1.共通教育科目 文 学 部 講 義 概 要 目 次 5〜187 2.国文学科 191〜266 3.英文学科 269〜333 4.美学美術史学科 337〜396 5.教職課程 399〜424 6.図書館学課程 427〜441 7.博物館学課程 445〜456 8.留学生特設科目 459〜462 講 義 概 要 の 見 方 科目名 上級学年の学生は、 科目の読替え表を参 照すること。 履修できる年次 科目の副題 生化学a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 細川 優 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 生命現象において重要なキーワードは「代謝の恒常性」です。代 謝(たいしゃ)とは、生体内で起こる化学反応をいいます。栄養素 同じ科目でも担当 者が異なる場合 があります。時間 割表で確認してく ださい。 は、一連の化学反応(「代謝経路」という。)によって順次分解さ 開講時間 (前期・後期や集 中講義などがあり ます。) 隔週の表示があ る場合には、授業 は1週おきになり ます。 れ、エネルギー源などとして利用されます。健康な人では、栄養素 や生体成分の濃度は一定範囲にコントロールされる恒常性が保たれ ています。正常なコントロール能力を失うと、糖尿病などの疾病を 発症します。生化学aでは、三大栄養素の構造・機能を中心に学び ます。 【授業の内容】 第1週 人体の構成1(細胞内小器官、生体膜) 第2週 人体の構成2 第3週 糖質の構造・機能1(単糖類) 第4週 糖質の構造・機能2(二糖類・多糖類・複合糖質) 第5週 脂質の構造・機能1(脂質の種類と役割) 第6週 脂質の構造・機能2(単純脂質、複合脂質、誘導脂質) 第7週 アミノ酸・たんぱく質の構造・機能1 第8週 アミノ酸・たんぱく質の構造・機能2 第9週 アミノ酸・たんぱく質の構造・機能3 第10週 生体のエネルギー源と代謝 第11週 生体酸化 第12週 酸化的リン酸化 第13週 酵素1(一般的性質) 第14週 酵素2(特異的性質) 第15週 全体のまとめ (たんぱく質の役割、アミノ酸) (ペプチド・たんぱく質) (たんぱく質の機能) 【準備学習】 授業ではプリントを配布します。次回の授業までにプリントを読 み、指示された課題の回答を作成しておいてください。 教材以外でも各自 用意する必要なも のが記載されてい ます。 【テキスト・教材】 佐々木康人・園田 勝・細川 の成り立ちⅠ』(第一出版 優 学習効果を深め るための図書お よび資料、授業を 受けるにあたって の学習方法など が掲載されていま す。 著『人体の構造と機能及び疾病 2011年)1,900円 【成績評価の方法・基準】 試験90%、授業態度10%で評価します。 【参考書】 『ハーパー生化学』訳書(丸善) 担当教員からの メッセージ。授業に 臨む姿勢などが記 載されています。 (記載のない場合も あります。) 『レーニンジャー生化学上、下』訳書(廣川書店) 『生化学辞典』(東京化学同人) 『管理栄養士課程講座 生化学・分子生物学』(建帛社) 【注意事項】 ・・・・・・・・ 注1)講義概要は、1年間の授業計画を立てるのに必要です。大切に利用してください。裏表紙の内側に氏名を記入してください。 注2)2年生以降は講義概要冊子を配布しません。Web履修から講義概要(Webシラバス)を参照してください。 注3)履修要項も併せて熟読してください。各自の時間割と照合して、無理のない授業選択をしてください。 注4)共通教育P155〜187は短大との互換科目です。(短大で授業を行います。) 共 通 教 育 科 目 共通教育科目 開講科目索引 ページ 実践スタンダード科目(必修) 実践入門セミナー 所属学科専任教員 金田 肇・常見 陽平 実践キャリアプランニング ジョーンズ・シュニッケル インテグレーテッド・イングリッシュ アレックス・ラルー バーティウム・ロマンコ ミーハン・スニップ マルチェフ・カズウェル クレイブン 阿佐美敦子・黒崎紫乃・吉野康子 市毛洋子・嶋田淳恵・柳瀬実佳 藤上隆治・長坂達彦・藤原正道 河合修一郎・飯野 智子・鈴木 卓 降旗芳彦・辻村壮平 情報リテラシー1a 田谷文彦・惟村直公・七邊信重 久保ちづる・加藤慶・柳田京子 上西朋子・松田典子・八木浩雄 土屋陽介・小川泉・菅原淳史 降旗芳彦・辻村壮平 情報リテラシー1b 田谷文彦・惟村直公・七邊信重 久保ちづる・加藤慶・柳田京子 上西朋子・松田典子・八木浩雄 土屋陽介・小川泉・菅原淳史 実 践 ア ド バ ン ス ト 科 目 <キャリア教育科目> キャリアデザインa キャリアデザインa キャリアデザインb キャリアプランとインターンシップ ジェンダー論 <外国語教育科目> リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズb スピーキング・スキルズb スピーキング・スキルズb スピーキング・スキルズb フランス語a フランス語a フランス語a フランス語b 金田 常見 常見 塚原 鹿嶋 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 9 9 10 ・・・・・・・ 10 ・・・・・・・ 11 肇 陽平 陽平 肇 敬 ・・・・・・・ 市毛 洋子 中村 太一 柳瀬 実佳 吉野 康子 若林 邦子 市毛 洋子 中村 太一 柳瀬 実佳 吉野 康子 若林 邦子 市毛 洋子 今村 京子 柏原 俊樹 田丸 由美子 柳瀬 実佳 市毛 洋子 今村 京子 柏原 俊樹 田丸 由美子 柳瀬 実佳 ・・・・・・・ カズウェル,イアン・マイケル ・・・・・・・ クレイブン,ローレンス ・・・・・・・ シュニッケル,ジェイコブ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ラルー,リチャード ・・・・・・・ カズウェル,イアン・マイケル ・・・・・・・ シュニッケル,ジェイコブ ・・・・・・・ ラルー,リチャード ロマンコ,リック 唐牛 幸子 唐牛 幸子 武田 志保子 唐牛 幸子 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ フランス語b フランス語b ドイツ語a ドイツ語a ドイツ語a ドイツ語b ドイツ語b ドイツ語b 中国語a 中国語a 中国語a 中国語b 中国語b 中国語b コリア語a コリア語b 英語と文化a 英語と文化a 英語と文化a 英語と文化b 英語と文化b 英語と文化b フランス語と文化a フランス語と文化a フランス語と文化b フランス語と文化b ドイツ語と文化a ドイツ語と文化a ドイツ語と文化b ドイツ語と文化b 中国語と文化a 中国語と文化a 中国語と文化a 中国語と文化b 中国語と文化b 中国語と文化b コリア語と文化a コリア語と文化b 海外語学研修a(アメリカ 海外語学研修a(カナダ 海外語学研修b(イギリス 海外語学研修c(中国 海外語学研修d(韓国 11 12 12 13 13 14 14 15 15 16 16 17 17 18 18 19 19 20 20 21 21 22 22 23 23 24 24 25 25 26 26 27 27 28 28 29 29 唐牛 幸子 武田 志保子 小澤 直 佐々木 滋 満井 裕子 小澤 直 佐々木 滋 満井 裕子 蔡 暁軍 楊 英華 劉 素英 蔡 暁軍 楊 英華 劉 素英 朴 校熙 朴 校熙 グールド,リチャード シュニッケル,ジェイコブ ロマンコ,リック グールド,リチャード シュニッケル,ジェイコブ ロマンコ,リック クロズ,エリアンヌ 武田 志保子 クロズ,エリアンヌ 武田 志保子 小澤 直 田中 亜美 小澤 直 田中 亜美 蔡 暁軍 楊 英華 劉 素英 蔡 暁軍 楊 英華 劉 素英 朴 校熙 朴 校熙 ワシントン大学) フレーザーバレー大学) サセックス大学) 清華大学) 檀国大学校) <情報リテラシー教育科目> 情報リテラシー2a 情報リテラシー2a 情報リテラシー2b 情報リテラシー2b 情報リテラシー2b 情報リテラシー2c 情報リテラシー2d 情報リテラシー2d 情報リテラシー2e 情報リテラシー2e 情報リテラシー2f 情報リテラシー2g 教 養 教 育 <女性の生き方> 女性学 女性学 女性と職業 女性と職業 女性と文学 女性と法律 -5- 科 笠原 邦子 鈴木 淳広 笠原 邦子 加藤 慶 源氏田 憲一 田井中 承昭 笠原 邦子 久保 ちづる 佐藤 健 鈴木 裕信 桑原 尚子 松下 慶太 ページ 30 ・・・・・・・ 30 ・・・・・・・ 31 ・・・・・・・ 31 ・・・・・・・ 32 ・・・・・・・ 32 ・・・・・・・ 33 ・・・・・・・ 33 ・・・・・・・ 34 ・・・・・・・ 34 ・・・・・・・ 35 ・・・・・・・ 35 ・・・・・・・ 36 ・・・・・・・ 36 ・・・・・・・ 37 ・・・・・・・ 37 ・・・・・・・ 38 ・・・・・・・ 38 ・・・・・・・ 39 ・・・・・・・ 39 ・・・・・・・ 40 ・・・・・・・ 40 ・・・・・・・ 41 ・・・・・・・ 41 ・・・・・・・ 42 ・・・・・・・ 42 ・・・・・・・ 43 ・・・・・・・ 43 ・・・・・・・ 44 ・・・・・・・ 44 ・・・・・・・ 45 ・・・・・・・ 45 ・・・・・・・ 46 ・・・・・・・ 46 ・・・・・・・ 47 ・・・・・・・ 47 ・・・・・・・ 48 ・・・・・・・ 48 ・・・・・・・ 49 ・・・・・・・ 49 ・・・・・・・ 50 ・・・・・・・ 50 ・・・・・・・ 51 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 51 52 52 53 53 54 54 55 55 56 56 57 目 飯野 池川 蟹江 山谷 林 奥貫 智子 玲子 教子 真名 淑美 妃文 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 57 58 58 59 59 60 <人間の文化> ■思想・宗教 哲学入門a 哲学入門a 哲学入門b 哲学入門b 現代の哲学a 現代の哲学b 倫理学入門a 倫理学入門a 倫理学入門b 倫理学入門b 現代倫理学a 現代倫理学b 美学a 美学b 社会思想史a 社会思想史b 中国の思想a 中国の思想b 西洋思想史a 西洋思想史b 仏教思想史a 仏教思想史b キリスト教概論a キリスト教概論b ■文 学 文学概論a 文学概論b 日本の文学a 日本の文学b 日本の文学c 日本の文学d フランス文学a フランス文学b ドイツ文学a ドイツ文学b 児童文学論a 児童文学論b 比較文学a 比較文学b ■歴史・地理 日本史a 日本史b 西洋史a 西洋史b 東洋史a 東洋史b 地理学 ■文 化 比較文化論a 比較文化論a 比較文化論b 生活文化論a 生活文化論a 生活文化論b 出版文化論a 出版文化論b 文化人類学a 文化人類学b ■メディア メディア論a メディア論a メディア論b メディア論b 情報文化論a 情報文化論b 情報科学 安中 隆徳 降旗 芳彦 安中 隆徳 降旗 芳彦 岡部 英男 岡部 英男 岡部 英男 降旗 芳彦 岡部 英男 降旗 芳彦 安中 隆徳 安中 隆徳 樋笠 勝士 樋笠 勝士 安中 隆徳 安中 隆徳 角屋 明彦 角屋 明彦 降旗 芳彦 降旗 芳彦 水上 文義 水上 文義 小林 真知子 小林 真知子 上野 英子 上野 英子 森田 直美 森田 直美 越後 敬子 越後 敬子 唐牛 幸子 唐牛 幸子 佐々木 滋 佐々木 滋 千葉 幹夫 千葉 幹夫 小林 真知子 小林 真知子 千本 千本 秋山 秋山 熊谷 熊谷 竹林 須賀 秀樹 秀樹 千恵 千恵 滋三 滋三 和彦 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 由紀子 ・・・・・・・ マルチェフ,ミレン・アンゲロフ ・・・・・・・ 須賀 由紀子 合原 勝之 須賀 由紀子 須賀 由紀子 緒方 宏大 寺本 美奈子 島崎 裕子 島崎 裕子 ・・・・・・・ 大倉 恭輔 キム,キョンファ 大倉 恭輔 キム,キョンファ 川端 美樹 川端 美樹 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 60 61 61 62 62 63 63 64 64 65 65 66 66 67 67 68 68 69 69 70 70 71 71 72 72 73 73 74 74 75 75 76 76 77 77 78 78 79 79 80 80 81 81 82 82 83 83 84 84 85 85 86 86 87 87 88 88 89 89 90 90 小山 裕司 ・・・・・・・ 91 <生活と社会> ■心 理 心理学概論 心理学a 心理学a 心理学b 心理学b 発達心理学a 発達心理学b 発達臨床心理学1 発達臨床心理学2 社会心理学概論 脳と心 健康心理学 カウンセリング概論 実験心理学 中嶋 岡田 菅沼 岡田 菅沼 佐藤 佐藤 佐藤 佐藤 大倉 橋本 越野 越野 中嶋 豊 斉 崇 斉 崇 恵美 恵美 恵美 恵美 恭輔 照男 由香 由香 豊 ・・・・・・・ 91 92 92 93 93 94 94 95 95 96 96 97 97 98 ■法 律 日本国憲法 日本国憲法 法学 金津 斎藤 斎藤 謙 孝 孝 ・・・・・・・ ■政治・経済 政治学a 政治学b 経済学a 経済学b 日本経済論a 日本経済論b 消費経済論 斎藤 斎藤 冨田 冨田 冨田 冨田 稲熊 孝 孝 洋三 洋三 洋三 洋三 克紀 ・・・・・・・ ■社 会 社会学a 社会学b 社会福祉概論a 社会福祉概論b ジェンダー文化論 ジェンダー社会論 社会保障論 林原 林原 西脇 西脇 笹野 笹野 福田 玲洋 玲洋 智子 智子 悦子 悦子 幸夫 ・・・・・・・ 佐藤 健 寺出 浩司 大久保 洋子 川上 梅 永峰 麻衣子 福田 幸夫 ・・・・・・・ ■生 活 くらしの人間工学 生活学原論 食文化論 衣生活論 ハウジング論 高齢者福祉概論 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 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岡田雅代・松本奈穂子 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 野上 玲子 山田 茂 南 英樹 井上 千枝子 河田 美保 佐藤 健 日野 一男 南 英樹 井上 千枝子 河田 美保 佐藤 健 日野 一男 南 英樹 山田 茂 高橋 英一 井上 千枝子 南 英樹 山田 茂 河田 美保 日野 一男 ・・・・・・・ 山田茂・河田美保・花輪聡 ・・・・・・・ 笠原 武子 井上 千枝子 河田 美保 山田 茂 河田 美保 山田 茂 鈴木 淳也 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ <資格関連科目> ■学 芸 員 世界の美術a 世界の美術b 世界の美術c 世界の美術d 人間と美術a 人間と美術b 文化史a 文化史b 福井 富田 貫井 貫井 明珍 明珍 吉田 吉田 淳哉 淳 一美 一美 素也 素也 純子 純子 ・・・・・・・ ■家庭科教員 生活経営論 生活経営論 家庭工学 看護学 家族関係論 育児学 保育学 寺出 冨田 尾上 後藤 数野 古川 攪上 浩司 洋三 正行 桂子 昌三 漸 久子 ・・・・・・・ ■日本語教員 日本語学概論a 日本語学概論a 日本語学概論b 日本語学概論b 日本事情a 日本事情b 鈴木 美恵子 山内 博之 鈴木 美恵子 山内 博之 劉 岸偉 劉 岸偉 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 118 118 119 日本文化概論a 日本文化概論b 対照言語学a 対照言語学b 日本語教授法a 日本語教授法b 日本語教授法演習a 日本語教授法演習b 日本語教授法演習c 日本語教授法演習d 日本語教育実習a 日本語教育実習b 言語学概論a 言語学概論b 119 120 120 121 121 122 122 123 123 124 124 125 125 126 126 127 127 128 128 129 129 130 130 131 131 132 132 133 133 134 134 135 135 136 136 137 137 138 138 139 139 140 140 141 141 142 142 143 143 144 144 145 145 146 146 <オープン講座> オープン講座b オープン講座c 佐藤 悟 佐藤 悟 八木 公子 八木 公子 金庭 久美子 金庭 久美子 金庭 久美子 金庭 久美子 八木 公子 八木 公子 鈴木 美恵子 鈴木 美恵子 山内 博之 岡 智之 ・・・・・・・ 永井 とも子 金田 肇 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 147 147 148 148 149 149 150 150 151 151 152 152 153 153 154 154 平成24年度休講科目 精神保健 数の思考法 オープン講座a 短 期 大 学 と の 互 換 科 目 ※短期大学開講分(短期大学で授業を実施) <初年次教育科目> 佐藤 辰雄・竹内 敏晴 ・・・・・・・ 日本語表現法 155 平田 <キャリア教育科目> キャリアデザイン ジェンダー論 キャリア・スキルズ <外国語教育科目> フランス語a フランス語b ドイツ語a ドイツ語b 中国語a 中国語b 英語と文化a 英語と文化b 留学英語a 留学英語b キャリア英語a キャリア英語b TOEICa TOEICa TOEICb TOEICb 海外研修 由美・福島 史子 福田 恵子 飯野 智子 飯泉 恵美子 ・・・・・・・ 泉 美知子 泉 美知子 渡辺 和典 渡辺 和典 劉 素英 劉 素英 ・・・・・・・ ジョーン・マクギヴェニー ・・・・・・・ ジョーン・マクギヴェニー ・・・・・・・ 田丸 由美子 田丸 由美子 飯泉 恵美子 飯泉 恵美子 河合 修一郎 羽賀 芳秋 河合 修一郎 羽賀 芳秋 増田 貴之 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ <情 報> 情報リテラシー2a 情報リテラシー2b 青木 金井 聖子 宏水 ・・・・・・・ <女 性> 女性学 女性と職業 女性と古典文学 女性と文学 女性と心理 女性と健康 飯野 飯野 佐藤 大木 越野 岩間 智子 智子 辰雄 志門 由香 正典 ・・・・・・・ <法 律> 日本国憲法 斉藤 孝 ・・・・・・・ -7- ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 155 156 156 157 157 158 158 159 159 160 160 161 161 162 162 163 163 164 164 165 165 166 166 167 167 168 168 169 169 <社 会> 国際関係論 国際交流論 国際社会と宗教 データでみる社会 日本社会論 社会心理学入門 福祉社会論 大島 斉藤 大島 竹内 寺出 大倉 西脇 幸治 英之 幸治 敏晴 浩司 恭輔 智子 ・・・・・・・ <メディア> メディア論a 情報文化論a 大倉 大倉 恭輔 恭輔 ・・・・・・・ 金井 宏水 新實 五穂 松橋 有子 久保田 さとみ 高城 弘一 和田 朱美 和田 朱美 寺出 浩司 西脇 智子 ・・・・・・・ 松村 洋一郎 鈴木 祐子 三田 薫 寺出 浩司 竹内 敏晴 ・・・・・・・ <生 活> 生活造形 ファッション文化史 食と健康 食の技術 書道a 書道a 書道b 生活設計論 余暇生活論 <文 化> 芸術概論a 芸術概論b ことばの科学 生活文化論 子どもと学校文化 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ <自 然> 化学の世界 生命と環境 岩間 阿尻 正典 貞三 ・・・・・・・ <環 境> 社会のシステムと環境 環境文化論 増田 西脇 貴之 智子 ・・・・・・・ 一男 一男 ・・・・・・・ 井上 千枝子 日野 一男 ・・・・・・・ <健康スポーツ科学> 健康・スポーツ科学a 健康・スポーツ科学b 健康・スポーツ科学c 健康・スポーツ科学d <オープン講座> オープン講座① オープン講座② オープン講座③ オープン講座④ 井上 井上 千枝子・日野 千枝子・日野 三浦 千葉 千葉 千葉 宏文 久樹 久樹 久樹 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 170 170 171 171 172 172 173 173 174 174 175 175 176 176 177 177 178 178 179 179 180 180 181 181 182 182 183 183 184 184 185 185 186 186 187 ※本文記載の短期大学科目の履修年次は、大学生に対応していないものもあります。 各自で履修要項を参照してください。 -8- 実践入門セミナー 実践キャリアプランニング 所属学科専任教員 1年 前期 2単位 金田 2年 【授業のテーマ・目標】 実践女子大学、実践女子短期大学の学生として学んでいく上での 必要不可欠な基本的知識や技能を身につけること、また社会につい て視野を広げて卒業後の将来について考えることを目的としていま す。 【授業の内容】 各クラスは所属学科の専任教員が担当し、少人数のセミナー方式 で、以下の項目を学んでいきます。 1.大学とはどのようなところか? 2.履修指導―4年間で何をどのように学ぶのか 3.学長講話―「実践」を知ろう 4.大学生としての常識 5.図書館ガイダンスを活用しよう―資料検索の方法など 6.文章の読み方・書き方―レポート作成法など 7.自己表現の方法―プレゼンテーションの技術を学ぼう 8.キャリア形成の準備―未来に向かって、今やっておくべき こととは? ※授業15回の各内容は、学科ごとに提示されます。 <国文学科> 池田三枝子・栗原敦・影山輝國・棚田輝嘉・ 山内博之・河野龍也 <英文学科> 植野達郎・大関啓子・佐々木真理・志渡岡理恵・土屋結城 <美学美術史学科> 仲町啓子・下山肇・駒田亜紀子・降旗芳彦 <食生活科学科 管理栄養士専攻> 稲葉裕・松島照彦・森川 希・中川靖枝 <食生活科学科 食物科学専攻> 四宮陽子・山崎 壮・小林幹彦・数野千恵子 <生活環境学科> 牛腸ヒロミ・佐藤健・槙 究・山崎和彦 <生活文化学科> 水野いずみ・秋山博介・生野金三・塚原拓馬・高垣マユミ <人間社会学科> 釼地邦秀・窪 龍子・竹内光悦・石川恵子・広井多鶴子・谷内 篤博・高橋意智郎・金津 謙・数野昌三・松浦常夫 【準備学習】 「授業の内容」の項目ごとに、次週までの準備内容が担当教員よ り指示されることがあります。指示に従い、必要な準備を行ったう えで授業に出席してください。 【テキスト・教材】 必要に応じて授業時に担当教員より指示されます。プリント等を 用いることもあります。 【成績評価の方法・基準】 授業に取り組む態度50%。課題の評価50%。 【注意事項】 学生生活を送るうえで必要な知識・技能を身につけるセミナー形 式の授業です。積極的に授業に参加し、自分の学習目標、将来計画 等を視野に入れながら授業に取り組んでください。具体的な内容と 授業の進め方は、担当教員から説明されます。 肇・常見 陽平 前期・後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 自らの学生生活を、自らの選択と責任で作っていくのが「キャリ アプランニング」の第一歩です。本学の教育理念(建学の精神)に 則り、多様化された社会で開花する女性を育成することを目標とし ています。そのためには、実際の社会の姿を学び、時に、実際社会 で活躍する外部講師の情報も得ながら大きく視野を拡げることによ り、自分自身のキャリアをデザインし、キャンパスライフの有意義 な過ごし方を考えてもらいます。 【授業の内容】 第一週 オリエンテーション 第二週 我々を取り巻く社会の状況を知ろう(少子化のもたらす問 題とは?) 第三週 我々を取り巻く社会の状況を知ろう(今後の女性のキャリ ア) 第四週「働くこと」とは?(あるインターンシップの事例から) 第五週 産業構造の変化から見られる職種の変化 第六週 社会で輝くOG研究「燦」の研究 第七週 社会で輝くOG(燦のモデル)登場 第八週 企画とは?ある事例研究 第九週 企画への挑戦 第十週 プレゼンテーション① 第十一週 プレゼンテーション② 第十二週 営業とは?(映画) 第十三週 営業事例研究 第十四週 発表 第十五週 レポートの作成・提出 【準備学習】 新聞の購読及びニュースを見てください 【テキスト・教材】 必要に応じて配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業に取り組む態度(出席・授業中の態度・感想文・小レポート 等)50点、課題の評価(レポート)50点 【注意事項】 授業内容や順番は状況に応じて変更します。小テストや小レポート 作成も実施します。この授業は「皆で考え結論を導き出す」と言う 場面が沢山出てきます。積極的に参画してください。外部から実際 に企業で活躍する方を招聘し、生きた授業にしますDVDやVTR も使用し、よりビジュアルな授業にします。毎回、次週に向けたテ ーマを宿題として出します。必ず研究し、自分の意見を考えてきて 下さい。ほぼ毎回、授業の開始には、前週与えたテーマに基づき、 ディスカッションし発表するコーナーを設けます。授業はバーチャ ルな社会です。遅刻・私語・携帯電話いじり・居眠りは禁じます。 -9- 共 通 教 育 共 通 教 育 インテグレーテッド・イングリッシュ 情報リテラシー1a 担当教員全員 1年 前期・後期 担当教員全員 1年 前期 1単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this one-semester course is to help incoming students improve their general communication skills through a variety of multi-skills language modules. 【授業の内容】 There will be two meetings a week and two instructors for each course. A native-speaker instructor will teach on one day and a Japanese instructor on the other day. The course will engage students in meaningful communication with a focus on accuracy and fluency using natural, conversational English. The lessons in the course will follow the units in the textbook. Each textbook unit contains the following language modules: speaking, listening, reading, writing, vocabulary, pronunciation and grammar. Weekly Class Meetings 1.Introduction to course 2.Unit 1 3.Unit 2 4.Units 1-2 Progress Check / Quiz 5.Unit 3 6.Unit 4 7.Units 3-4 Progress Check / Quiz 8.Unit 5 9.Unit 6 10.Units 5-6 Progress Check / Quiz 11.Unit 7 12.Unit 8 13.Units 7-8 Progress Check / Quiz 14.Review of Units 1 to 4 15.Review of Units 5 to 8 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストでGrammar Focus及びWord Powerを予 習しておくこと。 【テキスト・教材】 『Full Contact Interchange 1A』(Cambridge Press)2,940円 【成績評価の方法・基準】 1.Participation-60% 2.Final Test-40% 【注意事項】 *Students must attend at least two-thirds of the course to pass. *Exceptions are made for excused absences. *Three tardies (coming to class late) equal one absence . -10- 【授業のテーマ・目標】 レポートや論文など本学での学習活動、書類や資料の作成など実社 会での業務の基本となる情報リテラシーを学びます。本学における 情報環境とコンピュータ・インターネットの基本について理解する こと、課題解決型学習によってWord、Excelの基本的なスキルを身 につけることが目標です。 【授業の内容】 1.ガイダンス(学内情報環境の理解) 2.コンピュータの基本操作 3.インターネットの理解①(情報検索の方法論など) 4.インターネットの理解②(情報倫理、セキュリティなど) 5.電子メールの活用(操作、書き方、マナーなど) 6.Wordの活用①(基本操作) 7.Wordの活用②(書式の設定など) 8.Wordの活用③(レポートの基本など) 9.Excelの活用①(基本操作、簡単な計算・関数など) 10.Excelの活用②(絶対参照・相対参照など) 11.Excelの活用③(グラフの作成など) 12.総合課題①(インターネットを中心とした課題) 13.総合課題②(Wordを中心とした課題) 14.総合課題③(Excelを中心とした課題) 15.まとめ 【準備学習】 それぞれの項目に関する基本的な操作などテキストを参考に学習し ておくこと。 【テキスト・教材】 ・『例題30+演習問題70でしっかり学ぶWord/Excel/PowerPoint標 準テキスト WindowsVista/Office2007対応版』(技術評論社)2,0 79円 ・『実践女子大学 実践女子短期大学 情報システム 利用ガイド 』(実践女子大学)配布 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績(50%)と平常点(50%)で総合的に判断する。 【注意事項】 担当教員によって授業内容の順序を変更することがある。 情報リテラシー1b キャリアデザインa 担当教員全員 1年 後期 1単位 金田 3年 【授業のテーマ・目標】 情報リテラシー1aで学んだ内容をより深く、高度に行えるように 実践的な課題をこなすことでその理解とスキルをブラッシュアップ し、定着させることが目標です。また、作成した課題をPower Poin tで発表することによってプレゼンテーション・スキルの習得も目 指します。 【授業の内容】 1.情報リテラシー1aの復習 2.インターネットの活用(図書館、データベースの活用など) 3.情報化社会の理解(知的財産権など) 4.Wordの活用①(復習、外部ファイルの挿入など) 5.Wordの活用②(レポートの作成など) 6.Excelの活用①(復習) 7.Excelの活用②(IF関数・論理関数など) 8.Excelの活用③(データベースなど) 9.Power Pointの活用①(基本操作) 10.Power Pointの活用②(外部ファイルの挿入など) 11.Power Pointの活用③(プレゼンテーション技法など) 12.総合課題①(Wordを中心とした課題) 13.総合課題②(Excelを中心とした課題) 14.総合課題③(Power Pointを中心とした課題) 15.まとめ 【準備学習】 それぞれの項目に関する基本的な操作などテキストを参考に学習し ておくこと。 【テキスト・教材】 ・『例題30+演習問題70でしっかり学ぶWord/Excel/PowerPoint標 準テキスト WindowsVista/Office2007対応版』(技術評論社)2,0 79円 ・『実践女子大学 実践女子短期大学 情報システム 利用ガイド 』(実践女子大学)配布 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績(50%)と平常点(50%)で総合的に判断する。 【注意事項】 担当教員によって授業内容の順序を変更することがある。 肇 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今の厳しい就職戦線に勝ち抜き、社会で輝く女性になるために、 必要な知識・スキルは何であるか、を深く考え、教室と言う小さな ラボを通し、自らアクション(考え、ディスカスし、発表)すると いう学生参加型双方向コミニュケーション授業を行います。 【授業の内容】 1 項目 ・激しく変化する社会の動きを徹底的に学びます ・「社会に出る」ということは、どういうことなのか?何を 求められているのか?を考えて貰います ・業種、職種の研究の中から、自らの指向性・適性を考えて 貰います ・「自分の強み・課題」を考えて貰います ・エントリーシート・面接にも通じる上手なコミニュケーショ ンの取り方(文書・口頭)を学びます 2 プログラム 第一週 オリエンテーション 第二週 我々を取り巻く社会の状況と変化を知ろう① 第三週 我々を取り巻く社会の状況と変化を知ろう② 第四週 社会で働くとは、どういうことか?社会が求める 人財は? 第五週 社会人基礎力講座 第六週 企業研究(ベストプラクティス研究) 第七週 業種研究 第八週 職種研究 第九週 女性とキャリア 第十週 自分研究1(体験学習) 第十一週 自分研究2(相互フィードバック) 第十二週 先輩講話 第十三週 コミニュケーションスキルアップ研究1(文書の 書き方) 第十四週 コミニュケーションスキルアップ研究2(会話の 取り方) 第十五週 レポートの作成・提出 【準備学習】 前週に翌週への研究課題を出します。必ず考えてきてください 【テキスト・教材】 必要に応じて配布します 【成績評価の方法・基準】 授業に取り組む態度50点、課題の評価(レポート)50点 新聞の購読及びニュースを必ず見てください 【注意事項】 授業内容や順番は状況に応じて変更する場合もあります。 小テストや小レポート作成も実施します。 一方的に講義するのではなく、一緒に考えて貰い、ディスカッシ ョンし、発表して貰います。 DVDやVTRも使用し、よりビジュアルな授業にします。 授業はバーチャルな社会です(遅刻・私語・携帯電話いじり・居 眠りは禁じます)。 -11- 共 通 教 育 共 通 教 育 キャリアデザインa キャリアデザインb いきいきと働き抜ける女性になるために 常見 陽平 3年 前期 2単位 次世代の女性の生き方、働き方を考える 常見 陽平 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この講義では人生を強く、楽しく生き抜くための強いヒントを提 示します。世の中の現実を知りつつ、自分を見つめ直しつつ、考え 、語り合うことによって力強い未来予想図を描きます。 さらには、それに向けて一歩踏み出す勇気を加速させます。就活 対策のための講座ではありません。納得の行く進路選択をするため の強いヒントを提示します。 より具体的にはキャリアデザインに関する基礎知識を学びつつ、 日本社会の現実を特に若年層女性の雇用・労働、若者論、ワークラ イフバランス、などの視点で読み解きます。 また、考え抜くために必要な思考の技術、わかりやすいアウトプ ットの技術についても学びます。 毎回、ワークなどがあります。レポートなども多いです。楽な講 義ではありませんが、参加後の成長と達成感をお約束します。 【授業の内容】 第1回 オリエンテーション(講義の説明、講師紹介、自己紹介な ど) 第2回 働くとは何か? 第3回 社会の変化を理解しよう① 第4回 社会の変化を理解しよう② 第5回 自己分析① 第6回 自己分析② 第7回 社会人基礎力講座 第8回 業界・企業・職種を知る① 第9回 業界・企業・職種を知る② 第10回 未来企業のケーススタディ 第11回 コミニュケーションスキルワークショップ① 第12回 女性とキャリア 第12回 日本の雇用と就職活動 第14回 コミニュケーションスキルワークショップ② 第15回 未来に向けてのキャリアデザイン 【準備学習】 毎週、簡単な宿題を出します。必ず考えてきてください。 【テキスト・教材】 女子学生のための就活、婚活講座(白河桃子 常見陽平 中公新書 ラクレ) 大学生からの勉強法30のルール(常見陽平 主婦の友社) ※ともに2012年春刊行予定 【成績評価の方法・基準】 講義参加態度50点、レポートなど50点で評価します。 【参考書】 希望のつくり方(玄田有史 岩波新書) 『婚活』時代(山田昌弘・白河桃子 ディスカヴァー・トゥエンテ ィワン) 大学生のためのキャリア講義(山本直人 インデックス・コミュニ ケーションズ) 【注意事項】 この講義は一方通行のものにはしないので、積極的な発言を期待 します。意見の否定はしないので、どんどん発言してください。た だし、受身での参加は禁止です。毎回小テストがあります。マナー だけは厳しくいきます。講義中の携帯電話、私語など厳禁です。毎 回、ワークなどを実施します。 -12- 【授業のテーマ・目標】 この講座では、キャリアデザインaをさらに発展させ、イキイキ と働くための具体的なヒントを提示します。就活対策のための講座 ではありませんが、納得のいく進路選択をするための視点や、能力 開発に取り組みます。自分の殻を破り、大きく成長するきっかけに なる講座を目指します。この講義を終えたときには、働くことにわ くわくし、大変な時代を生き抜くための強さとしなやかさ、知性を 身につけていることでしょう。意欲のある学生の参加を期待します 。 毎回、ケースを読みつつ、議論します。ワーク中心の講義となり ます。 【授業の内容】 第1回 オリエンテーション(講義の説明、講師紹介、自己紹介な ど) 第2回 働くって何だ? 第3回 自分の強みを発見しよう 第4回 自分の強みを表現しよう 第5回 社会の変化を確認しよう 第6回 「いい会社」って何だ?① 第7回 「いい会社」って何だ?② 第8回 グループディスカッション① 第9回 女性とキャリア 第10回 グループディスカッション② 第11回 自分に合った会社の探し方① 第12回 自分に合った会社の探し方② 第13回 今、社会が求める人材とは何か? 第14回 自分を表現してみよう 第15回 未来予想図の作成 【準備学習】 毎回、宿題を出します。必ず考えてきてください。 【テキスト・教材】 くたばれ!就職氷河期(常見陽平 角川SSC新書) 「キャリアアップ」のバカヤロー(常見陽平 講談社+α新書) 【成績評価の方法・基準】 講義参加態度70点、レポート30点で評価します。講義のマナーも評 価します。 【参考書】 仕事漂流(稲泉連 プレジデント社) 『婚活』時代(山田昌弘・白河桃子 ディスカヴァー・トゥエンテ ィワン) 大学生のためのキャリア講義(山本直人 インデックス・コミュニ ケーションズ) 22歳からの国語力(川辺秀美 講談社現代新書) 【注意事項】 この講義は一方通行のものにはしないので、積極的な発言を期待 します。毎回、必ずワークを実施します。やさしく、楽しい講義に しますが、マナーだけは厳しくしますのでそのつもりで。 キャリアプランとインターンシップ ジェンダー論 塚原 3年 鹿嶋 敬 1年~ 後期 肇 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 産業界で求められる人材とは「主体的に行動し、自己責任の観 念に富んだ想像力あふれる人」と言われるが、このような人材を 育てるための実践的な教育の場がインターンシップである。 社会を実体験することにより、想像していた社会とのギャップ に気づき、新たな学習目標を設定し、社会人基礎力の更なる向上 を目指すきっかけとする。 【授業の内容】 ① オリエンテーション ―インターンシップとは― インターンシップの意義・目的について ② インターンシップの体験から学ぶもの ―体験者によるパネルディスカッション― ③ 経済社会の構造と仕組み ④ CSR―企業の社会的責任― ⑤ 社会(企業)で働くとは ⑥ 企業の求める人物像 ⑦ ビジネス・コミュニケーションとは ⑧ 実習先の紹介 ⑨ プレゼンテーションの方法(講義) ⑩ プレゼンテーションの方法(実技) ⑪ 実習先決定 ―実習の目標設定実習先訪問について打ち合わせ― ⑫ ビジネス・マナーⅠ ⑬ ビジネス・マナーⅡ ―インターンシップ(夏期休暇中 1~2週間)― ⑭ 体験報告会プレゼンテーション・リハーサル(9月13日) ⑮ 体験報告会プレゼンテーション(9月14日) 【準備学習】 事前学習において、充分に社会・組織体を知ると同時に、ルー ル・マナーを習得すること。 事後の体験報告会は、実習先の参加も得ながら、自らの報告を 行うため、プレゼンテーションの練習を積むこと。 【テキスト・教材】 必要に応じて配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業の参加度・プレゼンテーション(50%)、および実習先企業 による評価(50%)などを総合して判定する。 【注意事項】 実習先に限りがあるため、エントリーシート提出者の中から、 書類選考により履修者を決定する。 エントリーシートは、3月30日(金)から、共通科目掲示板 ・インフォメーションギャラリー(教務担当掲示板)前で配布す る。 受講希望者はその理由(400字程度)を記入し、4月5日(木) までにキャリアセンター窓口に提出のこと。 2単位 【授業のテーマ・目標】 ジェンダーという視点から世の中を覗いてみると、女性を取り巻 く環境には実に多くの問題が潜んでいることがわかる。いや、女性 だけではない。「男性は稼いで一人前」というバイアスなど、男性 についてもしかりだ。低成長・低賃金の時代には、例えば上記のよ うな期待が男性にとって大きな抑圧になる。社会の制度、慣行にま で範囲を広げながら、ジェンダーに関する基礎理論、ジェンダー・ バイアスが男女双方の生き方にもたらす弊害、国や地方の男女共同 参画行政の実情、国が実施している男女共同参画行政に関する監視 ・影響調査の手法・展開、国民の苦情を吸い上げる仕組みなど、ジ ェンダー平等政策のイロハ等を学ぶ。 【授業の内容】 第1週 ジェンダーとは何か(上) 女性学の可能性 第2週 ジェンダーとは何か(下) 男性学が切り開く地平 第3週 ジェンダー平等の視点 「ジェンダー」周知の困難 第4週 男女共同参画社会の形成(上) 第3次基本計画を中心に 第5週 男女共同参画社会の形成(中) 第6週 男女共同参画社会の形成(下) 第7週 ジェンダーの主流化 第8週 ジェンダーと雇用(上) 男女間の均等処遇 第9週 ジェンダーと雇用(下) 非正規雇用 ワーキングプア 第10週 ジェンダーと家族 夫婦別姓 少子化 親子 離婚 第11週 女性への暴力 DV デートDV 性被害 第12週 ジェンダーと制度・慣行 配偶者控除 第3号被保険者 第13週 フェミニズムの系譜(上)海外の論争を中心に 第14週 フェミニズムの系譜(下)日本の主婦論争を中心に 第15週 総括 【準備学習】 毎回、次回の授業の課題を指示し資料を渡すので、それに目を通 し、関心分野は自らも下調べ等をして授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 毎回、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート、あるいはテスト結果(50%)と毎回提出してもらう授 業に関する意見・質問を書いたペーパー(20%)及び授業態度(30 %)で判定する 【参考書】 鹿嶋敬著『男女共同参画の時代』(岩波新書) 鹿野政直著『現代日本女性史』(有斐閣) 辻村みよ子著『ジェンダーと法』(不磨書房) その他、適宜紹介する。 【注意事項】 日々の新聞を読んで授業に出席すること。女性の生き方に関する ニュースに敏感でいること。難しい記事があれば、当日の授業に関 係しないテーマであっても質問を受け付ける。 -13- 共 通 教 育 共 通 教 育 リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa 市毛 洋子 1年~ 前期 中村 太一 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語の文章を正しく理解するために必要な基本的な知識と技術を 習得します(精読)。また、さまざまな分野の文章に触れ、英語で 書かれた文章をより身近なものとし、英文を読むことへの抵抗感を なくします(多読)。 【授業の内容】 正確に内容を理解するためにテキストを中心に、英文読解に必要 なスキルをひとつずつ学習します。必要に応じ、文法事項、語彙等 の復習をします。また、授業時に配布される補助教材を通して学習 したスキルを応用しながら身に付けていきます 1.Unit 1 What are reading strategies? (読解ストラテジーとは)? 2.Unit 2 Vocabulary in context (文脈の中で語彙を把握しよう。) 3.Unit 2の復習と応用。 4.Unit 3 Timed reading (速読に挑戦しよう。) 5.Unit 3の復習と応用。 6.Unit 4 Skimming & Scanning (拾い読みと探し読みに慣れよう。) 7.Unit 4の復習と応用。 8.グループディスカッション ブックレポート 9.Unit 5 Main idea and supporting details (主題と詳細説明を見分けよう。) 10.Unit 5の復習と応用。 11.Unit 6 Understanding structures 1: Time order & Classification (時間順と分類の構成を知ろう。) 12.Unit 6の復習と応用。 13.Unit 7 Understanding structures 2: Cause & Effect, Classification & Contrast 14.Unit 7の復習と応用。 15.総括 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストでの該当箇所の予習をしておいてくだ さい。コース中に予定されているグループディスカッション、ブッ クレポートに備え授業外での英文に触れる機会を見つけ増やしてく ださい。 【テキスト・教材】 著書:卯城祐司・清水裕子『Reading Activator』Basic(出版社 :McGraw-Hill Education(Asia))価格:1,995円 【成績評価の方法・基準】 授業参加度50%、ブックレポート20%、テスト30% -14- 1単位 【授業のテーマ・目標】 ミュージカルの古典のひとつに数えられるMy Fair Ladyを英語学 習者用に読みやすくした下記テキストを使って読む。また、あわせ てDVDも鑑賞し、必要に応じてテキストではふれられていない表現 や言い回しも取り上げていく。高校までの関連学習事項を確認しな がら英語の基礎固めをはかると同時に、教室外でもできるだけ多読 を実践してもらい、英語を読むことに対する抵抗感を少しでも減ら していくことを目標とする。 My Fair Ladyはロンドンの花売り娘イライザ(Audrey Hepburn) とヒギンズ教授(Rex Harrison)を軸に展開する。前半部分ではヒ ギンズ教授の下で発音矯正訓練を受けたイライザが猛特訓を重ね、 社交界デビューという目的に向かって盛り上がりをみせる様子が描 かれている。後半部分では見事に目的を果たした後で我に返ったイ ライザとヒギンズ教授の関係が微妙に変化していく様子が、ふたり の絶妙なやりとりを通して巧みに描かれている。映像を併用しなが ら、英文の理解を深められるよう留意していきたい。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション(授業の進め方・留意事項について) 第2週 Chapter 1 A Terrible Accent 第3週 Chapter 2 A Little Bit of Luck 第4週 Chapter 3 The Crazy Professor 第5週 Chapter 4 The Rain in Spain 第6週 DVD映像に使われている表現(Chapters 1-4) 第7週 前半の復習・整理 第8週 Chapter 5 In Love at the Races 第9週 Chapter 6 A Real Lady 第10週 Chapter 7 Married in the Morning 第11週 Chapter 8 A Sad Day for Higgins 第12週 Chapter 9 Where Are My Slippers? 第13週 DVD映像に使われている表現(Chapters 5-9) 第14週 後半の復習・整理 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前にAudio CDを聞いて発音に慣れ、テキストの該当箇 所を予習しておくこと。また、発表に当たっているグループはプレ ゼンテーションの準備をしておくこと。 【テキスト・教材】 ペンギン・リーダーズ『My Fair Lady(Audio CD pack)』(ピ アソン・ロングマン)1,670円 【成績評価の方法・基準】 発表(プレゼンテーション・質疑応答など)30%、ブックレポー ト20%、音読テスト10%、前期末テスト40%で総合的に評価する。 なお、この配分基準は受講生の様子をみながら、変更することもあ りうる。 【注意事項】 受講生の予習を前提として授業を進めるため、自主的・積極的に 英語学習に取り組む意欲があり、かつ、グループ発表で自己の責任 をきちんと果たす真面目な学生を歓迎する。なお、この科目を選択 するにあたっては、個人の趣味(ミュージカルは嫌い、出演俳優が 好きなど)が学習活動に多少なりとも影響すると思われるので、迷 っている学生は大学図書館AVコーナーにあるMy Fair Ladyのビデ オを事前に視聴したうえで登録するかどうか判断すること。 リーディング・スキルズa リーディング・スキルズa 柳瀬 実佳 1年~ 前期 吉野 康子 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 履修生の皆さんそれぞれが、読みたい英語を楽しむために、英語 リーディングのポイントを学習し、リスニング力とあわせて、リー ディング力をできるだけ効果的に磨いていきます。また授業では、 英単語を推測したり覚えるためのこつや、自分のすでに持っている ものを生かした効果のある学習法などもご紹介します。英語の基礎 知識を学んで、応用力を育むきっかけにしてください。 【授業の内容】 リーディング力を磨くには、英文の構造をとらえながら、英語の 語順そのままに読みとっていく必要があります。まずは、英語ネイ ティブスピーカーの話す速度で英語を読むことを目指すため、テキ ストの他に音楽や映画などの英語音声を活用します。リスニング力 とあわせて楽しくリーディング力を磨いていきます。 また応用学習として、履修生の皆さんそれぞれに、読みたい英語 を見つけて読んで頂きます。楽しんだ英語の本(あるいは雑誌、漫 画、新聞、映画の台本、音楽の歌詞、など何でも可)を一冊、クラ ス発表のかたちで、私やクラスの人たちに紹介してください。 具体的には、映画英語レベルの英語を精読することと、皆さんが すでにお持ちの英語力を生かすことで、多読する機会を持ちます。 授業内容は次の様に予定しています。(なお、後期の授業、リーデ ィング・スキルズbとは、テキストや映画、漫画や童話などの具体 的な内容が異なります。) 1.Introduction/英語のリズム/「音楽」 2.英語を聞き取るためのポイント/英語の語順/効果的な英 語学習法 3~4.テキストで精読 5~6.マンガ/音楽 7.英単語の学習法/応用力を磨くには 8.落語 9.アンデルセン童話 10~12.映画、あるいはスヌーピーなどのアニメーション 13~14.英語で読んだ好きなものや、おすすめの本などの発表 15.期末試験 【準備学習】 学習成果を出すには、授業外にもテキストなどを活用して、英語 を聞いて読みとる学習が必要です。授業では映画や音楽も活用しま すので、生きた英語を読むことを、ぜひお楽しみください。また、 皆さんそれぞれの好きなものを、英語で楽しく読んでみましょう。 【テキスト・教材】 三島篤志・小倉慶郎著『(プロ通訳養成メソッド活用)VOAリス ニングトレーニング』(DHC出版)、1,700円 履修生の皆さんの読みたい英語の本など1冊か1冊以上 その他プリントを多数配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業中のactivityや小テスト40%、発表25%、期 末試験25%、を予定しています。 1単位 【授業のテーマ・目標】 1. 英文を効率よく処理するためのリーディング・ストラテジーを 身につけ、他の技能もバランスよく使う。 2.「考える力」の養成にも取り組み、総合的に英語力が向上する ようにする。 具体的には、現代社会で話題となっている事柄や、学術問題に関す るトピックを、やさしい英語で書かれたテキストをもとに深めてい きます。多読や速読のストラテジーの習得もめざし、テキスト以外 、受講者の希望の本も取り上げます。たとえば、「一休さん」「窓 際のトットちゃん」「不思議の国のアリス」など、日本語版との比 較をしながら、読む楽しさを体験します。教師の一方的な講義型の 授業ではなく、発表し合う参加型の授業を通して、英語やトピック に対して、気づきや興味をもち、発展的な思考をすることをめざし ます。 【授業の内容】 第1週 授業計画の説明、Intensive readingとExtensive reading の相違と必要性 第2週 Men Are From Mars, Women Are From Venus(男女間のコ ミュニケーションの相違)/ Sense Group Reading 第3週 Chocolate(チョコレート)/ Silent Reading 第4週 Product Placement(製品広告)/ Reading in the English Order 第5週 Fart Tax(環境税)/ Speed Reading--Words Per Minute 第6週 Letter from an Iranian Girl(イランからの手紙) Previewing and Predicting 第7週 Blogs(ブログ)/ Scanning 第8週 The Placebo Effect(プラシーボ効果)/ Scanning for Words 第9週 The Amazon(アマゾン)/ Identifying Topics 第10週 Space Junk(宇宙ゴミ)/ Identifying the Main Idea 第11週 ID theft(ID窃盗)/ Making Inferences 第12週 Euthanasia(安楽死)/Vocabulary Training-Identifying Pronouns 第13週 Modesty(謙遜の文化)/ Skimming 第14週 Politically Correct Language(偏見のない言葉)/ Searching for Information 第15週 Heart-to-Heart Communication(異文化コミュニケーショ ン)/まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所で予習しておくこと。 【テキスト・教材】 ・Makoto Shishido・Bruce Allen著 『Reading Expert 2』 (成美堂 2011年)1,800円 ・プリント配布 【成績評価の方法・基準】 ・定期試験成績と平常点(授業ない参加度、発表態度、文献レポー ト)で総合的に判断する。 ・配分基準:定期試験50%、平常点50% 【注意事項】 電子辞書・英和辞典を必ず持参すること -15- 共 通 教 育 共 通 教 育 リーディング・スキルズa リーディング・スキルズb 若林 邦子 1年~ 前期 市毛 洋子 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 グローバルなトピックを論理的に読む訓練をします。 現代人が抱える問題を、社会的、心理的、環境的な話題から 選び、国際化の時代に対応できる総合的な英語力を身につけ ます。 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語の文章を正しく理解するために必要な基本的な知識と技術を 習得します(精読)。学習のための英文読書から離れ、自分の目的 に合った読み方(情報収集の手段として、余暇として等)を見つけ 習慣的なものにします(多読)。 【授業の内容】 正確に内容を理解するためにテキストを中心に、英文読解に必要 なスキルをひとつずつ学習します。必要に応じ、文法事項、語彙等 の復習をします。また、自分で選んだ読み物を自分のペースで読み その内容等についてグループまたはクラス内で紹介します。 1.コース概要(Unit 1 What are reading strategies? 読 解ストラテジーとは?) 2.Unit 7 Understanding Structure 2(原因と結果、比較 と対照の構成を知ろう。) 3.Unit 7の復習と応用。 4.Unit 8 Number power(数にまつわる読解に挑戦しよう。) 5.Unit 9 Making inferences(推測の大切さを学ぼう。) 6.Unit 9の復習と応用。 7.Unit 10 Drawing conclusions(結論を導こう。) 8.Unit 10の復習と応用。 9.ブックレポート 10.Unit 11 Critical reading(批評読みに挑戦しよう。) 11.Unit 11の復習と応用。 12.Unit 12 Voyage to reading(英文読解の楽しさを知ろ う。) 13.Unit 12の復習と応用。 14.ブックレポート 15.総括 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所の予習をしておいてくださ い。自分の英文読書における目的・目標に向けて授業外での英文読 書を進め、記録してください。 【テキスト・教材】 著書:卯城祐司・清水裕子『Reading Activator』Basic(出版社 :McGraw-Hill Education(Asia))価格:1,995円 【成績評価の方法・基準】 授業参加度50%、レポート20%、テスト30% 【授業の内容】 CDで英文を聞き、読み、訳し、英文の内容について 各自で考え、意見を発表する機会を提供します。 1.Introduction. 2.Education. 3.The Happiest People. 4.A Long Life. 5.A Man. 6.Music. 7.Boom. 8.Cell Phones. 9.A Woman. 10.The Rich. 11.Dreamer. 12.Luck. 13.Kindness. 14.Happiness. 15.Test. 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 Wayne I.Phillips・中野富士雄 著 『ヒューマン・タッチ』(朝日出版社)2009年1月 (1,800円 + 税) 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(70%)+ 授業態度(30%)を総合して 決めます。 -16- リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb 中村 太一 1年~ 後期 柳瀬 実佳 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期開講科目リーディング・スキルズaに続いて、英語学習者用 に読みやすくした下記テキストを読む。また、あわせてDVDも鑑賞 し、必要に応じてテキストではふれられていない表現や言い回しも 取り上げていく。高校までの関連学習事項を確認しながら英語の基 礎固めをはかると同時に、教室外でもできるだけ多読を実践しても らい、英語を読むことに対する抵抗感を少しでも減らしていくこと を目標とする。 Love Actuallyはクリスマスを控えたロンドンを舞台に繰り広げ られるさまざまな年齢、職業、境遇の男女が織り成す恋愛模様を同 時並行的につづったラブコメディ。それぞれの登場人物がそれぞれ の思いを胸に悩んだり苦しんだりしながら、その思いを意中の人に 伝えるべく踏み出していく様子がheartwarmingに描かれていて十分 楽しめる作品に仕上がっている。映像を併用しながら、英文の理解 を深められるよう留意していきたい。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション(授業の進め方・留意事項について) 第2週 Chapter 1 Love Is All Around Us 第3週 Chapter 2 Alone and Sad 第4週 Chapter 3 Love Hurts 第5週 Chapter 4 The Real World 第6週 DVD映像に使われている表現(Chapters 1-4) 第7週 前半の復習・整理 第8週 Chapter 5 Special Relationships 第9週 Chapter 6 Aching Hearts 第10週 Chapter 7 The Night Before Christmas 第11週 Chapter 8 The Christmas Concert 第12週 Chapter 9 Love Actually Is All Around 第13週 DVD映像に使われている表現(Chapters 5-9) 第14週 後半の復習・整理 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前にAudio CDを聞いて発音に慣れ、テキストの該当箇 所を予習しておくこと。また、発表に当たっているグループはプレ ゼンテーションの準備をしておくこと。 【テキスト・教材】 ペンギン・リーダーズ『Love Actually(Audio CD pack)』(ピ アソン・ロングマン)1,670円 【成績評価の方法・基準】 発表(プレゼンテーション・質疑応答など)30%、ブックレポー ト20%、音読テスト10%、後期末テスト40%で総合的に評価する。 なお、この配分基準は受講生の様子をみながら、変更することもあ りうる。 【注意事項】 受講生の予習を前提として授業を進めるため、自主的・積極的に 英語学習に取り組む意欲があり、かつ、グループ発表で自己の責任 をきちんと果たす真面目な学生を歓迎する。なお、この科目を選択 するにあたっては、内容に性的な表現や映像が含まれているため、 この種の表現や映像に抵抗のある学生は大学図書館AVコーナーに あるLove Actuallyのビデオを事前に視聴したうえで自己責任で登 録するかどうか判断すること。 1単位 【授業のテーマ・目標】 履修生の皆さんそれぞれが、読みたい英語を楽しむために、英語 リーディングのポイントを学習し、リスニング力とあわせて、リー ディング力をできるだけ効率的に磨いていきます。また授業では、 英単語を推測したり覚えるためのこつや、自分のすでに持っている ものを活かした効果のある学習法などもご紹介します。英語の基礎 を学んで、応用力を育むきっかけにしてください。 【授業の内容】 リーディング力を磨くには、英文の構造をとらえながら、英語の 語順そのままに読みとっていく必要があります。まずは、英語ネイ ティブスピーカーの話す速度で英語を読むことを目指すため、テキ ストの他に音楽や映画などの英語音声を活用します。リスニング力 とあわせて楽しくリーディング力を磨いていきます。 また応用学習として、履修生の皆さんそれぞれに、読みたい英語 を見つけて読んで頂きます。楽しんだ英語の本(あるいは雑誌、漫 画、新聞、映画の台本、音楽の歌詞、など何でも可)を一冊、クラ ス発表のかたちで、私やクラスの人たちに紹介してください。 具体的には、映画英語レベルの英語を精読することと、皆さんが すでにお持ちの英語力を活かすことで、多読する機会を持ちます。 授業内容は次の様に予定しています。(なお、前期の授業、リーデ ィング・スキルズaとは、テキストや映画、漫画や童話などの具体 的な内容が異なります。) 1.Introduction/英語のリズム/「音楽」 2.英語を聞き取るためのポイント/英語の語順/効果的な英 語学習法 3~4.テキストで精読 5~6.マンガ/音楽 7.英単語の学習法/応用力を磨くには 8~9.アンデルセン童話、スヌーピーなどのアニメーション 10~12.映画 13~14.英語で読んだ好きなものや、おすすめの本などの発表 15.期末試験 【準備学習】 学習成果を出すには、授業外にもテキストなどを活用して、英語 を聞いて読みとることが必要です。授業では映画や音楽も活用しま すので、生きた英語を読むことを、ぜひお楽しみください。また、 皆さんそれぞれの好きなものを、英語で楽しく読んでみましょう。 【テキスト・教材】 三島篤志・小倉慶郎著『(プロ通訳養成メソッド活用)VOAリス ニングトレーニング』(DHC出版)1,700円 履修生の皆さんの読みたい英語の本など1冊か1冊以上 その他プリントを多数配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業中のactivityや小テスト40%、発表25%、期 末試験25%、を予定しています。 -17- 共 通 教 育 共 通 教 育 リーディング・スキルズb リーディング・スキルズb 吉野 康子 1年~ 後期 若林 邦子 1年~ 後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 1.英文を効率よく処理するためのリーディング・ストラテジーを 身につけ、他の技能もバランスよく使う。 2.「考える力」の養成にも取り組み、総合的に英語力が向上する ようにする。 【授業のテーマ・目標】 グローバルなトピックを論理的に読む訓練をします。 現代人が抱える問題を、社会的、心理的、環境的な話題から 選び、国際化の時代に対応できる総合的な英語力を身につけ ます。 具体的には、現代社会で話題となっている事柄や、学術問題に関す るトピックを、やさしい英語で書かれたテキストをもとに深めてい きます。多読や速読のストラテジーの習得もめざし、テキスト以外 、受講者の希望の本も取り上げます。たとえば、「長靴下のピッピ 」「パンドラの箱」「1リットルの涙」など、日本語版との比較を しながら、読む楽しさを体験します。教師の一方的な講義型の授業 ではなく、発表し合う参加型の授業を通して、英語やトピックに対 して、気づきや興味をもち、発展的な思考をすることをめざします 。 【授業の内容】 第1週 授業計画の説明、Intensive readingとExtensive reading の相違と必要性 第2週 Venice, Italy(イタリア・ヴェニス)/ Vocabulary Training--Identifying Synonyms 第3週 Honorifics(敬語)/ Guessing Meaning from Context 第4週 Beauty in the Media(メディアの中の美意識)/ Prefixes and Suffixes 第5週 Salzburg, Austria(オーストリア・ザルツブルグ)/ Understanding Text Organization 第6週 Sweatshops(搾取工場)/ Identifying Patterns 第7週 Aroma Oils(アロマオイル)/ Cause and Effect 第8週 German Education(ドイツの教育)/ Comparison and Contrast 第9週 Peter Jackson(ピーター・ジャクソン)/ Time Order 第10週 Women in New Zealand(ニュージーランドの女性)/ Skimming for the General Idea 第11週 Wine in France(フランスワイン)/ Skimming for the Point of View 第12週 The Pygmalion Effect(ピグマリオン効果)/ Induction 第13週 Multinational Business(多国籍企業)/ Deduction 第14週 Face-to-face communication(異文化コミュニケーション )/ Summarizing Ideas 第15週 Reflections of Language and Culture(真の国際人)/ まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所で予習しておくこと。 【テキスト・教材】 ・Makoto Shishido・Bruce Allen著『Reading Expert 2』 (成美堂 2011年) 1,800円 【成績評価の方法・基準】 ・定期試験の成績と平常点(授業内参加度、発表態度、文献レポー ト)で総合的に判断する。 ・配分基準:定期試験50%、平常点50% 【注意事項】 電子辞書・英和辞典を必ず持参すること 【授業の内容】 CDで英文を聞き、読み、訳し、英文の内容について 各自で考え、意見を発表する機会を提供します。 -18- 1.Introduction. 2.Human. 3.Morality. 4.Beauty. 5.Overweight. 6.Money. 7.Food. 8.Stress. 9.Impatience. 10.Loneliness. 11.Anger. 12.The Happy. 13.The World. 14.Hope. 15.Test. 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 Wayne I.Phillips・中野富士雄 著 『ヒューマン・タッチ』(朝日出版社)2009年1月 (1,800円 + 税) 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(70%)+ 授業態度(30%)を総合して 決めます。 リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa 市毛 洋子 1年~ 前期 今村 京子 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語を聞き取る力を養成し、英語で意思伝達をするための土台作 りをします。 【授業の内容】 リスニングをコミュニケーションに必要な要素のひとつととらえ ただ聴くことに専念するのではなく、他の3要素(話す、読む、書 く)を取り入れたタスクをしながらリスニング力を伸ばしていきま す。まずは英語を聴くこと、使うことに慣れるよう、教科書にある いろいろな場面での会話を中心に学習していきます。特に基本的な 会話表現の習得や目的にあったリスニングのし方(主題をつかむ、 詳細を聴き取る、推測をする)を身につけます。 1.Introduction(self-assessment) 2.Unit 1 Getting to know you(asking questions) 3.Unit 2 Going places(describing countries/sights) 4.Unit 3 What’s the number?(reading numbers) 5.Unit 4 Body language(gesturing & guessing meaning) 6.Expansion 7.Unit 5 Appearances(Comparing pictures) 8.Unit 6 Shopping(taking a survey on shopping habits) 9.Unit 7 International food(ordering food) 10.Unit 8 Vacations(talking about vacations) 11.Expansion 12.Unit 9 TV habits(taking a survey about TV habits) 13.Unit10 Getting there(describing interesting places) 14.Group presentation 15.Review 【準備学習】 英語リスニングにおける自分なりの目的・目標にむけての自主学 習計画を立て、学習の記録・自己評価をしていただきます。 【テキスト・教材】 『Active Listening 2』(Cambridge University Press)2,100 円 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語を聞き取る力を養っていくことを目的とします。授業は海外で 体験するさまざまな習慣や文化、季節ごとの行事を扱ったテキスト に沿ってすすめます。リスニング力をつけると同時に実用的な英語 表現も身につけます。 【授業の内容】 1~5週:Introduction Unit 1.Ceremony Unit 2.School Life Unit 3.Transportation 6~10週:Unit 4.Outdoor Activities Unit 5.Weather Unit 6.Holiday Plans Unit 7.Resort Area 11~15週:Unit 8.Directions Unit 9.Job Experience Unit10.Summer Sale まとめ 【準備学習】 授業前に付属のCDを聞き予習しておいてください。 【テキスト・教材】 吉田佳代・仲西恭子・板垣静香・Brian Covert著 『Practical Situations for the TOEIC Test Listening』 (CD付)(成美堂)1,400円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業参加度、予習状況)30%、テスト70%で評価します。 【注意事項】 英和辞書は必携です。 【成績評価の方法・基準】 授業参加度50%、グループ発表20%、試験30% -19- 共 通 教 育 共 通 教 育 リスニング・スキルズa リスニング・スキルズa 柏原 俊樹 1年~ 前期 田丸 由美子 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 使える英語を目標に、英語を聞きとる力を養う。 【授業の内容】 基本的には毎回授業を区切って、3分の1強程度はリスニングの 基本(音の聞こえ方の特徴など)に、3分の1弱程度は総合的な英 語学習(映画の台本を使って)に、残りの時間はリスニング応用編 (インタビューやCMや歌や映画の一場面などの聞き取り)に取り組 む。 第1週 英語のリズム 第2週 弱く発音される音 第3週 聞こえなくなる音 単語編 第4週 聞こえなくなる音 文章編 第5週 なくなる音 単語編 第6週 なくなる音 文章編 第7週 1つになる音 第8週 変わる音 第9週 つながる音 第10週 短縮形の音 第11週 区別しにくい音 単語編 第12週 区別しにくい音 文章編 第13週 アクセント 第14週 イントネーション 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストに付属のCDを使い、授業の復習のほか、授業で割愛した 問題にも取り組むとよいでしょう。また、聞き取ってみたい材料が あれば、ぜひチャレンジしてみてください。短い範囲をできればわ かるまで繰り返し聞き、解答を見るのは最後の最後にすると効果的 です。解答がない場合は、できる限り答え合わせに協力します。 リスニングの力は(も)学習量に応じて伸びます。授業は皆さん の自己学習のガイドとしてこそ役立つはずです。できるだけ自習も がんばってください。 【テキスト・教材】 『新20リスニング・キーポイント』(弓プレス) 【成績評価の方法・基準】 学期末のテスト(約70%)と平常点(出欠、レポーター、発言な ど; 約30%)をあわせて総合的に評価する。 【注意事項】 「リスニング・スキルズa」「リスニング・スキルズb」を継続し て履修することが望ましい。 時にはかなり難しいリスニングにもチャレンジします。正解がわ からなくても(空耳でも、単語にならない何かの音が聞こえた気が するというだけでも)積極的に答えてください。 -20- 1単位 【授業のテーマ・目標】 英米の映画を教材として使用することで「教科書英語」ではない生 の英語に触れ、台詞の聞き取り練習や、登場人物になりきって台詞 を言う練習などを行うことでリスニング能力を高めることを目標と します。 【授業の内容】 第1週 授業の内容・予定の説明 第2週 『マルホランド・ドライブ』(1) 第3週 『マルホランド・ドライブ』(2) 第4週 『マルホランド・ドライブ』(3) 第5週 『マルホランド・ドライブ』(4) 第6週 『マルホランド・ドライブ』(5) 第7週 『マルホランド・ドライブ』(6) 第8週 『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(1) 第9週 『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(2) 第10週 『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(3) 第11週 『ルル・オン・ザ・ブリッジ』(4) 第12週 『恋人までの距離』(1) 第13週 『恋人までの距離』(2) 第14週 『恋人までの距離』(3) 第15週 『恋人までの距離』(4) 【準備学習】 毎回、授業のはじめに聞き取りテストを行うので、家でCDを聞いて しっかり準備してきて下さい。 【テキスト・教材】 Communicative English through Screenplays(3)(DTP出版) 2,415円 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、聞き取りテスト(25%)、提出物(15%)、発 音練習(10%) 【注意事項】 「リスニング・スキルズa」ではテキストの前半部分だけしか使用 しませんが、後期に「リスニング・スキルズb」を履修すると、残 りの後半部分を使うので、後期に「リスニング・スキルズb」を履 修することをおすすめします。 リスニング・スキルズa リスニング・スキルズb 柳瀬 実佳 1年~ 前期・後期 市毛 洋子 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 映画や音楽をゆったり楽しみながら、日常英会話や映画英語を聞 きとる学習をします。具体的には、映画英語を、字幕を読まずに直 接聞きとって味わうためのリスニング力などを磨いていきます。 【授業の内容】 1.Introduction/英語のリズム/「音楽」 2.伝わりやすい英語発音/「音楽」/英語音声の基礎と語順 /効果的な英語学習法 3~5.それぞれの場面や状況に適した日常英会話表現 6~10.「The Lion King」(アメリカ英語) 11~14.「Harry Potter and the Prisoner of Azkaban」(イ ギリス英語) 15.期末試験 【準備学習】 学習効果を出すため、履修生の皆さんに、授業外にもテキストや 映画を活用して英語を聞きとる宿題を出します。皆さんの学習意欲 に比例して、成果の出ることが大抵です。映画を英語のまま直接味 わうことを目指して、ぜひ楽しみながら、英語リスニング力を磨い てください。 【テキスト・教材】 柳瀬実佳、F.L.Green著『Input-Output―楽しく話せる英会話』 (南雲堂出版)2,200円 その他プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業中のactivityや小テスト40%、感想文20%、 期末試験30%を予定しています。 【注意事項】 映画や音楽は、とても楽しいものです。そのエンターテイメント としての楽しさだけでなく、生きたコミュニケーションの深さや面 白さ、英語学習の深さや楽しさを、英語の美しさとともに、少しで もご紹介出来ればとおもいます。授業中に、映画や音楽などを、ゆ ったりとみて、聞いて、感じていただきます。何よりも、英語を伸 び伸びと楽しんでください。ご紹介する英語や映画や音楽が、もし も皆さんそれぞれにとってよい人生を生きることのお手伝いになり ますなら、とても嬉しく思います。 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語を聞き取る力を養成し、英語で意思伝達をするための土台作 りをします。 【授業の内容】 リスニングをコミュニケーションに必要な要素のひとつととらえ ただ聴くことに専念するのではなく、他の3要素(話す、読む、書 く)を取り入れたタスクをしながらリスニング力を伸ばしていきま す。また、ネイティブスピーカーの発音(アクセントやリズム)や 音の変化に関する知識を身に付け、より正確に英語を聴き取る力を 伸ばしていきます。会話にとどまらず、ニュースやアナウンスを聴 き、必要な情報を得る手段としての英語を聴く練習や、日本語字幕 なしの映画にも挑戦します。 1.Introduction(Self-assessment) 2.Active listening(Unit 11 World market) 3.Listening to News 4.Active listening(Unit 12 Making a difference) 5.Listening to News 6.Active listening(Unit 13 Stress and health) 7.Listening to News 8.Active listening(Unit 14 Personalities) 9.Listening to Announcements 10.Active listening(Unit 15 Youth culture) 11.Listening to Speeches 12.Active listening(Unit 16 Dreams) 13.Listening for fun(Movies) 14.Listening for integrated tasks 15.Review 【準備学習】 受身としてのリスニングからより積極的に聴き取っていくスキル を習得するために、授業後自主的にテキスト付属のCDその他の音源 を利用して会話表現の練習をし実際に使えるようにしてください。 【テキスト・教材】 『Active Listening 2』Cambridge University Press 2,100円 【成績評価の方法・基準】 授業参加度50%、実技試験25%、筆記試験25% -21- 共 通 教 育 共 通 教 育 リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb 今村 京子 1年~ 後期 柏原 俊樹 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 英語を聞き取る力を養っていくことを目的とします。授業は海外で 体験するさまざまな習慣や文化、季節ごとの行事を扱ったテキスト に沿ってすすめます。リスニング力をつけると同時に実用的な英語 表現も身につけます。 【授業の内容】 1~5週:Introduction Unit 11.Restaurant Unit 12.Arts & Entertainment Unit 13.Sports Events 6~10週:Unit 14.Having a Party Unit 15.Health Unit 16.Christmas Unit 17.Cleanup 11~15週:Unit 18.Our Traditions & Customs Unit 19.Examinations Unit 20.Housing まとめ 【準備学習】 授業前に付属のCDを聞き予習しておいてください。 【テキスト・教材】 吉田佳代・仲西恭子・板垣静香・Brian Covert著 『Practical Situations for the TOEIC Test Listening』 (CD付)(成美堂)1,400円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業参加度、予習状況)30%、テスト70%で評価します。 【注意事項】 英和辞書は必携です。 -22- 1単位 【授業のテーマ・目標】 使える英語を目標に、英語を聞き取る力を養う。 【授業の内容】 基本的には毎回授業を区切って、3分の1強程度はリスニングの 基本(音の聞こえ方の特徴など)に、3分の1弱程度は総合的な英 語学習(映画の台本を使って)に、残りの時間はリスニング応用編 (インタビューやCMや歌や映画の一場面などの聞き取り)に取り組 む。 第1週 数字を聞き取る 第2週 カタカナ語を聞き取る 第3週 固有名詞を聞き取る 第4週 イディオムを聞き取る 第5週 電話の英語を聞き取る 第6週 アナウンスを聞き取る 第7週 天気予報を聞き取る 第8週 イベント情報を聞き取る 第9週 ニュースを聞き取る 第10週 DJの英語を聞き取る 第11週 CMを聞き取る 第12週 インタビューを聞き取る 第13週 映画を聞き取る 第14週 歌を聞き取る 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストに付属のCDを使い、授業の復習のほか、授業で割愛した 問題にも取り組むとよいでしょう。また、聞き取ってみたい材料が あれば、ぜひチャレンジしてみてください。短い範囲をできればわ かるまで繰り返し聞き、解答を見るのは最後の最後にすると効果的 です。解答がない場合は、できる限り答え合わせに協力します。 リスニングの力は(も)学習量に応じて伸びます。授業は皆さん の自己学習のガイドとしてこそ役立つはずです。できるだけ自習も がんばってください。 【テキスト・教材】 『新20リスニング・キーポイント』(弓プレス) 【成績評価の方法・基準】 学期末のテスト(約70%)と平常点(学習の姿勢、レポーター、 発言など; 約30%)をあわせて総合的に評価する。 【注意事項】 「リスニング・スキルズa」「リスニング・スキルズb」を継続 して履修することが望ましい。 時にはかなり難しいリスニングにもチャレンジします。正解がわ からなくても(空耳でも、単語にならない何かの音が聞こえた気が するというだけでも)積極的に答えてください。 リスニング・スキルズb リスニング・スキルズb 田丸 由美子 1年~ 後期 柳瀬 実佳 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 英米の映画を教材として使用することで「教科書英語」ではない生 の英語に触れ、台詞の聞き取り練習や、登場人物になりきって台詞 を言う練習などを行うことでリスニング能力を高めることを目標と します。 【授業の内容】 第1週 授業の内容・予定の説明 第2週 『オーシャンズ11』(1) 第3週 『オーシャンズ11』(2) 第4週 『オーシャンズ11』(3) 第5週 『オーシャンズ11』(4) 第6週 『オーシャンズ11』(5) 第7週 『ユー・ガット・メール』(1) 第8週 『ユー・ガット・メール』(2) 第9週 『ユー・ガット・メール』(3) 第10週 『ユー・ガット・メール』(4) 第11週 『ユー・ガット・メール』(5) 第12週 『オーシャンズ12』(1) 第13週 『オーシャンズ12』(2) 第14週 『オーシャンズ12』(3) 第15週 『オーシャンズ12』(4) 【準備学習】 毎回、授業のはじめに聞き取りテストを行うので、家でCDを聞いて しっかり準備してきて下さい。 【テキスト・教材】 Communicative English through Screenplays(3)(DTP出版) 2,415円 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、聞き取りテスト(25%)、提出物(15%)、発 音練習(10%) 【注意事項】 「リスニング・スキルズb」ではテキストの後半部分だけしか使用 しません。前期に「リスニング・スキルズa」を履修していた方は テキストを通して使用できるので、後期にこの「リスニング・スキ ルズb」を履修することをおすすめします。 1単位 【授業のテーマ・目標】 映画や音楽をゆったり楽しみながら、日常英会話や映画英語を聞 きとる学習をします。具体的には、映画英語を、字幕を読まずに直 接聞きとって味わうためのリスニング力などを磨いていきます。 【授業の内容】 1.Introduction/英語のリズム/「音楽」 2.伝わりやすい英語発音/「音楽」/英語音声の基礎と語順 /効果的な英語学習法 3~5.それぞれの場面や状況に適した日常英会話表現 6~10.「Spider-Man 2」 11~14.「Spider-Man 3」 15.期末試験 【準備学習】 学習効果を出すため、履修生の皆さんに、授業外にもテキストや 映画を活用して英語を聞きとる宿題を出します。皆さんの学習意欲 に比例して、成果の出ることが大抵です。映画を英語のまま直接味 わうことを目指して、ぜひ楽しみながら、英語リスニング力を磨い てください。 【テキスト・教材】 柳瀬実佳・F.L.Green 著『Input-Output――楽しく話せる英会 話』(南雲堂出版)2,200円、その他プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業中のactivityや小テスト40%、感想文20%、 期末試験30%を予定しています。 【注意事項】 映画や音楽は、とても楽しいものです。そのエンターテイメント としての楽しさだけでなく、生きたコミュニケーションの深さや面 白さ、英語学習の深さや楽しさを、英語の美しさとともに、少しで もご紹介出来ればとおもいます。授業中に、映画や音楽などを、ゆ ったりとみて、聞いて、感じていただきます。何よりも、英語を伸 び伸びと楽しんでください。ご紹介する英語や映画や音楽が、もし も皆さんそれぞれにとってよい人生を生きることのお手伝いになり ますなら、とても嬉しくおもいます。 -23- 共 通 教 育 共 通 教 育 スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズa カズウェル,イアン・マイケル 1年~ 前期 1単位 クレイブン,ローレンス 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 By the end of this course students will have gained the ability to talk with native English speakers and express themselves in a natural, confident manner. The focus of this course will clearly be upon speaking, rather than reading/writing/listening. 【授業の内容】 Week 1. Oral Self Introductions Week 2. Unit 1 Hello Everybody Week 3. Unit 1 Hello Everybody Week 4. Unit 2 Meeting people Week 5. Unit 2 Meeting people Week 6. Unit 3 The world of work Week 7. Unit 3 The world of work Week 8. Unit 4 Take it easy! Week 9. Unit 4 Take it easy! Week 10. Unit 5 Where do you live Week 11. Unit 5 Where do you live Week 12. Unit 6 Can you speak English? Week 13. Unit 6 Can you speak English? Week 14. Review Week 15. Review 【準備学習】 Students should visit the BBC Learning website and try out the tabs that interest them. 【テキスト・教材】 New Headway Elementary Student's Book The THIRD edition By Liz and John Soars/Oxford University Press ISBN:9780194715096(¥2,719) 【成績評価の方法・基準】 1 Participation:40% 2 Oral Exam:60% 【注意事項】 This is a speaking course therefore class participation is of critical importance. Students MUST participate fully to pass this course. -24- 【授業のテーマ・目標】 The goal of this course is to provide students with the tools for English self expression, A central focus of this course is to introduce students to presentation skills. The instructor will guide students to create and deliver effective presentations on a range of topics, and a strong emphasis will be given to creating supportive environments where each student can excel. 【授業の内容】 This course has 3 goals: 1. To develop students’ English speaking skills. 2. To introduce students to the world of presentations. 3. To help students succeed according to their individual abilities at the university level. Weekly class meetings: 1. Introduction to the course. 2. Presentation 1 choosing a topic 3. Workshop on outline 4. Peer review 5. Presentation 1 in class 6. Presentation 2 decide topic, begin research 7. Making visual aids 8. Outline for presentation 9. Audience involvement techniques 10. Peer review 11. Presentation 2 in class 12. Presentation 3 choose partner and topic 13. Making visual aids 14. Audience involvement and peer review 15. Presentation 3 in class 【準備学習】 Students should do the homework specified by the instructor. 【テキスト・教材】 All materials will be provided by the instructor. 【成績評価の方法・基準】 Presentation 1. 20% Presentation 2. 20% Presentation 3. 20% Class participation 40% スピーキング・スキルズa スピーキング・スキルズa シュニッケル,ジェイコブ 1年~ 前期・後期 1単位 ラルー,リチャード 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to develop the skills and confidence necessary to have good conversations in English. To do this, students will review and learn basic English vocabulary, conversational phrases and grammatical structures. Students will work in pairs and small groups to discuss a variety of interesting topics. This is a communicative class, which means students will have many chances to speak with their fellow students in English. 【授業の内容】 1. Course introduction 2. Personal Profile 3. Personal Profile(continued) 4. How often is often? 5. How often is often?(continued) 6. Who would say...? 7. Who would say...?(continued) 8. Too many times! 9. Too many times!(continued) 10. Prove it! 11. Prove it!(continued) 12. Why did you...? 13. Why did you...?(continued) 14. Aches and Pains 15. Aches and Pains(continued) 【準備学習】 Students will have preparation assignments each week. Doing these will ensure strong performance in class. 【テキスト・教材】 Kurt Scheibner、David Martin 著 『Just Talk!』(EFL Press)¥2520 【成績評価の方法・基準】 Participation 30% Assignments 40% Final assignment 30% 【授業のテーマ・目標】 There are several targets for this course. First, to develop basic English-speaking skills and some fluency in commonly met life contexts. Second, to build student confidence and speaking fluency by incorporating extensive review and sharing of personal experiences. Finally, to provide students an energetic and friendly learning environment, so that learning English and can be viewed in a positive light. 【授業の内容】 This English conversation course will focus on reviewing and developing English language ability to be applied in daily situations. Some of the language structures and vocabulary will be a review while others will be learned and used for the first time. This course involves a high level of mixing, pair and group work. Therefore, there will be many opportunities to listen and speak to classmates in English every class. Some preparation for class is required as are after-class review assignments. Outline 1. Course introduction 2. Nice to meet you 1 3. Nice to meet you 2 4. Family feelings 1 5. Family feelings 2 6. Group Discussion 1 7. In the neighborhood 1 8. In the neighborhood 2 9. My style, your style 1 10. My style, your style 2 11. Group Discussion 2 12. What’s your schedule 1 13. What’s your schedule 2 14. Final Test 15. Course review 【準備学習】 Handouts will be provided each class. Students will be required to review appropriate textbook sections and complete activities and complete and submit after-class review activities for grading. Students are required to give brief individual presentations during Group Discussions 1 and 2. A final test reviewing language structures is a final requirement. 【テキスト・教材】 Gershin、Mares 「New English Upgrade Student Book 1」(Macmillan)¥2,499 【成績評価の方法・基準】 Participation 45% Homework 20% Group Discussion Presentations 20% Final Test 15% -25- 共 通 教 育 共 通 教 育 スピーキング・スキルズb スピーキング・スキルズb カズウェル,イアン・マイケル 1年~ 後期 1単位 シュニッケル,ジェイコブ 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 By the end of this course students will have gained the ability to talk with native English speakers and express themselves in a natural, confident manner. The focus of this course will clearly be upon speaking, rather than reading/writing/listening. 【授業の内容】 Week 1. Welcome Back! Week 2. Unit 7 Then and now Week 3. Unit 7 Then and now Week 4. Unit 8 A date to remember Week 5. Unit 8 A date to remember Week 6. Unit 9 Food you like! Week 7. Unit 9 Food you like! Week 8. Unit 10 Bigger and better! Week 9. Unit 10 Bigger and better! Week 10. Unit 11 Looking good! Week 11. Unit 11 Looking good! Week 12. Unit 12 Life's an adventure! Week 13. Unit 12 Life's an adventure! Week 14. Review Week 15. Review 【準備学習】 Students should visit the BBC Learning site and try out the tabs that interest them. 【テキスト・教材】 New Headway Elementary Student's Book The THIRD edition By Liz and John Soars/Oxford University Press ISBN:9780194715096(¥2,719) 【成績評価の方法・基準】 1 Participation:40% 2 Oral Exam:60% 【注意事項】 This is a speaking course therefore class participation is of critical importance. Students MUST participate fully to pass this course. -26- 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to continue developing the skills and confidence necessary to have good conversations in English. Students will review and learn basic English vocabulary, conversational phrases and grammatical structures. Students will work in pairs and small groups to discuss a variety of interesting topics. This is a communicative class, which means students will have many chances to speak with their fellow students in English. 【授業の内容】 1. Course introduction 2. Super Heroes 3. Super Heroes (continued) 4. Story Time 5. Story Time (continued) 6. Ski Trip 7. Ski Trip (continued) 8. Could you help me? 9. Could you help me? (continued) 10. So do I! 11. So do I!(continued) 12. I'm so embarrassed! 13. I'm so embarrassed! (continued) 14. Why were you...? 15. Why were you...?(continued) 【準備学習】 Students will have preparation assignments each week. Doing these will ensure strong performance in class. 【テキスト・教材】 Kurt Scheibner、David Martin 著 『Just Talk!』(EFL Press)¥2520 【成績評価の方法・基準】 Participation 30% Assignments 40% Final assignment 30% スピーキング・スキルズb スピーキング・スキルズb ラルー,リチャード 1年~ 後期 1単位 Speaking Skills b ロマンコ,リック 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 There are several targets for this course. First, to develop basic English-speaking skills in specific contexts. Second, to build student confidence in their willingness to use English. Third, to expose students to public speaking. Finally, to provide students an energetic and positive learning experience in English. 【授業の内容】 This English conversation course will focus on reviewing and developing English speaking ability in specific functional life situations using past, present and future language structures. This course involves a high level of mixing, pair and group work. Therefore, there will be many opportunities to listen and speak to classmates in English every class. Some preparation for class is required as are after-class review assignments. Three short quizzes will be used to encourage regular class material review. Outline 1. Course introduction 2. Greetings and Introductions 3. Formal greetings and introductions 4. Past times, fast times 1 5. Past times, fast times 2 6. The things we eat 1 7. The things we eat 2 8. Presentation 1 9. Hopes and dreams 1 10. Hopes and dreams 2 11. Group Discussion 2 12. Getting away 1 13. Getting away 2 14. Presentation 2 15. Course review 【準備学習】 Handouts will be provided each class. Students will be required to review appropriate textbook sections and complete activities and complete and submit after-class review activities for grading. Students are required to give brief individual presentations to small groups made up of other class members. 【テキスト・教材】 Gershin、Mares 「New English Upgrade Student Book 1」(Macmillan)¥2,499 【成績評価の方法・基準】 Participation 45% Homework 20% Presentations 20% Quizzes(3 x 5%)15% 【授業のテーマ・目標】 The aim of this course is to develop students’speaking flu ency and willingness to communicate in English. This class w ill help students prepare to travel to foreign countries. 【授業の内容】 In class activities will be based on the things students wil l need to do before and when they travel overseas. Students will often work in small groups and pairs. Students will be expected to communicate in English in this class. 第1週 Orientation 第2週 Talking about places to travel 第3週 Talking about places to travel continued 第4週 Preparing for a trip 第5週 Learning about England 第6週 Learning about England continued 第7週 Review 第8週 Making good conversations 第9週 Making good conversations continued 第10週 Arriving in a new country 第11週 Arriving in a new country continued 第12週 Going on a tour 第13週 Going on a tour continued 第14週 Review 第15週 Final speaking challenge 【準備学習】 Finish all of your homework and review new vocabulary and cl ass materials. 【テキスト・教材】 There is no textbook for this course. Handouts will be provi ded each week in class. Students will need to buy a file fol der to keep ALL of their handouts together. 【成績評価の方法・基準】 1. Homework and quizzes 60% 2. Participation and speaking in class 40% 【参考書】 An electronic or paper dictionary 【注意事項】 There is a very strict attendance and late policy for this c ourse. -27- 共 通 教 育 共 通 教 育 フランス語a フランス語a 会話フランス語 唐牛 幸子 1年~ 前期 1単位 文法フランス語 唐牛 幸子 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 分かりやすいフランス語会話が主体の教科書を使いながらもフラ ンス語を体系的に理解しフランス語の基礎力をつけることを目的と します。フランス語の音の美しさ、構造の論理性を楽しみながらフ ランスの文化にも触れましょう。新しい世界が開けてくるかもしれ ません。 【授業の内容】 以下の予定ですが、変更されることがあります。 1.アルファべと綴り字記号 2.自己紹介 主語人称代名詞、基本となる動詞 3.元気かどうか聞く 表現 C’est… 4.職業 -er動詞 habiter 5.住んでいるところについて言う Oui/Non 6.否定文 -er動詞 parler 名詞の性と数 7.注文する 不定冠詞 8.身の回りのもの 動詞 avoir 否定のde 9.何才ですか? 疑問文 10.人物を描写する 形容詞の性 11.国名 疑問詞 所有形容詞 12.これは何ですか? 定冠詞 13.物の位置 場所を表す語句 14.好き・嫌いを言う 形容詞の位置・性数一致 15.好き・嫌いの程度を言い表す 表現 il y a… 【準備学習】 教科書の各課の最後の宿題のページで指定された部分を準備して おくこと。 【テキスト・教材】 加藤豊子他著『カフェ・フランセ』(朝日出版社)定価2,625円 【成績評価の方法・基準】 総合評価(定期試験70%小テスト20%平常点10%) 【参考書】 辞書は原則として紙の辞書を勧めます。ポケット版でないものが 望ましい。新たに購入する場合は白水社『ディコ仏和辞典』が使い やすいかもしれません。 文法参考書 三野博司他著『新リュミエール』(駿河台出版社)定 価1,995円 【注意事項】 語学は継続と積み重ねが欠かせません。継続は力なりをモットー に。また副題「会話フランス語」のフランス語aは同じ副題のフラ ンス語bと一連の継続性のある授業と考えています。 -28- 【授業のテーマ・目標】 フランス語学習を通してフランスという国およびその文化へ理解 を深めることを最終的な目標とします。フランス語の体系の全体像 を把握し、簡単なフランス語を読み、書き、聞き取れ、話せるよう になること及びフランス語の基礎の定着を目指します。 【授業の内容】 以下の予定ですが、変更されることがあります。 1.アルファべ、アクセント記号 2.名詞の性と数 基本動詞 3.定冠詞 第一群規則動詞(-er動詞) 4.形容詞 動詞avoir 5.否定文 6.疑問文 7.疑問代名詞 qui と que 8. 所有形容詞 指示形容詞 9.動詞 aller 10.動詞 venir 11.前置詞と定冠詞の縮約 12.近接未来 近接過去 13 部分冠詞 14.助動詞 pouvoir 15.動詞 vouloir 【準備学習】 復習および宿題を行っておくこと。 【テキスト・教材】 江島泰子著『ラルカンスィエル』(第三書房)定価2,520円 【成績評価の方法・基準】 総合評価(定期試験70%・小テスト20%・平常点10%の割合) 【参考書】 辞書は原則として紙の辞書を勧めます。ポケット版でないものが 望ましい。新たに購入の場合は白水社『ディコ仏和辞典』が使いや すいかもしれません。 文法参考書 三野博司他著 『新リュミエール』(駿河台出版社) 定価1,995円 【注意事項】 語学は継続と積み重ねが肝心です。教科書には各課に宿題のペー ジがありますので、必ず行ってきて下さい。 フランス語a(副題「文法フランス語」)と同じ副題の「フラン ス語b(文法フランス語)」は一連の継続性のある授業と考えてい ます。 フランス語a フランス語b フランス語を話そう 武田 志保子 1年~ 前期 1単位 会話フランス語 唐牛 幸子 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 マンガが大好きなフランス人の娘レアがヴァカンスで日本にやっ てきて、シュンという名前の学生と知り合いにになります。テキス トはこの二人のストーリーを軸に進んでいきます。どの課も挿絵入 りで覚えやすく実際にありそうな状況での会話が中心となりますが 、基本的な文法も身につくように配慮されているので自然で生き生 きとした実際的な会話を学びながら応用力もつけ、様々な場面で使 えるフランス語の習得をめざします。 【授業の内容】 第1週 La France フランスの地方と都市 周辺の地理 第2週 挨拶 名前を言う bonjour Je m'appelle 第3週 Alphabet 名前の綴りを言う 第4週 Exercices 自己紹介 会話を完成する 第5週 国籍.出身.住んでいる所を言う Je 私は 値段をきく 第6週 相手に尋ねる Vous あなたは 日付を言う quand いつ 第7週 Exercices 会話を完成する 否定文ne~pas 第8週 好きなものを言う J'aime ~音楽写真スポーツカラオケ 第9週 食べ物と飲み物の好き嫌いを言うJe prefere ~より好き 第10週 趣味.好きなアイドルを言う 料理を作る買い物すること 第11週 -er動詞aimer愛するecouter聞くmanger食べるfaireする 第12週 Exercices 文の完成 好き嫌いの程度detester.adorer 第13週 人を紹介するil彼は.elle彼女は 様々な職業 第14週 人の特徴身体(きれい.太っている.スリム.たくましい) 性格(感じのいい.頭がいい.親切な.まじめな) 第15週 Exercices身分証明書を作成する 理想の恋人を描写する 【準備学習】 実際の場面で使えるためには基本的な文章を覚えることが必要で す。テキストの現実感のあるパターンを繰り返し聞いたり発音した りすることでパターンを覚え、自分のものとするようにしてくださ い。目で追うだけでは使いものになりません。耳、口を大いに活用 しすらすら言えるまで何度も繰りかえし練習することが求められま す。 【テキスト・教材】 村松M.エマニュエル著『パタシュ1』(朝日出版社)2010年 2500円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%とし、小テストや宿題提出、授業態度や授業 への参加度等、平常点を20%として総合的に判断します。 【参考書】 内藤.玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 授業に出席するためには準備学習が必要です。その上にいろいろ な語彙を入れかえたり置きかえたりしながら会話に幅を持たせ、応 用練習をしていきます。日々の復習を怠りなく、一歩一歩積み重ね てフランス語を自分のものとしてください。 【授業のテーマ・目標】 前期で培ったフランス語の基礎をさらに発展させ、新たな分野に 関する表現と同時に新たな時制を学び、身につけ、表現できる内容 を充実させることを目指します。 【授業の内容】 1.色 洋服 比較級 2.どんな天気ですか? 非人称構文① 3.頻度の副詞 縮約① 部分冠詞 4.スポーツ 中性代名詞 5.場所 招待する 縮約② 動詞 vouloir 6.乗り物と期間 疑問詞 7.時間の表現 非人称構文② 8.日常生活 代名動詞 9.ある人について情報を得る 目的語人称代名詞 10.知っている 間接目的語 11.食事の注文 複合過去 12.料理の感想 半過去 13.昨日何をしましたか 複合過去 14.メールを下さい 命令形 15.近い未来の計画を話す 近接未来と近接過去 【準備学習】 教科書の宿題として指定された部分を次の授業までにやっておく こと。 【テキスト・教材】 加藤豊子他著『カフェ・フランセ』(朝日出版社)定価2,625円 【成績評価の方法・基準】 総合評価(定期試験70%小テスト20%平常点10%) 【参考書】 前期にも示した文法参考書 三野博司著 『新リュミエール』(駿河台出版社)定価1,995円 【注意事項】 前期のこの項に記した通り、語学学習は継続と反復が欠かせませ ん。また副題「会話フランス語」のフランス語bは同じ副題のフラ ンス語aと一連の継続性のある授業と考えています。 -29- 共 通 教 育 共 通 教 育 フランス語b フランス語b 文法フランス語 唐牛 幸子 1年~ 後期 1単位 フランス語を話そう 武田 志保子 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期で培ったフランス語の基礎を強化し、その上にフランス語に よるコミュニケーション力(読む、書く、聞き取る、表現する)を つけることを目標にします。 【授業の内容】 以下の予定ですが、変更されることがあります。 1.天候に関する表現 2.動詞 faire 疑問形容詞 3.表現 il y a... 4.目的補語人称代名詞 5.ジェロンディフ 6.命令形 7.動詞 partir 8.複合過去 9.比較級 最上級 10.中性代名詞 11.非人称表現 il faut 12.否定の表現 13.代名動詞 14.単純未来 15.動詞 attendre 【準備学習】 復習・宿題を行っておくこと。 【テキスト・教材】 江島泰子著『ラルカンスィエル』(第三書房)定価2472円 【成績評価の方法・基準】 総合評価(定期試験70%小テスト20%平常点10%) 【参考書】 前期のこの欄でも提示しましたが、文法参考書 三野博司他著 『新リュミエール』(駿河台出版社)定価1,995円 【注意事項】 前期この項にも書きましたが、持続は力なりです。 前期にも記しましたが、フランス語a(副題文法フランス語)と同 じ副題のフランス語b(文法フランス語)は一連の継続性のある授 業と考えています。 -30- 【授業のテーマ・目標】 フランス語aで学んだ現実感のある会話にさらに日常生活で遭遇 するであろう場面での基本となる会話を積み重ねながら、オーラル コミュニケーションができることを目指します。また同時にひとと おりの基本的な文法も身につけてある程度の書き言葉にも馴れ、簡 単な文を読み書くことも目指します。 【授業の内容】 第1週 持ち物を言う avoir持つ 第2週 顔の特徴 長い髪ブロンドの髪.青い目・口ひげあごひげ 第3週 これは何ですか?Qu'est-ce que c'est? C'est~Ce sont 第4週 何色?De quelle couleur~? 着ている洋服を説明する 第5週 Exercices 会話を完成する 自分の特徴を説明する(目の色.髪の毛.メガネ.服装) 第6週 年齢を言うJ'ai~ans. 何歳で?免許証.投票.結婚.煙草 第7週 兄弟姉妹について語る 家族を紹介する 第8週 Exercices 文の完成 会員カードを作成する 第9週 どうしたのですか?Qu'est-ce que vous avez? 空腹.眠 い.暑い寒い.怖い 第10週 痛みを言う 体の部位(頭.喉.胃.背中.足.歯)が痛い 第11週 医者に行くQu'est-ce qui ne va pas?熱がある 薬を貰う 第12週 Exercices 文の完成 どうしたい、それはなぜか説明する 第13週 時間の言い方 列車の到着出発.授業.テレビ番組 A quelle heure ~?何時に 第14週 予定について言う 曜日、定休日 第15週 パリと東京の時間 大学での一日の予定を言う 【準備学習】 実際の場面で使えるためには基本的な語彙や文章を覚えなければ なりません。テキストには使用頻度の高い語彙が挿絵入りで多くで ています。添付されているCDを大いに活用し正しい音、基本表現 を暗記して次へとつながるようにしてください。 【テキスト・教材】 村松M.エマニュエル著『パタシュ1』(朝日出版社)2010年 2500円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%とし、小テストや宿題提出、授業への参加度 等平常点を20%として総合的に判断します。声が小さい、忘れま した、わかりませんという態度は減点の対象となります。 【参考書】 内藤.玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 語学の勉強は日々の積み重ねです。積極的に授業に参加し理解す るためには毎日5分でもテキストを開いて復習する習慣をつけてつ けてください。 ドイツ語a ドイツ語a 小澤 直 1年~ 前期 佐々木 1年~ 1単位 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語は皆さんにとって新しい外国語だろうと思います。新し い言葉を学ぶことは、新しい世界を知ることです。 ドイツ・スイス・オーストリアは、ヨーロッパの中心に位置し、 美しい風景、詩や小説、音楽に彩られています。また、政治経済的 にも、新しいヨーロッパを牽引してゆく立場にあります。ドイツ語 を身につけながら、すこし遠くまで行ける力をつけ、すこし友達を 増やし、すこし世界を広げましょう。 【授業の内容】 CDのついている教科書を使い、発音の基礎を固めた上で、聞き、 話し、読み、書くための基本になる文法を説明してゆきます。ドイ ツ語の歌を練習し、映画も観ます。(授業の進め方) 教科書の説明と練習が中心になります。ところどころ雑談やおし ゃべりも入れたいですね。(授業スケジュール) 1回 アルファベットを覚えましょう。 2回 発音の練習をして、ドイツ語が読めるようにし ます。 3回 第三回以降 動詞の使い方や、英語とはすこし違う冠詞 の働きなどについて、話してゆきます。 4回 動詞の現在人称変化 5回 同上 6回 名詞の性と格 7回 同上 8回 所有冠詞とhaben 9回 同上 10回 複数形 11回 同上 12回 映画を観る予定です「二人のロッテ」 13回 同上 14回 前置詞 15回 最終週 ※教員の指示に従ってください。(授業の到達目 標) 簡単な童話なら読める読解力、旅行して用の足せる会話力を目標 にします。 【準備学習】 教科書に付属しているCDを聴いておきましょう。 授業のあとでも、基本例文やスケッチを聴いて学習内容を身につ けること。 【テキスト・教材】 『スケッチで学ぶドイツ語』(同学社) 【成績評価の方法・基準】 小テストを二回、期末テストを一回行います。小テスト20パーセ ント、期末テスト60パーセント、授業態度20パーセントの割合で評 価します。 【注意事項】 言葉に対する好奇心を持って、生き生きとした気持ちで参加して ください。 ※ドイツ語aとドイツ語bは、前後期続けて履修することが望 ましいです。 滋 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 初めてドイツ語を学ぶ初級のドイツ語です。テーマはドイツ語を 読む、発音する、聞く、書く、身に付くドイツ語を!これがテーマ です。 【授業の内容】 第1週 はじめに教科書、独和辞書、ドイツ語圏のことなど 第2週~第3週 文字の名称、発音のルール、seinと人称代名 詞、疑問文 練習問題、Lesetext:Ich bin Akira. 第4週~第5週 動詞の変化、名詞の性・数・格、不定冠詞 練習問題、Lesetext:Arbeiter 応用編:Lesetext:Groszastabt/“Herr” “Frau” 第6週~第7週 名詞の複数形、定冠詞 練習問題、Lesetext:Stadtwappen 第8週~第9週 不規則動詞の変化、esの用法 練習問題、Lesetext:Katzenfutter 応用編:Lesetext:Die Name der Staedte /Das Votivbild 第10週~第11週 不定冠詞類、定冠詞類 練習問題、Lesetext:Briefkaesten 第12週~第13週 前置詞、その意味と用法、慣用表現 練習問題、Lesetext:Die U-Bahn 応用編:Lesetext:Kleingaerten/ Der Nahverkehr 第14週~第15週 話法の助動詞 練習問題、Lesetext:Beim Enikaufen 【準備学習】 テキスト本文と問題を復習し、次回の授業に備え、新しい単語を 予め調べて、文章に不明の箇所があれば、疑問点を整理しておくこ と。 【テキスト・教材】 藤由、橋本、平山共著『ヴンダー! ヴンダー!』 (朝日出版 2010年発行) プログレッシブ・独和辞典(小学館) 【成績評価の方法・基準】 平常評価40%、試験結果60%を総合評価 -31- 共 通 教 育 ドイツ語a 共 通 教 育 満井 裕子 1年~ 前期 ドイツ語b 小澤 直 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 初級のドイツ語の学習です。英語以外の外国語でドイツ語を学ん でみたいという希望を持っている人、またドイツ語圏の文化に興味 のある人の参加を歓迎します。前期の目標はドイツ語を音読できる ようにすること・基本的なドイツ語の単語を覚えること・習った文 法要項を使って短いドイツ語の文が読めるようになることです。 【授業の内容】 第1週 導入・発音の規則・ドイツ語のアルファベット 第2週 動詞の現在変化・seinの現在人称変化・定動詞の位置 第3週 habenの現在人称変化・名詞の性 第4週 定冠詞と不定冠詞 第5週 名詞の複数形・不規則動詞の現在人称変化 第6週 werden・wissenの現在人称変化・人称代名詞 第7週 前置詞の格支配 第8週 話法の助動詞(1) 第9週 従属の接続詞・話法の助動詞(2) 第10週 分離動詞・非分離動詞(1) 第11週 分離動詞・非分離動詞(2) 第12週 定冠詞類 第13週 不定冠詞類 第14週 動詞の3基本形 第15週 前期のまとめ 【準備学習】 毎回、その日に学習したことの復習を兼ねた宿題を出しますので 必ず家でやって来てください。 【テキスト・教材】 関根裕子著『ようこそヴィーンへ!』(白水社)2,300円 【成績評価の方法・基準】 定期試験 40% 小テスト 20% 平常点 40% 【参考書】 独和辞典(新キャンパス独和辞典 在間進編 郁文堂 3,000円 を推薦します)を必ず持参して下さい。 【注意事項】 1.質問があるときには積極的に行うこと。 2.私語は慎むこと。 -32- 1単位 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語は皆さんにとって新しい外国語だろうと思います。新し い言葉を学ぶことは、新しい世界を知ることです。 ドイツ・スイス・オーストリアは、ヨーロッパの中心に位置し、 美しい風景、詩や小説、音楽に彩られています。また、政治経済的 にも、新しいヨーロッパを牽引してゆく立場にあります。ドイツ語 を身につけながら、すこし遠くまで行ける力をつけ、すこし友達を 増やし、すこし世界を広げましょう。 【授業の内容】 ドイツ語aの続きの授業です。 CDのついている教科書を使い、発音の基礎を固めた上で、聞き、 話し、読み、書くための基本になる文法を説明してゆきます。ドイ ツ語の歌を練習し、映画も観ます。(授業の進め方) 教科書の説明と練習が中心になります。ところどころ雑談やおし ゃべりも入れたいですね。 1.第一回 命令形 2.分離動詞 副文 3.同上 4.同上 5.話法の助動詞 6.同上 7.映画を観る予定です「グッバイレーニン」 8.同上 また戦後ドイツについて授業をします 9.形容詞 10.同上 11.三基本形 12.同上 13.過去 現在完了 14.同上 15.最終週 ※教員の指示に従ってください。 簡単な童話なら読める読解力、旅行して用の足せる会話力を目標 にします。 【準備学習】 教科書に付属しているCDを聴いておくこと。 授業のあとでも、基本例文やスケッチを聴いて学習内容を身につ けましょう。 【テキスト・教材】 『スケッチで学ぶドイツ語』(同学社) 会話練習のコピーなどは、こちらで用意します。 【成績評価の方法・基準】 小テストを二回、期末テストを一回行います。小テスト20パーセ ント、期末テスト60パーセント、授業態度20パーセントの割合で評 価します。 【注意事項】 言葉に対する好奇心を持って、生き生きした気持ちで参加してく ださい。 ※ドイツ語aとドイツ語bは前後期続けて履修することが望まし いです。 ドイツ語b ドイツ語b 佐々木 1年~ 満井 裕子 1年~ 後期 滋 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 後期の初級ドイツ語です。テーマは前期同様、ドイツ語を読む、 発音する、聞く、書く、身に付くドイツ語を! これが引き続きテーマです。 【授業の内容】 第1週~第2週 従属接続詞、主文と副文、zu不定詞 練習問題、Lesetext:Manga 応用編:Lesetext:Krankenhaeuser/Beim Autofahren 第3週~第4週 分離動詞、非分離動詞 練習問題、Lesetext:Zeitablauf im Alltag 第5週~第6週 動詞の三基本形、過去時称 練習問題、Lesetext:Die Messe 応用編:Lesetext:Reservierung im ICE/ Biolaeden 第7週~第8週 現在完了、分詞 練習問題、Lesetext:Wo kann man eine Katze kaufen? 第9週~第10週 形容詞の付加語的用法、形容詞の比較表現 練習問題、Lesetext:Deutsche Schreibwaren 応用編:Lesetext:Steinweg/Das laengste Konzert 第11週~第12週 受動表現、再帰動詞・代名詞をもちいた表現 練習問題、Lesetext:Krankheit und Gesundheit 第13週~第14週 関係文の表現、定・不定関係代名詞 練習問題、Lesetext:Haustiere 応用編:Lesetext:Die Wiehnachtstage/ Die Zauberfloete 第15週 総括 【準備学習】 テキスト本文と問題を復習し、次回の授業に備え、新単語を予め 調べて、文章に不明の箇所があれば、疑問点を整理しておくこと。 【テキスト・教材】 藤由、橋本、平山共著『ヴンダー! ヴンダー!』 (朝日出版 2010年発行) プログレッシブ・独和辞典(小学館) 【成績評価の方法・基準】 平常評価40%、試験結果60%を総合評価 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期で学習した内容の上に、より高次の内容を積み上げてゆきま す。具体的には再帰動詞・関係代名詞・受動態・接続法等の文法事 項について学習します。短いドイツ語のテキストを辞書を引きなが ら自分で読めるくらいの読解力をつけることが目標です。 【授業の内容】 第1週 前期の簡単な復習・動詞の3基本形 第2週 過去形 第3週 現在完了形 第4週 形容詞の格変化 第5週 形容詞の比較級・最上級・形容詞の名詞化 第6週 関係代名詞 第7週 zu不定詞・命令法 第8週 受動態 第9週 再帰代名詞・再帰動詞 第10週 関係副詞・不定関係代名詞 第11週 接続法第1式(1) 第12週 接続法第1式(2) 第13週 接続法第2式(1) 第14週 接続法第2式(2) 第15週 後期のまとめ 【準備学習】 毎回、その日に学習したことの復習を兼ねた宿題を出しますので 、必ず家でやって来てください。 【テキスト・教材】 関根裕子『ようこそヴィーンへ!』(白水社)2,300円 【成績評価の方法・基準】 定期試験 40% 小テスト 20% 平常点 40% 【参考書】 独和辞典(『新キャンパス独和辞典』 在間進編 郁文堂 3,00 0円を推薦します)を必ず持参してください。 【注意事項】 1.質問がある場合には積極的に行うこと。 2.私語を慎むこと。 -33- 共 通 教 育 共 通 教 育 中国語a 中国語a 蔡 暁軍 1年~ 前期 初級中国語 楊 英華 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 初心者を対象に、発音と「四声」を勉強しながら、文字や単語を 覚え、中国語と日本語の相違点を理解します。短文の練習を通して 、中国語の基本文法を身につけます。 簡単な日常会話を話せることを目標にします。 【授業の内容】 第1回 単母音、複合母音 第2回 子音、四声 第3回 発音 テスト 第4回 第1課 文法 断定動詞「是」 第5回 本文と練習 第6回 第2課 文法 存在動詞「在」 第6回 本文と練習 第7回 第3課 文法 存在動詞「有」 第8回 本文と練習 第9回 第4課 文法 時間の表現 第10回 本文と練習 第11回 第5課 文法 形容詞文 第12回 本文と練習 第13回 第6課 文法 動詞の進行形 第14回 本文と練習 第15回 基本文型と発音のまとめ 【準備学習】 1.毎回の文法ポイントを事前に予習すること。 2.漢字(ピンインなし)を正確に読むこと。 3.短い会話を自分で話すこと。 【テキスト・教材】 『ミニ会話の中国語』(国際語学社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験のほかに、授業の態度、出席日数、小テストを総合的に 評価します。 配分基準:平常点15%、授業態度15%、小テスト30%、試験40 % 【注意事項】 中国語bとセットで履修することが望ましい。 -34- 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語の初級レベルの習得を目標にする。まず、発音と四声をきち んと教える。簡単な文法、基本文型を判りやすく説明する。覚える ために繰り返して練習させる。復習しながら、授業を進めていく。 【授業の内容】 1 オリエンテーション 中国語について 2 第1課 発音篇(1) 前半 3 後半 4 第2課 発音篇(2) 前半 5 後半 6 第3課 発音篇(3) 前半 7 8 第4課 教室の中で 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半 前半 後半 9 第5課 今日は何日ですか? 10 11第6課 今は何時ですか? 12 13第7課 何時に起きますか? 14 15前期試験 【準備学習】 必ず宿題をすること、予習、復習もすること 【テキスト・教材】 『やさしい中国語』 楊 英華 著 (アジア文化研究所) CD付 2000円 【成績評価の方法・基準】 前期、後期に一回ずつ試験を行う。 配分基準: 試験50%、平常点50% 【参考書】 必要に応じて授業時に紹介していく。 【注意事項】 欠席をしないこと、授業中に寝ないこと。 中国語a 中国語b 劉 素英 1年~ 前期 蔡 暁軍 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 1.基礎発音を勉強し、正しい発音を覚えます。 2.基礎的な文法を勉強し、中国語の特徴を理解します。 3.授業では、会話練習をするほか、短文の読み書きの練習もしま す。それを通じて、中国語の表現を覚え、中国語の基礎能力を 身につけます。 【授業の内容】 第1週 中国語の概説、声調 第2週 単母音、複合母音 第3週 子音、そり舌音、鼻母音 第4週 発音のまとめと復習 第5週 自己紹介(判断文、名前の言い方、人称代名詞) 第6週 自己紹介(ポイントの復習と会話・短文練習) 第7週 わたしの家族(存在・所有を表す表現、疑問文) 第8週 わたしの家族(ポイントの復習と会話・短文練習) 第9週 明日は土曜日(時間表現、場所表現、動詞文) 第10週 明日は土曜日(ポイントの復習と会話・短文練習) 第11週 夏はとても暑い(形容詞述語文、反復疑問文、副詞) 第12週 夏はとても暑い(ポイントの復習と会話・短文練習) 第13週 夏休みの予定(願望と可能を表す助動詞、数量補語) 第14週 夏休みの予定(ポイントの復習と会話・短文練習) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容は前もって予習しておいてください。授業に応じて 復習予習の勉強内容を指示することもありますので、次回の授業ま でに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 『学ぶ中国語』(試用版、600円) 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語の表現力、小テストの成 績)および勉強姿勢(授業参加の積極性と準備学習の完成度)で総 合評価します。配分基準:試験60%、平常点30%、勉強姿勢10%。 【注意事項】 中国語bも取るのが望ましいです。 1単位 【授業のテーマ・目標】 初心者を対象に、発音と「四声」を勉強しながら、文字や単語を 覚え、中国語と日本語の相違点を理解します。短文の練習を通して 、中国語の基本文法を身につけます。 簡単な日常会話を話せることを目標にします。 【授業の内容】 第1回 第7課 文法 時刻の表現 第2回 本文と練習 第3回 第8課 文法 経験表現 第4回 本文と練習 第5回 第9課 文法 経験表現 第6回 本文と表現 第7回 第7課~第9課のまとめ 第8回 第10課 文法 可能表現 第9回 本文と練習 第10回 第11課 文法 受身表現 第11回 本文と練習 第12回 第12課 文法 使役表現 第13回 本文と練習 第14回 第10課~第12課のまとめ 第15回 基本文型と発音のまとめ 【準備学習】 1.毎回の文法ポイントを事前に予習すること。 2.漢字(ピンインなし)を正確に読むこと。 3.短い会話を自分で話すこと。 【テキスト・教材】 『ミニ会話の中国語』(国際語学社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験のほかに、授業の態度、出席日数、小テストを総合的に 評価します。 配分基準:平常点15%、授業態度15%、小テスト30%、試験40 % 【注意事項】 中国語aとセットで履修することが望ましい。 -35- 共 通 教 育 中国語b 共 通 教 育 初級中国語 楊 英華 1年~ 後期 中国語b 劉 素英 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語の初級レベルの習得を目標にする。まず、発音と四声をきち んと教える。簡単な文法、基本文型を判りやすく説明する。覚える ために繰り返して練習させる。復習しながら、授業を進めていく。 【授業の内容】 1 第8課 四季 前半 2 後半 3 第9課 大学のこと 前半 4 後半 5 第10課 家族 前半 6 後半 7 第11課 買い物 前半 8 後半 9 第12課 趣味 前半 10 後半 11第13課 北京 前半 12 後半 13第14課 中華料理 前半 14 後半 15後期試験 【準備学習】 必ず宿題をすること、予習、復習もすること。 【テキスト・教材】 テキスト・教材 『やさしい中国語』 楊 英華 著 (アジア文化研究所) CD付 2000円 【成績評価の方法・基準】 前期、後期に一回ずつ試験を行う。 配分基準: 試験50%、平常点50% 【参考書】 必要に応じて授業時に紹介していく。 -36- 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語a で習った中国語の基礎知識をふまえて、引き続き会話表 現と基礎文法を勉強します。会話練習と短文の読み書きなどの練習 を通じて、中国語の表現を覚え、中国語の力を高めることを目指し ます。 【授業の内容】 第1週 香港に行きました(動詞の完了表現、経験表現) 第2週 香港に行きました(ポイントの復習と会話・短文練習) 第3週 家は学校から遠い(起点と距離を表す前置詞、比較表現) 第4週 家は学校から遠い(ポイントの復習と会話・短文練習) 第5週 風邪を引きました(動作相手の表現、二重目的語文) 第6週 風邪を引きました(ポイントの復習と会話・短文練習) 第7週 趣味について(状態補語、助動詞「会」、強調表現) 第8週 趣味について(ポイントの復習と会話・短文練習) 第9週 何をしていますか(結果補語、動詞の重ね型) 第10週 何をしていますか(ポイントの復習と会話・短文練習) 第11週 中国語の先生(説明慣用句「是~的」、伝聞表現) 第12週 中国語の先生(ポイントの復習と会話・短文練習) 第13週 中国語を学ぶ(変化の「了」、二つの「ちょっと」) 第14週 中国語を学ぶ(ポイントの復習と会話・短文練習) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を前もって予習しておいてください。さらに授業に 応じて復習予習の勉強内容を指示することもありますので、次回の 授業までに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 『学ぶ中国語』(試用版、600円) 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語の表現力、小テストの成 績)および勉強姿勢(授業参加の積極性と準備学習の完成度)で総 合評価します。 配分基準:試験60%、平常点30%、勉強姿勢10%。 コリア語a コリア語b 朴 校煕 1年~ 前期 朴 校煕 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 ハングルの読み書きおよび簡単な日常会話に必要な単語・表現を マスターすることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション及びハングルの構造 第2週 基本母音10字と基本子音14字 第3週 濃音5字/平音・激音・濃音 第4週 終声子音(1)/連音化と有声音化 第5週 複合母音9字 第6週 終声子音(2) 第7週 ~は~です。/~は~ですか。 第8週 名前は何ですか。/この・その・あの 第9週 どこにありますか。/~が~にあります。 第10週 ~で~をします。/~をしません。 第11週 動詞(上称形)/~と 第12週 形容詞(上称形)あります/ありません。/漢数字 第13週 固有数字/時間 第14週 時間から時間まで/動詞の否定形(上称形) 第15週 全体のまとめと定期試験 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 『トライ韓国語1』朴校煕・黄善英・崔昌玉・木村春菜 共著 白 帝社 ISBN978-4-86398-041-9 2,400円 【成績評価の方法・基準】 授業中態度(50%)、定期試験(50%)で評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 コリア語bを続けて履修することが望ましいです。 1単位 【授業のテーマ・目標】 コリア語aで既習した文法知識を拡大しつつ、より新しい場面にお ける会話の練習を通じ、韓国語のコミュニケーション能力を総合的 に高めます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーションおよびコリア語aの文法事項の復習 第2週 動詞(ヘヨ体)/動詞の否定形(ヘヨ体) 第3週 形容詞(ヘヨ体)/形容詞の否定形(ヘヨ体)) 第4週 漢数字と固有数字 第5週 時間から時間まで/場所から場所まで 第6週 疑問代名詞のまとめ/丁寧に表現する語尾 第7週 動詞の過去形/動詞の過去否定形(~しませんでした。) 第8週 形容詞の過去形/形容詞の過去否定形(~くありませんで した。) 第9週 語基説/~しましょうか。/~しましょう。 第10週 ~しにいく。 第11週 ~するつもりです。/~したいです。/~になる。 第12週 ~してください。/~してもらえませんか。 第13週 よく~できます。/~できません。 /うまく~できません 。/~ですね。 第14週 ~が好きです。/~が好きです。 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 授業開始時までに掲示します。 【成績評価の方法・基準】 授業中態度(50%)、定期試験(50%)で評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 授業の内容はコリア語aを履修しておくことが望ましい。 -37- 共 通 教 育 共 通 教 育 英語と文化a 英語と文化a グールド,リチャード 2年~ 前期 1単位 シュニッケル,ジェイコブ 2年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 This course focuses on developing students' listening and speaking skills so that they will be able to present their ideas in English, exchange information and interact socially with other speakers of English. 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Choosing a topic for presentation 第3週 Looking for points of view 第4週 Comparing information 第5週 Checking meaning 第6週 Organizing a presentation 第7週 Supporting a presentation 第8週 Writing a presentation 第9週 Discussion 第10週 Delivering a presentation 第11週 Reviewing choice of topic 第12週 Test preparation 第13週 Test preparation 第14週 Test 第15週 Feedback 【準備学習】 A research/writing task to be assigned. 