全自動生化学・免疫統合型分析装置 仕様書 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター Ⅰ 仕様書概要 1.使用目的 本装置は、患者血液の血清を主たる材料に用いて、生化学検査、免疫学検査を行な う装置である。患者の臨床的な全身状態のみならず、循環器・呼吸器・消化器・内分 泌代謝・救急医療・腫瘍マーカー・感染症など広範囲に検査データを提供し、迅速な 診断及び処置を可能にすることができる。 2.機器構成内訳 全自動生化学・免疫統合型分析装置 一式 (内訳) 1. 生化学・免疫統合型分析装置本体 2台 (生化学・免疫・電解質) 2. 自動分注機接続部 1式 3. 無停電電源装置 1式 4. 検査システムオンライン 1式 Ⅱ 調達物品に備えるべき技術的要件 (機能、性能に関する要件) 1.機器の機能、性能、規格等 1-1 生化学・免疫統合型分析装置本体 1 基の寸法・重量・電源 以下の大きさまたは容量より小さいこと。 寸法:生化学・免疫統合型分析装置本体 横幅 450cm×奥行 120cm×高さ 140cm 重量:生化学・免疫統合型分析装置本体 1,800 Kg 電源:生化学・免疫統合型分析装置本体 単相 200V 40A(UPS 無し) 単相 200V 75A(UPS 有り) 1-2 生化学・免疫統合型分析装置は以下の条件を満たす装置であること。 1-2-1 機能 1-2-1-1 測定可能項目として、生化学項目、電解質項目、免疫項目を測定できるこ と。 1-2-1-2 免疫項目として、AFP、CEA、CA19-9、CA125、CA15-3、PSA、TSH、FT3、FT4、 インスリン、サイログロブリン、PTH、シフラ、NSE、PCT、CKMB が測定でき ること。 1-2-2 機器構成 1-2-2-1 機器は生化学検査・免疫検査・電解質が測定可能な生化学・免疫統合型分 析装置が 2 台で 1 構成とし、分析装置本体 2 台のうち、1 台は独立型、他の 1 台は自動分注装置と接続する構成を形成する。 1-2-2-2 2 台の本体は片一方が停止した場合、互いにバックアップ体制をとること ができること。 1-2-3 検体架設方式 1-2-3-1 検体の架設方法はラック方式を採用していること。使用される検体架設ラ ックは 5 検体 1 ラック方式を採用していること。 1-2-3-2 検体搬入部は分注処理装置(当センター所有エーアンドティー社 MPAM)と 接続可能であること。 1-2-3-3 検体搬入部は 150 検体以上の検体が架設、プールできること。 1-2-3-4 緊急割り込み用の検体投入部を備えていること。 1-2-4 再検機能 1-2-4-1 一般検体を測定中に自動的に再検査が可能であること。 1-2-4-2 ラックの飛び越しや戻り、緊急割り込み機能により、リアルタイムに再検 が行えること。 1-2-4-3 再検指示待ち検体用として、150 検体以上の検体バッファーを装備してい ること。 1-2-5 操作部 1-2-5-1 分析装置の制御端末は 17 インチ以上のディスプレイであること。 1-2-5-2 タッチパネルとキーボードおよびマウスによる操作が可能であること。 1-2-5-3 生化学分析ユニットと免疫分析ユニットは、1 つのディスプレイで表示さ れ、作業効率良く操作が行えること。 1-2-6 比色分析部 1-2-6-1 試薬分注方法として試薬ピペッティング方式を採用していること。 1-2-6-2 同時分析項目数は1分析モジュールあたり 70 項目以上が測定可能である こと。 1-2-6-3 処理能力は1分析モジュールあたり、最大 2,000 テスト/時間以上のフル ランダムアクセス方式であること。 1-2-6-4 試薬分注系は最大2試薬系以上分注が可能であること。 1-2-6-5 曜日毎に時刻設定可能な自動起動機能を備えていること。 1-2-6-6 ピペッティング分注方式を用いて、元検体を希釈することなく直接反応容 器に分注することができること。 1-2-6-7 検体分注量は、1.5∼35μℓ/テストの範囲で、0.1μℓ 毎の分注量設定が可 能であること。 1-2-6-8 試薬分注量は、5∼180μℓ/テストの範囲で、1μℓ 毎の分注量設定が可能 であること。 1-2-6-9 最終反応液量は 180μℓ/テスト以下であること。 1-2-6-10 反応容器はメンテナンスが簡便なプラスチック製セミディスポーザブル セルを採用していること。 