有限要素法

計算流体力学
(第9回資料)
安定化手法(SUPG法への道) 2014年12月5日
有限要素法(Galerkin法)
u (0)  1, u ( L)  0
境界条件 u (0)  1, u ( L)  0
ディリクレ境界条件
厳密解
v(0)  0, v( L)  0
部分積分
Galerkin有限要素法による解
Galerkin有限要素法による解
しかし、Galerkin有限要素法による解は
2節点1次要素
Galerkin法
a
ui 1  ui 1
u  2ui  ui 1
  i 1
0
h
2
(1871-1945)
式変形(両辺をhで割る)
  0.1
拡散係数が小さい場合に数値振動が発生する
差分法(中心差分)、有限体積法(中点公式)の結果と同一
  0.01
Upwind Galerkin法
Upwind Galerkin法
差分法では移流項に風上(後退)差分(1次精度)を用いる
人工拡散係数を最適なものを用いると(詳細は省略)
中心差分
風上差分
中心差分に書き換えると、
予め人工拡散を加えた式を中心差分近似したことと等価
Upwind Galerkin法
予め人工拡散を加えた式をGalerkin法により離散化する方法
人工拡散係数を加える方法は合理性に欠ける!
安定化有限要素法
安定化有限要素法
Upwind Galerkin法
式変形すると
移流項に関する重み関数と言える
T.J.R. Hughes
Upwind Petrov-Galerkin法(上記の重み関数を全ての項に用いる)
重み関数
重み関数
多次元問題への応用
安定化有限要素法(まとめ)
Galerkin法
(総和規約:summation convention
と添字記法:index notation)
Upwind Galerkin法
Galerkin項
Upwind Petrov-Galerkin法
安定化項(SUPG項)
テンソル異方性をもつ
要素境界で不連続
Galerkin項 部分積分を行えない
安定化項(SUPG項)
安定化の効果:流線方向にのみ作用する
衝撃捕捉項
数値解析例-斜め移流問題-
衝撃捕捉項
ax ax
a a
 y x
ax a y 
a y a y 
安定化手法(SUPG有限要素法)
SUPG法
定常移流拡散方程式
(教科書の1次元問題)
陰解法(安定化なし:Galerkin法)
1 t=0
t=2
t=4
t=6
t=8
0
0
2
4
6
8
10
(C=0.33)
SUPG法
1 t=0
t=2
t=4
t=6
t=8
0
0
2
4
6
8
(C=0.33)
SUPG法
GLS(Galerkin Least-squares)法
非定常移流拡散方程式
安定化項(δは何にとっても良い)
安定化項が対称形(GLS項)
安定化項
10
非定常問題における安定化有限要素法
BTD法とSUPG法と関係
非定常問題における安定化有限要素法
BTD法
SUPG法において
とし移流項のみに安定化を施した手法と等価
SUPG法
数値解析例-回転移流問題-
SUPG法とGLS法
SUPG法
GLS(Galerkin Least Squares)法
残差の最小二乗形式
安定化項が対称になる