6月の校長会の要旨 ① 研 究 組 織 の 活 性 化 ② 児童・生徒及び教職員の事故防止 (喫緊課題) 教職員の健康管理と適切な対応 学力向上研究組織の活性化 速報値としての3つの達成目標の結果が示され、各学校ではすでに自校の結果を分析し、成果と 課題を確認できたと思います。各学校には研究主任を核とした研究体制が整備され、本年度の 研究もスタートしたことと思います。組織の活性化については自校の状況はいかがでしょうか。 (活性化している学校例) 1 率先垂範する研究主任と主任をサポートする数名の心ある職員がいる。 2 管理職や研究主任が職員に陳腐ではない言葉で熱く語っている。 3 研究計画は月ごと、学期ごとに詳細に設定されている。 4 研究委員会が例外なく計画どおりに必ず開催されている。 5 フォーマルな会議よりインフォーマルな会議を有効に活用している。 6 定期的に活動を評価する緊張感のある場が設定されている。 7 研究の求めている取組範囲や研究のゴールの姿が共有化されている。 児 童 ・ 生 徒 事 故 (1)評 価・評 定 通知表の評価・評定をめぐり、保護者が担任に不満を訴える事例があります。特に中学校 3年生は成績が進路に直結するため、学校全体で公正公平な評価評定が求められま す。初めての評価者には、観点別評価や評価基準、記録の保存の指導をお願いします。 (2)熱 中 症 体育時や部活動時だけでなく、室内においても熱中症が発生します。特に部活動において 顧問が不在の中で無理な練習により、熱中症が発生するケースが多くみられます。必ず 教師の指導の下に適切な指導内容や水分補給の仕方等の指導をお願いします。 (3)食中毒・食物アレルギー 弁当を持参した際、その保存場所に配慮をすべき猛暑日もあります。気温の状況をみて 指導をお願いします。また給食における食物アレルギーのリスクには常に迅速に対応せね ばなりません。該当教職員への児童生徒への具体的な指導・確認をお願いします。 (4)交 通 事 故 登下校時の交差点での事故の発生率が高い傾向にあります。下校後や休日での自転車 と車との接触事故も発生しています。心の琴線に触れる指導をお願いします。 教 職 員 事 故 防 止 (1) 特定の保護者や児童・生徒との不適切なメール 個人的な用件や感情を特定の保護者や児童・生徒に対してメール発信することにより、誤 解を招く可能性のある教職員はいないでしょうか。メール発信の実態は容易に顕在化しませ んが、全体指導及び必要に応じて教職員への個別指導をお願いします。 (2) 「報・連・相」を怠る教職員 児童生徒に係わる事件や事故が発生した場合について、教職経験に左右されることなく、 全ての教職員が迅速に管理職に報告する体制づくりが重要です。対応が遅れると保護者 が不信感を抱きます。子どもに係わる案件は必ず管理職に報告する指導をお願いします。 情 報 発 信 の 工 夫 (1)駒西小学校 (学校要覧の刷新) 従来の学校要覧のイメージを一新した発想と斬新な工夫が凝らされている見事な学校要覧であ る。全体が8ページ構成となっており、子どもたちの生き生きと活動する姿をレイアウトの中心に据 えている。森川校長先生が敢えて学校要覧にこだわった点に駒西小学校全体の勢いを感じる。 (2)東原小学校 (ホームページの活用) 石岡校長先生自ら先頭に立ち、様々な教育活動での子どもたちの様子や成果を積極的にホー ムページにて発信している。5月の更新回数は17回に及ぶ。適時に的確に発信された情報は保 護者や地域からの期待も大きく、ホームページをとおした信頼関係が見事に構築されている。 (3)亀久保小学校 (学校だよりの発行) 毎月1回程度の学校だよりを島野校長先生は4月に4回発行し、学校だよりをとおして本年度の 亀久保小学校の教育の在り方を発信している。内容も「学校応援団」の特集などの読み手を意 識した細やかな内容であり、保護者や地域の人の活躍や感謝の気持ちを適時に発信している。 (4)葦原中学校 (保護者携帯メールの活用) 斉藤校長先生を核に保護者携帯メールを積極的に活用し、保護者が求める情報を適時に的確 に発信し厚い信頼を得ている。校外学習での生徒の無事、生徒の活躍した様子、帰りの到着時 刻や保護者への感謝の言葉等を継続的に発信し、情報の伝達に付加価値を加えている。 <お知らせ①> 教職員の健康状況の把握と人間ドック等の検診 職場環境の変化等により体調を崩す教職員が心配されます。健康状況の把握及び教育委員会 への迅速な報告をお願いします。また人間ドックの受診の予約等の指導をお願いします。 <お知らせ②> 土曜授業に係る検討会の実施について 8月1日(木)14:00から市教委・校長会長・校長会副会長から成る第1回検討委員会を開催し ます。国の動向を見極めながら、年度内に2回の開催を予定しています。 