い世代ほど多い傾向でした(表1) 。 肥満と身体活動との関係では、50 歳以上の女性では、週に 105 分以上の歩行をする者はし ない者に比べ、有意に肥満が少ないという結果でした(図1)。年代が高くなるほど農作業の 時間が長い人が増え、農作業の時間が長い人の方が歩行時間が短い人が多く、肥満との関連 が考えられました(表2) 。 肥満と食習慣との関係では、50 歳未満の男性では、満腹まで食べることや間食夜食をほぼ 毎日食べること、濃い味付けなどが肥満と有意な関係がみられました。50 歳以上では、男女 とも満腹まで食べることや食べる速度が速いことが肥満と有意な関係がありました(表3)。 50 歳未満の男性では、油料理や脂身の多い肉、砂糖入り飲料が多い等食べ方の問題が多く みられました(表3)。また、若年ほど仕事中の座位時間が長い者が多いことも若年者の肥満 に影響しているのではないかと思われました。 50 歳以上について、世帯状況別に検討した結果、男女とも「親と同居」「親及び子との同 居」では、菓子や飲料の買い置きが多く、食事や間食の食べすぎ、油料理が多い等の傾向が あり、男性では肥満がやや多い傾向でした(図2、図3)。 「単身」男性では、市販の弁当や惣 菜が多い、野菜が少ない、油料理が多いことなどが肥満に影響している可能性が考えられま した(図3)。 以上、肥満と食習慣の関係を検討するうえで、年代や世帯状況、購入店等も考慮した食生 活支援が必要と考えられました。今回の調査では、対象者本人の主観による回答で、客観的 な分量の把握ができていないため、今後は、食環境と実際の食事量との関連も考慮した、よ り詳細な検討が必要と考えられます。 93 表1 食環境についての回答結果(性・年代別) 男 性 人 数 朝食を誰かといっしょに食べる 女 性 30代 40代 50代 60代 70代以上 30代 40代 50代 60代 50 53 118 196 197 72 87 193 279 249 54.0 64.2 59.0 85.6 86.2 76.4 67.8 68.6 76.3 79.2 *** 70代以上 昼食を誰かといっしょに食べる 84.0 84.9 82.9 95.8 87.6 * 94.4 90.5 93.2 88.2 96.8 弁当・惣菜を週2~3回以上利用する 56.3 41.5 35.6 18.8 29.9 *** 37.5 39.1 39.2 17.8 24.1 *** 食事をついつい食べすぎてしまうことがよくある 74.0 60.4 42.4 37.9 21.9 *** 66.7 67.1 62.0 61.7 42.7 *** 人から勧められたとき 5.4 0.0 2.0 9.5 2.3 10.4 1.8 6.7 9.4 8.6 好きなものがあるとき 70.3 81.3 90.0 77.0 86.0 75.0 71.9 71.4 68.4 68.6 料理が余ったとき 40.5 31.3 22.0 25.7 32.6 60.4 54.4 59.7 56.1 33.3 *** ** どんな時によく食べてしまうか (ついつい食べすぎる人のみ回答) 菓子等をつい食べすぎてしまうことがよくある どんな時に菓子をよく食べてしまうか (菓子等をつい食べすぎる人のみ回答) 菓子や飲料の買い置きをする 食料品購入に週に2回以上利用するところ 28.6 18.9 16.9 18.4 18.9 45.8 42.5 46.6 40.5 30.6 人から勧められたとき 0.0 0.0 0.0 5.6 10.8 18.2 10.8 6.7 17.0 17.3 好きなものがあるとき 64.3 60.0 70.0 66.7 62.2 81.8 75.7 70.0 68.8 77.3 手持ち無沙汰なとき 50.0 40.0 50.0 55.6 35.1 30.3 18.9 52.2 41.1 26.7 自分用にする 26.0 22.6 19.5 22.4 27.9 19.4 20.7 20.2 22.2 22.9 ** 家族や来客用にする 42.0 50.9 32.2 41.3 32.0 * 70.8 66.7 56.5 49.5 37.3 *** スーパー等大型店 52.0 41.2 60.0 55.5 63.8 * 88.7 93.1 92.7 84.3 57.0 *** コンビニ・小売店 47.9 27.5 21.7 11.8 14.5 *** 19.7 8.1 8.7 7.9 14.5 * 0.0 4.0 9.0 8.4 15.6 5.7 6.0 6.2 13.5 12.9 * 宅配 車での移動販売 外食時や食品購入時に栄養成分表示を参考にする(いつも・時々) 4.1 0.0 2.0 2.4 9.6 27.7 23.5 28.8 22.6 42.5 ** 1.4 1.2 2.8 2.9 9.1 53.5 57.0 57.0 52.3 60.3 *p<0.05、**p<0.01、***p<0.001 図1 身体活動と肥満者の割合(50 歳以上) 表2 身体活動の状況(年代別) 運動習慣有り 男 週に105分以上の歩行 性 週に105分以上の農作業 運動習慣有り 女 週に105分以上の歩行 性 週に105分以上の農作業 30代 38.0 10.0 6.0 27.8 5.6 2.8 40代 34.0 11.3 7.5 39.1 17.2 5.7 50代 51.3 19.5 16.1 57.0 14.0 19.7 肥 満 30 者 の 20 割 合 10 30 33 間食または夜食をほぼ毎日とる 砂糖入りの飲料をほぼ毎日飲む 油料理をほぼ毎日食べる 卵をほぼ毎日食べる 脂身の多い肉類を週に3日以上食べる 魚介類を週に3日以上食べる 煮物などの味付けは、濃いほうである 汁物を1日に2杯以上飲む めん類の汁をほとんど全部飲む 塩蔵品を週に3日以上食べる おかずに、しょうゆやソースをかけることが多い 漬物を1日に2回以上食べる 漬物以外の野菜・海藻・きのこ類をほぼ毎食食べる 果物をほぼ毎日食べる 大豆製品をほぼ毎日食べる 乳製品をほぼ毎日摂る 人と比較して食べる速度が速いほうである 31 34 35 30 37 37 33 34 0 *p<0.01 はい いいえ 性 女 50歳以上(510名) t検定 はい いいえ 割合 22.3% 77.7% 6.1% 93.9% 平均BMI 24.2 25.0 24.0 23.8 割合 24.3% 75.7% 45.7% 54.3% 平均BMI 25.5 24.6 23.8 23.8 割合 69.9% 30.1% 平均BMI 25.4 23.5 割合 24.3% 75.7% 平均BMI 26.7 24.2 割合 46.6% 53.4% § §§ 36.3% 63.7% 24.8 23.2 17.8% 82.2% 23.9 23.7 35.1% 64.9% 50歳未満(159名) χ2検定 はい t検定 いいえ 性 50歳以上(721名) t検定 はい いいえ 6.5% 93.5% *** 9.4% 22.9 22.6 24.1 24.0 *** 10.7% 89.3% 31.2% 68.8% 23.2 22.6 24.6 23.7 66.0% 34.0% 54.4% 45.6% 23.1 21.7 24.8 23.1 52.2% 47.8% 38.6% 61.4% *** §§§ 90.6% § 23.0 22.3 24.2 23.9 * 23.3% 76.7% 25.5% 74.5% * 24.4 25.1 23.7 23.9 22.0 22.8 23.7 24.1 割合 32.0% 68.0% 21.6% 78.4% 35.2% 64.8% 15.1% 84.9% 平均BMI 25.6 24.4 24.1 23.7 23.0 22.4 23.5 24.1 割合 37.9% 62.1% 37.5% 62.5% 37.1% 62.9% 19.6% 80.4% 平均BMI 平均BMI 24.5 25.0 23.7 23.9 割合 63.1% 36.9% 35.6% 64.4% 平均BMI 25.2 24.1 23.8 23.8 割合 73.8% 26.2% 87.3% 12.7% 平均BMI 24.8 24.8 23.9 23.5 割合 35.9% 64.1% 38.2% 61.8% § 平均BMI 26.0 24.1 23.9 23.8 割合 33.0% 67.0% 44.9% 55.1% 平均BMI 24.3 25.0 24.0 23.7 割合 41.7% 58.3% 26.7% *** *** * ** 73.3% 22.6 22.6 24.4 23.9 56.6% 43.4% 34.1% 65.9% 22.3 23.0 24.0 24.0 59.1% 40.9% 88.3% 11.7% 22.4 23.0 24.1 23.5 34.6% 65.4% 36.5% 63.5% 23.4 22.2 24.2 23.9 25.8% 74.2% 34.4% 65.6% 22.2 22.8 23.8 24.1 12.6% 87.4% 8.0% 25.0 24.7 23.6 23.9 22.6 22.6 24.2 24.0 割合 20.4% 79.6% 29.0% 76.1% 13.2% 86.8% 26.5% 73.5% 平均BMI 24.9 24.8 23.7 23.9 22.0 22.7 24.4 23.9 割合 25.2% 74.8% 17.3% 82.7% 0.0% 100.0% 3.3% 96.7% 平均BMI 26.2 24.3 23.9 23.8 - 22.6 23.8 24.0 6.8% 93.2% 44.7% *** 55.3% 10.7% 89.3% 42.6% 26.5 24.7 23.9 23.7 23.7 22.5 24.1 23.9 割合 68.9% 31.1% 77.1% 22.9% 77.4% 22.6% 83.4% 16.6% 平均BMI 24.9 24.7 23.9 23.7 22.5 22.9 24.0 24.0 18.2% 81.8% 43.3% 56.7% 21.8 22.8 24.0 24.0 ** 56.0% 44.0% 70.7% 29.3% 22.5 22.8 23.8 24.4 * 56.6% 43.4% 63.2% 36.8% 22.5 22.8 24.1 23.9 *** 50.9% 49.1% 50.8% 49.2% 23.2 22.0 24.7 23.3 割合 11.7% 88.3% 27.3% 72.7% 25.2 24.8 23.7 23.9 割合 50.5% 49.5% 70.4% 29.6% 平均BMI 25.0 24.6 23.8 23.8 割合 38.8% 61.2% 50.4% 49.6% 平均BMI 25.2 24.5 23.7 24.0 割合 68.0% 32.0% 48.4% 51.6% 平均BMI 25.3 23.8 24.4 23.2 ** §§§ *** §§ ** §§§ ** *** *** *** * *** * *** 57.4% 平均BMI 平均BMI χ2検定 t検定 92.0% 平均BMI 割合 34 22 10 §p<0.05、§§p<0.01、§§§p<0.001(t検定) 94 20 食習慣と肥満の状況(性・年代別) 食事についての問診 ついついお腹いっぱい食べる 34 0 男 夕食後1~2時間以内に床につく * 40 50歳未満(104名) 朝食を抜くことがよくある 女性 (%) 40 60代 70代以上 χ2検定 66.8 81.6 *** * 28.1 20.8 32.1 47.2 *** 76.3 84.7 *** 24.0 12.0 *** 39.8 54.2 *** 表3 男性 (%) *** *** §§§ *p<0.05、**p<0.01、***p<0.001(χ2 検定) 図2 家族・来客用に菓子・飲料の買置きあり 図 3 油料理をほぼ毎日食べる(50 歳以上・世帯状況別) (50 歳以上・世帯状況別) (%) (%) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 40 30 68 55 46 8 37 31 43 41 10 22 男性 (χ2検定:<0.01) 単身 夫婦 第10節 29 17 23 21 23 17 8 子と同居 10 15 0 女性 (χ2検定:p<0.001) 親と同居 33 20 48 男性 単身 親及び子と同居 夫婦 親と同居 女性 (χ2検定:p<0.01) 子と同居 親及び子と同居 音楽・笑いと血圧・心拍数・及び心理的ストレスとの関連 近年、ストレスへの音楽や笑いの心理学的な効果が注目されています。本研究では中高齢 地域住民を対象として 3 カ月間の健康教室「歌って笑って健康教室」を実施し、心理的スト レスの低下を介した血圧・心拍数の低下への影響を検討しました。 「歌って笑って健康教室」の参加者 79 人を音楽群 35 人、笑い群 33 人、対照群 25 人に年 齢を層別した上で 3 グループに分け、最初の3ヶ月間にわたって音楽群は音楽療法士による 音楽聴取、歌唱、楽器演奏を中心としたプログラム、笑い群は笑いヨガに加えて、笑いと健 康に関する講演、落語等のプログラムに参加しました。教室参加前、3ヶ月後、6ヶ月後に 血圧、心拍数、心理的ストレス、その他生活習慣病に関連する因子を測定し検討しました。 その結果、教室参加前と3カ月後に測定した主観的健康感は、対照群では特に変化があり ませんでしたが、音楽群では、 「悪い」を選んだ人が約7%から0%に、笑い群では「やや悪い」 を選んだ人が約 37%から 18%に減少していました。また、血圧は、音楽群、笑い群、対照群そ れぞれ-5.5mmHg (p=0.02)、-5.0mmHg (p=0.02) 、-2.2mmHg (p=0.6)であり、笑い群、音楽 群では有意な血圧低下がみられました。(図1)。1回の健康教室の開始前と終了後で測定し た血圧についても笑い群、音楽群で有意な最大血圧の低下がみられました。 (図2)心拍数に ついても健康教室の開始前と終了後で両群ともに有意な低下がみられました。 (図3)さらに、 さらに、ストレスホルモンを測定するコルチゾールについても、低下している傾向が見られ ました。一方、肥満度、血清脂質、HbA1c については教室参加前と 3 カ月後の値に有意な変 化はみられませんでした。 図1.介入前後における健診時最大血圧値の推移 mmHg 122 124 120.6 122 120 118 117.3 P=0.02 120 115.1 116 114 112 図2.健康教室前後における最大血圧値の推移 mmHg 112.8 P=0.02 112.3 † 音楽群 笑い群 対照群 118 122.0 121.4 P=0.05 P=0.03 116 115.7 115.3 114 音楽群 笑い群 P=0.6 110 110.6 112 110 108 ベースライン時 3カ月後 セッション前 セッション後 † p<0.01 3カ月後最大血圧値の低下の差 † P<0.01 3ヵ月後最大血圧値の低下の差 95 図3.健康教室前後における心拍数の推移 拍/分 本研究の結果、音楽および笑いの介入の両 90.0 方による心理的ストレスや血圧値・心拍数の 85.0 80.0 楽と笑いの両方の教室で効果が表れたことは、 P=0.01 75.3 75.0 70.0 低下への効果の可能性が示唆されました。音 82.8 P=0.02 72.7 音楽群 笑い群 69.4 65.0 集団での活動による効果である可能性もあり ますが、音楽と笑いはどちらもそれぞれに心 理的ストレスへの効果が報告されており、そ れぞれに心理的ストレスに作用し、心理的ス 60.0 トレスを減少させ、血圧や心拍の低下につな セッション前 セッション後 がった可能性もあります。今後、年齢に加え てベースラインの血圧を層別したうえでの無作為化を行い、対象者を増やして音楽・笑いの それぞれについて生活習慣の改善との関連についても明らかにし、血圧・心拍数低下に関連 する因子について検討するとともに、長期的な効果の検討し、心理的ストレスの軽減に役立 てていきたいと考えています。 第11節 大阪府と長野県の食・生活習慣の差異-がん予防の観点から- 【目的】大阪府は、全国の中でも生活習慣と関わりの強いがん死亡率が高い状況にあります。 そこで、全がん、肺、胃、肝臓、大腸の各がんの年齢調整死亡率がいずれも低い長野県と大 阪府の生活習慣を比較し、大阪府民のがん予防に役立てることを目的としました。 【方法】大阪府と長野県の平成 19 年国民健康・栄養調査結果等を比較検討しました。 【対象者数】対象者数は大阪府 618 人、長野県 1264 人で、両府県の調査結果の間で男女比は 大差なく、年齢構成は、長野県が 60 歳以上の割合が多くなっていました。 【結果】1)栄養素別摂取量の平均値の比較 大阪府は長野県に比べ、炭水化物(大阪府 261.6g vs 長野県 283.2g 以下同じ)、カリウム (2240mg vs 2681mg)、カルシウム(489mg vs 569mg)、食物繊維(13.6g vs 16.1g)、食塩(10.3g vs 11.8g)他 13 栄養素の摂取量が少なくなっていました(表1)。 2)食品群別摂取量の平均値の比較 大阪府は長野県に比べ、豆類(50.6g vs 63.6g)、種実類(1.5g vs 3.5g)、緑黄色野菜(86.5g vs 137.9g)、その他の野菜(161.0g vs 227.8g)、藻類(11.9g vs 17.4g)、乳類(115.5g vs 125.4g) 他4食品群の摂取量が少なく、肉類(91.7g vs 71.2g)のみ摂取量が多くなっていました(表2)。 96 (表1)栄養素別摂取量平均値の比較(20歳以上 全体) (表2)食品群別摂取量平均値の比較(20歳以上 全体) 栄養素 ( )内は単位を示す エネルギー量 (kcal) *** たんぱく質(g)** 脂質(g) *** 炭水化物(g) カリウム(mg) *** カルシウム(mg) *** マグネシウム(mg)*** *** リン(mg) 鉄(mg)*** 亜鉛(mg) 銅(mg)*** ビタミンA(µgRE) ビタミンD(µg)*** ビタミンE(mg) ビタミンK(µg)*** ビタミンB1(mg) ビタミンB2(mg)* ナイアシン(mgNE)*** ビタミンB6(mg) * ビタミンB12(µg) 葉酸(µg) *** パントテン酸(mg)*** ビタミンC(mg)* コレステロール(mg) 食物繊維(g)*** 食塩(g)* 脂肪エネルギー比率(%)* *** 炭水化物エネルギー比率(%) 動物性蛋白質比率(%) 大阪府 長野県 1884 1996 70.0 73.5 53.4 54.6 261.6 283.2 2240 2681 489 569 244 281 971 1094 8.1 8.9 8.3 8.5 1.12 1.3 685 592 7.4 10.9 9.6 9.9 208 242 1.74 1.77 1.38 1.76 15.1 17.1 1.87 1.82 7.3 8.3 306 353 5.33 5.96 106 125 336 322 13.6 16.1 10.3 11.8 25.4 24.6 55.8 60.6 52.4 50 食品群 大阪府 448.8 47.2 8.0 *** 50.6 豆類 1.5 種実類*** 86.5 緑黄色野菜*** 161.0 その他の野菜*** 果実類 105.6 14.2 きのこ* 11.9 藻類 *** 80.1 魚介類* *** 91.7 肉類 卵類 36.8 115.5 乳類*** 9.7 油脂類** 菓子類 23.1 補助栄養素・特定保健用食品 22.3 穀類* いも類** 砂糖・甘味料 長野県 470.7 55.8 7.4 63.6 3.5 137.9 227.8 105.5 17.6 17.4 89.9 71.2 37.7 125.4 11.2 25.0 14.6 単位は全て(g) *P<0.05 **P<0.01 ***P<0.001 3)朝食の状況 朝食を何も食べていない者や、錠剤のみですませている者の割合に差は見られませんでし たが、大阪府は長野県に比べ、菓子・果物などのみですませている者(6.5% VS 2.5%)、調理 済み食を食べている者(9.9% vs 4.6%)、外食・給食を食べている者の割合が(2.8% vs 1.1%) 多く、家庭食を食べている者の割合が(75.4% vs 88.1%)少なくなっていました。 4)外食(給食・調理済み食品を含む)の状況 大阪府は長野県に比べ、「朝食、昼食を外食する者の割合」が朝食 12.7% VS 10.6% 、昼食 38.0% VS 23.1%で多くなっていました。 5)BMI と運動習慣の状況 「BMI の状況」に差は見られませんでしたが、大阪府は長野県に比べ、「運動習慣ありの者の 割合」が 39.8% VS 27.4%で多くなっていました。 6)飲酒習慣の状況 大阪府は長野県に比べ、「飲酒習慣ありの者の割合」が 21.8% VS 28.8%と少なかったのです が(図1)、飲酒者の「1 日当たりの飲酒量」は、大阪府の方が長野県に比べ「1合以上飲んでい る者の割合」が 59.6% VS 35.7%と多くなっていました(図2)。 飲酒習慣ありの者の割合(図1) 1日当たりの飲酒量の状況(図2) 35 * 28.8 30 25 大阪府 40.4 50.4 9.2 21.8 20 15 長野県 63.3 25.6 10.1 10 5 0 0 大阪府 長野県 * 1合未満 P<0.01 20 40 60 1合以上3合未満 80 100 3合以上 * P<0.001 ※1合とは清酒180mlに換算した値を意味する 97 7)喫煙の状況 「喫煙率」は男女計で見ると差は見られませんでしたが、大阪府の方が長野県と比べ、 「女性 の喫煙率」が(12.6% vs 7.6%)で高くなっていました。 【考察】がん死亡率は、罹患率のみならず、高齢化率、早期発見率(健診受診率)、治療率の 差など多くの因子の影響を受けますが、大阪府と長野県の間で見られた 食生活や飲酒習慣の 差は、両府県のがん死亡率の差を説明するのに矛盾しない結果となりました。 平成19年度大阪府と長野県の悪性新生物75歳未満年齢調整死亡率(人口10万対)の比較 及び本研究からがん死亡率の差に関連すると考えられた因子のまとめ 75歳未満年齢調整死亡率 がん死亡率に関連すると考えられた因子 大阪府 長野県 全がん 食道 胃 大腸 肝及び肝内胆管 気管、気管支及び肺 乳房 前立腺 97.3 4.8 14.5 11.5 12.1 18.0 10.4 2.2 食品・栄養素 72.7 飲酒量↑↑↑ 2.8 飲酒量↑↑↑ 野菜↓↓ 9.7 <塩・塩蔵品↑↑> 野菜↓ 9.2 飲酒量↑↑↑ カルシウム↓ 6.2 飲酒量↑↑↑ 12.1 9.5 大豆製品↓ 2.9 <大豆製品↓> その他 喫煙(女性)↑↑↑ 喫煙(女性)↑↑↑ 喫煙(女性)↑↑↑ 喫煙(女性)↑ <運動↓> 喫煙(女性)↑↑ 喫煙(女性)↑↑↑ 喫煙(女性)↑ ※↑(上向き矢印)はがん発生の促進効果ありを意味し、 ↓(下向き矢印)はがん発生を抑制する効果があることを意味する (↑↑↑、↓↓↓:確実)(↑↑、↓↓:ほぼ確実)(↑、↓:可能性あり) 赤字は大阪府の方が多かった項目。青字は大阪府の方が少なかった項目 < >は逆の関連がみられたもの 出典:国立がん研究センターがん対策情報センター 参考資料:厚生労働省研究班による多目的コホート研究の成果(2008年) 第12節 都市部金融系男性勤労者の高血圧と生活実態 【目的】ストレスの多い労働環境や生活習慣は、循環器疾患の発症や予後にも関係している といわれています。昨年度、本学会で金融系男性勤労者にストレス・うつが多い傾向がみら れ、血圧値においても他の業種に比べて高いことを報告しました。今回は金融系男性の血圧 レベルと生活習慣との関連を分析したので報告します。 【対象と方法】平成20年度に当センターで健診を受診した金融系男性 1232 名(年齢 44 歳 ±11.3 歳)を対象としました。問診票より、生活習慣(食事・運動・飲酒・喫煙等)、就労 状況(通勤時間・就労時間等)を聞き取り、血圧高値(最大血圧値≧140mmH gand/or 最小血 圧≧90mmHg、または降圧剤治療中)の有無別に比較しました。 【結果・考察】血圧高値群(343 人)の平均値は、年齢 50.5 歳、BMI25.5kg/m2、ウエスト 89.9cm、労働時間 49.1 時間/週、通勤時間 124.7 分でした。血圧正常群(889 人)は年齢 43.0 歳、BMI23.1kg/m2、ウエスト 83.2 cm、労働時間 50.1 時間/週、通勤時間 118.8 分でした。 生活習慣では、血圧高値群は正常群に比して、飲酒、早食い、濃い味つけ、醤油等を使う 頻度が有意に高いこと、生活習慣の改善意欲では、血圧高値群は正常群に比して、減塩行動、 間食・糖分の摂り方に注意、1ヶ月以内に減量したい、禁煙の割合が比較的高いことがわか りました。 98 また、血圧高値群を軽症群(140/90mmHg 以上 160/100 mmHg 未満かつ非服薬) 、中等症以上 群(160/100 mmHg 以上かつ非服薬) 、服薬群(血圧値に依らず降圧剤服用中)に分類すると、 血圧高値群に占める割合は、軽症群 42%、中等症以上群 15%、服薬群 42%でした。 血圧高値群を肥満(ウエスト≧85cm または BMI≧25kg/m2)の合併の有無に分けて生活習 慣を比較すると、肥満の血圧高値群(168 人)は非肥満の血圧高値群(175 人)に比して、労 働時間週 60 時間以上、満腹まで食べる、乳製品・脂肉類多い、早食い、喫煙が有意に多く見 られました。逆に非肥満の血圧高値群は肥満の血圧高値群に比して、飲酒の割合が有意に大 きく、運動・減量実行中が多く占めていました。 また、非肥満の血圧高値群中の軽症群では、飲酒 92%、ストレスあり 52%、労働時間 60 時 間/週以上 22%、遅い夕食 63%、野菜少ない 77%といった生活習慣が比較的多くなっていま した。 *:P<0.05, ***:P<0.01:両群の差の検討 99 第13節 いびきとうつ症状・怒りの表現方法との関連 睡眠呼吸障害の主症状であるいびきは、高血圧や糖尿病、高脂血症等の代謝障害を引き起 こし、その後の心疾患や脳血管疾患発症とも関連することがいくつかの研究で示されていま すが、近年、そのような身体的疾患のみならず、うつ等心理的疾患とも関連することが欧米 を中心に報告されています。また、近年わが国においては、うつ病と関連する自殺が中高年 で増加してきており、大きな社会的問題として注目されています。一方、怒りの表現方法に ついては、未だわが国での報告は少ないものの、怒りを内にためる傾向は高血圧と関連が強 く、うつ病と同じく循環器疾患リスクとして知られています。 大阪府立健康科学センターでは、この睡眠や心理的要因による健康影響を重要視し、身体 測定に限った健康ドックのみならず、10 年前からストレスドック(心身リフレッシュコース) を開設し、受診者に対し、身体的・心理的症状や、睡眠に関する問診、測定を行っています。 そのデータをもとに最近9年間(2001 年 12 月から 2009 年3月)の受診者を対象に、日本人 におけるいびきとうつ症状、怒りの表現方法といった心理的要因との関連を検討しました。 対象人数は男女 979 人(男性 338 人、女性 641 人)で、対象者の主な職業構成は、教員 51% (男性 44%、女性 55%)、一般事務 24%(男性 26%、女性 24%)です。 いびきの頻度は、 「なし」から「ほぼ毎日(週6~7回)」の4段階で聴取し、 「わからない」 と 回 答 し た 人 を 除 い た 777 人 に つ い て 解 析 を 行 い ま し た 。 う つ 症 状 は 、 Center for Epidemiological Self-depression Scale (CES-D)を使用して測定し、≥17 点をうつ症状あ りとし、さらにより重症が疑われる≥30 点との関連についても検討しました。怒りの表現方 法は Spielberger らが開発した怒りの表現方法に関する質問紙によりコア化し、怒りを内に ためる傾向あり(≥ 20 点) 、怒りを外に表出する傾向あり(≥ 15 点)として、いびきとの関 連を評価しました。 その結果、男女ともいびきの頻度が高いほど、うつ症状、怒りを内にためる程度が高いこ とが分かりました(表1) 。いびきの頻度と怒りを外に出す程度との間には関連は見られませ んでした。更に、いびきの頻度や心理的要因に影響を与えると思われる、年齢、BMI(Body Mass Index;体格指数)、飲酒量、喫煙量、閉経の有無(女性のみ)を調整した多重ロジスティック 分析の結果、いびき「なし」と比較したうつ症状(CES-D17 点以上)ありのリスクは、男性 ではいびきの頻度「ほぼ毎日」いびきをかく人で 2.7 倍高く、いびきをかく頻度が高いほど そのリスクが高く、女性では、頻度に依存したリスクの増加は見られませんでしたが、 「週1 ~5回」いびきをかく人で、うつ症状のリスクが 1.8 倍高くなっていることが認められまし た(図1)。同様に、より重症のうつ症状(CES-D30 点以上)ありのリスクはいびきを「ほぼ 毎日」かく男性で 2.7 倍、 「週1~5回」 「ほぼ毎日」いびきをかく女性ではそれぞれ 2.9 倍、 2.6 倍と高く、男女ともいびきの頻度とうつ症状の関連が示されましたが、女性ではより重 症のうつ症状とのみ量反応的な関連をすることが分かりました(図1) 。怒りの表現方法につ いては、男性のみでいびきの頻度が増すほど怒りを内にためる傾向が高いことが示されまし た(図2) 。 以上の結果から、今回調査した地域、職域の日本人対象者では、男女ともいびきとうつ症 状との関連が示され、これは海外の先行研究と一致します。いびきと怒りを内にためる傾向 との関連はこれまでほとんど報告がありませんが、今回、日本人男性においてその関連が認 100 められました。女性については、いびきの頻度と怒りを内にためる傾向との間に量反応的な 関連は見られませんでしたが、これは女性で毎日いびきをかく割合が少なかったためである 可能性があります。いびきとうつ、怒りの表現方法との関連における考えうるメカニズムと しては、いびきによる睡眠構築の障害や、低酸素血症による血管内皮機能の低下を介した大 脳機能の変化などが考えられます。 結論として、本研究では男女とものいびきの頻度が高いほどうつ症状を有する傾向があり、 男性ではいびきの頻度と怒りを内にためることとの関連が示されました。いびきがうつや怒 りの表現方法に影響を与えている可能性があり、うつ病への移行や循環器疾患リスク上昇さ せていることも考えられるため、今後、縦断研究により因果関係の検証が必要であると思わ れます。 表 1.いびきの頻度別対象者属性 男性 いびきの頻度 なし <1/週 女性 1-5回/週 ほぼ毎日 p value なし <1/週 1-5回/週 ほぼ毎日 p value N=182 N=107 N=132 N=69 N=182 N=107 N=132 N=69 年齢(歳) 44.3 46.1 48.2 47.4 0.04 46.1 46.4 47.9 50.1 0.01 BMI(kg/m 2) * 22.8 23.3 23.9 25.2 <0.001 21.5 21.9 22.7 24.2 <0.001 喫煙割合(%) * 24.1 23.9 23.1 21.8 0.99 8.1 6.4 10.1 15.8 0.19 飲酒割合(%) * 59.1 66.5 64.1 61.7 0.85 37.3 35.7 42.1 48.2 0.33 - - - - - 36.3 35.9 41.1 41.9 0.49 12.8 11.6 14.6 18.7 <0.001 13.6 13.9 17.6 16.0 0.002 内にためる(点) 15.7 15.6 17.2 17.8 0.003 15.9 15.9 17.4 16.6 0.01 外に出す(点) 12.4 12.4 12.4 12.8 0.76 12.1 12.0 12.8 12.8 0.09 教員(%) 45.8 53.6 43.7 33.7 0.12 53.9 58.2 59.8 54.4 0.73 一般事務(%) 30.7 17.4 25.3 29.5 0.31 22.2 22.1 21.1 24.4 0.96 閉経(%) * うつ傾向 * CES-D得点(点) 怒り * 現在の職業 * 図1.いびきの頻度別うつ症状の多変量調整オッズ比 図2.いびきの頻度別うつ症状の多変量調整オッズ比 2.5 2.0 1.5 1.0 【男性】怒りを外に出す 【男性】怒りを内に溜める 0.5 0.0 2.5 2.0 1.5 1.0 【女性】怒りを外に出す 【女性】怒りを内に溜める 0.5 0.0 第14節 いびきと循環器疾患発症に関する住民を対象とした大規模縦断研究 睡眠呼吸障害の主症状であるいびきは、高血圧や糖尿病、高脂血症等の代謝障害を引き起 こし、その後の心疾患や脳血管疾患発症とも関連することが欧米を中心に報告されています。 日本でも、睡眠呼吸障害と高血圧や糖尿病との関連が報告されてきていますが、睡眠呼吸障 害と循環器疾患発症との関連を縦断的に調べた研究はまだありません。 大阪府立健康科学センターでは、この睡眠による健康影響を重要視し、秋田県 I 町、大阪 101 府Y市、茨城県C市での循環器健診の中に、睡眠、特にいびきに関する問診を平成14年よ り追加し、先駆的に睡眠呼吸障害スクリーニングを行ってきました。そのデータをもとに、 いびきの頻度(ほぼ毎日、時々、なし、分からない)とその後の循環器疾患(脳卒中、虚血 性心疾患)の発症との関連を検証しました。対象者は、秋田県I町、大阪Y市で 2001-2005 年、茨城県 C 市で 2000~2004 年に循環器健診を受診した 35~79 歳の住民とし、既に循環器 疾患を罹患していた人やいびきの頻度について「分からない」と回答した人などを除いた 7,387 人(男性 2,819 人、女性 4,568 人)について追跡調査を行いました。 年齢で調整した、循環器健診受診時の対象者の属性を性別いびきの頻度別に示した表を下 記に示します(表1) 。その結果、いびきの頻度が高いほど、BMI、血圧、血糖値、閉経割合、 飲酒割合などが高いことが示されました。いびきの頻度や循環器疾患の発症に影響を及ぼす と考えられる年齢、収縮期血圧、降圧剤服用の有無、糖尿病・高脂血症の有無、閉経の有無 (女性のみ) 、喫煙状況、飲酒状況、地域を調整し、いびきの頻度と循環器疾患発症率との関 連を検討した結果、女性では、いびきの頻度が高いほど循環器疾患の発症率が高いことが示 されましたが、男性ではそのような関連は見られませんでした。さらに女性について BMI を 調整すると、その関連が弱まりました。これらの結果から、日本人女性においていびきは循 環器疾患の発症リスクを高めることが示され、その関連には BMI が一部介在していることが 示されました。 女性におけるこれらの結果は、これまでの海外の研究結果と一致します。習慣的ないびき は睡眠時無呼吸症候群を含む睡眠呼吸障害を有することが多く、今回の結果も、習慣的ない びきの中に中等症から重症の睡眠呼吸障害も含まれていたことが反映されている可能性があ ります。睡眠呼吸障害と循環器疾患発症との関連のメカニズムは未だ完全には分かっていま せんが、睡眠呼吸障害では、睡眠中頻回な無呼吸や低呼吸を繰り返すことにより、低酸素血 症と過換気が繰り返され、交感神経の活性化、睡眠構造の変化などを介して、血圧の上昇、 血糖値の上昇、インスリン抵抗性、脂質代謝異常などが引き起こされ、循環器系に影響を及 ぼすことが示唆されています。 いびきや睡眠呼吸障害の原因の一つに肥満が挙げられますが、循環器疾患発症のリスクで ある肥満の少ない日本人でも、いびきが循環器疾患発症に寄与することが示されました。 今後、より大規模で長期的な調査を行うことにより、いびきがどのような循環器疾患の発 症と関連が強いのかを明らかにするとともに、パルスオキシメーターや睡眠ポリソムノグラ フィーなどの客観的な指標を用いてそれらの関連を詳細に検証することが必要と思われます。 (表1) 性別いびきの頻度別の対象者属性 a 男性 いびきの頻度 女性 時々 毎日 n=1 869 57.0 ( 0.3 ) n= 2271 56.2 ( 0.2 ) n=4 28 57.6 ( 0.5 ) 22.6 ( 0.1 ) 23.5 ( 0.1 ) 時々 年齢(歳) n =708 63.0 ( 0.4 ) n= 1456 59.0 ( 0.3 ) BMI(kg/m2) 収縮期血圧(mmHg) ( 0.1 ) 23.6 ( 0.1 ) 24.7 ( 0.1 ) <0.001 132.4 ( 0.6 ) 133.0 ( 0.4 ) 133.7 ( 0.6 ) 0.29 拡張期血圧(mmHg) 80.7 81.6 ( 0.3 ) 83.6 ( 0.4 ) <0.001 降圧剤服用 22% 22% 25% 0.20 高血圧b 28% 28% 32% 0.09 糖尿病c 11% 11% 10% 0.90 4% 高脂血症d 喫煙率 16% 18% 18% 0.60 18% 43% 47% 46% 0.39 5% 飲酒率 65% 74% 74% <0.001 閉経後 - - - - a 22.9 ( 0.4 ) 毎日 p value n=6 55 58.3 ( 0.4 ) <0.001 年齢調整後の平均値(標準誤差)及び割合 b 高血圧:?160/100mmHg かつ/または治療中. c 102 なし なし 糖尿病:空腹時血糖?126mg/dl または非空腹時血糖?200mg/dl かつ/または治療中. d 高脂血症:総コレステロール(男性)?240mg/dl、(女性)?260 mg/dl かつ/または治療中. p value 0.01 25.0 ( 0.2 ) <0.001 126.8 ( 0.4 ) 129.1 ( 0.3 ) 131.0 ( 0.8 ) <0.001 75.8 ( 0.2 ) 78.2 ( 0.2 ) 79.7 ( 0.5 ) <0.001 17% 20% 26% <0.001 20% 23% 30% <0.001 6% 8% 0.003 20% 23% 0.05 6% 8% 0.08 15% 18% 20% 0.004 66% 70% 71% <0.001 (図1)無調整、年齢調整、多変量調整後のいびきの頻度別 循環器疾患発症のハザードリスク比(女性) p for trend=0.01 4.5 * * p for trend=0.60 3.0 p for trend=0.01 4 (図2)無調整、年齢調整、多変量調整後のいびきの頻度別 循環器疾患発症のハザードリスク比(男性) p for trend=0.95 2.5 3.5 p for trend=0.06 3 無調整 p for trend=0.12 2.5 年齢調整 2 多変量調整1 1.5 1 p for trend=0.82 2.0 1.5 多変量調整2 1.0 *p<0.05 0.5 無調整 年齢調整 p for trend=0.81 多変量調整1 多変量調整2 0.5 0.0 0 なし ときどき なし 毎日 多変量調整1:年齢、地域、飲酒状況、喫煙状況、収縮期血圧値、降圧剤服薬の有無、 糖尿病・高脂質血 症の有無、閉経の有無を調整. 多変量調整2: 上記に加え、BMIを調整. ときどき 毎日 多変量調整1:年齢、地域、飲酒状況、喫煙状況、収縮期血圧値、降圧剤服薬の有無、 糖尿病・高脂質血 症の有無を調整. 多変量調整2: 上記に加え、BMIを調整. <詳細な健康度測定・検査技法の開発> 第15節 ドック受診者の頸動脈の動脈硬化進行に及ぼす因子の検討 【目的】脳梗塞、心筋梗塞といった動脈硬化性疾患は、公衆衛生的にもその予防が重要視さ れています。しかしながら、その基盤となる血管の動脈硬化を進める因子について、追跡調 査で明らかにした成績は多くありません。そこで動脈硬化の指標である頸動脈エコー所見の 経年変化とそれに関連する危険因子を検討しました。 【対象】2001 年4月~2010 年3月に実施したドックコース・労災二次健診の受診者で、1年 以上の期間をおいて2回以上頸部エコー検査を実施した男性 159 名(初回時平均年齢 56 歳) を対象としました。平均の観察期間は 3.7 年でした。 【方法】頸動脈エコー検査時に、超音波診断装置の計測機能を用いて頸動脈の内膜・中膜複 合体という血管壁の厚さの最大値(最大 IMT)を計測しました。そして初回検査時と最終の 検査時の最大 IMT の差を経過年数で割った値を動脈硬化進行度の指標とし、以下の3群に区 分し、各危険因子との関連を検討しました。 A群:変化なし又は減少 B群:軽度増加(1年あたり 0.1mm 以上 0.2mm 未満の増加) C群:増加(1年あたり 0.2mm 以上の増加) 図1 頸動脈の動脈硬化が進んだ例(40 歳代男性) 初診時 6年後 血管の壁が厚 くなっていま した。 103 【結果】1、最大IMTの平均値の変化をみますと、総頸動脈(心臓に近い部分)よりも内 頸動脈(脳に近い部分)の方の平均値が高く、両方とも初回よりも最終受診時のほうが平均 値が上がっていました(図2) 。 図2 初回との差 ***:p<0.001 またそれぞれの部分でA~C群の割合を検討したところ、総頸動脈は8割以上が「変化な し」のA群ですが、内頸動脈ではA群が6割程度とやや低く、B群やC群の割合が高い傾向 がみられました(図3) 。すなわち脳に近い部分の血管ほど動脈硬化が進みやすいことがわか りました。 図3 最大IMT変化区分別頻度 2、総頸動脈と内頸動脈の IMT 増加(動脈硬化をすすめる)因子を探るため、最終検査時の 主な健診所見を3群間で比較したところ、総頸動脈の変化別では HDL コレステロール値がA群に比べ C群で低値を示しました。また内頸動脈の変化別では最大血圧値がA群に比べB、C群で高 値を示しました。 さらにこの最終検査時の検診所見をもとに、A群を「変化なし」 、B群・C群を「増加」と して多変量解析という統計手法で解析した結果、総頸動脈に HDL コレスレロールが、内頸動 脈に最大血圧値が IMT 増加の有意な関連要因となりました(表1) 。 すなわち男性の動脈硬化の進行は、HDL コレステロールと最大血圧値の影響が大きいと考えられ、 これらの因子をコントロールすることが動脈硬化の進行を抑えることに効果的であると考え られました。 104 表1 IMT 増加の関連要因 ―多重ロジスティックモデルによる多変量解析― 総頸動脈変化の関連要因(最終検査時) HDL コレステロール(㎎/dl) P値 オッズ比 95.0% 信頼区間 <0.05 0.96 0.92~1.00 内頸動脈変化の関連要因(最終検査時) 最大血圧(㎜ Hg) 従属変数 説明変数 P値 オッズ比 95.0% 信頼区間 <0.01 1.03 1.01~1.05 A 群を対照群:0、B 群と C 群を増加群:1 年齢、BMI、HDL コレステロール、LDL コレステロール、最大血圧値、ヘモグロビン A1c、 ブリンクマン指数 *表には有意な要因のみ示しています。 第16節 : : ドック受診者におけるメタボリックシンドロームと冠動脈石灰化との 関連についての検討 【目的】内臓脂肪型肥満によるメタボリックシンドロームが動脈硬化性疾患のリスクファク ターと考えられています。そこで、動脈硬化所見の一つである血管壁の石灰化に着目し、冠 動脈石灰化と内臓脂肪型肥満、メタボリックシンドロームとの関連について断面的に検討し ました。 【対象】2005 年から 2009 年度に当センター循環器系ドックコースを受診した男性 273 名 (58.9±8.5 歳)、女性 346 名(59.9±7.7 歳)を検討の対象としました。 【方法】冠動脈石灰化は、3㎜厚でスライスした CT 画像を NetraMD(Sclmgee.Inc)で解析 しました。また、内臓脂肪面積は、臍部の CT 画像から FatScan(N2 システム株式会社製)に より求め、内蔵脂肪面積が 100cm2 以上の者を内臓脂肪型肥満と定義しました。 【結果】冠動脈石灰化は男女とも年齢が高いほどその割合が高くなりました(図1、2)。内臓 脂肪型肥満とメタボリックシンドロームの割合は、女性では年齢が高いほど大きくなりまし たが、男性では内臓脂肪型肥満は、40 歳代において最も高く、メタボリックシンドロームは 年齢に関係なくほぼ一定の割合でした。冠動脈石灰化の頻度は、男性では内臓脂肪型肥満の ある群とない群で差を認めませんでした。女性においては内臓脂肪型肥満のある群が無い群 に比べ高い傾向にありました(図3、4)。また、男女ともメタボリックシンドロームの有る群 では無い群に比べて冠動脈石灰化の頻度は高い傾向にありました(図5、6)。 図1 70.0 冠動脈石灰化、内臓脂肪型肥満とメタボリッ クシンドロームを有するものの割合(男) 図2 冠動脈石灰化、内臓脂肪型肥満とメタボリッ クシンドロームを有するものの割合(女) 60.0 60.0 50.0 50.0 40.0 40.0 冠動脈石灰化 冠動脈石灰化 内臓脂肪 内臓脂肪 30.0 メタボ 30.0 メタボ 20.0 20.0 10.0 10.0 105 105 0.0 0.0 40 40 50 60 年齢層 70 50 60 総計 年代 70 総計 図3 内臓脂肪型肥満の有無別にみた冠動脈石灰化 の頻度(男) 図4 70.0% 内臓脂肪型肥満の有無別にみた冠動脈石灰化 の頻度(女) 90.0% 80.0% 60.0% 70.0% 50.0% 60.0% 40.0% 有 無 30.0% 50.0% 有 無 40.0% 30.0% 20.0% 20.0% 10.0% 10.0% 0.0% 0.0% 40 50 60 70 総計 40 50 60 図5 70 総計 年代 年代 メタボリックシンドロームの有無別にみた 冠動脈石灰化の頻度(男) 図6 90.0% 80.0% 80.0% 70.0% 70.0% メタボリックシンドロームの有無別にみた 冠動脈石灰化の頻度(女) 60.0% 60.0% 50.0% 50.0% 有 無 有 40.0% 無 40.0% 30.0% 30.0% 20.0% 20.0% 10.0% 10.0% 0.0% 0.0% 40 50 60 70 40 総計 50 60 70 総計 年代 年代 冠動脈石灰化との有意の関連要因を多変量解析を用いて検討した結果、女性では、年齢と 高血圧が、男性では、年齢、脂質異常とブリンクマンインデックスがそれぞれ有意の関連要 因となりました(表1)。内臓脂肪型面積の高値は男女とも有意の関連因子とはなりませんで した。 表1 冠動脈石灰化(0:なし、1:あり)の関連要因 ー多重ロジスティックモデルによる多変量解析ー <男性> 年齢 偏回帰係数 B 0.071 オッズ比 1.074 オッズ比の95.0% 下限 1.038 信頼区間 上限 1.111 有意確率 <0.001 高血圧の有無 0.141 1.151 0.664 1.996 0.616 耐糖能異常の有無 0.367 1.444 0.839 2.484 0.185 脂質異常の有無 内臓脂肪面積≧100 ブリンクマンインデックス≧400 106 0.609 1.838 1.027 3.290 <0.05 -0.366 0.693 0.396 1.213 0.199 0.826 2.284 1.349 3.866 <0.05 偏回帰係数 B 0.072 <女性> 年齢 オッズ比 1.075 オッズ比の95.0% 下限 1.034 信頼区間 上限 1.117 有意確率 <0.001 高血圧の有無 0.648 1.911 1.088 3.359 <0.05 耐糖能異常の有無 0.309 1.363 0.794 2.338 0.261 脂質異常の有無 0.276 1.318 0.620 2.803 0.473 内臓脂肪面積≧100 0.434 1.543 0.784 3.036 0.209 ブリンクマンインデックス≧400 0.126 1.134 0.346 3.721 0.835 共変量に年齢、高血圧、耐糖能異常、脂質異常、内臓脂肪面積とブリンクマンインデックスを用いた場合 【まとめ】冠動脈石灰化には、男性では脂質異常と喫煙が、女性では高血圧がそれぞれ関連 していました。今後の追跡調査による確認が必要であると考えます。 第17節 ドック受診者における冠状動脈石灰化の経年変化について 【目的】近年、突然死を引き起こす、生活制限をせざるを得なくなる心筋梗塞や狭心症 が、脂肪分の摂りすぎや運動不足など生活習慣の欧米化にともない、都市部の壮年男性 を中心に増えつつあります。今回、心筋梗塞や狭心症をもたらす心臓の冠状動脈の動脈 硬化の1つの指標である冠状動脈の石灰化量を単純 CT 検査において測定し、複数回受 診した受診者の石灰化スコアの変化量と関連する因子を検討しました。 【対象】2001 年から 2003 年に心臓 CT 検査を受け、再度 2009 年度に同検査を受けた男 性 28 名(平均年齢 59.0 歳±9.4)女性 40 名(平均年齢 62.7 歳±7.8)を対象としまし た。また、各リスク因子の基準は 高血圧(最高血 140mmHg 以上 and/or 最低血圧 90mmHg 以上または降圧剤服用中) 、高コレステロール血症(総コレステロール 220mg/dl 以上 または治療中)、糖代謝異常(HbA1c 5.6%以上または治療中)、高尿酸血症(尿酸 7.0 mg/dl以上または治療中)としました。 【方法】冠状動脈石灰化スコアは Aquilion(TOSHIBA 社製)にて、心電同期シングルスキャン モードで3mm スライスした CT 画像を NetraMD(Sclmgee,Inc)で求めました。スコアリング のソフトのアルゴリズムは Agatston 法を用いています。 