平成27年度普通交付税等について(PDF:598KB)

資料1
平成27年度
1
普通交付税の算定方法の改正について
「まち・ひと・しごと創生事業費」(H27 地方財政計画:1兆円)
の創設に伴う算定
地方財政計画に計上することとしている「まち・ひと・しごと創生事業費」
(1兆円)に対応し、既存の「地域の元気創造事業費」(4,000億円、う
ち100億円は特別交付税)に加えて、新たな費目「人口減少等特別対策事業
費(仮称)」(6,000億円)を設けることとしていること。「人口減少等特
別対策事業費(仮称)」の算定に当たっては、人口を基本とした上で、まち・
ひと・しごと創生の「取組の必要度」及び「取組の成果」を反映することとし
ている。
(「地域の元気創造事業費」算定額)
行革努力分
地域経済活性化分
計
道府県分
750億円程度
225億円程度
975億円程度
市町村分
2,250億円程度
675億円程度
2,925億円程度
※この他、特別交付税により 100 億円程度を配分することとしている。
(「人口減少等特別対策事業費(仮称)」算定額)
取組の必要度
道府県分
市町村分
2
1,670億円程度
3,330億円程度
取組の成果
330億円程度
670億円程度
計
2,000億円程度
4,000億円程度
「地域経済基盤強化・雇用等対策費」(H27 年度地方財政計画:8,450 億円)
に対応した算定
地方財政計画の歳出における特別枠「地域経済基盤強化・雇用等対策費」に
対応し、臨時費目「地域経済・雇用対策費」により、4,400億円程度(道
府県分1,925億円程度、市町村分2,475億円程度)、既存費目の単位
費用への算入により4,050億円程度(道府県分2,045億円程度、市町
村分2,005億円程度)を算定することとしている。
3
市町村合併による行政区域の広域化を反映した算定
平成の合併により、市町村の面積が拡大する等市町村の姿が大きく変化した
ことを踏まえ、平成26年度に引き続き支所の財政需要について加算するほか、
消防費及び清掃費について、標準団体の面積の見直しに伴う単位費用の見直し
や人口密度等による需要の割増しを行うとともに、これらに係る離島の増嵩経
費の見直しを行うこととし、平成27年度以降3年間かけて段階的に交付税の
算定に反映することとしている。また、平成28年度以降も、標準団体の面積
の見直しを踏まえた単位費用の充実や人口密度による補正の新設・拡充等を行
うこととしている。
資料2
平成27年度普通交付税額の推計について
平成27年度
普通交付税額の推計について
A1
個別算定経費
(地域経済・雇用対策費、地域の元気創造事業費、人口減少等特別対策事業費及び公債費・事
業費補正を除く)
○
○推計参考伸率
(前年度算定比) 道府県分+0.0% 市町村分+0.5%
+
A2
包括算定経費
○推計参考伸率 (前年度算定比)
道府県分+1.5% 市町村分+0.0%
+
地域経済・雇用対策費
地域経済
雇用対策費
○当該団体で推計
A3
+
地域の元気創造事業費
○当該団体で推計
別添資料3を参照
+
人口減少等特別対策事業費(仮称)
○当該団体で推計
別添資料4を参照
+
公 債 費 ・事 業 費 補 正
○当該団体で推計
A4
臨時財政対策債発行可能額
○当該団体で推計
別添資料7を参照
基準財政収入額
A5
○当該団体で推計
=
普
通
交
付
税
額
A 1
個別算定経費の留意点
前年度算定時の個別算定経費から地域経済・雇用対
前年度算定時
策費、地域の元気創造事業費及び公債費・事業費補正を
除いた経費を基礎として推計参考伸率を勘案すること。
※ 推計参考伸率は、前年度の交付団体の全国総額を
基礎として伸率を算出したものであるので 団体の規模
基礎として伸率を算出したものであるので、団体の規模
(人口・面積
(人口・
面積)・態容等
)・態容等により
により異なる点に留意
異なる点に留意し、勘案
し、勘案す
ること。
A 1
a~e
留 意 事 項
a 測定単位の変動による増減
a.測定単位の変動による増減
《教職員数、児童・生徒数等の毎年の更新 》
b.密度補正等の基礎数値の変動による増減
《生活保護扶助者数、介護サービス受給者数等の変動》
c.私学助成から施設型給付への移行による
