Welcome to Andi World

Welcome to Andi World
Windows上で動作する様々なクロマトグラフ用データ処理アプリケーションが市販されています。
これらのアプリケーションは、
各メーカー独自のファイル形式でクロマトグラムや解析結果を保存します。
このため、
あるアプリケーションで得たデータを、
別
のアプリケーションで読み込んで再解析することが困難です。
そこで、
利用者の利便性を考えて世界中の主要メーカーが集まり、
クロマトグラムの標準フォーマットを制定しました。
このようにして生まれたのが、Analytical Data Interchange(Andi)フォーマッ
トです。
Andiフォーマットは、
Analytical Instrument Association(AIA)フォーマットとも呼ばれています。
現在市販されているほと
んどのデータ処理アプリケーションで、
Andiフォーマットによる保存と読み込みが可能です。
Andiフォーマットは、
国際的に定められた標準フォーマットです。
それにもかかわらず、
実際に Andiフォーマットを使用されてい
る方は、
あまり多くありません。
何故でしょうか? ユーザーの皆様にとってのメリットが多いにもかかわらず、
各社が独自フォー
マットの使用をお勧めする傾向があるのかもしれません。
しかし、
あなたが以下のデータ処理アプリケーションをお使いなら、
す
ぐにこの便利な国際標準フォーマットを利用できます。
もちろん、
独自フォーマットで保存されている過去のデータも、
すべて Andi
フォーマットに変換できます。
ジーエルサイエンス EZChrom Elite, VStation
島津製作所
日立製作所
Class-LC10, GC10, VP
D-7000
ヒューレットパッカード
ウォーターズ
ChemStation
Millennium
パーキンエルマー
その他のメーカー
Turbochrom, Access*Chrom
Borwin, Chrom Perfectなど
上記以外のアプリケーションに関してはお問い合わせください。
EZChrom EliteとVStationの詳細については、
それぞれの
単品カタログを参照ください。
EZChrom Eliteによる解析例
Andiフォーマットで保存したファイルを、
AndiファイルまたはAIAファイルと呼びます。
Andiファイルには、
以下のような様々な情
報が含まれています。
・ 分析されたサンプルに関する情報
(サンプル番号,サンプル名,
注入量, 分析者名など )
・ 実際のクロマトグラム
(サンプリング時間とそれに対応した信号電圧)
・ クロマトグラムの解析によって得られた情報
(ピーク番号, 成分名, 保持時間, 面積値, テーリングファクタ, 理論段数など)
(Andiファイルに含まれる情報は、
データ処理アプリケーションによって異なります。
詳細は各メーカーにご確認ください。
)
以上の情報が、
1つのAndiファイルとして保存されます。
このため、
管理しやすく、
再利用も簡単です。
また、
Andiファイルを用いる
ことで、
異なるデータ処理アプリケーション間でのデータ交換が可能です。
あなたの分析室内に異なるデータ処理アプリケーショ
ンが混在していても、
データを共有化し、
一括管理できます。
さらに、
データ処理以外でも、
多くのクロマトグラフ用アプリケーショ
ンが、
Andiファイルをサポートしています。
Andiフォーマットは、
世界の共通言語です。
Andiファイルによって、
クロマトグラフィーの可能性が広がります。
次のページでは、
ジーエルサイエンスが提供するAndiファイルに対応した便利なアプリケーションと装置をご紹介します。
1
DryLab(ドライラボ) -分析条件の最適化分析条件の最適化を、
試行錯誤ではなく、
計画的に行うための
アプリケーションです。
まず、
分析目的のサンプルを一定の指
針に基づいた初期条件で数回分析し、
EZChrom EliteやVStation
などのデータ処理アプリケーションで解析します。
その結果
をAndiファイルとして保存し、
これをDryLabで読み込みます。
DryLabを使用すると、