【テキスト・教材】 Materials are supplied. 【成績評価の方法・基準】 Students are assessed according to class participation 60%,c ompletion of assignment 20% and a semester-end speaking test 20%. 【参考書】 Students must have an English-Japanese dictionary. -38- 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to use English to discuss a variety of topics related to the general theme of culture. Through readings and videos, students will learn about topics such as food, music and gestures in Japan and in other cultures. There will be a strong cross-cultural focus in this class. This means that students will have a chance to compare, for example, gestures in Japan with gestures in other countries. Students will conduct internet research in order to gather materials for discussions, short reports and presentations. 【授業の内容】 1. Course introduction 2. Food 3. Food 4. Movies 5. Movies 6. Travel 7. Travel 8. Music 9. Music 10. Careers 11. Careers 12. Gestures 13. Gestures 14. Presentations 15. Course review 【準備学習】 Students will have preparation assignments each week. Doing these will ensure strong performance in class. 【テキスト・教材】 There is no textbook for this course. Materials will be provided in class. 【成績評価の方法・基準】 Participation 30% Assignments 40% Final assignment 30% 英語と文化a 英語と文化b ロマンコ,リック 2年~ 前期 1単位 グールド,リチャード 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 The goal of the Language and Culture a course is to develop students’ knowledge of different countries and cultures of the world, their research skills, and their presentation ski lls. 【授業の内容】 This is a student-centered class where the teacher will guid e and help students do research and discover different cultu res around the world. Students will communicate in English b y exchanging information, working together on projects and m aking presentations to each other. 第1週 Orientation 第2週 Discovering the regions of the world 第3週 Choosing a place to discover 第4週 Interesting things about your country 第5週 Interesting things about your country continued 第6週 Presentation #1- Writing 第7週 Presentation #1- Speaking 第8週 Flora and fauna 第9週 Flora and fauna continued 第10週 Special events and festivals 第11週 Special events and festivals continued 第12週 Presentation #2- Writing 第13週 Presentation #2- Speaking 第14週 Final Jissen research project- Writing 第15週 Final Jissen research project- Speaking 【準備学習】 Finish all of your homework and review new vocabulary and c lass materials. 【テキスト・教材】 There is no textbook for this course. Handouts will be provi ded each week in class. Students will need to buy a file fol der to keep ALL of their handouts together. 【成績評価の方法・基準】 1. Homework 70% 2. Presentations 30% 【参考書】 An electronic or paper dictionary 【注意事項】 There is a very strict attendance and late policy for this course. 【授業のテーマ・目標】 This course focuses on developing students' listening and speaking skills so that they will be able to present their ideas in English, exchange information and interact socially with other speakers of English. 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Asking for and giving personal data 第3週 Interviewing 第4週 Conversation and interviews 第5週 Structuring conversation 第6週 Structuring conversation 第7週 Talking about people 第8週 Talking about the quality of life 第9週 Talking about personality 第10週 Holidays and family 第11週 Making conversation 第12週 Test preparation 第13週 Test preparation 第14週 Test 第15週 Feedback 【準備学習】 A task for research/writing to be assigned. 【テキスト・教材】 Materials are supplied. 【成績評価の方法・基準】 Students are assessed according to participation in class activities 60%, completion of assignment 20% and a semester -end speaking test 20%. 【参考書】 Students must have an English-Japanese dictionary. -39- 共 通 教 育 共 通 教 育 英語と文化b 英語と文化b シュニッケル,ジェイコブ 2年~ 後期 1単位 ロマンコ,リック 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to use English to discuss a variety of topics related to the general theme of culture. Through readings and videos, students will learn about topics such as storytelling, celebrations and advertising in Japan and in other cultures. There will be a strong cross-cultural focus in this class. This means that students will have a chance to compare, for example, advertising in Japan with advertising in other countries. Students will conduct internet research in order to gather materials for discussions, short reports and presentations. 【授業の内容】 1. Course introduction 2. Japanese culture 3. Japanese culture 4. Literature 5. Literature 6. Intercultural communication 7. Intercultural communication 8. Advertising 9. Advertising 10. Celebrations 11. Celebrations 12. Storytelling 13. Storytelling 14. Presentations 15. Course review 【準備学習】 Students will have preparation assignments each week. Doing these will ensure strong performance in class. 【テキスト・教材】 There is no textbook for this course. Materials will be provided in class. 【成績評価の方法・基準】 Participation 30% Assignments 40% Final assignment 30% -40- 【授業のテーマ・目標】 The goal of the Language and Culture b course is to develop students’ knowledge of different countries and cultures of the world, their research skills, and their presentation ski lls. 【授業の内容】 This is a continuation of the spring semester Language and C ulture a class. It is a student-centered class where the tea cher will guide and help students do research and discover d ifferent cultures around the world. Students will communicat e in English by exchanging information, working together on projects and making presentations to each other. 第1週 Orientation 第2週 Preparing to go 第3週 Giving advice about a city 第4週 Presentation #1- Writing 第5週 Presentation #1- Speaking 第6週 Language, cultural icons, music and movies 第7週 Language, cultural icons, music and movies continued 第8週 Presentation #2- Writing 第9週 Presentation #2- Speaking 第10週 The end of year holidays 第11週 The end of year holidays continued 第12週 Presentation #3- Writing 第13週 Presentation #3- Speaking 第14週 Review and final interview preparation 第15週 Final interview 【準備学習】 Finish all of your homework and review new vocabulary and cl ass materials. 【テキスト・教材】 There is no textbook for this course. Handouts will be provi ded each week in class. Students will need to buy a file fol der to keep ALL of their handouts together. 【成績評価の方法・基準】 1. Homework 70% 2. Presentations 30% 【参考書】 An electronic or paper dictionary 【注意事項】 There is a very strict attendance and late policy for this c ourse. フランス語と文化a フランス語と文化a フランス語と文化 クロズ,エリアンヌ 2年~ 前期 1単位 フランス語とフランスの日常生活に触れる 武田 志保子 2年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランスにいつか行ってみたい、フランス語がどんな言語か少しで も知りたい、と思えば、この従業は答えです!フランスの文法とフ ランス語の学びの第一歩となるような教科書を使います。ビデオも 時々使う予定です.全く初心者向きの授業。 【授業の内容】 第1週 綴りと発音のしくみ 第2週 発音 2、自己紹介 第3週 パリの案内・挨拶・数字 1-10 第4週 alphabet・主語の代名詞・etre to be 動詞の現在形 第5週 形容詞・国籍 第6週 フランスについてのクイズ・第一組規則動詞の現在形 第7週 職業・疑問文の三つの作り方 第8週 カフェ・パン屋の注文 第9週 名詞の性・名詞の数・冠詞 1 第10週 冠詞2・フランス人の生活観 家族・結婚・労働 第11週 兄弟・姉妹について話す・avoir to have 動詞現在形 ・否定文 第12週 家族・数字 11-30 第13週 ショッピング:服、色、サイズの言葉をを使って会話 第14週 形容詞:性、数、位置・所有形容詞 第15週 食べ物・飲み物 1 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで予習しておくこと。 【テキスト・教材】 「f comme francais」 駿河台出版社 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、小テスト70% 【授業のテーマ・目標】 日本を訪れたフランス青年パスカルとフランス語を学ぶクミコとの 出会いを通してコミュニケーションのためのフランス語の力を身に つけることを目指します。またフランスの日常生活のDVDを見なが ら日本との習慣や文化の違いを発見していきます。 【授業の内容】 第1週 Alphabet サバイバルなフランス語bonjour.Au revoir 第2週 国籍職業を言う etre~であるJe suis japonais. 第3週 第一群規則動詞 parler 名前を言うJe m'appelle 第4週 フランス語の発音と綴り字の読み方soir.chapeau.Seine 第5週 持ち物をたずねる Qu'est-ce que c'est?それは何ですか 不定冠詞 un.une.des avoir持つ J'ai un sac. 第6週 趣味を語るaimer好きと定冠詞 le.la.les 第7週 疑問文est-ce que? 疑問形容詞 quel.quelle どんな、何 第8週 Exercices 1 文を読む 人を紹介する 第9週 Civilisation パリの歴史的建造物とフランスの世界遺産 第10週 誰か尋ねる qui 誰が誰を Qui chante? 第11週 否定文ne~pas il y a 構文~に~がある 第12週 したいことを尋ねるvouloirほしい、~たい 前置詞と定冠詞の縮約au.aux.du.des 第13週 指示形容詞ce.cette.cesこのそのあの pouvoir可能許可 第14週 人称代名詞強勢形moi.toi.lui 所有形容詞私のmon.ma.mes 第15週 総復習 【準備学習】 どの課も基本となる文法事項を含んだ簡潔で役に立つ日常表現で構 成されているのでパスカルとクミコとの二人の会話文を次回までに 必ず暗記して下さい。各課の上に次の課が積み重なっていくのでそ れぞれの課が土台となりとても大切です。 【テキスト・教材】 藤田祐二著『パスカル.オ.ジャポン』(白水社)2000円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%、小テストや宿題提出、授業への参加度等平常 点を20%として総合的に判断します。 【参考書】 内藤・玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 その国の文化を理解するためには言語の習得はとても大切です。毎 回復習を行い、忘れました、わかりませんということがないように 新しい事項を積み重ねて下さい。また日常生活の中でフランスに関 するニュースなどにも耳を傾けるといっそう親近感が湧き、興味を 持って学習できると思います。 -41- 共 通 教 育 共 通 教 育 フランス語と文化b フランス語と文化b フランス語と文化 クロズ,エリアンヌ 2年~ 後期 1単位 フランス語を通して異文化理解を深める 武田 志保子 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランス語と文化aの継続。 【授業の内容】 第1週 食べ物・飲み物2・レストランの注文 第2週 指示形容詞・aller 行く、venir 来る 現在形 第3週 代名詞 強調形・前置詞と定冠詞 第4週 フランス人の祭日と週末・曜日、月、季節 第5週 疑問代名詞 que faire する 現在形 第6週 近接未来・je voudrais... 何かが欲しい 第7週 パリ郊外の一日の旅 第8週 部分冠詞・命令文 第9週 形容詞 quel + 名詞・第二組動詞の現在形・第三組 pren dre, vouloir 第10週 フランスの世界遺産・時刻 1 第11週 時刻2・pouvoir できる, attendre 待 動詞の現在形 第12週 天気・疑問形容詞 quel 第13週 フランスの地方都市 第14週 代名詞、connaitre 知る 動詞の現在形 第15週 数字 31-100、plaire 気に入る 動詞 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで予習しておくこと 【テキスト・教材】 「f comme francais」 駿河台出版社 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、小テスト70% 【授業のテーマ・目標】 フランス語の基礎をいっそう学びながら、できるだけ文章にも触 れることで表現や語彙をふやして、聞く話す読む書くといった総合 的なフランス語の力をつけることを目指します。またパスカルが日 本で発見した思いや体験を通して日本とフランスの生活習慣やもの のとらえ方、文化の違いを見い出して異文化理解を深めていきます 。仏語検定試験5級合格も目指します。 【授業の内容】 第1週 家族を語る 形容詞の特殊な形heureuse.bonne.active 第2週 年齢を言う Quel age as-tu? J'ai vingt ans. 第3週 様々な疑問副詞 quandいつouどこpourquoiなぜ 第4週 時刻を言う Il est une heure.midi/minuit正午/零時 第5週 Exercices 第6週 文を読む クミコの一日 第7週 紹介する補語人称代名詞直接目的語me.te.le私を君を彼を 補語人称代名詞間接目的語me.te.lui私に君に彼に 第8週 代名動詞se lever起きる se coucher寝る 第9週 近接未来aller+不定詞 近接過去venir de +不定詞 第10週 量を表す部分冠詞 du .de la. de l' 第11週 中性代名詞en 天候を言う 非人称Il fait beau.晴天 第12週 命令形 見て、見ましょう、見て下さい 中性代名詞y 第13週 比較するplus.aussi.moins~que 第14週 過去のことを語る 複合過去~ました avoirまたはetre+過去分詞 食べた見た行った来た 第15週 未来のことを語る単純未来形j'irai tu iras il ira 【準備学習】 学んだことに積み重なって新しい文法項目がでてきます。消化不 良とならないように各課の基本となるパスカルとクミコの会話は必 ず次回までに暗記してください。そうすることで会話力や応用力が つき、フランス語が言え表現できるようになります。声にだして何 度も読んでください。 【テキスト・教材】 藤田祐二著『パスカル.オ.ジャポン』(白水社)2000円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%、小テストや宿題提出、授業への参加度等、平 常点を20%として総合的に判断します。 【参考書】 内藤.玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 日仏の表現の違いや受講生の皆さんが感じたこと、気ずいたこと 等述べることがあると思います。授業には積極的に参加して大きな 声で答える習慣をつけてください。 -42- ドイツ語と文化a ドイツ語と文化a 小澤 直 2年~ 前期 田中 亜美 2年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 ヨーロッパの中心部を占めるドイツ語圏の文化にじかに触れようと する授業です。詩や小説はもちろん、歌曲や映画にしても翻訳では なく原語であるドイツ語での表現に接することには大きな意味があ ります。最初のうちは言葉のリズムや独特の発音を意識して欲しい と思います。それが異なる文化の手触りなのです。 前期ではまず、映画「未完成交響楽」を題材にしてドイツ語の発音 とリズムを学びます。素朴な詩のリズムがシューベルトの歌曲に変 わるスリリングな場面が楽しめます。 その後は教科書として選んだ「ドイツ人を知る9章」からピックア ップして日本人とドイツ人の物の考え方の違いの根本について考え てゆきます。 【授業の内容】 (授業スケジュール) 1回 顔合わせです。ドイツ語圏のイメージはどのようなもので しょうか。授業の進め方について話し合いましょう 2回 アルファベットと綴りと発音の関係を説明します。 3回 ドイツ語の発音とリズム。詩の読み方に触れます 4回 映画に出てくる「野バラ」「菩提樹」などの詩を読みます 。みんなで歌えるようになります。 5回 解説を加えながら「未完成交響楽」を観ます 6回 引き続き映画を鑑賞します 7回 教科書を使ってドイツ人のプライバシー感覚について 8回 おなじくドイツ人のプライバシー感覚について 9回 同上 10回 映画を観る予定です「ローラレント」 11回 同上 12回 聖書に由来するヨーロッパの人間観について 13回 同上 14回 同上 15回試験 【準備学習】 広い範囲にわたる授業ですので、ドイツ語文化圏に対する受信ア ンテナを立てておきましょう。教科書を用いるときにはCDをくり かえし聴いてください。参考資料も配りますから、熟読してくださ い。 【テキスト・教材】 『ドイツ人を知る9章』(三修社)2,625円 【成績評価の方法・基準】 授業態度50パーセント、期末テスト50パーセントの割合で評価し ます。 【注意事項】 言葉に対する好奇心を持って、生き生きした気持ちで参加してく ださい。 ※ドイツ語と文化bとは前期と後期を通した連続した授業と考 えています。 1単位 【授業のテーマ・目標】 初級文法の復習を行いながら、ドイツの社会や文化について解説 した比較的平易なテキストを読んでいきます。ドイツ語検定(主と してドイツ語検定4級対応)で出題されることの多い日常会話につ いても学びます。テキストの内容は、自然、食、住など、ドイツの 身近な生活文化をテーマとしたものが、中心となります。ドイツ語 の「読む・聞く・書く・話す」という四つの能力をいっそう高める のが目標です。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 発音とつづり 第2週 第一課「ヨーロッパの中のドイツ」・動詞の現在人称変化 ①・ドイツ語の語順 第3週 第一課「ヨーロッパの中のドイツ」・動詞の現在人称変化 ①・ドイツ語の語順 第4週 第二課「ドイツの自然と気候」・動詞の現在人称変化②・ いろいろな命令文 第5週 第二課「ドイツの自然と気候」・動詞の現在人称変化②・ いろいろな命令文 第6週 第三課「ドイツの日常生活①食事」・名詞/冠詞/冠詞類 第7週 第三課「ドイツの日常生活①食事」・名詞/冠詞/冠詞類 第8週 第四課「ドイツの日常生活②住居」・さまざまな前置詞 第9週 第四課「ドイツの日常生活②住所」・さまざまな前置詞 第10週 第五課「ドイツの日常生活③休暇」・動詞の3基本形・過 去形・完了形 第11週 第五課「ドイツの日常生活③休暇」・動詞の3基本形・過 去形・完了形 第12週 第六課「ドイツのビールとワイン」・複合動詞・再帰動詞 第13週 第六課「ドイツのビールとワイン」・複合動詞・再帰動詞 第14週 よく使われる表現① 第15週 これまでのまとめ 【準備学習】 授業には毎回出席すること。 文法の基本的知識や単語については、小テスト形式で確認すること があります。また、ドイツ語の文法を確実に身につける上で有効な 、英語や日本語の文法についても、授業の中でもう一度、復習する ことがあります。 【テキスト・教材】 斎藤祐史・荒木詳二『おもしろドイツ―異文化への招待』(郁文堂 ) 【成績評価の方法・基準】 平常点(発音や会話練習などへの取り組み、小テスト)50パーセ ント 試験50パーセント 【参考書】 その都度指示します。 【注意事項】 間違いを恐れずに積極的に授業に取り組む姿勢を評価します。 ドイツの社会や文化、ドイツ語検定についての質問なども歓迎しま す。 -43- 共 通 教 育 共 通 教 育 ドイツ語と文化b ドイツ語と文化b 小澤 直 2年~ 後期 田中 亜美 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 ヨーロッパの人と日本人では、物の考え方がずいぶん違います。映 画を参考にして家族の問題や国家とのかかわりについて考えたいと 思います。また後期ではプライバシー意識、人間観、子育ての問題 について書かれた教科書に載っているドイツ語の文章を読んでみま す。必要な文法事項などは適宜説明してゆきます。 【授業の内容】 1回 授業方針の確認と簡単な復習 2回 映画グッバイ・レーニンを観るための準備。東西ドイツ統 一の歴史的経緯などを説明します。 3回 4回 5回 映画鑑賞グッバイ・レーニン国と歴史と家族とは。 映画鑑賞グッバイ・レーニン duは必ずしも「あなた」を意味しない。 ドイツ語の二人称は自分自身に対してつかわれることも ある。 自己意識にも大きな違いがありそう。 6回 同上 7回 プライバシー意識に対して 8回 同上 9回 コミュニケーションの決め手は相手の名前を覚えること。 ドイツ語の世界では個人の名前を知らないと会話が成立 しにくく、名前を記憶するためにドイツ人も悪戦苦闘す ること。 10回 同上 11回 映画鑑賞ふたりのロッテ。家族と社会 12回 映画鑑賞 13回 ドイツのテレビ番組には多くの法廷ショーがある。 法律が日常に根づいていて高い権威が認められているこ と。 14回 同上 15回 試験(授業の到達目標) ドイツ人の考え方を理解する。日本人の特徴もふりかえることが 出来るよう 【準備学習】 広い範囲にわたる授業ですので、ドイツ語文化圏に対する受信ア ンテナを立てておきましょう。教科書を用いるときにはCDをくり かえし聴いてください。参考資料も配りますから、熟読してくださ い。 【テキスト・教材】 『ドイツ人を知る9章』(三修社)2,625円 【成績評価の方法・基準】 授業態度50パーセント、期末テスト50パーセントの割合で評価し ます。 【注意事項】 言葉に対する好奇心を持って、生き生きした気持ちで参加してく ださい。 ※ドイツ語と文化aとは前期と後期を通した連続した授業と 考えています。 -44- 1単位 【授業のテーマ・目標】 ドイツの社会や文化について書かれた比較的平易なテキストを読ん でいきます。ドイツ人とコミュニケーションを取る上で有効であり 、ドイツ語検定などで出題されることの多い日常会話についても学 んでいきます。テキストの内容は、音楽、映画、文学などドイツの 文化案内や環境問題をテーマにしています。ドイツ語の「読む・聞 く・書く・話す」という四つの能力をいっそう高めることが狙いで す。 【授業の内容】 第1週 発音とつづりの復習 第七課 ドイツのスポーツ 第2週 第七課 ドイツのスポーツ・さまざまな助動詞 第3週 第七課 ドイツのスポーツ・さまざまな助動詞 第4週 第八課 ドイツの音楽・受動態・未来形 第5週 第八課 ドイツの音楽・受動態・未来形 第6週 第九課 ドイツの映画・zu不定詞句・分詞 第7週 第九課 ドイツの映画・zu不定詞句・分詞 第8週 第十課 ドイツの文学・形容詞の格変化 第9週 第十課 ドイツの文学・形容詞の格変化 第10週 第十一課 ドイツのクリスマス・接続詞・関係代名詞 第11週 第十一課 ドイツのクリスマス・接続詞・関係代名詞 第12週 第十二課 ドイツの環境問題・接続法 第13週 第十二課 ドイツの環境問題・接続法 第14週 よく使われる表現② 第15週 これまでのまとめ 【準備学習】 授業には毎回出席すること。 基本的な文法知識や単語などは小テスト形式で確認することがあり ます。ドイツ語の文法を身につける上で、有効な比較対象となる英 語や日本語の文法を、もう一度、授業の中で復習することもありま す。 【テキスト・教材】 斎藤祐史・荒木詳二『おもしろドイツ!―異文化への招待』(郁文 堂) 【成績評価の方法・基準】 平常点(発音や会話練習への取り組み、小テスト)50パーセント 試験50パーセント 【参考書】 その都度指示します。 【注意事項】 間違いを恐れず、真剣に授業に参加する姿勢を評価します。 ドイツ語検定試験や、ドイツの社会や文化についての質問も歓迎し ます。 中国語と文化a 中国語と文化a 蔡 暁軍 2年~ 前期 中国語と文化 楊 英華 2年~ 前期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語初級を履修した学生を対象に、今まで取得した文法と文型 を復習しながら、長文の勉強を行います。また、四字成語を通して 、中国の文化と日本文化との繋がりを理解してもらい、短文作り、 簡単な会話の練習をも取り入れる。 【授業の内容】 第1回 第1課 文法と本文の説明 “了”“要是” 第2回 1課の練習、書き取り 第3回 第2課 文法と本文の説明 “只” 第4回 2課の練習、書き取り 第5回 第3課 文法と本文の説明 “能、会” 第6回 3課の練習、書き取り 第7回 第1課~第3課のまとめ 第8回 第4課 文法と本文の説明 “多少~” 第9回 4課の練習、書き取り 第10回 第5課 文法と本文の説明 “由”“動詞+起来” 第11回 5課の練習、書き取り 第12回 第6課 文法と本文の説明 “可以” 第13回 6課の練習、書き取り 第14回 第4課~第6課のまとめ 第15回 基本文型と発音のまとめ 【準備学習】 1.毎回の文法ポイントを事前に予習すること 2.単語の四声を正確に発音すること 3.短い会話を自分で表現すること 【テキスト・教材】 『楽しい四字成語12』(同学社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験のほかに、授業の態度、出席日数、小テストを総合的に 評価します。 配分基準:平常点15%、授業態度15%、小テスト30%、試験40 % 【注意事項】 中国語と文化bとセットで履修することが望ましい。 【授業のテーマ・目標】 この授業のねらいは中級レベルに達するところです。そのために文 型、文法を楽しい会話を通して正しくマスターすることを目指す。 そのために日本語と中国語との違いを明らかにし、間違いやすいと ころを正しく理解させる。説明するばかりでなく、学生にも例文を 作らせる。会話、短文を中心にして練習しながら授業を進めていく 。その上に、映画、歌などの紹介を通じて、中国人の生活習慣、言 語文化にも触れていく。 【授業の内容】 1 オリエンテーション 中国語について 2 第1課 中国語について 前半 3 後半 4 第2課 漫画に夢中 前半 5 後半 6 文化に関する授業(映画鑑賞など) 7 文化に関する授業(映画鑑賞など) 8 第3課 食いしんぼう 前半 9 後半 10 第4課 寝坊 前半 11 後半 12 文化に関する授業(歌など) 13 文化に関する授業(時事話題) 14 文化に関する授業(討論会) 15 前期定期試験 【準備学習】 必ず宿題をすること。予習、復習もしておくこと。 【テキスト・教材】 『楽しい中国語』 楊 英華 著 (アジア文化研究所)CD付 2000円 【成績評価の方法・基準】 前期、後期に一回ずつ試験を行う。 配分基準: 試験50%、平常点50% 【参考書】 必要に応じて授業時に紹介していく。 -45- 共 通 教 育 共 通 教 育 中国語と文化a 中国語と文化b 劉 素英 2年~ 前期 蔡 暁軍 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 すでに習得した中国語の基礎知識を生かして、中国語の実用会話と 常用表現を勉強します。「話す」「聴く」「書く」などの練習を通 じて、中国語の表現力を高め、中国語の知識を身につけ、中国の文 化にもふれることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 基礎知識の復習 第2週 中国に行こう(会話とポイント) 第3週 中国に行こう(会話とトレーニング) 第4週 ジャスミン茶を飲もう(会話とポイント) 第5週 ジャスミン茶を飲もう(会話とトレーニング) 第6週 友達を作ろう(会話とポイント) 第7週 友達を作ろう(会話とトレーニング) 第8週 復習 第9週 長城に登ろう(会話とポイント) 第10週 長城に登ろう()会話とトレーニング 第11週 卓球を楽しもう(会話とポイント) 第12週 卓球を楽しもう(会話とトレーニング) 第13週 漢字を覚えよう(会話とポイント) 第14週 漢字を覚えよう(会話とトレーニング) 第15週 復習とまとめ 【準備学習】 各回の授業内容を必ず前もって予習しておいてください。さらに授 業に応じて復習予習の勉強内容を指示することもありますので、次 回の授業までに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 『中国語つぎへの一歩』白水社 2200円+税 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語表現力と小テストの成績 )および勉強姿勢(授業参加の積極性と準備学習の完成度)で総合 評価します。 配分基準:試験60%、平常点30%、勉強姿勢10%。 【注意事項】 中国語と文化bも習得するのが望ましいです。 -46- 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語初級を履修した学生を対象に、今まで取得した文法と文型 を復習しながら、長文の勉強を行います。また、四字成語を通して 、中国の文化と日本文化との繋がりを理解してもらい、短文作り、 簡単な会話の練習をも取り入れる。 中国語検定試験に役立つような授業を目標としている。 【授業の内容】 第1回 第7課 文法と本文の説明 “A(没)有B~” 第2回 7課の練習、書き取り 第3回 第8課 文法と本文の説明 “請”“又~ 又~” 第4回 8課の練習、書き取り 第5回 第9課 文法と本文の説明 “動詞+上”“得” 第6回 9課の練習、書き取り 第7回 第7課~第9課のまとめ 第8回 第10課 文法と本文の説明 “対~” 第9回 10課の練習、書き取り 第10回 第11課 文法と本文の説明 “能~”“不” 第11回 11課の練習、書き取り 第12回 第12課 文法と本文の説明 “動詞+下来” 第13回 12課の練習、書き取り 第14回 第10課~第12課のまとめ 第15回 基本文型と発音のまとめ 【準備学習】 1.毎回の文法ポイントを事前に予習すること 2.単語の四声を正確に発音すること 3.短い会話を自分で表現すること 【テキスト・教材】 『楽しい四字成語12』(同学社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験のほかに、授業の態度、出席日数、小テストを総合的に 評価します。 配分基準:平常点15%、授業態度15%、小テスト30%、試験40 % 【注意事項】 中国語と文化aとセットで履修することが望ましい。 中国語と文化b 中国語と文化b 中国語と文化 楊 英華 2年~ 後期 1単位 劉 素英 2年~ 後期 【授業のテーマ・目標】 この授業のねらいは中級レベルに達するところです。そのために文 型、文法を楽しい会話を通して正しくマスターすることを目指す。 そのために日本語と中国語との違いを明らかにし、間違いやすいと ころを正しく理解させる。説明するばかりでなく、学生にも例文を 作らせる。会話、短文を中心にして練習しながら授業を進めていく 。その上に、映画、歌などの紹介を通じて、中国人の生活習慣、言 語文化にも触れていく。 【授業の内容】 1 第5課 一目ぼれ 前半 2 後半 3 第6課 大学生の意志 前半 4 後半 5 文化に関する授業(映画鑑賞) 6 文化に関する授業(映画鑑賞) 7 第7課 パソコンに熱中 前半 8 後半 9 中国の歌 10 文法まとめ 11 文化に関する授業(時事話題) 12 文化に関する授業(時事話題) 13 文化に関する授業(映画鑑賞) 14 文化に関する授業(映画鑑賞) 15 後期定期試験 【準備学習】 必ず宿題をすること。予習、復習もしておくこと。 【テキスト・教材】 『楽しい中国語』 楊 英華 著 (アジア文化研究所)CD付 2000円 【成績評価の方法・基準】 前期、後期に一回ずつ試験を行う。 配分基準: 試験50%、平常点50% 【参考書】 必要に応じて授業時に紹介していく。 【注意事項】 欠席しないこと。 1単位 【授業のテーマ・目標】 すでに習得した中国語の基礎知識を生かして、中国語の実用会話と 常用表現を勉強します。「話す」「聴く」「書く」などの練習を通 じて、中国語の表現力を高め、中国語の知識を身につけ、中国語の 文化にもふれることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 基礎知識の復習 第2週 街を歩こう(会話とポイント) 第3週 街を歩こう(会話とトレーニング) 第4週 映画を見よう(会話とポイント) 第5週 映画を見よう(会話とトレーニング) 第6週 チャイナドレスを買おう(会話とポイント) 第7週 チャイナドレスを買おう(会話とトレーニング) 第8週 復習 第9週 中華を食べよう(会話とポイント) 第10週 中華を食べよう(会話とトレーニング) 第11週 西遊記を読もう(会話とポイント) 第12週 西遊記を読もう(会話とトレーニング) 第13週 春節を祝おう(会話とポイント) 第14週 春節を祝おう(会話とトレーニング) 第15週 復習とまとめ 【準備学習】 各回の授業内容を必ず前もって予習しておいてください。さらに授 業内容に応じて予習復習の勉強内容を指示することもありますので 、次回の授業までに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 『中国語つぎへの一歩』白水社 2200円+税 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語の表現力、小テストの成 績)および勉強姿勢(授業参加の積極性と準備学習の完成度)で総 合評価します。 配分基準:試験60%、平常点30%、勉強姿勢10%。 -47- 共 通 教 育 共 通 教 育 コリア語と文化a コリア語と文化b 朴 校煕 2年~ 前期 朴 校煕 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 コリア語a・bで既習した文法知識をもとに、初級から中級レベルで 必要となる新しい語彙や文型を学ぶとともに、コリア語a・bに比べ て会話の練習と韓国文化の理解に重点を置きます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション及びコリア語a・bの文法事項の復習 第2週 並列 ~して/~くて/~で 第3週 理由・原因 ~して/~くて/~で 第4週 逆説 ~しますが/~ですが 第5週 先行動作 ~して/~してから 第6週 尊敬形 第7週 特別な尊敬形・敬語 第8週 形容詞の連体形(現在) 第9週 能力・可能性 第10週 仮定条件 ~したら/~すれば 第11週 試み・経験 ~してみる/~したことがある 第12週 許可・許容 ~してもいい 禁止 ~してはいけない 第13週 意志 ~しようと思う 第14週 誘いかけ・呼びかけ ~しましょう 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示しますので、事前に作成し ておくこと。 【テキスト・教材】 『よくわかる韓国語STEP2』入佐信宏・金炫辰 著 白帝社 ISBNコ ード 4891747315 【成績評価の方法・基準】 授業中態度(50%)、レポート(50%)で評価します。 【参考書】 授業時に適宜指示します。 【注意事項】 コリア語a・bを履修しておくことが望ましいです。 -48- 1単位 【授業のテーマ・目標】 コリア語と文化aで既習した文法知識を拡大しつつ、より新しい場 面における会話の練習を通じ、韓国語のコミュニケーション能力を 総合的に高めます。そして韓国の文化への理解をもさらに深めてい きます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション及びコリア語文化aの文法事項の復習 第2週 義務・必要性 ~しなければならない 第3週 確認・同意を求める ~しますよね/~ですよね 第4週 動詞の連体形(現在)~する/~している 第5週 先行動作 ~して/~してから 第6週 動詞の連体形(過去)~した 第7週 動詞の連体形(未来)~する/~すべき/~するもの 第8週 意志(話し手・聞き手)~します 第9週 下称形(パンマル)~するよ/~だよ 第10週 名詞文の否定形 ~じゃない/~じゃなくて 第11週 継起 ~して(そこで)/~して(それを) 第12週 時 ~する時/~した時 第13週 前置きの提示・逆説 ~するんですが/~しますが 第14週 前置きの提示・逆説 ~なんですが/~ですが 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示しますので、事前に作成し ておくこと。 【テキスト・教材】 『よくわかる韓国語STEP2』入佐信宏・金炫辰 著 白帝社 ISBNコ ード 4891747315 【成績評価の方法・基準】 授業中態度(50%)、レポート(50%)で評価します。 【参考書】 授業時に適宜指示します。 【注意事項】 コリア語a・bを履修しておくことが望ましいです。 海外語学研修a ―アメリカ 1年~ 海外語学研修a ワシントン大学― 夏期集中 2単位 【授業のテーマ・目標】 この研修は、「生活・文化・習慣の異なる国の人とのコミュニケ ーション」「コミュニケーションの手段としての言語」に焦点を当 てた実用英会話を中心に学びます。 授業は各国からの学生と共に受けるステップクラスが中心となり ます。ステップクラスの一環として様々なフィールドトリップ等も 組まれており、授業の他に行われるカンバセーションプラクティス とともに、ワシントン大学の学生と交流するよい機会となっていま す。宿泊はホームステイのため、英語を習得するには最良の環境で す。 【授業の内容】 Ⅰ.研修期間及び時間数:夏期60時間 Ⅱ.研修内容 月~金曜 午前:ステップクラス 午後:STEPフィールドトリップ(週2日) 各種アクティビティーまたは自由研修 (上記以外にダウンタウンとユニオン湖のクルージングも実施) 土・日曜終日フリータイム ※ フィールドトリップ(日曜日) (第2週日曜日)シアトルプレミアムアウトレット見学 (第3週日曜日)シアトルマリナーズ野球観戦 注)日程およびスケジュールは、現地の都合により変更すること があります。 [研修の特長] ワシントン大学は歴史と伝統を誇る名門の総合大学です。 到着後すぐにホストファミリーと対面し、ホームステイに入りま す。昼食は大学のカフェテリアでとります。 高密度の授業(ステップクラス)のほかに、様々なフィールドト リップ(市内観光、スポーツアクティビティー、博物館見学など) や、会話練習も予定されています。 【準備学習】 国際交流センターが主催する語学研修説明会及び渡航説明会に必 ず出席すること。 渡航先国及び研修地域の情報収集に努めること。 【テキスト・教材】 STEPプログラムオリジナル教材 Cambridge Touchstone インストラクターによるプリント配布 【成績評価の方法・基準】 英語研修コースの指導担当者、カリキュラム編成責任者による各 教育科目ごとの評価と総合評価により修了証が授与されます。これ に対し2単位が認定されます。 【注意事項】 研修参加希望者は、必ず説明会に出席してください。説明会の日 程は国際交流センターの掲示板またはインフォメーションギャラリ ーで確認してください。 なお、この研修は大学生、短期大学生ともに参加することができ ます。定員を超えた場合は抽選となります。 受講定員30名(最少催行人数10名)※受講定員は短期大学生を含 みます。 ―カナダ 1年~ フレーザーバレー大学― 夏期集中 2単位 【授業のテーマ・目標】 この研修は、TOEICのスコアを伸ばすことを目的にしています。 午前中は短期留学生を対象に行われている英語プログラムを基に設 定された、実践生のための特別プログラムをを受講し、午後は日本 人が弱点としているヒアリング部門を中心にTOEIC対策授業を行い ます。研修中の宿泊はホームステイのため、積極的に自分が話すこ とで会話練習もできます。事前にTOEICを受験して、自分の実力を 把握しておきましょう。 【授業の内容】 Ⅰ.研修期間及び時間数:夏期60時間 Ⅱ.研修内容 月~金曜 午前:平日の午前中は実践生のための特別英語プログラム(リー ディング、ボキャブラリー、スピーキング、リスニング、 ライティング、文法)を受講します。 午後:TOEICテスト対策の英語クラス、または、課外クラス (課外学習:カナダの生活・文化等) 土・日曜終日フリータイム 注)日程およびスケジュールは、現地の都合により変更することが あります。 [研修の特長] フレーザーバレー大学はバンクーバーから車で1時間ほどのとこ ろにある閑静なキャンパスを有する公立大学で、本学の留学協定校 でもあります。滞在はホームステイで、原則1人1家庭です。食事 は朝晩2食付きで、ホスピタリティーあふれるファミリーがみなさ んを家族の一員として受け入れてくれますので、週末は家族と一緒 に過ごしましょう。放課後は乗馬、ハイキングなどのアクティビテ ィーも充実しています。オプショナルツアーでは、シアトル市内見 学とシアトルマリナーズ観戦またはビクトリア(バンクーバー島) 見学を予定しています。 【準備学習】 国際交流センターが主催する語学研修説明会及び渡航説明会に必 ず出席すること。 渡航先国及び研修地域の情報収集に努めること。 【テキスト・教材】 ESL:オリジナル教材(プリント) TOEIC:Longman Preparation series for the new TOEIC test Intermediate course.4th ed./Lin Lougheed 【成績評価の方法・基準】 英語研修コースの指導担当者、カリキュラム編成責任者による各 教育科目ごとの評価と総合評価により修了証が授与されます。これ に対し2単位が認定されます。 【注意事項】 研修参加希望者は、必ず説明会に出席してください。説明会の日 程は国際交流センターの掲示板またはインフォメーションギャラリ ーで確認してください。 なお、この研修は大学生、短期大学生ともに参加することができ ます。定員を超えた場合は抽選となります。 受講定員25名(最少催行人数15名)※受講定員は短期大学生を含 みます。 -49- 共 通 教 育 海外語学研修b 共 通 教 育 ―イギリス 1年~ 海外語学研修c サセックス大学― 夏期集中 ―中国 2単位 1年~ 【授業のテーマ・目標】 サセックス大学が外国人向けに実施する英語プログラムに参加し ます。研修初日にクラス分けテストを行います。 午前中は小グループに分かれて、英語コミュニケーションを中心 にリスニング、英文法、英作文、語彙などを含めた英語表現能力を 高める授業が行われ、午後は選択科目(英文学、ビジネス英語、発 音、ドラマなど)から興味のある授業を自由に選んで受けることが できます。様々な国からの学生が集まるクラスの中で英語で積極的 に自分の意見を述べコミュニケーションを取る方法を学びます。 【授業の内容】 Ⅰ.研修期間及び時間数:夏期60時間 Ⅱ.研修内容 月~金曜午前:英語コアプログラム(総合英語) 月・火・木曜午後:選択科目(英国生活・文化講座) 水・金曜午後:ローカルビジット(フリータイム) 土・日曜終日フリータイム 注)日程およびスケジュールは、現地の都合により変更すること があります。 [研修の特長] ロンドンからバスで2時間、ブライトンはイギリスの最も南にあ る保養地で、これらの一画に広大なサセックス大学のキャンパスが あります。宿泊はホームステイと大学寮の2つから選択できます。 毎週水・金曜日の午後は、ローカルビジットとしての近郊見学、土 曜日は大学主催のオプショナルツアー(別料金)がある他、オプシ ョンで2泊3日のロンドン見学または1泊2日の世界遺産&コッツ ウォルズ訪問が予定されています。 【準備学習】 国際交流センターが主催する語学研修説明会及び渡航説明会に必 ず出席すること。 渡航先国及び研修地域の情報収集に努めること。 【テキスト・教材】 受講生の英語レベルに応じ、テキストが選定されます。 【成績評価の方法・基準】 英語研修コースの指導担当者、カリキュラム編成責任者による各 教育科目ごとの評価と総合評価により修了証が授与されます。これ に対し2単位が認定されます。 【注意事項】 研修参加希望者は、必ず説明会に出席してください。説明会の日 程は国際交流センターの掲示板またはインフォメーションギャラリ ーで確認してください。 なお、この研修は大学生、短期大学生ともに参加することができ ます。 ※受講定員なし(最少催行人数13名) -50- 清華大学― 夏期集中 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国語を1年程度学んだ人を対象として授業のカリキュラムが組 まれています。本学の学生のみを対象としたオリジナルプログラム ですので、学生一人一人の進歩に合わせた授業が行われます。この プログラムでは、発音と四声を本場の中国でしっかりと修得し、買 い物や自己紹介、ちょっとしたおしゃべりなどの簡単な日常会話が できるようになることを目標にしています。また、授業の一環とし て中国の世界遺産の見学などを予定しています。宿泊はキャンパス 内にある留学生寮を予定しています。 【授業の内容】 Ⅰ.研修期間及び時間数:夏期60時間 Ⅱ.研修内容 月~金曜 午前:中国語クラス 午後:会話練習(水曜は中国文化体験) アクティビティー:承徳見学、万里の長城・明の十三陵見学を予定 注)日程およびスケジュールは、現地の都合により変更すること があります。 [研修の特長] 清華大学は1911年に創立された、中国教育部(日本の文部科学省 にあたる)直属の重点大学です。北京大学と並び中国最高峰の大学 で、中国政府の高官や著名な研究者を数多く輩出しています。清華 大学は北京の西北部の海淀区に位置し、近くには北京大学や頤和園 などがあります。大学構内はもっとも美しいキャンパスとして有名 で、郵便局、銀行、スーパーなど日常生活に必要な施設が揃ってい ます。 この研修は清華大学中文系(中国文学・中国語学科)が本学の学 生のために用意した特別プログラムですので、中国語のみならず中 国文化も学ぶことができます。 【準備学習】 国際交流センターが主催する語学研修説明会及び渡航説明会に必 ず出席すること。 渡航先国及び研修地域の情報収集に努めること。 【テキスト・教材】 漢語口語速成―基礎篇― 【成績評価の方法・基準】 清華大学中文系の本学プログラム指導担当者、カリキュラム編成 責任者による評価により修了証が授与されます。これに対し2単位 が認定されます。 【注意事項】 研修参加希望者は必ず説明会に出席してください。説明会の日程 は国際交流センターの掲示板またはインフォメーションギャラリー で確認してください。 なお、この研修は大学生、短期大学生ともに参加することができ ます。 ※受講定員なし(最少催行人数8名) 海外語学研修d ―韓国 1~3年 情報リテラシー2a 檀国大学校― 夏期集中 2単位 【授業のテーマ・目標】 この研修は、韓国語の習得と韓国文化の理解を深めることを目的 としています。檀国大学校が主催する夏期韓国語・文化集中プログ ラムに参加します。主にアジア圏の学生が集まり、ともに寮で生活 しながら、午前のクラスでは韓国語を集中的に学び、午後のクラス では様々な内容の韓国文化(韓国の料理、映画、工芸、歴史、伝統 音楽・ダンス、テコンドー等)を体験します。 【授業の内容】 Ⅰ.研修期間及び時間数: 夏期60時間以上 Ⅱ.研修内容 月~金 午前(9:00~13:00) 韓国語クラス 午後(14:00~17:00)韓国文化体験クラス 土・日曜フィールドトリップ(2回) 注)日程およびスケジュールは、現地の都合により変更すること があります。 [研修の特長] 檀国大学校は、韓国の首都ソウル市に1947年に創立された韓国で も名門の私立総合大学で、竹田(チュクチョン)キャンパス、天安 (チョナン)キャンパスの2つのキャンパスを有します。 檀国大学校は教養学部、法学部、工学部など、20学部、10大学院 を有しています。語学研修はチュクチョンキャンパスで行なわれ、 同キャンパス構内の学生寮に滞在します。学生寮は2人部屋で、ト イレ・シャワールームも備えています。寮には広々としたカフェテ リア、コインランドリー、コンビニ、フィットネスルームが併設さ れ、セキュリティーレベルも万全です。構内には、食堂、書店、コ ンビニ、ATMなど日常生活に必要な施設もととのっています。 【準備学習】 国際交流センターが主催する語学研修説明会及び渡航説明会に必 ず出席すること。 渡航先国及び研修地域の情報収集に努めること。 【テキスト・教材】 『アンニョンハセヨ韓国語1―イ・ジョンギといっしょに』 その他、オリジナルテキスト 【成績評価の方法・基準】 すべてのプログラムを終了したものに修了証が授与されます。こ れに対し2単位が認定されます。 【注意事項】 研修参加希望者は、必ず説明会に出席してください。説明会の日 程は国際交流センターの掲示板またはインフォメーションギャラリ ーで確認してください。 なお、この研修は大学生、短期大学生ともに参加することができ ます。 ※受講定員なし(最少催行人数1名) 笠原 邦子 2年~ 前期・後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 オフィススィート(Word、Excel、PowerPoint)を統合的に使い 、効率の良い文書作成技能を身につけると同時に、日本語や英文の 文書作成をとおしビジネスで必要な知識を習得することを目標とす る。 マイクロソフトが公認する認定資格MOS(Microsoft Office Specialist)の準備に役立つ演習も行う。 【授業の内容】 第1週 基本操作の復習 第2週 オブジェクトの操作1(図形描画とレイアウトの設定) 第3週 オブジェクトの操作2(罫線、図やSmartArtの利用) 第4週 日本語文書の基礎1(社外文書) 第5週 日本語文書の基礎2(社内文書) 第6週 日本語文書の基礎3(議事録、稟議書) 第7週 英文文書の基礎 第8週 長文作成機能(セクション、スタイル、参考資料) 第9週 Excel基本操作の復習(グラフ、データ管理) 第10週 Excelデータの利用(データの共有と差し込み印刷) 第11週 PowerPointの利用(図形処理と配布資料の作成) 第12週 文書の管理とセキュリティ 第13週 総合問題 第14週 総合問題 第15週 まとめ 【準備学習】 情報リテラシー1で学習したオフィススィート(Word、Excel、P owerPoint)の基本操作を復習しておくこと。 また、毎回授業内容を復習し、次回の授業に備えること。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題60%、平常点40%で評価する。 【参考書】 『極意がわかるビジネス文書の書き方とマナー』(高橋書店) 『MOS攻略問題集 Word2007』(日経BP社) 【注意事項】 情報リテラシー1を履修していることを前提に授業を行う。 -51- 共 通 教 育 共 通 教 育 情報リテラシー2a 情報リテラシー2b 鈴木 淳弘 2年~ 前期・後期 笠原 邦子 2年~ 前期・後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 文書作成ソフトウェア(Word、Excel、PowerPoint等)を使って 、日本語の各種文書を作成できるように演習を行います。企業など の各種業務を想定して、実践的なスキル(日商PC検定2級、MOSレ ベル)を修得します。 【授業の内容】 第1回 PCの基本操作、及び情報リテラシーの確認 第2回 タイピング基本操作の確認 第3回 Microsoft Officeの特徴把握、及び文章作成ソフト ウェア等(Word、Excel、PowerPoint、インターネッ ト検索)の基本操作の確認 第4回 ウェブサービス(Google Docs, Google Calender等) の活用 第5~6回ビジネスライティングの基礎知識 第7~8回「会議録」の作成演習 第9~10回「報告」の作成演習 第11回 「案内」の作成演習 第12回 「履歴書」の作成演習 第13回 有識者によるプレゼンテーションの聴講、及びその議 事録作成演習 第14回 発表(プレゼンテーション)資料の作成演習 第15回 まとめ 【準備学習】 タッチタイピング(ブラインドタッチ)の練習を行って下さい。 【テキスト・教材】 補助教材を適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(25%)、授業中実施の課題(25%)、小テスト(4回実 施 計40%)等から総合的に判断します。 【参考書】 篠田義明「ビジネス文 完全マスター術」角川書店 【注意事項】 情報リテラシー1a、1bの内容を理解していることが望まし い。 就職活動に必要なライティングスキルを修得できるように配慮し ます。 -52- 1単位 【授業のテーマ・目標】 大学での調査・研究だけでなく、企業で必要とされるデータ処理 のスキルを習得することを目標とする。 マイクロソフトが公認する認定資格MOS(Microsoft Office Spec ialist)の準備に役立つ演習も行う。 【授業の内容】 第1週 基本操作の復習 第2週 関数の利用1(論理関数、統計関数) 第3週 関数の利用2(検索/行列関数、文字列操作関数) 第4週 データ管理1(外部データの取り込みと処理) 第5週 データ管理2(ソート、抽出、集計、分析) 第6週 他のアプリケーションでの利用(データの共有) 第7週 マクロ・VBA1(マクロの記録、編集、登録) 第8週 マクロ・VBA2(制御、自作関数、対話型マクロ) 第9週 統計処理1(基本統計量とヒストグラム) 第10週 統計処理2(正規分布と検定) 第11週 統計処理3(相関と回帰) 第12週 ブックの管理とセキュリティ 第13週 総合問題 第14週 総合問題 第15週 まとめ 【準備学習】 情報リテラシー1で学習したオフィススィート(Word、Excel、P owerPoint)の基本操作を復習しておくこと。 また、毎回授業内容を復習し、次回の授業に備えること。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題60%、平常点40%で評価する。 【参考書】 『統計処理に使う Excel2007活用法』(株式会社カットシステ ム) 『MOS攻略問題集 Excel2007』(日経BP社) 【注意事項】 情報リテラシー1を履修していることを前提に授業を行う。 欠席するとその後の授業が難しくなるので、毎回出席するように 心がけること。 情報リテラシー2b 情報リテラシー2b 加藤 慶 2年~ 前期 源氏田 2年~ 1単位 【授業のテーマ・目標】 勉強や研究といった学生生活、そして社会に出てから必要とされ るEXCELの操作スキルの習得をはかり、同時にビジネス社会におけ るルールを学びます。この授業では、多くの課題を行いつつ学習を 進め、実践的な力の習得が可能です。 【授業の内容】 第1回 EXCELの基本操作 第2回 グラフの作成 第3回 関数の利用1(売上報告書・見積書) 第4回 関数の利用2(IF関数・VBA) 第5回 関数の利用3 (データベース関数 DSUM・DAVERAGE) 第6回 関数の利用4(データベース関数) 第7回 WORDとEXCELを併用した処理 第8回 EXCELについての小テスト 第9回 社会調査(量的調査)におけるEXCEL (質問紙の作成) 第10回 社会調査(量的調査)におけるEXCEL(集計) 第11回 社会調査(量的調査)におけるEXCEL(分析) 第12回 社会調査(量的調査)におけるEXCEL(報告) 第13回 社会調査(量的調査)におけるEXCEL(まとめ) 第14回 分析結果報告 第15回 まとめ 【準備学習】 前回までの課題を確認して授業に参加すること。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題提出と平常点、最終テストにて総合的に評価する。 最終テスト 40% 平常点 40% 課題提出 20% 【注意事項】 USBメモリを用意しておくこと。 EXCELの操作スキルの応用はあくまでも基礎のうえに成り立つこ とから、情報リテラシー1a、1bの内容を含めて、まずは基礎か らはじめていきます。 憲一 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 世論調査やマーケティング、意識調査など、人々の意見や好み、 意識などをたずねてデータを集める方法として、アンケート調査が あります。 この講義では、①アンケート調査を題材として、調査を設計・実 施し、結果をまとめる、という体験学習を通じて、具体的な調査の 実施に必要な基礎(テーマの決め方、質問文の作り方、データの整 理の仕方、など)を身につけます。合わせて②講義形式の授業によ り、調査の企画・設計、調査方法や、実施上の問題、データのまと め方などの解説を行い、知識を身につけます。 目標は、データを使ったレポート作成から卒業研究にまで活用で きる、基本的なスキルと知識の獲得です。 調査はグループに分かれて計画・実施し、その結果をひとりひと りが最終レポートにまとめます。途中、作業の進展に応じて何回か 提出課題を出します。 調査結果の整理・分析にはExcelを、調査票の作成・レポートの 作成にはWordを使います。特にExcelを使ったデータ整理のスキル 修得は重視します。 【授業の内容】 1.ガイダンス 調査でExcelを使う 2.調査目的と調査方法(アンケート調査とは?) 3.仮説構成(ギモンを出し、問いを練る) 4.調査企画と設計 5.調査票・質問文の作り方①:ワーディング 6.調査票・質問文の作り方②:回答形式/調査票の構成 7.サンプリング①:全数調査と標本調査/サンプリングの諸 方法 8.サンプリング②:無作為抽出/標本数と誤差 9.調査の実施方法(調査票の配布・回収法など) 10.調査データの整理①:コーディング、データクリーニング 11.調査データの整理②:単純集計・クロス集計・記述統計 12.調査データの整理③:表やグラフで表現する 13.統計的検定①:考え方を学ぶ 14.統計的検定②:Excelを使ってみる 15.結果発表・まとめ 【準備学習】 1年次に学習した「情報リテラシー1a・1b」の内容を復習し て下さい。Excel、Wordの操作法など。 【テキスト・教材】 特に用いません。授業中にプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 最終レポート40%、提出課題60% 【参考書】 社会調査の参考書やアンケート調査の入門書など:例えば ・内田治・醍醐朝美著『実践アンケート調査入門』(日本経済 新聞出版社 2001年)1,600円 Excelを使った統計の参考書:例えば ・内田治著『すぐに使えるEXCELによる統計解析とグラフの 活用』(東京図書 2009年)2,800円 -53- 共 通 教 育 共 通 教 育 情報リテラシー2c 情報リテラシー2d Photoshop & MacによるCG講座 田井中 承昭 2年~ 前期・後期 1単位 笠原 邦子 2年~ 前期・後期 【授業のテーマ・目標】 授業のテーマ・目標 コンピュータ上で自由に画像の作画/描画・合成/編集が出来るよ うになりましょう。アドビ・フォトショップとアップル・マッキン トッシュ(Mac)~という本格的なソフト&ハードを用いて、C Gならではの手法や技術、理論を学んで行きます。 1:CGペインティング、2:文字データによる編集・レイアウト 等のDTP的作業、3:写真等を交えた画像の合成 これらによって 、CGによる二次元静止画上におけるほぼ全ての作業の実際を、あっ さりとではありますが体得する事ができます。 CG画像の象徴といえるソフトとクリエイティヴ業界必須のコンピ ュータ&ペン・タブレットというハードにより、本物の筆と同じ感 覚で描画する楽しさを体感しながら、一定のテーマに沿った作品を 完成させます。詳細なマニュアルを配布する事で、誰もが一定以上 のレベルに到達することを目指しますが、それにとらわれずどんど ん自己展開してもらっても結構!~といった自由な授業でもありま す。到達ラインとしては簡単なカード、リーフレット程度の作品が 作れるレベルの習熟を目標とします。 【授業の内容】 第1週 CGとは何か。どのような場で活用されているか 第2週 CG画像の基本、ビットマップ画像とは 第3週 マッキントッシュ(Mac)とは? その先進性、ウインド ウズとの差異 第4週 業界標準画像処理ソフト、フォトショップとは? 第5週 マウスではなくペン・タブレットによる自然でリアルな描 画や彩色 第6週 メニューやツールを把握する 第7週 フォトショップ起源の万能ツール、 “レイヤー” を理 解する 第8週 あらゆる画像全般に不可欠な “マスク” という概念を 理解する 第9週 レイヤーとマスクの相乗効果たる “レイヤーマスク” を理解する 第10週 “エフェクト” “変形” 等のデジタルならではの ツールを理解する 第11週 “文字ツール” を用いてのテキストの編集や加工を習 得する 第12週 任意の写真等様々な素材を用いて、画像の合成・加工を習 得する 第13週 “フィルター” 等による多様な展開を体験する 第14週 二次元静止画上での表現の可能性を最終的に理解する 第15週 特定のサーヴァーへの、作品の電子的な提出 【準備学習】 manaba上 “コンテンツ” に適宜マニュアル・資料をアップしま す。配布したテキスト・資料は次回授業までに必ず目を通し、予習 しておくこと。 【テキスト・教材】 特に指定しません。マニュアルを適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 作品(90%)。出席・学習姿勢(10%)。 【注意事項】 基本的に実技の授業ですので、欠席するとついて行けなくなりがち です。しっかりと出席して下さい。 -54- 1単位 【授業のテーマ・目標】 皆さんは、これまで研究成果などを授業で発表した経験があると 思います。果たして皆さんの伝えたかったことが、的確に受け手に 伝わっていたでしょうか。教育の場でだけではなく、多くの企業で 成果主義が導入され、今やプレゼンテーションの成否がビジネスを 左右する時代になってきています。 明確で説得力のあるプレゼンテーション技法を身に付け、かつ、 ビジュアルエイドとしてのスライドを効率的に作成する方法を習得 することは、卒業研究だけでなく、社会に出てからも役に立つスキ ルです。 【授業の内容】 第1週~第3週 PowerPoint ― 復習(配色と発表環境、図形やグラフ、ハイパーリンク の活用、印刷 スライドショーの実行) 第4週~第6週 各種アプリケーションで資料の作成 ― 復習(表計算) ― データの処理(抽出、集計、分析、図表化) 第7週 データの共有と著作権 ― 他のアプリケーションのデータの取り込みと注意点 第8週 プレゼンテーション技法 ― 発表の形式とよい発表とは 第9週~第15週 発表と討議 ― グループと個人での発表 ― フィードバック 【準備学習】 情報リテラシー1で学習したオフィススイート(Word、Excel、P owerPoint)の基本操作を復習しておいてください。 グループ発表の準備期間はメンバーと密にコミュニケーションを 取り、個人の発表を含め、必要に応じ授業時間外での準備を行い発 表に臨むように心がけてください。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題60%、平常点40%で評価します。 【参考書】 『パワー・プレゼンテーション』(ダイヤモンド社) 『論理的にプレゼンする技術』(ソフトバンククリエイティブ) 【注意事項】 情報リテラシー1を履修していることを前提に授業を行います。 情報リテラシー2d 情報リテラシー2e 久保 ちづる 2年~ 前期・後期 情報セキュリティスキル 佐藤 健 2年~ 前期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 効果的なプレゼンテーションを行うためには、「内容」を練り、 「作成技術」と「発表技術」を磨き、さらに、「発表体験」を重ね ることが大事です。 この科目では、「スライド作成技術の向上」を目指して課題をこ なし、「スライド作成に至るまでの準備の進め方」や「発表技術」 、「評価の方法」などに関する知識を学んで演習します。 発表の体験やクラスメイトから得る評価をもとにして、より効果 的なプレゼンテーションができるようになるための言わば修行の場 にしたいと考えています。 【授業の内容】 1.ガイダンス・PowerPointの基本操作(テンプレートの利用) 2.PowerPointの基本操作2(スライドの作成) 3.PowerPointの基本操作3(効果的なスライドの作成) 4.資料作成技術の定着1(課題1を通して) 5.資料作成技術の定着2(課題2を通して) 6.資料作成技術の定着3(課題3を通して) 7.資料作成技術のまとめ課題 8.プレゼンテーションの基礎知識(準備から発表評価まで) 9.確認テスト・個人発表と評価1 10.個人発表と評価2 11.個人発表と評価3・評価の集計・反省 12.グループワーク1(構成案づくり) 13.グループワーク2(情報収集・資料作成) 14.グループワーク3(グループ発表と評価) 15.まとめ 【準備学習】 情報リテラシー1a・1bで使用したテキストのPowerPoint部分 を復習しておいてください。 【テキスト・教材】 授業開始時に指示します。 【成績評価の方法・基準】 試験20%、課題60%、平常点20%で評価します。 【注意事項】 授業内容の12.~14.は、グループ作業が主となります。 やむを得ず欠席したときはmanabaで授業内容を確認し、次の週ま でにフォローしておいてください。 【授業のテーマ・目標】 本講義では、マルチメディアの活用を目的とし、自らが情報発信 の能力を高めるとともに情報環境における情報発信に関する指導や 情報ネットワークの理解ができることを目的とする。 具体的には、マルティメディアコンテンツについて、前半はWeb コンテンツの制作を例に、コンセプトメイキング、情報の構造化、 ヒトの視覚の特性とページデザイン、ナビゲーションについて解説 と実習を行う。後半では、教場の設備で可能であれば、ネットワー クを用いた様々な実習を行う。あるいは、既存のシステムを利用し た演習を含んだ授業内容を予定している。最後に知財権や個人情報 保護など情報セキュリティについても解説する。 【授業の内容】 第1回:オリエンテーション 第2回:情報とマルチメディアコミュニケーション 第3回:コンセプトデザイン 第4回:情報の構造化 第5回:間の知覚と情報デザイン 第6回:ページデザインとWeb制作I 第7回:ページデザインとWeb制作II 第8回:ナビゲーションと総合制作 第9回:ネットワークとクラウドコンピューティング 第10回:UNIXオペレーションシステムI 第11回:UNIXオペレーションシステムII 第12回:JavaScriptとインタラクティブコンテンツ 第13回:Webサイトを実現する技術 第14回:知的財産権、個人情報保護、情報セキュリティ 第15回:まとめ(課題の制作と提出) 【準備学習】 授業前は、当該シラバスの項目について用語の確認をしておくこ と。授業後は、自宅等で新しい用語や課題について積極的に取り組 むこと。 【テキスト・教材】 教場で指示する。 【成績評価の方法・基準】 出席時の小テスト:30%、レポート:30%、期末試験:40% 【参考書】 「Webデザイン-コンセプトメーキングから運用まで-」CG-ARTS 協会 【注意事項】 情報スキルを十分に習得するには時間が必要です。したがって、学 外(自宅等)でもインターネットの利用ができる環境を持つことが 望ましい。 -55- 共 通 教 育 共 通 教 育 情報リテラシー2e 情報リテラシー2f Webページ作成を通してデジタル情報を扱うスキルを身につけ よう 鈴木 裕信 2年~ 後期 1単位 データベース 桑原 尚子 2年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 インターネット上のサービスの1つであるWorld Wide Web(WWW) での情報発信を中心に授業を進めていきます。自らの手でWebペー ジを作る過程を通して、デジタル情報の加工、そして活用を実践的 に学んでいきます。受講者は作成の際、ホームページビルダを使用 しWebページを作成することも可能です。作品は学内に用意されて いるWebサーバーにて公開します。学内のWebにて過去の受講者の作 品が参照できます。 【授業の内容】 第1週 インターネット、HTML、WWWのメカニズムを学ぶ 第2週 インターネットの文化や情報を発信する意味 第3週 コンテンツデザインとは何か 第4週 効果的な情報発信とは何か 第5週 マルチメディアコンテンツ 第6週 アイコンやイラストの効果 第7週 情報のリンクについて 第8週 デジタルカメラ実習その1 第9週 デジタルカメラ実習その2 第10週 デジタル画像加工 第11週 Javascript 第12週 CSS 第13週 作成作業 第14週 作成作業 第15週 作成作業 【準備学習】 学内サーバで公開している過去の受講生作品を閲覧し、どのような ものを作るのか把握してください。デジタル写真の加工には自由な ソフトウェアgimpを利用するので事前学習しておくことを推奨しま す。 【テキスト・教材】 授業開始時に指示します。授業で使用しているプレゼンテーション 教材等は、自由に参照することができます。学内サーバの情報リテ ラシー2eのフォルダに関連する情報が入っています。 【成績評価の方法・基準】 平常点(100%)で評価します。 【参考書】 授業時に適時紹介します。 【注意事項】 パソコンの基本操作等はすでに習得しているものとして授業を進め ます。技術系実習なので欠席が連続するとキャッチアップするのが 大変むずかしい授業です。 -56- 【授業のテーマ・目標】 日々我々はデータベースを利用して生活している。このデータベ ースは利用者から見るとデータベース・アプリケーションとしての Web検索であり、作成者から見るとデータベース・システムである 。 本授業の前半はデータベース・アプリケーションを取り上げる。 我々はこのアプリケーションである検索エンジンとウェブメディア を使いウェブ上の情報を解釈して世界を理解している。これらの情 報は公平無私あるいは無色透明なものではない。意識されないうち に我々の情報解釈にある傾向性を与えている。この見えない検索エ ンジンとウェブメディアの作用を、ネット上の情報を対象として言 説形成を探ることによって明らかにし、考察する。 後半はデータベース・システムとして、企業の中で、あるいはサ ービスとして実現されているリレーショナル・データベース(RD) を取り上げる。RDとはどのようなものなのかを理解することを目的 とする。方法としてはデータ構造やテーブルデザイン、テーブス作 成、クエリによるデータベース操作についてAccessを使って演習す ることによって理解を図る。最終的にはその知識に基づき自分でテ ーマを設定しテーブルをデザインし、それを作成することとする。 【授業の内容】 第1週 検索エンジンの仕組みとそれを利用する情報解釈 第2週 検索エンジンを使った言説抽出 第3週 ウェブメディアを介する情報解釈 第4週 ウェブメディアからの言説抽出、言説カテゴリ―の考察 第5週 アナログ・メディアを介する情報解釈 第6週 利用メディアの情報解釈に対する作用の比較検討 第7週 発表 議論 レポート1 第8週 データ構造、リレーショナル・データベース(RD)とは 第9週 主キー、テーブルの作成 第10週 テーブルの修正、レコードの操作 第11週 データ検索、データ操作、クエリ作成1 第12週 リレーション、外部キー、クエリ作成2 第13週 テーブルのデザイン、正規化、テーマ決定 第14週 総合演習1 テーブルの設計と作成 第15週 総合演習2 まとめと発表 レポート2 【準備学習】 PowerPointを用いて発表できること 【テキスト・教材】 テキストは特に指定しない 教材として毎回授業資料を配布する 【成績評価の方法・基準】 課題/平常点(40%)、レポート1(30%)、レポート2(30%) 【参考書】 「データベース基礎の基礎」メディックエンジニアリング 谷尻か おり著 技術評論社 「ひと目でわかるAccess2007」 元木洋子著 日経BPソフトプレ ス 「パーフェクト演習Access」 バックトレイス編 実教出版 情報リテラシー2g 女性学 松下 慶太 2年~ 前期 飯野 智子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代の情報化社会において大きく変容しているポイントとして教育 ・学習と経済に焦点を当て、ソーシャルメディアを中心としたweb がもたらした影響について具体例を挙げながら理解を深める。 【授業の内容】 1. ガイダンス 2. デジタルネイティブの時代 3. シリアスゲームとゲーミフィケーション 4. 情報化社会における成長・学習とは何か? 5. 就職活動とコミュ力の時代 6. 「ソー活」時代の就職活動 7. 中間テスト 8. テスト返却と講評 9. ソーシャルメディアの台頭 10. 情報化社会の経済 11. 「フリー」がもたらす経済 12. 経済における「シェア」という発想 13. 「フリー」、「シェア」から「パブリック」へ 14. 情報の「キュレーション」 15. まとめ 【準備学習】 教育・学習と経済においてメディアとどのように関連しているかに ついて新書などを中心に予習しておくこと。 【テキスト・教材】 適宜、配布する。 【成績評価の方法・基準】 リアクションペーパー(20%) 中間試験(40%) 最終試験(40%) 【参考書】 ・ジェフ・ジャービス『PUBLIC』(NHK出版、2011) ・スティーブン・ローゼンバウム『キュレーション 収集し、選別 し、編集し、共有する技術』(プレジデント社、2011) 【注意事項】 特になし。 2単位 【授業のテーマ・目標】 女性に関する諸問題の中でも「身体」に関する問題、「ダイエッ ト」「美容医療」「生殖医療」を取り上げ、近代化に伴う身体の国 家管理と「美の強迫」が構造化していった問題を分析する。歴史と 現状を学ぶことで、女性学の視点から近代を見直し、現代の社会問 題に対する批判力や分析力を身に付ける。 【授業の内容】 第1週 近代家族の成立 第2週 近代家族と性別役割分業 第3週 身体の理念と男女の方向性 第4週 健康・衛生・美の結びつき 第5週 モードとは何か 第6週 80年代「女の時代」と美容産業 第7週 90年代「癒し」と美容産業 第8週 ダイエットと摂食障害1 メカニズム 第9週 ダイエットと摂食障害2 主体性の獲得 第10週 美容医療の問題1 問題の特徴と要因 第11週 美容医療の問題2 是非論の整理 第12週 生殖医療の問題1 人口政策とリプロダクティブ・ヘ ルス/ライツ 第13週 生殖医療の問題2 代理出産 第14週 性の商品化 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示するので、調べてくるこ と。 【テキスト・教材】 テキストは特に定めない。適宜、資料プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、授業の感想文等平常点10% 【参考書】 授業時に指示する。 【注意事項】 現在の女性を取り巻く諸問題を取り上げるので、しっかりとした 問題意識をもって授業に臨んでもらいたい。 -57- 共 通 教 育 共 通 教 育 女性学 女性と職業 日本近現代女性史 池川 玲子 1年~ 後期 2単位 蟹江 教子 2年~ 後期 【授業のテーマ・目標】 近代以降を中心に(必要に応じて古代~近世にも踏み込みつつ) 「家族」、「性」、「労働」、「教育」、「法律」分野等における 女性のあり方が、歴史的に形成されてきた過程を学ぶ。 【授業の内容】 第1週 女性史とはなにか? 第2週 「法」からみた近代のジェンダー 第3週 「結婚」からみた近代のジェンダー 第4週 「性」からみた近代のジェンダー 第5週 「良妻賢母教育」の可能性と限界 第6週 『青鞜』① 第一波フェミニズムの到来 第7週 『青鞜』②日本の「新しい女」 第8週 「新婦人協会」ー政治と「母性」 第9週 帝国と植民地のモダンガールたち 第10週 総力戦が要求した女性役割 第11週 戦地の女性たち 第12週 戦後改革と女性解放 第13週 高度経済成長と家族の変容 第14週 ウーマンリブと「性」問題 第15週 まとめ 【準備学習】 配布プリントによる予習 【テキスト・教材】 毎回プリントを配布。その他、テーマに関わる視覚資料(映像、コ ミック、絵画など)を授業時に紹介する。 【成績評価の方法・基準】 レポート50%、平常点50%で評価する。 【参考書】 総合女性史研究会編『時代を生きた女たち 新・日本女性通史』( 朝日新聞出版) -58- 2単位 【授業のテーマ・目標】 近年、女性を取り巻く労働環境は大きく変化しています。パート 、アルバイト、フリーター、派遣社員、正社員、起業など、働き方 も多様化しています。結婚、出産などのライフイベントに応じて働 き方を選択することが多く、いつ、どのような働き方をするかは、 ライフプランを考える上でも非常に重要です。様々な働き方が持つ メリット、デメリットについて知識を深めるとともに、何故働くの か、どんな働き方をしたいのか、という点についても考えてくださ い。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 女性の社会進出 第3週 日本の近代化と女性労働 第4週 仕事への動機づけ 第5週 結婚の変容と少子化 第6週 女性の就業と社会制度 第7週 男女間の格差 第8週 女性間の格差 第9週 男女の雇用機会均等 第10週 セクハラとパワハラ 第11週 人事管理 第12週 非典型雇用 第13週 新しい働き方 第14週 ワークライフバランス 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 予習は必要ありませんが、授業ごとに内容が進んでいくため、各 回が終わった後に復習し、理解を深めて下さい。 【テキスト・教材】 毎回、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、レポート30%で評価します。 女性と職業 女性と文学 山谷 真名 2年~ 前期 ―敗戦直後の文学が描く女性像― 林 淑美 1年~ 前期・後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 女性と職業の問題をさまざまな視点から概観します。その際に、 現在の社会の動きに関心を持つことができるよう、法律の改正など 「今」のトピックスをより多く取り上げます。また、キャリア・デ ザインの必要性についても学びます。 【授業の内容】 第1週 働くことの意味、女性のライフサイクルモデル 第2週 女性の労働力率の変遷 第3週 女性の職業の変遷 第4週 女性の労働力率と政策の国際比較 第5週 意識や家事・育児時間の国際比較 第6週 男女間賃金格差・昇進格差の要因 第7週 就業形態の多様化 第8週 非正規雇用と法 第9週 税・年金制度と女性の働き方 第10週 男女雇用機会均等への取組の歴史 第11週 男女雇用機会均等法 第12週 イクメン(育児をする男性)施策 第13週 ワーク・ライフ・バランス施策 第14週 キャリア・デザインの必要性 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回、前回の講義の復習をしてきてください。 7月上旬にレポートを提出してください。レポートの課題につい ては、講義の中で指示します。 【テキスト・教材】 毎回プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30% レポート提出20% 試験50% 【参考書】 青島祐子,2007『女性のキャリアデザイン』学文社 大沢真知子・原田順子,2006『21世紀の女性と仕事』日本放送出版 協会 【注意事項】 時間がある今こそ、いろいろなことに関心を持ち、学びましょう 。 仕事や子育てでとても忙しくなった時に、あの時もっと学んでお けば・・・と後悔しないように! 【授業のテーマ・目標】 日本の近代文学において、女性の主人公(登場人物)がどのよう に描かれたかを読解することによって、1940年以降、戦時下・戦後 期の日本社会に生きる女性が抱える問題を、また戦時下社会がどの ような役割を女性に担わせたか考察する。本講義では、男性作家の 描く女性登場人物を対象にするが、それは当然男性の視線によって 構成された女性の人格になる。女性の視線で構成されたものと落差 があるとすれば、それはどのような問題を提出することになるだろ うか、ということについても考察する。 作品は坂口安吾「白痴」「青鬼の褌を洗う女」を扱う。 【授業の内容】 1 満州事変(1931年)からアジア・太平洋戦争開始(1941年) までの日本社会 2 1931年ー41年までの国家の政策 3 1931年ー41年までの道徳教育、日本主義教育 4 1941年10月以後の国家の政策 5 1941年10月以後の国民教育 6 戦時下における女性の役割 7 「白痴」「青鬼の褌を洗う女」を読む 8 坂口安吾の戦後的課題 9 「白痴」と戦時下住民組織 10 坂口安吾が描く女性像 11 「白痴」の分析 12 同上 13 「青鬼の褌を洗う女」分析 14 同上 15 戦時下女性を描いた映画を見る 【準備学習】 授業で扱う作品をあらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 『白痴』(新潮文庫) 【成績評価の方法・基準】 期末のレポート60%、平常点40%の割合で評価する。 -59- 共 通 教 育 女性と法律 共 通 教 育 奥貫 妃文 2年~ 前期・後期 哲学入門a 安中 隆徳 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 みなさんは毎日の生活のなかで、自分が「女性」であることを、 どのくらい意識して過ごしていますか。「保護から平等へ」とのス ローガンのもと、男性と女性の間に存在する法律上のさまざまな障 壁は徐々になくなりつつあります。が、今もなお、私たちは「男と は…、女とは…」と無意識のうちに区別したり、こだわったりしが ちです。なぜ、そうなるのでしょうか。この授業では、「女性」と いう観点から法律をみることによって、社会で何が問題になってい て、いかにその問題を克服すべきなのか、ともに考えます。 【授業の内容】 第1回 オリエンテーション(講義内容・その他留意事項) 第2回 法律のしくみ(法体系の説明・戦前の法律との対比) 第3回 法律における「セックス」と「ジェンダー」 第4回 日本国憲法・最高裁判例からみる男と女 第5回 生殖をめぐる法(人工授精・体外受精・代理母など) 第6回 犯罪・暴力をめぐる法 第7回 家族生活をめぐる法① 婚約 第8回 家族生活をめぐる法② 婚姻の成立要件 第9回 家族生活をめぐる法③ 婚姻の効力 第10回 家族生活をめぐる法④ 婚姻の解消 第11回 職場をめぐる法① 労働法と女性労働 第12回 職場をめぐる法② 男女雇用機会均等法について 第13回 職場をめぐる法③ 非正規雇用形態と女性労働 第14回 女性と貧困(社会保障・社会福祉制度) 第15回 授業を通して(全体のまとめ) 【準備学習】 社会で起こっている女性をめぐる出来事、ニュースに敏感になっ てください。また、日本国内だけでなく、諸外国で起きている問題 にも関心をもつようにしてください。 【テキスト・教材】 レジュメを毎回配布します。 【成績評価の方法・基準】 筆記試験と授業態度(出席状況・授業中の発言やレポート等)を それぞれ50%ずつで評価します。 【参考書】 金井正元『女性のための法律』(日本評論社 2010年) 【注意事項】 欠席、遅刻が多いと減点対象となりますので注意してください。 -60- 2単位 【授業のテーマ・目標】 西欧哲学の基本には、プラトン主義(理性が超越して現実を支配 するという考え方)と、キリスト者の自由思想(人が現実を超えて いて、現実を変え得るという人を優位におく思想)がある。この二 つが合流して、人(の自由意志)が理性によって現実・自然に関わ ることができるという、人間を優位に置いた改革思想を展開してい ったことを紹介していく。その際に、人は大自然と共に(中で)生 きるという反論があったことも紹介する。 哲学入門aは、主にギリシャ哲学と聖書思想を紹介し、主に中世 までをあつかう。 【授業の内容】 1.人は言葉で世界を造り、そこに生きる(ハイデッガー) 2.初期ギリシャ哲学。自然の中で生きるという考え方 3.ソクラテスが「無知の知」によって、知の方法を説いた。 4.プラトンのイデア論。イデアが天界にあるとして、理性優位 を最初に語った 5.プラトンのイデア論。洞窟の比喩。 6.プラトンの魂観に、ピタゴラスの教団が影響を与えていたし、 さらに中東のゾロアスター主義の影響があった。 7.イデア論の背景に、大工や鍛冶屋が材料を加工するという思考 モデルがあったようだ。 8.中間試験。あるいは中間レポート。 9.アリストテレスは、個物の中に形相(理想)があるとして、プ ラトンを組み替えている。 10.アリストテレスは、天動説をもととする段階世界説を説いて、 古代・中世の基本学説になった。 11.西欧思想のもう一つの流れであるヘブライ語(旧約)聖書。 前7世紀のヨシヤ王の社会・宗教改革の理論書が、ヘブライ語 聖書(旧約聖書)になっていった。 12. 中世の普遍論争。唯名論。 13.ルターの宗教改革。 14. 近代への動き 15.まとめ。 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容の紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%)。 【参考書】 教室で指示する。 哲学入門a 哲学入門b 降旗 芳彦 1年~ 前期 安中 隆徳 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 哲学は長い伝統をもち、西洋の多くの学問の原点となる学問であ る。哲学は古代ギリシアにおいて、我々を取り巻く自然に対する素 朴な疑問として生まれ、しだいに精緻な議論を発展させ、自然から 人間へとその領域を広げつつ、多くの学問領域へと細分化していっ た。今日の多様な学問の多くは、直接、間接に哲学から派生したと 考えられている。西洋の学問全体の土台とも言うべき古代ギリシア の自然哲学にまで遡って、その発生と展開の過程をたどり、西洋思 想の根底に横たわる自然観・人間観に対する理解を深めることを目 指したい。 【授業の内容】 古代ギリシアにおける哲学の発生以来の哲学の変遷を、歴史の流 れに沿って講義するつもりだが、とりわけ次のような諸点に言及す る予定である。 1.哲学という言葉 2.最初の哲学者 3.神話と哲学 4.自然はなにからできているか 5.自然は生きている? 6.古代ギリシアの宇宙観 7.自然は変化するのかしないのか 8.霊魂の不死と輪廻転生 9.宇宙の秩序と調和 10.自然と数 11.存在と無 12.理性と感覚 13.自然を動かすもの 14.生成消滅の正体は 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 バートランド・ラッセル著『西洋哲学史1』(みすず書房) その他の参考文献については、授業中に紹介する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 西欧哲学の基本には、プラトン主義(理性が超越して現実を支配 するという考え方)と、キリスト者の自由思想(人が現実を変えう る・超えうるという人を優位におく思想)がある。この二つが合流 して、人(の自由意志)が理性を持って現実・自然を支配できると いう、人間を優位に置いた思想を展開してきたことを紹介していく 。その際に、人は大自然(物質循環)と共に(中で)生きるという 反論があったことも紹介する。 哲学入門bでは、古代ギリシャの世界観が崩れて、近代の考え方 が現れる場面を紹介する。 【授業の内容】 1.哲学の源流にあるプラトニズム(プラトン主義)は、思惟・ 理想の超越を語り、アリストテレスがそれを理想内在的に変え た。 2.保守的なアリストテレス。社会改革的なプラトン。 3.アリストテレスの哲学は、古代や中世には科学としてキリスト 者の信仰を支えていた。 4.ヘブライ語聖書も、社会改革運動から生まれていた。 5.アリストテレスの世界観(当時の科学)を千年かけて疑った 普遍論争、唯名論によって、近代のデカルト、ルターが現れ る。 6.ルターが、外の世界はキリスト者の内面が表現・実現される世 界だとした。 7.プロテスタンチズムの語った「自由」が、近代に、経済・政治 の社会制度に育った。 8.中間試験。あるいは中間レポート。 9.デカルトの方法的懐疑。 10.デカルトの思惟属性。 11.ヒューム。イギリス経験論。 12.ヒュームの懐疑主義。ヒュームによる認識の発生。 13.カントとヒューム。 14.カント。信仰と科学の位置づけ。 15.まとめ 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容の紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%) 【参考書】 教室で指示する。 -61- 共 通 教 育 哲学入門b 共 通 教 育 降旗 芳彦 1年~ 後期 現代の哲学a 岡部 英男 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日の我々にとって常識として定着している諸々の思想の中には 、長い哲学の歴史を通じて育まれたものが少なくない。哲学の歴史 を振り返ることで今日の様々な思想がどのような起源を持つもので あるかを理解して、我々が日頃常識と見なしていることの妥当性を 問い直し、これまであまり深く考えてみることのなかった様々な事 柄について、自分自身で根本的に考えることを目標としたい。 【授業の内容】 哲学入門aの内容を引き継ぐかたちで哲学史の流れに沿って講義 を進めるつもりだが、とりわけ次のような諸点に言及する予定であ る。 1.無限に分けたらどうなるか 2.宇宙の目的とは 3.宇宙の無限性 4.無は有るのか無いのか 5.唯物論的自然観 6.魂も物質? 7.感覚とはなにか 8.普遍的なもの永遠なもの 9.真の知とは 10.生まれる前から知っていたこと 11.自然はなぜ動き変化する 12.神と世界の関係 13.世界はどのように生じたか 14.神秘主義とは 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 バートランド・ラッセル著『西洋哲学史1』(みすず書房) その他の参考文献については、授業中に紹介する。 -62- 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代哲学を、近代の主観性の哲学・意識の哲学の破綻の結果生じ たものという観点から、歴史的展開によりつつ考察する。デカルト に始まる近代哲学が、人間自身をすべての出発点とし、確実性とい う基準を使ってそれ以外のすべて(自然、他者、身体など)を自分 のものとして支配、所有する運動だと言えるとすれば、現代の哲学 はそれを批判し乗り越えようとする試みだと言えるだろう。だが、 両者は人間自身という出発点を共有し、いわば同じ地平に立ってい るため、現代哲学の近代哲学に対する批判は単純に成功していると は言えない。つまり、人間は人間中心主義を脱することができるの か。こうしたことを考察したい。 【授業の内容】 第1~2週 近代以前の哲学 第3~4週 近代主観性の哲学1(デカルト) 第5週 近代主観性の哲学2(カント) 第6~7週 近代主観性の哲学3(ヘーゲル) 第8週 実存哲学(キルケゴール) 第9~10週 ニーチェ 第11週 現象学(フッサール) 第12週 ハイデガー 第13週 ポスト・モダンの思想1(フーコー) 第14週 ポスト・モダンの思想2(デリダ) 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業では、予習よりも復習に重点を置いてほしい。毎回ノー トを整理して、復習すること。 【テキスト・教材】 教科書はとくに用いません。 【成績評価の方法・基準】 試験の成績約70%、授業態度約30% 【参考書】 必要に応じて指示します。 現代の哲学b 倫理学入門a 岡部 英男 1年~ 後期 岡部 英男 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代の言語と心の哲学。現代哲学の主要な特徴は言語が最大のテ ーマになったことである。言語とは何か(事物、観念など)の代わ りであり、言語以前の思考を伝達するための補助手段にすぎないと いうのが伝統的な言語観であったのに対して、現代的な言語観では 、言語があるからこそ人間は世界を合理的に理解できるのであり、 言語は単なるモノの代用品ではなく、貨幣によく似た交換のための ツール・システムであると理解されている。伝統的言語観はどのよ うに現代の革命的言語観に変わったのか、そしてその結果、言語に 相関する心はどのように捉えられるようになったのか、こうしたこ とを考察し、言語の社会性について理解を深めたい。 【授業の内容】 1 伝統的言語観としての言語代用説 第1~2週 ソクラテスにおける言語自然本性説と言語慣習 説、イデアを模倣する言語 第3週 聖書のアダムの言語とバベルの塔の物語 第4週 アリストテレスの言語慣習説(事物と心と言葉 の関係) 2 近代哲学における言語理解 第5~6週 ロックの観念の記号としての言語(言語の不完 全性としての恣意性・私秘性、救済策) 第7~8週 コンディヤックの言語と精神の分析能力の起源 (原初の自然語・身振り言語からの類推によっ て生じる人工語) 第9~10週 フンボルトにおける民族と言語 3 現代の言語哲学 第11~12週 ソシュールの構造言語学(言語構造、ラングと パロール、共時的と通時的、意味と価値、交換、 言語代用説の破壊、言語観の革命) 第13~14週 ウィトゲンシュタインの言語ゲーム(ピクチャ ー・セオリー、言語ゲーム、幻想と治療) 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業では、予習よりも復習に重点を置いてほしい。毎回配布 するプリントを読み返し、ノートを整理して、復習すること。 【テキスト・教材】 教科書はとくに用いませんが、必要に応じてプリントを配布する 予定。 【成績評価の方法・基準】 試験の成績約70%、授業態度約30% 【参考書】 必要に応じて指示します。 2単位 【授業のテーマ・目標】 こんにち従来の価値観が崩壊し、対人関係の希薄化とともにモラ ルの低下が顕在化しつつある。昨今の様々な事件はそれを如実に表 している。どうすれば社会の成員すべてに妥当する倫理を見出し創 出することができるのか。本講義のねらいは、そうした価値につい て考察しそれを自らの行動に活かすこと、つまり損得だけではない 「よく生きる」ことの意味を学ぶことです。まずは何が問題なのか を知ることが最初の目的であり、それをどう解決すべきかを自ら考 えることが次の目的です。まず前期では現在の諸問題(生命倫理、 環境倫理)を概説します。 【授業の内容】 第1週 一年間の予定。倫理学(ethics)の語義・対象・課題。 道徳との異同。 第2週 学問全体における倫理学の位置づけ。生命倫理学の誕 生。 第3週 生命倫理(体外受精、代理母、精子バンク、余剰胚) 第4週 生命倫理(人工妊娠中絶) 第5~6週 生命倫理(出生前診断、胎児細胞の利用、優生思 想) 第7~8週 生命倫理(脳死、臓器移植、臓器移植の問題点) 第9週 生命倫理(安楽死) 第10週 生命倫理(生命の尊厳と生命の質、パーソン論) 第11週 生命倫理(パターナリズムからインフォームド・コン セントへ、医療と正義、医療資源の配分、四つの原則) 第12週 環境倫理(倫理学の対象の拡大、環境倫理の三つの主 張、自然の生存権、自然保護の諸段階) 第13週 環境倫理(世代間倫理、未来に対する責任) 第14週 環境倫理(地球全体の視点、南北問題、人口問題) 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業では、予習よりも復習に重点を置いてほしい。毎回ノー トを整理して、教科書の該当箇所を読み返し、復習すること。また 、関連する諸テーマについてテレビ・新聞などで報道されるものを 積極的に見て考えること。 【テキスト・教材】 小坂国継・岡部英男編『倫理学概説』(ミネルヴァ書房)3,000 円 【成績評価の方法・基準】 試験の成績約70%、授業態度約30% 【参考書】 必要に応じて指示します。 -63- 共 通 教 育 倫理学入門a 共 通 教 育 降旗 芳彦 1年~ 前期 倫理学入門b 岡部 英男 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 倫理学の創始者と言われるソクラテス以来の倫理思想の系譜をた どりつつ、西洋の倫理観の柱となっていると思われるいくつかの典 型的な倫理思想を紹介し、その相互の関係を考えるとともに、それ らを具体的な個々の状況に当てはめて、我々の身近な問題とのかか わりで理解していくように努めたい。複雑で困難な多くの問題を抱 える現代の社会において、これらの倫理思想についての理解が、自 己の生き方について考える際の指標になることを期待したい。 【授業の内容】 ソクラテス以来の倫理思想史の流れに沿って講義を進めるつもり だが、とりわけ次のような諸点に言及する予定である。 1.倫理学とはどのような学問か 2.相対主義と普遍的真理 3.無知を知ること 4.徳とはなにか 5.知ることと為すこと 6.禁欲主義の倫理思想 7.快楽主義の倫理思想 8.世界市民主義 9.普遍的なものの存在 10.個人と国家の関係 11.理想の国家とは 12.機能主義的な倫理思想 13.理性と徳 14.最高の幸福とは 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 バートランド・ラッセル著『西洋哲学史1』(みすず書房) その他の参考文献については、授業中に紹介する。 -64- 2単位 【授業のテーマ・目標】 こんにち従来の価値観が崩壊し、対人関係の希薄化とともにモラ ルの低下が顕在化しつつある。昨今の様々な事件はそれを如実に表 している。どうすれば社会の成員すべてに妥当する倫理を見出し創 出することができるのか。本講義のねらいは、そうした価値につい て考察しそれを自らの行動に活かすこと、つまり損得だけではない 「よく生きる」ことの意味を学ぶことです。まずは何が問題なのか を知ることが最初の目的であり、それをどう解決すべきかを自ら考 えることが次の目的です。後期では過去の代表的思想を解説し、最 後に再び現代の問題(正義論)を考えます。 【授業の内容】 第1週 倫理学(ethics)の語義・対象・課題。道徳との異 同。倫理学史を学ぶわけ。経営倫理。人間の自己理 解の変遷、近代主体性、習俗、道徳性、人倫。 第2週 ギリシアの正義観の変遷、ノモス観の変遷、ソフィ スト 第3週 ソクラテス 第4週 プラトンの理想国家、アリストテレスの現実的倫理 学 第5週 ユダヤ教(契約、律法、メシア思想)、キリスト教 (イエスの教え、パウロ、十字架による贖罪、アガ ペー) 第6週 ユマニスム、教養概念の成立、宗教改革と禁欲的職 業倫理。 第7週 社会契約説(ホッブズ、ロック、ルソー) 第8~9週 カント(善い意志、道徳法則、意志の自律としての 自由) 第10~11週 ヘーゲルの市民社会論 第12週 功利主義(最大多数の最大幸福) 第13週 ニーチェ(力への意志、神の死、ニヒリズム、超 人、永遠回帰) 第14週 正義論(公正な社会と自由な社会、ロールズの正義 論とそれへの批判) 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業では、予習よりも復習に重点を置いてほしい。毎回ノー トを整理して、教科書の該当箇所を読み返し、復習すること。 【テキスト・教材】 小坂国継・岡部英男編『倫理学概説』(ミネルヴァ書房)3,000円 【成績評価の方法・基準】 試験の成績約70%、授業態度約30% 【参考書】 必要に応じて指示します。 倫理学入門b 現代倫理学a 降旗 芳彦 1年~ 後期 安中 隆徳 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代の倫理学上の諸問題を考える上で重要な素材を提供してくれ るヘレニズム期から中世にかけての倫理思想を中心に、西洋の倫理 思想の系譜をたどり、古来多くの思想家が取り組んできた倫理学の 普遍的な課題を明らかにしていきたいと思う。キリスト教における 倫理思想を論じる際には、そのような課題の一つである自由意志の 問題を取り上げ、この問題がどのように扱われて今日に至っている かを解説したいと思う。 【授業の内容】 倫理学入門aの内容を引き継ぐかたちで倫理思想史の流れに沿っ て講義を進めるつもりだが、とりわけ次のような諸点に言及する予 定である。 1.自然と人間 2.自然と神 3.理性とはなにか 4.平等の思想 5.快楽とはなにか 6.心の平静を求める思想 7.運命は変えられないのか 8.決定論と自由 9.神の全知全能と人間の自由 10.摂理と恩寵と自由 11.悪の起源 12.予定説 13.因果関係と人間の自由 14.機械論的人間観 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 バードランド・ラッセル著『西洋哲学史1』(みすず書房) その他の参考文献については、授業中に紹介する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 倫理とは倫(仲間)をつくる道理という意味だが、その仲間が、 時代を追って広がって、家族family、氏族clan、部族tribeと広が った。近代はネイションnation(国民、民族)が人々の交流圏にな ったので、国民nation規模のルールができたが、さらに外国の会社 との交際ルール(倫理のグローバル化)、自然環境との交際ルール (環境倫理)まで課題が広がっている。現代倫理学aでは、国民規 模のアングロ・サクソン系の自由主義を主に取り上げる。 【授業の内容】 1.初めに。倫理とは倫(仲間)をつくる道理という意味だが、翻 訳前の西欧語のethicsは故郷・習慣を語源としている。 2.仲間のとらえ方が、以前は家族family・氏族clan・部族tribe だったが、近代はネイション(国民、民族)になり、さらにネ イションを超えて広がっている。 3.西欧中世は教会(神の家)が倫理・歴史を教えた。 4.西欧や日本の中世は、多くの領主がいる領邦国家だったが、近 代は「(言語が共通の)国民国家nation state」をつくった先 進国が、後進的な領邦国家を圧倒した。 5.外国(語)勢力に対抗して、自らの文化・伝統にまとまろうと する意識を、ナショナリズムという。最初のナショナリズムの 発現は、イギリスの清教徒革命であった。 6.清教徒革命とホッブズの社会契約説。 7.ロックは私有財産を語り、中世とは違った論理を語った。 8.イギリス系の思想は、人の自然(human nature)を肯定して、 欲望と快を幸福に結びつけ、社会体制でその幸福分配のシステ ムを考えた。 9. イギリス系の個人主義・自由主義。ベンサムの功利主義。 10.カントが、動機主義の倫理思想を語った。 11.ルソーの森の自然人。人の平等。 12.ベンサムの結果主義の倫理。 13. ヘーゲルの国家主義の倫理。 14.現代の新自由主義。 15.まとめ 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%) 【参考書】 笠松幸一・和田和行編著『21世紀の倫理』(八千代出版)2,800 円 -65- 共 通 教 育 共 通 教 育 現代倫理学b 美学a 安中 隆徳 1年~ 後期 「美の哲学」としての美学 樋笠 勝士 1年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 倫理とは倫(仲間)をつくる道理という意味の二字熟語だが、元 のethicsの語源のギリシャ語のエトスは、故郷、故郷での振る舞い 方、道徳意識という意味で、ある場所・場面での振る舞い方を意味 している。現代倫理学bでは、現代を支える自由主義・功利主義・ 新自由主義を取り上げ、その時代背景、限界、対立思想を紹介する 。 【授業の内容】 1.善を知るという西欧主流の主知主義。 2.知ると、主人になって振舞うという自由が得られる。 3.国境・信仰・信条を超えて自然法(生得の法律)という思想。 ホッブズ、カント、ベンサムの思想。 4.カントの嘘をつかない倫理説は、どこまで有効か? 5.医者が患者を励ます嘘は、「許される」か? 6.嘘の許容という問題は、状況・時代によって各々のようだ (?)が、その原因や背景は何か? 7.自由主義は自然法の倫理には、限界があるか?あるとしたら、 その原因は何か? 8.自由主義に歴史的起源。プロテスタンチズム。武士道。 9.自由主義・自然法系統の思想は、日本ではどのようにして受容 されていたか? 10.和辻哲郎は、「国家は指導し教育する」と述べて、自由・個人 主義を批判した。 11.英国系の自然・自由・個人主義が日本で研究されたのは、戦後 であった。 12.古典的な自由・市場主義を掘り下げた現代の新自由主義。 13.新自由主義は、1980年代から世界的に実施された。 14.日本における新自由主義。 15.まとめ。 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%) 【参考書】 笠松幸一・和田和行編著『21世紀の倫理』(八千代出版)2,800 円 -66- 【授業のテーマ・目標】 「美学」とはどのような学的探求なのかを学ぶ。「美学」の名称 そのものを見れば、我々は「美」が主題化されている学問であると 想定してしまうが、しかし他方で、名称を意識しない限りでは「芸 術」を思い浮かべてもいるであろう。はたして「美」と「芸術」は 繋がるものであるのだろうか、さらには「美学」という邦訳となっ た元の言葉 Aesthetics が「感性」の意味をもつことを知れば、か なり錯綜してくるのではないだろうか。本講義では「美学」につい て一般的に総括的に、その「何であるか」について論じ、「美学」 の学的探求自体を歴史的にも体系的にも吟味してゆきたい。 前期は上記の体系的な説明の後、「美の哲学」としての美学を論 究することとしたい。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション:美と芸術と感性 第2週 美学という名称をもつ学問の始まり・・・西洋近代 第3週 美学的探求の始まり・・・西洋古代 第4週 「美的なもの」と「芸術」との相関性或いは無縁性 第5週 西洋哲学史における「真・善・美」の価値概念について 第6週 西洋思想の二つの根拠・・・古代ギリシャ思想とキリスト 教 第7週 宗教と「美・芸術・感性」の関係 第8週 芸術の起源 第9週 「美の哲学」の源流としてのプラトン① 第10週 「美の哲学」の源流としてのプラトン② 第11週 「美の哲学」の源流としてのプラトン③ 第12週 「美の哲学」の源流としてのプラトン④ 第13週 「美の哲学」の源流としてのプラトン⑤ 第14週 美学と哲学、或いは美学と形而上学 第15週 総括 【準備学習】 美学について特に予備知識は不要です。必要なのは、「美学」に対 して予断することなく講義を受けることです。 【テキスト・教材】 教材は適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)と試験(70%)にて綜合的に判断します。 【参考書】 今道友信編『講座美学』(全五巻、東大出版会)、竹内敏雄編『美 学事典』(弘文堂)、木幡順三『美と芸術の論理』(勁草書房)、 ドニ・ユイスマン『美学』(白水社クセジュ文庫)、今道友信『美 について』(講談社現代新書) 美学b 社会思想史a 「芸術哲学」としての美学 樋笠 勝士 1年~ 後期 2単位 安中 隆徳 1年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 前期では「美学」とはどのような学的探求なのかを、その古典的 規範的視点から学んだ。後期では更に発展的に「美学」の学的探求 の内実を洞察し、現代的な課題をも考慮しつつ、「美学」の学問的 可能性を論じてみたい。 西洋近代は「美学」における探求を、「芸術」に集中させてきた 。そこから「芸術は美しい」という言説が規範化してきたが、しか し、大戦前後からその考え方は崩れ、今や、芸術は美と無縁であり 、むしろ一般的に感性を刺激する事象であるという考え方が学究的 な場に浸透してきた。このような状況において「美学」の学的可能 性はどのようなものとなるのであろうか。「美学」は、もはや「美 しき芸術」や「(芸術の起源としての)宗教」から一層離れた学的 探求へと進んでいくのであろうか。それとも別の考え方もありうる と見るべきであろうか。このあたりを具体的な作品事象を紹介しつ つ考えてみたい。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション:規範としての古典美学 第2週 芸術哲学の起源アリストテレス① 第3週 芸術哲学の起源アリストテレス② 第4週 芸術哲学の起源アリストテレス③ 第5週 近代美学の基礎・・・カント美学(主観性の美学) 第6週 近代美学の展開・・・ドイツ観念論美学(芸術哲学の誕生 ) 第7週 近代美学の終焉・・・ヘーゲル美学(客観性の美学) 第8週 近代美学の超克・・・ニーチェ(生の美学) 第9週 現代芸術の始まり・・・ダダイズム 第10週 複製技術時代の展開・・・アウラの喪失 第11週 複製技術時代の展開・・・映画と写真の可能性 第12週 実存主義の美学 第13週 現象学的身体論の美学 第14週 分析美学の可能性 第15週 芸術哲学の展開 【準備学習】 前期の科目を受講済みであることが望ましいです。 【テキスト・教材】 教材は授業中に配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)、試験(70%)とにより綜合的に判断します。 【参考書】 今道友信編『講座美学』(全五巻、東大出版会)、竹内敏雄編『美 学事典』(弘文堂)、木幡順三『美と芸術の論理』(勁草書房)、 ドニ・ユイスマン『美学』(白水社クセジュ文庫)、今道友信『美 について』(講談社現代新書) 2単位 【授業のテーマ・目標】 前期の社会思想史aでは、ナショナリズム(国民・民族主義)ま でを扱う。 「国民nation」とか「民族nation」という二字熟語が以前からあ った印象だが、実際に人々が母語(の文化・伝統)に結集したのは 、17世紀イギリスのピューリタン革命に始まる。それが、100年後 の仏革命、また100年後の明治維新につながっていった。 中世人の「荘園」意識を、あらたに一言語圏の「生まれnationに よる国家state」(民族国家・国民国家)として産業社会を作った 。この流れを理解させることを目的としている。また、イスラムの 社会思想的な面を紹介する。 【授業の内容】 1.初めに。都市国家。 2.中間権力がない遊牧社会。イスラムが習慣・価値意識を共通に させて、部族抗争が止めさせ、広い中継貿易圏を作った。 3.平等社会を造ろうとしたイスラム(服従)。源流にあるヘブラ イ語聖書も、社会・礼拝改革の理論書だった。 4.近代の地理上の発見は、イスラム圏のラクダ輸送を圧倒した。 5.西欧中世には、人は(歩ける規模の)荘園とか都市に所属し た。西欧中世は、農業社会の領邦郡だった。 6.農村でのものつくりの物流(加工・産業)が広がると、人々 の所属意識も荘園から一母語圏まで広がった。 7.聖書系の聖なる共同体思想(知識人の思想結社)を、17世紀の 自然法思想が超え出る。 8.中間試験。あるいは中間レポート。 9.市民革命が、封建領主たちを追放し、一言語圏の産業社会を構 築した。 10.契約国家という思想。ホッブズ、ロック、ルソー。 11.ホッブズの国家契約説。ロックの議会中心主義。 12.イギリスの産業社会・市民社会は他に影響してフランス革命が 起きた。 13.領邦郡国家(封建・農業国家)だったドイツにも、ネイション (国民、民族)ステイト(国家)を求める運動が起きた。 14.後進国の近代化。ドイツ語圏の近代化運動を、下級武士の明治 政権が参考にした。 15.まとめ。 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容の紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%) 【参考書】 教室で指示する。 -67- 共 通 教 育 共 通 教 育 社会思想史b 中国の思想a 安中 隆徳 1年~ 後期 中国医学史(前) 角屋 明彦 2年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 社会思想史bは、日本の近代化との関わりで、西欧の社会思想が 輸入された様子をあつかう。その中で、江戸時代の農村(の若者組 の自治)、金納地租による農村の階層分化、養蚕による地方の興隆 、日本の右翼、自由民権、北一輝などの紹介していく。また、ドイ ツの国家主義や、英米系の功利主義や、ソ連系のマルクス主義(共 産主義)や、国民社会主義(national socialism、National Sozia lismus、ナチズム)やファシズムなどの国際的な動向と関連をもつ 様子を紹介する。次に、冷戦期の日本の高度成長時代の社会状況や 、世界的に左翼的な傾向が強かった1970年代を紹介し、さらに、冷 戦以後に新自由主義が世界的に採用された動きを紹介する。 【授業の内容】 1.江戸時代に農村には若者組があって、村は中産的だった。 2.金納の土地税である「地租」のために、明治の日本では、江戸 時代には少なかった小作がデフレの時期に増えた。ソ連でも中 国でも、重工業化の時期に農民の餓死があった。 3.昭和期から、小作優遇の税制に転じ始めた。 4.戦前の地方の産業の明るい面が、養蚕や製糸業だった。養蚕 は、世界大恐慌でアメリカへの輸出が止まった。 5.玄洋社と頭山満。西南戦争の後継者的な位置にある自由民権運 動。薩長土肥などの雄藩から武士系の右翼の政治運動。 6.北一輝の国家改造案。ファシズム。 7.ナチズムの国家社会主義は、外国を排除し、ユダヤ人の財を奪 った。 8.中間試験。あるいは中間レポート。 9.日本で中間層を生むのに成功したのは、英米系の功利主義によ る戦後の税制だった。 10. 後進国の社会革命は、外国知識を持つ知識人の指導・独裁型に なりやすく、民主主義を弾圧しがちだった。 11. 冷戦期の戦争需要によって、日本が高度成長した。世界的に公 共事業する「大きな政府」型で、規制が多く、自由競争ではな かった。 12. ベトナム反戦運動では、一般市民が、ジャーナリズムの報道の 自由によって、政策決定に影響を与えた。 13. 1980年代に、英米で「小さな政府」による自由競争型の新 自由主義政策がとられ、日本でも規制緩和が進んだ。 14. 冷戦以後の世界。新自由主義と中南米、日本の小泉改革。 15.まとめ。 【準備学習】 答案に授業内容を反映させることが評価ポイントになるので、前 回までのプリントで、その内容の紹介の仕方を確認しておこう。 【テキスト・教材】 資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%)。 【参考書】 教室で指示する。 -68- 【授業のテーマ・目標】 中国文化のいろいろな局面を〈病〉という視点から通史的に概観す る。 【授業の内容】 第1週…プロローグ…〈気〉に充たされた文化体 第2週…神話の時代…神話のなかの医療文化: 『山海経』をめぐって 第3・4週…古代…扁鵲の治療世界:経験医学への脱皮 第5・6週…漢…淳于意の治療世界:臓腑・陰陽・血気・経絡 第7~9週…三国(魏)…華佗の治療世界:麻沸散と五禽戯 第10・11週…北朝…仏図澄の治療世界:仏教と医療 第12週…南朝(西晋)…王叔和の治療世界:脈診 第13・14週…南朝(東晋)…葛洪の治療世界:不老長生 第15週…エピローグ…〈気〉に充たされた文化体、再び 【準備学習】 参考図書・推薦図書などの関連書籍を図書館で探し、読んでおくこ と。 【テキスト・教材】 コピーで用意する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)+作業点(20%)+試験点(50%) 【参考書】 講義の中で適宜紹介する。 中国の思想b 西洋思想史a 中国医学史(後) 角屋 明彦 2年~ 後期 2単位 降旗 芳彦 1年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 中国文化のいろいろな局面を〈病〉という視点から通史的に概観す る。 【授業の内容】 第1週…プロローグ…〈気〉に充たされた文化体 第2~4週…唐…大唐の医療文化:『杜子春』に見る医療 第5・6週…宋…銭乙の治療世界:中国医学の分科現象(儿科) 第7週…元…陳実功の治療世界:中国医学の分科現象(外科) 第8・9週…明…李時珍の治療世界:薬学の体系化 第10週…清…葉桂の治療世界:個人文化体=大夫(①名医) 第11週…清…王清任の治療世界:個人文化体=大夫(②医案) 第12週…民国…魯迅の治療世界:近代化と医学 第13週…現代…白求恩の治療世界:第二次大戦下の医療 第14週…現代…郭林の治療世界:気功 第15週…エピローグ…〈気〉に充たされた文化体、再び 【準備学習】 参考図書・推薦図書などの関連書籍を図書館で探し、読んでおくこ と。 【テキスト・教材】 コピーで用意する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)+作業点(20%)+試験点(50%) 【参考書】 講義のなかで適宜紹介する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代の我々の人間や社会に対する考え方は、西欧近代の思想家に よって形成された人間と社会に関する思想にその基礎を置いている 場合が少なくない。我々が何事かについて考え判断する際に、17世 紀から19世紀にかけて、西欧近代の思想家たちによってはぐくまれ た人間観を学んでおくことは、有益な指針になると思われる。現代 人にとっての基礎教養とも言うべき西欧近代の思想家たちの人間観 をできるだけ平易に解説したいと思う。 西洋思想史aと西洋思想史bは、授業内容に連続性をもたせるよ うに配慮する。 【授業の内容】 1.西欧近代思想の時代背景 2.ホッブズ1(人間論) 3.ホッブズ2(国家論) 4.ホッブズ3(自然観) 5.デカルト1(デカルト的懐疑) 6.デカルト2(神、精神、物体) 7.デカルト3(心身二元論) 8.デカルト4(自然観) 9.スピノザ1(ユダヤ人とユダヤ教) 10.スピノザ2(汎神論) 11.スピノザ3(倫理思想) 12.ライプニッツ1(モナドロジー) 13.ライプニッツ2(予定調和) 14.ライプニッツ3(可能世界) 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指定された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の点数と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 バートランド・ラッセル著『西洋哲学史3』(みすず書房) -69- 共 通 教 育 西洋思想史b 共 通 教 育 降旗 芳彦 1年~ 後期 仏教思想史a 水上 文義 2年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代の我々の人間や社会に対する考え方は、西欧近代の思想家に よって形成された人間と社会に関する思想にその基礎を置いている 場合が少なくない。我々が何事かについて考え判断する際に、17世 紀から19世紀にかけて、西欧近代の思想家たちによってはぐくまれ た人間観を学んでおくことは、有益な指針になると思われる。現代 人にとっての基礎教養とも言うべき西欧近代の思想家たちの人間観 をできるだけ平易に解説したいと思う。 西洋思想史aと西洋思想史bは、授業内容に連続性をもたせるよ うに配慮する。 【授業の内容】 1.革命の時代 2.ロック1(人間悟性論) 3.ロック2(政治思想) 4.ロック3(ホッブズとロック) 5.ロック4(アメリカ独立宣言とフランス人権宣言) 6.ヒューム1(印象と観念) 7.ヒューム2(因果性の分析) 8.ヒューム3(実体の観念) 9.ルソー1(ルソーの生涯とその時代) 10.ルソー2(人間不平等起源論) 11.ルソー3(社会契約論) 12.カント1(ヒュームからカントへ) 13.カント2(分析判断と総合判断) 14.カント3(カテゴリー) 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の点数と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的。) 【参考書】 バートランド・ラッセル著『西洋哲学史3』(みすず書房) -70- 2単位 【授業のテーマ・目標】 仏教に限らず世界的宗教は、伝播した地域の特性や文化により様 々に変容しながら受容されてきた。日本仏教も例外ではない。 本科目では、インド以来の仏教の流れのなかで、日本仏教がどの ように受容され、変容して形成されてきたか、日本文化への影響も 視野に入れつつ考えていきたい。 宗教思想は難解に見えて取り付きにくそうであるが、可能な限り 原典や資料にふれ、それらを自分なりに理解する努力を通じて、評 価し、批判し、あるいは受容する判断力を養いたい。 前期では、仏教のなかでも日本仏教を形成する大乗仏教の歴史と 思想を中心に、日本の仏教受容までを考える。 【授業の内容】 第1週 仏教の特色~ブッダとゴッドはどう違う? 第2週 ゴータマ・ブッダの歩んだ道~寛容の宗教 第3週 大乗仏教~菩薩の出現と変容 第4週 空の思想~空はエンプティか? 第5週 異世界の仏~浄土教 第6週 『法華経』の秘密~人は誰でも仏になれるか 第7週 『華厳経』の世界~無限に連鎖する世界 第8週 如来蔵思想~人の心にある仏 第9週 密教思想~仏との合一(ヨーガによる体現) 第10週 東アジアでの変容~中国仏教 第11週 漢訳仏典の落とし穴~本当は恐い読み下し漢文 第12週 仏教公伝~二説ある仏教の日本伝来 第13週 「聖徳太子」は実在したか? 第14週 東大寺大仏の秘密~聖武天皇の理想国家 第15週 まとめ 【準備学習】 とくに必要ではないが、できれば高校教科書レベルでの関連部分 を事前に学んでおくなどすれば理解の助けになるかと思う。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布し、必要に応じて参考図書を紹介する。 【成績評価の方法・基準】 レポート60%、小レポート30%、平常点10% 【参考書】 必要に応じて授業中に紹介する。 【注意事項】 宗教といえどもそれ自体では成り立たず、必ず時代や地域の社会 や政治・経済・文化などと影響しあう。そのような広い視野からの 見方を心がけ、素朴な疑問や興味を持つことが重要である。 仏教思想史b キリスト教概論a 水上 文義 2年~ 後期 聖書の世界 小林 真知子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 前期をふまえて、今日の日本仏教を形成した各派の教学思想を概 観し、後半では女性の覚りと成仏をテーマに日本仏教思想の特色を 考え、日本人の宗教文化を理解する。 【授業の内容】 第1週 日本仏教の確立~最澄と天台仏教 第2週 天台仏教の展開~綜合仏教の成立 第3週 空海と真言密教~即身成仏の思想 第4週 華麗なる曼荼羅の世界 第5週 平安仏教の変容~現実肯定の思想 第6週 鎌倉仏教は本当に「新仏教」か? 第7週 浄土信仰~法然と親鸞 第8週 禅を求めて~栄西と道元 第9週 闘う法華経の行者~日蓮、そして蒙古襲来 第10週 神と仏のコスモロジー~神仏習合思想 第11週 女性は成仏できるか 1,『法華経』龍女成仏 第12週 女性は成仏できるか 2,龍女成仏の東アジア的解釈 第13週 女性は成仏できるか 3,平安貴族の女人成仏 第14週 女性は成仏できるか 4,鎌倉時代の女人成仏 第15週 まとめ 【準備学習】 とくに必要ないが、前期の成果をふまえること。また、できれば 高校教科書レベルの予習があれば望ましい。 【テキスト・教材】 授業のなかでプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期テスト60%、小レポート30%、平常点10% 【参考書】 必要に応じて授業のなかで紹介する。 【注意事項】 前期の注意事項と同じであるが、後期では各テーマが授業の順を 越えて関連することがあるので、最低限の復習はした方がよい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 聖書はユダヤ=キリスト教の信仰の書であるのみならず、文学的形 式がすぐれて重要性をもつ書物であり、豊かな物語世界から美術・ 音楽の題材を供与し、芸術作品の思想形成的真理ないし物の見方を 与えている。聖書を貫いている神と人間との対話による歴史形成の 精神と生きる意味を神のリアリティに基づく物語の成立と解釈を通 して学んでいく。 【授業の内容】 第1週 創造の力:存在と意味の根源としての神 第2週 人間の始原と堕罪:アダムとエヴァの楽園喪失 第3週 創世記:カインとアベルの物語 第4週 洪水神話・バベルの塔の神話 第5週 アブラハム・イサク・ヤコブ・ヨセフの物語 第6週 出エジプト記:モーセの十戒 第7週 サウルの悲劇とダビデの王国エルサレム 第8週 詩篇を読む 第9週 ヨブ記と知恵文学 第10週 正義と愛を語る預言者たち 第11週 福音書に見るイエスの神の国 第12週 パウロの書簡における愛と自由について 第13週 ヨハネ福音書のロゴス思想 第14週 受難物語 第15週 イエスをめぐる女性たち 【準備学習】 事前配布された授業資料と文献表を参考に関連書籍を読んでおくこ と。 【テキスト・教材】 旧新約聖書 (日本聖書協会発行) 授業資料、補助資料のプリント配布。 【成績評価の方法・基準】 「授業態度」1/4、「自己理解度を確認する小テスト」1/4、「課題 レポートの提出」1/2 【参考書】 小林 眞知子著『C. S. ルイス研究』彩流社 ヤン・ミリチ ロッホマン、Jan Milic Lochman『講解・使徒信条― キリスト教教理概説』、古屋 安雄、 小林 眞知子訳 その他 随時 紹介 -71- 共 通 教 育 共 通 教 育 キリスト教概論b 文学概論a キリスト教の歴史的展開 小林 真知子 1年~ 後期 2単位 さまざまな名文を読む 上野 英子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 キリスト教の歴史的展開を学ぶ。聖書に基づく、神観・人間観・世 界観がどのように理解され、解釈され、表現されてきたのか、時代 の制約と特質を考察しつつ、現代にいたるまでのキリスト教の価値 意識、思想的影響と文明の形成を辿る。 【授業の内容】 第1週 原始キリスト教共同体 第2週 初期キリスト教 グノーシス反駁 第3週 ヨーロッパ中世の形成 中世の世界像 第4週 スコラ哲学:アウグスティヌスとトマス・アクィナス 第5週 ピュシスとノモス :フランシスコとドミニコ 第6週 普遍論争と近代的思惟の萌芽 第7週 近代市民社会の形成とキリスト教 第8週 宗教改革 ルターとカルヴァン 第9週 日本とキリスト教との出会い 第10週 啓蒙思想とキリスト教 パスカル 第11週 普遍的統合の試み 第12週 自由主義キリスト教 生命への畏敬 第13週 実存を問う信仰 第14週 正統信仰への回帰 第15週 多元的世界における諸宗教との対話 【準備学習】 事前配布された授業資料と文献表を参考に関連書籍を読んでおくこ と。 【テキスト・教材】 授業資料、補助資料のプリント配布。 【成績評価の方法・基準】 「授業態度」1/4、「自己理解度を確認する小テスト」1/4、「課題 レポートの提出」1/2 【参考書】 小林 眞知子著『C. S. ルイス研究』彩流社 ヤン・ミリチ ロッホマン、Jan Milic Lochman『講解・使徒信条― キリスト教教理概説』、古屋 安雄、 小林 眞知子訳 その他 随時 紹介 【授業のテーマ・目標】 毎回、さまざまなジャンルから〈名文〉といわれてきたものを取 りあげて、それぞれの背景を探りながら、文学とは何かという問題 について考えていきたいと思います。 この授業は全員参加型の授業です。質疑応答は勿論ですが、朗読 を重視し、時には群読や分担読みも加えながら、皆さんの理解度を チェックしていきます。 また毎回その日の講義をもとに、講師が掲示したテーマに基づき て、小レポートを書いてもらいます。これらのレポートは翌週返却 しますが、幾つかのレポートについては読み上げて、討論を深めて いくこともあります。 この授業の目標は、背景も含めて〈名文〉を理解し味わうこと、 問題意識を深めて自分の意見や感想を文章でまとめるようになるこ とです。また最後の授業の時には恒例となっている朗読会を開催し ます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス「文学って何だろう」:錦絵新聞をよむ 第2週 定型詩1:近代の詩歌にみる定型詩と不定型詩 第3週 定型詩2:「百人一首」 第4週 定型詩3:唐代漢詩と科挙制度 第5週 ふたつの文学観:菅原道真と「古今和歌集」序 第6週 歌語りの世界:「伊勢物語」 第7週 王朝物語の世界:「源氏物語」1 第8週 同 :「源氏物語」2 第9週 戦語りの世界:「平家物語」 第10週 華麗なる詞章:謡曲 第11週 思惟することば:「方丈記」 第12週 旅と俳諧:「奥の細道」 第13週 怖いお話:坪内逍遥の翻訳劇・怪談「牡丹灯籠」他 第14週 朗読会 第15週 まとめ 【準備学習】 授業の最後に、次回の授業で取りあげるテーマや必要な準備学習に ついて、具体的に指示します。 【テキスト・教材】 各回とも、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 ①平常点…毎回簡単なレポートを提出していただきます。 ②朗読会…全員参加の朗読会を開催します。朗読するものは自由、 投票でベスト5を決定します。 ③定期試験…記述式実力試験 評価方法…①(無遅刻無欠席の場合)+②で60% これに③の成績(40%)を加え、総合点を出します。 -72- 文学概論b 日本の文学a さまざまな名文を読む 上野 英子 1年~ 後期 2単位 『堤中納言物語』の鑑賞―さまざまな平安文化に触れつつ― 森田 直美 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 毎回、さまざまなジャンルから〈名文〉といわれてきたものを取 りあげて、それぞれの背景を探りながら、文学とは何かという問題 について考えていきたいと思います。 この授業は全員参加型の授業です。質疑応答は勿論ですが、朗読を 重視して、時には群読や分担読みも加えながら、皆さんの理解度を チェックしていきます。 また毎回その日の講義をもとに、講師が提示したテーマに基づい て、小レポートを書いてもらいます。これらのレポートは翌週返却 しますが、幾つかのレポートについては読み上げて、討論を深めて いくこともあります。 この授業の目標は、背景も含めて〈名文〉を理解し味わうこと、 問題意識を深めて自分の意見や感想を文章でまとめるようになるこ とです。また最後の授業の時には、恒例となっている朗読会を開催 します。 【授業の内容】 第1週 戦争とわたし:与謝野晶子と下田歌子 第2週 古代の歌声:「万葉集」 第3週 父親たちの遺言:「宇津保物語」「源氏物語」「栄花物語 」 第4週 貴族社会と文学1:「落窪物語」 第5週 貴族社会と文学2:「蜻蛉日記」 第6週 貴族社会と文学3:「枕草子」 第7週 貴族社会と文学4:「紫式部日記」「紫式部集」 第8週 貴族社会と文学5:「源氏物語」 第9週 思惟することば:「徒然草」 第10週 ことばの教え1:「論語」 第11週 ことばの教え2:「実語教」と学制史 第12週 華麗なる詞章:「曽根崎心中」 第13週 噺の快感:「浮世風呂」 第14週 朗読会 第15週 まとめ 【準備学習】 授業の最後に、次回取りあげるテーマや必要な準備学習について、 具体的に指示します。 【テキスト・教材】 各回とも、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 ①通常点…毎回簡単なレポートを提出していただきます。 ②朗読会…全員参加の朗読会を開催します。何を朗読するかは自由 、投票でベスト5を決定します。 ③定期試験…記述式実力試験 【授業のテーマ・目標】 平安時代中期から後期に成立した、10編の物語を収める短編集『 堤中納言物語』を鑑賞します。 平安時代の文学と聞いて即座に浮かぶのは、どのような作品でし ょうか。おそらく多くの方は、『源氏物語』や『枕草子』のような 超有名作品、あるいは『古今和歌集』のような勅撰和歌集を思い起 こすでしょう。ですが、平安文学史を形成するのは、このような大 作ばかりではありません。 平安時代には、現代には伝わらない数多くの作品が存在し、人々 はそれらを読み親しんでいました。『堤中納言物語』に収められる 短編物語は、平安期の人々が日常的に鑑賞していた小作品の姿を現 代に伝えるとても貴重なものです。 本授業では、前時代の文学作品からの影響などに留意し、また、 作品中にも多く描かれている、平安貴族の遊びや祭事、食事や衣装 といった文化・風俗面についても紹介しつつ、この物語集を鑑賞し たいと思います。 なお、現代語訳と合わせて読み進めますので、古文の能力は不問 です。 【授業の内容】 受講生の興味に柔軟に対応したいと思いますが、概ね以下の通りに 進めます。 第1週 ガイダンス 第2週 『堤中納言物語』について 第3~4週 花桜折る少将①―略奪愛の系譜 第5週 花桜折る少将②―若公達と老女というモチーフ 第6~7週 虫めづる姫君①―風変わりな姫との交渉 第8週 虫めづる姫君②―結婚拒否の系譜 第9~10週 ほどほどの懸想―葵祭と平安朝文学 第11~12週 逢坂越えぬ権中納言①―逢坂と平安朝文学 第13~14 逢坂越えぬ権中納言②―恋を成就させられない男達 第15週 まとめ 【準備学習】 次回読む予定の作品の現代語訳を通読し、内容を把握してくること 。 【テキスト・教材】 山岸徳平校注『堤中納言物語―付現代語訳』(角川ソフィア文庫 5 80円)を使用します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、授業の中で書くコメントカードの内容30%、期末レポ ート30%で評価します。 【参考書】 授業の中で適宜紹介します。 評価方法…①(無遅刻無欠席の場合)+②で60% これに③の成績(40%)を加え、総合点を出します。 -73- 共 通 教 育 共 通 教 育 日本の文学b 日本の文学c 『堤中納言物語』の鑑賞―さまざまな平安文化に触れつつ― 森田 直美 1年~ 後期 2単位 ―井原西鶴『西鶴諸国ばなし』を読む― 越後 敬子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 平安時代中期から後期に成立した、10編の物語を収める短編集『 堤中納言物語』を鑑賞します。 平安時代には、現代には伝わらない数多くの作品が存在し、人々 はそれらを読み親しんでいました。『堤中納言物語』に収められる 短編物語は、平安期の人々が日常的に鑑賞していた小作品の姿を現 代に伝えるとても貴重なものです。 本授業では、前時代の文学作品からの影響などに留意し、また、 作品中にも多く描かれている、平安貴族の遊びや祭事、食事や衣装 といった文化・風俗面についても紹介しつつ、この物語集を鑑賞し たいと思います。 なお、現代語訳と合わせて読み進めますので、古文の能力は不問 です。 【授業の内容】 受講生の興味に柔軟に対応したいと思いますが、概ね以下の通りに 進めます。 第1週 ガイダンス 第2~3週 貝合①―平安時代の物合行事 第4週 貝合②―幼恋のさまざま 第5~6週 このついで①―平安朝文学と薫物 第7週 このついで②―平安朝文学と参詣 第8~9週 思はぬ方に泊りする少将―取り違えの恋 第10~11週 はなだの女御―女性と花の喩 第12週~14週 はいずみ―「はいずみ」と『伊勢物語』 第15週 まとめ 【準備学習】 次回読む予定の作品の現代語訳を通読し、内容を把握してくること 。 【テキスト・教材】 山岸徳平校注『堤中納言物語―付現代語訳』(角川ソフィア文庫 5 80円)を使用します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、授業の中で書くコメントカードの内容30%、期末レポ ート30%で評価します。 【参考書】 授業の中で適宜紹介します。 -74- 【授業のテーマ・目標】 江戸時代の代表的作家、井原西鶴の『西鶴諸国ばなし』を読みま す。本書には狐の復讐話、死んだ娘が生き返る話、天狗の話など、 諸国の奇談全35話が収められています。西鶴作品の世界を楽しみ ながら読んでみましょう。 教材には現代語訳付きの資料を配付しますので、古語・古典文法 等の知識は問いません。古典文学作品の世界に触れることを目標に します。 【授業の内容】 第1週 井原西鶴と『西鶴諸国ばなし』序文 第2週 「公事は破らずに勝」(裁判の話) 第3週 「不思議のあし音」(足音を聞き分ける盲人の話) 第4週 「狐四天王」(狐の復讐の話) 第5週 「水筋のぬけ道」(地下水脈に女の死体が流れる話) 第6週 「残る物とて金の鍋」(仙人の話) 第7週 「夢路の風車」(隠れ里の話) 第8週 「面影の焼残り」(死んだ娘が生き返る話) 第9週 「行く末の宝舟」(竜宮へ行った者が戻らなかった話) 第10週 「忍び扇の長歌」(身分違いの恋の話) 第11週 「命に替はる鼻の先」(天狗の話) 第12週 「執心の息筋」(継子の復讐の話) 第13週 「楽しみの〓〓の手」(僧侶を訪ねる動物の話) 第14週 「銀が落としてある」(正直者が成功する話) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業の終わりに次回分の資料を配付します。その作品を次 の授業までに読んできてください。 【テキスト・教材】 資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、期末試験60% 【参考書】 『好色二代男 西鶴諸国ばなし 本朝二十不孝』(新日本古典文 学大系76 岩波書店) ほか、授業時に紹介します。 日本の文学d フランス文学a ―井原西鶴『好色五人女』を読む 越後 敬子 1年~ 後期 2単位 フランス文学における母と娘 唐牛 幸子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 江戸時代の代表的作家、井原西鶴の『好色五人女』を読みます。 本書は、但馬屋お夏と手代清十郎との密通、八百屋の娘お七と寺小 姓吉三郎との恋など、当時よく知られていた五つの恋愛事件を題材 に、西鶴が五人の女の運命を描いた作品です。西鶴作品の世界を楽 しみながら読んで見ましょう。 テキストには現代語訳付きのものを用いますので、古語や古典文 法等の知識は問いません。古典文学作品の世界に触れることを目標 にします。 【授業の内容】 第1週 井原西鶴と『好色五人女』 第2週 巻一「姿姫路清十郎物語」(お夏清十郎)① 第3週 同 ② 第4週 同 ③ 第5週 巻二「情を入れし樽屋物語」(樽屋おせん)① 第6週 同 ② 第7週 同 ③ 第8週 巻三「中段に見る暦屋物語」(おさん茂右衛門)① 第9週 同 ② 第10週 同 ③ 第11週 巻四「恋草からげし八百屋物語」(八百屋お七)① 第12週 同 ② 第13週 巻五「恋の山源五兵衛物語」(おまん源五兵衛)① 第14週 同 ② 第15週 まとめ 【準備学習】 事前にテキストの該当箇所を読んできてください。 【テキスト・教材】 『新版好色五人女』(角川ソフィア文庫)860円 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、期末試験60% 【参考書】 前田金五郎『好色五人女全注釈』(勉誠社 1992年) ほか、授業時に紹介します。 【授業のテーマ・目標】 「一卵性母娘」という表現があるように、母と娘の関係は時として 非常に緊密な場合があり、また時には疎遠な関係にもなる。20世紀 フランス文学にも母と娘の関係を語る(往々にして自伝的)作品が 見られる。そういった著作に焦点を当てたい。 対象にする作品は、ドルト、ボーヴォワール、デュラス、エルノー 。小説家ではないが、偉大な小児心理学者で臨床家でもあったフラ ンソワーズ・ドルトは娘によるインタヴュー形式で自伝を残してい る。ボーヴォワールは『おだやかな死』でデユラスは『太平洋の防 波堤』で母のことを語っている。現在もなお著作活動を続けている アニー・エルノーは教師と作家の二足のわらじを履き、自分の出身 階級のこと、母の死のことなどを冷徹な目で見つめている。関連の ある映像資料(映画等)などが存在する場合は教室で鑑賞し、理解 を深める一助としたい。 【授業の内容】 第1週 フランス社会と家族 第2週 フランソワーズ・ドルト 生涯と仕事 第3週 ドルト『少女時代』 第4週 ドルト『少女時代』 第5週 ボーヴォワール生涯と仕事 第6週 ボーヴォワール『おだやかな死』 第7週 デユラス 生涯と作品 第8週 デユラス 『太平洋の防波堤』 第9週 アニー・エルノー 作品と人生 第10週 エルノー『場所』 第11週 エルノー『ある女』 第12週 エルノー『ある女』 第13週 家族関係のまとめ ジュール・ルナール『にんじん』 第14週 『にんじん』 第15週 まとめ 【準備学習】 各自取り扱われる著作をあらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 とくに指定はないが、授業で取り上げる作品はあらかじめ読んでお くこと。 【成績評価の方法・基準】 レアクション・ペーパー等の平常点(30%)と学期末の試験(70%) を基に総合的に判断する。 【参考書】 フランソワーズ・ドルト著『少女時代』(みすず書房) シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『おだやかな死』(紀伊国屋書店 ) マリュグリット・デユラス著『太平洋の防波堤』 アニー・エルノー著『場所』『ある女』(早川書房) ジュール・ルナール著『にんじん』 (角川文庫) 【注意事項】 授業をより活用するためにそれぞれの本(『太平洋の防波堤』を除 いて)は厚くはないので必ず目を通しておくこと。 -75- 共 通 教 育 共 通 教 育 フランス文学b ドイツ文学a 戦争と小説そして開かれた世界 唐牛 幸子 1年~ 後期 2単位 佐々木 1年~ 【授業のテーマ・目標】 第二次世界大戦後のフランスの小説を取り上げる。まず、スペイン 内乱を逃れてパリでレジスタンスの活動中にゲシュタポに捕えられ 大学生のとき強制収容所を経験したスペイン人ホルヘ・センプルン 。彼が終戦後かなりの時間をおいて発表した『ブーヘンヴァルトの 日曜日』は収容所文学の中でも異質のものだ。ユダヤ系でも戦後生 まれのモディアーノはレイモン・クノーに見いだされ、ゴンクール 賞の『暗いブティク通り』やルイ・マルが映画化した対独協力派の 青年を描いている『ルシアンの青春』で注目された。2008年に ノーベル文学賞を受賞したルクレジオはメキシコやアフリカなどを 描きフランス国内にとどまらず世界に開かれた小説を発表している 。モディアーノの作品は『暗いブティック通り』を読み『ルシアン の青春』や『イヴォンヌの香り』を見る予定。ルクレジオは『モン ド』(映画も鑑賞予定)および医師だった父のことを綴った『アフ リカの人・父の肖像』を読む。 【授業の内容】 第1週 第二次大戦と小説 収容所文学 第2週 ジョルジュ・センプルン 第3週 モディアーノとその世界 第4週 『ルシアンの青春』を読む 第5週 『ルシアンの青春』を見る 第6週 『イヴォンヌの香り』を読む 第7週 『イヴォンヌの香り』を見る 第8週 『暗いブティック通り』を読む 第9週 ル・クレジオ 作品とその世界 第10週 ル・クレジオ 初期の作品を読む 第11週 『アフリカの人 父の肖像』を読む 第12週 『モンド』を読む 第13週 『モンド』を見る 第14週 ル・クレジオ インタヴュー記事、受賞演説 第15週 まとめ 【準備学習】 各自授業で取り上げる作品は読んでおくこと 【テキスト・教材】 特に指定しないが、授業中に読む本はあらかじめ読んでおくこと。 