平成20年6月27日

平成 20 年度 第2回恵那市廃棄物減量等推進審議会
記録(要約)
平成 20 年 6 月 27 日(金)午後1時 30 分~
恵那市役所会議棟大会議室
【出席者】砂場喜好会長、松岡あさ副会長、安藤克子委員、鈴木浩子委員、柘植あつ子
委員、曽我和子委員、藤井志朗委員、三浦葉子委員、安藤ゆり子委員、夏目りり子委員、
伊藤雅紀委員、永冶鋼喜委員、三井史朗委員、堀井辰己委員、近江則明委員
(事務局)水道環境部長=荻山清和、環境課長=柘植和美、廃棄物対策係長=小川智明、
廃棄物対策係=樋田健一、鈴木泰平
エコセンター恵那所長=堀川英二
恵南クリーン
センターあおぞら所長=後藤清明
【欠席者】伊藤智委員、柘植三津世委員、鈴木由美委員、林海平委員、今井幸男委員
1.あいさつ
砂場会長
いよいよ恵那市もレジ袋の有料化が始まる。レジ袋1つ1つは小さなものでも、
市全体ではかなりの量になり、ごみの減量やCO2の削減効果が期待できる。私も
最近はマイバッグを車に積んで、買い物の際に活用している。
本日も議題がたくさん用意されているので、皆さんには率直なご意見をいただ
くよう、検討をよろしくお願いしたい。
2.議事
①審議会のスケジュールについて
事務局
資料1により審議会スケジュールを説明。
前回の審議会では第2回審議会の後、レジ袋の有料化について中間答申として市
長へ報告をすることとしていた。しかし、レジ袋有料化が東濃地区で足並みをそろ
えて進んでいる状況にあり、この部分だけを切り離して中間答申するというのも今
さらという感も強く、会長と相談の上、審議会のスケジュールを変更した。本日を
含め、あと3回の審議会で諮問事項に対する答申をまとめていただきたい。
(会長)事務局からスケジュールについて説明がありましたが、何か質問は?
なけ
れば、スケジュール案にある通り、今後の審議会を進めていきます。
②レジ袋有料化専門部会からの報告
レジ袋有料化専門部会の安藤克子会長から資料2に基づき、第1回専門部会の開催状
況、6/26 現在の参加店舗、7/11 に行われる協定締結式、第2回専門部会の予定など
が報告された。また事務局から県内他地域の状況と東濃地域内の有料化店舗の参加状
況、参加事業者募集の取り組み、協定書の内容などが報告された。
(委員)レジ袋有料化に参加されない事業所もあるが、その理由は?
(事務局)市内の大手食品スーパーに関してはすべて参加していただけます。大手ホ
ームセンターはレジ袋の無料提供を継続したいとのことでした。そのライバル関係に
あるホームセンターは、一度は参加の意向を示されましたが、競合他社が参加しない
のであればということで、参加見送りとなりました。コンビニエンスストアに関して
は、東濃地区で一括して県が交渉しましたが、断られたという経緯があります。
③答申案の作成に向けて
事務局
資料3に基づき諮問事項に対するごみの減量化施策、市民サービスの向上に
ついて説明。参考資料として処理施設別の平成 19 年度恵那市のごみ質を情報提供。
また徳島県上勝町の「ゼロ・ウェイスト宣言」
、山形県長井市の「レインボープラン」、
三重県桑名市の「クルクル工房」、福岡県久留米市の「古紙搬入拒否宣言」など他地
域の先進的な事例が紹介された。
(会長)生ごみへの対応という話がありました。平成 11、12 年ごろから生ごみ処理
機の購入に対して補助金が交付されてきました。その補助金についても廃止の方向性
が出されていますが、実際、委員の皆さんの中で生ごみ処理機を使っている方はいま
すか?