1-2-6-11 反応恒温槽は、恒温水循環方式を採用していること。 1-2-6-12 反応溶液の撹拌方式は超音波を用いた非接触撹拌であること。 1-2-6-13 サンプルプローブの詰まり検知機能を有すること。 1-2-7 試薬装填 1-2-7-1 試薬自動装填機能を有していること。 1-2-7-2 分析中においても、分析を中止することなく試薬の装填が可能であること。 1-2-7-3 試薬自動排出機能を有していること。 1-2-8 電解質分析部 1-2-8-1 電極法によるNa,K,Clを測定する機能を有すること。 1-2-8-2 Na,K,Clを測定する際、検体と希釈液を攪拌できる機構を備えてい ること。 1-2-8-3 Na,K,Clの各々の電極を単独で交換ができること。 1-2-9 免疫検査測定部 1-2-9-1 検体分注方法はディスポーザブル分注チップを用いていること。 1-2-9-2 反応容器はディスポーザブルアッセイカップを用いていること。 1-2-9-3 反応時間は 18 分以内であること。 1-2-9-4 測定原理は電気化学連続発光免疫測定法であること。 1-2-9-5 同時分析項目数は 25 項目以上であること。 1-2-9-6 最大処理能力は 170 テスト/時間以上であること。 1-2-9-7 試薬、キャリブレーター、コントロール、パラメーターがバーコード管理 されていること。 1-2-10 純水装置部 1-2-10-1 造水能力は 100ℓ/時以上であること。 1-2-10-2 100ℓ 以上の純水タンクを備えていること。 1-3 自動分注機接続部は以下の条件を満たす装置であること。 1-3-1 分注処理装置(当センター所有エーアンドティー社 MPAM)と生化学・免疫統 合型分析装置 1 基が搬送ラインにて直接接続可能であること 1-3-2 1-4 5 検体 1 ラック方式でのラック搬送接続を可能にしていること。 無停電電源装置は以下の条件を満たす装置であること。 1-4-1 瞬間的な停電時に 10 分間以上にわたり、分析装置が運用可能な無停電電源装 置を有していること。 1-4-2 無停電電源装置の規格は生化学・免疫統合型分析装置本体最低 1 基に対して 稼動できる容量であること。(単相 200V 75A 以上) 1-5 検査システムオンライン 1-5-1 当センター所有の検査システムとの接続が可能であること。 1-5-2 検査システムと双方向通信を行ない、検査依頼項目の確認、再検依頼情報の 確認、検査結果データの送信がリアルタイムに行えること。 Ⅲ その他 (機能、性能以外に関する要件) 1.性能以外の要件 1-1 機器搬入等 1-1-1 当センターが指定した納入場所において、本装置を有効に稼働できるよう、 電気工事及び搬入設置工事を行い、納入期限までに装置の据付、調整を行 うこと。 1-1-2 調整後、装置が正常に作動するよう係員が立会いの上で試運転を行うこと。 1-1-3 機器搬入の際、当センターの建物の破損には細心の注意を払うこと。 1-1-4 万一、建物に破損を生じた場合は、受注者の責任において現状に復旧する こと。 1-2 職員研修、技術支援 1-2-1 臨床検査科検査技師が操作方法を熟知し、確実な検査体制が出来るまで受 注者が責任を持って研修技術支援を行うこと。 1-2-2 1-3 本装置の日本語による操作マニュアルを 2 部提供すること。 保守、点検及び緊急支援体制 1-3-1 納入 1 年間は、機器の保証期間とし、正常な使用状態において発生した故 障については、受注者の負担で保守、点検、修理をおこなうこと。 1-3-2 緊急故障時には休日、夜間を問わず 24 時間、365 日、早急に復旧できる 体制を有すること。 1-4 部品の供給 1-4-1 納入後、当該機器が製造中止になった場合でも 7 年間は部品の供給を行う こと。 1-5 費用負担 1-5-1 本装置の設置に伴う据付調整、調整に伴う消耗品、職員への機器の研修に 要する費用等は受注者の負担とする。 2.薬事承認 本分析装置は、薬事法に定められている製造の承認を得ていること。 3.納入期限 平成 26 年 12 月 31 日 4.設置場所 大阪府東成区中道一丁目 3 番 3 号 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター 病院棟 4 階 臨床検査科 生化学検査室
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