送迎範囲について 送迎車について 機能訓練指導員について

○送迎範囲について
送迎範囲は施設から半径3km程度を基本としています。
遠方のご利用者の場合はご相談下さい。
ご利用者の負担にならない様、曜日・時間帯による送迎地
域絞り込みも検討します。
どうぞお気軽に各施設までお問い合せ下さい。
○送迎車について
送迎車横には車両用マグネットにより「リハビリ型デイサ
ービスUR倶楽部」と表示をしています。
ご利用者のご希望がございましたら、マグネットを外し表
示がない状態で送迎を行います。
お気軽にお申し付け下さい。
○機能訓練指導員について
機能訓練指導員は、介護予防・リハビリ型デイサービスと
いう性格上、理学療法士を中心に配員しています。
常勤の理学療法士が不在の施設においても、当社専属の理
学療法士が定期的に巡回し、ご利用者一人一人に合ったト
レーニングメニューを作成、提案いたします。
トレーニング開始後も、必要に応じ理学療法士がアドバイ
スを行います。
○ご利用者の見学・体験について
随時受け付けております。
送迎も可能ですので、お気軽にご連絡下さい。
私どもが目指すもの-筋力トレーニングによる日常生
活動作の質の向上と病気・怪我の予防について
現 在 、日 本 の 平 均 寿 命 は 男 性 が 80 歳 、女 性 が 86 歳 で あ り 、平 均 健 康 寿 命 は 男 性 が 70 歳 、
女 性 が 73 歳 で す 。 私 ど も は 、 こ の 健 康 寿 命 を さ ら に 延 ば し 、 地 域 社 会 の 活 性 化 に 貢 献 す
ることを目標として、この事業を開設いたしました。
人間の体はおよそ数十兆個とも言われている細胞から作られており、これらの細胞は時間
の 経 過 と と も に 古 く な り 、分 解 さ れ 、排 泄 さ れ ま す 。そ し て 常 時 新 し い 細 胞 が 生 ま れ 育 ち 、
そ の 分 解 と 再 生 を 体 内 で 繰 り 返 し て い ま す 。た と え ば 、骨 は 2 年 ご と 、筋 肉 は 4 カ 月 ご と 、
血液は 3 カ月 ごとの周期で完全に新しいものに生まれ変わっていま す。髪の毛、表皮、爪
などは身近な好例で、簡単に言えば、細胞の世代交代のようなものです。
こ の 生 物 的 な 分 解・再 生 活 動 を 有 効 的 に 促 進 す る ひ と つ の 方 法 と し て 、
「 運 動 」が 挙 げ ら れ
ます。これは、運動の種類にかかわらず、運動することによって、たとえば、筋細胞が新
しい環境、生活習慣、スポーツなどに適応しようとするため、古い筋細胞を分解し、新し
い筋細胞をつくろうとします。また、古い細胞は病気になりやすいと言われており、がん
研究では古い細胞はがんになりやすいと指摘されています。実際、運動は必ずと言ってい
いほど医師などが勧めるがん予防策のひとつでもあります。運動による古い細胞の分解促
進、その刺激から生み出される新細胞の力は、言わば「自然健康保持システム」であり、
健康長寿に大切な仕組みです。
具体的には、運動をすると、筋細胞に微細な損傷が起きます。損傷した筋細胞は自動的に
化学物質を分泌し、損傷を修復するために炎症を引き起こします。分泌された化学物質が
血液循環内に入ることによって、まるでサメの群れが血のにおいに引かれるように、血管
内の白血球が損傷部分に集まり、傷口をきれいにして、その後すぐに始まる修復作業に備
えます。つまり、炎症期で古い細胞の解体作業を行い、その後に続く段階で新細胞の構築
作業を行います。
こ の 分 解 、 再 生 、 い わ ば 家 の リ フ ォ ー ム の よ う な 過 程 は 、 サ イ ト カ イ ン ( Cytokines) C6
と C10 と い う 2 種 類 の タ ン パ ク 質 に よ っ て コ ン ト ロ ー ル さ れ て い ま す 。
C6 は 古 い 細 胞
の 分 解 を 司 り 、 C10 は 新 し い 細 胞 の 再 生 と 成 長 を 司 る 役 目 を し て い ま す 。 C6 は 運 動 に よ
り 引 き 起 こ さ れ た 炎 症 に 反 応 し て 筋 細 胞 と 血 液 中 で 作 ら れ 、 C10 は C6 に 反 応 し て 作 ら れ