(委員)夏だけ電気式の生ごみ処理機を使っている。資材に費用がかかるが、良い肥
料が出来る。
(委員)生ごみ処理機を以前は使っていたが「塩害が出るので畑に入れない方が良い」
と言われた。畑に入れることができないのであれば、わざわざ電気を使って生ごみを
処理する意味がない。
(委員)それは乾燥式の処理機ではないか?
堆肥式の処理機の場合、良い肥料がで
きる。うちでは野菜作り大活躍している。
(委員)我が家はコンポストを使って、市の回収に生ごみを出さないようにしている。
スーパーで安売りをしていても、食べきれず冷蔵庫の中で無駄になってしまうので、
安売りには目をつむり必要な分だけ買うようにしている。市の「ごみ百科事典」には、
何でもごみとして出しても良いように書いてある。だから安易に何でもごみに出して
しまうのではないか。
週に2回、収集に来てくれるのであれば、ごみ袋は小サイズで十分。いっそのこと、
大サイズの指定袋を廃止してしまったらどうか。ごみを減らすためには、みんなが真
剣に取り組まなければ、進まない。
(委員)私たちのグループは、ぼかしによる生ごみ処理の普及に取り組んできた。多
くの人が生ごみ処理機を持っているが、それは補助金がもらえるためで、実際にはあ
まり使われていない。電気式の生ごみ処理機は本当に良いのだろうかという疑問を感
じてきた。我が家は7人家族だが、生ごみは自家処理し、紙やプラスチックは日曜リ
サイクル広場に持って行くので、1カ月にごみ袋は1つしか使わなくて済む。生ごみ
を減らすことができれば、市のごみを減らすことができるのではないか。
補助金廃止後の生ごみ対策として、ぼかしの推進を市はどのように考えているのか。
(事務局)これからの生ごみ対策については、諮問事項に直接関係のあることですの
で、皆さんでご審議をいただき、ご意見を頂きたいと思います。
(会長)ぼかしも生ごみ処理の1つの方法と位置付け、審議をしていきたい。
(委員)生ごみ、紙、プラスチック、それぞれ有効な利用方法がある。ごみとして排
出されるものをいかにして有効に利用していくかがポイント。利用できず、どうしよ
うもないものだけをごみとして出す。
私は恵北に住んでいるが、合併前はごみ袋1つ 100 円と高価なので、なるべくごみ
を出さないようにしていた。中津川市に合併してからはごみ袋が安くなったので、気
軽にごみを出すようになった。分別を徹底して最終的にどうしても「ごみ」として出
さなければならないものだけを出すようにするには、ごみ袋の値段を上げるのも1つ
の方策。
(委員)私は2万円の補助金につられて生ごみ処理機を購入したが、意外に維持費が
かかる。また出来た堆肥を花壇なら良いが畑には入れない方が良いと聞いたので、今
は処理機を使わず、直接(生ごみを)畑に入れている。生ごみ処理機は資材が高いの
で使いにくい。
(委員)弊社は3年前に ISO14001 を取得。自社工場から排出される廃棄物の減量を
目標に掲げ、目標はほぼ達成できている。市民に対しては、(古紙の)リサイクルボ
ックスを設置して皆さんに利用していただいている。
(会長)(リサイクルボックスの)利用状況は?
またボックスには区分がされてい
ないが、段ボールと新聞紙は一緒で良いのか?
(委員)回収した古紙は板紙の原料に利用しており、リサイクルボックス程度の量で
あれば、
(段ボールと新聞紙は)分けなくても問題ない。
(委員)当社では真の機密書類はシュレッダー処理をするが、準機密書類は製紙会社
へ持ち込み、目の前で溶融処理をしてもらうことでシュレッダー処理の量を減らして
いる。また最近では技術が進んだのか、シュレッダー処理をした紙もリサイクルして
もらえるようになった。紙類は処理の方策が他にあるので減量に取り組むことが可能。
先ほど説明があった久留米市のように市が受け入れをしないと宣言しても良いので
は。一方でエコセンターではRDFを製造しているわけで、そのためには紙やプラス
チックが必要ではないか?