【結果】男性では、女性に比べ初回時から石灰化スコアが高い傾向でした。また、石灰化ス コアの増加量の平均値も女性に比べ大きい傾向でした。 (図略) 冠状動脈の石灰化の進んだ例(60歳代男性) 初診時 7年後 石灰化 (白い点) が増えて いました。 107 初診時の検査所見と石灰化スコアの変化について検討した結果、男性では高血圧、糖代謝 異常、高尿酸血症がある群では、石灰化スコア量が増えていました。 (図1)女性では高血圧 と喫煙経験のある群では、ない群に比べて石灰化スコアは有意に増加していました。 (図2) また男女とも複数の因子をもっていると石灰化スコアは増加傾向にありました。 図1 動脈硬化要因を有する者の石灰化スコアの変化 図2 動脈硬化要因を有する者の石灰化スコアの変化 (女性) (男性) 500 1000 800 Δ石灰化 ス コア Δ石灰化ス コア 400 300 200 P>0.05 P>0.05 P>0.05 600 400 200 100 0 ‐ 0 ‐ + 高コレステロー ル血症 ‐ + 高血圧 ‐ + 糖代謝異常 ‐ + 高尿酸血症 ‐ + 喫煙経験 ‐ + 複数因子 + 高コレステロー ル血症 ‐ + 高血圧 ‐ + 糖代謝異常 ‐ + 高尿酸血症 ‐ + 喫煙経験 動脈硬化は加齢による影響もあることから、年齢の影響を除くために石灰化スコアの増加 量と各因子の関連について重回帰分析による多変量解析を行ったところ、男性では加齢とは 関係なく、糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)の高いことが、女性ではH DLコレステロールの低いこと及び喫煙経験が有意に冠状動脈の石灰化を進める因子がある ことが示されました。 (図3) 図3 石灰化スコアの増加量(2回目-初回)と各因子との関連 ―重回帰分析による多変量解析―(図3) (男性) 偏回帰係数 年齢 ΔHDLコレステロール ΔHbA1c値 喫煙経験(0:なし 1:あり) (女性) 0.265 0.200 0.002 0.655 -0.120 0.991 P<0.001 0.569 偏回帰係数 年齢 ΔHDLコレステロール ΔHbA1c値 喫煙経験(0:なし 1:あり) 有意確率 0.098 -0.378 0.142 0.331 有意確率 0.565 P<0.05 0.402 P<0.05 従属変数:Δ石灰化スコア 説明変数:性別(1:男性 2:女性)、年齢、ΔHDLコレステロール値、ΔHbA1c値、喫煙経験(0:なし 1:あり) 今後、さらに症例数を増やし、冠状動脈石灰化の進行に及ぼすリスク因子の影響を明らか にしたいと考えています。 108 ‐ + 複数因子 第18節 閉経女性の頸動脈の動脈硬化進行に関連する食事因子の検討 【目的】心・血管系疾患は閉経前の女性には少ないですが、閉経後は増加します。閉経後の 女性の動脈硬化の進行に関連する因子を探るため、動脈硬化の指標である頸動脈エコー所見 の経年変化とそれに関連する危険因子、食事因子について検討しました。 【対象】平成13年から17年3月に循環器病予防ドック(初回)を受診した者 581 人のうち、 21年9月から23年3月までに再受診した女性 91 人の中で、再受診時に閉経していた 87 名(再受診時平均年齢 70.5 歳、平均経年期間7年)。 【方法】1年あたりの頸動脈の内膜・中膜複合体厚(IMT)の変化量を動脈硬化進行度の指標と し、IMT の変化量が+0.1mm 未満を変化なし群、+0.1mm 以上を増加群としました。今回は特に 増加群の多かった右内頸動脈 IMT について身体的な危険因子、及び食物摂取頻度調査(FFQ) の結果を検討しました。 表1 表2 対象者の頸動脈 IMT の変化状況 計測部位 変化なし(人) 増加(人) 平均変化量(mm) 右総頸動脈 85 2 0.016±0.031 右内頸動脈 56 31 0.078±0.116 左総頸動脈 84 3 0.018±0.035 左内頸動脈 75 12 0.044±0.060 表3 BMI 初回 対象者の頸動脈 IMT の変化状況 変化なし群 増加群 合計 人数 56 31 87 2 χ 検定 初回 年齢 BMI 62.4 22.2 65.6 22.8 63.5 22.4 p=0.043 再受診時 年齢 BMI 69.4 21.9 72.7 22.8 70.5 22.2 p=0.034 再受診時の2群間の検査項目の平均値の比較 変化なし群 2 kg/m 増加群 総コレステロール 変化なし群 mg/dl 増加群 HDL-コレステロール 変化なし群 mg/dl 増加群 LDL-コレステロール 変化なし群 mg/dl 増加群 トリグリセライド 変化なし群 mg/dl 増加群 HbA1c 変化なし群 (ヘモグロビンA1c) % 増加群 最大血圧 変化なし群 mmHg 増加群 最小血圧 変化なし群 mmHg 増加群 N 56 31 56 31 56 31 56 31 56 31 56 31 56 31 56 31 初回 再受診時 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 22.2 ± 2.2 21.9 ± 2.4 23.0 ± 2.6 22.8 ± 2.4 222.9 ± 31.0 216.1 ± 37.6 221.6 ± 33.1 220.3 ± 33.1 67.7 ± 14.5 *** 73.0 ± 13.9 *** 57.0 ± 11.9 61.2 ± 13.5 132.9 ± 33.1 122.4 ± 37.0 * 144.5 ± 31.8 138.1 ± 31.3 87.3 ± 39.1 83.7 ± 30.2 ** 101.6 ± 37.9 104.8 ± 38.8 5.0 ± 0.5 5.3 ± 0.4 5.3 ± 1.3 5.3 ± 0.6 119.0 ± 13.6 119.3 ± 10.0 ** 124.9 ± 13.2 126.5 ± 13.2 69.0 ± 8.2 68.5 ± 8.7 71.5 ± 9.4 69.0 ± 9.2 * p<0.05、**p<0.01、***p<0.001 初回は増加群が変化なし群に比べ、HDL コレステロール平均値が有意に低かったですが、その他の 項目は2群間に有意な差はありませんでした。再受診時は増加群が変化なし群に比べ、HDL コ レステロール平均値が有意に低く、LDL コレステロール、トリグリセライド、最大血圧の平均値が有意に高いでし た。再受診時の治療者の割合は2群間に差はありませんでした。 LDL コレステロール値、トリグリセライド値、最大血圧値の階層別割合は、初回は 2 群間に有意な差はな いですが、再受診時には変化なし群が増加群に比べ、高値者の割合が有意に少ないでした。 HDL コレステロール値の階層別割合は初回、再受診時とも 2 群間で有意な差が認められました。 109 食品群別摂取量は初回のその他の野菜摂取量が変化なし群が増加群に比べて有意に多いで した。再受診時の食品群別摂取量には2群間に有意な差はありませんでした。 再受診時の LDL コレステロール値は豆類摂取量、その他の野菜摂取量と負の相関が油脂類摂取量と 正の相関が認められました。 HDL コレステロール値は肉類摂取量と果物摂取量増加と正の相関が、 トリグリセライド値は菓子エネルギーと正の相関が認められました。 表4 再受診時の血清脂質の値と食事関連因子 (脂質異常症治療中を除く54名) 再受診時 トリグリセライド LDL-chol HDL-chol 相関係数 P値 相関係数 P値 相関係数 P値 肉類摂取量 -0.039 0.782 0.340 0.013 -0.050 0.725 再 豆類摂取量 -0.325 0.018 0.009 0.951 -0.168 0.230 受 その他の野菜 -0.278 0.044 0.158 0.258 -0.045 0.747 診 油脂類摂取量 0.322 0.019 0.133 0.344 0.242 0.081 時 菓子エネルギー 0.112 0.424 -0.157 0.263 0.272 0.048 肉類摂取量 -0.072 0.610 -0.064 0.648 0.129 0.356 変 果物摂取量 0.212 0.127 0.316 0.021 0.010 0.945 化 -0.242 0.081 -0.278 0.044 -0.083 0.557 量 いも類摂取量 油脂類摂取量 0.280 0.042 0.052 0.713 0.182 0.192 年齢調整 油脂類の摂取量の増加が、右内頸動脈 IMT の増加に影響を与えていると考えられます。 表5 重回帰分析による右内頸部動脈 IMT 変化量と油脂類、肉類摂取変化量との関連 (脂質異常症治療中を除く54名) 標準化回帰係数 P値 油脂類摂取変化量 モデル1 モデル2 肉類摂取変化量 モデル1 モデル2 0.357 0.294 0.006 0.026 0.291 0.210 0.022 0.096 モデル1:再受診時LDL-c、HDL-c、TG、年齢で調整 モデル2:再受診時LDL-c、HDL-c、TG、年齢と油脂類(肉類)摂取変化量で調整 図1 110 右内頸動脈 IMT 増加例 <初回> H16.7.21 61歳 身長 153.0cm 体重 47.4kg BMI 20.2 HDL-c 64mg/dl LDL-c 171mg/dl TG 87mg/dl HbA1c 5.1% 血圧 108/64mmHg <再受診時> ・栄養素等摂取状況 エネルギー1550kcal 脂肪エネルギー比率30% 食塩11.2g ・栄養素等摂取状況 エネルギー1300kcal 脂肪エネルギー比率30% 食塩9.5g ・食品群別摂取量 肉類37g 魚介類74g 卵類26g 豆類28g 乳製品415g 緑黄色野菜54g その他の野菜126g 果物91g 油脂類2g 菓子エネルギー276kcal ・食品群別摂取量 肉類57g 魚介類64g 卵類4g 豆類38g 乳製品225g 緑黄色野菜116g その他の野菜174g 果物46g 油脂類23g 菓子エネルギー27kcal H22.12.17 67歳 身長 151.3cm 体重 48.5kg BMI 21.2 HDL-c 69mg/dl LDL-c 174mg/dl TG 121mg/dl HbA1c 5.2% 血圧 110/70mmHg 【考察】右内頸動脈 IMT の変化なし群では増加群に比べ、再受診時に LDL コレステロール、トリグリセラ イド、最大血圧の高値者が有意に少ないことから、これらの値を適正に保つことが重要と考え られました。さらに豆類や肉類、油脂類などの適正摂取など、食事内容を改善して血清脂質 の値を適正に保つことが、また正常値内であっても HDL コレステロールはより高めに、トリグリセライド はより低めに維持することが閉経女性の動脈硬化の進行を遅らせるのに有効ではないかと考 えられました。 第19節 心理的ストレス負荷に対する性別、年齢別の血圧、心拍数、自律神経活 動および末梢血流量の反応性の比較 心理的なストレスと循環器疾患発症との関連には、性差・年齢差があると報告されていま す。しかし、心理的ストレス負荷に対する循環器系の反応についての大規模な研究は未だ多 くはありません。 大阪府立健康科学センターでは、循環器疾患と心理的ストレスやそれに関連する自律神経 活動の重要性に着目し、身体測定に限った健康ドックのみならず、約 10 年前からストレスド ック(心身リフレッシュコース)を開設し、受診者に対し、身体的・心理的症状に関する問 診やストレス負荷試験を含めた身体指標の測定を行っています。それらのデータをもとに最 近 9 年間(2001 年 12 月から 2009 年 3 月)のストレスドック受診者を対象に、心理的ストレ ス負荷に対する性別、年齢別の血圧、心拍数、自律神経活動および末梢血流量の反応性の違 いについて検証しました。 対象人数は男女 979 人(男性 338 人、女性 641 人)で、対象者の主な職業構成は、教員 51% (男性 44%、女性 55%)、一般事務 24%(男性 26%、女性 24%)です。ストレス指標とし て、トノメトリー法により撓骨動脈で連続測定した収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心 拍数(HR)、心拍数変動(HRV)と、レーザードップラー血流測定による末梢血流量を、2 種類 の心理的ストレス負荷中(1.鏡描写試験、2.迷路負荷試験)に測定し、安静時と比較した変 化量を算出しました。自律神経機能は高周波領域(HF, 0.15-0.4 Hz)を副交感神経活動、低周 波領域(LF, 0.05-0.15 Hz)を交感神経活動と副交感神経活動の両方を反映するパワーと見な し、交感神経系の指標として LF/HF 比を算出しました。 その結果、男女比較では、安静時の平均 SBP、DBP、LF/HF、末梢血流量は男性の方が高く、 HF は女性の方が高いことが分かりました(表1)。また、心理的ストレス試験による変化量 は、SBP、DBP、HR、末梢血流量で女性の方が大きい傾向がありました(表2) 。安静時と比較 した迷路負荷試験時の SBP 平均変化量は、男性 10.7mmHg、女性 12.5mmHg (性差:p=0.01)、 HR 変化量は男性 0.8 拍/分、女性 1.9 拍/分 (性差:p=0.004)であり、安静時の値で除した変 化率においても同様の結果であることが確認されました。年齢群別の比較では、男女とも平 均 SBP、DBP は高齢群ほど高く、HF の活動は高齢群ほど低い傾向が見られました。HR は男女 とも年齢による差がありませんでした(表3)。心理的ストレス付加による各変化量・率は、 女性で SBP、HR、鏡描写試験時の LF/HF 変化量・率が高齢群ほど大きく、男性では迷路負荷 試験時の LF/HF 変化率が高齢ほど大きく、末梢血流量の変化量・率が高齢群ほど小さいこと が分かりました(表4) 。 111 以上の結果から、循環器系-自律神経系の指標である血圧値、自律神経活動、末梢血流量は、 平均値、心理的ストレス負荷による変化量・率のいずれも男女差を認めました。男女とも、 血圧、自律神経活動とも、加齢に伴う変化は類似していましたが、心理的ストレスに対する 循環器系-自律神経系の反応は性別により異なり、高齢女性でより各変化量が大きいことが示 されました。これらの心理的ストレスから受ける身体的影響の性差・年齢差が、心理的スト レスと各種疾患との関連に影響している可能性が考えられます。今後、この性差を踏まえて、 循環器系-自律神経系の指標と各疾患との関連を検討する必要があると考えられます。 (表1) 性別ストレス負荷による血圧・心拍数・自律神経系の各平均値 男性 n=338 最大血圧 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 最小血圧 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 心拍数 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 LF/HF ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 HF ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 末梢血流量 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 (表2) 性別ストレス負荷による血圧・心拍数・自律神経系の変化量 女性 n=641 男性 n=338 123.1 133.8 130.9 120.1 ( ( ( ( 0.9 1.1 1.2 0.9 ) ) ) ) 113.7 124.2 122.4 109.9 ( ( ( ( 0.6 0.8 0.8 0.7 ) ) ) ) <0.001 <0.001 <0.001 <0.001 78.7 86.6 82.5 76.0 ( ( ( ( 0.7 0.9 0.9 0.8 ) ) ) ) 69.6 77.1 73.8 66.1 ( ( ( ( 0.5 0.6 0.6 0.6 ) ) ) ) <0.001 <0.001 <0.001 <0.001 73.5 73.5 73.6 72.8 ( ( ( ( 0.6 0.6 0.6 0.5 ) ) ) ) 73.4 73.9 73.5 71.6 ( ( ( ( 0.4 0.4 0.4 0.4 ) ) ) ) 0.90 0.62 0.92 0.08 1.5 3.1 3.0 1.5 ( ( ( ( 0.1 0.1 0.1 0.1 ) ) ) ) 1.2 2.7 2.5 1.2 ( ( ( ( 0.0 0.1 0.1 0.0 ) ) ) ) <0.001 0.01 <0.001 <0.001 53.0 31.0 32.9 52.8 ( ( ( ( 2.8 1.9 1.9 2.9 ) ) ) ) 58.1 35.5 37.0 58.9 ( ( ( ( 2.0 1.4 1.4 2.1 ) ) ) ) 0.13 0.05 0.09 0.08 170.3 150.9 153.1 176.4 ( ( ( ( 4.5 4.4 4.6 4.4 ) ) ) ) 165.6 139.5 147.8 176.2 ( ( ( ( 3.3 3.2 3.4 3.2 ) ) ) ) 0.40 0.04 0.35 0.97 ストレス変化量( SB P) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( DBP) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( HR) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( LF/ HF) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( HF) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( 末梢血流量) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 女性 n=641 3.0 ( 0.6 ) 13.6 ( 0.7 ) 10.7 ( 0.5 ) 3.7 ( 14.3 ( 12.5 ( 0.4 ) 0.5 ) 0.4 ) 0.27 0.44 0.01 2.7 ( 0.4 ) 10.5 ( 0.6 ) 6.5 ( 0.4 ) 3.5 ( 10.9 ( 7.7 ( 0.3 ) 0.4 ) 0.3 ) 0.12 0.56 0.01 0.7 ( 0.2 ) 0.7 ( 0.4 ) 0.8 ( 0.3 ) 1.8 ( 2.3 ( 1.9 ( 0.2 ) 0.3 ) 0.2 ) <0.001 0.001 0.004 0.0 ( 0.1 ) 1.5 ( 0.1 ) 1.5 ( 0.1 ) 0.0 ( 1.5 ( 1.4 ( 0.0 ) 0.1 ) 0.1 ) 0.90 0.86 0.40 -0.1 ( 1.9 ) -21.8 ( 2.3 ) -19.9 ( 2.2 ) -0.8 ( -23.4 ( -21.9 ( 1.4 ) 1.7 ) 1.6 ) 0.80 0.57 0.45 -6.1 ( 2.2 ) -25.5 ( 2.9 ) -23.2 ( 2.4 ) -10.6 ( -36.7 ( -28.4 ( 1.6 ) 2.1 ) 1.8 ) 0.09 0.002 0.09 (表3) 性別年齢層別ストレス負荷による血圧・心拍数・自律神経系の各平均値 男性 1 0- 20代 N=20 最大血圧 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 最小血圧 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 心拍数 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 LF/ HF ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 HF ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 末梢血流量 ストレス負荷前 ストレス負荷1 ストレス負荷2 ストレス負荷後 112 30 代 N=51 女性 4 0代 N=133 5 0代 N=122 116.8 129.2 128.7 114.7 ( ( ( ( 3.3 4.3 4.5 3.9 ) ) ) ) 120.2 131.0 127.3 118.1 ( ( ( ( 2.0 2.7 2.8 2.4 ) ) ) ) 122.6 133.6 131.5 120.8 69.1 79.8 75.8 67.8 ( ( ( ( 2.6 3.5 3.5 3.2 ) ) ) ) 74.5 83.7 78.8 72.8 ( ( ( ( 1.6 2.2 2.2 2.0 ) ) ) ) 78.3 86.2 82.4 76.5 ( ( ( ( 1.0 1.4 1.4 1.2 ) ) ) ) 82.3 90.0 85.7 78.6 ( ( ( ( 1.0 1.4 1.4 1.3 74.3 74.7 74.3 74.3 ( ( ( ( 2.3 2.8 2.6 2.4 ) ) ) ) 74.4 74.7 74.3 74.1 ( ( ( ( 1.4 1.7 1.6 1.5 ) ) ) ) 73.5 72.4 73.4 72.8 ( ( ( ( 0.9 1.1 1.0 0.9 ) ) ) ) 73.4 74.3 73.7 72.5 ( ( ( ( 1.6 2.8 2.9 1.3 ( ( ( ( 0.3 0.5 0.4 0.2 ) ) ) ) 1.6 3.0 3.2 1.5 ( ( ( ( 0.2 0.3 0.3 0.2 ) ) ) ) 1.6 2.9 2.8 1.6 ( ( ( ( 0.1 0.2 0.2 0.1 ) ) ) ) 1.5 3.4 3.0 1.5 72.4 42.0 41.6 63.4 ( 10.4 ) ( 7.7 ) ( 8.6 ) ( 11.1 ) 59.6 40.0 50.3 68.5 ( ( ( ( 6.5 4.8 5.4 6.9 ) ) ) ) 56.4 36.2 34.6 54.8 ( ( ( ( 4.1 3.0 3.4 4.4 ) ) ) ) 152.4 115.2 115.5 151.9 ( ( ( ( 174.7 148.9 154.2 182.9 ( ( ( ( 11.1 11.2 11.5 11.0 ) ) ) ) 175.2 148.8 153.4 183.5 ( ( ( ( 6.9 7.0 7.1 6.9 ) ) ) ) 17.8 18.0 18.4 17.6 ) ) ) ) ( 1.3 ) ( 1.7 ) ( 1.8 ) ( 1.5 ) 125.0 135.8 131.8 120.8 6 0代~ N=12 ( 1.3 ) ( 1.7 ) ( 1.8 ) ( 1.6 ) p value 1 0-2 0代 N=35 30 代 N=95 40代 N=245 50代 N=240 60代~ N=26 p value 131.8 135.3 133.4 123.6 ( ( ( ( 4.2 5.5 5.9 5.0 ) ) ) ) 0.02 0.44 0.67 0.47 105.8 114.3 111.8 104.5 ( ( ( ( 2.7 3.7 3.6 2.9 ) ) ) ) 109.2 118.9 117.7 107.6 ( ( ( ( 1.6 2.2 2.2 1.8 ) ) ) ) 113.1 122.8 120.9 108.9 ( ( ( ( 1.0 1.4 1.4 1.1 ) ) ) ) 116.5 128.5 126.5 112.1 ( ( ( ( 1.0 1.4 1.4 1.1 ) ) ) ) 119.2 130.7 130.0 116.1 ( ( ( ( 3.1 4.3 4.2 3.4 ) ) ) ) <0.001 <0.001 <0.001 0.01 ) ) ) ) 79.7 81.7 78.3 72.1 ( ( ( ( 3.3 4.5 4.5 4.1 ) ) ) ) <0.001 0.02 0.01 0.01 63.7 70.4 67.3 61.7 ( ( ( ( 2.1 2.7 2.7 2.3 ) ) ) ) 66.5 74.5 71.4 64.8 ( ( ( ( 1.3 1.7 1.6 1.4 ) ) ) ) 69.4 76.7 73.0 65.1 ( ( ( ( 0.8 1.0 1.0 0.9 ) ) ) ) 71.4 79.1 76.2 67.9 ( ( ( ( 0.8 1.0 1.0 0.9 ) ) ) ) 73.7 80.1 78.0 69.7 ( ( ( ( 2.4 3.2 3.1 2.7 ) ) ) ) <0.001 0.01 0.003 0.02 0.9 1.1 1.1 1.0 ) ) ) ) 69.8 70.1 70.2 67.7 ( ( ( ( 3.0 3.6 3.4 3.1 ) ) ) ) 0.72 0.53 0.85 0.40 73.0 72.3 72.8 72.6 ( ( ( ( 1.7 1.8 1.8 1.7 ) ) ) ) 74.2 73.9 73.6 72.6 ( ( ( ( 1.1 1.1 1.1 1.0 ) ) ) ) 73.5 73.8 73.3 72.0 ( ( ( ( 0.7 0.7 0.7 0.6 ) ) ) ) 72.9 73.9 73.4 70.5 ( ( ( ( 0.7 0.7 0.7 0.6 ) ) ) ) 75.2 76.8 76.7 73.6 ( ( ( ( 2.0 2.1 2.1 1.9 ) ) ) ) 0.72 0.60 0.62 0.21 ( ( ( ( 0.1 0.2 0.2 0.1 ) ) ) ) 1.1 2.5 3.0 0.7 ( ( ( ( 0.3 0.6 0.6 0.3 ) ) ) ) 0.74 0.25 0.76 0.10 1.1 2.1 3.0 1.1 ( ( ( ( 0.2 0.3 0.3 0.2 ) ) ) ) 1.2 2.3 2.4 1.2 ( ( ( ( 0.1 0.2 0.2 0.1 ) ) ) ) 1.2 2.7 2.4 1.2 ( ( ( ( 0.1 0.1 0.1 0.1 ) ) ) ) 1.2 2.9 2.7 1.2 ( ( ( ( 0.1 0.1 0.1 0.1 ) ) ) ) 1.2 3.1 2.5 1.2 ( ( ( ( 0.2 0.4 0.4 0.2 ) ) ) ) 0.93 0.06 0.25 0.95 45.3 21.5 24.0 44.2 ( ( ( ( 4.2 3.1 3.5 4.5 ) ) ) ) 31.0 13.7 15.1 31.9 ( 13.4 ) ( 9.9 ) ( 11.1 ) ( 14.3 ) 0.03 <0.001 <0.001 0.02 82.0 51.8 53.4 90.3 ( ( ( ( 8.6 5.6 5.5 8.7 ) ) ) ) 80.0 50.1 47.9 80.6 ( ( ( ( 5.3 3.5 3.4 5.4 ) ) ) ) 56.9 35.6 38.7 57.1 ( ( ( ( 3.3 2.2 2.1 3.3 ) ) ) ) 49.3 29.3 30.2 50.4 ( ( ( ( 3.3 2.2 2.1 3.4 ) ) ) ) 37.9 18.0 22.3 33.4 ( ( ( ( 10.0 6.7 6.3 10.1 ) ) ) ) <0.001 <0.001 <0.001 <0.001 166.0 157.4 157.2 170.6 ( ( ( ( 7.2 7.3 7.4 7.1 ) ) ) ) 171.1 176.3 168.2 169.7 ( ( ( ( 0.73 0.20 0.30 0.39 160.4 125.9 137.7 165.8 ( ( ( ( 14.3 13.5 14.5 13.9 ) ) ) ) 155.5 131.7 132.1 154.6 ( ( ( ( 8.7 8.3 8.9 8.5 ) ) ) ) 163.3 136.0 143.2 174.0 ( ( ( ( 5.4 5.1 5.5 5.3 ) 173.8 ) 147.5 ) 159.4 ) 188.9 ( ( ( ( 5.5 5.2 5.6 5.3 ) ) ) ) 156.2 146.2 156.6 173.2 ( ( ( ( 16.6 15.7 16.8 16.1 ) ) ) ) 0.38 0.30 0.06 0.01 23.0 23.2 23.7 22.8 ) ) ) ) (表4) 性別年齢層別ストレス負荷による血圧・心拍数・自律神経系の変化量 男性 1 0 -2 0代 N=20 ストレス変化量( SBP) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( DBP) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( HR) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( LF/HF) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( HF) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 ストレス変化量( 末梢血流量) ストレス負荷前-負荷後 ストレス負荷1-負荷後 ストレス負荷2-負荷後 30代 N=51 女性 4 0代 N=133 1.8 ( 12.8 ( 10.7 ( 0.8 ) 1.1 ) 0.8 ) 5 0代 N=122 2.1 ( 14.6 ( 14.1 ( 2.1 ) 2.8 ) 2.0 ) 2.1 ( 12.8 ( 9.2 ( 1.3 ) 1.8 ) 1.3 ) 4.2 ( 14.7 ( 11.0 ( 1.4 ( 12.1 ( 8.1 ( 1.8 ) 2.6 ) 1.5 ) 1.6 ( 10.9 ( 5.9 ( 1.1 ) 1.6 ) 0.9 ) 1.8 ( 0.7 ) 9.7 ( 1.0 ) 5.8 ( 0.6 ) 0.0 ( 0.4 ( -0.1 ( 0.9 ) 1.8 ) 1.3 ) 0.3 ( 0.6 ( 0.3 ( 0.6 ) 1.1 ) 0.8 ) 0.7 ( -0.3 ( 0.6 ( 0.4 ) 0.7 ) 0.5 ) 0.9 ( 1.8 ( 1.1 ( 0.3 ( 1.4 ( 1.6 ( 0.3 ) 0.4 ) 0.4 ) 0.1 ( 1.5 ( 1.7 ( 0.2 ) 0.3 ) 0.3 ) -0.1 ( 1.3 ( 1.2 ( 0.1 ) 0.2 ) 0.2 ) 9.0 ( -21.4 ( -21.8 ( 7.5 ) 9.0 ) 9.4 ) -8.9 ( -28.5 ( -18.2 ( 4.7 ) 5.6 ) 5.9 ) 0.8 ( -18.6 ( -20.2 ( 3.0 ) 3.5 ) 3.7 ) 0.5 ( 7.5 ) -36.8 ( 10.7 ) -36.4 ( 9.0 ) -8.2 ( -34.0 ( -28.7 ( 4.7 ) 6.7 ) 5.6 ) -8.4 ( 2.9 ) -34.7 ( 4.2 ) -30.2 ( 3.5 ) 6 0 代~ N=12 p value 1 0- 2 0代 N=35 3 0代 N=95 4 0代 N=245 5 0代 N=240 6 0 代~ N=26 0.9 ) 1.1 ) 0.8 ) 8.3 ( 11.8 ( 9.8 ( 2.7 ) 3.7 ) 2.6 ) 0.08 0.73 0.37 1.3 ( 9.8 ( 7.2 ( 1.8 ) 2.2 ) 1.7 ) 1.6 ( 11.3 ( 10.1 ( 1.1 ) 1.4 ) 1.1 ) 4.3 ( 0.7 ) 14.0 ( 0.8 ) 12.1 ( 0.7 ) 4.4 ( 0.7 ) 16.3 ( 0.9 ) 14.4 ( 0.7 ) 3.1 ( 2.1 ) 14.6 ( 2.6 ) 13.9 ( 2.0 ) 3.7 ( 0.7 ) 11.1 ( 1.1 ) 7.1 ( 0.6 ) 7.6 ( 9.6 ( 6.2 ( 2.3 ) 3.3 ) 1.9 ) 0.04 0.82 0.43 1.9 ( 8.7 ( 5.6 ( 1.4 ) 1.8 ) 1.2 ) 1.7 ( 9.7 ( 6.5 ( 0.8 ) 1.1 ) 0.7 ) 4.3 ( 0.5 ) 11.6 ( 0.7 ) 7.8 ( 0.5 ) 3.5 ( 0.5 ) 11.2 ( 0.7 ) 8.2 ( 0.5 ) 4.0 ( 10.3 ( 8.3 ( 0.4 ) 0.7 ) 0.5 ) 2.1 ( 2.4 ( 2.5 ( 1.2 ) 2.3 ) 1.6 ) 0.62 0.29 0.63 0.4 ( -0.3 ( 0.2 ( 0.7 ) 1.1 ) 1.0 ) 1.6 ( 1.3 ( 1.0 ( 0.4 ) 0.7 ) 0.6 ) 1.5 ( 0.3 ) 1.8 ( 0.4 ) 1.3 ( 0.4 ) 0.0 ( 1.9 ( 1.5 ( 0.1 ) 0.2 ) 0.2 ) 0.4 ( 1.8 ( 2.3 ( 0.4 ) 0.5 ) 0.5 ) 0.56 0.14 0.18 0.0 ( 1.0 ( 1.9 ( 0.2 ) 0.3 ) 0.3 ) -0.1 ( 1.1 ( 1.2 ( 0.1 ) 0.2 ) 0.2 ) 1.1 ( -22.7 ( -20.2 ( 3.1 ) 3.7 ) 3.8 ) -0.8 ( 9.6 ) -18.2 ( 11.6 ) -16.7 ( 12.1 ) 0.26 0.67 0.99 -8.3 ( -38.5 ( -36.9 ( 6.2 ) 7.3 ) 6.4 ) -0.1 ( -30.5 ( -32.9 ( -4.5 ( 3.0 ) -13.2 ( 4.3 ) -13.4 ( 3.6 ) 1.4 ( 9.6 ) 6.6 ( 13.9 ) -1.5 ( 11.6 ) 0.65 <0.001 0.002 -5.4 ( -40.0 ( -28.2 ( 7.1 ) 9.3 ) 7.9 ) 0.9 ( -22.9 ( -22.5 ( p value 0.11 0.01 <0.001 1.6 ) 2.1 ) 1.4 ) 0.08 0.42 0.14 2.4 ( 0.3 ) 3.4 ( 0.4 ) 3.0 ( 0.4 ) 1.6 ( 0.9 ) 3.3 ( 1.3 ) 3.2 ( 1.1 ) 0.05 0.003 0.002 0.0 ( 0.1 ) 1.5 ( 0.1 ) 1.2 ( 0.1 ) 0.1 ( 0.1 ) 1.7 ( 0.1 ) 1.5 ( 0.1 ) 0.0 ( 0.2 ) 2.0 ( 0.4 ) 1.3 ( 0.3 ) 0.84 0.03 0.09 3.8 ) 4.5 ) 4.0 ) -0.3 ( 2.4 ) -21.8 ( 2.8 ) -18.5 ( 2.4 ) -1.0 ( 2.4 ) -21.0 ( 2.8 ) -20.1 ( 2.5 ) 4.5 ( 7.2 ) -14.6 ( 8.6 ) -11.1 ( 7.4 ) 0.71 0.07 0.001 4.3 ) 5.7 ) 4.8 ) -10.7 ( 2.7 ) -38.0 ( 3.5 ) -30.8 ( 3.0 ) -15.1 ( 2.7 ) -41.4 ( 3.6 ) -29.5 ( 3.0 ) -17.0 ( 8.3 ) -27.0 ( 10.8 ) -16.5 ( 9.2 ) 0.03 0.07 0.42 <保健指導の技法開発> 第20節 大阪府立健康科学センターにおける特定保健指導の 1 年後の効果の検 討 【はじめに】2008 年度に開始された特定健診・特定保健指導制度において生活習慣病予防の ための保健指導が重要視されています。当センターで系統的に実施した特定保健指導の効果 について検討しました。 【対象】2008 年度の健康診断で特定保健指導の対象となった男性 585 人に対して、特定保健 指導を行いました(動機づけ支援 183 人、積極的支援 402 人)。そのうち1年後の 2009 年度 の健康診断を受診した男性 511 人について健診結果の変化を検討しました。 【結果】その結果メタボリックシンドローム(MetS)該当者は 25.2%減少、MetS と予備群を あわせると 31.1%減少していました(図1)。階層化判定の変化をみると、積極的支援の対 象者は 39.3%減少、動機づけ支援は 29.7%減少していました(図2) 。個々の危険因子の有 所見率の変化をみると、血糖高値、脂質異常、喫煙について有意な減少がみられました(図 3) 。 図1 MetS該当区分割合の変化 N=511 100% 図2 階層化判定区分割合の変化 N=511 100% 16 170 80% 245 60% 80% 140 162 ⊿29.7%** ⊿31.1%* (MetS+予備軍) 114 154 40% 40% 250 ⊿25.2%* 20% 45 60% 187 349 ⊿ 39.3 % * * 20% 212 0% 0% 2008年度 非MetS MetS予備群 * p<0.05 2009年度 MetS該当者 McNemar 検定 2008年度 非該当 動機づけ支援 ** p<0.01 2009年度 情報提供 積極的支援 McNemar 検定 113 図3 次に、1年後の体重変化が「4%以上減少」「不変または4%未満減少」「増加」の3群に 分け、群間で検査値の変化に差があるかについて検討しました。対象者 511 名の中で1年後 に血圧、血糖、脂質異常のいずれかの治療を受けている者を除いた 474 名を対象に解析した 結果、体重が4%以上減少した者は体重が増加した者と比べて血圧値(収縮期、拡張期とも) 、 血中脂質(トリグリセライド、HDL コレステロール)、血糖指標(空腹時血糖、HbA1c)のい ずれにおいても改善がみられました(図4) 。 図4 1年後の体重の変化率と検査値の変化 1年後の体重の変化率と検査値の変化 (1年後血圧、糖、脂質いずれか治療中を除く治療中を除く) N=474 (mmHg) 2.0 1.8 収縮期血圧の変化 拡張期血圧の変化 2.0 1.1 0.0 0.0 増加 不 変 、4%未 満減少 ‐2.0 ** ‐4.0 4% 以 上減 少 増加 ‐2.0 ‐1.5 ‐4.2 2 .4 ‐10.0 増加 ‐50.0 2.0 4% 以 上減 少 ‐4 9.9 空腹時血糖の変化 (mg/dl) ‐0.2 ‐1.0 増加 0 (%) 不 変 、4% 未満減 少 不 変 、4%未満 減少 不 変 、4%未 満減少 4% 以 上減 少 ‐0 .1 4% 以 上減 少 * ‐0.3 ** * 4% 以 上減 少 HbA1cの変化 増加 ‐0.2 増加 0 .5 ‐0.1 0.8 0.0 ‐2.0 1.0 0.0 1 .7 1.0 ‐1.0 5.2 (mg/dl) 3.0 ** ** ** ** ‐1 3.0 ‐30.0 ‐4 .5 HDLコレステロールの変化 5.0 不 変、 4%未満 減少 ** ** ‐6.0 トリグリセライドの変化 (mg/dl) 4% 以 上減 少 ‐1.3 ‐4.0 ** ‐6.0 10.0 不 変、 4%未満 減少 * ‐1. 8 ‐0.4 ‐0 .3 ** 注)空腹時血糖:初年度、1年後ともに食後10時間以上経過している者N=331 体重増 加群N =164、体重不変・体重4%未満減少群N=206、体重4%以上減少群N=104 一元配 置分散分析 *P<0.05 **P<0.01 【考察】特定保健指導の結果、1年後のメタボ関連の検査値、MetS 該当者および MetS+予備 群の判定割合、階層化判定割合(積極的支援・動機づけ支援該当者) 、メタボの構成因子の有 所見率、禁煙率の改善がみられ、その効果が示されました。 また、1年後の体重が4%以上減少した者は、そうでない者に比べて検査値が有意に改善 していたことから、同指標は減量目標の目安となることが示唆されました。 114 第21節 特定保健指導における体重減量者のインタビューによる成功要因の質 的検討 【目的】特定保健指導で体重4%以上の減量に成功した事例を対象としてインタビュー調査を 実施して、減量の成功要因を質的に検討し、量的な検討結果と合わせて今後の保健指導の充 実に役立てることを目的としています。 【方法】当センターでは、厚生労働科学研究「生活習慣病対策における行動変容を促す効果 的な食生活支援の手法に関する研究」 (主任研究者:女子栄養大学 武見ゆかり)の一環とし て、当センターでの指導例を対象に 18 例の減量成功要因を質的検討しました。対象は平成2 0年4~8月に特定保健指導を受けた男性 477 人のうち、支援終了時に体重が 4%以上減量し た 64 人の中で、インタビュー調査への了解を得た 18 人(動機づけ7人、積極的支援 IT コー ス1人・検査 IT コース8人・面接レターコース1人・検査レターコース1人)です。 保健師・管理栄養士がインタビュアーとなり 30 分程度の個別インタビューを実施し、面談 直後記録シートと逐語録を作成しました。インタビューは、①「減量に成功した要因は何だ と本人が思っているか。取り組んでいる時の気持ちとその変化を把握する。 」②「減量に対す る特定保健指導の影響を、プラス面・マイナス面を含めて把握する。 」ということを目的に実 施しました。逐語録から成功要因に関係すると思われる文章を抽出し、質的データ分析法を 用い分析しました。 【結果】対象者の特性は平均年齢 48.1 歳、初回平均腹囲 91.6 ㎝、6ヶ月後平均腹囲 84.5 ㎝、 初回平均体重 77.0 ㎏、6ヶ月後平均体重 70.4 歳、体重減少割合-8.42%、初回平均 BMI 26.0 ㎏/㎡、6ヶ月後平均 BMI 23.9 ㎏/㎡でした。 個別インタビューの結果、成功要因として以下の5つの点が示唆されました。 ①『強い動機があること』 :取り組みのきっかけとして特定保健指導の対象になったことなど を上げていますが、単に体重減量が目的ではなく、何のために減量に取り組むかといった 価値づけ、すなわち「親より先には死ねない」 「糖尿病になりたくない」などの言葉が聞か れ、上位目標のあることが窺えました。 ②『生活習慣の改善目標の取り組み方に無理がないこと』 :苦しい思いをせず、自分のせ活に 合わせて調整しながらほどほどに取り組むことが継続につながると思われました。 ③『減量効果の実感が得られていること』 : 「身体が軽い」 「服のサイズが変わった」など取り 組んだ成果が体感として感じていることは継続を大きく支えていると思われました。 ④『取り組みに工夫があること』 : 「体重をこまめに計る」 「歩く量を増やす」など、プランで 設定した目標以外に自分に合った工夫がなされていました。 ⑤『家族の協力があること』 : 「お弁当を作ってもらった」 「妻と一緒にウォーキング」など家 族の協力が支えになっていました。 また、インタビューを通して、減量成功者は以下の3つのタイプに分けられることが示唆 されました。 115 ◆マイペースで取り組むタイプ 自分のペース守り無理をしないで取り組んでいくタイプで「押し付けられるのはい や」 「無理をしたくない」などの言葉が聞かれました。 支援のあり方としては、健康目標は低くし、目標は少し頑張ればできるものを設定 するなど 無理のないことが重要。うまくいかない場合は、厳しくするのではなく、 目標変更を提案 するなど、柔軟な支援が必要と思われました。 ◆目標達成タイプ 決めた目標に向かって、必ずやるという固い意志を持って進むタイプで「決めたこ とは実行する」 「やるべきことはイヤでもやる」などの言葉が聞かれました。 支援のあり方としては、効果の上がる具体的なアドバイスや効果に対する期待感を 高めるような支援が有効であると考えられました。また急激な減量につながらない よう、取り組みがやり過ぎとならない配慮が必要と思われました。 ◆約束やルールを守るタイプ 枠にはめられると実行しなければと思うタイプで「支援メールがくるからやらない といけない」 「枠にはめられてよかった」などの言葉が聞かれました。 支援のあり方は、日々の実行報告を守ろうという力が強いので、きめ細やかな支援 が有効であると考えられました。また支援終了後も継続してもらえるような働きか けが必要と思われました。 【まとめ】以上のことから、支援者は、単に減量目標を持ってもらうだけでなく、自分の身 体状況が先々どのように変化をし、生活にどのような影響があるか想像してもらうこと、無 理なプラン立てにはならないよう支援すること、効果の上がる工夫を自分の生活の中で考え てもらうことなどを提案する必要であると考えられました。 また対象者のタイプによって、それぞれに合う支援のあり方に変えることも必要であると 思われました。 質的検討により得られた結果を量的にも妥当かどうかを検討するため、今年度は「特定保 健指導の取組みに対する意識アンケート」を保健指導直後に実施しており、今後、データを 取りまとめて保健指導に役立てたいと考えています。 第22節 喫煙状況と食習慣、運動習慣、睡眠障害との関連性の検討 【目的】喫煙は心血管疾患、がんなどの重要な危険因子としてのみならず、メタボリック・ シンドロームの促進因子でもあることが報告されています。喫煙者がメタボリック・シンド ロームになりやすい理由はいくつか考えられていますが、そのひとつに、喫煙者の食品摂取 に偏りがみられることや身体活動不足であることが報告されています。喫煙は単独でも大き な健康リスクですが、他の不健康な生活習慣と結びつくことによって、さらに大きな健康上 のリスクになり得ると考えられます。しかし、喫煙と生活習慣との関連や、禁煙すると生活 習慣の偏りが禁煙後の年数とともに改善するかについて、詳細に検討したものはほとんどあ 116 りません。そこで、喫煙を含む複数の不健康な生活習慣を有する健診受診者への保健指導の あり方を検討する基礎資料を得るために、喫煙状況と食習慣、運動習慣、睡眠障害との関連 を検討しました。 【方法】当センターの健診を 2009 年度に受診した男性 4,009 人(平均 46.1 歳)と女性 1,620 人(平均 40.4 歳)です。喫煙習慣と各習慣との関連について多重ロジスティック回帰分析を 行いました。 【結果】男性の現在喫煙者は 33.6%、過去喫煙者は 32.6%、非喫煙者は 33.8%であり、女 性では順に 10.9%、8.1%、81.0%でした。 喫煙と生活習慣との関連について図1、2に示しました。まず、喫煙と食習慣、飲酒習慣 との関連については、以下の結果が男女共通してみられました。すなわち、現在喫煙者は、 非喫煙者に比べて砂糖入り飲料を毎日とる、味付けが濃い、醤油・ソースをかける、朝食欠 食、果物・大豆製品・乳製品が少ない、1合/日以上の飲酒という食習慣および飲酒習慣の偏 りがみられました。一方、間食・夜食については毎日とらないことが明らかになりました。 男性の喫煙者でのみ、夕食が遅い、漬物を2回/日以上とる、早食い、魚介類が少ない、麺類 の汁を全部のむ、野菜が少ない、満腹までは食べない傾向がみられました。女性の喫煙者で は、卵を毎日とらない傾向がみられました。 喫煙と身体活動、睡眠との関連については、男性の喫煙者では、非喫煙者に比べて、運動・ 身体活動が少ないものが多く、いびきや睡眠時呼吸停止といった睡眠障害が多くみられまし た。 図1 現在喫煙者における各習慣ありの調整オッズ比(非喫煙者を基準)男性 男性において、禁煙後の年数別にみた生活習慣との関連について図 3 に示しました。男性 では禁煙すると、食品摂取の偏りや運動不足、多量飲酒が禁煙後の年数とともに改善して、 喫煙しない人に近づくか、それ以上の望ましい方向に変わることがわかりました。 117 図2 現在喫煙者における各習慣ありの調整オッズ比(非喫煙者を基準)女性 男性において、禁煙後の年数別にみた生活習慣との関連について図 3 に示しました。男性 では禁煙すると、食品摂取の偏りや運動不足、多量飲酒が禁煙後の年数とともに改善して、 喫煙しない人に近づくか、それ以上の望ましい方向に変わることがわかりました。 図3 現在喫煙および喫煙年数別にみた各習慣ありのオッズ比-男性 【考察】喫煙は、男女ともに食習慣の偏りや飲酒と関連し、男性では運動不足、睡眠障害と も関連することが明らかになりました。男性では、禁煙によって運動や食習慣にも改善が波 及する可能性が考えられました。現在は禁煙治療を受ければ比較的容易に禁煙することがで きます。喫煙している人は、まず禁煙をはじめとして生活習慣の改善に取り組むのがよいと 考えます。 118 <地域対策> 第23節 特定健診・特定保健指導の効果的な運用に向けての提言-疫学研究と予 防対策の現状からみた考察- 平成20年度に始まった特定健診、特定保健指導制度により、地域住民対象の健診・保健 指導は、実施主体が市町村保健センター等から国保や健保等の医療保険者へと転換され、内 容的には、メタボリックシンドロームの発見と指導に重点が置かれるようになりました。 本制度は、メタボリックシンドロームが日本国民の循環器疾患罹患の危険因子としてどの 程度寄与しているか等の疫学的なエビデンスが不十分なままで開始されたこともあり、腹囲 に基づく層別化の有効性やその基準値の根拠が厳しく問われています。同制度をより効果的 に運用するために、大阪府立健康科学センターが実施してきた疫学研究と予防対策の現状を 整理し、現制度での課題や今後の方向性について提言したいと思います。 1.疫学研究からの考察 厚生労働省は「保健指導への活用を前提としたメタボリックシンドロームの診断・管理の エビデンス創出のための横断・縦断研究」班(研究代表者:門脇孝)を立ち上げ、わが国に おける疫学的エビデンスを検討してきました(表1) 。