ます。つまり、運動をすることによって、微細な炎症を引き起こし、古い細胞の分解効果
を 高 め 、こ の 炎 症 度 次 第 で 、C10 の 細 胞 再 生 度 が 決 ま り ま す 。も っ と わ か り や す く 言 う と 、
運 動 を す る と 体 が 強 く な り ま す 。そ れ と 同 時 に 、、運 動 は 脳 活 性 化 の 特 効 薬 と も 言 わ れ て い
ます。
運動の有無にかかわらず、細胞分解は常に行われています。重要な点は、新しく元気な細
胞の再生作業が分解作業を上回るということで、これをより効率よく成し遂げる最良の手
段が「運動」ということになります。運動の真の目的は、ただ単に筋力や持久力をつける
ことではなく、骨と臓器を強くし、免疫力を高め、エネルギーを作り出し、社会への積極
的な参加を促し、自信を養うということなのです。まさしく運動は心身を充実させます。
身近な運動のひとつに筋力トレーニングがあります。筋力トレーニングは神経を通じて、
時には道なき道を開拓者のように突き進み、一日に何百万回という刺激を脳に伝えていま
す。そして、筋力増強運動はパワー(役に立つ筋力:安全に階段の上り下りが一定の時間
内にできるなど)とコーディネーション(意図的になめらかな動作をする能力:安全に全
行 程 の 買 い 物 を 一 定 の 時 間 内 で こ な せ る な ど )を 養 い 、筋 肉 を 刺 激 し 、細 胞 の 分 解・排 泄 、
再生・成長を促進させます。
このパワーとコーディネーションの両方が発達することで、日常生活動作の質と自信が向
上 し 、病 気 や 怪 我 の 予 防 に も つ な が り ま す 。現 在 、65 歳 以 上 の 高 齢 者 に 最 も 多 い け が の 原
因 は 転 倒 で 、こ れ は 全 体 の 約 63%を 占 め て い ま す 。ま た 、高 齢 者 の 転 倒 が 股 関 節 骨 折 な ど
に至る場合もあります。統計的には若い年齢層も高齢者と同じ頻度でつまずいたり、段を
踏みはずしたりしますが、若年層は転倒に至ることが少ないのは、彼らには十分な筋力と
その状況を正確かつ敏捷に操っている神経があるからです。各種研究でも、筋力トレーニ
ングによるパワーとコーディネーションの改善が、転倒予防や転倒をしても大事には至ら
ない事に有効であることが示されています。
また、筋力トレーニングは老若男女にかかわらず、筋機能を高めることができる運動でも
あります。脳卒中、脊髄損傷、その他の運動神経疾患であると診断された方にとっても欠
く こ と の で き な い 治 療 法 で あ り 、70 歳 ま で 座 位 中 心 の 生 活 を し て き た 方 が 、3 カ 月 で 筋 力
が倍増したという事例もあります。筋力トレーニングは神経全体、筋肉、腱,靭帯、関節
の機能を高め、結果的に、心身の総合的な改善となります。
米 国 で 健 康 長 寿 の 分 野 で 敬 わ れ て い る 内 科 医 、老 齢 者 専 門 医 、細 胞 生 物 学・新 化 学 研 究 家 、
ニューヨーク、コロンビア大学医学部診療内科講師そして著者でもある、ハリー・ロッジ
医学博士によると、
「 運 動 を す る こ と に よ っ て 人 間 は あ ら ゆ る 発 達・成 長 の メ ッ セ ー ジ を 脳
に送ります。つまり、運動を継続し、メッセージを発信し続けることで、人間は心身とも
に驚くべき若返り効果が期待できるようになります。より活力溢れる、知的な、自信に満
ち た 、充 実 感 の あ る 人 生 を 実 現 す る た め の 方 法 は 目 の 前 に あ り ま す 。」UR 倶 楽 部 は 筋 力 作
りを基礎として、日常生活上で役に立つ運動機能の回復、獲得の支援をさせて頂きます。
このプログラムに参加することによって、皆さまの生活が向上し、新たな生きがいを見出
し て い た だ け れ ば 、 そ れ は UR 倶 楽 部 の 喜 び で も あ り ま す 。
UR倶楽部専任理学療法士
アメリカ南フロリダ大学理学療法学博士
岩江
志朗