6月の教頭会の要旨 ① 学 力 向 上 策 の 活 性 化 ② 人事評価「当初申告」からみえる教頭像 (喫緊課題) 教職員一人ひとりの健康管理 学力向上の取組を活性化させるために 「校内に学力向上の種を蒔き、過半数の職員の心が変容するまで種を育てる」 <種がよりよく育つための戦略(いつ・誰に・どのように蒔くか)を持つ> (A)教頭自ら熱い思いを語り、職員の思いを聴き、心に寄り添う 学力向上の必要性はわかっていても、これ以上の仕事が増えることを拒む教職員の 意識にどう向き合うか。学力向上のうねりを校内で起こすには、まずは率先垂範です。 学力向上を一部から全体へと広げる手法を用いて、熱く語って下さい。 (B)授業での良い点を常に見つけ、褒め、認め、発信する 授業参観などの教室訪問を継続してください。そして授業のよさをたくさん見つけて、 心から褒めてください。その延長線上に授業研究を位置づけ、授業研究会を受け入 れる土壌を醸成してください。またホームページ等でも常時発信してください。 (C)教職員が研究成果を実感できる場面を設定する 研究に取り組む教職員のモチベーションを上げるには、取り組んだ成果を示し、実感 できる場を意図的に設定する事が必要です。子どもたちの変容や数値としての成果 や保護者や指導者からの賞賛を得る場を設定してみてください。 (D)ボトムアップとトップダウンを組み合わせた組織運営を行う ボトムアップの組織運営は共通理解や共通行動を図る上で極めて重要ですが、組織 全体をどうしても前に進めたい場合、トップダウンの組織運営も必要です。日頃からの 教職員との信頼関係を基に、自信をもってリーダーシップを発揮してください。 (E)研究計画は絶対に遂行する(急な会議等は極力設定しない) 教職員のモチベーションを低下させる一例は、予定外の会議や提出物の作成で す。逆に予定した計画はどんなことがあってもやり抜く強さも必要です。研究計画の 着実な遂行は、学校全体として研究にかける確かな姿勢を示す好機です。 (F)会議時間・回数を短縮し、インフォーマルな打合せを活用する 会議の回数が多く、開催時間も長い程、参加者のモチベーションを下げてしまいま す。日頃から多忙な教職員には、「隙間の時間」ともいえる時間を活用して、ちょっ と集まれるインフォーマルな打合せを上手に活用してください。非常に効果的です。 (G)ベテラン教職員のやる気を引き出す よく若手教職員とのペアで・・・といわれますが、個々の教職員の真の幸せは何かを 見つめ、心の琴線に触れる指導をお願いします。薄紙が一枚一枚剥がれるように。 自己評価シートからみえる教頭先生の見事さ 先月、人事評価「当初申告」を行いました。昨年度のシートから様々な改善が図られた見事 な内容でした。評価観点として、①校長シートとの整合性 ②昨年度の課題の解決 ③昨年 度のシートとの相違点 ④方策の工夫 の4点を設定しました。その一部を紹介します。 (Ⅰ)学校運営の改善及び運営管理 学校愛の基盤となる学級愛を育てる。日々、学級を参観し、良いところを認め、 褒め、励ましていく。写真や手紙を活用し、全学級に平等に深く係わる。 ※学級愛の育成に視点を当て、写真や手紙を活用した方策が具体的である。 (Ⅱ)開かれた学校づくり 地域学習支援力活用を推進する。具体的には英語活動・中国語音楽の楽器 練習・家庭科グループ・学年花壇や野菜作り・生き生きクラブの活用である。 ※取り組むべき課題が明確で、期限も 5 月下旬打合せと明記している。 (Ⅲ)施設・事務等の管理及び予算運用 学校評価において「きれいな学校づくり」という項目で、90%以上の職員が AまたはB評価をする。 ※学校評価の結果を自己の目標と位置づけた視点が明確な評価を可能とする。 (Ⅳ)教育計画の年度の重点目標及び教育計画の実施・評価・改善 各学習状況調査結果を従来の結果や他校の結果と比較し表すデータを作成 し、自校生徒の課題を職員に示す。そして課題解決を図る職員研修を行う。 ※職員研修のねらいを定めた過程が明確に示され、職員に説得力がある。 (Ⅴ)学習指導・進路指導・生活指導 倫理確立委員会を年10回以上実施する。週1回の職集で必ず服務について 取り上げ、年間をとおして指導する。言葉遣いや服装の乱れは直接指導する。 ※服務の中心に「言葉遣い」「服装」を位置づけ、確固たる姿勢が伝わる。 ★ 教員採用試験受験者への支援(教職員との信頼の絆づくり) 〇職場環境の改善(個別に勤務状況を把握し、退勤時間が遅い教職員への声かけ) ○親身なサポート (教頭自ら受験に対する不安や悩み等の相談にのるやさしさ) ○教職員の活用 (直近で採用試験に合格した体験を伝える場を設定する気配り) ○勉強会の設定 (受験日までの可能な限り、論文・面接などをサポートする姿勢) ★ 教頭ならではの学校事故防止策(ハインリッヒの法則) ○情報を獲得する(教職員の会話、朝・授業中・放課後の教室訪問、学年会へ参加等) ○提出期限を守る(校外行事実施届・承認願、集会承認願、授業日休業日振替届等) ○文書を確認する(学年だより、出張文書、保護者宛文書、提出文書、様式集確認等) ○率先垂範をする(生徒指導、授業改善、保護者対応、教職員の要望、施設設備補修)
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