大阪府立健康科学センターも分担研究 者として参画し、これまでに実施してきた精度の高い健診や脳卒中・虚血性心疾患の発症調 査のデータを分析してまいりました。 表1.保健指導への活用を前提としたメタボリックシンドロームの診断・管理のエビデンス 創出のための横断・縦断研究 研究代表者 門脇 孝 (東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科 教授) 班員名簿 (平成21年度) 門脇 孝 島本 和明 清原 裕 大門 真 中尾 一和 伊藤 千賀子 磯 博康 伊藤 貞嘉 齋藤 康 野田 光彦 岡村 智教 北村 明彦 島袋 充生 中川 秀昭 斉藤 功 山田美智子 山田 信博 富永 真琴 山内 敏正 原 一雄 高本偉碩 東京大学大学院医学系 (研究代表者) 札幌医科大学医学部内科学第二講座 九州大学大学院医学研究院環境医学分野 山形大学医学部内科学第三講座 京都大学大学院医学系研究科臨床病態医科学 グランドタワーメディカルコートライフケアクリニック 大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座公衆衛生学 東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座 千葉大学 国立国際医療センター糖尿病・代謝症候群診療部 国立循環器病センター予防検診部 大阪府立健康科学センター 琉球大学医学部附属病院第二内科 金沢医科大学医学部健康増進予防医学(公衆衛生学) 愛媛大学大学院医学系研究科公衆衛生・健康医学分野 放射線影響研究所・臨床研究部 筑波大学 山形大学医学部器官病態統御学講座 東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科 東京大学医学部附属病院医療評価・安全・研修部 東京大学大学院医学系研究科 119 全国の男性約 1 万 3000 人、女性約 1 万 6000 人を平均 8~9 年間追跡調査して、循環器疾患 の発症の危険因子を分析した主な結果は、 1)男女ともウエスト周囲径(腹囲)は循環器疾患発症の独立した危険因子ではありませ んでした(表2)。循環器疾患の発症には、男女ともに、加齢、低 HDL コレステロール 血症、高血圧、喫煙、糖尿病、高脂血症が有意に関連していました。 表2.全循環器疾患発症のリスクファクター -ロジスティック回帰分析- * β偏回帰係数=偏回帰係数×1000 連続量については1SD増加分の変化量を示した 耐糖能低下:空腹時血糖値≧110mg/dl または非空腹時血糖値≧140mg/dl または薬物療法中 2)ウエスト周囲径は循環器疾患発症の独立した危険因子ではなかったものの、ウエスト 周囲径が大きいほど高血圧、脂質異常、高血糖といった危険因子を重複して合併する 危険度(オッズ比)が高いことがわかりました(図1) 。 3)ウエスト周囲径が大きくてかる危険因子を2個以上有する者(メタボリックシンドロ ーム)は、男女ともに循環器疾患の発症を有意に高める(ハザード比が大きい)こと が示されました(表3) 。 4)メタボリックシンドロームを定義するウエスト周囲径の基準は男女とも 75~90cm の範 囲内であれば妥当である、またウエスト周囲径の替わりに BMI を用いてもメタボリッ クシンドロームの循環器疾患発症のリスクはほぼ同程度であると考えられました(表 4) 。 120 図1.ウエスト周囲径とリスクファクター重積のオッズ比 ウエスト周囲径(cm) リスクファクター:血圧高値、脂質異常、血糖高値 表3.全循環器疾患発症の年齢調整ハザード比 表4.非メタボリックシンドローム群に対するメタボリックシンドローム群の全循環器疾患発症の年齢調整 ハザード比と PAF メタボリックシンドロームの 診断における基準値 男性 ハザード比 75cm 1.54 80cm 1.57 ウエスト周囲径 85cm 1.65 90cm 1.79 BMI 25kg/㎡ 1.65 PAF 15.1 14.1 12.1 8.4 8.0 女性 ハザード比 1.64 1.64 1.61 1.47 1.45 PAF 12.1 10.4 7.5 3.6 4.6 5)現行の特定保健指導で用いられている動機づけ支援レベル、積極的支援レベルは、男 女ともに、循環器疾患発症の危険度(ハザード比)が高い群であることが示されまし たが、同時にウエスト周囲径が基準未満でも、リスク因子が1個以上有する者は、循 環器疾患発症の危険度が高いことがわかりました(表5、6)。 121 表5.全循環器疾患発症の年齢調整ハザード比(男性) 情報提供レベル 対照群 ウエスト周囲径 ウエスト周囲径 ウエスト周囲径 <85cm <85cm <85cm BMI<25 BMI<25 BMI<25 +リスク2個以上 +リスク1個 +リスク0 人数 動機付け支援 動機付け支援レ レベル ベル 積極的支援レベル ウエスト周囲径 ≧85cm+リスク数 1個 or ウエスト周囲径 <85cm BMI≧25 +リスク数1-2個 ウエスト周囲径 ≧85cm+リスク数 2個以上 or ウエスト周囲径 <85cm BMI≧25 +リスク数3個以上 2,048 2,451 1,609 2,189 2,033 発症数 37 86 74 97 83 ハザー ド比 1.00 1.66 (1.12-2.46) 2.05 (1.37-3.07) 1.79 (1.21-2.64) 2.83 (1.90-4.22) 表6.全循環器疾患発症の年齢調整ハザード比(女性) 動機付け支援 動機付け支援レ レベル ベル 積極的支援 積極的支援レベ レベル ル ウエスト周囲径 <90cm BMI<25 +リスク2個以上 ウエスト周囲径 ≧90cm+リスク数 1個 or ウエスト周囲径< 90cm BMI≧25 +リスク数1-2個 ウエスト周囲径 ≧90cm+リスク数 2個以上 or ウエスト周囲径< 90cm BMI≧25 +リスク数3個以上 情報提供レベル 対照群 ウエスト周囲径 ウエスト周囲径 <90cm <90cm BMI<25 BMI<25 +リスク1個 +リスク0 人数 4,938 3,484 1,428 2,012 521 発症数 43 91 53 62 18 ハザー ド比 1.00 2.08 (1.43-3.01) 2.61 (1.72-3.95) 2.14 (1.43-3.21) 3.88 (2.22-6.80) 以上の結果をまとめますと(図2) 、内臓脂肪が蓄積する(ウエスト周囲径が大きくなる) と高血圧、糖尿病、高脂血症といった危険因子を合併しやすくなり、危険因子を合併すれば メタボリックシンドロームと判定され、特定保健指導の動機づけ支援、積極的支援の対象と なります。しかしながら、現実には日本人の循環器疾患の危険因子は複数存在し、特に、高 血圧、糖尿病、そして喫煙の影響力が大きいと考えられます。メタボリックシンドロームは あくまでも危険因子の一つの概念に過ぎないものと考えられます。それゆえ、メタボリック シンドロームのみでなく、それ以外の人でも何らかの危険因子を有する場合は、循環器疾患 を予防するための適切な対処が必要であるということになります。 122 図2.疫学研究成績からの考察-1 大阪府立健康科学センターではこれまでに、危険因子の蔓延状況には地域差、職域差があ ることから、循環器疾患の予防対策は、地域・職域の特徴や課題に応じた形で実施されるの が望ましいと主張してきました。今回の疫学研究班の成果をふまえ、全国一律の基準でメタ ボ対策を実施するのではなく、地域・職域の現状分析の結果に基づき、メタボリックシンド ロームを含めた複数の危険因子の中から重点項目を判断し、その重点因子を的確に発見でき る健診項目の設定と健診に続く系統的な保健指導や受診勧奨を行うといった柔軟性のある対 策を行うことを提言したいと思います(図3) 。 図3.疫学研究成績からの考察-2 全国一律の基準で健診・保健指導を実施 z 地域、職域の現状分析の結果にもとづいた上で、 メタボリックシンドロームを含めた複数の危険因子 の中から予防の重点項目を決定 ↓ z 重点項目を的確に発見できる健診項目の設定と それに続く保健指導、受診勧奨を実施 ↓ z 重点項目の改善度を指標として効果判定 123 2.予防対策の現状からの考察 平成20年度の全国の特定健診受診率をみますと、保険者間で大きく差があり、40~59 歳 の年齢層では、男性では、組合健保と共済健保で 70%以上であったのに対し、全国健康保険 協会と国保組合では約 40%、市町村国保は最も低く 10~20%の受診率でした(図4)。女性 では、組合健保と共済健保でも 40~50%程度で、全国健康保険協会、国保組合、市町村国保 は 20~30%の受診率でした(図5)。このことは、自営業者や中小企業勤務者、および勤務 者の被扶養者の多くが健診未受診であることを示しています。 図4.特定健診受診率(全国男性、平成 20 年度) 図5.特定健診受診率(全国女性、平成 20 年度) 124 特定保健指導実施率についてはさらに低調であり、特定保健指導の対象者全体に対して、 保健指導の実施率はわずか 7.8%と 10 人に 1 人も満たない数字でした(表7) 。このことは、 メタボリックシンドロームをハイリスク者として重点指導する現行の特定保健指導制度が十 分に機能していないことを意味しています。 表7.特定保健指導の対象者の割合及び特定保健指導実施率(全国、平成 20 年度) 人数 割合・実施率 特定保健指導の対象者 3,942,621 特定保健指導の終了者 307,847 19.8% 7.8% 厚生労働省「平成20年度 特定健康診査・特定保健指導の実施状況」より作成 こうした中で、私どもが関わっています、循環器疾患予防に先進的に取り組んでいる地域 では、予防対策を地域全体の課題としてとらえ、年齢区分や保険者の種類に関係なく、住民 全体が同じ健診を受けられるように工夫しています。 秋田県井川町では、社会環境の変化に伴い顕在化してきた血圧レベルの再上昇や肥満、糖 尿病の増加などの地域全体に共通する健康問題に対しては、地域ぐるみの予防対策を推進す る必要があるという認識のもとで、予防対策の要である健診は、町民全員が年齢区分無しで 受けられるよう体制を整備しています(図6、写真)。その結果、町の集団健診受診者数は、 国保加入者よりも社保加入者の方が多く、また、39 歳未満や 75 歳以上の方も受診できてい ます(表8) 。さらに、町民全体が健診を受けるという意識の結果として、国保加入者に限っ ても、その健診受診率は高いという結果となっています。 図6.秋田県井川町における取り組み 人口 5,847 人、世帯数 1,615(内、国保加入 919)(平成 17 年) 125 表8.年齢・性別健診受診者数 年齢 20~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75歳以上 40~74歳 男女別 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 計 (秋田県井川町、平成20年度、6月分) 人口 国保加入者数 申込み書配布 数 (特定対象者) 314 313 143 148 157 169 193 187 257 253 198 208 174 214 170 223 299 504 1905 2219 4124 55 40 29 15 33 22 42 30 72 69 83 90 106 121 117 123 後期対象 後期対象 482 470 952 (受診者数) 国保 社保 総数 13 12 7 6 6 5 13 7 19 38 46 59 62 81 69 79 36 68 12 29 24 33 22 52 54 100 45 65 37 70 34 62 222 275 497 228 411 639 49 80 19 35 30 38 35 59 73 138 91 124 99 151 103 141 126 160 450 686 1136 国保受診率 23.6 30.0 24.1 40.0 18.2 22.7 31.0 23.3 26.4 55.1 55.4 65.6 58.5 66.9 59.0 64.2 46.1 58.5 52.2 大阪の八尾市南高安地区では、住民自らが成人病予防会という組織を作って、健診や様々 な健康づくり活動を行っています(図7、写真) 。この地区での結論も、地域の健康づくり活 動の要である健診は、住民全員が保険者の種類に関係なく受けられる形で継続したいという ものでした。住民の願いを市も十分に理解し協力しながら、保険者に関係なく集団健診を受 けられる体制を構築しています。その結果、国保加入者、後期高齢者、社会保険加入者、30 歳代、被扶養者など多くの住民の方が、同じ集団健診を受けることが実現できています(表 9) 。 126 図7.八尾市南高安地区成人病予防会における取り組み 地区人口約 2 万人、予防会会員約 5000 人 住民のボランティアが主体的に健康づくり活動を継続 ・循環器健診 1月下旬(集団) ・会報紙発行 年3回 ・結果説明会 3月(2日間) ・歩く会 11月 ・OB会総会 6月 ・OB会料理講習会 年1回 ・盆踊り大会 8月 ・健康科学センターのイベント ・健康相談(骨密度測定)9月 ・予防会総会 12月 参加 年数回 ・生活習慣病の勉強会 年数回 (予防会の結論) 地域の健康づくり活動の要である健診は、住民全員が保険者 の種類に関係なく受けられる形で継続したい 健診受診率、保健指導実施率の問題のみならず、特定健診、特定保健指導制度の発足後に 見えてきた課題は多いと思われます。わが国は、国民皆保険制度のもとで、結核予防対策か ら脳卒中予防対策に至るまで、地域全体に働きかける集団的な生活習慣病予防対策のシステ ムを築きあげてきました。さらに、住民グループが主体となって集団健診や健康づくり活動 などが積極的に展開されている地域も出来てきました。このようにして培われてきた日本式 の予防対策のシステムを、本制度は「分割」したと考えられます。すなわち、健診は、保険 127 者ごとに内容、期間、受診機関が異なりますし、保健指導は、メタボとそれ以外に分割され、 メタボの人は危険因子の集積度によって指導内容が分けられます。このことで、住民に「国 保」と「国保以外」といったフラグがたち、地域の予防対策の中のハイリスクアプローチと ポピュレーションアプローチの一体的な運用に不連続性をもたらすようになったと考えられ ます。さらには、がん予防対策、介護予防対策との間でも不連続性をもたらし、がん検診の 受診率や生活機能評価の実施率の減少にもつながっています。 こうした健康管理システムの変化が続くと、健康づくりに関わる住民組織や住民の意識自 体も変化するのではないかと懸念されます。日本人に適した地域ぐるみの生活習慣病予防対 策といった要素が薄れ、個人個人が自己責任で健康管理を行う社会となれば、国民の健康格 差はさらに拡大し、健康管理が不十分な層からの循環器疾患の多発とそれに続く医療制度、 介護制度への負担の増加につながると思われます。特定健診・特定保健指導の評価時期とな る平成24年度に向けて、予防医学に携わる関係諸機関が、住民の視点にたった予防対策の フレームワークを改めて設計していく必要があると考えられます。 128 第24節 特定健診導入期の地域における循環器疾患予防対策の展開(第 3 報) -大阪府八尾市 M 地区- 八尾市 M 地区(人口約 23000 人)は昭和52年に住民主体の健診を実施するべく、自治会 や婦人会などが中心となって成人病予防会(予防会)を結成し、健康科学センターや八尾市、 医師会、保健所などと共に活動を行ってきました。しかし、平成20年度より実施されてい る特定健診・保健指導は保険者が実施主体となることから、保険者が混然となってしまう地 域における集団検診は、市町村が実施する場合、国保以外の保険加入者の受診時に費用面の 問題が生じることになることから、その実施が困難となってしまう場合が想定されました。 そこで、我々は予防会や市と協議を行ない、①健診の受診料金は、予防会・八尾市・健康科 学センターの3者での話し合いの結果、65 歳以上は加入している保険に関わりなく一律予防 会会費の 1,000 円としました。 65 歳未満については、 自己負担金と 1,000 円の合計金額とし、 最高額を 2,000 円に設定しました。②健診受診希望者の申し込み受け付けは予防会と八尾市 が行いましたが、受診券の配布は従来予防会で行っていたものを、八尾市からの郵送に変更 しました。 その結果、 旧制度下の平成19年度の健診受診者は申込者 2,778 人、受診者は 2,421 人でしたが、平成20年度では申込者 2,038 人、受診者は 1,814 人でした。平成22年度の 特定健診を今年1月から2月にかけて実施したのでそのことについて報告します。 [対象・方 法]予防会(会員数約 5,100 人)の主たる構成メンバーである予防会役員および保健推進課 と受診者減に対応するための問題点・解決方法を検討し、健診を実施しました。①国保など からの受診券が送付される時期に会報誌を発行し、受診券の保管を広報しました。②特定健 診の項目に心電図や血液検査項目を付加し、充実した検査内容であることの告知を実施しま した。③平成17~19年度に1度でも受診し、平成20~21年度に健診を受診しなかっ た 1,241 人に受診勧奨はがきを送付しました。 【結果・考察】平成21年度は健診受診者数は 1,965 人であり、平成20年度より 151 人受 診者が増加していました。受診者増については、①制度がある程度浸透し、受診券を保管し ていた人が増加したこと、②受診券を発行する保険者が増加したこと、③他施設で特定健診 を受診した結果、項目が少ないことがわかったことなどが影響していることが考えられまし た。しかし平成 22 年度の健診受診者数は 1,973 人であり、微増に止まりました。受診勧奨者 対象者(はがきを送付した 1,241 人)で受診した人は 153 人でした。ただ、今回は受診券を 使用した人が増加していることから、受診券の発行が比較的きちんと行われるようになった と思われます。来年度に向けては、希望者には直接健康情報など送付することとし、さらな る受診者増につなげていきたいと考えています。 129 130 131 132 <血液精度管理> 第25節 特定健診の検査項目に総コレステロールの追加を期待する 【目的】特定健診では、総コレステロールが廃止、LDL-コレステロールが新規追加された。 日米の標準化成績(A,B)から、この判断を検証します。 【方法】HDL-コレステロールと LDL-コレステロールの直接法は、わが国の7社の試薬メーカ ーが独自に開発し、世界市場に導入されて 10 年以上が経過しました。わが国では、(A) 大阪 府立健康科学センターが試薬メーカーを対象に2年毎に CDC/CRMLN の脂質標準化プログラム による標準化(1996~2008 年)を実施し、また、臨床検査室を対象とした標準化(2006~2008 年)も実施しました。米国では、(B) NIH と CDC が試薬メーカーを対象に日米リポ蛋白標準化 検討プロジェクトによる標準化(2004~2010 年)を実施しました。 【結果】(A) 大阪府立健康科学センターの標準化成績では、試薬メーカーの標準化達成率は、 総コレステロールで 100%、HDL-コレステロールでは 98%であるのに対して、LDL-コレステ ロールは 67%に留まります。臨床検査室を対象とした LDL-コレステロールの標準化達成率 は 70.4%でした。(B) 日米リポ蛋白標準化検討プロジェクトでは、二つの論文が得られまし た。第一に、健常者では HDL-コレステロールで8社(米国から1社が参加)中6社が、LDL-コ レステロールでは8社中5社が判定基準を満たしたが、脂質異常症や循環器疾患患者では HDL-コレステロールも LDL-コレステロールも、すべての直接法は判定基準を満しませんでし た。第二に、高トリグリセライド検体以外では、LDL-コレステロールの直接法は Friedewald の計算式に勝る結果は得られず、non-HDL-C で評価するのが望ましいという結論でした。日 米の標準化成績に相互矛盾は認められません。日本動脈硬化学会は「特定健診については、 総コレステロールを測定項目に加えることを強く希望する」声明(2010 年 4 月 26 日)を発表 しました。 【考察】(1) 特定健診に総コレステロールを廃止して、LDL-コレステロールを導入したこと は、早すぎました。LDL-コレステロールの直接法の試薬は完成途上にあり、参考値として限 定使用が望ましい。正確度の改良が望まれます。(2) 特定健診に LDL-コレステロールよりも 信頼性の高い総コレステロールの追加を期待します。(3) 日本動脈硬化学会の声明を支持し ます。 133 第26節 同位体希釈/ガスクロマトグラフ/質量分析計による総コレステロール の精密分析法の確立 【目的】次世代の基準分析法として、同位体希釈/ガスクロマトグラフ/質量分析計による総 コレステロールの精密分析法を確立します。 【 方 法 】 濃 度 未 知 検 体 に 、 内 部 標 準 物 質 と し て コ レ ス テ ロ ー ル の 同 位 体 で あ る 3,413C2-cholesterol を添加し、加水分解後、トリメチルシリル誘導体に導く。その後、磁場型 質量分析計(日本電子 GC mateII)により、濃度未知検体の質量電荷比 m/z 368.4 と内部標 準物質の質量電荷比 m/z 370.4 の両フラグメント・イオンを検出し、質量電荷比の差異から 検量線を引き、コレステロールの正確な濃度を求めます。測定精度を把握するために、CDC 由来の 3 種類の管理血清(MQ, Q27, Q28)と NIST 由来の標準血清 SRM1951b を測定しました。 【結果】精密度(ばらつきの程度)は、日内変動が 0.08%--1.57%、日差変動が 0.20%--0.51% でした。CDC と NIST で確立された目標値と比較した場合、正確度(正確さの指標)は、CDC に対して+0.39%、NIST に対して+0.03%を示しました。相関係数は、0.9998 でした。 【考察】以上の成績から、総コレステロールの精密基準分析法としての精度は十分と考えら れます。今後は、HDL コレステロールと LDL コレステロールへの応用を検討します。 【文献】 S.H. Edwards, S.D. Pyatt, S.L. Stribling, R. Washburn, M.M. Kimberly, G.L. Myers. Gas chromatography-isotope dilution mass spectrometry method for multi-level serum cholesterol analysis. Clin Chem 2007; 53(6S), A43 [Abstract] 【その他】AACC へのポスター発表の結果、本学会のリポ蛋白分析に関する部門賞(AACC Division Award for Excellence in Research) を受賞しました。 134 第5章 第1節 主著者 北村明彦 研究成果の公表 研究論文 共著者 雑誌名 発行年 巻 都市部男性勤務者の32 年間の身体所見の推移 -1977~2008年の定期 健康診断成績の検討- 産業衛生学雑誌 2010 52 北村明彦 大阪府の循環器疾患の 動向と対策 成人病 2010 50 Kitamura A Noda H, Nakamura M, Kiyama M, Okada T, Imano H, Ohira T, Sato S, Yamagishi K, Iso H Association between non-high-density lipoprotein cholesterol levels and the incidence of coronary heart disease among Japanese: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 非肥満リスク保有者へ の対応は? J Atheroscler Thromb 2011 28 肥満と糖尿病 2011 10 北村明彦 木山昌彦、岡田武 夫、前田健次、井戸 正利、中村正和、嶋 本喬、飯田稔、石川 善紀 タイトル 号 頁 123-132 290 種類 原著 総説 454-463 原著 4 606-608 総説 16-17 提言 1-8 総説 北村明彦 豊中市、寝屋川市への 助言 ~特定健診受診率向上 に向けて~ こくほ大阪 2011 348 中村正和 特集 禁煙のすすめ や められない”たばこ” 解決法教えます ろうさい 2010 7 中村正和 特集「禁煙支援と歯周 病予防」座談会 肥満と糖尿病 2010 9 5 659-675 総説 中村正和 特集「禁煙支援と歯周 肥満と糖尿病 病予防」 Question 禁 煙とメタボの関係は? 2010 9 5 682-684 総説 中村正和 メタボリックシンド ローム対策、特定保健 指導における禁煙サ ポート Medical ASAHI 2010 39 4 32-33 総説 中村正和 メタボリックシンド ローム対策、特定保健 指導における禁煙サ ポート 成人病と生活習 慣病 2010 40 5 502-506 総説 135 主著者 共著者 タイトル 中村正和 最新かつ効果的な禁煙 支援について 中村正和 雑誌名 産業看護 発行年 巻 号 頁 種類 2011 3 2 14-21 総説 フロントエッセイ これ 呼吸器ケア からのCOPD予防対策 2011 9 5 1 その他 中村正和 特集「患者さんの Question」 Question 禁煙したいのですが? 肥満と糖尿病 2011 10 3 413-415 その他 中村正和 特集「予備群と特定健 診」 Question 喫煙す る受診者への対応は? 肥満と糖尿病 2011 10 4 602-605 その他 中村正和 特集 プライマリーケア 動脈硬化予防 における動脈硬化のリ スクファクターの包括 的管理 ③喫煙と動脈硬 化 2011 10 3 15-21 総説 中村正和 特集 心血管危険因子生活習慣病の観点から 11.喫煙 2011 1 3 94-102 総説 中村正和 日本総合健診医学会 第 総合健診 39回大会・シンポジウ ム2 禁煙指導: 一人で も多くの成功者を「禁 煙推進における医療従 事者の役割-個人とし てできること、学会と してするべきこと 2011 38 6 61-70 その他 Medicinal Shimizu Y Imano H, Ohira T, Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Sato S, Shimamoto T, Yamagishi K, Tanigawa T, Iso H STROKE gammaGlutamyltranspeptidas e and incident stroke among Japanese men and women: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). 2010 41 385-8 Shimizu Y Maeda K, Imano H, Ohira T, Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Ishikawa Y, Shimamoto T, Yamagishi K, Tanigawa T, Iso H; for the CIRCS Investigators Stroke Chronic kidney disease and drinking status in relation to risks of total stroke and its subtypes: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011 41 2531-2537 原著 136 主著者 Shimizu Y 共著者 Maeda K, Imano H, Ohira T, Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Ishikawa Y, Shimamoto T, Yamagishi K, Tanigawa T, Iso H Ohira T タイトル 雑誌名 発行年 巻 号 頁 種類 STROKE Chronic kidney disease and drinking status in relation to risks of stroke and its subtypes: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). 2011 42 Psychological distress and cardiovascular disease: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). 2010 20 3 185-191 総説 J Epidemiol 2531-7 Ohira T Folsom AR, Cushman M, White RH, Hannan PJ, Rosamond WD, Heckbert SR. Reproductive history, Br J Haematol hormone replacement, and incidence of venous thromboembolism: the Longitudinal Investigation of Thromboembolism Etiology. 2010 149 4 606-612 原著 Ohira T Shahar E, Iso H, Chambless LE, Rosamond WD, Sharrett AR, Folsom AR. Carotid artery wall thickness and risk of stroke subtypes. The Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study. 2011 42 2 397-403 原著 大平哲也 広崎真弓、今野弘 規、木山昌彦、北村 明彦、磯博康 笑い・ユーモア療法に よる認知症の予防と改 善 老年精神医学 2011 22 1 32-38 総説 大平哲也 今野弘規、崔仁哲、 木山昌彦、北村明 彦、磯博康 成人における自律神経 系機能とストレスとの 関連 自律神経 2011 48 3 225-228 総説 Imano H Noda H, Kitamura A, Sato S, Kiyama M, Sankai T, Ohira T, Nakamura M, Yamagishi K, Ikeda A, Shimamoto T, Iso H Low-density lipoprotein cholesterol and risk of coronary heart disease among Japanese men and women: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). Prev Med 2011 52 5 381-386 原著 Stroke 137 主著者 共著者 今野弘規 磯博康 Umesawa M Yamagishi K, Sawachi S, Ikeda A, Noda H, Ikehara S, Cui R, Sakurai S, Tanigawa T, Iso H Muraki I タイトル 雑誌名 動脈硬化リスク因子の 循環器内科 update トリグリセライ ド 巻 852-858 原著 2010 17 369-377 原著 2010 65 523-527 原著 Prev Med 2011 52 381-386 原著 肥満と糖尿病 2010 9 873-875 総説 The rs2231142 variant Rheumatology of the ABCG2 gene is associated with uric acid levels and gout among Japanese people 2010 49 1461-1465 原著 Nocturnal Thorax intermittent hypoxia and C-reactive protein among middleaged community residents: a cross sectional survey Imano H Noda H, Kitamura A, Sato S, Kiyama M, Sankai T, Ohira T, Nakamura M, Yamagishi K, Ikeda A, Shimamoto T, Iso H 山岸良匡 横田紀美子,磯博康 Low-density lipoprotein cholesterol and risk of coronary heart disease among Japanese men and women: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 減塩キャンペーンと は?地域ぐるみの減塩 キャンペーンについて 教えて下さい Yamagishi K Tanigawa T, Kitamura A, Köttgen A, Folsom AR, Iso H, on behalf of the CIRCS Investigators 2010 2 種類 23 Tanigawa T, Yamagishi K, Sakurai S, Ohira T, Imano H, Kitamura A, Kiyama M, Sato S, Shimamoto T, Konishi M, Iso H; for the CIRCS Investigators 70 頁 総説 Urea nitrogen Am J Hypertens concentrations in spot urine, estimated protein intake and blood pressure levels in a Japanese general Tanigawa T, Nocturnal J Atheroscler Yamagishi K, intermittent hypoxia Thromb Sakurai S, Ohira T, and metabolic Imano H, Kiyama M, syndrome; the effect Kitamura A, Sato S, of being overweight: Shimamoto T, the CIRCS study Konishi M, Iso H 2011 号 143-147 Muraki I 138 発行年 主著者 共著者 タイトル Yamagishi K Ohira T, Nakano H, Bielinski SJ, Sakurai S, Imano H, Kiyama M, Kitamura A, Sato S, Konishi M, Shahar E, Folsom AR, Iso H, Tanigawa T Cross-cultural comparison of the sleep-disordered breathing prevalence among Americans and Japanese Cui R Iso H, Date C, Kikuchi S, Tamakoshi A and JACC Study Group. 雑誌名 Eur Respir J 発行年 巻 号 頁 379-384 種類 2010 36 原著 Dietary folate, Stroke vitamin B6 and B12 intake in relation to mortality from cardiovascular disease: the Japan Collaborative Cohort Study Group. 2010 41 6 1285-1259 原著 Cui R Iso H, Yamagishi K, Diabetes mellitus and Stroke Saito I, Kokubo Y, risk of stroke and Inoue M, Tsugane S its subtypes among Japanese: the Japan public health center study. 2011 42 9 2611-2614 原著 Cui R Tanigawa T, Sakurai S, Yamagishi K, Muraki I, Imano H, Ohira T, Kiyama M, Kitamura A, Ishikawa Y, Iso H Associations between alcohol consumption and sleep-disordered breathing among Japanese women. Respir Med 2011 105 5 796-800 原著 Cui R Tanigawa T, Sakurai S, Yamagishi K, Muraki I, Imano H, Ohira T, Kiyama M, Kitamura A, Ishikawa Y, Iso H; CIRCS Investigators Associations between alcohol consumption and sleep-disordered breathing among Japanese women: the Circulatory Risk in Communities Study Respir Med 2011 105 796-800 原著 Peacock J Ohira T, Post W, Sotoodehnia N, Rosamond WD, Folsom AR. Serum magnesium and Am Heart J risk of sudden cardiac death in the Atherosclerosis Risk in Communities (ARIC) Study. 2010 160 3 464-470 原著 櫻井進 大平哲也、前田均、 津田徹、成井浩司、 吉田良子、谷川武 睡眠医療専門機関受診 者における睡眠呼吸障 害と交通事故との関 連. 厚生の指標 2010 57 4 6-13 原著 横田紀美子 椎名由美、原田美知 子、若林洋子、稲川 三枝子、大島美幸、 鳥海佐和子、廣瀬久 美子、山岸良匡、池 原賢代、尾崎亜希 子、藤田かおり、湊 孝治、佐竹幸栄、福 田英輝、磯博康 地域における幼児う蝕 予防対策の展開とその 評価:20年間の観察 研究 日本公衛誌 2010 57 624-632 原著 139 主著者 Yatsuya H 共著者 Toyoshima H, Yamagishi K, Tamakoshi K, Taguri M, Harada A, Ohashi Y, Kita Y, Naito Y, Yamada M, Tanabe N, Iso H, Ueshima H; for the Japan Arteriosclerosis Longitudinal Study (JALS) Group タイトル 雑誌名 発行年 巻 Body mass index and Circ Cardiovasc 2010 risk of stroke and Qual Outcomes myocardial infarction in a relatively lean population: Metaanalysis of 16 Japanese cohorts using individual data 3 特定健診・特定保健指導 肥満研究 における積極的支援の 効果検証と減量目標の 妥当性についての検討 2010 16 2010 Karl Nakamura M, HongFagerström Jun Cho, Shih-Tzu Tsai, Chen Wang, Simon Davies, Wendy Ma, Theodore C. Lee, Cristina Russ 池原賢代 号 頁 種類 498-505 原著 3 182-187 総説 37 4 490-492 原著 Varenicline treatment Current Medical 2010 for smoking cessation Research and in Asian populations: Opinion a pooled analysis of placebo-controlled trials conducted in six Asian countries 26 9 2165-2173 原著 磯博康 【特集 飲酒習慣と生 活習慣病のかかわりを 探る】飲酒習慣を見直 す Journal of Life 2010 Style Medicine 4 1 53-59 総説 池原賢代 磯博康 【特集 嗜好品と高血 圧・循環器病】アル コールと循環器病 血圧 2010 8 11 669-674 総説 Nagayoshi M Yamagishi K, Tanigawa T, Sakurai S, Kitamura A, Kiyama M, Imano H, Ohira T, Sato S, Sankai T, Iso H; CIRCS Investigators. Risk factors for Sleep Breath snoring among Japanese men and women: a communitybased cross-sectional study. 2011 15 1 63-69 原著 Nishina M Nishina K, Ohira T, Associations of Makino K, Iso H psychological distress with metabolic syndrome among Japanese urban residents. 2011 402 5 396-402 原著 村本あき子 山本直樹、 中村正 和、 小池城司、 沼 田健之、 玉腰暁子、 津下一代 Mitsumune T 140 Senoh E, Adachi M, COPD Prevention at Health Nakamura M, Masui S Health Checkup: Evaluation and Mainly Describing the Promotion Promotion of Smoking Cessation by Brief Intervention J Atheroscler Thromb. 主著者 共著者 タイトル 雑誌名 発行年 巻 号 頁 種類 Shiozaki M Iso H, Ohira T, Nakatani D, Shimizu M, Sakata Y, Komuro I, Sato H Longitudinal risk of Circ J cardiovascular events in relation to depression symptoms after discharge among survivors of myocardial infarction: Osaka Acute Coronary Insufficiency Study (OACIS) 2011 75 Nagayoshi M Yamagishi K, Tanigawa T, Sakurai S, Kitamura A, Kiyama M, Imano H, Ohira T, Sato S, Sankai T, Iso H; for the CIRCS Investigators Risk factors for Sleep Breath snoring among Japanese men and women: A communitybased cross-sectional study 2011;15: 63-69 2011 15 63-69 原著 Chei CL Yamagishi K, Kitamura A, Kiyama M, Imano H, Ohira T, Cui R, Tanigawa T, Sankai T, Ishikawa Y, Sato S, Iso H; for the CIRCS Investigators C-reactive protein levels and risk of stroke and its subtype in Japanese: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) Atherosclerosis 2011 217 187-193 原著 Katanoda K Saika K, Yamamoto S, Tanaka S, Oshima A, Nakamura M, Sato H, Tajima K, Suzuki T, Tamakoshi A, Tsugane S, Sobue T Projected Cancer Mortality Among Japanese Males Under Different Smoking Prevalence Scenarios: Evidence for Tobacco Control Goal Setting Japanese Journal of Clinical Oncology 2011 41 4 483-489 原著 Nakashita Y Nakamura M, Kitamura A, Kiyama M, Ishikawa Y, Mikami H Relationships of Journal of Cigarette Smoking and Epidemiology Alcohol Consumption to Matabolic Syndrome in Japanese Men 2010 20 5 391-397 原著 Nakashita Y Nakamura M, Kitamura A, Kiyama M, Yamano M, shikawa Y,Mikami H Relationship of cigarette smoking status with other unhealthy lifestyle habits in Japanese employees 2011 19 3 204-216 原著 2010 17 12 1275-1281 Nakamura M Koyama I, Iso H, Sato S, Okazaki M, Kayamori Y, Kiyama M, Kitamura A, Shimamoto T , Ishikawa Y Japanese Journal of Health Education and Promotion Ten-year evaluation JAT of homogeneous lowdensity lipoprotein cholesterol methods developed by Japanese manufacturers-Application of the Centers for Disease Control and Prevention/Cholestero l Reference Method Laboratory Network lipid standardization protoco 12 2878-2884 原著 141 第2節 主著者 書籍 共著者 章のタイトル 書籍名 編者 出版社 出版社 の所在 地 発行年 頁 中村正和 各論Ⅰ:禁煙治 科領域における禁煙治 藤原久義 療の基本 1 禁 療の実際 煙治療への導入 と非薬物治療 医薬ジャー 大阪 ナル社 2010 46-55 中村正和 Ⅰ .禁煙治療の 禁煙外来ベストプラク 中村正和 現況 ティス 日経メディ 東京 カル開発 2010 14-18 中村正和 増居志津子 Ⅱ .禁煙外来の 禁煙外来ベストプラク 中村正和 実際~様々な場 ティス における禁煙治 療・禁煙支援の 取り組み~ 1 診療所 きめ細 かいフォロー アップが再喫煙 を食い止める 日経メディ 東京 カル開発 2010 20-25 中村正和 2肺癌の予防 1. 肺癌診療Q&A 一つ上を 弦間昭彦 禁煙治療の具体 行く診療の実践 (編著) 的な方法を教え て下さい 中外医学社 東京 2011 6-9 中村正和 2肺癌の予防 2. 肺癌診療Q&A 一つ上を 弦間昭彦 なかなかやめら 行く診療の実践 (編著) れない人に禁煙 をどう働きかけ たらよいです か? 