影響
d.子ども・子育て支援新制度に係る負担割
合の変更による影響
e.その他
そ 他
《補正係数の見直し等による増減》
A1-a~b
A1-
a~b
a.測定単位の変動による増減
《教職員数、児童・生徒数等の毎年の更新》
○教職員数等の更新(毎年)
・教職員数(5月1日現在標準法定数見込み)
・児童、生徒数(5月1日現在見込み)
b.密度補正等の基礎数値の変動による増減
《生活保護扶助者数、介護サービス受給者数等の変動》
○三位一体の改革により創設された補正は、平成26年度
と同様に適用
・義務教育費国庫負担金
義務教育費国庫負担金
・都道府県調整交付金
都道府県調整交付金
・公立保育所運営費
・公営住宅家賃対策等補助 等
A1-c~d
A1
-c~d
留 意 事 項
c.私学助成から施設型給付への移行によ
る影響
新制度に移行した私立幼稚園は従来の私学助成から施
設型給付に移行することに伴い、道府県においては需要額
の減、市町村においては需要額の増となることに留意。
(各団体ごとに、新制度に移行する幼稚園数を勘案して需
要額を見込むこと。)
d.子ども・子育て支援新制度に係る負担
割
割合の変更による影響
変更
影
指定都市・中核市及びこれらが所在する道府県にあっては、子
ども・子育て支援新制度の施行に伴い、私立保育所の運営費等に
係る指定都市・中核市と道府県の間の負担割合が変更されること
から、推計参考伸率を用いて推計した個別算定経費の額から、さ
らに、指定都市・中核市においては需要額の減、道府県において
は需要額の増となることに留意。
(各団体ごとに 負担割合の変更による影響を試算し 推
(各団体ごとに、負担割合の変更による影響を試算し、推
計参考伸率を用いて推計した個別算定経費から当該影響
額を増減させること。)
A1-e
A1
-e
e.その他
《補正係数の見直し等による増減》
①
補正の新設・廃止等
・普通態容補正(地域手当)及び寒冷補正(給与差)の級
地区分の変更
(給与の総合的見直し等に伴う変更)
・河川費における密度補正の創設
河川費における密度補正の創設
(土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定
に要する経費について、基礎調査実施箇所に応じて措
置)
②
その他
最近の決算の状況等を踏まえ、普通態容補正の個別係
数等の補正係数を見直すことがあること。
A 2
包括算定経費の留意点
前年度算定時の包括算定経費を基礎として推計参考伸
前年度算定時
率を勘案すること。
※ 推計参考伸率は、前年度の交付団体の全国総額を基
礎として伸率を算出したものであるので、団体の規模(人
団体の規模(人
口・面積)により異なる点
口・面積
)により異なる点に留意
に留意し、勘案
し、勘案すること。
A 3
地域経済・雇用対策費 の 留 意 点
前年度と同様の指標により、4,400億円程度(道府県分
1,925億円程度、市町村分2,475億円程度)を算定する
予定。
A 4
公 債 費 ・事 業 費 補 正 の 留 意 点
① 新規に発行したもの、据置期間が終了して元利償還金
が大きく増額するものに留意。
・臨時財政対策債 ・財源対策債 ・合併特例債
等
② 償還が終了するものについて漏れなく反映し、過大に
見積もらないこと。
・地域総合整備事業債 ・辺地、過疎対策事業債 ・地方税減収補塡債
・臨時財政特例債 ・臨時地方道整備事業債
等
市町村にあっては特に下記の起債が、平成26年度で償還が終了又は平
成27年度に償還額が大幅に減になることに留意。
減税補塡債(H7,H8債)【当該起債年度において指定都市以外の市町村】
臨時経済対策事業債(H11債)【全市町村共通】
地域総合整備事業債(H11債)【全市町村共通】
A 5
基準財政収入額
①法人関係税及び利子割(交付金)
26年度調定見込額(10月照会)× 乗率×0.75 + 精算見込額
○法人税割の乗率
道府県0.86 、市町村0.94
○法人事業税の乗率
道府県1.26(所得・収入金課税分)、1.14(外形標準課税分)
○利子割の乗率
道府県1.09
○利子割交付金の乗率 市町村1.03
※法人関係税の調定見込額は、現事業年度分のみ対象