(事務局)燃料高騰もあり、市ではごみを減らしていただき、できるだけRDFを造
らなくても済むようにしていただきたい。また事業所から出る廃プラスチックは、基
本的に産業廃棄物のため、受け入れはしない。
(委員)当社は 175 店舗あり一括してセンターで処理をしている。配送には折り畳み
のボックスを使用し、段ボールの使用量を減らしている。生ごみを堆肥にすることも
店舗ごとに少しずつ取り組むようになった。現在のレジ袋の辞退率は 50%弱。有料
化実施店では 87%ぐらい。有料化実施店では、レジ袋を1枚5円としているが、会
社の利益にはならず、商品などに還元している。発泡トレー、アルミ缶、牛乳パック
を店頭回収しており、今後さらに拡充していきたい。回収量は1日にカゴ3つ分くら
い。廃棄物を減らすことは会社にとっても利益になる。
(委員)当社から出る一般廃棄物は日量 10kg 程度。廃棄物を減らすには社員の意識
が大切。ごみとして出された紙類の中にもリサイクル可能なものが混じっており、も
う一度戻して、再分別させる取り組みをしている。社員一人一人への意識啓蒙が大切
だと感じている。
(委員)当社は廃棄物関係の業務を行っており、市の許可を頂いて事業系一般廃棄物
の収集運搬をしている。当社では顧客である事業所ごとに廃棄物の減量計画を作成し
ていただき、排出量を把握していただくようにしている。また減量と同時にごみとな
らない取り組みもあわせて進めていく。そうすることで、例え排出量が減らなくても
従来ごみであったものがごみにならなくなる。
また市では1日当たりの排出量 300kg 以上の事業所に減量計画を提出させている
が、300kg 以上というのはかなり大きな事業所に限定される。市の処理施設を使って
いる事業所全部に減量計画を作成していただくくらいのことをしても良いのではな
いか。
(委員)毎月ではなくても良いので、各地で日曜リサイクル広場が行われると良い。
旧市だけでなく、各地域で実施することで市民の意識が高まっていく。
(委員)先日、ぼかしの講習会をしてもらったが、方法が浸透しておらず、地域で推
進していくには人材が不足していることを痛感した。振興事務所にも応援してもらい
たい。また廃油の回収個所を増やしてほしいという話が地域であり、振興事務所へ申
し出たら回収を受託している事業者へ直接言ってくれと言われた。
(委員)私たちの地域では、旧市のようなごみの活動が行われていない。振興事務所
単位でいろいろな活動に取り組めるようならば、地域は動くと思う。
(委員)ごみの回収についてだが、曜日が変更になった。曜日を固定してもらわない
と特に年寄りには分かりにくい。
地域で草刈りを実施した際にごみ袋に入れて出してくれと言われた。袋に入れるの
は結構な手間で、刈る時間よりも袋に入れる時間の方がかかるくらい。
(会長)確かにごみ出しは習慣になっているので、曜日が変わってもそれまでの曜日
に出してしまいがち。
(委員)草を燃やす行為は問題ないのか。
(事務局)いくつかまとめてお答えします。まず草の焼却ですが、野外焼却自体は禁
止されていますが、草に関しては例外として認められています。ただし、認められて
いるからといっても燃やすと煙やにおいが出ますので、近所迷惑とならないようにお
願いしたい。振興事務所の環境へのかかわり方は、今日出たご意見を踏まえ、検討し
ていかなければなりません。ただし、現状ではリサイクル広場にかかわることは(人
員的に)無理です。また各地でリサイクル広場をという意見もありましたが、現在の
日曜リサイクル広場は、市民グループの方々が中心となって事業者も参加して行われ
ています。事業者に協力を求めるには、ある程度の回収量が期待できないことには難
しいと思います。
小事業所にも減量計画を作成していただくなど、大変参考になる意見もあり、良い
会議を進めることができました。
(会長)今日出していただいた意見を踏まえ、まとめていただきたいと思います。次
回は 10 月ごろの開催といたします。
[以上により閉会]