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新潟県 三島谷温泉

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♨ 新泉地紀行 ♨
その百 九
新潟県三島谷温泉
湯 老 人 ・佐 藤 哲 治
474 湯 : 新 潟 県 三 島 谷 温 泉 / “ 永 久 荘 ”、
0258-46-2258、〒940-2157 長岡市大積三
島谷町 147-1(和室 11 室。低い山を背に
した 2 階建ての宿。JR 長岡駅よりバス 25
分。国道 8 号線を柏崎方向に進み、西山
方面に向う県道に入ってすぐ。細長い小
さな集落の中の一軒宿で建物は内外共
古びており、年輪を感じさせる。当日の
泊り客は湯老人一人であったためか、ご
主人夫婦以外に宿の人を見かけなかっ
た。料金が安いわりに食事はまとも。長
岡あたりで仕事をする方は下手なビジネ
スホテルに泊まるより割安であろう。但し、
ピカピカの施設でなければという人には
お勧めできない。)
1) 越後の秘湯・三島谷温泉入口
宿泊日:2010 年 9 月 23 日(木・祝)
宿泊料:9,810 円(ビール中 1 本・酒 2 本含。)
温 泉:重曹泉で源泉温度は 24 度位。加熱・循環あり。殺菌は未確認。効能は神経衰弱・創傷・火傷・慢性皮膚
病・神経痛・慢性関節リュウマチ・神経炎・慢性婦人科疾患など。特筆すべきは温泉の色。宿のパンフレットでは紅
茶色の湯と書かれているが、とにかく濃い色である。湯に入ると 10-20CM.以上深い所は全く見えない。
千葉の飯岡温泉などと同じ泉質・色の温泉。臭いはほとんどなく、すべすべした肌触りのよい湯で結
構温まる。浴槽は 4-5 人で一杯になる大きさ、シャワーは二つだけ。窓の外は植込みで景色は見えない。
日帰り入浴のお客さんがあるので、意外と混んでいる感じ。湯老人が最初に入浴した時、何やら白い
細かいものが湯の表面に浮いていた。翌朝一番風呂に入った時には何もなかったので、白いものは石
鹸カスかゴミであろうか。少なくとも湯の花ではない。
昨日から雨が降り続いている。しつこい雨だ。これでは晴れ
男(脳天気ということ)の湯老人もかたなしである。しかしご
安心あれ、本日の目玉は「河井継之助記念館」、雨が降ろうが
槍?が降ろうが問題ない。長岡駅から徒歩 7-8 分の所にかの
傑物・河井継之助の記念館があるのだ。幕末の小藩・長岡藩に
生まれた百二十石取りの継之助の生き様と死に様、誠に自由
奔放、封建社会の枠を破ったその爽快な一生に魅せられる。
湯老人は昔、司馬遼太郎の「峠」を読んで初めて継之助を知っ
た。同氏の「竜馬がゆく」を読んだ時以上の感銘を受け、彼の
終焉の地・福島県南会津郡只見町塩沢にある「河井継之助記
念館」(長岡と同じ名称)を訪ねたものである。といっても旧
国鉄只見線沿線の温泉行のついでではあったが。
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2) “永久荘”玄関、名前がよい
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継之助に関しては、藩武装中立という誤った方針のもと無用
な北越戦争を引起して長岡を焼野原にした冒険主義者とい
う批判もあるが、継之助の考えが長岡藩という一小藩におさ
まらぬ雄大なものであったがために起きた悲劇であるとす
る意見もある。そのような評価はさておき、湯老人は継之助
の滅びの美学(潔さだけでもないが)?と覚悟に心惹かれるの
である。記念館のパンフレットには「運命の負を甘受し、最後は武
士であろうとした河井継之助」とある。自らを含め、今の時
代の人間にどれだけの覚悟はあるのか。一般人はまだよい
が、昨今の政治家諸氏にどれだけの見識と自らの言に責任を
持つ覚悟はあるのか。はなはだ心許ない。パンフレットから継之
助の言葉を一つ、「人の世に生きていくということは、苦し
いことも、うれしいこともいろいろあるものだ。その苦しい
ことに耐えなければ、何ごとも成し遂げられない。」
。継之助
らしい平易な言葉だが内容は深い。
3) 浴室
そして、もう一つの長岡の目玉が「山本五十六記念館」であ
る。山本五十六を知らない人はまずいないと思うのでくだく
だ述べるのは止めにする。ところで疑問が一つ、河井継之助
記念館の入場料は 200 円で山本五十六は 400 円、この差はど
こからきたのだろうか。展示などは両館とも大差ないと思
う。現代人にとって五十六の方がポピュラーなためであろうか。
尚、継之助は“つぐのすけ”或いは“つぎのすけ”と読む。
4) コーヒー色の湯
河井継之助:
文政 10(1827)-慶応 4(1868)年。ご興味のある方はインターネットなどでお調べ下さい。継之助の生涯は要約し
にくいので省略させてもらいます。時間がないからといって湯老人は本当にいいかげんですね。これでは
河井継之助が何者か皆さんにはさっぱり分らないと思います。反省!!!
