繊維染色技術応用(選択D) - 新潟県立長岡工業高等学校

工業
平成26年度シラバス
学番38
教科(科目) 工業(繊維・染色技術応用) 単位数
使用教科書
実教出版
副教材等
日本繊維工業教育研究会
1
『新版
2単位
テキスタイル製品』 『新版
新潟県立長岡工業高等学校
科・学年 テキスタイルデザイン工学科・3学年
テキスタイル技術』
『織物設計検定問題集』他
学習目標
「繊維・染色技術」で身につけた繊維に関する基礎知識をもとに、糸や布の構造や性能に関する知識や技術が
アパレル製品の製造にどのように応用されているか学習する。また、必要な性能を持つ新素材や複合材料につ
いて検討し、環境に負荷をかけずに安定供給を可能にできるような製造方法について学習する。
2
指導の重点
テキスタイルに関する専門的な知識や技能を応用し、繊維、染色、デザイン技術史から現在のアパレル技術、
新素材などについて、さらに製品の企画や販売、品質管理にも視野を広げ学習し理解できるようにする。
また、工業技術の進歩が及ぼす地球環境問題について学習することにより、柔軟な思考でより新しい素材を
検討し、実現に向けて努力する態度を養う。
3
学習計画(1単位時間
月
4
50分)
学習項目
学習活動・指導内容
・糸の製造
・糸の製造技術の学習
・織物の製造
・織物の製造技術の学習
・
時間
評価方法
・出席状況
織機機構について
・平常の学習態度
製織の準備工程と製造工程について
・ノート提出
織物設計法
・ニットの製造
・ニットの製造技術の学習
ニット機械について
ニット編み地の分解設計
5
・その他の布類の製造
繊維の二次製品
・新素材
6
10
・新素材や複合材料は衣料用だけでなく,家庭用品から
宇宙開発まで応用されている。誕生の背景、分類や
・出席状況
用途について学習する。
・平常の学習態度
・新素材の素材ごとの機能、特徴を理解し,アパレル製
・ノート提出
品に適切に利用できるよう学習する。
・定期考査
・新素材の定義と分類、用途
7
・新素材の用途
・衣料用素材として用いる新素材
・生活を快適にする素材(消臭、抗菌防臭)
・産業用資材としての繊維(光ファイバー、アモル
ファス金属繊維、イオン交換樹脂)
・その他の産業用資材
8
・農業と繊維
9
・工業用資材(建築、土木、自動車と繊維)
繊維の二次製品
・複合材料
10
20
・複合材料の構成と機能を理解し、目的に応じた強化材
の工夫や母材との組み合わせが検討できるよう学習す
・出席状況
る。複合材料の定義と特徴、構成、機能について学び、
・平常の学習態度
様々な複合材料についてその特徴を理解させる。
・ノート提出
・複合材料の定義と特徴、構成、機能
・定期考査
・様々な複合材料
・FRP の使われ方
交通機関、航空機、ロケット、スポーツ用品と FRP
14
11 ・繊維製品の企画と販売
・マーケティングなどに関して学習し、調査によって商
・出席状況
品を企画して販売戦略を立案し、生産して流通に乗せ、
消費者に届けるまでをシミュレーションする。
・平常の学習態度
10 ・ノート提出
・定期考査
12 ・品質管理の基礎
・織物製造のデータを利用し、品質管理について学習す
・QC 手法
る。
・繊維製品を安定供給するための製造におkる問題点を
検討し、解決に導く工夫をする態度を育てる。
・身近にある環境問題を取り上げて考察し、自分たちの
・リユース・リサイク
とるべき態度を考えさせ、まとめさせる。
ル・リデュース
・クールビズ・ウォームビズなど、衣類の着用方法によ
・エネルギーの大量使
って温度調節をする考え方が広がっているが、その考え
用、代替エネルギー
をさらに進めて、よりエネルギー消費を抑えられるよう
な衣料品や繊維(素材)について検討する。(自作教材)
1
・工芸染色
6
・いろいろな技法を組み合わせて行われている模様染め
2
について理解を深める。また、天然染料による染色に
3
ついても、素材と染色方法を理解し、製品に応用でき
るよう学習する。
・伝統的なテキスタイル ・伝統的なテキスタイル製品について、特に郷土特産の
製品について
4
縮み織などの歴史・製造手法について学習する。
10
評価規準と評価方法
関心・意欲・態度
思考・判断
技能・表現
知識・理解
アパレルに関する知識を深 テキスタイル製品と我々の生 織物を設計・製造できる技 アパレルに関する専門的な知
め、環境に配慮したテキス 活との関わり、そして身の周 術を持つ。
識を深め、アパレル製造と現
タイル製品製造に関する学 りにある環境問題にどんなも 「環境」に関して自らの考 代の環境問題について正しく
習に意欲的に取り組む。
のがあるか調べ、その問題に えをわかりやすくまとめ、 理解することができる。
対する取り組みについて考え 表現することができる。
品質管理の必要性と QC 手法
ることができる。
について理解する。
具体的な評価方法
・出席状況、定期考査の結果、ノート提出の状況・内容、授業に積極的に参加する姿勢があるか、などを
総合的に判断して評価する。
5
その他(担当者からの一言・留意点など)