2014年3月14日 ジャカルタ ジャパン クラブ 会 員 各 位 ジャカルタ ジャパン クラブ 邦人安全対策連絡協議会 本協議会から,最近の治安状況等についてお知らせいたします。会員各位ならびにご家族,また関 係のご出張者におかれましては治安状況等に十分ご留意いただき,掲載の事件・事故と同様の被害 に遭われないよう十分ご注意,ご周知ください。 *JJC邦人安全対策連絡協議会 TEL:315−0418 FAX:3192−5902 *在インドネシア日本国大使館 TEL:3192−4308 1.大使館 3月11日は,東日本大震災の発生日ということで当館は半旗とし,正午に黙祷する。同震災お よび当地では先月、バリで日本人ダイバー7名が行方不明になる事案が発生するなど,非常事態に 対する意識を常に強く持っている。今後も在留邦人の皆様と安全に関する話し合いの場を持ち、皆 さんと顔見知りとなり,いざという時のために役立てたいと思う。 2.最近の政治・治安情勢 (1)治安情勢 以前より警官襲撃事件が発生した中部スラウェシ州ポソにおいて、テロ事件が散発して発生して いる。警官銃撃事件のあった地域で,2月26日(水)道路に仕掛けられた爆弾が爆発し,道路に直 径5m,深さ2mの穴が開いた。28日にはテロリスト2名が逮捕されたものの,本月3日には再 び銃撃事件が発生し治安当局の2名が負傷した。同地域においては,テロリストグループのサント ソグループが潜伏,訓練等を行っている。グループのリーダーはサントソで,同人物は過去インタ ーネット上で,治安当局等への徹底抗戦等を表明した危険人物である。 (2)一般犯罪情勢 凶悪事件は引き続き発生している。暴走族による暴力行為では,グループ間の抗争のほか,一般 人への強盗等も発生している。ナイフを用いて犯行に及ぶ等,手口はかなり凶悪。事件に巻き込ま れる可能性の高い夜の歓楽街等では特にご注意願いたい。 3.邦人に関わる最近の事件・事故報告 邦人に関わる事件・事故について,特に大きな報告は受けていない。一点、2月に発生した電話 での詐欺未遂事案についてご報告申し上げる。2月27日,当地にて実施された医療セミナーに参 加していた当館幹部に,保健省副大臣秘書を名乗る者から電話があった。同セミナーについて,また, セミナーで当館幹部のの隣に座っていた人の名前に言及しつつ,副大臣の携帯電話に連絡欲しい旨 伝達受け,その際伝えられた携帯電話番号にかけると7500万ルピアの借金依頼であった。不審 1 であったため一度電話を切った後,当方より同省副大臣室に連絡,問い合わせたところ,一切関係 のない詐欺の電話であったことが判明。犯人は連絡越す際,当館幹部の名前,実際に出席していた セミナーに関する情報を言及していたことから,実際に同セミナーに参加していた可能性が高い。 上記のとおり,詐欺電話についても巧妙化しており,同副大臣室によると今まで同様の事案が2件発 生している由で,ご注意願いたい。また,ジャカルタ市内を走るタクシーでメーターがあるにもかか わらず,テープでメーターを隠して割高な料金を要求するタクシーがあるという報告があった。車 両ガラスに記載されている明朗会計原則の由,メーター利用を強く主張したところ,メーター料金 での支払いとなったものの,皆様におかれては同様事案の被害にあった際は,安全を最優先に考え, 運転手・犯人に逆らわないようにしてほしい。また,ジャカルタ市内の邦人の利用も多いGrand Sahid Jayaホテルにて昨夜ぼや騒ぎが発生した。原因はホテルの温水設備のオーバーヒートであった由。 火災直後に現場に赴いたが,同ホテル内にある日本食レストランは通常通り営業し,ホテルフロント も通常通り開いていた。人的被害の報告は特に受けていない。ほか、マレーシア航空機消息不明事 案に関し,紛失処理されたイタリア旅券及びオーストリア旅券を所持した人間が搭乗していたとい う報道がある。