中外医学社 東京 2011 10-12 中村正和 第2章 予防 がんから身を守る予防 若林敬二 PART2ライフス と検診 (監修) タイルと「発が んリスク」 タ バコ ヤクルト本 東京 社広報室 2011 66-75 中村正和 A 基本編 2 罹 精神腫瘍学 患・生存と心理 社会的問題 Ⅶ がん患者におけ る喫煙問題と医 療者の役割 2011 38-40 142 内富庸介, 医学書院 小川朝生 (編) 東京 第3節 発表者 北村明彦 学会発表 共同発表者 木山昌彦、岡田武 夫、永野英子、宇 野充子、岡田睦 美、迫義知、谷地 克彦、石川善紀、 村木功 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 血管部位別の動脈 第51回人間 硬化進展度と脳卒 ドック学会学 中、虚血性心疾患 術大会 既往との関連につ いての検討 2010年8月 北海道旭 川 口演 北村明彦 大阪府立健康科学 第33回日本高 センターのコホー 血圧学会総会 ト研究による高血 圧の有病率の推移 と関連要因につい ての検討 2010年10月 福岡 シンポジウム 北村明彦 疫学研究と予防対 第69回日本公 策の現状からみた 衆衛生学会総 特定健診・特定保 会 健指導への考察 2010年10月 東京国際 フォーラ ム フォーラム 北村明彦 地域・職域・ドッ 第21回日本疫 ク研究よりみた心 学会学術総会 血管病の疫学的エ ビデンス 2011年1月 かでる 2.7 シンポジウム シンポジウム 北村明彦 木山昌彦、中村正 和、岡田武夫、石 川善紀 地域・中小企業に 第28回日本医 おける特定健診・ 学会総会 特定保健指導の現 状と課題 2011年4月 東京 北村明彦 Nagano E, Uno M, Okada M, Kiyama M, Nakamura M, Okada T, Maeda K, Shimizu Y, Ishikawa Y Trends in the IEA World Prevalence of Congress of Diabetes and Epidemiology Diabetic Retinopathy among Japanese urban population 2011年8月 Edinburgh ポスター Internati onal Conferenc e Center (Scotland ) 木山昌彦 北村明彦、今野弘 規、岡田武夫、前 田健次、中村正 和、井戸正利、梅 澤光政、石川善 紀、嶋本喬、堀井 裕子、高橋愛、武 森貞、山野賢子 特定健診導入 期の 第69回日本公 地域における 循環 衆衛生学会総 器疾患予防対 策の 会 展開(第3報)-大 阪府八尾市M地区- 2010年10月 東京 示説 木山昌彦 北村明彦、今野弘 規、岡田武夫、中 村正和、清水悠 路、石川善紀、嶋 本喬、武森貞、八 木英子、山野賢 子、山崎和美 特定健診導入 期の 第70回日本公 地域における 循環 衆衛生学会総 器疾患予防対 策の 会 展開(第4報)-大 阪府八尾市M地区- 2011年10月 秋田 示説 143 発表者 中村正和 共同発表者 学会名 開催年月 開催場所 種類 ステージモデルと 第83回日本産 ヘルスインパク 業衛生学会 ト・アセスメント に基づいた職場の 喫煙対策の評価の 試み-調査の概要 とねらい(第一 報) 2010年5月 福井 口演 中村正和 健診を活用した職 第58回近畿地 場の禁煙推進 方会総会 2010年6月 大阪 シンポジウム Nakamura M Smoking cessation treatments in Japan: current status and issues for the future. 名古屋 シンポジウム 中村正和 喫煙と食習慣・運 第57回日本栄 動習慣との相互の 養改善学会学 関連 術総会 2010年9月 埼玉 市民公開講座 禁煙治療のための 第69回日本公 指導者トレーニン 衆衛生学会総 グプログラムの開 会 発と評価(第1報) 2010年10月 東京 示説 中村正和 喫煙に関する環境 第69回日本公 整備の現状と今後 衆衛生学会総 の課題 会 2010年10月 東京 メインシンポ ジウム 中村正和 保険適用5年目の禁 第69回日本公 煙治療の現状と今 衆衛生学会総 後の課題 会 2010年10月 東京 シンポジウム Nakamura M The pilot APACT implementation of J-STOP (The Japan Smoking Cessation Training Outreach Project): the outline and evaluation results 2010年10月 シドニー ポスター Nakamura M What cessation APACT services do we need and how are they best delivered? 2010年10月 シドニー シンポジウム 中村正和 144 福田洋 タイトル 大島明、 飯田真 美、川合厚子、繁 田正子、田中英 夫、狭間礼子、増 居志津子、石川善 紀 The 42nd 2010年7月 Annual Scientific Meeting of the Japan Atheroscleros is Society 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 中村正和 禁煙推進における 日本総合健診 医療従事者の役 医学会第39回 割:個人としてで 大会 きること、学会と してするべきこと 2011年1月 東京 シンポジウム 中村正和 禁煙指導者のため のeラーニング-医 療や職場の禁煙推 進を目指して- 第20回日本禁 煙推進医師歯 科医師連盟総 会・学術総会 2011年2月 北九州 特別講演 eラーニングを用い た禁煙治療の指導 者トレーニング (J-STOP)の全国 展開とその評価 第20回日本禁 煙推進医師歯 科医師連盟総 会・学術総会 2011年2月 北九州 ポスター 中村正和 ニコチン依存症の 第28回日本医 治療と指導者教育 学会総会 2011年4月 東京 教育講演 (震災の影響 により開催中 止のため、口 演内容を DVD、ならび にホームペー ジで公開) 中村正和 たばこ対策-疫学 がん予防大会 研究で得られた知 2011 ワーク 見を社会に還元す ショップ るために 2011年6月 京都 口演 中村正和 大島明、飯田真 美、加藤正隆、川 合厚子、繁田正 子、田中英夫、谷 口千枝、野村英 樹、狭間礼子、増 居志津子 中村正和 鈴木朋子、増居志 津子、衣笠幸恵、 大島明 「たばこ対策の自 第70回日本公 己点検票」を用い 衆衛生学会総 た自治体のたばこ 会 規制・対策の実態 把握 2011年10月 秋田 示説 Oshima A Nakamura M,Masui S J-STOP (The Japan World cancer Smoking Cessation Congress Training Outreach Project) for dissemination of smoking cessation treatment in Japan 2010年8月 深圳 ポスター 腎機能低下と心電 第70回日本公 図虚血性変化の関 衆衛生学会総 連 会 2011年10月 秋田 示説 地域住民における、 第21回日本疫 慢性腎障害の短 学会学術総会 期・長期の臨床的 アウトカム 2011年1月 札幌 口演 岡田武夫 前田健次 北村明彦、木山昌 彦、清水悠路、岡 田武夫、大平哲 也、今野弘規、山 岸良匡、佐藤眞 一、石川善紀、磯 博康 145 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 大平哲也 山岸良匡、北村明 彦、櫻井進、磯博 康、谷川武 睡眠呼吸障害と家 第 80 回 日 本 衛 2010年4月 庭血圧との関連に 生学会総会 ついての日米比較 研究 MESA研究と CIRCS研究の結果か ら 仙台 シンポジウム 大平哲也 山岸良匡、北村明 彦、櫻井進、磯博 康、谷川武 睡眠呼吸障害と家 第80回日本衛 庭血圧との関連に 生学会学術総 ついての日米比較 会 研究:MESA研 究とCIRCS研 究の結果から 仙台 シンポジウム 大平哲也 今野弘規、崔仁 哲、木山昌彦、北 村明彦、磯博康 成人における自律 第 63 回 日 本 自 2010年10月 神経系機能とスト 律 神 経 学 会 総 レスとの関連 会 横浜 シンポジウム 大平哲也 今野弘規、崔仁 哲、山岸良匡、前 田健次、木山昌 彦、岡田武夫、井 戸正利、中村正 和、北村明彦、石 川善紀、磯博康 今野弘規、崔仁 哲、山岸良匡、前 田健次、木山昌 彦、岡田武夫、井 戸正利、中村正 和、北村明彦、石 川善紀、磯博康 Suzuki H, Maruyama M, Imano H, Yamagishi K, Cui R, Noda H, Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Maeda K, Takeishi Y, Ishikawa Y, Iso H, for the CIRCS investigators. 笑いの頻度と認知 第 69 回 日 本 公 2010年10月 機能との関連につ 衆 衛 生 学 会 総 いての横断・縦断 会 研究 東京 示説 笑いの頻度と認知 第69回日本公 機能との関連につ 衆衛生学会総 いての横断・縦断 会 研究 東京 Early repolarization pattern on electrocardiogram and risk of sudden cardiac death: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). American 2011年3月 Heart Association 51th Annual Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention. Atlanta, GA.USA 示説 Ohira T Suzuki S, Maruyama M, Imano H, Yamagishi K, Cui R, Noda H, Kitamura A, Kiyama M, Maeda K, Okada T, Takeishi Y, Ishikawa Y, Iso H Early repolarization pattern on electrocardiogram and risk of sudden cardiac death: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) The 51st 2011年3月 Annual AHA Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention Atlanta, USA Poster 大平哲也 丸山皆子、今野弘 規、北村明彦、木 山昌彦、岡田武 夫、山岸良匡、野 田博之、石川善 紀、磯博康 わが国における心 臓突然死の推移と その危険因子につ いての検討―CIRCS 第 47 回 日 本 循 2011年5月 環器病予防学 会・日本循環 器管理研究協 議会総会 福岡 シンポジウム 大平哲也 Ohira T 146 2010年4月 2010年10月 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 大平哲也 今野弘規、山岸良 匡、野田博之、北 村明彦、磯博康 Dyslipidemia and 第 43 回 日 本 動 2011年7月 Risk of Stroke 脈硬化学会学 Subtypes: the 術総会 Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 札幌 シンポジウム Ohira T Suzuki H, Kinuta M, Yamagishi K, Okada T, Takeishi Y, Iso H Association of 第75回日本循 early 環器学会総 repolarization 会・学術総会 pattern on electrocardiogram with risk of sudden cardiac death: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 横浜 口演 Ohira T Imano H, Yamagishi K, Noda H, Kitamura A, Iso H Dyslipidemia and 第43回日本動 risk of stroke 脈硬化学会総 subtypes: the 会・学術集会 Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 札幌 シンポジウム 大平哲也 梶浦貢、北村明 彦、木山昌彦、岡 田武夫、今野弘 規、永野英子、音 地美穂、山崎和 美、永吉真子、江 口依里、石川善 紀、嶋本喬、磯博 康 精神的疾患による 第 70 回 日 本 公 2011年10月 休職を予測する因 衆 衛 生 学 学 術 子についての前向 総会 き研究 秋田 示説 今野弘規 北村明彦、山岸良 匡、野田博之、崔 仁哲、大平哲也、 木山昌彦、清水悠 路、梅澤光政、前 田健次、岡田武 夫、谷川武、佐藤 眞一、石川善紀、 磯博康 血清HDL-コレステ 第69回日本公 ロール値と心血管 衆衛生学会総 疾患発症との関連 会 (CIRCS) 2010年10月 東京 今野弘規 大平哲也、崔仁 哲、野田博之、磯 博康、北村明彦、 木山昌彦、山岸良 匡 大平哲也、 崔仁 哲、 野田博之、 磯博康、 北村明 彦、 木山昌彦、 山岸良匡 長期コホートによ る冠動脈疾患発症 への総コレステ ロールの寄与に関 する研究 長期コホートによ る冠動脈疾患発症 への総コレステ ロールの寄与に関 する研究 第21回日本疫 学会学術総会 2011年1月 札幌 第21回日本疫 学学術総会 2011年1月 札幌 示説 北村明彦、木山昌 彦、岡田武夫、大 平哲也、崔仁哲、 山岸良匡、野田博 之、清水悠路、佐 藤眞一、石川善 紀、磯博康 空腹時・非空腹時別 第 70 回 日 本 公 2011年10月 にみた高血糖と病 衆 衛 生 学 学 術 型別脳卒中発症と 総会 の関連(CIRCS) 秋田 示説 今野弘規 今野弘規 147 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 今野弘規 北村明彦、木山昌 彦、岡田武夫、大 平哲也、崔仁哲、 山岸良匡、野田博 之、清水悠路、佐 藤眞一、石川善 紀、磯博康 空腹時、非空腹時 第70回日本公 別に見た高血糖と 衆衛生学会総 病型別脳卒中発症 会 との関連(CIR CS) 2011年10月 秋田 村木功 谷川武、櫻井進、 山岸良匡、大平哲 也、今野弘規、木 山昌彦、北村明 彦、佐藤眞一、磯 博康 夜間の間欠的低酸 日本睡眠学会 素状態とメタボ 第35回定期学 リックシンドロー 術集会 ムの関連;CIRCS研 究 2010年7月 名古屋 村木功 谷川武、山岸良 匡、櫻井進、大平 哲也、今野弘規、 北村明彦、木山昌 彦、佐藤眞一、嶋 本喬、磯博康 夜間の間欠的低酸 日本睡眠学会 素状態と2型糖尿 第35回定期学 病発症の関連; 術集会 CIRCS研究 2010年7月 名古屋 村木功 木山昌彦、山岸良 匡、今野弘規、大 平哲也、北村明 彦、前田健次、佐 藤眞一、谷川武、 石川善紀、嶋本 喬、磯博康 高感度CRP値と 第21回日本疫 糖尿病発症との関 学会学術総会 連:CIRCS研 究 2011年1月 札幌 口演 村木功 木山昌彦、山岸良 匡、今野弘規、大 平哲也、崔仁哲、 北村明彦、前田健 次、佐藤眞一、谷 川武、石川善紀、 嶋本喬、磯博康 衣笠幸恵、永井伸 彦、高山佳洋、増 居志津子、中村正 和、大島明 血清ビタミンC濃 第54回日本糖 度と糖尿病発症と 尿病学会年次 の関連:CIRCS研究 学術集会 2011年5月 札幌 口演 大阪府内の病院に 第69回日本公 おける禁煙化及び 衆衛生学会総 禁煙サポート調査 会 報告 2010年10月 東京 示説 Tanigawa T Muraki I, Yamagishi K, Sakurai S, Ohira T, Imano H, Kitamura A, Kiyama M, Sato S, Iso H Nocturnal intermittent hypoxia and cardiovascular risk factors in communitydwelling Japanese: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 Edinburgh Poster , Scotland 崔仁哲 磯博康、伊達ちぐ さ、菊地正悟、玉 腰暁子 葉酸、ビタミンB 第 80 回 日 本 衛 2010年5月 の摂取量と循環器 生学学術総会 疾患死亡との関連 (JACC Study) 狭間礼子 148 IEA World Congress of Epidemiology 2011 仙台 ポスター 示説 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 崔仁哲 北村明彦、木山昌 彦、岡田武夫、梅 沢光政、清水悠 路、前田健次、井 戸正利、中村正 和、石川善紀、今 野弘規、大平哲 也、磯博康 地域住民における 第10回臨床血 中心動脈圧・AI 圧脈波研究会 と循環器疾患リス クファクターとの 関連 2010年5月 東京 口演 崔仁哲 佐藤眞一、都島基 夫、原田亜紀子、 柳堀朗子、今野弘 規、中村雅一、大 橋靖雄、上島弘嗣 血清HDL-コレス 第 58 回 日 本 心 2010年9月 テロール値と循環 臓 病 学 会 学 術 器疾患リスクとの 集会 関連 東京 口演 地域住民における 第69回日本公 中心動脈圧・AI、 衆衛生学学術 上腕血圧と高血圧 総会 性臓器障害指標の 関連 2010年10月 東京 口演 2011年1月 札幌 崔仁哲 崔仁哲 章雯、李媛英、北 村明彦、木山昌 彦、岡田武夫、前 田健次、山岸良 匡、今野弘規、大 平哲也、谷川武、 石川善紀、磯博康 地域住民における 第21回日本疫 中心動脈圧と循環 学会学術総会 器疾患のリスク ファクターとの関 連 崔仁哲 章文、李媛英、木 山昌彦、岡田武 夫、北村明彦、山 岸良匡、今野弘 規、大平哲也、谷 川武、石川善紀、 磯博康 章雯、李媛英、木 山昌彦、岡田武 夫、北村明彦、山 岸良匡、今野弘 規、大平哲也、谷 川武、石川善紀、 磯博康 地域住民における 第 70 回 日 本 公 2011年10月 中心動脈圧・AI、 衆 衛 生 学 学 術 上腕血圧と高血圧 総会 性臓器障害指標の 関連 秋田 示説 地域住民における 第70回日本公 中心動脈圧・AI 衆衛生学会総 と高血圧性臓器障 会 害指標との関連 2011年10月 秋田 ポスター 崔仁哲 章文、李媛英、北 村明彦、木山昌 彦、岡田武夫、前 田健次、山岸良 匡、今野弘規、大 平哲也、谷川武、 石川善紀、磯博康 循環器疾患予防の 第21回日本疫 ための早期動脈硬 学学術総会 化の形態学的・生 化学的評価に関す る研究 2011年11月 札幌 示説 山岸良匡 北村明彦、木山昌 彦、今野弘規、岡 田武夫、中村正 和、前田健次、井 戸正利、梅澤光 政、大平哲也、崔 仁哲、村木功、佐 藤眞一、谷川武、 石川善紀、磯博康 各種脂肪酸・蛋白 質・コレステロー ル摂取と脳梗塞発 症との関連:CI RCS研究 2010年5月 東京 口演 つくば 公開シンポジ ウム 崔仁哲 山岸良匡 第46回日本循 環器病予防学 会・日本循環 器管理研究協 議会総会 地域医療・保健に 日本公民館学 2010年12月 関わる市民活動 会第9回研究大 会 149 発表者 山岸良匡 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 大久保一郎、佐藤 眞一、北村明彦、 木山昌彦、岡田武 夫、谷川武、大平 哲也、今野弘規、 近藤正英、石川善 紀、嶋本喬、磯博 康 長期にわたる脳卒 第47回日本循 中予防対策に関す 環器病予防学 る費用効果分析 会・日本循環 器管理研究協 議会総会 2011年6月 福岡 口演 山岸良匡(今 謝翠麗、江口依 野弘規代演) 里、崔仁哲、今野 弘規、大平哲也、 山海知子、吉田ち い子、北村明彦、 磯博康 地域住民における 第36回日本脳 メタボリックシン 卒中学会総会 ドロームの有病率 の20年間の推移: CIRCS筑西市協和地 区研究 2011年7月 京都 口演 Yamagishi K Muraki I, Imano H, Ohira T, Kitamura A, Iso H; on behalf of the CIRCS Investigators Trends in the incidences of stroke and coronary heart disease in Japanese rural communities 2010年10月 福岡 ポスター・国 際セッション Yamagishi K (Eguchi E 代演) Chei CL, Ikeda A, Eguchi E, Moriyama Y, Noda H, Imano H, Ohira T, Kiyama M, Kitamura A, Ishikawa Y, Asada T, Iso H Serum coenzyme 第43回日本動 Q10 and disabling 脈硬化学会総 dementia among 会・学術集会 Japanese: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 札幌 口演 Yamagishi K Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Ohira T, Imano H, Cui R, Noda H, Umesawa M, Shimizu Y, Ishikawa Y, Iso H N-terminal fragment of the prohormone braintype natriuretic peptide (NTproBNP) and cardiovascular risk factors amongst Japanese population: The Circulatory Risk in Communities Study World Congress on Predictive Preventive & Personalised Medicine (PPPM) 2011年9月 Bonn, Germany Oral and Panel 福田洋 中村正和 ステージモデルと 第83回日本産 ヘルスインパク 業衛生学会 ト・アセスメント に基づいた職場の 喫煙対策の評価の 試み-実施状況と 課題(第二報) 2010年5月 福井 口演 福田洋 中村正和 健康保険組合の喫 第19回日本健 煙対策実態調査か 康教育学会学 ら組織の行動変容 術大会 を考える 2010年6月 京都 口演 150 第33回日本高 血圧学会総会 発表者 Cui R Cui R 共同発表者 タイトル Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Maeda K, Yamagishi K, Imano H, Ohira T, Tanigawa T, Ishikawa Y, Iso H. Associations between central aortic pressure and cardiovascular disease risk factors among general Japanese: the Circulatory Risk in Communities Study. Kitamura A, Associations Kiyama M, Okada between central T, Maeda K, aortic pressure Yamagishi K, and Imano H, Ohira T, cardiovascular Tanigawa T, disease risk Ishikawa Y, Iso H factors among general Japanese: the Circulatory Risk in Communities Study 学会名 開催年月 開催場所 種類 American 2011年3月 Heart Association 51th Annual Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention. Atlanta, GA.USA 示説 The 51st 2011年3月 Annual AHA Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention Atlanta, USA Poster 示説 Cui R Iso H, Yamagishi K, Saito I, Kokubo Y, Inoue M and Tsugane S. Diabetes mellitus and risk of stroke and its subtypes among Japanese: the JPHC study. The 5th JaoaneseKorean Joint Stroke Conference 2011年11月 Korea, Gyeongju Tsuneoka H Yamagishi K, Ohira T, Murakoshi N, Xu DZ, Igarashi M, Yamazaki H, Ito Y, Kitamura A, Okada T, Tanigawa T, Sekiguchi Y, Tada H, Yamaguchi I, Iso H, Aonuma K 中村正和、片野田 耕太、小谷和彦、 萩本明子、雑賀公 美子、狭間礼子 The prevalence and over 20 years long term prognosis of the Brugada-type electrocardiogram : From the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) The Heart Rhythm Society’s 31st Annual Scientific Sessions 2010年5月 Denver, USA 2010年5月 岡山 ポスター Nishida S Eguchi E,Ohira T, Kitamura A, Arimitsu J, Kishida Y, Inoue T, Nakanishi M, Otsuka S, Kato Y, Iso H The 14th 2010年9月 Congress of the Asian College of Psychosomatic Medicine Beijing, China, 口頭 野田博之 池田愛、山岸良 匡、横田紀美子、 椎名由美、謝翠 麗、江口依里、大 平哲也、今野弘 規、北村明彦、磯 博康 Therapeutic effects of Tokisigyakukagosh uyushokyoto(TJ38) on peripheral blood flow in persons with feeling chillness, Hiesho 血圧値およびその 長期的変化が要介 護認知症発症に及 ぼす影響 第69回日本公 衆衛生学会総 会 東京 繁田正子 喫煙と糖代謝の関 第53回日本糖 連についての系統 尿病学会 的レビュー 2010年10月 151 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 池原賢代 永吉真子、大平哲 也、梶浦貢、江口 依里、長尾匡則、 丸山広達、北村明 彦、木山昌彦、岡 田武夫、前田健 次、音地美穂、山 野賢子、永野英 子、宇野充子、岡 田睦美、西田慎 二、加藤由紀子、 石川善紀、磯博康 アレキシサイミア 第21回日本疫 と身体的・心理的 学学術総会 指標及び生活習慣 との関連 2011年1月 札幌 示説 大和浩 江口泰正、太田雅 規、中田ゆり、吉 見逸郎、中村正 和、大島明 飲食店の受動喫 第69回日本公 煙、特に従業員の 衆衛生学会総 個人曝露の実態と 会 神奈川県受動喫煙 防止条例の効果 2010年10月 東京 示説 大和浩 斉藤照代、本多 融、守田祐作、井 上智博、尾前知 代、江口泰正、太 田雅規、中田ゆ り、中村正和、大 島明 Tanigawa T, Yamagishi K, Sakurai S, Kitamura A, Kiyama M, Imano H, Ohira T, Sato S, Iso H; for the CIRCS Investigators 常岡秀和、山岸良 匡、横山泰廣、許 東洙、五十嵐都、 山崎浩、井藤葉 子、北村明彦、岡 田武夫、大平哲 也、谷川武、関口 幸夫、夛田浩、高 木雅彦、磯博康、 青沼和隆 神奈川県公共的施 第84回日本産 設における受動喫 業衛生学会 煙防止条例の効果 2011年5月 東京 ポスター Atlanta, USA Poster Nagayoshi M 村越伸行 謝翠麗 山岸良匡、池田 (野田博之代 愛、野田博之、江 演) 口依里、椎名由 美、湊百合子、大 平哲也、北村明 彦、磯博康 梶川奈月 152 山岸良匡、謝翠 麗、野田博之、今 野弘規、大平哲 也、廣瀬久美子、 山海知子、北村明 彦、磯博康 Self-reported snoring frequency and incidence of cardiovascular disease: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) The 51st 2011年3月 Annual AHA Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention 一般住民検診にお 第9回特発性心 2011年3月 けるブルガダ型心 室細動研究会 電図の長期予後調 査:Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 東京 高感度CRPと要介護 認知症との関連に ついての前向き研 究:The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 地域住民における 血清総コレステ ロール値の約30年 間の推移:CIRCS筑 西市協和地区研究 第36回日本脳 卒中学会総会 2011年7月 京都 口演 第36回日本脳 卒中学会総会 2011年7月 京都 ポスター 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 Choy Lye Chei 山岸良匡、池田 愛、野田博之、江 口依里、椎名由 美、湊百合子、大 平哲也、北村明 彦、磯博康 高感度CRPと要介護 第75回日本循 認知症との関連に 環器学会総 関する前向き研 会・学術集会 究:The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 横浜 示説 Tsuneoka H Yokoyama Y, Yamagishi K, Takagi M, Itoh Y, Naruse Y, Xu DZ, Yamasaki H, Igarashi M, Murakoshi N, Sekiguchi Y, Tada H, Okada N, Ohira T, Iso H, Aonuma K The prevalence 第75回日本循 and over 20-year 環器学会総 long-term 会・学術総会 prognosis of the Brugada-type electrocardiogram : From the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年8月 横浜 口演 Saika K Sobue T,Nakamura M, Tajima K Smoking behavior and attitudes toward smoking cessation among members of Japanese Cancer Associatio in 2010. 70th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association 2011年10月 名古屋 ポスター 山野賢子 八木英子、山崎和 美、武森貞、米田 晃子、仲下祐美 子、増居志津子、 高橋愛、西村節 子、河中弥生子、 宮崎純子、中村正 和、木山昌彦、北 村明彦、石川善紀 大阪府立健康科学 第69回日本公 センターにおける 衆衛生学会総 特定保健指導の1年 会 後の効果の検討 2010年10月 東京 示説 増居志津子 中村正和、大島 明、川合厚子、繁 田正子、田中英 夫、飯田真美、狭 間礼子、石川善紀 禁煙治療のための 第69回日本公 指導者トレーニン 衆衛生学会総 グプログラムの開 会 発と評価(第2報) 2010年10月 東京 示説 増居志津子 大島明、 飯田真 美、加藤正隆、川 合厚子、繁田正 子、田中英夫、谷 口千枝、中村正 和、野村英樹、狭 間礼子 大平哲也、木山昌 彦、北村明彦、崔 仁哲、丸山(絹 田) 皆子、丸山公 達、西出緑、章 文、李媛英、音地 美穂、永野英子、 山野賢子、石川善 紀、磯博康 eラーニングを用い た禁煙治療の指導 者トレーニング (J-STOP)の開発 とパイロット実施 2011年2月 北九州 ポスター 東京 示説 江口依里 第20回日本禁 煙推進医師歯 科医師連盟総 会・学術総会 音楽 による血圧低 第69回 日本公 2010年10月 下効果に関する無 衆衛生学会総 作為化比較化試験 会 153 発表者 江口依里 Eguchi E 江口依里 Maruyama K Maruyama K 154 共同発表者 永吉真子、大平哲 也、梶浦貢、池原 賢代、長尾匡則、 丸山広達、北村明 彦、木山昌彦、岡 田武夫、前田健 次、音地美穂、山 野賢子、永野英 子、宇野充子、岡 田睦美、西田愼 二、加藤由紀子、 石川善紀、磯博康 Ohira T, Kiyama M, Kitamura A, Cui R, Maruyama M, Maruyama K, Nishide M, Syou B, Takano T, Maruya S, Yoshioka A, Onji M, Nagano E, Yamano M, Ishikawa Y, Iso 大平哲也、中野佳 菜、木山昌彦、北 村明彦、丸山皆 子、本田瑛子、久 保佐智美、西出 緑、章文、音地美 穂、永野英子、山 崎和美、石川 善 紀、磯博康 Kiyama M, Sato S, Ohira T, Maeda K, Noda H, Nishimura S, Kitamura A, Okada T, Imano H, Nakamura M, Ishikawa Y, Kurokawa M, Yamagishi K, Iso H Kiyama M, Sato S, Ohira T, Maeda K, Noda H, Nishimura S, Kitamura A, Okada T, Imano H, Nakamura M, Ishikawa Y, Kurokawa M, Yamagishi K, Iso H タイトル 学会名 うつと生活習慣お 第 21回 日本 よび自律神経機能 疫学学術総会 との関連 開催年月 種類 札幌 示説 Atlanta, GA.USA 示説 無作為化比較試験 第70回 日本公 2011年10月 による音楽と笑い 衆衛生学会総 の効果:第1報 会 血 圧、心拍数低下 への効果 秋田 示説 Accumulation of obesity-related eating behaviours and the incidence of type 2 diabetes among middle-aged Japanese men and women: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS). Accumulation of obesity-related eating behaviours and the incidence of type 2 diabetes among middle-aged Japanese men and women: the Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 19th IEA 2011年8月 World Congress of Epidemiology. Edinburgh 示説 .UK IEA World Congress of Epidemiology 2011 Edinburgh Poster , Scotland Music and Laughter to Lower Blood Pressure Levels among Middle-Aged Japanese Men and Women: A RandomizedControlled Trial. 2011年1月 開催場所 American 2011年3月 Heart Association 51th Annual Conference on Cardiovascula r Disease Epidemiology and Prevention. 2011年8月 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 丸山広達 木山昌彦、佐藤眞 一、大平哲也、野 田博之、西村節 子、北村明彦、岡 田武夫、今野弘 規、中村正和、石 川善紀、黒川通 典、山岸良匡、磯 博康 睡眠時間別にみた 第70回日本公 朝食欠食並びに就 衆衛生学会総 寝前摂食と体重変 会 化との関連:CIRCS 2011年10月 秋田 示説 丸山広達 木山昌彦、佐藤眞 一、大平哲也、野 田博之、西村節 子、北村明彦、岡 田武夫、今野弘 規、中村正和、石 川善紀、黒川通 典、山岸良匡、磯 博康 睡眠時間別にみた 第70回日本公 朝食欠食並びに就 衆衛生学会総 寝前摂食と体重変 会 化との関連:CIRCS 2011年10月 秋田 ポスター 丸山皆子 大平哲也、今野弘 規、北村明彦、木 山昌彦、岡田武 夫、前田健次、山 岸良匡、野田博 之、嶋本喬、石川 善紀、磯博康 食事からの葉酸、 第21回日本疫 ビタミンB6、ビタ 学会学術総会 ミンB12摂取量と心 臓突然死発症との 関連:The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 2011年1月 札幌 Maruyama M Ohira T, Imano H, Kitamura A, Kiyama M, Okada T, Maeda K, Yamagishi K, Noda H, Shimamoto T, Ishikawa Y, Iso H Maruyama M 丸山皆子 丸山皆子 The associations of dietary folate, vitamin B6 and B12 intakes with risk of sudden cardiac death: The Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) Ohira T, Imano H, The association Kitamura A, of dietary Kiyama M, Okada folate, vitamin T, Maeda K, B6 and B12 Yamagishi K, Noda intakes with risk H, Ishikawa Y, of sudden cardiac Shimamoto T, Iso death: the H Circulatory Risk in Communities Study (CIRCS) 木山昌彦、佐藤眞 一、山岸良匡、谷 川武、小林美智 子、嶽崎俊郎、岸 本拓治、白井ここ ろ、緒方剛、磯博 康 木山昌彦、佐藤眞 一、山岸良匡、谷 川武、小林美智 子、嶽崎俊郎、岸 本拓治、白井ここ ろ、緒方剛、磯博 康 19th IEA 2011年8月 World Congress of Epidemiology. Edinburgh 示説 .UK IEA World Congress of Epidemiology 2011 Edinburgh Poster , Scotland 2011年8月 離島・農村地域に 第70回 日本公 2011年10月 おける特定健診・ 衆衛生学会総 特定保健指導の実 会 施・達成状況の変 化とその要因分析 秋田 示説 離島・農村地域に 第70回日本公 おける特定健診・ 衆衛生学会総 特定保健指導の実 会 施・達成状況の変 化とその要因分析 秋田 ポスター 2011年10月 155 発表者 共同発表者 タイトル 学会名 開催年月 開催場所 種類 Koyama I Iso H,Kiyama M, Shimamoto T, Ishikawa Y, Nakamura M Establishment of AACC practical procedure for measurement of total glycerides by Isotope Dilution/Gas Chromatography/Ma ss Spectrometry at the Osaka Medical Center for Health Science and Promotion (CRMLN lipid reference laboratory) 2011年7月 Atlanta ポスター 萩本明子 中村正和、増居志 津子、大島明 禁煙および再喫煙 第69回日本公 の推移とその要因: 衆衛生学会総 喫煙者の5年間追跡 会 調査結果から 2010年10月 東京 示説 中野裕紀 岡田武夫 健診における問診 業務のIT支援に よる効率化に向け た取り組み~問診 業務における障害 発生状況の調査及 びエンドユーザ作 成の電子問診票シ ステムとベンダ健 診システムとの連 携~ 2011年11月 鹿児島 示説 156 第31回医療情 報学連合大会 (第12回日本 医療情報学会 学術大会) 第4節 発表者 学術講演 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 北村明彦 地域の健康課題解決に向けてのアプローチ研修 池田保健所 2010年7月 北村明彦 枚方保健所圏域 地域・職域連携協議会 枚方保健所 2010年7月 北村明彦 メタボ解消のワンポイントアドバイス 熊取町 2010年7月 北村明彦 メタボ・すっきり・ウォーキング 医師からの応援メッセージ 泉佐野市 2010年8月 北村明彦 健康づくりの基本について 泉佐野市 2010年9月 北村明彦 認知症予防のために何をどれだけ食べればいい か 八尾市地域包括支援センター ホーム太子堂 2010年9月 北村明彦 ウォーキングチャレンジ 医師からのワンポイントアドバイス 泉佐野市 2010年11月 北村明彦 健診の結果の見方・・ここがポイント!! 泉佐野市 2010年12月 北村明彦 食生活と認知症予防 大阪市住吉区社会福祉協議会 2010年12月 北村明彦 「井川町健康づくり管理指導委員会」 秋田県井川町 2011年2月 北村明彦 地域・職域連携に係る研修会岸和田市 国保の医療費分析の状況等の話題提供 岸和田保健所 2011年2月 北村明彦 メタボ・すっきり・ウォーキング 医師からの 最後の応援メッセージ 健康の維持、病気の予防のために気をつけたい こと 泉佐野市 2011年2月 北村明彦 寝屋川市域地域・職域連携研修会 寝屋川市国 保の医療費分析の状況等の話題提供 寝屋川保健所 2011年2月 北村明彦 疫学研究と予防対策の現状からみた特定健診・ 特定保健指導への考察 全国健康保険協会大阪支部 2011年2月 北村明彦 「地域保健と産業保健の情報交換と課題共有」 大阪府池田保健所 2011年2月 北村明彦 泉佐野保健所地域・職域連携会議 課題等の解決に向けて 泉佐野保健所 2011年3月 北村明彦 健診の結果の見方・・ここがポイント!! 泉佐野市 2011年3月 北村明彦 和泉保健所地域職域連絡会 地域ぐるみの健康 づくりの重要性 和泉市コミュニティセンター 2011年3月 北村明彦 「大阪府枚方保健所圏域 地域・職域連携推進 協議会」の提言と助言 大阪府枚方保健所 2011年7月 157 発表者 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 木山昌彦 高血圧について 南高安健康教室OB会 2010年6月 木山昌彦 これからの健康管理について OHS協議会 2010年7月 木山昌彦 食育フェスタ「めざせ食育マスター」 大阪府食育推進ネットワーク会 2010年8月 議 木山昌彦 高齢者のための夏期講座「これからの健康管理 について」 NPO法人ふれあいサポート 2010年8月 木山昌彦 企画セミナー「笑いと健康」 大阪府教育委員会 2010年8月 木山昌彦 企画セミナー「笑いと健康」 大阪府教育委員会 2010年8月 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年8月 木山昌彦 食育シンポジウム 2010年9月 木山昌彦 健康応援セミナー(大学生対象) 2010年9月 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 木山昌彦 「これからの健康管理について」 社団法人大阪ビルメンテナンス 2010年9月 協会 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年10月 木山昌彦 「これからの健康管理 栄養・運動・休養+α を考えよう」 豊中市健康福祉部健康支援室 2010年10月 木山昌彦 「これからの健康管理について」 南高安健康教室OB会 2010年11月 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 財団法人大阪府老人クラブ連合 2010年12月 会 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2011年1月 木山昌彦 「これからの健康管理について 循環器疾患を 中心に」 大阪府吹田保健所 2011年2月 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2011年2月 158 2010年9月 発表者 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 木山昌彦 受診団体説明会「笑いと健康」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2011年2月 木山昌彦 「生活習慣病予防について がんを含めた生活 習慣病についての基本知識および予防方法につ いて正しく理解いたたく。」 アフラック大阪総合支社 2011年3月 木山昌彦 結果説明会「これからの健康管理について」 南高安健康教室OB会 2011年3月 木山昌彦 「これからの健康管理について」 茨木市老人クラブ連合会 2011年3月 木山昌彦 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2011年3月 木山昌彦 「これからの健康管理 栄養 運動 休養+α を考えよう」 豊中市健康福祉部健康支援室 2011年9月 木山昌彦 「これからの健康管理について」 財団法人大阪府老人クラブ連合 2011年11月 会 中村正和 住友病院禁煙セミナー 「わが国の禁煙治療の現 財団法人住友病院 状と課題」 中村正和 京都産業保健推進センター研修会 「職場におけ 独立行政法人労働者健康福祉機 2010年5月 る効果的な禁煙推進のポイント」 構 京都産業保健推進センター 中村正和 産業医学専門講習会 「職場における喫煙対策」 財団法人産業医学振興財団 2010年7月 中村正和 三重県特定健診・特定保健指導実践者育成研修 会「たばこの最新知識と禁煙支援・治療の実 際」 三重県健康福祉部 2010年9月 中村正和 特定健診・特定保健指導実践者育成研修会「た ばこ・アルコールに関する保健指導」 富山県保険者協議会 2010年9月 中村正和 がん予防キャンペーン大阪2010 シンポジウム 「肺がん予防~個人としてできること、社会と してするべきこと~」 「がん予防キャンペーン大阪」 2010年10月 実行委員会 中村正和 健康21推進宇治大会講演「生活習慣病の最前線 ~メタボと喫煙について~」 財団法人健康・体力づくり事業 2010年10月 財団 中村正和 栃木県健康づくり研修「喫煙率低下を目指して ~ライフステージ別アプローチ法について考え る(成人編)~」 社会福祉法人 とちぎ健康福祉 2010年12月 協会 中村正和 秋田県保健指導実践者・減塩推進指導者研修会 「効果的な禁煙指導について」 秋田県健康福祉部 2010年4月 2011年3月 159 発表者 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 中村正和 京都産業保健推進センター研修会 「職場におけ 独立行政法人労働者健康福祉機 2011年5月 る効果的な禁煙推進のポイント」 構 京都産業保健推進センター 中村正和 厚生労働省 世界禁煙デー記念シンポジウム「自 厚生労働省健康局 治体の受動喫煙防止対策の推進を目指して」 2011年5月 中村正和 三重県特定健診・特定保健指導実践者育成研修 会「たばこの最新知識と禁煙支援・治療の実 際」 三重県健康福祉部 2011年7月 中村正和 富山県特定健診・特定保健指導実践者育成研修 会「たばこ・アルコールに関する保健指導」 富山県保険者協議会 富山県厚生部厚生企画課 2011年9月 中村正和 健康講話「労働衛生の3管理からみる喫煙問 題」 ㈱椿本チエイン 京田辺工場 2011年10月 中村正和 今後の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防・早期 発見のあり方について 全国厚生農業協同組合連合会 2011年11月 岡田武夫 「日本CKDコホート研究会ミネソタコード化会議 協和発酵キリン株式会社 の専門的助言」 2010年9月 岡田武夫 「日本CKDコホート研究会心機能論文化会議の専 協和発酵キリン株式会社 門的助言」 2011年2月 岡田武夫 日本CKDコホート(CKD-JAC)研究会年次報告会 協和発酵キリン株式会社 専門的助言 2011年2月 岡田武夫 日本CKDコホート研究会心機能中央評価会議 に出席し、専門的な立場から研究に関する助言 を行う。 