【成績評価の方法・基準】 レアクション・ペーパー等の平常点(30%)と学期末の試験(70%) を基に総合的に判断する。 【参考書】 センプルン『ブーヘンヴァルトの日曜日』(紀伊国屋書店) モンディアーノ『イヴォンヌの香り』(集英社) ル・クレジオ 『モンド』『アフリカの人・父の肖像』(集英社) 【注意事項】 授業をより活用するためには授業で取り上げる本を読んでおくこと 。 -76- 滋 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 はじめてドイツの文学に出会う人も、すでにグリムとかのメルヘ ンの世界を知っている人にもドイツ文学入門として講義をすすめま す。前期・後期と分かれますが、年間を通しての履修がお勧めです 。 今年度の前期は、18世紀半ばからロマン派への流れを各詩人(作 家)の代表作を例に辿ります。 テーマは、作品とその芸術性、作家と作品、時代と作品、などで す。作品は書いたひととなりを考慮せずにどこまで評価すべきか? またどういうときに作家のひととなりが大いに参照されるべきか? ともかく、おもしろみがどこにあるかを見つけることです。 【授業の内容】 啓蒙期のひとびと 第1週~第2週 クロップシュトック 第3週~第4週 レッシング 第5週~第6週 ヘルダー 疾風怒濤の青年詩人たち 第7週~第8週 ゲーテの詩、散文小説 第9週~第10週 シラーの詩、戯曲 第11週 ドイツ古典主義文学の隆盛 ドイツロマン派の誕生 第12週 ノヴァーリス 第13週 シュレーゲル兄弟 第14週 ティークなど 第15週 総括 【準備学習】 次回の授業に用いる資料・プリントが配布されたら、予め読んで おくこと。 【テキスト・教材】 資料を配布の予定。または指定図書を指示することもあります。 【成績評価の方法・基準】 前期末終了試験の評価60%、前期期間中のレポート評価20%、平 常評価20%などを総合評価。 【参考書】 ドイツ文学を案内するものはすべて参考書になりますが、各作 家の邦訳作品が参考書です。 いずれも講義中に必要に応じて伝えます 【注意事項】 できれば後期も履修されたし。 ドイツ文学b 児童文学論a 佐々木 1年~ 千葉 幹夫 1年~ 前期 滋 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 はじめてドイツの文学に出会う人も、すでにグリムとかのメルヘ ンの世界を知っている人にもドイツ文学入門として講義をすすめま す。前期・後期と分かれますが、年間を通しての履修がお勧めです 。 今年度の後期は、ロマン派から現代への流れを各詩人(作家)の 代表作を例に辿ります。 テーマは、作品とその芸術性、作家と作品、時代と作品、などで す。作品は書いたひととなりを考慮せずにどこまで評価すべきか? またどういうときに作家のひととなりが大いに参照されるべきか? ともかく、おもしろみがどこにあるかを見つけることです。 【授業の内容】 ドイツ後期浪漫派の詩人たち 第1週~第2週 E.T.A.ホフマン 第3週~第4週 シャミッソー 48年革命と詩人たち 第5週~第6週 ハイネ 第7週~第8週 ブュヒナー 第9週~第10週 ホフマン・フォン・ファラースレーベン オーストリーの文学 第11週~第12週 シュティフター 現代スイスの作家 第13週~第14週 デュレンマットの散文から 第15週 総括 【準備学習】 次回の授業に用いる資料・プリントが配布されたら、予め読んで おくこと。 【テキスト・教材】 資料を配布の予定。または指定図書を指示することもあります。 【成績評価の方法・基準】 後期末終了試験の評価60%、後期期間中のレポート評価20%、平 常評価20%などを総合評価。 【参考書】 ドイツ文学を案内するものはすべて参考書になりますが、各作 家の邦訳作品が参考書です。 いずれも講義中に必要に応じて伝えます。 2単位 【授業のテーマ・目標】 児童文学にはさまざまなジャンルとテーマがあります。また子ど もの年齢に応じて赤ちゃん絵本から長編創作児童文学までと、幅広 い年齢層を対象としています。児童文学論aではそれぞれの特徴を 、作品を通じて考えていきます。まず昔話を通して物語の基本構造 を学び、児童文学の基本条件から読者年齢による分類と特徴、さら に日本と海外の絵本についてくわしく調べます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス―子どもと本の関係 第2週 子どもの本の特徴 第3週 物語の基本構造としての昔話 第4週 昔話の語りと文章化 第5週 幼年童話の特徴 第6週 冒険物語について 第7週 家庭物語と学校物語 第8週 歴史物語と戦争物語 第9週 日常のファンタジー 第10週 異世界のファンタジー 第11週 動物物語の特徴 第12週 絵本の構造 第13週 子どもに愛される日本の絵本 第14週 子どもに愛される海外の絵本 第15週 まとめ―児童文学とはなにか 【準備学習】 毎回配布するプリントおよび推薦した図書を読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 特に指定しません。プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験85%、平常点15%で評価します。 【参考書】 三宅興子・多田昌美著『児童文学12の扉をひらく』(翰林書房1999 年)1,800円 -77- 共 通 教 育 児童文学論b 共 通 教 育 千葉 幹夫 1年~ 後期 比較文学a 小林 真知子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 主に日本児童文学の流れを見ていきます。日本の児童文学は近代 になってから、さまざまな考えかたのもとに変化しながら今日にい たっています。児童文学論bでは明治時代に書かれた童話から現代 の最先端の児童文学までを展望していきます。それぞれの時代を映 してきた作家たちの作品論を中心に、欧米の作品とも比較しながら 解説し、読み継がれてきた魅力をさぐります。 【授業の内容】 第1週 明治・大正期の児童文学 第2週 昭和中期までの児童文学 第3週 小川未明の童話について 第4週 宮沢賢治の童話について 第5週 浜田広介の童話について 第6週 坪田譲治の童話について 第7週 新美南吉の童話について 第8週 戦後日本児童文学の流れ―1950年代まで 第9週 1960年以降の作家① 佐藤さとる、いぬいとみこ等 第10週 1960年以降の作家② 山中恒、今江祥智、寺村輝夫等 第11週 1960年以降の作家③ 神沢利子、松谷みよ子、 中川李枝子等 第12週 1960年以降の作家④ 大石真、前川康男、今西祐行等 第13週 1960年以降の作家⑤ 乙骨淑子、斎藤隆介、小沢正等 第14週 1960年以降の作家⑥ 安房直子、あまんきみこ、 岩瀬成子等 第15週 現代児童文学を支える作家たち 【準備学習】 毎回配布するプリントおよび推薦した図書を読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 特に指定しません。プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験85%、平常点15%で評価します。 【参考書】 講談社文芸文庫編『日本の童話名作選 全4巻』(講談社 2005~ 2007年)1,300~1,400円 -78- 2単位 【授業のテーマ・目標】 優れた文学論はいずれも比較文学の視座を有している。「文学とは 何か」「詩とはなにか」をめぐるホメロス以来のヨーロッパ文学の 全体にわたる詩学について理解を深める。古典的詩論、文学作品を 学び、言語芸術の美意識、虚構によるリアリティの表現法を読解し ていく。修辞技法や芸術的意匠、プロット、視点の置き方、物語論 、異化作用、文体論など文学形式の精緻な表現技法を研鑽する。鋭 い洞察力をもって描き出された作品世界が人間の条件を極め、豊か な精神を内包した物語世界のポエジーへの可能性を開いていく動向 を踏査する。 【授業の内容】 第1週 比較文学とは? 第2週 アリストテレスAristotle『詩学』 第3週 ギリシア神話と牧歌詩の伝統、シドニー『アルカディア』 第4週 イタリア叙事詩とスペンサー『妖精の女王』 第5週 シェイクスピアと聖書 第6週 ダンテとシェイクスピアと日本古典 第7週 ミルトンの叙事詩『楽園喪失』 第8週 ジョン・ダンとハーバートの形而上詩 第9週 ワーズワスとコウルリッジ『序詩』『抒情民謡集』 第10週 シェリー『詩の弁護』とキーツ 第11週 アーノルド『詩の研究』 第12週 G. M.ホプキンズとW. B.イエィツの象徴 第13週 T. S. エリオット『荒地』『四つの四重奏』 第14週 ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』 第15週 シェイマス・ヒーニーの世界 【準備学習】 事前配布された授業資料と文献表を参考に関連書籍を読んでおくこ と。 【テキスト・教材】 授業資料、補助資料のプリント配布。 【成績評価の方法・基準】 「授業態度」1/4、「自己理解度を確認する小テスト」1/4、「課題 レポートの提出」1/2 【参考書】 アリストテレス『詩学』岩波文庫 T.S.エリオット『伝統と個人の才能』岩波文庫 小林 眞知子著『C. S. ルイス研究』彩流社 比較文学b 日本史a 小林 真知子 1年~ 後期 千本 秀樹 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 優れた文学論はいずれも比較文学の視座を有している。〈文学とは 何か〉をめぐる文学批評の名著を読みながら、文学研究の理論的方 法論を考察し、個々の文学作品へのアプローチの特質と解釈学的ス タンスの比較を試みる。C. S. Lewis, J. R. R. Tolkien, Said, T . S. Eliot, F. Kermode, I. A. Richards, W. Empson, N. Frye, M.Kundera,U. Eco, J.H. Miller, H. Broom, Handelman, J. Joyce 他などをとりあげる。古典的修辞技法や芸術的意匠、プロット、視 点の置き方、物語論、異化作用、文体論など文学形式の精緻な表現 技法を研鑽する。鋭い洞察力をもって描き出された作品世界が人間 の条件を極め、豊かな精神を内包した壮大な物語世界のポエジーへ の可能性を開拓していく動向を踏査する。 【授業の内容】 第1週 ポストコロニアル批評―『始まりの現象』 第2週 小説の精神、ドン・キホーテ受容史 第3週 文学のトポグラフィー 第4週 文学における時間意識 第5週 象徴主義の文学運動 第6週 詩形、修辞法、文学的技法 第7週 言葉とイメージの往来―絵画的文体の探求 第8週 生と死のインテレッセ 第9週 文学批評における通時性と共時性 第10週 曖昧の七つの型 第11週 秘義の発生―物語の解釈をめぐって 第12週 聖なる真理の破壊、影響の不安 第13週 英詩鑑賞―クリスマスの英詩 第14週 文学のアーキタイプ、神話とメタファー 第15週 ファンタジー文学の世界 【準備学習】 文献講読とノート整理 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 「授業態度」1/4、「自己理解度を確認する小テスト」1/4、「課題 レポートの提出」1/2 【参考書】 20th Century Literary Criticism, edited by David Lodge, Long man. アーサー・シモンズ著『象徴主義の文学運動』平凡社 小林 眞知子著『C. S. ルイス研究』彩流社 参考文献を随時紹介 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本列島には地域によってさまざまな文化が存在し、それゆえに 豊かであった。しかし「日本」とはどの地域をさすのか、わたした ちが「日本文化」と認識しているものは何なのか。日本の範囲は時 代によって異なったし、観念的に考えられている「日本文化」とは 明治維新以降、文化の均質化によって政治的に作られたものであ る。地域文化の差異性こそが重要なのだということに気がついても らいたい。原子時代からの日本列島の歴史を概観しつつ、日本人と は何か、「日本文化」とは何かを考える。 【授業の内容】 1.「日本」とはどこか 2.縄文人と弥生人 3.大和と蝦夷 4.二重政権の鎌倉時代 5.命が危険で自由な中世 6.平和で不自由な江戸時代 7.開国か攘夷か 8.日本的近代化か西洋的近代化か 9.自由民権運動と日清・日露戦争 10.大正デモクラシーからアジア・太平洋戦争へ 11.「戦後民主主義」とは 12.明治維新後に作られた「国語」 13.明治民法で作られた家制度 14.国家神道とは何か 15.「日本人」とは何か 【準備学習】 テキストを熟読しておくこと。 【テキスト・教材】 千本秀樹他著『「伝統・文化」のタネあかし』(アドバンテー ジ・サーバー) 【成績評価の方法・基準】 毎回の感想文によって、教員とのあいだでどの程度のコミュニケ ーションが成り立っているかという基準で、平常点を重視する。学 期末にレポートの提出を求める。 平常点50%、レポート50%。 -79- 共 通 教 育 日本史b 共 通 教 育 千本 秀樹 1年~ 後期 西洋史a 秋山 千恵 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 差別はこれまでの日本文化を特徴づける重要な要素である。この 講義では、いわゆる「賤民」とされてきた人々の歴史と、差別に反 対する運動の歴史をとりあげる。部落「間」差別は、過去の問題で も西日本だけに存在するものでもない。また差別されている人々に とってだけの問題ではなく、内閣同和対策審議会の答申にいうよう に、その差別の解消は「国の責務であり、国民的課題」である。差 別する側、差別の存続を許している側の問題なのである。現在の差 別の実態はどうか、芸能にたずさわったり、社会にとって不可欠な 技術を持っている人々がなぜ差別されるようになったのかという歴 史をふまえて、差別撤廃の展望をさぐる。 【授業の内容】 1.「誇りうる部落の歴史」 2.就職差別の実像 3.結婚差別の実像 4.日本の資本制はなぜ差別を必要としたか。 5.狭山事件 6.「造花の判決」 7.石川一雄さんのおいたち 8.石川一雄さんはなぜ自白を維持したか 9.読み書きができる、できないとはどういうことか 10.古代国家と身分 11.中世における技術と芸能 12.近世身分制度 13.賤民制廃止令 14.全国水平社の創立 15.差別行政になって 【準備学習】 毎回配布するプリントを読んでおくこと。 【テキスト・教材】 資料を印刷して配布する。 【成績評価の方法・基準】 毎回の感想文によって、教員との間でどの程度のコミュニケーシ ョンが成り立っているかという基準で、平常点を重視する。学期末 にレポートの提出を求める。 平常点50%、レポート50%。 【参考書】 『部落問題・人権事典』(解放出版社) 『部落問題論への招待』(解放出版社) 『同和教育への招待』(解放出版社) そのほか、随時紹介する。 -80- 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義は、西洋世界の歴史についての基礎的知識を得ること、およ び、西洋史の教養を身につけることを目標とする。 【授業の内容】 第1週 現代のヨーロッパ 1)戦後国際体制と米ソ 第2週 現代のヨーロッパ 2)冷戦の終結 第3週 現代のヨーロッパ 3)ポスト冷戦 第4週 二つの世界大戦 1)第一次世界大戦と ヴェルサイユ体制 第5週 二つの世界大戦 2)ファシズムの時代 第6週 二つの世界大戦 3)第二次世界大戦 第7週 ヨーロッパの世紀 1)ウィーン体制と二重革命 第8週 ヨーロッパの世紀 2)国民国家の形成 第9週 ヨーロッパの世紀 3)帝国主義 第10週 ヨーロッパ近代の黎明 1)フランス革命 第11週 ヨーロッパ近代の黎明 2)産業革命 第12週 ヨーロッパ近世 1)絶対主義 第13週 ヨーロッパ近世 2)ルネサンスと宗教改革 第14週 ヨーロッパ中世世界 第15週 古代地中海世界 【準備学習】 毎回の授業前に、高校世界史Bの該当箇所を熟読しておくこと。 【テキスト・教材】 特定のテキストは指定しない。必要に応じてプリントを配布し、ビ デオ・DVDを使用する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(100%)で評価する。 【参考書】 参考書は随時指示する。 西洋史b 東洋史a 秋山 千恵 1年~ 後期 熊谷 滋三 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義は、ヨーロッパ近現代の歴史を概観し、20世紀という時代に ついて考える。とくに二つの世界大戦に目を向け、第一次世界大戦 から第二次世界大戦までのヨーロッパの政治と社会を概観する。 【授業の内容】 第1週 はじめに―20世紀の30年戦争 第2週 帝国主義支配体制 第3週 1914年のヨーロッパ 第4週 第一次世界大戦 1)総力戦と社会 第5週 第一次世界大戦 2)イデオロギー戦争 第6週 第一次世界大戦 3)『アラビアのロレンス』 第7週 両大戦間期の世界 1)講和条約と戦後秩序 第8週 両大戦間期の世界 2)東・南ヨーロッパの新興諸国 第9週 両大戦間期の世界 3)世界恐慌 第10週 両大戦間期の世界 4)『怒りの葡萄』 第11週 両大戦間期の世界 5)ファシズムの台頭 第12週 両大戦間期の世界 6)スペイン内戦 第13週 両大戦間期の世界 7)『大地と自由』 第14週 両大戦間期の世界 8)ナチス・ドイツ 第15週 第二次世界大戦 【準備学習】 授業で配布するプリントを熟読しておくこと。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用しない。必要に応じてプリントを配布し、ビ デオ・DVDを使用する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(70%)と小レポート(30%)で評価する。 【参考書】 参考書は随時指示する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 アジアの歴史から、できるだけ多くの時代・地域・分野の問題を とりあげます。王朝・国家の興亡や社会をゆるがした大事件から、 生業や食事のような日常生活上の小さなことまで、東洋史上のさま ざまな事象を知ることによって、アジアの歴史の多様な側面とその 歴史によってはぐくまれてきた多彩な文化に対する理解を深め、視 野をひろげてもらえれば、また、いろいろな史資料から歴史の「な ぜ」を解き明かしていく過程にふれることによって、情報を批判・ 検証する習慣・能力を養い、歴史を知る意義について考えてもらえ れば、幸いです。 【授業の内容】 第1週 東洋史序説1(アジアの風土と歴史) 第2週 東洋史序説2(アジアの文化圏) 第3週 中国1(神話と古代史) 第4週 中国2(歴史と記録) 第5週 中国3(古代の君主と女性①春秋・戦国) 第6週 中国4(古代の君主と女性②秦) 第7週 中国5(古代の君主と女性③漢) 第8週 中国6(古代の君主と女性④まとめ) 第9週 インド1(「インド」のイメージと実像) 第10週 インド2(歴史と記録) 第11週 インド3(古典文化の形成) 第12週 東南アジア1(「多様性」社会を観る) 第13週 東南アジア2(タイの歴史) 第14週 東南アジア3(タイの遺跡) 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 授業時に分野別年表を配布するので、次回の授業で扱う部分を読 んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 期末の試験(論述式)のみで評価します。自筆のノートと配布資 料の持ち込みは可とします。 【参考書】 松田壽男『アジアの歴史』(岩波同時代ライブラリー) 分野ごとの参考書は授業で適宜紹介します。 【注意事項】 授業内容に応じて、適宜スライド・ビデオ・DVDを使用します。 -81- 共 通 教 育 東洋史b 共 通 教 育 熊谷 滋三 1年~ 後期 地理学 竹林 和彦 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 アジアの歴史から、できるだけ多くの時代・地域・分野の問題を とりあげる。王朝・国家の興亡や社会をゆるがした大事件から、生 業や食事のような日常生活上の小さなことまで、東洋史上のさまざ まな事象を知ることによって、アジアの歴史の多様な側面とその歴 史によってはぐくまれてきた多彩な文化に対する理解を深め、視野 をひろげてもらえれば、また、いろいろな史資料から歴史の「なぜ 」を解き明かしていく過程にふれることによって、情報を批判・検 証する習慣・能力を養い、歴史を知る意義について考えてもらえれ ば、幸いです。 【授業の内容】 第1週 東洋史序説1(アジアの風土と文化圏) 第2週 東洋史序説2(アジアの歴史と交通路) 第3週 遊牧民の活動とユーラシア史 第4週 トルコ民族の活動 第5週 モンゴル民族の活動 第6週 中国史上の遊牧民 第7週 中国1(中世の君主と女性たち①隋) 第8週 中国2(中世の君主と女性たち②唐) 第9週 中国3(則天武后) 第10週 中国4(武周革命) 第11週 東アジア1(古代の日中関係) 第12週 東アジア2(朝鮮三国の形成) 第13週 東アジア3(朝鮮三国と中国・日本) 第14週 東アジア4(遣隋使と遣唐使) 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 授業時に分野別年表を配布するので、次回の授業で扱う部分を読 んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 期末の試験(論述式)のみで評価します。自筆のノートと配布資 料の持ち込みは可とします。 【参考書】 松田壽男『アジアの歴史』(岩波同時代ライブラリー) 分野ごとの参考書は授業で適宜紹介します。 【注意事項】 授業内容に応じて、適宜スライド・ビデオ・DVDを使用します。 -82- 2単位 【授業のテーマ・目標】 本授業のテーマは「現代社会の地理的な考察と理解」である。 グローバル化が進む現代社会において、多様な人間社会は互いに影 響を与えあい、地域は複雑に変容している。地理学において、その 地域をどうとらえるかは重要な主題である。授業ではまず、地理学 の分析のためには地図や地形図の有効性が高いことを確認し、日本 を事例にいくつかの主題図の作成を行う。次に「地域」「環境」「 景観」をキーワードに地理学の分析に必要な基礎的な地理学の視点 ・考え方を説明する。さらにそれら技能をもとに、主題図や統計資 料を用いて、現代社会の地理的事象を多角的・多面的に考察してい くことを行う。 また、目標は、現代社会のさまざまな地理的事象に注目し、①それ らの地理的な分布や規則性を考察することができること、②それら をまとまりがある地域としてとらえようとする地理的な見方や考え 方を理解すること、③諸事象を人文地理学的に考察する意義や有効 性を理解することである。 具体的には、景観(景観写真)を読み取り、さまざまな資料をもと に地表面にあらわれた諸事象を地図化して考察し、現代社会を分析 する技能を身につけることである。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション(本講義の目的と概要) 第2週 地理学と地図(地図の利用と有効性) 第3週 身近な地域と地図(メンタルマップ) 第4週 地理学における「地域」1 第5週 地理学における「地域」2 第6週 地理学における「環境」 第7週 地理学における「景観」1 第8週 地理学における「景観」2 第9週 点(position)と面(site)から地域の特徴をとらえる 第10週 人口と地域(人口分布と人口移動) 第11週 産業と地域 (1)~農業と食文化~ 第12週 産業と地域 (2)~開発と環境問題~ 第13週 生活文化と地域 第14週 都市・村落と地域 第15週 地域をとらえるということ 【準備学習】 レポートに基づいた授業があるので必ず指示された課題はこなして 授業に参加すること。 【テキスト・教材】 地図帳(高等学校用のものが使いやすい) 特に指定はしないが、必要に応じプリント等を配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート(80%)は半期に3回程度課す。 それぞれのレポートごとに、①地理的な技法が習得できているか、 ②内容(の理解度)、③体裁などで評価する。 授業中に行った議論をもとに、小レポートまたは感想など(20%) を課し、内容の理解度で評価する。 【参考書】 講義内で適宜指示する。 【注意事項】 授業終了後の夏季休業中に希望者によるフィールドワークを行って いる。昨年は北海道様似町でのフィールドワークを行った。今年度 も場所は未定だが実施する予定である。 比較文化論a 比較文化論a 須賀 由紀子 1年~ 前期 マルチェフ,ミレン・アンゲロフ 1年~ 後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 豊かな自由時間社会に生きる私たちは、文化・芸術に心深く関わ る視点を持つことで、そのライフスタイルをより豊かなものにする ことができる。この授業では、古典の言葉を繙き、そこに内包され る民族の心や人間精神の普遍性に触れながら、教養としての文化・ 芸術世界の楽しみ方へアプローチする。 本講では、西洋古典の最高峰とされ、イタリア・ルネサンスの精 神的支えともなったダンテ『神曲』を取り上げる。この物語の展開 を追いながら、深い思想性に満ちた古典の言葉の中に、西欧社会の 礎にあるものの考え方を学ぶと同時に、宗教の差異を超えて、人類 普遍に通じる価値をとらえていく。あわせて、ダンテの言葉にイン スピレーションを受けて創造された芸術世界のいくつかを鑑賞し、 古典の楽しみから拡がる文化性豊かな暮らしの姿を描いていく。古 典の言葉と芸術をつなぐ豊かさを知り、自らの心豊かな生き方への 視点を習得することを目標とする。 【授業の内容】 1.オリエンテーション(授業のねらい等) 2.芸術都市フィレンツェとダンテ 3.ダンテへの序:ホメーロスの詞章から 4.ダンテの師・古代ローマ詩人ウェルギリウス 5.ダンテの地獄への旅の始まり~その思想の普遍性 6.「地獄門碑銘」の言葉 7.ロダン《地獄の門》とダンテ 8.ダンテの地獄の構造~その偉大なる想像力 9.日本の地獄表現との対比 10.地獄から煉獄へ~煉獄という中間世界 11.煉獄から天国への道のり 12.ダンテが描いた天国~その詩的ビジョン 13.天界思想の普遍性 14.ダンテに魅せられた芸術家たち~ミケランジェロら 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業ノートをよく復習して授業にのぞむこと。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布。視聴覚教材も活用する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20% 【参考書】 ダンテ(平川祐弘訳)『神曲』(地獄篇・煉獄篇・天国篇)河出 文庫(3分冊) 【注意事項】 日本の古典を主に扱う比較文化論bと併せて通年で受講すると、 より興味が拡がると思われる。専攻や予備知識の有無に関わらず、 受講可。『神曲』を初めて読むという学生にも理解しやすいよう、 スライドなどを使いながら進めるが、授業の進行にあわせて、参考 書に挙げた文庫本を読むことをすすめたい。 【授業のテーマ・目標】 特定の国の文化に「どのような特徴があるか」を知るための不可欠 な要素の一つは、どのような特徴がないか」を同時に知ることです 。文化と文化の比較からこそ、それぞれの社会の行動様式や考え方 がより明瞭に見えてきます。この授業では、日本と西洋の国、また 西洋国同士の文化を「音」、「言語文化」、「時空間」、「物語」 等の幅広い観点から対照し、マルチメディアの教材を使用しながら 考えていきます。 【授業の内容】 第1週 文化とは 1 第2週 文化とは 2 第3週 挨拶から見た文化 1 第4週 挨拶から見た文化 2 第5週 入浴とバーニャ 第6週 「音」から見た文化 1 第7週 「音」から見た文化 2 第8週 「選択」の文化 第9週 「訳」で失われるものと得られるもの: ウナギと残心 第10週 外国人から見た日本文化 1 第11週 外国人から見た日本文化 2 第12週 クジラ類に対する価値観とイデオロギー: 英語圏と日本 第13週 映画「Baraka」の世界 第14週 インターネット文化の比較:オンライン談話・ウェブサイ トの構築 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回のテーマを発表しますので、それについての予備知識・ 問題意識を備えた上で講義を聞いて下さい。フィードバックを提出 していただくこともあります。 【テキスト・教材】 教材は適宜プリントにて配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)と期末レポート(60%)を総合して成績を評価 します。 -83- 共 通 教 育 共 通 教 育 比較文化論b 生活文化論a 須賀 由紀子 1年~ 後期 デザインと生活文化 合原 勝之 1年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 豊かな自由時間社会に生きる私たちは、文化・芸術に心深く関わ る視点を持つことで、そのライフスタイルをより豊かなものにする ことができる。この授業では、古典の言葉を繙き、そこに内包され る民族の心や人間精神の普遍性に触れながら、教養としての文化・ 芸術世界の楽しみ方へアプローチする。 比較文化論bでは、日本文化の柱ともいえる『源氏物語』を、比 較文化論a(須賀担当)で扱う西洋古典の最高峰・ダンテ『神曲』 との好対照として取り上げる。ものあはれに満ちた『源氏物語』の 言葉と芸術世界を味わいながら、物語のこまやかな展開の実際を楽 しむと同時に、万葉・古事記の世界にも触れ、その背後に流れる日 本古来の考え方・感受性への見方を深める。グローバル化社会の中 で、自らの依って立つ文化アイデンティティを確かなものとすると 同時に、異文化を見つめる視点を培い、文化性豊かな暮らしの創造 の一助とする。 【授業の内容】 1.オリエンテーション(授業のねらい等) 2.芸術都市フィレンツェと京都という対比 3.「母語文芸」に触れることの価値 4.「歌物語」の伝統 5.「いろごのみ」という思想 6.源氏物語へのいざない 7.六条御息所の物語①(物語のはじまり) 8.六条御息所の物語②(車争い) 9.六条御息所の物語③(深まるもの思い) 10.六条御息所の物語④(もののけと日本人の霊魂観) 11.六条御息所の物語⑤(野宮のわかれ) 12.「流され王」という神話の心 13.古代母権社会という普遍性 14.源氏物語から「世界遺産」の楽しみへ 15.まとめ 【準備学習】 毎回、授業のノートをよく振り返り、次週の授業にそなえる。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布。視聴覚教材も活用する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20%。 【参考書】 谷崎潤一郎訳『源氏物語(巻一)』中公文庫 【注意事項】 西洋の文化観を中心に学ぶ比較文化論a(須賀担当)と併せて受 講すると、より興味が拡がると思われる。専攻や予備知識の有無に 関わらず受講可。この物語に初めて触れる学生にも理解しやすいよ う進め方を配慮するが、事前に授業で扱う物語箇所を読んでおくこ とをすすめたい。 -84- 【授業のテーマ・目標】 私たちの暮らしは、人の作り出した多くのものに支えられていま す。これらは、何らかの意図、また意義や意味をもって存在してい ます。生活文化を理解するためには、これらを成立させる文脈(コ ンテキスト)を考えてみることが大切です。 本講義では、「デザイン」という観点から、暮らしを取り巻く環 境を形成するモノや空間の背後にある文化的な文脈(コンテキスト )を捉えていきます。 一般に「デザイン」は、表面的な装飾・デコレーションとして捉 えられることが多いのですが、実際には、とても複雑・多様な文脈 から成立しています。授業では、私たちの暮らしの中にある「デザ イン」をいくつかの観点から取り上げ、人が創造する行為とその社 会的な受容について考えます。それを通して、自分自身の文化的な 文脈を再認識し、自らの「暮らし」に対する価値提案を試み、創造 的な暮らしへの手がかりとします。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 「デザイン」とは何か 第3週 色彩のデザイン その1:色彩の象徴性と文化 第4週 色彩のデザイン その2:「流行」とは何か 第5週 色彩のデザイン その3:「カラーデザイン」の手法 第6週 産業とデザイン その1:生活の「商品化・工業化」 第7週 産業とデザイン その2:「ブランド」とは何か 第8週 産業とデザイン その3:「ユーザー経験デザイン」の手 法 第9週 文化環境のデザイン その1:伝統的空間の意味 第10週 文化環境のデザイン その2:現代都市空間の成立事情 第11週 文化環境のデザイン その3:現代の「祝祭空間」 第12週 生活者によるデザイン その1:「必要」とは何か 第13週 生活者によるデザイン その2:「美的」とは何か 第14週 生活者によるデザイン その3:「創造的な暮らし」―― 生活者の観点からのデザイン 第15週 期末レポート 【準備学習】 ファッションやインテリア、ショップ、車など、私たちの生活は 、たくさんの「デザインされたモノ」に囲まれています。日頃から 、広く「デザイン」に関心をもって下さい。 【テキスト・教材】 必要な資料は、授業毎に配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、テーマ毎のレポート40%、期末レポート20%を配分 基準として成績評価します。 【参考書】 テーマ毎に、参考資料などを指示します。 【注意事項】 授業内で、小レポートを多く提出してもらいます。受け身ではな く、積極的な授業参加が求められます。 生活文化論a 生活文化論b 須賀 由紀子 1年~ 前期 須賀 由紀子 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、生活文化の基本的な概念と、生活文化創造の手だ てについて学び、自分自身の暮らしを、人間らしい心豊かなものに していくための考え方を習得する。 本講では、「目に見えない大切なもの」への気づきを持たせてく れる、名作絵本や童話の世界を教材として取り上げる。物語の展開 や美しい絵の鑑賞を楽しみながら、そこに込められたメッセージを 読み解き、生活文化創造の視点へとつなげていく。全体を通して、 「今なぜ生活文化なのか」「そこで大切にしたい暮らしとは何か」 の問題意識を育み、これからの暮らしのかたちを描き、自らが主体 性をもって、自分自身の暮らしに働きかけをし、豊かな人生の時を 重ねていくことの意義を考える。生活文化の課題を自分自身の生涯 の生活設計に活かせるようにしたい。 【授業の内容】 1.オリエンテーション(授業の目標と進め方) 2.前産業社会の日本人の生活価値観 3.産業社会における意識変革 4.脱産業社会を迎えて 5.生活文化を形作るということ 6.暮らしの中の「大切なもの」とは(絵本『森の絵本』から) 7.現代社会を取り巻く「時」(童話『モモ』を題材に) 8.時計の時間と心の時間 9.心の時間と子どもの時間 10.ファンタジーの大切さ(『かいじゅうたちのいるところ』) 11.遊びと文化の深い関係(絵本『もりのなか』を題材に) 12.地球環境の時代へのまなざし(絵本『大きな木』を題材に) 13.いのちの本質(『葉っぱのフレディ』のメッセージ) 14.自然とファンタジー(『ピーターラビット』の世界から) 15.まとめ 【準備学習】 授業のノートをよく振り返りをして、次の授業にのぞむこと。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布。視聴覚教材も活用する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20%。 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、生活文化の基本的な概念と、生活文化創造の手だ てについて学び、自分自身の暮らしを、人間らしい心豊かなものに していくための考え方を習得する。 本講では、日本人として愛すべき古典である『源氏物語』を題材 として取り上げる。暮らしの中に拡がる源氏物語の多彩な表現世界 の奥深さを知り、古典の楽しみを暮らしの中に取り入れていくこと の豊かさに気づきを持つ。同時に、源氏物語と芸術表現との関わり の中に、日本人の美意識や文化創造力の原点を見出し、日本の文化 ・芸術の楽しみ方を深める。さらに、この物語の本質的価値に関わ る視点を取り上げ、源氏物語を生涯の楽しみとして関心を寄せてい くことの価値にいざなう。全体を通して、源氏物語の魅力のみなら ず、源氏物語を「窓」として、日本の文化への接し方を知り、足元 の日本人としての暮らしを大切にする中に、生活文化の手がかりが あることを学んでいきたい。 【授業の内容】 1.オリエンテーション(授業の目標と進め方) 2.生活文化と源氏物語 3.源氏がたりの楽しみ 4.源氏物語と人形芸術 5.源氏物語の芸術文化開発力 6.国宝源氏物語絵巻の世界 7.源氏物語の中の香りの文化 8.香の文化史にみる日本の文化創造力 9.京ことばで聴く源氏物語 10.源氏物語から和菓子の世界へ 11.源氏物語の本質的価値の視点 12.歌物語としての源氏物語 13.世界文学としての源氏物語 14.源氏物語と音楽の楽しみ 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業のノートをよく振り返り、次の授業にのぞむこと。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布。視聴覚教材も活用する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20% 【注意事項】 専攻や予備知識の有無に関わりなく受講可能。 -85- 共 通 教 育 共 通 教 育 出版文化論a 出版文化論b 緒方 宏大 1年~ 前期 ブックデザインを知る 寺本 美奈子 1年~ 後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 デジタル化の急速な進展に伴う出版形態の変化・活字離れの深刻 化など、出版を取り巻く世界は今、変革期を迎えようとしていま す。「出版文化」を「印刷・出版文化」と広義に捉え、その歴史を 紐解いてみると、書物や書籍、雑誌に限らず、版画や地図、広告、 新聞など、さまざまな印刷・出版物が世に生み出され、私たちは、 これらの印刷・出版物から、言語や社会、文化、風俗、科学、芸術 など幅広い情報や知識を得る恩恵を受けてきました。それは、「伝 えたい」、「知りたい」といった欲求と、印刷とが結びつくことで 可能となったのです。本講義では、印刷・出版の歴史を学ぶととも に、これまで培ってきた文字や画像による表現技術や手法、社会、 文化の発展に果たしてきた役割や意義について考察します。 【授業の内容】 第1週 日本の印刷・出版の歴史 第2週 西洋の印刷・出版の歴史 第3週 江戸時代の出版文化①-古活字版の世界 第4週 江戸時代の出版文化②-出版ジャンルの広がり 第5週 ミリオンセラー誕生-明治・大正の雑誌メディア 第6週 西洋における書物の誕生-写本から印刷へ 第7週 百学連環①-東アジアの百科事典・博物図譜の世界 第8週 百学連環②-西洋の百科事典・博物図譜の世界 第9週 異文化交流と出版①-日本が伝えた異国 第10週 異文化交流と出版②-西洋が伝えた日本 第11週 庶民文化と版画の世界 第12週 近代日本と広告出版 第13週 報道と出版 第14週 近代教育をささえた教科書 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 レジメを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%程度)と期末のレポート(70%程度)により評価し ます。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 -86- 【授業のテーマ・目標】 本を所有する理由の一つに、手触りや重量感、見た目などデザイ ンに惹かれた。ということがありますが、電子書籍が徐々に普及し つつある昨今、このことは今まで以上に重要なキーワードになるの ではないでしょうか。 他のデザイン同様、本のデザインもまた、その形にいたるまでの さまざまな理由が存在しますが、コンピューターと編集ソフトで作 業が進められる現代では、なかなかそれが見えないのが実情です。 この授業では、本の形成に不可欠で大きな魅力でもあるブックデ ザインを、文字、印刷、製本の歴史とともに紹介し、それらを背景 にして現代のブックデザインを考察します。 【授業の内容】 第1週 現代のブックデザインをとりまく環境) 第2週 本の構造とデザイン要素① 第3週 本の構造とデザイン要素② 第4週 造本の歴史:文字の印刷と欧文タイポグラフィ 第5週 造本の歴史:文字の印刷と和文タイポグラフィ 第6週 造本の歴史:図版の印刷 第7週 造本の歴史:現代の印刷 第8週 造本の歴史:製本 日本と西洋 第9週 欧米のブックデザイン ① 第10週 欧米のブックデザイン②(第2次世界大戦後)・日本のブ ックデザイン① 第11週 日本のブックデザイン② (第二次世界大戦後) 第12週 ブックデザインとコンクール(ドイツを中心に) 第13週 世界の最も美しい本コンクール 歴史と受賞作 第14週 2010-2011のブックデザインコンクール入選図書 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布するプリントを次回授業までに復習してください。 【テキスト・教材】 適宜レジメ、プリント等を配布 【成績評価の方法・基準】 授業内課題・小レポート(30%程度)、期末レポート70% 【参考書】 必要があれば授業中に適宜紹介します。 文化人類学a 文化人類学b 島崎 裕子 1年~ 前期 島崎 裕子 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 文化人類学は、私たちの属している社会とは異なる文化をもった 社会との比較研究をとおして、「文化とは何か」という問題に迫ろ うとする学問です。本講義では、写真や映像、様々な資料等を利用 し、文化を多様な角度から捉え、「文化とは何か」を考察しま す。また、これらの作業をとおして、私たちの文化像を再考すると ともに歴史意識を検証します。 【授業の内容】 1 文化人類学を学ぶにあたって 2 文化人類学への誘い 3 文化を比較すること 4 文化とは何か 5 言語と文化1 6 言語と文化2 7 創り出されるイメージ1 8 創り出されるイメージ2 9 ジェンダーと文化1 10 ジェンダーと文化2 11 ジェンダーと文化3 12 メディアと文化1 13 メディアと文化2 14 意識と文化 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の講義に関連する課題を指示する。事前に作成しておく こと。 【テキスト・教材】 なし(講義ごとにプリントを配布する) 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)、レポート(中間・期末)2回(60%)。平常点と は、①授業への取り組み(積極的な参加/貢献度)や授業態度(20 %)②フィードバックシート(10%)③授業関連課題(10%)を指 す。 【参考書】 ・講義のテーマにあわせて参考図書、webサイトを推薦する。 ・文化人類学の入門書・辞典 波平恵美子著『文化人類学(カレッジ版)』(医学書院) クラック・ホーン、C.『文化人類学入門』(講談社) 『文化人類学辞典』(弘文堂)(廉価版もある) 【注意事項】 講義ではテーマごとに、アンケート、小論の提出を求め、それら をもとに講義を進行させる。積極的な態度で受講して欲しい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 文化人類学は、私たちの属している社会とは異なる文化をもった 社会との比較研究をとおして、「文化とは何か」という問題に迫ろ うとする学問です。本講義では、映像や写真などを利用し、具体的 な事例を通じて多様に存在する世界観を考察します。また、これら の作業をとおして、私たちの文化像を再考するとともに歴史意識を 検証します。 【授業の内容】 1 文化とは何かを考える 2 世界を説明する方法 3 儀礼と時間1 4 儀礼と時間2 5 神々のかたち1 6 神々のかたち2 7 境界1:誕生 8 境界2:魂の行き先 9 神々との交流1 10 神々との交流2 11 他者と自己1 12 他者と自己2 13 グローバリゼーションと文化1 14 グローバリゼーションと文化2 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の講義に関連する課題を指示する。事前に作成しておく こと。 【テキスト・教材】 なし(講義ごとにプリントを配布する) 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)、レポート(中間・期末)2回(60%)。平常点と は、①授業への取り組み(積極的な参加/貢献度)や授業態度(20 %)②フィードバックシート(10%)③授業関連課題(10%)を指 す。 【参考書】 ・講義のテーマにあわせて参考図書、webサイトを推薦する。 ・文化人類学の入門書・辞典 波平恵美子著『文化人類学(カレッジ版)』(医学書院) クラック・ホーン、C.『文化人類学入門』(講談社) 『文化人類学辞典』(弘文堂)(廉価版もある) 【注意事項】 講義ではテーマごとに、アンケート、小論の提出を求め、それら をもとに講義を進行させる。積極的な態度で受講して欲しい。 -87- 共 通 教 育 共 通 教 育 メディア論a メディア論a メディア表現を読みとく 大倉 恭輔 1年~ 前期 2単位 キム キョンファ 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日の社会においては、これまであたり前だと思っていたことが 無効化し、何を信じていいのかもわからなくなっています。そのと き、わたしたちは、社会のあり方やそうした社会の中で生きる「自 分」というものに対する理解を、これまでよりも深めてゆかなくて はなりません。 この授業には、ふたつの目的があります。ひとつは、わたしたち の生活に大きな影響を与える「メディア」の意味としくみを理解す ること。もうひとつはメディアが送り込んでくる情報の中から、特 に「広告」を題材として、わたしたちがどのような社会に生きてい るのかを理解することです。 「メディアの表現」という切り口から、自分たちが生きている社 会・文化・生活について、認識をあらたにしてもらいたいと考えて います。 【授業の内容】 第1週 コミュニケーションの基本的な考え方 第2週 コミュニケーションの種類と機能 第3週 情報化とは何か ― 社会の情報化と情報の社会化 ― 第4週 メディア機器とわたしたちの生活 第5週 メディア産業とわたしたちの生活 第6週 マスコミュニケーションと心の操作 第7週 マーケティングとはなにか 第8週 広告とはなにか 第9週 広告表現の文化的解読 ― メディアリテラシーとその背景 ― 第10週 戦後の代表的テレビ広告をみる ― 戦後の日本人と日本人の生活の変化 ― 第11週 戦後の代表的テレビ広告をみる ― メッセージをいかに表現するか ― 第12週 海外のテレビ広告をみる:表現方法と文化の違い 第13週 広告表現の中の女性像 01:身ぶりとしぐさを見る 第14週 広告表現の中の女性像 02:社会的文脈を知る 第15週 まとめ 01 上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすもので はありません。 02 基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授 業の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更がおこ なわれる場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配付します。 基本的に、「manaba」上で事前に配布します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%・平常点20% 【参考書】 授業内で指示します。 【注意事項】 視聴覚教材を利用する際も、ノートテイクをしっかりやろう。 -88- 【授業のテーマ・目標】 この授業では、本、新聞、映画、テレビなどのマスメディアからイ ンターネット、ケータイといった情報メディアまで、様々なメディ アを取り上げます。これらのメディアがどのように展開してきたの かについて歴史的に検討し、現代メディアのあり方を立体的に理解 することを目標とします。授業の前半ではメディアに関わる基本概 念に触れながら、メディア論の基本的な枠組みについて学んでいき ます。メディアとは何か、メディアはどのように研究されてきたの かという基本的な問いに関する知識を学びます。それから、様々な メディアの歴史を次々と振り返り、それらが社会的に成立してきた 過程について考察をしていきます。単なるメディアの歴史を覚える のではなく、そうした知識に基づいて現在のメディアのあり方をと らえなおします。授業の後半では、こうした歴史社会的な理解を前 提に、現代社会におけるメディアとのつき合い方、いわゆるメディ ア・リテラシーの概念に触れます。授業は講義を中心に進めますが 、時事的なイシューや視聴覚資料を積極的に活用します。 【授業の内容】 第1週 授業概要、講師紹介 第2週 メディアとはなにか。 第3週 メディア論とはなにか。 第4週 メディア論の基本概念1:送り手と受け手 第5週 メディア論の基本概念2:コミュニケーションとコミュニ ティー 第6週 歴史のなかのメディア1:電気とメディア想像力 第7週 歴史のなかのメディア2:テクノロジーと近代都市 第8週 歴史のなかのメディア3:印刷術と初期新聞 第9週 歴史のなかのメディア4:ラジオと無線マニアたち 第10週 大衆メディアの時代1:街頭テレビと国民国家 第11週 大衆メディアの時代2:プロパガンダとメディアイベント 第12週 ネットワーク社会の胎動1:郵便と絵葉書の時代 第13週 ネットワーク社会の胎動2:電話のある社会 第14週 メディアと現代社会の理解 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回の授業前にテキストで該当箇所を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 水越伸(2011)『21世紀メディア論』(放送大学教育振興会) 【成績評価の方法・基準】 ミニ・テスト 40%, 最終試験 60%で評価します。 【参考書】 メディア研究を網羅的に取り扱うため、講義内容によって個別資料 を配布したり、参考文献を提示たりします。 【注意事項】 授業中に不定期的にミニ・テストを行います。欠席・遅刻の多い学 生の履修は勧めません。授業の詳細計画は、変更される可能性があ ります。 メディア論b メディア論b メディアの音楽・音楽のメディア 大倉 恭輔 1年~ 後期 2単位 キム キョンファ 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日の私たちの暮らしにおいて、「マスコミ/マスメディア」 から流される情報は、とても大きな比重を占めています。それら の情報は、単に生活に役立つものだけでなく、私たちの心や人生 をかたちづくる上でも、少なからぬ力をもっています。 この授業では、メディア/ポピュラー文化の基本的な部分を学 ぶとともに、「メディアの商品としての音楽」に着目していきま す。その上で、近代以降/マスメディアの発達以降に生じた、人 と音楽の関わりの大きな変化について学びます。そして、そこか ら、わたしたちの生活や心のあり方および社会全体のあり方を見 直していきたいと思います。 【授業の内容】 第1週 メディアの機能と歴史 第2週 メディア機器とメディア産業 第3週 ポピュラー文化とは何か 第4週 さまざまなポピュラー文化と研究方法 第5週 音楽の機能と商品としての音楽の誕生 第6週 ポピュラー音楽の歴史と社会的背景 ― アメリカとヨーロッパ ― 第7週 ポピュラー音楽の歴史と社会的背景 ― 多様性が生み出すもの ― 第8週 近代日本の日本人の生活01:江戸から明治へ 第9週 近代日本と日本人の生活02:豊かさの意味 第10週 日本のポピュラー音楽01:明治から大正へ 第11週 日本のポピュラー音楽02:昭和という時代 第12週 日本のポピュラー音楽03:戦後社会 第13週 今日のメディア状況と音楽01:技術と表現 第14週 今日のメディア状況と音楽02:受け手の変化 第15週 まとめ 01 上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすもので はありません。 02 基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授 業の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更がおこ なわれる場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配付します。 基本的に、「manaba」上で事前に配布します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%・平常点20% 【参考書】 授業内で指示します。 【注意事項】 視聴覚教材を利用する際も、ノートテイクをしっかりやろう。 【授業のテーマ・目標】 この授業では、現代メディア社会のあり方について学びます。様々 なメディア現象を、特定した技術が社会のなかに受容されていく一 元的な過程に理解することではなく、様々な要因のせめぎあいのな かで成り立つ多元的な現象として理解し、自らメディアを創造的に 活用していける素養を身につけることを目標とします。メディアと いう枠組みを通して現代大衆社会と情報社会のあり方を学ぶること によってメディア・リテラシーの現代的な意義を理解することを目 指します。そのためにこの授業では、日常のなかのメディア経験を 何より重要視し、受講生が自分のメディア経験について振り返った り、捉えなおしたりするきっかけを与えます。授業は講義とディス カッションを中心に進めますが、不定期的にミニ・テストを行いま す。受講生の積極的な態度が求められます。 【授業の内容】 第1週 授業概要、講師紹介 第2週 メディア論の概要 第3週 日常のなかのメディア1 第4週 日常のなかのメディア2 第5週 大衆社会とメディア1 第6週 大衆社会とメディア2 第7週 大衆社会とメディア3 第8週 大衆社会とメディア4 第9週 情報社会の可能性と限界 1 第10週 情報社会の可能性と限界2 第11週 情報社会の可能性と限界3 第12週 情報社会の可能性と限界4 第13週 メディア・リテラシー 1 第14週 メディア・リテラシー 2 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 前期の「メディア論a」の受講が望ましいです。毎回の授業前に、 テキストで該当箇所を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 水越伸(2011)『21世紀メディア論』(放送大学教育振興会) 【成績評価の方法・基準】 ミニ・テスト(あるいは発表) 50%, 最終試験 50% 【参考書】 講義内容によって個別資料を配布したり、参考文献を提示したりし ます。 【注意事項】 授業中に不定期的なミニ・テスト、あるいはグループ発表を行いま す(ミニ・テストおよびグループ発表に関しては受講生の人数や関 心事によって決めます)。欠席・遅刻の多い学生の履修は勧めませ ん。授業の詳細計画は、変更される可能性があります。 -89- 共 通 教 育 情報文化論a 共 通 教 育 川端 美樹 1年~ 前期 情報文化論b 川端 美樹 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報社会と呼ばれる現代において、様々なメディアやそれを用いた コミュニケーションは私たちの日常生活に欠かせないものとなって いる。本講義では、情報文化を考える際の基本概念である「コミュ ニケーション」をキーワードとして、そのプロセスと様々な種類の コミュニケーションを論じながら、現代の情報文化について考えて いく。 【授業の内容】 第1週 導入・基礎概念の理解 第2週 情報・文化・コミュニケーション 第3週 コミュニケーションのプロセスと記号 第4週 非言語コミュニケーション1 第5週 非言語コミュニケーション2 第6週 非言語コミュニケーション3 第7週 異文化コミュニケーション1 第8週 異文化コミュニケーション2 第9週 異文化コミュニケーション3 第10週 説得的コミュニケーション1 第11週 説得的コミュニケーション1 第12週 説得的コミュニケーション1 第13週 現代社会と様々なコミュニケーション1 第14週 現代社会と様々なコミュニケーション2 第15週 まとめと復習 【準備学習】 毎回の講義後、授業内でとったノートや配布されたプリントの内容 を、次回の授業までに補足・確認し、復習しておくこと。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用しない。授業中に必要に応じてプリントを配 布し、参考図書を紹介する。 【成績評価の方法・基準】 試験またはレポートの結果80%、授業中の平常点および提出物に対 する評価を20%とし、総合して全体の成績評価とする。 【参考書】 三上俊治著『メディア・コミュニケーション学への招待』(学文社 )2,625円 深田博巳著『インターパーソナルコミュニケーション』(北大路書 房)2,625円 今井芳昭著『影響力を解剖する―依頼と説得の心理学』(福村出版 )1,800円 古田暁監修『異文化コミュニケーション(改訂版)』(有斐閣選書 )1,785円 【注意事項】 授業においてはなるべく視聴覚教材を用いながら、具体的な事例を あげながら説明していく予定である。授業の中で取り上げるテーマ について興味や問題意識を持ち、自分自身で考え、判断できる学生 の受講を期待している。 -90- 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報社会と呼ばれる現代において、様々なメディアやそれを用いた コミュニケーションは私たちの日常生活に欠かせないものとなって いる。本講義では、メディアが歴史的にどのように情報文化を創り あげてきたか、そして社会や人々の心理にどのような影響を与えて きたかについて、「メディア」をキーワードとしながら論じていく 。また、昨今の新たなメディア状況の変容と社会とのかかわりをも とに、今後メディアや情報文化がどのように変化していくかを考察 していく。 【授業の内容】 第1週 導入・基礎概念の理解(情報・メディア・文化・コミュニ ケーション) 第2週 情報文化の歴史と社会:筆記メディアの歴史と発達 第3週 情報文化の歴史と社会:印刷メディアの歴史と発達 第4週 情報文化の歴史と社会:電気通信メディアの歴史と発達 第5週 情報文化の歴史と社会:視聴覚メディアの歴史と発達 第6週 情報文化の歴史と社会:マスメディアの歴史と発達 第7週 情報文化の歴史と社会:デジタルメディアの歴史と発達 第8週 情報文化の歴史と社会:携帯メディアの歴史と発達 第9週 メディア・コミュニケーションの影響と効果1 第10週 メディア・コミュニケーションの影響と効果2 第11週 メディア・コミュニケーションの影響と効果3 第12週 メディアとオーディエンス1 第13週 メディアとオーディエンス2 第14週 マス・オーディエンスの未来像 第15週 まとめと復習 【準備学習】 毎回の講義後、授業中にとったノートや配布されたプリントの内容 を、次回の授業までに補足・確認し、復習しておくこと。 【テキスト・教材】 W・ラッセル・ニューマンら 著『ニュースはどのように理解され るか』(慶応義塾大学出版会)2,940円 W・ラッセル・ニューマン 著『マス・オーディエンスの未来像』 (学文社)3,150円 【成績評価の方法・基準】 試験またはレポートの結果80%、授業中の平常点および提出物に対 する評価を20%とし、総合して全体の成績評価とする。 【参考書】 三上俊治著『メディア・コミュニケーション学への招待』(学文社 )2,625円 田崎篤郎・児島和人編著『新版・マス・コミュニケーション効果研 究の展開』(北樹出版)1,890円 クローリー、ヘイヤー編『歴史の中のコミュニケーション』(新曜 社)2,230円 児島和人・橋元良明編著『変わるメディアと社会生活』(ミネルヴ ァ書房)2,940円 川上善郎編著『情報行動の社会心理学』(北大路書房)2,625円 齋藤嘉博『メディアの技術史』(東京電気大学出版局)2,415円 【注意事項】 授業においてはなるべく視聴覚教材を用いながら、具体的な例をと りあげていく予定である。授業の中で取り上げるテーマについて興 味や問題意識を持ち、自分自身で考え、判断できる学生の受講を期 待している。 情報科学 心理学概論 小山 裕司 1年~ 後期 中嶋 豊 1年~ 前期・後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「情報科学」と呼ばれる分野の学問の概観を理解することを目標 とします。PC及びインターネットの背景の理論から始め、デジタル データ、PC及びインターネットの仕組み、インターネットの各種活 用等を学びます。最近話題にのぼることが多い、情報による各種の 現象にも触れてみます。 【授業の内容】 1.講義の概要 A:情報の表現 2.情報の単位 3.ディジタル表現 4.音声・画像・動画の表現 5.情報の圧縮 6.情報は何か B:PC及びインターネットの活用 7.ハードウェア 8.ソフトウェア 9.インターネットの活用 10.情報処理は何か C:情報現象(情報革命) 11.各種の情報革命 12.ディジタルデバイド 13.ソーシャルメディア 14.情報現象は何か 15.まとめ 【準備学習】 各回の授業の内容は次回までに復習してください。また、授業で 取り扱った内容に関する課題を出しますので、次回までに取り組ん でください。 【テキスト・教材】 講義時に適宜指示あるいはプリント・資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験40点、レポート及び小テスト60点を基本とする総合評価。 2単位 【授業のテーマ・目標】 様々な心理学分野の中から、特に基礎心理学の分野に焦点をあてて テーマ別に心理学の概観を行う。基礎心理学とは実験・観察・調査 などの自然科学的手法を用いて心の働きを解明することを目的とす る分野である。講義では、簡単な実験やデモンストレーションを交 えることによって、古典的研究から最新の研究成果を紹介する。基 礎心理学に限らず心理学という学問に対する理解を深めることを講 義の目標とする。 【授業の内容】 1 イントロダクション(心理学とは) 2 心理学の分野1(基礎心理学・応用心理学) 3 心理学の分野2(各分野の詳細) 4 イメージ1(心的表象) 5 イメージ2(他者への印象) 6 対人行動(自分と他者との関係) 7 右と左、空間感覚1(右が好き?左が好き?) 8 右と左、空間感覚2(左右の逆転) 9 情動(泣くから悲しい?) 10 思考1(問題の解決) 11 思考2(なぜ誤るのか?) 12 時間(過去・現在・未来) 13 知能(ヒトの知能・機械の知能) 14 意識と無意識(意識の解明に向けて) 15 まとめ 【準備学習】 各講義の開始時に前回の講義内容の確認を実施するので、復習を行 っておくこと。 【テキスト・教材】 スライドを用いる。その他必要な資料は講義中に適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験85%、平常点15%で評価する。 【参考書】 鹿取廣人、杉本敏夫、鳥居修晃編『心理学』(東京大学出版会) 行場次朗、箱田裕司 編著『知性と感性の心理学』(福村出版) その他、講義中に紹介する。 -91- 共 通 教 育 心理学a 共 通 教 育 岡田 斉 1年~ 前期 心理学a 菅沼 崇 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 テーマは心理学入門です。心理学とはどういう学問なのか、そし て心理学の知識を実際の生活にどう役立てていくのか考えていきま す。心理学の簡単な歴史から始まって、心理学の広がりについて説 明します。その次に皆さんが興味を持ちそうな性格、人間関係、恋 愛などのトピックスを取り上げ、科学的な方法論に基づく心理学に ついての理解を深めることを目標にします。さらに、自己理解に役 立ててもらうことを目指し、授業の最初に毎回簡単な心理テストを 実施し、皆さん自身に採点してもらい、具体的な研究方法も体験し ていただきます。 【授業の内容】 1 心理学とは:心理学の定義 2 心理学と哲学:デカルトと漫画「ぼのぼの」を通して 3 心理学の歴史を知る 4 心理学にはどのような領域があるのか 5 性格心理学:性格テストを実施して 6 性格心理学:性格とはどういうことなのか 7 性格心理学:性格に関する様々な心理学の理論の紹介 8 恋愛と対人魅力の心理学:社会心理学の一部として 9 恋愛と対人魅力の心理学:対人魅力に関する様々な研究 10 恋愛と対人魅力の心理学:恋愛の進展と人間関係の心理学 11 社会的スキル:社会的スキルとは 12 社会的スキル:対人関係をうまく維持する社会的スキルの 実例 13 社会的スキル:社会的スキルを高める方法とは 14 社会的発達の心理 15 全体のまとめ 【準備学習】 配布された資料を・プリントを読んでおいてください。 【テキスト・教材】 プリント・資料を配ります。毎回簡単な心理テストを配布します 。 【成績評価の方法・基準】 期末にレポート課題を出します。授業の最初に行う心理テストの 結果を提出してもらうことで出席を確認します。レポートの内容70 %、平常点30%の割合で総合的に評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 【注意事項】 授業中の教室の静穏な環境を維持するため私語をした場合厳しく 注意します。毎回心理テストを行いますが、これが苦手な人は避け ていただいた方がよいです。 -92- 2単位 【授業のテーマ・目標】 人の心理現象についての基本メカニズムの解明を目的とする「基 礎心理学」に属する各種心理学分野の研究成果を概観し、心理学を 学ぶことの意義やその活用方法についての理解を深めます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス(授業の流れ) 第2週 知覚心理学(視覚特性) 第3週 認知心理学1(記憶) 第4週 認知心理学2(思考) 第5週 学習心理学1(古典的条件づけと道具的条件づけ) 第6週 学習心理学2(強化スケジュール、消去、般化) 第7週 学習心理学3(社会的学習) 第8週 発達心理学1(乳児の発達) 第9週 発達心理学2(幼児の発達) 第10週 人格心理学1(人格の構造) 第11週 人格心理学2(適応機制) 第12週 社会心理学1(恋愛観の心理テスト) 第13週 社会心理学2(恋愛の心理:ロミオとジュリエット効 果) 第14週 社会心理学3(恋愛の心理:投資モデル) 第15週 まとめ 【準備学習】 心理学の概論書を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(100点満点)の点数より、欠席1回につき5点、遅刻 1回につき2点を減じることとします。 【注意事項】 私語が目立つ者には、評価上のペナルティを課します。 心理学b 心理学b 岡田 斉 1年~ 後期 菅沼 崇 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 テーマは「夢と臨床心理学」です。私の研究の専門領域である「 夢見」とカウンセリングや精神分析についてのさまざまな最新の心 理学的な研究を日常的な体験に照らし合わせながら紹介していきま す。夢見に関しては、睡眠に関わること、夢とは何か、なぜ夢を見 るのかといったことを、臨床心理学に関しては精神分析やカウンセ リング、心理療法についても簡単に触れます。授業の最初に毎回簡 単な心理テストを行います。皆さん自身に採点してもらい、具体的 な研究方法も体験していただきます。 【授業の内容】 1 夢の認知心理学1章:夢見は 2 夢の認知心理学2章:睡眠時に何が起こっているのか? 3 夢の認知心理学3章:普通の夢はどんな夢? 4 夢の認知心理学5章:夢を見ている時に名前を呼ぶと? 5 夢の認知心理学6章:目の見えない方は夢を見るのか? 6 夢の認知心理学7章:好きな夢を見ることができるように なる? 7 夢の認知心理学11章:睡眠の障害 8 精神分析とは? 9 フロイトとはどんな人? 10 夢の認知心理学12章:精神分析と夢 11 カウンセリングとは:来談者中心療法とは? 12 カウンセリングの実際 13 夢の認知心理学12章:人間性心理学と夢の利用 14 カウンセリングでの夢の利用 15 全体のまとめ 【準備学習】 テキストを読んでおいてください。 【テキスト・教材】 岡田斉著『「夢」の認知心理学』(勁草書房) 【成績評価の方法・基準】 期末にレポート課題を出します。授業の最初に行う心理テストの 結果を提出してもらうことで出席を確認します。レポートの内容70 %、平常点30%の割合で総合的に評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 【注意事項】 授業中の教室の静穏な環境を維持するため私語をした場合厳しく 注意します。毎回心理テストを行いますが、これが苦手な人は避け ていただいた方がよいです。 2単位 【授業のテーマ・目標】 基礎心理学において得られた研究成果を現実の諸問題に役立てよ うとする「応用心理学」に属する各種心理学分野の研究成果を概観 し、心理学を学ぶことの意義やその活用方法についての理解を深め ます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス(授業の流れ) 第2週 臨床心理学1(不適応と精神疾患) 第3週 臨床心理学2(心理療法:行動療法) 第4週 臨床心理学3(心理療法:認知療法) 第5週 健康心理学1(スレレス過程) 第6週 健康心理学2(対人関係の構造と健康) 第7週 健康心理学3(対人関係の機能と健康) 第8週 産業心理学1(リーダーシップ:社会的勢力) 第9週 産業心理学2(リーダーシップ:行動論・状況論) 第10週 産業心理学3(消費者の心理) 第11週 犯罪心理学1(犯罪の発生過程) 第12週 犯罪心理学2(普通の人が悪魔になるとき) 第13週 犯罪心理学3(DVD鑑賞) 第14週 犯罪心理学4(DVD鑑賞と解説) 第15週 まとめ 【準備学習】 心理学の概論書を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験(100点満点)の点数より、欠席1回につき5点、遅刻 1回につき2点を減じることとします。 【注意事項】 私語が目立つ者には、評価上のペナルティを課します。 -93- 共 通 教 育 発達心理学a 共 通 教 育 佐藤 恵美 1年~ 前期 発達心理学b 佐藤 恵美 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間の発達は,誕生から死に至る過程において生じる一連の出来事 である。成人すると成長は終わりではなく、身体や心は一生を通じ て変化し続け、絶えず発達している。本講義では,乳幼児期の発達 について,身体的,心理的変化に関する基礎知識を学ぶことを目的 とします。発達初期の重要性に重点を置き,胎児から乳児期,そし て幼児期の身体的・心理的発達に関する過程から発達初期の重要性 を学びます。さらに,発達障害児に関する理解も深めることを目的 とします。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:発達と発達心理学について 第2週 発達の規定要因と発達課題 第3週 胎児期・周産期・新生児期 第4週 新生児の運動能力と認知能力 第5週 アタッチメントと基本的信頼感 第6週 ターン・テーキングと観察学習 第7週 感情の発達 第8週 自我の発達と第一反抗期 第9週 自律性と生活習慣の自立 第10週 遊びの展開 第11週 ことばの発達 第12週 対人能力と友人関係 第13週 認知機能の発達と分化 第14週 発達障害児・広汎性発達障害児への理解 第15週 試験:まとめと今後の研究課題 【準備学習】 授業ごとに指定する章を毎回、熟読してくること。 【テキスト・教材】 『よくわかる発達心理学』 無藤 隆・岡本祐子・大坪治彦編 ( ミネルヴァ書房2004年) 【成績評価の方法・基準】 平常点と授業態度20%、授業中レポート20%、期末試験60%で評価 する。 【注意事項】 遅刻や欠席はしないこと。 私語を慎むこと。 -94- 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間の身体的・心理的変化による発達の過程についての基礎知識を 学ぶことを目的とします。成人すると成長は終わりではなく、身体 や心は一生を通じて変化し続け、絶えず発達しています。本講義で は、児童期から老年期まで段階について発達の基礎的な知識と心理 的側面に関する理解を深めることを目的とします。青年期以降は身 体的発達よりも心理的発達に焦点を置き,アイデンティティ獲得か ら職業生活,親になること,など環境的変化に適応する人間の心理 的変化に関する発達過程について知識を習得してください。 【授業の内容】 第1週 児童期から老年期について 第2週 児童期の発達と発達加速現象 第3週 学校教育と発達(自尊心・自己効力感・自己制御学習) 第4週 道徳性の発達と社会的立場 第5週 思春期:第二次性徴と性役割について 第6週 青年期:アイデンティティの確立と危機 第7週 時間的展望 第8週 学習と職業に関わる有能感と達成感 第9週 成人期:職業選択とキャリア発達 第10週 恋愛と結婚 第11週 親になること 第12週 中年期:身体的変化と危機 第13週 老年期:老人期の身体と心理的危機 第14週 介護とターミナルケア、死の受容 第15週 試験: まとめと今後の研究課題 【準備学習】 授業ごとに指定する章を毎回、熟読してくること。 【テキスト・教材】 教科書『よくわかる発達心理学』 無藤 隆・岡本祐子・大坪治彦 編 (ミネルヴァ書房2004年) 適宜プリント配布 【成績評価の方法・基準】 平常点と授業態度20%、授業中レポート20%、期末試験60%で評価 する。 【注意事項】 遅刻、欠席をしないこと。 私語を慎むこと。 発達臨床心理学1 発達臨床心理学2 佐藤 恵美 1年~ 前期 佐藤 恵美 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間の発達は,誕生から死に至る過程において生じる一連の出来事 である。発達過程では、人間が発達していく上でのさまざまな問題 や障害があります。人がより良く生きていくために,発達上生じる 臨床的問題について基礎的知識を身につけ,対処していくことが大 切です。この授業では,乳幼児期から児童期までの発達の基礎的知 識と臨床的問題を学び,さまざまな問題や発達障害についての知識 と支援の方法について学ぶことを目的とします。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:発達・心理学・臨床心理学の関連性 第2週 身体的発達と精神的発達(発達課題について) 第3週 発達心理学における臨床的視点について 第4週 心の捉え方:正常と異常の考え方,正規分布について 第5週 発達の要因:遺伝要因と環境要因 第6週 胎児期:ヒトから人へ 第7週 胎児期から周産期にかけての発達臨床 第8週 乳幼児期の心理臨床 第9週 知的障害 第10週 自閉症とアスペルガー障害 第11週 アタッチメントと愛着障害 第12週 情緒障害と小児心身症 第13週 多動性障害(ADHDについて) 第14週 学習障害 第15週 試験:まとめと今後の研究課題 【準備学習】 授業ごとに指定する章を毎回、熟読してくること。 【テキスト・教材】 教科書 発達臨床心理学ハンドブック 2008 大石史博・西川隆蔵 ・中村義行 編 ナカニシヤ出版 適宜プリント配布 【成績評価の方法・基準】 平常点と授業態度20%、授業中レポート20%、期末試験60%で評価 する。 【注意事項】 遅刻・欠席はしないこと。 私語は慎むこと。 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間の発達は,誕生から死に至る過程において生じる一連の出来事 である。発達過程では、人間が発達していく上でのさまざまな問題 や障害があります。人がより良く生きていくために,発達上生じる 臨床的問題について基礎的知識を身につけ,対処していくことが大 切です。この授業では,青年期から老年期までの発達の基礎的知識 を学び,発達上の臨床的問題や環境への適応についての知識と支援 の方法について学ぶことを目的とします。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス: ケアを必要とする人と問題行動の捉え方 第2週 児童期・青年期の心理臨床 第3週 学校生活の適応と不適応(不登校) 第4週 行為障害 第5週 統合失調症 第6週 気分障害 第7週 パーソナリティ障害 第8週 神経症と心身症概念 第9週 欲求と適応:葛藤・欲求不満とストレス・コーピング 第10週 ストレスと人間関係:職場ストレスと燃え尽き症候群 第11週 摂食障害 第12週 成人・中高年期の心理臨床 第13週 対象喪失と臨死 第14週 高齢期の精神障害と認知症 第15週 試験:まとめと今後の研究課題 【準備学習】 授業ごとに指定する章を毎回、熟読してくること。 【テキスト・教材】 教科書 『発達臨床心理学ハンドブック』 大石史博・西川隆蔵・ 中村義行 編 (ナカニシヤ出版2008年) 適宜プリント配布 【成績評価の方法・基準】 平常点と授業態度20%、授業中レポート20%、期末試験60%で評価 する。 【注意事項】 遅刻・欠席はしないこと。 私語は慎むこと。 -95- 共 通 教 育 共 通 教 育 社会心理学概論 脳と心 「わたし」とたくさんの「わたし」 大倉 恭輔 1年~ 前期 2単位 橋本 照男 1年~ 後期 【授業のテーマ・目標】 「社会」とは、人の集まりのことです。そして、それぞれに個性を 持った「わたし」がたくさん集まり、さまざまな関係を取り結んで いるところに、人間社会の特徴や面白さがあるのだといえます。 この授業では、社会心理学が対象とする研究テーマや方法論を説 明しながら、ふたつの作業を行います。ひとつは、「わたし」とい う存在が社会や集団とどのように関わっているのかを確認すること 。もうひとつは、現代社会に生きる「わたし」を理解していくため の手がかりを考えていくことです。 【授業の内容】 第1週 心理学の歩みと様々な方法論 第2週 社会的コミュニケーションのしくみ 第3週 「わたし」という存在 01:自己についての理論 第4週 「わたし」という存在 02:社会的な身体 第5週 対人認知 第6週 態度形成 第7週 対人行動 第8週 対人関係 01:基本的なしくみ 第9週 対人関係 02:親密な関係とは 第10週 集団と個人の関係 第11週 文化と社会 第12週 文化とパースナリティ 第13週 世論とマス・コミュニケーション 第14週 関連領域と社会心理学 第15週 まとめ 01 上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすもので はありません。 02 基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授 業の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更がおこ なわれる場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配付します。 基本的に、「manaba」上で事前に配布します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%・平常点20% 【参考書】 授業内で指示します。 【注意事項】 視聴覚教材を利用する際も、ノートテイクをしっかりやろう。 -96- 2単位 【授業のテーマ・目標】 これまでの認知神経科学「Cognitive Neuroscience」の知見をわか りやすく紹介します。認知神経科学とは、脳がどのように心を有効 に働かせているか研究する、比較的新しい研究分野です。行動、思 考、感情などと脳との関係を理解することを目的とします。 【授業の内容】 第1週 脳の解剖と研究法 第2週 視覚 第3週 聴覚、体性感覚 第4週 注意 第5週 運動・行為 第6週 運動・行為の障害 第7週 記憶 第8週 記憶の障害 第9週 言語 第10週 言語の障害 第11週 前頭前野の機能 第12週 情動 第13週 自己と他者 第14週 人格と社会性 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 前回の内容を復習すること 【テキスト・教材】 Michael S. Gazzaniga 著「Cognitive Neuroscience」W W Norton and Co Ltd、 2008年 5,742円 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート 100% 【参考書】 NEIL R.CARLSON 著, 中村 克樹、泰羅 雅登 翻訳 「カールソン 神経科学テキスト 脳と行動」丸善、2007年 【注意事項】 特になし 健康心理学 カウンセリング概論 越野 由香 1年~ 前期 越野 由香 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 健康とはなんだろうか。たとえば、どこにも痛みや辛さを感じな い状態なのか。あるいは葛藤や不安を抱えずにいる状態なのか。さ らにはフィットネスに精を出し、筋肉隆々のからだを持つ状態なの か。 現代社会におけるからだに関するさまざまな現象の分析、および いくつかの気づきの体験を通して、各自が人との関係性の中でかた ちづくられる自分を意識し見つめていく目を育てることを目標とす る。 【授業の内容】 第1回 健康とは何か 第2回 妊娠、出産に関わる母体の健康 第3回 胎児期の健康と発達 第4回 乳児期、幼児期の健康と発達 第5回 学童期の健康と発達 第6回 思春期の健康と発達 第7回 青年期の健康と発達 第8回 青年期の悩み、病理 第9回 成人期の健康と発達①若い世代 第10回 家族の健康と発達 第11回 成人期の健康と発達②中年期 第12回 老年期の健康と発達 第13回 障がいとは何か 第14回 障害を抱えて生きる姿 第15回 まとめ 【準備学習】 講義をもとに、各自復習をして内容理解につとめ、次回の授業に 臨むこと。 【テキスト・教材】 レジュメおよび資料は、授業中に配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み状況(ディスカッション、小レポート等)60% 、期末レポート40%。 2単位 【授業のテーマ・目標】 カウンセリングに必要な基礎知識を概観する。 【授業の内容】 第1回 カウンセリングとは何か 第2回 こころとからだとことば 第3回 エリクソンの生涯発達理論 第4回 カウンセリング理論と方法1―精神分析療法の理論 第5回 カウンセリング理論と方法2―行動療法の理論 第6回 カウンセリング理論と方法3―クライエント中心療法 の理論 第7回 カウンセリング理論と方法4―日本で生まれた療法、 折衷的方法 第8回 カウンセリング理論と方法5―システム理解と家族療 法、コミュニティ心理学 第9回 キャリアカウンセリングの理論 第10回 アセスメントの方法1―心理検査 第11回 アセスメントの方法2―さまざまな情報収集の方法 第12回 カウンセリングの基礎―聴くとは 第13回 からだ体験モード1―悩む状態、辛い状態 第14回 からだ体験モード2―共感する、支援する 第15回 構成的エンカウンターグループ体験 【準備学習】 講義をもとに、各自復習をして内容理解につとめ、次回の授業に 臨むこと。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み状況(ディスカッション、小レポート等)60% 、期末レポート40%を総合して評価する。 -97- 共 通 教 育 共 通 教 育 実験心理学 日本国憲法 ―視覚心理学― 中嶋 豊 3年~ 前期 2単位 金津 謙 1年~ 前期・後期 【授業のテーマ・目標】 実験心理学とは、人間の心の働きを実験的手法によって定量化し、 心の働きの解明、心の理解を目的とする心理学の分野である。本講 義では実験心理学のテーマの一つである感覚・知覚、視覚に焦点を あてる。いま我々が見ている視知覚世界がどのように構築されてい るのか、という問題を、古典から最新の研究までを紹介することに より概観する。講義では錯覚(錯視)の紹介や簡単な実験を交えつ つ、人間の感覚・知覚、視覚に関する理解を深めることを目標とす る。 【授業の内容】 1 視知覚研究の歴史 2 研究法・測定法(心理物理学からニューロイメージングま で) 3 視覚の神経科学的基盤(電気生理学、神経生理学) 4 明るさの知覚1(明るさとは何か) 5 明るさの知覚2(明るさの錯視から知覚を探る) 6 色の知覚1(光の物理的性質) 7 色の知覚2(色知覚の諸相) 8 奥行きの知覚1(平面から奥行きがわかる?) 9 奥行きの知覚2(奥行き知覚の手がかり) 10 形状の知覚1(おばあさん細胞?) 11 形状の知覚2(ゲシュタルト要因、まとまり) 12 運動の知覚1(動いていないものが動く) 13 運動の知覚2(運動処理機構) 14 時間の知覚(心理的時間) 15 まとめ 【準備学習】 各講義の開始時に前回の講義内容の確認を実施するので、復習を行 っておくこと。 【テキスト・教材】 スライドを用いる。その他必要な資料は講義中に適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験85%、平常点15%で評価する。 【参考書】 松田隆夫著『視知覚』(培風館) 三浦佳世著『知覚と感性の心理学』(岩波書店) 下條信輔著『視覚の冒険』(産業図書) 本田仁視著『視覚の謎』(福村出版) その他、講義中に紹介する。 -98- 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本国憲法が保障する基本原理(国民主権・基本的人権の尊重・ 平和主義)とはどのようなものか。本講義では、とりわけ、基本的 人権を中心に学んでいきたい。また、ビデオを鑑賞して憲法につい て考えてもらいたいと思います。 【授業の内容】 序 憲法の成定史 明治憲法から日本国憲法まで 1.日本国憲法の基本原理 2.基本的人権総論(私人間効力など) 3.幸福追求権 4.法の下の平等 5.精神的自由(表現の自由など) 6.経済的自由(職業選択の自由など) 7.人身の自由(適正手続きの保障など) 8.社会権(生存権など) 9.参政権(選挙制度など) 10.国会 11.内閣 12.裁判所 13.違憲審査制 14.地方自治 15.その他 【準備学習】 授業の際指示する教科書頁を通読すること。 【テキスト・教材】 伊藤正己著『憲法入門〔第4版補訂版〕』(有斐閣 2006年) 『六法』(『小六法』(有斐閣)など) 【成績評価の方法・基準】 期末テストの結果、出席状況・授業内レポートによって総合的に 評価します。テスト80点、授業内提出物20点の配点です。 【参考書】 授業時に指示 日本国憲法 法学 斎藤 孝 1年~ 前期・後期 斎藤 孝 1年~ 前期・後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本国憲法が保障する基本原理(国民主権・基本的人権の尊重・ 平和主義)とはどのようなものか。本講義では、とりわけ、基本的 人権を中心に学んでいきたい。 また、ビデオを鑑賞して憲法について考えてもらいたいと思いま す。 【授業の内容】 序 憲法の成定史―明治憲法から日本国憲法まで 1 日本国憲法の基本原理 2 基本的人権総論(私人間効力など) 3 幸福追求権 4 法の下の平等 5 精神的自由(表現の自由など) 6 経済的自由(職業選択の自由など) 7 人身の自由(適正手続きの保障など) 8 社会権(生存権など) 9 参政権(選挙制度など) 10 国会 11 内閣 12 裁判所(司法権の概念など) 13 違憲審査制 14 地方自治 15 総括 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは、高野敏樹ほか著『憲法』(不磨書房)を使います。 また六法(『ポケット六法』有斐など)は、かならず持参してく ださい。 【成績評価の方法・基準】 試験(80%)、レポート(20%) 【参考書】 授業において推薦したいと思います。 【注意事項】 試験は事例問題を予定しております。憲法の視点から考えて問題 を解決する力(リーガル・マインド)を身につけてもらいたいと思 います。そのためには、つねに、テレビや新聞のニュースに関心を もち、自分の考え(問題を解決する方法)を持つように心がけてく ださい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 国民の生活を規律する「法(法律)」について学んでいきます。 【授業の内容】 1回 社会生活と社会規範 2回 法の本質 序 3回 法と道徳の関係 法と道徳の違い・関わり 4回 法の目的 序 5回 法的安定性 正義 法的安定性と正義の実現 6回 法の形式 序 7回 成文法 不文法 8回 法の効力 序 9回 範囲 時・人・場所に関する効力 10回 法の解釈 序 11回 解釈の種類・方法 有権解釈・学理解釈 12回 論理解釈その他の解釈 13回 解釈における態度の問題と傾向の問題 14回 法の運用 和解・調停・仲裁・裁判 15回 法の発展 その他 【準備学習】 毎回、次回の授業に関することを指示しますので、予習しておく こと。 【テキスト・教材】 テキストは、とくに指定しません。 六法(『ポケット六法』有斐閣、『岩波基本六など)は、かなら ず持参してください。 教材としてビデオも考えています。ビデオを鑑賞しながら「法」 について考えてもらいたいと思います。 【成績評価の方法・基準】 試験(80%)、レポート(20%) 【参考書】 参考書については、そのつど指示する予定です。 【注意事項】 日頃から、新聞を読んだり、テレビのニュース(とくに特別 番組)を見たりすることを期待します。 -99- 共 通 教 育 政治学a 共 通 教 育 斎藤 孝 1年~ 前期 政治学b 斎藤 孝 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 政治についての基本的な知識と思考方法を身につける。 【授業の内容】 1 政治学とはなにか 2 市民とはなにか 3 政治とはなにか 4 自由とはなにか 5 権力とはなにか 6 自治とはなにか 7 政策とはなにか 8 市民運動とはなにか 9 政党とはなにか 10 圧力団体とはなにか 11 世論とはなにか 12 マスコミとはなにか 13 選挙とはなにか 14 議会とはなにか 14 国際政治とはなにか 15 総括 ※ 上記の項目に関し、できれば新聞記事などを取り上げなが ら、学んでいく予定です。 【準備学習】 毎回、次回の授業に関することを指示しますので、予習しておく こと。 【テキスト・教材】 テキストはとくに指定しませんが、参考となる教材(文献)とし て名古忠行『政治学のすすめ』(法律文化社)を薦めます。 【成績評価の方法・基準】 試験(80%)、レポート(20%) 【参考書】 授業においてそのつど推薦したいと思います。 【注意事項】 日頃から新聞を読んだり、テレビのニュース(とくに特別番組) を見たりし、政治について考える力を身につけてください。 -100- 2単位 【授業のテーマ・目標】 「政治学a」で身につけた、政治についての基本的な知識と思考 方法をもとに「国家とはなにか」について学んでいきます。 【授業の内容】 第1部 国家学説史 1 国家論の課題 2 古代国家学説 3 中世国家学説 4 近代国家学説(1)(2)(3) 5 現代国家学説(1)(2)(3) 第2部 法治国家の構成原理 7 法治国家論 8 政治制度 9 官僚制の古典的概念 10 国家緊急権 第3部 行政国家の構成原理 10 福祉国家 11 ネオ・コーポラティズム 12 官僚制の逆機能 13 人権 14 きたるべき国家 15 総括 【準備学習】 毎回、次回の授業に関することを指示しますので、予習しておく こと。 【テキスト・教材】 テキストはとくに指定しませんが、参考となる教材(文献)とし て大塚桂『現代国家へのアプローチ』(成文堂)を薦めます。 【成績評価の方法・基準】 原則として試験により判定します(80%)。なお、提出物も多少 加味する予定です(20%)。 【参考書】 授業においてそのつど推薦したいと思います。 【注意事項】 日頃から新聞を読んだり、テレビのニュース(とくに特別番組) を見たりし、政治について考える力を身につけてください。 経済学a 経済学b 冨田 洋三 1年~ 前期 冨田 洋三 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人・物・金が国境を越えて自由に移動するグローバル化時代。競 争原理の活用、市場メカニズムなどという言葉がよく聞かれるが、 それはどういうことを意味するもので、私たちの日常生活とどのよ うな関わりがあるのかを考えていく。 【授業の内容】 1.全体の説明/合理的人間とマーケット 2.需要と供給 3.需要曲線と消費者行動/効用の無差別曲線 4.需要曲線と消費者行動/効用の最大化 5.供給曲線と生産者行動/コストと供給 6.供給曲線と生産者行動/利潤の最大化 7.市場均衡と価格メカニズム 8.市場に対する規制と消費者余剰 9.外国貿易の効果/消費者余剰の増大 10.外国貿易の効果/農業の場合 11.市場の失敗 12.合理的選択結果としての少子化 13.消費税は引き上げるべきか 14.TPPに参加すべきか 15.全体のまとめ 【準備学習】 板書のノートについて復習し、疑問点があれば自分で調べ、考え 、なおわからなければ質問すること。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使わないが、授業の流れは参考書に準じるとこ ろがある。必要あれば適宜資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート・小テストなどと期末の試験、前者3割、後者7割を目 安とする。 【参考書】 伊藤元重『入門経済学』(日本評論社)3,150円(税込) この他、授業時に適宜紹介する。 【注意事項】 授業の進め方などの詳細を、初回授業時に説明するので、履修希 望者は必ず出席すること。 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本経済はこの20年すっかり成長力を失って、近年ではマイナス 成長も記録している。それによって国内総生産(GDP)は減少し 、物価が下がりつつ失業が増えてきた。この授業では、これら社会 的経済変数がどのように決まるかを教え、将来の方向を考えていく 。そしてそれに対応して私たち自身がどのような暮らし方をすべき か考えていく。 【授業の内容】 1.マクロ経済学の基礎概念 2.各経済主体の関係と役割 3.生産、分配および支出 4.国民所得の決定/予想需要と生産 5.国民所得の決定/需要の変化と国民所得 6.金融・財政政策と雇用・所得 7.金融政策の仕組みと現状 8.財政政策の仕組みと現状 9.財政政策は有効か/新古典派とケインズ派 10.インフレ経済とデフレ経済 11.グローバル化はなぜ進むのか 12.人口減少の経済的影響 13.貿易と為替相場 14.円高は何をもたらすか 15.全体のまとめ 【準備学習】 授業時のノートをきちんと作成し、関連する事項を調べ、疑問が あれば次回の授業で質問すること。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用しない。授業の流れは一部参考書に準じる 。必要あれば適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末の試験とレポート等平常点。前者7割、後者3割を目安とす る。 【参考書】 伊藤元重『入門経済学』(日本評論社)3,150円(税込) この他、授業時に適宜紹介する。 【注意事項】 授業の進め方などの詳細を、初回授業時に説明するので、履修希 望者は必ず出席すること。 -101- 共 通 教 育 日本経済論a 共 通 教 育 冨田 洋三 1年~ 前期 日本経済論b 冨田 洋三 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 戦後日本の経済は、「日本型」ともいわれる特徴的な形をとって 発展してきた。そしてその発展の故に「日本型」のシステムは効率 性を失って日本経済は長期にわたる停滞を余儀なくされ、新しいシ ステムが求められるようになった。「日本経済論」は、この過程を 辿ることによって日本経済の特徴を明らかにし、その延長上に将来 の方向を求めようとするものである。 このような内容を説明するためには、少なくとも通年の講義を必 要とするが、「日本経済論a」では、この半世紀の大きな曲がり角 になった1970年代初めまでを内容とする。しかしそれは、ただ古い 昔話ではなく現在と密接なつながりを持っていることを知ってもら いたい。 【授業の内容】 1.敗戦と復興:戦後日本経済の枠組みが作られた時代 1-1)敗戦後の経済と今日の経済状況 1-2)経済復興計画の推進:インフレ抑制か生産拡大か 1-3)東西間の緊張と復興政策の転換 1-4)ドッジラインの実施:日本再生への痛み 1-5)朝鮮戦争と特需の発生:救われた日本経済 2.高度経済成長 2-1)もはや戦後ではない:新しい時代の幕開け 2-2)所得倍増計画:政治と階級闘争の時代の終わり 2-3)生活の改善:日本人が希望を持てるようになった時 代 2-4)産業構造の変化と貿易の拡大:先進国への道 2-5)東京オリンピック:戦後日本の一つの頂点 3.高度経済成長の継続と挫折 3-1)転型期論争:長期国債の発行再開 3-2)先進国への道:資本自由化の恐怖 3-3)円の切り上げと変動制移行:極東の島国から世界の 日本へ 3-4)公害の深刻化:物の豊かさよりも心の豊かさを 3-5)石油ショック:2008年と比べて 【準備学習】 事前学習 板書のノート、配布したプリントの当該箇所について、疑問点は 自分で調べ、なおわからなければ、質問すること。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使わないが、授業の流れは一部参考書に準じる 。 【成績評価の方法・基準】 期末の試験、レポート等平常点 試験7割、平常点3割を目安とする。 【参考書】 冨田洋三『戦後日本の金融経済』(多賀出版) 【注意事項】 就職戦線に出て行ってまともに闘おうと思ったら、これくらいの 知識を吸収する手間暇を惜しんではいけません。 -102- 2単位 【授業のテーマ・目標】 戦後日本の経済は、「日本型」ともいわれる特徴的な形をとって 発展してきた。そしてその発展の故に「日本型」のシステムは効率 性を失って日本経済は長期にわたる停滞を余儀なくされ、新しいシ ステムが求められるようになった。「日本経済論」は、この過程を 辿ることによって日本経済の特徴を明らかにし、その延長上に将来 の方向を求めようとするものである。このような内容を説明するた めには、少なくとも通年の講義を必要とするが、「日本経済論b」 では、この半世紀の大きな曲がり角になった1970年代以降を内容と する。大きな曲がり角を経てきた日本を実感してもらいたい。 【授業の内容】 1.大転換:経済大国へ 1-1)世界的なスタグフレーション:自由主義の復活 1-2)国債の大量発行:環境よりも成長を 1-3)国債の大量発行がもたらしたもの:金融自由化の進 行 1-4)輸出主導の成長:顔の見えない日本人への恐怖感 1-5)プラザ合意:急速な円高の進行 2.好景気から長期不況へ 2-1)好景気と資産価格の上昇:日本経済は世界最強? 2-2)大企業の銀行離れ:バブルの進行 2-3)バブルの崩壊:付けを払うのはだれか 2-4)規制緩和の大合唱:1955年体制の崩壊 2-5)混迷する政治経済:失われた15年 3.構造改革なくして景気回復なし? 3-1)減らない不良債権:金融システムの危機 3-2)デフレに対する備え:再び国債の大量発行 3-3)市場原理主義の台頭:構造改革なくして景気回復な し? 3-4)「100年に1度の大不況」が意味するもの 3-5)少子高齢社会の新しい展開:不安の時代から楽しみ の時代へ 【準備学習】 事前学習 板書のノート、配布したプリントの当該箇所について、疑問点は 自分で調べ、なおわからなければ、質問すること。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使わないが、授業の流れは一部参考書に準じる 。 【成績評価の方法・基準】 期末の試験、レポート等平常点 試験7割、レポート等平常点3割を目安とする。 【参考書】 冨田洋三『戦後日本の金融経済』(多賀出版) 【注意事項】 このくらいのことを知っていれば「日経新聞」も読む気になりま す。就職試験も怖くはなくなります。頑張って勉強してください。 消費経済論 社会学a ~かしこい消費者になるために~ 稲熊 克紀 2年~ 後期 2単位 古典に学ぶソシオロジカル・シンキング 林原 玲洋 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 私たちは、日々の生活の中で、多くの商品やサービスの中から必 要なものを選択し、購入しています。これは、私たちが“消費者” として社会の経済活動に参加していることを意味しています。皆さ んは実感していないかもしれませんが、私たち消費者は、消費活動 の主体として、企業の行動や経済全体の動向をも左右する役割を担 っているのです。 この講義では、経済、消費者の地位・行動原理、流通のしくみ、 企業のマーケティング戦略、独占禁止法、消費者保護法、環境保護 などに関する基本的な知識を習得し、消費生活の向上に寄与する能 力と態度を持った“かしこい消費者”になるための素養を養うこと を目標とします。 【授業の内容】 第1週 市場経済体制、消費者の地位 第2週 GDPとそれに占める消費の位置づけ 第3週 物価、インフレとデフレ、デフレ脱却のためには? 第4週 市場メカニズム、競争が消費者に与えるメリット 第5週 独占禁止法 第6週 流通のしくみ 第7週 企業の販売促進活動① ~景品付き販売~ 第8週 企業の販売促進活動② ~広告~ 第9週 悪徳商法とそれへの対処 第10週 適正な契約関係の確保のために 第11週 信頼できる情報の入手のために 第12週 食の安全など 第13週 環境問題と消費者 第14週 消費と食と社会生活 第15週 講義のまとめ 【準備学習】 毎回配布する次回の講義で使用する資料(プリント)に目を通し て、疑問点などをまとめておいてください。 また、新聞やTVのニュース(特に経済関係のニュース)に関心 を持ち、講義の際に説明できるようにしておいてください(ニュー スの概要、それについてどのようなことを感じたかなど。どんなニ ュースでも構いません。)。 【テキスト・教材】 特定のテキストは仕様しません。毎回資料(プリント)を配布し ます。 【成績評価の方法・基準】 試験60%、授業態度40% 【参考書】 講義の際に適宜紹介します。 【注意事項】 経済や消費者保護等の知識だけでなく、ニュースを見る習慣、自 分の考えを伝える力も身につけていけるような講義を心がけたいと 思っています。この講義で習得した知識や態度は、就職活動などの 際にも、きっと役に立つはずです。 【授業のテーマ・目標】 すべての学問には固有の問い・対象・方法があります。つまり、 (1)問い:なんらかの問いに答えを出すため、(2)対象:特定 の対象を調査してデータを収集し、(3)方法:それらを一定の手 順で分析する、という活動が学問を形成しているのです。 このうち、対象と方法は、最先端の研究になればなるほど専門的 になり、素人には近寄りがたくなります。しかし、研究の出発点と なる問いを立てることは、専門家でなくともできます。むしろ、面 白い問いを立てることにかけては、素人の方が勝っているかもしれ ません。 この授業では、社会学に特徴的な問いの立て方を「ソシオロジカ ル・シンキング(ST)」と呼び、古典を紐解きつつ、その定石を解 説します。 授業の目標としては、以下の2つを設定します。 ひとつは、社会学の古典に関する基礎知識を得ること。いまひと つは、それらを参考に、みなさん自身がオリジナルな問いを立てら れるようになることです。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:ソシオロジカル・シンキングとはなにか 第2週 データで考える:コントの実証主義 第3週 システムで考える:スペンサーの総合社会学 第4週 アナロジーで考える:ジンメルの形式社会学 第5週 自由に考える(前編):事実と価値 第6週 自由に考える(中編):デュルケムの規準 第7週 自由に考える(後編):ウェーバーの価値自由 第8週 ライバルとしてのマルクス主義(前編):史的唯物論 第9週 ライバルとしてのマルクス主義(後編):剰余価値論 第10週 近代社会とはなにか(前編):基礎集団と機能集団 第11週 近代社会とはなにか(後編):全体社会の機能分化 第12週 近代化と個人(前編):近代社会における自殺 第13週 近代化と個人(中編):理解社会学の方法 第14週 近代化と個人(後編):世界宗教の経済倫理 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 授業内容の復習と、期末レポートの準備を兼ねて、計3回の小レ ポート課題を出題します。 【テキスト・教材】 授業はPowerPoint(スライド資料)を用いた講義形式で進めます ので、テキストは用いません。適宜プリント(ノート資料)を配付 します。また、講義で用いた資料は専用サイトで公開します。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(20%)、期末試験(80%) ※小レポートの評点は、期末レポートの評点に含まれます。 【参考書】 玉野和志編『ブリッジブック社会学』(信山社、2008年) エミール・デュルケーム著『自殺論』(中公文庫、1985年) マックス・ヴェーバー著『プロテスタンティズムの倫理と資本主 義の精神』(岩波文庫、1989年) 【注意事項】 レポートを書くため新聞記事を使いますので、普段から新聞を読 む習慣をつけておいてください。また、後期の「社会学b」とあわ せて履修すると、より理解が深まると思います。 -103- 共 通 教 育 共 通 教 育 社会学b 社会福祉概論a 論争分析を用いたソシオロジカル・シンキングの展開 林原 玲洋 1年~ 後期 2単位 現代社会と福祉 西脇 智子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 前期開講の「社会学a」では、ソシオロジカル・シンキング(社 会学的な問いの立て方)の初歩を古典から学びました。ここで注意 すべきは、社会について考えることは決して社会学者の特権ではな い、ということです。市井のひとびともまた、社会について一定の 考えをもち、その考えにしたがって行動しているのです。 そのため、ソシオロジカル・シンキングは、「社会について考え るひとびと」についてさらに考えるスキル、いわば、メタシンキン グ(MT)によって補完される必要があります。 この授業では、社会問題をめぐる議論を社会学的に分析する方法 を学びつつ、一歩進んだソシオロジカル・シンキングであるメタシ ンキングの習得を目指します。 授業の目標としては、以下の2つを設定します。 ひとつは、社会学的な論争分析に関する基礎知識を得ること。い まひとつは、それらを応用して、みなさん自身がオリジナルな問い を立てられるようになることです。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:メタシンキングとはなにか 第2週 機能主義の社会学(前編):行為と役割 第3週 機能主義の社会学(後編):構造と機能 第4週 意味学派の社会学(前編):シュッツの現象学的社会学 第5週 意味学派の社会学(中編):ガーフィンケルのエスノメソ ドロジー 第6週 意味学派の社会学(後編):ゴフマンの相互行為儀礼論 第7週 機能主義vs意味学派(前編):マートンのアノミー論 第8週 機能主義vs意味学派(後編):構築主義の社会問題論 第9週 論争分析の基礎(1):議論と論争 第10週 論争分析の基礎(2):日常言語の論理とレトリック 第11週 論争分析の基礎(3):媒介的価値と反駁 第12週 論争分析の基礎(4):媒介的価値の遡及的な分節化 第13週 論争分析の応用(前編):差別表現論争と「表現の自由」 第14週 論争分析の応用(後編):被害者コンテストとアリーナ 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 授業内容の復習のため、適宜宿題として小テストを出題します。 また、期末レポートの準備のため、計2回の小レポート課題を出題 します。 【テキスト・教材】 授業はPowerPoint(スライド資料)を用いた講義形式で進めます ので、テキストは用いません。適宜プリント(ノート資料)を配付 します。また、講義で用いた資料は専用サイトで公開します。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(40%)、期末試験(60%) ※小レポートの評点は、期末レポートの評点に含まれます。 【参考書】 アルフレッド・シュッツ著『社会的世界の意味構成――理解社会 学入門』(木鐸社、2006年) J・I・キツセ/M・B・スペクター著『社会問題の構築――ラベリ ング理論をこえて』(マルジュ社、1990年) 平英美・中河伸俊編『新版構築主義の社会学――実在論争を超え て』(世界思想社、2006年) 【注意事項】 レポートを書くため新聞記事を使いますので、普段から新聞を読 む習慣をつけておいてください。また、前期の「社会学a」とあわ せて履修すると、より理解が深まると思います。 -104- 【授業のテーマ・目標】 この講義は、現代社会における福祉のあり方を探ります。そこで、 現代社会おける福祉制度の意義や理念、歴史、体系、福祉サービス との関係等に対する基礎理解ができることを目標に学びます。 【授業の内容】 第1週 学びの視点と枠組み 第2週 社会の変化と福祉 第3週 福祉の理念 第4週 福祉の歴史(日本) 第5週 福祉の歴史(欧米) 第6週 福祉制度の体系 第7週 福祉サービスの提供 第8週 高齢者福祉サービス 第9週 児童福祉サービス 第10週 障害者福祉サービス 第11週 生活保護者と福祉サービス 第12週 地域福祉と福祉サービス 第13週 社会福祉援助活動の原理 第14週 社会福祉援助活動の分野と類型 第15週 まとめ(定期試験) 【準備学習】 授業の前後にテキストを読んで予習、復習をすること。 【テキスト・教材】 特になし。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、提出課題30%により総合的に評価します。 【参考書】 『社会福祉小六法(平成23年版)』ミネルヴァ書房、1600円 【注意事項】 社会福祉概論bを併せて履修すると理解が深まります。 社会福祉概論b ジェンダー文化論 現代社会の福祉問題 西脇 智子 1年~ 後期 2単位 笹野 悦子 2年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 この講義は、限社会における福祉問題を探ります。そこで福祉問題 を解決する社会福祉政策の構成要素と課題を探り、関連する福祉政 策の要素と課題に対する基礎理解ができることを目標に学びます。 【授業の内容】 第1週 学びの視点と枠組み 第2週 社会の変化と福祉問題 第3週 福祉と福祉政策 第4週 社会福祉士の役割と機能 第5週 福祉政策における必要な資源 第6週 福祉政策の理念 第7週 福祉政策の主体と技法 第8週 社会政策の関連領域 第9週 保健医療と福祉政策 第10週 人権擁護と福祉政策 第11週 教育と福祉政策 第12週 所得政策と福祉政策 第13週 雇用と福祉政策 第14週 住宅と福祉政策 第15週 まとめ(定期試験) 【準備学習】 授業の前後にテキストを読んで、予習復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 特になし。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、提出課題30%により総合的に評価します。 【参考書】 『社会福祉小六法(平成23年版)』ミネルヴァ書房、1600円 【注意事項】 社会福祉概論aを併せて履修すると理解が深まります。 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講では近代社会が要請した「男と女」という区別を社会学的観点 から考察します。はじめに、歴史社会学の観点をまじえながら近代 社会において「男と女」という区別がいかに構成されてきたかを確 認します。次に、日本社会の文化現象として、「教育」「ライフコ ース」「母性と父性」「マスメディア」を取り上げ、それぞれの領 域でジェンダーがどのように構成されているのかを論じます。 【授業の内容】 第1週 ジェンダーという差異 第2週 フェミニズムとジェンダーの発見 第3週 男性性と女性性の創造 第4週 教育とジェンダー(1)近代日本の教育とジェンダー 第5週 教育とジェンダー(2)高等教育とジェンダー 第6週 ライフコースとジェンダー(1)ライフコースの三つの箱 第7週 ライフコースとジェンダー(2)各ステージの問題 第8週 母性と父性(1)あこがれとしての母性と父性 第9週 母性と父性(2)母性の発明 第10週 母性と父性(3)「良妻賢母」規範と男性稼ぎ主規範 第11週 マスメディアとジェンダー(1)「女性」はどのようなも のとして表象されたか 第12週 マスメディアとジェンダー(2)雑誌におけるジェンダー の観察 第13週 マスメディアとジェンダー(3)雑誌におけるジェンダー の観察 第14週 マスメディアとジェンダー(4)雑誌におけるジェンダー の観察 第15週 まとめと試験 【準備学習】 毎回の講義で「準備学習の手引き」を伝えるので、各自で予習す る。 【テキスト・教材】 教場で資料を配布する。また、配布資料はmanabaにpdfファイルの 形式で登録する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験 7割 小レポート(授業時に実施)3割 【参考書】 江原由美子ほか,1989,『ジェンダーの社会学』新曜社. 小山静子,2009, 『戦後教育のジェンダー秩序』勁草書房. 岩上真珠,2003, 『ライフコースとジェンダーで読む家族』有斐閣. 小山静子,1991, 『良妻賢母という規範』勁草書房. -105- 共 通 教 育 共 通 教 育 ジェンダー社会論 社会保障論 笹野 悦子 2年~ 後期 ― 社会保障は民主主義の学校 福田 幸夫 2年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講では近代社会が要請した「男と女」という区別を社会学的観点 から考察します。講義では近代社会とその展開に着目し、ジェンダ ーが社会的要請によって構成されたことを論じます。とりわけ、近 代社会に特徴的な社会関係・社会制度として「家族」「福祉国家」 「産業」「グローバル化」「男女共同参画社会」の5つの領域を歴 史社会学的観点から取り上げて考察を加えます。 【授業の内容】 第1週 ジェンダーと社会 ガイダンス 第2週 近代社会の夜明け 第3週 近代家族とジェンダー(1)近代家族モデル 第4週 近代家族とジェンダー(2)「家」と国民国家 第5週 近代家族とジェンダー(4)貝殻化する家族とジェンダー 第6週 シャドウ・ワーク 第7週 産業社会とジェンダー(1)産業の「近代化」 第8週 産業社会とジェンダー(2)日本型雇用慣行 第9週 産業社会とジェンダー(3)雇用の変化とジェンダー 第10週 産業社会とジェンダー(4)区別の複数性 第11週 福祉国家とジェンダー 第12週 グローバル化とジェンダー 第13週 男女共同参画社会(1)日本における実践と課題 第14週 男女共同参画社会(2)各国の取り組み 第15週 まとめと試験 【準備学習】 毎回の講義で「準備学習の手引き」を伝えるので、各自で予習す る。 【テキスト・教材】 教場で資料を配布する。また、配布資料はmanabaにpdfファイルの 形式で登録する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験 7割 小レポート(授業時に実施)3割 【参考書】 江原由美子ほか,1989,『ジェンダーの社会学』新曜社. 落合恵美子, 2000, 『近代家族の曲がり角』角川書店. 木本喜美子,1995,『家族・ジェンダー・企業社会』ミネルヴァ書房 . 深澤和子,2003,『福祉国家とジェンダーポリティックス』東信堂. 上野千鶴子,2011,『ケアの社会学――当事者主権の福祉社会へ』太 田出版. 上記以外に教場で指示する。 -106- ― 【授業のテーマ・目標】 私たちの気がつかないところで、社会保障制度は機能している。 病気になって受診する場合、皆さんは保険証を持って病院に行く。 医療保険制度は、いちばん身近な社会保障制度である。他にも、昨 今話題の年金制度、雇用保険、労災保険や介護保険等の社会保険制 度、そして生命保険、損害保険等の民間保険分野との関連性も含め 、民主主義社会の根幹をなす制度の一つである社会保障制度を概観 していくこととする。 【授業の内容】 1.社会保障論の講義の進め方について 2.社会保障とは何か 3.社会保障の理論と歴史的発展 4.社会保険制度と公的扶助制度 5.生活保護制度と各種手当制度 6.年金保険制度の概要 7.年金保険制度の給付内容 8.医療保険制度の概要 9.医療保険制度の給付内容 10.雇用保険制度の概要 11.労働者災害補償制度の概要 12.介護保険制度の概要 13.民間保険の概要 14.生命保険と損害保険 15.まとめ 【準備学習】 講義の前にテキストをよく読んでおくこと。 【テキスト・教材】 社会福祉士シリーズ12.社会保障、弘文堂、定価2625円税別 【成績評価の方法・基準】 平常点:30%、レポート提出:70%で評価する。 【参考書】 『社会保障の手引』(中央法規刊)定価2,800円+税 【注意事項】 社会保障制度に興味のある学生の受講を希望します。 くらしの人間工学 生活学原論 ヒト・人の暮らしを支える技術と社会 佐藤 健 1年~ 後期 2単位 寺出 浩司 1年~ 前期・後期 【授業のテーマ・目標】 日常生活(家庭・くらし)のなかで、私たちはモノを使っていま す。手で持っているボールペン・携帯電話、電車の切符を買う時の スイッチや案内画面、インターネットを利用した社会サービスなど 、非常に多くの道具・電気機器・システムに囲まれています。くら しの人間工学では、安全で快適なくらしをしていくために“くらし ”における電気・機械の基礎と人間行動について講義します。 【授業の内容】 第1回 オリエンテーション 第2回 くらしの中における人間工学 第3回 人間工学の基本技法1(基本的な人体計測) 第4回 人間工学の基本技法2(電気計測や映像による計測) 第5回 くらしの中のデザイン1(電気機器・家電) 第6回 くらしの中のデザイン2(機械機器・自動車) 第7回 人間工学の基礎から応用(レポート作成) 第8回 くらしの中における人間工学1(子供) 第9回 くらしの中における人間工学2(高齢者) 第10回 くらしの中における人間工学3(建築・インテリア) 第11回 くらしの中における人間工学4(福祉) 第12回 組織・安全と人間工学(ヒューマンエラー) 第13回 特殊環境下における人間工学の役割 第14回 未来のエネルギー・地球環境 第15回 まとめ 【準備学習】 授業後は、自宅等で用語の理解や日常的な人間工学的なテーマ( 健康、安全、事故など)について興味をもち視野を広げること。 【テキスト・教材】 自作資料を適宜示す 【成績評価の方法・基準】 授業時の小テスト45%(3点×15回分)、レポート25%、期末課 題レポート30%とする。 【参考書】 自作資料を適宜示す。 【注意事項】 学習時間の確保のため、学外(自宅等)でもインターネットの利 用ができる環境を持つことが望ましい。もちろん、学内のコンピュ ータルームを用いて課題等の対策も可能です。 2単位 【授業のテーマ・目標】 生活学は、家政学や生活科学などとならんで生活い研究のひとつ の立場で示す言葉である。この3つの立場は、生活へのアプローチ の方法にそれぞれ異なる特徴をもっている。生活学の特徴を一言で 表現するならば人間の生活の営みを社会・経済的環境との相互関連 の中でひとつの全体的な構造・体系(システム)として把握してい こうとする所である。この授業では、生活学のこの特徴点を前提に して、生活を総合的に考えていきたい。大きく3つのステージに分 ける。第Ⅰステージでは、英語のLifeの3つの意味(生命・生活・ 一生)を足がかりに、人間の生活とはそもそも如何なるものである かを考えていく。第Ⅱステージでは、システムとして生活を把握す る考え方について、発達心理学・労働生理学・労働経済学(社会政 策論)、社会学(生活構造論)等の学際的な視点から取り上げてい く。第Ⅲステージでは、成熟社会、少子・高齢社会化、格差社会な どの現代の日本社会の大きな変化との関連の中で、現代の日本人の 生活の諸相を考える。 【授業の内容】 Ⅰ.はじめに Ⅱ.人間生活とは何か (1)Lifeの3つの意味をめぐって―生命・生活・生涯 (2)<生命>と<文化>の構造体としての人間生活 (3)生涯生活―ライフサイクルとライフコース (4)生活学の方法―生活研究のM-Mシステム Ⅲ.人間生活の全体的構造 (1)生活構造という表現 (2)欲求の構造と生活資源の配分 (3)エネルギー代謝の構造と人間生活 (4)生活時間の構造 (5)生活経済の構造 Ⅳ.現代生活の諸相 (1)成熟社会と日本人の生活 (2)少子・高齢化と日本人の生活 (3)格差社会の形成と日本人の生活 (4)生活の個人化をめぐって Ⅴ.まとめ 【準備学習】 ノート、配布した資料をよく復習する。わからないことがあれば 自分で調べ、毎回の授業の内容をよく理解しておくこと。 その上で、どうしても理解できない場合には、質問に来てくださ い。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(70%)、授業中に実施する小課題(30%) 【参考書】 授業中に適宜指示する。 -107- 共 通 教 育 共 通 教 育 食文化論 衣生活論 食文化の成立要因について考え、これからの食のあり方を考え る。 大久保 洋子 1年~ 前期・後期 2単位 川上 梅 1年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 食生活の歴史を振り返ることにより、先人たちが工夫と努力のより 食物を獲得し、それぞれの時代において試行錯誤を繰り返しながら 、安全でおいしい食べ物を後世に伝えてきた精神と文化を学びとる 。また、行事食や全国各地の郷土料理についても学び日本の食文化 の特徴を知る。そして世界の食文化にもふれることで日本食とは何 かを考える。 【授業の内容】 第1週 食文化の領域 第2週 世界の食文化形成 第3週 日本の食文化形成と展開 第4週 異文化接触と受容 第5週 主食の食文化 第6週 副食の食文化 第7週 調味料・油脂・香辛料 第8週 菓子・茶・酒 第9週 日本料理の形成と発展 第10週 日常の食文化 第11週 非常食・禁忌食の文化 第12週 外食文化の成立と変化 第13週 行事食 第14週 郷土料理 第15週 食の抱える問題 【準備学習】 時代名称と年代、時代区分を明確にしておくこと。 テキストを事前に読み、わからないワードを調べ記録しておくこと 。 食材、料理、食べ方などについて日常生活において意欲的に実物観 察、体験をすることが望ましい。 【テキスト・教材】 『日本の食文化 その伝承と食の教育』 編著者 江原絢子 石川尚子 著者 大久保洋子 富岡典子 中澤弥子 島崎とみ子 橋爪伸子 アイ・ケイコーポレーション 2009 【成績評価の方法・基準】 講義 1回ごとに所定のレポート用紙を課し、次回講義までに提出 。最終回に1から14回の返却レポートをまとめて提出。 授業態度20% レポート80% 【参考書】 『日本料理の歴史』熊倉功夫 吉川弘文館 2007 『日本の味 醤油の歴史』林玲子、天野雅敏 吉川弘文館 2005 『江戸のファーストフード』大久保洋子 講談社 1998 『食べるって何? 食育の原点』原田信夫 筑摩書房 ちくまプリ マー新書 2008 -108- 2単位 【授業のテーマ・目標】 被服の購入、着装、手入れ、管理から廃棄に至るまでの衣生活に 関わるさまざまな問題を講述し、快適で豊かな衣生活を運営できる 能力を養う。この授業では、被服学の分野で扱うさまざまな領域を 浅く、広く学ぶ。 【授業の内容】 1.着ることと装うこと 2.着心地のよい衣服とは 3.人体の変形と衣服 4.人間の生理と衣服 5.気候調節に関わる性質 6.皮膚面に関わる性質 7.着心地と素材 8.天然繊維と化学繊維 9.新しい繊維 10.繊維製品の品質表示 11.既製服のサイズ 12.家庭洗濯と商業洗濯 13.消費者クレーム―その対応と防止法 14.衣服の廃棄と再利用 15.これからの衣生活 【準備学習】 毎回配布するプリントを次回授業までに読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 阿部幸子他著『衣生活論』(同文書院 2003年 第二版)2,205円 【成績評価の方法・基準】 試験70%、平常点30%で評価します。 【参考書】 被服学関係の専門科目の教科書 【注意事項】 受講生の人数上限は130名です。 ハウジング論 高齢者福祉概論 永峰 麻衣子 2年~ 前期 ─高齢者の正しい理解─ 福田 幸夫 3年~ 後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 住まいについて、画一的な家族観や住宅のかたちにとらわれず、 多様な視点で生活の場所について考えを深める。日本の住まいの歴 史と機能について学習し、現代の住宅が供給されるようになった背 景とその問題点について理解する。海外の生活事例などを紹介しな がら、地域社会で周りの人々と生き生きと暮らしていくために、今 後どのような可能性があるのか、これからの住まいについて考え る。 【授業の内容】 第1週 はじめに 第2週 家族とは 第3週 空間の寸法 第4週 日本住宅の伝統 1古代・中世 第5週 日本住宅の伝統 2近世 第6週 日本住宅の伝統 3現代 第7週 建物の間取りについて 第8週 nLDK住宅について 第9週 建物の機能について 第10週 建物の材料と構造について 第11週 住まいと子ども 第12週 いろいろな住まいと住まい方 第13週 エコライフスタイル 第14週 高齢者の住まい 第15週 まとめ 【準備学習】 『子どもを育てるたてもの学』は、指定箇所を各講義前に読んでお くこと。 【テキスト・教材】 「最新住居学入門」実教出版 適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験40%、レポートや小課題40%、授業態度20%で評価します。 【参考書】 『子どもを育てるたてもの学』チャイルド本社 【注意事項】 受講人数を考慮した上で、プレゼンテーション形式の授業、校外見 学会を行います。 【授業のテーマ・目標】 ひとくちに高齢者といっても、個人差が大きく、すべての高齢者 をひとまとめにして考えるわけにはいきません。同様に、高齢者の 福祉対策といっても、いわゆる寝たきりや認知症といった要介護高 齢者だけの対策のみではありません。 本講義では、少子・高齢社会というわが国の人口高齢化の特徴を 理解したうえで、多岐にわたる高齢者福祉対策を解説していきます 。 【授業の内容】 1.人口の高齢化と世帯の動向 2.高齢者の福祉ニーズ 3.老人施設の理念と法制度 4.老人福祉法の内容 5.高齢社会対策基本法の内容 6.介護保険法の内容 7.高齢社会対策基本法の内容 8.その他の高齢者関連法 9.民間活力とシルバーサービス 10.高齢者の社会参加と生きがい創造 11.保健・医療と高齢者福祉の連携 12.今後の高齢者福祉の方向性 13.高齢者福祉の国際動向 14.他の福祉政策と高齢者福祉のあり方 15.まとめ 【準備学習】 授業の内容のテキストを読んでおいてください。 【テキスト・教材】 『高齢者に対する支援と介護保険制度』(弘文堂) 【成績評価の方法・基準】 定期試験に代わるレポート提出と平常点により総合的に判断する 。 配分基準:レポート70%、平常点30% 【注意事項】 まずわが国の社会福祉に興味を持っていることが大切です。 -109- 共 通 教 育 教育学a 共 通 教 育 青木 秀雄 1年~ 前期 教育学b 青木 秀雄 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育学と聞くと、学校教育をイメージする人が多いと思う。しか し、教育は私たちの日常的な行為である。親子、友人、夫婦、社員 間など、どこでも意図的もしくは無意図的な営みとして教育的行為 が見られる。 私たちだれにでも、やみがたい知的好奇心や向上心がある。そこ で、すべての人にとって、より日常的な営みは自己教育・学習であ ろう。本来の自己実現は自分一人の問題ではなく、人類共通の普遍 的・歴史的課題であるという認識をもって、自然・社会との調和的 関係性の変革の中に、自分自身の自己更新を目指して身をおくこと である。このようなスタンスに立って、すべての人のための教養( culture)としての教育学についての意義や原理に対する基礎理解 を目標に下記の内容を学習する。 【授業の内容】 ○教育学と教育事象・教育問題 1.教養・文化と教育学 2.成長・発達と教育学 3.狭義の教育学 4.広義の教育学 ○教育の意義と課題 5.教育の語義と定義 6.環境・素質と教育の本質 7.意図的と無意図的教育 8.教育活動の本質 9.教養・個性化と文化の伝達 ○西洋の教育史 10.古代の教育 11.中世の教育 12.近世の教育 13.近代公教育制度 14.近代教育思想 15.全体のまとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題をテキストに沿って提示し宿題と する。また、毎回フィードバックシートを配布し、前回授業の課題 について解答してもらう。 【テキスト・教材】 乙訓稔編著『教育の論究(改訂版)』(東信堂 2008年)2,400 円 その他、教室で適宜、必要なプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)、リアクション・ペーパー(20%)、授業参加態度 (10%)で評価する。 【参考書】 青木秀雄著『人間性と人間形成の教育学』(明星大学出版部 20 07年) 【注意事項】 意欲的な授業参加をすること。 授業規律を守ること。 -110- 2単位 【授業のテーマ・目標】 「ゆとり」教育路線が頓挫してしまった。しかし教育を、大学ま での短いスパンで考えず、もっとライフサイクルという大きな流れ の中で、「ゆとり」をもって自分らしく、しかも社会に役立つ有意 義な人生を、一人ひとりが見出せるような教育・社会環境を生み出 す必要がある。 真に個人と個性を尊重し、日本国憲法第26条が示す「その能力に 応じて、ひとしく教育を受ける権利」という教育の理想を、現実に おいて進展させなければ、国民のQOL(生活の質)の向上は図れな い。このようなスタンスに立ち、文化=教養(culture)としての 教育事象に対する基礎・基本の理解を目標に、特に現代の教育問題 を題材にして下記の内容を学習する。 【授業の内容】 ○教育学と日常行為 1.個性・教養と教育学 2.成長・発達と社会・文化 ○教育課程と教育方法 3.意図的教育とカリキュラム 4.教育課程と教育改革 5.教育方法の歴史と改革 ○学校教育制度と教育行政 6.近代公教育と教育制度 7.欧米と日本の学校教育制度 8.教育制度と公教育 9.日本の教育行政と教育委員会 ○教育法規と教育経営 10.教育法規 11.学校経営 ○教員の職務と教飾像 12.学級経営 13.生徒指導の課題 14.子ども理解とコミュニケーション・スキル 15.全体のまとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題をテキストに沿って提示し宿題と する。また、毎回フィードバックシートを配布し、前回授業の課題 について解答してもらう。 【テキスト・教材】 乙訓稔編著『教育の論究(改訂版)』(東信堂 2008年)2,400 円 その他、教室で適宜、必要なプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)、リアクション・ペーパー(20%)、授業参加態度 (10%)で評価する。 【参考書】 青木秀雄・岡本富郎著『現代社会における教育制度と経営』(明 星大学出版部 2010年) 青木秀雄著『人間性と人間形成の教育学』(明星大学出版部 20 07年) 【注意事項】 意欲的な授業参加をすること。 授業規律を守ること。 教育史a 教育史b 乙訓 1年~ 乙訓 1年~ 稔 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義は、教育に関する諸課題を歴史的に問題とし、同時に当該 時代の歴史的事象との関連における知見を得ることで、市民として の教養の涵養を目標とする。今年度は、今日においても重要な問題 である「民主主義」を欧米諸国の歴史を辿るなかで、「教育におけ る民主主義」をテーマに、以下に掲げる諸問題を講述する。本講義 は、共通科目ではあるが、教育問題や歴史に関心がある学生と、特 に教職に関係する課程や学科の学生諸君の履修を推奨する。 【授業の内容】 第1週……オリエンテーション 第2週……民主主義とは何か 第3週……民主主義とは何か 第4週……民主主義的教育 第5週……民主主義的教育 第6週……無政府主義的・個人主義的教育 第7週……全体主義的・国家主義的教育 第8週……就学の義務 第9週……就学の義務 第10週……教育の無償 第11週……教育の無償 第12週……教育機会の平等 第13週……教育機会の平等 第14週……教育制度の階梯 第15週……教育制度の階梯 【準備学習】 指定されたテキストを当該時間に学習する項目や頁を事前に読ん でおくこと。 【テキスト・教材】 開講時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート70%、授業態度30%。 【参考書】 その都度、紹介・指示する。 稔 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義は、教育の諸課程を歴史的に問題とし、同時に当該時代の 歴史的事象との関連において市民としての教養の涵養を目標とする 。今年度は、現代において極めて問題とされ、また顕著な課題とな っている「少数者の問題」を欧米諸国の歴史を辿るなかで論じ、特 に以下に掲げる「教育における少数者の問題」について講述する。 本講義は、共通科目ではあるが、教育問題や歴史に関心があり、特 に教職に関係する課程や学科の学生諸君は履修するのが望ましい。 【授業の内容】 第1週……オリエンテーション 第2週……少数者とは何か 第3週……少数者とは何か 第4週……少数者と民族自決 第5週……少数者の国籍 第6週……少数者と言語・公用語 第7週……少数者の学校教育 第8週……少数者の学校教育 第9週……少数者としての特殊児童 第10週……特殊児童の類型 第11週……障害児の教育 第12週……障害児の教育 第13週……非行児の教育 第14週……英才児の教育 第15週……総括 【準備学習】 指定されたテキストを当該時間に学習する項目や頁を事前に読ん でおくこと。 【テキスト・教材】 開講時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート70%、授業態度30%。 【参考書】 その都度、紹介・指示する。 -111- 共 通 教 育 共 通 教 育 数学の世界 数理科学 佐藤 義隆 1年~ 前期 ―グラフ理論入門― 勝野 恵子 1年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 身近にある数のとらえ方や扱い方、物事を一般化する抽象化の方法 、論理的にものを考える力などを中心に、日常生活でも役に立つ数 学を学びます。SPIテスト等で扱うような簡単な計算の練習もしま す。 【授業の内容】 第1週 自然に潜む数学の世界 フィボナッチ数の世界1 第2週 フィボナッチ数の世界2 第3週 フィボナッチ数の世界3 第4週 黄金比 第5週 いろいろな曲線 第6週 いろいろな論理 推論と論理尺1 第7週 推論2 第8週 いろいろな論法と間違いやすい虚偽 第9週 数のトリック 第10週 数え上げの方法1 第11週 数え上げの方法2 第12週 魔方陣、超魔方陣 第13週 魔方陣の原理と作り方 第14週 数理テスト、SPIテストの解法 第15週 数理テスト、SPIテストの解法 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布します。次回の授業までに課題や 指定されたことがらについて書いて、授業時に提出してください。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート、授業中の小演習等で50%、試験50%で総合的に評価します 。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 高校までの数学の予備知識や基礎学力は必要としません。数学の不 得手の方でも問題はありません。 -112- 【授業のテーマ・目標】 点と点を結ぶ線からなる簡単な図形(グラフ理論では、これをグ ラフという。)を用いて、様々な問題を、目に見える形に抽象化し 解決する方法を考える。従来の数式や計算が主の数学とは異なるグ ラフ理論の基礎に親しみ、思考の科学である数学のものの見方、考 え方に慣れることを目的とする。 【授業の内容】 今までの数学が不得意な人も、予備知識なく考えることが楽しめ るように、パズル的な問題を毎回解くことにより、グラフ理論の考 え方に親しむようにする。 1.グラフとオイラー回路 2.単純グラフ 3.オイラー小径 (一筆書き・ケーニッヒベルグの橋渡りの問題) 4.部分グラフ 5.同型 6.部分グラフ (犯人さがし・パズル「急性精神病」) 7.道とサイクル 8.鳩の巣箱の原理 9.道と連結性 10.サイクルと二部グラフの関係 (渡河問題・最短道問題) 11.ハミルトンサイクルと平面グラフ 12.多面体のハミルトンサイクル 13.郵便配達夫問題 14.巡回セールスマン問題 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 『グラフ理論への入門』(共立出版)2,900円 【成績評価の方法・基準】 テキスト持込可による試験とプリント練習問題を総合して評価す る。 定期試験60点、プリント練習問題40点の配点です。 【参考書】 授業時に適宜指示する。 数理統計学 物理の世界 ―統計の基礎― 勝野 恵子 1年~ 後期 2単位 大下 範幸 1年~ 後期 【授業のテーマ・目標】 統計学の基礎を中心に、日常生活で経験する具体例を通じて、エ クセルの利用方法と統計の考え方に親しむ。 【授業の内容】 数式にとらわれず、日常生活と関連の深い例を取り扱う。データ の処理等には、エクセルを活用する。(予備知識は不要です。) 1.確率 加法定理と乗法定理 2.ベルヌイ試行 3.確率分布 確率変数と確率分布(平均、分散) 4.2項分布とそのグラフの作成 5.2項分布の正規近似 6.資料の整理(エクセルの利用方法) 絶対座標と相対座標の違い(合計、平均の計算) 7.度数分布表の作成(資料の整理) 度数分布表の平均、分散の計算 8.ヒストグラムの作成、二項分布のヒストグラム 9.相関 散布図・共分散・相関係数・回帰直線 10.エクセルによる散布図と回帰直線の作成 11.検定・推定 12.母比率の区間推定 13.平均・比率の差の検定 14.独立性の検定 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 『確率・統計学入門』(八千代出版)2,500円 【成績評価の方法・基準】 テキストおよび電卓持込みによる試験と練習課題等を総合して評 価する。 試験60点、練習課題20点、エクセル20点の配点です。 【参考書】 『Excelによるメディカル・コメディカル統計入門』(共立出版 )2,500円 2単位 【授業のテーマ・目標】 自然界を構成する最小の基本単位は素粒子である。例えば原子内 にある陽子や中性子はクォークという素粒子が結合してできている 。また光は光子という素粒子である。こうした素粒子の世界を理論 と現象の両側面から概説する。原子よりも小さい極微の粒子が対象 となるが、それはまた宇宙の始まりについても知見を与えてくれる 。素粒子に関連した未解決の問題とその研究状況も紹介する。自然 に対する知識を深めると共に、物理学の考え方を理解することが目 標である。 【授業の内容】 1.素粒子の概念(1)歴史的発展 2.素粒子の概念(2)現在の認識 3.基本となる物理学(1)力学と電磁気学 4.基本となる物理学(2)相対性理論 5.基本となる物理学(3)量子力学 6.素粒子の理論(1)場の量子論 7.素粒子の理論(2)標準模型 8.素粒子の理論(3)大統一理論と超対象性 9.実験と観測(1)加速器実験 10.実験と観測(2)非加速器実験 11.実験と観測(3)宇宙の観測 12.課題と検証(1)ニュートリノ質量 13.課題と検証(2)宇宙の粒子反粒子非対称性 14.課題と検証(3)質量の起源 15.課題と検証(4)その他の問題 【準備学習】 各回の授業では、次回の内容を理解するために必要な学習を指示 するので、予習をしておくこと。 【テキスト・教材】 使用しない。 【成績評価の方法・基準】 授業に沿って適宜課す課題に対する学習結果を評価する。 レポート80%、平常点20%。 【参考書】 必要に応じて授業中に紹介する。 【注意事項】 講義は物理学の知識をあまり前提としないで行われるが、受講者 には基礎的な数学の素養が少し必要となる。 -113- 共 通 教 育 宇宙物理学 共 通 教 育 梶野 敏貴 1年~ 前期 化学の世界 山﨑 壮 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 宇宙はどのようにして始まり、どのようなドラマを展開して今日 に至ったのでしょうか。宇宙は4次元を超える高い次元を持ってい るのでしょうか。私たち物質をかたち作る元素はどこで作られ、生 命はいつどのようにして誕生したのでしょうか。時間・空間のはじ まりと、物質の起源はどのように関係しているのでしょうか。宇宙 の歴史を解き明かし、人類が太古から抱いてきたこれらの疑問に答 えて将来を展望するところに、宇宙物理学の大きな夢と喜びがあり ます。自然の成り立ち・仕組みを理解し、科学的な考え方を学ぶこ とを目的とします。 【授業の内容】 1.人間と宇宙(物質世界と宇宙の結びつき) 2.時間とは何か?(エントロピー増大の原理と進化) 3.空間とは何か?(時間と空間の同等性:特殊相対論) 4.宇宙の開闢(対称性の破れ:ゆらぎから火の玉宇宙へ) 5.膨張する宇宙(加速度と重力は等価である:一般相対論) 6.多波長の電磁波で宇宙を見る(暗黒物質と宇宙項の存在) 7.ビッグバン宇宙論の構築(火の玉宇宙とゆらぎの発見) 8.物質世界の構成要素(ギリシャ哲学から現代科学へ) 9.量子力学の誕生(光と電子は粒子か波か?) 10.星の一生と元素の起源(私たちは星の子である。) 11.超新星爆発(ブラックホール、中性子星の誕生) 12.ニュートリノ(ミクロとマクロを結ぶ幽霊粒子) 13.生命の起源と超新星爆発(アミノ酸は宇宙起源か?) 14.宇宙は四次元か?(統一理論と高次元時空の可能性) 15.力の統一と宇宙の進化(宇宙は永遠か?) 【準備学習】 配布するプリント資料に基づいて予習・復習していただき、授業 内容に関する意見や疑問を毎回提出させて、次回の授業で紹介しま す。 【テキスト・教材】 プリント資料配布 【成績評価の方法・基準】 レポート(60%)、平常点(20%)、授業態度(20%) 【参考書】 講義の進行に合わせて随時紹介します。 【注意事項】 講義で取り上げるホットトピックスに関する小レポートを求めます 。次回以降の講義でそれらを取り上げて対話型討論や質疑応答を行 ってもらい、積極性を評価に反映させます。 -114- 2単位 【授業のテーマ・目標】 身の回りのさまざまな化学物質(食品素材、工業製品、天然物、 無機物など)の性質を理解し、また自然の法則を理解するには化学 の知識が必要ですが、高校の化学は暗記と計算が中心の面倒な科目 という印象が強いかもしれません。そこで、この講義では「受験の 化学」から離れ、生活文化の中の身近な現象、物質、科学技術を取 り上げて、物質の科学である化学・生化学の観点からの理解を深め ることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 食の化学1:サプリメント、健康食品 第2週 食の化学2:食品添加物(合成添加物と天然添加物) 第3週 食の化学3:遺伝子組換え食品 第4週 食の化学4:食物アレルギー 第5週 食の化学5:輸入食品の検査(検疫所の仕事) 第6週 ライフサイエンスの化学1:タンパク質、酵素、抗体 第7週 ライフサイエンスの化学2:BSE(牛海綿状脳症) 第8週 ライフサイエンスの化学3:光る有機化合物 第9週 ライフサイエンスの化学4:医薬品 第10週 工業製品の化学1:染料、着色料(発色する有機化合物) 第11週 工業製品の化学2:合成高分子(プラスチック、繊維) 第12週 工業製品の化学3:液晶、先端有機機能材料 第13週 工業製品の化学4:電池 第14週 工業製品の化学5:ナノテクノロジー 第15週 日常生活の中の化学いろいろ 【準備学習】 毎回、所定の講義レポート用紙(A4用紙1枚程度)を配布します ので、次回の授業までにレポートを提出してください。レポートは 確認後返却します。 【テキスト・教材】 教科書は使用しません。必要に応じて研究室作成のプリントを配 布します。 【成績評価の方法・基準】 講義レポート(50%)と期末のレポート(50%)で評価します。 【注意事項】 高校での化学Ⅰ・Ⅱ、総合理科Aの履修状況を問いません。 基礎化学1 基礎化学2 山﨑 壮 1年~ 前期 山﨑 壮 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 身の回りのさまざまな化学物質(食品素材、工業製品、天然物、 無機物など)の性質を理解し、また自然の法則を理解するには化学 の知識が必要ですが、高校の化学は暗記と計算が中心の面倒な科目 という印象が強いかもしれません。そこで、この講義では「受験の 化学」から離れ、身近な現象や物質を取り上げながら、物質の科学 である「化学」について基本的な考え方を学びます。 前期の講義では、高校で化学を十分に履修しなかった場合や理解 が不十分だと思う場合に有用な、基礎化学の入門的内容を取り上げ ます。 【授業の内容】 第1週 物質とは何か 第2週 身の回りの化学物質 第3週 物質の性質 第4週 物質の分離・精製 第5週 物質の状態(気体、液体、固体) 第6週 物質を構成する原子 第7週 化学結合(原子と原子の結びつき) 第8週 分子(原子の集合体)、 物質量とモル(原子量、分子量、モル) 第9週 溶解と沈殿(物質が水や溶媒に溶けるということ) 第10週 気体と液体の性質 第11週 化学反応 第12週 酸と塩基、水素イオン濃度、中和反応 第13週 酸化と還元、電池 第14週 光(電磁波)の化学1(光、色とは何か) 第15週 光(電磁波)の化学2(物質が光を吸収すると...) 【準備学習】 毎回、所定の講義レポート用紙(A4用紙1枚程度)を配布します ので、次回の授業までにレポートを提出してください。レポートは 確認後返却します。 【テキスト・教材】 日本化学会化学教育協議会「グループ・化学の本21」編『化学入 門編』(化学同人 2007年)2,100円 必要に応じて研究室で作成したプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 講義レポート(50%)と期末のレポート(50%)で評価します。 【注意事項】 食生活科学科1年生は専門科目の「基礎無機化学」を受講してく ださい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 身の回りのさまざまな化学物質(食品素材、工業製品、天然物、 無機物など)の性質を理解し、また自然の法則を理解するには化学 の知識が必要ですが、高校の化学は暗記と計算が中心の面倒な科目 という印象が強いかもしれません。そこで、この講義では「受験の 化学」から離れ、身近な現象や物質を取り上げながら、物質の科学 である「化学」について基本的な考え方を学びます。 後期の講義は、ヒトの健康や地球環境に有害影響を及ぼす環境中 および食品中の汚染物質(無機物、有機化合物)を取り上げ、物質 の化学的性質と有害作用との関連、またそれらの物質の分析法を、 化学・生化学の観点から学びます。 【授業の内容】 第1週 環境中に排出される化学物質 第2週 放射性汚染物質(放射能と放射線) 第3週 重金属1(水銀) 第4週 重金属2(カドミウム) 第5週 重金属3(鉛) 第6週 ヒ素 第7週 PCB 第8週 ダイオキシン 第9週 内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン) 第10週 化学物質の代謝活性化 第11週 フロンガスとオゾン層 第12週 地球温暖化ガス(「不都合な真実」の紹介) 第13週 水質汚染の化学 第14週 大気汚染の化学 第15週 まとめ:安全と安心の境界を考える 【準備学習】 毎回、所定の講義レポート用紙(A4用紙1枚程度)を配布します ので、次回の授業までにレポートを提出してください。レポートは 確認後返却します。 【テキスト・教材】 教科書は使用しません。必要に応じて研究室作成のプリントを配 布します。 【成績評価の方法・基準】 講義レポート(50%)と期末のレポート(50%)で評価します。 【参考書】 青木康展著『ポピュラーサイエンス277 環境中の化学物質と健 康』(裳華房 2006年)1,680円 【注意事項】 高校での化学Ⅰ・Ⅱ、総合理科Aおよび前期の「基礎化学1」の履 修状況を問いません。 -115- 共 通 教 育 有機化学a 共 通 教 育 山﨑 壮 1年~ 前期 有機化学b 山﨑 壮 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 生体は有機化合物からできています。また、私たちの身の回りに は、食品、医薬品、化粧品、衣服、プラスチックなどの生活製品と して様々な有機化合物が存在しています。このような有機化合物に ついての基礎的な知識を学びます。 前期の講義では、有機化合物の構造や有機化学反応の基礎を取り 上げます。 【授業の内容】 第1週 有機化学ってなんだろう 第2週 炭素原子と原子構造 第3週 化学結合と分子 第4週 有機化合物の構造式 第5週 有機化合物の命名法 第6週 有機化合物の性質 第7週 有機化合物の反応 第8週 官能基の反応1:アルコール、カルボン酸 第9週 官能基の反応2:アルデヒド、ケトン、アミン 第10週 芳香族の反応 第11週 高分子化合物(工業製品) 第12週 生体の化学1:糖質、脂質、アミノ酸、タンパク質 第13週 生体の化学2:ビタミン、ホルモン、核酸 第14週 環境と有機化学 第15週 現代の有機化学 【準備学習】 毎回、所定の講義レポート用紙(A4用紙1枚程度)を配布します ので、次回の授業までにレポートを提出してください。