京都大学医学部附属病院 一次サンプル採取マニュアル PM共通0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6433 その他の検体検査 / 遺伝子関連検査 免疫グロブリンH鎖JH DNA再構成解析 [SB][血液] immunoglobulin heavy chain JH, DNA rearrangement analysis 基本情報 JLAC10 分析物 8C703 免疫グロブリンH鎖JH 識別 9931 DNA再構成解析 材料 測定法 第2章 特掲診療料 第3部 検査 第1款 検体検査実施料 血液学的検査 D006-6 免疫関連遺伝子再構成 診療報酬 第1節 検体検査料 2500点 検査オーダー・検体採取 患者同意に関する要求事項 検査結果に影響を 与える臨床情報 検体 ⇒ 検査項目分類 ⇒ その他の検体検査 ⇒ DNA再構成解析 ⇒ IgH鎖JH[SB] 検体 ⇒ 検体検査 ⇒ 外注検査(一般) ⇒ 外注(遺伝子) ⇒ IgH鎖JH[SB] オーダー ボタン 検査予約 至急オーダー 不可 オーダーについて 患者の検査前準備 サンプル採取のタイミング 記号 添加物(キャップ色等) P EDTA-2Na(薄紫) 検体ラベル(単項目オーダー時) ホンバン テスト 採取材料 血液 採取量 7mL 測定材料 →血液 注 800 外 N60 氷 Ig-H-JH [SB] 採血管について 検体採取について 09.03 血液 ホルマリン固定組織不可 @ 外注1 検体搬送について P 検体保存について **-****-61002* 7ml **-***-*** 再検査・追加検査の対応可能日数 DNAにて6ヶ月保管 検査結果報告 測定機器 測定方法 検査所要日数 検査部門 電気泳動槽(Horizon 11.14) サザンブロットハイブリダイゼーション(SB) 11~14日 外部委託(SRL) 5433 1/2 京都大学医学部附属病院 一次サンプル採取マニュアル PM共通0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6433 その他の検体検査 / 遺伝子関連検査 免疫グロブリンH鎖JH DNA再構成解析 [SB][血液] immunoglobulin heavy chain JH, DNA rearrangement analysis 基準値 期間 JLAC10 現行 項目 免疫グロブリンH鎖JH再構成 基準値設定材料 血液 男性 遺伝子再構成を認めず 女性 遺伝子再構成を認めず 単位 電話連絡対応 臨床情報 臨床的意義 血液幹細胞のうちB細胞系は,免疫グロブリン遺伝子の再構成を繰り返し,分化・成熟して免疫グロブリンを産生する.免疫グロブリンは,2本のH鎖 と2本のL鎖がS・S結合した構造をしている.H鎖は可変領域(V領域)と定常領域(C領域)から成り,第14染色体長腕(14q32.3)に座位している.V領域 はVH(vAriAble),DH(diversity),JH(joining)の3つの遺伝子群から成り,抗原特異性はV-D-Jの組み合わせにより決定される.L鎖はkAppA(κ)と lAmbdA(λ)があり,各々V領域(Vκ,JκとVλ,Jλ)でV-J連結をする.Κ鎖は第2染色体短腕(2p12)に,λ鎖は第22染色体長腕(22q11.2)に座位し ている.免疫グロブリン遺伝子の再構成にはhierArchy(ハイアラキー:順序)が存在し,すなわちH鎖におけるD-J連結ついでV-DJ連結が起こり,続い てL鎖のκついでλへと再構成が進む.このため免疫グロブリン遺伝子の再構成のパターンを調べることにより,B細胞の分化過程の一部を知ること ができる.またリンパ球表面マーカーなどの表現型による分類が困難な場合に有用な検査である. 異常値を示す病態・疾患 リンパ性白血病,悪性リンパ腫 参考文献 エスアールエル Web Page「検査項目レファレンス」 村上龍文他:日本臨床47-増-113~123 1989 岡部實裕他:日本臨床47-増-485~491 1989 最終更新 2/2 4th Jun. 2014
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