実験室の通路幅 ■ スペースの取り方 標準実験室の標準寸法、特に実験室の間口については、一般的に次のよう な付加設備と通路幅が標準とされています。 間口=付加設備+通路幅 ㎜が適切とされています。 1. 通路幅は、 1400~1600 2. 実験台の合理的寸法 (奥行) は次のとおりです。 片面実験台 750㎜ 1,050 ∼1,200 両面実験台 1500 ㎜ ■ 図2.1 通路広さ (㎜) 通路幅 通路幅については以前から数多くの議論がなされ、結論としては上に示し ㎜がよいとされています。この数値は実験動作を測 たように、1400~1600 定・基準とした人間工学に基づいています。 1人の研究者が立って作業するには450~500 ㎜を必要とし、 通路幅として は600~700 ㎜が必要です。 1,050 ∼1,200 一般的な化学実験では、 1人の実験者は両面実験台の半面と片面実験台の 図2.2 通路広さ (㎜) 1面を使用するケースが多いので、1人が立って作業し、他の人が通り抜ける ㎜が必要となります。 場合には1050~1200 2人でそれぞれ両面実験台と片面実験台を使用する場合もあり、1人が 座った場合は1050~1200 えると1600~1700 ㎜が必要です (図2.1、 図2.2) 。 これに通路幅を加 ㎜となりますが、同じ位置で背を向けて作業することは まずないので、通路としてS字形に通行できるために1500 ㎜あれば十分、 と いうことになります。 (図2.3) 1,500 これらの寸法を決める場合、実際に設計図面を描いたり納 入 設 置 の 時を 考え、 できるだけ端数をなくし、1200 ㎜、 1500 ㎜など多少のところは融通 して決めると便利です。 図2.3 S字形歩行と通路幅 (㎜) 750 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 750 9,000 図2.8 両面実験台2台を配置したときの通路幅 ※『研究所事典 第三編 研究所の計画と付加設備』 (株)産業調査会 1985年8月より抜粋
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