協和発酵キリン株式会社 2011年7月 岡田武夫 「がんばれば良いことがある? 生活指導の現 場から」 東リ健康保険組合 2011年7月 岡田武夫 「生活習慣改善セミナー」 株式会社法研関西 2011年7月 岡田武夫 健康セミナー「動脈硬化の裏でうごめくもの 悪い生活習慣は何か?」 健康保険組合連合会大阪連合会 2011年8月 岡田武夫 産官学食育実践演習「食生活の変遷と生活習慣 病」 2011年9月 岡田武夫 平成23年度認知症予防インストラクター養成講 NPO法人生きがい大阪 座 講義1 基調講演「認知症の基礎知識とその 予防法」 2011年11月 160 発表者 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 井戸正利 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年7月 清水悠路 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年11月 梅沢光政 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年4月 梅沢光政 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年5月 梅沢光政 「ゲンキープ健康応援セミナー」 カゴメ株式会社 大阪府立健康科学センター 2010年6月 梅沢光政 「メタボを自分で治すために」 椿本チエイン健康保険組合 2010年8月 大平哲也 生きがいフォーラム「いつかは誰でもおひとり さま」 NPO法人生きがい大阪 2011年2月 大平哲也 「河内長野市自殺緊急強化事業「笑いと健康」 河内長野市立保健センター 2011年3月 大平哲也 「笑いと健康について」 城東区食生活改善推進員協議会 2011年4月 大平哲也 健康に関する内容の講演 大阪府赤十字血液センター 2011年7月 大平哲也 「笑いと健康・認知症予防」~笑いはストレス と病気を予防するか~ 株式会社アステム 2011年9月 山崎和美 八木英子 河中弥生子 「こんどこそ!メタボ脱出大作戦!!」 椿本チエイン健康保険組合 2010年8月 西村節子 公衆栄養臨地実習「健康科学センターにおける 栄養改善業務 大阪府健康医療部 2010年8月 西村節子 行政(大阪府)による食育の実践的演習 相愛大学人間発達学部発達栄養 2010年9月 科 西村節子 「食生活をチェックしてみよう」 大阪国民健康保険団体連合会 西村節子 「体脂肪を減らす食事について」 相愛大学人間発達学部発達栄養 2010年10月 科 西村節子 「かしこく食べて、すっきりスリム」 大阪国民健康保険団体連合会 2010年12月 西村節子 岡田武夫 行政(大阪府)による食育の実践的演習 相愛大学人間発達栄養学科 2011年9月 西村節子 「食事改善大作戦」 相愛大学人間発達栄養学科 2011年10月 河中弥生子 「今日から始めるあなたの健康づくり」 関西学院保健館 2011年3月 増居志津子 禁煙講習会「卒煙講習会-上手にタバコを卒業す 大阪狭山市政策調整室 るために」 2010年10月 2010年5月 161 発表者 講演会のタイトル 主催者名 開催年月 増居志津子 愛知県特定健診・保健指導研修会「生活習慣病 予防に関する保健指導」 増居志津子 多治見市禁煙セミナー「禁煙支援のための効果 ファイザー株式会社 的なアプローチ ~実践に活かせるスキルを学ぶ ~」 2010年8月 増居志津子 市民公開セミナー「受動喫煙防止の知識と最新 情報 ~禁煙支援のための導入編~」 多治見市保健センター 2010年8月 増居志津子 府立学校衛生管理者等研修会「喫煙の健康影響 と上手な禁煙の方法」 大阪府教育委員会事務局教育振 2010年12月 興室 増居志津子 特定健診・保健指導研修会「たばこに関する保 健指導」 福岡県保健医療介護部健康増進 2011年1月 課 増居志津子 禁煙支援研修会および担当者連絡会「あなたも たばこをやめられる!」 静岡県東部健康福祉センター 増居志津子 禁煙セミナー「失敗しない禁煙方法」 三洋電機株式会社エナジーデバ 2011年10月 イスカンパニー 増居志津子 禁煙講習会「失敗しない禁煙のすすめ方」 関西電力株式会社大阪南電力所 2011年10月 増居志津子 禁煙講習会「失敗しない禁煙のすすめ方」 関西電力株式会社大阪南電力所 2011年11月 162 財団法人愛知県健康づくり振興 2010年5月 事業団 2011年1月 第5節 氏 名 研究班活動 研究者種類 研究班の分類 研究班の課題名 嶋本 喬 主任研究者 日本フルハップ研究助成 中小企業経営者・従業員における心理的健康の維 持、増進を目的としたストレスドックの開発につ いての調査研究 飯田 稔 主任研究者 日本フルハップ研究助成 中小企業の疾病動向の動態調査と早期発見・早期 診断に関わる調査研究 中小企業経営者・従業員における身体・心理的健 康のセルフケアを目的とした効果的な介入方法・ 健康指導に関する調査研究 北村明彦 主任研究者 日本フルハップ研究助成 北村明彦 研究代表者 (北村班) 文部科学研究費補助金基盤研究 粥状硬化と細動脈硬化の進展に及ぼす生活習慣・ B 危険因子の影響に関するコホート研究 (北村班) 北村明彦 研究分担者 (今野班) 北村明彦 研究分担者 (西田班) 北村明彦 研究分担者 (桜井班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (今野班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (西田班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (桜井班) 北村明彦 研究分担者 (崔班) 文部科学研究費補助金基盤研究 循環器疾患予防における中心動脈圧の測定意義に関 C する疫学研究 (崔班) 北村明彦 研究分担者 (岡田班) 循環器疾患危険因子として大動脈石灰化・大動脈径 の測定意義についての疫学研究 北村明彦 研究分担者 (藤田班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (岡田班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (藤田班) 北村明彦 研究分担者 (大平班) 我が国の高血圧に及ぼす身体・心理・社会的危険 因子の時代的変遷と予防法に関する研究 北村明彦 研究分担者 (磯班) 北村明彦 研究分担者 (川崎班) 北村明彦 研究代表者 (北村班) 文部科学研究費補助金基盤研究 B (大平班) 文部科学研究費補助金基盤研究 A (磯班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (川崎班) 文部科学研究費補助金萌芽研究 (北村班) 北村明彦 研究分担者 (谷川班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 睡眠呼吸障害による生活習慣病に関する医療情報提 等生活習慣病対策総合研究事業 供とその効果の評価 (谷川班) 北村明彦 研究分担者 (門脇班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 特定健診・保健指導におけるメタボリックシンドローム 等生活習慣病対策総合研究事業 の診断・管理のエビデンス創出に関する横断・縦断研 (門脇班) 究 北村明彦 研究分担者 (岡村班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 大規模コホート共同研究の発展による危険因子管理 等生活習慣病対策総合研究事業 の優先順位の把握と個人リスク評価に関するエビデン (岡村班) スの構築 心臓突然死の発症率とそのリスクファクターに関する疫 学研究 冷え性と生活習慣・生活習慣病との関連、及びその介 入方法に関する研究 睡眠呼吸障害が頸動脈硬貨の進展におよぼす影響に 関するコホート研究 ノルディックウォーキングが高分子アディポネクチンに 与える影響:ランダム化比較試験 社会心理要因から循環器疾患に至るプロセス解明 のための社会・健康科学融合研究 網膜血管に基づく網膜疾患発症予測システムの構 築 脳卒中の発症予測のための新しい眼底検査解析法 の開発 163 氏 名 研究者種類 研究班の分類 研究班の課題名 北村明彦 研究分担者 (青沼班) 厚生労働省科学研究費補助金難 心電図健診による長期にわたる疫学調査 治性疾患克服研究事業 (青沼班) 北村明彦 主任研究者 公益信託日本動脈硬化予防研究 大阪府八尾市南高安地区における動脈硬化性疾患の 基金研究 動向と新しい動脈硬化評価法の開発 木山昌彦 研究分担者 (大平班) 文部科学研究費補助金萌芽研究 新しい健康指標としての笑いの頻度の測定意識に 関する研究 木山昌彦 研究代表者 (木山班) 木山昌彦 研究分担者 (磯班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (木山班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 等生活習慣病対策総合研究事業 (磯班) 木山昌彦 研究分担者 (岡村班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 未受診者対策を含めた健診・保健指導を用いた循環 等生活習慣病対策総合研究事業 器疾患予防のための地域保健メデイカルパスの開発と実 (岡村班) 践に関する研究 木山昌彦 研究分担者 (宮本班) 循環器病研究委託費(宮本班) 木山昌彦 主任研究者 公益信託日本動脈硬化予防研究 都市(大阪)勤務者における動脈硬化性疾患の動向に 基金研究 関するコホート研究 中村正和 研究代表者 厚生労働科学研究費補助金第3 次対がん総合戦略研究事業 中村正和 研究分担者 厚生労働科学研究費補助金循環 喫煙に関する環境の整備および目標設定に関する研 器疾患・糖尿病等生活習慣病対 究 策総合研究事業 中村正和 研究分担者 厚生労働科学研究費補助金循環 システマティックレビューによるたばこの健康影響に関 器疾患・糖尿病等生活習慣病対 する新たな科学的証拠の創出に関する研究 策総合研究事業 中村正和 研究分担者 厚生労働科学研究費補助金循環 喫煙習慣に着目した保健指導の効果の検討 器疾患・糖尿病等生活習慣病対 策総合研究事業 中村正和 研究分担者 国立がん研究センターがん研究 医師会を通した禁煙治療の効果的な普及方策の確立 開発費 に関する研究 中村正和 研究分担者 厚生労働科学研究費補助金循環 自治体レベルでのたばこ規制・対策のモニタリングに 器疾患・糖尿病等生活習慣病対 関する研究 策総合研究事業 中村正和 研究分担者 厚生労働科学研究費補助金循環 喫煙習慣に着目した保健指導の効果の検討 器疾患・糖尿病等生活習慣病対 策総合研究事業 中村正和 研究協力者 国立がん研究センターがん研究 医師による禁煙治療の指導者研修法のがん専門医療 開発費 機関への適用と評価に関する研究 岡田武夫 研究分担者 (青沼班) 厚生労働省科学研究費補助金難 心電図健診による長期にわたる疫学調査 治性疾患克服研究事業(青沼班) 164 食行動、身体活動、社会心理要因とメタボリック シンドローム発症に関するコホート研究 離島・農村地域における生活習慣病対策の環境整備 とその評価に関する研究 20公-6肥満を伴わない循環器疾患危険因子集積者を 対象とした非薬物療法の開発 発がんリスクの低減に資する効果的な禁煙推進のため の環境整備と支援方策の開発ならびに普及のための 制度化に関する研究 氏 名 研究者種類 研究班の分類 研究班の課題名 岡田武夫 研究代表者 (岡田班) 文部科学研究費補助金萌芽研究 循環器危険因子としての心臓周囲脂肪の測定意義 (岡田班) についての疫学研究 岡田武夫 研究代表者 (岡田班) 文部科学研究費補助金基盤研究 循環器危険因子としての大動脈石灰化・大動脈径 C(岡田班) の測定意義についての疫学研究 岡田武夫 主任研究者 財団法人いきいき健康増進財団 ITを用いた特定保健指導の成果の評価と改善点の探 究 岡田武夫 主任研究者 日本フルハップ研究助成 健診データを活用するための考察 前田健次 研究分担者 (北村班) 文部科学研究費補助金基盤研究 粥状硬化と細動脈硬化の進展に及ぼす生活習慣・ B 危険因子の影響に関するコホート研究 (北村班) 前田健次 研究分担者 (木山班) 文部科学研究費補助金基盤研究 食行動、身体活動、社会心理要因とメタボリック C シンドローム発症に関するコホート研究 (木山班) 前田健次 研究分担者 (岡村班) 循環器病研究委託費(岡村班) 前田健次 主任研究者 公益信託日本動脈硬化予防研究 肥満を伴わない循環器疾患危険因子集積者におけ 基金研究 るライフスタイル問題点の寄与度 清水悠路 主任研究者 公益信託日本動脈硬化予防研究 肥満を伴わない循環器疾患危険因子集積者におけ 基金研究 るライフスタイル問題点の寄与度 清水悠路 研究分担者 (磯班) 文部科学研究費補助金萌芽研究 インスリン抵抗性と分泌能のメタボリックシンド (磯班) ローム、循環器疾患発症に対する影響 川崎良 研究代表者 (川埼班) 川崎良 研究分担者 (北村班) 文部科学研究費補助金基盤研究 C (川崎班) 文部科学研究費補助金萌芽研究 (北村班) 中村雅一 研究分担者 (吉池班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 健康増進施策推進・評価のための健康・栄養モニタリ 等生活習慣病対策総合研究事業 ングシステムの構築 (吉池班) 中村雅一 検討会委員 HECTEF(福祉・医療技術振興 会)自主事業 中村雅一 研究協力者 厚生労働省科学研究費補助金循 脳血管疾患の再発に対する高脂血症治療薬 環器疾患等生活習慣病対策総合 HMG-CoA還元酵素薬の予防効果に関する研究 研究事業 中村雅一 研究協力者 文部科学研究費補助金(奨励研 究) 中村雅一 研究協力者 公益信託日本動脈硬化予防研究 動脈硬化予防研究に関する複合研究 基金研究 西村節子 研究分担者 (武見班) 厚生労働省循環器疾患・糖尿病 生活習慣病対策における行動変容を効果的に促す食 等生活習慣病対策総合研究事業 生活支援の手法に関する研究 (武見班) 20公-6肥満を伴わない循環器疾患危険因子集積者を 対象とした非薬物療法の開発 網膜血管に基づく網膜疾患発症予測システムの構 築 脳卒中の発症予測のための新しい眼底検査解析法 の開発 LDL-C RMS技術検討会 LDLコレステロールの基準分析法の確立における CDC/CRMLNによる評価 小児生活習慣病、特に小児肥満と小児動脈硬化 病変との関連に関する研究 165 (資料1) 2010 年度 健康度測定コース受診者 基本統計 性別 男性 女性 計 -39歳 2483 2101 4584 40-49歳 1995 1220 3215 50-59歳 1646 983 2629 60-69歳 1133 965 2098 70-歳 532 661 1193 計 7789 5930 13719 団体 南高安地区 フォロー事業所 医療機関 その他 計 -39歳 111 2180 883 1410 4584 40-49歳 251 1808 349 807 3215 50-59歳 268 1324 262 775 2629 60-69歳 725 350 100 923 2098 70-歳 618 5 13 557 1193 計 1973 5667 1607 4472 13719 男性 団体 南高安地区 フォロー事業所 医療機関 その他 計 -39歳 25 1392 170 896 2483 40-49歳 67 1316 92 520 1995 50-59歳 76 1018 89 463 1646 60-69歳 259 317 41 516 1133 70-歳 269 3 9 251 532 計 696 4046 401 2646 7789 女性 団体 南高安地区 フォロー事業所 医療機関 その他 計 -39歳 86 788 713 514 2101 40-49歳 184 492 257 287 1220 50-59歳 192 306 173 312 983 60-69歳 466 33 59 407 965 70-歳 349 2 4 306 661 計 1277 1621 1206 1826 5930 男性 喫煙 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 計 1243 659 421 220 127 2670 吸う 計 418 822 2483 652 684 1995 695 530 1646 599 314 1133 318 87 532 2682 2437 7789 喫煙 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 計 1676 929 769 884 629 4887 217 208 2101 154 137 1220 101 113 983 51 30 965 21 11 661 544 499 5930 -39歳 32 2451 2483 40-49歳 172 1823 1995 50-59歳 352 1294 1646 60-69歳 386 747 1133 70-歳 245 287 532 計 1187 6602 7789 -39歳 7 2094 2101 40-49歳 31 1189 1220 50-59歳 121 862 983 60-69歳 265 700 965 70-歳 328 333 661 計 752 5178 5930 過去を含めて、ほとんど吸ったこ とがない 現在吸わないが、過去に吸った 女性 過去を含めて、ほとんど吸ったこ とがない 現在吸わないが、過去に吸った 吸う 計 男性 高血圧治療中 現在治療中、断続治療中のみ はい いいえ 計 女性 高血圧治療中 現在治療中、断続治療中のみ はい いいえ 計 166 男性 糖尿病治療中 現在治療中、断続治療中のみ -39歳 8 2475 2483 40-49歳 43 1952 1995 50-59歳 94 1552 1646 60-69歳 103 1030 1133 70-歳 66 466 532 計 314 7475 7789 -39歳 1 2100 2101 40-49歳 7 1213 1220 50-59歳 26 957 983 60-69歳 42 923 965 70-歳 48 613 661 計 124 5806 5930 -39歳 15 2468 2483 40-49歳 85 1910 1995 50-59歳 168 1478 1646 60-69歳 143 990 1133 70-歳 89 443 532 計 500 7289 7789 はい いいえ 計 -39歳 4 2097 2101 40-49歳 19 1201 1220 50-59歳 88 895 983 60-69歳 239 726 965 70-歳 234 427 661 計 584 5346 5930 脳卒中治療中 定期検査を含む -39歳 40-49歳 2 1993 1995 50-59歳 9 1637 1646 60-69歳 9 1124 1133 70-歳 13 519 532 計 33 7756 7789 2101 2101 40-49歳 1 1219 1220 50-59歳 2 981 983 60-69歳 6 959 965 70-歳 8 653 661 計 17 5913 5930 はい いいえ 計 -39歳 1 2482 2483 40-49歳 9 1986 1995 50-59歳 22 1624 1646 60-69歳 34 1099 1133 70-歳 26 506 532 計 92 7697 7789 虚血性心疾患 定期検査を含む -39歳 40-49歳 2101 2101 1220 1220 50-59歳 2 981 983 60-69歳 7 958 965 70-歳 9 652 661 計 18 5912 5930 -39歳 157 1751 478 97 2483 40-49歳 27 1255 605 107 1994 50-59歳 33 1063 483 63 1642 60-69歳 28 736 340 23 1127 70-歳 23 351 147 9 530 計 268 5156 2053 299 7776 はい いいえ 計 女性 糖尿病治療中 現在治療中、断続治療中のみ はい いいえ 計 男性 脂質異常症治療中 現在治療中、断続治療中のみ はい いいえ 計 女性 男性 脂質異常症治療中 現在治療中、断続治療中のみ はい いいえ 計 女性 脳卒中治療中 定期検査を含む はい いいえ 計 男性 女性 虚血性心疾患 定期検査を含む はい いいえ 計 男性 BMI(kg/㎡) -18.4 18.5-24.9 25.0-29.9 30.0計 2483 2483 -39歳 167 女性 BMI(kg/㎡) -18.4 18.5-24.9 25.0-29.9 30.0計 -39歳 526 1404 106 47 2083 40-49歳 145 897 141 26 1209 50-59歳 88 714 146 27 975 60-69歳 60 655 215 34 964 70-歳 41 422 165 21 649 計 860 4092 773 155 5880 男性 最大血圧(mmHg) -119 120-129 130-139 140-159 160-179 180計 -39歳 1690 513 166 51 8 1 2429 40-49歳 1126 463 244 114 10 2 1959 50-59歳 684 431 284 200 29 60-69歳 357 313 250 169 29 5 1123 70-歳 159 155 115 88 10 4 531 計 4016 1875 1059 622 86 12 7670 最大血圧(mmHg) -119 120-129 130-139 140-159 160-179 180計 -39歳 1916 138 27 13 2 1 2097 40-49歳 950 152 64 46 6 1 1219 50-59歳 549 240 111 68 15 983 60-69歳 383 284 153 122 20 3 965 70-歳 193 221 114 116 13 4 661 計 3991 1035 469 365 56 9 5925 男性 最小血圧(mmHg) -79 80-84 85-89 90-99 100-109 110計 -39歳 2095 166 99 43 22 4 2429 40-49歳 1291 251 229 134 38 16 1959 50-59歳 927 256 253 143 44 5 1628 60-69歳 704 176 156 69 16 2 1123 70-歳 416 58 35 16 5 1 531 計 5433 907 772 405 125 28 7670 女性 最小血圧(mmHg) -79 80-84 85-89 90-99 100-109 110計 -39歳 2003 61 17 11 5 50-59歳 747 106 79 39 10 2 983 60-69歳 738 115 75 33 4 2097 40-49歳 1052 69 55 32 9 2 1219 965 70-歳 562 49 30 17 2 1 661 計 5102 400 256 132 30 5 5925 総コレステロール(mg/dL) -129 130-149 150-199 200-219 220計 -39歳 29 160 1019 336 318 1862 40-49歳 10 66 824 457 575 1932 50-59歳 11 43 668 387 507 1616 60-69歳 8 32 459 270 350 1119 70-歳 10 17 240 153 111 531 計 68 318 3210 1603 1861 7060 女性 男性 168 1628 女性 総コレステロール(mg/dL) -129 130-149 150-219 220-239 240計 -39歳 27 213 1513 135 59 1947 40-49歳 6 37 872 151 137 1203 50-59歳 1 6 428 245 294 974 60-69歳 1 8 446 232 277 964 70-歳 3 15 386 117 140 661 計 38 279 3645 880 907 5749 男性 HDLコレステロール(mg/dL) -34 35-39 40計 -39歳 28 94 1746 1840 40-49歳 43 113 1783 1896 50-59歳 32 92 1494 1586 60-69歳 26 63 1030 1093 70-歳 5 21 505 526 計 134 383 6558 6941 HDLコレステロール(mg/dL) -39歳 50-59歳 1 9 965 974 60-69歳 70-歳 6 1953 1959 40-49歳 2 5 1201 1206 11 953 964 10 651 661 計 3 41 5723 5764 -39歳 1091 149 53 1293 40-49歳 1052 237 132 1421 50-59歳 852 202 87 1141 60-69歳 602 120 39 761 70-歳 291 41 8 340 計 3888 749 319 4956 -39歳 526 18 31 575 40-49歳 456 21 41 518 50-59歳 423 20 34 477 60-69歳 322 11 25 358 70-歳 179 8 4 191 計 1906 78 135 2119 -39歳 1299 16 4 1319 40-49歳 795 39 9 843 50-59歳 626 60 8 694 60-69歳 554 67 13 634 70-歳 397 36 5 438 計 3671 218 39 3928 -149 150-249 250計 -39歳 637 1 2 640 40-49歳 357 4 4 365 50-59歳 274 2 5 281 60-69歳 318 4 8 330 70-歳 214 6 3 223 計 1800 17 22 1839 空腹(食後4時間以上) 血糖値(mg/dL) -39歳 40-49歳 60-69歳 70-歳 1121 286 6 1413 995 546 35 1576 50-59歳 1 603 611 80 1294 479 407 56 942 251 202 25 478 計 1 3449 2052 202 5703 女性 -34 35-39 40計 男性 空腹時(食後8時間以上) トリグリセライド(mg/dL) -149 150-249 250計 男性 食後8時間未満 トリグリセライド(mg/dL) -149 150-249 250計 女性 空腹時(食後8時間以上) トリグリセライド(mg/dL) -149 150-249 250計 女性 男性 食後8時間未満 トリグリセライド(mg/dL) -59 60-100 100-139 140計 169 男性 空腹(食後4時間未満) 血糖値(mg/dL) -59 60-100 100-139 140計 女性 空腹(食後4時間以上) 血糖値(mg/dL) -59 60-100 100-139 140- 女性 空腹(食後4時間未満) 血糖値(mg/dL) -59 60-100 100-139 140- -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 計 278 133 19 430 1 170 144 33 347 132 153 32 317 1 68 71 35 174 12 29 12 53 2 660 530 131 1321 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 計 1477 67 1 1545 907 112 7 1026 659 185 18 862 612 233 30 875 389 209 19 617 4044 806 75 4925 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 計 287 61 2 350 128 37 3 168 81 22 5 108 56 23 6 85 15 20 9 44 567 163 25 755 男性 HbA1c(%) -4.3 4.4-5.8 5.9-6.4 6.5-6.9 7.0計 -39歳 70 1531 5 2 8 1616 40-49歳 35 1805 41 16 34 1931 50-59歳 26 1421 81 35 53 1616 60-69歳 15 931 96 36 41 1119 70-歳 1 439 53 18 20 531 計 147 6127 276 107 156 6813 女性 HbA1c(%) -4.3 4.4-5.8 5.9-6.4 6.5-6.9 7.0計 -39歳 103 1755 3 1 1862 40-49歳 35 1150 7 5 6 1203 50-59歳 8 915 20 6 25 974 60-69歳 4 872 48 19 21 964 70-歳 2 574 56 11 18 661 計 152 5266 134 41 71 5664 男性 血圧高値 なし あり 計 -39歳 2133 296 2429 40-49歳 1378 581 1959 50-59歳 850 778 1628 60-69歳 456 667 1123 70-歳 178 353 531 計 4995 2675 7670 女性 血圧高値 なし あり 計 -39歳 2039 58 2097 40-49歳 1071 148 1219 50-59歳 701 282 983 60-69歳 513 452 965 70-歳 229 432 661 計 4553 1372 5925 170 男性 血糖高値 なし あり 計 女性 血糖高値 なし あり 計 男性 脂質異常 なし あり 計 女性 脂質異常 なし あり 計 -39歳 1932 27 1959 40-49歳 1142 66 1208 50-59歳 824 151 975 60-69歳 660 304 964 70-歳 395 266 661 計 4953 814 5767 男性 メタボリックシンドローム あり 予備軍 なし 計 -39歳 210 459 1077 1746 40-49歳 545 694 676 1915 50-59歳 709 592 307 1608 60-69歳 587 357 172 1116 70-歳 288 191 52 531 計 2339 2293 2284 6916 女性 メタボリックシンドローム あり 予備軍 なし 計 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 1420 1089 644 409 173 423 835 968 708 358 1843 1924 1612 1117 531 -39歳 1711 184 1895 70-歳 222 439 661 計 3776 1904 5680 -39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70-歳 1576 1438 1149 797 385 292 501 469 322 146 1868 1939 1618 1119 531 計 5345 1730 7075 -39歳 14 217 1483 1714 40-49歳 901 293 1194 40-49歳 84 318 786 1188 50-59歳 548 422 970 50-59歳 212 372 386 970 60-69歳 394 566 960 計 3735 3292 7027 60-69歳 425 335 200 960 70-歳 395 196 69 660 計 1130 1438 2924 5492 171 (資料2) 数値表 参照:第4章 調査・研究成果 <地域職域の実態把握、モニタリング> 第1節 大阪府下住民・勤務者の最近 10 年間の身体所見、生活習慣の動向 表1 性別年代別の人数 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表2 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 66 68 78 65 72 94 94 57 66 67 135 116 120 112 108 137 120 78 82 76 271 282 312 318 296 331 338 256 277 259 141 158 183 179 191 200 207 194 213 227 613 624 693 674 667 762 759 585 638 629 654 894 887 965 922 1113 1129 1160 1130 965 1278 1208 1213 1221 1188 1312 1386 1465 1502 1410 1425 1294 1246 1229 1149 1295 1260 1256 1257 1087 3357 3396 3346 3415 3259 3720 3775 3881 3889 3462 202 209 215 206 216 252 247 156 162 184 441 422 403 376 350 369 320 217 218 192 462 488 534 507 534 548 524 451 482 466 181 193 214 216 233 260 281 242 275 306 1286 1312 1366 1305 1333 1429 1372 1066 1137 1148 142 296 314 384 406 430 439 451 443 375 231 269 301 425 508 474 506 516 568 482 186 201 211 228 264 292 293 284 334 263 559 766 826 1037 1178 1196 1238 1251 1345 1120 単位:人 BMI 平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 172 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 計 30歳代 40歳代 50歳代 計 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 計 30歳代 40歳代 50歳代 計 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 23.8 24.0 24.4 23.9 23.9 24.2 23.7 23.4 23.8 24.0 24.1 24.2 24.1 24.3 23.9 24.0 24.2 23.5 24.0 23.7 23.9 23.9 24.0 24.0 23.9 23.6 23.8 23.7 23.7 23.9 23.3 23.5 23.3 23.3 23.4 23.5 23.4 23.4 23.4 23.5 23.8 23.9 23.8 23.6 23.7 23.7 23.6 23.5 23.5 23.4 23.6 23.9 24.1 24.1 24.2 24.2 24.2 24.4 24.2 24.3 23.4 23.6 23.7 23.7 23.8 23.7 23.7 23.7 23.8 23.9 22.1 22.3 22.1 22.1 22.1 22.1 22.2 22.0 21.9 21.8 22.5 22.8 22.7 22.6 22.5 22.4 22.3 22.4 22.3 22.1 23.0 23.1 22.9 22.9 22.7 22.7 22.6 22.5 22.4 22.6 23.1 23.2 23.4 23.3 22.7 22.7 22.8 22.7 22.8 22.9 21.1 20.6 20.9 21.0 21.1 21.0 20.7 20.7 20.8 20.6 22.7 22.2 21.9 21.8 21.9 21.8 21.7 21.7 21.5 21.4 22.8 22.7 22.6 22.5 22.4 22.2 22.3 22.4 22.3 22.3 単位:kg/㎡ N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.001 P<0.05 N.S. P<0.001 P<0.05 表3-1 BMI 階層別割合の年次推移(男性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 男性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) 1.5 4.6 15.2 16.7 28.8 30.3 3.0 6.1 60.6 33.3 3.0 3.7 8.2 22.2 26.7 34.1 2.2 6.7 57.0 36.3 1.5 5.5 10.3 21.0 30.6 29.2 1.9 7.0 62.0 31.0 2.9 7.1 11.4 24.3 30.7 21.4 2.1 10.0 66.4 23.6 3.5 9.5 13.6 16.4 25.1 26.9 5.1 13.0 55.1 32.0 3.0 6.7 14.2 20.5 26.9 25.4 3.4 9.7 61.6 28.7 3.0 7.0 13.6 20.8 29.1 25.3 1.3 10.0 63.5 26.5 1.5 2.9 19.1 11.8 29.4 30.9 4.4 4.4 60.3 35.3 1.7 2.6 9.5 19.0 30.2 35.3 1.7 4.3 58.6 37.1 2.5 5.7 10.4 17.1 28.9 33.6 1.8 8.2 56.4 35.4 0.7 7.1 12.9 23.9 28.4 25.2 1.9 7.8 65.2 27.1 3.0 6.8 15.4 16.3 25.4 27.9 5.2 9.8 57.2 33.0 2.2 6.7 11.4 19.3 26.6 30.3 3.6 8.9 57.3 33.9 3.3 5.0 12.6 20.7 29.9 26.8 1.7 8.4 63.2 28.5 1.3 6.4 12.8 10.3 26.9 37.2 5.1 7.7 50.0 42.3 0.8 6.7 10.0 14.2 31.7 34.2 2.5 7.5 55.8 36.7 2.2 4.8 9.6 17.6 31.7 31.7 2.2 7.1 59.0 34.0 2.2 8.3 13.3 26.5 23.2 24.9 1.7 10.5 63.0 26.5 3.3 8.0 13.3 20.6 22.4 28.0 4.4 11.3 56.4 32.4 2.2 5.0 12.0 18.6 26.6 31.4 4.2 7.3 57.1 35.6 2.7 5.6 12.3 18.4 30.9 28.4 1.8 8.2 61.6 30.2 4.6 4.6 9.2 15.4 32.3 30.8 3.1 9.2 56.9 33.9 1.8 6.3 6.3 17.0 30.4 35.7 2.7 8.0 53.6 38.4 1.6 5.7 12.3 14.8 29.6 33.7 2.5 7.2 56.6 36.2 1.1 8.0 15.3 23.9 26.1 24.4 1.1 9.1 65.3 25.6 2.8 8.0 16.7 18.6 25.1 25.0 3.9 10.8 60.3 28.9 1.9 6.1 12.4 18.7 24.9 31.0 5.1 8.0 55.9 36.0 2.9 5.2 12.4 18.2 29.7 29.9 1.7 8.1 60.3 31.6 4.2 5.6 12.5 19.4 26.4 25.0 6.9 9.7 58.3 31.9 2.8 6.5 9.3 20.4 30.6 29.6 0.9 9.3 60.2 30.6 2.7 4.4 12.5 17.6 30.2 29.2 3.4 7.1 60.3 32.5 2.1 7.4 17.5 20.6 23.3 27.5 1.6 9.5 61.4 29.1 2.2 7.6 14.2 19.9 26.6 25.2 4.5 9.8 60.6 29.6 1.7 6.2 12.1 17.0 27.4 30.7 5.0 7.9 56.5 35.7 3.1 5.2 12.1 18.8 29.8 29.2 1.8 8.3 60.7 31.0 1.1 4.3 12.8 20.2 29.8 26.6 5.3 5.3 62.8 31.9 1.5 4.4 11.0 20.4 29.2 31.4 2.2 5.8 60.6 33.6 2.1 6.3 11.8 20.9 28.1 29.3 1.5 8.5 60.7 30.8 2.0 6.6 15.8 17.9 32.7 22.5 2.6 8.7 66.3 25.0 2.3 6.6 15.0 21.5 25.2 25.6 3.8 8.9 61.7 29.4 1.5 5.3 12.5 18.8 24.9 32.4 4.7 6.8 56.1 37.1 2.7 5.9 13.8 18.0 28.7 28.8 2.1 8.6 60.6 30.9 3.2 10.6 12.8 17.0 26.6 23.4 6.4 13.8 56.4 29.8 2.5 5.0 10.8 14.2 28.3 35.0 4.2 7.5 53.3 39.2 3.0 5.3 12.2 15.4 31.8 30.9 1.5 8.3 59.4 32.3 1.9 5.8 19.3 15.5 29.5 26.6 1.5 7.7 64.3 28.0 2.7 7.5 17.4 20.9 23.2 24.4 4.0 10.2 61.5 28.4 1.4 5.3 12.7 19.7 24.6 31.6 4.6 6.8 57.0 36.2 2.9 6.5 13.4 17.5 28.6 28.5 2.6 9.4 59.6 31.0 1.8 7.0 12.3 24.6 31.6 22.8 0.0 8.8 68.4 22.8 2.6 10.3 16.7 19.2 20.5 25.6 5.1 12.8 56.4 30.8 2.3 6.6 10.9 20.7 27.0 30.1 2.3 9.0 58.6 32.4 2.6 6.3 17.2 16.7 30.7 26.0 0.5 8.9 64.6 26.6 3.0 9.2 15.1 20.9 24.4 23.0 4.3 12.3 60.4 27.4 1.0 5.2 13.1 18.2 25.4 31.0 6.1 6.2 56.7 37.1 2.6 5.8 13.4 19.8 27.2 28.1 3.0 8.5 60.4 31.2 1.5 7.6 10.6 18.2 33.3 25.8 3.0 9.1 62.1 28.8 1.2 4.9 15.9 17.1 25.6 31.7 3.7 6.1 58.5 35.4 1.8 7.6 13.0 14.4 32.5 29.2 1.4 9.4 59.9 30.7 4.3 5.2 15.1 22.6 28.8 23.6 0.5 9.4 66.5 24.1 2.8 8.6 15.4 21.7 24.3 23.2 4.0 11.4 61.4 27.2 1.1 6.0 13.3 16.8 27.6 29.5 5.7 7.1 57.7 35.2 2.5 5.4 14.0 19.8 27.0 28.2 3.2 7.9 60.8 31.3 単位:% 3.0 9.0 6.0 10.5 38.8 32.8 0.0 12.0 55.2 32.8 1.3 5.3 23.7 15.8 25.0 22.4 6.6 6.6 64.5 29.0 2.7 3.9 14.0 16.7 29.5 31.0 2.3 6.6 60.1 33.3 3.1 6.2 17.7 19.5 23.5 28.3 1.8 9.3 60.6 30.1 3.5 8.1 16.0 22.1 23.6 22.7 4.0 11.6 61.7 26.7 1.6 5.5 11.6 18.0 27.4 30.8 5.3 7.0 57.0 36.0 1.8 3.5 13.8 21.6 26.6 29.2 3.6 5.3 62.0 32.8 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P=0.05 P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. P=0.05 P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 P<0.05 P<0.05 N.S. N.S. P<0.01 P=0.05 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 173 表3-2 BMI 階層別割合の年次推移(女性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 女性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 174 BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) BMI<18.5 18.5≦BMI<20.0 20.0≦BMI<21.5 21.5≦BMI<23.0 23.0≦BMI<25.0 25.0≦BMI<30.0 30.0≦BMI やせ(BMI<20.0) 正常(20.0≦BMI<25.0 肥満(25.0≦BMI) 4.5 15.4 26.7 21.8 17.3 12.9 1.5 19.8 65.8 14.4 7.0 11.6 17.5 24.0 20.4 18.4 1.1 18.6 61.9 19.5 4.6 11.9 13.7 20.8 25.2 22.3 1.5 16.5 59.7 23.9 8.9 7.8 16.7 10.6 29.4 24.4 2.2 16.7 56.7 26.7 16.9 25.4 26.1 11.3 9.9 9.2 1.4 42.3 47.2 10.6 9.5 14.3 21.2 14.3 19.1 15.6 6.1 23.8 54.6 21.6 4.8 10.2 17.7 21.0 24.7 20.4 1.1 15.1 63.4 21.5 4.3 16.3 22.0 23.4 16.8 15.8 1.4 20.6 62.2 17.2 5.5 10.5 19.5 21.9 21.4 20.0 1.4 15.9 62.7 21.4 5.5 8.6 14.8 19.5 28.7 20.9 2.1 14.1 62.9 23.0 9.0 7.9 10.1 18.5 28.6 24.9 1.1 16.9 57.1 25.9 19.6 27.4 26.0 12.5 8.5 4.4 1.7 47.0 47.0 6.1 8.9 18.6 24.2 16.0 14.1 13.8 4.5 27.5 54.3 18.2 5.5 8.0 21.9 20.9 21.4 21.9 0.5 13.4 64.2 22.4 4.7 17.2 24.2 22.8 16.7 13.0 1.4 21.9 63.7 14.4 6.2 12.4 17.9 18.6 23.6 19.6 1.7 18.6 60.1 21.3 4.7 10.5 16.3 21.4 24.6 20.8 1.7 15.2 62.3 22.5 6.6 10.0 10.4 16.6 26.1 27.5 2.8 16.6 53.1 30.3 18.8 24.5 26.8 12.7 8.6 7.3 1.3 43.3 48.1 8.6 9.3 20.6 24.3 16.9 14.6 10.6 3.7 29.9 55.8 14.3 7.6 8.1 19.9 24.2 19.9 19.0 1.4 15.6 64.0 20.4 6.3 19.4 21.8 20.4 15.5 14.1 2.4 25.7 57.8 16.5 7.5 13.6 16.2 17.3 24.5 20.2 0.8 21.0 58.0 21.0 5.8 10.7 17.5 18.9 27.4 17.9 2.0 16.5 63.7 19.8 7.0 9.0 10.0 17.0 29.0 26.5 1.5 16.0 56.0 28.0 17.5 30.2 18.0 12.8 10.9 9.1 1.6 47.7 41.7 10.7 10.8 20.0 24.7 16.2 14.1 11.3 2.8 30.8 55.1 14.1 7.9 12.3 17.5 23.3 20.2 17.1 1.8 20.2 61.0 18.9 5.6 20.5 23.7 17.7 17.2 13.5 1.9 26.1 58.6 15.4 7.7 13.4 19.1 18.0 20.6 20.9 0.3 21.1 57.7 21.2 6.8 10.7 18.4 18.4 24.6 19.2 1.9 17.5 61.5 21.1 6.3 13.0 12.1 18.4 31.8 17.5 0.9 19.3 62.3 18.4 15.8 27.3 20.2 13.8 12.3 7.6 3.0 43.1 46.3 10.6 10.0 18.7 24.2 16.7 15.8 12.8 1.8 28.7 56.7 14.6 9.5 14.4 19.3 17.1 20.5 15.9 3.4 23.9 56.8 19.3 7.9 21.8 20.6 15.9 15.9 14.7 3.2 29.8 52.4 17.9 8.9 13.6 20.3 18.4 16.5 20.9 1.4 22.5 55.3 22.2 6.3 12.9 18.8 16.4 24.9 19.0 1.7 19.2 60.2 20.7 8.4 8.8 14.4 21.6 27.6 18.4 0.8 17.2 63.6 19.2 17.2 26.1 24.2 11.9 10.9 7.7 2.1 43.3 47.0 9.8 10.6 19.0 24.1 16.9 15.8 12.0 1.7 29.5 56.8 13.7 8.9 17.1 21.6 16.4 18.2 16.1 1.7 26.0 56.2 17.8 7.7 21.1 17.8 18.2 17.4 15.0 2.8 28.7 53.4 17.8 9.4 14.1 21.6 14.1 20.3 19.4 1.3 23.4 55.9 20.6 5.7 13.4 18.3 19.7 22.7 19.1 1.2 19.1 60.7 20.2 6.8 11.7 14.2 19.2 28.8 18.2 1.1 18.5 62.3 19.2 21.6 26.2 21.6 11.2 10.5 7.5 1.4 47.8 43.3 8.9 11.3 17.8 25.7 19.2 12.7 11.3 2.2 29.1 57.5 13.4 9.3 15.8 21.2 16.1 20.2 14.7 2.7 25.0 57.5 17.5 9.0 25.0 20.5 18.6 9.0 14.7 3.2 34.0 48.1 18.0 8.8 13.4 20.3 19.4 18.4 18.4 1.4 22.1 58.1 19.8 9.1 13.1 16.2 20.4 21.1 18.6 1.6 22.2 57.7 20.2 6.6 9.9 17.8 19.0 27.3 17.8 1.7 16.5 64.1 19.4 20.8 24.0 23.5 12.6 10.0 8.2 0.9 44.8 46.1 9.1 12.2 20.7 21.3 18.6 14.2 10.5 2.5 33.0 54.1 13.0 8.1 17.6 17.6 18.3 19.0 16.2 3.2 25.7 54.9 19.4 8.0 20.4 23.5 21.0 12.4 12.4 2.5 28.4 56.8 14.8 8.3 12.8 23.9 17.4 21.6 13.8 2.3 21.1 62.8 16.1 8.9 11.8 17.6 18.3 24.1 17.8 1.5 20.8 60.0 19.3 6.6 10.9 16.0 18.6 26.6 19.3 2.2 17.5 61.1 21.5 19.9 26.0 19.6 15.1 11.7 6.6 1.1 45.8 46.5 7.7 13.4 20.1 23.8 16.0 14.8 10.2 1.8 33.5 54.6 12.0 9.6 17.4 17.4 18.3 19.8 13.8 3.9 27.0 55.4 17.7 単位:% 8.7 20.1 26.6 15.8 13.6 13.6 1.6 28.8 56.0 15.2 9.4 14.1 22.4 18.2 18.2 15.6 2.1 23.4 58.9 17.7 7.5 13.3 16.1 20.6 22.1 18.2 2.2 20.8 58.8 20.4 7.6 9.2 13.2 19.8 28.4 19.5 2.3 16.8 61.4 21.8 22.9 25.3 20.5 11.7 12.0 6.7 0.8 48.3 44.3 7.5 11.4 23.4 21.6 18.1 15.6 8.5 1.5 34.9 55.2 10.0 8.8 17.1 17.5 21.3 18.3 13.7 3.4 25.9 57.0 17.1 P<0.01 P<0.05 N.S. P=0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. P<0.05 P<0.01 N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.001 P<0.05 N.S. N.S. P<0.01 P<0.05 N.S. P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 P<0.01 P<0.05 N.S. P=0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.05 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.01 P<0.001 P<0.01 N.S. 