簡単かつ短時間に分析条件を最適化で
きます。
分析条件の開発に苦労されている方に最適です。
バリ
デートされた分析条件も簡単に決定できます。
さらに、DryLab
が予測したシミュレーションクロマトグラムを、
Andiファイ
ルとして保存できます。
DryLabによる分析条件の最適化
Pirouette
(ピロエット) -多変量解析分析によって多数のピークが検出された場合に、すべての
ピーク情報を有効に活用していますか?いくつかのピークだ
けに注目し、
そのピーク面積値や濃度値から結果を判断する
のが一般的です。
これに対して、
全ピークを使用して解析し、
重要な情報のみを効率的に取り出す手法が注目されていま
す。
この方法は、
ケモメトリックスや多変量解析と呼ばれま
す。
Pirouetteを用いると、
EZChrom EliteやVStationなどのデー
タ処理アプリケーションで保存したAndiファイル内の情報
を、
表計算形式のシートに読み込み、
主成分分析やクラスタ分
析,
多変量回帰分析などを実行できます。
Pirouetteによる主成分分析
クロマトグラフィーシステムバリデーションパッケージ
データ処理機のバリデートに最適な、
3つの製品で構成されま
す。
その中心は、
クロマトグラム発生器SS120Cです。
バリデー
トに必要な基準電圧と基準ピークを発生します。
疑似ピーク
作成ソフトウェアを用いると、
保持時間,
ピーク高さ,
ピーク
幅の指定により、
任意のクロマトグラムを作成できます。
ベー
スラインノイズやドリフトも設定可能です。
クロマトグラム
試験パッケージには、
様々なAndiファイルが収録されていま
す。
波形処理パラメータや検量線作成機能の確認に最適です。
3つの製品は、
すべてAndiファイルをサポートしています。
Chrom Merge
(クロムマージ)
-連携と発展ワープロ,
表計算,
プレゼンテーションなどのファイルに、Andi
擬似ピーク作成ソフトウエア
ファイルを挿入し、
クロマトグラムやレポートを表示するた
めに使用します。
Word, Excel, PowerPoint, Access, Lotus
Notesなどのアプリケーションと連携して使用します。
イン
ターネットエクスプローラによる利用も可能で、インター
詳しくお知りになりたい方へ
ネットへと発展します。
EZChrom Elite, VStation, DryLab, Pirouette, クロマトグラ
ChromDB(クロムディービー) -データベース-
フィーシステムバリデーションパッケージは、
単品カタログを用
意しています。
Chrom MergeとChromDBについては、
本カタログ
Andiファイルによるクロマトグラムの一元管理を効率化する
で詳しく説明いたします。
また、
弊社のホームページから、
最新情
報の入手や体験版ソフトウエアのダウンロードが可能です。
には、
データーベースの利用が有効です。ChromDBを用いる
と、
安価で、
しかも使い方が簡単なMicrosoft Accessを使用した
データベースを、
簡単に作成できます。
ホームページ
: http://www.gls.co.jp/
データ処理関係のページ
: http://www.gls.co.jp/glsoft/
2
Chrom Merge ( クロムマージ)
Chrom Mergeを使ってWordにAndiファイルを挿入する手順
をご覧いただきながら、
Chrom Mergeの機能と特徴を紹介し
ます。
まず、
GCやHPLCで分析し、
EZChrom Eliteなどのデータ処理ア
プリケーションで、
定性/定量をおこないます。
そして、
その結
果を、
Andi(AIA)ファイルとして保存します。
EZChrom Eliteを用
いると、
解析が終了する毎に、
指定したフォルダ内に自動的に
Andiファイルが保存されます。
保存されたファイルは、
自動的
にCDFという拡張子が付けられます。
EZChrom Eliteで保存さ
れたAndiファイルには、
以下の情報が含まれます。
EZChrom EliteによるAndiファイルのエクスポート
・ 実際のクロマトグラム
・ サンプル名,
