少しだけ負荷をかけてベーシックなことを続けることの重要性を。 ∼「フェイスリフティングで舌のエクササイズが必要な理由」 年齢を重ねるほど、人間の肌も身体も重力に勝てなくなっていきますね。 重力に抗えなくなった結果、悲しいかな、たるみやしわとなって「老け顔」へ一直線。 たるみやしわといった変化が表れるのは顔だけじゃありません。 首元も老化がよく見える場所。 見たことありませんか?デコルテの横じわ。 首元やデコルテに年齢ってでますよね・・・ いや年齢というよりは生き方がでるといいますか 嫌ですよね。 若い頃の、なんにもしなくても鎖骨が見える爽やかな色気とは全く無縁なものが、 年齢とともに必ずやってくるという事実。あ∼やだやだっ。もういやっ。 そこで慌ててケアしようと女性雑誌を買ってみると、「フェイスリフト」に効果的な化粧品やエ クササイズなどがこれでもかこれでもかと盛りだくさんに紹介されています。 なんとか重力に逆らって若さを保たねばと たるんだお肌を再生させるために、目を皿のようにして特集記事を読む女性 ・・・それがあなたのお客様予備軍。 1 ところが困ったことに彼女たちは、 大変なことはやりたくない。でも綺麗にはなりたい。 あっちもこっちも気になる。新しいものにどんどんココロ奪われて続かない。 パッと見て簡単に手に入りそうな方法に飛びつく。 〔女優の○○がやってるお肌のマッサージ法〕 ・・・なるほど、こうやってマッサージするのね。 〔最新美顔器&魅力的なコスメ〕 ・・・何だろうこれ? まぁいいや、こっちのコロコロ美顔器の方が効きやすそうだし。 あなたの役割はコロコロ変わるし、根気もないお客様を 怒らずモチベーションを上げて続くように仕向けてあげないといけません。 〔二重アゴ改善には舌をべーっと出す運動が必要だよ。〕 なぜフェイスリフトや二重アゴ改善に舌を出す運動が必要があるのか、 今のあなたはお客様を納得させることができますか? 簡単なものに走るのではなく、当たり前のベーシックなことが最も大切ですから 表面的な施術を漫然と行うのではなく、正しい情報・必要なエクササイズ・たるみが生まれ る仕組みなどを当たり前に説明・指導できるセラピストであって下さいね。 ということで本日は舌骨筋についてお勉強していきましょう。 –2– 飲食・発声・たるみ・肩こり―舌を攻略する者は美を攻略する 何となく独立した物体のように思ってしまいがちなのですが、意外なことに、舌はほとんど筋 肉でできています。 【内舌筋と外舌筋】 ・内舌筋:舌の形を変えることができる筋肉 ・外舌筋:舌の位置を変えることができる筋肉 このワンちゃんは内舌筋を使って舌を丸めています。 –3– 内舌筋は、以下の 4 つの筋肉で構成されています。 外舌筋は、以下の 3 つの筋肉で構成されています。 これを正面から見てみると、このような感じになります。 –4– (※画像をここに) オトガイ舌筋から舌骨に向かって成層がある 茎突舌筋は即橈骨の一部から舌骨に向かって走行している筋肉 茎突舌骨筋も即橈骨から舌骨に向かって走行している筋肉 【舌骨上筋群と舌骨下筋群】 舌骨の上の部分にある筋肉を「舌骨上筋群」と言います。 舌骨上筋群は、顎舌骨筋・茎突舌骨筋・顎二腹筋などを総称したものです。 –5– 舌骨から下の部分にある、オトガイ舌骨筋・胸骨舌骨筋・甲状舌骨筋・胸骨甲状筋・肩甲舌 骨筋を全部合わせて「舌骨下筋群」といいます。 以上に挙げた筋肉でぶら下がっているのが「舌骨」です。 ものをゴクンと飲み込んだりすると、舌骨が少し上の方にあがります。 発声する時にも舌骨が動きます。 高い声を出すと舌骨が上にあがり、低い声を出すとキュッと下にさがります。 –6– ▼フォーカス・顎舌骨筋 顎舌骨筋は下顎と舌骨を繋ぐ筋肉で、舌や口腔の底を持ち上げる働きがあります。 顎二腹筋は面白い筋肉で、下顎から舌骨まで走っており、ループ上の部位をくぐって茎状 突起に付着しています。 ▼フォーカス・肩甲舌骨筋 肩甲舌骨筋は、その名の通り肩甲骨から舌骨に向かって走っている筋肉で、体の前方(肩 甲骨側)から後方(舌骨側)に繋がっていて、上角に付着しています。 肩が凝りやすい人の場合、上角が固く癒着していることが多いため、フェイスラインに滑ら かさが無くなり、弛みやすくなってしまいます。 こういった場合は、施術で上覚の癒着を取り除いてあげることがとても重要になります。 舌骨は筋肉でぶら下がっている状態なので、首の筋肉や胸元の筋肉の影響を受けやすい と言えます。 胸の筋肉が固くても首前面の筋肉が固くても、舌は下がってしまいます。 このことを念頭に置きながら、しっかりと柔軟性を取り戻した状態を目指して施術する、とい うことが必要になります。 –7– シルク姉さんに学ぶエロすごい美容法 吉本のお笑い芸人出身という異色の経歴を持つ女性タレントで、美をとことん追求する姿勢 が女性たちに大変人気がある、シルク姐さん。 彼女が紹介している、舌を使ったエクササイズは注目に値します。 歯茎の周りをグルッと舐めるような感じで舌を動かす「ちょっとエロい」美容法なのですが、 実はこれ、非常に理に適ったものなのです。 歯茎の周りを舐める動きを行うためには、舌を長く伸ばす必要があります。 舌をしっかり伸ばすような動きは普段ほとんど行いませんので、舌骨筋群にはとてもよいエ クササイズになるのです。 シルク姐さんからヒントを得て、当サロンにおける施術でも、舌のエクササイズを取り入れて いるのですが、舌が短くて思うように動かせない方も多いですね。 体の筋肉を使わないと固くなってしまいますが、これと同じことが舌にも言えます。 普段、あまり大きく動かすことがない舌という部位は、その筋肉が固く・太く・短くなりやすく、 思うように舌を伸ばせない状態になりやすいのです。 そこをクリアできるのが、シルク姐さんの舌エクササイズ。 これなら自分でもしっかり舌を動かすことができ、「奥まで伸ばす」という運動も可能です。 結果として、フェイスラインがスッキリし滑舌も良くなってくるので、想像以上の効果を実感 することができるのです。 –8– 動画を観て答えましょう!セルフチェック道場 1.舌は( )筋と( )筋からできている。 上記 2 つの筋肉の役割は以下のとおりである。 2 つの筋肉の役割: 2.舌骨上筋群を成している筋肉には、( 3.舌骨下筋群は、( )( 4.飲食や発声時などには( )( )( )( )( )( )( )がある。 )から成っている。 )骨が上下する。 5.肩凝りやフェイスラインのたるみなどを解消するためにできることは何か。 その他メモ欄 –9– たるみの真の理由を教えてあげられる施術家を目指す 若いうちから美容に関心が高く、フェイシャルエステに通う女性もいるでしょうけれど、やは り一定以上の年齢になると、「サロンに駆け込みたくなる理由」が生まれてきます。 ・ほうれい線が深くなってきた ・口角が下がってきた ・目元のたるみが明らかにわかる こういった変化が気になりだした時には、すでに大きな焦りを感じており、次の二種類の行 動に走ることがあります。 1.「顔のケア=エステ」と直感的に行動する 2.ハリツヤしわを解決しそうなエイジングコスメに走る 確かにそれも選択肢の一つ・・・ でも、そもそも「顔」は何でできているのかまで考えてみると、その答えは「皮膚」「筋肉」「骨」 であることがわかります。 