日本の報道によると,一つについてはタイ・プーケットで旅券所持者がレンタバイ クを借りる際,保証として旅券をレンタバイク店に預けた後,旅券は預かっていないということで, 所持者に返却されなかった由。 4.質疑応答,各社(団体)からの報告等 (質問) 4月9日(水),当地議会総選挙投票日であり休日扱いのようだが,大使館は当日開館するのか。 (回答) 大使館は開館する。ただし,現地職員の投票行為へは配慮しつつ,通常勤務を行う。 (報告) 2012年のジャカルタ特別州知事選投票日の際は,当社(当地日本企業)は通常通りの営業日と したものの,労働組合から休日扱いとして休日手当を支給するよう要求を受けた。当地役所に確認 したところ,同日は休日扱いとなる由で当社は休日手当を支給した。 (報告) 当社(当地日本企業)の現地職員がオートバイで帰宅途中,窃盗未遂に遭った。同職員はカバンを 離さなかったため盗まれずに済んだが,バイクから転倒して3週間の入院を要する大けがをした。 運転していた人も転倒時けがをした。市内で同様の事件が発生しているようなので情報共有させて いただく。 (報告) 4月9日(水)は,当社(当地日本企業)は休日とするが,週末の12日(土)を振替営業日とす る。 次回,海外邦人安全対策連絡協議会は,2014年4月8日(火)午前11時から。 2 安全に関する参考情報 (現地報道ぶり2014年1月) 1.強盗 ・4日、タンゲラン・チポンドー地区において、バイク強盗団による発砲事件が発生。カリデレス ターミナルの近くであり、同強盗団が犯行を試みた際に、周りの住民に取り押さえられそうになっ たところ、所持していた銃で回りの住民に発砲。 ・9日、主にタンゲラン、ブカシにて自動車強盗を行っていた強盗団が逮捕された。昨2013年 11月∼12月の間に28台盗んだ由。報道によると、強盗団は犯行に及ぶ前に、標的にした車両 の運転手として働くなど、事前に犯行の準備を行っていたもよう。 ・19日、ジャカルタ中心部スネン地区において、バス等公共交通機関の車内で金品を脅し取って いた15名の窃盗団が逮捕された。同窃盗団は流しを装って車内に入り、乗客から金品を脅し取る 犯行を行っていたもよう。 ・20日、ジャカルタ北部の洪水被害のある地域にて、交通整理を装って、通行者から金品を脅し 取る犯行が発生。1人から約50000ルピアを脅し取っていた。警察によると、同様の犯行に及 んだ容疑者を既に28人逮捕している由。 ・20日、ジャカルタ東部プロガドゥンに位置する郵便局(Pembantu Kayu Putih 支店)にて、武装 した強盗団による強盗が発生。被害は約1.1億ルピアの現金。午後3時前の日中の犯行であり、 監視カメラも設置されていたが、犯人の特定が難航しており、犯人は逃走中。 ・25日、ジャカルタ中心部スナヤンのスカルノ競技場にて、2名のインドネシア大学の学生が4 人組の窃盗グループに襲われ、かばん、携帯電話を盗まれた。犯人グループは逮捕され取調べを受 けている。 2.麻薬 ・7日、ジャカルタ北部のホテル、Hotel Aston Pluit の客室にて、約8kgの麻薬(146億ル ピア相当)を押収。犯人は中国人、台湾人、そしてインドネシア人。調べによると、麻薬はジャカ ルタ、バリ、カリマンタンに運ばれる予定だったもよう。 3.わいせつ事件 ・23日、ジャカルタ中心部のトランスジャカルタ停留所、ハルモニ停留所にて、バス車内で持病 のため気絶した29歳女性が、ハルモニ停留所にバスが到着した際バスから出され、同停留所の職 員用の部屋に移された際、トランスジャカルタの複数の男性職員がわいせつな行為に及んだ。同職 員はすでに警察の取調べを受けている。 4.報告されている犯罪件数 2013 年 12 月 2014 年 1 月 強盗 47 46 誘拐 1 報告なし 殺人 11 麻薬 25 14 16 3 *報告されている強盗事件の発生場所: 中央ジャカルタ 5,東ジャカルタ 3, 西ジャカルタ 5,南ジャカルタ 2,北ジャカルタ バンテン 4, ボゴール 3, ブカシ 4、
© Copyright 2024 Paperzz