分析者名,
分析メソッド名,
注入日時
・ ピーク名,
保持時間,
ピーク面積,
ピーク高さ,
定量結果
・ ピーク対称性,
理論段数,
ピークの開始/終了時間など
Andiファイルの保存方法と保存される内容は、
ご使用になる
データ処理アプリケーションによって異なります。
詳細は各
Wordによる文書の作成
メーカーにお問い合わせください。
Wordで文章を作成します。
Andiファイルを挿入したい場所に、
マウスポインタを移動します。
Wordのメニューから、
[挿入/オブジェクト]
を選択します。
[オ
ブジェクトの挿入]ダイアログボックスの中から、
[ Chrom
Merge]
を選択します。
挿入したいAndiファイルを選択します。
指定したAndiファイル
が読み込まれ、
クロマトグラムが挿入されます。
[Chrom Merge]の選択
Word以外の多くのWindows用アプリケーションでも、
上記と
同様の方法でクロマトグラムを挿入できます。
ただし、
Excelや
Accessなどのアプリケーションでは、
[オブジェクトの挿入]
ダ
イアログボックスで、
[Chrom Merge]
の代わりに[Chrom Merge
Data]を選択する必要があります。
(一太郎、Excel 2000など、
一
部のアプリケーションでの使用には、
制限事項があります。
)
以上のように、
Chrom Mergeを用いることで、
コピー機やのり,
Andiファイルの選択
はさみを使わずに、
マウス操作だけで簡単にクロマトグラムを
挿入できます。
しかも、
コピーなどで発生する画質の低下は、
一
切ありません。
クロマトグラムを、
ビットマップファイル(BMP)やGIFファイ
ルなどの画像ファイルとして保存できる、
データ処理アプリ
ケーションもあります。
しかし、
このような画像ファイルとし
て挿入した場合、
ファイルサイズが大幅に増加したり、
印刷時
の解像度が著しく低下します。
クロマトグラムをクリップボー
ド経由でコピーしてから張り付けた場合にも、
同じ問題が生じ
挿入後のクロマトグラム
ます。
3
Chrom Mergeを使って挿入したクロマトグラムは、
挿入後に、
レイアウトや表示方法を変更できます。
このため、
見栄えの良
いレポートを効率よく作成できます。
表示枠をマウスでドラッグ&ドロップすることで、
クロマトグ
ラムの表示サイズを簡単に拡大/縮小できます。
縦方向だけや
横方向だけのサイズ変更も可能です。
しかも、
これらの拡大/
クロマトグラム表示サイズの変更
縮小による解像度の低下や、
クロマトグラムのライン幅の変
化などは、
一切ありません。
これは、
サイズ変更の度に、Andi
ファイル中のクロマトグラム情報を読み込み、
再描画するた
めです。
これに対して、
画像ファイルを挿入した場合には、
縮小すると
クロマトグラムのライン幅が細くなり、
不鮮明になります。
ま
た、
縦方向や横方向だけを変更すると、
ライン幅のバランスが
くずれ、
不自然なクロマトグラムとなります。
ピーク名とベースライン情報の追加
EZChrom Eliteで保存したAndiファイルには、
ピーク番号,
ピー
ク名,
保持時間,
面積値などのピーク情報が含まれています。
Chrom Mergeのツールボタンを使用して、
これらのピーク情
報を簡単に追加できます。
同様に、
ベースライン情報も追加で
きます。
ピーク情報を表示するフォントやフォントサイズを変更でき
ます。
また、
クロマトグラムのライン幅も変更できます。
クロ
マトグラムの表示色や背景色を変更すれば、
非常に効果的な
レポートが作成できます。
ライン幅,
フォントの変更と表示色のカスタマイズ
ピーク情報が表示されている部分にマウスを移動し、右ク
リックすると、
コンテキストメニューが表示されます。
このメ
ニューから、
個々のピーク情報をカスタマイズできます。
例え
ば、
ピーク毎に表示する情報
(ピーク番号,
ピーク名,
面積値,
保
持時間など)
を選択できます。
ピーク情報が重なり合って見に
くい場合は、
引出し線を付加してピーク情報の表示位置を移
動できます。
ピーク情報の縦書き表示と横書き表示の切り換