根本レベルまで掘り下げた時に見えてくるのが「皮膚」「筋肉」「骨」なのだとしたら、単に『エ ステティシャンにフェイシャルマッサージをしてもらえば大丈夫!』といった表面的な思考・行 動では、ほうれい線などの問題は解決しないことになります。 ところが実際には、そういう動機付けと期待を持ったお客様が非常に多いのも事実ですか ら、施術する側も、なぜほうれい線ができるのか、なぜたるんでしまうのかをきちんとお客様 に説明できるだけの力を持っていなければ、施術家たる職務を果たしていないことになりま す。 1 本当にリフトアップしようと思ったら、表情を作る筋肉や骨に働きかけることを前提としてフェ イシャルマッサージを受けた方が、圧倒的に「目に見える結果」が出やすいですし、お客様 ご本人がご自身の顔の仕組みについて意識して初めて、日頃のスキンケアに繋がっていく ものでしょう。 サロンに行って施術してもらうフェイシャルマッサージに対して、「プロの手を借りて、普段自 分では補いきれてない部分を補ってもらう」という意識を持てるのが、美顔を作れる人の意 識だと私は考えています。 そして私達の仕事は、単に一時的なリラックスを提供することではなく、継続的に自分の体 について関心がむく人を育てることでもあると思うのです。 ほうれい線もたるみも、顔の皮膚・顔の筋肉が衰えて起こっている現象であるということを 直視させ、しわやたるみが生まれる仕組みを理解させていくように心がけて下さい。 –2– 脱・老け顔−顔の筋肉を攻略せよ 私達が笑ったり泣いたり怒ったりする時は、表情が変わりますよね。 また、食べたり飲んだりする時には、口元をよく動かします。 感情を表す時に使う筋肉を「表情筋」、ものを噛む時に使う筋肉を「咀嚼筋」と呼び、この二 つを合わせて「顔面筋」と言います。 今回はその中から【表情筋】についてお話します。 表情筋が他の筋肉と異なる一番の特徴は、「皮膚と骨に付着している」ということです。 筋肉は通常、骨と骨を繋いでいるのですが、表情筋は頭蓋骨∼皮膚に付着している筋肉で あるため、私達は自在に顔を動かし、豊かな表情を作ることができるのです。 では、表情筋について、 ・おでこから頭部 ・目の周り ・鼻の周り ・口元 以上 4 か所に分けて解説していきましょう。 –3– ▼おでこから頭部 おでこから頭部にかけての筋肉や皮膚を意識することは、あまりないかも知れませんが、 私達の表情を支える大事な役割を持っています。 ・ビックリして眉を上げる ・残念そうに眉を下げる ・怒ったりいぶかしげに眉をしかめる 眉が微動だにしない人がいたら少々気味が悪いと思いませんか? それだけ、眉の動きは相手に与える印象を左右する大事な部分なのです。 これらの「眉表情」を作っているのは、以下の三つの筋肉です。 ・前頭筋:顔の前部にある筋肉…眉をあげる時に使われる ・帽状腱膜:前頭筋から頭頂部にかけて帽子のようにかぶさっている ・後頭筋:後頭部でっぱりの上あたりにある つまり、おでこから後頭部にかけて、帽状腱膜により筋肉は連動しているということがわか ります。 例えばこんなテストをしてみましょう。 後頭部のでっぱり部分に手を置いた状態で、眉毛を上げる動きをしてみて下さい。 すると・・・ 動かしたのは眉毛(前頭筋)なのに、後頭筋がムキッと動くんですね。 帽状腱膜によって前頭筋と後頭筋が連結していることの一つの証拠です。 –4– もし、眉毛を上げても後頭筋の動きを感じられないとしたら要注意。 頭部の皮膚と筋肉が固くなってる状態です。 皮膚と筋肉が収縮して固くなっているために、顔面の筋肉を引っ張ることができず、たるみ やすくなってしまいます。 