レポートは 確認後返却します。 【テキスト・教材】 齋藤勝裕著『ファーストブック 有機化学がわかる』(技術評論 社 2009年)1,764円 必要に応じて研究室で作成したプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 講義レポート(50%)と期末のレポート(50%)で評価します。 【参考書】 食生活科学科1年生は専門科目の「基礎有機化学」を受講してく ださい。 -116- 2単位 【授業のテーマ・目標】 生体は有機化合物からできています。また、私たちの身の回りに は、食品、医薬品、化粧品、衣服、プラスチックなどの生活製品と して様々な有機化合物が存在しています。このような有機化合物に ついての基礎的な知識を学びます。 後期の講義では、食品、医薬品、生体成分に関係する有機化合物 を取り上げます。有機化合物の構造と化学的性質がその化合物の機 能や化学的変化とどの様に関連しているかを、有機化学の観点から 学びます。 【授業の内容】 第1週 化学の基礎(元素記号、化学式、原子の構造) 第2週 有機化合物の基本骨格と立体構造 第3週 有機化合物の官能基 第4週 糖質の化学 第5週 脂質の化学 第6週 アミノ酸の化学 第7週 タンパク質の化学(構造と機能) 第8週 酵素と抗体の化学(構造と機能) 第9週 ヌクレオチドの化学(構造と機能) 第10週 核酸の化学(構造と機能) 第11週 天然物と生理活性物質1:ステロイド、テルペン 第12週 天然物と生理活性物質2:フラボノイド、アルカロイド 第13週 天然物と生理活性物質3:プロスタグランジン、ほか 第14週 ATPの化学(生体内の化学反応のエネルギー源) 第15週 医薬品の化学(構造と生体内代謝) 【準備学習】 毎回、所定の講義レポート用紙(A4用紙1枚程度)を配布します ので、次回の授業までにレポートを提出してください。レポートは 確認後返却します。 【テキスト・教材】 山口達明ほか共著『生体物質の化学 有機化学から生命科学へ』 (三共出版 2010年)2,520円 必要に応じて研究室で作成したプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 講義レポート(50%)と期末のレポート(50%)で評価します。 【注意事項】 前期の「有機化学a」とは独立した内容ですが、「有機化学a」を 履修済みか、高校の化学を履修済みであると理解しやすいです。 食生活科学科1年生は専門科目の「基礎有機化学」を受講してく ださい。 理化学実験 生物の世界 山﨑 壮 1年~ 前期・後期 寺坂 治 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 物質の化学的性状や変化を理解するためには、実験によりその変 化を目で見て操作することが大変有効です。この授業では、比較的 簡単な実験を行い、化学反応に伴う物質の変化を観察し、確認する ことで、化学的なものの見方、考え方を学習します。 【授業の内容】 第1週 実験のガイダンス1: ①実験に関する安全上の注意 ②実験レポートの書き方 ③溶液の調製法と希釈法(%濃度、モル濃度、希釈法) 第2週 実験のガイダンス2: ④基本的な器具の取り扱い 酸および塩基溶液の調製 酸と塩基の識別(pH試験紙、pH指示薬、pH計) 第3週 中和滴定1:酸の塩基による中和滴定曲線の作成 第4週 中和滴定2:食酢中と清涼飲料中の酸の定量 第5週 酸化・還元1:化学物質の酸化・還元力の比較 第6週 酸化・還元2:清涼飲料中のビタミンCの定量 第7週 定性分析1:金属イオンの定性反応 (沈殿反応、炎色反応) 第8週 定性分析2:タンパク質、デンプン、塩分などの検出 第9週 金属のイオン化傾向と電池の原理:簡単な電池の作製 第10週 精製と分離1:再結晶(水溶液から塩の結晶を作る) 第11週 精製と分離2:食塩溶液のイオン交換樹脂による精製 第12週 精製と分離3:色素の抽出と薄層クロマトグラフィーに よる色素の分離 第13週 合成実験1:油脂から石鹸の合成 第14週 合成実験2:エステルの合成およびナイロンの合成 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業時に次回の実験手順書を渡すので、実験手順を予習し ておくこと。質問があれば用意しておくこと。 【テキスト・教材】 研究室作成の実験手順書を配布します。 【成績評価の方法・基準】 毎回の授業終了後に、実験の目的、原理、方法、実験結果および 考察をまとめた実験レポートを作成し、次回の授業までに提出して ください。 実験レポート(90%)と実験態度(10%)で評価します。 【参考書】 『増補四訂版サイエンスビュー化学総合資料』(実教出版)800 円 『フォトサイエンス化学図録』(数研出版)893円 などの高校化学用の図録。 【注意事項】 実験には原理に基づく正しい手法があるので、それに従って実験 してください。薬品や実験器具による災害防止のため、教員の事前 の注意を守って下さい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 現在、地球上には原核生物から真核生物まで、数千万種類にもお よぶ生物が生息している。かつては、これらの生物は一見計り知れ ないほどの多様な構造と機能を持つように見えたが、現代生物学は この多様性の中に、ほとんど唯一ともいえる共通した生命の型があ ることを明らかにしてきた。本講では、地球上に登場した唯一の生 命の型とはどのようなものであり、どのようにして誕生したかにつ いて学び、生物の世界を作り上げてきた歴史と基本原理を理解し、 学生自らの生命観・世界観構築の一助とする。 【授業の内容】 Ⅰ.生命の誕生前 1.生命誕生のプロローグ(化学進化) Ⅱ.生命の誕生後 2.生命の誕生 3.生物の多様化 4.生物進化のメカニズム 5.地球と生物 Ⅲ.生物は細胞から 6.細胞の構造と働き(生体膜、核、ミトコンドリア) 7.細胞の構造と働き(小胞体、ゴルジ体、リソソーム) Ⅳ.細胞は分子から 8.タンパク質、糖質 9.核酸 Ⅴ.生物学におけるセントラルドグマ 10.遺伝子の概念と実体 11.遺伝子の複製と分配 12.遺伝子の働き(転写と翻訳) 13.遺伝子の操作 Ⅵ.生物体の調和 14.分化・老化・死 15.総括 【準備学習】 初回に全授業分の資料を配布するので、次回授業までに該当箇所 を読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 特に指定しない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、平常点20%、課題10%により評価する。 【参考書】 井上 覚著『基礎生物科学』(学術図書出版社 1990年) 遠山 益著『図説生物の世界 9版』(裳華房 2000年) -117- 共 通 教 育 共 通 教 育 生命と遺伝子 生命と環境 いのちの設計図とは 阿尻 貞三 1年~ 前期 2単位 水、酸素、光と生命 阿尻 貞三 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 1990年にヒトの遺伝子解析が計画された。当初は100年以上かか ると言われた計画だが、わずか15年ほどで完了した。 解析されれば、種々の病気が解明、治療できるのではと期待され ましたが、遅遅として進んでいないのが現状です。地球上の全生物 は様々な度合いで遺伝子を共有していると考えられており、遺伝子 の仕組みを知ることはこの地球という惑星を知る一つの方法ともい えます。遺伝子の仕組みと未来へ伝えるべき遺伝子を考えてみます 。正確な知識をもとにした判断を身につけましょう。 【授業の内容】 第1週 生命現象を支配する遺伝子とは 第2週 生物を構成する物質1 糖質とタンパク質 第3週 生物を構成する物質2 核酸と脂質 第4週 染色体と遺伝子の本体 第5週 遺伝の仕組みでのセントラルドグマ 第6週 遺伝子の複製 第7週 転写とは 第8週 翻訳とは 第9週 遺伝子発現の調節1 第10週 遺伝子発現の調節2 第11週 染色体異常と遺伝子の突然変異 第12週 遺伝子を操作する 第13週 遺伝子組み換え 第14週 遺伝子治療 第15週 まとめ 【準備学習】 高校「理科1、生物Ⅰ・Ⅱ」などで上述の該当個所を復習してお いてください。必要に応じて課題を提出してもらいます。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験と臨時の試験およびレポート提出(60%) 出席、欠席、遅刻、早退等を含め総合的受講態度(約40%) 【注意事項】 出席して聞いても、理解できなければ何もなりません。 -118- 【授業のテーマ・目標】 この地球上では生物は単独の種のみであるいは個体のみで生きて いくことは不可能です。 多くの生物種の集団の中で、互いに共存しあい、共生しあって初 めて生きていくことができます。生命の基本的機能はすべての生物 に共通と考え、生命の持つこの基本機能を分子レベルでさぐること により、地球上の生命の尊さを理解できるものと考えます。そして 、これからこの地球で生きていくためにはすべての生物との共存の 道を考えなければならないと思われます。 この講義では生物がもつ基本機能としての、外界つまり環境の要 因と交流の仕方を分子レベルで見つめてみます。環境要因として基 本的な〔水〕、〔大気〕、〔光〕を取り上げます。 それぞれの環境要因と生物の関係を説明できるこおを目標としま す。 【授業の内容】 第1週 水と生命 第2週 水と生体物質 タンパク質 第3週 水と生体物質 糖類と脂質 第4週 水と生体物質 核酸および細胞 第5週 生命のゆりかごとしての水 第6週 細胞内共生による真核生物の細胞進化 第7週 大気と生命 第8週 酸素と生命 その1 第9週 酸素と生命 その2 第10週 酸素と生命 その3 第11週 光と生命 第12週 紫外線と生命 その1 第13週 紫外線と生命 その2 第14週 ひかり合成 その1 第15週 ひかり合成 その2 【準備学習】 当該個所を高校時での「理科1」あるいは「生物Ⅰ・Ⅱ」で復習 しておいてください。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験と臨時の試験およびレポート提出(約60%) 出席、欠席、遅刻、早退等を含め総合的受講態度(約40%) 【参考書】 講義開始時にプリントを配布します。 【注意事項】 出席して聞いても、理解できなければ何もなりません。 科学思想史 環境科学 徳元 琴代 1年~ 後期 山崎 和彦 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代において、科学や技術はますます大きな存在となっている。 様々の発明発見は、日常生活を便利なものに変え、人間の寿命を延 ばして地球人口の増加をもたらし、さらに宇宙への果てしない夢を 実現しようとしている。しかし、その一方で、環境、生命、エネル ギー、兵器開発など、人類や地球の存亡にかかわる課題が生み出さ れたことも事実である。科学や技術はいかにあるべきなのか、今日 ほど科学や技術の本質が問われている時はない。ここでは、人類が 自然現象と闘いながら、自然をどのように理解し、利用してきたの か、科学、人間、思想、社会のかかわりという視点から科学とはな にかについて考える。 【授業の内容】 1週 科学思想を学ぶ意義と必要性。自然・科学・技術・人間・ 社会との関連 〈人類の誕生と自然の理解〉 2週 宇宙150億年、地球46億年、人類200万年、弱肉強食の自 然界 3週 サルとヒトとの違い、脳の進化と道具の製作と農耕、階 級の出現 4週 ピラミッドにみる古代文明の技術、算術、医術の発達 〈合理的自然観の始まり〉 5週 アリストテレスの自然学、古代原子論、天文術 6週 中世の社会と技術の発達。ローマの道路、水道技術、ア ラビアの錬金術、医術 7週 コロンブスのアメリカ大陸発見、ダ・ヴィンチの自然観 〈科学はいかに形成されたか〉 8週 天動説から地動説へ、コペルニクス、ガリレオ。 9週 錬金術から化学の形成、原子・分子の発見。 ラヴォアジェ、ドルトン 10週 近代的生物学の形成。顕微鏡と生命研究、進化論の影響。 ダーウィン 11週 キリスト教的自然観とフランシス・ベーコンの自然観。 三大発明の意義 〈現代科学・技術、自然観の現状と課題―西欧と日本〉 12週 産業革命と現代社会、科学・技術、大量生産、消費、廃 棄の時代 13週 生命観―遺伝子の解明と医療技術の発展と生命倫理 14週 環境観―水俣病、ダイオキシン、フロン、環境ホルモン、 温暖化 15週 物質観―エネルギー問題と兵器開発、真の豊かさと安全 性の道をどう築くか。 【準備学習】 現在起こっている科学や技術の発明、発見や国際的問題と自らの 生活とのかかわりについて関心や疑問をもつことが重要。 【テキスト・教材】 毎回プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート50%、平常点50%(講義時適宜に小レポートを指 示、提出によって出席とする。) 【参考書】 藤村淳『科学のあゆみ』(東京数学社) 大沼正則『科学の歴史』(青木書店) 渋谷他『科学史概論』(ムイスリ出版) 【注意事項】 自分の日常生活のなかで科学・技術発達やその影響について注目 する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 先ず生命の起源および人類の進化について論じる。次に、いろい ろな環境要素を取り上げ、人類との関わり、近年の研究例、技術的 課題等について論じる。 【授業の内容】 第1週 生命の起源 第2週 人類の歴史 第3週 温熱環境 第4週 空気環境 第5週 光環境 第6週 色環境 第7週 音環境 第8週 衣服の快適性 第9週 住まい 第10週 入浴環境 第11週 睡眠環境 第12週 福祉 第13週 都市 第14週 宇宙とヒト 第15週 総括 【準備学習】 毎回の講義で資料を配付する。その中で、復習ないし準備するべ き事を示す。 【テキスト・教材】 資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、授業態度30%とする。 【参考書】 適宜示す。 -119- 共 通 教 育 共 通 教 育 環境と産業技術a 環境と産業技術b 君塚 芳輝 1年~ 前期 君塚 芳輝 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本学の教壇に立って7年目になります。私は魚類学・河川環境論 ・魚道などを研究テーマとしていますが、講義題名には余りとらわ れず分かりやすく話題提供をしていきたいと思います。大学の燦広 場はなぜ雨の日でも歩き易いのか、魚が住んでる田んぼの米はなぜ 高く売れるのかなど、身近な環境の話題から本質を考えていきます 。私自身が苦手な難しい数式や化学式などを必要とせず、易しい内 容で展開します。“知識でなく柔軟な考え方を広める”ことがこの 科目の最大の目標ですので、専門外の学生さんもどうか気楽に受講 してください。2010年度は多様な9コースの専攻の方々が受講して くださいました。強制ではありませんが、土休日に行なう野外の観 察会をご案内しますので、興味がある方は積極的に参加してくださ るよう希望します。 特に1,2年生にお勧めします。 【授業の内容】 1.動物に配慮した道づくり―1 エコロードの考え方とは? 2.動物に配慮した道づくり―2 動物を道路に入れない工夫 3.動物に配慮した道づくり―3 小動物のために橋を架ける 4.動物に配慮した道づくり―4 動物にも迷惑な光害を防ぐ 5.動物に配慮した道づくり―5 人間にも共通する配慮 6.雨水の貯溜・再利用―1 実は雨水は大切な自然の資源と なる 7.雨水の貯溜・再利用―2 溜めた雨水を再利用する方法 8.雨水の貯溜・再利用―3 身近な小型~中型雨水貯溜槽 9.雨水の貯溜・再利用―4 東京ドームなどの大型利用施設 10.身近なリサイクル・リユース―1 リサイクルの思想とは 11.身近なリサイクル・リユース―2 リサイクル品の数々 12.身近なリサイクル・リユース―3 紙を中心に実例で見る 13.水辺での安全管理―1 水難事故で命を落とさないために 14.水辺での安全管理―2 水辺での安全な観察法を学ぶ 15.前期のまとめと振り返り 【準備学習】 毎回の授業前には、事前に配付されたテキストを読んで、不明な 点や分かりにくい内容は積極的に質問をお願いします。授業中に書 いて戴くアンケートにも、疑問点や意見を書いてください。 【テキスト・教材】 配付するプリントを使用します。特定の教科書は使いません。 【成績評価の方法・基準】 テーマを決めたレポート 3―4回程度で成績を評価します(90 %)。レポートは講義の要約ではなく、ご自分の感想・意見・提言 などを中心に1000字程度でまとめてください。希望者には細かく添 削の上で、全員に返却します。試験は行ないません。あとは講義中 に実施するアンケートも皆さんの理解度を知るための指標として加 点します(10%)。土休日の観察会などへの出席(任意)や、新聞 記事などの資料提供にはささやかですが加点します。 【参考書】 それぞれの単元で文献を紹介あるいは回覧しますので、図書館な どで読んで戴くことをお勧めします。 【注意事項】 それぞれの章が終わるまでは、前週までに配付したプリントを必 ず持参してください。休まれた方は翌週早めに取りに来てくださる ように。他人の迷惑になる講義中の私語は慎んでください。できる だけ前後期通しての受講をお願いします。 -120- 2単位 【授業のテーマ・目標】 前期に引き続いて“知識でなく柔軟な考え方を広める”という視 点から、以下の話題を展開したいと思います。それ以外でも受講生 の皆さんからの希望には応えたいと思います。 【授業の内容】 1.国内移殖種や外来種を放すな―1 移殖・外来種の定義の 理解 2.国内移殖種や外来種を放すな―2 なぜ放流がいけないの か? 3.国内移殖種や外来種を放すな―3 持ち込まれた魚が及ぼ す害 4.国内移殖種や外来種を放すな―4 外来より厄介な国内移 殖種 5.国内移殖種や外来種を放すな―5 駆除に向けての各地の 努力 6.魚道作って魚を助ける―1 魚道(ぎょどう)って一体ど んなもの? 7.魚道作って魚を助ける―2 川に段差が設けられる理由と は? 8.魚道作って魚を助ける―3 地域の魚と河川の特性に合わ せる 9.魚道作って魚を助ける―4 魚の溯上調査で決まる魚道の 評価 10.魚道作って魚を助ける―5 必須要素である人間の安全対 策 11.水辺の楽校を知ろう―1 水辺の楽校(がっこう)ってど んなもの?? 12.水辺の楽校を知ろう―2 学校と河川を一体化させる意義 とは 13.水辺の楽校を知ろう―3 楽校をパターン分類して実例を 見る 14.水辺の楽校を知ろう―4 安全管理の視点から留意すべき 条件 15.後期のまとめとふりかえり 【準備学習】 毎回の授業前には、事前に配付されたテキストを読んで、不明な 点や分かりにくい内容は積極的に質問をお願いします。授業中に書 いて戴くアンケートにも、疑問点や意見を書いてください。 【テキスト・教材】 配付プリントで行い、教科書は使いません。 【成績評価の方法・基準】 前期と同様にテーマを決めた3回程度のレポートで成績評価を行 ないます(90%)。レポートの留意事項も前期と同様。添削希望に も対応します。講義中に毎回実施するミニアンケートも、理解度の 指標として加点します(10%)。土休日に行なわれる観察会や講座 などに興味のある受講生は、積極的に参加して楽しんでください。 わずかですが加点します(強制ではありません)。 【参考書】 それぞれの単元で文献を紹介や回覧しますので、図書館などで読 んで戴くことをお勧めします。 【注意事項】 章が終わるまで、配付済みのプリントは必ずお持ちください。他 人の迷惑になる講義中の私語は慎んでください。できるだけ前後期 通しての受講をお願いします。 環境文化概論a 環境文化概論b 島崎 裕子 1年~ 前期 島崎 裕子 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 環境文化概論では、「開発と環境」「貧困と教育」のテーマを開 発人類学的な視点から考える。同時に、これらの作業をとおして自 身の環境意識を再考することも狙いの一つとする。 【授業の内容】 1 環境文化概論を学ぶにあたって 2 戦争と環境 破壊と再生 3 環境と文化をどうとらえるか 4 環境問題の言説 5 環境問題をめぐる問題系 6 貧困・環境と教育1 考えること現場での活動 7 貧困・環境と教育2 教育の言説 8 貧困・環境と教育3 教育の言説と思想 9 貧困・環境と教育4 教育の再考 10 貧困・環境と教育5 教育は世界を救うか 11 貧困と環境の問題1 近代化 12 貧困と環境の問題2 近代化 市場化 13 貧困と環境の問題3 グローバリゼーションと伝統 14 貧困と環境の問題4 豊かさの陰で 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の講義に関連する課題を指示する。事前に作成しておく こと。 【テキスト・教材】 なし(講義ごとにプリントを配布する) 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)、レポート(中間・期末)2回(60%)。平常点と は、①授業への取り組み(積極的な参加/貢献度)や授業態度(20 %)②フィードバックシート(10%)③授業関連課題(10%)を指 す。 【参考書】 ・講義のテーマにあわせて参考図書、ネットサイトを推薦する。 【注意事項】 講義ではテーマごとに、アンケート、小論の形で提出を求め、そ れらをもとに講義を進行する。したがって積極的な態度で受講して 欲しい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 環境文化概論は、人間と環境をめぐる諸問題を開発人類学的な視 点から考える。本講義では貧困と環境問題に焦点を絞り「開発と環 境」「貧困と教育」をあつかう。これらの作業をとおして「豊かさ とは何か」を再考する。 【授業の内容】 1 人類が抱える 貧困と環境を考える「貧困」とは何か 2 環境問題への取り組み1 参加型 3 環境問題への取り組み2 ボランティア論 4 環境問題への取り組み3 国際協力と環境問題 5 自然と文明1 コモンズ 6 自然と文明2 森林と文明 7 食糧1 食糧危機の構造 8 食糧2 食糧問題 9 食糧3 環境と食糧 10 開発と環境1 日本の取組みa 村落開発の歩み 11 開発と環境2 日本の取組みb 生活改善運動1 12 開発と環境3 日本の取組みc 生活改善運動2 13 開発と環境4 日本の取組みd 地域保健1 14 開発と環境5 日本の取組みe 地域保健2 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の講義に関連する課題を指示する。事前に作成してお くこと。 【テキスト・教材】 なし(講義ごとにプリントを配布する) 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)、レポート(中間・期末)2回(60%)。平常点と は、①授業への取り組み(積極的な参加/貢献度)や授業態度(20 %)②フィードバックシート(10%)③授業関連課題(10%)を指 す。 【参考書】 ・講義のテーマにあわせて参考図書、ネットサイトを推薦する。 【注意事項】 講義ではテーマごとに、アンケート、小論の形で提出を求め、そ れらをもとに講義を進行する。したがって積極的な態度で受講して 欲しい。 -121- 共 通 教 育 共 通 教 育 環境社会論 運動の生理科学 岡田 雅代・松本 奈穂子 2年~ 前期 2単位 野上 玲子 1年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 これまで人類は豊かな生活を求めてきましたが、その人間の心が環 境を破壊し、さらに人間自身をも傷つけてきました。環境社会論で は、さまざまな環境問題をとりあげ、環境を破壊してしまう人間社 会の構造とはどのようなものかを理解し、住民ひとりひとりのライ フスタイルと,コミュニティや社会との関係について考えていきま す。 【授業の内容】 第1週 環境社会学とは 第2週 環境問題とエコシステム 第3週 森・川・海―コモンズ 第4週 農業と自然 第5週 モデルを使って分析する 第6週 住民は自分自身で環境を決められるのか ―生活環境主義モデルの適用 第7週 社会的ジレンマとしての環境問題 第8週 ゴミとリサイクル 第9週 開発計画と加害者・被害者 第10週 公共事業と地元の利害 第11週 環境アセスメントと持続可能な社会 第12週 歴史的環境保全運動と景観の形成 第13週 環境ボランティアとNPO/NGO 第14週 内発的発展論と地域計画 第15週 政策と実践 【準備学習】 毎回、授業に関する論述課題を指示し、次回授業時に提出していた だきます。 【テキスト・教材】 鳥越 皓之著『環境社会学-生活者の立場から考える』 (東京大学出版会)2,520円 原科幸彦著『環境アセスメントとは何か』(岩波書店)760円 これに加えて、適宜、プリントも配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験(テキスト持込不可)(50%)、 課題レポート(2回程度予定)(20%)、 平常点(予習課題)(30%) 【参考書】 環境省編『平成23年度 環境白書』(日経印刷)2,500円 社団法人日本建築学会編『生活景─身近な景観価値の発見とまち づくり─』(学芸出版社)3,255円 原科幸彦編『環境計画・政策研究の展開―持続可能な社会づくり への合意形成』(岩波書店)3,990円 【注意事項】 環境問題は一人一人の生活から生み出される身近な問題です。 足元で起きている様々な事柄に関心をもち、深く広く考えていく 姿勢を求めます。 -122- 2単位 【授業のテーマ・目標】 日常生活を背景とした運動における科学的知識(生理学・社会学 ・心理学)を理解し、生涯にわたって健康的な生活を送るための知 識を身につけます。そして、女子学生に関心の高いテーマを取り上 げ、「運動したい」「でもよくわからない」学生たちが、「運動と からだのしくみ」を考えるきっかけとなる授業を目指します。 具体的には、身体の構造を理解し、健康を維持するための運動の 種類や内容・計画のたて方など、安全で効果的な運動トレーニング を解説します。また最新のスポーツ情報や、健康運動だけではなく 、サッカーなどの競技におけるトレーニング方法も例にあげて授業 を進めていきます。 【授業の内容】 第1週 日本人の健康と体力 第2週 加齢と身体のしくみ 第3週 運動とエネルギー代謝 第4週 運動効果のメカニズム(トレーニングの原則、有酸素性ト レーニングと無酸素性トレーニング) 第5週 健康づくりのための運動プログラム① (目的・強度・時間) 第6週 健康づくりのための運動プログラム② (レジスタンストレーニング) 第7週 運動における心理的要因 第8週 運動における行動変容 第9週 運動と栄養 第10週 健康管理 第11週 スポーツ障害・傷害と救急処置法 第12週 女性の体力トレーニングの理論 第13週 女性の体力トレーニングの実際 第14週 身近なスポーツ医学 第15週 まとめ 【準備学習】 ニュースや新聞で取り上げられた健康や運動に関する話題に関心を よせておいてください。 【テキスト・教材】 講義用のテキストは別途指定します。また授業中に資料を配布し、 視聴覚教材を用います。 【成績評価の方法・基準】 学期末試験60% 平常点20% 授業態度10% レポート10% 【参考書】 講義の中で適宜紹介します。 運動の生理科学 スポーツ文化論 スポーツと栄養 山田 茂 1年~ 前期・後期 スポーツを「考える」ことでみえるもの 南 英樹 1年~ 前期・後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 ヒト生体の構造と機能について運動と関連して学習する。 【授業の内容】 第1週人体の構造と機能 第2週運動生理学の基礎(エネルギー出力系) 第3週運動生理学の基礎(筋・神経系) 第4週運動生理学の基礎(発育・発達の概論) 第5週運動生理学の基礎(老化の過程と機能変化) 第6週運動生理学の基礎(呼吸循環系) 第7週運動生理学の基礎(消化・代謝系) 第8週運動生理学の基礎(骨格系) 第9週身体における機能的解剖 第10週ヒトの動きとバイオメカニックス 第11週スポーツとバイオメカニックス 第12週競技力とバイオメカニックス 第13週運動処方 第14週トレーニング法(筋力) 第15週トレーニング法(全身持久力) 【準備学習】 毎時間小テストを行うので予習復習を必ずすること 【テキスト・教材】 健康運動実践指導者養成テキスト 財団法人 健康・体力づくり事 業団を使用する。他にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 学期末にテストを行う。 【参考書】 山田 茂・福永哲夫 骨格筋に対するトレーニング法 ナップ社 山田 茂・後藤勝正 運動分子生物学 ナップ社 山田 茂 他 運動生理化学 培風館 【授業のテーマ・目標】 2011年3月の東日本大震災後、5月には、安藤美姫選手のフィギュ アスケート世界選手権優勝、7月には、なでしこジャパンのワール ドカップサッカー優勝など、世界の舞台での女性アスリートたちの 活躍は、被災者たちに勇気を与え、復興への意欲を奮い立たせるこ ととなりました。 しかし反面、大相撲の八百長問題や、柔道金メダリストの性的犯罪 などが紙面を賑わせてしまっていることも、残念ながら事実なので す。 この講義では、スポーツという文化現象を歴史・社会的視点から広 範に考察し、スポーツを「考える」ことで、その文化的発展に寄与 しうる批判的能力を養うことを目標として授業を行います。 【授業の内容】 第1週 スポーツと文化 文化という対象:科学と条件制御 第2週 体育とスポーツ 人間の諸相と身体運動の諸相 第3週 近代スポーツ発展の土壌(1) 古代ギリシャの理想と身体 第4週 近代スポーツ発展の土壌(2) 古代ローマとキリスト教的身体 第5週 近代スポーツ発展の土壌(3) ルネッサンスと身体の再発見 第6週 近代スポーツ発展の土壌(4) 近代国家の形成とアマチュアリズム 第7週 近代スポーツの普及 イギリス・アメリカ・日本の発展過程と特性 第8週 近代スポーツの普及 オリンピックの展開:資本主義国家と社会主義国家 第9週 種目にみるスポーツ思想 理念・制度・実践の諸相 第10週 スポーツメディアの舞台裏(1) アメリカの事例:映画「ザ・エージェント」に学ぶ 第11週 スポーツメディアの舞台裏(2) 日本の事例:中田英寿のプロモーションモデルに学ぶ 第12週 映像に学ぶ(1) 映画「コーチカーター」:スポーツ映像と時間的機能 第13週 映像に学ぶ(2) 映画「コーチカーター」:スポーツ映像と再生産機能 第14週 スポーツメディアリテラシー 美術から学ぶ:観る能力の獲得と文化的発展 第15週 まとめ 【準備学習】 日常的に、スポーツ映像や報道に興味を抱き、どんなフィルターを かけられ、見せられているのかに関心を向けていただきたい。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験50%、レポート30%、平常点20% 【参考書】 『もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を 読んだら』岩崎夏海著 ダイヤモンド社 『スポーツ解体新書』玉木正之著 NHK出版 『体育・スポーツの哲学的見方』久保正秋著 東海大学出版会 -123- 共 通 教 育 共 通 教 育 健康運動実習a 健康運動実習a 井上 千枝子 1年~ 後期 河田 美保 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 省力化やIT革命が進行するなか、スポーツは人類が健康で豊かに 生活するために欠かせない文化になりました。この授業では、各種 スポーツを実践することによって、社会人になるための健康管理、 健康・体力の増進、運動習慣の形成、仲間をつくるなど、身体活動 の意義やスポーツ環境づくりの必要性について理解することを目標 とし、生涯スポーツに向けたスポーツの魅力と楽しみ方を学習しま す。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.体力測定、形態計測、アンケート調査、目標プランニング 3.からだほぐしのレクリエーション 4.バレーボールの基礎技術と試合 5.バレーボールの技能アップと試合・審判・マナー 6.インディアカの基本技術と試合 7.インディアカの技能アップと試合・審判・マナー 8.バスケットボールの基礎技術と試合 9.バスケットボールの技能アップと試合・審判・マナー 10.バドミントンの基本技術と試合 11.バドミントンの技能アップと試合・審判・マナー 12.ウォークラリーのゲーム方法と展開 13.ウォークラリーの実際 14.体力測定、形態計測 15.まとめ―運動の効果及び目標達成の確認― 【準備学習】 スポーツを科学的な視点でとらえるための勉学を積極的に行って ください。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%(科目の特性上出席を重視する)、学習態度・達成度 30%、レポート20%で総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 運動着・運動靴(屋内外用)を必ず着用して下さい。 履修カード添付用の証明写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下 さい。 授業定員35名 -124- 1単位 【授業のテーマ・目標】 人生をよりよく過ごすためには、こころとからだの健康が大切で ある。この授業では、いろいろな健康運動やスポーツを通して、自 己の身体、健康、体力に関心を持ち、日常生活における積極的な身 体活動の必要性を理解するとともに、仲間と楽しく活動するための 方法を身につけ、生涯にわたり自分で健康管理ができるようにする ことを目標とする。 【授業の内容】 体力測定等の結果から自己の身体、健康、体力の現状を把握し、 各自目標を設定してから実習に入る。授業前半は、手具を用いた体 操、ダンス、コンディショニング・エクササイズなど個人で行う運 動を実施し、後半はバスケットボール、ソフトバレーボール、バド ミントンなどスポーツを、その運動特性を考慮しながら実習する。 第1週 ガイダンス(授業の進め方、出席カード作成) 第2週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第3週 体力測定・形態計測 第4週 オルガン・ギムナスティーク、バスケットボールⅠ 第5週 エアロビクス・ダンス、バスケットボールⅡ 第6週 踏み竹を使った体操、バスケットボールⅢ 第7週 ボールを使った体操、ソフトバレーボールⅠ 第8週 ロープを使った体操、ソフトバレーボールⅡ 第9週 フープを使った体操、ソフトバレーボールⅢ 第10週 リボンを使った体操、バドミントンⅠ 第11週 さげ手玉を使った体操、バドミントンⅡ 第12週 ムーブメントふろしきを使った体操、バドミントンⅢ 第13週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第14週 体力測定・形態計測 第15週 総括 【準備学習】 ①あらゆるスポーツをライブまたはテレビなどで試合観戦するこ と。 ②授業で行うストレッチを最低週3回は自宅でも行うこと。 【テキスト・教材】 資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動(運 動系公式行事出場証明必要)5%で評価する。 【参考書】 春山文子著『日常生活で自分のからだを知る・つくる体操』(文芸 社)、春山文子著『日常生活で「導具」を使った健康体操』(文芸 社) 【注意事項】 ①ガイダンスをよく聴いて受講する。 ②伸縮性に富んだ運動着を着用する。 ③受講者が互いに有意義な時間を持てるよう、遅刻をしない。 ④睡眠、食生活等に気を配るなど体調管理に努め、毎回出席でき るようにする。 健康運動実習a 健康運動実習a 健康運動の理論と実践 佐藤 健 1年~ 前期・後期 1単位 日野 一男 1年~ 前期・後期 【授業のテーマ・目標】 本授業では、健康な日常生活をおくるための健康運動としての基本 的な学習(講義)とスキル実習を行う。日本の社会がエクササイズ を推奨する理由を考えながら、理論と実践を行う。特に、運動によ る心理的影響(講義)と高齢者向けのレジスタンスエクササイズ( 実習)を行う。さらに、身体活動を科学的に評価する方法を体験し 、主にラケットスポーツ(テニス・ソフトテニス・バドミントン) による身体活動を実践することにより、身体活動は何かを会得して もらうことを目的とする。 【授業の内容】 第1回:オリエンテーション 第2回:体力測定 第3回:運動実践にかかわる社会・心理・環境的要因 第4回:運動実践における行動変容 第5回:健康づくりとレジスタンス運動 第6回:レジスタンス運動の分類 第7回:アイソトニックトレーニングの実際 第8回:アイソメタリックトレーニングの実際 第9回:自重や用具を使ったトレーニングの実際 第10回:サーキットトレーニング 第11回:健康運動(ラケットスポーツ) 第12回:健康運動(ラケットスポーツ) 第13回:健康運動(ラケットスポーツ) 第14回:体力測定 第15回:まとめ(レポート作成と提出) 【準備学習】 授業前は、十分な睡眠と食事をとり集中力が持続する状態で望める ように準備すること。実習時は、講義で用いた専門用語で説明を行 うため、事前に教材研究を行うこと。健康運動後は、自宅等でスト レッチなどをして身体の状態について前向きに取り組むこと。 【テキスト・教材】 講義用のテキストは別途指定する。 ラケット、シューズ、ウエア、汗拭きタオル、給水ボトル、帽子等 は各自が用意すること。 【成績評価の方法・基準】 授業時の小テスト60%(4点×15)、体力向上点10%、レポート30 %とする。 【参考書】 教場で別途指示する。 【注意事項】 実技の授業であるから、不安行動やケガにつながる行為は厳重注意 する。特に就職活動の場合には、証明するものを提出すること。学 内のマナバシステムを利用してフォローアップを行う。 1単位 【授業のテーマ・目標】 今、社会はコミュニケーション能力・リーダーシップ力のある人 を求めていると同時に、障害者との共生が意識されています。 この授業では、知的障害者・身体障害者の実施しているスポーツ で、健常者が共に行えるスポーツを媒体として、障害のある人もス ポーツを楽しんでいる事を理解し、自然に障害の有る人への思いや りと、運動を通じ、コミュニケーション能力やセルフコントロール などを学ぶことを目標にしています。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 浅川河川敷までウォーキング 第4週 手軽に行える運動(以後毎週実施します) 第5週 シットバレーボールの説明と基本動作・ルール説明 第6週 シットバレーボール② 第7週 シットバレーボール③ 第8週 フロアーホッケーの説明と基本動作・ルール説明 第9週 フロアーホッケー基本動作(シュート等)② 第10週 フロアーホッケー③(ゲーム) 第11週 フロアーホッケー④(ゲーム) 第12週 カーリングの説明 第13週 カーリング 第14週 体力測定 第15週 まとめ 【準備学習】 スペシャルオリンピックスとパラリンピックの違いを調べる。 【テキスト・教材】 プリントなどを配布予定。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50% レポート30% 課題達成20%で評価 【参考書】 特にないが、教場で紹介する場合もある。 【注意事項】 動く事を第1とする授業であるとともに、チームプレーのスポー ツ種目のため、出席を重視します。 就職活動の欠席は証明するものを提出すること。 軽い運動は毎日すること。 種目の種類。開講順の変更をする場合もあります。 -125- 共 通 教 育 健康運動実習a 共 通 教 育 バレーボール 南 英樹 1年~ 前期・後期 健康運動実習b 井上 千枝子 1年~ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 健康的な運動実践ののために必要な知識を獲得し、生涯にわたって 健康的かつ安全なスポーツ生活を営む方法を身につけ、集団でのパ フォーマンスの向上に必要な考え方を身につけます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス・オリエンテーション チーム分け、自己紹介・他者紹介 第2週 アタックヒットの要点 怪我をしないための留意点 ヒッティングポイント 第3週 アタックヒットの打ち分け 肩関節の構造 コース打ちと姿勢 第4週 ジャンプヒットのためのステップ 膝関節への負担軽減 ステップと着地動作 第5週 有効な攻撃のためのパス:オーバーハンドパス 丹田とアライメント 第6週 有効な守備のためのパス:アンダーハンドパス 壁・面とからだの構造 第7週 落下地点への移動とボールコントロール、ゲーム 予測と反応 第8週 ゲーム分析、リーグ戦運営 ゲーム展開の分析方法 第9週 ゲーム分析、リーグ戦運営 ゲーム展開の分析実践 第10週 ゲーム分析、リーグ戦運営 チーム作りの基礎的方法 第11週 課題練習 チャンスボールからの攻撃、リーグ戦運営 第12週 課題練習 レセプションからの攻撃、リーグ戦運営 第13週 テスト課題の評価、リーグ戦運営 第14週 リーグ戦運営 第15週 総括 【準備学習】 動画サイト(Youtubeなど)にアップされているバレーボールの基 礎的動作についての動画を視聴し、運動のイメージを膨らませてお くこと。 【テキスト・教材】 プリント配布 【成績評価の方法・基準】 授業への参加度を核として(40%)、学習意欲・仲間と協力する学 習態度(30%)、知識の理解度(20%)、技術・スキルの習熟度(10 %)を総合的に評価します。集団でのコミュニケーションを重視す る実技授業です。健康管理、マナー等、大学生として恥ずかしくな い行動をお願いします。 【注意事項】 服装や内履き等の道具を持参していない方は、安全の確保と施設保 護のため、実習への参加を認めない場合があります。 -126- 1単位 【授業のテーマ・目標】 省力化やIT革命が進行するなか、スポーツは人類が健康で豊かに 生活するために欠かせない文化になりました。この授業では、各種 スポーツを実践することによって、社会人になるための健康管理、 健康・体力の増進、運動習慣の形成、仲間をつくるなど、身体活動 の意義やスポーツ環境づくりの必要性について理解することを目標 とし、生涯スポーツに向けたスポーツの魅力と楽しみ方を学習しま す。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.体力測定、形態計測、アンケート調査、目標プランニング 3.からだほぐしのレクリエ-ション 4.バレーボールの基礎技術と試合 5.バレーボールの技能アップと試合・審判・マナー 6.バスケットボールの基本技術と試合 7.バスケットボールの技能アップと試合・審判・マナー 8.バドミントンの基礎技術と試合 9.バドミントンの技能アップと試合・審判・マナー 10.ユニホックの基本技術と試合 11.ユニホックの技能アップと試合・審判・マナー 12.卓球の基本技術と試合 13.卓球の技能アップと試合・審判・マナー 14.体力測定、形態測定 15.まとめ―運動の効果及び目標達成の確認― 【準備学習】 スポーツを科学的な視点でとらえるための勉学を積極的に行って ください。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%(科目の特性上出席を重視する)、学習態度・達成度 30%、レポート20%で総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 運動着・運動靴(屋内外用)を必ず着用して下さい。 履修カード添付用の証明写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下 さい。 授業定員35名 健康運動実習b 健康運動実習b 河田 美保 1年~ 後期 技能向上に向けた基本練習を中心に 佐藤 健 1年~ 前期・後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 人生をよりよく過ごすためには、こころとからだの健康が大切で ある。この授業では、いろいろな健康運動やスポーツを通して、自 己の身体、健康、体力に関心を持ち、日常生活における積極的な身 体活動の必要性を理解するとともに、仲間と楽しく活動するための 方法を身につけ、生涯にわたり自分で健康管理ができるようにする ことを目標とする。 【授業の内容】 体力測定等の結果から自己の身体、健康、体力の現状を把握し、 各自目標を設定してから実習に入る。授業の前半はコンディショニ ング・エクササイズ、ダンス、手具を使った体操など個人で行う運 動を音楽に合わせて楽しく行い、後半はバスケットボール、バレー ボール、バドミントンなどのスポーツを、その運動特性を考慮しな がら実習する。 第1週 ガイダンス(授業の進め方、出席カード作成) 第2週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第3週 体力測定・形態計測 第4週 呼吸法を取り入れた体操、バスケットボールⅠ 第5週 ストレッチ、エアロビクス、バスケットボールⅡ 第6週 オルガン・ギムナスティーク、バスケットボールⅢ 第7週 コンディショニング・エクササイズ、バレーボールⅠ 第8週 レクリエーション・ダンス、バレーボールⅡ 第9週 手具体操Ⅰ(投げる)、バレーボールⅢ 第10週 手具体操Ⅱ(受ける)、バドミントンⅠ 第11週 手具体操Ⅲ(振る)、バドミントンⅡ 第12週 手具体操Ⅳ(回す)、バドミントンⅢ 第13週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第14週 体力測定・形態計測 第15週 総括 【準備学習】 ①あらゆるスポーツをライブまたはテレビなどで試合観戦するこ と。 ②授業で行うストレッチを最低週3回は自宅でも行うこと。 【テキスト・教材】 資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動(運 動系公式行事出場証明必要)5%で評価する。 【参考書】 春山文子著『日常生活で自分のからだを知る・つくる体操』(文芸 社)、春山文子著『日常生活で「導具」を使った健康体操』(文芸 社) 【注意事項】 ①ガイダンスをよく聴いて受講する。 ②伸縮性に富んだ運動着を着用する。 ③受講者が互いに有意義な時間を持てるよう、遅刻をしない。 ④睡眠、食生活等に気を配るなど体調管理に努め、毎回出席でき るようにする。 【授業のテーマ・目標】 日本には、バドミントンによく似た遊びに「羽根突き」がある。手 や足を使って、あるいは、棒や板を使って、台に羽根を植え込んだ ものを打ち合う遊戯は世界各地で見られる。バドミントンは、こう した遊びが競技化されたもので、名称はイギリスのグロスターシャ 州にあるバドミントンハウスに由来している。 近代バドミントンのシャトルの動きは、スピーディで変化に富み、 その豪快さ、心地よさは、スマッシュに代表される。その一方で、 スカートをはいた形状から終速時の減速は大変顕著で、ラリーを続 けることがとても容易であり、老若男女、誰でもが簡単にプレーを 楽しむことが出来る特徴を有している。そんなことから、本授業は 、学校・企業・社会体育の指導現場等で、羽根つき遊びから、バド ミントン競技に至る技術習得の追体験を実践しながら、技能向上を 目指すとともに、対象に応じた指導方法について実習を行う。 【授業の内容】 第1回:受講ガイダンス 第2回:体力測定 第3回:初歩的技術解説と実習Ⅰ 第4回:段階別技術実習Ⅰ 第5回:段階別技術実習Ⅱ 第6回:リードアップゲームⅠ(ダブルス) 第7回:リードアップゲームⅡ(ダブルス) 第8回:安全指導法の解説 第9回:競技規則と審判法Ⅰ 第10回:競技規則と審判法Ⅱ 第11回:競技用語と指導用語の解説 第12回:ゲームの実際Ⅰ 第13回:ゲームの実際Ⅱ 第14回:体力測定 第15回:ゲーム・レポートの提出方法の説明 【準備学習】 授業前は、十分な睡眠と食事をとり集中力が持続する状態で望め るように準備すること。授業後は、自宅等でストレッチなどをして 身体の状態について前向きに取り組むこと。 【テキスト・教材】 ラケット、シューズ、ウエア、汗拭きタオル、給水ボトル、帽子 等は各自が用意すること 【成績評価の方法・基準】 授業時の小テスト60%(4点×15)、体力向上点10%、レポート 30%とする。 【参考書】 著者:関・藤田・蘭『バドミントン教室』(大修館) 【注意事項】 特に就職活動の場合には、証明するものを提出すること。 -127- 共 通 教 育 共 通 教 育 健康運動実習b 健康運動実習b 日野 一男 1年~ 後期 バレーボール 南 英樹 1年~ 前期・後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 本来楽しいはずのスポーツが、「へただから」の一言で、ある時 期からスポーツ嫌いになった人はけして少なくありません。 授業内容は、硬式テニスや軽い運動を媒体として、安全を確保し つつ「へたでも」テニスや運動は楽しいということを自分自身の体 で感じ、生涯スポーツに結びつけることを目標にしますので、経験 者ではなくはじめての方が、この程度でもテニスを楽しめるという 体験的授業です。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 浅川河川敷までウォーキング 第4週 軽い運動とは。(以後軽い運動は毎週実施) 第5週 硬式テニス ラケットの握り方・ボールの感覚をつか む(安全確保と・最低限の技術は覚えよう) 第6週 フォアーハンドストローク① 第7週 フォアーハンドストローク② 第8週 フォアーハンド・バックハンドストローク 第9週 バックハンドストローク・ボレー 第10週 ボレー・サービス 第11週 サービス・ゲームの説明 第12週 ダブルスゲーム① 第13週 ダブルスゲーム② 第14週 ダブルス・シングルスのゲーム 第15週 まとめ(体力測定を予定) 【準備学習】 実技実習のため特にないが、テニスのDVDなどを見ること。 【テキスト・教材】 テニスシューズ 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、レポート30%、課題達成20%で評価します。 【参考書】 特になし。 【注意事項】 動く事を主とする授業のため出席を重視します。 就職活動の欠席は証明するものを提出すること。 軽い運動を毎日実施すること。 必ずテニスシューズを着用すること。 天候によりテニスそのものが出来ない時間が多くなる場合があり ます。 -128- 1単位 【授業のテーマ・目標】 ゲームを中心に授業を展開します。健康的な運動実践のために必要 な知識を獲得し、生涯にわたって健康的かつ安全なスポーツ生活を 営む方法を身につけ、競技特性を理解した上での集団のパフォーマ ンスの向上に必要な考え方を養います。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス・オリエンテーション チーム分け、自己紹介・他者紹介 第2週 アタックヒットの要点 怪我をしないための留意点 ヒッティングポイント 第3週 アタックヒットの打ち分け 肩関節の構造 コース打ちと姿勢 第4週 ジャンプヒットのためのステップ 膝関節への負担軽減 ステップと着地動作 第5週 有効な攻撃のためのパス:オーバーハンドパス 丹田とアライメント 第6週 有効な守備のためのパス:アンダーハンドパス 壁・面とからだの構造 第7週 落下地点への移動とボールコントロール、ゲーム 予測と反応 第8週 ゲーム分析、リーグ戦運営 ゲーム展開の分析方法 第9週 ゲーム分析、リーグ戦運営 ゲーム展開の分析実践 第10週 ゲーム分析、リーグ戦運営 チーム作りの基礎的方法 第11週 チーム作り 練習計画と実践 自己評価 第12週 チーム作り 練習計画の練り直しと実践 自己評価 第13週 自律したチーム作り 判断と評価 第14週 リーグ戦運営 第15週 総括 【準備学習】 動画サイト(Youtubeなど)にアップされているバレーボールの基 礎的動作についての動画を視聴し、運動のイメージを膨らませてお くこと。 【テキスト・教材】 プリント配布 【成績評価の方法・基準】 授業への参加度を核として(40%)、学習意欲・仲間と協力する学 習態度(30%)、知識の理解度(20%)、技術・スキルの習熟度(10 %)を総合的に評価します。集団でのコミュニケーションを重視す る実技授業です。健康管理、マナー等、大学生として恥ずかしくな い行動をお願いします。 【注意事項】 服装や内履き等の道具を持参していない方は、安全の確保と施設保 護のため、実習への参加を認めない場合があります。 健康運動実習b 基礎スポーツ実習a 山田 茂 1年~ 前期 高橋 英一 1年~ 前期・後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では基本的な運動処方とトレーニング処方について学習す る。自分の体組成と体力を確認し、自分のあった運動処方を作成す る。運動クラブに入っている方は弱点を補うためのトレーニング処 方を作成し、自ら実施する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 運動処方の意義 第4週 運動処方の実際 (ビデオ) 第5週 トレッドミル走あるいは自転車エルゴメーター 第6週 ウォーキングの指導 第7週 ウォーキングの評価 第8週 ジョギングの指導 第9週 ジョギングの評価 第10週 筋力トレーニング I 上半身 第11週 筋力トレーニング II 体幹部 第12週 筋力トレーニング III 下半身 第13週 ダイエットとトレーニング(栄養と運動) 第14週 ダイエットとトレーニング(体組成と運動) 第15週 まとめ 【準備学習】 自分で確かめながら学習するため、体力・体組成を測定する。 毎日の食事をチェックし、授業前に血圧・心拍数を測定する。 【テキスト・教材】 資料を配布する 【成績評価の方法・基準】 課題に対するレポートで評価する 1単位 【授業のテーマ・目標】 フェンシング(Fencing)の語源は、英語の守る「Fence垣根・棚 ・防御」から派生しており、仏語ではエスクリム(Escrime)と言 います。 フェンシングは、昔から伝わる武枝が現在のようにスポーツ化し たもので、その身体活動を通じて健全な心身の育成、人格の陶治を はかるもので日本の武士道と同様、中世の騎士道に基づいた礼を重 んずるスポーツです。練習・試合の前後には必ず正しい動作で挨拶 します。フェンシングの良さは、華麗なプレイ、頭脳的なかけひき 、スピーディな試合運びと科学的なテクニックにあり、ヨーロッパ では、女性にも教養と美容のためのスポーツとして好まれており、 また子供のマナー習得のためにも取り入れられています。 フェンシング競技には、フルーレ・エペ・サーブルの3種目があ ります。フルーレとエペは突くことだけが許され、サーブルは突く ことも切ることも許されます。フルーレとサーブルは、攻撃された らこれを払いのけてからでないと反撃できないというルールがあり ますが、エペにはそのようなルールはなく、ともかく相手の全身の どこでも早く突いた方が勝ちです。本授業では、ルールが簡単で誰 にもわかりやすいエペ種目を実施いたします。 トレーニングとして、色々な体の動きづくりを取り入れ(パフォ ーマンス作り)、日常生活に役立つ健康づくりに取り組んでみまし しょう。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:フェンシングの歴史・フェンシング用語・授 業の進め方、基本動作 第2週 体力測定 第3週 アタック・サンプル(単純攻撃) 第4週 アタック・コンポゼ(複合攻撃)、デガジェマン(はず せ) 第5週 デガジェマン(はずせ) 第6週 リポスト(返突) 第7週 コントル・デロベ(相手のアタック・オフェルを避けて突 く技)、試合指導 第8週 プリーズ・ド・フェル(剣を捉えて行う技) 第9週 プリーズ・ド・フェル(剣を捉えて行う技)、トラヴァイ ユ・パール・ドウ(二人で行う練習) 第10週 リポスト(返突)、コントル・デロベ(相手のアタック・ オ・フェルを避けて突く技) 第11週 デガジェマン(はずせ) 第12週 リポスト(返突)、コントル・デロベ(相手のアタック・ オ・フェルを避けて突く技) 第13週 復習 第14週 体力測定 第15週 復習 【準備学習】 授業前には常にストレッチをしておくこと。 普段使わない部位(筋肉)を使うので筋肉痛が起こります。筋力ア ップを心がけましょう。 【テキスト・教材】 プリント配布 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動5% 【参考書】 特になし 【注意事項】 運動靴・Tシャツ・厚手のハイソックス(膝まで覆う長さ)を準備 すること。 -129- 共 通 教 育 共 通 教 育 基礎スポーツ実習b 基礎スポーツ実習b 井上 千枝子 1年~ 後期 硬式テニス 南 英樹 1年~ 前期・後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、スポーツ種目を継続して実践することによって基 礎技術から試合までのスキルを習得し、自分にとっての「好き」・ 「得意」なスポーツ種目を形成していくことを目的としています。 誰でもが試合仲間とのふれあいや楽しさを味わい、運動・スポーツ 実施の効果や価値を見出し、健康・体力増進への意識の向上や自己 のライフスタイルとして生涯にわたって運動・スポーツを継続して 実践していく運動習慣づくりの方法について学習します。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.体力測定、形態計測、目標プランニング 3.バレーボールの基礎体力・技術 4.バレーボールの基本技術 5.バレーボールの試合に向けた基本技術 6.バレーボールの技能アップと試合・審判・マナー 7.バレーボールの試合と運営 8.バドミントンの基礎体力・技術 9.バドミントンの基本技術 10.バドミントンのダブルス技能アップと試合・審判・マナー 11.バドミントンのダブルス技能アップと試合・審判・マナー 12.バドミントンの試合と運営 13.バドミントンの試合と運営 14.体力測定、形態計測 15.まとめ―運動の効果及び目標達成の確認― 【準備学習】 授業中、活動記録を採り、授業効果を高めていきます。スポーツ を科学的な視点でとらえるための勉学を積極的に行ってください。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%(科目の特性上出席を重視する)、学習態度・達成度 30%、レポート20%で総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 運動着・運動靴(屋内外用)を必ず着用して下さい。 履修カード添付用の証明写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下 さい。 授業定員35名 -130- 1単位 【授業のテーマ・目標】 競技力の向上のために必要とされる基礎的知識と実践方法を身につ けます。初心者は、ゲームを楽しめるようになってもらうことが目 標です。経験者は、初心者とコミュニケーションをとりながら、自 分の技量の幅を身につけてもらうことを目標とします。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス・オリエンテーション チーム分け、自己紹介・他者紹介 第2週 ストロークの要点 怪我をしないための留意点 ヒッティングポイント 第3週 ミドルラリー 肩関節の構造 コース打ちと姿勢 第4週 ロングラリー 股関節の構造 ステップとフォロースウィング 第5週 バックハンドストローク 丹田とアライメント 第6週 シングルスゲーム ゲームの進め方とマナー 第7週 移動とボールコントロール、ゲーム 予測と反応 第8週 ボレー ゲーム展開の分析方法 第9週 ゲーム展開の実践 雁行陣 第10週 ゲーム展開の実践 平行陣 第11週 自主的なチーム作り 練習計画と実践 自己評価 第12週 自主的なチーム作り 練習計画の練り直しと実践 自己評価 第13週 自律したチーム 選択と分析 決断と実行 第14週 ゲーム運営 第15週 総括 【準備学習】 動画サイト(Youtubeなど)にアップされているテニスの基礎的動 作についての動画を視聴し、運動のイメージを膨らませておくこと 。 【テキスト・教材】 プリント配布 【成績評価の方法・基準】 授業への参加度を核として(40%)、学習意欲・仲間と協力する学 習態度(30%)、知識の理解度(20%)、技術・スキルの習熟度(10 %)を総合的に評価します。集団でのコミュニケーションを重視す る実技授業です。健康管理、マナー等、大学生として恥ずかしくな い行動をお願いします。 【注意事項】 運動に適した服装や靴等の道具を持参していない方は、安全の確保 と施設保護のため、実習への参加を認めない場合があります。また 、雨天時は室内にてラケットスポーツのプログラムに変更して授業 を行いますので、内履きの準備をお願いします。 基礎スポーツ実習b 基礎スポーツ実習c テニス 100回連打 山田 茂 1年~ 前期 1単位 河田 美保 1年~ 前期・後期 【授業のテーマ・目標】 この授業は確実にストローク、ボレーを含めて100回連打できる ことを目標とする。従って、パートナーと歩調を合わせ、100回連 打できるように毎時間練習する。この学習によって、結果的に集中 力、持久力、筋力がつくように練習する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 テニスの歴史、用具の説明 第4週 テニスコートで実際の打つ練習 第5週 100回連打を目的にその打ち方について実施する 第6週 フォア―ハンドの打ち方(ストロークとボレー) 第7週 フォア―ハンドの打ち方(ストロークとボレー) 第8週 フォア―ハンドの打ち方 (ストロークとボレー) 第9週 バックハンドの打ち方(ストロークとボレー) 第10週 バックハンドの打ち方(ストロークとボレー) 第11週 バックハンドの打ち方(ストロークとボレー) 第12週 100回連打のテストとサーブの打ち方 第13週 100回連打のテストとサーブの打ち方 第14週 100回連打のテストとフォーメーション 第15週 100回連打のテストとフォーメーション 【準備学習】 常にイメージを持って素振りを練習すること。 【テキスト・教材】 資料を配布 【成績評価の方法・基準】 100回連打テストで評価する 1単位 【授業のテーマ・目標】 いろいろなダンス・エクササイズの実践を通して、美しい姿勢や 動きについて考えながら基本的なからだの動かし方を習得するとと もに、非言語コミュニケーション能力を高める。 【授業の内容】 毎回の授業前半にストレッチやアイソレーションなどの基本エク ササイズによって十分にウォーミングアップを行うので、自分のか らだと対話しながら、その日の体調や微妙なからだの変化を感じと って欲しい。学期の後半には、前半に行った動きやステップを組み 合わせたダンス作品(コンビネーション)を実習し、その成果を発 表する。 第1週 ガイダンス(授業の進め方、出席カード作成) 第2週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第3週 体力測定、形態計測 第4週 基本エクササイズ、立ち方(からだの軸、臍下丹田)、 歩き方(モデル歩き、ナンバ歩き、ジャズ・ウォーク) 第5週 レクリエーションダンス 第6週 いろいろなダンスのステップと動き 第7週 コンビネーションⅠ(振り移し、ステップの練習) 第8週 コンビネーションⅡ(部分の動き、ターンの練習) 第9週 コンビネーションⅢ(動きと動きのつなぎについて) 第10週 コンビネーションⅣ(表情などの表現方法について) 第11週 コンビネーションⅤ(総合練習) 第12週 コンビネーション発表会(VTR撮影) 第13週 体力測定、形態計測 第14週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第15週 総括(VTR鑑賞、批評、レポート課題) 【準備学習】 ①バレエ、ミュージカルなどのいろいろな舞踊作品を可能な限り ライブで鑑賞すること。(鑑賞時のプログラム、チケット半券 提示および感想文提出で「課外活動」として認める。) ②授業で行った動きを次回授業時までしっかり復習しておくこと。 ③自分のからだと向き合う時間をつくること。 【テキスト・教材】 資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動(運 動系公式行事出場証明必要)5%で評価する。 【参考書】 内田樹+三砂ちづる『身体知―カラダをちゃんと使うと幸せが やってくる』(講談社+α文庫) 【注意事項】 ①ガイダンスをよく聴いて受講する。 ②伸縮性に富んだ運動着を着用する。 ③受講者が互いに有意義な時間を持てるよう遅刻をしない。 ④睡眠、食生活等に気を配るなど体調管理に努め、毎回出席でき るようにする。 ⑤積極的な授業参加を望む。 -131- 共 通 教 育 共 通 教 育 基礎スポーツ実習c 基礎スポーツ実習c 日野 一男 1年~ 前期・後期 運動障害と予防・救急処置 山田 茂・河田 美保・花輪 1年~ 前期・後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 この基礎スポーツ実習では、スポーツ種目の基礎編ではなく。 将来親となった時、PTA・子供会等の社会教育の現場等で、年齢 に合わせ、時に正規のルールや形態を変化させても、いかに「安全 」に楽しくスポーツ活動が行えるかという、スポーツ本来の楽しさ を総合的に実体験し、生涯スポーツに、より理解を持つことを目標 にしています。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 浅川河川敷までウォーキング 第4週 手軽に行える運動(以後毎週実施します) 第5週 ドッジボール① 第6週 ドッジボール② 第7週 ソフトバレーボール①(正規のバレーボールを 使用する時もあります。) 第8週 ソフトバレーボール② 第9週 ミニテニス① 第10週 ミニテニス② 第11週 バドミントン① 第12週 バドミントン② 第13週 バドミントン③ 第14週 体力測定 第15週 まとめ 【準備学習】 実技実習のため特にこれをというものは無いが、スポーツは危険 を内在する活動と言うことを理解し、日々の健康に注意すること。 【テキスト・教材】 プリントなどを配布予定。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50% レポート30% 課題達成20%で評価 【参考書】 特にないが、教場で紹介する場合もある。 【注意事項】 動く事を第1とする授業であるとともに、チームプレーのスポー ツ種目のため、出席を重視します。 就職活動の欠席は証明するものを提出すること。 軽い運動は毎日すること。 種目の開講順及び種目変更をする場合があります。 -132- リズムエクササイズ 聰 【授業のテーマ・目標】 この授業では、「運動障害と予防」と「救急救命」を前半に、後 半には、科学的理論にもとづいた「エクササイズ」の具体的な運動 処方について学習する。運動障害は、内科的な障害と整形外科的な 障害に分けて講義・実技を行う。後半の授業では、呼吸循環系を改 善し、全身持久力を高めるためのエクササイズを行う。心臓の鼓動 、呼吸のリズムなどを感じながら運動を行い、生体機能を理解する 授業を展開する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 内科的な急性障害の概要(突然死・熱中症・過換気症候 群・運動誘発性喘息など) 第3週 内科的な急性障害の予防方法 第4週 内科的な慢性障害の概要(貧血・オーバートレーニング症 候群など) 第5週 内科的な慢性障害の予防方法 第6週 救急蘇生法(心肺蘇生・AED・気道異物の除去方法) 第7週 整形外科的障害と外科的救急処置 第8週 テーピングの技術 第9週 テーピングの技術 第10週 ストレッチ、セルフケア・マッサージ 第11週 コンディショニング・エクササイズ 第12週 リズム体操Ⅰ(基本) 第13週 リズム体操Ⅱ(発展) 第14週 レクリエーション・ダンスⅠ(いろいろなステップ) 第15週 レクリエーション・ダンスⅡ(コンビネーション) 【準備学習】 予習・復習を必ずしておくこと。 【テキスト・教材】 健康運動実践指導者養成テキスト 健康体力づくり事業団 【成績評価の方法・基準】 実技テスト 10% 課題に対するレポートの提出 10% 授業態度 80% 基礎スポーツ実習d 健康体力科学演習 笠原 武子 1年~ 前期・後期 ー運動プログラム作成と運動指導ー 井上 千枝子 1年~ 前期・後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 実践女子大学に於けるなぎなたの歴史と全日本なぎなた連盟の歴 史的背景を考察し、なぎなたの特性を理解し、正確な基本技を修得 する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス・オリエンテーション (授業内容の解説と進め方・出席カード作成) 第2週 体力測定 第3週 なぎなたの歴史について・実践女子大学におけるなぎなた の歴史について 礼儀作法-自然体・正座・座礼・立ち方・立礼 構え方-中段の構え 第4週 構え方-中段の構え・八相の構え・脇構え 体さばき-送り足・開き足・継ぎ足・歩み足・踏みかえ足 第5週 打ち方 ①振り上げ打ち-正面・スネ・コテ 第6週 受け方-正面受け・左右面受け・左右スネ受け・胴受け ②八相からの打ち-左右面・左右スネ 打ち返し 第7週 1本目・2本目 第8週 連続技-二段技(面→スネ、振り上げスネ→側面、側面 →スネ、スネ→側面) 第9週 ①振り返し技-面、スネ ②払い技-面払い、胴払い 第10週 3本目 抜き技-面抜き、スネ抜き 第11週 4本目、5本目 第12週 1本目~5本目の練習 第13週 総合練習 第14週 総合練習 第15週 実技試験(打ち返し、1本目~5本目の形) 筆記試験(なぎなたに関する名称、構え、振り方等、感 想) 【準備学習】 ・毎回の授業でやったことを「なぎなたハンドブック」を見て確認 しておくこと。 ・「なぎなたハンドブック」を読んでおくこと。 【テキスト・教材】 授業時に指示する。 <授業方法> ハンドブックによる内容説明。1対多数による体さばき、技の実 習。基本技の反復練習。 二人一組(相対)となり、基本打突、受け方、「しかけ応じ」の 形の反復練習により技の修得をする。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%(なぎなたの 特性を理解したか、正確な打突を習得したかを実技試験と筆記試験 を合わせて評価する)、課題活動5% 【注意事項】 審査を希望する学生は、審査基準にのっとり、級位を取得するこ とができる。 【授業のテーマ・目標】 「スポーツ・フォー・エブリワン」誰もが運動・スポーツを個別 の目的を抱いて実施するようになりました。 運動・スポーツをすることが「好き」とか「得意」と言うだけで はなく、自分の動きを数字に置き換えて科学的にとらえ、探求して みることも運動・スポーツの楽しみ方の一つと言えます。 この授業では、身体機能の測定、心拍数測定や日常生活習慣記録 測定、さらには食生活記録などのデータを集積し、体力や行動力に ついて分析します。また、各種運動・スポーツを実践し、運動強度 や運動量(エネルギー代謝)について理解を深め、自分や家族、大 学や地域のクラブ活動など身近なスポーツ愛好者のために運動プロ グラム作成の支援ができるように、運動処方の実技・理論について 学習します。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 問診・健康生活調査・形態計測と理論 心拍数・呼吸数・血圧の測定と基礎代謝量の推定理論 第3週 身体機能測定 第4週 測定結果の考察と評価の理論 第5週 歩行・ジョギングの運動強度と運動量 第6週 ウォ-キング時間と運動量 第7週 ウォークラリーの運動強度と運動量 第8週 卓球の運動強度・運動量 第9週 バドミントン基礎技術の運動強度・運動量 第10週 バドミントン試合の運動強度・運動量 第11週 フットサル基礎技術の運動強度・運動量 第12週 フットサル試合の運動強度・運動量 第13週 問診・健康生活調査・形態計測・心拍数・呼吸数 ・血圧・身体機能測定 第14週 測定結果の考察と運動プログラムの作成 第15週 まとめー授業の効果及び目標達成の確認ー 【準備学習】 実技と理論の演習授業のため、測定データの分析が必要になりま す。スポーツを科学的な視点でとらえるための勉学と努力を積極的 に行ってください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%(科目の特性上出席を重視します)、レポート・学習 態度・達成度50%で総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 運動着・運動靴(屋内外用)を必ず着用して下さい。 履修カード添付用の証明写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下 さい。 毎授業、測定データを採るので欠席しないように注意をして下さ い。 授業定員35名 -133- 共 通 教 育 共 通 教 育 ヘルスプロモーション実践実習a ヘルスプロモーション実践実習a 河田 美保 1年~ 後期 ストレッチング(骨格筋、心筋、平滑筋) 山田 茂 1年~ 前期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 自らの健康をコントロールし改善する方法を身につけることは生 活の質(QOL)の向上のために大変重要である。この授業では、健 康運動の実施方法について理論と実践の問題点や留意点を相互に検 討しながら実習し、生涯にわたり自分で健康管理ができるようにす ることを目標とする。 【授業の内容】 女子大学生の高い関心事はダイエットのようである。しかし、過 度な食事制限によりこころとからだに悪影響を及ぼしている姿をよ く見かける。果たして体重が減少すれば理想の体型になれるのだろ うか。 前半は自分のからだをいろいろな角度から知り、「美」について 考え、有酸素運動を中心に実習する。後半には運動プログラムを作 成し、実践発表する。 第1週 ガイダンス 第2週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第3週 体力測定、形態計測 第4週 基本姿勢(立ち方、座り方)、姿勢づくり体操 第5週 基本運動(歩き、走り、はずみ、振り) 第6週 コンディショニング・エクササイズ、ストレッチ 第7週 エアロビックダンスの特性・効果・実習 第8週 エアロビックダンスの運動強度・実習 第9週 エアロビックダンスの運動プログラム・実習 第10週 エアロビックダンスの指導方法Ⅰ・実習 第11週 エアロビックダンスの指導方法Ⅱ・実習 第12週 エアロビックダンスの指導上の留意点・実習 第13週 体力測定、形態計測 第14週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第15週 運動プログラム実践発表、総括 【準備学習】 ①「美」について考察する。 ②十分な睡眠をとり、食生活等に気を配るなど体調管理に努め、授 業に参加する。 ③授業で行った動きは必ず復習しておく。 ④自分のからだと向き合う時間をつくる。 【テキスト・教材】 授業開始時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動(運 動系公式行事出場証明必要)5%で評価する。 【注意事項】 ①ガイダンスをよく聴いて受講すること。 ②伸縮性に富んだ運動着を着用すること。 ③受講者が互いに有意義な時間を持てるよう遅刻をしないこと。 ④やむを得ず欠席、遅刻、早退、見学する場合には必ず届出書を提 出すること。 -134- 【授業のテーマ・目標】 筋肉は骨格筋、心筋、平滑筋の三つに分類される。骨格筋は随意 的に動かすことができるが、心筋、平滑筋は不随意的であり、自分 の意志で動かすことはできない。これらの筋を生理的に保つために は筋を引き延ばすことが重要である。運動不足や加齢に伴い筋は萎 縮、硬縮し、柔軟性を失い、動きが減退する。心筋も同様である不 随意筋である心筋へのストレッチは静脈還流量を増やすことによっ て心筋はストレッチングされ張力を増す。平滑筋は食事をすること によってストレッチングされ、張力を増す。この三つの筋を適宜動 かすことによって骨格筋系、循環系、消化器系が生理的状態を保つ ことができるものと考える。この授業ではこのような考えを踏まえ て、授業を行う。 【授業の内容】 第1週ガイダンス 第2週骨格筋ストレッチングとは?(骨格筋の機能と形態) 第3週 ストレッチングの実技I (骨格の動きと筋の機能 上半身) 第4週 ストレッチングの実技II (骨格の動きと筋の機能 体幹部) 第5週 ストレッチングの実技III (骨格の動きと筋の機能下腿部) 第6週 心筋ストレッチングとは? (心臓の機能と形態) 第7週 ストレッチングの実技 (持久的運動と血圧、心拍数) 第8週 ストレッチングの実技 (短距離走と血圧、心拍数) 第9週 ストレッチングの実技 (階段昇降運動と血圧、心拍数) 第10週 スポーツとストレッチング 第11週 卓球とストレッチング 第12週 サッカーとストレッチング 第13週 バスケットボールとストレッチング 第14週 ダイエットとしてのストレッチング 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 配布されたプリントで学習するため予習復習をすすめる。 授業前に食事調査と血圧、心拍数を測定する。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 学期末レポートと毎時の宿題 20% 授業態度 80% ヘルスプロモーション実践実習b ヘルスプロモーション実践実習b 河田 美保 1年~ 前期 ストレッチング(骨格筋、心筋、平滑筋) 山田 茂 1年~ 後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 自らの健康をコントロールし改善する方法を身につけることは生 活の質(QOL)の向上のために大変重要である。この授業では、健 康運動の実施方法について理論と実践の問題点や留意点を相互に検 討しながら実習し、生涯にわたり自分で健康管理ができるようにす ることを目標とする。 【授業の内容】 有酸素運動のひとつであるエアロビックダンスを中心に実習し、 その運動特性や効果について学習する。後半にはオリジナルの運動 プログラムを作成し、実践発表する。 第1週 ガイダンス 第2週 姿勢評価システムによる姿勢測定 第3週 体力測定・形態計測 第4週 ストレッチ、セルフケア・マッサージ 第5週 コアトレーニング 第6週 コンディショニング・エクササイズ 第7週 エアロビックダンスの特性・効果・実習 第8週 エアロビックダンスの運動強度・実習 第9週 エアロビックダンスの運動プログラム・実習 第10週 エアロビックダンスの指導方法Ⅰ・実習 第11週 エアロビックダンスの指導方法Ⅱ・実習 第12週 エアロビックダンスの指導上の留意点・実習 第13週 体力測定・形態計測 第14週 姿勢評価システムによる測定 第15週 運動プログラム実践発表、総括 【準備学習】 ①十分な睡眠をとり、食生活等に気を配るなど体調管理に努め、授 業に参加する。 ②授業で行った動きは必ず復習しておく。 ③自分のからだと向き合う時間をつくる。 【テキスト・教材】 授業開始時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、共通レポート15%、課題達成度30%、課外活動(運 動系公式行事出場証明必要)5%で評価する。 【注意事項】 ①ガイダンスをよく聴いて受講すること。 ②伸縮性に富んだ運動着を着用すること。 ③受講者が互いに有意義な時間を持てるよう遅刻をしないこと。 ④やむを得ず欠席、遅刻、早退、見学する場合には必ず届出書を提 出すること。 【授業のテーマ・目標】 筋肉は骨格筋、心筋、平滑筋の三つに分類される。骨格筋は随意 的に動かすことができるが、心筋、平滑筋は不随意的であり、自分 の意志で動かすことはできない。これらの筋を生理的に保つために は筋を引き延ばすことが重要である。運動不足や加齢に伴い筋は萎 縮、硬縮し、柔軟性を失い、動きが減退する。心筋も同様である不 随意筋である心筋へのストレッチは静脈還流量を増やすことによっ て心筋はストレッチングされ張力を増す。平滑筋は食事をすること によってストレッチングされ、張力を増す。この三つの筋を適宜動 かすことによって骨格筋系、循環系、消化器系が生理的状態を保つ ことができるものと考える。この授業ではこのような考えを踏まえ て、授業を行う。 【授業の内容】 第1週ガイダンス 第2週骨格筋ストレッチングとは?(骨格筋の機能と形態) 第3週 ストレッチングの実技I (骨格の動きと筋の機能 上半身) 第4週 ストレッチングの実技II (骨格の動きと筋の機能 体幹部) 第5週 ストレッチングの実技III (骨格の動きと筋の機能下腿部) 第6週 心筋ストレッチングとは? (心臓の機能と形態) 第7週 ストレッチングの実技 (持久的運動と血圧、心拍数) 第8週 ストレッチングの実技 (短距離走と血圧、心拍数) 第9週 ストレッチングの実技 (階段昇降運動と血圧、心拍数) 第10週 スポーツとストレッチング 第11週 卓球とストレッチング 第12週 サッカーとストレッチング 第13週 バスケットボールとストレッチング 第14週 ダイエットとしてのストレッチング 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 配布されたプリントを予習復習すること 授業前に食事調査と血圧、心拍数を測定する。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 学期末レポートと毎時の宿題 20% 授業態度 80% -135- 共 通 教 育 共 通 教 育 レクリエーショナルスポーツ 世界の美術a 鈴木 淳也 1年~ 前期・後期 ―日本書道史― 福井 淳哉 1年~ 前期 2単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、生涯を通じて自己の身体を健康管理できる運動の知 識ならびに実践する能力を身につけていく。また、科学的理論に則 したトレーニングプログラムを作成し、他者に対して運動処方でき る資質を習得することを目標とする。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 体力測定 第3週 ストレッチングの種類とその特性 第4週 ストレッチングの目的 第5週 ウォーミングアップとクーリングダウンの効果と目的 第6週 ウォーミングアップとクーリングダウンの実施上の注意 第7週 サッカー 第8週 ソフトボール 第9週 フライングディスク 第10週 水泳・水中運動の特性 第11週 水泳・水中運動の効果 第12週 水泳・水中運動の安全に対する注意 第13週 水泳・水中運動の基本動作 第14週 近代4泳法 第15週 水中ウォーキング・アクアビクス 【準備学習】 それぞれの種目特性において理解しておくこと。 【テキスト・教材】 授業中に指示する。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50% レポート15% 課題達成度30% 課外活動5% 【注意事項】 ・水泳に関しては、夏期休業期間に集中で行う。その為、自宅から プール(都内)までの交通費が別途かかります。(説明会で案内) ・授業時には、運動に適した服装を準備すること。 ・天候によって、種目の変更あり。 ・トレーニングだけでなく、他のスポーツ種目(球技等)も行う予 定。 -136- 【授業のテーマ・目標】 日本書道史は漢字の渡来を発端とし、中国書法の受容に始まるが 、そこから日本風の様式・和様が生まれ、一方日本語を表記するた めの仮名文字が誕生し、仮名書道が開花する。以後、日本の書は、 中国書法の影響を受けつつ多様に展開するが、その歩みを日本文化 との関わりを考えながら概説する。本講義は日本の書を理解する上 に不可欠のもので、基本的な知識を着実に修得することを目標とし 、書の見方に重点を置いて授業を進める。 【授業の内容】 第1回 日本書道史を学ぶにあたって 第2回 漢字の渡来と金石文 第3回 聖徳太子「法華義疏」 第4回 正羲之書法の受容 第5回 天平写経と万葉仮名 第6回 空海の活躍 第7回 嵯峨天皇と橘逸勢の書 第8回 最澄の書 第9回 和様の開祖・小野道風 第10回 藤原佐理と藤原行成による和様の確立 第11回 草仮名の出現 第12回 仮名の完成 第13回 漢字と仮名の調和美 第14回 仮名料紙としての唐紙と和紙 第15回 装飾経の流行 【準備学習】 博物館・美術館等で書や古美術の観賞を心掛けること。 【テキスト・教材】 授業中に指示または配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験80%、レポート10%、授業態度10%で評価。 【参考書】 笠嶋忠幸著『書を味わう』(淡交社) 古谷稔著『日本書道史』大東文化大学書道研究所編書道学テキス ト第3巻(二玄社刊 2010年)1,680円 【注意事項】 授業の都度、復習を兼ねて簡単なレポート、およびテキストの図 版を見ての臨書(鉛筆)を行い、書道史の理解を深める習慣をつけ たい。授業には毎回の出席を期待する。 世界の美術b 世界の美術c 富田 淳 1年~ 後期 西洋美術史概説~ギリシアから17世紀 貫井 一美 1年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国で生まれた古代の文字は、長い年月をかけて、書きやすさ・ 読みやすさ・美しさ等の観点から、より合理的な書体が模索されて いった。とくに4世紀に活躍した王羲之は、書を一挙に芸術の域に 高め、東アジアにおける書の展開に大きな影響を及ぼした。科挙の 試験においては、風貌・言語・判断力とともに、文字を正しく美し く書くことが要求されたように、書は中国の文化を根底から支える ものであり、一方では造形的な側面から胸中の想いを吐露しうる芸 術でもあった。この授業では、書体の変遷をはじめ、名品がたどっ た数奇な運命や、作者や収蔵家にまつわるさまざまなエピソードを 交えながら、中国における書の歴史を概観する。なお美術館・博物 館等において中国の書を実見する機会をもち、授業にあてる場合が ある。 【授業の内容】 第1週 書とは何か 第2週 書体の変遷1 殷・周・秦時代 甲骨文・金文 第3週 書体の変遷2 漢時代 公用文字と通行文字 第4週 拓本について 碑と帖 第5週 晋時代 王羲之の出現 第6週 南北朝時代 敦煌文献から分かること 第7週 隋時代 南北の書風の融合 第8週 唐時代 唐の四大家と懐素 第9週 宋時代 宋の四大家 第10週 元時代 趙孟フの復古主義 第11週 明時代 呉中派と華亭派 第12週 明末清初 連綿趣味の流行 第13週 清時代 帖学派とは 第14週 清時代 碑学派とは 第15週 総括 【準備学習】 中国の歴史に関して、高等学校の世界史で学習した程度の内容を 復習しておくことが望ましい。 【テキスト・教材】 授業中に指示または配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業中の感想・展覧会のレポート50%、試験50% 【参考書】 『決定版中国書道史』(芸術新聞社 平成21年1月) 『書の至宝』図録(朝日新聞 平成18年1月) 『日中書法の伝承』図録(謙慎書道会 平成20年3月) 『日本・中国・朝鮮 書道史年表事典』(書学書道史学会 平成17 年10月) 【授業のテーマ・目標】 西ヨーロッパ美術の歴史を絵画を中心に学びます。この授業では 西洋美術の源流ともいえるギリシアから近世絵画が多様に展開した 17世紀までの作品を扱います。美術作品は、各時代を映し出す鏡で もあります。そのような視点に立って、作品自体の芸術性だけでは なく、美術作品を通して、各時代の社会や考え方などにも触れなが ら西洋文化全体を概観してゆきます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 美術史の歴史、参考文献の紹介など の授業概要 第2週 ギリシア美術 第3週 ギリシア美術 第4週 ローマ美術 第5週 ローマ美術 第6週 ビザンティン美術 第7週 西欧初期中世美術 第8週 中世Ⅰ ロマネスク美術 第9週 中世Ⅱ ゴシック美術 第10週 初期ルネサンス美術 第11週 北方美術 第12週 盛期ルネサンス美術Ⅰ 第13週 盛期ルネサンス美術Ⅱ 第14週 17世紀の美術Ⅰ 第15週 17世紀の美術Ⅱ 【準備学習】 ある程度のヨーロッパの歴史に対する知識があれば授業がより理解 しやすいと思います。 【テキスト・教材】 各回ごとに資料を配布します。また、参考資料、参考書籍などは必 要に応じてご紹介します。 【成績評価の方法・基準】 出席点ではなく、期末のリポート課題を基本とします。 【参考書】 オリエンテーション時、また必要に応じて提示します。 【注意事項】 授業には出席が原則ですが出席するだけではなく、積極的に授業に 臨んでください。 展覧会などに足を運ぶなどして、できるだけ実際に作品を鑑賞する 機会を持ってください。 -137- 共 通 教 育 共 通 教 育 世界の美術d 人間と美術a 西洋美術史概説~17世紀から20世紀まで 貫井 一美 1年~ 後期 2単位 明珍 素也 1年~ 前期 【授業のテーマ・目標】 西洋美術の歴史を学びます。この授業ではヨーロッパ絵画が多様に 展開した17世紀から、美術の概念が大きく変わった20世紀の作品を 絵画を中心に見てゆきます。美術作品は時代を映す鏡であるという 視点から、作品の芸術的側面だけではなく、各時代の社会や考え方 にも触れ、西洋文化全体についても概観します。 【授業の内容】 第1週 17世紀の美術Ⅰ 第2週 17世紀の美術Ⅱ 第3週 18世紀 ロココの美術 第4週 19世紀Ⅰ }新古典主義、ロマン主義、写実主義の絵画 第5週 19世紀Ⅱ 第6週 19世紀Ⅲ }印象派 第7週 19世紀Ⅳ 印象派以降 第8週 19世紀Ⅴ 印象派以降 第9週 19世紀Ⅵ 象徴主義 第10週 19世紀Ⅶ 世紀末芸術 第11週 19世紀Ⅷ エコール・ド・パリ 第12週 20世紀Ⅰ キュビスム 第13週 20世紀Ⅱ フォビスム 第14週 20世紀Ⅲ シュールレアリスム 第15週 20世紀Ⅳ 戦後の美術 【準備学習】 西洋の歴史に関する知識があったほうが授業内容を理解しやすいと 思います。 【テキスト・教材】 各会ごとに資料を配布します。また参考資料や参考書籍などをオリ エンテーション時、または必要に応じて提示します。 【成績評価の方法・基準】 期末の課題リポートを原則とします。 【参考書】 オリエンテーション時、または必要に応じて提示します。 【注意事項】 出席が原則です。積極的に授業に参加してください。 展覧会などにできるだけ足を運び、実際に作品を見る機会を持って ください。 -138- 2単位 【授業のテーマ・目標】 仏教が日本へ伝わってからたくさんの仏像が生まれている。現在 まで大切に守られてきたこれらの仏像は世界中の彫像と比べても質 ・量ともにハイレベルにあるといえよう。加えてその作り方(造像 技法)は合理的な考えに基づいてあみだされた日本独自のものであ る。他方、それらの仏像はさまざまな損傷を抱えているのが現状で ある。現代まで信仰され、遺されてきた像を後世に伝えるにはどの ような処置および修理が必要であるのか。 仏像の種類と名称を概説し、造像技法を考察する。そして、木彫 像を中心に多数の写真を交えながら損傷状況を詳述する。 【授業の内容】 第1週 授業の進め方と概略 第2週 仏像のかたち1 第3週 仏像のかたち2 第4週 造像技法1(構造) 第5週 造像技法2(構造) 第6週 造像技法3(表面の仕上げ) 第7週 造像技法4(表面の仕上げ) 第8週 材料1(伝統的なもの) 第9週 材料2(新しいもの) 第10週 環境 第11週 損傷状況1 第12週 損傷状況2 第13週 損傷状況3 第14週 損傷状況4 第15週 前期のまとめ 【準備学習】 配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 適時指示する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験またはレポート(80%)、授業態度(20%) 人間と美術b 文化史a 明珍 素也 1年~ 後期 吉田 純子 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 仏教が日本へ伝わってからたくさんの仏像が生まれている。現在 まで大切に守られてきたこれらの仏像は世界中の彫像と比べても質 ・量ともにハイレベルにあるといえよう。加えてその作り方(造像 技法)は合理的な考えに基づいてあみだされた日本独自のものであ る。他方、それらの仏像はさまざまな損傷を抱えているのが現状で ある。現代まで信仰され、遺されてきた像を後世に伝えるにはどの ような処置および修理が必要であるのか。 多数の写真による実例を挙げ、修理を進める上での問題点を指摘 しながら最新の修理方針を考察する。さらに、今まであまり触れら れなかった文化財における科学的な分析法をやさしく概説し、理系 のものの見方を紹介する。 【授業の内容】 第1週 授業の進め方と概略 第2週 修理の歴史1(近代まで) 第3週 修理の歴史2(近代からの修理) 第4週 修理前の処置 第5週 修理例1 第6週 修理例2 第7週 修理例3 第8週 修理例4 第9週 修理例5 第10週 修理例6 第11週 修理例7 第12週 科学の眼から見た美術 第13週 文化財における科学分析結果のみかた 第14週 修理の問題点 第15週 後期のまとめ 【準備学習】 配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 適宜指示する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験またはレポート(80%)、授業態度(20%) 2単位 【授業のテーマ・目標】 我が国では、文化財保護法に基づき、有形、無形の文化遺産を 「文化財」として位置づけ保護を図っている。演劇や音楽、年中行 事や民俗芸能など、人の行為が生み出す形なきものを文化財として 保護することは、我が国の文化財保護制度の大きな特色である。近 年、文化財は観光資源や、心の豊かさを培うための素材などとして 注目されている。文化財保護の歴史や文化財の体系、さまざまな保 護施策について理解を深め、特に無形の文化財を中心に、将来への 継承やその活用などについて検討する。 【授業の内容】 映像資料などを活用して、文化財の具体例に多く触れながら授業 を進める。 1.はじめに 2.現行の文化財保護の概要 3.文化財保護の歴史 4.文化財の種類 5.有形の文化財とその保護 6.無形の文化財とは 7.重要無形文化財の指定制度 8.重要無形文化財(伝統芸能―雅楽・能楽―)の現状と保護 の取り組み① 9.重要無形文化財(伝統芸能―文楽・歌舞伎―)の現状と保 護の取り組み② 10.重要無形文化財(伝統芸能―組踊・琉球舞踊―)の現状と 保護の取り組み③ 11.保存技術とは 12.選定保存技術の選定制度 13.選定保存技術(歌舞伎を支える技術)の現状と保護の取り 組み① 14.選定保存技術(組踊を支える技術)の現状と保護の取り組 み② 15.まとめ 【準備学習】 文化財保護法など、関連する法令や資料の予習・復習が必要とな る。授業中に適宜指示する。 【テキスト・教材】 資料プリントを授業中適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点にレポートを加味して総合的に評価する。 平常点5割、レポート5割 【参考書】 授業中適宜指示する。 -139- 共 通 教 育 文化史b 共 通 教 育 吉田 純子 1年~ 後期 生活経営論 寺出 浩司 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 文化遺産の保護は、日本のみならず世界各国に共通する課題であ る。国際的には、ユネスコを中心に有形・無形の文化遺産の保護が 図られてきた。なかでも無形文化遺産の保護については、2006年、 「無形文化遺産の保護に関する条約」が発効したことを受け、その 保護の具体的な方策について国際的な議論が進行している。ユネス コを中心とした国際的な文化遺産保護の歴史や理念、施設などにつ いて理解を深め、特に今後実施される無形文化遺産の保護について 検討を行う。 【授業の内容】 映像資料などを活用して、文化遺産の具体例に多く触れながら授 業を進める。 1.はじめに 2.「世界遺産条約」について 3.ユネスコの無形文化遺産保護の歴史 4.「無形文化遺産の保護に関する条約」を読む1 ―保護の対象は何か 5.「無形文化遺産の保護に関する条約」を読む2 ―3つの目録の意味 6.ユネスコによる「人類の口承及び無形遺産の傑作宣言」プ ロジェクト 7.無形文化遺産条約に基づく保護の手法 8.無形文化遺産条約をめぐる国際的な議論の焦点 9.無形文化遺産条約に対する日本の対応について 10.日本における無形文化遺産の保護制度 11.日本の無形文化遺産(民俗芸能―神楽―)① 12.日本の無形文化遺産(民俗芸能―田楽―)② 13.日本の無形文化遺産(民俗芸能―風流―)③ 14.諸外国の無形文化遺産の諸相 15.まとめ 【準備学習】 無形文化遺産の保護に関する条約など、関連する法令や資料の予 習・復習が必要となる。授業中に適宜指示する。 【テキスト・教材】 資料プリントを授業中適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点にレポートを加味して総合的に評価する。 平常点5割、レポート5割 【参考書】 授業中適宜指示する。 -140- 2単位 【授業のテーマ・目標】 生活経済とは、①家族や地域社会の人間生活をどのようにつくり あげ、②金銭(カネ)・時間(トキ)・生活財(モノ)菜の度生活 史限をどのように合理的に配分し、③人生80年時代の生涯をどのよ うに計画的に設計し、④環境にやさしいライフスタイルをどのよう に創造していくかを考えることによって、生活福祉向上をめざす生 活の営みのことである。この授業では、その為の基礎的知識をでき るだけ総合的に理解することを目標とする。 なお、本講義は生活環境学科および生活文化学科の家庭科教員 (中学校)の資格取得の為の必修科目であり、中学校家庭科のカリ キュラムの二本の柱のひとつである「家族と家庭生活」の部の内容 にほぼ対応したものになっている。 【授業の内容】 1.はじめに―生活経営の対象領域と中学校家庭科 2.ライフサイクル① ライフサイクルという考え方 3.ライフサイクル② ライフサイクルと発達課題―乳児期・幼 児期・児童期を中心に 4.生活単位としての家族① 個人・世帯・家族 5.生活単位としての家族② 家族のかたちと機能の変化 6.生活単位としての家族③ 近代的性別役割分業とその変化 7.生活単位としての家族④ 家族生活と地域 8.生活資源とその配分① カネ、トキ、モノ 9.生活資源とその配分② 生活時間をめぐって 10.家庭経済と社会① 国民経済と家計 11.家庭経済と社会② 税金・社会保険料と公共サービス 12.家庭経済と社会③ 職業労働と家計の収入 13.家庭経済と社会④ 家庭生活と貯蓄・消費 14.家庭経済と社会⑤ 家族経済と消費者問題 15.まともにかえて―環境・資源問題とライフスタイル 【準備学習】 ノート・配布資料をよく復習する。わからないことがあれば自分 で調べ、毎回の授業内容をよく理解しておくこと。どうして理解で きない点があれば、質問に来てください。 【テキスト・教材】 資料プリントを授業中に適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(70%)、授業中課題(30%) 【参考書】 授業中に適宜配布する。 【注意事項】 食生活科学科の学生で、家庭科教員の資格取得をめざす人は、学 科専門科目の「家庭経営学」を履修してください。 生活経営論 家庭工学 冨田 洋三 2年~ 前期 尾上 正行 2年~ 前期・後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 生活経営とは、生きることに工夫をこらすことの意である。人の 考え方や行動様式は時と共に変わり、それによって社会が変化し、 またその変化によって個人や家庭のありようも変わってくる。ここ では、今後に予想される、より厳しい競争社会の中でいかに生きて いくかを考えていく。 【授業の内容】 1.経済システムにおける家計 1-1)働くことの意味:労働観は時代によって変わる 1-2)消費の基本概念:商品化の進行 1-3)貯蓄の必要性:暮らしの安心とマクロ経済 1-4)税金と政府サービス:政府サービスはどこまで必要 か 1-5)経済政策の家計への影響:政府が変わると暮らしが 変わるか 2.消費者と生活者 2-1)消費者の満足と生活者の満足:商品消費による満足 の限界 2-2)大量生産・大量消費がもたらしたもの:使い捨ての ツケ 2-3)労働とレジャーの選択:人間は、どんな欲求をもつ か 2-4)生産(所得)と環境の選択:マクロの満足とミクロ の満足 2-5)必需的消費と選択的消費:豊かな暮らしにはどちら が大事か 3. IT革命の進行とライフスタイルの変化 3-1)IT革命とはどんなことか:インターネットという情 報の高速道路 3-2)新しい商取引形態(e-ビジネス)の登場:新しいマー ケットの形成 3-3)競争の拡大と暮らしの安全・安心:競争は勝者と敗 者をつくりだす 3-4)市場経済の限界:お金で買えないものもある 3-5)NPOの必要性:助け合いの世界 【準備学習】 事前学習 板書のノート、配布したプリントの当該カ所について、疑問点は 自分で調べ、なおわからなければ質問して、よく理解すること。 【テキスト・教材】 必要な教材はそのつど配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験と平常点。前者7割、後者3割を目安とする。 2単位 【授業のテーマ・目標】 身近な家庭で使われる電気・機械器具の基本動作原理と、いろい ろな家庭電気製品の仕組みを理解する。 これら家庭の機械化・電化がもたらす豊かな生活向上を我々が享 受するには、さらに安全な使い方による危険防止に努め、環境への 配慮などが必要であることを学ぶ。 授業ではできるだけ具体的な内容について講義する。 【授業の内容】 第1週 水と電気、ガスの流れを計る方 第2週 機械要素と工具 第3週 家庭用ミシンを中心とした機械要素と構造 第4週 電力と発電の概要-1(発電方式と送電) 第5週 電力と発電の概要-2(発電の原理、交流、周波数) 第6週 携帯型電力(化学電池、物理電池、燃料電池) 第7週 電力、電圧、電流、抵抗(オームの法則、直流) 第8週 エネルギーとしての電力(熱源、動力源) 第9週 照明(白熱灯、蛍光灯、LED ) 第10週 テレビの原理(陰極線管、液晶) 第11週 冷蔵庫、クーラーなどの原理(エアコン) 第12週 洗濯機、掃除機の原理、使い方 第13週 ガス、石油などの燃料を使う器具(ストーブ、給湯器) 第14週 電話機の進歩、通信機器の発展(電話、インターネット) 第15週 家庭電気機械器具と生活 「環境に配慮したユーザーの意識」 【準備学習】 授業中に配布する資料・印刷物の内容で、特に重要な箇所は繰り 返し説明するので、聞き逃さないこと。 【テキスト・教材】 『生活と技術』(コロナ社 2002年)2,625円 【成績評価の方法・基準】 期末試験70%、小テスト(またはレポート)20%、 平常点10%を基本として総合的に判断する。 -141- 共 通 教 育 共 通 教 育 看護学 家族関係論 後藤 桂子 2年~ 前期 家族関係論 数野 昌三 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 自分の身体は自分自身で守るという視点から、実生活に役立つ健 康問題、その管理について取り上げる。また、家族及び、介護の場 で活用できる基礎知識を得ることを目指す。(1)自分及び家族の 健康の維持・促進のための基礎知識を学ぶ。(2)救急及び介護に 必要な基礎知識を学ぶ。 【授業の内容】 第1週 感染症、性感染症の現実と予防 第2週 女性の身体・健康、リプロダクティブヘルス・ライツ 第3週 妊娠と出産 第4週 女性のライフサイクル上の諸問題 第5週 健康の見方、健康診断 第6週 生活習慣病、メタボリックシンドローム 第7週 血圧と貧血、バイタルサインズ測定、血圧自己測定 第8週 傷害や疾病時の症状の見方 第9週 処置の方法、アルコールパッチテスト 第10週 救命救急法、AEDの使い方 第11週 高齢社会の現状 第12週 認知症 第13週 介護保険とサービス 第14週 基礎的な介護の技術 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 課題として授業期間内に読む本を提示する。 次回の授業に必要な準備や復習については授業の最後に提示する 。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用しない。プリントを配布する。 既存のVTR、DVDを使用する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験・提出課題・課題を総合的に評価する。(期末試験60% 、提出課題10%、課題30%) 【参考書】 必要時授業内で提示する。 -142- 2単位 【授業のテーマ・目標】 家族関係に関して法的視点から、近年における裁判例なども踏ま え検討していく。 【授業の内容】 第1週 家族法とはどのような法律か 第2週 旧家族法と現行家族法との特徴の差異 第3週 婚姻1-婚約・内縁- 第4週 婚姻2-成立・効果- 第5週 離婚 第6週 実子 第7週 養子 第8週 扶養 第9週 法定相続1-相続制度の趣旨・法定相続の形態- 第10週 法定相続2-法定相続人の廃除・相続欠格- 第11週 法定相続3-法定相続分- 第12週 遺言 第13週 遺贈・遺留分 第14週 就労・高齢社会と法律 第15週 総括 【準備学習】 各週の授業内容を参考書の該当個所で予習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは特に指定せず、適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験80%、小テスト10%、平常点10%とする。 【参考書】 ・ 内田 貴『民法Ⅴ親族・相続【補訂版】』(東京大学出版会 2004年) ・ 幾代通・遠藤浩・奥田昌道補訂『民法入門【第5版】』(有斐 閣 2006年) 【注意事項】 人間社会学部の学生は、『家族法』を履修することが望ましい。 育児学 保育学 古川 漸 3年~ 前期・後期 攪上 久子 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 育児学は子どもの健全な成長と発達を支え、望ましい社会人に育 成するための実践の学問である。そのために必要な育児理念、保育 者のあるべき態度、保育知識、家庭生活のあり方、子どもの身体的 心理的特性、社会で注目されている病気の基本事項を理解する。 【授業の内容】 第1週 妊娠のメカニズム 第2週 催奇形因子、たばこ 第3週 育児に関するレポート作成 第4週 子どもの発育 第5週 子どもの発達 第6週 乳汁栄養と離乳食 第7週 小児の事故 第8週 小児の事故 -症例から- 第9週 食物アレルギー 第10週 アレルギー -症例から- 第11週 感染症 第12週 感染症 -症例から- 第13週 注意欠陥/多動性障害 ADHD、学習障害 LD 第14週 被虐待児 第15週 総括 【準備学習】 新聞やニュースなどに注目し、自ら興味・関心を深めること。 【テキスト・教材】 プリント、スライド中心 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、レポート10%、授業態度10%で評価する。 【注意事項】 子どもの身体と心の発達過程を正しく理解し、経験と科学によっ て裏打ちされた育児知識・技術を学び、それを自身の生活や仕事で 活かしてほしい。 2単位 【授業のテーマ・目標】 子どもの数は減っているのに、なぜ保育所の待機児は増えているの か。子ども虐待はなぜ深刻になっているのか。社会的養護の責任が 増す中、幼稚園保育所の役割・子育て支援機関の役割が大きくなっ ている。本講座では、乳幼児期の子どもの育ちを社会的保育、養護 の視点から学ぶ。 【授業の内容】 第1週 授業オリエンテーション 第2週 乳幼児保育機関 第3週 子育て支援機関 第4週 妊娠したら 第5週 出産と産後うつ 第6週 乳幼児期の育ち 第7週 幼児期の育ち(1)からだ 第8週 幼児期の育ち(2)こころ 第9週 おかあさんだって一人になりたい 第10週 病児保育・病棟保育 第11週 児童福祉 第12週 障害児保育 第13週 子ども虐待 第14週 受講生の声 第15週 まとめ 【準備学習】 予告される次回テーマの内容について考えてくる 【テキスト・教材】 適宜レジメ・資料用意 視聴覚教材使用 【成績評価の方法・基準】 授業内課題50% 期末テスト50% 【参考書】 子どもに関する新聞記事・ニュースをキャッチすること -143- 共 通 教 育 共 通 教 育 日本語学概論a 日本語学概論a ―初級日本語教育のための文法― 鈴木 美恵子 1年~ 前期 2単位 ―初級日本語教育のための文法― 山内 博之 1年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 初級レベルの日本語教育を行う際に必要となる文法項目について 、解説を行う。初級学習者の日本語教育のために必要となる文法を 理解することが、この授業の目標である。 【授業の内容】 11課で構成された、以下のような日本語テキストで初級日本語の 授業を行うことを想定し、( )内の文法項目について、順次説明 していく。 第1週 第1課「自己紹介」1(普通名詞と固有名詞) 第2週 第1課「自己紹介」2(名詞文、名詞の複数形) 第3週 第2課「家族紹介」1(品詞分類) 第4週 第2課「家族紹介」2(プロトタイプ論) 第5週 第3課「学校案内」1(指示詞) 第6週 第4課「私の一日」1(動詞と助詞の関係) 第7週 第4課「私の一日」2(日本語の主な文型) 第8週 第5課「楽しい日曜日」(テンス) 第9週 第6課「楽しいパーティー」(希望文) 第10週 第7課「パーティーに招待」(とりたて助詞、並立助 詞) 第11週 第8課「パーティーの翌日」(終助詞) 第12週 第9課「お願い!」(テ形、フィラー) 第13週 第10課「私の部屋」(存在動詞、ハとガ) 第14週 第11課「教室の中」(アスペクト) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくること 。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の点数によって成績評価を行なう。 【参考書】 必要があれば、授業中に指示する。 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な態度で授業に参加す ることが望まれる。 -144- 【授業のテーマ・目標】 初級レベルの日本語教育を行なう際に必要となる文法項目につい て、解説を行なう。初級学習者の日本語教育のために必要となる文 法を理解することが、この授業の目標である。 【授業の内容】 11課で構成された、以下のような日本語テキストで初級日本語の 授業を行なうことを想定し、( )内の文法項目について、順次説 明していく。 第1週 第1課「自己紹介」1(普通名詞と固有名詞) 第2週 第1課「自己紹介」2(名詞文、名詞の複数形) 第3週 第2課「家族紹介」1(品詞分類) 第4週 第2課「家族紹介」2(プロトタイプ論) 第5週 第3課「学校案内」(指示詞) 第6週 第4課「私の一日」1(動詞と助詞の関係) 第7週 第4課「私の一日」2(日本語の主な文型) 第8週 第5課「楽しい日曜日」(テンス) 第9週 第6課「楽しいパーティー」(希望文) 第10週 第7課「パーティーに招待」(とりたて助詞、並立助 詞) 第11週 第8課「パーティーの翌日」(終助詞) 第12週 第9課「お願い!」(テ形、フィラー) 第13週 第10課「私の部屋」(存在動詞、ハとガ) 第14週 第11課「教室の中」(アスペクト) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくること 。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の点数によって成績評価を行なう。 【参考書】 必要があれば、授業中に指示する。 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な姿勢で授業に参加す ることが望まれる。 日本語学概論b 日本語学概論b ―中級日本語教育のための文法― 鈴木 美恵子 1年~ 後期 2単位 ―中級日本語教育のための文法― 山内 博之 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中級レベルの日本語教育を行う際に必要となる文法項目について 、解説を行う。中級学習者の日本語教育のために必要となる文法を 理解することが、この授業の目標である。 【授業の内容】 9課で構成された、以下のような日本語テキストで中級日本語の 授業を行うことを想定し、( )内の文法項目について、順次説明 していく。 第1週 第1課「友だち100人」1(普通体と丁寧体) 第2週 第1課「友だち100人」2(動詞の活用) 第3週 第1課「友だち100人」3(ストラテジー) 第4週 第2課「どう違う?」1(主題のハと対比のハ) 第5週 第2課「どう違う?」2(複文) 第6週 第3課「施設案内」(可能) 第7週 第4課「事情説明(1)」(ノダ) 第8週 第5課「事情説明(2)」(ヨウダ・ラシイ・ソウダ) 第9週 第6課「うれしかった!」(授受表現) 第10週 第7課「困ったなぁ…」1(英語と日本語の受身文) 第11週 第7課「困ったなぁ…」2(日本語の受身文の特徴) 第12週 第8課「料理の作り方」(ト・バ・タラ・ナラ) 第13週 第9課「交通事故目撃」1(内の関係と外の関係) 第14週 第9課「交通事故目撃」2(被修飾名詞の格) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくること 。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の点数によって成績評価を行なう。 【参考書】 必要があれば、授業中に指示する。 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な態度で授業に参加す ることが望まれる。 【授業のテーマ・目標】 中級レベルの日本語教育を行なう際に必要となる文法項目につい て、解説を行なう。中級学習者の日本語教育のために必要となる文 法を理解することが、この授業の目標である。 【授業の内容】 9課で構成された、以下のような日本語テキストで中級日本語の 授業を行なうことを想定し、( )内の文法項目について、順次説 明していく。 第1週 第1課「友だち100人」1(普通体と丁寧体) 第2週 第1課「友だち100人」2(動詞の活用) 第3週 第1課「友だち100人」3(ストラテジー) 第4週 第2課「どう違う?」1(主題のハと対比のハ) 第5週 第2課「どう違う?」2(複文) 第6週 第3課「施設案内」(可能) 第7週 第4課「事情説明(1)」(ノダ) 第8週 第5課「事情説明(2)」(ヨウダ・ラシイ・ソウダ) 第9週 第6課「うれしかった!」(授受表現) 第10週 第7課「困ったなぁ…」1(英語と日本語の受身文) 第11週 第7課「困ったなぁ…」2(日本語の受身文の特徴) 第12週 第8課「料理の作り方」(ト・バ・タラ・ナラ) 第13週 第9課「交通事故目撃」1(内の関係と外の関係) 第14週 第9課「交通事故目撃」2(被修飾名詞の格) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくること 。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の点数によって成績評価を行なう。 【参考書】 必要があれば、授業中に指示する。 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な姿勢で授業に参加す ることが望まれる。 -145- 共 通 教 育 共 通 教 育 日本事情a 日本事情b 明治日本の観察者たち 劉 岸偉 2年~ 前期 2単位 日本論の名著を読む 劉 岸偉 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 十九世紀の後半、日本が世界史の舞台に登場して以来、しばしば 外界の注目を浴びてきた。多くのジャパノロジストによって、夥し い日本論がかかれたのである。明治期に来日した異邦人の観察記録 を手がかりに、数種の文献を読み解くことによって、比較文化論の 視点から日本事情を捉えてみたい。 【授業の内容】 第1週 黄遵憲の明治社会観察(詩人の生涯と作品) 第2週 「日本雑事詩」を読む 第3週 明治維新後の新事物 第4週 東洋と西洋の視点(婚姻、食生活) 第5週 チェンバレンの日本研究 第6週 「日本事物誌」を読む 第7週 女性観について 第8週 周作人の生涯と思想 第9週 東京留学回想 第10週 「親日派」について 第11週 「日本管窺」を読む 第12週 ラフカディオ・ハーンの生涯と思想 第13週 「英語教師の日記から」を読む 第14週 「ある保守主義者」を読む 第15週 まとめ 【準備学習】 幕末以降日本人の海外体験もあわせて読むと、内と外から日本文化 、日本人のメンタリティーを見直すきっかけとなり、立体像が得ら れる。芳賀徹著「大君の使節ー幕末日本人の西欧体験」(中公新書 )をお薦めします。 【テキスト・教材】 プリントを配布 【成績評価の方法・基準】 定期試験と出席状況などの平常で評価する。(定期試験は70%、 平常点は30%) 【参考書】 黄遵憲「日本雑事詩」(平凡社、東洋文庫) 劉岸偉「小泉八雲と近代中国」(岩波書店) 【注意事項】 受講態度、出席状況を重視する。 -146- 【授業のテーマ・目標】 日本人の手による日本論の名著を味読する。岡倉天心の「茶の本 」と、新渡戸稲造の「武士道」を取り上げる予定。両著とも日露戦 争の前後に発表され、文明論の視点から日本文化を解釈した話題作 である。それらの著書が生み出された歴史的文脈をふまえて、日本 文化の伝統と現在を考えてみたい。 【授業の内容】 第1週 岡倉天心の生涯と思想 第2週 「東洋の理想」について 第3週 「茶の本」を読む 第4週 茶の流派 第5週 道教と禅の思想 第6週 茶室と生け花 第7週 茶の宗匠たち 第8週 新渡戸稲造の業績 第9週 「武士道」の誕生 第10週 思想の諸源流 第11週 勇気と「仁」の思想 第12週 礼、誠、名誉について 第13週 女性の教育と地位 第14週 伝統の批判と継承 第15週 まとめ 【準備学習】 岡倉天心と新渡戸稲造の伝記は数種出ているが、それに目を通して 授業に臨んでほしい。 【テキスト・教材】 岡倉天心著「茶の本」(角川ソフィア文庫)、新渡戸稲造著「武士 道」(岩波文庫) 【成績評価の方法・基準】 定期試験と出席状況などの平常点で評価する。(定期試験は70% 、平常点は30%) 【参考書】 岡本さえ編「アジアの比較文化ーー名著解題」(科学書院) 【注意事項】 受講態度と出席状況を重視する。 日本文化概論a 日本文化概論b 画題の研究 佐藤 悟 2年~ 前期 画題の研究 佐藤 悟 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日問題となっているのが「見立て」をめぐる諸言説である。「 見立て」は国文学や日本美術史にとって重要な問題であり、この授 業では「画題」の変遷を研究することにより、諸言説への批判を行 う。 最初は歌川広重「童戯武者尽」、歌川国芳「縞揃女弁慶」等の研 究から入る。 これらの授業を通じて、国文学と美術史から日本文化の特質を考 察するものとする。 【授業の内容】 第1週 「見立て」とは何か。 第2週 「見立て」を巡る諸言説 第3週 「画題」とは何か。 第4週 画題研究Ⅰ 第5週 画題研究Ⅱ 第6週 画題研究Ⅲ 第7週 画題研究Ⅳ 第8週 画題研究Ⅴ 第9週 画題研究Ⅵ 第10週 画題研究Ⅶ 第11週 画題研究Ⅷ 第12週 画題研究Ⅸ 第13週 画題研究Ⅹ 第14週 画題研究ⅩⅠ 第15週 予備日 【準備学習】 適宜指示する。 【テキスト・教材】 パワーポイントをを使用し、画像のコピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、試験50%。 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 5回欠席すると自動的に失格となる。 パワーポイントを使用した授業なので、板書はほとんど行わない 。ノートの取り方を各自工夫するように。 2単位 【授業のテーマ・目標】 「画題」の変遷を通じて日本文化の特質を考察する。画題は国文 学、日本美術において重要なテーマであり、この授業では日本文学 に由来する画題について講義するものとする。その前提として、最 初に初期の重要な浮世絵師について概説し、その後画題の研究に入 るものとする。 【授業の内容】 第1週 画題とは何か。 第2週 菱川師宣研究Ⅰ 第3週 菱川師宣研究Ⅱ 第4週 奥村政信研究Ⅰ 第5週 奥村政信研究Ⅱ 第6週 鈴木春信研究Ⅰ 第7週 鈴木春信研究Ⅱ 第8週 画題研究Ⅰ 第9週 画題研究Ⅱ 第10週 画題研究Ⅲ 第11週 画題研究Ⅳ 第12週 画題研究Ⅴ 第13週 画題研究Ⅵ 第14週 画題研究Ⅶ 第15週 予備日 【準備学習】 適宜指示する。 【テキスト・教材】 画像のコピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、試験50%。 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 5回欠席すると自動的に失格となる。 パワーポイントを使用するため、板書はほとんど行わない。各自 ノートの取り方に注意すること。 日本文化概論aを履修していることが望ましい。 -147- 共 通 教 育 対照言語学a 共 通 教 育 八木 公子 2年~ 前期 対照言語学b 八木 公子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 対照言語学とは、複数の言語をその系統に関係なく比較し、それぞ れの特徴を明らかにしていく、言語学の一分野である。この授業で は、「音」に焦点を当て、主に日本語と英語を比較し、普段何気な く使っている「日本語」のルールを再考することを目的とする。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 対照言語学とは 第2週 対照言語学と言語教育の関わり 中間言語理論と誤用の要因 第3週 対照言語学の研究分野 第4週 対照言語学各論:音声・音韻 アクセント 第5週 アクセントの機能 第6週 アクセントの型 第7週 拍 第8週 音節 第9週 母音と子音 第10週 子音(カ行、サ行) 第11週 子音(タ行、ナ行) 第12週 子音(ハ行、マ行) 第13週 子音(ヤ行、ラ行) 第14週 子音(ワ行、他) 第15週 まとめ 【準備学習】 授業後に、テキストの該当箇所を読んでおくこと。 【テキスト・教材】 石綿敏雄・高田誠『対照言語学』おうふう 1990(2,415円) 【成績評価の方法・基準】 試験、平常点を総合して成績評価を行う。 評価配分は、期末試験80%、平常点20%。 【注意事項】 積極的な姿勢で授業に参加することを望む。 -148- 2単位 【授業のテーマ・目標】 対照言語学とは、複数の言語をその系統に関係なく比較し、それぞ れの特徴を明らかにしようとする、言語学の一分野である。この授 業では、主に日本語と英語を比較し、その異同を明らかにすること によって普段何気なく使っている「日本語」のルールを再考するこ とを目的とする。 対照言語学bでは、語彙、文法、言語行動を扱う。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 対照言語学とは 対照言語学の研究分野 第2週 対照言語学各論:語彙 第3週 対照言語学各論:文法 第4週 文法とはなにか 第5週 語順 第6週 格 第7週 格助詞と構文 第8週 「は」と「が」 第9週 受身表現 第10週 使役表現 第11週 授受表現 第12週 対照言語学各論:言語行動 第13週 言語行動(敬語表現など) 第14週 言語行動(謝罪表現など) 第15週 まとめ 【準備学習】 授業後に、テキストの該当箇所を読んでおくこと。 【テキスト・教材】 石綿敏雄・高田誠『対照言語学』おうふう 1990(2,415円) 【成績評価の方法・基準】 試験、平常点を総合して成績評価を行う。 評価配分は、期末試験80%、平常点20%。 【注意事項】 積極的な姿勢で授業に参加することを望む。 日本語教授法a 日本語教授法b 金庭 久美子 1年~ 前期 金庭 久美子 1年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 外国語教育としての日本語教育とはどのようなものか、話す活動 、聞く活動を中心に日本語教育の指導方法を学ぶ。 【授業の内容】 1.日本語教育とは 2.コースデザイン1 3.コースデザイン2 4.教室活動と教材教具 5.外国語教授法:文法翻訳法、直接法 6.外国語教授法:ASTP、AL法 7.文法教育1 8.外国語教授法:コミュニカティブ・アプローチ 9.会話教育とは 10.「話す」ための教室活動 11.聴解教育とは 12.外国語教授法:TPR、ナチュラル・アプローチ 13.「聞く」ための教室活動 14.文法教育2 15.前期のまとめ 【準備学習】 事前に課題を出すので、準備すること。 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、平常点10%で評価する。試験は持ち込み不可。 【参考書】 姫野昌子他著『ここからはじまる日本語教育』(ひつじ書房 19 98年) 小林ミナ著『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37 』(アルク 2010年) 星野恵子著『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問 題50』(アルク 2006年) 【注意事項】 テキスト以外の話もするので、ノートをとること。manabaに資料を 置く。 2単位 【授業のテーマ・目標】 外国語教育としての日本語教育とはどのようなものか、読む活動 、書く活動を中心に日本語教育の指導方法を学ぶ。 【授業の内容】 1.日本語教育とは 2.第一言語習得と第二言語習得 3.読解教育とは 4.外国語教授法:認知的アプローチ、タスクリーディング 5.読解発問・読解ストラテジー 6.「読む」ための教室活動 7.語彙教育1 8.作文教育とは 9.外国語教授法:作文教育のための様々なアプローチ 10.「書く」ための教室活動 11.作文のフィードバック 12.統合的な教室活動 13.語彙教育2 14.日本語教育における評価 15.後期のまとめ 【準備学習】 事前に課題を出すので準備すること。 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、平常点10%で評価する。試験は持ち込み不可。 【参考書】 姫野昌子他著『ここからはじまる日本語教育』(ひつじ書房 19 98年) 小林ミナ著『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法37 』(アルク 2010年) 星野恵子著『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問 題50』(アルク 2006年) 【注意事項】 テキスト以外の話もするので、ノートをとること。manabaに資料 を置く。 -149- 共 通 教 育 共 通 教 育 日本語教授法演習a 日本語教授法演習b 金庭 久美子 2年~ 前期 金庭 久美子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本語教育で使われている会話教科書を分析し、指導方法を検討 する。また、初級補助教材や会話教材を作成する。 【授業の内容】 1.日本語教育の教材・概論 2.会話教材の分析(課題1) 3.オーディオリンガルメソッド 4.口頭ドリルの作成(課題2) 5.インターネット上のオンライン教材 6.初級の語彙と文法 7.初級語彙クイズの作成 8.初級文法クイズの作成(課題3) 9.初級クイズの検討 10.コミュニカティブ・アプローチ 11.会話ロールカードの作成(課題4) 12.会話ロールカードの検討 13.フォーカス・オン・フォーム 14.トータル・フィジカル・レスポンス 15.まとめ 【準備学習】 授業に関連する課題を出すので、指定日までに提出すること。 【テキスト・教材】 特に指定しない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート提出(4回)、出席状況、授業態度を 総合的に評価す る。 評価の配分は、レポート90%、平常点10%とする。 【参考書】 小島聡子著『すぐに役立つ日本語の教え方』(アルク 2002年) 星野恵子著『日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問 題50』(アルク 2006年) 【注意事項】 レポートの提出にはmanabaを利用する。 -150- 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本語教育で使われている読解教材や聴解教材を分析し、指導方 法を検討する。また、中級学習者のための読解教材・聴解教材を作 成する。 【授業の内容】 1.読解教育とは 2.中級教材の分析(課題1) 3.インターネットを利用した読解教育 4.中級読解教材作成1:前作業、背景知識の活性化 5.中級読解教材作成2:語彙リスト作成 6.中級読解教材作成3:本作業:読解発問 7.中級読解教材作成4:文型の抽出と例文 8.中級読解教材作成5:後作業:他技能の練習(課題2) 9.読解教材の検討 10.聴解教材の変遷1:ビデオ教材 11.聴解教材の変遷2:音声教材とタスク 12.聴解の指導方法 13.聴解教材作成1:教材の選び方 14.聴解教材作成2:タスク(課題3) 15.聴解教材の検討(課題4) 【準備学習】 毎回授業に関連する課題を出すので指定日までに準備すること。 【テキスト・教材】 特に指定しない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート提出(4回)、出席状況、授業態度を総合的に評価する。 評価の配分は、レポート90%、平常点10%とする。 【参考書】 川村よし子著『チュウ太の虎の巻 日本語教育のためのインター ネット活用術』(くろしお出版 2009年) 国際交流基金『教材開発』国際交流基金日本語教授法シリーズ 第14巻(ひつじ書房 2008年) 【注意事項】 レポートの提出にはmanabaを利用する。 日本語教授法演習c 日本語教授法演習d 日本語教育とコースデザイン論 八木 公子 2年~ 前期 2単位 初級日本語を教えるということ 八木 公子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 第二言語としての日本語教育において必要とされる知識と技術の概 要を具体的な事例を通して学ぶ。 【授業のテーマ・目標】 第二言語としての日本語教育において必要とされる知識と技術の概 要を具体的な事例を通して学ぶ。 日本語教授法演習cでは、日本語コースを計画し、実施し、評価す るという一連の流れの中で実際に行われる諸作業について学ぶ。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 日本語教育とは コースデザインとは 第2週 ニーズ分析 第3週 目標言語調査 第4週 目標言語調査 発表 第5週 レディネス分析 第6週 シラバスデザイン 第7週 シラバス各種 第8週 カリキュラムデザイン 第9週 教授法 オーディオリンガル 第10週 教授法 コミュニカティブ・アプローチ 第11週 教室活動 パターンプラクティス シナリオドラマなど 第12週 教室活動 ロールプレー ゲーム 第13週 シュミレーションとプロジェクトワーク 第14週 評価 第15週 まとめ 【準備学習】 授業の前に、テキストの該当箇所を読んでおくこと。 また、レポーター発表や教室活動発表の際には、授業外に十分な準 備をして臨むこと。 【テキスト・教材】 田中望『日本語教育の方法-コース・デザインの実際-』大修館書 店 1988(1,470円) 【成績評価の方法・基準】 発表、授業への取り組み、レポート等を総合して成績評価を行う。 評価配分は、発表40%、レポート40%、平常点20%。 【注意事項】 発表に際しては十分に準備し、また積極的に授業に参加することを 望む。 日本語教授法dでは、少人数のグループに分かれて、初級日本語テ キストを分析し、それに基づいて授業教案を作成し、模擬授業を行 う。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 日本語教育の基礎知識 第2週 初級教科書の分析 第3週 初級学習項目分析 第4週 模擬授業分担 担当課の学習項目分析 第5週 担当課の学習項目分析発表 第6週 教案とモデル授業 第7週 授業前の準備とは 第8週 正確さのための教室活動 第9週 授業例 第10週 なめらかさのための教室活動 第11週 模擬授業 第12週 模擬授業 第13週 模擬授業 第14週 模擬授業 第15週 まとめ 【準備学習】 授業前にテキストの該当箇所を読んでおくこと。 また発表に際しては、授業外に十分な準備をして臨むこと。 【テキスト・教材】 田中望『日本語教育の方法-コース・デザインの実際-』大修館書 店 1988(1,470円) 【成績評価の方法・基準】 発表、授業への取り組み、レポート等を総合して成績評価を行う。 評価配分は、発表40%、レポート40%、平常点20%。 【注意事項】 発表に際しては十分に準備をし、積極的に授業に参加することを望 む。 -151- 共 通 教 育 共 通 教 育 日本語教育実習a 日本語教育実習b 鈴木 美恵子 3年~ 前期 鈴木 美恵子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、ロールプレイを用いた会話の授業を行うための知 識・技術を身につけることを目標とします。 【授業の内容】 まず、会話の授業に必要な知識を確認し、日本語学習者がどのよ うな場面で日本語を必要としているのかを考えます。その後、「会 話の授業を行うための準備→実習→反省」という流れを4回行う予 定です。 実習を行う前の週に、次週の実習で行うロールカードを決定し、 そのロールプレイで必要となる表現・語(教えるべき表現・語)の リストアップを行います。また、次週の実習の流れを確認します。 実習の回には、実際に会話の授業を行います。可能であれば、留学 生に日本語学習者として参加してもらいます。実習の翌週には、前 週に行った実習の反省・振り返りを行い、改善すべき点や気付いた 点について話し合います。 1 言語能力・会話の授業についての概観 2 日本語学習者が日本語を必要とする場面のリストアップ 3 実習の準備①(「出かけよう!」) 4 実習①(「出かけよう!」) 5 実習の反省・振り返り①(「出かけよう!」) 6 実習の準備②(「お願い!」) 7 実習②(「お願い!」) 8 実習の反省・振り返り②(「お願い!」) 9 実習の準備③(「困ります…」) 10 実習③(「困ります…」) 11 実習の反省・振り返り③(「困ります…」) 12 実習の準備④(「悩み相談・アドバイス」) 13 実習④(「悩み相談・アドバイス」) 14 実習の反省・振り返り④(「悩み相談・アドバイス」) 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示します。事前に作成して ください。 【テキスト・教材】 特に指定しません。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み60%、提出物40% 【参考書】 山内博之著『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を 高めるために―』(ひつじ書房 2005年)2,200円 -152- 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、ロールプレイを用いた会話の授業を行うための知 識・技術を身につけることを目標とします。 【授業の内容】 まず、会話の授業に必要な知識を確認し、日本語学習者がどのよ うな場面で日本語を必要としているのかを考えます。その後、「会 話の授業を行うための準備→実習→反省」という流れを4回行う予 定です。 実習を行う前の週に、次週の実習で行うロールカードを決定し、 そのロールプレイで必要となる表現・語(教えるべき表現・語)の リストアップを行います。また、次週の実習の流れを確認します。 実習の回には、実際に会話の授業を行います。可能であれば、留学 生に日本語学習者として参加してもらいます。実習の翌週には、前 週に行った実習の反省・振り返りを行い、改善すべき点や気付いた 点について話し合います。 1 言語能力・会話の授業についての概観 2 日本語学習者が日本語を必要とする場面のリストアップ 3 実習の準備①(「教えて!」) 4 実習①(「教えて!」) 5 実習の反省・振り返り①(「教えて!」) 6 実習の準備②(「ごめんなさい…」) 7 実習②(「ごめんなさい…」) 8 実習の反省・振り返り②(「ごめんなさい…」) 9 実習の準備③(「体の具合が悪いんです…」) 10 実習③(「体の具合が悪いんです…」) 11 実習の反省・振り返り③(「体の具合が悪いんです…」) 12 実習の準備④(「どう違う?」) 13 実習④(「どう違う?」) 14 実習の反省・振り返り④(「どう違う?」) 15 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示します。事前に作成して ください。 【テキスト・教材】 特に指定しません。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み60%、提出物40% 【参考書】 山内博之著『OPIの考え方に基づいた日本語教授法―話す能力を 高めるために―』(ひつじ書房 2005年)2,200円 言語学概論a 言語学概論b ―言語の音のルールを学ぶ― 山内 博之 2年~ 前期 2単位 認知言語学入門 岡 智之 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 身近な言語(日本語、英語、韓国語など)を例にとって、言語と は何か、言語を成り立たせているルールとは何か、ということを考 えていく。言語学の基本的な考え方を理解することによって、言語 への理解を深めることが、この授業の目標である。 【授業の内容】 この授業では、最初に、言語学全般に関する入門的な講義を行な い、その後に、言語学の中で最も基本的な分野であると思われる音 声学・音韻論に関する講義を行なう。具体的な内容は、概ね以下の とおりである。 第1週 言語学の基本的な概念 第2週 言語の単位 第3週 言語の特徴 第4週 言語の機能 第5週 アクセントとは何か 第6週 アクセントのルールと傾向 第7週 固有名詞のアクセントのルール 第8週 複合語のアクセント 第9週 平板化 第10週 促音化のルール 第11週 音節と拍 第12週 音節構造 第13週 音韻と音声 第14週 日本語の標準的な音声 第15週 音声に関する身近な疑問 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくること 。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の点数によって成績評価を行なう。 【参考書】 必要があれば、授業中に指示する。 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な姿勢で授業に参加す ることが望まれる。 【授業のテーマ・目標】 言語学にはさまざまな理論、立場がありますが、本講義では、認知 言語学の基本的な考え方を紹介していきます。事例は、すべて日本 語の例を挙げますので、予備知識がなくても理解が可能です。言語 学は単に抽象的な理論というより、実際の言語を分析するための道 具として役立つものです。認知言語学から日本語を見るとこんなこ とがわかるという楽しみを味わってもらえればと思います。また、 認知言語学が日本語教育にどのように応用できるかという事例も合 わせて紹介したいと思っています。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション。 認知言語学の考え方(1)基本的な認知能力 第2週 認知言語学の考え方(2)経験の重視 第3週 カテゴリー化とプロトタイプ 第4週 同じ物事に対する異なる捉え方 第5週 メタファー 第6週 メトニミー 第7週 主体化 第8週 経験基盤主義:身体性 第9週 意味と認知領域 第10週 イメージスキーマ 第11週 フレーム 第12週 百科事典的意味 第13週 使用依拠モデル 第14週 認知言語学の位置づけ 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストに従って、授業を進めていきますので、あらかじめテキス トの各課を読んでおいてください。各課の問題については、あらか じめ読んで考えておくことが望ましいですが、授業の時に、一緒に 考えて行きたいと思います。また、残った問題は、宿題またはレポ ートの課題にすることもあります。 【テキスト・教材】 籾山洋介著『認知言語学入門』研究社、2010年、1,700円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点30%(授業態度及び毎回のコメント用紙提出) 提出課題20% 試験50% 【参考書】 授業時に指示する。 【注意事項】 毎回の授業を積極的に受講し、考える姿勢を持ってください。 -153- 共 通 教 育 共 通 教 育 オープン講座b オープン講座c ―「伝統文化の精神とマナー」に学ぶ― 永井 とも子 2年~ 前期・後期 2単位 金田 3年 【授業のテーマ・目標】 代表的な伝統文化の講義と演習を通し「本物を体で感じ覚える」 をテーマに、日本の伝統文化の精神とは何か、そこにつながる儀礼 文化・有職故実(古来のきまり事)の年中行事・歳時記を学び、学 祖下田歌子先生の「凛とした品格をそなえた女性」をめざし、社会 に対応できるマナー・教養を身につけた「大人の女性」の出発点に なる事を目標に学習する。 【授業の内容】 1週 伝統文化、儀礼文化、マナーとは その必要性とは その1 2週 伝統文化、儀礼文化、マナーとは その必要性とは その2 3週 人生の通過儀礼について(演習)「祝儀袋」…奉書紙・ 水引き使用 4週 毛筆(筆ペン)その1(祝儀袋・贈答の表書きと決ま り事) 5週 毛筆(筆ペン)その2(受付での記帳~慶弔の決まり 事) 6週 「源氏物語」から学ぶ有職故実(年中行事・装束~香) 7週 装束(十二単)1/4サイズの実物を見ながら 8週 遊技文化(百人一首・投扇興)で遊ぶ(演習) ※9週 香道(演習) 10週 華道とは(部屋の室礼・五節供のかざり) ※11週 華道(演習) 12週 茶道とは(和室での決まり事・所作) ※13週 茶道(演習) 14週 総括・「伝統文化の精神とマナー」に学ぶ「大人の女 性」とは 15週 まとめ・テスト ◎ 2週~14週まで交代で1分間スピーチも加え、人前で の立ち姿・所作・話し方までの指導付加 ◎ ※印は外部講師も共に担当予定 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 適宜プリント配付・ビデオ視聴 永井とも子著『儀礼マナーは人生を拓ひらく』(ヒーロー出版) 1,890円 教材費 2,000円(演習教材実費) 詳細は開講時に説明 【成績評価の方法・基準】 授業態度・出席率・テスト又はレポート結果による。 授業態度・出席率:50%、レポート他提出物:25%、テスト:25 % 【参考書】 適宜紹介する。 【注意事項】 受講者数は30名までとする。和室を使用する演習では白いソック スを各自用意し、受講にふさわしい服装とする。 -154- 肇 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今、大学では「社会人基礎力」の養成が、社会から求められてい ます。 その関門にあたるのが、就職活動です。この講座では、その難関 を突破し、立派な社会人になるための、具体的スキルを身につけて 貰います。 就活はその場限りの手段ではありません。普段からの自己研鑽の 結果だと考えましょう。 【授業の内容】 1 項目 ・何故、社会では「人材が大切」と言われるのか、を学びま す ・企業とは、何だ?そしてその選び方は?を考えます ・実際の仕事の中身を研究します ・社会では、色々な角度から、人材を確認します。その実際 を学び、自己の成長につなげます ・ニュースの見方を考えます 2 プログラム 第一週 オリエンテーション 第二週 我々を取り巻く社会の動きと、就職活動の流れ 第三週 企業とは 第四週 企業の選び方 第五週 職種とは 第六週 重要視される職種 第七週 各種テストの実際① 第八週 各種テストの実際② 第九週 自己分析 第十週 エントリーシートとは何だ? 第十一週 ESにチャレンジ 第十二週 面接で何を見られるのか? 第十三週 面接の実際 第十四週 ニュースの見かた 第十五週 レポートの作成・提出 【準備学習】 前週に翌週への研究課題を出します。必ず考えてきてください。 【テキスト・教材】 必要に応じて配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業に取り組む態度(50%)と、課題の評価(レポート)(50% )で評価します。 【注意事項】 授業内容や順番は状況に応じて変更する場合もあります。 小テストや小レポート作成も実施します。 一方的に講義するのではなく、一緒に考えて貰い、ディスカッシ ョンし、発表して貰います。 新聞の講読及びニュースを必ず見てください。 DVDやVTRも使用し、よりビジュアルな授業にします。 外部講師も招聘し、より一層、臨場感を盛り上げます。 授業はバーチャルな社会です(遅刻・私語・携帯電話いじり・居 眠りは禁じます)。 日本語表現法 ─実社会で役立つ表現能力を身につける─ 佐藤 辰雄,竹内 敏晴,平田 由美,福島 1・2年 前期・後期 2単位 キャリアデザイン 史子 【授業のテーマ・目標】 情報化の時代といわれる現在、積極的に正しく情報発信を行うた めには、明快かつ簡潔で曖昧さのない表現能力が不可欠です。 この科目は、「実践入門セミナー」で培った基礎力をもとに、日 本語力のいっそうの向上と、実習や添削指導を通して実社会で役に 立つ表現能力を確実に身につけることを目標とします。 【授業の内容】 1.オリエンテーション─授業の進め方、日本語力の診断テス ト他 2.日本語力をみがく(1)─慣用句・四字熟語・定型表現 3.日本語力をみがく(2)─類義語・対義語の使い方 4.日本語力をみがく(3)─ことわざ・故事成語 5.文章表現能力をみがく(1)─文の組み立て 6.文章表現能力をみがく(2)─文のつなぎ方 7.文章表現能力をみがく(3)─意味の限定・言葉の順序 8.敬語の運用能力をみがく(1)─敬語の種類を理解する 9.敬語の運用能力をみがく(2) ─敬語を書いたり話したりする 10.レポート作成の実習(1)─レポート作成の基本を理解する 11.レポート作成の実習(2)─実際にレポートを作成する 12.自己アピール方法を身につける(1)─履歴書を書く 13.自己アピール方法を身につける(2) ─エントリーシート・志望理由書を書く 14.社会におけるコミュニケーションの方法を身につける─手 紙やはがきの正しい書き方を学ぶ 15.まとめ・総括 【準備学習】 テキスト・配付された資料等は、授業終了後または次回授業まで に目を通しておいてください。 【テキスト・教材】 佐藤─教科書『日本語表現ノート』(500円)。副教材はなし。 竹内─教科書はなし。副教材として『漢検分野別問題集準2級』 (日本漢字検定能力協会、900円)を使用します。 平田─教科書はなし。副教材として『漢検分野別問題集準2級』 (日本漢字検定能力協会、900円)を使用します。 福島─教科書はなし。副教材として『漢検分野別問題集準2級』 (日本漢字検定能力協会、900円)を使用します。 【成績評価の方法・基準】 提出物(70%)、平常点(30%)で評価します。 【注意事項】 授業内容や進め方は担当教員により多少異なることがあります。 原則として毎授業時に、漢字や慣用句、故事成語・難読語等の小テ ストを行う予定です。 受講人数制限40名(制限人数を超えた場合は、抽選) 福田 1年 恵子 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 キャリアデザインとは、自分の人生を自分らしく生きていくため の道案内です。前期「実践キャリアプランニング」で考えた職業キ ャリア、人生キャリアを「今の自分」と「将来の自分」にどのよう に結びつけていくかを具体的に描いてみましょう。自分自身が主体 的に自立的に計画し、実行して「なりたい自分」を目指し学生生活 の目標を設定します。また、厳しい新卒採用を見据えて就職活動の ポイント、マナーも取り上げ筆記試験対策として「一般常識」を継 続学習していきます。 【授業の内容】 講義形式だけではなく、グループワーク、グループディスカッシ ョン、プレゼンテーションを通して、以下の項目に取りくんでいき ます。 1.キャリアデザインの目標と計画 2.「今の自分」をふり返る(自己理解) 3.女性のライフキャリアの現状(私の「ライフ」をデザイン) 4.女性の雇用の現状と問題点①(正社員、契約・派遣社員) 5.女性の雇用の現状と問題点②(働くことと法律) 6.「社会人基礎力」検査実施(実費負担あり) 7.社会人へのインタビュー(発表) 8.「社会人基礎力」検査フォローアップ 9.新卒採用の現状、課題、対策 10. 企業研究①(業界、職種、組織) 11.企業研究②(ヒット商品から企業を考える) 12.企業研究③(発表) 13.社会人に求められるマナー(ロールプレー) 14.「なりたい自分」と「学生生活の目標」をデザインする 15.総括「なりたい自分」を発表 【準備学習】 課題レポート(3回)については事前に調査をしておくこと。 【テキスト・教材】 教材:『要点マスター、一般常識&時事』 (毎日コミュニケーションズ 980円) 『社会人基礎力』検査(¥1,800程度・実費負担)を 実施します。 また、必要に応じてプリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポートと平常点(授業での傾聴力と表現力)で総合的に判 断します。 配分基準:課題レポート60%、平常点40% 【注意事項】 *授業の内容の順番は変わることがあります。 この授業は「実践キャリアプランニング」を発展して考えていき ます。未来の自分づくりに意欲のある皆さんの参加を期待していま す。 -155- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | ジェンダー論 キャリア・スキルズ ─ジェンダーから見る現代の諸問題─ 飯野 智子 1・2年 後期 2単位 飯泉 恵美子 1・2年 後期 【授業のテーマ・目標】 1.