コンテキストメニューによる個々のピーク情報のカスタマイズ
えや、
ピーク名の変更も可能です。
マウス操作によるクロマトグラムの部分的な表示や拡大も、
自由自在です。
Chrom Mergeが表示できるのは、
クロマトグラムの波形だけ
ではありません。
Andiファイルに含まれているピーク情報を、
レポート形式で表示可能です。
もちろん表示する項目の選択
や表示順序,
フォントの指定も可能です。
EZChrom Eliteで保存したAndiファイルには、
上記以外にサン
プル名や分析者名,
分析時間なども含まれています。
これらの
情報も表示できます。
このようにChrom MergeでAndiファイル
を挿入すると、
思い通りのレポートを簡単に作成できます。
クロマトグラムの部分的拡大とレポートの表示
4
Chrom Mergeには、
さらに以下の特徴があります。
・ 挿入したクロマトグラムを、
時計方向に90度回転して表示できます。
・ クロマトグラムを挿入したWordやExcelファイルを、
Chrom Mergeのないパソコンで表示/印刷できます。
・ WordやExcelファイルから、
Chrom Mergeを使ってクロマトグラムを取りだし、
Andiファイルとして保存できます。
・ 保存したAndiファイルを、
データ処理アプリケーションで解析できます。
・ ギザギザのない美しいクロマトグラムが印字できます。
以下に、
ビットマップファイルとの比較例を紹介します。
C1
C2
C3
C4
C5
C6
BENZENE
C7
C8
C9
C10
C11
C12
C13
C14
C15
Chrom Mergeを使用した印字例 ビットマップファイルを使用した印字例 システム構成
・ コンピュータ
・ メモリ
:IBM PC/AT互換機またはNEC 98シリーズ
:16MB(OS別に推奨するメモリ※+16MB以上を推奨)
・ CPU
・ OS
:Pentium 90MHz以上
:Windows 95以上,
Windows NT 4.0以上(Windows 3.1での使用についてはご相談ください)
※ Windows 95/98では32MB,
Windows NT 4.0では64MB以上のメモリを推奨します。
価格表
日本語版には、
日本語のオンラインマニュアルとヘルプが付属します。
ご利用には日本語のWindowsが必要です。
英語版には、
英語のマニュアルとヘルプが付属します。
日本語と英語の両方の Windowsで使用できます。
アカデミック版は教育機関
(大学,
高校等)
への直販の場合にのみ適用されます。
バージョンアップをご注文の際には、
現在お持ちのChrom Mergeのシリアル番号をお知らせください。
上記価格は、
据え付け調整費を含みません。
弊社のホームページ(http://www.gls.co.jp/glsoft/)から最新情報を入手できます。
体験版のダウンロードも可能です。
5
Chrom Mergeは、
ActiveXコンポーネントです。
したがって、
Visual Basic, Visual C++, Delphi, C++ Builderなどによるプロ
グラム開発にも利用できます。
マイクロソフトのOffice製品に
付属されているVisual Basic for Application
(マクロ機能)
によ
る自動化も可能です。
例えば、
Wordのマクロ機能を使用すると、
クロマトグラムを挿
入した定型レポートを簡単に作成できます。
Excelを使用すると、
更に複雑な処理を実行できます。
データ処
理アプリケーションの標準機能では、
実現できない特殊計算
も可能です。
例えば、
以下の手順によって、
特殊計算を自動化
できます。
1. GCやHPLCで分析します。
2. EZChrom Eliteで解析し、
Andiファイルとして保存します。
3. EZChrom EliteからExcelに指示を送ります。
4. Chrom Mergeを介して、
クロマトグラムや 解析結果が、
Excel内に自動的に挿入されます。
5. Excelの計算機能を使用して、
ご希望の計算を実行します。
Java ScriptやVB Scriptを用いると、
インターネットエクスプ
ローラ上でも、
