Comparative study of sitagliptin,vildagliptin and alogliptin, in

第57回 日本語尿病学会年次学術集会より
③2014年 5月 22日
(木 )∼ 24日 (土
)大 阪国際会議場 他
日本人 2型 糖尿病患者 に対するシタグリプチン
ビルダグリプチン,ア ログリプチン投与の有用性の比較
…
,
COSVA triali COrnparative study of Sita91iptin′
V‖ dagliptin
and Alo91iptin in Japanese type 2 diabetic patients
三 浦 中央 医院 院長
エ ル尿素 (SU)薬 ,ビ グアナイ ド(BG)業 で血糖 コン トロール不
十分 な 日本 人 2型 糖 尿病息 者 に対 して DPP 4阻 害薬 が有用 で
あ る可 能性 が示 唆 され た と報告 した。 しか し,同 様 の 患者 に
対 す る DPP‐ 4阻 害薬 同士 の有 用性 を比 較 した検 討 は少 な い。
瀧端 氏 らは今 回,同 様 の息者 を対 象 にシタグ リプチ ン,ビ ル
正 博 氏
口■■■■■■
昨年 ,瀧 端氏 らは COMPASS試 験 の結果 を発表 し,ス ル ホ
瀧 端
尿酸,腎 機能に及ぼす影響 について検討 した結果,3群 で
尿酸値 の上昇 ,推 算糸球体濾過量 (eGFR)の 低下,血 清 クレ
アチ エ ン値 の上 昇 が認 め られた (表 3)。 瀧端 氏 らは,尿 酸
,
ダグ リプチ ン,ア ロ グ リプチ ンの有用性 と安全 性 をラ ンダム
腎機能に及ぼす影響は DPP-4阻 害薬共通 の特性 によるもの と
化 比較 試験 で検 討。 その結果 ,3剤 の投 与 開始 時 と24週 後 の
考えられると考察 している。
HbAlcの 変化量 は同程 度 で ある ことを明 らか に した。
安全性 については,3群 における低血糖 ,皮 疹,肝 機能障
口■■■■■■
害の頻度に有意差は認め られなかった (Fも her's
exact test)。
以上 より,瀧 端氏 らは「BG薬 ,SU薬 で血糖 コントロールが
不十分 な日本人 2型 糖尿病息者 においてシタグリプチ ン, ビ
対象 は,SU薬 ,BG薬 を単剤または併用 して用 いてもHbAlc
が65∼ 9.0%の 日本人 2型 糖 尿病息者 (20∼ 90歳 )357″ 」
◇基
準 に満たない38例 を除 く319例 を,シ タグリプチン(50mg/日 )
投与群 (106例 ),ビ ルダグリプチ ン(100mg/日 )投 与群 (107例 ),
ル ダグリプチ ン,ア ログリプチ ンの投与開始時か ら24週 後 の
HbAlcの 変化量は同程度だった」と結論 した。
匿巨ヨ インスリンプロフアイルの変化
アログリプチ ン(25mg/日 )投 与群 (106例 )に ランダム割 り付け
し,24週 間追跡 した。 この うち試験 を終了 したシタグリプチ
R(μ
U/mL)
ン群 103例 , ビルダグリプチ ン群 100例 ,ア ログリプチ ン群102
669± 487 702± 483
693± 475 676± 476
23± 17
22± 16i
365± 244 537± 456i 541± 43711 543± 424市
25± 18
HOMA― R
HOMA― β(%)
23± 13
例 を評価 した。主要評価 項 目はHbAlcの 変化量 で,副 次評価
項 目としては体重 ,血 糖 調節 ホルモン,腎 機能,安 全性 など
IR(μ
U/mL)
665± 420 588± 426
HOMA― R
を検討 した。
26±
18
20± 18+
623± 432
19± 141
593± 391
19± 13'i
HOMA― β(%)
369± 230 466± 400
540± 373ii 54 5± 471
U/mL)
660± 432 671± 531
24± 15
24± 22
677± 469
677± 458
HOMA― 日
26± 26
22± 15
HOMA‐ β(%)
387± 478 454± 402
414± 2331 533±
検討の結果,HbAlcは 3群 とも投与開始時に比べ投与 8週
IR(μ
後 ,16週 後 ,24週 後で有意に低下 した (表 1)。 HbAlcの 変化
量に 3群 間で有意差はなかった。HOMA― R,HOMA― βの検
討 では 3群 に同程度の改善が見 られた(表 2)。
平均値±標準偏差,十
p<005,1+p<001(vs投
397千
1
与開始時
)
VVilcoxon signed rank卜 test
接ヨll糖 代謝,体 重の変化
匿軍ヨl尿 酸,腎 機能の変化
HbAlc(°
空旗 時血 糖
/。
)
729± 067
(mg/dL)140± 28
体 重 (kg)
635± 120
725± 067
空腹 時 血 糖
(mg/dL)141± 33
体 重 (kg)
659± 127
697± 072辛 ネ 687±
074` Ⅲ 685±
075**
125± 26**
122± 26ネ *
120± 27**
637± 119
632± 124
635± 125
684± 074ネ * 670±
126±
659± 127
eCF日 (mL/分 /173m2)
661± 130
H5±
26*米
尿酸
空腹 時血 楢
731± 068
(mg/OL)144± 32
659± 134
体 重 (kg)
664± 111
687■ 068米 ネ 683± 073*ネ 685± 075**
127±
25ネ
ネ
663± 113
126± 29` 平 121±
23米
*
663± 115
平均値土標準偏差,ネ p<O o5,米 *p<001(vs投 与開始時)l
771± 183
764± 191
754± 185*
718± 171**
072± 018
073± 019
074± 019米
078± 020*`
528± 143
826± 221
824± 229
803± 218ホ
766± 215**
073± 022
073± 024
075± 024
078± 025ネ *
(mg/dL)
尿 酸 (mg/dL)
paired rtest
!MSD株 式会社 編集 制作 !株 式会社メディカル トリビューン
545± 145*
539± 132 558± 132**558± 132* 570± H33**
eGFR(冊 L/分 /173m2)795±
Cr(mg/dL)
記載 されている薬斉」の使 用 にあた っては添付文書 をご参照 下 さい
発行
123イ *
(mg/dL) 526± 129 530± 137
eGF日 (mL/分 /173mつ
C「
HbAlc(%)
504± 122 553± 118* 548± 117* 567±
072ネ ネ 679± 071米 *
118± 24*ネ
32ネ
尿 駿 (mg/dL)
174
795± 184
780± 177
074± 016
075± 018
076± 018* 079± 018米 *
749± 174**
平均値±標準偏差1*p<005[米 *p<o ol(vs投 与開始時),paired卜 test
2014年 6月 作成
」AN14SB279-0615