さらには、ハゲやすくなるというリスクも・・・ 動きが分からない人でも、手技できちんと改善することはできますので、おうちでシャンプー 前のマッサージをすることをお勧めします。 (具体的なマッサージスキルについては「フェイスデザインコース」で指導しています。) ▼目の周り 目元は、小じわやたるみが目立ちやすいので、気にしている方が非常に多い部分です。 毎日の洗顔後、あるいはメイク時に鏡を覗き込んだ時、若い頃よりも垂れ下がったまぶたに ガッカリしたり、笑った時に目尻にできる小じわが許せなかったり、そんな想いと闘うように なりますね。 では、目元をリフトアップして少しでも若返るには、どうしたら良いか。 まずは目元の動きについて整理してみましょう。 ・まばたきを行う ・眉間にしわをよせる –5– こういった動きを司る筋肉は、それぞれ、 ・眼輪筋:目の周りを覆う輪状の筋肉 (輪のように覆う筋肉を「輪状筋」と言い、口元や肛門の筋肉も同じ構造。) ・雛眉筋:眼輪筋の真上・固く収縮したままだと眉間にしわが寄りやすくなる このように対応します。 つまり目元のたるみやしわは、眼輪筋や雛眉筋が衰えているか固くなっている状態である ということがわかります。 目の周りもしっかり動かして筋肉を使うことで、たるみやしわに対する防御力を上げること は可能ですので、簡単にできるエクササイズをご紹介しておきましょう。 眉を上げておでこにしわを作り「困った顔」 → 前頭筋を動かすことによって眼輪筋も連動する 眉間にシワを寄せて睨む表情(ガンを飛ばす要領で) → 雛眉筋を使っている状態 –6– ▼鼻の周り 鼻周辺の筋肉は、素人目には「見た目に直結しない」ように思えるのですが、実は、小じわ や口角に影響する重要な働きを持っています。 ・鼻根筋:鼻の付け根(目と目の間)に存在する筋肉 (前頭部と引っ張り合っている筋肉であるため、ここが緩むと眉間に横ジワが入る。) ※オジサンが泣くとつまむ箇所でもある ・鼻筋:鼻の付け根から鼻全体を覆う筋肉 ・上唇鼻翼挙筋:鼻の盛り上がり部分の左右の付け根 (よく脂が溜まるところであり、上唇と小鼻を引っ張り上げる筋肉でもある) 以上をご覧の通り、「鼻の筋肉」という一見地味な存在でありながら、その実は眉間の小じ わの有無を左右したり、口角やほうれい線にすら影響を与える力を持っているのです。 鼻の筋肉もしっかり鍛えておくと、口元から目元に至るまで、広範囲な効果が期待できます ので、次のエクササイズにトライしてみましょう。 ・50 代男性の靴下のニオイを嗅いだ顔をする → 悪臭に耐え切れず鼻の付け根にしわを寄せる感じ (鼻根筋を収縮させている状態) ・ご飯を奪われそうになった犬が歯をむき出し敵意を表している顔をする → 歯と小鼻に集中するのがコツ (鼻筋と上唇鼻翼挙筋を使っている状態) 臭いへの反応や敵意をむき出しにする表情も含めて、日常生活ではできるだけ表情を豊か に過ごした方が、美容にも良いのです。 –7– ▼口元 口元を気にする女性は非常に多いですね。 特に、年齢が上がるにつれて、口角が下がったりしわができたり・・・顕著な変化が見える上 に老化を意識させる部位でもあります。 口元の動きは実に多彩ですが、大きく分けるとこのようになります。 ・上唇、下唇を開閉する ・笑顔を作る ・口をすぼめる これらの動きを司るのは、それぞれ、 ・上唇挙筋:上唇を持ち上げる ・笑筋:笑顔を作る ・口輪筋:口をすぼめる ・下唇下制筋:下唇を下げる このように対応します。 美容的な重要性としての口元の筋肉の役割は「笑顔を作る筋肉」だということです。 口輪筋は目元の筋肉とも繋がっているため、口角が下がる=目元も下がるという、同時現 象が起こります。 普通、まさか目元のたるみが口元の筋肉と連動しているとは、考えもしませんよね。 