Chrom Mergeを使用できます。
これによって、
イ
ンターネットやイントラネットを利用したクロマトグラムの
公開や配布が可能となります。
Word 97での定型レポート作成例
EZChrom EliteからExcel 97へデータを自動送信した例
インターネットエクスプローラでの表示例
http://www.gls.co.jp/glsoft/cm/demo.htm
6
ChromDB ( クロムディ ービー)
Andiファイルを用いてデータベースを作成すると、
お使いのデータ処理アプリケーションの種類にとらわれずに、
クロマトグラム
情報を集中管理できます。
しかし、
データベースの作成には、
ある程度の専門知識が必要です。
このため、
メリットを感じながらも
導入に踏み切れない場合が多いと思います。
しかし、ChromDBを用いると、
専門知識を必要としないで、Accessによるデータベー
スを簡単に作成できます。
専門知識が不要
Accessは、
市販のデータベースアプリケーションの中では安価
であり、
操作も比較的簡単です。
しかし、
初めてデータベースを
作成する際には、
テーブル,
クエリー,
フォーム,
レポートなど、
Accessが必要とするコンポーネントを用意しなければなりま
せん。
ChromDBを用いると、
これらのコンポーネントを、
自動
的に作成できます。
したがって、
初心者でもすぐにデータベー
スを作成できます。
カスタマイズが自由自在
ChromDBが作成したコンポーネントをカスタマイズすること
で、
独自のデータベースへと発展することもできます。
マクロ
機能やモジュール機能を使った省力化も可能です。
テーブル
Andiファイルに含まれる、
クロマトグラム,
サンプル情報,
ピー
ク情報は、
すべてテーブルに保存されます。ChromDBによっ
て、
Andiファイルを指定すると、
自動的にテーブルが作成され、
これらの情報が保存されます。
保存する情報項目の変更も可能
です。
クエリー
クエリーを使用すると、
テーブルに保存されている情報の中か
ら、
目的のデータを検索し、
取り出せます。
ピーク名とサンプル
名に関するクエリーを、
ChromDBが自動的に作成します。
分析
者名や分析日時による検索など、
必要な検索項目を後から追加
することも可能です。
フォーム
テーブルに保存されたAndiファイルの情報は、
分析時や解析時
に決定されたものです。
もし、
データベースに登録した後で、
こ
れらの情報に入力ミスや入力もれが見つかった場合、
データ
ベース側で修正/ 追加できます。
この作業を容易にするのが
フォームです。
一般的な形式のフォームを、ChromDBが自動的
に作成します。
もちろん、
独自フォームの作成も可能です。
レポート
テーブルに保存された情報や、
クエリーによる検索結果から、
定型報告書を作成する機能がレポートです。
基本的な形式のレ
ポートを、
ChromDBが自動的に作成します。
このため、
すぐに
報告書を印刷できます。
また、
上記の基本レポートに、
ロゴなど
を追加すれば、
お客様独自のレポートも簡単に作成できます。
7
実際にAccessのデータベースを作成する手順をご覧いただき
ながら、
ChromDBの機能と特徴をご紹介します。
ChromDBを起動し、
[データベースを開くか構築]
ボタンをク
リックします。
データベースの保存先のパスとファイル名を
入力します。
ここで入力した名前
(例:Vitamins.mdb)
が、
Access
のファイル名となります。
Accessのコンポーネントであるテーブルに使用する名前を入
力します。
初期状態では、
[サンプル]となっています。
[Andi(AIA)ファイルインポート]
ボタンをクリックします。
[ファイルを開く]
ダイアログボックスが表示されるので、
イ
ンポートしたいAndiファイルを選択します。
Accessで使用するファイル名の入力
[Shift]
キーを押しながらファイルを選択すると、
連続した複数
のファイルを選択できます。
[Cntl]
キーを押しながら選択する
と、
離れたファイルを選択できます。
Accessのテーブル名の入力
