東海 特定中性子線施設(J-PARC) 登録施設利用促進機関 特 一般財団法人 総合科学研究機構 東海事業センター http://www.cross-tokai.jp CROSS 東海の役割 2014年6月 日本原子力研究開発機構 (JAEA) と高エネルギー加速器研究機構 (KEK) が、 茨城県東海村に共同で建設し運営して いる一大複合研究施設である大強度陽子加速器施設 J-PARC (Japan Proton Accelerator Research Complex) に、 2009 (平成21) 年7月に 「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」 (略称 「共用法」 ) が適用され、 中性 子を発生するための加速器 (リニアックと3GeVシンクロトロン) と物質 ・ 生命科学実験施設 (MLF) 内の中性子源ならび にその中性子を利用して実験するビームライン (BL) の一部 (略称 「共用BL」 ; 現在7本 (うち1本建設中) ) が 「特定 中性子線施設」 に指定されました (下図) 。 また、 この特定中性子線施設のうち、 共用BLの利用者選定と利用者支 援業務ならびに、 第三者が設置しようとするBL (略称 「専用BL」 ) の選定に関わる業務を、 設置者と独立した機関で ある 「登録施設利用促進機関」 (略称 「登録機関」 ) に行わせることができるとされています。 3 Gev シンクロトロン ハドロン 実験施設 物質 ・ 生命科学 実験施設 MLF 核変換実験施設 ( 計画中 ) ( ミュオン、 中性子 ) リニアック ニュートリノ 実験施設 50 GeV シンクロトロン J-PARC における特定中性子線施設 ( 赤色部分 ) 2011 (平成23) 年3月22日付けで文部科学大臣よりCROSSがその登録機関に選定され、 同年4月1日より当東海事業 センター (CROSS東海) が、 これらの業務 (利用促進業務) を行っています。 仕組みが多少複雑に感じられますが、 この法律は、 学術的基礎 ・ 応用研究から産業利用に及ぶ幅広い分野の研究 者に、 「世界最先端の比類のない性能を有する大型研究施設の共用を促し、 その価値を最大限に発揮させることで、 我が国の科学技術の振興に寄与する」 ことを目的とした画期的な法律です。 この法律は、 J-PARCの他に特定放射 光施設(SPring-8とSACLA、兵庫県西播磨) 、特定高速電子計算機施設 (次世代スーパーコンピューター「京」、神戸市) に適用されています。 CROSS東海は、 J-PARCセンター (JAEA/KEK共同設置) と連携協力して種々の業務を行っています。 そこでは、 ・ 共用BLの課題申請に関する簡潔なプロセスと公明な制度による選定の実施 ・ 新規の専用BLの選定と評価 ・ アウトリーチ活動 (シンポジウム、 研究会、 企業セミナー、 研修会、 スクール等) の実施 の他に、 ユーザーの皆さんが、 ためらわずに中性子装置を利用し最大の成果を挙げられるよう、 共用BLに関して、 ・ 実験の構想段階からの計画や利用相談 ・ 最適な装置や周辺機器の選択 ・ 課題申請書作成の補助 ・ 実験支援やデータ解析 ・ その他の情報提供 等をスタッフ (研究系、 技術系、 事務 ・ 管理系) が一丸となって支援いたします。 J-PARCに設置された実験装置群は、 自動車に例えれば、 F1のような世界最先端マシンのようなものです。 CROSS東海は、 ユーザーの皆さんが安全かつ楽しく利用できるようプロフェッショナルなドライバーとしての役割を果た すべく、 新しい利用技術の開発や内外研究者との積極的な交流を通して研究機能の強化を図ることで、 より高度な 支援をいたします。 お気軽にご相談下さい。 CROSS 東海のウェブ (http://www.cross-tokai.jp/) から、 CROSShelp をお訪ね下さい。 お待ちしています。 CROSS 東海の活動 課題選定 訪問者への施設ガイド ユーザー支援 研究会 (CROSSroads) の開催 アウトリーチ活動 ( 企業セミナー ) 共用ビームライン 第 2 実験ホール 第 1 実験ホール 陽子ビーム BL15 TAIKAN 大観 Small and Wide Angle Neutron Scattering Instrument 大強度型中 大強度型中性子小中角散乱装置 金属 金属材料、 磁性材料、 ソフトマター、 タン タンパク質等のサブナノから ミクロンスケールの構造解析 ミク ミク BL11 PLANET High-Pressure Neutron Diffractometer 超高圧中性子回折装置 超高圧 低 低温高圧下及び高温高圧下での 結晶、 液体の構造解析や 結 ラジオグラフィー測定 ラ BL17 SHARAKU 写楽 Polarized Neutron Reflectometer 試料垂直型偏極中性子反射率計 試料垂直型 型偏極 機能 機能性薄膜材料、 生体膜等の 表面構造や埋もれた界面の 表面 構造解析 構造 BL02 DNA 中性子発生用 ターゲット BL18 SENJU 千手 Extreme