表4 最大血圧平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 125.4 133.3 134.3 135.1 120.5 122.5 128.3 118.9 126.7 131.9 137.6 108.4 115.5 123.6 2002年 121.0 130.9 132.8 136.7 120.1 123.3 128.2 116.8 124.8 129.6 136.4 109.6 115.6 121.5 2003年 120.3 128.0 129.2 131.9 118.6 122.1 127.3 115.2 122.1 127.7 133.4 107.2 115.3 122.3 2004年 119.9 127.4 131.2 134.0 118.1 122.2 126.6 115.3 123.3 129.1 133.3 106.7 113.2 121.2 2005年 121.8 131.3 133.8 133.6 119.4 123.1 127.6 116.3 123.3 129.5 134.4 108.3 112.9 121.0 2006年 120.4 127.4 134.6 134.4 118.9 121.5 127.2 115.9 125.6 131.1 134.8 107.4 112.5 120.3 2007年 119.0 127.1 133.8 133.1 116.4 119.7 125.9 115.0 123.4 130.0 132.5 105.0 110.4 118.3 2008年 118.5 123.3 130.9 132.2 116.1 119.4 125.0 111.9 122.6 127.7 130.3 107.2 111.4 119.4 2009年 2010年 116.2 117.2 121.9 121.3 128.0 126.4 127.0 126.2 115.9 115.4 119.0 118.4 124.1 123.9 110.1 109.0 118.7 117.0 124.3 123.8 128.2 125.5 107.5 106.8 111.6 111.9 119.4 119.3 単位:mmHg P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.001 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 82.3 77.9 77.0 77.1 78.4 79.3 78.9 78.1 76.3 77.5 85.0 83.7 80.5 81.7 83.4 81.3 82.1 80.2 79.7 78.7 83.3 81.7 78.4 79.4 80.3 81.4 80.8 79.7 78.8 77.1 79.5 78.6 75.8 76.6 76.7 78.3 77.0 77.2 74.8 74.9 75.6 77.0 75.5 75.0 75.3 74.1 73.7 74.4 74.0 72.8 77.9 81.1 79.9 79.9 79.4 78.1 78.3 78.7 78.2 77.5 80.2 83.0 81.4 80.8 80.6 80.3 80.5 80.4 79.9 79.7 75.6 73.7 71.9 72.9 73.5 73.9 73.9 71.5 70.4 71.2 79.4 77.5 75.2 75.9 76.7 78.0 77.5 77.6 75.2 74.6 79.8 78.0 75.5 76.9 76.4 78.4 78.2 77.2 75.4 75.1 77.8 76.5 74.2 74.8 75.0 75.3 74.8 75.3 72.9 71.7 65.9 68.6 66.5 67.8 68.1 65.7 65.3 67.1 67.1 66.8 72.0 72.8 72.0 71.6 71.2 70.2 70.3 71.2 70.2 70.7 74.5 75.3 75.0 74.8 75.1 73.5 74.1 74.8 74.3 74.7 単位:mmHg N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.05 P<0.001 N.S. 表5 最小血圧平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 175 表6-1 血圧区分別割合の年次推移(男性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 男性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 176 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 31.8 18.2 21.2 18.2 4.6 1.5 4.6 28.8 13.4 13.4 30.6 24.6 6.0 1.5 10.5 42.5 11.1 13.7 29.5 21.0 5.9 1.1 17.7 45.8 6.4 16.3 26.2 13.5 2.8 0.7 34.0 51.1 40.2 27.8 20.0 7.2 2.8 1.2 0.8 11.9 34.7 24.1 21.2 9.9 4.1 1.2 4.9 20.0 23.6 20.8 22.7 12.8 5.7 0.9 13.5 32.9 39.7 30.9 20.6 2.9 2.9 1.5 1.5 8.8 18.1 19.8 23.3 20.7 5.2 2.6 10.3 38.8 15.6 13.8 27.7 17.7 5.0 0.4 19.9 42.9 12.0 18.4 17.7 15.2 5.1 0.6 31.0 51.9 41.6 25.1 21.2 6.5 2.9 1.0 1.8 12.2 29.7 22.7 24.8 12.1 3.6 1.8 5.4 22.9 20.7 18.3 23.1 15.7 4.8 1.6 15.7 37.8 41.0 24.4 19.2 7.7 3.9 0.0 3.9 15.4 20.2 24.4 25.2 13.5 1.7 0.8 14.3 30.3 19.3 17.0 27.0 13.5 2.9 0.0 20.3 36.7 11.5 18.0 27.3 8.7 2.2 0.0 32.2 43.2 48.0 23.8 17.3 7.0 1.7 0.6 1.7 10.9 33.4 24.2 22.8 10.1 3.5 1.2 4.9 19.7 23.2 19.3 23.4 12.4 4.7 1.1 15.8 34.0 41.5 29.2 13.9 10.8 3.1 0.0 1.5 15.4 22.3 17.9 25.0 15.2 3.6 0.0 16.1 34.8 14.8 18.2 24.2 16.4 2.5 0.6 23.3 42.8 12.3 13.4 24.0 13.4 0.6 1.1 35.2 50.3 49.8 25.6 16.4 4.7 1.5 0.3 1.8 8.2 36.1 22.9 20.2 9.8 4.4 0.8 5.8 20.8 26.6 19.2 22.8 11.2 3.6 0.7 16.0 31.4 43.1 23.6 15.3 9.7 5.6 1.4 1.4 18.1 16.7 15.7 27.8 13.9 12.0 1.9 12.0 39.8 11.5 16.9 25.0 16.9 4.4 0.3 25.0 46.6 11.0 8.9 25.1 13.6 2.6 0.0 38.7 55.0 45.0 28.3 18.4 5.4 1.0 0.4 1.4 8.2 32.9 24.7 21.6 9.5 4.0 0.4 6.8 20.8 24.5 20.6 22.7 11.9 3.4 0.8 16.0 32.1 38.3 22.3 23.4 10.6 2.1 0.0 3.2 16.0 21.2 19.7 26.3 13.1 3.7 1.5 14.6 32.9 12.4 16.0 25.4 15.4 4.5 1.5 24.8 46.2 10.5 19.0 19.0 14.5 2.5 0.5 34.0 51.5 48.1 26.5 16.9 5.6 1.0 0.4 1.6 8.6 36.1 26.3 19.4 7.8 2.8 0.3 7.3 18.2 23.8 19.9 23.9 11.2 3.5 0.4 17.4 32.4 41.5 24.5 12.8 14.9 0.0 0.0 6.4 21.3 21.7 21.7 20.0 16.7 4.2 0.0 15.8 36.7 11.2 16.0 26.6 15.1 6.5 0.6 24.0 46.2 13.5 15.9 19.3 13.5 2.4 1.0 34.3 51.2 52.3 28.1 12.5 5.0 0.7 0.2 1.2 7.1 39.7 24.3 16.3 8.9 2.7 0.4 7.7 19.6 25.2 21.1 19.8 11.3 3.9 0.8 17.9 33.9 43.9 29.8 10.5 10.5 3.5 0.0 1.8 15.8 33.3 24.4 16.7 10.3 3.9 0.0 11.5 25.7 12.1 28.1 14.1 13.7 3.5 0.0 28.5 45.7 11.9 20.6 9.8 16.5 2.6 0.5 38.1 57.7 50.7 34.5 6.1 5.6 1.0 0.4 1.7 8.6 39.3 30.5 9.0 9.2 3.1 0.6 8.3 21.2 25.3 27.1 10.8 13.5 3.1 0.2 20.0 36.8 50.0 25.8 3.0 12.1 1.5 0.0 7.6 21.2 35.4 24.4 8.5 15.9 2.4 0.0 13.4 31.7 17.0 27.8 8.3 18.4 0.7 0.0 27.8 46.9 18.8 25.8 5.2 9.9 3.3 0.0 37.1 50.2 56.5 28.5 4.9 6.4 1.8 0.4 1.7 10.2 40.9 29.7 8.3 10.3 2.5 0.7 7.7 21.1 27.0 23.8 10.7 16.0 2.4 0.2 20.0 38.6 単位:% 46.3 23.9 6.0 10.5 0.0 3.0 10.5 23.9 36.8 29.0 6.6 14.5 0.0 0.0 13.2 27.6 17.8 25.1 13.1 12.0 1.2 0.0 30.9 44.0 24.2 14.5 12.3 8.4 1.8 0.0 38.8 48.9 57.3 27.6 6.4 4.9 1.4 0.2 2.3 8.7 41.3 30.7 8.3 9.2 1.8 0.8 8.0 19.7 25.8 27.0 10.2 13.3 3.3 0.2 20.3 37.1 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.05 N.S. P<0.05 N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.05 表6-2 血圧区分別割合の年次推移(女性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 女性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 至適血圧 正常血圧 正常高値血圧 1度高血圧 2度高血圧 3度高血圧 治療中 高血圧+治療中 47.0 26.2 16.8 7.9 1.0 0.0 1.0 9.9 26.3 23.8 22.9 13.6 2.0 0.5 10.9 27.0 14.8 20.4 24.3 13.0 5.4 0.4 21.7 40.6 6.1 13.3 26.0 13.3 4.4 1.1 35.9 54.7 76.8 13.4 7.8 2.1 0.0 0.0 0.0 2.1 61.0 15.2 14.3 4.3 1.7 0.4 3.0 9.5 40.9 17.2 22.0 8.6 3.2 0.5 7.5 19.9 55.0 23.0 13.9 6.2 1.0 0.0 1.0 8.1 33.4 20.9 20.6 10.0 2.8 0.2 12.1 25.1 21.7 19.3 22.1 13.3 2.3 0.8 20.5 36.9 10.9 11.4 21.2 15.0 4.2 0.5 36.8 56.5 76.4 15.5 5.1 2.4 0.3 0.0 0.3 3.0 61.0 16.0 11.9 6.3 2.2 0.4 2.2 11.2 40.3 20.9 18.9 7.5 1.5 0.5 10.5 19.9 63.3 15.4 12.6 6.1 0.5 0.0 2.3 8.9 38.0 21.1 21.3 6.0 1.2 0.0 12.4 19.6 24.5 20.4 21.9 9.7 1.7 0.2 21.5 33.2 14.0 10.8 19.6 12.6 2.3 0.0 40.7 55.6 83.1 8.9 6.1 1.6 0.0 0.0 0.3 1.9 62.5 15.6 11.3 2.7 3.3 1.0 3.7 10.6 39.3 20.9 20.9 6.2 3.3 0.0 9.5 19.0 59.2 22.3 11.2 4.4 1.5 0.0 1.5 7.3 34.6 25.8 19.7 8.0 1.9 0.0 10.1 20.0 22.7 19.7 19.9 13.2 2.8 0.0 21.7 37.7 13.0 13.0 21.8 10.7 1.9 0.9 38.9 52.3 83.6 9.4 5.2 1.3 0.3 0.0 0.3 1.8 65.2 16.9 9.9 4.2 0.9 0.5 2.4 8.0 41.2 18.9 20.2 7.9 0.4 0.0 11.4 19.7 59.7 19.0 13.9 2.3 3.2 0.5 1.4 7.4 35.1 21.7 22.0 8.6 0.6 0.0 12.0 21.1 23.2 17.4 24.0 11.6 3.0 0.4 20.4 35.4 13.3 11.6 19.3 14.6 1.3 0.0 39.9 55.8 80.1 12.3 5.2 1.5 0.5 0.0 0.5 2.5 68.3 17.3 7.7 3.2 1.6 0.0 2.0 6.7 43.2 23.5 15.9 6.8 1.9 0.0 8.7 17.4 55.6 24.6 9.9 6.4 1.6 0.0 2.0 9.9 30.4 23.6 21.7 12.2 1.6 0.5 10.0 24.4 19.7 20.8 20.8 12.0 3.1 0.7 22.8 38.7 10.0 15.0 21.5 11.9 3.1 0.8 37.7 53.5 82.3 13.0 3.7 0.5 0.2 0.0 0.2 0.9 68.6 15.0 8.2 5.5 0.2 0.4 2.1 8.2 44.2 19.2 20.9 5.8 0.7 0.0 9.3 15.8 58.3 22.7 11.7 2.8 1.2 0.0 3.2 7.3 34.4 28.1 18.8 6.3 1.3 0.6 10.6 18.8 20.8 17.8 20.0 12.0 2.3 0.6 26.5 41.4 15.0 16.0 15.0 12.5 3.9 0.0 37.7 54.1 84.7 11.0 3.4 0.9 0.0 0.0 0.0 0.9 71.5 14.0 6.3 4.7 1.2 0.0 2.2 8.1 46.8 19.1 16.4 5.5 2.4 0.0 9.9 17.8 66.0 21.8 5.1 3.2 0.6 0.0 3.2 7.1 36.4 31.8 10.6 8.8 2.8 0.5 9.2 21.2 21.7 24.6 13.8 12.6 1.3 0.2 25.7 39.9 19.4 16.5 12.0 9.9 3.3 0.0 38.8 52.1 78.9 18.2 0.9 1.6 0.2 0.0 0.2 2.0 67.1 21.3 3.5 5.0 1.2 0.0 1.9 8.1 45.2 25.4 8.5 7.4 2.5 0.0 11.0 20.8 70.4 20.4 3.1 1.9 0.0 0.6 3.7 6.2 47.7 26.2 9.2 6.4 0.5 0.0 10.1 17.0 29.1 24.9 10.6 8.5 2.1 0.6 24.3 35.5 17.8 17.8 11.3 9.5 1.5 0.0 42.2 53.1 79.2 15.6 2.9 1.6 0.5 0.0 0.2 2.3 69.1 19.9 3.5 4.6 0.9 0.0 1.9 7.4 43.4 24.3 9.3 6.6 3.0 0.0 13.5 23.1 単位:% 75.0 13.6 3.3 4.9 0.0 0.5 2.7 8.2 46.9 29.7 7.8 5.2 0.5 0.0 9.9 15.6 28.5 26.6 9.0 8.8 1.9 0.2 24.9 35.8 21.9 23.5 6.9 6.2 1.6 0.0 39.9 47.7 81.1 14.4 1.9 1.3 0.5 0.3 0.5 2.7 69.9 19.5 3.1 4.4 1.2 0.2 1.7 7.5 43.0 27.8 7.2 8.0 1.1 0.4 12.6 22.1 177 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.05 N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.01 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.05 P<0.05 N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.01 N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.05 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.001 N.S. P<0.05 P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. 表7 HbA1c 平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表8-1 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 4.6 4.7 4.9 4.8 4.9 5.1 5.1 4.9 5.0 5.0 4.8 4.9 5.1 5.1 5.3 5.3 5.3 5.1 5.1 5.1 4.8 5.1 5.2 5.2 5.2 5.3 5.3 5.3 5.3 5.3 5.0 5.1 5.2 5.2 5.3 5.5 5.4 5.4 5.3 5.4 4.5 4.6 4.6 4.7 4.7 4.8 4.9 4.9 4.8 4.9 4.7 4.7 4.8 4.9 4.9 5.0 5.0 5.1 5.0 5.0 4.9 5.0 5.1 5.2 5.1 5.2 5.2 5.3 5.1 5.2 4.5 4.7 4.8 4.8 4.9 5.0 5.1 5.0 5.0 5.0 4.8 5.0 5.1 5.1 5.1 5.2 5.1 5.1 5.1 5.2 4.9 5.1 5.2 5.2 5.2 5.4 5.3 5.3 5.3 5.3 4.9 5.1 5.2 5.2 5.3 5.4 5.3 5.3 5.3 5.4 4.4 4.5 4.5 4.7 4.6 4.8 4.8 4.8 4.8 4.8 4.6 4.7 4.7 4.9 4.8 5.0 5.0 5.0 4.9 4.9 4.8 4.9 5.0 5.1 5.1 5.2 5.2 5.3 5.1 5.2 単位:% P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 糖代謝異常の階層別割合の年次推移(男性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 50歳代 地域 60歳代 男性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 178 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 5.6≦HbA1c<6.1 6.1≦HbA1c<6.5 6.5≦HbA1c 糖尿病治療中 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 93.9 4.6 0.0 1.5 0.0 6.1 93.3 2.2 1.5 2.2 0.7 6.7 90.8 1.5 1.5 2.2 4.1 9.2 83.0 6.4 0.7 2.1 7.8 17.0 98.2 0.5 0.3 0.8 0.3 1.8 96.2 0.9 0.3 1.5 1.0 3.8 88.5 3.6 1.0 3.1 3.9 11.5 94.1 2.9 0.0 2.9 0.0 5.9 90.5 4.3 1.7 1.7 1.7 9.5 86.2 3.9 1.1 3.9 5.0 13.8 84.8 3.8 1.9 1.9 7.6 15.2 98.2 0.8 0.1 0.4 0.5 1.8 95.1 2.3 0.3 1.7 0.7 4.9 86.7 3.9 1.2 3.6 4.6 13.3 94.9 2.6 0.0 2.6 0.0 5.1 89.2 4.2 2.5 1.7 2.5 10.8 82.1 8.7 1.9 3.2 4.2 18.0 74.9 13.7 2.2 2.2 7.1 25.1 98.1 0.4 0.2 0.4 0.9 1.9 95.2 1.6 0.7 1.4 1.1 4.8 85.0 4.7 1.4 3.3 5.6 15.0 98.5 1.5 0.0 0.0 0.0 1.5 85.7 6.3 1.8 3.6 2.7 14.3 78.0 12.0 1.3 2.8 6.0 22.0 75.4 10.6 3.4 2.2 8.4 24.6 97.8 0.6 0.5 0.4 0.6 2.2 93.9 2.5 1.0 1.3 1.4 6.2 84.5 4.8 2.7 3.4 4.6 15.5 95.8 2.8 0.0 1.4 0.0 4.2 83.3 3.7 4.6 5.6 2.8 16.7 80.1 10.8 1.7 1.7 5.7 19.9 74.4 10.5 3.7 2.1 9.4 25.6 97.5 1.1 0.7 0.1 0.7 2.5 93.7 2.6 0.6 1.2 2.0 6.3 85.4 5.7 1.9 2.5 4.5 14.6 93.6 2.1 1.1 2.1 1.1 6.4 84.7 5.8 2.2 2.9 4.4 15.3 76.1 13.6 2.1 2.7 5.4 23.9 72.5 11.5 1.5 6.0 8.5 27.5 97.4 0.8 0.6 0.7 0.6 2.6 91.3 3.9 1.2 1.1 2.6 8.7 81.9 5.9 2.7 3.2 6.3 18.1 92.6 0.0 3.2 4.3 0.0 7.5 82.5 8.3 2.5 3.3 3.3 17.5 74.9 13.3 2.1 3.9 5.9 25.2 72.0 13.0 3.4 2.4 9.2 28.0 96.3 1.9 0.5 0.6 0.8 3.7 91.7 3.6 1.0 1.4 2.2 8.3 82.8 6.0 1.3 2.8 7.1 17.2 96.5 1.8 0.0 1.8 0.0 3.5 89.7 5.1 1.3 1.3 2.6 10.3 78.5 12.1 2.0 2.3 5.1 21.5 72.7 11.9 1.0 2.6 11.9 27.3 97.1 1.6 0.3 0.4 0.7 2.9 90.8 3.8 1.1 1.9 2.4 9.2 81.7 8.8 1.4 2.6 5.5 18.3 92.4 4.6 0.0 3.0 0.0 7.6 91.5 2.4 0.0 3.7 2.4 8.5 79.4 9.8 2.9 2.5 5.4 20.6 75.1 10.3 2.4 1.9 10.3 24.9 97.9 1.2 0.1 0.4 0.5 2.1 92.7 2.5 1.2 1.4 2.2 7.3 85.0 6.1 1.0 1.9 6.0 15.0 単位:% 97.0 0.0 0.0 3.0 0.0 3.0 93.4 4.0 1.3 0.0 1.3 6.6 78.0 10.4 1.9 4.3 5.4 22.0 70.9 13.2 3.1 1.3 11.5 29.1 97.7 1.7 0.0 0.3 0.4 2.4 93.3 2.2 1.1 1.4 2.1 6.7 84.1 7.4 1.4 1.6 5.6 15.9 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.05 N.S. N.S. P<0.05 P<0.01 P<0.001 P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.05 P<0.001 表8-2 糖代謝異常の階層別割合の年次推移(女性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 50歳代 地域 60歳代 女性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 0<HbA1c<5.6 100.0 5.6≦HbA1c<6.1 0.0 6.1≦HbA1c<6.5 0.0 6.5≦HbA1c 0.0 糖尿病治療中 0.0 0.0 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0<HbA1c<5.6 94.3 5.6≦HbA1c<6.1 1.6 6.1≦HbA1c<6.5 0.5 6.5≦HbA1c 0.9 糖尿病治療中 2.7 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 5.7 0<HbA1c<5.6 91.6 5.6≦HbA1c<6.1 3.7 6.1≦HbA1c<6.5 1.5 6.5≦HbA1c 1.3 糖尿病治療中 2.0 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 8.5 0<HbA1c<5.6 93.4 5.6≦HbA1c<6.1 2.2 6.1≦HbA1c<6.5 1.1 6.5≦HbA1c 1.1 糖尿病治療中 2.2 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 6.6 0<HbA1c<5.6 99.3 5.6≦HbA1c<6.1 0.7 6.1≦HbA1c<6.5 0.0 6.5≦HbA1c 0.0 糖尿病治療中 0.0 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 0.7 0<HbA1c<5.6 96.5 5.6≦HbA1c<6.1 0.4 6.1≦HbA1c<6.5 0.4 6.5≦HbA1c 0.9 糖尿病治療中 1.7 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 3.5 0<HbA1c<5.6 94.1 5.6≦HbA1c<6.1 2.2 6.1≦HbA1c<6.5 0.0 6.5≦HbA1c 1.1 糖尿病治療中 2.7 再掲 5.6≦HbA1cまたは糖尿病治療中 5.9 99.0 1.0 0.0 0.0 0.0 1.0 91.9 2.4 1.9 1.2 2.6 8.1 87.3 7.6 1.4 1.8 1.8 12.7 88.6 6.2 1.0 1.6 2.6 11.4 99.6 0.4 0.0 0.0 0.0 0.4 96.2 1.1 1.1 0.8 0.8 3.8 93.3 2.1 1.5 0.5 2.6 6.7 98.6 1.4 0.0 0.0 0.0 1.4 89.3 4.7 0.5 2.5 3.0 10.7 86.3 6.4 1.7 3.0 2.6 13.7 84.1 9.8 1.9 1.9 2.3 15.9 99.7 0.3 0.0 0.0 0.0 0.3 96.7 1.3 0.3 0.7 1.0 3.3 91.3 1.9 1.5 1.5 3.9 8.7 96.6 2.9 0.0 0.5 0.0 3.4 90.7 4.3 1.3 1.9 1.9 9.3 84.8 7.5 1.8 3.2 2.8 15.2 81.9 13.0 0.9 1.9 2.3 18.1 99.7 0.3 0.0 0.0 0.0 0.3 95.5 1.7 0.0 1.2 1.7 4.5 89.3 5.3 0.4 2.7 2.2 10.7 97.2 1.4 0.5 0.5 0.5 2.8 92.0 4.0 0.9 0.9 2.3 8.0 83.9 8.2 2.4 2.4 3.0 16.1 80.7 11.2 3.4 1.3 3.4 19.3 99.0 1.0 0.0 0.0 0.0 1.0 97.0 1.0 0.2 0.4 1.4 3.0 91.6 2.3 0.4 3.5 2.3 8.4 94.1 3.6 0.4 1.2 0.8 6.0 88.1 8.1 1.1 1.4 1.4 11.9 79.0 11.9 2.4 3.1 3.7 21.0 73.9 16.5 4.2 1.5 3.9 26.2 98.6 1.1 0.0 0.3 0.0 1.4 94.5 3.0 0.2 0.9 1.4 5.5 89.0 5.5 0.4 2.2 2.9 11.0 91.9 4.9 0.8 1.2 1.2 8.1 92.5 4.1 0.6 1.3 1.6 7.5 79.6 11.1 2.3 3.1 4.0 20.4 75.1 13.5 3.9 3.2 4.3 24.9 99.5 0.5 0.0 0.0 0.0 0.5 94.2 3.4 0.7 0.7 1.1 5.8 87.3 6.9 1.8 2.2 1.8 12.7 95.5 3.2 0.0 0.6 0.6 4.5 92.6 4.2 0.9 0.5 1.8 7.4 81.4 10.6 0.7 2.9 4.4 18.6 78.1 12.0 3.3 2.5 4.1 21.9 98.8 0.7 0.5 0.0 0.0 1.2 93.6 4.1 0.8 0.8 0.8 6.4 84.5 9.2 1.4 2.1 2.8 15.6 95.1 96.7 P<0.001 2.5 1.6 P<0.05 0.0 0.0 N.S. 1.2 1.1 P<0.05 1.2 0.5 P<0.05 4.9 3.3 P<0.05 93.1 91.7 N.S. 4.6 5.2 P<0.01 0.0 0.5 N.S. 1.4 1.0 N.S. 0.9 1.6 P<0.05 6.9 8.3 P<0.001 85.7 85.0 P<0.001 7.3 7.3 P<0.01 1.5 2.2 N.S. 2.3 1.9 N.S. 3.3 3.7 P<0.01 14.3 15.0 P<0.001 78.2 79.7 P<0.001 12.4 10.8 P<0.01 0.4 2.3 N.S. 4.0 2.3 P=0.05 5.1 4.9 P<0.05 21.8 20.3 P<0.001 99.7 100.0 P<0.001 0.3 0.0 N.S. 0.0 0.0 N.S. 0.0 0.0 N.S. 0.0 0.0 N.S. 0.3 0.0 N.S. 96.6 97.9 N.S. 1.9 1.0 P<0.05 0.4 0.0 N.S. 0.5 0.4 N.S. 0.5 0.6 N.S. 3.4 2.1 N.S. 90.4 90.9 N.S. 4.2 3.0 P<0.01 0.0 0.8 N.S. 1.2 1.9 N.S. 4.2 3.4 N.S. 9.6 9.1 P<0.05 単位:% 179 表9 総コレステロール平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 180 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 205.7 215.8 205.8 202.1 196.4 203.9 203.8 205.8 228.7 228.9 226.9 190.5 198.1 221.8 2002年 215.5 216.0 209.9 204.6 195.6 204.7 207.2 208.5 230.9 232.7 225.4 189.5 198.6 218.3 2003年 212.2 216.5 212.1 204.6 193.6 204.5 206.3 209.3 230.5 233.4 227.7 183.1 199.6 221.0 2004年 213.1 215.0 212.5 205.8 194.0 204.6 208.9 211.9 234.0 231.2 227.6 186.6 197.6 219.4 2005年 217.8 221.7 215.0 209.7 193.6 202.9 206.5 212.8 237.0 236.1 225.8 184.6 198.8 218.7 2006年 218.0 221.4 216.4 210.2 197.2 207.0 209.2 213.4 235.4 237.1 226.1 187.4 202.5 223.5 2007年 214.9 221.3 215.4 213.2 198.7 207.6 209.6 214.7 238.8 239.2 230.3 188.5 202.6 227.3 2008年 215.2 216.3 213.0 210.5 195.6 204.8 206.1 210.8 234.7 233.2 228.9 188.1 200.1 225.0 2009年 2010年 216.7 208.7 218.4 211.9 214.0 210.3 208.8 203.0 197.8 194.2 205.9 203.2 206.6 204.6 212.2 206.3 235.0 229.0 233.8 227.9 222.2 218.2 190.2 185.8 197.3 196.0 226.0 221.4 単位:mg/dl N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 表10-1 総コレステロール値の階層別割合の年次推移(男性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 男性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 1.5 16.7 28.8 25.8 15.2 6.1 6.1 0.0 27.3 6.7 5.2 17.8 19.3 26.7 14.1 6.7 3.7 51.1 7.8 14.0 18.1 23.3 18.5 7.8 6.3 4.4 36.9 5.7 15.6 24.1 17.7 17.0 4.3 2.8 12.8 36.9 14.7 18.8 19.6 22.3 13.6 4.6 5.5 0.9 24.6 9.9 13.9 22.3 20.5 17.3 8.8 5.6 1.7 33.4 8.9 15.1 20.8 20.0 16.5 7.9 4.8 6.0 35.2 2.9 10.3 19.1 22.1 23.5 13.2 8.8 0.0 45.6 5.2 10.3 11.2 29.3 18.1 13.8 7.8 4.3 44.0 5.7 13.5 18.4 21.3 14.2 11.0 9.2 6.7 41.1 6.3 10.8 26.6 22.8 10.8 9.5 3.2 10.1 33.5 13.4 18.4 25.1 19.8 13.1 6.1 2.9 1.3 23.3 8.0 13.1 21.4 24.5 15.7 10.2 4.3 2.8 33.0 6.0 12.4 22.0 22.3 16.6 10.1 4.4 6.3 37.5 2.6 9.0 19.2 30.8 20.5 10.3 6.4 1.3 38.5 5.8 9.2 18.3 16.7 23.3 13.3 9.2 4.2 50.0 4.8 10.9 19.2 21.8 16.4 12.2 6.7 8.0 43.3 6.0 11.5 26.8 19.1 12.6 8.2 3.8 12.0 36.6 15.4 18.4 24.9 19.7 13.5 5.4 2.2 0.6 21.6 7.3 15.6 22.2 22.5 16.2 8.5 4.8 3.0 32.5 6.8 13.4 20.2 21.1 18.5 8.8 5.1 6.2 38.5 4.6 13.9 20.0 18.5 21.5 12.3 9.2 0.0 43.1 1.8 14.3 17.9 27.7 11.6 12.5 7.1 7.1 38.4 4.7 8.5 19.2 22.0 19.8 11.0 6.9 7.9 45.6 4.5 14.0 17.3 19.6 15.1 8.4 5.0 16.2 44.7 15.0 18.5 23.2 22.3 13.5 4.2 2.9 0.5 21.1 6.9 17.4 21.8 22.4 14.3 8.0 5.9 3.4 31.5 5.8 11.8 21.1 20.7 19.3 9.1 5.9 6.4 40.7 6.9 15.3 9.7 20.8 20.8 9.7 15.3 1.4 47.2 0.9 6.5 18.5 27.8 14.8 17.6 11.1 2.8 46.3 4.4 8.1 15.9 24.3 20.3 10.5 7.8 8.8 47.3 5.2 14.1 16.8 16.8 17.3 10.0 5.8 14.1 47.1 13.9 19.3 26.4 20.3 12.0 4.3 3.3 0.7 20.2 8.7 15.6 24.8 20.0 15.7 7.4 5.1 2.9 31.1 6.1 12.5 19.8 24.1 15.7 8.8 5.3 7.8 37.5 4.3 10.6 13.8 24.5 19.2 13.8 12.8 1.1 46.8 1.5 10.2 16.1 18.3 27.0 6.6 16.1 4.4 54.0 3.0 8.2 18.7 19.3 18.7 10.9 9.1 12.1 50.8 3.5 10.5 17.5 22.0 19.5 4.0 8.0 15.0 46.5 11.2 18.5 26.3 20.3 12.6 6.4 4.1 0.6 23.7 6.8 13.0 22.1 22.8 16.3 9.5 5.7 3.7 35.3 5.4 12.1 18.5 21.4 19.0 10.4 5.6 7.6 42.6 1.1 13.8 18.1 33.0 13.8 6.4 13.8 0.0 34.0 1.7 10.0 12.5 22.5 24.2 16.7 10.8 1.7 53.3 4.4 6.5 16.3 22.8 20.4 11.5 6.5 11.5 50.0 4.8 6.8 21.7 19.8 14.5 6.8 9.7 15.9 46.9 10.8 18.3 23.9 22.2 13.3 6.6 4.5 0.5 24.9 6.1 11.9 23.1 24.3 15.0 10.1 5.9 3.6 34.6 5.2 11.3 20.8 21.2 18.8 10.2 5.2 7.5 41.6 5.3 7.0 15.8 28.1 19.3 14.0 8.8 1.8 43.9 2.6 6.4 25.6 24.4 21.8 3.9 12.8 2.6 41.0 3.1 10.2 19.9 16.8 20.3 9.8 9.0 10.9 50.0 3.1 7.7 19.6 19.6 11.9 8.8 8.3 21.1 50.0 12.8 18.8 25.8 20.3 12.2 6.1 3.4 0.7 22.3 7.6 13.3 23.6 22.7 17.1 7.3 5.1 3.3 32.8 6.3 12.2 20.2 21.3 15.8 9.7 4.9 9.7 40.0 1.5 7.6 19.7 25.8 21.2 15.2 7.6 1.5 45.5 2.4 9.8 18.3 24.4 20.7 13.4 9.8 1.2 45.1 3.3 6.5 17.0 23.5 17.7 9.8 8.7 13.7 49.8 2.4 10.3 16.9 21.1 14.6 9.9 4.2 20.7 49.3 11.1 17.9 23.5 22.6 14.3 6.3 3.3 1.1 24.9 7.5 12.7 21.2 24.7 15.1 9.1 5.5 4.3 34.0 6.0 11.1 20.8 22.9 15.5 9.6 4.9 9.3 39.2 単位:% 4.5 10.5 25.4 25.4 16.4 6.0 9.0 3.0 34.3 4.0 13.2 17.1 27.6 18.4 10.5 6.6 2.6 38.2 3.9 7.0 20.1 22.4 16.6 10.4 4.6 15.1 46.7 2.6 11.9 19.8 24.7 11.5 5.3 2.2 22.0 41.0 12.9 20.2 26.0 20.4 12.0 5.0 2.8 0.7 20.5 7.3 15.3 22.0 22.6 16.9 6.9 4.4 4.5 32.7 5.6 13.0 21.7 20.6 16.7 8.2 4.1 10.2 39.1 181 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.01 N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 表10-2 総コレステロール値の階層別割合の年次推移(女性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 女性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 182 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 0<Tchol<160 160≦Tchol<180 180≦Tchol<200 200≦Tchol<220 220≦Tchol<240 240≦Tchol<260 260≦Tchol 脂質異常症治療中 220≦Tchol or 脂質異常症治療中 4.5 19.3 24.3 20.3 14.4 10.9 5.5 1.0 31.7 3.2 3.2 9.8 23.6 19.7 15.7 17.7 7.3 60.3 2.2 4.6 9.1 18.2 20.4 17.5 15.8 12.3 66.0 1.1 3.9 9.9 18.2 22.7 13.3 9.9 21.0 66.8 14.1 25.4 22.5 23.2 7.0 2.8 4.2 0.7 14.8 9.5 19.9 18.6 26.0 19.5 4.3 1.3 0.9 26.0 3.2 9.7 15.1 20.4 18.3 16.7 12.4 4.3 51.6 5.3 13.4 23.9 25.8 13.4 10.1 7.7 0.5 31.6 1.4 5.7 8.8 19.0 21.6 17.1 17.3 9.2 65.2 0.6 4.7 7.4 15.8 22.3 16.2 19.3 13.7 71.5 2.1 3.6 10.9 16.6 22.3 12.4 8.3 23.8 66.8 14.6 25.4 24.7 20.5 10.1 2.1 2.1 0.7 14.9 10.0 17.5 27.5 19.3 15.2 6.7 2.2 1.5 25.7 3.0 11.4 15.9 22.9 20.4 11.4 11.4 3.5 46.8 2.8 10.7 27.9 25.6 16.7 7.9 6.5 1.9 33.0 2.2 3.0 8.9 19.9 21.6 15.6 18.6 10.2 66.0 0.4 3.9 7.3 17.6 21.0 18.5 17.6 13.7 70.8 1.4 3.7 7.0 17.3 19.2 12.2 10.3 29.0 70.6 19.3 33.8 20.7 17.1 3.9 2.6 2.0 0.7 9.2 8.3 18.9 23.9 21.6 16.6 5.0 4.0 1.7 27.2 2.4 10.0 12.8 19.4 26.5 11.9 11.9 5.2 55.5 1.9 10.7 29.6 22.3 15.1 12.1 8.3 0.0 35.4 2.9 3.7 9.8 18.1 17.3 17.3 20.2 10.6 65.4 0.4 3.8 7.5 18.0 21.7 16.8 14.8 17.2 70.4 2.3 2.8 5.6 19.9 17.6 12.0 13.0 