SP貨物の現状と展望

東京税関
国際物流懇談会
発表資料
SP貨物の現状と展望
平成26年3月6日
ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
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目次
1.イントロダクション
2.国際小口貨物事業のコンセプト
3.迅速なサービスのしくみ
4.今後の展望
①目指す方向性
②羽田クロノゲート・沖縄ハブの機能活用
③輸出型BtoCの本格的な展開
5.現状の課題と要望
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1.イントロダクション
日本のマーケット トレンドは、
欧米からの輸入基調 ⇒ アジア市場への輸出モードへ
【変化する環境】
(1)
日本の人口減
(少子高齢化)
(2)
円安基調
(アジア通貨の高騰)
(3)
アジア域内通販
のシェアが変化
(4)
スマホ、タブレット
などの普及率拡大
外部
海外へと
販路拡大
価格競争力
がついた
アジア市場の需要が増加
特に中国での通販ニーズは急拡大
内部
羽田クロノゲート、厚木ゲートウエイ、
アライアンスネットワーク構築
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2.国際小口貨物事業コンセプト
世界の人々が、国境を意識せず、 欲しいもの を 自由 に買える
国際通販のプラットフォームを構築する。
海外通販事業者
ニーズへの対応
BtoCビジネスプラットホーム
IT
日本市場へ進出する際に
障壁となりそうな要因に対する
ソリューションを提供。
売上をアップし、確実に代金を
回収する仕組みを提供。
購入者が簡単、安心、納得
して買える仕組みを提供。
2011年
購入者へ安心、便利な
決済方法を提供。
真贋、鑑定サービス
2012年
輸入可否お問合わせサービス
2012年
購入できない商品を、購入
前 に知る事で安心して
購入可能な仕組みを提供。
LT
輸送手段や機能の選択肢を
増やす事により、取扱商材や
販売機会の向上に寄与。
返品対応業務等の代行。
2012年
機能名
国際宅急便コレクト
CT
確実に販売可能な商品だけを
販売する仕組みを提供。
機能名
メール通知サービス
FT
購入者
ニーズへの対応
機能名
機能名
大きな国際宅急便
名寄せ(発マージサービス)
グローバルダイレクト
越境ECあんしんパック
2011年
2008年
2010年
2012年
一般の宅急便で扱える商品
以外の購入機会が得られる
ヤマトのインフラを活用した
高品質で適正料金の輸送
サービスを提供。
* 欧米からの輸入が圧倒的に多い
* アジアからの輸入は香港・韓国発が増加傾向 (2013年度実績)
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3.迅速なサービスのしくみ
仕向国の輸入規制に該当するか否かを商品購入前にスクリーニングし、
輸入通関で止まらないスピーディーなサービスを提供する。
日本
海外
日本
YGL通関
越境オークション事業者
購入者
②YGL通関DBへ
アクセス
確認ボタン
通関DB
③通関DBから
自動回答
⑥商品問合せ
YGL通関士
①注文サイト上で商品購入前に
確認ボタンを押す
顧客商品
注文サイト
④輸送・通関NGの場合、
キーワード(NG理由)表示、
問合せフォームへの誘導
問合せ
フォーム
⑤商品問合せ
⑧NG回答の場合
⑦商品ページを元に
商品を確認後、回答
⑧ OK回答の場合
※真贋、鑑定サービス
購入断念
購入
なお、CtoC貨物に関しては、全て発地国で内容点検を実施しています。
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4.今後の展望
①目指す方向性
アジア域内⇔域外をシームレスに繋ぐ宅急便ネットワークを構築し、
欲しいときに欲しいものが手に入る豊かな社会の実現を図る。
欧州
アジア
米州
羽田クロノゲート
域内
クロスボーダー
沖縄ハブ
多頻度小口混載輸送の
品質をコアコンピタンス
