【コラム】血液(尿)検査値の説明

検査項目
項目(単位) 正常値
備考
身長(m)×身長(m)×22=適性体重
肥満度
18.5~25 未満
BMI
体脂肪数
体重(㎏)÷〈身長(m)×身長(m)〉=BMI 値
肥満⇒25 を超えると危険信号
やせすぎ⇒18.5 以下
135~100/
血圧
血圧は時間帯や精神状態、運動などの状況によって
85~60 ㎜ Hg
さまざまに変化するので、正確な数値を把握するに
(疾患により多少 は、日を変えて数回測定しましょう。血圧が高いま
の違いあり)
ま放置すると、脳卒中や心筋梗塞の要因となりま
す。
生活習慣病予防のためにも、日頃から血圧チェック
しましょう。
貧血
赤血球
ヘモグロビン
ヘマトクリット
RBC
104/μl
女 380~480
血色素量 Hb
男 13.5~17
g/dl
女 11.5~15
男 37~48
Ht
%
白血球
男 410~530
WBC
女 32~42
CRP
PT
時間
PT-INR
赤血球の容積の割合を表し、低い場合は貧血の疑い
があります。
白血球は、外部から進入した病原体を攻撃する細胞
で、感染症や外傷や喫煙、ストレス、風邪、癌など
で上昇することがあります。
0.3 以下
人体内で細菌感染など炎症性の刺激や脱水・外傷な
mg/dl
プロトロンビン
貧血の指標です。
血液中の酸素を運ぶ役割をしています。
4000~8670
/μl
C 反応性蛋白
血液中の赤血球数、数値が低いと貧血が疑われま
す。
どで細胞の破壊が生じると急激に増加してくるタ
ンパク質成分です。
0.85~1,15
ワルファリン(抗凝固薬)のコントロール指標とし
て検査します。
主に 1.6~2.6(場合により 2.0~3.0)に調節します
130~240
数値が高いと動脈硬化の原因となり、
心筋梗塞や脳梗塞などの病気を誘発します。
40 以上
血管内に付着する脂肪分を取り除き、動脈効果を防
ぐことから「善玉コレステロール」と言われます。
数値が低いと、心筋梗塞や脳梗塞などを誘発しま
生化学検査
総コレステロー
T-Cho
ル
mg/dl
HDL-コレステロ
HDL-C
ール
mg/dl
す。
HDL コレステロールを増やすポイントは、禁煙、
運動、脂肪分の少ない食事です。
LDL コレステ
LDL
悪玉コレステロールと呼ばれ数値が高いと動脈硬
化で脳梗塞や心筋梗塞となどいった、血液循環の悪
化による病気を誘発します。
30~180
肥満、食べ過ぎ、飲みすぎで数値は上昇、動脈硬化
や脂肪肝の原因となります。
中性脂肪を下げる EPA(エイコサペンタエン酸)
が多く含まれるイワシやサバなどの青魚を積極的
mg/dl
ロール
中性脂肪
60~139
TG
mg/dl
にとり、甘い食べ物、くだもの、ジュース、アルコ
ールをとり過ぎないよう心がけましょう。
運動不足やストレスも原因となります。
クレアチニン
尿酸
0.3~1.1
筋肉内の物質からつくられ、腎臓の排泄能力を示し
ます。数値が高い場合、腎機能障害が疑われます。
UA
男 3.4~7.8
尿酸は、細胞の成分であるプリン体が分解してでき
mg/dl
女 2.8~5.7
た老廃物です。濃度が高くなると、腎臓に沈着して
腎機能障害を起こしたり、一部が結晶化し、関節に
CR mg/dl
たまると痛風になります(主に、足の親指の付け根
が赤く腫れて激しく痛みます)。
尿酸ができる原因となるプリン体は、レバー、魚介
類の卵、牛肉、豚肉などのたんぱく質、ビールに多
く含まれています。アルコールは腎臓の尿酸排出機
能を低下させてしまうので、ほどほどにしたいもの
です。
AST
(GOT)
10~30
ALT
(GPT)
0~35
IU/l
肝臓に多く含まれる酵素で、肝細胞が破壊されると
血液中に漏れ、数値は高くなります。肝炎や脂肪肝、
肝臓がんなど、主に肝臓病を発見する手ががりとな
ります。
0~80
アルコールに敏感に反応し、アルコール性肝障害を
調べる指標です。
60~110
空腹時や食後にかかわらず、随時、血糖値が
200mg/dl 以上の場合糖尿病と診断されます。
グリコヘモグロ HbA1c
4.6~6.2
HbA1c は過去1~2か月の血糖の平均値を表す指
ビン A1c
(国際基準値)
標です。血糖の確定診断に用いられます。
尿たんぱく
(-)
腎臓病などの判定に用います。激しい運動の後、過
労状態のとき、発熱時などに高くなることもありま
す。
尿潜血
(-)
陽性の場合、特心配ない場合もありますが、腎臓病
γーGTP
IU/l
血糖
空腹時
mg/dl
%
尿検査
や尿路系の炎症が存在することがあります。
宮下内科循環器クリニック