26.9 69.4 16.1 26.3 30.0 14.5 6.8 3.4 2.1 0.8 13.2 8.9 17.9 30.6 19.8 13.2 6.6 2.1 0.9 22.8 2.2 7.5 18.0 24.1 20.6 10.5 13.6 3.5 48.3 2.8 10.2 22.7 27.8 18.1 11.6 6.0 0.9 36.6 1.4 3.1 7.1 17.7 20.0 17.7 23.1 9.7 70.6 0.0 2.4 5.6 14.2 24.0 18.0 18.2 17.6 77.7 2.6 3.9 11.6 12.9 17.6 15.0 9.9 26.6 69.1 18.7 28.9 24.2 16.7 7.0 2.2 1.8 0.5 11.5 8.3 16.5 28.4 22.2 14.2 6.1 3.0 1.4 24.6 1.1 7.2 20.5 23.9 20.1 13.3 10.6 3.4 47.4 6.0 11.9 19.1 24.6 16.3 10.3 10.7 1.2 38.5 1.4 3.0 10.8 14.9 21.1 17.3 20.6 10.8 69.9 0.2 2.0 5.8 12.2 23.4 17.9 19.5 19.0 79.8 3.1 3.1 7.3 17.3 13.9 16.5 11.2 27.7 69.2 13.2 29.4 27.6 18.2 6.7 2.0 2.5 0.5 11.7 7.8 13.7 27.0 22.6 15.4 8.4 3.8 1.3 28.9 0.7 6.2 15.8 26.4 20.2 14.4 12.3 4.1 51.0 3.2 13.8 17.0 24.3 17.0 14.2 9.3 1.2 41.7 0.6 3.4 9.7 12.8 23.1 16.3 24.1 10.0 73.4 0.2 1.3 5.3 11.8 18.3 23.1 17.9 22.0 81.3 1.4 2.9 7.5 13.9 19.2 15.3 11.4 28.5 74.4 15.4 23.9 30.4 14.2 10.4 2.9 2.4 0.5 16.1 8.7 14.3 24.4 25.0 15.3 6.9 4.6 1.0 27.7 1.4 3.8 14.7 20.5 23.2 18.4 14.7 3.4 59.7 6.4 10.9 19.2 23.1 23.1 9.6 7.1 0.6 40.4 0.0 4.6 11.5 15.7 18.0 17.1 23.5 9.7 68.2 0.2 3.3 5.8 13.8 19.3 16.9 16.0 24.8 76.9 3.3 2.1 8.7 12.4 19.4 15.7 14.9 23.6 73.6 16.2 23.2 30.1 16.7 7.9 3.8 1.9 0.2 13.9 8.5 17.3 25.8 23.8 11.1 7.2 4.5 1.9 24.6 1.4 5.3 12.7 24.0 24.0 12.0 15.9 4.6 56.5 3.1 8.6 24.7 25.3 20.4 9.3 8.0 0.6 38.3 0.9 3.2 9.2 16.1 23.4 17.4 17.4 12.4 70.6 0.4 2.5 4.6 13.9 18.1 17.6 17.4 25.5 78.6 2.2 2.6 8.4 14.2 16.0 12.4 10.6 33.8 72.7 14.2 25.4 27.6 17.5 9.1 3.4 2.6 0.2 15.4 9.5 18.6 26.5 23.0 11.3 5.5 3.5 2.1 22.4 0.9 6.3 10.8 20.1 27.3 12.9 15.0 6.9 62.0 単位:% 5.4 14.7 28.3 20.1 16.3 8.7 6.5 0.0 31.5 1.0 3.7 13.5 19.3 22.4 14.6 14.6 10.9 62.5 1.9 3.2 5.6 15.7 17.8 14.8 14.2 26.8 73.6 2.6 2.9 8.5 16.7 13.4 14.1 8.2 33.7 69.3 16.1 28.8 28.8 13.0 7.8 2.6 2.3 0.6 13.3 9.1 22.4 27.4 19.9 10.6 5.4 3.3 1.9 21.2 1.5 6.8 13.7 18.3 27.8 12.9 11.4 7.6 59.7 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.01 P<0.01 P<0.01 P<0.05 N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.05 P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.05 P<0.001 表11 LDL コレステロール平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表12-1 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 122.4 132.5 126.6 124.9 124.3 128.2 129.4 118.3 136.3 138.2 136.3 111.0 118.7 136.1 2002年 129.5 131.7 127.0 123.7 121.8 125.1 127.2 119.4 135.0 138.2 132.7 106.8 116.9 130.1 2003年 128.8 135.5 131.4 126.3 122.6 128.2 130.4 122.9 140.9 143.9 141.1 104.7 119.8 137.9 2004年 127.6 128.7 128.2 123.9 122.6 127.7 131.8 120.6 138.9 137.7 135.5 106.7 117.0 136.3 2005年 130.4 129.6 126.9 124.1 123.2 127.7 131.0 119.4 138.7 138.0 129.8 106.4 119.8 136.1 2006年 139.7 139.2 134.3 131.4 126.8 130.5 131.9 126.7 144.9 147.4 138.6 109.0 121.7 138.5 2007年 128.4 130.7 126.5 126.2 126.7 131.3 132.7 122.8 138.5 139.7 134.4 108.5 120.5 140.2 2008年 129.0 122.4 128.1 127.4 123.1 127.3 127.2 118.9 138.8 139.9 136.7 106.1 117.2 137.8 2009年 2010年 132.2 131.6 132.1 129.9 130.8 133.2 127.9 126.1 124.7 124.3 128.5 130.1 126.3 128.1 122.8 123.5 141.4 141.0 142.4 142.4 132.7 133.2 107.7 107.2 114.2 113.9 138.4 136.7 単位:mg/dl N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.01 N.S. P<0.05 P<0.05 P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 P<0.05 LDL コレステロール値の階層別割合の年次推移(男性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 男性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 48.5 22.7 19.7 9.1 0.0 28.8 34.1 23.7 16.3 22.2 3.7 42.2 41.0 22.1 18.1 14.4 4.4 36.9 41.8 17.0 19.2 9.2 12.8 41.1 46.3 21.8 16.7 14.0 1.2 31.9 37.6 24.7 18.8 16.8 2.1 37.7 34.3 23.6 18.8 15.2 8.1 42.0 35.3 29.4 16.2 19.1 0.0 35.3 37.1 21.6 21.6 15.5 4.3 41.4 39.4 20.6 18.8 14.5 6.7 40.1 43.7 21.5 15.8 8.9 10.1 34.8 48.1 25.2 14.1 11.3 1.3 26.7 41.9 23.8 17.2 14.2 2.9 34.2 37.3 24.7 17.2 14.1 6.7 38.0 37.2 28.2 20.5 12.8 1.3 34.6 35.8 19.2 19.2 21.7 4.2 45.0 33.0 25.6 18.6 14.7 8.0 41.3 36.1 25.7 16.4 9.8 12.0 38.3 45.8 24.4 19.1 10.2 0.6 29.9 38.5 25.7 17.3 15.4 3.1 35.8 35.0 22.1 20.0 16.5 6.4 42.9 40.0 23.1 23.1 13.9 0.0 36.9 36.6 25.0 19.6 11.6 7.1 38.4 36.5 24.5 17.3 13.8 7.9 39.0 39.7 17.3 17.3 9.5 16.2 43.0 46.1 24.8 17.7 10.9 0.5 29.1 40.8 21.7 19.4 14.7 3.4 37.5 31.6 25.3 20.1 16.5 6.6 43.2 43.1 20.8 16.7 18.1 1.4 36.1 33.3 32.4 17.6 13.9 2.8 34.3 38.2 26.0 15.2 11.8 8.8 35.8 37.2 24.1 15.2 9.4 14.1 38.7 44.6 26.5 15.7 12.5 0.7 28.8 39.5 24.4 18.3 14.8 2.9 36.1 32.5 23.4 20.2 16.1 7.9 44.1 26.6 25.5 20.2 26.6 1.1 47.9 32.1 21.2 16.8 25.6 4.4 46.7 28.7 23.0 17.5 18.7 12.1 48.3 32.5 20.5 16.5 15.5 15.0 47.0 41.6 24.0 18.4 15.4 0.7 34.5 35.7 24.1 19.2 16.6 4.4 40.1 30.3 23.6 19.0 18.0 9.2 46.2 39.4 27.7 17.0 16.0 0.0 33.0 35.0 28.3 17.5 17.5 1.7 36.7 33.4 28.7 16.3 10.1 11.5 37.9 40.1 19.8 9.7 14.5 15.9 40.1 42.5 22.9 19.7 14.4 0.6 34.7 35.1 23.8 18.7 18.1 4.3 41.1 29.9 22.5 21.4 17.4 8.9 47.6 42.1 17.5 22.8 15.8 1.8 40.4 48.7 23.1 16.7 9.0 2.6 28.2 37.5 23.1 14.8 13.7 10.9 39.5 30.9 23.2 10.3 14.4 21.1 45.9 45.6 26.3 16.5 11.0 0.7 28.2 39.3 25.9 17.6 13.9 3.3 34.8 35.8 24.2 16.5 13.7 9.7 40.0 33.3 22.7 25.8 16.7 1.5 44.0 37.8 25.6 18.3 17.1 1.2 36.6 27.8 24.2 16.6 17.7 13.7 48.0 30.1 21.6 16.4 11.3 20.7 48.4 42.7 27.2 17.1 11.8 1.1 30.0 39.5 21.9 18.8 15.6 4.3 38.6 36.7 23.7 16.7 13.6 9.3 39.6 単位:% 34.3 20.9 14.9 26.9 3.0 44.8 38.2 23.7 23.7 11.8 2.6 38.2 26.6 25.1 13.9 19.3 15.1 48.3 31.7 21.2 15.4 9.7 22.0 47.1 44.9 25.6 15.9 12.9 0.7 29.5 35.8 22.2 21.7 15.8 4.5 42.0 35.9 20.2 18.1 15.6 10.2 43.9 183 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 表12-2 LDL コレステロール値の階層別割合の年次推移(女性) 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 再掲 50歳代 再掲 地域 60歳代 再掲 女性 70歳代 再掲 30歳代 再掲 職域 40歳代 再掲 50歳代 再掲 184 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 0<LDL<120 120≦LDL<140 140≦LDL<160 160≦LDL 脂質異常症治療中 140≦LDL or 脂質異常症治療中 56.9 18.3 14.9 8.9 1.0 24.8 29.7 23.6 17.2 22.2 7.3 46.7 20.4 27.1 21.2 19.1 12.3 52.6 22.1 24.9 15.5 16.6 21.0 53.0 65.0 15.8 13.3 5.0 0.8 19.2 52.6 20.8 14.6 10.9 1.0 26.6 27.5 25.0 21.9 20.6 5.0 47.5 56.0 23.4 10.1 10.1 0.5 20.6 28.7 25.1 19.0 18.0 9.2 46.2 22.5 21.7 20.1 21.9 13.7 55.7 23.3 26.4 13.5 13.0 23.8 50.3 68.7 18.9 8.9 2.9 0.7 12.5 56.3 20.5 14.8 6.8 1.5 23.2 36.4 25.6 20.0 14.4 3.6 38.0 47.0 28.4 12.1 10.7 1.9 24.7 22.1 22.3 18.4 27.1 10.2 55.6 18.5 19.9 23.0 24.9 13.7 61.6 14.0 18.2 21.5 17.3 29.0 67.8 74.9 14.4 5.4 4.7 0.7 10.7 51.8 23.8 13.0 9.7 1.7 24.4 29.3 21.0 22.9 21.5 5.4 49.8 53.9 21.4 17.5 7.3 0.0 24.8 27.9 21.0 18.6 21.8 10.6 51.1 19.3 26.4 19.9 17.2 17.2 54.2 14.8 27.3 14.8 16.2 26.9 57.9 73.7 13.3 7.5 4.8 0.8 13.0 56.7 22.5 11.8 8.0 1.0 20.8 30.2 28.9 17.3 20.0 3.6 40.9 53.7 26.9 12.5 6.0 0.9 19.5 23.1 26.0 20.9 20.3 9.7 50.9 18.4 24.9 22.9 16.3 17.6 56.7 24.0 21.5 15.9 12.0 26.6 54.5 74.4 14.5 4.8 5.8 0.5 11.2 52.6 22.4 14.1 9.5 1.4 25.0 26.1 29.5 24.1 16.9 3.5 44.5 41.3 29.0 13.9 14.7 1.2 29.8 21.4 20.6 17.6 29.5 10.8 58.0 13.1 15.5 25.0 27.4 19.0 71.4 16.9 19.6 16.5 19.2 27.7 63.5 70.5 17.3 7.1 4.6 0.5 12.2 48.7 24.5 14.4 11.0 1.4 26.8 25.6 28.5 20.4 21.2 4.4 46.0 48.2 24.3 15.4 10.9 1.2 27.5 26.3 24.7 18.1 20.9 10.0 49.1 15.8 21.4 22.3 18.5 22.0 62.8 17.1 24.2 19.2 11.0 28.5 58.7 72.0 14.7 8.9 3.9 0.5 13.4 49.9 25.6 13.3 10.1 1.1 24.5 27.6 20.0 22.6 26.2 3.6 52.4 52.6 21.8 16.7 8.3 0.6 25.6 24.0 22.6 21.2 22.6 9.7 53.5 15.7 21.1 18.9 19.5 24.8 63.2 21.1 18.2 14.1 23.1 23.6 60.7 73.0 15.5 7.4 3.8 0.2 11.5 58.1 19.8 11.4 8.7 1.9 22.1 29.3 25.4 17.3 23.3 4.6 45.2 48.8 22.8 17.3 10.5 0.6 28.4 23.4 20.6 20.6 22.9 12.4 56.0 12.2 17.2 22.6 22.4 25.5 70.5 20.4 13.8 16.4 15.6 33.8 65.8 70.5 17.5 6.7 5.0 0.2 12.0 62.2 17.7 11.8 6.2 2.1 20.1 25.2 22.5 23.1 22.5 6.9 52.4 単位:% 48.9 25.5 15.8 9.8 0.0 25.5 26.0 19.3 18.8 25.0 10.9 54.7 14.4 17.0 19.1 22.8 26.8 68.7 14.1 21.2 14.7 16.3 33.7 64.7 71.2 18.2 5.8 4.3 0.6 10.7 61.2 18.9 10.4 7.7 1.9 19.9 23.6 25.1 22.8 20.9 7.6 51.3 P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 P<0.05 P<0.001 表13 HDL コレステロール平均値の年次推移 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表14 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 57.6 60.2 63.1 60.0 60.2 60.0 64.8 64.0 62.9 61.0 55.7 56.7 57.4 56.3 62.5 61.5 63.9 64.4 63.3 65.3 51.8 55.9 56.7 56.2 59.3 60.8 61.8 61.7 62.4 61.4 52.9 57.2 56.4 57.0 58.8 59.7 60.1 60.2 60.8 61.3 53.0 52.0 53.2 53.3 53.5 54.5 55.4 55.4 55.8 56.0 53.3 53.6 54.0 53.9 54.0 55.6 56.3 55.8 56.1 56.0 53.4 53.1 53.7 53.9 54.8 56.7 57.0 56.4 57.2 57.5 66.5 70.0 71.5 72.5 73.8 74.4 74.3 77.3 76.0 74.6 62.8 67.5 67.3 68.0 70.3 72.0 75.6 75.7 75.8 75.3 60.4 64.6 65.0 65.4 67.7 68.9 71.3 69.8 70.9 70.1 59.3 63.6 63.2 63.4 65.6 67.8 68.4 67.4 68.0 67.9 65.8 67.9 67.2 67.8 67.6 68.4 68.7 69.7 70.3 69.1 63.0 63.8 66.7 66.9 67.3 69.0 68.9 68.4 69.2 70.0 62.5 63.4 65.3 64.6 65.9 67.8 69.3 68.4 68.8 69.9 単位:mg/dl P<0.05 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 HDL コレステロール値の階層別割合の年次推移 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 50歳代 地域 60歳代 男性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 地域 60歳代 70歳代 女性 30歳代 職域 40歳代 50歳代 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 0<HDL<40 40≦HDL 脂質異常症治療中 10.6 89.4 0.0 10.4 85.9 3.7 14.8 80.8 4.4 12.1 75.2 12.8 12.2 86.9 0.9 12.8 85.5 1.7 10.3 83.7 6.0 2.0 97.0 1.0 3.2 89.6 7.3 3.7 84.0 12.3 3.9 75.1 21.0 1.4 97.9 0.7 1.7 97.4 0.9 5.4 90.3 4.3 8.8 91.2 0.0 7.8 87.9 4.3 10.3 83.0 6.7 6.3 83.5 10.1 12.3 86.4 1.3 11.6 85.6 2.8 10.4 83.2 6.3 1.0 98.6 0.5 2.8 87.9 9.2 2.1 84.2 13.7 2.1 74.1 23.8 1.0 98.3 0.7 1.5 97.0 1.5 3.0 93.5 3.5 3.9 94.9 1.3 7.5 88.3 4.2 8.0 84.0 8.0 8.2 79.8 12.0 10.9 88.6 0.6 10.1 87.0 3.0 9.4 84.4 6.2 0.0 98.1 1.9 3.2 86.6 10.2 0.9 85.4 13.7 2.3 68.7 29.0 0.7 98.7 0.7 0.3 98.0 1.7 1.4 93.4 5.2 1.5 98.5 0.0 10.7 82.1 7.1 9.8 82.4 7.9 6.7 77.1 16.2 10.7 88.7 0.5 9.2 87.5 3.4 9.4 84.1 6.4 0.0 100.0 0.0 2.7 86.7 10.6 2.0 80.9 17.2 1.9 71.3 26.9 1.1 98.2 0.8 1.9 97.2 0.9 2.2 94.3 3.5 5.6 93.1 1.4 5.6 91.7 2.8 7.1 84.1 8.8 6.3 79.6 14.1 10.6 88.8 0.7 9.6 87.5 2.9 8.3 84.0 7.8 0.9 98.2 0.9 0.9 89.4 9.7 0.9 81.5 17.6 0.4 73.0 26.6 0.5 99.0 0.5 0.6 98.0 1.4 0.4 96.2 3.4 8.5 90.4 1.1 5.8 89.8 4.4 4.2 83.7 12.1 3.5 81.5 15.0 8.6 90.8 0.6 7.2 89.1 3.7 6.1 86.3 7.6 0.0 98.8 1.2 1.4 87.8 10.8 1.8 79.2 19.0 1.5 70.8 27.7 1.0 98.5 0.5 0.6 98.1 1.3 0.3 95.6 4.1 2.1 97.9 0.0 4.2 94.2 1.7 3.9 84.6 11.5 3.9 80.2 15.9 7.8 91.7 0.5 7.2 89.2 3.6 6.4 86.2 7.5 0.0 98.8 1.2 0.6 89.4 10.0 1.2 76.9 22.0 1.4 70.1 28.5 0.2 99.3 0.5 0.8 98.2 1.0 0.7 95.9 3.4 3.5 94.7 1.8 5.1 92.3 2.6 5.9 83.2 10.9 5.7 73.2 21.1 9.5 89.9 0.7 7.7 89.1 3.3 6.8 83.5 9.7 0.6 98.7 0.6 0.9 89.4 9.7 1.1 74.1 24.8 2.5 74.0 23.6 0.5 99.3 0.2 1.2 96.9 1.9 1.4 94.0 4.6 7.6 90.9 1.5 7.3 91.5 1.2 2.2 84.1 13.7 4.7 74.7 20.7 6.9 92.0 1.1 7.9 87.9 4.3 5.8 84.9 9.3 0.0 99.4 0.6 0.5 87.2 12.4 0.8 73.7 25.5 1.5 64.7 33.8 0.0 99.8 0.2 1.1 96.8 2.1 1.5 91.6 6.9 10.5 N.S. 86.6 N.S. 3.0 N.S. 4.0 P<0.05 93.4 P<0.01 2.6 N.S. 5.4 P<0.001 79.5 N.S. 15.1 P<0.001 2.6 P<0.001 75.3 N.S. 22.0 P<0.001 7.4 P<0.001 92.0 P<0.01 0.7 N.S. 7.7 P<0.001 87.7 P<0.01 4.5 P<0.001 7.5 P<0.001 82.3 N.S. 10.2 P<0.001 0.5 N.S. 99.5 N.S. 0.0 N.S. 1.0 P<0.001 88.0 N.S. 10.9 N.S. 0.6 P<0.001 72.5 P<0.001 26.8 P<0.001 1.6 N.S. 64.7 P<0.01 33.7 P<0.01 0.3 P<0.01 99.1 P<0.001 0.6 N.S. 0.6 N.S. 97.5 N.S. 1.9 N.S. 0.8 P<0.001 91.6 N.S. 7.6 P<0.05 単位:% 185 表15 運動習慣がある者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 31.8 23.5 29.5 29.2 26.4 37.2 41.5 47.4 40.9 35.8 31.1 25.0 30.8 28.6 25.9 38.2 41.7 41.0 35.4 30.3 48.7 52.8 56.4 54.1 54.7 61.3 59.8 62.1 65.7 60.6 44.7 50.0 57.1 57.5 57.6 68.5 70.1 72.2 73.2 70.0 32.8 31.2 35.7 40.0 37.5 37.0 38.9 62.4 64.2 52.6 35.5 39.8 47.0 47.6 45.3 47.0 50.3 74.2 72.7 61.6 47.4 49.3 54.1 57.2 55.8 56.1 55.4 77.2 79.1 71.2 39.6 47.4 43.3 38.8 37.0 44.1 44.3 53.6 46.3 41.9 45.6 46.0 47.4 46.5 49.1 54.2 54.2 58.5 57.3 55.7 48.9 52.4 54.3 54.4 51.7 61.1 67.0 66.7 63.3 61.4 43.7 46.4 53.3 52.6 55.8 70.0 66.6 71.1 70.2 70.6 23.9 23.7 26.8 27.1 30.6 34.2 36.2 68.7 69.3 49.1 26.1 30.1 33.2 36.5 38.4 38.4 37.9 66.2 67.3 50.4 36.0 35.8 44.6 46.5 46.8 44.5 50.2 75.4 71.3 55.5 単位:% P<0.01 P<0.05 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 運動習慣がある者とは、週1回以上、1回15分以上の運動を3ヶ月以上続けている者 (ただし、2008 年~2009 年の職域は、週 1 回、1 回5分以上の運動をしている者を運動習慣があるとしている) 186 表16 喫煙者の区分別割合の年次推移 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 50歳代 地域 60歳代 男性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 地域 60歳代 女性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 現在喫煙者 過去喫煙者 非喫煙者 計 59.1 30.3 10.6 100.0 49.6 35.6 14.8 100.0 35.8 46.5 17.7 100.0 30.5 56.7 12.8 100.0 50.9 13.5 35.6 100.0 50.7 23.3 26.0 100.0 48.8 31.6 19.7 100.0 12.4 8.4 79.2 100.0 6.4 3.2 90.5 100.0 6.1 2.8 91.1 100.0 6.6 4.4 89.0 100.0 21.1 9.9 69.0 100.0 18.2 7.8 74.0 100.0 9.1 3.2 87.6 100.0 55.9 29.4 14.7 100.0 46.6 39.7 13.8 100.0 37.9 44.7 17.4 100.0 24.7 61.4 13.9 100.0 46.9 16.3 36.8 100.0 47.5 26.2 26.2 100.0 46.5 33.6 19.9 100.0 15.9 10.6 73.6 100.0 6.7 4.1 89.3 100.0 6.6 3.3 90.1 100.0 5.2 4.2 90.7 100.0 14.5 5.1 80.4 100.0 21.9 8.9 69.1 100.0 7.5 5.5 87.1 100.0 50.0 29.5 20.5 100.0 46.7 40.8 12.5 100.0 34.9 44.9 20.2 100.0 24.2 61.5 14.3 100.0 45.4 16.9 37.7 100.0 45.8 27.5 26.8 100.0 43.6 36.4 20.0 100.0 12.1 11.6 76.3 100.0 7.8 4.0 88.3 100.0 4.7 5.4 89.9 100.0 4.7 5.1 90.2 100.0 12.4 7.6 79.9 100.0 22.6 8.3 69.1 100.0 7.6 7.1 85.3 100.0 40.0 36.9 23.1 100.0 43.8 43.8 12.5 100.0 34.6 48.4 17.0 100.0 18.4 68.2 13.4 100.0 45.6 17.5 36.9 100.0 46.7 25.6 27.8 100.0 43.0 35.7 21.3 100.0 9.8 11.2 79.0 100.0 8.0 4.0 87.9 100.0 5.3 4.6 90.1 100.0 3.2 5.6 91.2 100.0 13.8 7.0 79.2 100.0 22.8 9.9 67.3 100.0 10.5 7.9 81.6 100.0 54.2 22.2 23.6 100.0 44.4 41.7 13.9 100.0 32.4 50.3 17.2 100.0 20.0 65.3 14.7 100.0 43.6 19.3 37.1 100.0 43.9 27.0 29.0 100.0 42.4 36.2 21.4 100.0 11.7 11.7 76.5 100.0 6.6 4.9 88.5 100.0 4.1 5.4 90.4 100.0 3.9 6.0 90.1 100.0 16.0 6.7 77.3 100.0 20.1 9.7 70.3 100.0 14.4 5.7 79.9 100.0 45.7 25.5 28.7 100.0 45.3 38.0 16.8 100.0 36.3 48.9 14.8 100.0 24.1 59.8 16.1 100.0 41.5 20.7 37.8 100.0 41.2 28.5 30.3 100.0 40.9 36.1 23.1 100.0 12.9 9.7 77.4 100.0 7.6 6.3 86.1 100.0 4.4 5.9 89.7 100.0 3.1 5.4 91.5 100.0 14.7 8.1 77.2 100.0 16.0 10.6 73.4 100.0 13.0 8.2 78.8 100.0 43.0 29.0 28.0 100.0 40.8 42.5 16.7 100.0 36.1 48.5 15.4 100.0 17.9 64.3 17.9 100.0 38.2 20.9 40.9 100.0 39.6 31.0 29.4 100.0 39.8 37.7 22.5 100.0 12.6 12.2 75.2 100.0 9.4 6.6 84.0 100.0 5.4 6.1 88.5 100.0 3.6 6.1 90.3 100.0 14.8 8.0 77.2 100.0 15.0 10.9 74.1 100.0 14.7 8.2 77.1 100.0 43.9 31.6 24.6 100.0 37.2 46.2 16.7 100.0 32.8 50.8 16.4 100.0 16.5 65.5 18.0 100.0 37.9 20.9 41.2 100.0 39.9 30.0 30.2 100.0 39.8 36.5 23.7 100.0 10.3 9.0 80.8 100.0 7.4 10.1 82.5 100.0 4.7 3.8 91.6 100.0 3.7 4.1 92.2 100.0 12.9 8.2 78.9 100.0 14.5 10.9 74.6 100.0 15.5 10.2 74.3 100.0 47.7 40.3 30.8 35.8 21.5 23.9 100.0 100.0 32.9 31.6 46.3 52.6 20.7 15.8 100.0 100.0 30.3 24.3 53.4 61.0 16.3 14.7 100.0 100.0 18.3 15.4 63.9 67.0 17.8 17.6 100.0 100.0 36.7 36.5 21.2 22.1 42.0 41.5 100.0 100.0 35.8 33.2 31.6 32.3 32.6 34.5 100.0 100.0 37.4 33.7 39.0 40.9 23.6 25.5 100.0 100.0 9.9 12.5 9.9 12.0 80.3 75.5 100.0 100.0 8.7 9.4 8.3 9.4 83.0 81.3 100.0 100.0 4.2 3.0 4.6 5.6 91.3 91.4 100.0 100.0 3.7 2.6 4.0 4.6 92.3 92.8 100.0 100.0 13.8 11.5 8.6 10.7 77.7 77.9 100.0 100.0 12.7 12.5 10.0 11.2 77.3 76.4 100.0 100.0 16.2 14.8 10.2 12.9 73.7 72.2 100.0 100.0 単位:% P<0.05 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. 187 表17 現在喫煙者における1日あたりの喫煙量の年次推移 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 地域 男性 職域 地域 女性 職域 188 20本未満 40歳代 20本以上 計 20本未満 50歳代 20本以上 計 20本未満 60歳代 20本以上 計 20本未満 70歳代 20本以上 計 20本未満 30歳代 20本以上 計 20本未満 40歳代 20本以上 計 20本未満 50歳代 20本以上 計 20本未満 40歳代 20本以上 計 20本未満 50歳代 20本以上 計 20本未満 60歳代 20本以上 計 20本未満 70歳代 20本以上 計 20本未満 30歳代 20本以上 計 20本未満 40歳代 20本以上 計 20本未満 50歳代 20本以上 計 25.6 74.4 100.0 19.4 80.6 100.0 29.9 70.1 100.0 41.9 58.1 100.0 17.1 82.9 100.0 14.7 85.3 100.0 14.5 85.5 100.0 68.0 32.0 100.0 42.9 57.1 100.0 57.1 42.9 100.0 66.7 33.3 100.0 70.0 30.0 100.0 69.1 31.0 100.0 58.8 41.2 100.0 29.0 71.1 100.0 13.0 87.0 100.0 31.8 68.2 100.0 38.5 61.5 100.0 21.0 79.0 100.0 17.3 82.8 100.0 17.6 82.4 100.0 63.6 36.4 100.0 66.7 33.3 100.0 61.3 38.7 100.0 60.0 40.0 100.0 62.8 37.2 100.0 72.9 27.1 100.0 60.0 40.0 100.0 28.2 71.8 100.0 14.3 85.7 100.0 32.1 67.9 100.0 52.3 47.7 100.0 24.6 75.4 100.0 18.4 81.6 100.0 16.2 83.8 100.0 57.7 42.3 100.0 61.3 38.7 100.0 56.0 44.0 100.0 90.0 10.0 100.0 66.7 33.3 100.0 73.5 26.5 100.0 62.5 37.5 100.0 15.4 84.6 100.0 18.4 81.6 100.0 34.6 65.5 100.0 51.5 48.5 100.0 25.5 74.6 100.0 21.1 79.0 100.0 18.0 82.0 100.0 75.0 25.0 100.0 50.0 50.0 100.0 59.3 40.7 100.0 85.7 14.3 100.0 64.2 35.9 100.0 72.2 27.8 100.0 54.2 45.8 100.0 20.5 79.5 100.0 16.7 83.3 100.0 36.5 63.5 100.0 52.6 47.4 100.0 24.9 75.1 100.0 20.9 79.1 100.0 17.0 83.0 100.0 64.0 36.0 100.0 47.8 52.2 100.0 47.6 52.4 100.0 100.0 0.0 100.0 63.1 36.9 100.0 72.6 27.5 100.0 57.9 42.1 100.0 30.2 69.8 100.0 17.7 82.3 100.0 29.2 70.8 100.0 60.4 39.6 100.0 30.3 69.7 100.0 24.1 75.9 100.0 20.2 79.8 100.0 75.0 25.0 100.0 71.4 28.6 100.0 39.1 60.9 100.0 100.0 0.0 100.0 65.1 34.9 100.0 72.4 27.6 100.0 63.2 36.8 100.0 30.0 70.0 100.0 22.5 77.6 100.0 29.5 70.5 100.0 48.7 51.4 100.0 29.9 70.1 100.0 27.3 72.7 100.0 22.2 77.8 100.0 51.6 48.4 100.0 72.4 27.6 100.0 50.0 50.0 100.0 80.0 20.0 100.0 70.8 29.2 100.0 68.4 31.6 100.0 72.1 27.9 100.0 8.3 91.7 100.0 6.9 93.1 100.0 29.8 70.2 100.0 65.6 34.4 100.0 30.5 69.6 100.0 28.3 71.8 100.0 24.6 75.4 100.0 56.3 43.8 100.0 50.0 50.0 100.0 57.1 42.9 100.0 88.9 11.1 100.0 75.9 24.1 100.0 77.3 22.7 100.0 75.0 25.0 100.0 25.8 18.5 74.2 81.5 100.0 100.0 7.4 8.3 92.6 91.7 100.0 100.0 31.0 42.9 69.1 57.1 100.0 100.0 61.5 60.0 38.5 40.0 100.0 100.0 35.7 39.2 64.3 60.8 100.0 100.0 27.7 32.9 72.3 67.1 100.0 100.0 26.4 30.3 73.6 69.7 100.0 100.0 68.8 73.9 31.3 26.1 100.0 100.0 79.0 88.9 21.1 11.1 100.0 100.0 70.0 50.0 30.0 50.0 100.0 100.0 70.0 100.0 30.0 0.0 100.0 100.0 78.7 72.1 21.3 27.9 100.0 100.0 72.2 68.3 27.8 31.7 100.0 100.0 74.1 76.9 25.9 23.1 100.0 100.0 単位:% 表18 飲酒者の区分別割合の年次推移 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 40歳代 50歳代 地域 60歳代 男性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 地域 60歳代 女性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 現在飲酒者 過去飲酒者 非飲酒者 計 80.3 7.6 12.1 100.0 65.9 8.2 25.9 100.0 72.3 8.5 19.2 100.0 64.5 12.1 23.4 100.0 74.0 5.7 20.3 100.0 82.0 3.1 15.0 100.0 81.0 5.3 13.8 100.0 36.6 9.9 53.5 100.0 23.8 4.1 72.1 100.0 22.9 4.3 72.7 100.0 10.5 2.8 86.7 100.0 36.6 9.9 53.5 100.0 47.2 4.3 48.5 100.0 36.0 4.8 59.1 100.0 69.1 8.8 22.1 100.0 65.5 6.9 27.6 100.0 74.8 6.0 19.2 100.0 65.8 10.8 23.4 100.0 72.7 6.6 20.7 100.0 80.7 3.8 15.5 100.0 78.8 7.0 14.3 100.0 35.1 8.2 56.7 100.0 25.2 6.2 68.6 100.0 20.2 4.7 75.1 100.0 13.5 2.6 83.9 100.0 38.9 9.5 51.7 100.0 46.8 5.2 48.0 100.0 35.8 8.0 56.2 100.0 70.5 3.9 25.6 100.0 68.3 6.7 25.0 100.0 72.1 9.6 18.3 100.0 66.1 11.5 22.4 100.0 70.1 7.0 22.9 100.0 81.1 4.8 14.1 100.0 77.1 6.2 16.7 100.0 33.0 10.7 56.3 100.0 21.8 8.0 70.3 100.0 23.5 6.2 70.4 100.0 10.3 3.7 86.0 100.0 40.5 10.2 49.4 100.0 45.9 6.0 48.2 100.0 34.6 8.1 57.4 100.0 67.7 7.7 24.6 100.0 69.6 3.6 26.8 100.0 69.1 10.4 20.5 100.0 64.3 14.5 21.2 100.0 71.9 7.2 20.9 100.0 78.3 6.1 15.6 100.0 77.9 5.9 16.2 100.0 33.5 9.7 56.8 100.0 24.1 6.7 69.3 100.0 21.3 7.3 71.3 100.0 15.3 5.6 79.2 100.0 39.1 8.3 52.6 100.0 47.3 7.3 45.4 100.0 41.2 7.9 50.9 100.0 61.1 8.3 30.6 100.0 75.9 0.9 23.2 100.0 70.3 11.2 18.6 100.0 62.1 16.8 21.1 100.0 71.6 6.5 21.9 100.0 78.2 6.1 15.7 100.0 77.6 6.3 16.2 100.0 36.7 10.7 52.6 100.0 25.1 7.4 67.4 100.0 22.1 6.8 71.1 100.0 14.6 6.4 79.0 100.0 37.4 9.4 53.2 100.0 43.5 9.3 47.2 100.0 37.5 8.7 53.8 100.0 59.6 8.5 31.9 100.0 72.8 2.2 25.0 100.0 68.8 10.6 20.6 100.0 64.0 12.5 23.5 100.0 69.6 7.7 22.6 100.0 77.7 7.1 15.2 100.0 77.3 6.3 16.5 100.0 32.5 12.5 55.0 100.0 24.8 9.0 66.2 100.0 22.4 7.9 69.7 100.0 18.5 4.3 77.2 100.0 40.5 8.8 50.7 100.0 44.1 9.5 46.4 100.0 38.4 9.3 52.4 100.0 62.8 6.4 30.9 100.0 74.2 4.2 21.7 100.0 65.9 9.2 24.9 100.0 62.8 16.9 20.3 100.0 67.3 7.8 24.9 100.0 77.3 7.7 15.1 100.0 77.5 6.4 16.1 100.0 34.2 11.8 54.1 100.0 24.0 9.5 66.6 100.0 22.4 9.4 68.2 100.0 16.8 6.4 76.8 100.0 39.9 11.2 49.0 100.0 45.5 10.5 44.1 100.0 38.6 10.2 51.2 100.0 68.4 5.3 26.3 100.0 76.6 3.9 19.5 100.0 66.8 8.6 24.6 100.0 62.7 13.5 23.8 100.0 65.8 7.3 26.9 100.0 74.9 7.7 17.4 100.0 77.2 6.2 16.6 100.0 34.6 13.5 51.9 100.0 28.1 5.5 66.4 100.0 22.2 6.4 71.4 100.0 21.1 3.7 75.2 100.0 38.4 12.2 49.5 100.0 43.8 8.9 47.3 100.0 40.9 8.8 50.4 100.0 67.7 74.6 4.6 3.0 27.7 22.4 100.0 100.0 62.2 72.4 7.3 4.0 30.5 23.7 100.0 100.0 66.3 68.0 7.3 6.6 26.5 25.5 100.0 100.0 66.7 66.5 12.7 11.5 20.7 22.0 100.0 100.0 68.4 66.6 7.7 8.2 23.9 25.2 100.0 100.0 74.3 73.4 7.7 8.3 18.1 18.3 100.0 100.0 78.0 77.8 6.1 5.6 15.9 16.6 100.0 100.0 38.9 36.4 8.0 8.7 53.1 54.9 100.0 100.0 27.5 30.2 7.3 7.8 65.1 62.0 100.0 100.0 19.9 21.7 5.4 4.9 74.7 73.4 100.0 100.0 19.9 19.3 3.7 3.6 76.5 77.1 100.0 100.0 41.8 39.2 10.8 10.9 47.4 49.9 100.0 100.0 40.1 41.3 9.2 9.5 50.7 49.2 100.0 100.0 41.3 41.1 8.4 10.3 50.3 48.7 100.0 100.0 単位:% 189 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. 