ところが実際には密接に連動しているため、目元のたるみを気にして一生懸命リフトアップ マッサージだけ行っても、実は片手落ちであることがわかります。 –8– 一番簡単なのは「笑顔を作る」こと。 口角をしっかり上げて笑顔を作る練習をすると、自ずと目元のだらしない緩みが改善される ことになり、目元のたるみと口角に対し同時に作用させることができるのです。 ≪目と口が連動している?実感せざるを得ない「頬の筋肉」の存在≫ ここまでの解説でも、目元と口元は連動しているということがおわかりと思いますが、目と口 の間に存在する「頬」についても、忘れず見ておきましょう。 よく「フェイスリフトエクササイズ」といった情報が雑誌などに載っていますが、なぜ「イーっと いう顔をしましょう」といったエクササイズを行うのか、考えたことはありますか? あれは結局、口元−頬−目元の筋肉を動かして固さを取ろうという意味なのですね。 この意味がわかると、フェイスエクササイズの見方も変わりますよ。 さて、頬には、口元と目元を繋ぐ筋肉があります。 ・口元からこめかみを結ぶ大小二つの筋肉 ・「頬を膨らませたり吸い込む動作」をする筋肉。 それぞれどんな筋肉か、名称を確認しておきましょう。 ・大小二つのうち、太く大きな方が大頬骨筋、細く小さな方が小頬骨筋 ・頬筋:頬の下に広がる大きく薄い筋肉 「不満顔」「不快顔」は、口元と頬の筋肉が固く緊張した状態であるため、柔軟性に乏しくな り、若い子のように表情を作りにくくなるのです。 –9– 筋肉が固くなる、あるいは衰えると、しわが生まれたりほうれい線ができたりする仕組みが、 これでおわかり頂けるのではないでしょうか。 では、自宅でもできる簡単エクササイズをご紹介しておきましょう。 ・口笛を吹く ・タコのまねをする ・イーっと口を開く ・ペットボトルで吸ってこけた頬に ・最後に満面の笑顔を作る – 10 – 「お金もらって肌を撫でるだけの人」を卒業しましょう 以上、おでこから頭部/目の周り/鼻の周り/口元(及び頬)の、四種類の表情筋の機能 と仕組み、エクササイズについて説明しましたが、ご理解頂けましたでしょうか。 こういったことをセラピスト自身が理解した上で施術しなければ、ただの「お金もらってオイ ル使って皮膚を撫でるだけの人」でしかないことになるので、プロとしての自覚を育てる意 味でもぜひしっかり学習を深めて下さい。 なお、テキスト内で触れているエクササイズは自分でも簡単にできるものですが、セラピスト として施術するためのスキル・テクニックをしっかりと習得してみたい、という方に向けた指 導も行っています。 詳しくは「フェイスデザインコース」についてお問い合わせ下さい。 – 11 – 動画を観て答えよう!セルフチェック道場 1.表情を作り出す筋肉を総称して「表情筋」と言うが、一番の特徴は( 付着している筋肉であるということである。 )と( )に 2.おでこから後頭部にかけての筋肉は一連のものであり、前頭部の( ( )筋・この 2 つをつなぐ( )筋の 3 種類がある。 )筋・後頭部の 3.輪のような筋肉を「輪状筋」と言うが、顔のパーツでは( たる。 )筋がこれにあ )筋と( 4.目の周辺のたるみやシワを改善するために働きかける必要がある筋肉は、( ( )( )( )の 5 種類である。 5.上唇を上に引っ張るための筋肉は( は( )筋と( )筋という。 )筋と( その他メモ欄 – 12 – )( ) )筋、下唇を下に引っ張るための筋肉 言葉も感情も特有の周波数があります。 昔から「性格は顔に出る」といいます。 