②地方消費税(交付金)地方消費税率の引上げによる増収分は100%算入
<道府県>前年度の基準財政収入額×1.79
<市町村>前年度の基準財政収入額×1.52
※上記乗率は、100%算入反映後の乗率
③その他の税目
前年度の各税目毎の基準財政収入額 × 地財計画の増減率
※1 基準財政収入額の推計に際しては、別添資料6「基準財政収入額の推計に係る留意事項」を参照
※2 基準財政収入額の算定においては、各団体の当該年度の予算額ではなく前年度収入実績を基礎として算定。
+
税 源 移 譲 相 当 額(個人住民税) 100%算入
○当該団体で推計
+
地 方 法 人 特 別 譲 与 税<道府県>
×0.75
26年度譲与見込額 × 乗率×0.75 + 精算見込額
○乗率 0.92
(総額21,234億円)
+
地 方 特 例 交 付 金
○当該団体で推計
×0.75
(住宅借入金等特別税額控除減収補塡分 総額1,189億円)
+
東日本大震災に係る特例加算額(減収見込額)×0.75
○当該団体で推計
(総額564億円)
=
27年度基準財政収入額推計値
資料3
地域の元気創造事業費の算定方法(案)
算式
単位費用 × 測定単位(人口) × 段階補正 × (経常態容補正Ⅰ+ 経常態容補正Ⅱ)
単位費用・・・道府県分950円、市町村分:2,530円
段階補正・・・地域経済・雇用対策費の段階補正をベースに設定
経常態容補正Ⅰ(行革努力分)
経常態容補正Ⅰ=(0.3A + 0.2B + 0.1C + 0.1D + 0.1E + 0.1F + 0.1)×α
A:職員数削減率 / 全国平均削減率
B:ラスパイレス指数(前年度)による係数(指数に応じて増減)
C:ラスパイレス指数(直近5か年平均)による係数(指数が100を下回る程度に応じて割増し)
D:人件費削減率 / 全国平均削減率
E:人件費を除く経常的経費削減率 / 全国平均削減率
F:地方債残高削減率 / 全国平均削減率
α:算定額を道府県分:750億円程度、市町村分:2,250億円程度とするための率
経常態容補
経常態容補正Ⅱ(地域経済活性化分)
地域経済活性 分
経常態容補正Ⅱ
=(0.15G + 0.15H + 0.15 I + 0.1125J + 0.1125K + 0.1125L + 0.1125M + 0.05N + 0.05O)×β
G:第一次産業産出額(道府県分)、農業産出額(市町村分)
H:製造品出荷額
I:小売業年間商品販売額
J:若年者就業率
各団体の伸び率と全国の
K:女性就業率
伸び率との差に応じて
L:従業者数
割増し。
M:事業所数
N:延べ宿泊者数(道府県分)、転入超過率(市町村分)
O:一人当たり県民所得(道府県分)、一人当たり地方税収(市町村分)
β:算定額を道府県分:225億円程度、市町村分:675億円程度とするための率
指標の取り方について
・経常態容補正Ⅰ(ラスパイレス指数を除く)については、5か年平均の削減率を用いる。
・経常態容補正Ⅱについて、毎年度公表される統計を用いる指標は、3か年平均の伸び率を用いる。
毎年度公表されない統計を用いる指標は、直近の伸び率を用いる。
指
標
H27算定における指標の取り方
職員数削減率
H5~9→H22~26
経常態容
ラスパイレス指数(前年度、直近5か年平均)
補正Ⅰ
人件費削減率、人件費を除く経常的経費削減率
H7~11→H21~25
(行革努力分)
地方債残高削減率
H12~16→H21~25
第一次産業産出額(道府県)、製造品出荷額、
H22~24→H23~25
一人当たり地方税収(市町村)
農業産出額(市町村)・若年者就業率・女性就業率
H17→H22
経常態容
小売業年間商品販売額
H19→H24
補正Ⅱ
従業者数・事業所数
H21→H24
(地域経済活性化分)
延べ宿泊者数(道府県)
H23~24→H24~25
転入超過率(市町村)
H22~24→H24~26
一人当たり県民所得(道府県)
H20~22→H21~23
※係数の設定方法等については、精査中であり、算定時には変更があり得ることに留意。
資料4
人口減少等特別対策事業費(仮称)について
算式
単位費用 × 測定単位(人口) × 段階補正 × (経常態容補正Ⅰ+経常態容補正Ⅱ)
単位費用・・・道府県分1,700円、市町村分:3,400円