表19 現在飲酒者における飲酒量階層別割合の年次推移 1日あたり飲酒量 40歳代 50歳代 地域 60歳代 男性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 地域 60歳代 女性 70歳代 30歳代 職域 40歳代 50歳代 190 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 1.0合未満 1.0合以上2.0合未満 2.0合以上3.0合未満 3.0合以上 計 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 44.2 26.9 21.2 7.7 100.0 29.6 26.1 33.0 11.4 100.0 38.5 35.4 15.9 10.3 100.0 51.7 34.1 9.9 4.4 100.0 50.6 27.4 12.3 9.7 100.0 36.2 31.1 19.8 12.9 100.0 28.9 36.9 19.3 14.9 100.0 84.1 11.6 2.9 1.5 100.0 88.7 11.3 0.0 0.0 100.0 87.0 10.0 2.0 1.0 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 88.4 7.0 0.0 4.7 100.0 80.7 10.8 3.6 4.8 100.0 81.0 15.5 1.7 1.7 100.0 37.8 31.1 24.4 6.7 100.0 34.7 28.0 33.3 4.0 100.0 37.9 33.0 18.5 10.7 100.0 43.7 38.8 15.5 1.9 100.0 57.2 26.4 11.1 5.4 100.0 39.3 31.3 15.5 13.9 100.0 33.2 33.2 21.6 12.1 100.0 78.8 16.7 1.5 3.0 100.0 87.1 11.8 1.1 0.0 100.0 87.6 11.2 0.0 1.1 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 80.2 14.4 2.7 2.7 100.0 79.2 12.8 4.8 3.2 100.0 84.5 12.7 1.4 1.4 100.0 45.5 27.3 14.6 12.7 100.0 32.9 32.9 25.3 8.9 100.0 35.7 34.4 20.1 9.8 100.0 45.0 34.2 15.0 5.8 100.0 56.0 25.9 12.1 6.0 100.0 39.4 31.6 16.6 12.4 100.0 33.0 33.7 20.8 12.5 100.0 80.9 14.7 2.9 1.5 100.0 87.3 11.4 1.3 0.0 100.0 84.1 13.3 0.9 1.8 100.0 95.2 4.8 0.0 0.0 100.0 77.6 12.8 6.4 3.2 100.0 76.6 16.8 4.4 2.2 100.0 81.4 14.3 2.9 1.4 100.0 36.4 40.9 15.9 6.8 100.0 39.5 30.3 23.7 6.6 100.0 36.9 35.5 21.7 6.0 100.0 36.0 43.9 13.2 7.0 100.0 54.3 26.9 11.1 7.7 100.0 39.6 33.7 16.0 10.7 100.0 36.5 34.1 17.7 11.7 100.0 83.1 10.8 4.6 1.5 100.0 86.4 12.4 1.2 0.0 100.0 86.5 10.4 2.1 1.0 100.0 89.3 10.7 0.0 0.0 100.0 79.1 14.2 5.4 1.4 100.0 74.1 18.4 3.5 4.0 100.0 75.8 20.9 1.1 2.2 100.0 34.1 43.2 6.8 15.9 100.0 38.0 25.3 29.1 7.6 100.0 38.4 35.0 19.9 6.8 100.0 41.9 39.3 13.7 5.1 100.0 55.7 26.2 9.6 8.5 100.0 43.2 31.7 15.0 10.1 100.0 34.0 34.8 19.9 11.3 100.0 84.4 10.4 3.9 1.3 100.0 86.3 13.8 0.0 0.0 100.0 88.9 10.2 0.0 0.9 100.0 83.9 12.9 3.2 0.0 100.0 85.1 7.4 5.4 2.0 100.0 78.6 15.0 3.2 3.2 100.0 77.9 20.0 0.0 2.1 100.0 39.3 32.1 16.1 12.5 100.0 38.8 31.6 20.4 9.2 100.0 34.8 32.2 24.7 8.4 100.0 39.4 43.3 10.2 7.1 100.0 57.8 23.8 11.3 7.1 100.0 42.4 29.9 15.6 12.1 100.0 35.3 33.1 20.1 11.5 100.0 76.9 18.0 2.6 2.6 100.0 84.7 11.8 1.2 2.4 100.0 83.6 14.6 0.9 0.9 100.0 86.4 11.4 2.3 0.0 100.0 83.1 11.5 2.4 3.0 100.0 73.5 19.1 3.9 3.4 100.0 84.4 12.8 0.9 1.8 100.0 37.3 30.5 22.0 10.2 100.0 37.1 34.8 18.0 10.1 100.0 29.7 36.5 23.4 10.4 100.0 46.5 38.8 8.5 6.2 100.0 58.4 25.5 10.1 6.0 100.0 44.0 28.1 15.9 12.0 100.0 34.7 33.2 20.7 11.5 100.0 79.3 15.9 3.7 1.2 100.0 81.7 15.5 2.8 0.0 100.0 81.7 15.6 1.8 0.9 100.0 86.1 9.3 4.7 0.0 100.0 84.8 11.7 2.9 0.6 100.0 74.3 17.1 5.9 2.7 100.0 80.0 13.6 3.6 2.7 100.0 35.9 33.3 10.3 20.5 100.0 35.6 18.6 28.8 17.0 100.0 33.9 28.1 25.7 12.3 100.0 52.9 39.7 3.3 4.1 100.0 61.7 23.2 10.4 4.7 100.0 43.7 30.7 15.7 9.9 100.0 35.8 34.1 19.4 10.7 100.0 67.3 25.0 7.7 0.0 100.0 82.1 12.5 1.8 3.6 100.0 81.1 15.6 2.2 1.1 100.0 89.8 8.2 2.0 0.0 100.0 78.4 17.0 4.1 0.6 100.0 74.7 18.6 3.2 3.6 100.0 83.5 11.3 1.7 3.5 100.0 29.6 40.8 31.8 28.6 20.5 22.5 18.2 8.2 100.0 100.0 36.0 32.7 30.0 27.3 20.0 23.6 14.0 16.4 100.0 100.0 33.3 36.6 37.2 32.0 22.4 25.1 7.1 6.3 100.0 100.0 51.1 47.0 34.0 36.2 12.8 11.4 2.1 5.4 100.0 100.0 59.9 61.0 25.3 27.0 9.0 6.8 5.7 5.2 100.0 100.0 45.1 46.7 30.2 29.1 15.3 16.6 9.5 7.5 100.0 100.0 38.2 36.8 32.1 30.9 17.4 21.5 12.4 10.8 100.0 100.0 78.0 85.7 17.0 14.3 1.7 0.0 3.4 0.0 100.0 100.0 80.0 74.6 16.0 20.0 4.0 3.6 0.0 1.8 100.0 100.0 84.6 83.0 11.0 11.7 4.4 4.3 0.0 1.1 100.0 100.0 87.8 89.1 10.2 9.1 2.0 1.8 0.0 0.0 100.0 100.0 77.2 75.2 18.5 17.0 2.2 7.1 2.2 0.7 100.0 100.0 77.9 74.2 14.8 18.3 6.0 5.9 1.4 1.6 100.0 100.0 78.5 80.4 14.1 17.7 5.9 1.0 1.5 1.0 100.0 100.0 単位:% 表20 朝食を抜くことがよくある者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表21 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 21.2 19.1 15.4 16.9 19.4 17.0 26.6 22.8 21.2 19.4 16.3 14.7 21.7 15.2 18.5 18.3 16.7 20.5 22.0 19.7 6.6 7.1 7.1 6.3 8.8 6.0 8.9 7.8 7.6 5.8 8.5 10.8 7.1 7.4 9.5 7.5 7.3 6.7 5.2 5.7 31.2 38.9 37.3 38.2 39.5 34.3 31.8 33.9 31.7 29.3 28.1 26.3 26.5 25.1 27.2 25.5 23.8 24.9 25.0 24.3 14.7 17.9 18.0 17.7 18.4 15.8 15.7 15.9 15.8 14.4 8.9 11.5 8.4 8.3 10.7 11.1 11.3 9.0 6.2 7.6 6.4 5.9 7.0 4.5 6.0 4.9 5.0 7.4 4.1 5.2 4.8 7.0 5.6 5.9 4.7 4.7 4.8 4.9 3.3 3.0 4.4 5.7 5.1 5.6 4.7 4.6 5.0 7.4 7.3 6.5 23.9 19.9 21.7 26.6 21.9 20.7 18.2 22.0 20.5 18.1 19.9 16.0 16.6 19.3 17.9 16.7 17.2 15.3 15.5 16.6 12.9 15.4 10.4 13.2 13.3 11.3 14.0 15.1 12.9 14.8 単位:% N.S. N.S. N.S. P<0.05 P<0.001 P<0.01 N.S. N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. N.S. 夕食後1~2 時間以内に床につく者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表22 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 43.9 35.3 34.6 26.2 29.2 30.9 23.4 26.3 31.8 31.3 36.3 30.2 27.5 31.3 36.1 31.4 32.5 25.6 22.0 30.3 23.7 27.1 26.3 24.8 24.7 29.6 24.9 29.3 23.8 20.9 25.5 27.9 20.8 22.0 22.2 22.0 26.1 20.1 22.1 18.9 40.5 42.3 42.3 45.3 47.5 43.0 42.8 41.2 40.0 38.8 46.3 45.9 45.9 47.9 50.1 46.8 48.7 44.3 45.7 42.7 36.5 38.1 36.4 41.0 42.5 38.2 41.2 41.1 41.8 40.9 6.9 5.3 5.6 3.9 8.3 9.5 7.3 7.1 5.6 9.2 7.3 7.4 7.4 6.9 8.3 8.1 8.5 6.9 7.8 7.8 9.5 6.8 7.3 8.5 9.4 7.9 8.0 11.3 9.3 8.4 12.7 9.8 9.4 9.8 11.6 10.0 13.2 10.3 12.0 9.8 19.7 23.0 27.7 25.3 24.4 21.2 25.7 20.8 21.7 22.9 17.8 19.3 18.9 20.2 19.1 20.7 22.1 18.2 16.0 18.7 18.8 19.4 13.8 17.6 16.3 16.4 18.1 18.0 17.7 17.9 単位:% N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. ついついお腹いっぱい食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 68.2 61.8 68.0 60.0 62.5 69.2 69.2 73.7 78.8 68.7 54.1 58.6 64.2 63.4 58.3 67.9 62.5 59.0 59.8 55.3 44.3 41.3 41.0 46.9 50.3 45.0 45.0 48.1 43.3 43.2 31.4 30.4 30.1 35.6 33.2 39.0 37.2 41.8 38.5 36.6 67.7 69.1 67.1 68.6 70.2 69.8 68.8 67.2 68.3 66.2 60.4 62.2 62.8 63.0 65.7 63.8 65.2 64.4 64.7 61.6 51.4 53.1 56.3 53.6 54.7 55.9 56.1 55.6 55.1 54.9 59.9 64.1 64.0 64.6 64.4 61.9 63.2 66.0 66.7 62.0 56.6 60.9 58.3 61.2 64.0 61.0 62.4 65.0 63.8 53.1 47.6 49.2 49.4 50.1 49.8 56.0 55.0 54.1 57.5 52.8 33.9 34.7 35.7 39.4 37.9 40.0 38.4 41.9 45.8 45.1 62.7 63.9 65.6 67.7 69.5 67.9 69.0 66.7 63.0 62.7 61.9 61.3 60.1 59.8 60.6 64.1 62.9 61.2 61.3 59.1 58.1 64.2 62.1 60.5 60.6 58.6 60.4 60.2 62.6 59.3 単位:% N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. N.S. N.S. 191 表23 間食または夜食をほぼ毎日とる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表24 男性 職域 地域 女性 職域 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 54.6 54.4 57.7 44.6 55.6 51.1 50.0 46.4 56.1 58.2 48.2 48.3 42.5 44.6 40.7 40.9 44.2 46.2 47.6 47.4 45.9 47.5 41.4 40.9 36.5 36.3 35.2 35.2 35.4 38.4 47.5 41.8 44.8 47.5 47.6 44.0 40.1 36.1 39.2 34.8 52.5 46.2 46.7 49.3 46.4 46.9 45.9 47.4 45.7 44.6 46.8 43.9 41.2 39.6 38.9 38.8 38.0 34.6 34.0 35.1 46.8 43.0 42.6 40.3 38.8 40.3 39.1 37.0 34.2 31.5 37.6 32.5 32.6 30.6 31.5 29.8 31.2 24.4 30.9 29.9 34.2 30.1 29.5 29.3 26.3 26.3 29.8 31.8 32.1 26.0 32.9 34.5 31.1 31.0 25.7 28.5 26.3 24.0 25.1 26.2 34.4 31.6 34.6 36.6 34.1 30.4 31.3 31.8 30.2 30.4 35.2 32.4 32.2 29.4 30.1 29.1 30.5 27.7 28.7 27.7 39.4 36.8 38.5 39.8 37.4 33.1 33.4 34.3 31.2 33.4 46.2 30.4 26.5 25.9 28.0 25.7 29.0 27.1 29.0 26.0 単位:% N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 P<0.05 P<0.001 P<0.001 P=0.05 N.S. P<0.001 N.S. P<0.05 P<0.01 P<0.01 油料理をほぼ毎日食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 192 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 19.7 25.0 32.1 23.1 31.9 34.0 30.9 26.3 27.3 35.8 26.7 25.0 28.3 25.0 30.6 33.6 30.8 20.5 42.7 25.0 19.6 22.3 21.2 21.1 19.6 21.5 21.9 17.6 20.2 21.2 25.0 24.7 31.2 30.5 24.2 30.0 24.2 24.2 21.2 21.2 15.6 15.3 16.8 18.5 19.0 17.6 19.4 21.0 21.2 17.9 14.3 12.8 13.4 14.0 15.0 14.5 14.7 16.1 16.3 16.0 9.5 11.3 13.2 13.7 13.2 13.5 13.4 15.1 14.3 15.4 53.5 55.0 58.1 61.2 54.2 58.7 61.5 64.1 67.3 63.6 44.6 50.2 48.6 54.0 57.1 54.7 59.3 54.8 60.1 56.8 30.7 29.5 31.7 34.6 35.0 37.8 42.2 35.0 43.8 42.7 30.2 31.6 32.2 35.7 26.7 33.1 38.1 31.8 30.6 24.5 31.9 34.8 36.0 37.0 39.2 38.6 43.5 47.0 45.2 41.6 33.8 27.9 35.6 35.8 37.8 39.5 39.9 40.7 43.7 41.1 42.7 35.8 37.4 33.8 40.9 38.5 40.3 37.7 38.6 36.9 単位:% 砂糖入り飲料をほぼ毎日摂る習慣がある者の割合 地域 表25 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 22.7 27.9 20.5 16.9 25.0 34.0 35.1 28.1 25.8 28.4 17.0 17.2 15.0 18.8 22.2 21.2 21.7 20.5 22.0 22.4 10.1 10.3 11.2 17.0 11.5 12.1 12.4 12.1 15.5 13.1 11.4 12.7 10.4 10.2 7.4 8.5 9.2 12.9 9.4 7.1 35.3 34.8 36.4 39.2 35.4 40.7 38.1 39.2 39.3 39.9 28.0 29.5 30.0 29.3 31.1 31.4 31.5 31.6 30.7 32.1 19.2 22.2 23.3 23.3 22.9 25.0 24.8 25.7 23.3 24.2 23.9 22.0 31.2 24.8 20.0 26.2 25.1 27.6 29.6 29.4 12.9 11.1 11.4 11.7 11.4 17.1 16.3 16.6 17.0 15.6 5.6 6.8 5.8 4.9 4.9 5.3 7.8 6.7 9.8 7.9 6.6 8.3 7.0 10.7 7.8 6.5 7.5 5.8 5.5 2.9 22.5 28.0 26.8 28.4 31.8 25.1 23.7 25.1 27.5 28.0 23.8 22.7 23.6 22.1 24.2 24.5 26.1 27.3 27.6 26.8 16.7 12.4 13.7 17.1 14.0 12.3 8.9 10.6 14.7 14.8 単位:% N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.05 P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.01 P<0.01 N.S. P<0.05 N.S. 表26 卵をほぼ毎日食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表27 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 45.5 35.3 50.0 40.0 37.5 39.4 34.0 43.9 45.5 44.8 37.8 35.3 35.8 35.7 30.6 30.7 40.8 55.1 45.1 42.1 30.6 29.4 31.7 33.7 30.1 32.0 28.1 28.5 25.6 30.5 29.8 31.0 36.6 33.5 34.2 31.0 28.5 28.9 29.6 27.8 38.5 43.5 44.8 41.4 42.0 43.0 41.6 42.2 43.7 42.8 39.2 38.7 39.5 37.4 37.0 36.1 36.6 36.7 36.4 36.5 31.7 34.5 34.8 33.1 32.3 31.1 32.6 33.4 31.0 34.9 35.6 34.0 38.6 34.5 38.0 32.1 33.6 31.4 37.7 32.6 17.7 21.1 21.6 17.3 22.3 26.6 27.0 24.0 31.2 25.5 19.3 22.0 18.2 18.9 18.9 21.2 19.1 18.4 17.0 18.2 18.9 20.7 25.2 19.4 20.3 26.2 23.1 18.6 17.8 21.2 35.9 40.2 39.8 36.5 37.7 38.6 34.2 35.7 40.2 34.9 38.1 39.4 35.2 36.2 30.9 32.1 32.0 33.7 32.9 34.7 29.0 26.4 29.9 24.1 27.4 26.0 24.6 27.1 25.8 27.0 単位:% N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. 脂身の多い肉類を週3日以上食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表28 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 33.3 44.1 30.8 33.9 38.9 41.5 38.3 49.1 40.9 53.7 23.7 27.6 24.2 31.3 23.2 29.2 30.0 30.8 36.6 32.9 17.0 19.9 19.9 25.5 19.3 19.3 22.5 19.9 18.8 19.7 22.7 20.3 21.9 23.7 15.3 18.5 18.8 17.0 18.9 15.4 41.1 48.7 49.8 51.0 54.0 53.7 54.7 54.1 57.1 53.4 35.8 38.5 40.3 39.7 42.9 44.5 45.3 43.8 47.3 45.8 21.5 26.5 27.4 28.0 27.4 28.6 28.3 30.0 30.7 30.4 49.8 45.7 42.8 40.5 38.1 45.2 50.2 55.1 54.9 58.2 22.1 25.2 21.8 25.3 29.5 27.6 31.0 34.1 30.7 37.0 16.1 17.0 17.1 17.0 15.4 18.3 21.8 22.4 20.5 24.5 15.7 13.5 17.3 22.3 16.8 16.9 18.9 18.6 22.3 15.7 28.9 33.1 35.0 39.6 40.6 40.9 38.8 35.7 37.9 42.1 34.6 32.3 37.9 37.9 42.3 39.5 41.3 41.9 40.5 41.5 28.1 18.0 22.8 24.6 25.8 27.1 26.6 32.0 28.7 29.3 単位:% P<0.05 P<0.05 N.S. P<0.05 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.01 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.05 P<0.05 P<0.01 魚介類を週3日以上食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 68.2 58.8 53.9 47.7 55.6 54.3 51.1 47.4 51.5 46.3 74.8 67.2 64.2 62.5 64.8 62.0 51.7 64.1 58.5 48.7 78.6 80.9 77.6 77.0 72.0 74.0 71.9 73.1 70.0 61.0 83.7 84.8 82.0 78.5 79.5 80.9 77.8 76.8 77.9 73.6 46.5 47.3 46.4 47.1 42.1 46.2 43.6 45.3 44.1 42.2 52.2 55.6 54.6 50.4 50.1 49.2 46.8 47.4 45.9 44.8 68.5 68.3 66.5 66.5 61.9 60.8 59.7 57.6 55.9 54.1 62.9 57.2 50.7 52.2 53.7 52.0 49.0 54.5 45.1 42.9 79.4 70.3 70.5 68.4 66.9 67.5 67.7 63.0 59.6 53.7 81.8 78.7 77.5 77.5 77.2 76.4 76.9 78.7 71.8 69.7 84.5 77.7 79.8 79.2 79.3 80.4 78.9 85.5 80.3 74.8 47.9 45.3 43.6 40.4 40.9 40.7 41.1 40.6 35.9 36.5 48.0 48.7 45.9 43.1 38.6 41.7 42.9 42.1 38.9 39.4 60.8 70.7 68.7 67.5 61.7 56.2 58.7 56.3 50.6 52.1 単位:% P<0.04 P<0.001 P<0.001 P<0.01 P<0.05 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.01 P<0.01 P<0.001 193 表29 煮物などの味付けが濃い者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表30 男性 職域 地域 女性 職域 N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.01 N.S. P<0.01 N.S. P<0.01 N.S. 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 12.1 14.7 10.3 10.8 11.1 18.1 20.2 21.1 10.6 10.5 20.0 19.0 16.7 15.2 14.8 19.7 16.7 14.1 15.9 11.8 15.6 14.9 14.7 18.6 20.6 18.4 16.0 13.7 9.8 13.5 15.8 15.8 14.2 16.4 14.7 13.0 15.5 14.4 14.6 14.6 12.7 13.9 15.8 18.3 18.8 17.2 15.2 16.6 15.7 15.3 15.0 15.2 14.1 14.0 15.9 13.9 15.3 14.8 13.7 12.7 16.8 17.6 17.3 16.0 16.1 16.4 16.0 13.6 15.1 12.0 7.4 9.1 5.6 7.8 10.2 5.2 8.9 9.0 7.4 4.9 10.9 5.7 8.7 12.2 8.0 9.8 8.2 7.8 9.6 13.0 10.5 11.5 10.1 12.7 10.1 10.2 10.9 9.8 7.9 8.4 15.0 12.4 11.7 13.9 8.6 12.7 15.0 10.7 10.2 11.1 9.2 8.1 7.0 9.1 10.8 9.3 6.8 9.1 9.9 11.2 5.7 5.6 5.7 9.0 8.5 9.5 7.9 6.4 5.6 4.4 10.8 8.5 9.0 6.6 9.1 8.6 7.2 6.0 5.4 5.3 単位:% N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.05 N.S. N.S. N.S. P<0.01 めん類の汁をほとんど全部飲む者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 194 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 42.4 51.5 42.3 43.1 47.2 38.3 36.2 49.1 37.9 32.8 36.3 43.1 36.7 33.9 38.9 39.4 34.2 46.2 41.5 39.5 34.9 32.6 37.8 35.9 36.2 32.6 34.3 40.0 38.6 40.2 25.5 24.7 27.3 31.1 21.6 25.5 27.5 29.9 25.4 31.3 36.5 34.1 33.4 35.0 32.7 33.8 34.2 33.8 34.4 34.0 38.7 38.1 38.9 36.1 36.1 34.8 37.5 35.0 35.4 33.2 38.7 38.9 40.2 39.8 39.9 38.9 38.2 38.0 39.6 36.9 30.7 29.2 27.9 25.7 25.9 22.2 26.3 29.5 25.9 25.5 31.1 34.8 33.3 27.9 28.3 28.0 27.3 26.7 28.4 24.0 28.2 29.5 34.5 29.6 29.0 28.8 29.6 32.8 26.8 29.2 19.4 23.3 20.1 23.6 18.5 23.5 24.9 27.3 25.8 27.5 30.3 26.0 25.8 23.2 27.6 27.0 23.7 25.9 25.1 22.7 33.3 30.1 30.2 35.1 31.3 27.2 29.6 26.2 27.6 25.3 33.3 32.8 28.4 29.0 33.7 26.7 24.6 29.2 30.9 24.3 単位:% 汁物を 1 日2杯以上飲む者の割合 地域 表31 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 50.0 57.4 51.3 43.1 47.9 47.9 51.1 54.4 59.1 46.3 40.0 47.4 40.8 44.6 40.7 46.7 53.3 42.3 43.9 51.3 36.2 36.9 39.1 33.0 38.3 36.9 41.1 35.6 40.4 36.7 37.9 36.1 31.2 31.6 30.0 32.0 32.9 34.5 34.4 29.5 42.1 38.1 36.3 39.7 35.9 34.1 32.6 31.8 30.4 30.1 41.1 39.1 37.8 37.0 36.9 35.5 35.6 35.6 35.5 34.5 30.7 29.0 29.1 30.2 30.1 30.6 30.0 32.6 31.8 30.5 22.8 24.9 20.0 19.4 14.8 16.3 17.0 15.4 14.2 14.7 19.7 21.3 17.6 20.0 19.2 16.0 18.5 18.9 18.8 16.2 19.5 16.8 16.7 14.8 16.9 14.8 16.4 16.6 15.8 14.2 13.9 12.0 12.6 14.4 12.9 15.8 16.0 16.9 18.6 14.1 14.8 13.5 14.3 14.3 11.1 12.3 10.3 11.8 12.0 8.3 21.2 17.5 18.6 19.1 17.7 16.5 12.5 13.4 13.7 12.7 23.7 24.9 14.7 20.6 17.1 17.8 16.0 15.5 15.3 11.8 単位:% N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.01 N.S. N.S. N.S. P<0.01 P<0.001 P<0.001 表32 塩蔵品を週3日以上食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表33 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 16.7 19.1 11.5 9.2 13.9 14.9 14.9 12.3 9.1 10.5 17.0 21.6 16.7 14.3 16.7 19.0 18.3 21.8 26.8 17.1 21.4 17.4 26.3 26.4 23.3 20.9 18.9 23.1 16.3 15.4 27.0 22.8 20.8 24.3 23.2 22.0 20.8 18.0 16.4 18.1 8.6 7.8 8.7 7.8 8.4 7.3 6.5 8.5 7.5 5.9 12.7 14.9 13.0 11.6 11.1 10.5 9.6 9.3 9.2 8.5 14.7 15.6 16.1 16.4 14.0 16.1 13.3 13.8 12.5 11.9 12.4 12.0 11.6 13.1 13.0 9.9 8.1 7.1 7.4 8.7 16.6 13.3 19.4 18.1 16.3 14.4 15.1 18.4 18.8 11.5 21.4 18.7 21.2 24.5 19.7 22.1 20.8 20.8 13.5 14.4 18.8 22.4 23.4 21.8 20.3 21.2 20.6 22.3 26.2 24.5 6.3 8.1 7.6 8.3 9.9 6.7 8.2 6.2 5.2 4.5 7.8 6.0 8.0 11.1 8.9 8.2 8.5 8.3 7.6 8.1 21.1 15.9 14.7 18.9 10.6 11.6 10.6 13.0 10.2 8.8 単位:% N.S. N.S. P<0.01 P<0.05 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.05 N.S. P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 漬け物や味付けしてあるおかずにしょうゆやソースをかけることが多い者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表34 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 54.6 52.9 44.9 46.2 50.0 40.4 46.8 42.1 40.9 37.3 P<0.05 40.7 37.1 40.8 44.6 45.4 45.3 52.5 46.2 48.8 54.0 P<0.05 26.9 29.4 32.4 30.5 31.1 32.6 34.6 35.6 31.8 33.2 P<0.05 30.5 31.0 30.1 27.1 29.5 30.5 25.1 33.5 23.5 25.1 N.S. 40.8 34.2 32.4 33.3 32.6 30.9 30.1 24.8 25.4 22.8 P<0.001 41.6 41.1 39.1 38.5 37.7 35.3 35.1 33.9 32.5 31.0 P<0.001 40.3 41.8 40.8 40.0 39.5 36.5 37.9 38.2 34.0 33.6 P<0.001 12.4 13.9 10.7 8.7 13.9 11.5 12.6 9.0 9.9 10.3 N.S. 14.1 14.7 13.4 13.6 11.7 10.8 10.3 13.8 11.5 9.9 P<0.05 13.9 13.5 13.3 11.6 10.5 12.4 11.5 13.5 9.5 10.1 P<0.05 13.9 9.8 14.1 8.8 12.9 12.7 13.9 13.2 10.6 6.9 P<0.01 19.0 13.2 11.8 11.2 10.8 12.1 11.2 9.1 7.5 8.0 P<0.001 18.6 14.9 13.0 14.6 12.8 11.6 13.0 9.5 9.7 8.3 P<0.001 18.8 18.9 13.7 12.7 13.3 10.6 12.0 12.0 12.0 7.6 P<0.001 漬物を1日2回以上食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 16.7 17.7 11.5 10.8 15.3 16.0 11.7 19.3 15.2 14.9 31.9 31.0 30.0 34.8 29.6 21.9 22.5 10.3 19.5 22.4 40.6 37.0 37.5 33.7 35.5 31.4 32.6 27.7 26.4 29.3 53.2 46.2 39.3 43.5 41.3 38.0 41.6 36.1 31.0 31.7 9.0 8.4 6.9 5.9 5.9 5.8 4.9 4.0 5.4 3.8 15.4 12.4 11.1 10.9 10.2 9.2 8.7 7.0 5.6 6.2 22.1 21.2 18.5 18.3 16.9 13.8 13.3 12.8 11.5 10.0 12.9 10.5 8.8 8.7 11.1 8.7 10.9 9.6 8.0 9.8 29.6 28.0 24.3 21.5 17.4 16.0 17.9 18.9 14.2 17.7 40.9 36.9 36.3 35.3 32.4 29.9 27.7 30.6 23.2 23.0 49.2 48.7 43.9 44.0 34.5 32.7 34.6 33.9 32.0 31.4 11.3 6.4 5.4 6.5 6.7 4.9 4.3 3.8 4.1 2.1 10.4 8.9 8.6 10.1 10.2 7.4 5.9 5.4 5.6 4.4 22.0 20.4 18.1 15.4 13.6 12.0 8.5 9.9 9.9 6.1 単位:% N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 195 表35 野菜・海藻類・きのこ類をほぼ毎食食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 表36 男性 職域 地域 女性 職域 P<0.01 P<0.01 P<0.001 N.S. N.S. N.S. P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.001 P<0.05 P<0.05 P<0.05 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 25.8 14.7 19.2 20.0 20.8 23.4 19.2 17.5 18.2 17.9 40.0 30.2 31.7 32.1 30.6 29.9 34.2 33.3 40.2 27.6 55.8 55.0 51.9 47.2 48.3 45.3 48.8 46.7 52.4 46.3 67.4 65.2 65.6 62.7 64.7 64.0 64.3 62.9 65.7 62.6 16.5 17.2 19.3 19.7 18.7 18.4 18.3 19.7 19.7 16.2 22.9 24.1 23.0 22.0 22.5 20.3 20.1 21.9 23.2 18.8 37.6 37.5 34.1 32.4 31.8 30.9 30.7 32.4 31.8 30.4 34.7 35.9 33.0 27.7 34.4 34.5 33.6 35.9 37.7 37.5 65.3 58.3 56.3 55.3 58.6 54.1 49.5 51.2 55.5 50.0 75.5 69.7 70.2 67.1 69.7 68.6 70.8 71.0 75.1 67.4 85.6 78.7 80.4 75.9 76.3 74.6 79.4 81.8 78.9 75.8 34.5 33.1 25.2 23.7 26.9 29.5 30.1 33.0 31.2 29.9 37.7 33.5 27.9 26.1 24.4 23.6 26.9 31.0 32.2 29.3 57.0 58.0 46.0 42.7 48.1 48.0 47.8 41.6 42.2 41.8 単位:% N.S. N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.05 P<0.001 N.S. P<0.001 N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 大豆製品をほぼ毎日食べる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 196 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 28.8 32.4 43.6 53.9 50.0 54.3 54.3 57.9 47.0 49.3 41.5 36.2 47.5 50.0 60.2 55.5 53.3 51.3 54.9 54.0 36.4 40.1 57.4 60.1 64.9 62.2 63.0 60.2 62.5 58.3 50.4 51.9 73.8 74.0 73.2 70.0 69.1 68.6 62.9 65.2 21.6 25.2 25.9 26.6 26.6 25.9 26.4 25.4 25.4 25.1 26.7 28.8 28.2 25.4 26.9 26.4 26.4 27.4 25.7 24.8 36.6 38.4 34.4 33.2 32.8 31.3 32.1 31.4 30.9 30.1 42.1 35.4 67.9 70.9 71.8 72.6 74.1 73.1 72.8 73.4 43.4 37.0 67.3 65.2 70.3 75.3 76.8 71.9 72.0 72.4 47.8 44.1 73.0 69.1 74.9 72.8 75.4 72.7 69.5 73.4 51.4 52.3 72.0 65.1 72.4 73.5 75.1 75.2 74.9 74.8 23.9 29.4 24.5 28.4 29.1 30.7 30.8 32.4 30.5 30.9 27.7 26.0 27.6 27.1 28.0 28.9 30.4 30.8 29.6 31.3 39.3 39.3 35.2 36.0 36.1 33.2 30.0 36.6 32.3 32.3 単位:% 果物をほぼ毎日食べる者の割合 地域 表37 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 33.3 25.0 29.5 27.7 31.9 35.1 30.9 19.3 27.3 28.4 49.6 46.6 40.0 43.2 47.2 39.4 39.2 35.9 36.6 35.5 52.4 52.1 56.4 56.3 50.7 45.9 47.3 44.9 43.3 40.9 63.8 63.9 65.0 67.2 61.6 60.5 60.4 56.7 57.3 52.9 27.5 26.0 29.5 30.5 27.1 29.6 27.0 29.3 28.2 30.2 29.3 31.0 32.7 32.6 31.0 31.3 28.6 28.7 28.9 30.7 40.8 42.5 40.3 38.8 38.6 38.8 35.6 35.3 35.1 33.8 49.5 52.2 56.1 52.9 51.4 52.0 48.2 51.9 46.9 54.4 61.5 54.5 63.0 61.2 59.7 55.3 59.3 54.4 57.3 55.2 67.3 63.9 67.0 66.5 65.0 65.5 66.4 61.9 56.9 54.5 65.2 71.0 71.5 73.2 69.8 67.7 68.7 68.2 70.1 68.0 27.5 31.8 29.3 37.2 38.9 39.1 36.2 37.9 33.9 37.9 35.1 39.4 32.6 33.7 36.2 36.5 32.8 34.3 35.7 37.6 45.2 50.0 50.5 54.4 45.6 45.9 42.7 45.1 36.8 38.4 単位:% N.S. P<0.05 P<0.001 P<0.01 N.S. N.S. P<0.001 N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.05 N.S. P<0.001 表38 乳製品を毎日とる者の割合 地域 男性 職域 地域 女性 職域 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳代 30歳代 40歳代 50歳代 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 39.4 41.2 44.9 47.7 51.4 42.6 37.2 36.8 33.3 31.3 34.8 33.6 35.8 41.4 46.3 40.2 40.0 43.6 37.8 44.7 50.6 52.8 53.4 50.6 50.7 50.2 43.9 51.6 49.1 50.2 63.6 63.3 63.4 62.7 59.0 67.0 58.9 59.3 57.3 61.2 45.6 48.6 50.3 49.0 46.8 47.3 44.2 41.0 43.7 42.2 40.0 46.4 47.4 47.8 46.8 43.4 44.6 43.1 44.9 43.6 45.3 46.1 48.8 50.0 47.8 47.3 44.8 42.8 43.6 44.3 64.4 66.0 63.7 70.9 63.9 68.7 66.8 66.0 64.2 71.7 62.3 65.4 64.2 63.6 62.3 62.3 62.4 57.6 62.8 66.2 68.6 69.5 71.7 68.1 68.5 68.6 63.6 60.8 61.8 64.6 71.8 79.3 78.0 81.9 77.6 69.6 66.9 69.0 72.7 70.6 64.1 61.2 65.0 63.0 66.0 61.6 62.0 59.7 61.4 65.3 56.3 57.3 62.1 61.9 60.8 62.7 62.3 62.6 65.3 64.3 64.0 71.1 68.3 67.5 69.3 66.4 66.2 62.3 59.9 67.7 単位:% N.S. N.S. N.S. N.S. P<0.001 N.S. P<0.01 N.S. N.S. P<0.001 P<0.01 N.S. P<0.01 N.S. 197 平成24年度以降の展望 大阪府立健康科学センターは、大阪府の方針により、平成24年3月31日をもって公の 施設として廃止されることとなりました。 一方、大阪府は総合的な循環器病予防対策に3年計画で重点的に取り組むとする平成23 年度の健康医療部長マニフェストを打ち出すとともに、府民全体の心筋梗塞、脳卒中などの 循環器病の予防を推進し、医療費の適正化につなげるとする戦略課題を明らかにしました。 大阪府の方針のもとで、健康科学センターは大阪がん予防検診センターと平成24年度に 統合され、新たな「大阪がん循環器病予防センター(仮称) 」の[循環器病予防部門]として 位置づけられ、大阪府からの委託契約に基づき、府下市町村の特定健診・特定保健指導の実 施水準の維持向上に必要な支援を行うための事業を行うこととなりました。 平成24年度からは、府の方針に則り、下記のような目標を設定し、事業展開を図ってい く計画です。 <目標> 市町村等の実施するがん検診、特定健診・特定保健指導の実施水準の維持・向上を目的と して、1)データ分析による課題の明確化、2)市町村へ改善策の提案・実践支援、3)対 策に役立つエビデンスや方法論の開発と普及を進めます。この3本柱を通じて、大阪府の循 環器疾患予防施策の目標である、特定健診の受診率の向上と特定保健指導および特定保健指 導の対象とならないハイリスク者も含めた保健指導の充実に貢献します。 <事業展開> 1)データ分析による課題の明確化 ・特定健診・特定保健指導データの分析(毎年) ・医療費データ分析(毎年) ・分析結果を「市町村健康診断結果」として毎年提示 2)市町村へ改善策の提案・実践支援 ・医療費分析を含めた地域診断結果に基づく市町村における行動変容プログラムの開発、 実践の支援 ・府内市町村(医師会委託分を含む)における特定健診・特定保健指導の情報収集とグッ ドプラックティスの情報提供 ・個別健診の受託先である医師会と連携した取り組みの推進、そのための定期的会合やガ イドライン・マニュアルの共同作成 ・健診結果を活用した効果的なハイリスク者対策の提案(非メタボのハイリスク者、喫煙 者、要治療の未治療者、治療コントロール不良者などへの対策) ・研修や教育ツールを活用した指導者の資質向上の支援 ・次期健康日本21の都道府県・市町村計画の策定支援と効果的なポピュレーション対策 (環境整備対策)の提案 3)対策に役立つエビデンスや方法論の開発と普及 ・モデル地域・職域での詳細な調査・分析により、循環器病予防対策に役立つエビデンス やノウハウの開発 198 ・がんと循環器健診を統合した新しい総合健診の実施とその成果として得られる健診技法 や保健指導プログラムの普及 ・府全域の国保の特定健診・特定保健指導受診者のフォローアップ体制の構築と対策に役 立つエビデンスの提供やツールの開発 平成13年度に開設された大阪府立健康科学センターは11年間で幕を閉じることとなり ました。この間、府民の皆様および関係各所からいただきました絶大なるご支援、ご協力に 深く感謝申し上げます。 199
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