手動でAndiファイルをインポートする上記の方法以外に、
ChromDBにコマンドラインを指定して起動することで、
Andi
ファイルの自動インポートも可能です。
例えば、
[スタートメ
ニュー] から、[ ファイル名を指定して実行] を選択し、
ChromDB.exeを指定します。
この状態で、
以下のように、
コマ
ンドラインを指定します。
[File.cdf]と指定した場合、
File.cdfをインポートします。
[File1.cdf, File2.cdf, File3.cdf]と指定した場合、
これら3つの
ファイルをインポートします。
[Inst1¥*.cdf Inst2¥*.cdf]と指定した場合、
Inst1フォルダとInst2
Andiファイルのインポート
フォルダ内のすべてのAndiファイルをインポートします。
ChromDB.exeのショートカットを作成し、
ファイルのプロパ
ティでコマンドラインを指定することもできます。
手動/自動にかかわらず、
Andiファイルをインポートすると、
サ
ンプル情報,
ピーク情報,
クロマトグラムがAccessのテーブル
に自動的に登録されます。
登録された情報やクロマトグラム
は、
ChromDBによって確認できます。
テーブルに登録される情報の種類は、
ChromDBによって自動
的に設定されますが、
これを変更することもできます。[設定]
メニューの[サンプルインポートフィールドを定義]によっ
て、
登録するサンプル情報を選択できます。[設定]メニューの
[ ピークインポートフィールドを定義] によって、
登録する
ピーク情報を選択できます。
Andiファイルインポート後のChromDB
8
ChromDBでは、
Chrom Mergeを使用してクロマトグラムを表
示します。
このため、
クロマトグラムにピーク情報やベースラ
イン情報を追加できます。
クロマトグラムの部分的な拡大や、
表示色の変更も可能です。
表示されているクロマトグラムは 、
そのままの状態でデータ
ベースに保存されます。
後で同じクロマトグラムを呼び出す
と、保存時とまったく同じ状態で表示されます。これは
ChromDBのもつ大きな特徴です。
Chrom Mergeによる表示のカスタマイス
表示されているクロマトグラムの四隅のいずれかをマウスで
クリックし、
そのままWordなど他のアプリケーションのド
キュメント上にドラッグしてからドロップすることで、
クロマ
トグラムをコピーできます。
これもChromDBの特徴です。
ChromDBに付属しているテンプレートを利用して、
クエリー,
フォーム,
レポートを簡単に作成できます。
[Microsoft Access]
メニューから[フォーム,
レポート&クエリー]を選択し、
必要
な項目をチェックするだけで、
これらのコンポーネントを作成
中のデータベースに追加できます。
クエリー,
フォーム,
レポートの自動作成
[Microsoft Access]メニューの[データベース編集]を選択する
と、
Accessが起動し、
作成したデータベースを表示します。
テー
ブル,
クエリー,
フォーム,
レポートの表示や、
これらを使った
様々な操作を実行できます。
上記で作成したクエリーを用いることで、
サンプル名とピーク
クエリーを使用したピーク名による検索
名による検索を実行できます。
検索でヒットしたAndiファイル
に関する情報は、
表形式で表示されます。
Chrom Mergeによっ
てクロマトグラムをその場で確認できます。
クエリーの検索項目は、
自由に追加できます。
分析者名による
検索、
分析日時による検索など、
保存されているAndiファイル
の情報を使ったクエリーを作成できます。
以上のように、
検索によって目的情報を簡単かつ短時間に呼
び出せることは、
データベースを利用する大きなメリットで
す。
クロマトグラムの登録数が増えるほど、
一層威力を発揮し
ます。
保存されているクロマトグラムの確認
9
サンプル名,
分析者名,
分析日時などのサンプル情報は、
分析
時に記録されます。
これに対して、
ピーク名や保持時間,
定量
結果などのピーク情報は、
データ処理アプリケーションでの
解析時に記録されます。
データベースを作成した後で、