ジェンダー論を学ぶ上で不可欠な基本用語や概念を理解す る。 2.結婚と家族の問題、美容や医療、性の商品化、暴力に対す る男女の意識の違いから、現代社会におけるジェンダー構造 を学ぶ。 3.女性に関する法律や制度、政策について理解する。 【授業の内容】 1.性別の多様性─基本用語と概念 2.性別の多様性─性同一性障害 3.近代化とフェミニズム 4.ドメスティック・バイオレンス─被害者支援 5.ドメスティック・バイオレンス─加害者プログラム 6.児童虐待─その要因 7.児童虐待─防止対策 8.男性学という視点 9.暴力とジェンダー 10.身体の二重規範─健康と美 11.男性と美容 12.美容医療の問題 13.リプロダクティブ・ヘルス/ライツ 14.代理出産をめぐる議論 15.まとめ 【準備学習】 各回の内容に関係する法律について調べたり、新聞を読んだりし て、積極的に情報を収集、整理しておく。 【テキスト・教材】 教科書は使用しない。適宜プリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、平常点(授業態度、授業内容についての意見、感 想文)10%として評価する。 【注意事項】 なぜ「女性は甘いものが好きで男性はお酒が好き」なのか、とい う当たり前とされている男女の違いへの疑問や、なぜ「ドメスティ ック・バイオレンスの加害者は男性で被害者は女性」なのか、とい う深刻な問題への疑問を持ったことがあると思う。ジェンダーとい う視点から現代社会のさまざまな問題を考えてほしい。 -156- 1単位 【授業のテーマ・目標】 就職試験に標準的に導入されている SPIと適性検査は、傾向と対策 をつかんでおけば、ある程度の点数確保が可能です。前期の実践キ ャリアプランニング講座では、 SPI対策のうち、出題率が著しく高 い部分しか扱っていません。この講座では、処理能力や性格の適性 検査対策を実施し、内定に直結するSPI試験の点数を目指します。 【授業の内容】 第1週 語の意味のプリント配布/打点速度/抹消/図形弁別 仕事算 第2週 語の意味テスト1/図形分割/暗算 年齢算 第3週 語の意味テスト2/数系列 植木算 第4週 語の意味テスト3/同義語のプリント配布 計算1と2 虫食い算/n進法 第5週 同義語テスト1/応用 進路・方角 第6週 同義語テスト2/図形推理/類推 推論1・2 第7週 同義語テスト3/対義語のプリント配布 文章推理/照合1 グラフの領域 第8週 対義語テスト1/クレペリン検査の概要と練習 照合2から4 第9週 対義語テスト2/クレペリン検査の練習1 照合5と6 第10週 対義語テスト3/ことわざ・慣用句のプリント配布 クレペリン検査の練習2 ブラックボックス 第11週 ことわざ・慣用句テスト1/クレペリン検査実施 第12週 ことわざ・慣用句テスト2 順列・組み合わせ/確率 第13週 ことわざ・慣用句テスト3 同音異義語のプリント配布/資料の整理 第14週 同音異義語テスト 置換/分類1と2/語彙1から3 第15週 表やグラフの判断/同意語・反意語/ことわざ・慣用句 【準備学習】 補助プリントを適宜配布します 【テキスト・教材】 『2013年度版事務能力検査』(一ツ橋書店2010年)定価945円(税 込み) 上記に加え、前期の実践キャリアプランニングで使用した次のテキ ストを引き続き使用します。 『1日30分30日完全突破! SPI最強問題集'13年版』(大和書房2011 年)定価1260円(税込み) 【成績評価の方法・基準】 確認テスト(80%)、クレペリン検査(10%)、平常点(10%)を 基に評価します。 【注意事項】 ①積み上げ式の実習学習です。欠席した場合の遅れは各自で必ず補 ってください。 ②検査料440円が別途必要です。 ③進度に応じて、授業内容が前後する場合があります。 フランス語a フランス語b ―はじめてのフランス語(1)― 泉 美知子 1・2年 前期 1単位 ―はじめてのフランス語(2)― 泉 美知子 1・2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランス語の最初級文法を学びます。文法事項は最も重要なものだ けに絞り、基本的な語彙や表現を学びます。日常的で平易なフラン ス語を身に付けることが、この授業のテーマです。また、 DVDの映 像を通して、言葉を学ぶうえで関わりのあるフランスの文化や社会 への理解を深め、フランス語の音声に親しむために簡単な歌を練習 します。 【授業の内容】 第1週 フランス語のアルファベ、簡単なあいさつの表現、 フランスはどんな国? 第2週 発音と綴り字の読み方、日本語になったフランス語 第3週 ここに学校があります/名詞の性・数 第4週 これはピエールの鉛筆です/「これは~です」の表現 第5週 私は大学生です/主語と動詞 第6週 あれは教会ですか?/疑問文① 第7週 これは何ですか?/疑問文② 第8週 私は大学生ではありません/否定文 第9週 それはいい考えだ/形容詞 第10週 私はリヨンに住んでいます/動詞-er① 第11週 きれいなパイプオルガンがあります/動詞avoir 第12週 まだワインはありますか?/部分冠詞 第13週 フランス文化を知る(映画かドキュメント) 第14週 フランス語で歌おう 第15週 まとめ 【準備学習】 語学は復習の積み重ねが大事です。次の授業に出る前に、前回の内 容を教科書とノートで確認しておいてください。 【テキスト・教材】 アテネ・フランセ責任編集 『ゼロからスタート フランス語文法 編』(ジェイ・リサーチ出版)1,470円 【成績評価の方法・基準】 定期試験の成績と平常点(授業態度、小テスト)により総合的に評 価します。 配分基準:定期試験70%、平常点30% 【参考書】 必要に応じてプリントを配布します。 【注意事項】 忘れがちな文法の習得には、反復練習が必要です。単語や動詞の活 用を覚えるには、何度も自分で発声することが重要になります。授 業では簡単で短い会話を繰り返し練習します。積極的に声を出して ください。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 【授業のテーマ・目標】 「フランス語a」からの継続授業です。ただし、前期の文法の復習 をしながら授業を進めますので、はじめて学ぶ人も受講することが できます。 フランス語の最初級文法を学びます。文法事項は最も重要なものだ けに絞り、基本的な語彙や表現を学びます。日常的で平易なフラン ス語を身につけることが、この授業のテーマです。また、 DVDの映 像を通して、言葉を学ぶうえで関わりのあるフランスの文化や社会 への理解を深め、フランス語の音声に親しむために簡単な歌を練習 します。 【授業の内容】 第1週 前期の復習(1) 第2週 前期の復習(2) 第3週 私は新車を買います/動詞-er② 第4週 この本はあなたのですか?/指示形容詞 第5週 私の友人です/所有形容詞 第6週 4人子供がいます/数詞 第7週 何時ですか?/疑問形容詞 第8週 何時に終わりますか?/動詞-ir 第9週 どちらにお住まいですか?/疑問副詞 第10週 コーヒーはいかがですか?/動詞vouloir, pouvoir 第11週 私たちと一緒に行きます/動詞aller, venir 第12週 彼は何をしていますか?/動詞faire 第13週 天候の表現 第14週 フランス文化を知る(映画かドキュメント) 第15週 まとめ 【準備学習】 語学は復習の積み重ねが大事です。次の授業に出る前に、前回の内 容を教科書とノートで確認しておいてください。 【テキスト・教材】 アテネ・フランセ責任編集 『ゼロからスタート フランス語文法 編』(ジェイ・リサーチ出版)1,470円 【成績評価の方法・基準】 定期試験は行ないませんが、小テストを何度か実施します。その成 績と平常点(授業態度)により総合的に評価します。 配分基準:小テスト80%、平常点20% 【参考書】 必要に応じてプリントを配布します。 【注意事項】 とりわけ食べ物やファッションの分野において、日本でもフランス 語を耳にします。授業を通してその意味を知ることで、フランス語 をより身近に感じてもらえると思います。こうしたささやかな発見 が、新しい言語を学ぶ楽しさです。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -157- 共 通 | 短 大 互 換 | ドイツ語a 渡辺 和典 1・2年 前期 共 通 | 短 大 互 換 | ドイツ語b 渡辺 和典 1・2年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語の初級文法を、会話表現を中心に学習しながら、基礎的な ドイツ語の力の習得を目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション、アルファベート、発音など 第2週 場所のたずねかた(sein動詞の変化) 第3週 場所のたずねかた(人称代名詞) 第4週 疑問文(haben動詞の変化) 第5週 疑問文(一般動詞の変化) 第6週 名詞の性と冠詞 第7週 疑問詞と語順 第8週 動詞と名詞の活用の確認 第9週 料理を注文する 第10週 買い物での表現 第11週 形容詞(弱変化) 第12週 形容詞(強変化) 第13週 助動詞の使い方 第14週 前置詞 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 大友展也『ゼロから話せるドイツ語』(三修社)1600円 【成績評価の方法・基準】 中間試験および期末試験の成績と平常点で総合的に評価します。 配分基準:中間試験40%、期末試験40%、平常点20% 【参考書】 独和辞典を用意してもらいます。初回授業でいくつか紹介しますの で、各自好みに合うものを購入してください。 【注意事項】 ドイツ語はきわめて論理的にできている言語で、しかも英語の知識 を有効に用いて学習することができます。文法規則をしっかり覚え れば、比較的容易に作文や会話ができるでしょう。積極的かつやる 気のある学生を歓迎します。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -158- 1単位 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語の初級文法を多様な練習問題を解きながら学習し、ドイツ 語の基礎構造の習得を目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション、アルファベート、発音など 第2週 動詞の現在人称変化(sein動詞) 第3週 動詞の現在人称変化(一般動詞) 第4週 名詞の性と冠詞 第5週 名詞と冠詞の格変化 第6週 前置詞の格支配 第7週 語順 第8週 動詞と名詞の活用の確認 第9週 名詞の複数形 第10週 形容詞(弱変化) 第11週 形容詞(強変化) 第12週 分離動詞 第13週 話法の助動詞 第14週 完了時制 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 在間進『ゼロから始めるドイツ語』(三修社)1600円 【成績評価の方法・基準】 中間試験および期末試験の成績と平常点で総合的に評価します。 配分基準:中間試験40%、期末試験40%、平常点20% 【参考書】 独和辞典を用意してもらいます。初回授業でいくつか紹介しますの で、各自好みのものを購入してください。 【注意事項】 ドイツ語はきわめて論理的にできている言語で、しかも英語の知識 を有効に用いて学習することができます。文法規則をしっかり覚え れば、比較的容易に作文や会話ができるでしょう。積極的かつやる 気のある学生を歓迎します。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 中国語a 劉 素英 1・2年 前期 中国語b 1単位 【授業のテーマ・目標】 1.基礎発音を勉強し、正しい発音を覚えます。 2.基礎文法を勉強し、中国語の特徴を理解します。 3.毎回、会話練習をするほか、短文の読み書きの練習をします。 それを通じて、中国語の基礎能力を身につけます。 【授業の内容】 第1週 中国語概説、声調(四声、軽声) 第2週 単母音、複合母音 第3週 子音、そり舌音、鼻母音 第4週 発音知識の復習 第5週 自己紹介(判断文、名前の言い方、人称代名詞) 第6週 自己紹介(ポイントの復習と会話練習・短文練習) 第7週 わたしの家族(存在・所有を表す表現、疑問文) 第8週 わたしの家族(ポイントの復習と会話練習・短文練習) 第9週 あしたは土曜日(時間表現、場所表現、動詞述語文) 第10週 あしたは土曜日(ポイントの復習と会話練習・短文練習) 第11週 夏はとても暑い(形容詞述語文、反復疑問文、副詞) 第12週 夏はとても暑い(ポイントの復習と会話練習・短文練習) 第13週 夏休みの予定(願望の助動詞、可能の助動詞、数量補語) 第14週 夏休みの予定(ポイントの復習と会話練習・短文練習) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を必ず前もって予習しておいてください。さらに 授業に応じて復習予習の勉強内容を指示することもありますので、 次回の授業までに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 プリント『学ぶ中国語』を使用します。 プリントの配布について授業開始時に指示します。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語の表現力、小テストの 成績、準備学習の完成度および勉強姿勢)で総合評価します。 配分基準:試験60%、平常点40%。 【注意事項】 真剣に中国語の勉強に取り込んでほしいです。 中国語bも取るのが望ましいです。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 劉 素英 1・2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 中国語aで習った中国語の基礎知識をふまえて、日常会話と短文 の読み書きなどの練習をしながら引き続き基礎文法を勉強します。 それを通じて中国語の表現を覚え、中国語の力を高めることを目指 します。 【授業の内容】 第1週 香港に行きました(動詞の完了表現、経験表現) 第2週 香港に行きました(ポイントの復習と会話・短文練習) 第3週 家は学校から遠い(起点と距離を表す前置詞、比較表現) 第4週 家は学校から遠い(ポイントの復習と会話・短文練習) 第5週 風邪を引きました(動作相手の表現、二重目的語文) 第6週 風邪を引きました(ポイントの復習と会話・短文練習) 第7週 趣味について(状態補語、可能を表す助動詞「会」) 第8週 趣味について(ポイントの復習と会話・短文練習) 第9週 何をしていますか(動作進行の表現、結果補語) 第10週 何をしていますか(ポイントの復習と会話・短文練習) 第11週 中国語の先生(説明の慣用句「是~的」、伝聞表現) 第12週 中国語の先生(ポイントの復習と会話・短文練習) 第13週 中国語を学ぶ(変化の「了」、二つの「ちょっと」) 第14週 中国語を学ぶ(ポイントの復習と会話・短文練習) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を必ず前もって予習しておいてください。さらに 授業に応じて復習予習の勉強内容を指示することもありますので、 次回の授業までに必ず完成しておいてください。 【テキスト・教材】 プリント『学ぶ中国語』を使用します。 プリントの配布について授業開始時に指示します。 【成績評価の方法・基準】 期末試験の成績と平常点(授業での中国語の表現力、小テストの 成績、準備学習の完成度および勉強姿勢)で総合評価します。 配分基準:試験60%、平常点40%。 【注意事項】 真剣に中国語の勉強に取り込んでほしいです。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -159- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 英語と文化a 英語と文化b J.マクギヴェニー 2年 前期 1単位 J.マクギヴェニー 2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 GOALS The aim of this course is to provide conversational skills for intermediate students. Using content-based materials, students will acquire practical skills to communicate effectively in English. Additionally in order for students to prepare for the TOEIC test, some listening activities focused on the Listening Section will be provided. METHODS Class will be held in English. University students will be expected to understand and speak basic English. Class activities will focus upon improving. conversational skills, through a variety of exercises, and also upon improving the students pronunciation and understanding of current American English. In addition, there will be exercises to introduce students to yarious aspects of American culture, such as holidays, the special languages of popular music, and cultures. ACTIVITIES Class activities will occur in a variety of settings, featuring pair work, small group discussions and team projects. Time will also be devoted to reviewing TOEIC questions in order to prepare students for the TOEIC test. 【授業の内容】 1.Introduction to the class. Meeting fellow students. 2.Names Addresses Phone numbers e-mail. 3.Family information Hobbies Interests. 4.TOEIC listening exercises. 5.Weekends and Free Time. TGIF. 6.Shopping. Supermarkets. Prices. 7.Automobiles. Driving. Renting Cars. 8.TOEIC exercises. 9.Music. Concerts. Favorite artists. 10.Travel. Air fares. Following directions in Chicago. 11.Favorite foods. English breakfast menus. Room service. 12.TOEIC listening exercises. 13.Special Report 14.Summer English plans. 15.Review 【準備学習】 Read textbook chapter before each class 【テキスト・教材】 New Airwaves by Fuller and Grimm second edition (Macmillan Language House,2010.)Additional material will be supplied by the instructor. 【成績評価の方法・基準】 Evaluation will be based upon attendance, attitude and class participation in the exercises. There will be continual evaluation based upon quizzes and questions in each week’s class. There will also be a review test at the end of each semester.Each semester will be graded separately. Participation ─ 80% Test ─ 20% 【注意事項】 受講人数制限40名(制限人数を超えた場合、抽選) -160- 【授業のテーマ・目標】 GOALS The aim of this course is to provide conversational skills for intermediate students. using content-based materials, students will acquire practical skills to communicate effectively in English. Additionally in order for students to prepare for the TOEIC test, some listening activities focused on the Listening Section will be provided. METHODS All class will be held in English. University students will be expected to understand and speak basic English. Class activities will focus upon improving. conversational skills, through a variety of exercises, and also upon improving the students pronunciation and understanding of current American English. In addition, there will be exercises to introduce students to yarious aspects of American culture, such as holidays, the special languages of popular music, and cultures. ACTIVITIES Class activities will occur in a variety of settings, featuring pair work, small group discussions and team projects. Time will also be devoted to reviewing TOEIC questions in order to prepare students for the TOEIC test. 【授業の内容】 1.Introduction. Discussion of summer English work. 2.A trip to Las Vegas. Hotel rates. Taxis. Gambling. 3.Describing people. Appearances. Personality types. 4.TOEIC listening exercises. 5.Tourists in Japan. Travel suggestions. Train tickets. 6.Sports. Resumes. Newspaper ads. Job interviews. 7.Jobs. Resumes. Newspaper ads. Job interviews. 8.TOEIC exercises. Hometowns. Activities. Lifestyles. 9.Autumn Holidays. Halloween. Thanksgiving. 10.Opinions. Agreeing and Disagreeing. World problems. 11.TOEIC Review. 12.CHRISTMAS 13.New Year Customs 14.Future plans. Continuing English experiences. 15.Review 【準備学習】 Read textbook chapter before each class 【テキスト・教材】 New Airwaves by Fuller and Grimm second edition (Macmillan Language House, 2010.) Additional material will be supplied by the instructor. 【成績評価の方法・基準】 Evaluation will be based upon attendance, attitude and class participation in the exercises. There will be continual evaluation based upon quizzes and questions in each week’s class. There will also be a review test at the end of each semester. Participation ─ 80% Test ─ 20% 【注意事項】 受講人数制限40名(制限人数を超えた場合、抽選) 留学英語a 田丸 由美子 1・2年 前期 留学英語b 1単位 【授業のテーマ・目標】 英米の映画を使って、日常会話に必要なさまざまな表現を学んでい きます。留学中のさまざまな場面で使える表現も多いので、よく使 う表現は覚えていきましょう。 【授業の内容】 第1週 授業の内容・予定の説明 第2週 『パリ・テキサス』場面と台詞の説明 第3週 『パリ・テキサス』よく使う口語表現の説明 第4週 『パリ・テキサス』台詞の聞き取り練習 第5週 『パリ・テキサス』台詞の発音練習 第6週 『パルプ・フィクション』場面と台詞の説明 第7週 『パルプ・フィクション』よく使う口語表現の説明 第8週 『パルプ・フィクション』台詞の聞き取り練習 第9週 『パルプ・フィクション』台詞の発音練習 第10週 『ナイト・オン・ザ・プラネット』場面と台詞の説明 第11週 『ナイト・オン・ザ・プラネット』口語表現の説明 第12週 『ナイト・オン・ザ・プラネット』台詞の聞き取り練習 第13週 『ナイト・オン・ザ・プラネット』台詞の発音練習 第14週 演習 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、授業のはじめに聞き取りテストを行うので、家でCDを聞いて しっかり準備してきて下さい。 【テキスト・教材】 Communicative English through Screenplays(1)(DTP出版) 2,500円ぐらい 【成績評価の方法・基準】 聞き取りテスト(30%)、提出物(20%)、期末試験(50%) 【注意事項】 「留学英語a」ではテキストの前半部分だけしか使用しませんが、 後期に「留学英語b」を履修すると、残りの後半部分を使うので、 後期に「留学英語b」を履修することをおすすめします。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 田丸 由美子 1・2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 英米の映画を使って、日常会話に必要なさまざまな表現を学んでい きます。留学中のさまざまな場面で使える表現も多いので、よく使 う表現は覚えていきましょう。 【授業の内容】 第1週 授業の内容・予定の説明 第2週 『ダウン・バイ・ロー』場面と台詞の説明 第3週 『ダウン・バイ・ロー』よく使う口語表現の説明 第4週 『ダウン・バイ・ロー』台詞の聞き取り練習 第5週 『ダウン・バイ・ロー』台詞の発音練習 第6週 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』台詞の説明 第7週 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』口語表現の説明 第8週 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』聞き取り練習 第9週 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』台詞の発音練習 第10週 『アメリカの影』場面と台詞の説明 第11週 『アメリカの影』よく使う口語表現の説明 第12週 『アメリカの影』台詞の聞き取り練習 第13週 『アメリカの影』台詞の発音練習 第14週 演習 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、授業のはじめに聞き取りテストを行うので、家でCDを聞いて しっかり準備してきて下さい。 【テキスト・教材】 Communicative English through Screenplays(1)(DTP出版) 2,500円ぐらい 【成績評価の方法・基準】 聞き取りテスト(30%)、提出物(20%)、期末試験(50%) 【注意事項】 「留学英語b」ではテキストの後半部分だけしか使用しません。前 期に「留学英語a」を履修しておくことをおすすめします。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -161- 共 通 | 短 大 互 換 | キャリア英語a 飯泉 恵美子 1・2年 前期 共 通 | 短 大 互 換 | キャリア英語b 飯泉 恵美子 1・2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 オフィスで使われる社内英語の初歩的な課題を中心に、簡単な受 付や電話の会話、ビジネスレターの訳し方、書き方などを学習しま す。まず、テーマごとに英語の課題を日本語にして、その表現を利 用しながら英文の短文を書く練習をします。就職対策や就職後に英 語を使いたいと考えている学生や、将来のキャリアパスを考えてい る学生を歓迎します。後期のキャリア英語bでも同じテキストを使 用します。 前期は特に、英語らしい発音の練習に重点を置き、日本人にあり がちなカタカナ発音の改善を狙います。 英語が苦手な学生は受講できません。 【授業の内容】 第1週 オンライン辞書と翻訳サイトの利用方法 ベタ発音の改善Unit 1:受付での会話 第2週 Unit 1の英会話テスト Exercise 1/Unit 2:受付での会話 第3週 Unit 2の英会話テスト Exercise 2/Unit・Exercise 3:受付での会話 第4週 Unit 3の英会話テスト Unit・Exercise 4/Unit 5:電話での会話 第5週 Unit 4と5の英会話テスト Exercise 5/Unit・Exercise 6:電話での会話 第6週 Unit 6の英会話テスト Unit・Exercise 7:電話での会話 第7週 Unit 7の英会話テスト Unit・Exercise 10:カタログ請求 第8週 Unit・Exercise 11:カタログ送付 第9週 Unit・Exercise 12:代金請求の手紙 Unit 13:市場拡大 第10週 Exercise 13/Unit・Exercise 14:アポイントを取る 第11週 Unit 10から13までの確認テスト Unit 15:リクエストに応える 第12週 確認テストの解説/Exercise 15 Unit 16:ホテルの予約 第13週 Exercise 16/Unit・Exercise 17:面会の予約 第14週 Unit 10から17までの確認テスト 第15週 確認テストの解説/まとめ 【準備学習】 発音・筆記テストや提出物、予習の範囲と詳細については、授業内 で指示します。 指示内容は教育支援ソフト「manaba」に掲載します。 【テキスト・教材】 『5分間オフィス英語』(南雲堂2004年)735円(税込み) 【成績評価の方法・基準】 提出物(40%)、発音・筆記テスト(50%)、平常点(10%)を基 に評価します。 【注意事項】 ①授業時は辞書を持参してください。 ②積み上げ式の実習学習です。欠席した場合の遅れは各自で必ず補 ってください。 ③受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) ④教育支援ソフト「manaba」を使用します。 -162- 1単位 【授業のテーマ・目標】 オフィスで使われる社内英語の初歩的な課題を中心に、簡単な受 付や電話の会話、ビジネスレターの訳し方、書き方などを学習しま す。まず、テーマごとに英語の課題を日本語にして、その表現を利 用しながら英文の短文を書く練習をします。就職対策や就職後に英 語を使いたいと考えている学生や、将来のキャリアパスを考えてい る学生を歓迎します。前期のキャリア英語aに続き、後期でも同じ テキストを使用します。 後期は特に、メールを利用して課題のやり取りを行い、ビジネス シーンにふさわしいカバーレターと日本語表現について学びます。 英語が苦手な学生は受講できません。 【授業の内容】 第1週 ビジネスメールを送受信する際の基礎とマナー カバーレターの書き方/社内で使用される日本語の注意点 英文の入力とWordの英文入力支援機能 Unit・Exercise 20:苦情の手紙 第2週 メールの送受信の確認チェック Unit・Exercise 21:苦情の処理 第3週 Unit・Exercise 22:謝罪の手紙 第4週 Unit・Exercise 23:謝罪の手紙/Unit 24:紹介の手紙 第5週 Exercise 24/Unit 25:推薦の手紙 第6週 Unit 20から24の確認テスト/Exercise 25 第7週 Unit 20から24の確認テストの解説 第8週 Unit・Exercise 26/Unit 29:お礼の手紙 第9週 Exercise 29/Unit・Exercise 31:お礼の手紙 第10週 Unit・Exercise 33:紹介 第11週 Unit 33の英会話テスト/Unit・Exercise 34:紹介 第12週 Unit・Exercise 37:親しい人に対する招待 Unit 38:招待を受ける 第13週 Exercise 38/Unit・Exercise 39:招待を断る 第14週 Unit 25、26、29、31、37から39の確認テスト 第15週 Unit 34の英会話テスト 確認テストの解説/まとめ 【準備学習】 発音・筆記テストや提出物、予習の範囲と詳細については、授業内 で指示します。 指示内容は教育支援ソフト「manaba」に掲載します。 【テキスト・教材】 『5分間オフィス英語』(南雲堂2004年)735円(税込み) 【成績評価の方法・基準】 提出物(50%)、発音・筆記テスト(40%)、平常点(10%)を基 に評価します。 【注意事項】 ①授業時は辞書を持参してください。 ②積み上げ式の実習学習です。欠席した場合の遅れは各自で必ず補 ってください。 ③受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) ④教育支援ソフト「manaba」を使用します。 TOEICa TOEICa 河合 修一郎 1・2年 前期 ─「ビジネス英語」でTOEICスコアアップ─ 羽賀 芳秋 1・2年 前期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 いま日本では、さまざまな英語検定試験が行われているが、その なかで就職に際し最も参考にされることが多いのがTOEICであ る。それはこの試験が、アメリカ人やイギリス人のように英語を話 す能力ではなく、英語を国際語として、それもビジネスの現場でど れだけ使いこなせるかを測ろうとしていることからも納得できる。 それは解っている、でも試験に向けてどう勉強したらいいかわか らないという人も多いに違いない。また、専攻にこそしなかったも のの、英語に関心があり、将来もっと使えるようになりたいと思っ ている人や、編入試験に向けて目下英語を勉強中の学生もいるだろ う。こうした人たちを対象に、たえず基礎に立ち戻りながら問題を ひとつひとつ解いてゆくことで、英語力の強化を図る。 【授業の内容】 1.Lesson 1 (1) リスニング問題 2.Lesson 1 (2) リーディング問題 3.Lesson 2 (1) リスニング問題 4.Lesson 2 (2) リーディング問題 5.Lesson 3 (1) リスニング問題 6.Lesson 3 (2) リーディング問題 7.Lesson 4 (1) リスニング問題 8.Lesson 4 (2) リーディング問題 9.Lesson 5 (1) リスニング問題 10.Lesson 5 (2) リーディング問題 11.Lesson 6 (1) リスニング問題 12.Lesson 6 (2) リーディング問題 13.Lesson 7 (1) リスニング問題 14.Lesson 7 (2) リーディング問題 15.Lesson 8 (1) リスニング問題 【準備学習】 今日はどんなことを学習するのか、テキストの該当箇所に目を通し た上で授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 『新TOEICテスト全パート対応ヴォキャブラリー徹底演習』 (古家 聡、他 三修社,2007年)2,000円+税 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の冒頭で、前回学んだ内容に関する小テストを行い、その 結果を集計して成績とする。(100%) 【参考書】 『総合英語フォレスト』第6版(桐原書店 1,500円+税) (あるいは高校時代に使った英文法の参考書) 【注意事項】 どんなことがあっても授業に出席すること。欠席したり遅刻した場 合は、その回のテストの成績はゼロになります。目標を諦めずに持 続するかしないかが結局、物事の勝ち負けを決定します。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 【授業のテーマ・目標】 TOEICのスコアを少しでも上げる、という目標を達成するた めに、「ビジネスの現場」で実際に使われている英語を使って、 TOEICのスコアアップを目指すクラスです。 TOEICのスコアを上げるためには、1.単語と文法の能力を 高める、2.多く受験してテストに慣れる、3.『現場の英語』に 数多く触れるという3点が必要です。この授業では特に上記3.を 中心に取り組むことによって、少しでもスコアアップにつなげるこ とを目指します。 TOEICにはビジネスの現場で実際に使われている英語が山の ように出てきます。そこで実際に使われている『現場の英語』を教 材に使用し、そこからTOEICの頻出単語・熟語や頻出表現を拾 い出して学習することにより、スコアアップにつなげます。 【授業の内容】 各種ビジネス関連素材をもとに概略以下の内容をカバーします。 さらに、毎回必ずさまざまな『映像素材』を取り入れています。 1.オリエンテーション(各種素材サンプル紹介) 2.現場の英語#1、TOEIC関連知識#1、ビジネス会話表現#1 3.TOEICに良く出る英熟語#1、ビジネス会話表現#2 4.現場の英語#2、ビジネス会話表現#3 5.TOEICに良く出る英熟語#2、ビジネス会話表現#4 6.現場の英語#3、ビジネス会話表現#5 7.前半学習要素のReview 8.Review Quiz#1、TOEIC関連知識#2 9.Review Quiz#1の正解と解説 10.現場の英語#4、ビジネス芸話表現#6 11.TOEICに良く出る英熟語#3、ビジネス会話表現#7 12.現場の英語#5、ビジネス会話表現#8 13.TOEIC関連知識#3、ビジネス会話表現#9 14.後半学習要素のReview 15.Review Quiz#2、正解と解説、および総括 なお、TOEICの学習が初めてという方にも対応できるように、 TOEICの問題構成や内容、公表された成績などのデータ、全般 的な傾向と対策などにも言及します。一方必修でTOEICを勉強 している方には、さらに力をつけるためのクラスになるでしょう。 【準備学習】 TOEICの受験経験やスコアは問いませんが、スコアを5点でも アップしたいという意欲を持って、平素から身の回りの英語に敏感 になってください。それらは授業でプラスになります。 【テキスト・教材】 『英会話ペラペラビジネス100』 (CD2枚付き:アルク出版¥2,100) 上記は会話素材として使用し、その他はプリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%・提出物20%・授業内試験等の結果50%、という比率で 総合的に評価します。 【参考書】 授業の際に、随時参考になる図書を紹介します。 【注意事項】 このクラスは後期のTOEICbと補完関係にあります。すなわち TOEICを構成する2つの要素のうち、前期は「ビジネス英語」 の側面に焦点を当て、後期は「日常生活の英語」の側面に光を当て ています。もちろんいずれか一方の受講も可能です。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -163- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | TOEICb TOEICb 河合 修一郎 1・2年 後期 ─「ふだんの英語」でTOEICスコアアップ─ 羽賀 芳秋 1・2年 後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 いま日本では、さまざまな英語検定試験が行われているが、その なかで就職に際し最も参考にされることが多いのがTOEICであ る。それはこの試験が、アメリカ人やイギリス人のように英語を話 す能力ではなく、英語を国際語として、それもビジネスの現場でど れだけ使いこなせるかを測ろうとしていることからも納得できる。 それは解っている、でも試験に向けてどう勉強したらいいかわか らないという人も多いに違いない。また、専攻にこそしなかったも のの、英語に関心があり、将来もっと使えるようになりたいと思っ ている人や、編入試験に向けて目下英語を勉強中の学生もいるだろ う。こうした人たちを対象に、たえず基礎に立ち戻りながら問題を ひとつひとつ解いてゆくことで、英語力の強化を図る。 【授業の内容】 1.Lesson 8 (2) リーディング問題 2.Lesson 9 (1) リスニング問題 3.Lesson 9 (2) リーディング問題 4.Lesson 10(1) リスニング問題 5.Lesson 10(2) リーディング問題 6.Lesson 11(1) リスニング問題 7.Lesson 11(2) リーディング問題 8.Lesson 12(1) リスニング問題 9.Lesson 12(2) リーディング問題 10.Lesson 13(1) リスニング問題 11.Lesson 13(2) リーディング問題 12.Lesson 14(1) リスニング問題 13.Lesson 14(2) リーディング問題 14.Lesson 15(1) リスニング問題 15.Lesson 15(2) リーディング問題 【準備学習】 今日はどんなことを学習するのか、テキストの該当箇所に目を通し た上で授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 『新TOEICテスト全パート対応ヴォキャブラリー徹底演習』 (古家 聡、他 三修社,2007年)2,000円+税 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の冒頭で、前回学んだ内容に関する小テストを行い、その 結果を集計して成績とする。(100%) 【参考書】 『総合英語フォレスト』第6版(桐原書店 1,500円+税) (あるいは高校時代に使った英文法の参考書) 【注意事項】 どんなことがあっても授業に出席すること。欠席したり遅刻した場 合は、その回のテストの成績はゼロになります。目標を諦めずに持 続するかしないかが結局、物事の勝ち負けを決定します。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -164- 【授業のテーマ・目標】 TOEICのスコアを少しでも上げる、という目標を達成するた めに「日常生活の場面」で実際に使われている英語を活用して、 TOEICのスコアアップを目指すクラスです。 TOEICのスコアを上げるためには、1.単語と文法の能力を 高める、3.多く受験してテストに慣れる、2.『現場の英語』に 数多く触れるという3点が必要です。この授業では特に上記3.を 中心に取り組むことによって、少しでもスコアアップにつなげるこ とを目指します。 TOEICにはふだんの日常生活で実際に使われている英語が山 のように出てきます。そこで実際に使われている『街角の英語』を 教材に使用し、そこからTOEICの頻出単語・熟語や頻出表現を 拾い出して学習することにより、スコアアップにつなげます。 【授業の内容】 各種の日常生活に関連する素材をもとに概略以下の内容をカバー します。さらに毎回必ずさまざまな『映像素材』を取り入れます。 1.オリエンテーション(各種素材サンプル紹介) 2.街角の英語#1、ユーモア系#1、TOEIC関連知識#1 3.コーモア系#2、ニュース系#1 4.街角の英語#2、TOEICに良く出る表現#1 5.TOEICに良く出る英熟語#1、ユーモア系#3 6.街角の英語#3(Halloween)、ニュース系#2 7.前半学習要素のReview 8.Review Quiz#1、TOEIC関連知識#2 9.Review Quiz#1の正解と解説 10.街角の英語#4(Thanksgiving)、ユーモア系#4 11.ニュース系#3、TOEICに良く出る英熟語#2 12.街角の英語#5、コーモア系#5 13.街角の英語#6(Christmas)、TOEICに良く出る英熟語#2 14.後半学習要素のReview 15.Review Quiz#2、正解と解説、および総括 なお、TOEICの学習が初めてという方にも対応できるように、 TOEICの問題構成や内容、公表された成績などのデータ、全般 的な傾向と対策などにも言及します。一方必修でTOEICを勉強 している方には、さらに力をつけるためのクラスになるでしょう。 【準備学習】 TOEICの受験経験やスコアは問いませんが、スコアを5点でも アップしたいという意欲を持って、平素から身の回りの英語に敏感 になってください。それらは授業でプラスになります。 【テキスト・教材】 テキストは使用せず、毎回教材用のプリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%・提出物20%・授業内試験等の結果50%、という比率で 総合的に評価します。 【参考書】 授業の際に、随時参考になる図書を紹介します。 【注意事項】 このクラスは前期のTOEICaと補完関係にあります。すなわち TOEICを構成する2つの要素のうち、前期は「ビジネス英語」 の側面に焦点を当て、後期は「日常生活の英語」の側面に光を当て ています。もちろんいずれか一方の受講も可能です。 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 海外研修 増田 貴之 1・2年 前期 情報リテラシー2a 2単位 【授業のテーマ・目標】 この講座は、海外研修や個人旅行をする前に必要な準備講座とし て設定されています。海外に出かけ、思いがけない出来事や事件に 巻き込まれないようにするためのリスクマネジメント(危機管理) を、具体的事例を中心に学習していきます。また約40カ国の渡航歴 があるテレビレポーターを招き、貴重な海外での体験談を話しても らいます。 海外研修に参加しない皆さんも、将来海外旅行や留学に行く可能 性があると思います。そうした場合にも役立つ講座として、誰でも 自由に履修できるような内容になっています。 【授業の内容】 第1週 授業の目的、評価方法、海外研修プログラムの概要 第2週 海外渡航の発生要因とリスクマネジメントの考え方 第3週 異文化を理解する事の意味 第4週 異文化接触の具体的な事例紹介 第5週 出発までの事前準備 第6週 出発日の危機管理と出国手続き 第7週 国際線機内での心得と到着地での入国手続き 第8週 現地到着初日の基本行動 第9週 ホームステイに関する諸注意 第10週 海外での日常生活 第11週 緊急事態の種類と対応法1(概論) 第12週 緊急事態の種類と対応法2(TBS「世界ふしぎ発見」レポー ターの体験談) 第13週 サバイバル英語講座1 (食文化や年中行事など日本につい て紹介してみよう) 第14週 サバイバル英語講座2(病気・トラブルに会った時の対応) 第15週 まとめ *上記は授業内容のリストです。授業開講週を表すものではありま せん。 *基本的に番号順に講義をしていきますが、受講生の理解度や授業 の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなど変更を行う場合があ ります。 【準備学習】 授業終了後に、必ず配布資料を復習するよう心がけてください。 【テキスト・教材】 必要に応じて、印刷物などの資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業への参加度(10%)と異文化に対するレポート(90%)を基 に評価します。 【注意事項】 英語コミュニケーション学科の専門科目「英語研修・インターンシ ップ」を履修するためには、この科目の履修が条件となりますので 履修漏れのないよう注意してください。 青木 2年 聖子 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 社会生活においてどんな所でも、プレゼンテーション(主張した い内容を相手に伝えるための発表)は必要不可欠なものとなってい ます。わかりやすい、伝わりやすい良いプレゼンテーションを行う には、自分で「 内容 」を練り上げ、見やすくてアピール度の高い 「発表資料」を作成し、伝達力・説得力のある「発表」をしなけれ ばなりません。 この授業では、基礎習得から課題の発表・フィードバックを重ね ながら、プレゼンテーションに必要なスキル(技能や技術)を身に つけ、一人ひとりが自信を持って説得力のあるプレゼンテーション を行えるように目指します。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス・プレゼンテーションとは 第2週 PowerPoint基本操作①(スライドを作る) 第3週 PowerPoint基本操作②(スライドに効果を付ける) 第4週 PowerPoint基本操作③(スライドを見る・印刷する) 第5週 プレゼンテーションに必要なこと① (準備・考察・資料収集) 第6週 プレゼンテーションに必要なこと② (原稿・発表スキル・注意点) 第7週 課題A:作成①(準備・スライド作成・資料作成) 第8週 課題A:作成② (リハーサル・フィードバック・スライド校正編集) 第9週 課題A:プレゼンテーション(発表とフィードバック) 第10週 課題A:評価と反省 第11週 課題B:作成①(準備・スライド作成・資料作成) 第12週 課題B:作成②(準備・スライド作成・資料作成) 第13週 課題B:作成③ (リハーサル・フィードバック・スライド校正編集) 第14週 プレゼンテーション(発表とフィードバック) 第15週 評価とまとめ 【準備学習】 Wordの基本機能・ビジュアル機能(図形描画や図の挿入など)を 復習しておくこと。 【テキスト・教材】 開講時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 課題70%・平常点30%で、総合的に判断する。 【注意事項】 受講人数制限40名(制限人数を超えた場合、抽選) -165- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 情報リテラシー2b 女性学 金井 2年 ─近代日本女性史─ 飯野 智子 1・2年 前期 2単位 宏水 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 この科目は、課題の文書を作成しながら、社会で活かせるDTP の 基礎知識を習得し、自分で作成できる基礎力とスキルを身につける ことを目的にします。 DTP とは、コンピュータを使ってデータを作成し、レイアウト、 画像処理、ページデザインなどを行い、印刷物を作成することを言 います。商業用印刷物を作成する企業や部署ではDTP の専門知識や 資格が必要ですが、コンピュータのワープロソフトで企画書や報告 書、お知らせ文や説明書、簡易パンフレットを作ることも基本的な DTPです。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス(DTPとは) 第2週 印刷物の基礎知識・レイアウトの基本とコツ 第3週 ビジネス文書①(社内・社外文書のルールの理解) 第4週 ビジネス文書②(社内文書の作成) 第5週 ビジネス文書③(社外文書の作成) 第6週 文字組みの基礎(ページの管理) 第7週 グラフィックデータの基礎知識 (情報収集・デザインレイアウト) 第8週 ビジュアル文書①(図や画像の機能を知る) 第9週 ビジュアル文書②(図や画像を効果的に使う) 第10週 ディレクション①(情報収集・デザイン考察) 第11週 ディレクション②(明確なディレクションの実行) 第12週 デザインレイアウト①(課題の作成) 第13週 デザインレイアウト②(課題の作成) 第14週 デザインレイアウト③(課題の作成) 第15週 評価とまとめ 【準備学習】 DTP の基本機能およびビジュアル機能(図形描画や図の挿入等) を復習しておくこと。 【テキスト・教材】 開講時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 課題70%・平常点30%で、総合的に判断する。 【注意事項】 受講人数制限40名(制限人数を超えた場合、抽選) -166- 【授業のテーマ・目標】 1.日本の近代化過程で女性はどう位置づけられどのような役割 を果たしたか、良妻賢母思想や母性主義から理解する。 2.女性たちが自らの問題をどう捉え解決しようとしていたのか を、「婦人運動」の歴史から理解する。 3.戦争中の女性統制と「銃後の守り」を問い直す。 4.近代の家族政策が今日の少子化対策や夫婦別姓問題にどのよ うな影響をおよぼしているかを考える。 以上のような学習を通して、女性史という観点から近代を捉え直 す。 【授業の内容】 1.近代家族と国家 2.性別役割分業 3.良妻賢母教育 4.母性主義 5.『青鞜』の女性達とその活動 6.戦争と女性─様々な婦人運動 7.戦争と女性─婦人運動の挫折 8.国防婦人会の女性達 9.日本における公娼制の歴史 10.廃娼運動の展開と従軍慰安婦 11.近代の人口政策の変遷 12.現代の人口政策─少子化対策 13.家族と制度─戸籍 14.夫婦別姓問題 15.まとめ 【準備学習】 授業内容に関係する日本の近・現代史について確認をしておく。 【テキスト・教材】 教科書は使用しない。適宜プリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、平常点(授業態度、授業内容についての意見、感 想文)10%として評価する。 【注意事項】 女性学の視点から歴史を見直すと、必ず新たな発見があるはずで ある。今日の課題に取り組むためにも、意欲的に、歴史から多くの ことを学んでほしい。 女性と職業 女性と古典文学 ─働くために学ぶ─ 飯野 智子 1・2年 後期 2単位 ─知と情と意─ 佐藤 辰雄 1・2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 1.女性と職業についての社会史を理解する。 2.今日の女性の就労をめぐるさまざまな問題について分析す る。 3.労働に関する法律や制度についての知識を身につける。 以上のような学習を通して、女性の就労に関する困難な課題を解 決するための方向を探る。 【授業の内容】 1.明治期の労働状況─工場労働 2.大正~昭和期の労働状況─職業婦人の誕生 3.戦中の労働状況─男性に代わって 4.戦後の変化 5.高度経済成長期の状況 6.戦後の法制度の概要 7.雇用機会均等法 8.雇用機会均等法の課題 9.育児介護休業法 10.育児介護休業の取得状況 11.パートタイム労働の問題 12.派遣労働の実態 13.新しい働き方とヨーロッパとの比較 14.高齢社会における女性の労働 15.まとめ 【準備学習】 新聞を読み、現代の労働問題について積極的に情報を収集するこ と。 【テキスト・教材】 教科書は使用しない。適宜プリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験90%、平常点(授業態度、授業内容についての意見・感 想文)10%として評価する。 【注意事項】 これからの女性の労働について、また、自分自身の職業生活や家 庭生活について真剣に考える姿勢を期待する。 【授業のテーマ・目標】 本講では、文学の中で女性がどのようなものとして描かれ、文学 をどのように創造したかを考えます。登場する人物は世界的に有名 な女性もいれば、反対に全く無名の人もいるし虚構の人ありと様々 ですが、彼女らは皆、各々の美意識や愛情・情念・人生観に基づい て、真剣に生きた人達です。 卑弥呼と三人の尼僧は、別に文学と関わりが深いわけではありま せんが、過去の女性観を知る上で貴重な足跡を残した歴史上の人物 です。女性に対する当時の社会通念を踏まえないで「女性と古典文 学」を語ることはできませんので、導入として取り上げました。 時折、映像の鑑賞を通した授業も取り入れます。 【授業の内容】 1.授業内容の説明 2.大昔人の女性観─卑弥呼と尼僧たち 3.神々を統べる女性神・天照大神 4.呪的聖性を持つ万葉歌人・額田王 5.省察に秀でた稀代の才媛・紫式部(1) 総説 6.省察に秀でた稀代の才媛・紫式部(2) 各説 7.機知に富む後宮サロンの華・清少納言(1) 総説 8.機知に富む後宮サロンの華・清少納言(2) 各説 9.平安時代の貴族女性の修養 10.『今昔物語集』から─安義橋の鬼女 11.『平家物語』から─美しい勇士・巴御前 12.『伽婢子』から─乳児に注いだ亡母の愛情 13.『さんせう太夫』から─女性原理としての安寿 (DVD鑑賞を中心に) 14.『雨月物語』から─嫉妬のあまり怨霊となった磯良 15.まとめ 【準備学習】 授業を受けるにあたっては、復習を心がけること。 【テキスト・教材】 『女性と文学ノート』(500円) 【成績評価の方法・基準】 毎回の授業終了時の提出物90%と、平常点10%。 提出物の内容は、各回とも授業の要点理解の確認(50~60字のま とめを二つ。最大4点)と、意見や感想(最大2点)の二項目。 【参考書】 直木孝次郎『額田王』(吉川弘文館) 角田文衛『紫式部伝』(法蔵館) 萩野敦子『清少納言』(勉誠社) 酒向伸行『山椒太夫伝説の研究』(名著出版会)など。 【注意事項】 私語は許さない。“しゃべらないといられない症候群”の人は受 講を遠慮されたい。飲食物の持込み不可。 平成22年度、23年度、24年度入学者のみ受講可能。 -167- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 女性と文学 女性と心理 ─吉屋信子と林芙美子─ 大木 志門 1・2年 後期 2単位 ─文化や教育の中に潜む社会的な性と私の生き方─ 越野 由香 1・2年 前期・後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本の近代文学において、女性作家の存在感が急速に高まったの は、資本主義の発展の中で女性の読者層も急速に広がった1920年前 後(大正時代の半ば)からでした。 本講義ではその中でも戦前読者の人気を二分した吉屋信子と林芙 美子をとりあげ、その作品世界の特徴やそこから読みとることので きるさまざまな問題を考えてゆきます。生涯も作風も一見対照的な 二人の作家ですが、いずれも日々進歩する社会の風を受け、読者の 期待する清新な作品を生み出し続けたことに共通点があります。吉 屋信子を通して「少女文化」の問題などを、林芙美子を通じて「カ フェー」などに象徴される都市文化の問題などを紹介し、さらに両 者が体験した「戦争」と「戦後」の問題も考察します。 【授業の内容】 第1週 はじめに (授業の内容や進め方についてオリエンテーション) 第2週 吉屋信子の文学―その生涯と作家像の紹介 第3週 吉屋信子の文学―「花物語」 第4週 吉屋信子の文学―「屋根裏の二処女」 第5週 吉屋信子の文学―「良人の貞操」 第6週 吉屋信子の文学―「女の教室」 第7週 吉屋信子の文学―「媼の幻想」他戦後の短編 第8週 吉屋信子の文学―「徳川の夫人たち」 第9週 林芙美子の文学―その生涯と作家像の紹介 第10週 林芙美子の文学―「蒼馬を見たり」 第11週 林芙美子の文学―「放浪記」① 第12週 林芙美子の文学―「放浪記」② 第13週 林芙美子の文学―パリへの旅 第14週 林芙美子の文学―「北岸部隊」など従軍記 第15週 林芙美子の文学―戦後の作品 【準備学習】 配付プリントを読み込んでくること。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポートおよび平常点(レポート80%、平常点20%) 【参考書】 参考文献は、それぞれの作家や作品に応じて、授業時に紹介しま す。 -168- 【授業のテーマ・目標】 ここでは、男女という2つの性についてさまざまな視点から考え ていく。文化や学校教育のなかに暗黙の内に潜む性差の問題等を取 り上げていくことによって、これまでの自分のあり方を振り返り、 将来を考える機会をつくることを目的とする。 【授業の内容】 1.ジェンダーとは何か ─生物学的な性と社会学的な性─ 2.摂食障がいを読み解く1 かわいらしく、やせていること に価値がある 3.摂食障がいを読み解く2 医学的視点と社会学的視点 4.ジェンダーはどこから作られるのか1 生まれたときから 知っているのか 5.ジェンダーはどこから作られるのか2 女らしさと男らし さ、そして… 6.恋愛を読み解く1 歴史的に見た女たちの恋 7.恋愛を読み解く2 女性が考える女性の理想像と男性が考 える女性の理想像 8.家族を支える母を読み解く1 家族のあり方 9.家族を支える母を読み解く2 子育てと家事と仕事と 10.妻と母と私という生き方 11.ドメスティック・バイオレンスを読み解く1 妻は夫の所 有物か 12.ドメスティック・バイオレンスを読み解く2 回復への道 筋 13.子どもの虐待を読み解く─母親の私、でも私が幸せになっ てはいけないのか 14.セクシャルハラスメントを読み解く ─職場の人間関係─ 15.ジェンダーを超えて ─私らしさをめざす─ 【準備学習】 毎回配付する資料を次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 授業中に適宜資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポートおよび期末テスト(60%)、授業への参加度(40%)に より評価します。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 女性と健康 日本国憲法 岩間 正典 1・2年 後期 ─人権について学ぶ─ 斎藤 孝 1・2年 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代は人間の平均寿命は80歳を超える長寿の時代になっている。 中でも女性の平均寿命は男性より5 歳以上長く、女性の生命力の方 が強いことがわかる。しかし女性特有あるいは女性に多い病気が種 々存在する。また化粧は主として女性に多くの影響を与える。本講 義では、男性と女性の違いに着目しながら、問題となる病気や健康 維持について学ぶ。 【授業の内容】 第1週 日本人の平均寿命の変化と現状 第2週 平均寿命を延ばす要因 第3週 健康と栄養、体重、運動の関係 第4週 性差(1)遺伝子の違い 第5週 性差(2)脳の働きの違い 第6週 更年期障害 第7週 骨粗鬆症などの女性に多い病気 第8週 その他の女性に多い病気 第9週 化粧について 第10週 化粧の問題点 第11週 特殊な化粧 第12週 性感染症 第13週 性関連悪性腫瘍 第14週 精神疾患 第15週 その他、まとめ 【準備学習】 自分自身や周囲の人の健康および健康に関するトピックス等に ついて常に注意を払うこと。 【テキスト・教材】 適宜プリント配付、PowerPointなどを使用する。 【成績評価の方法・基準】 複数回のレポート(70%)と平常点(30%)で評価する。 【授業のテーマ・目標】 日本国憲法が保障する基本原理(国民主権・基本的人権の尊重・ 平和主義)とはどのようなものか。本講義では、とりわけ、基本的 人権を中心に学んでいきたい。 また、ビデオを鑑賞して憲法について考えてもらいたいと思いま す。 【授業の内容】 序 憲法の成定史 明治憲法から日本国憲法まで 1.日本国憲法の基本原理 2.基本的人権総論(私人間効力など) 3.幸福追求権 4.法の下の平等 5.精神的自由(表現の自由など) 6.経済的自由(職業選択の自由など) 7.人身の自由(適正手続きの保障など) 8.社会権(生存権など) 9.参政権(選挙制度など) 10.国会 11.内閣 12.裁判所(司法権の観念など) 13.違憲審査制 14.地方自治 15.まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所で予習しておいてくださ い。 【テキスト・教材】 テキストは、高野敏樹ほか著『憲法』(不磨書房2,600円)を使 います。 また六法(『ポケット六法』有斐閣1,600円など)は、かならず 持参してください。 【成績評価の方法・基準】 試験により判定します(80%)。なお、提出物も多少加味する予 定です(20%)。 【参考書】 授業において推薦したいと思います。 【注意事項】 試験は事例問題を予定しております。憲法の視点から考えて問題 を解決する力(リーガル・マインド)を身につけてもらいたいと思 います。そのためには、つねに、テレビや新聞のニュースに関心を もち、自分の考え(問題を解決する方法)を持つように心がけてく ださい。 -169- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 国際関係論 国際交流論 ─現代日本社会の問題の脈絡を考える─ 大島 幸治 1・2年 前期 2単位 ─他者を知り、己を知る─ 齋藤 英之 1・2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 テーマ:国際関係論 目 標:国際関係論では、国際社会の中の日本、われわれを取り 巻く現在の課題を考える。基礎知識を学びます。金融経済やIT、 国際政治、資源争奪や環境問題、軍事と情報戦略をベースにした国 際関係の「戦略的」視点についてや、商品のファッション化という 消費社会論についても議論します。冷戦体制崩壊後の世界は、一方 に民族紛争・宗教対立と軍拡といった現実があり、他方に軍事・経 済において一人勝ちしたアメリカのシステムが「グローバル・スタ ンダード」と言い換えられ、今度はそれが揺らいでいる状況にあり ます。なるべく新しいニュースを題材にしながら議論をしていきま す。 【授業の内容】 1.アメリカ─極支配とその終焉へという現状 2.資本主義・市場経済の基本的な考え方 3.カジノ資本主義、ヘッジ・ファンドと金融工学 4.寡占化するファッションビジネス(株と同じ企業買収) 5.日本を取り巻く補償問題と訴訟ビジネス 6.日中関係 7.日韓関係 8.北朝鮮問題 9.経済問題としての捕鯨問題 10.新しい戦争形態としてのサイバーテロや通信傍受問題 11.資源争奪戦と環境問題 12.奪われる日本 13.「正社員よさらば」という時代 14.格差問題とグローバル化問題 15.まとめ・総括 【準備学習】 毎回配付する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(実施小テスト・授業中の参加度)40%、レポート60% 【参考書】 講義中に関連参考文献を紹介します。 【注意事項】 レポートについては、講義の中で書き方に関する注意事項を述べ ます。 -170- 【授業のテーマ・目標】 グローバル化の進展に伴い、「国際交流」とは日常的な異文化接 触を主に意味するようになりました。異文化接触の増大は協調や調 和、新文化の創造といったプラス面だけではなく、摩擦や軋轢、対 立をも引き起こしています。プラス面を大きくし、マイナス面を小 さくするには、異文化の他者を知り、振り返って自己を知り、他者 を尊重し、そのやり方を積極的に受け入れることです。 本授業は、無意識に絶対的なものを見なしている自分や自文化が 相対的なものであることを認識し、人間や文化を客観視できる力を 身につけることを目標としています。 【授業の内容】 1.国際交流とは 2.異文化接触としての国際交流 ①文化とは 3.異文化接触としての国際交流 ②異文化比較・物質的側面 4.異文化接触としての国際交流 ③異文化比較・精神的側面 5.異文化接触としての国際交流 ④日本の伝統文化 6.異文化接触としての国際交流 ⑤日本の現代文化 7.国際交流の過程 ①パターンとプロセス 8.国際交流の過程 ②現実 9.国際交流の過程 ③問題点 10.日本の異文化交流史 ①古代 11.日本の異文化交流史 ②中世 12.日本の異文化交流史 ③近現代 13.多文化社会としての日本 ①古くからの他者 14.多文化社会としての日本 ②新たな他者 15.まとめ 【準備学習】 海外情勢や海外の文化、日本の文化を扱ったテレビ番組を積極的 に視聴し、新聞の国際面に毎日目を通すようにしましょう。 【テキスト・教材】 教科書はありません。適宜、プリントを配布し、視聴覚教材を用 います。地図帳を持参してもらうこともあります。 【成績評価の方法・基準】 提出物を含む平常点(配分基準50%)と実筆ノート・配布資料持 ち込み可の定期試験(配分基準50%)により評価します。 【参考書】 石井敏也編『異文化コミュニケーション・ハンドブック』(有斐 閣選書 1997年)2,310円。 青木 保『異文化理解』(岩波新書 2001年)735円。 ジョセフ・ショールズ『異文化間コミュニケーション』(南雲堂 2007年)2,100円。 【注意事項】 「講義を聞く」のではなく「授業に参加」して下さい。 「作業」をしてもらうこともあります。 授業を睡眠時間・談笑時間・内職時間と心得るものは履修を遠慮 して下さい。 国際社会と宗教 データでみる社会 ─国際紛争の背後にあるもの─ 大島 幸治 1・2年 後期 2単位 ─データでみる日本および日本人─ 竹内 敏晴 1・2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 テーマ:国際社会に宗教が与えている影響・問題 目 標:冷戦体制崩壊後、世界には内乱や民族対立が多く見られ 、それには近代主義と対立する宗教「原理」主義の問題があります 。そうした問題にどう対処するかという基本的な姿勢にリベラリズ ムと新保守主義の分化対立も関わっています。21世紀における新た なインターナショナリズムとしての宗教の問題を論じていきます。 世界の宗教に関する基礎知識、宗教対立の実情について議論します が、「宗教学」ではないので、あくまで現代の国際社会の問題とし て、また宗教に関心が薄い日本やわれわれの問題について考えてい くヒントを捜索します。 【授業の内容】 1.国際社会における宗教問題への視点 2.ユダヤ教における─神教の発明 3.エルサレムをめぐる現状 4.イスラム教の基本知識 5.巡礼や宗教紛争 6.イスラム原理主義の問題 7.キリスト教の基本知識 8.宗教改革とキリスト教の諸派 9.中南米のキリスト教の「解放の神学」 10.ヒンドゥーの歴史とコンピューター 11.仏教の基礎知識 12.仏教の諸派、チベット問題etc 13.古神道とエコロジー運動 14.現代のカルト宗教、洗脳システム 15.まとめ・総括 【準備学習】 毎回配付する資料・プリントを次回までに読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(実施小テスト・授業中の参加度)40%、レポート60% 【参考書】 講義中に関連参考文献を紹介します。 【注意事項】 レポートについては、講義の中で書き方に関する注意事項を述べ ます。 【授業のテーマ・目標】 多様なメディアを通して毎日のように届くさまざまなデータは、 どこでどのように集められて、どのように使われているのでしょう か。 この授業ではとくに生活、文化、環境、福祉、教育等の領域に関 わるデータを集め、データを通して人間や社会についての理解を深 めます。同時に、データが人間の価値観や考え方をどう左右するの かを共に考えていきます。 【授業の内容】 1.授業では何をどのように学ぶのか 2.データとは、データの集め方・見方 3.プレゼンテーション(発表)の仕方 4.アンケートの作り方・取り方 5.生活様式や生活意識、行動様式に関わるデータ 6.価値観や考え方に関わるデータ 7.青少年に関わるデータ 8.親と子・家族関係に関わるデータ 9.環境破壊や環境汚染に関わるデータ 10.人口や食糧、資源に関わるデータ 11.児童福祉に関わるデータ 12.高齢者福祉に関わるデータ 13.いじめや不登校に関わるデータ 14.虐待や子育てに関わるデータ 15.まとめ・総括 【準備学習】 配付された資料・プリントにはよく目を通してください。 【テキスト・教材】 テキストは特に使用しません。必要な資料は配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(50%)と発表(平常点を含む50%)で評価します。 【参考書】 授業の中で適宜紹介します。 【注意事項】 授業終了時に次週に向けての予習事項を指示しますので、指示に 従い資料を集め説明ができるように準備をしてください。 受講者全員の発表を基本としますが、人数により発表回数・時間 等は調整します。積極的な参加を期待します。 -171- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 日本社会論 社会心理学入門 ─日本社会の三つの変化─ 寺出 浩司 1・2年 後期 2単位 ―わたしと誰かと世の中と― 大倉 恭輔 1・2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 いま、日本の社会は、何百年に1度というとても大きな変化の只 中にある。この授業では、①高齢社会化、②成熟社会化、③格差社 会の形成という三つの変化をとりあげたい。第1の高齢社会化の背 景にあるのは、少子化の進展にともなう人口の減少と、長寿化の進 展による高齢者の増加である。人口全体に占める高齢者の割合であ る高齢人口比率は、いまどんどんと大きくなっていき、2050年には 33~34%にまで達すると言われている。このことが、社会や生活に 与える影響について考えていきたい。第2の成熟社会化の背景にあ るのは、経済成長の減速と人口の減少である。同じようなことが起 こった江戸時代の後半の時代と現在とを比較しながら、これからの 社会と生活がどのようなものであるのかを考えていきたい。第3の 格差社会の形成については、教育格差と経済格差との関連というこ とを中心にすえて、いま私たちの社会に起こりつつあることを考え ていきたい。 【授業の内容】 1.はじめに─授業の目的、進め方、評価方法 2.高齢社会化 (1)少産化と長寿化 3.高齢社会化 (2)人口ピラミッドを読む 4.高齢社会化 (3)日本の高齢化の3つのS 5.高齢社会化 (4)高齢化と社会保障 6.成熟社会化 (1)日本人口の4つの波 7.成熟社会化 (2)江戸時代前半の社会と生活 8.成熟社会化 (3)江戸時代後半の社会と生活 9.成熟社会化 (4)成熟社会とココロの豊かさ 10.成熟社会化 (5)成熟社会の文化 11.格差社会の形成 (1)ローレンツ曲線とジニ係数 12.格差社会の形成 (2)格差に関する統計を読む 13.格差社会の形成 (3)教育格差と経済格差 14.格差社会の形成 (4)中流社会と格差社会 15.まとめ 【準備学習】 毎回配付する資料を、次回授業までに読んでおいてください。 【テキスト・教材】 毎回資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(70%)、小課題(30%)で評価します。 -172- 【授業のテーマ・目標】 「社会心理学」ってミョーな学問です。人間の心を研究する心理 学という学問があり、社会のことを研究する社会学というものがあ るとき、「社会+心理」学とはどんな立場にあるのでしょう。なん だか、とても中途半端な学問のような気がします。けれど、ホント にそうなのでしょうか。 この授業では、社会心理学が対象とする研究テーマや方法論につ いて、身近な話題や素材を用いながら、理解してもらおうと思いま す。また、そうした作業をとおして、「世の中=社会」に生きてい く「わたし」という存在について、あらためて考える場にしたいと 思います。 【授業の内容】 1.心理学と社会学 2.「わたし」のつくられ方 3.自分を知ることはできるのか 4.自分に自信を持つということ 5.あの人はどんな人 6.態度ってなに 7.あいさつは難しいか 8.あの人との関係は損か得か 9.いろいろな対人関係 10.まわりの人に流されるのはしかたがない 11.ところ変われば心も変わるのか 12.メディアが伝えるもの 13.メディア機器とこころ 14.こころと健康 15.まとめ *上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすものでは ありません。 *基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授業 の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更が行われる 場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 テキストは使用しません。 基本的に、manabaを利用して資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%。平常点20%。 【参考書】 授業内で指示します。 【注意事項】 視聴覚教材を利用する際も、ノートテイクをしっかりやろう。 福祉社会論 メディア論a ─バリアフリー化社会の創造─ 西脇 智子 1・2年 後期 2単位 ─メディア表現を読みとく─ 大倉 恭輔 1・2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 だれかの不便さをみんなの使いやすさに変える社会を目指したわ が国のアイディアは世界をリードしています。この授業では、バリ アフリー化を推進してきた「モノ・ひと・サービス」の事例に照ら して、これまで他者に対してどのような工夫や配慮をしてきたのか を学んでいきます。福祉社会の創造にむけて、バリアフリー化を啓 発する諸活動の意義を探っていきましょう。 【授業の内容】 1.福祉社会とはなにか 2.だれかの不便さとはなにか 3.バリアフリー化する社会の動向 4.福祉社会と生活 5.バリアフリー化するアイディアを探る 6.情報のバリアフリー化 7.旅行のバリアフリー化 8.空港のバリアフリー化 9.建物のバリアフリー化 10.教育のバリアフリー化 11.教科書のバリアフリー化 12.絵本のバリアフリー化 13.色のバリアフリー化 14.地図のバリアフリー化 15.まとめ 【準備学習】 毎回配付する資料を次回授業までに読んでください。 【テキスト・教材】 毎回、資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 配分基準は、レポート50%、平常点50%です。 【授業のテーマ・目標】 今日の社会においては、これまであたり前だと思っていたことが 無効化し、何を信じていいのかもわからなくなっています。そのと き、わたしたちは、社会のあり方やそうした社会の中で生きる「自 分」というものに対する理解を、これまでよりも深めてゆかなくて はなりません。そうしないと、自分では望まない方向へ、知らぬう ちに連れ去られてしまう危険性があるからです。 この授業には、ふたつの目的があります。ひとつは、わたしたち の生活に大きな影響を与える「マスコミュニケーション」の意味と しくみを理解すること。もうひとつはマスコミュニケーションが送 り込んでくる情報の中から、特に「広告」を題材として、わたした ちがどのような社会に生きているのかを理解することです。 「メディア」という切り口から、自分たちが生きている「社会・ 文化・生活」について、認識をあらたにしてもらいたいと考えてい ます。 【授業の内容】 1.コミュニケーションの基本的な考え方 2.コミュニケーションの種類と機能 3.情報化とは何か:社会の情報化と情報の社会化 4.メディア機器とわたしたちの生活 5.メディア産業とわたしたちの生活 6.マスコミュニケーションと心の操作 7.マーケティングとはなにか 8.広告とはなにか 9.広告表現の文化的解読:メディアリテラシーとその背景 10.戦後の代表的テレビ広告をみる01:戦後の日本人と日本人 の生活の変化 11.戦後の代表的テレビ広告をみる02:メッセージをいかに表 現するか 12.海外のテレビ広告をみる:表現方法と文化の違い 13.広告表現の中の女性像01:身ぶりとしぐさを見る 14.広告表現の中の女性像02:社会的文脈を知る 15.まとめ *上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすものでは ありません。 *基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授業 の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更がおこなわ れる場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%・平常点20% -173- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 情報文化論a 生活造形 ─メディアの産みだすもの─ 大倉 恭輔 1・2年 前期 2単位 ─デザイン演習─ 金井 宏水 1・2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日のわたしたちの暮らしにおいて、血縁や地縁にもとづく伝統 的な文化がしめる割合は少なくなっています。そして、その代わり に出現したのが、情報の文化でありメディアの文化です。 この授業では、まず文化と情報のかかわりあい方について学びま す。その上で、今日のわたしたちの生活において大きな影響力をも つ映像について学びます。映画やアニメーションの歴史をたどりな がら、それらの新しいメディアがどのような文化を生み出したのか を確認します。そこから、現代における文化のあり方について、深 く考える力を身につけてもらいたいと考えています。 【授業の内容】 1.情報文化とは何か 2.情報による文化の形成とメディアの効果 3.メディアの技術と表現 4.映画の歴史01:リュミエールに始まる 5.映画の歴史02:娯楽としての映像 6.映画の歴史03:芸術としての映像 7.映画の歴史04:ハリウッドとあこがれのかたち 8.映画の歴史05:貧しさを描く 9.映画の歴史06:超大作とB級映画 10.映画の歴史07:権威を疑う 11.アニメの歴史01:コマ撮りの世界 12.アニメの歴史02:ディズニーだけがアニメではない 13.アニメの歴史03:絵を動かすだけがアニメではない 14.アニメの歴史04:現代社会とアニメ 15.まとめ *上記は授業内容のリストです。授業開講週をあらわすものでは ありません。 *基本的に番号順に講義をしていきますが、学生の理解度や授業 の進行状況にあわせて、順番の入れ替えなどの変更がおこなわ れる場合があります。 【準備学習】 配付資料を自分でも補足しよう。 【テキスト・教材】 授業中に、適宜、プリント(資料)を配付します。 【成績評価の方法・基準】 総合評価:レポート80%・平常点20% -174- 【授業のテーマ・目標】 生活の中で何気なく接しているさまざまな「モノ」に対し、デザ インや造形という視点から再認識することで文化的意識レベルを向 上させる。実技演習ではまず造形の基礎技術を学び、観察力、表現 力を高める体験をする。後半では自分で考え、モノを創り出す行為 を通じて、創造力の訓練と立体の捉え方を学ぶ。 【授業の内容】 第1週:生活の中にあるデザインについて(講義)、授業の説明 第2週:立方体と円柱を描いてみる→一点透視図法を学ぶ 第3週:自分の部屋を一点透視で描いてみる→正しい表現方法を学 ぶ 第4週:二点透視図法での描き方、透視図とデッサンとスケッチの 違い 第5週:紙で立方体と円柱をつくる 第6週:自分で創った立体をデッサンする→デッサンの技法を学ぶ 第7週:ポップアップカードを創る (1)まずは考えたり紙をいじって構想を練る 第8週:(2)構想が実現性をともなうか試作して確認する 第9週:(3)本番の紙を使って本制作に入る 第10週:(4)完成させる 第11週:ポップアップカードの評価 木を削って造形する (1)まずは考えてスケッチにし、構想を練る 第12週:(2)試作材料で実際の大きさや形を確認し、形を決める 第13週:(3)実際に木を使って形を削り出す 第14週:(4)ヤスリで削って形を整えていく 第15週:(5)完成・作品の鑑賞・評価 【準備学習】 欠席などにより制作物が全体より遅れている人は、次の授業まで に歩調が合うところまで進めておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは無し。 学生が用意する道具 (スケッチブック、鉛筆、カッター、はさみ、のり、工作用紙等) 教材費(200円前後) 【成績評価の方法・基準】 ペーパーテストは行わない。 提出作品の評価と平常点(作品70%、平常点30%)で評価。 【注意事項】 受講人数制限30名(制限人数を超えた場合、抽選) ファッション文化史 食と健康 ─服飾流行と社会─ 新實 五穂 1・2年 前期 2単位 松橋 有子 1・2年 前期 【授業のテーマ・目標】 現代の服飾は、長い歴史の上に成り立っており、歴史上の服飾を 起源として誕生したものが、少なくありません。私たちの服装が、 どのような変化を経て、今に至っているかを考えてみましょう。ま た服飾の流行から、社会や文化を見つめ直してみましょう。 【授業の内容】 1.服飾流行の発生と成立要因 2.古代の服飾(エジプト・ギリシア・ローマ) 3.中世の服飾(ビザンティン・ロマネスク・ゴシック時代) 4.16世紀の服飾(国家の影響:イタリア・ドイツ・スペイ ン) 5.17世紀の服飾(国家の影響:オランダ・フランス) 6.18世紀の服飾(フランス宮廷の隆盛) 7.18世紀末から19世紀初めの服飾(英国趣味・古代ギリシア・ ローマ趣味) 8.19世紀前半の服飾(ロマンチックスタイル・クリノリンス タイル) 9.19世紀後半の服飾(バッスルスタイル・S字型スタイル) 10.服飾と身体呈示 11.20世紀前半の服飾(オートクチュールのデザイナー) 12.20世紀後半の服飾(プレタポルテのデザイナー) 13.服飾における異国趣味 14.服飾における懐古趣味 15.まとめ 【準備学習】 展覧会へ足を運んだり、歴史ものの映画を見るなどして、日頃か ら服飾品の鑑賞に関心を持ち、積極的に行うようにしてください。 【テキスト・教材】 テキストは特に定めませんが、資料プリントは授業の中で適宜配 付します。 【成績評価の方法・基準】 期末試験70%、平常点(授業態度および課題)30%で総合評価し ます。 【参考書】 深井晃子監修『増補新装カラー版 世界服飾史』(美術出版社 2010年)2,500円(税別) 徳井淑子『図説 ヨーロッパ服飾史』(河出書房新社 2010年) 1,800円(税別) 2単位 【授業のテーマ・目標】 「健康に生きる」ためには、生活活動、運動と食物摂取との適切 なバランスが必要である。この授業では、適切な食生活のあり方に ついて共に考えていきたい。 【授業の内容】 1.日本人の体型の推移と食事 2.肥満の問題点、メタボリックシンドローム 3.食べ合わせ① 4.食べ合わせ② 5.食と生活習慣病 6.乳幼児期の栄養と食嗜好 7.免疫力を高めるには① 8.免疫力を高めるには② 9.日本人の食事摂取の特徴 10.食品の安全性 11.食品衛生管理 12.健康食品とサプリメント 13.薬品として使われる栄養素 14.食と女性の健康 15.食と男性の健康 【準備学習】 各回の授業内容を復習してほしい。 【テキスト・教材】 プリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験 70%、平常点 30% -175- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 食の技術 書道a 久保田 さとみ 1・2年 前期 ―美しい文字を書く― 高城 弘一 1・2年 前期・後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 食は生命維持のための基本的な営みであり、身体の健康や心の健 康、さらには生活の質の向上につながっていく。おいしく食事をい ただくことは、よりよく食べるための一要素である。 本講座では、調理方法の特徴を理解し、おいしさを左右する調理 の基礎を系統的に学ぶ。旬の食材を使い、季節感あふれる献立の調 理実習を通して、食に関する知識や技術を身につける。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 日本料理① 正しい計量と火加減、炊飯の原理 第3週 中国料理① 中華スープのとり方、蒸しものの基礎 第4週 西洋料理① 洋風スープのとり方 第5週 日本料理② だしのとり方 第6週 中国料理② 乾物、加工品の下ごしらえ 第7週 西洋料理② 電子レンジの基礎 第8週 日本料理③ 焼きものの基礎 第9週 中国料理③ 炒めものの基礎 第10週 西洋料理③ オーブンの基礎、煮ものの基礎 第11週 日本料理④ 日本料理について 第12週 中国料理④ 中国料理について 第13週 西洋料理④ 西洋料理について 第14週 日本料理⑤ おもてなし料理 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布するプリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 材料費が6,000円程度かかる。 学校指定のコックシューズを用意する。 (3,000円程度。第1週のオリエンテーション時に指示する。) 【成績評価の方法・基準】 定期試験成績、授業ごとのレポート、平常点(実習態度等)で 総合的に判断する。 配分基準:定期試験20%、レポート30%、平常点50% 【参考書】 『ベターホームのお料理一年生』 『ベターホームのお料理二年生』(ベターホーム協会) 【注意事項】 実習では三角巾・エプロン・コックシューズを着用する。 実習中はアクセサリー類をはずす。 マニュキアはせず、爪を短く切っておく。 実習室では清潔を心がけ、安全のため助手の指示に従う。 受講制限人数40名(制限人数を超えた場合、抽選) 受講人数5名以下の場合は開講しない。 -176- 【授業のテーマ・目標】 日常生活での硬筆による美しい文字表現を目指す。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 授業方針・計画を説明 第2週 楷書の学習Ⅰ (9~10頁) 第3週 楷書の学習Ⅱ (11~14頁) 第4週 楷書の学習Ⅲ (15~19頁) 第5週 行書の学習Ⅰ (24~26頁) 第6週 行書の学習Ⅱ (27、28頁) 第7週 楷書・行書で実用語句を書く (39~42頁) 第8週 仮名の学習Ⅰ (43~48頁) 第9週 仮名の学習Ⅱ (49~53頁) 第10週 手紙・はがきの文面を書くⅠ (54、55頁) 第11週 手紙・はがきの文面を書くⅡ (56、57頁) 第12週 罫線用紙に縦書き 原稿用紙に縦書き (22、23頁) 第13週 履歴書用に書く 罫線用紙に横書き (63頁) 第14週 はがき・封筒の表書き のし袋に書く (31頁) 第15週 メモ・連絡文を書く ノートに書く (30~32頁) 【準備学習】 毎時配布するプリントは、次回授業までに書いておくことが望まし い。 【テキスト・教材】 テキストは、コピー教材(無料)を使用。 用紙は、九宮格書道用紙(有料)やプリントを使用。 【成績評価の方法・基準】 平常課題と期末課題により、総合評価をする。 配分基準:平常課題70%、期末課題30% 【参考書】 『美しく書けるかな書道入門』 (高城弘一、ナツメ社、平成23年8月) 【注意事項】 平常点を重視する。上達するためには、単に授業の出席だけではな く、自宅での学習も肝要である。開講時には、筆記用具のみ持参す ること。 受講人数制限36名(制限を超えた場合、抽選) 書道a 書道b ―美しい文字を身につける― 和田 朱美 1・2年 前期・後期 1単位 ―小筆による実用書を学ぶ― 和田 朱美 1・2年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 日常の文字を美しく、丁寧に書くことを目標とする。実用性を重 んじた文字の習得を目指す。また文字に対する知識もしっかり身に つけ、硬筆検定にも対応できるようにする。 【授業の内容】 第1週 ひらがな・カタカナの基本(文字の字母や活字との違いを 学ぶ) 第2週 ひらがなの連綿 第3週 楷書の基本点画(部首を中心に) 第4週 行書の基本点画(部首を中心に) 第5週 間違いやすい筆順 第6週 言葉を書く(楷・行の違いを知る) 第7週 文章を書く(縦書き) 第8週 文章を書く(横書き) 第9週 ビジネス文書を書く 第10週 人名・地名を書く 第11週 ハガキを書く(暑中見舞い状・年賀状・お礼状等の作成) 第12週 手紙を書く(封筒・便箋) 第13週 表書き(のし袋・のし紙) 第14週 履歴書を書く 第15週 まとめ 【準備学習】 配付プリントを次回までに練習すること。 【テキスト・教材】 授業開始時に指示する。主にプリント使用とする。 【成績評価の方法・基準】 提出課題と平常授業態度の総合評価とする。 配分基準:課題70%、平常点30% 【参考書】 必要な場合紹介する。 【注意事項】 筆記用具:水性ボールペンまたはデスクペン・万年筆、フェルト ペン、必要に応じて筆ペン 書くことだけではなく、表書き・手紙等に使われる一般常識も合 わせて教示する。 用筆の基礎と字形のポイントを説明するので、きちんと覚えるこ と。 授業で習得した表現力を、普段でも発揮できるように練習を積ん でほしい。 受講人数制限36名(制限人数を超えた場合、抽選) 【授業のテーマ・目標】 毛筆の特性を生かした文字表現を行う。日常生活に即した内容を 小筆で極める。美しい文字表現ができるよう、基礎をしっかり固め る。 【授業の内容】 第1週 書の歴史解説、用具の解説、筆の持ち方、線の引き方 第2週 かなの基本(単体) 第3週 かなの基本(連綿) 第4週 漢字の基本(楷書) 第5週 漢字の基本(行書) 第6週 人名を書く 第7週 地名を書く 第8週 言葉を書く 第9週 文章を書く(1) 季節の言葉を入れた文 第10週 文章を書く(2) 手紙にも使える文 第11週 表書き(のし袋、のし紙) 第12週 ハガキを書く(暑中見舞い状、年賀状等) 第13週 手紙を書く(封筒、便箋) 第14週 書道史を学ぶ 第15週 応用(詩・短歌・俳句を書く) 【準備学習】 添削を受けた部分を、次回までに練習しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを使用する。 用具は授業開始時に説明するので、準備はそれからでよい。 【成績評価の方法・基準】 項目別清書提出と平常点(授業への取り組み姿勢)の総合評価。 配分基準:清書70%、平常点30% 【参考書】 必要に応じて紹介する。 【注意事項】 用具はきちんと揃えること。 筆の持ち方、線の引き方から指導するので、毛筆授業の経験がな くてもよい。ただし基礎を身につけるには、授業中の集中鍛錬が必 要となる。また家庭での学習も怠らないでほしい。一過性のものに ならないよう、毛筆表現が進んでできるように取り組んでほしい。 受講人数制限36名(制限人数を超えた場合、抽選) -177- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 生活設計論 余暇生活論 ─お金と時間─ 寺出 浩司 1・2年 後期 2単位 ―自由な時間の個人的・社会的意味― 西脇 智子 1・2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 私たち人間は、時間、お金、モノ、仲間(人間関係)などいろい ろな資源を利用して自分の生活を組み立てている。これらの利用し ているもののことを生活資源という。この授業では、時間とお金と いう2つの生活資源をどのように利用して、私たちが自分の生活を 組み立てているのかを、経済学と社会学の2つの学問領域から考え ていきたい。時間については、1日24時間というすべての人間に平 等に与えられた有限な時間の単位と、いま長寿化によってどんどん と長くなっている一生という時間の単位をとりあげる。前者のこと を取り扱う学問のことを生活時間論、後者のことを取り扱う学問の ことをライフサイクル論という。お金については、それをどのよう に獲得し、そしてそれをどのように使用して日々の生活を組み立て ているのか(生活経済論)を勉強していく。生活時間論、ライフサ イクル論、生活経済論共に、それぞれ半期の講義科目として成り立 つものであるが、それをひとつの科目にまとめて、基礎の基礎を学 習していくことにしたい。 【授業の内容】 1.はじめに─授業の目的・進め方・評価方法 2.生活資源とその配分 3.生活時間(1) 生活時間のしくみ 4.生活時間(2) 生きるということと生活時間 5.生活時間(3) 働きすぎの日本人 6.生活時間(4) 遊びすぎの日本人 7.ライフサイクル(1) ライフサイクルとは 8.ライフサイクル(2) ライフサイクルの変化 9.ライフサイクル(3) 日本の女性の一生 10.ライフサイクル(4) ライフサイクルからライフコースへ 11.生活経済(1) お金の稼ぎ方 12.生活経済(2) 税金・社会保険料の果す役割 13.生活経済(3) お金の使い方 14.生活経済(4) 個計化・サービス化 15.まとめ 【準備学習】 毎回配付する資料を次回授業までに読んでおいてください。 【テキスト・教材】 毎回資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(70%)、小課題(30%)で評価する。 -178- 【授業のテーマ・目標】 余暇という領域は誰もが自由に、主体的に生きることのできる場所 です。「何をしてもいい、何もしなくてもいい」時間であるからこ そ、そこには人の個性や価値観が強く現れてきます。また、余暇は 単に個人の問題であるばかりでなく社会にとっても重要な「資源」 なのです。この授業では、暮らしの中の余暇の姿を確かめ、余暇と 社会との関わりを考え、余暇生活の歴史を振り返り、さらに余暇を 人権と福祉の視点から検討していきます。 【授業の内容】 第1週 余暇の定義 第2週 日本人の余暇生活 第3週 余暇のさまざまなかたち 第4週 余暇から見た時代の動き 第5週 日本人の余暇の歴史 第6週 人権としての余暇 第7週 映画「モモ」の鑑賞 第8週 スローライフのすすめ 第9週 高齢社会の余暇 第10週 情報社会の新しい余暇 第11週 国際化と余暇の課題 第12週 余暇環境へのまなざし 第13週 余暇学への招待① 第14週 余暇学への招待② 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 テキストの指定した箇所を事前に読んでくること。 【テキスト・教材】 薗田碩哉『余暇の論理』業文社、2008年、1800円 その他、必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験50%、授業時の提出課題50% 芸術概論a 芸術概論b ―音楽の聴き方― 松村 洋一郎 1・2年 前期 2単位 ─美術鑑賞への招待─ 鈴木 祐子 1・2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「音楽は『音を楽しむ』と書くのだから、ただ楽しめばよい」な どと言われることがあります。それは間違いではありませんが、音 楽にはさまざまな約束事がありますから、それらを知ったほうがさ まざまな聴き方ができるようになる、ということも言えます。皆さ んは、国語の時間に文章の決まり事を勉強したと思いますが、それ に似たようなものが音楽にもあるとイメージしてください。 そこで本授業では、音楽を作る際に意識されていた約束事につい て学びます。そして、それを前提にした聴き方を試みることで、音 楽に対して、漠然と雰囲気を味わうだけでない、いわば客観的なア プローチが可能になることを目指します。最初の数回で、音楽を構 成する諸要素について学び、その後に、実際の作品に触れて、客観 的アプローチの実践をしていきます。 なお、本授業で扱う対象は、第一に古典派以降の欧米のクラシッ ク音楽ですが、欧米のポピュラー音楽は、クラシック音楽の要素も 受けついていますので、ポピュラー音楽の聴取にも関係のある内容 です。また、適宜、ポピュラー音楽の実例にも触れる予定です。 【授業の内容】 1.導入 2.リズム、メロディ、ハーモニー 3.音色、テクスチュア、形式 4.古典派の形式 5.古典派のジャンル 6.ハイドン、モーツァルト 7.ベートーヴェン 8.初期ロマン派 9.後期ロマン派 10.印象主義 11.20世紀の音楽 12.ポピュラー音楽(1)ブルース、ジャスなど 13.ポピュラー音楽(2)ミュージカル、ロックなど 14.西洋以外の音楽 15.まとめと補足 【準備学習】 ・中学・高校の音楽教科書を読み、記譜法(楽譜の書き方)などに ついて、基本的な事柄を確認しておいてください。 ・配布するプリントを読み直し、取り上げた作品を鑑賞して復習し てください。 【テキスト・教材】 ・本授業は、Craig Wright著『Listening to Music』の内容に即し て進める予定です。プリントを配付しますので、購入の必要はあ りませんが、内容に興味のある人は図書館で参照してください。 【成績評価の方法・基準】 配分基準:期末レポート40%、中間レポート40%、平常点20% ・レポートは、特定の作品について指定する短い英文(上記Wright の著作の一部)を読み、それをもとにまとめる、というかたちの ものを予定しています。 【参考書】 ・授業内で適宜、紹介します。 【注意事項】 ・大学生としての自覚と責任を持った行動を求めます(例えば、出 席回数は自身で把握しておく。私語等、授業の妨げになる行為は 慎むなど)。 ・単位取得のみを目的にするのではない、授業内容に興味・関心の ある学生諸君の履修を望みます。 ・初回の授業では、授業運営に関する諸事項の説明を行うので、履 修希望者は原則として出席してください。 【授業のテーマ・目標】 私たち人間は、太古の昔から多くの美術作品を生み出してきまし た。世界中にさまざまな美術品が残り、現在なお新しい美術が次々 に生み出されつつあります。今まで美術に触れる機会のあまりなか った皆さんに、その楽しさを知ってほしい─この授業はそのための 入門コースです。作品の保存、復元なども含め、社会との関わりに ついても触れながら、いろいろな作品を見ていきたいと思います。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2~14.美術作品鑑賞ガイド 1回ずつ、ある作者またはある作品を取り上げて、具体的 な作品をビデオやスライドで見ながら一緒に鑑賞します。 ・仏像 ・絵巻物 ・水墨画 ・浮世絵 ・ヨーロッパの美術 ・アメリカの美術 ・欧米以外の地域の美術 ・実践女子学園所蔵小島善太郎作品鑑賞 など 出来るだけ、その時々に催される展覧会を考慮して作者、 作品を選びたいと思いますので、各週の内容は未定です。 15.まとめ 【準備学習】 街や学校などの日常の生活空間の中にどんな絵や彫刻があるか探 してみてください。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用しません。 【成績評価の方法・基準】 美術展・美術館などの作品鑑賞レポートを2通以上、また、一つ の作品について詳しく調べて書くレポートを1通提出することを求 めます。提出物(80%)、平常点(20%)を基に評価します。 【参考書】 最近、美術関係のさまざまな本が出版されていますので、図書館 や書店、ミュージアム・ショップなどで、自分が興味を持った芸術 家の作品集や著作などを自由に選んで、見たり読んだりするのがよ いと思います。テレビの美術番組もぜひ見てみてください。 【注意事項】 何よりも「本物」をたくさん見てください。スライドや本で見る のと、実際に見るのとでは、作品の印象は全く違います。ネットや 写真で満足せず、積極的に実物を見に行くよう心がけてください。 -179- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | ことばの科学 生活文化論 ─ことばについての身近な疑問に答えます─ 三田 薫 1・2年 前期・後期 2単位 ─『サザエさん』に見る戦後日本の生活文化─ 寺出 浩司 1・2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 ふだん何気なく使っていることばについて科学してみましょう。 どうしてチンパンジーは言葉が話せないのか、赤ちゃんはどうやっ て言葉を覚えていくのか、右脳と左脳の違いは何か、なぜLとRの 聞き取りができないのか、どうしたら英単語を効率的に覚えられる のかといった身近なテーマについて1週ごとに考えていくうちに、 言葉の本質が少しずつ見えてくることと思います。古代エジプト文 字やベビーサインにも挑戦します。チョムスキーやソシュールの理 論もやさしく解説します。語学以外の専門の方でも大丈夫です。自 分が言葉を話したり理解したりできることの不思議を一から学んで いきましょう。 【授業の内容】 1.男と女の脳はこんなに違う 2.右脳と左脳はこんなに違う 3.サルは頭がいいのになぜ話さない 4.文字の歴史:ヒエログリフとハングル 5.辞書対決:広辞苑とオックスフォード英語大辞典 6.LとRの聞き取りのメカニズム 7.ベビーサインと読み聞かせ 8.子供は文法の天才?(オリジナル文法を作る3歳児) 9.子供は文学の天才?(なぜ5歳児は物語が作れるのか?) 10.へレンケラーの言語習得(井戸水に触れてわかったこと) 11.手話の不思議(日本手話と日本語対応手話) 12.外国語(第二言語)習得(なぜ母語のようにいかないの か) 13.単語記憶法(効果的な覚え方とは?) 14.進化のプロセスと言語(共感の道具として発達した言語) 15.人工知能の進歩の行方(どこまで人間言語に近づけるか) 【準備学習】 各回の授業内容について、あらかじめ文献を読み理解を深めてお いてください。 【テキスト・教材】 資料は必要に応じて配付します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、提出課題50% -180- 【授業のテーマ・目標】 長谷川町子原作のマンガ『サザエさん』は、第二次世界大戦敗戦 直後の1946(昭和21)年に書きはじめられ、第一次オイルショック 直後の1974(昭和49)年まで書きつづけられていった戦後日本の代 表的な家庭マンガである。この四半世紀の間に、日本の社会は、敗 戦直後の混乱――戦後復興─―高度経済成長―─低成長への転換と いうように大きな変化を経験し、そしてそれにともなって日本人の 生活も大きく変化していった。このマンガは、大都市郊外に暮す三 世代同居のサラリーマン家庭を舞台にして、戦後日本の社会と生活 の変化をとても的確に描き出している。そこでこの授業では『サザ エさん』をテキストにして、戦後日本の①家族、②労働、③生活水 準、④衣・食・住の生活の変化を考えていきたい。 【授業の内容】 1.はじめに──授業の目的・進め方・評価方法 2.家族(1) 家族を理解するための基礎概念 3.家族(2) 直系家族制と夫婦家族制 4.家族(3) 戦後日本の家族の変化 5.労働(4) 職業労働と家事労働 6.労働(5) 自営業型職業と雇用労働者型職業 7.労働(6) 近代的性別役割分業 8.生活水準(1) エンゲル係数と国民一人当り実質国民所得 9.生活水準(2) モノの豊かさとココロの豊かさ 10.衣・食・住の生活(1) 1947年のサザエさん 11.衣・食・住の生活(2) 1953年のサザエさん 12.衣・食・住の生活(3) 1961年のサザエさん 13.衣・食・住の生活(4) 1970年のサザエさん 14.戦後日本の社会史とサザエさんの個人生活史 15.まとめ 【準備学習】 毎回配付する資料を次回授業までに読んでおいてください。 【テキスト・教材】 毎回資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(70%)、小課題(30%)で評価します。 【参考書】 寺出浩司『生活文化論への招待』(弘文堂 1994年) 子どもと学校文化 化学の世界 竹内 敏晴 1・2年 前期 岩間 正典 1・2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校文化とは学校をめぐる文化であり、学校というものの存在の 仕方全体をさします。学校建築や机・イス、黒板から制服や校章、 あるいは学校の規則や校則、運動会や遠足・修学旅行など、さまざ まな物や事柄があります。 学校における多様な文化の影響(「無言の教育」)が、子どもた ちの精神形成にどうつながっていくのか、子どもと学校文化の関係 について歴史的、社会的な視点から探求します。 授業では、自身の出身学校での被教育体験を振り返り、学校文化 を考えるきっかけを探ります。 【授業の内容】 1.学校文化とは何か 2.身の回りの学校文化を発見する 3.私の出身学校と学校文化―発表① 4.私の出身学校と学校文化―発表② 5.私の出身学校と学校文化―発表③ 6.私の出身学校と学校文化―発表④ 7.塀のある風景─学校建築と校地・校舎・校門 8.学校と時─時間割と校時、四月新学期制、夏休み 9.学校の中のユニフォーム─制服・学生服 10.郷土の原風景─校歌の成立、母校の校歌・校章は 11.自己表現の場所と評価の通信アイテム─試験と通知票 12.書く文化の変遷─筆記用具(文房具)の過去・現在・未来 13.学校への帰属意識と地域のマツリ─運動会の歴史と現状 14.校外学習による社会性育成の場─遠足・修学旅行・学芸会 15.まとめ 【準備学習】 配付された資料によく目を通してください。 【テキスト・教材】 特に使用しない。プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(50%)、発表(40%)、授業に望む姿勢・意欲等(10 %)を総合的に判断して評価します。 【参考書】 適宜授業の中で紹介します。 【注意事項】 学校文化だけではなく、普段何気なく目にしているさまざまな文 化遺産にも興味・関心を持ってください。 積極的な参加・取り組みを期待します。 2単位 【授業のテーマ・目標】 私たち自身も身のまわりもいろいろな物質でできている。これら の物質は化学反応で作られます。化学の発達は人間生活に大きな寄 与をしている反面、いろいろな問題も生じている。 身の回りの物、現象を化学物質、化学反応として学び、理解を深 めることを目標とする。 【授業の内容】 第1週 環境と化学(1)水と空気 第2週 環境と化学(2)大地 第3週 環境と化学(3)環境汚染物質 第4週 環境と化学(4)エネルギー 第5週 生活と化学(1)物質の状態変化 第6週 生活と化学(2)身近な化学反応 第7週 生活と化学(3)色 第8週 生活と化学(4)金属、いろいろな無機化合物 第9週 生活と化学(5)プラスチック、有機化合物 第10週 生活と化学(6)化学工業の最先端 第11週 人体と化学(1)生体分子 第12週 人体と化学(2)栄養 第13週 人体と化学(3)情報伝達物質・生体防御システム 第14週 人体と化学(4)薬 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所まで予習しておくこと。 【テキスト・教材】 伊藤明夫著『環境・くらし・いのちのための化学のこころ』(裳 華房)2,100円 【成績評価の方法・基準】 定期試験(70%)と平常点(30%)で評価する。 -181- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 生命と環境 社会のシステムと環境 阿尻 貞三 1・2年 前期 ―若い女性向けの実践的危機管理法― 増田 貴之 1・2年 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 この地球上では生物は単独の種のみであるいは個体のみで生きて いくことは不可能です。 多くの生物種の集団の中で、互いに共存しあい、共生しあって初 めて生きていくことができます。生命の基本的機能はすべての生物 に共通と考え、生命の持つこの基本機能を分子レベルでさぐること により、地球上の生命の尊さを理解できるものと考えます。そして これからこの地球で生きていくためにはすべての生物との共存の道 を考えなければならないと思われます。 この講義では生物がもつ基本機能としての、外界つまり環境の要 因と交流の仕方を分子レベルで見つめてみます。環境要因として基 本的な「水」、「大気」、「光」 を取り上げます。 それぞれの環境要因と生物の関係を説明できることを目標としま す。 【授業の内容】 第1週 水と生命 第2週 水と生体物質 タンパク質 第3週 水と生体物質 糖類と脂質 第4週 水と生体物質 核酸および細胞 第5週 生命のゆりかごとしての水 第6週 細胞内共生による真核生物の細胞進化 第7週 大気と生命 第8週 酸素と生命 酸素は危険? 第9週 酸素と生命 酸素呼吸 第10週 酸素と生命 電子伝達系と化学浸透圧システム 第11週 光と生命 第12週 紫外線と生命 紫外線は危険 第13週 紫外線と生命 紫外線は必要 第14週 ひかり合成 太陽光が命の源 第15週 ひかり合成 C3とC4 【準備学習】 当該個所を高校時での「理科1」あるいは「生物Ⅰ・Ⅱ」で復習 しておいてください。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 前期の定期試験と臨時の試験およびレポート提出 【参考書】 講義開始時にプリントを配布します。 【注意事項】 出席していても、聞いて理解できなければ何もなりません。 -182- 【授業のテーマ・目標】 私たちが暮らす日本では近年犯罪検挙率が低下しており、日常生 活の場にも多くのリスク(危険)が潜んでいます。特にストーカー セクシャルハラスメントなど、多くの場合若い女性が狙われる犯罪 被害が後を絶ちません。 一方ではストレスや睡眠障害などが原因で自分が本来持っている 能力や才能を十分発揮できずにいる人も多く、これらの悩みもまた 充実した人生を送る上で大きなリスクになっています。 このような状況を考えると、皆さん若い女性は犯罪など「自分の 外にあるリスク」と、心身の不調など「自分の中にあるリスク」か ら、常に「自分のことは自分で守る」術を身に付け、いざという時 に冷静に対応できる知識と技能を備えておくべきではないでしょう か。なぜなら皆さんが将来どこでどのような人生を送るとしても、 安全で健康な生活が全ての基本となるからです。 本講義では、私の所属していたUNHCR(国連の難民支援機 関)作成の女性職員向け教材を使用して、特に若い女性が学ぶべき 防犯・リスク管理法などを学習、日本赤十字社の「インドネシア 津波復興支援事業」に参画中、天災や衛生の不安が絶えない生活の 中で、心身のバランスを保った方法も紹介します。 また昨年の東日本大震災を受け、今年度は地震への備え・対処法 についても学びます。 上記を通じ受講生の皆さんには、日々の生活に潜む様々な危険へ の備えを理論・実践の両面から身につけてもらい、幅広い分野で元 気に活躍し、充実した人生を送って頂きたいと期待しています。 【授業の内容】 第1週 防犯・リスク管理「その1 基礎」 第2週 防犯・リスク管理「その2 日常生活」(自宅、エレベー ター内、プライバシー保護の留意点など) 第3週 防犯・リスク管理「その3 自宅周辺の危険を知ろう」 第4週 防犯・リスク管理「その4 ネット詐欺・悪質訪問販売へ の対応」(事例紹介とクーリング・オフの手続き) 第5週 ストレス管理「ストレスレベルチェックと、タイプ別スト レス解消法」 第6週 防犯・リスク管理「その5 外出時」(歩行中、交通機関 利用中など) 第7週 天災への備え「その1 日ごろからの地震対策」 第8週 天災への備え「その2 地震にあったら・身を守る手段と 情報の入手」 第9週 ストーカー対策「その1 ストーカーのタイプと手口」 第10週 ストーカー対策「その2 ストーカー行為を止める方法」 第11週 ハラスメント対策「その1 セクハラとその対策」 第12週 ハラスメント対策「その2 パワハラとその対策」 第13週 睡眠障害対策「その1 自分の睡眠パターンを知ろう」 第14週 睡眠障害対策「その2 睡眠障害の原因と対策」 第15週 まとめ 【準備学習】 配布資料を毎回よく読んでから、出席してください。 【テキスト・教材】 必要に応じて、印刷物等の資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点を重視(70%)し、学期末のレポート(30%)と併せ、 総合的に評価します。 【参考書】 ストレス対策の参考図書など、授業の中で紹介します。 【注意事項】 昨年まで紹介していた、「防犯・リスク管理『海外での防犯、渡航 時の注意点』(空港、移動中、ホテルなど)、ビザ取得に関する注 意点など」については、別の授業(共通教育科目「海外研修」)の 中で取り上げます。 環境文化論 健康・スポーツ科学a ―身の回りの自然と文化― 西脇 智子 1・2年 後期 2単位 井上 千枝子,日野 一男 1・2年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 私たち人間の生活は周囲の環境との相互作用によって作られてきま した。人間は自然に働きかけてそれを改変し、独自の文化的な環境 を作り出しました。環境の善し悪しは私たちの生活の質に結びつい ています。この授業では、身近な環境を「自然」と「文化」の両面 から見ていきます。都市の中に残された自然の意味や「まち」の環 境の問題点や課題をチェックして、人間が人間らしく暮らしていく ための環境づくりの進め方について考えます。 【授業の内容】 第1週 環境と人間 第2週 身の回りの環境を点検する 第3週 人間の歴史と自然の後退 第4週 都市の中に取り込まれた自然 第5週 自然と共生するエコ社会への現状 第6週 自然と共生するエコ社会への展望 第7週 文化的な視点から環境を考える 第8週 街並み保存の運動 第9週 余暇環境としての公園 第10週 環境改善の取組み(国内) 第11週 環境改善の取組み(海外) 第12週 「自然環境」と生活の質 第13週 まちづくりと都市景観① 第14週 まちづくりと都市景観② 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 事前に配布する資料を読んでくること。 【テキスト・教材】 必要な資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験50%、授業時の提出課題50% 【授業のテーマ・目標】 楽しい運動やスポーツを媒体として、自らの「こころ」と「から だ」の健康づくりを行い、あなたのパワーを十分に発揮・充実させ ることは、自己のため、さらには社会からも求められています。 本授業では、各種運動・スポーツを行い身体知の統合をはかり、 身体活動の意義やリーダーシップの価値を体感することによって、 生涯にわたる運動習慣を形成・定着させ、社会の求めるリーダーシ ップやパワーのある身体能力のアップを科学的に学習します。 1)ボディ改革をめざして:フィットネスエクササイズ 2)最大・最高の運動能力を発揮:競技スポーツ種目を楽しむ 3)生活に運動を:レクリエーショナルスポーツを楽しむ 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 健康チェック・体力測定・目標プランニング 第3週~第13週 この間で、下記の3種類の運動種目の中から数種目を組み 合わせて実施します。(各運動種目には、それぞれ屋内 種目と屋外種目があります) 第14週 健康チェック・運動の効果および目標達成の確認 第15週 まとめ 運動種目 01:ボディ・フィットネスエクササイズ a 屋内の種目 フィットネス・エクササイズ、ボディ・トレーニング、 ミニ・トランポリン、ローラー・スケート b 屋外の種目 ジョギング、ランニング、フィットネス・エクササイズ、 動きのトレーニング、ボディトレーニング 運動種目 02:競技スポーツ a 屋内の種目 バレーボール、バドミントン、バスケットボール、卓球 b 屋外の種目 テニス、ソフトボール、フットサル、ゴルフ 運動種目 03:レクリエーショナルスポーツ a 屋内の種目 ソフトバレーボール、インディアカ、ユニホック、ミニテニス、 チュックボール、フロア・カーリング b 屋外の種目 ウォーキング、ウォーク・ラリー、ハイキング、Tボール、 キックベースボール、バード・ゴルフ、フライイング・ディスク 【準備学習】 授業中、実践記録を採り、データ分析を行います。運動・スポー ツを科学的な視点でとらえるための勉学をして下さい。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、学習態度・達成度30%、レポート・小テスト20%で 総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 ・授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 ・運動着・運動靴(屋内外用)を、テニスには、テニスシューズを 必ず着用して下さい。 ・履修カード用の証明書写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下さ い。 ・受講人数制限35名(制限人数を超えた場合、抽選) -183- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | 健康・スポーツ科学b 健康・スポーツ科学c 井上 千枝子,日野 一男 1・2年 後期 1単位 ─生涯スポーツを楽しむ─ 井上 千枝子 1・2年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 「健康・スポーツ科学b」では、「健康・スポーツ科学a」の基 本的目標に加えて、発展的目標をもって進めます。大学生は、この 時期自らの生き方を探求し、自己の判断に基づいた行動の基準を確 立しなければなりません。各種運動・スポーツを媒体として、身体 活動さらには多くの仲間との交流と自己体験を通して社会的適応能 力や社会発展のメカニズムに積極的にかかわることのできる自己開 発能力を育成していくことを学習します。 社会や企業が求める行動力とパワー、そしてコミュニケーション 能力やセルフコントロール力など人間の行動を動かす総合的判断能 力のスキルアップをはかります。ぜひ、実体験して自分のパワーの 向上に努めてください。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 健康チェック・体力測定・目標プランニング 第3週~第13週 種目は、各授業、下記に記載してある屋内外の種目の中か ら数種目を組み合わせて実施します。 第14週 健康チェック・運動の効果および目標達成の確認 第15週 まとめ 運動種目 01:ボディ・フィットネスエクササイズ a 屋内の種目 フィットネス・エクササイズ、ボディ・トレーニング、 ミニ・トランポリン、ローラー・スケート b 屋外の種目 ジョギング、ランニング、フィットネス・エクササイズ、 動きのトレーニング、ボディトレーニング 運動種目 02:競技スポーツ a 屋内の種目 バレーボール、バドミントン、バスケットボール、卓球 b 屋外の種目 テニス、ソフトボール、フットサル、ゴルフ 運動種目 03:レクリエーショナルスポーツ a 屋内の種目 ソフトバレーボール、インディアカ、ユニホック、ミニテニス、 チュックボール、フロア・カーリング b 屋外の種目 ウォーキング、ウォーク・ラリー、ハイキング、Tボール、 キックベースボール、バード・ゴルフ、フライイング・ディスク 【準備学習】 授業中、実践記録を採り、データ分析を行います。運動・スポー ツを科学的な視点でとらえるための勉学をして下さい。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、学習態度・達成度30%、レポート・小テスト20%で 総合的に評価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 ・授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 ・運動着・運動靴(屋内外用)を、テニスには、テニスシューズを 必ず着用して下さい。 ・履修カード用の証明書写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下さ い。 ・受講人数制限35名(制限人数を超えた場合、抽選) -184- 【授業のテーマ・目標】 さまざまな年齢の人びとが、老若男女別なく、運動技能の優劣を こえてそれぞれの暮らしのなかで、さまざまなレベルや目的を持っ てスポーツ活動を行っている現状があります。この授業では、運動 仲間とのふれあいを通じて運動・スポーツをすること自体の楽しさ を体感し、健康への意識の向上や生涯にわたって運動・スポーツを 継続していく環境づくりの方法について学習します。 1.トレーニング方法や運動処方について学習し、スポーツ科学の 視点で生涯にわたるスポーツの継続のし方を学習します。 2.適性なライフマネジメントの実践方法について学習します。 3.運動・スポーツに関わる知識や技術・技能を提供する立場に立 つための学習をします。 4.コミュニティにおけるスポーツ仲間との楽しみ方、自分自身の 楽しみ方さらには支えるスポーツの在り方について学習します。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.運動処方・生活処方の理論と方法 3.各種運動・スポーツの運動量測定 4.青少年・高齢者の体力測定 5.各種運動・スポーツのトレーニング理論と方法 6.みんなが楽しめる運動・スポーツの企画・指導 7.子どもとボール遊び 8.子どもと鬼ごっこ遊び 9.青少年とバレーボール 10.青少年とバスケットボール 11.中高年とテニス 12.中高年とバドミントン 13.高齢者と健康体操・ウォーキング 14.高齢者とミニテニス・卓球 15.まとめ─目標達成の確認─ 【準備学習】 授業中、実践記録を採り、データ分析を行います。運動・スポー ツを科学的な視点でとらえるための勉学を積極的にして下さい。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、学習態度・達成度30%、レポート20%で総合的に評 価します。 【参考書】 適宜教場で紹介します。 【注意事項】 ・授業内容の順序や種目は異なることがあります。また、種目によ っては、学外に出ることがあります。 ・運動着・運動靴(屋内外用)を、テニスには、テニスシューズを 必ず着用して下さい。 ・履修カード用の証明書写真(縦3.5cm×横3.0cm)を提出して下さ い。 ・受講人数制限35名(制限人数を超えた場合、抽選) 健康・スポーツ科学d オープン講座① 日野 一男 1・2年 後期 ―編入学のための小論文― 三浦 宏文 1・2年 後期 1単位 1単位 【授業のテーマ・目標】 今社会はパワフルでコミュニケーション能力・リーダーシップ力 のある人を求めています。 この授業では、知的障害者・身体障害者の実施しているスポーツ で、健常者が共に行えるレクリエーションスポーツなどを媒体とし て、自らが運動(スポーツを含め)の機会をつくり、障害のある人 もスポーツを楽しんでいる事を理解し、パワフルでコミュニケーシ ョン能力やセルフコントロールなどを学ぶことを目標としている。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.体力測定 3.浅川河川敷までウォーキング 4.手軽に行える運動(以後毎週実施します) 5.シットバレーボールの説明と基本動作・ルール説明 6.シットバレーボール ゲームの動き(移動とパス) 7.シットバレーボール 試合 8.フロアーホッケーの説明と基本動作・ルール説明 9.フロアーホッケー パックの出し方とシュート 10.フロアーホッケー 試合 11.キックベースボール の説明と動き 12.キックベースボール 試合 13.カーリング 14.体力測定 15.まとめ 【準備学習】 スペシャルオリンピックスとパラリンピックの違いを調べる 【テキスト・教材】 プリントなどを配付予定 【成績評価の方法・基準】 授業態度50%、レポート30%、課題達成20%で評価 【参考書】 特にないが、教場で紹介する場合もある。 【注意事項】 ・軽い運動は毎日すること。 ・受講人数制限35名(制限人数を超えた場合、抽選) 【授業のテーマ・目標】 この講義は、 4年制大学への編入試験対策として、小論文の考え 方と書き方を学んでいき、同時に一般社会人として必要な論理的思 考力と表現力を鍛えていく講座です。 【授業の内容】 私たちは、日本語を母語として生活しており、 4年制大学へ進学 する編入試験ではもちろんのこと、そこで学んでいく上でも、社会 人として働いていく上でも、論理的な思考力と表現力は必要とされ 続けます。この講義では、そういったこれからずっと必要とされ続 けていく論理的思考力と表現力を養成していきます。具体的には、 さまざまな文章を読んで要点をまとめたり、あるテーマに関して自 分なりの意見を論理的にまとめたり、映画やテレビドラマを観てそ れについて論じたりして、論理的思考力と表現力のトレーニングを していきます。 第1週 ガイダンス・私という人間(思考の準備運動1) 第2週 コンビニを考える(思考の準備運動2) 第3週 文章表現・論理の基礎(1)練習問題演習 第4週 文章表現・論理の基礎(2)練習問題演習 第5週 文章表現・論理の基礎(3)練習問題演習 第6週 要約の仕方 第7週 小論文・レポートの規則 第8週 映画・ドラマを論じて見る(1) 第9週 論理のトリックを見抜く(1) 第10週 論理のトリックを見抜く(2) 第11週 4年制大学編入試験過去問演習(1) 第12週 4年制大学編入試験過去問演習(2) 第13週 4年制大学編入試験過去問演習(3) 第14週 映画・ドラマを論じて見る(2) 第15週 講座のまとめ 【準備学習】 自分の進学希望先の 4年制大学の編入制度や過去問題をある程度 調べておいてください。 授業内で与えられた課題は、必ず指定した期日までに提出してく ださい。 【テキスト・教材】 随時プリントを配布したり板書して説明したりして進めて行きま すので、ノートやプリントを保存するファイルを準備しておいて下 さい。 【成績評価の方法・基準】 定期テスト50%。授業中に与える課題30%。講義への積極的な姿 勢等の平常点20%。 【参考書】 ・樋口裕一『樋口裕一の小論文トレーニング』ブックマン社 ・樋口裕一『大学院・大学・編入学を目指す社会人のための小論文 講座』学習研究社 ・大野晋『日本語練習帳』岩波新書 【注意事項】 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -185- 共 通 | 短 大 互 換 | 共 通 | 短 大 互 換 | オープン講座② オープン講座③ ―編入学のための英語①― 千葉 久樹 1・2年 前期 1単位 ―編入学のための英語②― 千葉 久樹 1・2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 大学編入試験対策がテーマですが、英語検定やTOEICなどを目指 している学生も歓迎します。知識を基礎からを確認し、継続して受 講すれば英語力の土台ができあがる授業構成になっています。「上 級レベルへの架け橋」だと思って受講して下さい。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 時制 第3週 助動詞 第4週 仮定法 第5週 文型① 第6週 文型② 第7週 名詞節・句 第8週 形容詞句 第9週 形容詞節 第10週 副詞句・節 第11週 英文読解の基礎① 第12週 英文読解の基礎② 第13週 英文読解の基礎③ 第14週 実戦トレーニング 第15週 総括 【準備学習】 復習:授業内で復習用確認テストを配布します。 【テキスト・教材】 授業内でプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、期末テスト50% 【参考書】 授業中に随時紹介します。 【注意事項】 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) -186- 【授業のテーマ・目標】 前期で学んだ知識を確認しながら、大学編入試験や英語検定、 TOEIC などの試験のための実戦力を養っていきます。授業では、基 礎的な知識を確認しつつ、問題を解答していく手順を示します。ま た、授業内で演習を重ね、「問題解答力」を身につけていきます。 【授業の内容】 第1週 主節を中心に① 第2週 主節を中心に② 第3週 修飾表現①(形容詞) 第4週 修飾表現②(形容詞) 第5週 修飾表現③(副詞) 第6週 修飾表現④(副詞) 第7週 否定 第8週 比較① 第9週 比較② 第10週 冠詞・代名詞 第11週 特殊構文 第12週 読解演習① 第13週 読解演習② 第14週 実戦トレーニング 第15週 総括 【準備学習】 復習:授業内で復習用確認テストを配布します。 【テキスト・教材】 授業でプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、期末テスト50% 【参考書】 授業内で随時紹介します。 【注意事項】 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) オープン講座④ ―編入学のための英語③― 千葉 久樹 2年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 大学編入試験やTOEIC、 英語検定などの試験対策がテーマです。 1年次から積み上げてきた基礎力を確認しつつ、より実戦的トレー ニングを積んでいきます。「毎回の授業が模擬試験」のようなイメ ージで授業に取り組んでください。 【授業の内容】 第1週 会話形式問題① 第2週 会話形式問題② 第3週 空所補充問題① 第4週 空所補充問題② 第5週 空所補充問題③ 第6週 内容一致問題① 第7週 内容一致問題② 第8週 内容一致問題③ 第9週 内容一致問題④ 第10週 内容一致問題⑤ 第11週 説明・和訳・要約問題① 第12週 説明・和訳・要約問題② 第13週 実戦演習① 第14週 実戦演習② 第15週 実戦演習③ 【準備学習】 予習:授業内予習(本番の試験のように時間を測って行います) 【テキスト・教材】 授業でプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点 20%、小テスト 80% 【参考書】 授業中に随時紹介します。 【注意事項】 受講人数制限50名(制限人数を超えた場合、抽選) 共 通 | 短 大 互 換 | -187- 国 文 学 科 国文学科 開講科目索引 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 国語学概論a 国語学概論b 国語学概論a 国語学概論b 国語学概論a 国語学概論b 国文学概論a 国文学概論b 国文学概論a 国文学概論b 国文学概論a 国文学概論b 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b 国語史a 国語史b 国語史a 国語史b 漢文学a 漢文学b 漢文学a 漢文学b 国語学史基礎演習1 国語学史基礎演習2 国語学基礎演習1 国語学基礎演習2 上代文学基礎演習1 上代文学基礎演習2 上代文学基礎演習1 上代文学基礎演習2 中古文学基礎演習1 中古文学基礎演習2 中古文学基礎演習1 中古文学基礎演習2 中世文学基礎演習1 中世文学基礎演習2 中世文学基礎演習1 中世文学基礎演習2 近世文学基礎演習1 近世文学基礎演習2 近世文学基礎演習1 近世文学基礎演習2 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 ab クラス ab クラス cd クラス cd クラス ef クラス ef クラス ab クラス ab クラス cd クラス cd クラス ef クラス ef クラス ab クラス ab クラス cd クラス cd クラス ef クラス ef クラス ab クラス ab クラス cd クラス cd クラス ef クラス ef クラス ab クラス ab クラス cd クラス cd クラス ef クラス ef クラス abc クラス abc クラス def クラス def クラス abc クラス abc クラス def クラス def クラス 浅川 哲也 浅川 哲也 鶴橋 俊宏 鶴橋 俊宏 福嶋 健伸 福嶋 健伸 棚田 輝嘉 棚田 輝嘉 横井 孝 横井 孝 佐藤 悟 佐藤 悟 池田 三枝子 池田 三枝子 横井 孝 横井 孝 越後 敬子 越後 敬子 土屋 聡 土屋 聡 河野 龍也 河野 龍也 小林 洋介 小林 洋介 影山 輝國 影山 輝國 洲脇 武志 洲脇 武志 宮下 聖俊 宮下 聖俊 福嶋 健伸 福嶋 健伸 柳原 恵津子 柳原 恵津子 角屋 明彦 角屋 明彦 古橋 紀宏 古橋 紀宏 浅川 哲也 浅川 哲也 柴田 雅生 柴田 雅生 多田 元 多田 元 瀧口 翠 瀧口 翠 近藤 みゆき 近藤 みゆき 森田 直美 森田 直美 石川 透 石川 透 牧野 和夫 牧野 和夫 佐藤 悟 佐藤 悟 松原 哲子 松原 哲子 栗原 敦 栗原 敦 小林 洋介 小林 洋介 棚田 輝嘉 棚田 輝嘉 ページ 193 ・・・・ 193 ・・・・ 194 ・・・・ 194 ・・・・ 195 ・・・・ 195 ・・・・ 196 ・・・・ 196 ・・・・ 197 ・・・・ 197 ・・・・ 198 ・・・・ 198 ・・・・ 199 ・・・・ 199 ・・・・ 200 ・・・・ 200 ・・・・ 201 ・・・・ 201 ・・・・ 202 ・・・・ 202 ・・・・ 203 ・・・・ 203 ・・・・ 204 ・・・・ 204 ・・・・ 205 ・・・・ 205 ・・・・ 206 ・・・・ 206 ・・・・ 207 ・・・・ 207 ・・・・ 208 ・・・・ 208 ・・・・ 209 ・・・・ 209 ・・・・ 210 ・・・・ 210 ・・・・ 211 ・・・・ 211 ・・・・ 212 ・・・・ 212 ・・・・ 213 ・・・・ 213 ・・・・ 214 ・・・・ 214 ・・・・ 215 ・・・・ 215 ・・・・ 216 ・・・・ 216 ・・・・ 217 ・・・・ 217 ・・・・ 218 ・・・・ 218 ・・・・ 219 ・・・・ 219 ・・・・ 220 ・・・・ 220 ・・・・ 221 ・・・・ 221 ・・・・ 222 ・・・・ 222 ・・・・ 223 ・・・・ 223 ・・・・ 224 ・・・・ 224 ・・・・ 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ -191- 上代中古文学史a 上代中古文学史b 上代中古文学史a 上代中古文学史b 中世近世文学史a 中世近世文学史b 近代現代文学史a 近代現代文学史b 日本文法論a 日本文法論b 日本語研究とコンピュータc 日本語研究とコンピュータd 国語表現法a 国語表現法b 国語表現法a 国語表現法b 世界の中の日本文学c 世界の中の日本文学d 比較文学論演習c 比較文学論演習d 書道史 書学概論 国語学研究a 国語学研究b 国語学研究c 国語学研究d 上代中古文学研究a 上代中古文学研究b 上代中古文学研究c 上代中古文学研究d 中世近世文学研究a 中世近世文学研究b 中世近世文学研究c 中世近世文学研究d 近代現代文学研究a 近代現代文学研究b 近代現代文学研究c 近代現代文学研究d 中国文学哲学研究a 中国文学哲学研究b 国語学演習a1 国語学演習a2 国語学演習b1 国語学演習b2 上代中古文学演習a1 上代中古文学演習a2 上代中古文学演習b1 上代中古文学演習b2 上代中古文学演習b1 上代中古文学演習b2 上代中古文学演習c1 上代中古文学演習c2 中世近世文学演習a1 中世近世文学演習a2 中世近世文学演習b1 中世近世文学演習b2 中世近世文学演習c1 中世近世文学演習c2 近代現代文学演習a1 近代現代文学演習a2 近代現代文学演習a1 近代現代文学演習a2 近代現代文学演習b1 近代現代文学演習b2 池田 三枝子 池田 三枝子 横井 孝 横井 孝 牧野 和夫 牧野 和夫 河野 龍也 河野 龍也 福嶋 健伸 福嶋 健伸 鶴橋 俊宏 鶴橋 俊宏 貝 美代子 貝 美代子 瀧口 翠 瀧口 翠 劉 岸偉 劉 岸偉 福田 武史 福田 武史 小川 博章 亀田 絵里香 吉田 雅子 吉田 雅子 柴田 雅生 柴田 雅生 多田 元 多田 元 海野 圭介 海野 圭介 牧野 和夫 牧野 和夫 松原 哲子 松原 哲子 土屋 聡 土屋 聡 平澤 信一 平澤 信一 影山 輝國 影山 輝國 柳原 恵津子 柳原 恵津子 福嶋 健伸 福嶋 健伸 池田 三枝子 池田 三枝子 横井 孝 横井 孝 森田 直美 森田 直美 近藤 みゆき 近藤 みゆき 牧野 和夫 牧野 和夫 石澤 一志 石澤 一志 佐藤 悟 佐藤 悟 栗原 敦 栗原 敦 林 淑美 林 淑美 棚田 輝嘉 棚田 輝嘉 ページ 225 ・・・・ 225 ・・・・ 226 ・・・・ 226 ・・・・ 227 ・・・・ 227 ・・・・ 228 ・・・・ 228 ・・・・ 229 ・・・・ 229 ・・・・ 230 ・・・・ 230 ・・・・ 231 ・・・・ 231 ・・・・ 232 ・・・・ 232 ・・・・ 233 ・・・・ 233 ・・・・ 234 ・・・・ 234 ・・・・ 235 ・・・・ 235 ・・・・ 236 ・・・・ 236 ・・・・ 237 ・・・・ 237 ・・・・ 238 ・・・・ 238 ・・・・ 239 ・・・・ 239 ・・・・ 240 ・・・・ 240 ・・・・ 241 ・・・・ 241 ・・・・ 242 ・・・・ 242 ・・・・ 243 ・・・・ 243 ・・・・ 244 ・・・・ 244 ・・・・ 245 ・・・・ 245 ・・・・ 246 ・・・・ 246 ・・・・ 247 ・・・・ 247 ・・・・ 248 ・・・・ 248 ・・・・ 249 ・・・・ 249 ・・・・ 250 ・・・・ 250 ・・・・ 251 ・・・・ 251 ・・・・ 252 ・・・・ 252 ・・・・ 253 ・・・・ 253 ・・・・ 254 ・・・・ 254 ・・・・ 255 ・・・・ 255 ・・・・ 256 ・・・・ 256 ・・・・ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 4年 近代現代文学演習c1 近代現代文学演習c2 中国文学哲学演習a1 中国文学哲学演習a2 中国文学哲学演習b1 中国文学哲学演習b2 日本語教育学演習c 日本語教育学演習d 特殊演習1 河野 河野 伊藤 伊藤 影山 影山 山内 山内 龍也 龍也 文生 文生 輝國 輝國 博之 博之 ・・・・ 池田三枝子・影山 輝國 ・・・・ 257 257 258 258 259 259 260 260 261 栗原 龍也 ・・・・ 261 ・・・・ 262 262 263 263 264 264 265 265 266 266 敦・河野 近藤みゆき・佐藤 4年 特殊演習2 輝嘉・福嶋 健伸 牧野 和夫・山内 博之 輝國 栗原 龍也 近藤みゆき・佐藤 <自由科目> 2年 漢字書法1 2年 漢字書法2 2年 漢字書法1 2年 漢字書法2 3年 漢字書法3 3年 漢字書法4 2年 仮名書法1 2年 仮名書法2 3年 仮名書法3 3年 仮名書法4 輝嘉・福嶋 健伸 牧野 和夫・山内 博之 abc クラス abc クラス def クラス def クラス abcdefクラス abcdefクラス ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 悟 棚田 横井 ・・・・ 孝 池田三枝子・影山 敦・河野 ・・・・ 悟 棚田 横井 ・・・・ 孝 亀田 絵里香 亀田 絵里香 小川 博章 小川 博章 石坂 雅彦 石坂 雅彦 伊藤 文生 伊藤 文生 高城 弘一 高城 弘一 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 平成24年度休講科目 2年~ 日本語研究とコンピュータa 2年~ 日本語研究とコンピュータb 2年~ 世界の中の日本文学a 2年~ 世界の中の日本文学b 2年~ 比較文学論演習a 2年~ 比較文学論演習b 3年~ 国語学研究e 3年~ 国語学研究f 3年~ 国語学研究g 3年~ 国語学研究h 3年~ 上代中古文学研究e 3年~ 上代中古文学研究f 3年~ 上代中古文学研究g 3年~ 上代中古文学研究h 3年~ 中世近世文学研究e 3年~ 中世近世文学研究f 3年~ 中世近世文学研究g 3年~ 中世近世文学研究h 3年~ 近代現代文学研究e 3年~ 近代現代文学研究f 3年~ 近代現代文学研究g 3年~ 近代現代文学研究h 3年~ 中国文学哲学研究c 3年~ 中国文学哲学研究d 3年~ 国語学演習c1 3年~ 国語学演習c2 3年~ 国語学演習d1 3年~ 国語学演習d2 3年~ 上代中古文学演習d1 3年~ 上代中古文学演習d2 3年~ 上代中古文学演習e1 3年~ 上代中古文学演習e2 -192- 上代中古文学演習e1 上代中古文学演習e2 上代中古文学演習f1 上代中古文学演習f2 中世近世文学演習d1 中世近世文学演習d2 中世近世文学演習e1 中世近世文学演習e2 中世近世文学演習f1 中世近世文学演習f2 近代現代文学演習d1 近代現代文学演習d2 近代現代文学演習e1 近代現代文学演習e2 近代現代文学演習f1 近代現代文学演習f2 中国文学哲学演習c1 中国文学哲学演習c2 中国文学哲学演習d1 中国文学哲学演習d2 日本語教育学演習a 日本語教育学演習b 国語学概論a 国語学概論b -abクラス 音声学・音韻論を中心に- 浅川 哲也 1年 前期 2単位 -abクラス 音声学・音韻論を中心に- 浅川 哲也 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国語すなわち日本語がどのような言語であるかを概説し、日本語の 特質について学ぶ。これまでの研究成果に基づいて、日本語に関す る基礎的・基本的な事項を分野別に講義する。特に音声学・音韻論 に重点を置いて講義をする。音声・音韻に関する知識は独学では身 につけることが難しい分野である。この講義を通じて自分自身で発 音し、体験的に学習すること。一般言語学の必須知識から、国語学 の基礎的な事項まで習熟できるように講義を進めていく。 【授業の内容】 第1週 講義概要、国語と日本語、国語学と日本語学 第2週 言語の特質 第3週 世界の言語の中の日本語 第4週 日本語の系統論 第5週 音声学と音韻論、音声器官 第6週 音節、単音 第7週 IPA(国際音声字母)、母音 第8週 子音(1) 第9週 子音(2) 第10週 子音(3) 第11週 上代特殊仮名遣いとその発見史 第12週 音韻の変遷(1) 第13週 音韻の変遷(2) 第14週 音韻の変遷(3) 第15週 前期のまとめ 【準備学習】 講義の進度に合わせて、教科書とレポート課題図書の当該箇所を事 前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 教科書:佐伯哲夫・山内洋一郎『国語学概説』(和泉書院) レポート課題図書:浅川哲也『知らなかった!日本語の歴史』(東 京書籍) 【成績評価の方法・基準】 2/3以上の出席を前提として、レポート(10%)、筆記試験 (90%) 【参考書】 川上蓁『日本語音声概説』(おうふう) 小松英雄『日本語の音韻』(中央公論社) 小松英雄『いろはうた』(中公新書) 橋本進吉『古代国語の音韻に就いて』(岩波文庫) 馬淵和夫『国語音韻論』(笠間書院) 【注意事項】 語学としての基礎知識を段階的に積み上げていく授業なので、 遅刻・欠席をしないこと。 【授業のテーマ・目標】 前期に引き続き、日本語の特質について学ぶ。これまでの研究成果 に基づいて、日本語に関する基礎的・基本的な事項を分野別に講義 する。 【授業の内容】 第1週 前期筆記試験・レポートの返却指導・夏季レポートの提出 第2週 音韻の変遷(4) 第3週 音韻の変遷(5) 第4週 音韻の変遷(6) 第5週 仮名遣いの歴史(1) 第6週 仮名遣いの歴史(2) 第7週 古代日本語の連音上の法則(1) 第8週 古代日本語の連音上の法則(2) 第9週 連濁・連声・開音と合音 第10週 日本語のアクセント(1) 第11週 日本語のアクセント(2) 第12週 日本語のアクセント(3) 第13週 方言と共通語・方言区画・東西方言の対立 第14週 方言周圏論 第15週 語彙と位相 【準備学習】 講義の進度に合わせて、教科書・参考書の当該箇所を事前に読んで おくこと。 【テキスト・教材】 教科書:佐伯哲夫・山内洋一郎『国語学概説』(和泉書院) レポート課題図書:松本修『全国アホ・バカ分布考』(新潮文庫) 【成績評価の方法・基準】 2/3以上の出席を前提として、レポート(10%)、筆記試験 (90%) 【参考書】 浅川哲也『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍) 小松茂美『かなーその成立と変遷ー』(岩波新書) 田中章夫『東京語ーその成立と展開ー』(明治書院) 築島裕『歴史的仮名遣い』(中公新書) 徳川宗賢『言葉・西と東』(中央公論社) 馬淵和夫『五十音図の話』(大修館書店) 【注意事項】 語学として基礎知識を段階的に積み上げていく授業なので、遅刻・ 欠席をしないこと。 -193- 国 文 国 文 国語学概論a 国語学概論b ―cdクラス 国語学の基礎― 鶴橋 俊宏 1年 前期 2単位 ―cdクラス 国語学の基礎― 鶴橋 俊宏 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国語学とは何か、どういう研究分野があるのか、そしてそこでは どのようなことが問題となり、どのような成果があげられているの かということを学びながら、国語学全般にわたる基礎的な知識を得 ることを目標とする。 【授業の内容】 ①言語の特徴と機能、言語の単位と研究分野 ②日本語の位置と系統 ③音声と音韻 ④現代日本語の母音と子音 ⑤日本語の拍・音節構造 ⑥アクセント・イントネーション ⑦文字の種類 ⑧正書法 ⑨文法と文法学説 ⑩「学校文法」 ⑪形態論入門 ⑫構文論入門 ⑬モダリティ ⑭敬語 ⑮ポライトネス 【準備学習】 事前学習プリントを配布し毎回次回の授業に関する課題を指示す るので、事前に調査などを行っておくこと。 【テキスト・教材】 山内洋一郎・佐伯哲夫編『国語概説』(和泉書院)およびプリン ト 【成績評価の方法・基準】 試験(60%)・レポート(20%)・授業態度(20%)による 【参考書】 授業中に紹介する。 【注意事項】 初回の授業時に指示する。 -194- 【授業のテーマ・目標】 国語学とは何か、どういう研究分野があるのか、そしてそこでは どのようなことが問題となり、どのような成果があげられているの かを学びながら、国語学全般にわたる基礎的な知識を得ることを目 標とする。 【授業の内容】 ①語彙の研究方法 ②語種 ③位相 ④文章とは何か ⑤文体 ⑥現代日本語の文体 ⑦言語変化のメカニズム ⑧国語史の時代区分 ⑨音韻史 ⑩文法史Ⅰ(活用体型の変化) ⑪文法史Ⅱ(文法化) ⑫文章史 ⑬語彙史 ⑭共通語と標準語 ⑮方言区画・新方言 【準備学習】 事前学習プリントを配布し毎回次回の授業に関する課題を指示す るので、事前に調査などを行っておくこと。 【テキスト・教材】 山内洋一郎・佐伯哲夫編『国語概説』(和泉書院)およびプリン ト 【成績評価の方法・基準】 試験(60%)・レポート(20%)・授業態度(20%)による。 【参考書】 授業中に紹介する。 【注意事項】 初回の授業時に指示する。 国語学概論a 国語学概論b -efクラス 基礎的な知識の習得- 福嶋 健伸 1年 前期 2単位 -efクラス 基礎的な知識の習得とその応用- 福嶋 健伸 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業の目標は、国語学(日本語学)の研究を行う上で必要な 基礎知識を修得することにある。具体的には、言葉とは何か、日本 語はどのような言語か、国語学(日本語学)とは、どのような学問 で、どのような研究分野があるのか等を、具体的な例をもとに学ん でいく。 【授業の内容】 第1週 言語の起源:ワンワン説、ヤッコラサ説とは何か? 第2週 言語の平等性と臨界期:狼少女(?)アマラとカマラ、ミ ッシングリンクの謎 第3週 人間言語の特徴1:あなたはサンタクロースを信じます か? 第4週 人間言語の特徴2:ベルベット猿の言葉と人間言語の違い 第5週 人間言語の特徴3:オウムの「オハヨウゴザイマス」は人間 の挨拶とどう違う? 第6週 日本語の特徴1:日本語は特殊な言語なのか、平凡な言語な のか? 第7週 日本語の特徴2:日本語を話している人の人数は、世界の言 語の中で何番目? 第8週 日本語の特徴3:国語学のロマン―日本語の起源を求めて― 第9週 国語学と日本語学:第1回国語学会の会場は東京大学でし た。第1回日本語学会の会場はどこでしょうか?皆さんのよ く知っている大学です。 第10週 語彙と表記:「十日(とうか)前、田中(たなか)さん に、稲妻(いなずま)が落ちた」は正しいか? 第11週 語彙と役割語:「わしは、博士じゃ」と本当にいっている 博士はいるのか? 第12週 語彙と古辞書:スクープ!1000年前にも人魚がいた! い や、しかし…… 第13週 言語生活とその周辺:「お兄さん」と呼びかけるのは大丈 夫。「弟」と呼びかけるのは? 第14週 拍(モーラ):サザンオールスターズの歌を聞き取ること ができるか? 第15週 まとめ 【準備学習】 復習が中心となる。プリントや教科書を使用する。 【テキスト・教材】 佐伯哲夫・山内洋一郎編『国語概説』(和泉書院、1983年)。 1700円+税 適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、期末テスト (60点)・平常点(40点)で判断する。 【参考書】 受講者の興味や関心にあわせて紹介する。 【注意事項】 最初の授業において指示をする。なお、授業内容・順序は、学生 の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 具体的な 指示は、授業中に行う。 【授業のテーマ・目標】 この授業の目標は、国語学(日本語学)の研究を行う上で必要な 知識(知識の応用も含む)を修得することにある。具体的には、国 語学(日本語学)とはどのような学問で、どのような研究分野があ るのか等を具体的な例をもとに詳しく学んでいく。 【授業の内容】 第1週 導入:国語学の基礎知識の復習 第2週 国語史:「象は鼻が長い」の主語は? 第3週 談話:「失礼ですが、お名前は?」「わたくしの名前が田 中三郎だということは、偽りではありません」 第4週 表現:お客さんがとまどう「ナマステ」のメニュー、「モ ンキー5959」って誰だよ? 第5週 ラングとパロール:天才言語学者ソシュールの成果とは? 第6週 意味論:「のぼる」と「あがる」の違いを考えてみよう 第7週 統語論1:無色の緑の考えが猛烈に眠る! 知られざる知の 巨人、チョムスキーとその弟子達の挑戦! 第8週 統語論2:一日署長ならぬ、「一日(プチ)チョムスキア ン」になりましょう 第9週 語用論:「高いし……、それに寒いよ」「両者は無関係 だ。相乗効果はない。大丈夫だ」/「それって、励まして る?」「ミチル、がんばれ」/「わざとらしいなぁ」「わざ とだ」/「ロイディ、待ってろ!」「私は既に待っている」 第10週 音声学と音韻論1:「破裂音」はありますが、「爆発音」は ありません 第11週 音声学と音韻論2:言語学者 vs. 怪人21面相! 第12週 音声学と音韻論3:「ガンダム」「ザク」「ドム」「グフ」 「ゲルググ」と「カンタム(倒れそう)」「サク(リン ゴ?)」「トム(ペンパル?)」「クフ(エジプトの 人?)」「ケルクク(カエルの名前?)」 第13週 本格的な研究に向けて:万葉仮名遠勉強之麻須 加久古之 底! 第14週 最新の研究成果を教室に!:「夜ごはん」といいますか? 第15週 まとめ 【準備学習】 プリントや教科書を利用して、復習を行う。 【テキスト・教材】 佐伯哲夫・山内洋一郎編『国語概説』(和泉書院、1983年) 1700 円+税 適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、期末テスト (60点)・出席と平常点(40点)で判断する。 【参考書】 受講者の興味や関心にあわせて紹介する。 【注意事項】 最初の授業において指示をする。なお、授業内容・順序は、学生 の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 -195- 国 文 国 文 国文学概論a 国文学概論b -abクラス 小説を読む- 棚田 輝嘉 1年 前期 2単位 -abクラス 韻文を読む- 棚田 輝嘉 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 小説を読む、とはどういうことでしょうか?分かっているつもりで も、実はよく分かっていないものなのです。例えば「僕は図書館か ら借りてきた本を読んだ。」って、どういう意味なのでしょう?「 なぜ買わないの?」こういった疑問を一つもつだけでも、先の一文 は不思議な揺らぎと意味の広がりを持ち始めます。そうした、小説 読解の謎について考えていきましょう。 【授業の内容】 第1週 始めに:小説とは何か 第2週 「フランス万歳?」:最後の授業 第3週 「僕は図書館から借りてきた本を読んだ」:村上春樹1 第4週 「彼女がワインを開けた」:村上春樹2 第5週 サージェントペパーズとノルウェイの森:村上春樹3 第6週 「メロスは激怒した」:太宰治1 第7週 「子供より親が大事、と思いたい」:太宰治2 第8週 謎解きは晩飯の後で 第9週 ダンディなガールの物語 第10週 殺人現場で毎回目撃される謎の人物→普通そいつが犯人で しょ?:名探偵コナン 第11週 始まるための終わり 第12週 ウルトラマンは正義の味方か?:物語の構造1 第13週 赤ずきんちゃんは被害者?加害者?:物語の構造2 第14週 ノベルとロマン:小説の構造 第15週 終わりに:小説とは何か 【準備学習】 毎回、次週分の資料を渡し、それに関する課題を出します。それを 仕上げて出席すること。 【テキスト・教材】 こちらで用意します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 提出物50% 【参考書】 講義で取り上げた作品や作家に関するものならば、何でも参考書に なります。見つけて読んで下さい。また授業中に適宜紹介もしま す。 【注意事項】 基本的に毎週課題を出し、提出を求めます。欠席すれば、後が苦し くなりますので、欠席しないように。 -196- 【授業のテーマ・目標】 韻文とは、俳句・短歌・詩の事です。都々逸などというものもあり ます。いずれも韻と律を持つ文学表現です。同様に歌詞もまた詩で す。こうした韻文学表現について考えてみたいと思います。 【授業の内容】 第1週 韻文と散文:韻文とは何か 第2週 お前が消えて喜ぶ者にお前のオールをまかせるな:都々逸 第3週 柿食えば:俳句入門 第4週 死に近き:短歌入門 第5週 ダジャレを言うのはだじゃれじゃ:ダジャレとオヤジギャ グとおしゃれな洒落と 第6週 君って泣いたりしないんだね:詩1 第7週 三文作家になりたいんだ:詩2 第8週 鴨にはなるなと:詩3 第9週 蟹を食うひともあるのだ:詩4 第10週 三郎を眠らせ:詩5 第11週 てふてふが:詩6 第12週 ●:詩7 第13週 vie:詩8 第14週 韻文の可能性1 第15週 韻文の可能性2 【準備学習】 配布される資料を読んでおくこと。 出された課題について、きちんと考え・調べ提出すること。 【テキスト・教材】 こちらで用意します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 提出物50% 【参考書】 授業中、適宜指導するが、思潮社の現代詩文庫などを、読むと よい。 【注意事項】 課題提出をしばしば求めるので、欠席しないこと。 国文学概論a 国文学概論b -cd ワンステップ国文学- 横井 孝 1年 前期 2単位 -cdクラス ステップアップ国文学- 横井 孝 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「国文学」とは何か? ここではその「基本」を学びます。「基本」というと、退屈なく り返しと考えがちだし、今更とバカにされている気もするし、です が、スポーツでも芸能でも何でも、技術を要するものはすべて「基 本」が大切です。「国語」でもなく「日本文学」でもなく、「国文 学」という、皆さんにとって新しい分野にも「基本」が大事なので す。 ただし「国文学」といっても実はエンターティンメント(楽し み・遊び・娯楽)に他なりません。そのことを確認しつつ、楽しみ 方・遊び方・読み方の第一歩「基本」を身につけていただきたいと 思います。 【授業の内容】 第1週 「国語」とは何だったのか? 第2週 文学はなぜワンパターンなのか 第3週 はじめに「型」というものありき 第4週 作品は冒頭がたいせつ 第5週 作品は末尾もたいせつ 第6週 「本フェチ」への歩み・第1歩 第7週 「本」の学問というものがある 第8週 「奥付」というものがある 第9週 「奥付」を探せ! 第10週 「奥書」というものがある 第11週 ギョーカイ用語入門 第12週 本文とテキスト 第13週 「本文のかたち」ということ 第14週 「本文」と「校訂」 第15週 コクブンガクとは何か 【準備学習】 下の「成績評価の方法・基準」の欄にあるように、ほぼ毎回「小 テスト」をおこない、前回の内容が理解できているか確認します。 【テキスト・教材】 毎回、講義ごとにレジュメ(配付資料)を用意します。固定的な 教材は使いません。 【成績評価の方法・基準】 期間中、最小限10回の小テストをおこない、その累積点を100点 に換算して評価します。 【参考書】 講義中にさまざまな文献を引用し、指示します。 【授業のテーマ・目標】 「国文学」が「国語」でもなく「日本文学」でもないことに、う すうす気づき始めた皆さんたちは、さらにもう一段上の専門の領域 に近づきました。エンターティンメント(楽しみ・遊び・娯楽)と しての「コクブンガク」から、研究の対象としての「国文学」へ。 ここでは、国文学科で4年間学ぶために、どのような専門領域に 進んでも必要不可欠のアイテムやツールを手に入れる方法を調べて ゆきましょう。 【授業の内容】 第1週 長篇作品の読み方 第2週 「小説」と「物語」のちがい 第3週 小説の構造を冒頭から読み取る 第4週 物語の構造を冒頭から読み取る 第5週 「話型」ガクをきわめる 第6週 「話型」、たとえば『竹取物語』 第7週 「本」のちがいとはどんなことか? 第8週 洋装本のさまざま 第9週 いわゆる「和本」のさまざま 第10週 文字・書体・フォント 第11週 漢字・ひらがな・書体の役割 第12週 読み手の立場と書き手の立場 第13週 先入観にまどわされるな 第14週 研究の対象としての「国文学」 第15週 国文学インフォメーション 【準備学習】 下の「成績評価の方法・基準」にあるように、ほぼ毎回「小テス ト」をおこないます。前回に講義したところが理解できているかど うかを確認するためです。そのテストの対策としても、復習は必要 です。 【テキスト・教材】 毎回、レジュメ(配付資料)を用意します。それに基づいて講義 を展開しますので、固定的な教材は使いません。 【成績評価の方法・基準】 最小限10回の「小テスト」をおこない、その累積点を100点に換 算して評価します。 【参考書】 講義中にさまざまな文献を引用してすすめます。その際に指摘、 指示してゆきます。 -197- 国 文 国 文 国文学概論a 国文学概論b -efクラス 国文学の基礎研究- 佐藤 悟 1年 前期 2単位 -efクラス 国文学研究の基礎知識Ⅱ- 佐藤 悟 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国文学の基礎について概説を行い、『おくの細道』を読みながら 国文学の研究に必要な事項を取得する。同時に中野三敏『わほんの すすめ』を読み、古典文学研究に不可欠な和本について考察を深め る。 【授業の内容】 第1週 国文学の時代区分 第2週 各時代概説Ⅰ 第3週 各時代概説Ⅱ 第4週 各時代概説Ⅲ 第5週 『おくの細道』とは何か。 第6週 芭蕉の生涯 第7週 雅と俗 第8週 フィクション 第9週 『おくの細道』研究Ⅰ 紀行文とは 第10週 『おくの細道』研究Ⅱ テキストについて 第11週 『おくの細道』研究Ⅲ 第12週 『おくの細道』研究Ⅳ 第13週 『おくの細道』研究Ⅴ 第14週 『おくの細道』研究Ⅵ 第15週 予備日 【準備学習】 『おくの細道』全部をあらかじめ読んでおくことが望ましい。 【テキスト・教材】 岩波文庫『芭蕉おくのほそ道』(萩原恭男編、819円) 岩波新書『和本のすすめ』(中野三敏著、903円) 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、試験50% 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 五回以上欠席すると自動的に失格する。 -198- 【授業のテーマ・目標】 国文学とは何かを古典のテキストがどのようなものであるかとい うことを中野三敏『和本のすすめ』を読みながら考える。 【授業の内容】 第1週 テキストとは何だろうか?Ⅰ 第2週 テキストはどのように作られるのだろうか? 第3週 印刷の歴史Ⅰ 第4週 印刷の歴史Ⅱ 第5週 印刷の歴史Ⅲ 第6週 凡例とは何だろうか? 第7週 『徒然草』の本文復元Ⅰ 第8週 『徒然草』の本文復元Ⅱ 第9週 『徒然草』の本文復元Ⅲ 第10週 テキストとは何だろうか?Ⅱ 第11週 『源氏物語』の本文Ⅰ 第12週 『源氏物語』の本文Ⅱ 第13週 『万葉集』注釈の歴史Ⅰ 第14週 『万葉集』注釈の歴史Ⅱ 第15週 予備日 【準備学習】 春学期で古典文学基礎講読で崩し字が読めるようになっているこ と。平仮名の崩し字が読めない場合は『徒然草』の本文復元の授業 に参加することの意味がなくなる。 【テキスト・教材】 岩波新書『和本のすすめ』(中野三敏、903円)。他にコピー を配布。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%。試験50%。 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 欠席が5回になると自動的に失格となる。 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b ―abクラス くずし字を読む― 池田 三枝子 1年 前期 2単位 ―abクラス くずし字で書かれた作品を読む― 池田 三枝子 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古典文学を読解・研究するための基礎的な知識・技術を身につけ ることを目標とします。 主として、①古典文学史の基礎、②書誌学の基礎、③変体仮名の 読み方、の三つの事柄を学習します。 【授業の内容】 1 授業の進め方の説明 2 古典文学史の基礎知識 3 書誌学の基礎知識(1) 4 書誌学の基礎知識(2) 5 変体仮名読解練習(1) 6 変体仮名読解練習(2) 7 変体仮名読解練習(3) 8 変体仮名読解練習(4) 9 変体仮名読解練習(5) 10 変体仮名読解練習(6) 11 変体仮名読解練習(7) 12 変体仮名読解練習(8) 13 変体仮名読解練習(9) 14 変体仮名読解練習(10) 15 まとめ 【準備学習】 各自の学習の進度に応じて、変体仮名(くずし字)読解のための 課題(プリント)を出します。 【テキスト・教材】 『字典かな 新装版』(笠間書院 2003年)780円 【成績評価の方法・基準】 平常点(小テスト、授業態度等)40%、期末テスト60%で評価し ます。 【注意事項】 変体仮名(くずし字)の読解力は、授業にどれだけ真剣に取り組 んだかによって決まります。積極的な態度で臨んでください。 【授業のテーマ・目標】 古典文学を読解・研究するための基礎的な知識・技術を身につけ ることを目標とします。 『万葉集』全歌の注釈書である、北村季吟の『万葉拾穂抄』の影 印本を読み進めてゆくことにより、主として、①注釈書や辞書の調 べ方、②口頭発表の仕方、③討論の仕方、の三つの事柄を学習しま す。 【授業の内容】 1 『万葉拾穂抄』概説 2 注釈書・辞書の調べ方の説明 3 資料の作り方の説明 4 口頭発表・討論の仕方の説明 5 口頭発表と討論(1) 6 口頭発表と討論(2) 7 口頭発表と討論(3) 8 口頭発表と討論(4) 9 口頭発表と討論(5) 10 口頭発表と討論(6) 11 口頭発表と討論(7) 12 口頭発表と討論(8) 13 口頭発表と討論(9) 14 レポートの書き方の説明 15 まとめ 【準備学習】 次週の口頭発表のための資料を毎回配布します。よく読んで理解 し、分からないことがあったら調べて、自分の考えをまとめておき ましょう。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 口頭発表30%、討論30%、レポート40%で評価します。 【注意事項】 他の人の口頭発表を真剣に聴き、自分の考えをまとめて質問する ことで、自分自身の論理力がアップします。討論には積極的な態度 で臨んでください。 -199- 国 文 国 文 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b -cdクラス 国文学のための必須アイテム- 横井 孝 1年 前期 2単位 -cd 国文学・基礎の免許皆伝- 横井 孝 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古典文学を読み解いてゆくために必要な技術をマスターし、知識 をたくわえる科目です。 「古典」は長い年月によっても滅びなかった生命力ある文学を指 します。しかし時間の経過によって、物事の視点がことなったり、 言葉の意味が変化したりして、わかりにくくなっているところがあ ります。そのギャップを埋めて、なおかつ受け止めるばかりで なく、積極的に「古典」の生命力を解き明かす技術を習得します。 その第一が「古典」の基礎常識です。さらに第二に、いわゆる 「くずし字」を読めるようにするということです。特に、ここでは 「くずし字」の基本である「ひらがな」の読みを中心にすえたい。 この二つの点を中心に授業を展開します。 【授業の内容】 第1週 「古典」とは何か? 第2週 古典文学と書道の関係 第3週 「くずし字」の基本 第4週 『古今集』を読む① 第5週 『古今集』を読む② 第6週 『古今集』を読む③ 第7週 『土佐日記』を読む① 第8週 『土佐日記』を読む② 第9週 『土佐日記』を読む③ 第10週 『竹取物語』を読む① 第11週 『竹取物語』を読む② 第12週 『竹取物語』を読む③ 第13週 『伊勢物語』を読む① 第14週 『伊勢物語』を読む② 第15週 古典文学研究インフォメーション 【準備学習】 いわゆる「くずし字」のマスターは、授業内の練習では不十分。 自学自習による反復練習が必要である。 【テキスト・教材】 笠間影印叢刊刊行会『字典かな(出典明記・改訂版)』(笠間書 院刊)をテキストとし、その他については、その都度レジュメ(配 付資料)を用意します。 【成績評価の方法・基準】 期末に試験をおこなう。 【参考書】 とくに固定的な参考書はもちいない。 【注意事項】 演習形式でおこなう場合もあります。授業への参加状況もチェッ クします。 -200- 【授業のテーマ・目標】 「古典文学」を読んでゆく上で、必要不可欠の技術や知識を習得 します。 「古典文学」は長い年月の風化にも耐えてきただけでなく、現代 にも生命力ある作品です。近現代の文学にはないものがあると見な されているのでしょう。それを吸収するためにも、読んでゆかなけ ればなりません。 古典文学を読み解くための第一歩として、まず「くずし字」をマ スターします。そして、くずし字によって出来た「ひらがな」の発 明が文学にもたらした影響は何であったか、を考えるきっかけにし たいと思います。 【授業の内容】 第1週 「古典」と「くずし字」の関係 第2週 『万葉集』と平安時代の勅撰集 第3週 平安時代の「物語」と「日記」 第4週 鎌倉時代の文学とカタカナ 第5週 大衆のための文学と「かな」 第6週 『枕草子』を読む① 第7週 『枕草子』を読む② 第8週 『枕草子』を読む③ 第9週 『紫式部集』を読む① 第10週 『紫式部集』を読む② 第11週 『紫式部集』を読む③ 第12週 『源氏物語』を読む① 第13週 『源氏物語』を読む② 第14週 『源氏物語』を読む③ 第15週 古典・常識からのステップアップ 【準備学習】 「くずし字」をマスターするためには、まず馴れることが第一で あり、反復練習が大切です。授業時間内だけでは十分ではありませ ん。 【テキスト・教材】 笠間影印叢刊刊行会『字典かな(出典明記・改訂版)』(笠間書 院刊)。その他、必要に応じて、その都度レジュメ(配付資料)を 用意します。 【成績評価の方法・基準】 期末に試験をおこなう。 【参考書】 とくに固定的な参考書はもちいない。 【注意事項】 特に演習形式でおこなう場合があり、その際の授業への参加状況 もチェックする。 古典文学基礎講読a 古典文学基礎講読b ―efクラス 変体仮名を読む― 越後 敬子 1年 前期 2単位 ―efクラス 変体仮名で『おくのほそ道』を読む― 越後 敬子 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 高校時代までの「国語」あるいは「古文」の授業では、みなさん は活字のテキスト(教科書)を与えられてきました。しかし、国文 学科の学生として、特に古典文学を学ぶ際には、活字本だけでは不 十分です。 この授業では古典文学作品を読解・研究するために必要な基礎知 識を身につけます。作品が生み出された当時の写本・版本に記され た文字(変体仮名)を読めるようになることが目標です。 【授業の内容】 第1週 授業の概説 第2週 古典文学を学ぶための基礎知識① 第3週 同 ② 第4週 変体仮名の解読① 第5週 同 ② 第6週 同 ③ 第7週 同 ④ 第8週 同 ⑤ 第9週 同 ⑥ 第10週 同 ⑦ 第11週 同 ⑧ 第12週 同 ⑨ 第13週 同 ⑩ 第14週 同 ⑪ 第15週 まとめ 【準備学習】 次回授業範囲分の翻字をしてくること。 【テキスト・教材】 『字典かな 新装版』(笠間書院 2003年)819円 ほかに資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、期末試験60% 【参考書】 児玉幸多『くずし字解読辞典』(東京堂出版) ほか、授業時に紹介します。 【注意事項】 変体仮名に慣れるためには、たくさん読むしかありません。上記 準備学習を怠ると、授業についてこられなくなります。 【授業のテーマ・目標】 古典文学作品を読解・研究するために必要な調査方法を身につけ ることを目標とします。 前期に学んだ変体仮名の解読能力をもとに、『おくのほそ道』の 諸本を比較しながら読み、今私たちが手にしている本文がどのよう に完成していったのかを考察します。 【授業の内容】 第1週 『おくのほそ道』諸本概説 第2週 教員による例示① 第3週 同 ② 第4週 受講者による発表① 第5週 同 ② 第6週 同 ③ 第7週 同 ④ 第8週 同 ⑤ 第9週 同 ⑥ 第10週 同 ⑦ 第11週 同 ⑧ 第12週 同 ⑨ 第13週 同 ⑩ 第14週 同 ⑪ 第15週 まとめ 【準備学習】 次回授業範囲分の翻字をしてくること。 【テキスト・教材】 『新版おくのほそ道』(角川ソフィア文庫)740円 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、期末試験60% 【参考書】 児玉幸多『くずし字解読辞典』(東京堂出版) ほか、授業時に紹介します。 【注意事項】 『おくのほそ道』本文を数行ずつに分けて、受講者が変体仮名を 解読し発表します。上記準備学習を怠ると授業についてこられなく なります。 -201- 国 文 国 文 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b ―abクラス 近代の作品を読み解く― 土屋 聡 1年 前期 2単位 ―abクラス 近代の作品を読み解く― 土屋 聡 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 近代文学を読解するための基礎的な訓練として、小説や詩歌作品 を読みます。 【授業の内容】 文学作品はことばで構成されています。たとえば「学校」と聞い て、具体的に何をイメージするかは聞き手それぞれに異なります。 それは「学校」ということばが、聞き手自身の体験や記憶の世界に 支えられているためです。同様に、作品の中に表現されていること ばも、一見明瞭なようで、実はその作品世界に複雑に支えられてい ます。 この授業では、一見わかりやすそうなことばで編みあげられたテ キストから、単なる概念に単純化されること無く構成された世界を ひろく読み取るための訓練をします。それはまた、他者を発見する ことでもあり、ひいてはみなさんが自分自身の世界や個性を発見し てゆくことにもつながってゆくことと思います。 大まかな授業の流れは以下の通りです。 1.ガイダンス 2~4.近代詩歌・小説の成り立ちを大まかに学びます。 5~14.明治から大正期にかけての作品を読み進めます。 15.まとめ また、授業の最後には毎回出席を兼ねてペーパーを書いてもらい ます。授業の感想や身の回りの出来事など内容は限定しませんが、 読み手に伝わりやすい的確な表現を身につける訓練ともなります。 【準備学習】 配布されたプリントを用いて授業開始までに作品を必ず読み、そ の際に感じたことをノートするようにしてください。 授業後は、事前にノートした感想と授業で学んだことをあわせて 確認を行ってください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート(70%)、授業態度とペーパー(30%)で評価しま す。 【参考書】 適宜授業中に指示します。 【注意事項】 大学で専門的に文学作品を読むということは、単にストーリーを 追うことではありません。単なる「読書」でもなく、その作品がど のような「構造」をもって成り立っているのか、その点に気付き、 注意を払いながら作品を読み解くことが大切です。 また、討議を求めたとき以外の授業中の私語は厳禁とします。 -202- 【授業のテーマ・目標】 近代文学を読解するための基礎的な訓練として、小説や詩歌作品 を読みます。 【授業の内容】 初回は前期で学んだ内容を踏まえて軽くガイダンスを行ったうえ で、引き続き作品を読みます。 また、講読で取り上げた作品について書かれた研究論文もとりあ げ、作品の精読から研究につなげるプロセスを追体験します。 大まかな授業の流れは以下のとおりです。 1.ガイダンス 2~5.大正から昭和期にかけての文学の流れを考えます 6~14.大正から昭和期にかけての作品を読み進めます 15.まとめ 【準備学習】 配布されたプリントを用いて授業開始までに作品を必ず読み、そ の際に感じたことをノートするようにしてください。 授業後は、事前にノートした感想と授業で学んだことをあわせて 確認を行ってください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート(70%)、授業態度とペーパー(30%)で評価しま す。 【参考書】 適宜授業中に指示します。 【注意事項】 大学で専門的に文学作品を読むということは、単にストーリーを 追うことではありません。単なる「読書」でもなく、その作品がど のような「構造」をもって成り立っているのか、その点に気付き、 注意を払いながら作品を読み解くことが大切です。 また、討議を求めたとき以外の授業中の私語は厳禁とします。 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b -cdクラス 文学で読む近代社会- 河野 龍也 1年 前期 2単位 -cdクラス 文学で読む近代社会- 河野 龍也 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 近代日本の文学作品を読むと、現代に比べて驚くほどたくさんの 「地名」が登場することに気づきます。主人公たちは徒歩によるだ けでなく、人力車や路面電車・長距離鉄道など新しい時代の交通手 段を駆使してさかんに移動しました。明治以降(近代)の文学に「 地名」が数多く登場するのは、人間の行動範囲が急速に拡大した時 代が背景になっているからです。そして架空の存在に過ぎない物語 の主人公が、あたかも実在の人物のように親しみ深いのは、彼らが 現実に存在する街の中を闊歩しているからに他なりません。 この授業では、主に明治時代の東京を舞台にした作品を取り上げ ます。街の名前は時代ごとに異なる独特の雰囲気を身にまとってお り、何気なく読み飛ばしてしまう「地名」が、作品読解の重要なカ ギを握っている場合も少なくありません。『東京風俗志』や『風俗 画報』などの基本文献から当時の写真や記事を集め、それを作品読 解に活かして行く手法の習得を目指します。テレビドラマの時代考 証を手掛けるつもりで、楽しみながら近代文学120年の歴史に分け 入りましょう。 【授業の内容】 1.近代文学とは何か?① 2.近代文学とは何か?② 3.東京学の基礎知識 4.樋口一葉「十三夜」―女の出世① 5.樋口一葉「十三夜」―女の出世② 6.泉鏡花「夜行巡査」―目と権力① 7.泉鏡花「夜行巡査」―目と権力② 8.国木田独歩「窮死」―拡大する都市① 9.国木田独歩「窮死」―拡大する都市② 10.谷崎潤一郎「秘密」―迷宮化する都市① 11.谷崎潤一郎「秘密」―迷宮化する都市② 12.永井荷風「狐」―土地の記憶① 13.永井荷風「狐」―土地の記憶② 14.まとめ① 15.まとめ② 【準備学習】 課題作品を必ず読んでから参加してください。 【テキスト・教材】 『近代小説【都市】を読む』(双文社出版)2,100円、プリント を配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点60%(授業内で回収するコメントカードの内容を含む)と レポート40%で総合評価します。 【参考書】 前田愛『都市空間のなかの文学』(ちくま学芸文庫)、手軽な古 地図集『江戸から東京へ・明治の東京』(人文社)を発展学習用に おすすめします。プリント資料を多数使うので、専用のポケット式 クリヤファイルを用意してください。 【授業のテーマ・目標】 近代日本の文学作品を読むと、現代に比べて驚くほどたくさんの 「地名」が登場することに気づきます。主人公たちは徒歩によるだ けでなく、人力車や路面電車・長距離鉄道など新しい時代の交通手 段を駆使してさかんに移動しました。明治以降(近代)の文学に「 地名」が数多く登場するのは、人間の行動範囲が急速に拡大した時 代が背景になっているからです。そして架空の存在に過ぎない物語 の主人公が、あたかも実在の人物のように親しみ深いのは、彼らが 現実に存在する街の中を闊歩しているからに他なりません。 この授業では、主に大正から昭和の東京を舞台にした作品を取り 上げます。震災を経た都市空間の激変の中で、「地名」が喚起する イメージにも大きな変化が起こりました。古地図やデジタル化され た考証資料の使い方を学びながら、作品分析や演習発表など、自分 で作業し考察することの楽しさを味わってください。 【授業の内容】 1.佐藤春夫「美しい町」―幻のユートピア① 2.佐藤春夫「美しい町」―幻のユートピア② 3.梶井基次郎「檸檬」―街の上の「身体」① 4.梶井基次郎「檸檬」―街の上の「身体」② 5.横光利一「街の底」―感性の変革① 6.横光利一「街の底」―感性の変革② 7.中野重治「交番前」―革命の予感① 8.中野重治「交番前」―革命の予感② 9.堀辰雄「水族館」―震災とモダニズム① 10.堀辰雄「水族館」―震災とモダニズム② 11.江戸川乱歩「目羅博士」―ビル街の怪奇① 12.江戸川乱歩「目羅博士」―ビル街の怪奇② 13.三島由紀夫「橋づくし」―果たされぬ道行き① 14.三島由紀夫「橋づくし」―果たされぬ道行き② 15.まとめ 【準備学習】 課題作品を必ず読んでから参加してください。 【テキスト・教材】 『近代小説【都市】を読む』(双文社出版)2,100円、プリント を配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点 60%(授業内で回収するコメントカードの内容を含む) とレポート 40%で総合評価します。 【参考書】 前田愛『都市空間のなかの文学』(ちくま学芸文庫)を発展学習 用におすすめします。プリント資料を多数使うので、専用のポケッ ト式クリヤファイルを用意してください。 -203- 国 文 国 文 近代文学基礎講読a 近代文学基礎講読b -efクラス 明治文学の内容と表現- 小林 洋介 1年 前期 2単位 -efクラス 大正・昭和の短編小説を読む- 小林 洋介 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 明治期の小説を読解します。 明治文学は、物語内容の面では近代的な心理描写に特徴がありま す。他方、表現形式の面では徐々に近代小説らしい文体が定着して いく歴史でもありました。本授業ではそうした物語内容と表現形式 の両面に焦点を当てます。 本授業の第一の目標は、明治期の文学に描かれた近代日本人の心 理と、その背景にある社会とを理解することです。 本授業の第二の目標は、物語分析の方法を実践的に習得すること です。文学研究は、作品を読んで感想を述べることとは違います。 本授業では、これまでの文学研究が積み重ねてきた多種の方法を駆 使しつつ実際に作品を分析することで、文学研究とは何かを理解す ることを目指します。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス、近代文学研究とは何か 第2週 文芸理論の基礎① ―作者・語り手・登場人物― 第3週 文芸理論の基礎② ―コンテクストの中での位置づけ― 第4週 近世から近代へ ―坪内逍遥を中心に― 第5週 二葉亭四迷「浮雲」① ―近代小説の人物造形― 第6週 二葉亭四迷「浮雲」② ―「小説総論」を補助線として― 第7週 二葉亭四迷「浮雲」③ ―言文一致と「浮雲」の文体― 第8週 樋口一葉「十三夜」①「上」 ―近代の〈家〉と女性― 第9週 樋口一葉「十三夜」②「下」 ―近代の階級と社会― 第10週 国木田独歩「春の鳥」① ―制度としての「私」― 第11週 国木田独歩「春の鳥」② ―近代と精神病― 第12週 田山花袋「一兵卒」 ―明治の戦争と文学― 第13週 谷崎潤一郎「刺青」① ―近代における美と性― 第14週 谷崎潤一郎「刺青」② ―病的心理と文学― 第15週 まとめ、レポートの書き方について 【準備学習】 授業で扱う作品を事前に読んでおいてください。その際、作品の ストーリーをできるだけ簡潔に要約することを想定しながら読んで ください。新しい作品を扱う週(第5、8、10、12、13週)には、 授業の始めに「プレアクションシート」として作品の梗概(ストー リーの要約)と簡単なコメントを書いてもらいます。「プレアクシ ョンシート」によって皆さんが作品を読んできているかどうかを確 認し、成績に反映します。 【テキスト・教材】 ・石井和夫、小林修、田中実・編『近代文学読本』(双文社出版) ・ほかに適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 「プレアクションシート」など授業中の課題40%、平常点(授業参 加の積極性など)20%、期末レポート40% -204- 【授業のテーマ・目標】 大正から昭和(戦前)の短編小説と、関連する文学評論を読解し ます。 本授業の第一の目標は、物語内容と語りとの相互関係を理解する ことです。特に大正末期から昭和初期は、前衛的な内容と実験的な 表現が試みられた時代です。その表現世界の豊かさを体験してほし いと思います。 本授業の第二の目標は、小説と同時代の評論とを関連づけて読む ことで、文学史的視点を確保しながら個々の作品を分析することで す。近代日本の歴史の中で、文学はどうあるべきだと考えられてき たのか。そのことを理解することを目指します。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス、大正・昭和文学概説 第2週 志賀直哉「范の犯罪」① ―志賀直哉文学概説― 第3週 志賀直哉「范の犯罪」② ―〈事実〉とは何か― 第4週 芥川龍之介「藪の中」① ―〈語る行為〉の物語― 第5週 芥川龍之介「藪の中」② ―文学と映画― 第6週 芥川龍之介「文芸的な、余りに文芸的な」 ―文学評論を読むということ― 第7週 戦間期文学とモダニズム 第8週 横光利一「蠅」① ―三人称の語りと物語の視点― 第9週 横光利一「蠅」② ―教科書の中の文学― 第10週 横光利一「機械」 ―「私」がわからないということ― 第11週 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」① ―リアリズムと思想― 第12週 葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」② ―プロレタリア文学をめぐる諸相― 第13週 太宰治「魚服記」① ―テクスト生成の過程― 第14週 太宰治「魚服記」② ―原典との比較― 第15週 まとめ、戦後文学への視点 【準備学習】 授業で扱う作品を事前に読んでおいてください。その際、作品の ストーリーをできるだけ簡潔に要約することを想定しながら読んで ください。新しい作品を扱う週(第2、4、6、8、10、11、13週)に は、授業の始めに「プレアクションシート」として作品の梗概(ス トーリーの要約)と簡単なコメントを書いてもらいます。「プレア クションシート」によって皆さんが作品を読んできているかどうか を確認し、成績に反映します。 【テキスト・教材】 ・石井和夫、小林修、田中実・編『近代文学読本』(双文社出版) ・上記テキストに含まれない作品については事前にプリントを配布 します。 【成績評価の方法・基準】 「プレアクションシート」など授業中の課題40%、平常点(授業参 加の積極性など)20%、期末レポート40% 【参考書】 ・千葉俊二、坪内祐三・編『日本近代文学評論選 昭和編』(岩波 文庫) 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b ―abクラス 『史記』田単列伝講読― 影山 輝國 1年 前期 2単位 ―abクラス 『史記』刺客列伝講読― 影山 輝國 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本文学は古代から近代にいたるまで、いずれの時代でも中国文 学の影響を大きく受けてきた。中国文学(漢文学)は日本文学の母 胎であったといっても過言ではない。したがって日本文学を研究す るためにも、漢文を正しく読解する力を養っておくことが肝要であ る。この授業は、かつて多くの日本人に親しまれた『史記』を教材 とし、高等学校で学習したことを基礎としながら、さらにそれらを 整理し系統附けて読解力の強化を図るとともに、中国史に関する知 識を深めることを目標とする。 【授業の内容】 第1回 漢文学を学ぶ意義 第2回 訓読の基礎(1) 第3回 訓読の基礎(2) 第4回 中国史の流れ 第5回 講読(1) 田単(1) 第6回 講読(2) 田単(2) 第7回 講読(3) 田単(3) 第8回 講読(4) 田単(4) 第9回 講読(5) 田単(5) 第10回 講読(6) 田単(6) 第11回 講読(7) 田単(7) 第12回 講読(8) 田単(8) 第13回 講読(9) 田単(9) 第14回 講読(10) 田単(10) 第15回 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 原田種成等訓注『史記会注考証』(列伝3)(松雲堂書店) 【成績評価の方法・基準】 試験80%、受講態度20%で評価する。 【参考書】 各自図書館などで探すこと。参考書を探すことも学習の一つ。 【注意事項】 5回以上欠席したものには単位を与えない。遅刻3回を欠席1回に 数える。 【授業のテーマ・目標】 日本文学は古代から近代にいたるまで、いずれの時代でも中国文 学の影響を大きく受けてきた。中国文学(漢文学)は日本文学の母 胎であったといっても過言ではない。したがって日本文学を研究す るためにも、漢文を正しく読解する力を養っておくことが肝要であ る。この授業は、かつて多くの日本人に親しまれた『史記』を教材 とし、高等学校で学習したことを基礎としながら、さらにそれらを 整理し系統附けて読解力の強化を図るとともに、中国史に関する知 識を深めることを目標とする。 【授業の内容】 第1回 漢文学を学ぶ意義 第2回 訓読の基礎(1) 第3回 訓読の基礎(2) 第4回 中国史の流れ 第5回 講読(1) 豫譲(1) 第6回 講読(2) 豫譲(2) 第7回 講読(3) 豫譲(3) 第8回 講読(4) 豫譲(4) 第9回 講読(5) 聶政(5) 第10回 講読(6) 豫譲(6) 第11回 講読(7) 豫譲(7) 第12回 講読(8) 豫譲(8) 第13回 講読(9) 豫譲(9) 第14回 講読(10) 豫譲(10) 第15回 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 原田種成等訓注『史記会注考証』(列伝3)(松雲堂書店) 【成績評価の方法・基準】 試験80%、受講態度20%で評価する。 【参考書】 各自図書館などで探すこと。参考書を探すことも学習の一つ。 【注意事項】 新しい受講者がいない場合、第1回から講読に入る。5回以上欠席 したものには単位を与えない。遅刻3回を欠席1回に数える。 -205- 国 文 国 文 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b ―cdクラス 漢文訓読法― 洲脇 武志 1年 前期 2単位 ―cdクラス 漢文訓読法― 洲脇 武志 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古代から近代に至るまで、我が国は様々な場面で中国の大きな影 響を受けている。したがって、日本文学や歴史を研究するには、中 国の文化および古典も理解しておくことが重要である。 そこで本授業では日本人になじみ深い「故事成語」にまつわる漢 文を、古代から近代に至るまで中国古典を読解する際に用いられて いた「漢文訓読法」によって読むことにより、漢文訓読力の基礎を 養い、同時に中国史や中国文化に関する理解を深めることを目標と する。また、近代までの日本人がどのように中国の古典を受容して いたかを、漢文訓読によって追体験してみたい。 【授業の内容】 第一週 何故漢文訓読を学ぶのか 第二週 訓読の方法その一(返り点・送り仮名など) 第三週 訓読の方法その二(再読文字など) 第四週 中国史概説(殷~秦) 第五週 酒池肉林 第六週 管鮑の交わり 第七週 三年鳴かず飛ばず 第八週 孟母三遷 第九週 臥薪嘗胆(その一) 第十週 臥薪嘗胆(その二) 第十一週 合従連衡(その一) 第十二週 合従連衡(その二) 第十三週 刎頸の交わり 第十四週 隗より始めよ 第十五週 まとめ 【準備学習】 講読の授業なので、授業では学生諸君に訓読と日本語訳を答えて もらう。そのため、毎回の授業前に十分に予習しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験60%、平常点40% 【参考書】 金文京氏『漢文と東アジア―訓読の文化圏』(岩波新書、 二〇一〇年) その他、授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 受講者は毎回しっかりと準備学習をした上で出席すること。 -206- 【授業のテーマ・目標】 古代から近代に至るまで、我が国は様々な場面で中国の大きな影 響を受けている。したがって、日本文学や歴史を研究するには、中 国の文化および古典も理解しておくことが重要である。 そこで本授業では、日本人になじみ深い「故事成語」にまつわる 漢文を、古代から近代に至るまで中国古典を読解する際に用いられ ていた「漢文訓読法」によって読むことにより、漢文訓読力の基礎 を養い、同時に中国史や中国文化に関する理解を深めることを目標 とする。また、近代までの日本人がどのように中国の古典を受容し ていたかを、漢文訓読によって追体験してみたい。 【授業の内容】 第一週 中国史概説(漢~唐) 第二週 馬を指して鹿となす 第三週 燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや 第四週 背水の陣 第五週 狡兎死して走狗煮らる 第六週 曲学阿世 第七週 柔よく剛を制す 第八週 虎穴に入らずんば虎児を得ず 第九週 三顧の礼 第十週 泣いて馬謖を斬る 第十一週 死せる孔明生ける仲達を走らす 第十二週 創業守成 第十三週 口に蜜有り腹に剣有り 第十四週 独眼龍 第十五週 まとめ 【準備学習】 講読の授業なので、授業では学生諸君に訓読と日本語訳を答えて もらう。そのため、毎回の授業前に十分に予習しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験60%、平常点40% 【参考書】 金文京氏『漢文と東アジア―訓読の文化圏』(岩波新書、 二〇一〇年) その他、授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 受講者は毎回しっかりと準備学習をした上で出席すること。 漢文学基礎講読a 漢文学基礎講読b -efクラス- 宮下 聖俊 1年 前期 2単位 -efクラス- 宮下 聖俊 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本の文化・文学は、中国の文化・文学から多大な影響を受けて きた。たとえば日本語で文章を書くことひとつをとっても、本来は 中国語を記述するために作り出された漢字を用いなければ表記しき れない。このように、どこまでいっても完全には拭い去れない中国 の文化・文学が、日本には影響している。その日本で生活している 以上、漢字・漢文学を正しく理解する力を養うことはプラスには作 用しても、マイナスにはならないであろう。 この授業は、中国文学(漢文学)を自分で読解できる力を養うこ とを目標とする。主に、漢文の訓読法を学ぶことになる。また「志 怪(怪をしるす)」小説を教材とすることで、日中における種々の 物語の、ひとつの源流ともいうべき中国の説話の世界に関する知識 を深めることも目標とする。 【授業の内容】 『六朝志怪小説』を読む。 第1回 前期ガイダンス 第2回 漢文訓読の基礎(1) 第3回 漢文訓読の基礎(2) 第4回~第15回 『六朝志怪小説』の講読 【準備学習】 原文を読む授業が始まったら、毎回の授業までに、該当箇所の予 習(それぞれの漢字の意味を辞書で調べる・自分なりの訓読と現代 語訳をする)をしてくること。 【テキスト・教材】 ・近藤春雄編『中国志怪・伝奇選』(武蔵野書院) 本体価格:700円+税 ・漢和辞典(何でも良い・電子辞書でも可) ただし次の辞典を推奨する。 『新字源』(角川書店)2,400円+税 『全訳漢辞海』(三省堂)2,840円+税 【成績評価の方法・基準】 試験を実施する。試験=70点満点、平常点=30点満点 【参考書】 各自図書館などで探すこと。参考書を探すことも勉強の一つ。 【注意事項】 受講者は全員毎回必ず予習をして出席すること。予習をしていな いと判断される場合は欠席扱いとすることがある。また漢和辞典は 毎回必携のこと。 【授業のテーマ・目標】 日本の文化・文学は、中国の文化・文学から多大な影響を受けて きた。たとえば日本語で文章を書くことひとつをとっても、本来は 中国語を記述するために作り出された漢字を用いなければ表記しき れない。このように、どこまでいっても完全には拭い去れない中国 の文化・文学が、日本には影響している。その日本で生活している 以上、漢字・漢文学を正しく理解する力を養うことはプラスには作 用しても、マイナスにはならないであろう。 この授業は、中国文学(漢文学)を自分で読解できる力を養うこ とを目標とする。主に、漢文の訓読法を学ぶことになる。また「志 怪(怪をしるす)」小説を教材とすることで、日中における種々の 物語の、ひとつの源流ともいうべき中国の説話の世界に関する知識 を深めることも目標とする。 【授業の内容】 『六朝志怪小説』を読む。 第1回 後期ガイダンス 第2回 漢文訓読の基礎(1) 第3回 漢文訓読の基礎(2) 第4回~第15回 『六朝志怪小説』の講読 (新しい受講者がいない場合、第2回から講読に入る) 【準備学習】 原文を読む授業が始まったら、毎回の授業までに、該当箇所の予 習(それぞれの漢字の意味を辞書で調べる・自分なりの訓読と現代 語訳をする)をしてくること。 【テキスト・教材】 ・近藤春雄編『中国志怪・伝奇選』(武蔵野書院) 本体価格:700円+税 ・漢和辞典(何でも良い・電子辞書でも可) ただし次の辞典を推奨する。 『新字源』(角川書店)2,400円+税 『全訳漢辞海』(三省堂)2,840円+税 【成績評価の方法・基準】 試験を実施する。試験=70点満点、平常点=30点満点 【参考書】 各自図書館などで探すこと。参考書を探すことも勉強の一つ。 【注意事項】 受講者は全員毎回必ず予習をして出席すること。予習をしていな いと判断される場合は欠席扱いとすることがある。また漢和辞典は 毎回必携のこと。 -207- 国 文 国 文 国語史a 国語史b -abcクラス 基礎知識の習得- 福嶋 健伸 2年 前期 2単位 -abcクラス 基礎的な知識の習得とその応用- 福嶋 健伸 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「私は太郎です」の「は」は、[wa]と発音するのに、どうして 「は」と書くのだろうか。「通る(とおる)」は、なぜ「とうる」 ではなく「とおる」と表記するのだろうか。普段使っている言葉に もよく分からないことがたくさんある。この授業の目的は、国語( 日本語)の歴史的な変化について観察と考察を行い、日本語の成り 立ちについて考えることにある。この授業を通して、上記のような 疑問をみんなで考えていきたい。 【授業の内容】 時代順ではなく、テーマ別に言葉の歴史について考えていくこと にする。 第1週 国語史の必要性:「ぜんぜんおいしい!」は言葉の乱れ か? 第2週 いろは歌:いろは歌に暗号が隠されている? 第3週 あめつちの歌:あれ、「え」が二つあるような…、 これは… 第4週 五十音図:なぜ、「あいうえお」の順なのか? 第5週 濁点について:濁点のはじまりは、どんな形だったのか? 第6週 濁音と清音:濁音ではじまる言葉を考えてみましょう。 何かルールがありませんか? 第7週 連濁:「ふでばこ」とはいいますが、「ばこ」とはいいま せんね。 第8週 ハ行子音の変遷:昔のなぞなぞに挑戦!「母には二回あう けれど、父には一回もあわない。これ何だ?」 第9週 ハ行転呼音:「私は太郎です」の「は」は、[wa]と発音 するのに、どうして「は」なのか? 第10週 表記:日本語の未来を占う―新言文一致文の出現― 第11週 熟字訓:「冷笑ひ」「(ふり落さん、と)焦慮にぞ」は何 と読む? 第12週 仮名遣い1:爆笑問題で仮名遣いを学ぶ―「通り」は「とお り」か「とうり」か― 第13週 仮名遣い2:四つ仮名―「地面」は「ぢめん」か「じめん」 か― 第14週 ローマ字:「ローマ字ひろめ会」とは? 第15週 まとめ 【準備学習】 プリントと教科書を用いて準備学習を行う。 【テキスト・教材】 半沢幹一ほか編『ケーススタディ 日本語の歴史』(おうふう、2 002年)。1800円+税 なお、適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、期末テスト (60点)・ 平常点(40点)とする。 【参考書】 学生の興味や関心にあわせて授業中に紹介する。 【注意事項】 最初の授業において指示をする。なお、授業内容・順序は、学生 の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 -208- 【授業のテーマ・目標】 「置く」の過去形は「置いた」だが、どうして「置きた」ではな いのだろうか。「観音」は、普通、「かんのん」と読むが、なぜ「 かんおん」ではなく「かんのん」なのだろうか。 普段使っている言葉にもよく分からないことがたくさんある。こ の授業の目的は、国語(日本語)の歴史的な変化について観察と考 察を行い、日本語の成り立ちについて考え、国語史を研究する上で 必要な知識と分析力を養うことにある。 【授業の内容】 時代順ではなく、テーマ別に言葉の歴史について考えていくこと にする。 第1週 導入:国語史の基礎知識の復習 第2週 活用1:昔の日本人は余情がお好き?―終止形と連体形の 合流― 第3週 活用2:二段活用の一段化はなぜ起こったのか? 第4週 活用と音便:「置く」の過去形は「置いた」で、どうして 「置きた」ではない? 第5週 形態の変化1:「四月一日」の「一日」は、どうして「つい たち」とよむのか? 第6週 形態の変化2:「つねる」の語源は? 第7週 形態の変化3:「山茶花」はどうして「さざんか」とよむの か? 第8週 連声と入声音1:‘Bat’‘Bet’は、英語ではなく日本語な の? 第9週 連声と入声音2:「コンニッタ」ってどういう意味? 第10週 訓点と角筆:今から1200年前に、とても話がはやくてノー トを取りにくい先生がいたとします。皆さんなら、どうし ますか? 第11週 反切:「東 徳紅切」で、よめない漢字がよめるように なるのです 第12週 上代特殊仮名遣い:キヒミケヘメコソトノモヨロ 第13週 時の助動詞:中世を境に起こった、日本語の一変化! 第14週 格助詞:クイズで学ぶ中世の文法 第15週 まとめ 【準備学習】 プリントと教科書を用いて準備学習を行う。 【テキスト・教材】 半沢幹一ほか編『ケーススタディ 日本語の歴史』(おうふう、2 002年)。1800円+税 なお、適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、期末テスト (60点)・平常点(40点)とする。 【参考書】 学生の興味や関心にあわせて紹介する。 【注意事項】 最初の授業において指示をする。なお、授業内容・順序は、学生 の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 国語史a 国語史b ―defクラス 古典語を言語学的にとらえる― 柳原 恵津子 2年 前期 2単位 ―defクラス 古典語から現代語への変遷を見る― 柳原 恵津子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 これまで皆さんが学んできた「古文」(古典語)は、『古今和歌 集』や『源氏物語』が編まれた平安時代中頃の言葉をベースとして います。それはこの時期に書かれたものが日本人に長く愛され、後 世の書き言葉の規範となったからですが、実態としては上代から現 代にかけてわずかずつ言葉が変化してきたことによって、あの古典 語から今日の日本語が成立しました。本講義では、その日本語の史 的変遷について基礎的なことを学びます。前期は奈良時代から平安 時代にかけての言葉を取り上げ、音韻・文字・文法などの言語学的 な観点から古典語をとらえなおしていきます。 【授業の内容】 第1週 日本語を史的にとらえるということ 第2週 奈良時代語を伝える資料 第3週 平安時代語を伝える資料 第4週 奈良時代語の音韻 第5週 平安時代語の音韻①―五十音図といろは歌― 第6週 平安時代語の音韻②―平安時代の音韻変化― 第7週 奈良時代語の文字―漢字の受容― 第8週 平安時代語の文字―仮名の成立― 第9週 奈良時代語の文法 第10週 平安時代語の文法①―自立語― 第11週 平安時代語の文法②―付属語①― 第12週 平安時代語の文法③―付属語②― 第13週 奈良時代・平安時代の言語生活 第14週 古代語研究の手法―『土佐日記』を読む― 第15週 まとめ 【準備学習】 特に必要ありませんが、期末試験では論述をしてもらいますので、 論点を見失わないよう、ノートや教科書を読み返すなどの学習をし てください。 【テキスト・教材】 山口明穂他編『日本語の歴史』(1997年、東京大学出版会、 2,400円+税)。また、適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 期末試験に平常点(出席、リアクションシート)を加味して評価し ます。なお単位の取得には3分の2以上の出席が必要です。(期末 試験70%、平常点30%) 【授業のテーマ・目標】 これまで皆さんが学んできた「古文」(古典語)は、『古今和歌 集』や『源氏物語』が編まれた平安時代中頃の言葉をベースとして います。それはこの時期に書かれたものが日本人に長く愛され、後 世の書き言葉の規範となったからですが、実態としては上代から現 代にかけてわずかずつ言葉が変化してきたことによって、あの古典 語から今日の日本語が成立しました。本講義では、その日本語の史 的変遷について基礎的なことを学びます。後期は鎌倉・室町時代か ら現代にかけての言葉を取り上げ、古代語が現代語へと変化してき た過程とその間に見られる諸問題について概観します。 【授業の内容】 第1週 鎌倉・室町時代語を伝える資料 第2週 江戸時代語を伝える資料 第3週 鎌倉・室町時代語の音韻 第4週 江戸時代語の音韻 第5週 近代語の文字・表記―仮名遣いの問題― 第6週 日本語における辞書の歴史 第7週 近代語の文法①―動詞の活用― 第8週 近代語の文法②―助詞・助動詞の変化― 第9週 敬語史 第10週 階層と言葉 第11週 明治時代以降の日本語を伝える資料 第12週 明治時代語以降の音韻・文法 第13週 近代日本における言語政策 第14週 標準語と共通語/方言と国語史 第15週 まとめ 【準備学習】 特に必要ありませんが、期末試験では論述をしてもらいますので、 論点を見失わないよう、ノートや教科書を読み返すなどの学習をし てください。 【テキスト・教材】 山口明穂他編『日本語の歴史』(1997年、東京大学出版会、 2,400円+税)。また、適宜プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 期末試験に平常点(出席、質問票)を加味して評価します。なお単 位の取得には3分の2以上の出席が必要です。(期末試験70%、 平常点30%) -209- 国 文 国 文 漢文学a 漢文学b ―abcクラス― 角屋 明彦 2年 前期 2単位 ―abcクラス― 角屋 明彦 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 甲)漢文訓読技術の指導 中国語を日本語として読解する技法である「訓読法」を説明す る。基本句型・多機能字についてはプリントを随時に配布して 整理する。 【授業のテーマ・目標】 甲)漢文訓読技術の指導 中国語を日本語として読解する技法である「訓読法」を説明 する。基本句型や多機能字はプリントを随時に配布して整理 してゆく。 乙)小説の味読 唐代の不可思議な小説=伝奇小説を味わいつつ読み進める。着 想・描写・展開・帰結など各部に光りをあて、文学作品として の味を探る。 乙)小説の味読 唐代の不可思議な小説=伝奇小説を味わいつつ読み進めてゆ く。着想・描写・展開・帰結など各部に光りをあて、文学作 品としての味を探る。 丙)異文化・中国への接触 日本に近い国でありながら今一つ得体の知れない異文化・中国 に触れ、その正体を見極めるために各種の補助教材を用いて考 察を試みる。 【授業の内容】 第1週 〈伝奇〉とは 丙)異文化・中国への接触 日本に近い国でありながら今一つ得体の知れない異文化・中 国に触れ、その正体を見極めるために各種の補助教材を用い て考察を試みる。 【授業の内容】 第1週 『李娃伝』これまで 第2週 『李娃伝』概説 第3~14週 第2~14週 講読 第15週 『李娃伝』回顧 【準備学習】 各回授業範囲の本文を訓読し、自分なりに解釈したノートを作って おくこと。 【テキスト・教材】 『伝奇小説』(大修館書店) 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)+作業点(20%)+試験点(50%) 【参考書】 授業の中で適宜紹介する。 【注意事項】 大学人としての良識をもって受講し、積極的に参加すること。 マナーの悪い者には減点をし、授業に貢献した者には加点する。 -210- 講読 第15週 『李娃伝』回顧 【準備学習】 各回授業範囲の本文を訓読し、自分なりに解釈したノートを作って おくこと。 【テキスト・教材】 『伝奇小説』(大修館書店) 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)+作業点(20%)+試験点(50%) 【参考書】 授業の中で適宜紹介する。 【注意事項】 大学人としての良識をもって受講し、積極的に参加すること。 マナーの悪い者には減点をし、授業に貢献した者には加点する。 漢文学a 漢文学b ―defクラス 漢文学概論― 古橋 紀宏 2年 前期 2単位 ―defクラス 漢文学史概論― 古橋 紀宏 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、漢字についての基本的な知識を学んだ上で、漢文 の語法と訓読の歴史を踏まえつつ、漢文訓読法とその注意点を理解 し、さらに漢文の背景となった制度・慣習や漢文文献の種類につい て学ぶことによって、漢文についての基本事項を習得することを目 標とします。 【授業の内容】 第1回 漢文の定義 第2回 漢字の構造と変遷 第3回 今日における漢字の字体と筆順 第4回 日本への漢字・漢文の伝来と日本漢字音 第5回 漢文の基本的構造と漢文訓読法 第6回 漢文訓読法の歴史 第7回 漢文訓読の注意点 第8回 漢文の背景となった制度・慣習①(政治) 第9回 漢文の背景となった制度・慣習②(暦・祭祀) 第10回 漢文の背景となった制度・慣習③(家族) 第11回 漢文文献の種類①(目録の歴史) 第12回 漢文文献の種類②(今文と古文) 第13回 漢文文献の種類③(注釈) 第14回 漢文文献の種類④(出土文献) 第15回 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 プリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20% 【参考書】 授業中に紹介します。 【授業のテーマ・目標】 この授業では、漢文の歴史を、具体的な文章を読みつつ概観する とともに、漢文文献の種類ごとに注意すべき用語や背景について学 ぶことによって、各種の漢文を正しく読解できるようになることを 目標とします。 【授業の内容】 第1回 甲骨文・金文と『書経』 第2回 『詩経』 第3回 先秦諸子①(儒家) 第4回 先秦諸子②(法家) 第5回 先秦諸子③(墨家) 第6回 先秦諸子④(道家) 第7回 先秦諸子⑤(その他) 第8回 『春秋』とその三伝 第9回 『史記』 第10回 『楚辞』と漢魏六朝文学 第11回 近体詩 第12回 古文運動 第13回 朱子学と陽明学 第14回 日本漢文 第15回 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 プリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20% 【参考書】 授業中に紹介します。 -211- 国 文 国 文 国語学史基礎演習1 国語学史基礎演習2 古代人の古語意識と仮名遣いの成立 浅川 哲也 2年 前期 2単位 係り結びの発見と活用体系の研究 浅川 哲也 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国語学という学問の歴史について概観する。古代・中世における日 本人の国語研究の萌芽期から、近世国学における歴史的仮名遣いの 完成までの流れを影印資料で跡付けを試みる。国語学史上の主要な 各種資料の読解作業を行う。 【授業の内容】 第1週 国語学史とは何か 第2週 国語史の時代区分 第3週 古語意識の萌芽 第4週 上代文献に残存する古語と古語意識(1) 第5週 上代文献に残存する古語と古語意識(2) 第6週 上代文献に残存する古語と古語意識(3) 第7週 古代律令制国家の崩壊と古代日本語の音韻変化 第8週 定家仮名遣い(1)藤原定家『下官集』 第9週 定家仮名遣い(2)行阿『仮名文字遣』 第10週 定家仮名遣い(3)行阿『仮名文字遣』 第11週 定家仮名遣いへの疑義 第12週 歴史的仮名遣い(1)契沖『和字正濫鈔』 第13週 歴史的仮名遣い(2)契沖『和字正濫鈔』 第14週 歴史的仮名遣い(3)楫取魚彦『古言梯』 第15週 前期のまとめ 【準備学習】 演習の進度に合わせて、教科書の当該箇所と毎回配布する影印資料 を事前に読んでおくこと。また、事前に参考書を通読しておくこと が望ましい。 【テキスト・教材】 馬渕和夫・出雲朝子『国語学史』(笠間書院) 浅川哲也『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍) ※演習資料のコピーを授業時に大量に配付する。 【成績評価の方法・基準】 2/3以上の出席を前提として、平常点(10%)、筆記試験 (90%) 【参考書】 此島正年『国語学史概説』(おうふう) 山田孝雄(よしお)『国語学史要』(岩波書店) 時枝誠記『国語学史』(岩波書店) 【注意事項】 基礎的な演習作業を段階的に積み上げていく語学の授業なので、遅 刻・欠席をしないこと。 -212- 【授業のテーマ・目標】 前期に引き続き、国語学の歴史について概観する。本居学派による 上代特殊仮名遣いとその原理の発見の歴史、中世・近世における歌 学の文法研究から係り結びの研究の完成までと、江戸期国学におけ る活用体系の研究の歴史を、影印資料の読解作業によって体験的に 跡付けをする。 【授業の内容】 第1週 上代特殊仮名遣いと本居宣長『古事記伝』 第2週 石塚龍麿『仮名遣奥山路』 第3週 草鹿砥宣隆『古言別音鈔』 第4週 歌学と文の終止法と係り結び 第5週 『手爾葉大概抄』 第6週 『手爾葉大概抄之抄』(1) 第7週 『手爾葉大概抄之抄』(2) 第8週 『姉小路式』『春樹顕秘増抄』 第9週 本居宣長『ひも鏡』(1) 第10週 本居宣長『ひも鏡』(2) 第11週 本居宣長『詞の玉緒』 第12週 富士谷成章『あゆひ抄』 第13週 本居宣長『活用言の冊子』と鈴木朖『活語断続譜』 第14週 本居春庭『詞の八衢』 第15週 義門『和語説略図』『活語指南』 【準備学習】 演習の進度に合わせて、教科書の当該箇所と毎回配布する影印資料 を事前に読んでおくこと。また、事前に参考書を通読しておくこと が望ましい。 【テキスト・教材】 馬渕和夫・出雲朝子『国語学史』(笠間書院) 浅川哲也『知らなかった!日本語の歴史』(東京書籍) ※演習資料のコピーを授業時に大量に配付する。 【成績評価の方法・基準】 2/3以上の出席を前提として、平常点(10%)、筆記試験 (90%) 【参考書】 田辺正男『国語学史 三訂版』(桜楓社) 根来司『てにをは研究史』(明治書院) 尾崎知光『国語学史の基礎的研究』(笠間書院) 【注意事項】 基礎的な演習作業を段階的に積み上げていく語学の授業なので、遅 刻・欠席をしないこと。 国語学基礎演習1 国語学基礎演習2 ―『土佐日記』講読― 柴田 雅生 2年 前期 2単位 ―『三宝絵詞』講読― 柴田 雅生 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国語学の基本的な方法論を学ぶために、第一級の言語資料を丹念 によみすすめ、そこからうかがえるさまざまな言語事象(特に文字 表記・音韻)について考察します。具体的には、資料にあらわれる 言葉の捉え方、調査内容に応じた方法論、参考文献の利用方法など を実践的に学びます。 【授業の内容】 『土佐日記』は紀貫之自筆本が室町時代まで存在していました。 書写時期は異なりますが、その転写本(二次転写を含む)が今日ま で四種類伝わり、そのまま『土佐日記』の諸本分類の基準となって います。授業では、その一本である藤原定家筆前田尊経閣文庫蔵本 (1235(文暦2)年写)の写真版コピーを読み進めます。『土佐日 記』のテキストとしてよく使われる本文とはいささか異なる文章を 注意深く読みながら、古代の日本語表記のさまを具体的に把握し、 同一本をもととしながら生まれた本文の違いとその解釈、および定 家本の言語的特徴について検討します。 【授業のテーマ・目標】 国語学の基本的な方法論を学ぶために、第一級の言語資料を丹念 によみすすめ、そこからうかがえるさまざまな言語事象(特に語 彙・語法)について考察します。具体的には、資料にあらわれる言 葉の捉え方、調査内容に応じた方法論、参考文献の利用方法などを 実践的に学びます。 【授業の内容】 『三宝絵詞』の一本である名古屋市博物館蔵本(1120(保安1) 年写)の写真版コピーを読み進めます。『三宝絵詞』は、源為憲が 984(永観2)年に冷泉天皇皇女尊子内親王の仏道入門の手引き書と して選述した説話集で、『今昔物語集』などの後代の説話集にも大 きな影響を与えました。表記上の特色を有する三本が伝えられてお り、演習で読み進める名古屋市博物館蔵本は漢字交じりひらがな文 です。他に、漢字カタカナ交じり文の観智院本と変体漢文の前田本 などがあり、それらと比較することにより、名古屋市博物館蔵本の 言語的特徴について検討します。 第1週 演習の進め方 第2週 資料についての解説 第3週 担当者の決定、発表の注意点 第4週 参考文献の利用法 第5週 発表と質疑応答1(変体仮名) 第6週 発表と質疑応答2(仮名遣い) 第7週 発表と質疑応答3(漢字) 第8週 発表と質疑応答4(音韻の無表記) 第9週 発表と質疑応答5(清音と濁音) 第10週 発表と質疑応答6(発音と音韻) 第11週 発表と質疑応答7(漢字と仮名) 第12週 発表と質疑応答8(表記と文体) 第13週 発表と質疑応答9(語釈) 第14週 発表と質疑応答10(本文解釈) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 発表および発表資料(40%)、質疑応答等の授業への参加状況 (30%)、最終レポート(30%)の総合評価。 【参考書】 ・川瀬一馬『土佐日記』(講談社文庫) ・『新日本古典文学大系24 土佐日記 蜻蛉日記 紫式部日記 更級 日記』(岩波書店) ・青葉ことばの会編『日本語研究法 古代語編』(おうふう) 第1週 演習の進め方 第2週 担当者の決定、発表の注意点 第3週 資料についての解説 第4週 参考文献の利用法 第5週 発表と質疑応答1(三本の対照) 第6週 発表と質疑応答2(表記体と文体) 第7週 発表と質疑応答3(語彙と文体1) 第8週 発表と質疑応答4(語彙と文体2) 第9週 発表と質疑応答5(語彙と文体3) 第10週 発表と質疑応答6(補読と文体) 第11週 発表と質疑応答7(語法と文体1) 第12週 発表と質疑応答8(語法と文体2) 第13週 発表と質疑応答9(語法と文体3) 第14週 発表と質疑応答10(語彙・語法と文体の歴史) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 発表および発表資料(40%)、質疑応答等の授業への参加状況 (30%)、最終レポート(30%)の総合評価。 【参考書】 ・小泉弘・高橋伸幸編『諸本対照三寶繪集成』(笠間書院) ・山田孝雄『三宝絵略注』(宝文館) ・『新日本古典文学大系31 三宝絵 注好選』(岩波書店) ほかは授業中に適宜紹介します。 ほかは授業中に適宜紹介します。 -213- 国 文 国 文 上代文学基礎演習1 上代文学基礎演習2 ―万葉集に親しむ― 多田 元 2年 前期 2単位 ―古事記に親しむ― 多田 元 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『万葉集』は、奈良時代に成立した、わが国最古の歌集です。 この授業では、呪的性格が強く、また物語性の高い前期万葉の作 品を読み進めてゆくことにより、上代文学に親しみ、上代文学につ いての理解を深めて行きます。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 『万葉集』概説 ―前期万葉とは― 3 研究史の調査と整理 ―先行研究を広く探す― 4 用例の調査と分析 ―用例により先行研究を検証する― 5 発表の仕方 ―自分なりの視点を持つ― 6 質疑応答の進め方 ―論理力を高める討論をする― 7 発表と質疑応答(1)巻二・一一一~一一三番歌 8 発表と質疑応答(2)巻二・一一四~一一六番歌 9 発表と質疑応答(3)巻二・一二三~一二五番歌 10 発表と質疑応答(4)課題発表 一一一~一一三番歌 11 発表と質疑応答(5)課題発表 一一四~一一六番歌 12 発表と質疑応答(6)課題発表 一二三~一二五番歌 13 発表と質疑応答(7)総合発表 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 演習発表のための基礎文献整理・用例検討、資料作製等の事前 準備と、発表後の問題点整理、レポートのための追加調査が必須 です。 【テキスト・教材】 坂本信幸ほか編『万葉事始』(和泉書院 1995年)700円 中西進 校注『万葉集』(一)(講談社文庫) 【成績評価の方法・基準】 口頭発表30%、討論30%、レポート40%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 他の人の口頭発表を真剣に聴き、自分の考えをまとめて質問する ことで、自分自身の論理力がアップします。討論には積極的な態度 で臨んでください。 -214- 【授業のテーマ・目標】 『古事記』は現存最古の文芸作品です。日本文化の淵源を考える 上で重要な文献であるとされます。上代文学に親しみ、文芸を作り 出す古代人の想像力を理解することで文芸とは何かということを考 えてゆきます。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 『古事記』概説 ―御子伝承について― 3 研究史の調査と整理 ―基本文献と先行研究― 4 用例調査と分析 ―用例調査による先行研究の検討― 5 発表の仕方 ―基礎調査と個人課題― 6 質疑応答の進め方 ―論理力を高める討論― 7 発表と質疑応答(1)―サホビコの叛乱(前半)― 8 発表と質疑応答(2)―サホビコの叛乱(後半)― 9 調整用指導時間 ―問題点整理について― 10 発表と質疑応答(3)―ホムチワケの御子― 11 発表と質疑応答(4)―課題発表・サホビコの叛乱(前半) 12 発表と質疑応答(5)―課題発表・サホビコの叛乱(後半) 13 発表と質疑応答(6)―課題発表・ホムチワケの御子 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 演習発表のための基礎文献整理・用例検討、資料作製等の事前準 備と、発表後の問題点整理、レポートのための追加調査が必須 です。 【テキスト・教材】 多田元監修『図解古事記・日本書紀』(西東社)720円(税別) 中村啓信 訳注『古事記』(角川文庫) 【成績評価の方法・基準】 口頭発表30%、討論30%、レポート40%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 他の人の口頭発表を真剣に聞き、自分の考えをまとめて質問する ことで、自分自身の論理力がアップします。討論には積極的な態度 で臨んでください。 上代文学基礎演習1 上代文学基礎演習2 ―人麻呂歌集七夕歌をよむ― 瀧口 翠 2年 前期 2単位 ―巻二相聞歌をよむ― 瀧口 翠 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『萬葉集』は、奈良時代に成立した日本最古の歌集です。この授 業では、「人麻呂歌集七夕歌」と呼ばれる作品群をよみます。 七夕伝説に関わる作品の読解を通して、上代日本における文学の あり方について考えます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 『萬葉集』概説 第3週 人麻呂歌集、七夕歌について 第4週 調査、分析の方法 第5週 発表のしかた 第6週 発表と質疑応答(1) 第7週 発表と質疑応答(2) 第8週 発表と質疑応答(3) 第9週 発表と質疑応答(4) 第10週 発表と質疑応答(5) 第11週 発表と質疑応答(6) 第12週 発表と質疑応答(7) 第13週 発表と質疑応答(8) 第14週 レポートの書き方 第15週 まとめ―人麻呂歌集七夕歌― 発表者には、語法や用例に即して先行諸説を検討し、主体的に歌 を読んでもらいます。その他の人は質問者として、積極的に問題を 提起してください。 受講人数等の都合により、グループを組んで発表を行ってもらう 場合があります。 【準備学習】 次週に発表される作品について、参考書などで予習をしてきてく ださい。発表者は、索引やCD-ROM、諸注釈書等を博捜してレジュメ を作成し、発表に臨んでください。 【テキスト・教材】 鶴久ほか編『萬葉集』(おうふう 1972年)1,900円 坂本信幸ほか編『万葉事始』(和泉書院 1995年)700円 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート等の提出物30%で評価します。 平常点は、出席状況と発表内容、討議への積極性、発言の質など で総合的に評価します。 【参考書】 新編日本古典文学全集『萬葉集』(1)~(4)(小学館) そのほかは授業時に紹介します。 【授業のテーマ・目標】 『萬葉集』は、奈良時代に成立した日本最古の歌集です。この授 業では、巻二に収められている「相聞」の歌をよみます。 「相聞」の歌は、男女や友人、家族の間で交わされた歌です。そ れぞれの歌は、どのように働きかけ、また応じているか。作品の読 解を通して、上代日本における歌のあり方について考えます。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 『萬葉集』概説 第3週 相聞歌について 第4週 調査、分析の方法 第5週 発表の仕方 第6週 発表と質疑応答(1) 第7週 発表と質疑応答(2) 第8週 発表と質疑応答(3) 第9週 発表と質疑応答(4) 第10週 発表と質疑応答(5) 第11週 発表と質疑応答(6) 第12週 発表と質疑応答(7) 第13週 発表と質疑応答(8) 第14週 レポートの書き方 第15週 まとめ―巻二相聞歌― 発表者には、語法や用例に即して先行諸説を検討し、主体的に歌 を読んでもらいます。その他の人は質問者として、積極的に問題を 提起してください。 受講人数等の都合により、グループを組んで発表を行ってもらう 場合があります。 【準備学習】 次週に発表される作品について、参考書などで予習をしてきてく ださい。発表者は、索引やCD-ROM、諸注釈書等を博捜してレジュメ を作成し、発表に臨んでください。 【テキスト・教材】 鶴久ほか編『萬葉集』(おうふう 1972年)1,900円 坂本信幸ほか編『万葉事始』(和泉書院 1995年)700円 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート等の提出物30%で評価します。 平常点は、出席状況と発表内容、討議への積極性、発言の質など で総合的に評価します。 【参考書】 新編日本古典文学全集『萬葉集』(1)~(4)(小学館) そのほかは授業時に紹介します。 -215- 国 文 国 文 中古文学基礎演習1 中古文学基礎演習2 ―王朝の恋歌『古今和歌集』講読1― 近藤 みゆき 2年 前期 2単位 ―王朝の恋歌『古今和歌集』講読2― 近藤 みゆき 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 恋歌を中心に『古今和歌集』を講読し、日本の古典文学の発想方 法や表現方法を学ぶ。 【授業の内容】 平安時代に第一番目に成立した勅撰和歌集『古今和歌集』では、 四季の歌と並んで恋の歌が大きな割合を占めている。恋歌一から恋 歌五までの五巻には「会わずに慕う恋」にはじまり「離別」「恨 み」にいたるまでの状況と心情の変化が、緻密な配列構成のもとに 展開している。配列構成に注目した注釈書『新釈古今和歌集』(松 田武夫)をはじめ、数種類の注釈書を読み合わせ、『古今和歌集』 の恋の世界を読み解いていく。 授業の進め方は以下の通りである。 第1週 王朝和歌と『古今和歌集』 第2週 古今的美意識とは何か 第3週 発表資料の作成方法 その1 第4週 発表資料の作成方法 その2、口頭発表の手順 第5週 受講生の調査報告と研究発表 ~ 第13週 受講生の調査報告と研究発表 第14・15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料、テキストの次回講読箇所を通読し、予習して おくこと。 【テキスト・教材】 高田祐彦訳注『新版 古今和歌集』(角川ソフィア文庫)1,124円 【成績評価の方法・基準】 発表資料の充実度、発表内容、出席、毎回の授業に対する取り組 み姿勢、授業時の課題への取り組み姿勢によって、総合的に評価す る。配点は発表点40%、発表資料点40%、授業態度20%。なお、所 定の出席回数に満たない者はその時点で失格とする場合もある。 【参考書】 授業時に紹介する。 【注意事項】 受講生が40名を超える場合には、人数調整を行う。中古文学基礎 演習1と2は、年度内での連続履修を原則とする。連続履修出来な い場合は、授業の初回時に事情を申し出ること。 -216- 【授業のテーマ・目標】 恋歌の「歌ことば」を中心に『古今和歌集』を講読し、「ことば 」を通して/日本的美意識/の成立について学ぶ。 【授業の内容】 第一番目の勅撰和歌集『古今和歌集』において確立された「歌こ とば」とその表現は、平安時代以降の美意識の源泉と言っていいも のである。『古今和歌集』が成立したのは延喜五年(九〇五)とい う、平安遷都から一一〇年近くを経てのことであるが、その間に、 新しい都「平安京」で形成された美意識や思想がこの集の「歌こと ば」となっている。演習2では、「歌ことば」の調査方法を習得し 、発表・考察する。その際「歌ことば」について書かれた論文1本 (教員が指定)を読むことをノルマとする。 第1週 古今和歌集の「歌ことば」について 第2週 発表資料の作成方法1・「歌ことば」の調べ方 第3週 発表資料の作成方法2・「論文」の読み方・まとめ方 第4週 グループワーク、調査方法等についての質疑応答 第5週 発表と質疑応答(第一回) ~ 第13週 発表と質疑応答(最終回) 第14・15週 まとめ 【準備学習】 配付資料ならびに、次回発表者の担当する「歌ことば」に関連す る和歌をテキストで通読し、問題点について各自の考えを深めてお く。 【テキスト・教材】 高田祐彦訳注『新版 古今和歌集』(角川ソフィア文庫)1,124円 【成績評価の方法・基準】 発表資料の充実度、発表内容、出席、質疑応答など毎回の授業に 対する取り組み姿勢によって、総合的に評価する。配点は発表点25 点、発表資料点35点、質疑応答等授業への参加点20点、平常点 20点。 【参考書】 授業時に、適宜紹介する。 【注意事項】 1を履修していないものは2を履修できない。中古文学基礎演習 1と2は年度内での連続履修を原則とするが、昨年度同一科目の1 のみ履修した学生は、授業の初回時に申し出ること。 中古文学基礎演習1 中古文学基礎演習2 古典文学研究におけるコンピュータの活用① 森田 直美 2年 前期 2単位 古典文学研究におけるコンピュータの活用② 森田 直美 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 主に古典文学研究を行う上で役立つ、PC技能の基礎を学びます。 各種インターネットサイトやCD-ROMで提供されるデータベースから の情報収集方法、かつ収集した情報を表計算ソフト(Excel)を使 用して整理する方法を紹介。最終的には、和歌文学関連のデータベ ースから収集した情報を基に、各自発表を行ってもらいます。 簡単なマクロや関数、文章作成ソフト(Word)から表計算ソフトへ のデータ変換など、古典文学研究だけでなく、社会に出てからも役 立つ技能を学習することができます。授業は基礎を大切に、ゆっく りしたペースで行うので、PCが得意でない方でも参加可能です。 【授業の内容】 受講生の人数や関心に柔軟に対応する予定ですが、概ね以下の内容 で進めます。 第1週 ガイダンス(電子資料を用いて行う古典文学研究) 第2~3週 インターネット、CD-ROMで提供されるデータベースの 紹介 第4~6週 Excelを使い、データベースから収集した情報の整理 方法を学ぶ①(データフィルタ、ピボットテーブル など) 第7~9週 Exelを使い、データベースから収集した情報の整理 方法を学ぶ②(マクロ、関数など) 第10週 前回までの復習テスト 第11~12週 和歌関連のデータベースを用いて行う研究方法の紹介 第13~14週 各自、和歌文学(歌語や修辞など)の調査テーマを 決め、データの収集、整理を行う 第15週 各自、調べた内容を発表 【準備学習】 これまでに学んできたExcel、Word技能の復習をしてくること 【テキスト・教材】 授業の中で適宜教材を配布します 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、復習テスト30%、期末の発表30%で評価します 【参考書】 授業の中で、適宜紹介します 【注意事項】 受講人数に制限があるため、受講を希望する方は第1回のガイダン スに必ず出席してください。また、授業の性格上、欠席すると次回 以降の内容理解が難しくなります。毎回出席するよう心がけてくだ さい。 【授業のテーマ・目標】 古典文学作品と絵画の関係について学びつつ、これらに関する研 究や、口頭発表を行う際に用いるソフト(Word、PowerPoint、 Photoshop)の操作方法を学びます。 古代において、文学は多く絵画と共に楽しまれてきました。人々 は、活字からだけではなく、それに付された絵にも影響を受け、作 品を享受してきたのです。 本授業では、平安朝文学の各作品・章段が、絵画においてはどの ように表現されてきたのかを講義し、さらに、絵巻や絵図から切り 取った図像を加工して、論文やレポート、口頭発表に取り込む技術 を紹介します。最終的には、国宝源氏物語絵巻について、各自 PowerPointを用いてプレゼンテーションを作成し、発表してもらい ます。 【授業の内容】 各回とも、はじめに古典文学と絵画や書に関する講義をし、その後 にPC学習を行います。進行予定は概ね以下の通りです。 第1週 ガイダンス(文学と絵画) 第2週 古典文学関連の絵画資料等を提供するインターネット サイトを紹介 第3~5週 Wordを用い、論文やレポートを作成する際の視覚資料 (図像・表・系図など)の作成・取り込み方法を学ぶ 第6~8週 PowerPointの基本操作と図像加工の方法 第9~11週 Photoshopの基本操作と図像加工の方法 第12週 前回までの復習テスト 第13~14週 国宝源氏物語絵巻に関するプレゼンテーション作成 (PowerPoint) 第15週 各自、発表 【準備学習】 『源氏物語』の概要や登場人物について学習してくること 【テキスト・教材】 適宜、教材を配布します 【成績評価の方法・基準】 平常点40%、復習テスト30%、期末の発表30%で評価します 【参考書】 授業の中で適宜紹介します 【注意事項】 受講人数に制限があるため、受講を希望する方は第1回のガイダン スに必ず出席してください。 また、授業の性格上、欠席すると次回以降の内容理解が難しくなり ます。毎回出席するよう心がけてください。 -217- 国 文 国 文 中世文学基礎演習1 中世文学基礎演習2 御伽草子を鑑賞する 石川 透 2年 前期 2単位 御伽草子を鑑賞する 石川 透 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 御伽草子のうち、代表的な作品を、絵本や絵巻の実物を見るととも に、内容を鑑賞する。 【授業の内容】 第1週 御伽草子概説 第2週 浦島太郎を鑑賞する 第3週 蛤の草子を鑑賞する 第4週 物くさ太郎を鑑賞する 第5週 鉢かづきを鑑賞する 第6週 伊勢物語を鑑賞する 第7週 竹取物語を鑑賞する 第8週 源氏物語を鑑賞する 第9週 保元・平治物語を鑑賞する 第10週 平家物語を鑑賞する 第11週 妓王・妓女を鑑賞する 第12週 静を鑑賞する 第13週 ℡織冠を鑑賞する 第14週 酒呑童子を鑑賞する 第15週 まとめ 【準備学習】 作品について事前に調べる 【テキスト・教材】 授業時に指示する 【成績評価の方法・基準】 平常点50%とレポート50%による 【参考書】 授業時に指示する 【注意事項】 事前に示すが、取り上げる作品の順番が異なることがある -218- 【授業のテーマ・目標】 御伽草子のうち、代表的な作品を、絵本や絵巻の実物を見るととも に、内容を鑑賞する。 【授業の内容】 第1週 御伽草子概説 第2週 文正草子を鑑賞する 第3週 小町草子を鑑賞する 第4週 判官都話を鑑賞する 第5週 義経地獄破を鑑賞する 第6週 磯崎を鑑賞する 第7週 大和物語を鑑賞する 第8週 三十六歌仙を鑑賞する 第9週 百人一首を鑑賞する 第10週 天狗物語を鑑賞する 第11週 蓬莱物語を鑑賞する 第12週 二十四孝を鑑賞する 第13週 百合若大臣を鑑賞する 第14週 北野天神縁起を鑑賞する 第15週 まとめ 【準備学習】 作品を事前に調べる 【テキスト・教材】 授業時に指示する 【成績評価の方法・基準】 平常点50%とレポート50%による 【参考書】 授業時に指示する 【注意事項】 事前に指示するが、作品の順番が異なることがある 中世文学基礎演習1 中世文学基礎演習2 ―日本中世の「説話」の流動ー 牧野 和夫 2年 前期 2単位 “説話”が結ぶ日本中世とアジア― 牧野 和夫 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中世の「文化」史的な広がりのなかで、室町時代物語や説話集を 「書物」の流動との関連で考えていく。 受講者各自が具体的な「論文」をとりあげ、注をつけ、解釈を施 し、発表してもらう。 【授業の内容】 中世の「文化」史的な広がりのなかで、説話を考えていく。 後半には、近年公刊された論文を各々一点とりあげてもらう。そ の紹介・問題点などについて受講者による発表形式で進めていく予 定である。 ○『是害坊絵巻』の「説話」研究 1~5.「説話」をめぐる問題点 6~7.受講者による発表 ○ 『三国伝記』の「説話」研究 8~12.「説話」をめぐる問題点 13~15.受講者による発表 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 テキストは随時、用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%)、授業態度(20%)、報告・発表(20%)で 総合評価。 【参考書】 牧野和夫『中世の説話と学問』(和泉書院 1991年) 牧野和夫『日本中世の説話・書物のネットワーク』(和泉書院 2010年) 【授業のテーマ・目標】 中世に盛んな展開をみた「説話」を読んで、さまざまな世界を窺 う。 【授業の内容】 中世の「文化」史的な広がりのなかで、説話を考えていく。とく に“東アジア”を視野に入れることで、日本における“説話”の問 題がより明確な形をとることになる。 後半には、近年公刊された論文を各々一点とりあげてもらう。そ の紹介・問題点などについて受講者による発表形式で進めていく予 定である。 ○近年の「説話」研究について 1~3.「説話」をめぐる動向 4~5.「軍記物語」の一説話 ○「説話」と宋代文化の受容 6~15.受講者の報告・発表 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 テキストは随時、用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%)、授業態度(20%)、報告・発表(20%)で 総合評価。 【参考書】 牧野和夫『中世の説話と学問』(和泉書院 1991年) 牧野和夫『日本中世の説話・書物のネットワーク』(和泉書院 2010年) -219- 国 文 国 文 近世文学基礎演習1 近世文学基礎演習2 『鹿驚集』の研究 佐藤 悟 2年 前期 2単位 『鹿驚集』の研究 佐藤 悟 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 近年発見された『鹿驚集』は明暦三年(1657)に江戸最初の 俳書として企画出版されました。『鹿驚集』は春夏秋冬の四巻から なり、発句が800句収録されています。芭蕉以前の俳諧は貞門 派、談林派と分けられますが、『鹿驚集』は貞門派の俳人であった 野々口立圃の影響を強く受けています。今日考える俳句と異なり、 言葉遊び的な要素が強く、そこで用いられる語彙は伝統的な和歌な どとも重なります。 授業では最初に鹿驚集の出版経緯について説明し、俳諧史の略説 をおこないます。 演習は夏の部から始め、語彙の調査に重点を置き、同時に貞門俳 諧の技法を探っていきます。そのため、『日本国語大辞典』の使い 方を修得し、さらに節用集などの古辞書の使い方を勉強します。 また古典俳文学大系のデータベースを用いて類句を探し、類句 から『鹿驚集』の解釈を行います。データベースで探すことができ なかった場合は『詞林金玉集』『さゞれ石』『沙金袋』などに手を 広げます。 【授業の内容】 第1週 授業の概要について 第2週 発表箇所の割当。データベース、『日本国語大辞典』その 他参考書の使用法について 第3週 『鹿驚集』について。俳諧史Ⅰ。 第4週 俳諧Ⅱ 第5週 担当箇所の発表(以下同じ) 第6週 第7週 第8週 第9週 第10週 第11週 第12週 第13週 第14週 第15週 【準備学習】 『鹿驚集』は翻刻等の活字化されたものがないので、一年時の古 典文学基礎講読を履修していることが必要である。 【テキスト・教材】 テキストはコピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 担当箇所の発表と授業中の発言を重視する。発表点80%、発言 点20%。 【参考書】 『詞花金玉集』 『俳諧太平記』 【注意事項】 出席を重視する。5回欠席すると自動的に失格になる。 -220- 【授業のテーマ・目標】 近世文学基礎演習1に続き、『鹿驚集』の研究を行う。近世文学 基礎演習2は冬の部から始める。 【授業の内容】 第1週 演習箇所の割当 第2週 担当者による発表(以下同じ) 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 第9週 第10週 第11週 第12週 第13週 第14週 第15週 【準備学習】 近世文学基礎演習1に同じ。 【テキスト・教材】 テキストはコピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 近世文学基礎演習1に同じ。 【参考書】 近世文学基礎演習1に同じ。 【注意事項】 5回欠席すると自動的に失格となる。 近世文学基礎演習1 近世文学基礎演習2 ―頼光四天王の草双紙をよむ― 松原 哲子 2年 前期 2単位 ―黄表紙をよむ― 松原 哲子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 辞書の引き方を覚え、注釈の基礎を身につける。ふさわしい手順 で資料を紹介する方法や、参考資料を示す際の留意点を学ぶ。 【授業の内容】 草双紙とは江戸時代の中期から後期にかけて江戸の地で刊行され た赤本、黒本青本、黄表紙、合巻と呼ばれた、縦18cm、横13cm程の 絵入り小説本の一群を指す。これらの名称は本の表紙の色や装丁に よって付けられたもので、それぞれ異なる文学ジャンルとして位置 づけられている。これらは刊行年代や作品内容、ページ数、画風な どの違いによってだいぶ印象が異なるが、紙面全体にまず絵が描か れ、その隙間に文章や登場人物のせりふが入るという点で、どれも 現代のマンガに近い。 この授業では渡辺綱・坂田金時・ト部季武・碓氷定光といった、 いわゆる「頼光四天王」と称される人物たちが登場する初期草双紙 を取り上げ、読んでいく。中でも坂田金時は、わたしたちが「金太 郎」として慣れ親しんでいる人物であるが、頼光四天王というひと つの世界を題材とする作品を複数読み比べることによって初期の草 双紙の姿を概観してみたい。 第1回 ガイダンス・草双紙とは何か 第2回 担当作品の選定・注釈作業手順の確認 第3回 松原による発表・平家剣巻をよむ 第4回 平家剣巻をよむ・次回発表者との打ち合わせ(以下同) 第5回 『きんときおさなだち』 第6回 『狸の土産』 第7回 『友切丸』第一巻 第8回 『友切丸』第二巻 第9回 『友切丸』第三巻 第10回 『友切丸』第四巻 第11回 『友切丸』第五巻 第12回 『金時一代記』第一巻 第13回 『金時一代記』第二・三巻 第14回 『金時一代記』第五巻 第15回 まとめ・補足レポート作成・提出 【準備学習】 事前に配布したテキストは当日までに目を通し、発表者への質問 を用意しておくこと。 【テキスト・教材】 基本的には大学図書館に所蔵される複製、影印本およびマイクロ フィルムに所収される作品を教材とする。その他必要に応じてプリ ントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表点50% 平常点50% 発表点には補足レポートによる加点を含める。また、平常点には 毎時間の発表に対する質疑やサポートなど、授業への貢献度も含め る。遅刻・欠席は減点の対象となる。 【参考書】 適宜紹介する。発表準備に際しては、本学所蔵の資料やインター ネットの利用など、学内で準備できる範囲に絞ってよい。 【注意事項】 担当者は、発表準備に際して不安がある場合は、必ず事前に相談 に来ること。選択した作品の分量や履修者数によって、一作品を分 割して担当する。上に示した以外にも頼光四天王ものの草双紙は多 く存在する。特に担当したい作品が他にある場合は初回の授業でそ の旨を伝えること。 【授業のテーマ・目標】 辞書の引き方を覚え、注釈の基礎を身につける。先行研究におけ る成果を再確認し、整理し、評価する練習をする。 【授業の内容】 数多く現存する黄表紙の中には、草双紙の時代的な流れを作品中 に表現しようとするものが存在する。この授業では、いわば「草双 紙史」を題材とするこれらの作品を読んでいくことによって、当時 の人々、なかでも黄表紙の作者たちが草双紙というものをどのよう に捉えていたのか、それぞれの作品の中から探ってみたい。 『三升増鱗祖 みますますうろこのはじめ』 『辞闘戦新根 ことばたたかいあたらしいのね』 『御存商売物 ごぞんじのしょうばいもの』 『草双紙年代記』 『稗史憶説年代記 くさぞうしこじつけねんだいき』 上記の作品はそれぞれ先行作の影響を受けて成されたものである ので、発表者は前後の作品についても目を配り、自分の発表やレポ ートに活かすこと。 第1回 担当作品の選定・次回発表者との打ち合わせ(以下同) 第2回 『三升増鱗祖』書誌・先行研究の整理 第3回 『三升増鱗祖』上巻 第4回 『三升増鱗祖』中巻 第5回 『三升増鱗祖』下巻 第6回 『辞闘戦新根』書誌・先行研究の整理、上巻 第7回 『辞闘戦新根』下巻 第8回 『御存商売物』書誌・先行研究の整理、上巻 第9回 『御存商売物』中巻 第10回 『御存商売物』下巻 第11回 『草双紙年代記』書誌、上巻 第12回 『草双紙年代記』下巻 第13回 『草双紙年代記』先行研究の整理 第14回 レポートテーマ検討および選定 第15回 レポート作成と提出 【準備学習】 事前に配布したテキストは当日までに目を通し、発表者への質問 を用意しておくこと。自分の担当箇所と関連性のある場面が登場し た際には質問または助言をすること。 【テキスト・教材】 基本的には大学図書館に所蔵される複製、影印本およびマイクロ フィルムに所収される作品を教材とする。その他必要に応じてプリ ントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表点40% 平常点30% レポート点30% 平常点には、毎時間の発表に対する質疑やサポートなどの授業へ の貢献度も含める。遅刻・欠席は減点の対象となる。 【参考書】 適宜、紹介する。発表準備に際しては、本学所蔵の資料やインタ ーネットの利用など、学内で準備できる範囲に絞ってよい。 【注意事項】 発表準備に際して不安がある場合は必ず事前に相談に来ること。 取り上げる全ての作品に丁寧に目を通すことによって、期末レポー トのテーマ設定や作成が円滑に行えると思われる。毎時間好奇心を 持って授業に参加してほしい。 -221- 国 文 国 文 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のすべて 栗原 敦 2年 前期 2単位 向田邦子『あ・うん』を読み解く 栗原 敦 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 宮沢賢治の代表作と見られている「銀河鉄道の夜」を題材に、作 品を読み解くことの奥深さを知り、感想を気ままに主張すること と、表現の構造と、作品生成の過程を客観的、実証的に検証して、 それを根拠をもって示しうることとの違いを理解し、文学研究のさ まざまな方法を学ぶ。 具体的な課題としては、作品の生成(初期形から後期形へ、草稿 の比較)、作品構成(構造)の分析、登場人物像の把握と人物論、 主題の検証、表現技法への注目、先駆的作品との相関関係、死生観 や世界像・宇宙像を巡る考究などがある。 授業の当初に、具体的に、例示して、演習の課題として選択させ る予定である。 【授業の内容】 第1週 作品「銀河鉄道の夜」とは何か―導入 第2週 「銀河鉄道の夜」研究にはどんな課題・アプローチがある か―課題の提示と担当割り振り 第3週 課題へのアプローチの仕方(方法)の提示 第4週 レジュメの作成の仕方の提示 第5週 実例 第6週 演習発表と質疑1 第7週 発表への講評と補足1 第8週 演習発表と質疑2 第9週 講評と補足2 第10週 演習発表と質疑3・講評と補足 第11週 演習発表と質疑4・講評と補足 第12週 演習発表と質疑5・講評と補足 第13週 レポートの課題・方法の提示 第14週 演習発表と質疑6・講評と補足 第15週 結び 【準備学習】 演習であるので、授業の当初に課題を割り当て、各自に分担させる 予定。 【テキスト・教材】 教材として、『ちくま文庫版 宮沢賢治全集』7を用いる。 【成績評価の方法・基準】 演習発表と質疑応答への参加を踏まえ、最後に個々人でレポートを 提出。これらによって評価する。 【参考書】 授業時に提示するが、『新校本 宮澤賢治全集』は必要に応じて参 照する。特に、伝記的事項の確認が必要になった場合には第十六巻 (下)「年譜篇」を参照すること。 -222- 【授業のテーマ・目標】 向田邦子の小説『あ・うん』を取り上げ、作品研究の方法を 学ぶ。 向田邦子は放送作家から小説の領域に移行し、短編小説を書いて 作家として認められたのち、長編小説へと歩みを移しつつあるさな か、不幸にして航空機事故で世を去った。その長篇作品『あ・ うん』はまだ本当には読み解かれていない。 作家の生涯の中に位置づけることも意図しつつ、昭和を生きた「 女の自我」のテーマを明らかにする。 手頃な長さの作品で章立てされているので、章ごとに分担し、内 容を精密に解読するが、絶えず全体のテーマはなにか、考察を深め つつ、検証する。 発表された時代と作中の時代はずれているので、作者の年譜と照 らし合わせ、かつ作品の時代を理解する上で、野口冨士男の『風の ない日々』が重なる時代を取り上げたもので、発表時期をおなじく しているので参照項目として用いる。 【授業の内容】 第1週 『あ・うん』概説・課題と方法 第2週 課題の提示と割り振り 第3週 発表時期と作中時間と歴史的背景の概説・山口瞳解説の 問題点 第4週 野口冨士男『風のない日々』と『あ・うん』 第5週 「狛犬」を読む 第6週 「蝶々」を読む 第7週 「青りんご」を読む 第8週 「やじろべえ」を読む 第9週 「四角い帽子」を読む 第10週 「芋俵」を読む 第11週 「四人家族」を読む 第12週 女の自我がどう書かれたか 第13週 「たみ」の物語、「さと子」の物語 第14週 放送作品と小説の間 第15週 むすび・続編をめぐって 【準備学習】 演習なので、分担部分を準備・発表。質疑応答に参加。時代を把握 するために、『風のない日々』を読み、時代背景と価値観の変遷に ついて学習する。 【テキスト・教材】 文春文庫『あ・うん』をテキストとする。他の資料は授業中に指示 する。 【成績評価の方法・基準】 演習発表と質疑応答を踏まえて、最後に個々人で読解と考察をまと めてレポートを提出する。 【参考書】 授業中に指示する。 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 ―志賀直哉の短編小説を読む― 小林 洋介 2年 前期 2単位 ―太宰治の短編小説を読む― 小林 洋介 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 志賀直哉(1883-1971)の代表的な短編小説を読解します。志賀 直哉は、同時代や後代の作家たちに多大な影響を与えた作家です。 本授業の第1の目的は、〈虚構性〉をキーワードとして小説を構 造的に把握することです。志賀直哉の作品には〈事実〉と〈虚構〉 をめぐる言語の機能が端的に表れています。その点を意識しながら 作品を分析することで、小説が不可避的に帯びてしまう〈虚構性〉 についての理解を深めてほしいと思います。 本授業の第2の目的は、先行研究を批判的に参考にしつつ、文学 研究の方法を実践的に習得することです。文学研究の基本は作品そ のものを精緻に何度も読み込むことです。同時に、目的に応じて、 作家の伝記的事実、文学史、文化・社会的背景、外国文学の影響な どの外在的なコードを補助線として利用することができます。この 授業では、こうした分析方法の中から1つを発表者各自が選択して 作品を読解し、発表してもらいます。 独創性に富んだ発表を期待します。 【授業の内容】 すべての受講者に、グループではなく個人で1作品を担当しても らいます。また、発表者以外の出席者(聴衆)には、発表者に対す る質問カードを書いてもらいますので、発表者にはその質問に答え る形で翌週に補足してもらいます。 第1回 ガイダンス、研究方法(資料収集・口頭発表の方法) 第2回 講義:志賀直哉概説 第3回 文学と映画:「赤西蠣太」 第4回 個別発表「或る朝」 第5回 個別発表「清兵衛と瓢箪」 第6回 個別発表「小僧の神様」 第7回 個別発表「転生」 第8回 個別発表「クローディアスの日記」 第9回 個別発表「范の犯罪」 第10回 個別発表「剃刀」 第11回 個別発表「城の崎にて」 第12回 個別発表「網走まで」 第13回 個別発表「沓掛にて」 第14回 補足発表 第15回 全体のまとめ、レポートについて 【準備学習】 発表者はもちろん、それ以外の受講者にも、毎回の授業で扱う作 品を事前に読んで来てもらいます。演習は、出席者全員が積極的に 質問や意見を述べることで初めて意義深いものになります。事前に 作品を読んでいなければ質問もできません。積極的に口頭で質問し ているかどうかも評価対象としますので、自分がどんな質問をした いか考えながら事前に作品を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 『ちくま日本文学 志賀直哉』(筑摩書房) 【成績評価の方法・基準】 口頭発表40%、期末レポート40%、平常点(質問、授業参加の積極 性など)20% 【授業のテーマ・目標】 太宰治(1909-1948)の短編小説を読解します。 本授業の第1の目的は、物語内容だけでなく、表現形式(語り) にも着目して作品を分析することです。語りの巧妙さは太宰文学の 最大の魅力であると言えます。その点に着目して分析することで、 言語芸術としての文学の性質について理解を深めてほしいと思いま す。 本授業の第2の目的は、先行研究を批判的に参考にしつつ、文学 研究の方法を実践的に習得することです。文学研究の基本は作品そ のものを精緻に何度も読み込むことです。同時に、目的に応じて、 作家の伝記的事実、文学史、文化・社会的背景、他の文献からの影 響などの外在的なコードを補助線として利用することができます。 この授業では、こうした分析方法の中から1つを発表者各自が選択 して作品を読解し、発表してもらいます。 独創性に富んだ発表を期待します。 【授業の内容】 すべての受講者に、グループではなく個人で1作品を担当しても らいます。また、発表者以外の出席者(聴衆)には、発表者に対す る質問カードを書いてもらいますので、発表者にはその質問に答え る形で翌週に補足してもらいます。 第1回 ガイダンス、研究方法(資料収集・口頭発表の方法) 第2回 講義:太宰治概説 第3回 文学と映画:「人間失格」 第4回 個別発表「魚服記」 第5回 個別発表「ロマネスク」① 第6回 個別発表「ロマネスク」② 第7回 個別発表「黄金風景」 第8回 個別発表「女生徒」 第9回 個別発表「十二月八日」 第10回 個別発表「お伽草子」 第11回 個別発表「トカトントン」 第12回 個別発表「桜桃」 第13回 個別発表「ヴィヨンの妻」 第14回 補足発表 第15回 全体のまとめ、レポートについて 【準備学習】 発表者はもちろん、それ以外の受講者にも、毎回の授業で扱う作 品を事前に読んで来てもらいます。演習は、出席者全員が積極的に 質問や意見を述べることで初めて意義深いものになります。事前に 作品を読んでいなければ質問もできません。積極的に口頭で質問し ているかどうかも評価対象としますので、自分がどんな質問をした いか考えながら事前に作品を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 『ちくま日本文学 太宰治』(筑摩書房) 【成績評価の方法・基準】 口頭発表40%、期末レポート40%、平常点(質問、授業参加の積極 性など)20% -223- 国 文 国 文 近代文学基礎演習1 近代文学基礎演習2 ジェンダーから見る文化 棚田 輝嘉 2年 前期 2単位 ジェンダーから見る文学 棚田 輝嘉 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 皆さんは何色のランドセルを持っていましたか?そうしてそれは なぜですか?トイレにはいるとき、どっちのマークの方に入ります か?そうしてそれはなぜですか?もし男子トイレと女子トイレの区 別を示すマークが、黄色または緑の四角い板だけだったら、皆さん はどちらに入りますか? 我々の周りには、「男/女」が明らかに区別されているものもあ れば、男女の区別がないもの(黒鉛筆の軸は何色でしたか?)もあ ります。こうした事柄について調査・検討することで、「男」 「女」というジェンダーの意味について考えてみたいと思います。 なお、後期には、こうした検討をもとに、文学作品などの分析をし てみることにします。 【授業の内容】 第1週 始めに:演習の手順と方法 第2週 ジェンダーとは何か1 第3週 ジェンダーとは何か2 第4週 演習1:食べる1(台所用品・食器など) 第5週 演習2:食べる2(食品の包装など) 第6週 演習3:住む(日用品など) 第7週 演習4:乗る(乗り物など) 第8週 演習5:学ぶ(文房具など) 第9週 演習6:着る(ファッションなど) 第10週 演習7:マーク・記号(案内板など) 第11週 演習8:行動1(女性らしい振る舞いとは) 第12週 演習9:行動2(女性はしないこと) 第13週 アンサー編1 第14週 アンサー編2 第15週 終わりに:男と女 【準備学習】 演習者は発表の前の週にレジュメを配布し、受講者は配布されたレ ジュメをよく読んで、授業に出席すること。 【テキスト・教材】 演習者が自力で調査の材料を集め、分析し、検討することになりま す。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 演習内容(未演習者はレポート)50% 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 演習者は、演習の前に必ず相談に来ること。 授業中は積極的に発言すること(平常点として、評価の重要な要素 とする)。 -224- 【授業のテーマ・目標】 「私はじっと彼を待った」とある時、「私」は男・女のどちらで すか?「私」に「あたし」とルビが振られていたらどうですか?あ るいは、「私はじっと彼に髪をなでられていた」では、どうなりま すか?男?女?子供? 文字のみを通して世界を描く小説というものを読むときに、我々 は、どこで、登場人物の性別を判断しているのでしょうか?そうし た観点から、「小説」を読んでみたいと思います。 【授業の内容】 第1週 始めに:演習の方法 第2週 ジェンダーから読む小説1 第3週 ジェンダーから読む小説2 第4週 演習1:マンガ1(コマ割り・フォントなど) 第5週 演習2:マンガ2(ストーリィなど) 第6週 演習3:夏目漱石 第7週 演習4:芥川龍之介 第8週 演習5:川端康成 第9週 演習6:太宰治 第10週 演習7:大江健三郎 第11週 演習8:村上春樹 第12週 演習9:吉本ばなな 第13週 アンサー編1 第14週 アンサー編2 第15週 終わりに:性差を論じるということ 【準備学習】 演習者は演習の前の週にレジュメを配布し、受講者は予めそれを読 んでおくこと。 【テキスト・教材】 各演習者に指示をするので、レジュメに適宜、対象となったテキス トを添付すること。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 演習内容(未演習者はレポート)50% 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 演習者は、必ず事前に相談に来ること。 授業中は積極的に発言すること(平常点として、評価の重要な要素 とする)。 上代中古文学史a 上代中古文学史b ―上代の神話と伝承― 池田 三枝子 2年 前期 2単位 ―上代の歌謡と和歌― 池田 三枝子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 上代文学には、日本古来の呪術的な要素と、当時最高の先進国で あった中国や朝鮮半島諸国から受けた影響とが複雑に混じり合って います。 そのような上代文学の特徴に留意しつつ、上代文学の散文と、上 代文学を出発点とする日本文学全体とに対する理解を深めることを 目標とします。 【授業の内容】 ○上代文学史概説―散文を中心として― 1.古事記 2.日本書紀 3.風土記 4.氏族伝承 5.日本霊異記 6.まとめ ○上代文学成立の背景―律令国家の成立と展開― 7.大化の改新 8.壬申の乱 9.壬申の乱以後 10.まとめ ○王権の神話・地方の神話 11.古事記・日本書紀の神話(1) 12.古事記・日本書紀の神話(2) 13.古事記・日本書紀の神話(3) 14.風土記の神話 15.まとめ 【準備学習】 内容のまとまりごとに、意見・感想・質問を記す小レポートを授 業中に書いて提出してもらいます。授業の内容をよく復習しておき ましょう。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(小レポート、授業態度等)20%、期末テスト80%で評価 します。 【授業のテーマ・目標】 上代文学には、日本古来の呪術的な要素と、当時最高の先進国で あった中国や朝鮮半島諸国から受けた影響とが複雑に混じり合って います。 そのような上代文学の特徴に留意しつつ、上代文学の韻文と、上 代文学を出発点とする日本文学全体とに対する理解を深めることを 目標とします。 【授業の内容】 ○上代文学史概説―韻文を中心として― 1.上代歌謡 2.万葉集 3.懐風藻 4.歌経標式 5.まとめ ○上代歌謡の文芸性 6.古事記の歌謡物語(1) 7.古事記の歌謡物語(2) 8.まとめ ○万葉集の文芸性 9.伝承歌の時代―初期万葉1― 10.額田王の世界―初期万葉2― 11.天智・天武の皇子女と柿本人麻呂―万葉第二期― 12.奈良時代の歌人たち―万葉第三期― 13.大伴家持とその周辺―万葉第四期― 14.作者未詳歌の世界 15.まとめ 【準備学習】 内容のまとまりごとに、意見・感想・質問を記す小レポートを授 業中に書いて提出してもらいます。授業の内容をよく復習しておき ましょう。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(小レポート、授業態度等)20%、期末テスト80%で評価 します。 -225- 国 文 国 文 上代中古文学史a 上代中古文学史b 『源氏物語』への道 横井 孝 2年 前期 2単位 『源氏物語』とそれ以後 横井 孝 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 ここでは8世紀末から12世紀までの、いわゆる平安時代を中心に 扱います。特にこの時代が生み出した新しい文学ジャンル「物語」 の歴史をたどってゆきます。 平安時代に入って、それまでの表意文字である漢字から「かな」 という表音文字が発明されると、単なるストーリー展開から、人物 の動き・心理が詳細に描けるようになります。と同時に文学作品も 成長して、より深い世界が展開します。『竹取物語』から始まっ て、『伊勢物語』『大和物語』『うつほ物語』などを経て、もっと も巨大な『源氏物語』に至るまでの軌跡を追いかけてゆきます。 これらの物語は、「上代中古文学」という狭い範囲を超えて、日 本の文学全体に大きな影響を残しています。それを分析すること は、日本文学の根幹に触れることにもなるはずです。 【授業の内容】 第1週 「かな」が文学に果たした役割 第2週 「物語」というものの読み方『竹取物語』 第3週 「話型」を読み取る『竹取物語』 第4週 『伊勢物語』歌と話型の複合体 第5週 主人公はかならず試練に遭う『伊勢物語』 第6週 人事を描く物語『大和物語』 第7週 『大和物語』の人びと 第8週 「日記」の役割・『土佐日記』『蜻蛉日記』 第9週 『蜻蛉日記』と「古物語」の関係 第10週 長篇物語の模索『うつほ物語』 第11週 『うつほ物語』流離譚と音楽譚 第12週 「物語」と呼ばれた女性の日記 第13週 『源氏物語』を読むために 第14週 『源氏物語』は単なる恋愛ドラマではない 第15週 『源氏物語』に至る道 【準備学習】 前週の講義資料を再読し、キーワードを確認しておくこと。さま ざまなテクニカルターム(専門用語)が出てくるので、それを中心 に復習することが必要です。 【テキスト・教材】 毎回、レジュメ(配付資料)を用意する。固定的な教材を使わな い。参考書などは講義のなかで指示し、説明します。 【成績評価の方法・基準】 期末に単位レポートを課することとします。「平安時代の物語に 関する問題点」が中心課題となります。講義中のキーワードなどを 踏まえているか否かについても評価しますが、書式に限定があり、 これを遵守して提出しなければならない。それらを100点満点に 換算して評価します。講義中に詳しく説明します。 【参考書】 講義中に指示します。固定的な参考書はもちいません。 -226- 【授業のテーマ・目標】 『源氏物語』は平安時代(8世紀~12世紀)の文学史の最高峰で あると同時に、平安時代の文学のエッセンスがそこに込められてい ます。『源氏物語』の全体像を追ってゆくとともに、この巨大な作 品を形作る平安時代の文学をも読み取ってゆきます。さらに、『源 氏物語』を継承しながら、さらに展開する様相を見せる、平安後期 の物語を分析し、なぜこの時代にこうした文学が可能であったの か、という謎を追究してゆきたいと思います。 【授業の内容】 第1週 『源氏物語』はどうして長くなったのか 第2週 源氏をとりまく女性たち・桐と藤 第3週 源氏をとりまく女性たち・藤と紫 第4週 紫の上とは何か 第5週 物語主人公の宿命・貴種流離譚 第6週 栄花への階梯 第7週 大がかりな求婚譚「玉鬘十帖」と『竹取物語』 第8週 女三の宮・柏木事件 第9週 主人公の死 第10週 前編から後編へ 第11週 宇治のゆかりの物語 第12週 源氏物語は結局何を語ったのか 第13週 『源氏物語』とそれ以後の物語 第14週 『狭衣物語』 第15週 ひとりの女性の物語『夜の寝覚』 【準備学習】 講義中にさまざまなテクニカルターム(専門用語)がキーワード として提供される。それを確認しながら、次回の講義に備えられる ような方策を考えている。 【テキスト・教材】 毎回、レジュメ(配付資料)を用意します。固定的な参考書はも ちいない。 【成績評価の方法・基準】 期末に単位レポートを課する。「源氏物語と平安時代の物語 作品」が中心課題になります。講義中のキーワードを踏まえている か否かも評価しますが、書式に限定があり、それを遵守して提出し なければなりません。それらを100点満点に換算して評価します。 講義中にその説明を詳細にします。 【参考書】 特に固定的な参考書はもちいません。参考書が必要な場合は、講 義中にその都度指示します。 中世近世文学史a 中世近世文学史b 軍記物語の世界から 牧野 和夫 2年 前期 2単位 説話の世界から 牧野 和夫 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中世近世の文学史を、軍記物語の視点から講義する。 中世の軍記物語はその生成・展開過程において様々なジャンル・諸 領域に係わり、それらとの連関の中から特色ある異本や新たなる作 品を産み出してきた。毎回、作品の一節を講読し、かかわり合う文 学史的な事項に及びつつ、文体や内容、背景への理解を深めていき たい。 【授業の内容】 第1週 概説 軍記物語とその周辺 第2週 軍記物語の展開 第3週 将門記 第4週 将門記の周辺 第5週 保元物語 第6週 平治物語 第7週 保元・平治物語の周辺 第8週 平家物語 覚一本 第9週 平家物語 延慶奥書・応永書写本 第10週 平家物語の周辺 第11週 太平記 第12週 太平記の周辺 第13週 室町軍記 第14週 室町軍記以後 近世へ 第15週 まとめ 近現代へ 【準備学習】 毎回、中世・近世文学史に関する小テストを行う。 【テキスト・教材】 テキストは、随時用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%)、授業態度(20%)、小テスト(20%) で総合評価。 【参考書】 授業時に紹介する。 【授業のテーマ・目標】 中世近世の文学史を、説話・説話集の視点から講義する。 中世の説話はその生成・展開過程において様々なジャンル・諸領域 に係わり、それらとの連関の中から特色ある異本や新たなる説話・ 説話集を産み出してきた。 毎回、作品の一節(話)を講読し、文体や内容、背景への理解を 深めていきたい。 【授業の内容】 第1週 概説 説話・説話集とその周辺 第2週 説話・説話集の展開 第3週 今昔物語集 天竺 第4週 今昔物語集 震旦 第5週 今昔物語集 本朝 第6週 十訓抄・古今著聞集 第7週 沙石集他 第8週 沙石集と地域性 第9週 神道集他 第10週 神道集と地域性 第11週 三国伝記 第12週 三国伝記と地域性 第13週 近世へ 第14週 まとめ 前半 第15週 まとめ 後半 【準備学習】 毎回、中世・近世文学史に関する小テストを行う。 【テキスト・教材】 テキストは、随時用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%)、授業態度(20%)、小テスト(20%)で総合 評価。 【参考書】 授業時に紹介する。 -227- 国 文 国 文 近代現代文学史a 近代現代文学史b 近代小説と研究法の歴史 河野 龍也 2年 前期 2単位 近代小説と研究法の歴史 河野 龍也 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 趣味としての読書と、大学で行う文学研究とは、どう違うのでし ょうか。最近の娯楽小説では、「キャラクター(登場人物)の設定 が面白いか」「ストーリー展開が楽しいか」などが重視される傾向 にあるようです。しかし、これらは小説よりも、漫画・アニメや映 画の得意分野かも知れません。 文学研究では、時間構成や語りの視点、説明と行動の矛盾や比喩 の用い方など、「ことば」による表現だけが見せてくれる世界を捉 えて行きます。キャラクターやストーリーに注目すると、作品の意 味を一つに限定してしまうので、読み方も好き嫌いの「感想」に陥 りやすい欠点を持っています。研究で大事なのは、一人の登場人物 が場面に応じてふと見せる違った側面や、あらすじからは漏れてし まう一見「無駄」な説明に改めて注目してみることです。 この授業では、「近代小説の歴史」を学ぶとともに、文学作品の 「分析方法の歴史」をも学んで行きます。二週で一作品を扱いなが ら、「文学理論の基礎概念」を習得した上で、「歴史のコンテクス ト」の学習へと分け入り、従来の文学史の問題点もあわせて視野に 入れていきます。文学史を学びながら、小説分析の基礎も学んでし まおうというのがこの授業の目標です。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 志賀直哉「小僧の神様」① 第3週 志賀直哉「小僧の神様」② 第4週 国木田独歩「鎌倉夫人」① 第5週 国木田独歩「鎌倉夫人」② 第6週 横光利一「蠅」① 第7週 横光利一「蠅」② 第8週 太宰治「千代女」① 第9週 太宰治「千代女」② 第10週 佐藤春夫「女誡扇綺譚」① 第11週 佐藤春夫「女誡扇綺譚」② 第12週 森鴎外「舞姫」① 第13週 森鴎外「舞姫」② 第14週 田山花袋「少女病」① 第15週 田山花袋「少女病」② 【準備学習】 課題作品は必ず読んでから参加してください。 【テキスト・教材】 『大学生のための文学トレーニング 近代編』(三省堂2,100円) プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点60%、レポート40%で総合評価します。授業では定期的に 簡単なワークシートの記入と提出を求めます。 【参考書】 授業中に指示します。 -228- 【授業のテーマ・目標】 趣味としての読書と、大学で行う文学研究とは、どう違うのでし ょうか。最近の娯楽小説では、「キャラクター(登場人物)の設定 が面白いか」「ストーリー展開が楽しいか」などが重視される傾向 にあるようです。しかし、これらは小説よりも、漫画・アニメや映 画の得意分野かも知れません。 文学研究では、時間構成や語りの視点、説明と行動の矛盾や比喩 の用い方など、「ことば」による表現だけが見せてくれる世界を捉 えて行きます。キャラクターやストーリーに注目すると、作品の意 味を一つに限定してしまうので、読み方も好き嫌いの「感想」に陥 りやすい欠点を持っています。研究で大事なのは、一人の登場人物 が場面に応じてふと見せる違った側面や、あらすじからは漏れてし まう一見「無駄」な説明に改めて注目してみることです。 この授業では、「近代小説の歴史」を学ぶとともに、文学作品の 「分析方法の歴史」をも学んで行きます。二週で一作品を扱いなが ら、「歴史のコンテクスト」の学習を経た上で、「活字の外へ」と 研究対象を広げて行く予定です。単に作家名と作品名を暗記するだ けの文学史ではなく、筆記用具や用紙、活字や出版形態まで含めた 幅広い「本の歴史」を楽しみましょう。 【授業の内容】 第1週 林芙美子「放浪記」① 第2週 林芙美子「放浪記」② 第3週 坂口安吾「真珠」① 第4週 坂口安吾「真珠」② 第5週 石川淳「焼跡のイエス」① 第6週 石川淳「焼跡のイエス」② 第7週 夏目漱石「坊つちやん」① 第8週 夏目漱石「坊つちやん」② 第9週 樋口一葉「たけくらべ」 第10週 芥川龍之介「舞踏会」① 第11週 芥川龍之介「舞踏会」② 第12週 井伏鱒二「山椒魚」① 第13週 井伏鱒二「山椒魚」② 第14週 谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」① 第15週 谷崎潤一郎「蓼喰ふ虫」② 【準備学習】 課題作品は必ず読んでから参加してください。 【テキスト・教材】 『大学生のための文学トレーニング 近代編』(三省堂2,100円) プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点60%、レポート40%で総合評価します。授業では定期的に 簡単なワークシートの記入と提出を求めます。 【参考書】 授業中に指示します。 日本文法論a 日本文法論b 自立語を中心して 福嶋 健伸 2年~ 前期 2単位 付属語を中心として 福嶋 健伸 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業の目標は次の二つである。 1 高校までの古文文法の徹底。 2 上記1を踏まえた上で、古文文法の何が研究対象となるかを 押さえる。 大学の授業は、高校までの古文文法の知識があることを前提とし ている。しかし、高校のカリキュラムによっては古文文法に時間を 割かないこともあるのが実状である。古文文法が苦手であれば、古 文を読むことが難しいのは言うまでもなく、特に、教員免許を取得 する学生は、教育実習で古文を教える立場になる可能性があり、問 題は深刻である。 このような状況を踏まえ、この授業では、古文文法を基礎から学 び、その後、大学の研究レベルから、高校レベルの古文文法を見直 すことにする。 【授業の内容】 大学入試用に作られたテキストの問題を解いてもらい、解答の解 説を行う。高校までの古文文法の基礎ができた段階で、何故そのよ うな入試問題が作られたのかを考え、大学の研究レベルから高校ま での古文文法を見直す。 第1週 何故、古文文法を学ぶのか 第2週 歴史的仮名遣い 第3週 文の成分 第4週 文節と単語と品詞 第5週 動詞の活用1―四段、上二段、上一段、下二段、下一段― 第6週 動詞の活用2―ラ変、カ変、ナ変、サ変― 第7週 形容詞の活用 第8週 形容動詞の活用 第9週 助動詞のポイント 第10週 助動詞の接続 第11週 助動詞1―キとケリ― 第12週 助動詞2―ツ・ヌ・タリ・リ― 第13週 助動詞3―ル・ラル― 第14週 助動詞4―ス・サス・シム― 第15週 まとめ 【準備学習】 復習が中心となる。 【テキスト・教材】 『基礎から学べる 入試古文文法』(望月光著 代々木ライブラ リー)900+税 『古文単語300 すいすい暗記』(高校国語教育研究会編 受験研究 社)670円+税 なお、適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、持ち込み不可の期 末試験(80点)・平常点(20点)とする。 【参考書】 学生の理解度にあわせて授業中に紹介する。 【注意事項】 詳細は最初の授業において指示をする。暗記中心の授業となるの で、楽に単位をとりたい学生にはおすすめできない。また、既に高 校までの古文文法を十分に習得している学生には物足りないと思わ れる。しかし、古文文法を一から徹底的に学びたい学生にはおすす めである(厳しい授業ではあるが、気がつくと、難関大学の入試問 題を解けるようになっている)。テキストの解答は授業中に回収す るので、この点は、予め断っておく。なお、授業内容・順序は、学 生の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 【授業のテーマ・目標】 古文離れの傾向は年々顕著になるようであり、その一因として、 古文文法の学習がおろそかにされていることが挙げられる。最近で は、中学校・高校の国語の教員ですら古文文法が苦手という場合が あるという。これでは、「①教員が古文文法を好きではない」→「 ②学生が古文文法を理解できず、古文離れをおこす」→「③古文を 好きではない学生が教員になる」→①に戻る、という悪循環を起こ し、古文離れが加速してしまう。 このような状況を踏まえ、古文離れを少しでもくい止めるべく、 この授業では、以下の二つを目標とする。 1 高校までの古文文法(特に附属語)の徹底。 2 上記1を踏まえた上で、古文文法の何が研究対象となるかを 押さえる。 【授業の内容】 大学入試用に作られたテキストの問題を解いてもらい、解答の解 説を行う。高校までの古文文法の基礎ができた段階で、何故そのよ うな入試問題が作られたのかを考え、大学の研究レベルから、高校 レベルの古文文法を見直す。 第1週 古文文法の基礎知識の復習 第2週 助動詞1―ム・ムズ― 第3週 助動詞2―ラム・ケム― 第4週 助動詞3―ナリ― 第5週 助動詞4―ラシ・メリ・ベシ― 第6週 助動詞5―マシ・マホシ― 第7週 助動詞6―ズ・ジ・マジ― 第8週 助詞1―ノ・ガ・ヨリ・ニテ・シテ― 第9週 助詞2―バ・トモ・ドモ・テ・デ・モノノ・モノカラ・ モノユヱ等― 第10週 助詞3―ゾ・ナム・ヤ・カ・コソ・ハ・モ― 第11週 助詞4―ダニ・スラ・サヘ・シ・バカリ・ノミ― 第12週 助詞5―カシ・カナ・バヤ・テシガナ・ニシガナ等― 第13週 敬語―多方面への敬語だって本当は難しくないんです― 第14週 古文文法の知識を用いて文学作品を読解する 第15週 まとめ 【準備学習】 復習が中心となる。 【テキスト・教材】 『基礎から学べる 入試古文文法』(望月光著 代々木ライブラ リー)900円+税 『古文単語300 すいすい暗記』(高校国語教育研究会編 受験研究 社)670円+税 なお、適宜、補助プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、持ち込み不可の期 末試験(80点)・平常点(20点)とする。 【参考書】 学生の理解度にあわせて紹介する。 【注意事項】 詳細は最初の授業において指示をする。暗記中心の授業となるの で、楽に単位をとりたい学生にはおすすめできない。また、既に高 校までの古文文法を十分に習得している学生には物足りないと思わ れる。しかし、古文文法を一から徹底的に学びたい学生にはおすす めである(厳しい授業ではあるが、気がつくと、難関大学の入試問 題を解けるようになっている)。テキストの解答は授業中に回収す るので、この点は、予め断っておく。なお、授業内容・順序は、学 生の興味や理解度にあわせて、適宜変更することもある。 -229- 国 文 国 文 日本語研究とコンピュータc 日本語研究とコンピュータd ―国語学のためのスクリプト活用法― 鶴橋 俊宏 2年~ 前期 2単位 ―コーパス言語学― 鶴橋 俊宏 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 データの収集と整理が大きな割合をしめる国語学において、コン ピュータは役に立つ道具である。本講義では、文献学的研究方法を 中心に、研究のプロセスにおけるコンピュータ利用の実際を紹介す るとともに、Perlを用いたプログラム実習を行う。それによって、 自分の研究にインターネット、種々のアプリケーション、プログラ ム言語がいかに活用できるか、そのヒントを各自が得ることを目的 とする。 前期科目では簡易言語の習得を中心とする。 【授業の内容】 一 国語学のためのコンピュータの基礎知識 ①OSとファイル管理 ②データの記述形式 ③文字コードの体系 ④アプリケーションと簡易言語 二 Perlプログラム実習 ⑤コンパイラとインタプリタ ⑥テキストエディタの使い方 ⑦コマンドとステートメント ⑧変数 ⑨文字関数Ⅰ ⑩文字関数Ⅱ ⑪数値関数 ⑫繰り返し処理 ⑬分岐・条件式 ⑭ファイル入出力 ⑮正規表現 【準備学習】 テキストの中にある課題の中から、毎回次回の授業に関するもの を指定するので、事前に調査などを行っておくこと。 【テキスト・教材】 『日本語研究とコンピュータ』(私家版) 【成績評価の方法・基準】 レポート(50%)、平常点(30%)、授業態度(20%) 【参考書】 授業中に指示 【注意事項】 段階を追って説明するので、続けて出席すること。 256MB以上の空き容量のあるUSBメモリを用意すること。 -230- 【授業のテーマ・目標】 データの収集と整理とが大きな割合をしめる国語学において、コ ンピュータは役に立つ道具である。本講義では、文献学的研究方法 を中心に、コーパスの作成とその利用方法について実習を行う。そ れによって、自分の研究にインターネット、種々のアプリケーショ ン、プログラム言語がいかに活用できるか、そのヒントを各自が得 ることを目的とする。 後期科目では、前期科目で習得した知識を応用しつつ、具体的な 論文のモデルを設定し論文執筆のシミュレーションを行う。 【授業の内容】 一 「コーパス言語学入門」 ①コーパスとは ②構造化テキストの記述形態 ③SGMLとXML ④文字コード体系 ⑤XML文書の記述方法 ⑥HTML文書の記述形態 ⑦コーパス作成の実際 ⑧用例検索の方法 ⑨Perlによる検索 ⑩コンコーダンサーを用いた検索 ⑪形態素解析ツールの使い方 ⑫計量テキスト分析ツールの使い方 ⑬ブラウザの活用方法(Webからの用例検索) 二 論文執筆シミュレーション ⑭参考文献を探す ⑮アウトラインプロセッサの活用 【準備学習】 テキストの中にある課題の中から、毎回次回の授業に関するもの を指定するので、事前に調査などを行っておくこと。 【テキスト・教材】 『日本語研究とコンピュータ』(私家版) 【成績評価の方法・基準】 レポート(50%)、平常点(30%)、授業態度(20%) 【参考書】 授業中に指示 【注意事項】 段階を追って説明するので、続けて出席すること。 256MB以上の空き容量のあるUSBメモリを用意すること。 国語表現法a 国語表現法b ―まず、書く― 貝 美代子 2年~ 前期 2単位 ―さらに、書く― 貝 美代子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 各種の文章が過不足なく書ける力を養います。 【授業の内容】 1 「国語表現法」で学ぶ内容 2 説明文(第1作) 3 表記の心得 4 意見文(第1作) 5 体験文 6 常用漢字表について 7 要約文 8 小論文(第1作) 9 表記の標準 10 エッセイ(第1作) 11 意見文(第2作) 12 小論文(第2作) 13 説明文(第2作) 14 エッセイ(第2作) 15 まとめ 【準備学習】 テキストの指定箇所(前週に指定)を授業までに一読すること。 【テキスト・教材】 飛田良文編著『日本語文章表現法』(白帝社 1997年)2,200円 原稿用紙(A4判 20字×20行、縦書き) 鉛筆(シャープペンシル)はBまたは2Bを使用すること。 【成績評価の方法・基準】 毎回の提出作品の内容(50%)と作品提出実績(50%)により総 合的に評価します。定期試験は行いません。 【参考書】 授業中に紹介します。 【注意事項】 添削指導をくりかえしながら各種の文章を書きなじむことによっ て文章表現の力を高めることが目的です。このため、授業では、皆 さんが課題に沿った文章を作成する活動が中心になります。あわせ て、現在行われている表記の「標準」について学びます。 文章は練習すれば必ず上達し、すぐに役立ちます。まさに実学で す。その手応えが、少しずつ感じられるでしょう。期待していま す。(添削指導のため、受講者数を制限することがあります。) 【授業のテーマ・目標】 各種の文章が過不足なく書ける力を養います。 【授業の内容】 1 体験文 2 小論文(第1作) 3 要約文(第1作) 4 国語辞典の情報量 5 意見文 6 説明文(第1作) 7 エッセイ 8 漢字と人名 9 小論文(第2作) 10 要約文(第2作) 11 新聞の表記 12 説明文(第2作) 13 自己PR文 14 最終作品 15 まとめ 【準備学習】 テキストの指定箇所(前週に指定)を授業までに一読すること。 【テキスト・教材】 飛田良文編著『日本語文章表現法』(白帝社 1997年)2,200円 原稿用紙(A4判 20字×20行、縦書き) 鉛筆(シャープペンシル)はBまたは2Bを使用すること。 【成績評価の方法・基準】 毎回の提出作品の内容(50%)と作品提出実績(50%)により総 合的に評価します。定期試験は行いません。 【参考書】 授業中に紹介します。 【注意事項】 添削指導をくりかえしながら課題に沿った文章を作成する活動が 中心になります。あわせて、漢字表記の「枠組み」について学びま す。 皆さんは、文章の上達を実感するだけでなく、受講し終えた時に は「文章の技術」習得以外の何かを手応えとして感じることでしょ う。どうか「文章表現の実力+α」を身につけてください。期待し ています。 なお、「国語表現法a」未履修の学生には、スタート 時に補習があります。(添削指導のため、受講者数を制限すること があります。) -231- 国 文 国語表現法a 瀧口 翠 2年~ 前期 国 文 国語表現法b 瀧口 翠 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 あるテーマをめぐって意見や考察を記す機会は、在学中も社会に 出てからも多いことでしょう。レポート・論文の文章は、それを読 む者が理解し、できれば共鳴してくれるものであることが求められ ます。そのためにはまず、自分の意見を正確に伝える文章を書く力 が必要です。具体的にどのようなことに留意すべきなのか、また、 文章をどのように構成したら良いかを学んで、論理的な文章を書く 方法を身につけることを目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 作文 第3週 話し言葉と書き言葉 第4週 正しく書く(1) 第5週 正しく書く(2) 第6週 簡潔に書く(1) 第7週 簡潔に書く(2) 第8週 明確に書く(1) 第9週 明確に書く(2) 第10週 論文作成の手順 第11週 資料の集め方・読み取り 第12週 要約(1) 第13週 要約(2) 第14週 小論文 第15週 まとめ 2単位 【授業のテーマ・目標】 あるテーマをめぐって意見や考察を記す機会は、在学中も社会に 出てからも多いことでしょう。レポート・論文の文章は、それを読 む者が理解し、できれば共鳴してくれるものであることが求められ ます。そのためには自分の意見はもちろん、意見を導き出す論理や 依拠した材料(事実・資料)をはっきり示さなくてはなりません。 具体的にどのようなことに留意すべきなのか、また、文章をどのよ うに構成したら良いかを学んで、論理的な文章を書く方法を身につ けることを目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 論文・レポートの作法(1) 第3週 論文・レポートの作法(2) 第4週 引用の方法(1) 第5週 引用の方法(2) 第6週 文章の整え方(1) 第7週 文章の整え方(2) 第8週 文章の整え方(3) 第9週 段落の立て方(1) 第10週 段落の立て方(2) 第11週 段落の立て方(3) 第12週 論文・レポートの構成(1) 第13週 論文・レポートの構成(2) 第14週 論文・レポートの構成(3) 第15週 まとめ 以上は適宜変更する場合があります。 以上は適宜変更する場合があります。 講義・課題作文・相互批評および添削によって進めます。 【準備学習】 文章を読まない人に文章は書けません。良質の文章をたくさん読 みましょう。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 提出物と授業への参加態度(70%)、最終レポート(30%) によって評価します。 【注意事項】 添削指導のため、受講者数を制限することがあります。 -232- 講義・課題作文・相互批評及び添削によって進めます。 【準備学習】 文章を読まない人に文章は書けません。良質の文章をたくさん読 みましょう。 【テキスト・教材】 小笠原喜康著『新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社 現代新書 2009年)720円 配布プリント 【成績評価の方法・基準】 提出物と授業への参加態度(70%)、最終レポート(30%) によって評価します。 【参考書】 石原千秋著『大学生のための論文執筆法』(ちくま新書) 【注意事項】 添削指導のため、受講者数を制限することがあります。 世界の中の日本文学c 世界の中の日本文学d 海を渡る日本近代文学ー中国との比較考察 劉 岸偉 2年~ 前期 2単位 小泉八雲と近代中国 劉 岸偉 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 文学は一国の枠を超える普遍性をもち、それゆえ、他国へ伝播し たり、あるいは逆に他国のものを吸収したりもする。つまり異質文 化や異国の文学との直接的、間接的な交流のもとに形成されてきた 要素が多い。とくに明治以降の日本文学は、外来文化の影響と刺激 をもろに受けた一方、文化伝統の異なる地域にインパクトを与え た。この授業では、こうした国際的視野により、作家と作品を読み 直し、近代日本文学の伝播、流転、受容のダイナミズムの諸相を考 察したい。 【授業の内容】 第1週 作家魯迅の誕生と日本 第2週 芥川龍之介と菊池寛 第3週 周氏兄弟と白樺派 第4週 有島武郎の「小さき者へ」 第5週 周作人と日本文学 第6週 ウィリアム・ブレイク受容 第7週 ハヴロック・エリスと宮武外骨 第8週 漱石、鴎外と近代中国 第9週 日中近代の留学生 第10週 漱石のロンドン留学 第11週 「クレイグ先生」について 第12週 東京の憂鬱 第13週 魯迅と藤野先生 第14週 刺激伝播と創造的模倣 第15週 まとめ 【準備学習】 平川祐弘『夏目漱石ー非西洋の苦闘』(講談社学術文庫)は、漱石 のロンドン留学を事例に、後進国の留学生心理を分析し、世界史的 視点から近代日本の精神と文化を語った好著。事前に読んでほし い。 【テキスト・教材】 劉岸偉『東洋人の悲哀』(河出書房新社)、その他のプリントを配 布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験と受講状況などの平常点で評価する。(定期試験は 70%、平常点は30%) 【参考書】 劉岸偉『周作人伝』(ミネルヴァ書房刊、2011年) 【注意事項】 出席を重視し、積極的に授業に参加してほしい。 【授業のテーマ・目標】 ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は英語で創作する作家である が、来日した後に発表された多くの作品は英語で書かれた明治文学 として今日でも広く読まれている。一方、一九三○年代の中国で は、ハーンの作品は熱く語られ、読まれた時期があった。この授業 では、ハーンの日本題材の作品を吟味しつつ、近代中国で小泉八雲 の作品がどう読まれたかを、比較文学の視点から考察し、作家の今 日的意味を考えてみたい。 【授業の内容】 第1週 ラフカディオ・ハーンの生涯と思想 第2週 日本との出会い 第3週 「東洋の土を踏んだ日」を読む 第4週 九州の学生と共に 第5週 世紀末の文明批判 第6週 人種と混血の意味 第7週 東洋回帰の諸問題 第8週 周作人の日本詩歌論 第9週 「遺伝」の思想 第10週 戦争前夜の日本論 第11週 京派作家し小品散文 第12週 朱光潜の文藝批評 第13週 「神国日本」の位相 第14週 ハーンの日本女性論 第15週 まとめ 【準備学習】 平川祐弘著『小泉八雲ー西洋脱出の夢』(講談社学術文庫)をお薦 めします。 【テキスト・教材】 劉岸偉著『小泉八雲と近代中国』(岩波書店刊、2004年) 【成績評価の方法・基準】 定期試験と受講状況などの平常点で評価する。(定期試験は 70%、平常点は30%) 【参考書】 平川祐弘編『明治日本の面影』(講談社学術文庫) 【注意事項】 出席状況や受講態度を重視する。 -233- 国 文 国 文 比較文学論演習c 比較文学論演習d 英文読解と英作文のために 福田 武史 2年~ 前期 2単位 英米文化をより深く理解し、英語で日本文化について説明する 福田 武史 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国文学科の学生が、英文で書かれた日本文学・文化論を読解し、 英語で日本文学・文化について発信できる能力を養成するための授 業。英語で書かれた論文の輪読や、日本古典文学作品の英訳を随時 課題として出す。その実践のために、各種レファレンスツール(参 考図書)を紹介し、それらの使い方について講義し、実習をおこな う。後期の比較文学論演習dと密接な関係があるので、続けて受講 することが望ましい。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 英語関係参考図書の利用に関する一般的な注意 第3週 基礎的な英文法の復習 第4週 英語辞典凡例の講読 第5週 英語辞典および電子辞書の利用に関する実習・小テスト 第6週 英和辞典についての講義――英文読解のために 第7週 英和辞典についての演習 第8週 英英辞典についての講義――OEDとWebster 第9週 英英辞典についての演習――学習用辞典の利用 第10週 ドナルド・キーン『日本文学の歴史』を読む 第11週 日本古典文学読解のための基礎演習(1)――『日本文学 の歴史』所引作品の原典へ 第12週 日本古典文学読解のための基礎演習(2)――歌人と和 歌・歌語 第13週 日本古典文学読解のための基礎演習(3)――前近代にお ける教養(1) 第14週 日本古典文学読解のための基礎演習(4)――前近代にお ける教養(2) 第15週 まとめ・予備日 【準備学習】 事前の準備は特に必要ありませんが、大学入学時までに学んだ英文 法・語彙を復習しておくと良いでしょう。また、毎週復習を欠かさ ないようにしてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)と授業態度(20%)および実習・課題の成績(40%) によって評価します。 【注意事項】 授業への出席と実習に対する態度や熱意を重視する授業です。英語 が苦手であっても、課題に熱心に取り組む姿勢や一学期通じての進 歩等を成績評価に加味します。 -234- 【授業のテーマ・目標】 国文学科の学生が、英文で書かれた日本文学・文化論を読解し、 英語で日本文学・文化について発信できる能力を養成するための授 業。前期と後期は独立した受容であるが、前期の比較文学論演習c を受講していることが望ましい。英語辞典を駆使して英文を表面的 に理解するだけでは真の理解からは程遠い。その文化的背景・典拠 (引用)・故事・シンボル等を理解するためのツールを紹介しつつ 実習する。その上で、日本古典文学を英訳することの可能性につい て受講生とともに考えていく。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 英語関係参考図書の利用に関する一般的な注意。英和辞 典・英英辞典概説 第3週 『齋藤和英大辞典』所引英訳俳句・和歌・漢詩を読む 第4週 象徴辞典についての講義――ことばが背負うもの 第5週 象徴辞典についての演習 第6週 風物辞典についての講義――ことばと生活文化 第7週 風物辞典についての実習 第8週 典拠のある表現 第9週 引用句辞典についての講義――呼び起される古典 第10週 西洋における教養(1)――ラテン語学習と自由七科 第11週 西洋における教養(2)――その他の幼学書 第12週 英作文実習――英和辞典と活用(コロケーション)辞典 第13週 日本古典文学作品英訳実習(1)――散文 第14週 日本古典文学作品英訳実習(2)――韻文 第15週 まとめ・予備日 【準備学習】 事前の準備は特に必要ありませんが、大学入学時までに学んだ英文 法・語彙を復習しておくと良いでしょう。また、毎週復習を欠かさ ないようにしてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(40%)と授業態度(20%)および実習・課題の成績(40%) によって評価します。 【注意事項】 授業への出席と実習に対する態度や熱意を重視する授業です。