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今年今まで見た外国映画:
前回日本映画に触れたので洋画もやらないと片手落ち?と考えました。非常に下らないので御用とお急ぎの方
は是非無視して下さい。尚、題名の後の数字は湯老人の独断と偏見に満ちた採点です。5 点が満点です。
「完全なる報復」:3
都合よく作られた復讐劇。ぽかんと見ていればそれなりに楽しい。
「RED」:2
見ていて眠ることはないが、わざわざ映画館まで足を運ぶのは無駄。
「トゥルー・グリット」:4
湯老人お気に入りのコーエン兄弟の作品。コーエン兄弟にしては珍しくも正統派風西部劇。毒蛇
に咬まれた少女を医者の家へ馬に乗せて急ぐシーンの星空は製作者スピルバーグの趣味か。遠距離射撃のシーンはアカデ
ミー賞作品「ノーカントリー」を思い出す。
「英国王のスピーチ」:4
ご存知本年度アカデミー賞作品。国王と一オーストラリア民間人の友情物語。戦時の話だが優雅
でのどか。実話に基く。
「ザ・ファイター」:3.5
これも実話に基くボクシング物。昔は有望ボクサーだったが今やドラッグ漬けでうだつの上らぬ
主人公の兄。そのハチャメチャな怪演技が滅法面白い。
「白いリボン」:4.5
第一次世界大戦前夜の地主が村を支配する、まるで中世のように封建的なドイツの一農村
が舞台。何者かが張った針金で医師が落馬、平和に見えた村に不穏な空気が漂い始める。白黒の画面に展開
する物語は終始異様な緊張感をはらんで観客を不安に陥れる。人間は邪悪なものだ。うわべを取り繕う大人
にどれだけ裏があることか。子供が純真などとんでもない。子供ほど無慈悲で残酷なものはない。これは見
る人を選ぶ映画だ。ハリウッド式予定調和の平和な映画を好む方は絶対見てはいけない。ラスト、解決は示されず、
結論は全て観客の解釈に委ねられる。本作品はカンヌ映画祭パルムドール受賞作、傑作とは思うが 5 点には届かない。
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この 10 年間で湯老人にとっての最高作品は「エレニの旅」、この映画が限りなく 5 点に近い。残念ながら心を震
わす映画は中々見つからないものだ。
「アンノウン」:3.5
少々調子よい、謎めいたアクションサスペンス。「96 時間」に出演したリーアム・ニーソン主演。
アクションの切れ味やスピード感はさすが。ベルリンの冬景色が寒々として心に残る。
「ブラック・スワン」:3.5
ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞に輝いた話題作。バレエの世界を描いているが、どちら
かといえばホラー映画。初めてプリマを演ずるプレッシャーに押し潰され、自らの心の闇を覗いて妄想と現実の区別が
つかず次第に狂っていくポートマン迫真の演技が見もの。但し、設定がかなり不自然なので湯老人は感情移入で
きなかった。後味はよろしくない。同じダーレン・アロノフスキー監督の作品であれば「レスラー」の方がはるかに好きだ。
家族から見放され、愛人とも別れ、ただ一人何の希望もなくリングに戻っていく落ち目のレスラー、ミッキー・ローク。寒々
とした冬の道をとぼとぼ歩くロークの疲れた大きな背中。一人の男の末路が無残なほどくっきり浮かび上がる。
直球勝負の映画だが心にしみる作品である。尚、「レスラー」はベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、ロークはゴールデング
ローブ賞主演男優賞を獲得。因みに湯老人採点は 4.5.
「孫文の義士団」:4
痛快無類の香港製講談。内容は全く異なるものの、大昔の西洋講談「ナバロンの要塞」を上
回る面白さ。湯老人にとって本年前半最高の娯楽作品である。清朝末期、香港にやってきた孫文の命を狙う
西大后配下の暗殺団 500 人と、孫文を守る名もなき者(義士)達の熾烈な 1 時間の戦い。アクションシーン(含カンフー)に
目を見張り、親子愛・友情・夫婦愛・自己犠牲にほろりとさせられる。似たような設定の映画に昨年公開された
三池監督の「十三人の刺客」があるが、それよりはるかにアクションシーンの工夫が巧みで最後まで画面にくぎづけ。
鑑賞後爽快な気分になること間違いない。香港映画恐るべし。
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MLG CARGO DIGEST VOL.364
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