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■トゥルシー(ホーリーバジル)の奇跡的なまでの効果
トゥルシー(Tulsī,ホーリーバジル)は、放射線によって引き起こされた骨髄の染色体損傷を改
善する。この能力の一部は、グルタチオンおよび、他の内部成長的な抗酸化作用を調整する力
に由来する。トゥルシーの主要分子のひとつウルソル酸は、放射線によって引き起こされた活性
酸素および脂質過酸化反応をいちじるしく抑制する。トゥルシーには、オリエンチンやビセニン
などのフラボノイド、抗酸化に効力のあるその他の分子も豊富に含まれている。トゥルシーの能
力は、肝臓や、とくに骨髄を保護することを含めて、系統的である。トゥルシーの骨髄を保護する
パワーは、まことに重要かつ深遠なものである。骨髄中の血液生成のおおもととなる細胞――
すべてのリンパ細胞、赤血球、ほとんどのマクロファージおよび他の免疫系細胞を生み出す細
胞だ――の回復と再生を促進するのだから造血幹細胞の系統図であるが、トゥルシーはまさ
にこのシステムの崩壊に挑戦する。
※じっさい、多くの人々が、こうしたトゥルシーの作用と使用に対する特許を得ようとしている。大
量のガンマ線を照射されたハツカネズミを、骨髄と消化器の不全による死から生き長らえさせた
2つの水溶性フラボノイド、オリエンチンとビセニンがトゥルシーの葉から発見された。それが数
時間であったとしても、トゥルシーが投与される以前に比べると、最善の結果といえるものであ
った。遊離基の始末も、トゥルシーの保護メカニズムのひとつであった。オリエンチンとビセニン
は、コバルト60イオン化放射線による致命傷やリンパ細胞周辺の染色体異常に対しても大きな
効果のあることがわかった。トゥルシー抽出物の抗酸化または抗染色体異常誘発活性作用も
また、われらを守る武器のひとつである27。トゥルシーの水抽出物(濃厚な煎液を乾燥させて
パウダーにしたもの)とアルコール・チンキの両方を、高レベルのイオン化ガンマ線に曝された
ハツカネズミに与えたところ、ダメージからの回復が確認された。水抽出物はより有効で、照射
の前後数日にわたって投与したところ、ひじょうに大きな効果が現れた。
トゥルシーの水抽出物が、高レベルの放射性ヨードを受けたハツカネズミの内分泌腺と消化腺を
保護した、という別の研究結果もある。ヨウ素から発せられるイオン化放射線は、過酸化脂質
によって甚大なダメージを引き起こした。しかし、前もって投与されていたトゥルシーは、過酸化
脂質をいちじるしく縮小し、肝臓のグルタチオンと他の内部成長的な酵素を健康的なレベルに
まで回復させたのである。
多糖性のトゥルシー抽出物が、イオン化ガンマ線を受けたリポソーム脂質(細胞脂質のモデル
になるもの)とプラスミドDNA(染色体 DNA 以外の細胞質 DNA)両方の酸化を防ぐことも証明
された。DNAにはみずからを修復する機能を有しており、それが人類を繁栄させる一因になっ
たことは再三述べてきたが、プラスミドDNAにそうした力がそなわっていないことに注意してい
ただきたい。つまり、通常のDNAよりもはるかに無力な存在で、回復はより困難なのだ。ここでの
メカニズムは――◦超酸化物や過酸化水素のごとき活性酸素の除去◦活性酸素を泉のように発
生させるキサンチンオキシダーゼの抑止◦ガンマ線によるマウスの脾細胞(脾臓を起源とする白
血球)の細胞死の防止である。
DNAがイオン化放射線などのストレスによってダメージを被るとき、その損傷の程度は、小さな
「情報」交換のエラーからDNA鎖の完全な破壊まで、多様である。そして、DNA損傷を防止し、
ダメージを受けたDNAを治療する方法も、豊富にある。この研究は、生きたハツカネズミの骨髄
をもちいて行われた。トゥルシーは人間のDNAと染色体にも同様の、大いなる恩恵を与えてく
れるであろう。その効果は、トゥルシーの抗酸化作用と、内部成長的な抗酸化物質を底上げす
る能力によってもたらされるものである。くり返すようだが、トゥルシーはわれわれの内なるバラ
ンスを保ってくれる何十ものメカニズムをそなえている。それらが一つに合流するとき、この驚異
的な同盟者の幅ひろい支援活動は、さらに勢いを増すであろう。