段階補正・・・地域振興費及び社会福祉費を参考にしつつ、本事業に対応する財政需要に応じて新たに設定
(注)合併関係市町村の段階補正係数についても、新市町村の段階補正係数と同じ係数を用いる
経常態容補正Ⅰ(取組の必要度分)
経常態容補正Ⅰ
=(0.4A
(
+ 0.075B + 0.075C + 0.075D + 0.075E + 0.075F + 0.075G + 0.075H + 0.075I)×α
)
A:人口増減率 / 全国平均(*1)
B:全国平均 / 転入者人口比率
C:転出者人口比率 / 全国平均
D:全国平均 / 年少者人口比率
E:自然増減率 / 全国平均(*1)
F:全国平均 / 若年者就業率
G:全国平均
全
均 / 女性就業率
H:1 / 有効求人倍率(*2)
I:全国平均 / 一人当たり各産業の売上高(*3)
α:算定額を道府県分:1,670億円程度、市町村分:3,330億円程度とするための率
(*1)全国平均は負数
(*2)市町村の値については、一律、都道府県の値を用いる
(*3)第一次産業産出額(道府県分)、農業産出額(市町村分)、製造品出荷額、小売業年間商品販売額、卸売業年間商品販売額の合計
経常態容補正Ⅱ(取組の成果分)
経常態容補正Ⅱ=(0.4J + 0.1K + 0.1L + 0.1M + 0.1N + 0.1O + 0.1P)×β
J:人口増減率
K:転入者人口比率
L:転出者人口比率
M:年少者人口比率
各団体の伸び率と全国の伸び率
N 自然増減率
N:自然増減率
との差に応じて割増し
O:若年者就業率
P:女性就業率
β:算定額を道府県分:330億円程度、市町村分:670億円程度とするための率
指標の取り方について
・経常態容補正Ⅰについては、直近の値、経常態容補正Ⅱについては、過去からの伸び率を用いる。
・経常態容補正Ⅰについては
直近の値 経常態容補正Ⅱについては 過去からの伸び率を用いる
なお、毎年度公表される統計を用いる指標は3か年平均(毎月公表される有効求人倍率は直近の6
か月平均)を用いる。
H27算定における指標の取り方
指
標
経常態容補正Ⅰ
経常態容補正Ⅱ
(取組の必要度分)
人口増減率、年少者人口比率、自然増減率
転入者人口比率、転出者人口比率
若年者就業率、女性就業率
有効求人倍率
一人当たり各産業の売上高
H24~26
H22
H26.11~H27.4
各産業の直近の値(*)
(取組の成果分)
H14~16→H24~26
H18~20→H24~26
H12→H22
(*)第一次産業産出額(道府県分)及び製造品出荷額についてはH23~H25、農業産出額(市町村分)についてはH22、
小売業年間商品販売額及び卸売業年間商品販売額についてはH24の値を用いる
※係数の設定方法等については、精査中であり、算定時には変更があり得ることに留意。
資料5
市町村の姿の変化に対応した交付税算定について(案)
基本的な考え方
平成の合併により、市町村の面積が拡大する等市町村の姿が大きく
変化。このため、合併後の市町村の実情を把握した上で、合併時点では
想定されていなかった財政需要を交付税算定に反映。
 以下の項目について、平成26年度以降5年程度の期間で見
直しを行う。
①支所に要する経費の算定
②
②人口密度等による需要の割増し
③標準団体の面積を見直し単位費用に反映
 具体的な見直し内容は下記のとおり
年度
費目
H26~
H28
地域振興費
・支所に要する経費を加算
消防費
・標準団体の出張所数等を見直し
・旧市町村単位の消防署・出張所に
要する経費を加算
・人口密度による補正を充実
H27~
H29
H28
以降
見直し内容
清掃費
・標準団体の経費を見直し
・人口密度による補正を新設
地域振興費
・離島、属島の増嵩経費を反映(消防、
保健衛生費
小中学校費
徴税費等
上記以外の
費目
影響額(合併団体)
3,463億円
1,000億円程度
(詳細別紙)
清掃分)
・標準団体の経費を見直し
・下記の経費について、人口密度に
よる補正を新設・充実
700億円程度
(例)検診等に要する経費、給食センター、
徴税に要する経費、公民館等
標準団体の面積の見直しを踏まえ
・標準団体の面積の見直しを踏まえ
て単位費用を充実等
合
計
1,500億円程度