Environment Single Crystal Neutron Diffractometer 特殊環境微小単結晶中性子構造解析装置 Biomolecular Dynamics Spectrometer ダイナミクス解析装置 ダイナ 生 生体高分子、 ソフトマター、 機 機能性材料中の原子運動や 磁性体中のスピン運動の測定 磁 機 機能性材料の結晶構造や 磁気構造の解析 磁 BL22 RADEN 螺鈿 BL22 RADEN 螺鈿 BL01 4SEASONS 四季 Energy Resolved Neutron Imaging System エネルギー分析型中性子イメージング装置 4D-Space Access Neutron Spectrometer 次元空間中性子探査装置 4次 次元空間中 中性子透過像の取得及び、 3 次元像の再構成 結晶組織 ・ 核種 ・ 磁場情報の 空間分布の可視化 強相関電子系、 強相 低次元スピン系 等の磁気励起、 格子振動の測定 等の J-PARC MLF 利用のガイドライン 定期募集課題 長期課題 一般利用 (調整中) 緊急課題 随時課題 (調整中) 重点分野利用 元素戦略プロジェクト トライアルユース 成果公開型 年2回行われる一般公募の利用区分。 大学、 民間企業及び公的研究機関等に 属する者が申請できる。 採択課題の有効期間は半年。 MLFを利用して得た成果を公表するこ とを条件に、ビーム利用料金を無償とし ます。利用者には成果公表の手段とし て、実験終了日の翌日から起算して 60 日内に J-PARC センターに実験報告書 を提出していただくことが義務づけられ ます。実験報告書はMLFが発行する 年報を通じて公表する予定です。 定期募集課題の中で科学的に重要かつ卓越し、 施設の性能を最大限に発揮でき、 研究遂行のために長期利用の必要があると認められる課題。 成果非公開型 学術的 ・ 社会的に重要性が極めて高く、 迅速に実施する必要がある課題。 公募期間によらず申請できる。 MLFを利用して得た成果を専有(非公開 に)できる対価として、所定のビーム利用 料金を支払って頂く利用方法です。 J-PARC センターが安全性及び実施の 技術的可能性を確認します。 年2回の募集よりも短いサイクルで申請できる。 加速器の運転サイクル毎に受け付けることを想定。 文部科学省が推進する 「元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>」 (磁性材料、 触媒 ・ 電池材料、 電子材料、 構造材料) に関する分析 ・ 評価を目的とした課題 に特化した利用区分。 研究拠点形成型 学術界 ・ 産業界のパルス中性子線施設利用未経験者の方に、 施設利用の機会 を提供する。 年2回行われる一般公募に先立ち募集し、 申請書の書き方、 実験 終了後のデータ解析までをサポートする。 成果公開型 STEP1:相談 STEP1:相談 J-PARCについて分からないことがありましたらお気軽にご相談下さい。 CROSS東海のサイエンスコーディネータが関係機関と協力して対応いたします。 J-PARCを利用したい J-PARCセンターユーザーズオフィス サイエンスコーディネータ E-mail: [email protected] TEL:029-219-5300 FAX:029-219-5311 いばらき量子ビーム研究センター STEP2:課題申請 STEP2:課題申請 Webから申請を行います。 https://jpms.j-parc.jp/j-pas/auth/menu.jsp 成果公開型で応募された課題については課題審査委員会で審査が行われます。 STEP3:利用のための各種手続き STEP3:利用のための各種手続き 課題が採択された場合、J-PARCを利用するための各種手続きを以下から行います。 https://jrs.j-parc.jp/usjparc/ui/index_J.jsp ※詳しい情報につきましては、 http://j-parc.jp/researcher/MatLife/ja/applying/index3.html をご参照下さい。 STEP4:装置の利用 STEP4:装置の利用 http://www.cross-tokai.jp N 至 水戸 JR 常磐線 東海駅 至 日立 いばらき量子ビーム 研究センター STEP5:利用後の手続き STEP5:利用後の手続き 実験が終了した後にも手続きが必要となります。 ・実験終了報告書の提出 ・実験報告書の提出 ・成果の公表(成果公開型の場合) ※詳しい情報につきましては、 http://j-parc.jp/researcher/MatLife/ja/applying/index3.html をご参照下さい。 日本原子力研究開発機構 太平洋 太平洋 【アクセス】 〒319-1106 茨城県那珂郡東海村白方162-1 いばらき量子ビーム研究センター内 E-mail:[email protected] TEL:029-219-5300 FAX:029-219-5311 2014年6月 第3版
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