英語 が苦手であっても、課題に熱心に取り組む姿勢や一学期通じての進 歩等を成績評価に加味します。 書道史 書学概論 ―書道文化の魅力を探る― 小川 博章 2年~ 前期 2単位 ―さまざまな書体を知ろう― 亀田 絵里香 2年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古代より唐代までの書道史を概観します。各時代の社会や文化と 書道との関係を考察し、書道の特質を明らかにします。また、近年 さかんに報告される考古学的発掘資料についても目を配りながら書 道文化を考えます。 【授業の内容】 第1週 授業の進行方法・学習方法について説明 第2週 古代の文字 第3週 殷周:甲骨文、金文について 第4週 春秋戦国:各国の文字風格について 第5週 秦:文字の統一と通行書体について 第6週 漢:石碑と簡牘について 第7週 三国:書体の成立について 第8週 晋:王羲之の書法について 第9週 北朝:造像記と墓誌銘について 第10週 南朝:王法の伝統について 第11週 隋:楷書の完成について 第12週 唐①:初唐三大家について 第13週 唐②:書譜について 第14週 日中書道交流史について 第15週 文房四宝について 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストおよび配布プリントを読んでおいて下 さい。 【テキスト・教材】 『新中国書道史年表』 荻信雄監修(日本習字教育財団) 【成績評価の方法・基準】 試験、平常点によって評価します。(評価配分は試験60%、平常 点40%) 【参考書】 ・『書道全集』(平凡社) ・『書跡名品叢刊』(二玄社) ・『中国書論大系』(二玄社) ・『書の歴史』(二玄社) 【注意事項】 知識としての書道史だけでなく、「書とは何か」「書と文化の関 係は」と常に疑問を持って取り組むことが大切です。また、博物 館・企画展・展覧会を参観し、目と感性を鍛えることも心懸けてく ださい。 【授業のテーマ・目標】 漢字の書体―篆書・隷書・楷書・草書・行書―五種を中心に、そ れぞれの沿革、展開について概論する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 書体のいろいろ 第3週 篆書 ①古文 第4週 ②大篆・籀文 第5週 ③小篆 第6週 隷書 ①古隷 第7週 ②八分 第8週 ③草隷 第9週 楷書 (1)概論 第10週 (2)鑑賞 第11週 草書 ①章草 第12週 ②今草 第13週 行書 (1)概論 第14週 (2)鑑賞 第15週 まとめ 【準備学習】 毎時間、学習シートを配布します。次回授業までに、その日の授 業のまとめや意見を書いて提出してください。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ』(二玄社) 随時、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、試験(50%) 【注意事項】 出席を重視する。意欲的に取り組むことが望ましい。 -235- 国 文 国 文 国語学研究a 国語学研究b 方言学概説 吉田 雅子 3年~ 前期 方言調査理論 吉田 雅子 3年~ 後期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 ○方言の調査・分析方法を学び、それを実践できるようになること を目標とする。 ○方言の概念・機構・機能を知り、自分で設定した研究課題を調査 分析し、その結果をレポートとしてまとめ形にする。 【授業の内容】 授業は演習形式をとる。具体的には、テキストの1節もしくは2 節分の内容に対し発表者1名を担当として割り当てる。 発表者は担当部分の内容を検討し発表することで、受講者全員で の討議への牽引役となる。テキスト各章各節のテーマについて、こ の形式で学んでいく。 口頭発表のしかた、質疑応答のしかた、発表レジュメの作成方法 などについてもトレーニングする。 講義計画は以下の通り。 1 ガイダンス 2 模擬発表・方言学について 3 ゼミ・第1章 方言と方言学の世界(1) 4 ゼミ・第1章 方言と方言学の世界(2) 5 ゼミ・第1章 方言と方言学の世界(3) 6 講義・方言の学会 日本方言研究会 7 ゼミ・第2章 方言のしくみ 音韻(1) 8 ゼミ・第2章 方言のしくみ 音韻(2) 9 ゼミ・第3章 方言のしくみ アクセント・イントネーション(1) 10 ゼミ・第3章 方言のしくみ アクセント・イントネーション(2) 11 ゼミ・第4章 方言のしくみ 語彙(1) 12 ゼミ・第4章 方言のしくみ 語彙(2) 13 ゼミ・第5章 方言のしくみ 文法(形態)(1) 14 ゼミ・第5章 方言のしくみ 文法(形態)(2) 15 総括講義 【準備学習】 ・発表担当者:発表準備 ・発表担当者以外:テキストの該当箇所を読み予習 【テキスト・教材】 小林隆・篠崎晃一編『ガイドブック方言研究』 (ひつじ書房・2003年)1,890円 【成績評価の方法・基準】 発表40%、平常点20%、期末レポート40% 【参考書】 授業時に随時指示する。 -236- 【授業のテーマ・目標】 ○方言の概念・機構・機能を知る。 ○方言の調査・分析方法を学び、それを実践できるようになる。 具体的な分野としては文法、待遇表現、方言分類、方言史、現代 方言の調査理論を学ぶ。 【授業の内容】 授業は演習形式をとる。具体的には、テキストの1節もしくは2 節分の内容に対し発表者1名を担当として割り当てる。 発表者は担当部分の内容を検討し発表することで、受講者全員で の討議への牽引役となる。テキスト各章各節のテーマについて、こ の形式で学んでいく。 口頭発表のしかた、質疑応答のしかた、発表レジュメの作成方法 などについてもトレーニングする。 国語学研究aの講義と連動しており、国語学研究a受講者は方言 学について引き続き詳しい内容を学ぶことになろう。なお国語学研 究aの履修は必須ではなく、非受講者も理解できるよう授業を進め る。 講義計画は以下の通り。 1 ガイダンス 2 模擬発表・方言調査理論について 3 ゼミ・第6章 方言のしくみ 文法(語法・意味)(1) 4 ゼミ・第6章 方言のしくみ 文法(語法・意味)(2) 5 ゼミ・第7章 方言のしくみ 待遇表現(1) 6 ゼミ・第7章 方言のしくみ 待遇表現(2) 7 講義・方言学の最新研究動向 8 ゼミ・第8章 方言の分類(1) 9 ゼミ・第8章 方言の分類(2) 10 ゼミ・第9章 方言の歴史(1) 11 ゼミ・第9章 方言の歴史(2) 12 ゼミ・第10章 現代の方言(1) 13 ゼミ・第10章 現代の方言(2) 14 ゼミ・第10章 現代の方言(3) 15 総括講義 【準備学習】 ・発表担当者:発表準備 ・発表担当者以外:テキストの該当箇所を読み予習 【テキスト・教材】 小林隆・篠崎晃一編『ガイドブック方言研究』 (ひつじ書房・2003年)1,890円 【成績評価の方法・基準】 発表40%、平常点20%、期末レポート40% 【参考書】 授業中に随時指示する。 国語学研究c 国語学研究d ―古代日本語表記史― 柴田 雅生 3年~ 前期 2単位 ―近代日本語表記史― 柴田 雅生 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 奈良時代から幕末期までの漢字と仮名の関わりの歴史を辿りま す。 万葉仮名から仮名が生まれ、漢字とともに使用されていく過程 は、現代日本語の表記法が確立されるまでの歴史です。両者がどの ように関わり合い、現代のようなスタイルをもつに至ったのか、具 体的な資料を扱いながら、その歴史を見ていくこととします。 【授業の内容】 以下のテーマについて講義しながら、具体的な資料について各自 が調査研究を行うかたちで進めます。 【授業のテーマ・目標】 明治時代以降、現代までの表記の歴史を辿ります。 明治初年の学制発布のほか、国語施策のうつりかわりや活版印刷 の普及、情報通信網の発達等に多大な影響を受けながら、明治以降 の文字表記は現代日本の表記法に直結します。その際、どのような 議論が沸き起こり、どのように文字表記が移り変わってきたのか、 具体的な資料を扱いながら、その歴史を見ていくこととします。 【授業の内容】 以下のテーマについて講義しながら、具体的な資料について各自 が調査研究を行うかたちで進めます。 第1週 文字表記を捉える視点 第2週 漢字の伝来と受容(1) 第3週 漢字の伝来と受容(2) 第4週 万葉仮名と草仮名 第5週 仮名の誕生(1) 第6週 仮名の誕生(2) 第7週 文書の種類と表記様式(1) 第8週 文書の種類と表記様式(2) 第9週 漢字仮名交じり文の誕生(1) 第10週 漢字仮名交じり文の誕生(2) 第11週 識字と文字意識(1) 第12週 識字と文字意識(2) 第13週 文字教育―教育制度と印刷術(1) 第14週 文字教育―教育制度と印刷術(2) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、配付プリントで該当箇所を予習しておくこと。 また、それぞれの担当箇所についての課題を指示しますので、事前 に作成しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 最終課題レポート(40%)、作業レポートと受講態度(60%)の 総合評価。 【参考書】 ・沖森卓也『日本古代の表記と文体』(吉川弘文館) ・乾喜彦『漢字による日本語書記の史的研究』(塙書房) ・今野真二『仮名表記論改』(清文堂) 第1週 文字表記を捉える視点 第2週 前代までの文字表記の歴史 第3週 教育と国語施策(1) 第4週 教育と国語施策(2) 第5週 活版印刷の普及と文字表記(1) 第6週 活版印刷の普及と文字表記(2) 第7週 言文一致と文字表記(1) 第8週 言文一致と文字表記(2) 第9週 国語施策の変遷(1) 第10週 国語施策の変遷(2) 第11週 補助符号の変遷(1) 第12週 補助符号の変遷(2) 第13週 情報機器の普及と文字表記(1) 第14週 情報機器の普及と文字表記(2) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、配付プリントで該当箇所を予習しておくこと。 また、それぞれの担当箇所についての課題を指示しますので、事前 に作成しておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配付します。 【成績評価の方法・基準】 最終課題レポート(40%)、作業レポートと受講態度(60%)の 総合評価。 【参考書】 ・武部良朗『日本語の表記(角川小辞典29)』(角川書店) ・文化庁『国語施策百年史』(ぎょうせい) ・吉田澄夫・井之口有一編『明治以降国語問題諸案集成 上・下』 (風間書房) ほかは授業中に適宜紹介します。 ほかは授業中に適宜紹介します。 -237- 国 文 国 文 上代中古文学研究a 上代中古文学研究b ―「神話」研究― 多田 元 3年~ 前期 2単位 ―「ヲトメ説話」研究― 多田 元 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『古事記』は現存最古の文芸作品です。とりわけその上巻は「神 話」が記されており、日本文化の淵源を考える上で重要な文献であ るとされます。上代文学に親しみ、文芸を作り出す古代人の想像力 を理解することで文芸とは何かということを考えてゆきます。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 『古事記』概説 ―「神話」について― 3 イザナキ神とイザナミ神 ―始発の結婚― 4 イザナキ神とイザナミ神 ―神と神を祭るもの― 5 天の石屋戸神話 ―神話と祭儀― 6 天の石屋戸神話 ―祭祀と記述― 7 アメノウズメ命とサルタビコ大神 ―祭祀と記述― 8 サルタビコ大神 ―神と神を祭るもの― 9 調整用指導時間 ―レポートに向けて― 10 天孫降臨神話 ―神話と祭儀― 11 天孫降臨神話 ―古事記と日本書紀― 12 天孫降臨神話 ―古事記の構想― 13 神話研究の問題点 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 レポートを纏めるために、講義の各章立てのテーマ・問題点を整 理し、自分の興味ある課題を選び、研究史の検討・用例調査が必要 です。 【テキスト・教材】 中村啓信『古事記』(角川ソフィア文庫)1,124円(税別) 多田元監修『図解古事記・日本書紀』(西東社)720円(税別) 【成績評価の方法・基準】 授業時討論20%、レポート80%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 講義のテーマ・問題点について授業時に質問をし、それに従って 討議をしてもらいます。積極的に自分の考えを表明できるようにし てください。 -238- 【授業のテーマ・目標】 『古事記』は現存最古の文芸作品です。その中・下巻は「人代巻」 と呼ばれますが、さまざまなドラマによって彩られています。今期 は「景行天皇条ヤマトタケル伝承」を中心に読み進めます。上代文 学に親しみ、文芸を作り出す古代人の想像力を理解することで文芸 とは何かということを考えてゆきます。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 『古事記』概説 ―「説話」について― 3 ヤマトタケルの西征① ―天皇の命令― 4 ヤマトタケルの西征② ―英雄の計略― 5 ヤマトタケルの西征③ ―英雄の名前― 6 ヤマトタケルの東征① ―英雄の嘆き― 7 ヤマトタケルの東征② ―ヲトメの助け― 8 ヤマトタケルの死① ―その前兆― 9 調整用指導時間 ―レポートに向けて― 10 ヤマトタケルの死② ―ヤマトへの思い― 11 ヤマトタケルの死③ ―天駆ける魂― 12 英雄物語 ―ヤマトタケルを紡ぎだすもの― 13 説話研究の問題点 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 レポートを纏めるために、講義の各章立てのテーマ・問題点を整 理し、自分の興味ある課題を選び、研究史の検討・用例調査が必要 です。 【テキスト・教材】 中村啓信『古事記』(角川ソフィア文庫)1,124円(税別) 多田元監修『図解古事記・日本書紀』(西東社)720円(税別) 【成績評価の方法・基準】 授業時討論20%、レポート80%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 講義のテーマ・問題点について授業時に質問をし、それに従って 討議をしてもらいます。積極的に自分の考えを表明できるようにし てください。 上代中古文学研究c 上代中古文学研究d 『伊勢物語』とその理解の歴史 海野 圭介 3年~ 前期 2単位 『古今和歌集』と東アジア 海野 圭介 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『伊勢物語』は、歌物語の祖とされる短編集で、在原業平と思われ る主人公昔男の恋愛遍歴を125段にわたってつづる。各章段は、和 歌の詠まれた背景を説くような短い物語であるために、その解釈や 評価をめぐっては成立以降さまざまな試案が示されてきた。本講で は、『伊勢物語』の著名な章段を取り上げ、その解釈の歴史をたど り、物語の意図したであろう表現と平安時代以降の物語を読み継い できた読者の読み取ったストーリーとの差異などについて考える。 【授業の内容】 第1週 『伊勢物語』成立の謎 第2週 『伊勢物語』をめぐる資料群(一)伝本 第3週 『伊勢物語』をめぐる資料群(二)注釈 第4週 『伊勢物語』をめぐる資料群(三)絵本・絵巻 第5週 『伊勢物語』をめぐる資料群(四)雑書 第6週 二条后高子をめぐる物語を読む(一) 第7週 二条后高子をめぐる物語を読む(二) 第8週 二条后高子をめぐる物語を読む(三) 第9週 斎宮をめぐる物語を読む(二) 第10週 斎宮をめぐる物語を読む(一) 第11週 東下りをめぐる物語を読む(一) 第12週 東下りをめぐる物語を読む(二) 第13週 惟喬親王をめぐる物語を読む(一) 第14週 惟喬親王をめぐる物語を読む(二) 第15週 まとめ 【準備学習】 テキスト・プリント等は授業前に必ず読んでおくこと。 【テキスト・教材】 石田穣二訳注『新版 伊勢物語』(角川学芸出版(角川ソフィア文 庫)1979) 【成績評価の方法・基準】 成績評価の方法 期末レポート60%、単元の確認小テスト30%、授 業への参加10% 【参考書】 講義中に指示します。 【授業のテーマ・目標】 日本最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』には、東アジア文化圏 (とくに中国)の感性と表現とを受容して詠まれた和歌が多く収め られている。日本的な美的感動のあらわれと思われている有名なフ レーズも、実は中国大陸に由来を持つことも少なくない。本講で は、『古今和歌集』を読み進めつつ、その表現の来た道をさぐり、 成立期の和歌をめぐる諸問題について考える。また、併せて平安朝 律令社会の中での和歌の位置や意味などについても考えてみたい。 【授業の内容】 第1週 勅撰和歌集とは何か? 第2週 和歌の詠まれ方と古今和歌集の構造 第3週 古今和歌集の撰者と歌人達 第4週 四季の歌:春(立春、桜、晩春) 第5週 四季の歌:夏(藤、ほととぎす、晩夏) 第6週 四季の歌:秋(初秋、悲秋、雁) 第7週 四季の歌:冬(雪) 第8週 恋の歌:恋一 第9週 恋の歌:恋三 第10週 恋の歌:恋五 第11週 賀の歌 第12週 和歌的なものと漢詩的なもの 第13週 和歌の書かれ方とかな表記 第14週 理解の確認 第15週 まとめ 【準備学習】 テキスト・プリント等は授業前に必ず読んでおくこと。 【テキスト・教材】 高田祐彦訳注『新版 古今和歌集』(角川学芸出版(角川ソフィア 文庫)2009) 【成績評価の方法・基準】 成績評価の方法 期末レポート60%、単元の確認小テスト30%、授 業への参加10% 【参考書】 講義中に指示します。 -239- 国 文 国 文 中世近世文学研究a 中世近世文学研究b 日本中世の説話:無住を軸に 牧野 和夫 3年~ 前期 2単位 日本中世の説話 慶政を軸に 牧野 和夫 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中世に盛んな展開をみた「説話」を読んで、様々な世界をうかが う。無住という僧侶を通して、ひらけてくる国内外の「動き」を考 えてみる。 中世の「文化」史的な広がりのなかで、無住という一僧侶の編ん だ説話集を生成という過程を踏まえて考えていく。とくに“東アジ ア”を視野に入れることで、日本中世の新たなる見直しが可能にな る。 【授業の内容】 第1週 「説話」をめぐる問題点 第2週 近年の「説話」研究1 第3週 同2(2011年) 第4週 2010年以前の研究の概観 第5週 「無住」をめぐる問題点 第6週 『沙石集』をよむ 第7週 『雑談集』ほかをよむ 第8週 2010年以前の研究の概観 第9週 「無住」から日本中世を考える1(国内) 第10週 「無住」から日本中世を考える2(海外) 第11週 受講者の報告・発表1 第12週 同2 第13週 同3 第14週 同4 第15週 同5 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 テキストは随時、用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%)、授業態度(20%)、報告・発表(20 %)で総合評価。 【参考書】 牧野和夫『中世の説話と学問』(和泉書院 1991年) 同 『日本中世の説話・書物のネットワーク』(和泉書院 2010年) -240- 【授業のテーマ・目標】 中世に盛んな展開をみた「説話」を読んで、さまざまな世界をうか がう。慶政という僧侶を通して、ひらけてくる国内外の「動き」を かんがえてみる。 中世の「文化」史的な広がりのなかで、慶政という一僧侶の編 んだ説話集を採り上げて考えていく。とくに“東アジア”を視野に 入れることで、日本中世の新たな見直しが可能となる。 【授業の内容】 第1週 中世説話をめぐる問題点 第2週 近年の「説話」研究 第3週 同 第4週 2010年以前の研究の概要 第5週 慶政をめぐる問題点 聖徳太子信仰 第6週 同2 出版 第7週 同3 宋 第8週 『閑居友』をよむ 第9週 『閑居友』の周辺 第10週 『漂到琉球国記』をよむ 第11週 『比良山古人霊託』をよむ 第12週 「慶政」から日本中世を考える 第13週 まとめ 第14週 受講者の報告 第15週 講評 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 テキストは、随時用意する。 【成績評価の方法・基準】 期末テスト(60%),授業態度(20%),報告(20%)で総合評価。 【参考書】 前期に同じ。 中世近世文学研究c 中世近世文学研究d 初期草双紙の世界 松原 哲子 3年~ 前期 2単位 初期草双紙の世界 松原 哲子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 初期草双紙へのアプローチ Ⅰ 草双紙とは近世中期から後期にかけて江戸の地で刊行された縦18 ㎝、横13㎝程度の絵入り小説本の一群を指す。これらは刊行時期や 装丁の別から赤本、黒本青本、黄表紙、合巻とほぼ年次的に展開さ れたとされるが、この授業で主に取り上げていく初期草双紙とは黄 表紙成立以前のものを指している。 この授業では、いくつかの作品を取り上げ、読んでいく。その中 で初期草双紙を研究対象として扱う上での留意点や、これまでの研 究成果、今後の展望等について触れていく。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2~4週 昔話もの 第5~6週 抄録もの 第7~9週 演劇と草双紙 第10週 初期草双紙の板元 第11週 初期草双紙の作者 第12週~13週 鱗形屋板の作品 第14週~15週 富川房信の作品 【準備学習】 事前に配布したプリントは下読みしておくこと。毎回の復習を必ず し、疑問・意見が出た場合は翌週申し出ること。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験点70% 平常点30% 平常点には毎時間の質問・発言等、授業に対する参加の度合を加 味する。試験時には自筆ノート等の持ち込みを許可する予定。 【参考書】 適宜紹介する。 【注意事項】 配布プリントは画像・データを中心としたものとなるので、各々 をどう位置づけるべきか、留意点等は適宜記録しておくこと。 授業中に取り上げられたもの全てが出題範囲に含まれるので、参 考資料として挙げる書籍・論文等は必ず読んでおくこと。 【授業のテーマ・目標】 初期草双紙へのアプローチ Ⅱ 前期に引き続き初期草双紙を取り上げる。 【授業の内容】 第1週~3週 黄表紙にみえる赤本・黒本 第2週~4週 合巻にみえる赤本・黒本 第5週~7週 安永期における黒本青本 第8週~9週 富川吟雪の活動 第10週~11週 鳥居清経の活動 第12週~13週 恋川春町の位置 第14週~15週 山東京伝と初期草双紙 【準備学習】 事前に配布したプリントは下読みしておくこと。毎回の復習を必ず し、疑問・意見の出た場合は翌週申し出ること。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験点70% 平常点30% 平常点には毎時間の質問・発言等、授業に対する参加の度合を加 味する。試験時には自筆ノート等の持ち込みを許可する予定。 【参考書】 適宜紹介する。 【注意事項】 授業中に取り上げられたもの全てが出題範囲に含まれるので、参 考資料として挙げる書籍・論文等は必ず読んでおくこと。 -241- 国 文 国 文 近代現代文学研究a 近代現代文学研究b ―堀口大學の作品を読む― 土屋 聡 3年~ 前期 2単位 ―江戸川乱歩・谷崎潤一郎の作品を読む― 土屋 聡 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 明治から昭和にかけ、詩人・翻譯家・歌人として知られた堀口大 學の作品を読みます。 堀口大學の文学的キャリアは、日本での短歌の制作に始まりまし た。その後、外交官であった彼の父に従う形で、大學は足かけ十数 年にわたって当時としては珍しい海外での滞在生活を経験すること になりました。その経験が、フランス語の詩歌を中心とするフラン ス文学の訳業へと繋がり、日本の詩壇にも影響を与えることになり ます。 この授業では、大學の文学的出発から海外生活期、大正末年の帰 国までの期間を主な対象とし、その文学を追って行きます。 【授業の内容】 授業の最後には毎回出席を兼ねてペーパーを書いてもらいます。 授業の感想や身の回りの出来事など内容は限定しませんが、読み手 に伝わりやすい的確な表現を身につける訓練ともなります。 大まかな授業の流れは以下のとおりです。 1.ガイダンス 2~4.初期短歌について。 5~7.創作詩について。 8~10.海外生活と翻訳詩について。 11~14.帰国とそれ以後の創作について。 15.まとめ 【準備学習】 配布されたプリントを用いて授業開始までに作品を必ず読み、そ の際に感じたことをノートするようにしてください。 授業後は、事前にノートした感想と授業で学んだことをあわせて 確認を行ってください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート(70%)、ペーパー(30%)で評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 授業中の討議以外の私語は厳禁とします。 -242- 【授業のテーマ・目標】 明智小五郎という名探偵を創出し、大正から昭和期に探偵小説の 大きな流れの一つとなり、のちには少年探偵団ものでも知られる作 家・江戸川乱歩の初期短編を軸に読み進めます。 大正の中期、大学卒業後、様々な職業に付いていた乱歩は、谷崎 潤一郎の「金色の死」という作品に出会い、「殆んど狂喜し」たと 書いています。それは「少年時代自然主義文学が面白くない」と感 じ、大学卒業まで日本の文壇に無関心だった乱歩に「日本の文学」 の可能性を示すこととなりました。 この講義では乱歩作品だけでなく、谷崎潤一郎の作品や乱歩の筆 名の由来となったアメリカの作家ポーの作品も合わせて読み進める ことになります。 乱歩はその初期に「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「心理試験」 「人間椅子」などの短編を多く書いています。あえて長篇を扱いま せんが、これら短編の中には、後の長篇小説に繋がる要素が必ず含 まれている筈です。 また、作品を構成している語彙や文化事項、社会背景等は、現在 の日本と似ていつつも、様々な違いを含んでいます。そういった側 面もあわせて確認しつつ、乱歩の描いた作品の世界を楽しみたいと 思います。 【授業の内容】 授業の最後には毎回出席を兼ねてペーパーを書いてもらいます。 授業の感想や身の回りの出来事など内容は限定しませんが、読み手 に伝わりやすい的確な表現を身につける訓練ともなります。 大まかな授業の流れは以下のとおりです。 1.ガイダンス 2~6.谷崎潤一郎やポーの作品を読む。 7~14.江戸川乱歩の作品を読む。 15.まとめ 【準備学習】 テキストや配布されたプリントを用いて授業開始までに作品を必 ず読み、その際に感じたことをノートするようにしてください。 授業後は、事前にノートした感想と授業で学んだことをあわせて 確認を行ってください。 【テキスト・教材】 江戸川乱歩『江戸川乱歩傑作選』新潮文庫版。 谷崎などの作品はプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート(70%)、ペーパー(30%)で評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 授業中の討議以外の私語は厳禁とします。 近代現代文学研究c 近代現代文学研究d 日本現代詩を読む 平澤 信一 3年~ 前期 2単位 宮沢賢治の童話を読む 平澤 信一 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 詩は、一定のレベルに達していなければならない公の言語芸術作 品でありながら、しかし同時に、それぞれの作品を書いたそれぞれ の詩人にしか為しえない奇跡のような一回性の何かの産物である。 人は、どこまでも自分らしく生き抜いてゆくほかないが、そのこ との困難や歓びを何よりもよく教えてくれるのが、詩というもので はないだろうか。 本授業では、日本の戦後に活躍した14人の現代詩人を取り上げ、 その生涯と作品を学ぶ。 それぞれの詩人の作品について深くまた広く読み解くことで、各 受講者なりの新しい詩人観を獲得することが、その目標である。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス&谷川俊太郎の生涯と作品を学ぶ 第2週 中村稔の生涯と作品を学ぶ 第3週 金井直の生涯と作品を学ぶ 第4週 高野喜久雄の生涯作品を学ぶ 第5週 高田敏子の生涯と作品を学ぶ 第6週 富岡多恵子の生涯地作品を学ぶ 第7週 吉原幸子の生涯と作品を学ぶ 第8週 白石かずこの生涯と作品を学ぶ 第9週 高良留美子の生涯と作品を学ぶ 第10週 鈴木志郎康の生涯と作品を学ぶ 第11週 新川和江の生涯と作品を学ぶ 第12週 茨木のり子の生涯と作品を学ぶ 第13週 天沢退二郎の生涯と作品を学ぶ 第14週 入沢康夫の生涯と作品を学ぶ 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストの各詩人の章を、あらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 『展望 現代の詩歌3』(明治書院)2,940円 【成績評価の方法・基準】 各授業ごとに提出する感想文(600字程度:50%)と最終試験の内容 (50%)を評価。 【参考書】 『現代詩大事典』(三省堂) 各詩人の現代詩文庫(思潮社) 【授業のテーマ・目標】 詩「雨ニモマケズ」や童話「銀河鉄道の夜」で知られる詩人・童 話作家の宮沢賢治(1896-1933)は、およそ一人の人間が為し得た とは思われない凄まじい文学的営為の跡を遺して、生前は、文学者 としては、ほとんど認められないのまま、この世を立ち去った。 この授業では、そんな彼が生前に刊行した唯一の童話集『イーハ トヴ童話 注文の多い料理店』を中心として、同時代に発表された 賢治作品を読み解いてゆく。賢治作品について、読みまた書くこと で、賢治作品の本来的な力に触れ、言葉の素晴らしさを知ると同時 に、生きる心を豊かにすることが、その目標である。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス&宮沢賢治の生涯 第2週 『どんぐりと山猫』を読む 第3週 『狼森と笊森、盗森』を読む 第4週 『注文の多い料理店』を読む 第5週 『烏の北斗七星』を読む 第6週 『水仙月の四日』を読む 第7週 『山男の四月』を読む 第8週 『かしはばやしの夜』を読む 第9週 『月夜のでんしんばしら』を読む 第10週 『鹿踊りのはじまり』を読む 第11週 『雪渡り』を読む 第12週 『やまなし』を読む 第13週 『オツベルと象』を読む 第14週 『グスコーブドリの伝記』を読む 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストの該当作品を、あらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 『宮沢賢治全集8』(ちくま文庫)1,050円 【成績評価の方法・基準】 各授業ごとに提出する感想文(600字程度:50%)と最終試験の内容 (50%)を評価。 【参考書】 『宮沢賢治ハンドブック』(新書館) 『宮沢賢治イーハトヴ学事典』(弘文堂) -243- 国 文 国 文 中国文学哲学研究a 中国文学哲学研究b ―中国史・中国哲学の基礎知識― 影山 輝國 3年~ 前期 2単位 ―漢詩作法講座― 影山 輝國 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国の歴史・思想に関する基礎知識を教授する。 【授業の内容】 第1回 導入 第2回 中国史の基礎知識(1) 中国の歴代王朝 第3回 中国史の基礎知識(2) 中国の歴史書 第4回 中国史の基礎知識(3) 『史記』と司馬遷(1) 第5回 中国史の基礎知識(4) 『史記』と司馬遷(2) 第6回 中国哲学の基礎知識(1) 『論語』と孔子 第7回 中国哲学の基礎知識(2) 孔子の弟子たち(1) 第8回 中国哲学の基礎知識(3) 孔子の弟子たち(2) 第9回 中国哲学の基礎知識(4) 孔子の弟子たち(3) 第10回 中国哲学の基礎知識(5) 孔子の弟子たち(4) 第11回 中国哲学の基礎知識(6) 陰陽五行思想(1) 第12回 中国哲学の基礎知識(7) 陰陽五行思想(2) 第13回 中国哲学の基礎知識(8) 中国の占いと甲骨文学(1) 第14回 中国哲学の基礎知識(9) 中国の占いと甲骨文学(2) 第15回 まとめ 【準備学習】 配布されたプリントをよく読んだ上で、授業を受けること。 【テキスト・教材】 コピーして配布する。 【成績評価の方法・基準】 ノートのまとめ(70%)、興味を持ったテーマに関するレポート( 20%)、受講態度(10%)を総合して評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 5回以上欠席したものには単位を与えない。遅刻3回を欠席1回に 数える。 -244- 【授業のテーマ・目標】 漢詩作法講座。中国文学の精華である唐詩を取り上げ、すぐれた 作品を鑑賞するとともに、実際に漢詩を作ってみる。 【授業の内容】 第1回 導入 第2回 七言絶句(1) 第3回 七言絶句(2) 第4回 五言絶句 第5回 七言絶句と七言律詩 第6回 日本人の漢詩 第7回 漢詩を作ってみよう(1) 韻について 第8回 漢詩を作ってみよう(2) 平仄について 第9回 漢詩を作ってみよう(3) 漢語の語順について 第10回 漢詩を作ってみよう(4) 作詩の方法 第11回 漢詩を作ってみよう(5) 作詩を行う(1) 第12回 漢詩を作ってみよう(6) 作詩を行う(2) 第13回 漢詩を作ってみよう(7) 作詩を行う(3) 第14回 漢詩を作ってみよう(8) 作品の評価 第15回 まとめ 【準備学習】 配布したプリントをよく読んだ上で、授業を受けること。 【テキスト・教材】 コピーして配布する。 【成績評価の方法・基準】 受講態度(20%)と作った漢詩(80%)の出来具合によって評価 する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 5回以上欠席したものには単位を与えない。遅刻3回を欠席1回に 数える。 国語学演習a1 国語学演習a2 ―『今昔物語集』を国語学的に読む― 柳原 恵津子 3年~ 前期 2単位 ―『伊勢物語』を国語学的に読む― 柳原 恵津子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 院政期前半ごろ成立したとされる『今昔物語集』は、諸々の説話 を集めたものとして広く愛されています。その作品自体も非常に興 味深いものですが、言葉の側面から見ると、まとまった分量をもつ 和漢混淆文体の文献として注目されます。本演習では、知りたい言 葉の用例をしっかり集め、どのような文脈で用いられているかを丁 寧に眺めることで、ひとつひとつの言葉の意味を再検討します。そ の上で『源氏物語』などの和文体と和漢混淆文体との違いといった 文体差の観点から、本文献の言葉の特徴を確認していきます。 『今昔物語集』は、天竺部・震旦部・本朝部の3部から構成され ていますが、本演習ではこのうち日本の説話を集めた本朝部を中心 に、読み進めていきます。 【授業の内容】 第1週 古代語研究の方法①―問題点の見つけ方と参考文献類― 第2週 古代語研究の方法②―調査の方法・模擬発表①― 第3週 古代語研究の方法③―模擬発表②― 第4週 演習① 第5週 演習② 第6週 演習③ 第7週 演習④ 第8週 演習⑤ 第9週 演習⑥ 第10週 演習⑦ 第11週 演習⑧ 第12週 演習⑨ 第13週 演習⑩ 第14週 演習⑪ 第15週 まとめ 【準備学習】 単位を取得する人は必ず発表してもらいます。自分の担当回にはし っかり準備をして挑んでください。 【テキスト・教材】 『今昔物語集 本朝部中』(岩波文庫、1,134円+税)。 【成績評価の方法・基準】 発表点、レポート点、授業参加態度(積極的な発言、発表、質問な ど)から総合的に評価します。(発表点40%、レポート点40%、 授業参加態度20%) 【授業のテーマ・目標】 平安中期に成立したとされる『伊勢物語』は、在原業平の詠とさ れる和歌とそれにまつわる短い物語で構成された歌物語です。長編 物語前夜の文学作品として論点の尽きない作品ですが、この演習で は平安時代中期の日本語を伝える言葉の資料として向き合って行き ます。発表者は担当箇所に現れる言葉について、これまでどのよう に解釈されてきたかを調べ、本作品中や他の平安時代文学作品での 用例を集めて実際にはどのように使用されているのかを考察し、そ れぞれの言葉の運用方法をよく知った上での口語訳を考えていきま す。その上で『源氏物語』以前の散文の言葉、和歌の言葉など、い ろいろな方面から検討していきます。 【授業の内容】 第1週 古代語研究の方法①―問題点の見つけ方と参考文献類― 第2週 古代語研究の方法②―調査の方法・模擬発表①― 第3週 古代語研究の方法③―模擬発表②― 第4週 演習① 第5週 演習② 第6週 演習③ 第7週 演習④ 第8週 演習⑤ 第9週 演習⑥ 第10週 演習⑦ 第11週 演習⑧ 第12週 演習⑨ 第13週 演習⑩ 第14週 演習⑪ 第15週 まとめ 【準備学習】 単位を取得する人は必ず発表してもらいます。自分の担当回にはし っかり準備をして挑んでください。 【テキスト・教材】 『新版 伊勢物語』(角川ソフィア文庫,667円+税)。 【成績評価の方法・基準】 発表点、レポート点、授業参加態度(積極的な発言、発表、質問な ど)から総合的に評価します。(発表点40%、レポート点40%、 授業参加態度20%) -245- 国 文 国語学演習b1 国語学演習b2 卒業論文執筆入門 福嶋 健伸 3年~ 前期 2単位 実践女子大学版『平家物語』の作成 福嶋 健伸 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業の目標は、以下の三つである。 ①卒業論文執筆に必要な基礎を身につける。 ②現実的な卒業論文執筆計画を立てる。 ③先行研究の問題点を的確に指摘できる能力を身につける 国 文 この授業は、卒業論文等の執筆に直接関係するものであることを 付け加えておく。 【授業の内容】 本授業では、実際に卒業論文のテーマを探し、先行研究の問題点 を見つけていくという作業を行う。厳しい内容になるが、覚悟の 上、履修してもらいたい。 第1週 国語学の研究方法の概観+上手な意見交換の方法入門 第2週 計画の立て方入門―逆算して計画を立てる― 第3週 卒業論文の研究計画実践 第4週 卒業論文のテーマの見つけ方入門―多読の実践― 第5週 先行研究の探し方入門 第6週 先行研究の探し方実践―検索の実際と、図書館の利用― 第7週 先行研究の読解入門 第8週 先行研究の読解実践 第9週 卒業論文の体裁入門 第10週 リサーチリテラシー入門 第11週 統計の基礎の基礎の基礎の入門① 第12週 統計の基礎の基礎の基礎の入門② 第13週 先行研究の問題点の見つけ方 第14週 アンケートの取り方入門 第15週 まとめ 【準備学習】 プリント・教科書を中心として、復習を行う。 【テキスト・教材】 福嶋健伸他著『大学生のための日本語表現トレーニング 実践 編』(三省堂、2009年)1900円+税 適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、提出物を60点満点 として評価し、質問・出席等を平常点として40点満点で評価する。 【参考書】 学生の理解度にあわせて、授業中に紹介する。 【注意事項】 テーマ毎に提出物を出してもらう。また、最終的には、自分の探 した論文を人数分配布するという作業もしてもらう。グループでの 作業もあり、クラス全員の前で発言してもらうことも多々ある授業 である。なお、受講者の人数や進捗状況にあわせて、授業内容・順 序を、適宜変更することもある。 -246- 【授業のテーマ・目標】 この授業の目標は、国語学的な資料に親しみ、資料の具体的な扱 い方と国語学を研究するための基礎知識を習得することにある。中 心的な資料としては『平家物語』を考えている。 【授業の内容】 『平家物語』の講読と論文の講読をあわせて行う。『平家物語』 の担当箇所と論文の内容を演習形式で発表することで、受講者は、 『平家物語』を国語学的に読んでいく力と、国語学の論文を読む力 を身につけることになる。また、変体仮名を苦手とする学生が多い ので、変体仮名を読む力も同時に養っていきたいと考えている。具 体的には、受講者の手で、変体仮名で書かれてはいるが翻刻すると 現代日本語の文になる、『実践女子大学版平家物語』を作成してい く。 第1週 国語学の資料の説明 第2週 演習の説明 第3週~第14週 演習(学生の発表) 第15週 演習のまとめ 【準備学習】 担当箇所に関しては、演習の準備をする必要がある。また、毎回 の授業では、プリントを中心に復習を行う。 【テキスト・教材】 梶原正昭・山下宏明 校注『平家物語(一)』(岩波文庫)800円 +税 なお、適宜、プリントを配布する 【成績評価の方法・基準】 授業数の3分の2以上の出席を前提とした上で、発表の内容・体 裁、及び課題調査の方法を60点満点として評価し、質問・出席等を 平常点として40点満点で評価する。 【参考書】 学生の理解度にあわせて、紹介を行う。 【注意事項】 発表割り当ての都合上、受講を希望する者は、開講第一週目の授 業に出席すること。初回の授業に出席できない場合は、必ず事前に 連絡をすること。無断欠席者には受講を認めない。なお、受講者の 人数や進捗状況にあわせて、授業内容・順序を、適宜変更すること もある。 上代中古文学演習a1 上代中古文学演習a2 ―万葉集の自然詠 呪的自然観から美的自然観へ― 池田 三枝子 3年~ 前期 2単位 ―『万葉集』の自然詠 池田 三枝子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『万葉集』は、奈良時代に成立した、わが国最古の歌集です。 『万葉集』の歌には、日本古来の呪術的な要素と、当時最高の先 進国であった中国や朝鮮半島諸国から受けた影響とが複雑に混じり 合っています。例えば、花が咲いているのを見て、それを植物の生 命力の発現と感じるのが日本古来の呪的な自然観であり、そこに美 しさを見出すのが渡来の美的自然観です。 この授業では、主として前期万葉の作品を読み進めて行くことに より、呪的自然観から次第に美的自然観へと移り変わっていく様相 を考察します。 『万葉集』の自然詠を読み進めることにより、上代文学について の調査・研究方法を習得し、上代文学の発想についての理解を深め ることを目標とします。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 自然詠概説(1) ―古代歌謡の呪的自然観― 3 自然詠概説(2) ―万葉集の呪的自然観― 4 自然詠概説(3) ―呪的自然観から美的自然観へ― 5 研究史の調査と整理 ―先行研究を広く探す― 6 用例の調査と分析 ―用例により先行研究を検証する― 7 発表の仕方 ―自分なりの視点を持つ― 8 質疑応答の進め方 ―論理力を高める討論をする― 9 発表と質疑応答(1) 10 発表と質疑応答(2) 11 発表と質疑応答(3) 12 発表と質疑応答(4) 13 発表と質疑応答(5) 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 『万葉集』の注釈書は大学図書館や国文学科研究室に数多く収蔵 されています。自分が発表を担当する作品だけでなく、他の人の担 当する作品についても事前に調べ、およその内容を理解してから授 業に臨むようにしましょう。 【テキスト・教材】 鶴久ほか編『万葉集』(おうふう 1972年)1,900円 坂本信幸ほか編『万葉事始』(和泉書院 1995年)700円 【成績評価の方法・基準】 口頭発表30%、討論30%、レポート40%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 他の人の口頭発表を真剣に聴き、自分の考えをまとめて質問する ことで、自分自身の論理力がアップします。討論には積極的な態度 で臨んでください。 美的自然観の深化― 【授業のテーマ・目標】 『万葉集』は、奈良時代に成立した、わが国最古の歌集です。 『万葉集』の歌には、日本古来の呪術的な要素と、当時最高の先 進国であった中国や朝鮮半島諸国から受けた影響とが複雑に混じり 合っています。例えば、花が咲いているのを見て、それを植物の生 命力の発現と感じるのが呪的自然観であり、そこに美しさを見て取 るのが美的自然観です。 この授業では、主として後期万葉の作品を読み進めて行くことに より、美的自然観による歌の表現がより洗練されて行く様相を考察 します。 『万葉集』の自然詠を読み進めることにより、上代文学について の調査・研究方法を習得し、上代文学の発想についての理解を深め ることを目標とします。 【授業の内容】 1 ガイダンス 2 自然詠概説(1) ―美的自然観の深化― 3 自然詠概説(2) ―歌表現の洗練― 4 研究史の調査と整理 ―先行研究を的確にまとめる― 5 用例の調査と分析 ―用例により先行研究を批判する― 6 発表の仕方 ―自説を展開する― 7 質疑応答の進め方 ―論理力を高める討論をする― 8 発表と質疑応答(1) 9 発表と質疑応答(2) 10 発表と質疑応答(3) 11 発表と質疑応答(4) 12 発表と質疑応答(5) 13 発表と質疑応答(6) 14 レポートの書き方 15 まとめ 【準備学習】 『万葉集』の注釈書は大学図書館や国文学科研究室に数多く収蔵 されています。自分が発表を担当する作品だけでなく、他の人が担 当する作品についても事前に調べ、およその内容を理解してから授 業に臨むようにしましょう。 【テキスト・教材】 鶴久ほか編『万葉集』(おうふう 1972年)1,900円 坂本信幸ほか編『万葉事始』(和泉書院 1995年)700円 【成績評価の方法・基準】 口頭発表30%、討論30%、レポート40%で評価します。 【参考書】 授業時に紹介します。 【注意事項】 他の人の口頭発表を真剣に聴き、自分の考えをまとめて質問する ことで、自分自身の論理力がアップします。討論には積極的な態度 で臨んでください。 -247- 国 文 国 文 上代中古文学演習b1 上代中古文学演習b2 『源氏物語』作者の青春期を読む 横井 孝 3年~ 前期 2単位 『源氏物語』作者の後半生を読む 横井 孝 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 紫式部には『源氏物語』『紫式部日記』だけでなく、生涯の間に 詠んだ歌を集めた家集『紫式部集』があります。青春期から結婚、 夫との死別を経て、やがて宮仕え生活を送るようになる、一生涯の ようすがこの作品のなかに詞書と和歌によって綴られています。 実践女子大学は『紫式部集』の貴重な写本(テキスト)を所蔵し ており、紫式部関係のことを研究する学者たちはすべてこのテキス トに依拠しています。さいわいなことに、私たちは身近にある貴重 な文化財を直接参照することのできる場にいます。このテキストを 通して、紫式部の青春期を読み取り、のちに『源氏物語』が生成す る基盤を探りたいと思います。 【授業の内容】 第1週 『紫式部集』とは? 第2週 紫式部の青春期 第3週 紫式部の結婚、その後 第4週 演習マニュアルを読む 第5週 紫式部集・1番歌 第6週 紫式部集・2~3番歌の演習 第7週 紫式部集・4~5番歌の演習 第8週 紫式部集・6~7番歌の演習 第9週 紫式部集・8~9番歌の演習 第10週 紫式部集・10~11番歌の演習 第11週 紫式部集・12~13番歌の演習 第12週 紫式部集・14~15番歌の演習 第13週 紫式部集・16~17番歌の演習 第14週 紫式部集・18~19番歌の演習 第15週 紫式部の青春期・まとめ 【準備学習】 演習の当番になった人は、レジュメ(配付資料)を受講者分用意 する。資料の作成のためには、はじめに「演習マニュアル」を配布 し、それに基づいて作成する。 また、当番以外の人は、前回までの資料を持参し、前回までの内 容とのつながりをチェックし、当番の人とともに当該和歌の内容を 検討してゆく。 【テキスト・教材】 テキストは実践女子大学本『紫式部集』を活字にした資料を配付 する。特別に固定的な教材は使用しない。 【成績評価の方法・基準】 個々の演習、またはその配付資料、さらに実際の演習を経て、清 書版レジュメを改めて作成する。それらの累積点を100点満点に換 算して評価します。また、演習当番でない場合の授業参加の態度 (質問など)を評価する。 【参考書】 演習当初に「演習マニュアル」とともに「紫式部集研究文献一 覧」を配布し、これを参考にする。 -248- 【授業のテーマ・目標】 『源氏物語』の作者・紫式部は、青春期・みじかい結婚生活を経 て、宮仕え生活を送ります。宮仕え以前から『源氏物語』は書き始 められたようですが、その完成は宮仕え後なのです。 『源氏物語』に最終的な磨きをかけ、完成させた宮仕え生活とは どのようなものだったのか。紫式部の家集『紫式部集』を通して、 その文学活動の秘密を解き明かしたいと思います。 具体的には、『紫式部集』の後半部分を読んでゆくことになりま す。 【授業の内容】 第1週 私家集と『紫式部集』 第2週 紫式部の前半生 第3週 紫式部の宮仕え時代 第4週 紫式部の晩年 第5週 『紫式部集』と『源氏物語』 第6週 演習マニュアルを読む 第7週 紫式部集・55~57番歌の演習 第8週 紫式部集・58~59番歌の演習 第9週 紫式部集・60~61番歌の演習 第10週 紫式部集・62~63番歌の演習 第11週 紫式部集・64~65番歌の演習 第12週 紫式部集・66~67番歌の演習 第13週 紫式部集・68~69番歌の演習 第14週 紫式部集・70~71番歌の演習 第15週 『源氏物語』以後の紫式部 【準備学習】 演習の当番の人は、「演習マニュアル」に従ってレジュメ(配付 資料)を作成し、それをもとに演習する。 当番以外の人は、前回までの内容とのつながりをチェックし、質 問の準備をする。 【テキスト・教材】 授業冒頭に「演習マニュアル」などともに資料を配付する。固定 的な教材はもちいない。 【成績評価の方法・基準】 演習の内容、配付資料の内容、さらに演習終了後にレジュメの清 書版を提出。それらの累積点を100点満点に換算して評価します。 【参考書】 演習冒頭に、テキストとなる資料、「演習マニュアル」とともに 「紫式部集研究文献一覧」を配布し、そこに指示する。また演習中 の最新情報については、その都度インフォメーションを行う。 上代中古文学演習b1 上代中古文学演習b2 桐壺巻精読―特に、先行する日中の文学作品摂取に留意して― 森田 直美 3年~ 前期 2単位 夕顔巻精読―日中の伝記・伝説の影響に留意して― 森田 直美 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 光源氏の誕生、母・桐壺更衣の死、高麗人の観相、藤壺宮の登場な どが描かれ、『源氏物語』という長大な物語の根幹を成す、桐壺巻 を精読します。 本授業では特に、より深い作品理解を目指し、桐壺巻形成に作用し た、日中文学作品の影響の有り様を考えることを目標とします。 【授業の内容】 さまざまな『源氏物語』注釈書に目配りしつつ、桐壺巻を通読しま す。作品の内容理解はもとより、本文や、従来の注釈から問題点・ 疑問点(研究課題)を見出し、それを解決するための調査・検討を 行うという、研究手順の基本を演習形式で学びます。 第1週 ガイダンス 第2週 『源氏物語』について 第3週 『源氏物語』とその時代 第4週 桐壺巻と「長恨歌」 第5週 演習の手順について 第6~7週 光源氏の誕生と桐壺更衣の死 第8~10週 更衣の死後 第11~12週 高麗人の観相 第13~14週 藤壺宮と光源氏 第15週 まとめ 【準備学習】 『源氏物語』全体の概要をつかみ、かつ現代語訳で構わないので、 桐壺巻を通読してくること(準備学習で読むテキストは、授業で使 用するものでなくてもよい)。 【テキスト・教材】 玉上琢彌訳注『源氏物語―付現代語訳 第1巻』(角川ソフィア文 庫 820円)を使用します。教材は、各回発表担当学生の資料プリ ント。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、授業内における個々の発表内容40%、各回の発表に対 する質問や観想の内容30%で評価します。 【参考書】 授業内に適宜紹介します。 【授業のテーマ・目標】 若き日の光源氏と、五条に住む儚げな女性・夕顔との、出会い、 恋、そして夕顔の死を描く、『源氏物語』夕顔巻を通読します。 某の院で夕顔が物の怪に取り殺される終幕に向かって、光源氏と夕 顔の物語は、日中のさまざまな怪異的伝記・伝承を背景に置きつつ 進行してゆきます(例えば、三輪山伝説や日中の妖狐譚など)。本 授業では、特にこれらの伝記・伝承が、巻の形成にどのような影響 をおよぼしているかという点を考えつつ、夕顔巻を読解することを 目標とします。 【授業の内容】 さまざまな『源氏物語』注釈書に目配りしつつ、夕顔巻を精読しま す。作品の内容理解はもとより、本文や、従来の注釈から問題点・ 疑問点(研究課題)を見出し、それを解決するための調査・検討を 行うという、研究手順の基本を演習形式で学びます。 第1週 ガイダンス 第2週 夕顔巻と日中の伝記・伝承 第3週 光源氏と夕顔の出会い 第4週 惟光、夕顔の素性を探る 第5週 光源氏と空蝉・六条御息所 第6~8週 光源氏、夕顔のもとへ通う 第9週~10週 夕顔、某の院で頓死する 第11~12週 夕顔の死後 第13週 夕顔の素性 第14週 空蝉、夫とともに伊予へ下る 第15週 まとめ 【準備学習】 『源氏物語』全体の概要をつかみ、かつ、現代語訳で構わないの で、夕顔巻を通読してくること(準備学習で読むテキストは、授業 で使用するものでなくてもよい。 【テキスト・教材】 玉上琢彌訳注『源氏物語―付現代語訳 第1巻』(角川ソフィア文 庫 820円)を使用します。教材は、各回発表担当学生の資料プリ ント。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、授業内における個々の発表内容40%、各回の発表に対 する質問や感想の内容30%で評価します。 【参考書】 授業内に適宜紹介します。 -249- 国 文 国 文 上代中古文学演習c1 上代中古文学演習c2 ―平安王朝 四季歌の世界1― 近藤 みゆき 3年~ 前期 2単位 ―平安王朝 四季歌の世界2― 近藤 みゆき 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『古今和歌集』の四季部を、梅歌群・桜歌群・晩春の歌群・秋の 草花歌群など歌群に分けて分担講読する。『古今和歌集』に描き出 された王朝の四季観と美意識について理解を深めていく。 【授業の内容】 第一番目の勅撰和歌集『古今和歌集』は、平安時代以降の美意識 の源泉と言っていいものである。『古今和歌集』が成立したのは平 安遷都から一一〇年近くを経てのことである。その間に、新しい都 「平安京」で形成された美意識や思想がこの集に集約されている が、その本質にあるのは「移ろい」(万物全てが移ろうものであ る)の美学にあるという。この授業では、あるテーマや景物で連鎖 している歌群を幾つか取り上げ、配列と歌ことばに着目していくこ とで、その本質について検討していきたい。1では、古今和歌集を 各自が分析するために必須である『新編国歌大観CD-ROM』の操作方 法を習得し、和歌研究のためのスキルを学習する。その後、各自の 選んだテーマに沿って、文学化された春夏秋冬の移ろいを考える。 第1週 ガイダンス 第2週 古今和歌集概説 第3・4週 『新編国歌大観CD-ROM』の操作方法を学ぶ 第5・6週 『新編国歌大観CD-ROM』を各自で動作させ、担当し たい景物と歌群を決定する。 第7週 グループワーク、発表方法等についての質疑応答 第8週 発表と質疑応答(第1回) ~ 第14週 発表と質疑応答(最終回) 第15週 まとめ 【準備学習】 配布資料ならびに、次回発表者の担当する歌群をテキストで通読 し、問題点について各自の考えを深めておく。 【テキスト・教材】 高田祐彦訳注『新版 古今和歌集』(角川ソフィア文庫)1,124円 【成績評価の方法・基準】 発表資料の充実度、発表内容、出席、質疑応答など毎回の授業に 対する取り組み姿勢によって、総合的に評価する。配点は発表点25 点、発表資料点25点、質疑応答等授業への参加点30点、平常点20 点。 【参考書】 授業時に、適宜紹介する。 【注意事項】 この授業は、毎回の授業時の質疑応答への参加点の配分がたかく なっている。教員・発表者だけでなく、受講生全員が毎回のテーマ に関心を持ち、発言することで、質疑応答のスキルを高めること も、ねらいとしている。1と2を連続履修することを基本とする。 1では、予備発表を行い、その際の質問等をふまえて、2において 本発表を行う。1のみ履修する場合には、別に課題を与えるので、 受講時に申し出ること -250- 【授業のテーマ・目標】 古今和歌集の四季歌を構成する「歌ことば」と「配列」に注目し、 発表者各自がそこにどのような「ストーリー」を読み取ることがで きるか、また古今的美意識とはどのようなものであるかについて考 察を深める。 【授業の内容】 第一番目の勅撰和歌集『古今和歌集』は、平安時代以降の美意識 の源泉と言っていいものである。『古今和歌集』が成立したのは平 安遷都から一一〇年近くを経てのことである。その間に、新しい都 「平安京」で形成された美意識や思想がこの集に集約されている が、その本質にあるのは「移ろい」(万物全てが移ろうものであ る)の美学にあると言う。この授業では、あるテーマや景物で連鎖 している歌群をいくつか取り上げ、配列と歌ことばに着目していく ことで、その本質について検討していきたい。なお、2では1で行 ったの予備発表を発展させ、各自の四季歌論を完成させることをめ ざしたい。特に、古今和歌集四季歌の特徴をより明らかにするため に、万葉集との表現の違いにも注目していく。 第1週 平安時代の美意識について 第2週 王朝人の生活と和歌 第3週 演習発表の発表の方法 第4週 発表と質疑応答(第1回) ~ 第14週 発表と質疑応答(最終回) 第15週 まとめ 【準備学習】 配布資料ならびに、次回発表者の担当する歌群をテキストで通読 し、問題点について各自の考えを深めておく。 【テキスト・教材】 高田祐彦訳注『新版 古今和歌集』(角川ソフィア文庫)1,124円 【成績評価の方法・基準】 発表資料の充実度、発表内容、出席、質疑応答など毎回の授業に 対する取り組み姿勢によって、総合的に評価する。配点は発表点25 点、発表資料点25点、質疑応答等授業への参加点30点、平常点20 点。 【参考書】 授業時に、適宜紹介する。 【注意事項】 1を履修していないものは2を履修できない。なおこの授業は、 毎回の授業時の質疑応答への参加点の配分が高くなっている。教 員・発表者だけでなく、受講生全員が毎回のテーマに関心を持ち、 発言することで、質疑応答のスキルを高めることも、ねらいとして いる。 中世近世文学演習a1 中世近世文学演習a2 ―「平家物語」と天狗― 牧野 和夫 3年~ 前期 2単位 ―「平家物語」と日宋交流― 牧野 和夫 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 平家物語の生成・展開を“天狗”などの問題から跡付けする。今 年度は、延慶本・源平盛衰記・覚一本の各本文の比較を通して考え ていく。後半は受講者が関連する先行論文を、レジュメにまとめ、 発表してもらう。 【授業の内容】 ○「平家物語」の生成 1~5 ○「平家物語」と“天狗” 6~9 ○まとめ 10「平家物語」研究の現在―“天狗”を軸に― ○受講者の報告・講評 11~15 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 講義に際して指示する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(60%)、授業態度(20%)、報告・発表(20%)で総 合評価。 【参考書】 牧野和夫 『古典アルバム 平家物語』(新潮社刊) 同 『延慶本平家物語の説話と学問』(思文閣出版刊) 同 『中世の説話と学問』(和泉書院刊) 同 『日本中世の説話・書物のネットワーク』(和泉書 院刊) 【授業のテーマ・目標】 平家物語の生成・展開を“日宋交流史”などの側面から跡付けす る。前半は講義を行う。その後は、受講者が、関連する先行論文を とりあげ、長門本・延慶本・源平盛衰記・覚一本の各本文の比較を 通して、報告してもらう。 【授業の内容】 ○「平家物語」研究の今 1~4.―とくに「日宋交流史」研究を軸に― ○「平家物語」を読む 5~15.受講者の報告 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 講義中に指示。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(60%)、授業態度(20%)、報告・発表(20%)で総 合評価。 【参考書】 牧野和夫 『古典アルバム 平家物語』(新潮社刊) 同 『延慶本平家物語の説話と学問』(思文閣出版刊) 同 『中世の説話と学問』(和泉書院刊) 同 『日本中世の説話・書物のネットワーク』(和泉書 院刊) -251- 国 文 中世近世文学演習b1 中世近世文学演習b2 中世和歌講読 ―新古今時代までを中心に 石澤 一志 3年~ 前期 2単位 中世和歌講読 ―京極派和歌とその周辺 石澤 一志 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中世和歌をよむ。 国 文 【授業のテーマ・目標】 中世和歌をよむ。 「中世」という時代を考える上で、 「中世」の和歌は、重要な意味をもつ。 「中世」という時代を考える上で、 「中世」の和歌は、重要な意味をもつ。 和歌を読むことで、 その表現世界の豊かさを知るとともに、 それが詠み出された背景と、 それを詠み出した歌人について知ることで、 その時代をよりよく理解することを目的とする。 和歌を読むことで、 その表現世界の豊かさを知るとともに、 それが詠み出された背景と、 それを詠み出した歌人について知ることで、 その時代をよりよく理解することを目的とする。 この授業では、 中世の始発とされる院政期から その確立をみた鎌倉時代の初期にかけての 和歌をみていく。 この授業では、 鎌倉時代後期から南北朝時代に、 特色ある和歌を生み出した詠歌グループ、 京極派の活動とその周辺をみてゆく。 具体的には、 後拾遺和歌集から 新古今和歌集までの勅撰和歌集を中心に、 出来るだけたくさんの和歌をよんでいきたい。 【授業の内容】 第1週 本授業の概要・進め方と、文学史概説 第2週 「中世」以前の和歌史概観 第3週 「中世」ということ ― 後三条と白河 第4週 ① 白河親政と院政開始 ― 後拾遺和歌集、その1 第5週 ② 白河院政の展開 ― 後拾遺和歌集、その2 第6週 ③ 堀河と和歌 ― 金葉和歌集 第7週 ④ 鳥羽と崇徳 ― 詞花和歌集 第8週 ⑤ 後白河と和歌と今様と ― 千載和歌集、その1 第9週 ⑥ 後白河と平家と和歌 ― 千載和歌集、その2 第10週 ⑦ 後鳥羽院と和歌 ― 新古今和歌集、その1 第11週 ⑧ 後鳥羽院と定家・家隆 ― 新古今和歌集、その2 第12週 ⑨ 後鳥羽院と良経・慈円 ― 新古今和歌集、その3 第13週 ⑩ 後鳥羽院と俊成・西行 ― 新古今和歌集、その4 第14週 ⑪ 後鳥羽院と近臣たち ― 新古今和歌集、その5 第15週 ⑫ 後鳥羽院と承久の乱 ― 新古今和歌集、その6 【準備学習】 高校までの教科書などで、鎌倉時代までの日本史のおおまかな流れ を復習してくること。 本年度の大河ドラマ『平清盛』を見ておくことがのぞましい。 【テキスト・教材】 テキストは用いない。資料は、必要に応じて配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表内容(50%)・授業態度(35%)、および小テスト(15 %)とし、以上から総合的に評価する。 【参考書】 風巻景次郎『中世の文学伝統』(岩波文庫)*著作集にもあり 『谷山茂 著作集』(全5巻、角川書店)、久保田淳の著作全般 【注意事項】 講義と演習発表を、半々に行う。受講者には最低1度は発表を担当 して頂く。また、随時小テストを行う。 積極的な授業態度を持った学生と、その受講を希望する。 具体的には、 玉葉和歌集と風雅和歌集を中心に、 そこに至るまでの勅撰集を含めて、 出来るだけたくさんの和歌をよんでいきたいと思う。 【授業の内容】 第1週 本授業の概要・進め方と、文学史概説 第2週 「中世」以前の和歌史概観 第3週 新古今和歌集とその時代 第4週 新古今和歌集以後 ① ― 新勅撰和歌集と定家 第5週 新古今和歌集以後 ② ― 続後撰和歌集と為家 第6週 新古今和歌集以後 ③ ― 続古今和歌集をめぐって 第7週 新古今和歌集以後 ④ ― 為家とその子息たち 第8週 新古今和歌集以後 ⑤ ― 続拾遺和歌集と為氏・為教 第9週 京極派の揺籃期と始発 ①永仁勅撰まで 第10週 京極派和歌の確立と展開 ②新後撰和歌集 第11週 京極派和歌の確立と展開 ③玉葉和歌集の成立 第12週 京極派和歌の確立と展開 ④玉葉和歌集秀歌 第13週 京極派和歌の確立と展開 ⑤風雅和歌集の成立 第14週 京極派和歌の確立と展開 ⑥風雅和歌集秀歌 第15週 京極派和歌とその後 【準備学習】 日本史について、高校までに学んだところを復習してくること。 また、岩佐美代子・井上宗雄の著作を図書館などで探し、 一読してくることがのぞましい。 【テキスト・教材】 テキストは用いない。資料は、必要に応じて配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表内容(50%)・授業態度(35%)、および小テスト(15 %)とし、以上から総合的に評価する。 【参考書】 風巻景次郎『中世の文学伝統』(岩波文庫) 岩佐美代子・井上宗雄の、著作全般 【注意事項】 講義と演習発表を、半々に行う。受講者には最低1度は発表を担当 して頂く。また、随時小テストを行う。 積極的な授業態度の学生と、その受講を希望する。 -252- 中世近世文学演習c1 中世近世文学演習c2 『還魂紙料』の研究 佐藤 悟 3年~ 前期 2単位 環魂紙料の研究 佐藤 悟 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 柳亭種彦『還魂紙料』の注釈を通して、近世文学全般の知識を深 める。 『還魂紙料』は文政九年(1826)に刊行された考証随筆であ る。内容は江戸前期のことがらについて古俳諧、仮名草子、浮世草 子等の用例から語彙考証、年代考証を行ったものである。その過程 で使用したテキストの書誌学的考察を行い、『柳亭種彦俳書文庫』 『好色本目録』『吉原書籍目録』等の優れた書誌研究、作者研究を 残している。 授業では種彦の考証を後追いすることにより、その考証技法につ いて考察を行い、近世文学全体に対する知識を深めるものとする。 【授業の内容】 第1週 『還魂紙料』概説・発表担当者割当 第2週 柳亭種彦について 第3週 担当者発表(以下同じ) 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 第9週 第10週 第11週 第12週 第13週 第14週 第15週 【準備学習】 適宜指示する。 【テキスト・教材】 コピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表点80%、平常点20%。、 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 五回欠席すると自動的に失格になる。 【授業のテーマ・目標】 中世近世文学演習c1に続いて『還魂紙料』の研究を行い、近世 文学全体に対する知識、対処能力を高める。 【授業の内容】 第1週 担当者発表(以下同じ) 第2週 第3週 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 第9週 第10週 第11週 第12週 第13週 第14週 第15週 【準備学習】 適宜指示する。 【テキスト・教材】 コピーを配布する。 【成績評価の方法・基準】 発表点80%、平常点20%。 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 五回以上欠席すると自動的に失格する。 -253- 国 文 国 文 近代現代文学演習a1 近代現代文学演習a2 小説研究の様々な方法を学ぶ 栗原 敦 3年~ 前期 2単位 近代小説研究の様々な方法を学ぶ 栗原 敦 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 作品表現を深く理解する。すなわち、そこに示されているものは 、日本語が獲得してきた言語表現の累積を前提にして、作り手の表 現行為による過程的構造に支えられた構成体・世界であることを確 認し、それを客観化できるようにすることを目指す。 具体的には、表現としての構造・構成を適切に抽出し、いかに語 られているかを把握できるようにする。注目すべき表現上の特質( 見逃せないディテール、伏線的要素・仕掛け、固有の表現等々)に 目を配り、人物像・相互関係等、主義・主張、意識的・無意識的価 値・価値観の表出、時代・環境の投影等を、根拠を以て作品および それを支える諸関係から引き出せるようにし、卒業論文に取り組め る資質を育てる。 テキストの第一章部分(1~5)を題材とする。 ワークシートがあるので、これは各回全員記載。 【授業の内容】 第1週 テキストの仕組み……講義 第2週 受講生に課題を割り振る 第3週 小説の視点、叙述、内容の伝達について(語りと叙述概説 ) 第4週 「小僧の神様」を読む・作品の構成(第一読解) 第5週 「鎌倉夫人」を読むゥ・作品の構成 第6週 「蠅」を読む・作品の構成 第7週 「千代女」を読む・作品の構成 第8週 「女誡扇綺譚」を読む 第9週 「小僧の神様」読み深め 第10週 「鎌倉夫人」読み深め 第11週 「蠅」読み深め 第12週 「千代女」読み深め 第13週 「女誡扇綺譚」読み深め 第14週 レポート要領 第15週 むすび 【準備学習】 あらかじめ課題を提示し、担当も確定するので、それに従って準 備する。 ワークシートがあるので、各回毎に事前に記入し提出する。解説 部分については事前に読んできて、質問事項を用意しておき、発言 する。 【テキスト・教材】 河野龍也他編『大学生のための文学トレーニング 近代編』(三省 堂)をテキストにする。 【成績評価の方法・基準】 ワークシート、演習発表・質疑及びレポートによる レポート60パーセント、それ以外40パーセントの予定 -254- 【授業のテーマ・目標】 テキスト収録の第二章・三章(6~15)の内、「少女病」「放浪 記」「真珠」「焼跡のイエス」「舞踏会」「山椒魚」を取り上げて 、作品を読み解き、合わせて、様々な研究方法を学ぶ。 【授業の内容】 第1週 テキスト概観 第2週 課題と割り振り 第3週 「少女病」を読む(第一読解) 第4週 「放浪記」を読む 第5週 「真珠」を読む 第6週 「焼跡のイエス」を読む 第7週 「舞踏会」を読む 第8週 「山椒魚」を読む 第9週 中間のまとめ 第10週 「少女病」を読み深める 第11週 「放浪記」を読み深める 第12週 「真珠」を読み深める 第13週 「焼跡のイエス」を読み深める 第14週 「舞踏会」を読み深める 第15週 「山椒魚」を読み深める 【準備学習】 ワークシートがあるので、事前に記載しておく。解説を学習し、質 問事項を用意しておく。 【テキスト・教材】 河野龍也他編『大学生のための文学トレーニング 近代編』(三省 堂) 【成績評価の方法・基準】 ワークシート、演習発表、質疑、レポートで評価する レポート60パーセント、その他40パーセントの予定 近代現代文学演習a1 近代現代文学演習a2 林 淑美 3年~ 前期 林 淑美 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 昭和30年代前半に書かれた中野重治の長編小説『梨の花』は、 明治後期から大正初期にかけての北陸の農村を舞台にして子供の 視点で描かれたものである。明治時代の農村のありよう、家庭、 学校、そこから見える明治の歴史は、歴史書のなかの日本近代史 の読み直しを示唆する。その読み直しを〈小説の言葉〉はどのよ うにして可能にしたか。方言を多用したこのテキストは、言語の 中心化の歴史的過程とそれに抗する脱中心化の力も描いている。 したがってこのテキストを理解するためには、関係する諸分野の 調査、勉強が必要である。本演習は、全23章で構成されたこの 小説を章毎に分けて、長ければ章を分割してレポーターが担当し、 その報告に基づく参加学生との質疑・討論によって進める。 【授業の内容】 1 「梨の花」について概説、〈小説の言葉について〉概説 2 「梨の花」を読む 3 同上 4 同上 5 同上 6 同上 7 同上 8 同上 9 同上 10 同上 11 同上 12 同上 13 同上 14 同上 15 同上 作品を読む、調べ分析する、問題を立て論理化する、そしてレ ジュメを作成し、文章化し発表する、レポーターはこれらのこと を訓練する。 【準備学習】 授業で扱う作品をあらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 中野重治『梨の花』(岩波文庫 2011年 900円) 【成績評価の方法・基準】 期末のレポート6割、平常点4割の割合で評価する。 2単位 【授業のテーマ・目標】 春学期に続いて『梨の花』を読む。 昭和30年代前半に書かれた中野重治の長編小説『梨の花』は、 明治後期から大正初期にかけての北陸の農村を舞台にして子供の 視点で描かれたものである。明治時代の農村のありよう、家庭、 学校、そこから見える明治の歴史は、歴史書のなかの日本近代史 の読み直しを示唆する。その読み直しを〈小説の言葉〉はどのよ うにして可能にしたか。方言を多用したこのテキストは、言語の 中心化の歴史的過程とそれに抗する脱中心化の力も描いている。 したがってこのテキストを理解するためには、関係する諸分野の 調査、勉強が必要である。本演習は、全23章で構成されたこの 小説を章毎に分けて、長ければ章を分割してレポーターが担当し、 その報告に基づく参加学生との質疑・討論によって進める。 【授業の内容】 1 「梨の花」について概説、〈小説の言葉について〉概説 2 「梨の花」を読む 3 同上 4 同上 5 同上 6 同上 7 同上 8 同上 9 同上 10 同上 11 同上 12 同上 13 同上 14 同上 15 同上 作品を読む、調べ分析する、問題を立て論理化する、そしてレ ジュメを作成し、文章化し発表する、レポーターはこれらのこと を訓練する。 【準備学習】 授業で扱う作品をあらかじめ読んでおくこと。 【テキスト・教材】 中野重治『梨の花』(岩波文庫 2011年 900円) 【成績評価の方法・基準】 期末のレポート6割、平常点4割の割合で評価する。 -255- 国 文 国 文 近代現代文学演習b1 近代現代文学演習b2 梶井基次郎を読む 棚田 輝嘉 3年~ 前期 2単位 石垣りんを読む 棚田 輝嘉 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 梶井基次郎は大正時代末から昭和初年代に「珠玉の短編」を残し て、昭和7年にわずか31歳で没しました。残された作品も20数編と 多くはありません。しかし、今なお彼の文学は、多くの人達に愛好 されています。では、彼の何が、読者を引きつけているのでしょう か? こうした観点から、梶井基次郎の秘密に迫ってみたいと思いま す。なお、この演習は、卒業論文を書くための演習として、研究の 手順や方法についても学んでもらいます。 【授業の内容】 第1週 始めに:演習の手順と方法 第2週 梶井基次郎の人生1 第3週 梶井基次郎の人生2 第4週 演習1:参考文献目録を集める 第5週 演習2:檸檬を読む(作品読解) 第6週 演習3:檸檬の舞台と時代(時空間を読む) 第7週 演習4:様々な檸檬論(先行研究を読む) 第8週 演習5:冬の蠅1(作品読解) 第9週 演習6:冬の蠅2(時空間を読む) 第10週 演習7:冬の蠅3(先行研究を読む) 第11週 演習8:のんきな患者1(作品読解) 第12週 演習9:のんきな患者2(時空間を読む) 第13週 演習10:のんきな患者3(先行研究を読む) 第14週 アンサー編 第15週 終わりに:梶井基次郎の魅力 【準備学習】 演習者は発表の前の週にレジュメを配布すること。受講者は発表ま でに、配布されたレジュメを読んで、疑問点を考えておくこと。 【テキスト・教材】 『梶井基次郎全集 全一巻』ちくま文庫 924円 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 演習内容(未演習者はレポート)50% 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 授業中における発言(質疑)を、特に重視するので、積極的に発言 すること。 -256- 【授業のテーマ・目標】 詩の読解方法について、石垣りんを対象にして演習をしてもらい ます。 石垣りんは、その名の通り「りん」とした人生を生きた詩人で す。同時に、女とは何か、生きるとはどういうことか、人とは、家 族とは、そして自分とは何か、を考え続けた女性でもありました。 本演習では、こうした点に着目して、彼女の作品を読み解きたいと 思います。 【授業の内容】 第1週 始めに:演習の手順と方法 第2週 詩を読むということ1 第3週 詩を読むということ2 第4週 演習1:石垣りんの生涯 第5週 演習2:先行研究(リストと評価) 第6週 演習3:戦争 第7週 演習4:家族 第8週 演習5:ふるさと 第9週 演習6:家庭と自分 第10週 演習7:女 第11週 演習8:石垣りんベスト3は?1 第12週 演習9:石垣りんベスト3は?2 第13週 アンサー編1 第14週 アンサー編2 第15週 終わりに:石垣りんの魅力 【準備学習】 演習者は発表の前の週にレジュメを配布し、受講者は配布されたレ ジュメをよく読んで、疑問点などを考えておくこと。 【テキスト・教材】 『石垣りん詩集』(現代詩文庫 第1期46) 思潮社 1223円 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 演習内容(未発表者はレポート)50% 【参考書】 適宜指示する。 【注意事項】 授業中の発言を、評価の重要な要素とするので、積極的に発言する こと。 近代現代文学演習c1 近代現代文学演習c2 『人間失格』を直筆で読む 河野 龍也 3年~ 前期 2単位 『人間失格』を直筆で読む 河野 龍也 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 近代文学の名作が誕生するまでの過程を、作家直筆の原稿を調査 することで追体験してみましょう。 つい20年ほど前まで、原稿は手書きが常識でした。作文に四苦八 苦する小学生だけでなく、いわゆる文豪も原稿用紙に向き合い、愛 用の万年筆で一字一字書いては消し、消しては書きしてマス目を埋 めていったのです。その原稿は編集者から印刷所に廻され、「植字 工」と呼ばれる印刷職人の手で、鉛のハンコ(活字)に一字ずつ置 き換えられて行きました。文章を「活字にする」ことは、現代では 考えられないほどの重みを持っていたのです。印刷所のレイアウト 指定(割付け)も含めて、残された原稿には、一冊の本ができあが るまでの血のにじむようなドラマが刻みつけられています。 今回の授業では、太宰治『人間失格』の複製版原稿を使います。 筑摩書房200字詰の原稿用紙には多数の訂正あとが残されており、 太宰の最初の構想が書き換えの中で形を変えていった様子を窺い知 ることができます。文庫本で読む「完成形」とは異なる、あり得た かも知れない幻の『人間失格』に迫りましょう。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス① 第2週 ガイダンス② 第3週 『人間失格』1~18枚目 第4週 『人間失格』19~36枚目 第5週 『人間失格』17~54枚目 第6週 『人間失格』55~72枚目 第7週 『人間失格』73~90枚目 第8週 『人間失格』91~108枚目 第9週 『人間失格』109~126枚目 第10週 『人間失格』127~144枚目 第11週 『人間失格』145~162枚目 第12週 『人間失格』163~180枚目 第13週 『人間失格』181~198枚目 第14週 『人間失格』199~216枚目 第15週 まとめ 【準備学習】 発表者は、原稿の翻刻とそれについての考察、語注、先行研究の 紹介などを含めてレジュメを作成します。参加者は、上記スケジュ ールの進度に合わせ、前もって作品を読んでから授業に参加してく ださい。 【テキスト・教材】 『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書ヴィジュアル版)、 1,400円。 【成績評価の方法・基準】 平常点60%およびレポート40%で評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 【授業のテーマ・目標】 近代文学の名作が誕生するまでの過程を、作家直筆の原稿を調査 することで追体験してみましょう。 つい20年ほど前まで、原稿は手書きが常識でした。作文に四苦八 苦する小学生だけでなく、いわゆる文豪も原稿用紙に向き合い、愛 用の万年筆で一字一字書いては消し、消しては書きしてマス目を埋 めていったのです。その原稿は編集者から印刷所に廻され、「植字 工」と呼ばれる印刷職人の手で、鉛のハンコ(活字)に一字ずつ置 き換えられて行きました。文章を「活字にする」ことは、現代では 考えられないほどの重みを持っていたのです。印刷所のレイアウト 指定(割付け)も含めて、残された原稿には、一冊の本ができあが るまでの血のにじむようなドラマが刻みつけられています。 今回の授業では、太宰治『人間失格』の複製版原稿を使います。 筑摩書房200字詰の原稿用紙には多数の訂正あとが残されており、 太宰の最初の構想が書き変えの中で形を変えていった様子を窺い知 ることができます。文庫本で読む「完成形」とは異なる、あり得た かも知れない幻の『人間失格』に迫りましょう。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 『人間失格』217~234枚目 第3週 『人間失格』235~252枚目 第4週 『人間失格』253~270枚目 第5週 『人間失格』271~288枚目 第6週 『人間失格』289~306枚目 第7週 『人間失格』307~324枚目 第8週 『人間失格』325~342枚目 第9週 『人間失格』343~360枚目 第10週 『人間失格』361~378枚目 第11週 『人間失格』379~396枚目 第12週 『人間失格』397~412枚目 第13週 予備日 第14週 まとめ① 第15週 まとめ② 【準備学習】 発表者は、原稿の翻刻とそれについての考察、語注、先行研究の 紹介などを含めてレジュメを作成します。参加者は、上記スケジュ ールの進度に合わせ、前もって作品を読んでから授業に参加してく ださい。 【テキスト・教材】 『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書ヴィジュアル版)、 1,400円 【成績評価の方法・基準】 平常点60%およびレポート40%で評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 -257- 国 文 国 文 中国文学哲学演習a1 中国文学哲学演習a2 太史公自序を読む 伊藤 文生 3年~ 前期 2単位 司馬遷の手紙を読む 伊藤 文生 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 司馬遷『史記』の序文である太史公自序を読みます。漢代に書か れた文字通りの漢文です。原文に即して、漢代の思想に関する知識 を整理してみましょう。訓点に従って、漢文を読み下し、内容がほ ぼ理解できることを目標とします。 【授業の内容】 第1週(P.1)ガイダンス:テキストの解説 第2週(P.2~3)易 第3週(P.4~5)陰陽と儒墨 第4週(P.6~7)法家と名家 第5週(P.8~9)道家 第6週(P.10~11)司馬遷の生涯(上) 第7週(P.12~13)司馬遷の生涯(中) 第8週(P.14~15)司馬遷の生涯(下) 第9週(P.16~17)春秋(上) 第10週(P.18~19)春秋(中) 第11週(P.20~21)春秋(下) 第12週(P.22~23)詩書および諸子(上) 第13週(P.24)詩書および諸子(中) 第14週(P.25)詩書および諸子(下) 第15週(P.26)まとめ 【準備学習】 該当する箇所を自主的に読んでおきましょう。積極的に漢和辞典 を活用し、さらに、関連する資料について調べ、できる限り目を通 しておいてください。 【テキスト・教材】 テキストとして漢文資料編集會議編『太史公自序・報任安書』を 用います。ただし、現在入手困難なので、プリントを配付します。 そのほか、参考資料を適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート50%、授業時の応答50%で総合的に評価します。 【参考書】 『新明解現代漢和辞典』(三省堂 2012年)2,800円 その他は、授業時に紹介します。 【注意事項】 受講生の関心に従って、柔軟に対応する用意があります。積極的 な参加を歓迎します。 -258- 【授業のテーマ・目標】 司馬遷が書いた手紙「報任安書」を読みます。関連する文献が多 数あり、それぞれについても少しずつ読んでみます。翻訳を手がか りにしつつ、古典的文献の世界へ実践的にアプローチしてみましょ う。訓点に従って、漢文を読み下し、内容がほぼ理解できることを 目標とします。 【授業の内容】 第1週(P.27):ガイダンス 第2週(P.28~29):『列子』など 第3週(P.30~31):『左氏伝』など 第4週(P.32~33):『史記』など 第5週(P.34~35):『毛詩』など 第6週(P.36~37):『漢書』など 第7週(P.38~39):『孝経』など 第8週(P.40~41):『説文』など 第9週(P.42~43):『礼記』など 第10週(P.44~45):『孫子』など 第11週(P.46~47):『論語』など 第12週(P.48~49):『周易』など 第13週(P.50~51):『荘子』など 第14週(P.52):『戦国策』など 第15週 まとめ 【準備学習】 該当する箇所を自主的に読んでおきましょう。積極的に漢和辞典 を活用し、さらに、関連する資料を調べ、できる限り目を通してお いてください。 【テキスト・教材】 テキストとして漢文資料編集會議編『太史公自序・報任安書』を 用います。ただし、現在入手困難なので、プリントを配付します。 そのほか、参考資料を適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート50%、授業時の応答50%で総合的に評価します。 【参考書】 『新明解現代漢和辞典』(三省堂 2012年)2,800円 その他は、授業時に紹介します。 【注意事項】 受講生の関心に従って、柔軟に対応する用意があります。積極的 な参加を歓迎します。 中国文学哲学演習b1 中国文学哲学演習b2 『論語』抄物の解読演習 影山 輝國 3年~ 前期 2単位 『論語』抄物の解読演習 影山 輝國 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『論語』は日本人が大切に読み継いできた中国の古典である。日 本人がどのように『論語』を解釈してきたかを知ることは、とりも なおさず日本の学問・文化の展開を知るうえで極めて重要なことで ある。 本演習は、抄物と呼ばれる資料を読み解く訓練を行いつつ、『論 語』を味わっていく。 【授業の内容】 第1週 抄物とはなにか。 第2週 『論語』の抄物について 第3週 学而篇(1) 第4週 学而篇(2) 第5週 学而篇(3) 第6週 学而篇(4) 第7週 学而篇(5) 第8週 学而篇(6) 第9週 学而篇(7) 第10週 学而篇(8) 第11週 学而篇(9) 第12週 学而篇(10) 第13週 学而篇(11) 第14週 学而篇(12) 第15週 まとめ 【準備学習】 受講者は必ず全員予習をしてくること。 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 発表を担当した際のレジュメの出来具合(80%)や受講態度 (20%)で評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 5回以上欠席したものには単位は与えない。遅刻3回を欠席1回に 数える。 【授業のテーマ・目標】 『論語』は日本人が大切に読み継いできた中国の古典である。日 本人がどのように『論語』を解釈してきたかを知ることは、とりも なおさず日本の学問・文化の展開を知るうえで極めて重要なことで ある。 本演習は、抄物と呼ばれる資料を読み解く訓練を行いつつ、『論 語』を味わっていく。 【授業の内容】 第1週 抄物とは何か。 第2週 『論語』の抄物について 第3週 為政篇(1) 第4週 為政篇(2) 第5週 為政篇(3) 第6週 為政篇(4) 第7週 為政篇(5) 第8週 為政篇(6) 第9週 為政篇(7) 第10週 為政篇(8) 第11週 為政篇(9) 第12週 為政篇(10) 第13週 為政篇(11) 第14週 為政篇(12) 第15週 まとめ 【準備学習】 受講者は必ず全員予習してくること。 【テキスト・教材】 プリント配布 【成績評価の方法・基準】 発表を担当した際のレジュメの出来具合(80%)や受講態度 (20%)で評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 新しい受講生がいない場合、第1回から演習に入る。5回以上欠席 したものには単位を与えない。遅刻3回を欠席1回に数える。 -259- 国 文 国 文 日本語教育学演習c 日本語教育学演習d ―類似表現研究― 山内 博之 3年~ 前期 2単位 ―誤用例研究― 山内 博之 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 卒業論文などのテーマとして取り上げられることの多い「類似表 現の研究」に焦点を絞り、その研究方法を身につけることを目標と する。 【授業の内容】 その日に指定する類似表現の共通点と相違点について、受講者全 員で考えながら、類似表現研究の方法を学んでいく。 第1週 類似表現とは何か 第2週 「~焼き」「焼き~」 第3週 「~が上手だ」「~が得意だ」 第4週 「きれいだ」「美しい」 第5週 「かわかす」「ほす」 第6週 「よける」「さける」 第7週 「ふれる」「さわる」 第8週 「かえる」「もどる」 第9週 巷にあふれる変な日本語 第10週 「将来」「未来」 第11週 「かなり」「けっこう」 第12週 「うっかり」「つい」 第13週 「全然」「決して」 第14週 「すぐ」「もうすぐ」 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくるこ と。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、レポート50% 【参考書】 日本語教育 誤用例研究会『類似表現の使い分けと指導法』 (アルク) 森田良行『基礎日本語辞典』(角川書店) 柴田武他『ことばの意味Ⅰ~Ⅲ』(平凡社) 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な姿勢で授業に参加す ることが望まれる。 -260- 【授業のテーマ・目標】 卒業論文などのテーマとして取り上げられることの多い「語用 例研究」に焦点を絞り、その研究方法を身につけることを目標とす る。 【授業の内容】 その日に指示する学習者の作文、もしくは、学習者の発話(文字 化されたもの)を資料として用い、語用例研究を行う。誤用を訂正 する方法と、その理由づけについて、受講者全員で考えながら、語 用例研究の方法を学んでいく。 第1週 誤用例とは何か 第2週 誤用例の検討1(中級の英語母語話者の作文) 第3週 誤用例の検討2(中級の中国語母語話者の作文) 第4週 誤用例の検討3(中級の韓国語母語話者の作文) 第5週 誤用例の検討4(初級の英語母語話者の作文) 第6週 誤用例の検討5(初級の中国語母語話者の作文) 第7週 誤用例の検討6(初級の韓国語母語話者の作文) 第8週 誤用例の検討7(上級の英語母語話者の作文) 第9週 誤用例の検討8(上級の中国語母語話者の作文) 第10週 誤用例の検討9(上級の韓国語母語話者の作文) 第11週 誤用例の検討10(中級学習者の発話) 第12週 誤用例の検討11(上級学習者の発話) 第13週 誤用例の検討12(初級学習者の発話) 第14週 誤用例の検討13(超級学習者の発話) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関する課題を指示するので、考えてくるこ と。 【テキスト・教材】 特に指定はしない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、レポート50% 【参考書】 日本語教育 誤用例研究会『類似表現の使い分けと指導法』 (アルク) 森田良行『基礎日本語辞典』(角川書店) 柴田武他『ことばの意味Ⅰ~Ⅲ』(平凡社) 【注意事項】 自己の言語生活を振り返りながら、積極的な姿勢で授業に参加す ることが望まれる。 特殊演習1 特殊演習2 ―卒業論文作成の準備― 池田三枝子・影山輝國・栗原 敦・河野龍也・近藤みゆき・佐藤 悟・棚田輝嘉・福嶋健伸・牧野和夫・山内博之・横井 孝 4年 前期 1単位 ―卒業論文の作成― 池田三枝子・影山輝國・栗原 敦・河野龍也・近藤みゆき・佐藤 悟・棚田輝嘉・福嶋健伸・牧野和夫・山内博之・横井 孝 4年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 卒業論文は学生生活4年間の研究の集大成です。 この授業では卒業論文を作成するための準備として、テーマの設 定、研究史の整理、用例の分析など、各自の問題意識に即して具体 的な研究方法を学びます。 【授業の内容】 ○卒論テーマの設定 1 ガイダンス 2 問題意識(1)―対象となる作品・事象は何か― 3 問題意識(2)―対象をどのような観点から研究するか― ○研究史の把握 4 研究史の調査・整理(1)―先行研究を調べる― 5 研究史の調査・整理(2)―先行研究を的確にまとめる― ○用例の調査・分析 6 用例の調査・分析(1)―用例を調べる― 7 用例の調査・分析(2)―用例を分析する― ○口頭発表 8 発表と討論(1) 9 発表と討論(2) 10 発表と討論(3) 11 発表と討論(4) 12 発表と討論(5) 13 発表と討論(6) ○まとめ 14 卒論の章立て ―論理の組み立てを考える― 15 まとめ 【準備学習】 卒業論文は各自の問題意識によって執筆するものなので、対象と なる作品・事象や参考文献はそれぞれ異なります。各々必要な文献 や調査するべき事柄について、あらかじめ考えた上で授業に臨みま しょう。 【テキスト・教材】 必要に応じて授業中に紹介します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業態度)30%、発表30%、提出物40%で評価します。 【授業のテーマ・目標】 卒業論文は学生生活4年間の研究の集大成です。 この授業では卒業論文作成に向けて、章立ての詳細を考えた上で 、書式や文体・用語など、各自のテーマに即して具体的な執筆方法 を学びます。 【授業の内容】 ○卒論の章立て 1 ガイダンス 2 章立て(1)―論理の組み立てを考えて章を設定する― 3 章立て(2)―各章の論旨を考えて節を設定する― ○卒論の書式・凡例・施注 4 書式 ―テーマに即した書式を確認する― 5 凡例・施注 ―凡例・注の書き方を確認する― ○卒論の文体・用語 6 文体 ―卒論にふさわしい文体を確認する― 7 用語 ―卒論にふさわしい用語を確認する― ○口頭発表 8 発表と討論(1) 9 発表と討論(2) 10 発表と討論(3) 11 発表と討論(4) 12 発表と討論(5) 13 発表と討論(6) ○まとめ 14 卒論の見直し ―全体を見直す― 15 まとめ 【準備学習】 卒業論文は各自のテーマによって執筆するものなので、書式や注 の付け方はそれぞれの分野によって異なります。各々必要な文献や 調査するべき事柄について、あらかじめ考えた上で授業に臨みまし ょう。 【テキスト・教材】 必要に応じて授業中に紹介します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業態度)30%、発表30%、提出物40%で評価します。 -261- 国 文 国 文 漢字書法1 漢字書法2 ―abcクラス― 亀田 絵里香 2年 前期 1単位 ―abcクラス― 亀田 絵里香 2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 楷書の基礎的理解と基礎技法の習得をはかる。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 書道用語・用具の説明 第3週 ①楷書とは ②学習指導要領 第4週 9つの基本点画 第5週 実技実習 二字句 第6週 実技実習 三字句 第7週 実技実習 《孔子廟堂碑》「千年之聖」 第8週 実技実習 「清滌玄酒」 第9週 実技実習 《九成宮醴泉銘》「天子令徳」 第10週 実技実習 「文懐遠人」 第11週 実技実習 「其清若鏡」 第12週 実技実習 《雁塔聖教序》「仙露明珠」 第13週 実技実習 「長契神情」 第14週 実技実習 硬筆 第15週 まとめ 【準備学習】 毎時間、学習シートを配布します。次回授業までに、その日の授 業のまとめや意見を書いて提出してください。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ』(二玄社) 随時、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、提出物(50%) 【参考書】 実習内容に応じて指示をする。 【注意事項】 「漢字書法2」(後期)と合わせて履修することが望ましい。 実技と鑑賞の双方の能力を養い、感性を豊かにするように心掛け ましょう。 -262- 【授業のテーマ・目標】 行書の基礎的理解と基礎技法の修得をはかる。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 書道用語・用具の説明 ①行書とは ②学習指導要領 第3週 実技実習 基本用筆 第4週 実技実習 二字句 第5週 実技実習 五字句(仮名交じり) 第6週 実技実習 《蘭亭序》「群賢畢至」 第7週 実技実習 「少長咸集」 第8週 実技実習 「天朗気清」 第9週 実技実習 《集王聖教序》「松風水月」 第10週 実技実習 「仙露明珠」 第11週 実技実習 《枯樹賦》「山崖表裏」 第12週 実技実習 「魚龍起伏」 第13週 実技実習 《祭姪文稿》 第14週 実技実習 硬筆 第15週 まとめ 【準備学習】 毎時間、学習シートを配布します。次回授業までに、その日の授 業のまとめや意見を書いて提出してください。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ』(二玄社) 随時、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、提出物(50%) 【参考書】 実習内容に応じて指示をする。 【注意事項】 実技と鑑賞の双方の能力を養い、感性を豊かにするように心掛け ましょう。 漢字書法1 漢字書法2 ―defクラス・基礎から学ぶ漢字書法― 小川 博章 2年 前期 1単位 ―defクラス・王羲之の魅力発見― 小川 博章 2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 漢字書法の基礎を学ぶ。楷書における用筆・結構などの基礎技法 を習得するとともに書作品の鑑賞眼を涵養する。 【授業の内容】 楷書の学習 第1週 用具・用材の基礎解説 第2週 楷書概論、基本点画、永字八法 第3週 蘇慈墓誌の臨書① 第4週 〃 ② 第5週 〃 ③ 第6週 九成宮醴泉銘の臨書① 第7週 〃 ② 第8週 〃 ③ 第9週 雁塔聖教序の臨書① 第10週 〃 ② 第11週 〃 ③ 第12週 楷書の創作① 第13週 〃 ② 第14週 〃 ③ 第15週 楷書作品の鑑賞と評価 【準備学習】 毎回授業前に、テキストの該当箇所を観察しておくこと。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(二玄社) 【成績評価の方法・基準】 提出課題と授業態度で総合評価します。評価基準は、結構法・用 筆法などの基本的書法技術の習得を採点します。(評価配分は提出 課題60%、授業態度40%) 【注意事項】 博物館・美術館の常設展や企画展を参観し、鑑賞眼を養ってくだ さい。 【授業のテーマ・目標】 漢字書法の基礎を学ぶ。行書における用筆・結構などの基礎技法 を習得するとともに書作品の鑑賞眼を涵養する。 【授業の内容】 行書の学習 第1週 行書概論、行書の基本筆法 第2週 王羲之、蘭亭序について 第3週 蘭亭序全臨①(基本点画の学習) 第4週 〃 ②(点と線の学習) 第5週 〃 ③(横画の学習) 第6週 〃 ④(縦画の学習) 第7週 〃 ⑤(左右はらいの学習) 第8週 〃 ⑥(転折の学習) 第9週 〃 ⑦(はねの学習) 第10週 〃 ⑧(章法の学習) 第11週 〃 ⑨(落款の学習) 第12週 〃 ⑩(誤字、脱字の処理方法) 第13週 製本、装幀 第14週 相互評価 第15週 行書作品の鑑賞 【準備学習】 毎回の授業前に、指定された文字の結構法について調べておいて 下さい。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(二玄社) 【成績評価の方法・基準】 提出課題と授業態度で総合評価します。評価基準は、結構法・用 筆法などの基本的書法技術の習得を採点します。(評価配分は提出 課題60%、授業態度40%) 【注意事項】 博物館・美術館の常設展や企画展を参観し、鑑賞眼を養ってくだ さい。 -263- 国 文 国 文 漢字書法3 漢字書法4 ―隷書を学ぶ― 石坂 雅彦 3年 前期 1単位 ―草書を学ぶ― 石坂 雅彦 3年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 隷書の基礎的理解と基本技法の修得をはかる。 【授業の内容】 第1週 授業内容・予定の説明 第2週 隷書とは――基礎知識 第3週 隷書の資料について 第4週 実技学習Ⅰ 基本点画の練習(1) 第5週 〃 〃 (2) 第6週 〃 Ⅱ 臨書〈曹全碑〉(1) 第7週 〃 〃 (2) 第8週 〃 〃 (3) 第9週 〃 Ⅲ 臨書〈礼器碑〉(1) 第10週 〃 〃 (2) 第11週 〃 〃 (3) 第12週 〃 Ⅳ 臨書〈木簡等の肉筆〉(1) 第13週 〃 〃 (2) 第14週 〃 〃 (3) 第15週 総括 【準備学習】 ・毎回事前に指定した頁(隷書のレッスン)を宿題として練習 してくること。 ・課題における個々の問題点を次時間までにできるだけ解決し ておくこと。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ・Ⅱ』(二玄社) 田中東竹著『隷書のレッスンⅠ』(二玄社) 【成績評価の方法・基準】 提出実習作品80%、出席を含む平常点20% 【参考書】 『中国法書選』(二玄社)他、実習内容に応じて指示する。 【注意事項】 できるだけ沢山書いて欲しいが、「見ること」「考えること」も 必要であることを忘れずに。 -264- 【授業のテーマ・目標】 草書の基礎的理解と基本技法の修得をはかる。 【授業の内容】 第1週 草書とは――基礎知識 第2週 草書の資料について 第3週 実技学習Ⅰ 基本点画の練習(1) 第4週 〃 (2) 第5週 〃 Ⅱ 臨書〈十七帖〉(1) 第6週 〃 〃 (2) 第7週 〃 〃 (3) 第8週 〃 Ⅲ 臨書〈書譜〉 (1) 第9週 〃 〃 (2) 第10週 〃 〃 (3) 第11週 〃 Ⅳ 創作(1) 第12週 〃 〃 (2) 第13週 〃 〃 (3) 第14週 〃 〃 (4) 第15週 総括 【準備学習】 ・点画の連続学習として「漢字書法2」の行書を予習しておく こと。 ・毎回の課題文字と隷書体とを比較して、その関連性を捉えて おくこと。 【テキスト・教材】 『改訂・書道の古典Ⅰ・Ⅱ』(二玄社) 【成績評価の方法・基準】 提出実習作品80%、出席を含む平常点20% 【参考書】 『中国法書選』(二玄社)他、実習内容に応じて指示する。 【注意事項】 できるだけ沢山書いて欲しいが、「見ること」「考えること」も 必要であることを忘れずに。 「漢字書法3」と連続受講することが望ましい。 仮名書法1 仮名書法2 -abcdefクラス いろはから高野切へ- 伊藤 文生 2年 前期 1単位 -abcdefクラス 高野切古今集の読み書き- 伊藤 文生 2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 仮名とは何かについての基礎知識を確認しつつ、仮名の基本用筆 を体得する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:道具および練習方法について 第2週 いろはを書く(い) 第3週 いろはを書く(ろ) 第4週 いろはを書く(は) 第5週 変体仮名を学ぶ(い) 第6週 変体仮名を学ぶ(ろ) 第7週 変体仮名を学ぶ(は) 第8週 連綿練習(い) 第9週 連綿練習(ろ) 第10週 連綿練習(は) 第11週 高野切第三種を書く(い) 第12週 高野切第三種を書く(ろ) 第13週 高野切第三種を書く(は) 第14週 高野切第一種を書く 第15週 まとめ 【準備学習】 自習課題として資料を配付します。授業外でも目習いおよび硬筆 によって練習してください。 【テキスト・教材】 授業時に資料プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 提出作品および小テスト50%と実習態度による平常点50%とによ って総合的に評価します。 【参考書】 『書の総合事典』(柏書房 2010年)29,000円 『書道テキスト 第9巻 かな』(二玄社 2007年)2000円 『書道講座 第四巻 かな』(二玄社 1971年)2,400円 【注意事項】 道具および用紙は各自実力に応じて用意してください。なお、硬 筆(普通の筆記具)もご用意ください。 【授業のテーマ・目標】 仮名書の最高峰とされる高野切の臨書を通して、仮名の用筆を学 ぶとともに、仮名の読み書き能力を高める。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:高野切について 第2週 第三種を書く(い) 第3週 第三種を書く(ろ) 第4週 第三種を書く(は) 第5週 第二種を書く(い) 第6週 第二種を書く(ろ) 第7週 第二種を書く(は) 第8週 第一種を書く(い) 第9週 第一種を書く(ろ) 第10週 第一種を書く(は) 第11週 高野切を書く(い) 第12週 高野切を書く(ろ) 第13週 高野切を書く(は) 第14週 古今集のすきな歌を書く 第15週 まとめ 【準備学習】 自習課題として資料を配付します。授業外でも目習いおよび硬筆 によって練習してください。 【テキスト・教材】 授業時に資料プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 提出作品および小テスト50%と実習態度による平常点50%とによ って総合的に評価します。 【参考書】 『書の総合事典』(柏書房 2010年)29,000円 『書道テキスト 第9巻 かな』(二玄社 2007年)2000円 『書道講座 第四巻 かな』(二玄社 1971年)2,400円 【注意事項】 道具および用紙は各自実力に応じて用意してください。なお、硬 筆(普通の筆記具)もご用意ください。 -265- 国 文 国 文 仮名書法3 仮名書法4 『古今和歌集』仮名古筆の臨書・倣書 高城 弘一 3年 前期 1単位 散らし書きとさまざまな様式 高城 弘一 3年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 『古今和歌集を』を書写内容とする「関戸本古今和歌集」「元永 本古今和歌集」の臨書を通じて、さまざまな仮名古筆の用筆や散ら し書きなどの様式を学ぶ。あわせて、書表現の幅を広げたい。 また、『古今和歌集』を書写した、さまざまな古筆をみていく。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:授業方針、授業計画、用具用材について 第2週 「関戸本古今和歌集」の臨書(い) 第3週 「関戸本古今和歌集」の臨書(ろ) 第4週 「関戸本古今和歌集」の臨書(は) 第5週 「関戸本古今和歌集」の臨書(に) 第6週 「関戸本古今和歌集」の臨書(ほ) 第7週 「関戸本古今和歌集」による倣書(い) 第8週 「関戸本古今和歌集」による倣書(ろ) 第9週 「元永本古今和歌集」の臨書(い) 第10週 「元永本古今和歌集」の臨書(ろ) 第11週 「元永本古今和歌集」の臨書(は) 第12週 「元永本古今和歌集」の臨書(に) 第13週 「元永本古今和歌集」の臨書(ほ) 第14週 「元永本古今和歌集」による倣書(い) 第15週 「元永本古今和歌集」による倣書(ろ) 【準備学習】 自習課題として資料を配布する。授業外でも目習いおよび硬筆に よって練習すること。 【テキスト・教材】 大東文化大学書道研究所編『書道テキスト 第9巻 かな』(二玄 社) その他、資料プリントを配布 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、提出物50% 【参考書】 高城弘一編『平安かなの美』(二玄社) 高城弘一『美しく書ける かな書道入門』(ナツメ社) その他、授業内で随時紹介 【注意事項】 第1回目の授業時には、詳細な授業方針・授業計画等を提示し、 ガイダンスを行なうので、極力欠席しないでほしい。 授業では学び方の示唆・導入に過ぎない。実力をつけるために、 自宅での自主学習こそが大切である。 美術館や博物館において、仮名の古典(古筆)の肉筆資料の鑑賞 も重要である。展覧会情報なども、随時紹介したい。 -266- 【授業のテーマ・目標】 散らし書きの名筆、三色紙(「寸松庵色紙」「継色紙」「升色紙 」)に触れ、散らし書きの研究を行う。それをもとに、半懐紙・色 紙・短冊・扇面・カルタ等さまざまな様式の料紙に散らし書きを試 み、作品制作へとつなげたい。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:授業計画、授業方針、用具用材、散らし書き 等について 第2週 「寸松庵色紙」の臨書(い) 第3週 「寸松庵色紙」の臨書(ろ) 第4週 「寸松庵色紙」の臨書(は) 第5週 「継色紙」の臨書(い) 第6週 「継色紙」の臨書(ろ) 第7週 「継色紙」の臨書(は) 第8週 「升色紙」の臨書(い) 第9週 「升色紙」の臨書(ろ) 第10週 「升色紙」の臨書(は) 第11週 半懐紙に書く(い) 第12週 半懐紙に書く(ろ) 第13週 短冊に書く 第14週 扇面に書く 第15週 カルタに書く 【準備学習】 自習課題として資料を配布する。授業外でも目習いおよび硬筆に よって練習すること。 【テキスト・教材】 高城弘一『美しく書ける かな書道入門』(ナツメ社) その他、資料プリントを配布 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、提出物50% 【参考書】 高城弘一編『平安かなの美』(二玄社) 大東文化大学書道研究所編『書道テキスト 第9巻 かな』(二玄 社) その他、授業内で随時紹介 【注意事項】 授業だけでは、上手にならない。自宅での学習も肝要である。 美術館や博物館における仮名の古典(古筆)の肉筆資料の鑑賞も 積極的に行ってもらいたい。授業内では、その展覧会情報も随時紹 介する。 英 文 学 科 英文学科 開講科目索引 1年 英語a ・・・・ SA クラス ブルース,サミュエル ・・・・ 272 ・・・・ 272 ・・・・ 273 ・・・・ 273 ・・・・ 274 ・・・・ 274 275 275 276 276 277 277 278 278 279 279 280 280 281 281 282 282 283 283 284 284 285 285 286 286 287 287 288 SB クラス SC クラス SD クラス SE クラス 1年 英語b SA クラス SB クラス SC クラス SD クラス SE クラス 1年 英語c ページ 271 小柳 康子 木口 圭子 田丸 由美子 志度岡 理恵 稲垣 伸一 大関 啓子 田丸 由美子 木口 圭子 村上 まどか 小柳 康子 SA クラス ・・・・ 271 SB クラス バーティウム,デイヴィッド 1年 英語c SC クラス バーティウム,デイヴィッド SD クラス スニップ,キルスティン SE クラス ブルース,サミュエル 1年 英語d SA クラス ブルース,サミュエル SB クラス バーティウム,デイヴィッド 1年 英語d SC クラス バーティウム,デイヴィッド SD クラス スニップ,キルスティン SE クラス ブルース,サミュエル 1年 英文学科の世界 CA クラス CB クラス CC クラス CD クラス CE クラス 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 2年 フランス語演習a フランス語演習a フランス語演習b フランス語演習b フランス語演習c フランス語演習d ドイツ語演習a ドイツ語演習b ドイツ語演習c ドイツ語演習c ドイツ語演習d ドイツ語演習d 中国語演習a 中国語演習b 中国語演習c 中国語演習d 英米の文化と社会a 英米の文化と社会b 専門演習a 専門演習a 専門演習a 専門演習b 専門演習b 専門演習b 専門演習b 特別講義c 特別講義d 英語e X クラス Y クラス X クラス Y クラス XY クラス XY クラス XY クラス XY クラス X クラス Y クラス X クラス Y クラス XY クラス XY クラス XY クラス XY クラス SA クラス SB クラス SC クラス SD クラス SE クラス 2年 英語f SA クラス SB クラス SC クラス SD クラス SE クラス 2年 2年 英語g 英語g SA クラス SB クラス 植野 達郎 大関 啓子 佐々木 真理 志渡岡 理恵 土屋 結城 武田 志保子 唐牛 幸子 武田 志保子 唐牛 幸子 藤井 陽子 藤井 陽子 小澤 直 小澤 直 満井 裕子 田中 亜美 満井 裕子 田中 亜美 中嶋 諒 中嶋 諒 中嶋 諒 中嶋 諒 佐々木 真理 小柳 康子 井上 麻依子 熊倉 朗子 多比羅 眞理子 井上 麻依子 熊倉 朗子 多比羅 眞理子 宮下 いづみ 宮下 いづみ 塚本 まゆみ 村上 まどか 植野 達郎 木口 圭子 田丸 由美子 土屋 結城 稲垣 伸一 田丸 由美子 志渡岡 理恵 木口 圭子 佐々木 真理 島 高行 遠藤 花子 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 288 289 289 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 英語g 英語g 英語g 英語h 英語h 英語h 英語h 英語h イギリス文学史a イギリス文学史b アメリカ文学史a アメリカ文学史b 英語学概論a 英語学概論b 特殊講義a 特殊講義b 特殊講義c 特殊講義d 女性文学講義a 女性文学講義b イギリス文学・文化講義a イギリス文学・文化講義b アメリカ文学・文化講義a アメリカ文学・文化講義b 英語学講義a 英語学講義b 英語音声学1 英語音声学2 コミュニケーション英語a 2年 コミュニケーション英語b 2年 2年 コミュニケーション英語c コミュニケーション英語d 専門演習c 専門演習c 専門演習c 専門演習d 専門演習d 専門演習d 2年 2年 2年 2年 2年 2年 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ -269- 中世イギリス文学・文化演習a 中世イギリス文学・文化演習b 中世イギリス文学・文化演習c 中世イギリス文学・文化演習d 近代イギリス文学・文化演習a 近代イギリス文学・文化演習b 近代イギリス文学・文化演習e 近代イギリス文学・文化演習f 近代イギリス文学・文化演習g 近代イギリス文学・文化演習h 現代イギリス文学・文化演習a 現代イギリス文学・文化演習b 現代イギリス文学・文化演習c 現代イギリス文学・文化演習d 近代アメリカ文学・文化演習b 近代アメリカ文学・文化演習c 近代アメリカ文学・文化演習d 近代アメリカ文学・文化演習g 近代アメリカ文学・文化演習h 現代アメリカ文学・文化演習c 現代アメリカ文学・文化演習d 現代アメリカ文学・文化演習e 現代アメリカ文学・文化演習f 英語学演習g SC クラス SD クラス SE クラス SA クラス SB クラス SC クラス SD クラス SE クラス ページ 290 ・・・・ 290 ・・・・ 291 ・・・・ 291 ・・・・ 292 ・・・・ 292 ・・・・ 293 ・・・・ 293 ・・・・ 294 ・・・・ 294 ・・・・ 295 ・・・・ 295 ・・・・ 296 ・・・・ 296 ・・・・ 297 ・・・・ 297 ・・・・ 298 ・・・・ 298 ・・・・ 299 ・・・・ 299 ・・・・ 300 ・・・・ 300 ・・・・ 301 ・・・・ 301 ・・・・ 302 ・・・・ 302 ・・・・ 303 ・・・・ 303 ・・・・ 304 斎木 郁乃 遠藤 花子 井上 麻依子 井上 麻依子 斎木 郁乃 遠藤 花子 島 高行 遠藤 花子 小柳 康子 土屋 結城 稲垣 伸一 植野 達郎 村上 まどか 村上 まどか 土屋 結城 志渡岡 理恵 島 高行 島 高行 志渡岡 理恵 佐々木 真理 大関 啓子 大関 啓子 塚本 まゆみ 塚本 まゆみ 秋葉 倫史 秋葉 倫史 鶴田 達成 鶴田 達成 グールド,リチャード スニップ,キルスティン グールド,リチャード スニップ,キルスティン ・・・・ ・・・・ 304 ブルース,サミュエル ・・・・ ブルース,サミュエル ・・・・ 今村 京子 鶴田 達成 宮上 久仁子 今村 京子 秦 邦生 宮上 久仁子 大関 啓子 大関 啓子 小柳 康子 小柳 康子 島 高行 島 高行 土屋 結城 土屋 結城 多比羅 眞理子 多比羅 眞理子 志度岡 理恵 志度岡 理恵 新井 紀代 新井 紀代 稲垣 伸一 難波 雅紀 難波 雅紀 斎木 郁乃 斎木 郁乃 植野 達郎 植野 達郎 佐々木 真理 佐々木 真理 村上 まどか ・・・・ 305 305 306 306 307 307 308 308 309 309 310 310 311 311 312 312 313 313 314 314 315 315 316 316 317 317 318 318 319 319 320 320 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 3年~ 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 4年 英語学演習h イギリス文学・文化講義c イギリス文学・文化講義d アメリカ文学・文化講義c アメリカ文学・文化講義d 英語学講義c 英語学講義d 特殊講義e 英語史1 英語史2 コミュニケーション英語e コミュニケーション英語f コミュニケーション英語g コミュニケーション英語h 西洋古典語1 西洋古典語2 専門演習e 専門演習e 専門演習e 専門演習e 専門演習f 専門演習f 専門演習f 専門演習f セミナーa・b 村上 まどか 秦 邦生 秦 邦生 難波 雅紀 難波 雅紀 鶴田 達成 鶴田 達成 植野 達郎 秋葉 倫史 秋葉 倫史 グールド,リチャード グールド,リチャード ・・・・ バーティウム,デイヴィッド ・・・・ バーティウム,デイヴィッド ・・・・ 堀尾 耕一 堀尾 耕一 井上 麻依子 熊倉 朗子 堀尾 耕一 宮上 久仁子 井上 麻依子 熊倉 朗子 堀尾 耕一 宮上 久仁子 担当教員全員 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 321 321 322 322 323 323 324 324 325 325 326 326 327 327 328 328 329 329 330 330 331 331 332 332 333 平成24年度休講科目 1年 特別講義a 1年 特別講義b 3年~ 近代イギリス文学・文化演習c 3年~ 近代イギリス文学・文化演習d 3年~ 近代アメリカ文学・文化演習b 3年~ 近代アメリカ文学・文化演習e 3年~ 近代アメリカ文学・文化演習f 3年~ 現代アメリカ文学・文化演習a 3年~ 現代アメリカ文学・文化演習b 3年~ 現代アメリカ文学・文化演習g 3年~ 現代アメリカ文学・文化演習h 3年~ 英語学演習a 3年~ 英語学演習b 3年~ 英語学演習c 3年~ 英語学演習d 3年~ 英語学演習e 3年~ 英語学演習f 3年 特殊講義f 3年 英文法論a 3年 英文法論b -270- 英語a 英語b (SA)小柳 康子・(SB)木口 圭子・(SC)田丸 由美子・ (SD)志渡岡 理恵・(SE)稲垣 伸一 1年 前期 2単位 (SA)大関 啓子・(SB)田丸 由美子・(SC)木口 圭子・ (SD)村上 まどか・(SE)小柳 康子 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、今まで英語について学習した内容を踏まえ、文法 事項の復習をしながら、英文学科の専門科目の学習に必要な読解力 を高めることを目標とする。 【授業の内容】 英文学科の学生である以上、授業で英文を読むことは不可欠であ る。この授業では、英文を正確に読めるようになることを目的に、 文法事項の再確認をし、かつ英米の文化についても学んでいく。授 業の内容は以下の通りである。 ・担当教員の指導の元に授業で教材を読んでいく。 ・基本的な文法事項等を再確認する。 ・その際、誤りやすい事項・読み方のコツなどに重点を置く。 ・文化・社会などの背景についても理解を深める。 ・その他(英語の学習方法など) 演習科目であるため、一方通行に終始することがないように積極 的な参加が望まれる。 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を必ず予習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストはクラスによって異なるので、担当教員の指示に従うこ と。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 試験・レポート50% 【参考書】 クラスによって異なる。担当教員の指示を仰ぐこと。 【注意事項】 授業には英和辞典を必ず持参すること。 科目の性格上、出席を重視する。 【授業のテーマ・目標】 「英語a」で学習した内容を踏まえ、文法事項を復習しながら、 主に2年次以降の専門科目の学習に必要となる読解力を高めること を目標とする。(「英語a」より高度な読解力を養成することを目 指す。) 【授業の内容】 英文学科の学生である以上、授業で英文を読むことは不可欠であ る。この授業では、英文を正確に読めるようになることに焦点を当 てながら、文法事項の再確認をしていく。実際の授業は出席者の様 子を見ながら進めることになるが、内容は以下の通りである。 ・担当教員の指導の元に授業で教材を読んでいく。 ・基本的な文法事項等を再確認する。 ・その際、誤りやすい事項・読み方のコツなどに重点を置く。 ・文化・社会などの背景についても理解を深める。 ・その他(英語の学習方法など) 演習科目であるため、一方通行に終始することがないように積極 的な参加が望まれる。 【準備学習】 「英語a」同様、毎回の授業前に、テキストの該当箇所を必ず予 習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストはクラスによってレベルが異なるので、担当教員の指示 に従うこと。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 試験・レポート50% 【参考書】 クラスによって異なる。担当教員の指示を仰ぐこと。 【注意事項】 授業には英和辞典を必ず持参すること。 科目の性格上、出席を重視する。 -271- 英 文 英 文 英語c 英語c (SA)ブルース,サミュエル (SB)バーティウム,デイヴィッド 1年 前期 1単位 (SC)バーティウム,デイヴィッド・(SD)スニップ,キルステ ィン・(SE)ブルース,サミュエル 1年 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to provide intermediatelevel students with general English communication skills and a foundation for further studies in the English language. This course is a required one-semester course for first-year students. 【授業の内容】 The main focus will be on improving students' intermediate-level English proficiency skills through speaking and listening exercises. Students are also expected to do regular reading and writing exercises. Pronunciation and grammar will be emphasized. The coursework will engage students in role-plays, information exchanges and group skits. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 『English Firsthand 2,Longman.』 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2)maintain good attendance for the semester. Final grades will be based upon a combination of classroom participation (70%), and completion of all assignments (30%). 【注意事項】 ・ Students attending less than 70% of their classes will fail. ・ Exceptions are made for excused absences. ・ Three tardies(coming to class late)equal one absence. -272- 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this course is to provide basic-level students with general communication skills and a foundation for further studies in the English language. The course is arequired one-semester course for first-year students. 【授業の内容】 The main focus will be on improving students' basiclevel English proficiency skills through speaking and listening exercises. Students are also expected to do regular reading and writing exercises. Pronunciation and grammar will be emphasized. The coursework will engage students in role-plays, information exchanges and group skits. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 『English Firsthand 1,Longman.』 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2) maintain good attendance for the semester. Final grades will be based upon a combination of classroom participation (70%), andcompletion of all assignments(30%). 【注意事項】 ・Students attending less than 70% of their classes will fail. ・Exceptions are made for excused absences. ・Three tardies(coming to class late)equal one absence. 英語d 英語d (SA)ブルース,サミュエル (SB)バーティウム,デイヴィッド 1年 後期 1単位 (SC)バーティウム,デイヴィッド・(SD)スニップ,キルステ ィン・(SE)ブルース,サミュエル 1年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 This is a required one-semester course that continues where“英語c”(sections A and B)finished.(Please note, however; that this course is independent of“英語 c.”)The purpose of this course is to provide first-year students with more intermediate-level English proficiency skills. 【授業の内容】 The main focus will be on improving students' proficiency levels through speaking and listening exercises. Students are also expected to do regular reading and writing exercises. Pronunciation and grammar will be emphasized. The coursework will engage students in role-plays, information exchanges and group skits. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 『English Firsthand 2, Longman.』 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2)maintain good attendance for the semester. Final grades will be based upon a combination of classroom participatio(70%), and completion of all assignments(30%). 【注意事項】 ・Students attending less than 70% of their classes will fail. ・Exceptions are made for excused absences. ・Three tardies(coming to class late)equal one absence. 【授業のテーマ・目標】 This is a required one-semester course that continues where“英語c”(Section C, D and E)finished.(Please note, however; that this course is independent of“英語c.”)The purpose of this course is to provide first-year students with more basic-level English communication skills. 【授業の内容】 The main focus will be on improving students' basic proficiency skills through speaking and listening exercises. Students are also expected to do regular reading and writingexercises. Pronunciation and grammar will be emphasized. The coursework will engage students in roleplays, information exchanges and group skits. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 『English Firsthand 1, Longman』 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2)maintain good attendance for the semester. Final grades will be based upon a combination of classroom participatio(70%), and completion of all assignments(30%). 【注意事項】 ・Students attending less than 70% of their classes will fail. ・Exceptions are made for excused absences. ・Three tardies(coming to class late)equal one absence. -273- 英 文 英文学科の世界 (CA)植野 達郎・(CB)大関 啓子・(CC)佐々木 (CD)志渡岡 理恵・(CE)土屋 結城 1年 後期 2単位 英 文 フランス語演習a フランス語を話しましょう (X)武田 志保子 1年 前期 1単位 真理・ 【授業のテーマ・目標】 英語の学習方法を理解することと、英文学科の専門科目への導入を 目的とします。英文学科のカリキュラムの内容を理解し、4年間で カバーする領域全体の見通しをたて、履修者各自がこの学科で何を やりたいか考えることが基本的な内容です。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 授業紹介 第2週 英語の読み方① 第3週 英語の読み方② 第4週 英語の読み方③ 第5週 英語の読み方④ 第6週 英語の読み方⑤ 第7週 英文学科の三分野① 第8週 英文学科の三分野② 第9週 英文学科の三分野③ 第10週 プレゼンテーション準備 第11週 プレゼンテーション① 第12週 プレゼンテーション② 第13週 プレゼンテーション③ 第14週 プレゼンテーション④、まとめ 第15週 ITP 【準備学習】 日程表で事前に授業内容を確認し、自分なりに問題点等を整理して おくこと。研究領域選択の出発点であることを常に意識して授業に 臨むこと。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントや資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50点、課題50点。 【注意事項】 毎回演習形式で進めるので、積極的に授業に参加すること。 -274- 【授業のテーマ・目標】 単純、明快、実用をモットーとするテキストを用いて基本の中の基 本を学んでいきます。テキストはどの課も会話表現、文法解説、練 習問題、表現練習の4部から成り、話す書く読むという総合的な力 をつけることはもちろん、特に外に向かって発信する力をつけ簡単 なことが言え、伝えられることを目指します。 【授業の内容】 第1週 フランス語の文字と発音Alphabet ami.moi.aussi.aimer 第2週 自己紹介 国籍と動詞etre ~である 第3週 挨拶 Salut,ca va? Bonjour,comment allez-vous? 第4週 ~があります 名詞の性数 不定冠詞と定冠詞 第5週 提示の表現 voici.voilaここに.そこにある il y a 第6週 動詞avoir ~を持つ 兄弟姉妹を 子供を 犬猫を 第7週 疑問文Est-ce que~? 否定文ne~pas 数0~30 第8週 年齢quel age~? 持ち物を言う oui.non.si 第9週 第一群規則動詞~er動詞 aimer愛するchanter歌う 第10週 prendre 食べる飲むと部分冠詞du.de la 中性代名詞en 第11週 学んでいることを言う 英語経営法学電子工学 買うものを言う 水ビールチーズ肉靴 第12週 vouloir ~したい ほしい 形容詞の位置と性数 un petit sac un sac bleu 第13週 指示形容詞このce.cette.ces 所有形容詞私のmon.ma.mes 第14週 quel quelle 何どんな 名前国籍年齢を尋ねる どんな種類の? 大きいのが小さいのが赤いのが黒いのが 第15週 総復習 【準備学習】 各課にあるpetits dialoguesは必ず暗記してください。文法.会話 表現の基本となります。また外に向かって発信するためには語彙力 が必要です。単語の欄も声に出して何度も繰り返し発音しできるだ け覚えるようにしてください。 【テキスト・教材】 大久保政憲著『話してみようフランス語』(朝日出版社2011年) 2300円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%とし、小テストや宿題提出、授業への参加度等 平常点を20%として総合的に判断します。 【参考書】 内藤.玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 毎回新しいことを学び、新しい語彙がでてきます。消化不良となら ないように正しいことを一つ一つ理解し覚えて表現を積み重ねるよ うにしてください。授業では口を動かし大きな声で答え、発信する ことが求められます。 フランス語演習a フランス語演習b (Y)唐牛 幸子 1年 前期 1単位 フランス語を話しましょう (X)武田 志保子 1年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランス語学習を通してフランスという国および文化への理解を 深めることを最終的な目標とします。フランス語の体系の全体像を 把握し、簡単なフランス語が読み、書き、話せるようになることを 目指します。 【授業の内容】 以下の予定ですが、変更されることがあります。 第1週 アルファベットと綴り字記号 第2週 主語人称代名詞・基本動詞の直説法現在 第3週 名詞・形容詞の性、複数形 疑問文(1) 第4週 不定冠詞・定冠詞 第5週 否定文 第6週 -er動詞の活用 第7週 疑問文(2) 第8週 -ir型規則動詞の活用 第9週 動詞aller/venirの活用 第10週 前置詞と定冠詞の縮約 第11週 近接未来・近接過去 第12週 動詞faire/prendre 第13週 指示形容詞・所有形容詞 第14週 動詞partir/mettre 第15週 疑問形容詞・疑問代名詞 【準備学習】 付録の練習問題で宿題として指定された部分を次の授業までに 行ってくること。 【テキスト・教材】 金子美都子他著『モン・プチポワソン』(白水社)定価2,415円 【成績評価の方法・基準】 総合評価での定期試験、小テスト、平常点の配分は70%,20%, 10%の割合とします。 【参考書】 辞書は原則として紙の辞書を勧めます。ポケット版でないものが 望ましいです。新たに購入する場合は、白水社ディコ仏和辞典が平 明で使いやすいかもしれません。 文法参考書 三野博司他著『新リュミエール』 (駿河台出版社) 定価1,995円 【注意事項】 語学は積み重ねが肝心です。努力を怠らず、先に進めばやがて必 ず前が開けてきます。それを楽しみに勉強しましょう。授業数が少 なくても効果が上がるように宿題を出しますので、必ず行ってきて 下さい。 【授業のテーマ・目標】 演習aからひき続いて基本の中の基本を学び、フランス語の仕組み を理解していきます。話す読む書くという総合力はもちろん、外に 向かって発信する力をいっそうつけ、自分を語り相手にたずねて、 日常的な会話が出来ることをめざします。 【授業の内容】 第1週 aller行くvenir来ると定冠詞の縮約au.aux.du.des 第2週 疑問副詞1ouどこd'ouどこからcommentどのように pourquoiなぜparce queなぜなら pouvoirできる許可 第3週 表現練習 どの国へ行くの、どこから来たの、何に乗って 第4週 時刻の表現何時ですか。Quelle heure est-il? Une heure 第5週 疑問副詞2quandいつcombienいくつ 曜日月季節をいう 第6週 表現練習 いつ戻る 何時にする フランスの祝日 第7週 que何を qui誰を 中性代名詞y 第8週 近接未来aller+動詞の原形近接過去venir de +動詞の原形 第9週 表現練習Combien de~どのくらい faireする、料理を掃除 を水泳をスキーを 第10週 比較級plus,aussi,moins~que 最上級定冠詞+plus,moins 第11週 表現練習天候をいう暑い寒い晴天雨雪 connaitre知る 第12週 目的語人称代名詞直接目的語 私を君を彼をme.te.le 間接目的語 私に君に彼にme.te.lui 第13週 表現練習代名詞を中心に代名動詞se coucher寝るse lever 第14週 複合過去~したavoirの現在形+過去分詞買った訪れた etreの現在+過去分詞 行った来た入った出た 第15週 昨日したことを語る 【準備学習】 各課にあるdialogue はできるだけ覚え、petits dialoguesは必ず 暗記するようにしてください。どちらもコミュニケーションするた めの基本となる表現です。そのためには添付されているCDを大い に利用して正しい音を聞き正しく発音し正しく覚える習慣をつける ことが大切です。 【テキスト・教材】 大久保政憲著 『話してみようフランス語』(朝日出版社) 2300円+税 【成績評価の方法・基準】 試験の結果を80%とし、小テストや宿題提出、授業への参加度等 平常点を20%として総合的に判断します。 【参考書】 内藤.玉田著『フランス語を1.2の3』(白水社)2200円 【注意事項】 授業には積極的に参加してください。自身を持って大きな声で応答 できるように準備学習を毎回しっかり行い、一つ一つ積みかねて自 分のものとするようにしてください。 -275- 英 文 英 文 フランス語演習b フランス語演習c (Y)唐牛 幸子 1年 後期 1単位 (XY)藤井 1年 前期 【授業のテーマ・目標】 前期で培ったフランス語の基礎を強化し、その上にフランス語に よるコミュニケーション力(読む、書く、聞き取る、表現する)を つけることを目標とします。 【授業の内容】 以下の予定ですが、変更されることがあります。 1.非人称のil 2.いろいろな否定 曜日、月の名、日付の表現 3.acheter/envoyer(-er動詞の変則形) 4.部分冠詞 数量表現 5.動詞 savoirなど 6.命令形 7.動詞ouvrir, vendre 8.目的語人称代名詞 9.動詞vouloir 助動詞pouvoir 10.中性代名詞 11.比較(比較級、最上級)代名動詞 12.複合過去 過去分詞の作り方 13.半過去 14.関係代名詞 15.強調構文 【準備学習】 付録の練習問題で宿題として指定された部分を次の授業までに行 ってくること。 【テキスト・教材】 金子美都子他著『モン・プチポワソン』(白水社)定価2,415円 【成績評価の方法・基準】 総合評価での定期試験、小テスト、平常点の配分は70%,20%, 10%の割合とします。 【参考書】 文法参考書 三野博司他著『新リュミエール』(駿河台出版社)定 価1,995円 【注意事項】 前期の項にも書きましたが、持続は力なりです。 -276- 陽子 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランス語の文法を学びながら、会話文に慣れ親しみましょう。 フランス語の発音を身につけましょう。 【授業の内容】 第1週 0課 フランスとフランス文化に親しもう1 (アルファベ) 第2週 0課 フランスとフランス文化に親しもう2 (母音の発音と綴り字) 第3週 0課 フランスとフランス文化に親しもう3 (子音の発音と綴り字) 第4週 1課 パリ到着1(主語人称代名詞) 第5週 1課 パリ到着2(国籍や職業を表す名詞の性・数) 第6週 1課 パリ到着3(数詞) 第7週 2課 ホテルで1(動詞avoir、名詞と冠詞) 第8週 2課 ホテルで2(形容詞の性・数、中性指示代名詞) 第9週 3課 ランデヴー1(第一群規則動詞) 第10週 3課 ランデヴー2(所有形容詞、疑問文) 第11週 4課 カフェで1 (形容詞の位置、形容詞と名詞の女性形) 第12週 4課 カフェで2(否定文) 第13週 5課 電話をかける1(指示形容詞) 第14週 5課 電話をかける2 (定冠詞の縮約、人称代名詞の強勢形) 第15週 まとめ 【準備学習】 必ず予習復習をしてください。予習については新出単語を辞書で 調べ、本文を和訳しておきましょう。また、宿題や授業中におこな う小テストの課題は必ず準備をしてきてください。 【テキスト・教材】 藤田裕二『新・彼女は食いしん坊!1』(朝日出版社 2007年) 2,625円 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)、小テスト(20%)、平常点(10%)などをふまえ て総合的に判定します。 【参考書】 辞書は、できればポケット版ではないものを用意してください。 特に指定しませんので、自分にとって使いやすいものを選びましょ う。 文法書:数江譲治『フランス語のABC』(白水社 2002年)1,800 円+税 【注意事項】 言葉は使わなければ覚えられません。たくさん聞き、たくさん発 音して、楽しくフランス語を学びましょう。 フランス語演習d ドイツ語演習a (XY)藤井 1年 後期 (XY)小澤 1年 前期 陽子 1単位 【授業のテーマ・目標】 フランス語の文法を学びながら、会話文に慣れ親しみましょう。 フランス語の発音を身につけましょう。 【授業の内容】 第1週 パリの中の日本 フランスにおける日本文化 第2週 6課 道を尋ねる1(疑問代名詞、疑問副詞) 第3週 6課 道を尋ねる2(中性代名詞y) 第4週 7課 市場で買い物をする1(部分冠詞) 第5週 7課 市場で買い物をする2 (数量の表現、中性代名詞en) 第6週 8課 サッカーを観戦に行く1(疑問形容詞) 第7週 8課 サッカーを観戦に行く2(命令形、非人称構文) 第8週 9課 デパートで1(指示代名詞、数詞) 第9週 9課 デパートで2(比較級、最上級) 第10週 10課 紹介する1(補語人称代名詞) 第11週 10課 紹介する2(代名動詞) 第12週 11課 旅の話をする1(複合過去) 第13週 11課 旅の話をする2(過去を表す状況補語) 第14週 12課 別れを言う(単純未来形) 第15週 まとめ 【準備学習】 必ず予習復習をしてきてください。予習については新出単語を辞 書で調べ、本文を和訳しておきましょう。また、宿題や授業中にお こなう小テストの課題は必ず準備をしてきてください。 【テキスト・教材】 藤田裕二『新・彼女は食いしん坊!1』(朝日出版社 2007年) 2,625円 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)、小テスト(20%)、平常点(10%)などをふまえ て総合的に判定します。 【参考書】 辞書は、できればポケット版ではないものを用意してください。 特に指定しませんので、自分にとって使いやすいものを選びましょ う。 文法書:数江譲治『フランス語のABC』(白水社 2002年)1,800 円+税 【注意事項】 言葉は使わなければ覚えられません。たくさん聞き、たくさん発 音して、楽しくフランス語を学びましょう。 直 1単位 【授業のテーマ・目標】 初めてドイツ語を学ぶ人のためのクラスです。新しい外国語にふ れることになります。少し世界がひろがり、少し遠くまで行けて、 少し友達がふえることでしょう。 ドイツ語の骨組みを理解するために、やはり文法を中心とした教 科書を使いますが、いろいろ脱線などしながら、楽しく進めて行き ましょう。 かんたんな童話くらいなら読める読解力、ドイツへ旅行して買い 物などができる会話力をつけることを目標にします。 【授業の内容】 第1回 ガイダンスのような内容になります。教科書についての説明 や前期の授業の進め方について、改めて説明します。 かんたんな挨拶のしかたについて練習するかもしれません。 第2回 アルファベットと発音の基本について解説します。 第3回以降 おおよそ教科書に沿って授業を進めますが、ドイツの歌をう たったり、ビデオを見る機会も作りたいと思います。 第4回 動詞の現在人称変化 第5回 同上 第6回 名詞の性と格 第7回 同上 第8回 所有冠詞とhaben 第9回 同上 第10回 複数形 第11回 同上 第12回 映画を観る予定です「二人のロッテ」 第13回 同上 第14回 前置詞 第15回 まとめ 【準備学習】 教科書に付属しているCDを聴いておくこと。 授業のあとにも、基本例文やスケッチを聴いて学習内容を身につ けましょう。 【テキスト・教材】 『スケッチで学ぶドイツ語』(同学社)2,625円 【成績評価の方法・基準】 前期にテストをします。平常点を重視して評価します。 テスト50%、授業態度50% 【注意事項】 ※学科の指導に従い履修してください。 -277- 英 文 英 文 ドイツ語演習b ドイツ語演習c (XY)小澤 1年 後期 (X)満井 裕子 1年 前期 1単位 直 1単位 【授業のテーマ・目標】 初めてドイツ語を学ぶ人のためのクラスです。新しい外国語にふ れることになります。少し世界がひろがり、少し遠くまで行けて、 少し友達がふえることでしょう。 ドイツ語の骨組みを理解するために、やはり文法を中心とした教 科書を使いますが、いろいろ脱線などしながら、楽しく進めて行き ましょう。 かんたんな童話くらいなら読める読解力、ドイツへ旅行して買い 物などができる会話力をつけることを目標にします。 【授業の内容】 第1回 ガイダンスのような内容になります。教科書についての説明 や後期の授業の進め方について、改めて説明します。 かんたんな挨拶のしかたについて練習するかもしれません。 第2回 発音の練習をして、ドイツ語が読めるようにします。 第3回以降 動詞の使い方や、英語とはすこし違う冠詞の働き などについて、話してゆきます。 第4回 動詞の現在人称変化 第5回 同上 第6回 名詞の性と格 第7回 同上 第8回 所有冠詞とhaben 第9回 同上 第10回 複数形 第11回 同上 第12回 映画を観る予定です「二人のロッテ」 第13回 同上 第14回 前置詞 第15回 まとめ 【準備学習】 教科書に付属しているCDを聴いておくこと。 