Sweden Style 断熱材 冬を暖かく夏を涼しくする断熱材 熱の移動を遅らせる役割 断熱材というと、物を包んで温めるといったイメージがあり、 「寒さが厳しい地域の住宅には必要でも、 高温多湿の地域には必要ない」・・・とよく言われます。 しかし、断熱材の役割は、熱の移動を遅らせることであり、 冬は室内の暖かい熱が外へ逃げるのを遅らせ(保温)、 夏は外気熱が室内へ侵入するのを遅らせる効果があります。 外壁、天井、床と十分な断熱材が充填された住宅では、 驚くほど冬も暖かく、夏も涼しくなり、冷房や暖房の効率も 抜群によくなります。 断熱材は、寒い地域だけでなく、 暑い地域においても必要なのはそのためです。 スウェーデン本国で使われている断熱材(ロックウール) 岩石などを高温で融解し繊維状にしたもので、 経年劣化が少なく、1,000℃以上の耐熱性を誇る。 195mm 外壁の断熱 外装材 通気層 防水透湿シート 外側断熱 45mm 柱間断熱 105mm 気密シート 内側断熱 45mm プラスターボード 住宅先進国スウェーデンでは、住宅の断熱性能を比較する時に 用いるのが、外壁の断熱材の厚さです。 195mm という厚さは、 スウェーデン本国の一般的な値に近く、日本で最も厳しい基準値 をもつ北海道を大きく上回る断熱性能になります。 断熱性能が高い住宅ほど、冬も暖かく、夏も涼しくなります。 次世代省エネルギー基準 関東(地域Ⅳ): 外気側 ロックウール 90 mm (<195 mm) 北海道(地域Ⅰ): ロックウール 135 mm (<195 mm) 室内側 天井の断熱 外気側(小屋裏) 天井の断熱材の厚さを、外壁より厚くする目的は、冬の保温効果で 天井断熱 290mm 気密シート 天井桟 プラスターボード 290mm はなく夏の暑さ対策です。 夏の小屋裏は 60℃近くにも達します。 1 階に比べ 2 階の冷房が効きにくいのはこれが主な原因です。 290mm 厚もの断熱材を充填することで夏がさらに涼しくなります。 次世代省エネルギー基準 関東(地域Ⅳ): ロックウール 160 mm (<290 mm) 室内側 床の断熱 室内側 寒さの厳しいスウェーデンでも、実は床暖房はあまり一般的では 構造用合板 気密シート 床断熱 95mm 95mm ありません。 床の断熱性能が高ければ、冬でもフローリング表面は 冷たくならないからです。 夏の床裏は風通しのよい日陰ですので、 さほど断熱性能は要りません。 床の断熱は冬が主体です。 外気側(床裏) 次世代省エネルギー基準 関東(地域Ⅳ): 断熱材 1/1 ロックウール 90 mm (<95 mm) © Måla 2011
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