確かに、きつい性格の人はどことなく顔つきがきつく、柔らかい性格の人はほんわかとした 雰囲気をかもし出しているものですが、これは一体どうしてなのでしょうか? それは普段使っている「コトバ」が大きく関係をしています。 顔つきがきつい人というのは、どことなく言葉遣いもきついですし、中には汚い言葉を使う人 もいます。 美しさを気にするなら、本来は身体の内側から整えることを気にするべきなのですが、外見 ばかり気にしてしまうのは一体どうしてなのでしょうか。 施術をする者としても、このことについて知っておく必要があります。 1 使うコトバ次第で変わっていく どうしてコトバが身体に影響を与えるのか、これを考える上でぜひ心に留めておきたいのが、 「言霊」の存在です。 きれいな言葉、汚い言葉どちらを使っても、私達の心や身体は影響を受けます。 「波動療法」という言葉を聞いたことはありますか? 江本勝さんの著書、「水は答えを知っている」というとても有名な本があります。 江本さんは著書の中で、きれいな言葉をかけた水と汚い言葉をかけた水を何日か置き、そ の後に水の結晶を撮影するという実験について公開されていました。 すると、きれいな言葉をかけた水の結晶はすごくきれいな形をしていたのに対し、汚い言葉 をかけた水の結晶はドロドロに結晶が崩れていたのです。 言葉をかけただけで結晶の状態が変わるものなのか?という疑問が湧くかも知れません。 しかし、私達はきれいな言葉を口にする時は無意識のうちに清々しい気持ちになり、汚い言 葉を口にする時は無意識のうちによどんだ気持ちになっているものです。 その気持ちが「何だかおかしな状態」として表れることは、決して不思議なことではないのか も知れません。 –2– ・波動療養 ヨーロッパでは、「水は情報を記憶する」という考え方が治療に活用されており、これを「波 動療法」と呼びます。 まず機械を使って身体の状態や感情、エネルギーを測定します。 測定した数値を正常に戻して状態を整えるのですが、その時に被験者には水を飲むように 指示します。 身体の周波数に狂いが生じていると判断した場合、誤差をチューニングする方法として、正 常値情報を転写した水を被験者に飲んでもらうのです。 民族や男女、年齢に関係なく、健康な周波数は体の部位別に存在しています。 骨や筋肉、内蔵はもちろんのこと、チャクラやクリスタルといった「物」にも周波数があるの です。 女性の大敵であるセルライトにも周波数があり、それを整えることで健康な状態を目指した りもするのです。 まだ、マユツバ・・・といった気持ちですか? では、こちらの道具でご説明します。 –3– 先の楽器は、音のチューニングを行う「音叉」ですね。 片方の音叉を叩いて音を鳴らすと、もう一方の音叉もひとりでに鳴り出す、という現象を聞 いたことはありませんか? 音の振動が空気中を伝わって他方の音叉に伝わった結果、手を触れていないのに鳴る、と いう現象として表れるのです。 体の波長も同じように共鳴するということが、はるか 16 世紀の昔にイタリアで解明されてい ます。 20 世紀に至って、音叉と身体が共鳴する仕組みを活かした「チューニングフォークセラピー」 が確立しました。 体の各部位にはそれぞれ別個の振動があり、その振動と同じ波を持つ音叉を使って歪み を徐々に治していくものです。 チューニングフォークセラピーは海外で行われていることが多いのですが、日本における浸 透度は「これから」といったところでしょう。 「ドレミ」の音階は 8 個、シャープやフラットも合わせると 12 個しかありませんが、音叉は緻 密な音階を表しますので、その種類は数十にも上ります。 この豊富な音域を活かして、胸骨が共鳴する周波数を持つ音叉を使って調子を整えたり、 脳が共鳴する周波数を持つ音叉で整えたりすることができるのです。 –4– ・ホメオパシー&・フラワーエッセンス いずれも波動療法として知られるホメオパシーとフラワーエッセンス。 ホメオパシーは砂糖粒に情報を転写した上で、それぞれの症状に応じたものをホメオパス の人が処方してくれます。 ホメオパスの人の力量による部分が大きく、ドンピシャなものを飲むことができれば症状が 改善していきます。 何百とある砂糖粒の中からその人に合ったものを選ぶので、非常に大変な作業であること がわかりますね。 フラワーエッセンスも同じような考え方に基づく療法になります。 –5– 私達は言葉の力を受けて生まれ出た 私達の身体の組織は、思考や使う言葉から簡単に影響を受けてしまいます。 周波数の考え方からもわかりますし、お母さんのお腹の中で受精卵から胞胚に変化する経 緯を見てもよくわかります。 人間は受精卵の状態から徐々に進化して人間になっていくわけですが、 ・外胚葉 ・中胚葉 ・内胚葉 という 3 つの成長段階を必ず経て「人間」として完成されていきます。 〔外胚葉〕 皮膚(表皮)や男性の尿道末端部の上皮、毛髪、爪、皮膚線、感覚器などその他の組織の 元になります。 また、これらの器官ができる過程で、外胚葉の一部は「脳や脊髄の中枢神経」になります。 人間が出来上がっていく過程上、皮膚・脳・脊髄などの中枢神経は同じ材料から発生して いるということから考えても、連動して影響を受けやすいということがわかりますね。 〔中胚葉〕 体腔、及び中皮、筋肉、骨格、皮膚真皮、結合組織、心臓、血管、血液、リンパ管や脾臓、 腎臓、尿管、性腺などの組織になります。 〔内胚葉〕 主に内臓器官として完成されていきます。 –6– このように、人間の発達を胎児時点から見てみると、皮膚−脳−脊髄という重要器官は密 接に繋がっていることがわかります。 例えばストレスによる影響一つとっても、肌荒れ−疲れ−めまいなど連結した症状が現れ やすいですよね。 これは、人間の主要器官が同じ組織から出来上がっているためであるとも考えられます。 さて、遺伝子検査をすると、私達の体質は以下の 3 つにわけることができます。 〔外胚葉型〕 華奢な体型で、骨粗鬆症や関節痛、むくみや冷え性などになりやすいです。 〔中胚葉型〕 ガッチリ体型で、心筋梗塞や脳卒中になりやすいです。 〔内胚葉型〕 太りやすい体型で、高脂血症や糖尿病などの肥満に伴う成人病になりやすいです。 遺伝子ダイエットという書籍が流行りましたが、検査をしてみるのもいいかもしれませんね。 人間の体はまだまだ神秘に満ちていると言われ、科学だけでは決して解明しきれていない のが実際です。 このため、感覚的な事柄も含めてトータル的に心身状態を捉え、いかに波の少ない状態に チューニングしていくか、セラピスト自身が常に平穏な心と目を持っておくことが必要なので す。 –7– 動画を観てこたえよう!セルフチェック道場 1.2 つの音叉を用意した時、片方を鳴らすともう一方の音叉も自然に鳴り出す仕組みにつ いて説明しなさい。 2.具体的な施術方法とは無関係であるように思える「チューニング」という視点について、 あなたが思うことを整理しよう。 3.人間が胎内で受精卵から成長する時、( を経る。 )( 4.外胚葉は、皮膚だけではなく脳や脊髄などの( つの器官は非常に連動した影響を受けやすい。 5.遺伝子検査を行うと、人間の体質は( ことができる。 その他メモ欄 –8– )( )( )という 3 つの段階 )のもとにもなるため、これら 3 )( )という 3 つに分ける
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