6,700億円程度
平成27年度から見直しを行う項目(案)
消防費(合併団体への影響額:860億円程度)
消防費(合併団体
の影響額:860億円程度)
• 標準団体の面積の見直し(160k㎡→210k㎡)に伴い、標準団体におけ
る出張所数を見直し(2箇所→3箇所)。これに伴う人件費等の増を単
位費用に反映
• 旧市町村における常備消防機能(消防署所)の維持に係る経費を反映
(1)旧市町村(人口8,000人規模)における標準的な消防署所の経費を設定(消防
吏員の人件費及び消防車・救急車等の物件費を算入)
(2)旧市町村の消防署所に要する経費について下記により算定
①次の算式により旧市町村(本庁が所在する旧市町村を除く)ごとに算定
標準的な消防署所の経費
× 所管区域人口の多寡による補正 - α
※ α : 合併団体の一本算定の需要額に算入されている額との調整を行うもの
※人口8,000人規模の旧市町村の場合、上記による加算額は平均5,000万円程度
(合併後の団体の規模により変動)
②旧市町村ごとに算定した①の需要額を合算し、合併団体の一本算定に加算
②旧市町村ごとに算定した①の需要額を合算し
合併団体の 本算定に加算
(合併算定替の需要額には加算しない)
• 消防団に要する経費等について、人口密度に応じた補正を充実
(対象団体を200人/k㎡ 未満の団体→450人/k㎡未満の団体に拡充等)
清掃費(合併団体への影響額: 160億円程度)
•
•
標準団体の面積の見直し(160k㎡→210k㎡)に併せて、ごみ収集・運
搬に要する経費を見直し、単位費用に反映
人口密度が低い団体においては ごみ収集・運搬に要する経費が増
人口密度が低い団体においては、ごみ収集・運搬に要する経費が増
加する実情を踏まえ、人口密度に応じた補正を新設
離島の対応(合併団体への影響額: 20億円程度)
•
離島 ある
離島であることにより増加する経費のうち、消防費・清掃費に係るもの
り増加する経費 うち、消防費 清掃費 係るも
について、隔遠地補正・属島補正を充実し、離島の団体の需要額を割
増し
 上記について、平成27年度以降3年間かけて段階的に交付税の算定に
反映
資料6
基準財政収入額の推計に係る留意事項について
1
基準財政収入額の見積りに当たっては、前年度(平成 26 年度)の実績値を基礎数値として
用いるものが多いことに加え、法人関係税等の精算額が加算されることから、団体ごとの増
減は必ずしも一律ではないことに留意すること。
2
個人住民税(所得割)の推計に当たっては、課税状況調における各団体の算出税額や納税
義務者数の増減等により、団体ごとの増減は必ずしも一律ではないことに留意すること。
3
地方消費税及び地方消費税交付金の推計に当たっては、清算基準の見直しが行われるこ
とに留意し、過小に見積もることのないようにすること。
なお、平成 27 年度に限り、当該年度の地方消費税交付金の交付見込額として総務大臣
が定める額を算定の基礎とする改正を行うこととしている。
4
東日本大震災に係る地方税法の改正等に伴う減収見込額については、その 75% が基準財
政収入額に加算されることから、各団体の所要額により見積もること。
5
上記のほか、現時点では、前年度の基準財政収入額(精算分を除く)に地財計画の増減率
等を乗じるなどの方法により全国(交付団体)の総額を見積もっている。
(1) 平成 26 年度調定見込額(平成 26 年 10 月 31 日付事務連絡)を基礎として見積もるもの
区
分
見 積 り 方 法
法人税割
26 年度「調定見込額(現事業年度分)」に、
道府県分にあっては、0.86 程度
市町村分にあっては、0.94 程度 を乗じて試算
法 人 関 係 税
法人事業税
26 年度「所得・収入金課税分に係る調定見込額(現事業年度分)」に、1.26 程度
26 年度「外形標準課税分に係る調定見込額(現事業年度分)」に、1.14 程度(注)
を乗じて試算
(注) 地方法人特別税の一部復元に伴う中間申告の特例(26 改正)の影響が外形標準課税分にも及ぶ
ことを加味したものである。(中間申告納付額:12 分の 6➝12 分の 7.5)
利子割 (交付金)
26 年度「調定見込額」に、
道府県分にあっては、1.09 程度
