傷の治り方分かりやすい医療の話 Medical Lecture Doctor 今月のドクター指宿医師会福山勝朗問い合わせ先　指宿医師会　☎㉔2953 傷」、皮下脂肪を超えて深く損下脂肪を超えない深さを「浅い皮下脂肪がありますが、この皮傷の治り方は、その深さで全く違います。皮膚のすぐ下にはこれって本当に治っているの？ができて、「はい、治りました！」くのを待つ。やがて、かさぶた消毒液を塗られて、やっぱり乾を待つ。病院に行けば、染みるチンを塗って、ひたすら乾くの皆さんは、傷はどうやって治るのかご存じですか。以前は赤パット」などです。この被覆材で市販されている「キズパワーりました。代表的なのは、薬局品が最近よく使われるようになこの湿った環境に保つ方法として、創傷被覆材と呼ばれる製つことが重要になってきます。傷の時と同様に湿った環境を保肉芽組織を作るためにも、浅いいいますが、鮮赤色のきれいな損部を埋める土台を肉芽組織と膚の再生が始まります。この欠まで盛り上がって、それから皮土台ができて、ある程度の高さますから、この欠損部を埋めるい溝のように組織が欠損していは出てこられないからです。深にいきなり皮膚を再生する細胞ようにはいきません。傷の表面「深い傷」の場合、「浅い傷」のっという間に治ってしまいます。細胞が傷の表面に出てきて、あを洗い流してしまうからです。傷の表面に出現している細胞時大切なのは、傷の表面をゴシゴシこすらないことです。水道は世界一きれい）。この道水でも大丈夫です（日本のって驚かないように。 ④被覆材を交換するときも、十まっているのです。「化膿だ！」この細胞を育てるエキスがた汁が内部にたまってきます。 ③被覆材を貼ると、どろどろの除去してもらいましょう。していますから、可能な限りかさぶたが皮膚の再生を邪魔ても効果は期待できません。 ②かさぶたが残った傷に使用し流すことが大事です。の表面を徹底的に流水で洗いしやすくなります。まずは傷ってあげると、皮膚を再生するせっけん分に洗い流してください。水せん。皮膚を再生する細胞やしかし、これは膿ではありまうみ傷すると「深い傷」になります。で傷の表面を覆ってあげること優しく洗ってあげると、痛く弱酸性の石鹸をよく泡立ててないですし、清潔に保てます。以上のことに気を付けて被覆材を上手に使えば、驚くほど早「浅い傷」は、その表面を適切な湿った環境（傷の表面が生で、容易に湿った環境を作れま体内に居るのと同じ環境）に保すし、浅い傷であれば、短期間できれいに治ってしまいます。く、しかもきれいに傷が治りまただし、被覆材を使用するとき ①傷の表面や中に砂や汚れなどすよ。は、いくつか注意点があります。が残ったまま使用すると、細かのう菌の繁殖を助長するため化膿 32 広報いぶすき　２月号