地域の交わりの大切さ(人とのつながりは長生きできる?!)

地域の交わりの大切さ
~人とのつながりは長生きできる?!~
長浜米原地域医療支援センター
池野 さち子
全国
2位
全国
18位
全国
11位
全国
最下位
※健康寿命とは
生まれてから死ぬまでの命の長さを「寿命」というのに対し、健康上の問題で、日常生活が制限されること
なく生活できる期間
じゃあ、どうすればいいの!?
バランスのよい食事
ウォーキング
禁酒
サプリメント
腹七分目
運動
睡眠
塩分控えめ
有酸素運動
禁煙
筋力アップ
ストレスを溜めない
などなどいろいろありますが…
長生きの秘訣
0
0.1
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0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
「つながり」がある
たばこを吸わない
お酒をのみすぎない
体を動かす
太りすぎない
小
影響の強さ
大
参考:BerkmanLF,SymeSL.Am.J.Epidemiol.(1979)109(2):186-204
「つながり」と死亡率の関係
死亡するリスク
女性
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男性
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2.3倍
2.8倍
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参考:Holt-Lunstand J,Smith TB,Layton JB(2010)PLoS Med 7(7):e1000316
地域包括支援センターでの相談など
□ある転倒予防教室での会話
「ここに来るために毎日散歩している。」「この人を連れてくる為に来ている。」
→目的を持つことで、生きがいとなり、身体機能の維持につながっている。
□独居の女性。友人が変化に気づき心配して相談。料理の味付け、続いてお金の管理。服装
の変化。
→認知症であることがわかり、介護保険サービスの利用につながった。
□息子と嫁と同居。嫁が義母の言動がおかしいと気づき、夫や義姉へ相談するも「そんなことな
い」「あなたは嫌いだからそういう目で見ている」と。もうこれ以上相談できない。
→義母の地域活動仲間から夫や義姉に現状を伝えてもらうことで、家族関係が悪くならずに早
期支援につながった。
※地域包括支援センターとは
高齢者が住みなれた地域で安心して暮らしていくために、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士などの職員が連
携し、介護・福祉・保健・医療など様々な面で支援を行うための総合相談機関です。
趣味やボランティアなどの活動を通しての交流、つながりにより
外出の機会が増える。運動不足の解消。生きがいがもてる。
お互いの安否、健康状態の定期的な確認。
孤立、孤独を防ぐ。抑うつの予防。
困ったときの支援。情報交換。
おしゃべりでストレス解消。笑顔が増える。
脳の活性化。
健康で長生き
男性は女性に比べ、つながりが少ない
女性は元々結婚や出産などで環境の変化を経験。職場以外でも、子育てを通し
たママ友や地域とのつながりがある。
ストレスを解消するために、「闘う」「逃げる」のほかに「しゃべる」が備わっている。
その為におしゃべりできる仲間が必要。だから、「つながり」づくりも得意。
それに比べ、男性は仕事以外での人とのつながりが少なく。地域との関わりも少な
い。
特に家と職場を行き来するだけの傾向が強い男性サラリーマンにおいては、定年
後の環境の変化はとても大きい。
定年後、社会的役割を失い、仕事仲間との人間関係が途切れる。
その為、強い孤独感、喪失感から孤独になりうつになりやすい。→孤立死。
大切なのは定年後の
居場所づくり
おまけ
出典:EL Abel and ML Kruger. (2010). Psychological Science 21; 542-544.
はい
「笑う門には福来る」 ありがとうございました。
チーズ
参考文献:友だちの数で寿命はきまる人との「つながり」が最高の健康法
内閣府
高齢社会白書
著者:石川善樹