とした事業展開を図る。
宅急便ネットワークの活用
対象市場と攻略モデル
【生産財調達市場】
【納品市場】
【通販市場】
多頻度小口調達支援・納品モデル
高付加価値陸上幹線輸送モデル
通販事業者収益拡大支援モデル
調達支援
納品物流
幹線輸送
国際保冷
国際通販
付加価値型ロジ
◆ 羽田クロノゲート・沖縄ハブの有効活用により、アジア圏翌日配達を実現する。
◆ 輸出型BtoCサービスの本格的な展開を図る。
(水平展開)アジア宅急便ネットワークを活用し、多国間物流を展開する。
(※ アジア域内、欧米発-アジア、アジア発-欧米 などマルチカントリーな物流を取込む)
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4.今後の展望
②羽田クロノゲート・沖縄ハブの機能活用
海外と日本をシームレスにつなぐ最適物流
羽田クロノゲート⇒国際空港・港に近接した地の利と、グループ機能へのスムーズに結節する。
海外ヤマト現法
エンドユーザー様
グループ機能
保税
スピード通関
・オートメーション化された通関体制
・2013年国際小口貨物取扱業者で
は国内初のAEO認定
通関
ローカライズ
ローカライズ作業
・輸入食品を日本で販売する際に必要
な、日本語表示ラベルの貼付代行
・日本語取扱説明書封入
・納品前の輸送ダメージ確認
国内外マージ
宅急便ベース直結
・輸入品と国内調達品の詰め合わせ
・異なる輸入先の商品をマージ・一括
納品
・スパイラルコンベヤにより1Fの宅急
便ベースへ自動で送り込み
・貨物エレベーターによりスムーズに
館内グループ機能へ結節。
・マイナス20℃∼プラス5℃の温度管理
・保冷の保税蔵置場を完備
・保冷のままクール宅急便へ引き渡し
常温・保冷 いずれの温度帯でも対応可能
リードタイム削減
コスト削減
品質保持
沖縄ハブ⇒アジア圏翌日配達の拠点
那覇空港を中継拠点(ハブ)とし、
24時間通関や保税倉庫などの機能を活用した
「アジア圏ドア・ツー・ドア一貫輸送プラットフォーム」
アジア向け国際宅急便の最短翌日配達
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4.今後の展望
③輸出型BtoCの本格的な展開
中国にフォーカスした直送モデルを確立し通販物流を取込む
ヤマトに強みが出せる要因
中国の通販需要の増加が著しい。
①東アジアで通販市場が拡大
②アジア宅急便ネットワークや羽田・厚木・沖縄などの機能拡大
③アライアンスネットワークの拡大
③輸出型BtoCの本格的な展開
1370万個
332億円
594万個 日本発中国向けE
コマース市場規模
(2020年)
144億円
現状の日本発アジア向けサービスを発
(2012年)
展させ、N対Nの通販市場へと参入する。
ヤマトの強みが出せる環境が整ってきた。
集荷(N日)
輸出通関(N+1日)
日本
YGL
通販事業者
出荷データ作成
出荷準備
中国
注文
通販サイト
羽田クロノゲート
宅急便等
輸出通関・航空搭載
配送(N+3日∼)
輸入通関(N+2日)
中国
代理店
輸入通関
国内発送
中国全域
個人購入者
お届け
自宅で受取
りラクラク!
日本発中国向けサービスを発展させ、アジアの他地域向けの通販市場へと参入する。
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5.現状の課題と要望
①羽田での海上通関
(課題)
航空貨物
海上貨物
現在、羽田では航空貨物のみの取扱いになっている。
(要望)
航空貨物
海上貨物
羽田で、海上・航空の輸送モードの両方の通関を取扱いが出来るようにしたい。
⇒取引増大∼経済活性化につながる。
②輸出通関手続きの簡素化
(課題)
・輸出通関が許可制
着地のユーザーまでのリードタイムが長引く
時間軸
(要望)
・輸出通関の簡易化
着地のユーザーまでのリードタイムが短縮できる
時間軸
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【参考資料】
グループの中の当社のポジションと役割
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