市町村分にあっては、1.03 程度 を乗じて試算
※上記乗率は、調定見込額から平均的な伸率を推計したものである。
(2) 平成 26 年度の基準財政収入額に地財計画の増減率を乗じて見積もるもの
区
分
配当割 (交付金)
株式等譲渡所得割 (交付金)
自動車取得税 (交付金)
軽油引取税 (交付金)
地方消費税 (交付金)
道 府 県 分
市 町 村 分
1.00 程度
3.06 程度
1.11 程度
1.00 程度
1.79 程度
1.00 程度
3.06 程度
1.18 程度
0.99 程度
1.52 程度
※地方消費税(交付金)に係る乗率は、平均的な伸率を推計したものである(清算基準の見直しにより、実際の伸率は団体ごとに一律ではない。)。
(3) 平成 26 年度の譲与見込額を基礎として見積もるもの
区
分
地方法人特別譲与税
見 積 り 方 法
26 年度「譲与見込額」に、0.92 程度 を乗じて試算
※上記乗率は、譲与見込額から平均的な伸率を推計したものである。
資料7
平成27年度の臨時財政対策債発行可能額について
1
都道府県と市町村の割合
平成26年度の発行可能額(都道府県:34,101 億円、市町村:21,851 億円)を
基礎とした上で、平成27年度における減少額(△10,702 億円)について、都道府
県と市町村の地方税の増収見込額等を、都道府県と市町村の割合に反映させること
としています。
2
臨時財政対策債発行可能額の算定方法
各団体の控除前財源不足額(基準財政需要額(臨時財政対策債発行可能額振替前)
と基準財政収入額の差額)を基礎として算定することとしています。
上記1及び2の整理により、平成27年度における都道府県及び市町村の臨時財
政対策債の発行可能額は、おおむね下表のとおりと見込まれます。
(単位:億円)
区
分
平成 27 年度
平成 26 年度
差引
伸び率
都 道 府 県
25,923
34,101
△8,178
△24.0%
市
村
19,327
21,851
△2,524
△11.6%
計
45,250
55,952
△10,702
△19.1%
合
町
※表示未満四捨五入しているため、区分ごとの数値と合計が一致しない。
3
算式
各地方公共団体の発行可能額については、以下の算式により算定することを検討し
ています。
なお、この場合、算定された臨時財政対策債発行可能額については、いずれも当該
団体の基準財政需要額から振り替えることとなります。
また、今年度から中核市・特例市にあっては、一般市・町村と異なる計算式を用い
ることとしています。
<算式>
発行可能額 = A×X×α
※ Xは右記により算定
X = B/(B+C)×D
A:控除前財源不足額(当該団体における基準財政需要額(臨時財政対策債発
行可能額振替前)と基準財政収入額の差額)
B:臨時財政対策債発行可能額の全国総額(都道府県・市町村別)
C:普通交付税の交付基準額の全国総額(都道府県・市町村別)
D:「基準財政収入額/基準財政需要額(臨時財政対策債発行可能額振替前)」
(H22~26 平均)を用いた補正係数
合併算定替適用市町村におけるDの算出に当たっては、合併関係市町村の
「基準財政収入額/基準財政需要額(臨時財政対策債発行可能額振替前)」
(H22~26 平均)を、合併市町村の権能(政令市、中核市・特例市、その
他の市町村)に対応した算式に適用
α:総額に合わせ付けるための率
(参考)Xのイメージ(現時点の試算値であり、算定時に変動)
都道府県(例)
基準財政収入額
基準財政需要額
(臨財債発行可能額振替前)
0.70
0.60
0.50
0.50 未満
市町村(例)
X
0.75 程度
0.50 程度
0.40 程度
0.40 程度未満
基準財政収入額
基準財政需要額
(臨財債発行可能額振替前)
X
(政令市) (中核市・特例市) (その他の市町村)
1.00
0.85 程度以上 0.85 程度以上
0.85 程度以上
0.90
0.85 程度
0.85~0.70 程度
0.80~0.65 程度
0.70
0.60 程度
0.60~0.45 程度
0.50~0.40 程度
0.60
0.50 程度
0.45 程度
0.40 程度
0.60 未満 0.50 程度未満 0.45 程度未満
0.40 程度未満