万一、
入力ミスや入力もれが見つかった場合でも、
ChromDBが作成
したフォームを利用することで、
簡単に修正/追加をおこなえ
ます。
これによって、
面倒な分析のやり直しや、
データ処理ア
プリケーションによる再解析の手間を省略できます。
フォームを利用したデータの修正例
フォームで修正した値は、テーブルに保存されます。一方、
データベースには、
インポートされたAndiファイルが、
初期状
態のままで保存されています。
このAndiファイルの内容は、
一
切変更できません。
いつでも元のAndiファイルを呼び出して、
内容を確認できるため、
修正や追加による信頼性の低下はあ
りません。
OSにWindows NTを使用すれば、
セキュリティ機能を追加で
きます。
データベースへのAndiファイルのインポート,
登録済
みデータの閲覧,
修正などの各操作に対して、
細かなアクセス
制限が可能です。
GLPやGMPへの対応が必要な場合には、
Windows NTをご使用ください。
データベースの最後の仕事は、
報告書の作成です。ChromDB
が作成したレポートを使用して、
簡単に報告書を印刷できま
す。
さらに、
ロゴなどを追加することで、
オリジナルの報告書
も作成できます。
以上のように、
ChromDBを使用することで、
初心者でもクロ
マトグラムのデータベースを、
簡単かつ短時間に作成できま
す。
さらに、
作成したデータベースをカスタマイズすること
で、
独自の機能をもった強力なデータベースへと発展させられ
ます。
システム構成
ロゴを追加した報告書の作成例
・ コンピュータ
・ メモリ
:IBM PC/AT互換機
:32MB(OS別に推奨するメモリ※+32MB以上を推奨)
・ CPU
・ OS
:Pentium MMX 200MHz以上
:Windows 95以上,Windows NT 4.0 Service Pack3以上
・ その他
:Access 97が別途必要です。Access 2000への対応については検討中です。
※ Windows 95/98では32MB,Windows NT 4.0では64MB以上のメモリを推奨します。
価格表
ChromDBには、
Chrom Mergeが1ライセンス、
標準で付属されます。
日本語版には、
日本語のオンラインマニュアルとヘルプが付属します。
ご利用には日本語のWindowsが必要です。
英語版には、
英語のマニュアルとヘルプが付属します。
日本語と英語の両方のWindowsで使用できます。
アカデミック版は教育機関
(大学,
高校等)
への直販の場合にのみ適用されます。
上記価格は、
据え付け調整費を含みません。Accessのカスタマイズは、
お客様の責任により準備してください。
弊社のホームページ(http://www.gls.co.jp/glsoft/)から最新情報を入手できます。
体験版のダウンロードも可能です。
10
◆Chrom Merge と ChromDB は、
米国 LC Resources Inc.社が開発したアプリケーションです。
◆日本語版の製作は、
LC Resorces Inc.社の許可のもとに、
ジーエルサイエンス株式会社がおこないました。
◆本カタログに登場する会社名および製品名は、
それぞれ該当する各社の商標または登録商標です。
◆本文中には、TM および
R
マークは明記していません。
カタログ上でのご注意
●本カタログに記載しております標準価格には消費税、
発送、
インストール作業等の費用は含まれていません。
●本カタログは、
1999年8月1日現在のものです。
商品の外観、
仕様、
希望小売価格などは予告なしに変更することがありますので、
あらかじめご了承ください。
●本カタログに記載しております商品の色合いは、
撮影、
印刷の仕上がり上、
実際とは多少異なることがありますので、
あらかじめご了承ください。
●カタログ掲載商品の中には、
品薄、
品切れになる場合があります。
販売店にお確かめの上お選びください。
●本カタログの内容について、
詳しくお知りになりたい方は、
お近くの弊社営業所または支店にお問い合わせください
http://www.gls.co.jp/
199981AB5T