授業のあとでも、基本例文やスケッチを聴いて学習内容を身につ けましょう。 【テキスト・教材】 『スケッチで学ぶドイツ語』(同学社)2,625円 【成績評価の方法・基準】 後期にテストをします。平常点を重視して評価します。 テスト50%、授業態度50% 出席回数が三分の二に満たない場合は失格となります 【注意事項】 ※学科の指導に従い履修してください。 -278- 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語の文法は英語と比較して、覚えることも多く難解だとい うイメージがあります。確かに、名詞などは男性・女性・中性とい った三つの区別がありますし、その結果三つの異なった定冠詞をも つことになります。しかし変化が多いということは見分けやすいと いう利点ももっています。また英語よりも言語的に古い形態を多く 残しているドイツ語を学ぶことは、英語をより深く理解することに も役立つと思います。以上のような観点から、前期はドイツ語の基 本的な単語を覚えることとドイツ語の文の構成に慣れることを目標 とします。 【授業の内容】 第1週 アルファベートとつづり・発音 第2週 ドイツ語のあいさつ・数詞・人称代名詞 第3週 動詞の現在人称変化 第4週 sein動詞・haben動詞・疑問詞 第5週 名詞の性・語順 第6週 決定疑問文と答え方 第7週 定冠詞と名詞の格変化・名詞の複数形 第8週 並列の接続詞・不定冠詞 第9週 不定冠詞類・否定冠詞 第10週 現在人称変化の不規則な動詞(1) 第11週 現在人称変化の不規則な動詞(2)・名詞の3格 第12週 人を表す疑問代名詞・人称代名詞 第13週 非人称のes・前置詞 第14週 前置詞の融合形 第15週 今学期に学んだ文法項目のまとめ 以上の文法項目を踏まえた上で、短い例文を使った会話の練習も 行ないます。 【準備学習】 毎回、その日に習ったことの復習を兼ねに宿題を出しますので、 家でやって来て次回の授業に臨んでください。 【テキスト・教材】 秋田静男他著『ドイツ語インフォメーション』(朝日出発社) 2,400円 【成績評価の方法・基準】 定期試験 40% 小テスト 20% 平常点 40% 【参考書】 独和辞典(『新キャンパス独和辞典』 在間進編 郁文堂 3,000円を推薦します)を必ず持参してください。 【注意事項】 1.質問がある場合には積極的に行うこと。 2.私語を慎むこと。 ドイツ語演習c ドイツ語演習d (Y)田中 亜美 1年 前期 1単位 (X)満井 裕子 1年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 はじめてドイツ語を学ぶみなさんが、ドイツの文化に親しみながら 初級のドイツ語能力を身につけるための授業です。発音とつづりの 関係にはじまり、基本的な文法項目(ドイツ語検定5級および4級 に対応)や、あいさつ、簡単な会話などをしっかりと学びます。「 読む・聞く・書く・話す」という外国語におけるコミュニケーショ ンの4つの力を大切にしながら、簡単な平叙文や疑問文、命令文な どを理解できるようになることが目標です。 【授業の内容】 第1週 ドイツ語を学ぶために―オリエンテーション 第2週 ドイツ語のアルファベート、ドイツ語の発音 第3週 ドイツ語の発音とつづり 第4週 第一課・人称代名詞と動詞の現在人称変化 第5週 第一課・動詞の現在人称変化・簡単なあいさつ① 第6週 第一課・動詞の現在人称変化・自己紹介 第7週 第二課 名詞の性・数・格・冠詞 第8週 第二課 名詞の性・数・格・冠詞・簡単なあいさつ② 第9週 第二課 名詞の性・数・格・冠詞・趣味を話す 第10週 第三課 不規則動詞の現在人称変化・命令文 第11週 第三課 人称代名詞の3格と4格・イベントに誘う 第12週 第四課 名詞の複数形・冠詞類 第13週 第四課 名詞の複数形・冠詞類・買い物に行く 第14週 第五課 前置詞・道を尋ねる 第15週 これまでのまとめ 【準備学習】 授業は毎回出席して下さい。 基本的な文法事項や単語(数字、曜日など)を適宜、小テスト形式 で確認します。 【テキスト・教材】 小野寿美子・中川明博・西巻丈児『ドイチュ・ブラ―ヴォ プラス アルファ』(朝日出版社) 【成績評価の方法・基準】 授業の平常点(発音、会話練習など授業参加への意欲性、小テス ト)が50パーセント 試験50パーセント 【参考書】 適宜指示します。 【注意事項】 間違いを恐れず、真剣に授業に参加する姿勢を大切にしたいと思 います。ドイツ語と英語の文法や発音の比較や、ドイツの社会や文 化についての質問も歓迎します。 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語演習cで学習した事を前提として、その上にさらに知識 を積み上げてゆきます。短い文章なら単語を引きながら自分で読め るくらいの読解力をつけることが目標です。 【授業の内容】 第1週 ドイツ語演習cの簡単な復習 第2週 語法の助動詞 第3週 不定代名詞manの甲法・命令形 第4週 分離動詞(1) 第5週 分離動詞(2)・非分離動詞 第6週 形容詞の格変化(1) 第7週 形容詞の格変化(2)・再帰代名詞 第8週 再帰動詞 第9週 動詞の三基本形 第10週 過去人称・変化 第11週 従属接続詞 第12週 現在完了形(1) 第13週 現在完了形(2)・受身 第14週 接続法 第15週 今学期に学んだことのまとめ ドイツ語演習dでは分離動詞や再帰動詞や形容詞の変化等、新し い文法項目が出てきて難しいと感じるかもしれませんが、文章を読 むためには必要な内容です。頑張りましょう。 【準備学習】 宿題を予めやってきて授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 秋田静男他著『ドイツ語インフォメーション』(朝日出版社) 2,400円 【成績評価の方法・基準】 定期試験40%、小テスト20%、平常点40% 【参考書】 独和辞典(『新キャンパス独和辞典』 在間進編 郁文堂 3,000円を推薦します)を必ず持参してください。 【注意事項】 1.質問がある場合には積極的に行うこと。 2.私語を慎むこと。 -279- 英 文 英 文 ドイツ語演習d 中国語演習a (Y)田中 亜美 1年 後期 1単位 (XY)中嶋 1年 前期 【授業のテーマ・目標】 ドイツ語の基本的な文法知識と日常会話(主としてドイツ語検定 4級に対応、一部は3級に対応)を学びます。項目としては、話法 の助動詞、zu不定詞、過去形、現在完了、分離動詞などが中心とな ります。ドイツ語の場合、ひとつの文を日本語訳する場合でも、実 際に話す場合でも、文の中に動詞がどこに位置しているのかをきち んと理解することが、上達の近道となります。「枠構造」と呼ばれ るドイツ語特有の文章の構造を理解することが、授業の大きな目標 です。 【授業の内容】 第1週 復習 第五課 前置詞を使った表現 第2週 第六課 話法の助動詞・未来の助動詞 第3週 第六課 話法の助動詞・ベルリンの観光案内 第4週 第六課 話法の助動詞・ベルリンの観光案内 第5週 第七課 形容詞の格変化 第6週 第七課 形容詞の格変化・zu不定詞・レストランで食事 第7週 第七課 形容詞の格変化・zu不定詞・レストランで食事 第8週 第八課 動詞の3基本形 第9週 第八課 過去人称変化・魔女の名所ハルツ 第10週 第八課 過去人称変化・魔女の名所ハルツ 第11週 第九課 現在完了形 第12週 第九課 現在完了形・サッカーについて話す 第13週 第九課 分離動詞・サッカーについて話す 第14週 第十課 ドイツのクリスマス 第15週 これまでのまとめ 【準備学習】 授業には毎回出席すること。 基本的な文法知識や単語(話法の助動詞の意味や、動詞の過去形、 過去分詞)などは、小テスト形式で確認します。 授業の中で、英語の文法について、もう一度くわしく確認すること もあります。 【テキスト・教材】 小野寿美子・中川明博・西巻丈児 『ドイチュ・ブラーヴォ プラスアルファ』(朝日出版社) 【成績評価の方法・基準】 平常点(発音、会話練習などへ授業への取り組み、小テスト)50 パーセント 試験50パーセント 【参考書】 その都度指示します。 【注意事項】 間違いを恐れず、真剣に授業に参加する姿勢を評価します。 ドイツ語と英語の文章構造についての比較や、ドイツの社会や文化 についての質問も歓迎します。 -280- 諒 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、中国語を「何となく分かる」のではなく、読んで 「正確に理解できる」ことを目標に、基礎的な文法を中心に学習し ていきます。とりわけ日本語との違いを意識した授業を進めていく 予定です。また基本的な文法を習得した上で、さらに中国語を「聞 いて理解できる」ことも目指し、簡単な発音練習や聞き取り練習な どを行っていきます。 【授業の内容】 第1週 はじめに、発音のしくみ(声調) 第2週 発音のしくみ(単母音、複母音) 第3週 発音のしくみ(子音、声調の変化) 第4週 第1課(人称代名詞、「是」を使った文) 第5週 第1課・第2課(基本的な疑問文) 第6週 第2課(動詞述語文) 第7週 第3課(指示代名詞) 第8週 第3課・第4課(「有」を使った文) 第9週 第4課(数詞) 第10週 復習1(第1~4課の復習) 第11週 第5課(場所を表わす代名詞) 第12週 第5課(いろいろな副詞) 第13週 第6課(「在」を使った文) 第14週 第6課(動詞の重ね型) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 喜多山幸子・鄭幸枝『はじめまして!中国語』(白水社)2,300円 【成績評価の方法・基準】 平常点と小テスト:50% 学期末テスト:50% 【参考書】 『中日辞典・第2版』(小学館) :予習復習の際にあると便利ですが、授業中には使用しません。 【注意事項】 授業中は集中して学習すること、特に私語は厳禁です。積極的に 授業に取り組んでください。 中国語演習b 中国語演習c (XY)中嶋 1年 後期 (XY)中嶋 1年 前期 諒 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期(中国語演習a)と同様、中国語を「何となく分かる」ので はなく、読んで「正確に理解できる」ことを目標に、基礎的な文法 を中心に学習していきます。とりわけ日本語との違いを意識した授 業を進めていく予定です。また基本的な文法を習得した上で、さら に中国語を「聞いて理解できる」ことも目指し、簡単な発音練習や 聞き取り練習などを行っていきます。 【授業の内容】 第1週 前期の復習、第7課(量詞) 第2週 第7課(実現・完了を表わす「了」) 第3週 第8課(連動文) 第4週 第8課(時刻の言い方) 第5週 復習2(第5~8課の復習) 第6週 第9課(助動詞「会」と「能」) 第7週 第9課(主述述語文) 第8週 第10課(様態補語) 第9週 第10課(比較を表わす「比」) 第10週 第11課(進行を表わす「在」) 第11週 第11課(方向補語) 第12週 第12課(「是……的」の文) 第13週 第12課(結果補語) 第14週 復習3(第9~12課の復習) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 喜多山幸子・鄭幸枝『はじめまして!中国語』(白水社)2,300円 【成績評価の方法・基準】 平常点と小テスト:50% 学期末テスト:50% 【参考書】 『中日辞典・第2版』(小学館) :予習復習の際にあると便利ですが、授業中には使用しません。 【注意事項】 授業中は集中して学習すること、特に私語は厳禁です。積極的に 授業に取り組んで下さい。 諒 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、中国語を「正確に発音できる」、「聞いて理解で きる」ことを目標に、発音練習と聞き取り練習を中心とした授業を 進めていきます。また基本的な表現を使いこなせるよう、数週ごと にテキスト本文(4~5行程度の短いもの)の暗唱をしてもらう予 定です。なお発音練習、聞き取り練習の際に必要となる文法事項の 解説も、簡単ではありますが行っていきます。 【授業の内容】 第1週 はじめに、発音1(声調、単母音) 第2週 発音2・発音3(複母音、鼻母音、子音) 第3週 発音4(変調、アル化)、発音1~4の復習 第4週 第1課(お化けの“i”) 第5週 第2課(声調の組み合わせ) 第6週 第3課(変調) 第7週 第4課(“yi”と“yu”) 第8週 第5課(“e”と“a”) 第9週 第1~5課の復習 第10週 第6課(“wu”と“yu”) 第11週 第7課(“an”と“en”) 第12週 第8課(“an”と“ang”) 第13週 第9課(“en”と“eng”) 第14週 第10課(“ian”と“iang”) 第15週 第6~10課の復習、まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 郭春貴・郭久美子『やさしく楽しい400語で学ぶ中国語入門 発音中 心』(白帝社)2,400円 【成績評価の方法・基準】 平常点と小テスト:50% 学期末テスト:50% 【参考書】 『中日辞典・第2版』(小学館) :予習復習の際にあると便利ですが、授業中には使用しません。 【注意事項】 授業中は集中して学習すること、特に私語は厳禁です。ただし発 音練習の際には、恥ずかしがらずに積極的に、大きな声を出してく ださい。 -281- 英 文 英 文 中国語演習d 英米の文化と社会a (XY)中嶋 1年 後期 アメリカ合衆国の文化と社会 佐々木 真理 1年 前期 2単位 諒 1単位 【授業のテーマ・目標】 前期(中国語演習c)と同様、中国語を「正確に発音できる」、 「聞いて理解できる」ことを目標に、発音練習と聞き取り練習、テ キスト本文(4~5行程度の短いもの)の暗唱を中心とした授業を 進めていきます。また第13・14週は、一年間の集大成として、履修 者全員に中国語で自己紹介をしてもらう予定です。なお発音練習、 聞き取り練習をする際に必要となる文法事項の解説も、簡単ではあ りますが行っていきます。 【授業の内容】 第1週 前期の復習、第11課(“yan”と“yuan”) 第2週 第12課(“iu”と“ui”と“un”) 第3週 第13課(“b”と“p”) 第4週 第14課(“d”と“t”) 第5週 第15課(“z”と“c”) 第6週 第11~15課の復習 第7週 第16課(“zh”と“ch”) 第8週 第17課(“zh”と“j”) 第9週 第18課(“c”と“k”) 第10週 第19課(“ch”と“q”) 第11週 第20課(“ri”と“li”) 第12週 第16~20課の復習 第13週 自己紹介(作文) 第14週 自己紹介(発表) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 郭春貴・郭久美子『やさしく楽しい400語で学ぶ中国語入門 発音中 心』(白帝社)2,400円 【成績評価の方法・基準】 平常点と小テスト・自己紹介:50% 学期末テスト:50% 【参考書】 『中日辞典・第2版』(小学館) :予習復習の際にあると便利ですが、授業中には使用しません。 【注意事項】 授業中は集中して学習すること、特に私語は厳禁です。ただし発 音練習の際には、恥ずかしがらずに積極的に、大きな声を出してく ださい。 -282- 【授業のテーマ・目標】 アメリカ合衆国の文化と社会について、さまざまな視点から総合 的に理解を深めることを目標とする。広大な領土と多様な民族を抱 えてきた複雑な歴史的背景から、現代の文化や社会状況まで幅広い 問題に触れることで、日本の文化や社会との違いについても考察し ていきたい。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 アメリカン・ドリーム 第3週 祝日と消費文化 第4週 北部と大都市の形成 第5週 西部と開拓時代 第6週 南部と人種差別の歴史 第7週 ハリウッド映画と移民の歴史 第8週 ハリウッド映画のスターたち 第9週 宗教と社会 第10週 女性の権利 第11週 多様なジェンダー 第12週 銃社会 第13週 大統領選挙の歴史 第14週 大統領選挙の行方 第15週 まとめ 【準備学習】 授業で取り上げたトピックに関して、授業の後に文献やインター ネットを調査し、関連する情報の整理と理解をしておくこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、期末試験50%で評価する。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 特別な理由のない遅刻、欠席、授業中の私語は平常点より減点さ れるので注意すること。 英米の文化と社会b 専門演習a --庭と食事からたどるイギリス文化 小柳 康子 1年 後期 2単位 時事英語-アメリカのニュース 井上 麻依子 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中世からヴィクトリア時代までのイギリスの庭--特にキッチン・ ガーデン--の歴史をたどり、野菜や果物を使った料理のレシピを知 ることを通して、イギリスの文化がいかにはぐくまれていったのか を理解する。 【授業の内容】 第1週 自然と庭--人はなぜ庭を造るのか 第2週 ギリシア・ローマ文化とキリスト教文化における庭 第3週 古代の料理 第4週 中世の庭 1--瞑想の庭と悦楽の庭 第5週 中世の庭 2--『薔薇物語』 第6週 中世の料理 第7週 ルネサンス期の庭 1--王と貴族の庭・園芸書 第8週 ルネサンス期の庭 2--グロットー・噴水 第9週 ルネサンス期の料理 第10週 17世紀の庭--刺繍花壇・オランジェリー 第11週 17世紀の料理 第12週 18世紀の庭--風景式庭園 第13週 18世紀の料理 第14週 19世紀の庭--フラワー・ガーデン 第15週 19世紀の料理 【準備学習】 毎回授業後に配布するプリントを次回の授業までに必ず読んでお くこと。 【テキスト・教材】 特に指定せず、関連するプリントを配布。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、レポート70% 【参考書】 中尾真理『英国式庭園--自然は直線を好まない』、(講談社選書 メチエ、1999) 川北稔『世界の食文化17 イギリス』、(農文協、2006) 【注意事項】 出席は「出席調査票」で行う。裏に質問、コメントなど毎回記入 してもらい、次回の授業時にフィードバックするので、質問を書い た場合は必ず出席すること。 【授業のテーマ・目標】 この授業で使うテキスト『VOA Special English Reading-Wri ting Spiral VOAが伝える現代アメリカ』は、米国国営放送 (Voice of America)で過去に流されたニュースを扱っています。 ニュースのトピックは文化、教育、ビジネス、健康など多岐にわた りますが、ブログの普及やネット授業など、アメリカのニュースで ありながらもみなさんに身近なトピックを扱っています。ニュース 番組の英語は情報やデータを引用したり、聴き手に分かりやすい構 成や表現を使用するなど、独自の特徴を持っています。授業におい ては、英文読解や英語表現の学習、リスニングの演習、ニュースに 出てきた構文を使ったライティングの演習を行います。アメリカの ニュースを通して多様なアメリカ社会・文化の在り方を学びながら 、時事英語特有の英語表現の習得を目指します。 【授業の内容】 1-5週 授業の説明、テキストの内容と進め方について Unit 2 The Broken Windows Theory Unit 3 The Many Faces of Blogging Unit 4 TV and Depression 6-10週 Unit 5 Free Classes on the Web Unit 6 Sharing University Endowments Unit 7 Entrepreneurs Unit 8 Microfinance 11-15週 Unit 10 Japanese Farm Imports Unit 13 Students’ Mental Health Unit 15 Memory Loss and Imagination 総括・まとめ 【準備学習】 授業では、ひとりずつ訳や設問の答えを発表してもらいます。毎回 の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 Shawn M. Clankie、小林敏彦著『VOA Special English Reading -Writing Spiral VOAが伝える現代アメリカ』(南雲堂 2010年) 1,700円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)50%、試験50% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してくださ い。 -283- 英 文 英 文 専門演習a 専門演習a ―雑誌で学ぼう世界の「いま」― 熊倉 朗子 1年 前期 2単位 ―翻訳― 多比羅 眞理子 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 これまで培ってきた英語力を活かし、一つの題材を様々な観点か ら掘り下げて学んでいく方法を身につける。ここでは雑誌の体裁を とったテキストを用い、流行や時事を扱った様々な記事を通して見 出しの特徴や、署名記事の意味、これらを活かした文章に見る「個 性」を味わう。テキストの読解のみならず更に記事をテーマに様々 な関連資料を通して深い理解と発展に繋げ、好奇心をもとに「自分 自身の考え」を持つ意識を高めることを目標とする。 【授業の内容】 第1週:具体的な授業計画とコンテンツの説明。 第2週~第14週:トピックは毎回担当者に自発的に決めてもら い、通常1トピックを2週に渡って読み進め ていく。 第15週:まとめ ※ 主にテキストを中心に進めるが、適宜TOEICを意識したヒ アリングテスト、ワードテストの実施やプリント等副教材 にも触れてゆく。 ※ トピックによってはその内容に即したディスカッションの 実施及び各々の意見をワークシートの作成によってまとめ てもらう。また、内容によっては関連する話題を取り扱っ たDVD等も鑑賞する。 【準備学習】 授業は担当教員から情報を与えられるのみの場ではありません。 教員、受講者一人一人の情報の擦り合わせや疑問を検証する場でも あります。このことを踏まえ、授業を受ける前には指定の該当箇所 に30分でも目を通し、ほんの小さなことでも引っ掛かる場所にはチ ェックを入れてきて下さい。 【テキスト・教材】 『Catch the World:Ranger MacMillan Languagehouse.』¥2,310 その他、プリント及び参考文献等適宜配布、提示の予定 【成績評価の方法・基準】 定期試験 70% 授業全体を通して得たスキルの判断 平常点 30% 授業内にて行うディクテーションテスト及びワー ドテスト、作成課題や授業に対する積極性等。 【注意事項】 些細なことでも好奇心を大事にして口に出してみること。口にす る前から間違いだと思い込んだり、授業での間違いを恥と感じたり せず、忌憚のない発言と疑問提示を期待する。 -284- 【授業のテーマ・目標】 今まで習得してきた英語力を基礎に、さらに発展、応用する能力 をつけることを目標とします。この講座では「翻訳すること」をテ ーマにします。今までの授業では「文法に忠実に英語を訳す」こと が中心だったと思います。従って、「模範訳文」は一つでしたね。 この授業では、その段階から一歩進め、「分かりやすい日本語で、 自分らしい翻訳」をすることを心がけて行います。人の顔がそれぞ れ違うように、訳もそれぞれ違って良いのです。でも、誤訳は避け なければなりません。そのため、(a)では英文を正しく理解し、 様々な表現を学んでいきます。 【授業の内容】 テキストの課題文を日本語に直す作業を通して「翻訳のやり方」 「翻訳のこつ」を学びます。 第1週 翻訳とは何でしょう 第2週 主語を訳す場合と訳さない場合 第3週 主語でない代名詞の訳し方 第4週 無生物主語の文(1) 第5週 無生物主語の文(2) 第6週 関係代名詞 第7週 受動態 第8週 総合練習1回目 第10週 原文の目的とメインアイデアをつかむ 第11週 文章のトーンを考える 第12週 より自然な表現に訳すコツ 第13週 訳した後の諸注意 第14週 総合練習2回目 第15週 総合練習3回目 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習してきて下さい。 【テキスト・教材】 氏木孝仁編著、氏木道人、中林眞佐男、持留浩二、ショーン・ ホワイト著『改訂新版 翻訳入門―英日編―』(大阪教育図書、 2010年)1800円 他にプリントを随時配布し、実際の翻訳練習をします。 【成績評価の方法・基準】 テスト70%、平常点30% 【注意事項】 積極的に授業に参加し、自分の意見をはっきりと述べるようにして ください。 専門演習b 専門演習b 時事英語-アメリカ現代社会 井上 麻依子 1年 後期 2単位 ―雑誌で学ぼう世界の「いま」― 熊倉 朗子 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、教育、社会、環境、政治、エンターテイメントな ど様々なジャンルのトピック扱った英文エッセイを通して、現代ア メリカ社会の在り方を学んでいきます。エッセイのトピックの中に は、大学生の就職活動、ハリウッドの映画産業、女性CEOの活躍な どみなさんにとって身近で興味深いものもあれば、アメリカ銃社会 の問題点、移民問題、新しい保守政治運動の動向など、日本社会と は異なるアメリカ社会の特質を扱ったものもあります。授業におい ては、これらのトピックを通してアメリカ社会の実状を学びなが ら、時事英語に特有の英文の構成や表現、語彙を学んでいきます。 あわせてリスニングの演習も行います。アメリカの社会や文化への 理解を深め、更には英字新聞や英語のニュースなどを理解するため の実用的な英語技能の習得を目指します。 【授業の内容】 1-5週 授業の説明、テキストの内容と進め方について Unit 1 The Popularity of the Japanese Language Unit 2 The Job Search for College Seniors Unit 3 Visiting the Birthplace of Jazz 6-10週 Unit 4 What Makes Hollywood Films Wonderful? Unit 5 Is Illegal Immigration a Problem? Unit 6 Gun Control Two Opposing Sides Unit 7 Wall Street After 9/11 11-15週 Unit 13 The Leadership of Female CEO’s Unit 14 Today’s Feminist Movement Unit 15 The Rise of Neo-conservatism 総括・まとめ 【準備学習】 授業では、ひとりずつ訳や設問の答えを発表してもらいます。毎回 の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 小林英雄、Patrick R. Polen他著『American Dynamics 変貌する現 代アメリカ』(金星堂 2012年) 1,800円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)50%、試験50% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してくださ い。 【授業のテーマ・目標】 これまで培ってきた英語力を活かし、一つの題材を様々な観点か ら掘り下げて学んでいく方法を身につける。ここでは雑誌の体裁を とったテキストを用い、流行や時事を扱った様々な記事を通して見 出しの特徴や、署名記事の意味、これらを活かした文章に見る「個 性」を味わう。テキストの読解のみならず更に記事をテーマに様々 な関連資料を通して深い理解と発展に繋げ、好奇心をもとに「自分 自身の考え」を持つ意識を深めることを目標とする。 【授業の内容】 第1週:具体的な授業計画とコンテンツの説明。 第2週~第14週:トピックは毎回担当者に自発的に決めてもら い、通常1トピックを2週に渡って読み進め ていく。 第15週:まとめ ※ 主にテキストを中心に進めるが、適宜TOEICを意識したヒ アリングテスト、ワードテストの実施やプリント等副教材 にも触れてゆく。 ※ トピックによってはその内容に即したディスカッションの 実施及び各々の意見をワークシートの作成によってまとめ てもらう。また、内容によっては関連する話題を取り扱っ たDVD等も鑑賞する。 【準備学習】 授業は担当教員から情報を与えられるのみの場ではありません。 教員、受講者一人一人の情報の擦り合わせや疑問を検証する場でも あります。このことを踏まえ、授業を受ける前には指定の該当箇所 に30分でも目を通し、ほんの小さなことでも引っ掛かる場所にはチ ェックを入れてきて下さい。 【テキスト・教材】 『Catch the World:Ranger MacMillan Languagehouse.』¥2,310 その他、関連資料としてプリント、参考文献等適宜配布、提示の予 定。 【成績評価の方法・基準】 定期試験 70% 授業全体を通して得たスキルの判断 平常点 30% 授業内にて行うディクテーションテスト及びワー ドテスト、作成課題や授業に対する積極性等。 【注意事項】 専門演習aと同テキストを用い、これを踏まえた内容となるが、 授業内で取り上げる各トピックはその都度完結させるため専門演習 bのみの履修にも支障はない。 些細なことでも好奇心を大事にして口に出してみること。口にす る前から間違いだと思い込んだり、授業での間違いを恥と感じたり せず、忌憚のない発言と疑問提示を期待する。 -285- 英 文 専門演習b 専門演習b ―翻訳― 多比羅 眞理子 1年 後期 2単位 きれいな英語で自己表現 宮下 いづみ 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「専門演習a―翻訳」の発展学習として、実際にさまざまな翻訳 をしていきます。ただ、このクラスは『翻訳者養成コース』ではあ りません。今までしてきた直訳から離れて、その人らしい言葉使い で、読みやすい日本語で翻訳を練習クラスです。また、aを履修し なかった人でも大丈夫です。授業開始の3回はaで行った文法の復 習します。翻訳する作品は広告文、絵本、児童書、そして映画の字 幕など様々なジャンルの英文を翻訳します。 英 文 授業では各ジャンルを翻訳するときの注意、また、映像化されてい る作品はDVDなどを鑑賞して作品の世界を前もって学び、次回の授 業では皆さんの翻訳を発表しあいます。また、実際に出版されてい る本の場合は、その作品を読み自分の翻訳との違いを確認します。 学年末には、一冊、自分の好きな作品を翻訳することを目標とし、 本科目の最終作品とします。 毎年それは、それは素晴らしい力作の『あなたが翻訳した(絵) 本』ができています。 【授業の内容】 第1回 授業内容の説明、翻訳するうえでの諸注意(復習) 第2回 文法上の注意(復習) 第3回 文法上の注意(復習) 第4回 総合練習(第1回~第3回までの復習) 第5回 広告を翻訳する 第6回 ニュース記事の翻訳 第7回 絵本を翻訳(1) 第8回 絵本を翻訳(2) 第9回 児童書を翻訳する(1) 第10回 児童書を翻訳する(2) 第11回 小説を翻訳する 第12回 映画の字幕(1) 第13回 映画の字幕(2) 第14回 コミックを翻訳する。作品の提出 第15回 全体のまとめ 【準備学習】 毎回の授業前日までに、必ず課題を提出して下さい。 【テキスト・教材】 第4回の授業の時、第5回から第13回までの全課題をプリントで 渡します。 【成績評価の方法・基準】 毎回の課題評価60%、学期末作品30% 平常点10% 【参考書】 氏木孝仁編著、氏木道人、中林眞佐男、持留浩二、ショーン・ホ ワイト著『改定新版 翻訳入門―英日編―』(大阪教育図書株式会 社 2010年)1,800円 【注意事項】 課題提出は、原則メールで授業前日までに提出してください。提出 原稿は翌日の授業で個々に添削して返却します。 メール提出できない場合は、非常勤講師室内の提出物用ロッカーに 入れてください。ただ、この場合は、授業当日に添削原稿を返却で きない場合があります。 -286- 【授業のテーマ・目標】 世界の人々とコミュニケーションをはかっていくには、英語力が 必須です。英語をツールとして、異文化の中でも自分を伝えること ができ、国際社会でやりとりができるような人材育成を目標としま す。英語で自信を持って発信できるようになるために、表現力を伸 ばし、世界のことに親しみながら、たくさんの英語の触れて実践力 を高めていきます。 英語の指導者に役立つノウハウも紹介します。 【授業の内容】 英語のプロソディーを知り、きれいな発音でわかりやすく英語を 話せるように訓練します。絵本などネイティブ向けに書かれた本を 通じて、日本とは異なる視点があることに気づき、英語での発想の 仕方に慣れていきます。簡単でわかりやすい英語の本をたくさん読 みながら、徐々にレベルアップを図っていく英語の多読を図書館で 行います。英語を教えるときに活用できるアクティビティーもご紹 介します。 第1週 授業紹介 第2週 英語多読について 第3週 英語のリーダーから学ぶ英語表現 第4週 歌から学ぶ英語のプロソディー 第5週 歌の授業での活用方法 第6週 フォニックスと発音練習 第7週 絵本から学ぶ世界の祝祭日 第8週 絵本から知る異文化の暮らし 第9週 ライティングのスキルアップ 第10週 TPO別英会話 第11週 児童英語の指導のコツ 第12週 英語多読の考察 第13週 プレゼンテーションのまとめ方 第14週 総合演習 第15週 総合演習 【準備学習】 該当範囲のCDを聞き、シャドーイングをしてくる。 【テキスト・教材】 『続・イギリスの小滑降教科書で楽しく英語を学ぶ (社会・理科編)』(小学館2008年)2,100円 【成績評価の方法・基準】 平常点(多読を含む)50%, レポート50% 【参考書】 授業でご紹介します。 【注意事項】 英語力はたくさん聞くほど伸びていくので、授業の90%は英語で行 います。 特別講義c 特別講義d 英語圏の人の発想を学ぶ 宮下 いづみ 1年 前期 2単位 ―映像で学ぶ異文化― 塚本 まゆみ 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語力を高めながら、英語を教えていくスキルも学びます。英語 圏の祝祭日、風習、文化を知り、海外でも通用する常識を身につけ ます。ネイティブ向けに書かれた絵本や児童書の多読を図書館にて 授業内に行い、英語を運用する機会を増やします。 児童英語や英語教育を行っていくためのプロセスを実践的に 学び、指導法を知り訓練し、指導するスキル及び英語力を高めてい くことを目指します。 【授業の内容】 通じる英語を使えるようになるために、発音練習、シャドーイング を毎回行います。的確に自己表現できるように、英語圏の人々の視 点からのアプローチの仕方も学びます。自分にわかる洋書を数多く 速く多読することで、自然な形で英語力を高めていきます。児童や 学生に英語を教える時に役立つアクティビティーも扱います。 第1週 講座案内 第2週 絵本の読み方 第3週 歌の指導法 第4週 フォニックスの指導法 第5週 ゲームとアクティビティー 第6週 児童英語/ 小学校での指導法 第7週 民間の英語教室での指導法/ 運営方法 第8週 すぐに使える教室英語表現 第9週 中学生への指導方法 第10週 高校生への指導方法 第11週 世界の英語について 第12週 英語のプロソディー 第13週 英語でライティング 第14週 プレゼンテーション 第15週 総合演習 【準備学習】 該当範囲のCDを聞き、シャドーイングをしてくる。多読をする。 【テキスト・教材】 『イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ』 (小学館2007年)2,100円 【成績評価の方法・基準】 平常点(多読を含む)50%、レポート50% 【参考書】 授業で紹介。 【注意事項】 授業の90%を英語で行います。 【授業のテーマ・目標】 映画作品をテキストとして、映像の背景をなしている文化、 政治、社会などを読む。映像の表象するものの背景にある価値観に ふれ、その多様性を知ることにより、思考の活性化を目指したい。 授業では、イラン、イギリス、アメリカ、および日本で作られた 映画を取りあげる予定である。映画を通して文化といわれるものが 多様な側面を持つこと、文化とは固定したものではなく他者との関 係で規定されるものだということを認識し、自国の文化、および異 文化に対する柔軟な姿勢を深めたい。 【授業の内容】 第1週 映像を読むということ 第2週 イスラム社会における宗教と家族 第3週 『運動靴と赤い金魚』鑑賞、解説 第4週 イギリスにおける階級 第5週 『リトル・ダンサー』鑑賞 第6週 階級社会の内包する政治的・文化的問題 第7週 大学都市ボストン 第8週 『グッドウィル・ハンティング』鑑賞 第9週 アメリカの教育制度 第10週 『Shall we ダンス?』ヒットの理由-各国での受容 のされ方 第11週 『Shall we ダンス?』鑑賞 第12週 日本人と社交ダンス 第13週 ハリウッド版『Shall We Dance?』鑑賞 第14週 オリジナルとリメイクの共通点、相違点 第15週 まとめ 【準備学習】 各トピック終了後にレポートを課します。次回授業までにレポー トを提出できるよう、準備してください。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用せず、適宜教場で資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 学期末レポート60%、提出物40%で評価します。 -287- 英 文 英語e (SA)村上 (SD)田丸 2年 前期 英 文 英語f まどか・(SB)植野 由美子・(SE)土屋 2単位 達郎・(SC)木口 結城 圭子・ (SA)稲垣 (SD)木口 2年 後期 【授業のテーマ・目標】 「英語a」および「英語b」で学習した内容を援用しながら、主 に3、4年生の専門科目の学習に臨み得る読解力を養成する。 【授業の内容】 講読の演習によって、英文を読解するために効果的かつ具体的な いくつかの方法を習得していく。英語の語彙を豊にするための多角 的な練習だけでなく、訳読に頼らず英文の内容をパラグラフ単位で 把握していくことに力点を置く。 1.初めから辞書に頼って直訳するのではなく、なるべく文脈か ら意味を予測しつつ読む。 2.パラグラフ単位で大意をつかむ 以上のことをつねに意識しながらステップ・バイ・ステップで英 文を読む能力を身につけていく。 クラスにより使用される教材は様々であるが、文章がコミュニケ ーションの手段である以上、内容把握の助けとなるのは文法的知識 にとどまらない。まずは英語・日本語を含めた「ことば」というも のについての基本的な理解や、さらには言語以外の背景知識をも要 する。また、読解力の養成と同時に、欧米文化について理解を深め ることも目指す。 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を必ず予習しておくこと。 【テキスト・教材】 クラス担当教員によって、初回授業時にクラスごとに指示され る。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 試験・レポート50% 【参考書】 クラスによって異なる。担当教員の指示を仰ぐこと。 【注意事項】 授業には英和辞典を必ず持参すること。 科目の性格上、出席を重視する。 -288- 伸一・(SB)田丸 由美子・(SC)志渡岡 圭子・(SE)佐々木 真理 2単位 理恵・ 【授業のテーマ・目標】 「英語a」および「英語b」で学習した内容を援用しながら、主 に3、4年生の専門科目の学習に臨み得る読解力を養成する。 なお、「英語e」とは異なる教材を扱う。 【授業の内容】 講読の演習によって、英文を読解するために効果的かつ具体的な いくつかの方法を習得していく。英語の語彙を豊かにするための多 角的な練習だけでなく、訳読に頼らず英文の内容をパラグラフ単位 で把握していくことに力点を置く。 1.初めから辞書に頼って直訳するのではなく、なるべく文脈か ら意味を予測しつつ読む。 2.パラグラフ単位で大意をつかむ。 以上のことをつねに意識しながらステップ・バイ・ステップで英 文を読む能力を身につけていく。 クラスにより使用される教材は様々であるが、文章がコミュニケ ーションの手段である以上、内容把握の助けとなるのは文法的知識 にとどまらない。まずは英語・日本語を含めた「ことば」というも のについての基本的な理解や、さらには言語以外の背景知識をも要 する。また、読解力の養成と同時に、欧米文化について理解を深め ることも目指す。 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストの該当箇所を必ず予習しておくこと。 【テキスト・教材】 クラス担当教員によって、初回授業時にクラスごとに指示され る。 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 試験・レポート50% 【参考書】 クラスによって異なる。担当教員の指示を仰ぐこと。 【注意事項】 授業には英和辞典を必ず持参すること。 科目の性格上、出席を重視する。 英語g 英語g ホームズで英語、英文学を学ぶ (SA)島 高行 2年 前期 1単位 (SB)遠藤 2年 前期 【授業のテーマ・目標】 Arthur Conan Doyle, The Adventures of Sherlock Holmesを読 み、英語の基本の復習とともに、文学テキストを読む場合、どのよ うな論点がありうるかを学ぶ。また批評を読むことにも挑戦してみ る。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2~5週 A Scandal in Bohemia 第6~9週 A Case of Identity 第10~12週 The Beryl Coronet 第13~14週 The Copper Beeches 第15週 まとめ 【準備学習】 該当個所を読み、辞書を引くこと、そして文の構造を理解しておく こと。 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 平常点(小テスト等)50点、期末テスト50点。 【注意事項】 辞書を持ってくること。 花子 1単位 【授業のテーマ・目標】 イギリス・ルネサンス時代を代表する劇作家、ウィリアム・シェイ クスピアの戯曲 King Lear を読み、英語読解力の向上を目指すと ともに、文学作品の分析的な読み方を身につけます。作品を通し、 1600年前後のイギリス文化についても解説していきます。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Act 1, Scene 1 第3週 Act 1, Scene 2 第4週 Act 1, Scene 3, 4 第5週 Act 2, Scene 1, 2 第6週 Act 2, Scene 3 第7週 Act 3, Scene 1, 2 第8週 Act 3, Scene 3, 4, 5 第9週 Act 4, Scene 1, 2 第10週 Act 4, Scene 3, 4, 5 第11週 Act 4, Scene 6 第12週 Act 5, Scene 1, 2 第13週 Act 5, Scene 3 第14週 King Lear の批評を読む 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業の前に、該当箇所を予習しておいて下さい。 【テキスト・教材】 Shakespeare, William 『King Lear』 Penguin Readers その他、随時プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の課題等)50点、試験50点で評価します。 【注意事項】 毎回、必ず辞書を持参して下さい。 -289- 英 文 英語g (SC)斎木 2年 前期 英 文 英語g 郁乃 1単位 (SD)遠藤 2年 前期 【授業のテーマ・目標】 アメリカの短編小説を読み、英語読解力を伸ばすと共に文学作品 を分析する方法の基礎を学びます。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Language of Humor 第3週 George Bernard Shaw 第4週 Japanese Stories in Translation 第5週 Suzanne Vega 第6週 Two Autobiographies 第7週 Graham Greene 第8週 Raymond Carver 第9週 Haiku and Japanese Poems 第10週 Four Types of Poetry 第11週 Tennessee Williams 第12週 Benjamin Franklin 第13週 Tim O'Brien 第14週 Lori Peikoff 第15週 Charles Dickens 【準備学習】 各セクションのReading及びPost-Readingを読み、わからない単 語を辞書で調べ、問題を解いておいてください。 【テキスト・教材】 斎藤兆史、中村哲子編註『English through Literature (文学で学ぶ英語リーディング)』(研究社、2010年) 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業中の発言、予習)20%、毎回行う小テスト80%で評 価します。 【参考書】 英英辞典を中心に、授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 毎回の予習と授業への積極的な参加が求められます。毎回辞書 (英和または英英)を持参してください。 -290- 花子 1単位 【授業のテーマ・目標】 Robert Louis Stevenson の Dr Jekyll and Mr Hyde の講読を通し て、英語読解力の向上と、文学作品を分析する力を身につけること を目標とします。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Chapter 1 前半 第3週 Chapter 1 後半 第4週 Chapter 2 第5週 Chapter 3 第6週 Chapter 4 前半 第7週 Chapter 4 後半 第8週 Chapter 5 第9週 Chapter 6 第10週 Chapter 7 第11週 Chapter 8 第12週 Chapter 9 第13週 Chapter 10 第14週 Dr Jekyll and Mr Hyde の批評を読む 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業の前に、該当箇所を予習して下さい。 【テキスト・教材】 Stevenson, Robert Louis 『Dr Jekyll and Mr Hyde』 Macmillan Readers 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の課題等)50点、試験50点で評価します。 【注意事項】 毎回、必ず辞書を持参して下さい。 英語g (SE)井上 2年 前期 英語h 麻依子 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、世界各地で起こった様々な事件や出来事について 書かれた英文エッセイを精読します。英文エッセイは、ハリウッド の映画産業の発展や、マクドナルドの大躍進など興味深いトピック を扱っています。これらのエッセイを読む中で、文脈を通して重要 な文法事項を学んでいきます。さらに、新しい語彙や表現を学び、 読解力の向上を目標とします。 【授業の内容】 第1週 授業の進め方、テキストの内容と進め方について 第2週 Hollywood's Hero―現在完了・現在完了進行形 第3週 Miscommunication―未来 第4週 The Lucky Ride―過去完了 第5週 A Real Monster―受け身 第6週 Lunchbox Revolution―助動詞 第7週 How English Grew and Grows―疑問文 第8週 Hudson River Miracle―否定 第9週 Odd Crimes―可算・不可算名詞 第10週 Are Men Losing?―比較級 第11週 Super-Sized Dream―不定詞 第12週 It's Against the Law―動名詞 第13週 Black Sunday―分詞 第14週 全体のまとめ(1) 第15週 全体のまとめ(2) 【準備学習】 授業では、ひとりずつ訳や設問の答えを発表してもらいます。毎回 の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 Robert Juppe、馬場幸雄著 『Premium Reader Elementary 英語 リーディングとの出会い:初級編』(金星堂、2011年)1,700円+ 税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)50%、試験50% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してくださ い。 (SA)井上 2年 後期 麻依子 1単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では英字新聞や英語雑誌に掲載された記事やエッセイを 読んで、現代社会の様々な問題への理解を深めることをテーマとし ます。テキストは政治、法律、教育、文化など様々なジャンルのト ピックを扱っています。例えば、インターネットの発展に伴って起 こる著作権の問題や言論の自由の問題など、現在世界で起こってい る様々な問題をテーマにした興味深い記事が多く取り上げられてい ます。授業においては、時事英語の講読に必要な文章全体の構造や 文法への理解力、並びに語彙や表現の知識を養い、読解の能力を養 うことを目指します。 【授業の内容】 第1週 授業の説明、テキストの内容と進め方について 第2週 Stop the Pirates! 第3週 Global Gender Bender 第4週 What Makes a Hero? Nature, Nurture or Both? 第5週 Where is the Limit? 第6週 Danger for Sale? 第7週 Freedom of Speech 第8週 The World after 9/11 第9週 Logical and Efficient, a Nation Opts Not to Marry 第10週 Ainu Officially Declared Indigenous 第11週 Big Brother is Watching You 第12週 The Cubicle Bully 第13週 Terror Laws ‘Eat Away at Privacy’ 第14週 全体のまとめ(1) 第15週 全体のまとめ(2) 【準備学習】 授業では、ひとりずつ訳や設問の答えを発表してもらいます。毎回 の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 関口智子著『Various Reading Topics for Enjoying English! 多 様なトピックを楽しむリーディングブック』(松柏社、2009年)1, 700円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)50%、試験50% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してくださ い。 -291- 英 文 英語h (SB)斎木 2年 後期 英 文 英語h 郁乃 1単位 (SC)遠藤 2年 後期 【授業のテーマ・目標】 アメリカの短編小説を読み、英語読解力を伸ばすと共に文学作品 を分析する方法の基礎を学びます。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Language of Humor 第3週 George Bernard Shaw 第4週 Japanese Stories in Translation 第5週 Suzanne Vega 第6週 Two Autobiographies 第7週 Graham Greene 第8週 Raymond Carver 第9週 Haiku and Japanese Poems 第10週 Four Types of Poetry 第11週 Tennessee Williams 第12週 Benjamin Franklin 第13週 Tim O'Brien 第14週 Lori Peikoff 第15週 Charles Dickens 【準備学習】 各セクションのReading及びPost-Readingを読み、わからない単 語を辞書で調べ、問題を解いておいてください。 【テキスト・教材】 斎藤兆史、中村哲子編註『English through Literature (文学で学ぶ英語リーディング)』(研究社、2010年) 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業中の発言、予習)20%、毎回行う小テスト80%で評 価します。 【参考書】 英英辞典を中心に、授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 毎回の予習と授業への積極的な参加が求められます。毎回辞書 (英和または英英)を持参してください。 -292- 花子 1単位 【授業のテーマ・目標】 オードリー・ヘップバーン主演で映画化されたことで有名になった My Fair Lady を講読します。原作である George Bernard Shaw の戯曲 Pygmalion とあわせ、当時の階級社会や女性の自立といっ た社会問題も考察していきます。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Chapter 1 前半 第3週 Chapter 1 後半 第4週 Chapter 2 第5週 Chapter 3 第6週 Chapter 4 前半 第7週 Chapter 4 後半 第8週 Chapter 5 前半 第9週 Chapter 5 後半 第10週 Chapter 6 第11週 Chapter 7 第12週 Chapter 8 第13週 Chapter 9 第14週 批評を読む 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業の前に、該当箇所を予習して下さい。 【テキスト・教材】 Lerner, Alan Jay 『My Fair Lady』 Penguin Readers 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の課題等)50点、試験50点で評価します。 【注意事項】 毎回、必ず辞書を持参して下さい。 英語h 英語h アリスで英語、英文学を学ぶ (SD)島 高行 2年 後期 1単位 (SE)遠藤 2年 後期 【授業のテーマ・目標】 Lewis Carroll,Alice's Adventures in Wonderland を読み、英 語の基本を復習しつつ、ナンセンス文学の伝統についても学ぶ。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2~5週 Chpter 1. 第6~8週 Chpter 2. 第9~11週 Chpter 3. 第12~14週 Chapter 4. 第15週 まとめ 【準備学習】 事前に該当個所を読み、辞書を引くこと、そして文の構造を理解し ておくこと。 【テキスト・教材】 プリント配布。 【成績評価の方法・基準】 平常点(小テスト等)50点、期末テスト50点。 【注意事項】 辞書を持ってくること。 花子 1単位 【授業のテーマ・目標】 イギリス・ルネサンス時代を代表する劇作家、ウィリアム・シェイ クスピアの戯曲 Much Ado About Nothing をテキストに、英語読解 力の向上を目指します。芝居形式で書かれた作品を読みながら、文 学作品の分析の仕方を身につけることも目標とします。また、作品 を通して、当時の文化にも触れます。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Act 1, Scene 1 第3週 Act 1, Scene 2 第4週 Act 2, Scene 1 第5週 Act 2, Scene 2 第6週 Act 2, Scene 3 第7週 Act 3, Scene 1 第8週 Act 3, Scene 2 第9週 Act 3, Scene 3 第10週 Act 4, Scene 1 第11週 Act 4, Scene 2 第12週 Act 5, Scene 1 第13週 Act 5, Scene 2 第14週 Act 5, Scene 3 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回の授業の前に、該当箇所を必ず予習して下さい。 【テキスト・教材】 Shakespeare, William 『Much Ado About Nothing』Oxford Bookworms 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の課題等)50点、試験50点で評価します。 【注意事項】 毎回、必ず辞書を持参して下さい。 -293- 英 文 英 文 イギリス文学史a イギリス文学史b --『ベオウルフ』からロマン主義詩人まで 小柳 康子 2年 前期 2単位 ―19世紀から現代まで― 土屋 結城 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 アングロ・サクソン時代からロマン主義時代までのイギリス文学 の歴史を概観する。各時代の様々な作品が、社会・文化とどのよう に関連しているのかを考察することを目的とする。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 黎明期--『ベオウルフ』、ビード 第3週 中世1--チョーサー、ラングランド 第4週 中世2--マロリー、道徳劇 第5週 ルネサンス1--スペンサー、シドニー、モア 第6週 ルネサンス2--マーロウ、ベン・ジョンソン 第7週 ルネサンス3--シェイクスピア 第8週 17世紀1--形而上詩人 第9週 17世紀2--ミルトン、バニヤン 第10週 18世紀1--ポープ、アディソン、スティール 第11週 18世紀2--デフォー、スウィフト 第12週 18世紀3--リチャードソン、フィールディング 第13週 ロマン主義時代1-バーンズ、ブレイク 第14週 ロマン主義時代2--ワーズワス、コールリッジ 第15週 ロマン主義時代3--バイロン、シェリー、キーツ 【準備学習】 毎回授業前に指示されたテキストの次回の箇所を必ず予習してお くこと。 【テキスト・教材】 神山妙子編著『はじめて学ぶイギリス文学史』 (ミネルヴァ書房)、2009、2800円 【成績評価の方法・基準】 平常点20%、授業内レポート10%、試験70% 【参考書】 授業時に適宜指示する。 【注意事項】 この講義で扱う作品のほとんどは翻訳が出ているので、それらを 多く読むように努めること。 -294- 【授業のテーマ・目標】 19世紀から現代に至るまでのイギリス文学の作家、作品について学 ぶ。ならびに作家、作品の背景にある思想、文化についても考察す る。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 19世紀初期の小説 1 第3週 19世紀初期の小説 2 第4週 19世紀中期の詩 第5週 19世紀中期の小説 1 第6週 19世紀中期の小説 2 第7週 19世紀後期の詩 第8週 19世紀後期の小説 1 第9週 19世紀後期の小説 2 第10週 19世紀後期の小説 3 第11週 19世紀後期の劇 第12週 現代の詩 第13週 現代の小説 1 第14週 現代の小説 2 第15週 まとめ 【準備学習】 授業前にテキストの該当箇所を読んでおくことが望ましい。 【テキスト・教材】 神山妙子編『はじめて学ぶイギリス文学史』(ミネルヴァ書房)28 00円 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、試験70%で評価する。 アメリカ文学史a アメリカ文学史b ―国民文学創成から自然主義小説まで― 稲垣 伸一 2年 前期 2単位 ―モダニズム以降のアメリカの作家― 植野 達郎 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 19世紀から20世紀初頭までにアメリカで活躍した作家や思想家の 作品を紹介します。授業の目標は、発表された作品の一部を読みな がら解説を加えていくことにより、それぞれの時代の文化的・文学 的特徴を知ることです。 【授業の内容】 第1週 1.イントロダクション 第2-3週 2.国民文学の創成と成熟 第4-7週 3.1830年代から南北戦争前夜まで-アメリカン・ ルネッサンス 第8-11週 4.1860~1880年代-リアリズムの小説 第12-14週 5.1890~1910年代-自然主義小説 第15週 6.まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所で予習しておき、授業各 回の終了後、配布したプリントも参照して復習してください。 【テキスト・教材】 井上謙治『アメリカ小説入門』(研究社 1995)2,300円 資料は授業時に適宜配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(提示された作品を読んでの感想など)40%・前期試験60 %で評価します。 【注意事項】 ただ講義を聴く授業ではなく、できるだけ履修者に作品の一部を 翻訳で読んでもらい、紹介されている作品について各自がなんらか の印象を持ってもらえるように授業を進めます。読む作業をいとわ ず、様々な作品を読んでみたいと思う好奇心旺盛な学生の参加を歓 迎します。 【授業のテーマ・目標】 20世紀にアメリカで活躍した作家・作品を紹介します。作品を紹 介しながら、解説を加えていくとともに、その作品が生まれた時代 についても考察します。 【授業の内容】 1.イントロダクション 2.モダニズム(Sherwood Anderson) 3.ロスト・ジェネレーションの作家(Ernest Hemingway) 4.ロスト・ジェネレーションの作家(Scott Fitzgerald) 5.ロスト・ジェネレーションの作家(William Faulkner) 6.1930年代の作家 7.1940年代の作家 8.1950年代の作家(Saul bellow) 9.1950年代の作家(J.D.Salinger) 10.1950年代の作家(Truman Capote) 11.1960年代の作家(Kurt VonnegutおよびJoseph Heller) 12.1960年代の作家(Vladimir Nobokov) 13.1960年代の作家(John BarthおよびThomas Pynchon) 14.黒人作家 15.まとめ 【準備学習】 テキストの該当箇所の英文を読んでおくこと。 【テキスト・教材】 Peter High, 『An Outline of American Literature』 (Longman) 【成績評価の方法・基準】 作品を読んでのレポート40%・試験60% 【参考書】 授業時に適宜、提示します。 【注意事項】 テキストはそれほど難しくはない英文ですから、英語の勉強を兼 ねて予習することが必要です。また、さまざまな作品を読んでみた いと思う気持ちがないとつらいかもしれません。 -295- 英 文 英 文 英語学概論a 英語学概論b 英語とはどのような言語かを探る 村上 まどか 2年 前期 2単位 英語に関する言語学を探究する 村上 まどか 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語に関するオリエンテーションを行なうのが目的です。数ある言 語の中でも、英語とはどのような言語なのか、時代を追いながら、 あるいは現在の立場で概観します。その上で、英語そのもののしく みを音、単語、文と段階を追って解説していきます。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 英語の起源 第3週 研究対象としての英語 第4週 発音とスペリング 第5週 語彙の多様性 第6週 標準英語とは 第7週 世界の中の英語 第8週 英語の歴史的変化 第9週 言語音・音声 第10週 音の組合せとアクセント 第11週 形態素と語形成 第12週 文と統語構造 第13週 文の内部構造 第14週 総括 第15週 総括 【準備学習】 授業1回につきテキスト1章をすすめるので、次回の単元をよく読 んで、章末の「課題」について考えてくること。 【テキスト・教材】 『はじめての英語学』長谷川瑞穂・編著、(研究社、2006年) 定価2500円。 【成績評価の方法・基準】 出席率を満たした上での、100点満点の筆記試験による。(持ち込 みの可否については未定) 【参考書】 中島平三『ファンダメンタル英語学』(ひつじ書房) 安藤貞雄・澤田治美『英語学入門』(開拓社) ほか、授業中に紹介します。 -296- 【授業のテーマ・目標】 英語の意味論・語用論にもトピックを広げ、文脈や談話、コミュニ ケーションについて考察を広げます。社会言語学・英語教育につい ても基礎を学びます。 【授業の内容】 第1週 意味論 第2週 意味関係 第3週 比喩表現 第4週 モダリティ(主観的表現) 第5週 意味と文脈 第6週 文の結束性 第7週 文の情報構造 第8週 語用論 第9週 コミュニケーション 第10週 英語と文化 第11週 社会言語学 第12週 4大英語国家 第13週 英語教育・教授法 第14週 補充ビデオ、予備日 第15週 総括 【準備学習】 授業1回につきテキスト1章をすすめるので、次回の単元をよく読 んで、章末の「課題」について考えてくること。 【テキスト・教材】 『はじめての英語学』長谷川瑞穂・編著、(研究社、2006年) 定価2500円。 【成績評価の方法・基準】 出席率を満たした上での、100点満点の筆記試験による。(持ち 込みの可否については未定) 【参考書】 安藤貞雄・澤田治美『英語学入門』(開拓社) ほか、授業中に紹介します。 特殊講義a 特殊講義b ―英詩を読む― 土屋 結城 2年 前期 2単位 英詩の世界―シェイクスピアからヒーニーまで 志渡岡 理恵 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語で書かれたイギリス、アメリカ、および英語圏の詩を読む。英 詩は難解と考えられがちだが、英詩を読む際に必要な知識を身につ け、形式、内容を吟味しながら詩を理解できるようになることを目 的とする。 【授業の内容】 1 イントロダクション・英詩とは何か 2 身近な詩 3 弱強のリズム 1 4 弱強のリズム 2 5 強弱のリズム 6 その他のリズム 7 リズム・まとめ 8 ソネット 1 9 ソネット 2 10 ヴィラネル、セスティナ 11 concrete poetry 12 自由詩 1(告白、独白) 13 自由詩 2(感情) 14 自由詩 3(現代) 15 まとめ 【準備学習】 毎回の授業のノート、プリント等を見直して授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業に取り組む態度、リアクションペーパー等)40%、試 験60%で評価する。 【注意事項】 辞書を必ず持参すること。 【授業のテーマ・目標】 17世紀から20世紀までの主要な英詩を詩の語り方に注目しながら読 むことにより、英詩に対する理解を深めていくことを目指します。 【授業の内容】 ※< >内は教科書『英詩のわかり方』の章 第1週 <序章>英詩を読むとは? 第2週 <序章>愛を歌う:ソネット1 W.シェイクスピア 第3週 <序章>愛を歌う:ソネット2 E.B.ブラウニング 第4週 <第1章>呼びかける:オード P.B.シェリー 第5週 <第1章>自分自身を歌う W.ホイットマン 第6週 <第3章>引きこもる E.ディキンソン 第7週 <第2章>叫ぶ、つぶやく S.プラス 第8週 <第2章>公的・私的に語る T.ヒューズ 第9週 <第4章>問答する1 カテキズムから問答ゲームへ ―W.シェイクスピア 第10週 <第4章>問答する2 答えなんかない―P.ラーキン 第11週 <第3章>声は誰のもの? S.ヒーニー 第12週 <第5章>決めつける アフォリズム 第13週 <第5章>じつは独りごと? W.スティーヴンズ 第14週 <第5章>哲学的に語る T.S.エリオット 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の教科書の該当部分を読んでから授業にのぞんでください。 【テキスト・教材】 阿部公彦著『英詩のわかり方』(研究社 2007年)2,000円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点50点、期末試験50点で評価します。 -297- 英 文 英 文 特殊講義c 特殊講義d 悲劇から喜劇へ 島 高行 2年 前期 2単位 演劇における劇中劇 島 高行 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古代ギリシャで成立した演劇と演劇論を紹介し、シェイクスピアの 悲劇がいかにその定型を乗り越えたかを理解する。そして喜劇につ いては、シェイクスピアの喜劇を中心に、ロマンティック・コメデ ィーからファルス、さらに落語のような大衆芸能にまで及ぶ幅広い 観点からジャンルの多様性を学んでいく。 【授業の内容】 1.はじめに 2.演劇の発生 3.ギリシャ悲劇 4.アリストテレスの悲劇論 5.シェイクスピアの悲劇 第一幕 6.シェイクスピアの悲劇 第二幕 7.シェイクスピアの悲劇 第三幕 8.シェイクスピアの悲劇 第四幕 9.シェイクスピアの悲劇 第五幕 10.シェイクスピアの喜劇 第一幕 11.シェイクスピアの喜劇 第二幕 12.シェイクスピアの喜劇 第三幕 13.シェイクスピアの喜劇 第四幕 14.シェイクスピアの喜劇 第五幕 15.まとめ 【準備学習】 授業前にテキストの該当箇所を読み、自分なりに問題点を見つけ ておくこと。 【テキスト・教材】 授業時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート2本(20点+20点)40点 期末テスト60点。 【注意事項】 特別な理由のない遅刻は認めない。授業中の私語などほかの学生 に迷惑となる行為は厳しく注意する。 -298- 【授業のテーマ・目標】 劇中劇をテーマに、シェイクスピアの作品からミュージカルまで取 り上げる。「この世はすべて舞台」という有名な台詞の意味を、こ の授業を通して考えてみる。 【授業の内容】 1.はじめに 2.喜劇 第一幕 3.喜劇 第二幕 4.喜劇 第三幕 5.喜劇 第四幕 6.喜劇 第五幕 7.悲劇 第一幕 8.悲劇 第二幕 9.悲劇 第三幕 10.悲劇 第四幕 11.悲劇 第五幕 12.ミュージカル 第一部 13.ミュージカル 第二部 14.ミュージカル 第三部 15.まとめ 【準備学習】 授業前にテキストの該当箇所を読み、自分なりに問題点を見つけ ておくこと。 【テキスト・教材】 授業時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート2本(20点+20点)、期末テスト60点。 【注意事項】 特別な理由のない遅刻は認めない。授業中の私語などほかの学生 に迷惑となる行為は厳しく注意する。 女性文学講義a 女性文学講義b ―イギリス女性文学の伝統― 志渡岡 理恵 2年 前期 2単位 アメリカ女性文学の伝統と変遷 佐々木 真理 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 17世紀から20世紀までのイギリスの代表的な女性作家の生涯と作品 をさまざまな視点から振り返ることにより、豊かで多彩なイギリス 女性文学の伝統について理解を深めることを目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 女性職業作家の登場―Aphra Behn 第3週 映像化され続ける作品―Jane Austen 第4週 女性の権利―Mary Wollstonecraft 第5週 ゴシック小説の系譜―Ann RadcliffeとMary Shelley 第6週 女性の自立と植民地支配―Chalotte Bronte 第7週 社会へのまなざし(1)―Elizabeth Gaskell 第8週 社会へのまなざし(2)―George Eliot 第9週 アフリカを描く―Olive Schreiner 第10週 インド帰りの子ども―Frances Burnett 第11週 モダニズム、フェミニズム―Virginia Woolf 第12週 少女の目線―Katherine Mansfield 第13週 大英帝国の遺産―Agatha Christie 第14週 ノーベル賞受賞作家―Doris Lessing 第15週 まとめ 【準備学習】 各回でとりあげる作家について、図書やインターネットであらかじ め調べてから授業にのぞんでください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50点、期末試験50点で評価します。 【授業のテーマ・目標】 18世紀から21世紀にかけて、アメリカ社会の変容と共に変化して きた女性の生き方を検証しながら、アメリカ女性文学の伝統と変遷 について、さまざまな作家・作品を通して考察し、理解を深めるこ とを目標とする。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 感傷小説-Harriet Beecher Stowe 第3週 家庭の天使たち-Louisa May Alcott 第4週 目覚めの時代-Kate Chopin 第5週 女性参政権運動-Charlotte Perkins Gilman 第6週 新しい女性-Edith Wharton 第7週 ハーレム・ルネッサンス-Nella Larsen 第8週 南部貴婦人の神話-Margaret Mitchell 第9週 女性らしさの神話-Sylvia Plath 第10週 フィーメール・ゴシック-Joyce Carol Oates 第11週 姉妹の絆-Alice Walker 第12週 母性と想像力-Toni Morrison 第13週 移民の第2世代-Amy Tan 第14週 他民族文化とアメリカ-Jhumpa Lahiri 第15週 まとめ 【準備学習】 授業で取り上げた作家の作品について、授業の後、各自読んでお くこと。 【テキスト・教材】 プリントを使用する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50パーセント、期末試験50パーセントで評価する。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 特別な理由のない遅刻、欠席、授業中の私語は平常点より減点さ れるので注意すること。 -299- 英 文 英 文 イギリス文学・文化講義a イギリス文学・文化講義b ー現代表象文化にみるアーサー・ロマンスー 大関 啓子 2年 前期 2単位 ―ケルト「異界」への旅― 大関 啓子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 アーサー王伝説をテーマにした映像を中心に、アーサー王物語の 世界を、「読む」だけではなく、「観て」「聞いて」広く鑑賞して、文学・ 音楽・美術など様々なジャンルから理解を深めます。 【授業の内容】 ケルト世界の伝誦に起源するアーサー・ロマンスと総称されるロ マンス群が、中世末期にトマス・マロリーにより集大成され、その 後も、エドモンド・スペンサー、リヒャルト・ワグナー等、多くの 芸術家たちの限りない想像力をかきたて、特に19世紀、アルフレッ ド・テニスンにより、ヴィクトリア朝の英雄崇拝理念に再構成され て、一般化しました。 その領域は文学にとどまらず、歴史・美術・音楽、演劇、そして 現代では、映画の『スター・ウォーズ』やハリー・ポッター・シリ ーズ、さらにコンピュータ・ゲーム等、あらゆる分野に多大の刺激 を与え、世界中に広まっていきました。20世紀以降の映像世界を見 渡しただけでも、多くの名作があります。それらには、現代世界の 様々な問題が反映されています。以下の内容を予定しています。 1.Introduction 2.歴史のアーサー 3.映画『スター・ウォーズ』と映画『アーサー』 4.映画『エクスカリバー』と映画『トリスタンとイズー』 5.マリー・ド・フランスのアーサー・ロマンス 6.中世装飾写本 7.『ガウェイン卿と緑の騎士』 8.トマス・マロリーの『アーサーの死』 9.アルフレッド・テニスンの『シャロットの女』 10.ウィリアム・モリスとアーサー王伝説―現代におけるラファ エル前派の芸術 11.A.V.ビアズリーのMorte Darthur 12.リヒャルト・ワグナーの楽劇『トリスタンとイズー』 13.夏目漱石の『薤露行』 14.ハリー・ポッターと『指輪物語』 15.Conclusion 【準備学習】 各回の授業で扱った作品について、各自鑑賞し、復習する。 【テキスト・教材】 テキストは使用せず、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、レポート70%として評価します。 -300- 【授業のテーマ・目標】 ヨーロッパ精神文化のルーツともいえる、ケルト民族の「異界」 についての考え方を探り、その文学・文化への影響をたどります。 この講座では英文学を中心にして、「読む」だけではなく、美術や音 楽の世界にも触れながら、DVDやパワー・ポイントなどを使い、「見 て」「聞いて」広く鑑賞して理解を深めます。 【授業の内容】 古代ヨーロッパを支配していたケルト人は、文字を持たず、口承 によって多くの神話や民話を伝えました。彼らは美と真理を愛し、 驚くべき想像力を駆使して優れた芸術を遺しましたが、ローマ人と ゲルマン人の勢力におされ、西に追いやられた結果、今日ではかろ うじて緑の島アイルランドやウェールズに生きています。 森や泉や巨石を聖所とする彼らの自然信仰は、異教であるキリス ト教を受け入れながら、独自の文化を生み出しました。文学の世界 では、アーサー王伝説などの中世騎士物語や、多くの妖精伝承、そ してW.B.イエイツ、ジョナサン・スイフト、ジェームス・ジョイス、 ラフカディオ・ハーンなどのアイリッシュ・ライターたちに、その 想像力が受け継がれています。最近では、ハリー・ポッターの世界 やJ.R.R.トールキンの『指輪物語』、C.S.ルイスの『ナルニア国物 語』などにもその影響が見られます。 以下の内容を予定しています。 1.Introduction 2.幻の民ケルトとは? 3.激情と創造の伝説―ケルトの起源と勢力 4.イギリス人とケルト人 5.民族国家の興亡 6.神々の変貌 7.ケルトの宗教 8.表象の森へ 9.ケルトの芸術 10.装飾写本『ケルズの書』とジェームズ・ジョイス 11.ケルトを聴く 12.ケルトを読む1―W.B.イェイツ、O.ワイルド、サミュエル・ベケット 13.ケルトを読む2―ジョナサン・スイフト、ラフカディオ・ハーン 14.ケルトを観る―ハリー・ポッターと『ナルニア国物語』 15.Conclusion 【準備学習】 各回の授業で扱った内容について、各自鑑賞し、復習する。 【テキスト・教材】 テキストは使用せず、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、レポート70%として評価します。 アメリカ文学・文化講義a アメリカ文学・文化講義b ―民族で読むアメリカ― 塚本 まゆみ 2年 前期 2単位 ―文化で知るアメリカ― 塚本 まゆみ 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 アメリカ合衆国の社会と文化について知ることが目的です。 アメリカは多様性の国です。世界各地からやってきた移民の子孫 からなる多民族国家として、多様な文化、価値観が共存・衝突して います。「民族」をキーワードに、文化の背景や社会の現実につい て、さまざまな角度から考えていきます。 【授業の内容】 第1週 アメリカとアメリカ人 第2週 「メルティング・ポットからサラダ・ボウル」へ 第3週 アメリカ合衆国成立の過程 第4週 移動するアメリカ人 第5週 人種と民族 第6週 アメリカ人の民族観 第7週 多文化主義 第8週 地域社会アメリカ1(東部・南部) 第9週 地域社会アメリカ2(中西部・西部) 第10週 祭りと儀式 第11週 アメリカ社会と家族 第12週 裁判とアメリカ人 第13週 銃社会アメリカの現実 第14週 アメリカの教育制度 第15週 まとめ 【準備学習】 テレビニュースや新聞を通して、アメリカの現状を把握し、授業 に臨んでください。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験85%、授業内での提出物15%で評価します。 【参考書】 川上忠雄編『アメリカ文化を学ぶ人のために』(世界思想社) 亀井俊介編『アメリカ文化事典』(研究社出版) 【授業のテーマ・目標】 アメリカ合衆国の文化について知識を深めることが目的です。 映画、ミュージカル、音楽、スポーツ、ファッション、食文化、 あるいはニューヨークの建築や漫画の主人公といったアメリカ文化 のシンボル的な存在、そしてアメリカを動かしている(アメリカの 文化や社会に対して力を持っている)人々などを取り上げ、その多 様性と魅力について考察します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 夢工場ハリウッド 第3週 銀幕のスターたち 第4週 ブロードウェイの魅力 第5週 アメリカ音楽の魅力 第6週 アメリカン・ドリーム 第7週 ベースボールとアメリカ人 第8週 ヒーローの条件 第9週 アメリカのヒーローたち 第10週 アメリカ文化の女神たち 第11週 ファストフードとダイエット 第12週 ウォルト・ディズニーの世界 第13週 アメリカの若者たち 第14週 アメリカの中の日本文化 第15週 まとめ 【準備学習】 テレビニュースや新聞を通して、アメリカの現状を把握し、授業 に臨んでください。 【テキスト・教材】 必要に応じて資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 定期試験85%、授業内での提出物15%で評価します。 【参考書】 川上忠雄編『アメリカ文化を学ぶ人のために』(世界思想社) 亀井俊介編『アメリカ文化事典』(研究社出版) -301- 英 文 英 文 英語学講義a 英語学講義b ―談話の構造― 秋葉 倫史 2年 前期 2単位 ―日英語対照研究― 秋葉 倫史 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 受動態、第4文型、倒置などの構文を取り上げて、談話の文法の 入門を講義します。 【授業の内容】 第1週 文の文法と談話の文法 第2週 談話における情報の配置 第3週 旧情報と新情報1(情報の新旧とは) 第4週 旧情報と新情報2(旧情報と新情報の現れ方) 第5週 主題と題述1(主題と題述とは) 第6週 主題と題述2(主題の現れ方) 第7週 受身文 第8週 二重目的語構文 第9週 主題化 第10週 不変化詞の位置 第11週 存在文 第12週 分裂文 第13週 外置構文 第14週 be動詞を軸にした倒置 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度(30%)、レポート等(10%)、試験(60%)で評価し ます。 【参考書】 福地肇 著『談話の構造』(大修館書店 1985年) -302- 【授業のテーマ・目標】 日本語と英語の言語的な違いについて音韻論、統語論、意味論等 の様々な観点から講義します。また、両言語の類型的違いがどのよ うに形作られてきたかを観察することによって、その背景にある文 化的な違いについても考察します。 【授業の内容】 第1週 日英語対照研究について 第2週 日本語と英語の特質 第3週 日英語の語彙 第4週 日英語の音韻体系1(音素と音節) 第5週 日英語の音韻体系2(アクセントと音調) 第6週 日英語の語順 第7週 日英語の文構造1(文の階層構造) 第8週 日英語の文構造2(主要部先端言語と主要部末端言語) 第9週 日英語の主語 第10週 日英語のテンスとアスペクト 第11週 日英語の受身文 第12週 日英語の表現構造1(「スル」的と「ナル」的言語) 第13週 日英語の表現構造2(人称構文と非人称構文) 第14週 日英語の表現構造3(人間中心表現と情況中心表現) 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度(30%)、レポート等(10%)、試験(60%)で評価し ます。 【参考書】 安藤貞雄 著『英語の論理・日本語の論理』(大修館書店 1986年) 英語音声学1 英語音声学2 ―英語の個々の音声― 鶴田 達成 2年 前期 2単位 ―英語のストレス・リズム・イントネーション― 鶴田 達成 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語の個々の音声の調音方法を学び,併せてリスニング能力の向上 をはかります。 【授業の内容】 第1回:授業方針の説明,Unit 1(綴り字と発音) 第2回:Unit 2,3(英語の母音①) 第3回:Unit 4,5(英語の母音②) 第4回:Unit 6,7(英語の母音③) 第5回:Unit 8,9(英語の母音④) 第6回:Unit 10,11(英語の母音⑤,英語の子音①) 第7回:復習① 第8回:Unit 12,13(英語の子音②) 第9回:Unit 14,15(英語の子音③) 第10回:Unit 16,17(英語の子音④) 第11回:Unit 18,19(英語の子音⑤) 第12回:Unit 20,21(英語の子音⑥) 第13回:Unit 22,23(英語の子音⑦) 第14回:復習② 第15回:総括 【準備学習】 英文テキストを使用するので,毎回の予習としてテキストの左ペー ジの説明を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 Jonathan Marks著『English Pronunciation in Use (Elementary)』(Cambridge University Press 2007年) 【成績評価の方法・基準】 試験80%,授業態度20% 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 【授業のテーマ・目標】 英語の音声が連続する際に起きる現象や,句や文の発音方法(スト レス・リズム・イントネーション)を学び,併せてリスニング能力 の向上をはかります。 【授業の内容】 第1回:授業方針の説明,Unit 24,25,26(子音の連続①) 第2回:Unit 27(子音の連続②),28(音節) 第3回:Unit 29(強母音と弱母音),30(2音節語のストレス) 第4回:Unit 31,32(3音節語と複合語のストレス) 第5回:Unit 33(内容語と機能語),34(音の連続①) 第6回:Unit 35(音の連続②),36(リズム) 第7回:Unit 37,38(強形と弱形①②) 第8回:Unit 39,40(強形と弱形③④) 第9回:Unit 41(短縮形の発音),42(屈折接辞の発音①) 第10回:Unit 43(屈折接辞の発音②),44(新情報と旧情報) 第11回:Unit 45,46(新情報と旧情報のイントネーション) 第12回:Unit 47,48(会話の重要語の発音①②) 第13回:Unit 49,50(会話のイントネーション①②) 第14回:プリントを使用した演習 第15回:総括 【準備学習】 英文テキストを使用するので,毎回の予習としてテキストの左ペー ジの説明を読んでおいてください。 【テキスト・教材】 Jonathan Marks著『English Pronunciation in Use (Elementary)』(Cambridge University Press 2007年) 【成績評価の方法・基準】 試験80%,授業態度20% 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 -303- 英 文 英 文 コミュニケーション英語a コミュニケーション英語b グールド,リチャード・スニップ,キルスティン 2年 前期 2単位 スニップ,キルスティン・グールド,リチャード 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 The purpose of this elective one-semester course is to help second-year students develop their general English speaking, listening, reading and writing skills. 【授業の内容】 This course will engage students in everyday conversational tasks and functions in which students will be expected to take part in pair-work, information exchanges and role-plays. In speaking, students will practice simple, controlled conversations and work for more independence in their ability to produce spoken English. Students will also practice listening to authentic English to improve their listening abilities. Students will be exposed to some reading and writing. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 Instructors may select a textbook from a list of recommended textbooks provided by English Department office or they may suggest a text of similar difficulty and level. 【成績評価の方法・基準】 1.Participation-60% 2.One test-40% 【注意事項】 ・Students attending less than 70% of their classes will fail. ・Exceptions are made for excused absences. ・Three tardies(coming to class late)equal one absence. -304- 【授業のテーマ・目標】 This is an elective one-semester course that continues where“コミュニケーション英語a”finished.(Please note, however, that this course is independent of “コミュニケーシ ョン英語a.”) The course is designed to help second-year students to further develop their general English speaking, listening, reading and writing skills. 【授業の内容】 This course will engage students in everyday conversational tasks and functions in which students will be expected to take part in pair-work, information exchanges and role-plays. In speaking, students will practice simple, controlled conversations and work for more independence in their ability to produce spoken English. Students will also practice listening to authentic English to improve their listening abilities.Students will be exposed to some reading and writing. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 Instructors may select a textbook from a list of recommended textbooks provided by English Department office or they may suggest a text of similar difficulty and level. 【成績評価の方法・基準】 1.Participation-60% 2.One test-40% 【注意事項】 ・Students attending less than 70% of their classes will fail. ・Exceptions are made for excused absences. ・Three tardies(coming to class late)equal one absence. コミュニケーション英語c コミュニケーション英語d ブルース,サミュエル 2年 前期 2単位 ブルース,サミュエル 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 This is an elective, one semester course that provides an opportunity for students to use and improve their English skills in a more challenging learning environment. Speaking, listening, reading and writing skills are all covered. The course is open to second-year students who meet two of the three following requirements for admission - a relatively high TOEFL-ITP score - an instructor's recommendation - a high grade point average. The class is limited to thirty students. The English Department will select the top thirty students from those who wish to register for the course. A list of the selected students will be provided to instructors in the second week of the course. 【授業の内容】 Every class will comprise mainly speaking and listening practice, with some related reading and writing tasks. Discussion topics covered will include - Childhood memories. How does modern life compare with the past? - Education. How has it changed? How can it be improved? - Influential people. Who do you admire, and why? Pronunciation segments will focus on a variety of common vowel and consonant sounds, as well as the following - Strong and weak forms - Syllable stress in longer words - Long vowel sounds In addition a number of grammar topics will be covered, including - Past simple and continuous - Present simple and continuous - Present perfect simple - Future clauses with 'if', 'when', 'until' etc. 【準備学習】 Students should complete tasks set by the instructor in preparation for each lesson.These may include language exercises, and input from written or aural texts. 【テキスト・教材】 The instructor will provide handouts from a variety of sources. 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to 1 participate in all classroom projects and discussions 2 maintain good attendance for the semester. Final grade will be based on a combination of classroom participation 60%,and completion of all assignments 40%. 【注意事項】 Students attending less than 70% of their classes will fail. Exceptions are make for excused absences. Three tardies - coming late to class - equal one absence. 【授業のテーマ・目標】 This is an elective, one semester course that continues where 'コミュニケーション英語 C' finished - though students may take course D without having completed course C. The course provides an opportunity for students to use and improve their English skills in a more challenging learning environment. Speaking, listening, reading and writing skills are all covered. The course is open to second,third,and fourth-year students who meet two of the three following requirements for admission - a relatively high TOEFL-ITP score - an instructor's recommendation - a high grade point average The class is limited to thirty students. The English Department will select the top thirty students from those who wish to register for the course. A list of the selected students will be provided to instructors in the second week of the course. 【授業の内容】 Every class will comprise mainly speaking and listening practice, with some related reading and writing tasks. Discussion topics covered will include - Inventions of the past and future. - Social behaviour and customs. - Technology in society. Pronunciation segments will include the following - Stress in compound nouns. - Voiced and unvoiced 'th'. - Past modal forms. In addition a number of grammar topics will be covered, including - Future forms. Future time clauses. - Defining and non-defining relative clauses. - Past perfect - Hypothetical forms 【準備学習】 Students should complete tasks set by the instructor in preparation for each lesson.These may include language exercises, and input from written or aural texts. 【テキスト・教材】 The instructor will provide handouts from a variety of sources. 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to 1 participate in all classroom projects and discussions 2 maintain good attendance for the semester. Final grade will be based on a combination of classroom participation 60%,and completion of all assignments 40%. 【注意事項】 Students attending less than 70% of their classes will fail. Exceptions are make for excused absences. Three tardies - coming late to class - equal one absence. -305- 英 文 英 文 専門演習c 専門演習c ―時事英語― 今村 京子 2年 前期 2単位 TOEIC演習 鶴田 達成 2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 新聞記事はトピックが広範にわたり、知的好奇心を満足させてくれ る記事が満載です。掲載された記事は直接あるいは間接的に私たち 自身に関わる問題かもしれません。新聞英語は現に使われている英 語で、しかも影響力を与えるような表現方法がとられます。新聞英 語特有の記事の構成や表現法、新しい用語を学び、あわせて関連す る情報も調べて背景知識も学びましょう。さまざまな話題に対して 自分の考えが言えることを目標にします。 【授業の内容】 1~5週 授業の進め方、新聞英語の特徴 Unit 1. Why Are Gas Prices Going Up? Unit 2. In Japan, Chain of Events Leads to Disaster Unit 3. Airport Scanners Expose Concerns About Privacy 6~10週 Unit 4. Eunice Kennedy Shriver, Founder of Special Olympics, Dies Unit 5. Young Widow Adopts Twin Orphans from Haiti Unit 6. Study Finds People Who Multitask Are Often Bad at It Unit 7. Search for Gold Poisons Children in Nigeria 11~15週 Unit 8. Website Helps Match the Missing and the Dead Unit 9. Math Genius May Say No to $1 Million Unit10. United Kingdom:Too Lazy or Too Hardworking? まとめ 【準備学習】 授業前に、テキストの該当箇所、配布プリントは読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 1)大月実・Lena Vidahl 編著 『News for You 2012/2013 Edition』(成美堂) 1,900円+税 2)その他(適宜プリントを配布します) 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業参加度、予習状況)30%、テスト70%で評価します。 【注意事項】 英和辞書は必携です。 -306- 【授業のテーマ・目標】 TOEIC形式のテキストを使用して,リスニング・英文読解・文法・ 語彙の分野について学習しながらTOEICのスコアアップを目指しま す。 【授業の内容】 第1週 授業の進め方の説明,プリントによる問題演習 第2週 Listening(Unit 1,7)Reading(Unit 1,15) 第3週 Listening(Unit 2,8)Reading(Unit 2,16) 第4週 Listening(Unit 3,9)Reading(Unit 3,17) 第5週 Listening(Unit 4,10)Reading(Unit 4,18) 第6週 Listening(Unit 5,11)Reading(Unit 5,19) 第7週 Listening(Unit 6,12)Reading(Unit 6,20) 第8週 Listening(Unit 13,19)Reading(Unit 7,21) 第9週 Listening(Unit 14,20)Reading(Unit 8,22) 第10週 Listening(Unit 15,21)Reading(Unit 9,23) 第11週 Listening(Unit 16,22)Reading(Unit 10,24) 第12週 Listening(Unit 17,23)Reading(Unit 11,12) 第13週 Listening(Unit 18,24)Reading(Unit 13,14) 第14週 プリントによる問題演習 第15週 総括 【準備学習】 (1)Readingセクションのスコアアップに力を入れるため,Liste ningのテキストは毎回の宿題として使用します。指定された部分の 問題を教科書付属のCDを聞いてやってきてください。 (2)Readingのテキストについては予習は不要ですが,復習は欠 かさないようにしてください。 【テキスト・教材】 薮越知子, B. Smillie著『Upward Listening for the TOEIC Test』(金星堂 2011年)1,300円+税 薮越知子,B. Smillie著『Upward Reading for the TOEIC Test』(金星堂 2011年)1,200円+税 2冊とも必ず購入してください。テキストを購入していない学生の 履修は認めません。 【成績評価の方法・基準】 試験80%,受講態度20% 試験問題にはリスニングを含むTOEIC形式(選択問題)のほかに, 授業で学んだ単語・イディオム等に関する記述式の問題も含まれま す。 【参考書】 辞書について:学習用の英和辞典は不可欠ですが,電子辞書ではな く紙の辞書を使用するようにしてください。 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 専門演習c 専門演習d 英文解釈と日本語表現 宮上 久仁子 2年 前期 2単位 ―時事英語― 今村 京子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では英文をより自然な日本語に訳すという翻訳を行いま す。英文を正確に理解するために、訳文の検討だけでなく、文法や 単語の説明を行い、同時に小説そのものを深く理解するための解釈 方法も重視していきます。作品として、コナン・ドイルによるシャ ーロック・ホームズを読みます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション―翻訳についてのガイドおよび授業に 関する注意事項の説明 第2週 以降14週まで Sherlock Holmes and the Sport of Kings を翻訳します 第15週 まとめ 【準備学習】 予習および授業のために一冊ノートを用意していただきます。予習 として、事前にテキストの英文を日本語に翻訳をし、このノートに 訳文を書いてきてください。復習は授業時に発表された訳や説明な どを参考に、既習の英文を読み返すか、再び訳してみることをお勧 めします。 【テキスト・教材】 プリント使用(初回授業時に配布します) 【成績評価の方法・基準】 定期試験50% 授業態度25% 平常点25%で評価します。 【注意事項】 ひとりずつ訳を発表してもらう演習形式で授業は進められます。そ のため、必ず予習をして参加してください。予習の大切さを強調す るのは、積極的に取り組むことで、英文を日本語に訳す楽しさを自 分自身で実感してもらいたいからです。 【授業のテーマ・目標】 新聞記事はトピックが広範にわたり、知的好奇心を満足させてくれ る記事が満載です。掲載された記事は直接あるいは間接的に私たち 自身に関わる問題かもしれません。新聞英語は現に使われている英 語で、しかも影響力を与えるような表現方法がとられます。新聞英 語特有の記事の構成や表現法、新しい用語を学び、あわせて関連す る情報も調べて背景知識も学びましょう。さまざまな話題に対して 自分の考えが言えることを目標にします。 【授業の内容】 1~5週 授業の進め方、英語新聞の特徴 Unit11. The Curious History Behind "Curious George" Unit12. Should Nurses Take on Doctors' Roles? Unit13. Death of Coral Reefs Would Have Global Effect 6~10週 Unit14. Men Have a Lot to Gain from Marriage, Report Finds Unit15. Copernicus Reburied As A Hero Unit16. Colorado Group Helps Build Afghan School for Deaf Children Unit17. Study Finds Alcohol More Damaging Than Heroin 11~15週 Unit18. Media Rights Group Says Journalists Who Report on Pollution Face Threats Unit19. Should the Berlin Wall Have Been Saved? Berliners Disagree Unit20. Utah Man Chooses to Live Without Money まとめ 【準備学習】 授業前に、テキストの該当箇所、配布プリントは読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 1)大月実・Lena Vidahl 編著 『News for You 2012/2013 Edition』(成美堂) 1,900円+税 2)その他(適宜プリントを配布します) 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業参加度、予習状況)30%、テスト70%で評価します。 【注意事項】 英和辞書は必携です。 -307- 英 文 英 文 専門演習d 専門演習d 英文解釈と美術批評 秦 邦生 2年 後期 2単位 英文解釈と日本語表現 宮上 久仁子 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この専門演習では、より一段上の英文読解力を養うために、英語 の「構文」への注意を喚起しつつ、英語で書かれた美術についての 文献を読み解いてゆきます。 テキストとして用いる文献は、さまざまな西洋美術作品を題材に して、視覚芸術作品をただ見るだけでなく、その奥に込められた深 層の「意味」までもつかみとるための「眼」の養い方を入門者向け に解説したものです。 レベルの高い英文の意味を精密に理解する力と、芸術作品の細部 までもきちんと読み込む力、この二つを同時に養成することがこの 授業のねらいであり、達成目標です。 【授業の内容】 授業では、(1)単語力・構文読解力を高めるための小テスト、 (2)テキストのなかの特に難しい英文を自然な日本語に訳すため の訓練、(3)細部のみならず、全体の趣旨を的確に把握する力を 養うためのサマリー、の3つを中心に進めてゆきますので、積極的 な参加を求めます。 授業計画 第1週 イントロダクション 第2週 第一章(1) 第3週 第一章(2) 第4週 第二章(1) 第5週 第二章(2) 第6週 第三章(1) 第7週 第三章(2) 第8週 第四章(1) 第9週 第四章(2) 第10週 第五章(1) 第11週 第五章(2) 第12週 第六章(1) 第13週 第六章(2) 第14週 第七章 第15週 全体のまとめと復習 【準備学習】 準備学習としては、指定された箇所の予習、サマリーのためのプリ ント課題、小テストのための復習などを求めます。詳しくは授業中 に説明します。 【テキスト・教材】 Susan Woodford,『 Looking at Pictures 』(松柏社) 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)ならびに平常点(30%) 【参考書】 授業中に指示します 【注意事項】 授業中に指示します -308- 【授業のテーマ・目標】 前期の専門演習cと同じく、英文をいっそう自然な日本語に翻訳す ることを行います。前期の学習を基礎として、和訳技術の向上はも とより、英文の理解力と小説の解釈力もより深めていきたいと思い ます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション―翻訳の復習と注意事項の再確認 第2週 以降14週まで 前期に引き続き, Sherlock Holmes and the Sport of Kingsを翻訳します。 この作品が終了した時点で、新たにテキストを決めて 配布したいと思います。 第15週 まとめ 【準備学習】 予習および授業用に一冊ノートを用意していただきます。予習とし て、テキストの英文を日本語に訳し、このノートに訳文を書いてき てください。復習として、授業時に発表された訳や説明などを参考 に、既習の英文を読み直すか、再度訳してみることをお勧めしま す。 【テキスト・教材】 プリント使用 (今期からの受講者には、初回授業時にて配布しま す) 【成績評価の方法・基準】 定期試験50% 授業態度25% 平常点25%で評価します。 【注意事項】 授業ではひとりひとりに訳を発表してもらいます。そのため、必ず 予習をして臨んでください。翻訳は繰り返すことで、訳出技術が向 上します。予習と復習は訳の技術を上達させる機会ととらえて、積 極的に取り組んでください。 中世イギリス文学・文化演習a 中世イギリス文学・文化演習b ーC.S.ルイスを読むー 大関 啓子 3年~ 前期 2単位 ―『カンタベリー物語』中世イギリスに生きた人々― 大関 啓子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 『ナルニア国物語』で有名なC.S.ルイスについて、中世英文学者 としての姿勢、伝承文学研究とそのimageryを読み解きます。 【授業の内容】 以下の内容を予定しています。 1. Introduction 2. 中世英文学者C.S.ルイスについて 3. 伝承文学研究について 4. インクリングズの会 5. 作品の背景―『愛のアレゴリー』 6. 作品の背景―『ナルニア国物語』 7. アレゴリーと神話 8. 映画『永遠の愛に生きて』 9. シンボリズムとサクラメンタリズム 10.喜び 11.理性と道徳 12.『ナルニア国物語』1―信仰と懐疑 13.『ナルニア国物語』2―愛 14.『ナルニア国物語』3―希望 15. Conclusion この他、作品の映画・DVD等を用いる予定です。 【準備学習】 各回の授業で扱った作品について各自鑑賞し、復習する。 【テキスト・教材】 教材はプリントを配布。 【成績評価の方法・基準】 平常点40% レポ-ト60% で評価。 平常点については、毎週の授業時における貢献度(作品の理解を 深めるような意見や質問、発表など)を、高く評価。 【授業のテーマ・目標】 初めての中世英文学を読み、イギリスのルーツともいうべきその 社会や文化を体験します。 Geoffrey Chaucerの『カンタベリー物語』をとりあげ、その背景 となる文化をふまえつつ、英文学における伝統と個性を考えます。 【授業の内容】 ヨーロッパ中世はよく暗黒の時代と呼ばれます。キリスト教がす べてをつつみこみ、個人が社会に埋没してしまった時代ともいわれ ます。果たして実際に人々の生活はその通りだったのでしょうか。 この講座では、中世英文学の代表的作品ジェフリー・チョーサー の『カンタベリー物語』の中から、巡礼たちの語る物語を読み、中 世イギリス人の考え方を探りたいと思います。特に封建社会の抑圧 の中で、意外に強くしなやかに生きた女性たちの生活には、注目し たいと考えています。 以下を予定しています。 1.Introduction 2.OE・ME時代 3.英詩の父ジェフリー・チョーサー 4.中世装飾写本―エルズミア写本 5.中世英国の支配層 6.中世英国の庶民たち 7.中世英国の女性たち 8.宗教と道徳 9.カンタベリー大聖堂と英国国教会 10.『カンタベリー物語』1―巡礼 11.『カンタベリー物語』2―悪徳 12.『カンタベリー物語』3―変容 13.『カンタベリー物語』4―死と再生 14.『カンタベリー物語』5―遊戯の意味 15.Conclusion 中世英文学に触れるのは初めての経験となりますから、無理をせ ず、皆が作品を楽しみながら鑑賞できるよう、映画・DVD等も用い る予定です。 【準備学習】 各回の授業で扱った作品について各自鑑賞し、復習する。 【テキスト・教材】 参考プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点40% レポート60%として評価。 平常点については、毎週の授業時における貢献度(作品の理解を 深めるような意見や質問、発表など)を高く評価します。 【注意事項】 卒業論文に、中世英文学を専攻する予定の学生は必ず受講して下 さい。 -309- 英 文 英 文 中世イギリス文学・文化演習c 中世イギリス文学・文化演習d --ローズマリ・サトクリフの『山羊座の腕輪』を読む 小柳 康子 3年~ 前期 2単位 --ローズマリ・サトクリフの『山羊座の腕輪』を読む 小柳 康子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 ローズマリ・サトクリフは紀元1世紀から5世紀までのローマン・ ブリテンと呼ばれる時代にブリテン島に生きたブリトン人の運命を 書いた「ローマン・ブリテン3部作」で有名な作家である。『山羊 座の腕輪』は、ロンドン陥落からハドリアヌスの長城建設をへて、 ローマ軍が去ってゆくまでの時代を背景にして、300年間一族に受 け継がれた腕輪をめぐる短編連作である。授業ではこのうちの3つ の短編を読む。 作品を精読することによって英語力を高めると共に、ローマン・ ブリテン時代のイギリスについて理解力を深め、すぐれた歴史物語 が与える魅力について考察することを目的とする。 【授業の内容】 第1週 ローマン・ブリテンとサトクリフ 第2週 「ロンディニウムの死」1 第3週 「ロンディニウムの死」2 第4週 「ロンディニウムの死」3 第5週 「ロンディニウムの死」4 第6週 「ローマが長城をつくる」1 第7週 「ローマが長城をつくる」2 第8週 「ローマが長城をつくる」3 第9週 「ローマが長城をつくる」4 第10週 「前哨基地の砦」1 第11週 「前哨基地の砦」2 第12週 「前哨基地の砦」3 第13週 「前哨基地の砦」4 第14週 DVD 第15週 批評を読む 【準備学習】 毎回の授業前に指示された次回の箇所を必ず予習しておくこと。 【テキスト・教材】 ローズマリ・サトクリフ『山羊座の腕輪』 (レッド・フォックス)、1200円 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、レポート70% 【参考書】 南川高志『海のかなたのローマ帝国 古代ローマとブリテン島』 (岩波書店 2004) 【注意事項】 小説中の人物や事件について理解を深めるために、ローマン・ブ リテンの歴史や文化的事物について調べることが必須となる。 -310- 【授業のテーマ・目標】 ローズマリ・サトクリフは紀元1世紀から5世紀までのローマン・ ブリテンと呼ばれる時代にブリテン島に生きたブリトン人の運命を 書いた「ローマン・ブリテン3部作」で有名な作家である。 『山羊座の腕輪』は、ロンドン陥落からハドリアヌスの長城建設を へて、ローマ軍が去ってゆくまでの時代を背景にして、300年間一 族に受け継がれた腕輪をめぐる短編連作である。授業ではこのうち の3つの短編を読む。 作品を精読することによって英語力を高めると共に、ローマン・ ブリテン時代のイギリスについて理解力を深め、すぐれた歴史物語 が与える魅力について考察することを目的とする。 【授業の内容】 第1週 ローマン・ブリテンとサトクリフ 第2週 「トラプレインの丘」1 第3週 「トラプレインの丘」2 第4週 「トラプレインの丘」3 第5週 「トラプレインの丘」4 第6週 「辺境の守り」1 第7週 「辺境の守り」2 第8週 「辺境の守り」3 第9週 「辺境の守り」4 第10週 「鷲は南へ去りゆく」1 第11週 「鷲は南へ去りゆく」2 第12週 「鷲は南へ去りゆく」3 第13週 「鷲は南へ去りゆく」4 第14週 DVD 第15週 批評を読む 【準備学習】 毎回の授業前に指示された次回の箇所を必ず予習しておくこと。 【テキスト・教材】 ローズマリ・サトクリフ『山羊座の腕輪』 (レッド・フォックス)、1200円 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、レポート70% 【参考書】 南川高志『海のかたなのローマ帝国 古代ローマとブリテン島』 (岩波書店 2004) 【注意事項】 小説中の人物や事件について理解を深めるために、ローマン・ブ リテンの歴史や文化的事物について調べることが必須となる。 近代イギリス文学・文化演習a 近代イギリス文学・文化演習b ―近代イギリス小説におけるパロディと諷刺― 島 高行 3年~ 前期 2単位 ―近代イギリス小説とユートピア― 島 高行 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 パロディと諷刺について基本的な理論を学んだあと、Jonathan S wift, Gulliver's Travels の第1巻と第2巻を読む。18世紀前半の イギリスにおいて、スウィフトが何を批判したのか明らかにする。 【授業の内容】 第1回 イントロダクション 第2回 パロディとは何か(Simon Dentithの論文など) 第3回 諷刺とは何か 第4~8回 Gulliver's Travels vol.1. 第9~13回 Gulliver's Travels vol.2. 第14回 プレゼンテーション 第15回 まとめ 【準備学習】 授業前にテキストの該当箇所を読み、自分なりに問題点を見つけ ておくこと。 【テキスト・教材】 Oxford University Press,World's Classics 版(ペーパー・バ ック)を各自購入しておくこと。 【成績評価の方法・基準】 平常点10点、発表20点、レポート(2本)20点、期末テスト(記 述式)50点 【注意事項】 特別な理由のない遅刻は認めない。授業中の私語などほかの学生 に迷惑となる行為は厳しく注意する。担当者による発表の後、随 時、ディスカッションを行い、リアクションペイパーによって感想 、意見を書いてもらう。また最後にプレゼンテーションを課す。 【授業のテーマ・目標】 ユートピア文学の観点からJonathan Swift, Gulliver's Travels 第3巻と第4巻を読む。またこの作品が持つ現代的な意義も学ぶ。 【授業の内容】 第1回 イントロダクション 第2回 ユートピアとは何か 第3回 反ユートピアとは何か 第4~8回 Gulliver's Travels vol.3. 第9~13回 Gulliver's Travels vol.4. 第14回 プレゼンテーション 第15回 まとめ 【準備学習】 該当箇所を読み、各自問題を発見しておくこと。 【テキスト・教材】 Oxford University Press, World's Classics版(ペーパー・バ ック)を用いるので、各自購入しておくこと。 【成績評価の方法・基準】 平常点10点、発表20点、レポート(2本)20点、期末テスト(記 述式)50点 【注意事項】 特別な理由のない遅刻は認めない。授業中の私語などほかの学生 に迷惑となる行為は厳しく注意する。ほぼ毎回、リアクションペイ パーによって感想、意見を書いてもらう。 -311- 英 文 近代イギリス文学・文化演習e 近代イギリス文学・文化演習f ―『サイラス・マーナー』を読む― 土屋 結城 3年~ 前期 2単位 ―『ドリアン・グレイの肖像』を読む― 土屋 結城 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 19世紀の作家ジョージ・エリオット(George Eliot)の『サイラ ス・マーナー』(1861)を読む。作品の読解とあわせて、作品の舞 台となっているイギリスの共同体における階級、宗教、経済活動、 家族(あるいは擬似家族)がどのように描かれているかを読み取る 。 【授業の内容】 初回及び第2回授業時に担当者を決め、担当者による発表形式で授 業を進める。授業のテキストはリトールド版を用いるが、必要に応 じて原文のコピーを配布する。各担当者は担当箇所のあらすじをま とめるだけでなく、重要箇所の指摘、文化的背景のリサーチなどを 行う必要がある。発表の後には教員による解説、受講者による重要 箇所精読、ディスカッションを行う。 英 文 1 イントロダクション、エリオットの生涯について 2 エリオットの生涯についてRaveloeにて 3 Raveloeにて 4 Cass家の人々 5 SilasとDunstan 6 The Rainbowにて 7 GodfreyとSquire Cass 8 Cass家にて 1 9 Cass家にて 2 10 SilasとEppie 1 11 SilasとEppie 2 12 Godfreyの告白 1 13 Godfreyの告白 2 14 再びLantern Yardへ 15 まとめ 【準備学習】 受講者は毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておく必要 がある。 【テキスト・教材】 George Eliot,『 Silas Marner』(Oxford Bookworms Library, Stage 4)840円 その他、必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業に取り組む態度、発表)50%、試験50%で評価する。 【注意事項】 辞書を必ず持参すること。 -312- 【授業のテーマ・目標】 19世紀に活躍した作家オスワー・ワイルド(Oscar Wilde)の作品 『ドリアン・グレイの肖像』(1891)を読む。作品の読解とあわせ て、ワイルドの特異な思想や19世紀末に花開いた独特な文化につい ても考察する。 【授業の内容】 初回授業時に担当者を決め、担当者による発表形式で授業を進め る。各担当者は担当箇所のあらすじをまとめるだけでなく、重要箇 所の指摘、文化的背景のリサーチなどを行う必要がある。発表の後 には教員による解説、受講者による重要箇所精読、ディスカッショ ンを行う。必要に応じて関連文献を読む。 1 イントロダクション 2 バジルのアトリエにて 3 ドリアンの肖像画 4 ドリアンとヘンリー卿 1 5 ドリアンとヘンリー卿 2 6 ドリアンとシビル・ヴェイン 1 7 ドリアンとシビル・ヴェイン 2 8 シビルの舞台 9 肖像画の変化 1 10 肖像画の変化 2 11 バジルとの再会 12 襲われるドリアン 1 13 襲われるドリアン 2 14 肖像画とドリアン 15 まとめ 【準備学習】 受講者は毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておく必要 がある。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布するほか、授業時に指示する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業に取り組む態度、発表)50%、レポート50%で評価す る。 【注意事項】 辞書を必ず持参すること。 近代イギリス文学・文化演習g 近代イギリス文学・文化演習h 多比羅 3年~ 多比羅 3年~ 眞理子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代より少しさかのぼってイギリス、ヴィクトリア時代の女性作家 Elizabeth Gaskellの短編『異父兄弟』1859年)を読みます。 本作品はギャスケルの晩年期の作品のため、彼女の文学的特徴が明 確に表れている名作の一つです。 主人公は16歳の少年ですが、作品を支える母の子に寄せる愛情、 主人公の自己犠牲的な愛、また、他の登場人物の家族への愛と様々 な愛の姿が登場します。彼らの深い人間愛は、読む人を感動させず にはおかないでしょう。 本作品を読み、ギャスケルが伝える様々な愛の姿を考察し、同時に 現代に生きる私たちの抱く愛の姿や、心の在り方まで考察できたら よいと考えます。 【授業の内容】 第1週 Elizabeth Gaskell の生涯 第2週 文学的特徴、作品解説 第3週目から、担当を決めて作品を精読します 第3週 1~2 ページ 第4週 3~4 第5週 5~6 第6週 7~8 第7週 9~10 第8週 11~12 第9週 13~14 第10週 15~16 第11週 17~18 第12週 19~20 第13週 21~22 第14週 23~24 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 担当でない人もテキストの該当箇所を必ず予習してきてください。 適時、授業の初めにヴィクトリア朝時代の文化的特長を1人、ある いは3~4人のグループで5分から10分程度の内容で発表してもら います。発表しなかった人は、レポートで提出してもらいます。 【テキスト・教材】 多比羅眞理子編注『Elizabeth Gaskell:The Half―Brothers, Bessy’Troubles at Home』(ほんのしろ、2012年) 【成績評価の方法・基準】 定期試験60% 発表あるいはレポート20% 平常点20% 【参考書】 多比羅眞理子著『ギャスケルのまなざし』(鳳書房、2004年) 【注意事項】 原作を読みますので、使用されている英語の表現が難しく感じられ ると思います。授業中に詳しく説明しながら作品を読んでいきます ので、使用されている単語の意味を必ず調べてから、授業に出席し てください。 眞理子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 近代イギリス文学・文化演習hで取り上げたヴィクトリア時代の女 性作家Elizabeth Gaskell の初期の短編『ベッシーの家庭の悩み: Bessy’Troubles at Home』を読みます。 この作品もhで取り上げた『異父兄弟』と同様十代の少女を主人公 にしています。マンチェスターの工業地帯にすむ母子家庭の兄弟姉 妹たちの日常生活、また、母の不在中に起きた事故を巡って人とし ての在り方を学ぶ様子が描かれています。 本作品を精読することで、ギャスケルが、この作品に込めたメッセ ージをしっかりと読み取ってゆきます。 【授業の内容】 第1週 Elizabeth Gaskellを知っていますか 第2週 文学的特徴、作品解説 第3週からは担当者を決めて精読する形をとります。 第3週 25~27 ページ 第4週 28~30 第5週 31~33 第6週 34~36 第7週 37~39 第8週 40~42 第9週 43~45 第10週 46~48 第11週 49~51 第12週 52~55 第13週 56~58 第14週 59~63 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 比較的平易な英語で書かれた作品なので担当でない人も、毎回の授 業の該当箇所を必ず予習してきてください。 【テキスト・教材】 多比羅眞理子編注『Elizabeth Gaskell:Half―Brothers 、 Bessy ’Troubles at Home』(ほんのしろ、2012年) 【成績評価の方法・基準】 定期試験 70% 平常点 30% 【参考書】 多比羅 眞理子著『ギャスケルのまなざし』 (鳳書房、2004年) -313- 英 文 英 文 現代イギリス文学・文化演習a 現代イギリス文学・文化演習b メイドの回想録を読む 志渡岡 理恵 3年~ 前期 2単位 クリスティー・旅・文学 志渡岡 理恵 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 20世紀初頭のイギリスでキッチン・メイドとして15歳で働き始め、 1968年に回想録を出版し、ベストセラー作家となったマーガレッ ト・パウエルの作品を読みながら、イギリスの階級意識、家事労働 のありかた、女性と職業の問題などについて考えていきます。 【授業の内容】 第1週 メイドの仕事とは?(講義) 第2週 メイド小説の系譜(講義) 第3週 第1、2章(学生発表) 第4週 第3、4章 (学生発表) 第5週 第5、6章(学生発表) 第6週 第7、8章(学生発表) 第7週 第9、10章(学生発表) 第8週 第11~13章(学生発表) 第9週 第14~16章(学生発表) 第10週 第17~19章(学生発表) 第11週 第20~22章(学生発表) 第12週 第23~25章(学生発表) 第13週 第26~28章(学生発表) 第14週 第29章(学生発表) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の該当箇所を読み、自分なりの問題意識をもって授業にのぞん でください。 【テキスト・教材】 Margaret Powell,『 Below Stairs 』 【成績評価の方法・基準】 平常点50点、期末試験50点で評価します。 【参考書】 新井潤美『執事とメイドの裏表―イギリス文化における使用人のイ メージ』(白水社、2011年) 小林章夫『召使いたちの大英帝国』(洋泉社、2005年) 富山太佳夫『笑う大英帝国―文化としてのユーモア』(岩波書店、 2006年) -314- 【授業のテーマ・目標】 20世紀イギリスのベストセラー作家アガサ・クリスティ―がメア リ・ウェストマコットの筆名で書いた作品『春にして君を離れ』を とりあげます。これは、バグダッドに住む娘のもとからイギリスに 帰国する途中の女性が、偶然会った女学校時代の友人との会話をき っかけに、自分の人生を見つめなおす物語です。この小説を読みな がら、イギリスの旅行文化、女子教育、女性の生き方などについて 考えていきます。また、タイトルからも分かるように、この作品に はシェイクスピアの詩が引用されていますので、その用い方や効果 についても分析します。 【授業の内容】 第1週 イギリスの旅行文化(講義) 第2週 クリスティと旅行(講義) 第3週 第1章(学生発表) 第4週 第2章(学生発表) 第5週 第3章(学生発表) 第6週 第4章(学生発表) 第7週 第5章(学生発表) 第8週 第6章(学生発表) 第9週 第7章(学生発表) 第10週 第8章(学生発表) 第11週 第9章(学生発表) 第12週 第10章(学生発表) 第13週 第11章(学生発表) 第14週 第12章(学生発表) 第15週 まとめ 【準備学習】 各回の該当箇所を読んで、自分なりの問題意識をもって授業にのぞ んでください。 【テキスト・教材】 Mary Westmacott (Agatha Christie),『Absent in the Spring』 (プリントを配布します) 【成績評価の方法・基準】 平常点50点、期末試験50点で評価します。 【参考書】 蛭川久康『トマス・クックの肖像―社会改良と近代ツーリズムの 父』(丸善、1998年) ピアーズ・ブレンドン著、石井昭夫訳『トマス・クック物語―近代 ツーリズムの創始者』(中央公論社、1995年) 現代イギリス文学・文化演習c 現代イギリス文学・文化演習d -MCCが語る嘘八百新井 紀代 3年~ 前期 2単位 -現代イギリスが抱える諸問題新井 紀代 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 Geraldine McCaughrean の"A Pack of Lies"は、ある骨董品店を 中心に繰り広げられる。店に手伝いとしてやって来た風変りな青年 MCCがでっち上げる、それぞれの商品にまつわる逸話を楽しみつ つ、そこで用いられている、ミステリー、冒険もの、恋愛もの、ホ ラーなど、さまざまなジャンルや技法についても考える。 【授業の内容】 第1週 作者と作品についての説明 第2週 Chapter1 第3週 Chapter2 第4週 Chapter3 第5週 Chapter4 第6週 Chapter5 第7週 Chapter6 第8週 Chapter7 第9週 Chapter8 第10週 Chapter9 第11週 Chapter10 第12週 Chapter11 第13週 Chapter12 第14週 Chapter13 第15週 まとめ 【準備学習】 必ず予習をし、その段階でわからないところを明確にしておくこ と。 【テキスト・教材】 Geraldine McCaughrean, 『A Pack of Lies』 【成績評価の方法・基準】 期末試験50%、平常点50%とする。 【注意事項】 毎回受講者全員に発表してもらう。 【授業のテーマ・目標】 イギリスの中学校に通う少年が書いたという形式をとるSue Towns-endの"The Secret Diary of Adrian Mole Aged 13 3/4"を読み、 教育制度や福祉制度、失業問題など、現代イギリスの諸相について 考える。 【授業の内容】 第1週 作者と作品についての説明 第2週 テキスト pp.3-21. 第3週 〃 pp.22-44. 第4週 〃 pp.45-67. 第5週 〃 pp.71-91. 第6週 〃 pp.92-115. 第7週 〃 pp.116-136. 第8週 〃 pp.137-153. 第9週 〃 pp.154-168. 第10週 〃 pp.171-187. 第11週 〃 pp.188-203. 第12週 〃 pp.204-221. 第13週 〃 pp.225-238. 第14週 〃 pp.239-258. 第15週 まとめ 【準備学習】 必ず予習をし、その段階でわからないところを明確にしておくこ と。 【テキスト・教材】 Sue Townsend, 『The Secret Diary of Adrian Mole Aged 13 3/4』 【成績評価の方法・基準】 期末試験50%、平常点50%とする。 【注意事項】 毎回受講者全員に発表してもらう。 -315- 英 文 近代アメリカ文学・文化演習b 近代アメリカ文学・文化演習c 19世紀アメリカ社会についての調査とプレゼンテーション 稲垣 伸一 3年~ 後期 2単位 ―ホーソン・ピューリタニズム・魔女狩り― 難波 雅紀 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 19世紀アメリカ社会における任意のテーマについて調べ,個人ある いはグループで調べた結果のプレゼンテーションを行います。テー マは以下の3つのなかから選択します。 1.奴隷制・奴隷解放運動 2.第一次フェミニズム運動 3.禁酒運動 英 文 授業の第一の目標は,選択したーテーマについての理解を深めるこ とです。第二の目標は,資料検索の方法を学びながらできるだけ多 くの文献を調べ,プレゼンテーションの有効な方法を身に付けるこ とです。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション-文化研究の方法,ポイント 第2-3週 選択するテーマについての説明-どのようなアプローチ が可能か 第4-6週 テーマの決定,資料検索,文献読解,配付資料作成 第7-9週 中間発表 第10-11週 中間発表を踏まえて内容の修正,最終発表の準備 第12-14週 最終発表 第15週 まとめ 【準備学習】 次回の授業までに必要な準備については,授業各回の最後に指示し ます。よいプレゼンテーションを行うため,授業外でも準備を各自 進めることが要求されます。 【テキスト・教材】 授業時に資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%,中間発表30%,最終発表40%で評価します。 【参考書】 『アメリカ文化入門』(三修社 2010年) 【注意事項】 中間発表と最終発表の2回が成績評価の70%を占めます。選択した テーマに自発的に取り組み,アメリカ文化についての理解を深めた い学生,効果的なプレゼンテーションの方法を身に付けたい学生の 参加を歓迎します。 -316- 【授業のテーマ・目標】 19世紀中頃のボストンでは、未曾有の文芸開花、いわゆるアメリ カン・ルネサンスが到来する。Ralph Waldo Emerson、Henry David Thoreauら超絶主義者たちがロマン主義を担い、他方で、Nathaniel HawthorneやHerman Melvilleがピューリタニズムの伝統を継承し ていた。ここでは、Hawthorneの代表的な短編“Young Goodman Brown”を取り上げ精読する。文章を読み解く力を養うのはもちろ んだが、柔軟な思考と想像に依って読む方法論の習得を目指す。特 に思想的、政治的コンテキストを踏まえ作品を読み込んでいく姿勢 を育てる。 【授業の内容】 1. Introduction & Perspective 2.字義的解釈と比喩的解釈 3.時代背景と小説のコンテキスト 4.ピューリタニズムと魔女狩り(1) 5.ピューリタニズムと魔女狩り(2) 6.小説テキストの精読(1)―― 象徴としての「森」 7.小説テキストの精読(2)―― 象徴としての「杖」 8.小説テキストの精読(3)―― 原罪と堕罪への意識 9.小説テキストの精読(4)―― 信仰と救済への希望 10.小説テキストの精読(5)―― 悪への内面的傾斜 11.小説テキストの精読(6)―― 信仰への回帰 12.小説テキストの精読(7)―― 罪性への呪縛 13.小説テキストの精読(8)―― 悪魔・魔女との契約 14.読解の問題点と小説のテーマ 15.まとめ 【準備学習】 必ず予習をしておくこと。 【テキスト・教材】 特になし。授業時にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業時の小レポート50%、学期末レポート50%により評価する。 【参考書】 特になし。 【注意事項】 各自で積極的に授業に取り組むことが求められる。 近代アメリカ文学・文化演習d 近代アメリカ文学・文化演習g ―エミリー・ディキンソンが詠う自然と心象風景― 難波 雅紀 3年~ 後期 2単位 ―『オズの魔法使い』を読む― 斎木 郁乃 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 19世紀に入ると、Ralph Waldo EmersonやHenry David Thoreau、 Nathaniel Hawthorne、Herman Melvilleなどが、ポストンおよびコ ンコードを拠点にアメリカン・ルネッサンスを現出させる。一方、 コネティカット渓谷にほど近い田舎町のアマーストでは、Emily Dickinsonが人知れず詩作にふけっていた。生前に公刊されること はなかったが、彼女の詩は、ピューリタン的色彩の濃い、独特な内 面世界を歌っている。ここでは、Dickinsonの代表的作品を取り上 げ、内容を検討していく。授業では、各受講者が実際に詩を読み、 その結果をレポートすることも求められる。 【授業の内容】 1.Prologue to Poetry by Emily Dickinson 2.Background and Biography of Emily Dickinson 3.Basic Structure of English Poem:Meter, Foot, End Rhyme, etc. 4.Reading#67――“Success is counted sweetest” 5.Reading#126――“To fight aloud, is very brave―” 6.Reading#182――“If I shouldn’t be alive” 7.Reading#214――“I taste a liquor never brewed―” 8.Reading#241――“I like a look of Agony,” 9.Reading#245――“I held a Jewel in my fingers―” 10.Reading#280――“I felt a Funeral, in my Brain,” 11.Reading#301――“I reason, Earth is short―” 12.Reading#303――“The Soul selects her own Society―” 13.Reading#449――“I died for Beauty―but was scarce” 14.Reading#1567――“The Heart has many Doors―” 15.Epilogue to Poetry by Emily Dickinson 【準備学習】 必ず予習をしておくこと。 【テキスト・教材】 授業時にプリント配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業時の小レポート50%、学期末レポート50%により評価する。 【参考書】 授業時に適宜指示する。 【注意事項】 言葉のイメージや象徴性を理解するために、辞典や事典を最大限 に活用すること。 【授業のテーマ・目標】 この授業は、アメリカン・ポップ・カルチャーの原点の一つであ るThe Wonderful Wizard of OZを読み、アメリカ文学および文化に ついて学ぶと同時に、批評的思考と作品解釈の基礎を身に付けるこ とを目的とします。また、プレゼンテーション能力と英語読解力の 向上を目指します。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 DVD鑑賞 第3週 ~ The Wonderful Wizard of OZ 第14週 第15週 授業のまとめ 【準備学習】 毎回作品を読み、解釈のポイントを考える。 【テキスト・教材】 L. Frank Baum. 『The Wonderful Wizard of OZ』 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業中の発言、発表)50%、期末のレポート50%で評価 します。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 毎回の予習と授業への積極的な参加が求められます。 -317- 英 文 英 文 近代アメリカ文学・文化演習h 現代アメリカ文学・文化演習c ―『ハーランド』を読む― 斎木 郁乃 3年~ 後期 2単位 ―アメリカ南部作家作品研究― 植野 達郎 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業は、Charlotte Perkins Gilmanの問題作Herlandを読み 、アメリカ文化及びフェミニズムについて学ぶと同時に、批評的思 考と作品解釈の基礎を身に付けることを目的とします。また、プレ ゼンテーション能力と英語読解力の向上を目指します。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 ~ Herland 第14週 第15週 授業のまとめ 【準備学習】 毎回作品を読み、解釈のポイントを考える。 【テキスト・教材】 Charlotte Perkins Gilman. 『Herland』 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業中の発言、発表)50%、期末のレポート50%で評価 します。 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 毎回の予習と授業への積極的な参加が求められます。 -318- 【授業のテーマ・目標】 Ernest Hemingwayrの長編小説"A Farewell to Arms"を読むこと により、英語力を身につけるとともに、作家および作品の研究を行 う。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 Ernest Hemingwayの紹介 第3週 Chapter Iの読解 第4週 Chapter Iの読解 第5週 Chapter Ⅱの読解 第6週 Chapter Ⅱの読解 第7週 Chapter Ⅱの読解 第8週 Chapter Ⅲの読解 第9週 Chapter Ⅲの読解 第10週 Chapter Ⅲの読解 第11週 Chapter Ⅳの読解 第12週 Chapter Ⅳの読解 第13週 Chapter Vの読解 第14週 Chapter Vの読解 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、授業前にテキストの該当箇所の予習をして、理解しづらい 箇所あるいは意味が取れない箇所を明確にしておくこと。 【テキスト・教材】 Ernest Hemingway, 『A Farewell to Arms』(Scribner) 【成績評価の方法・基準】 授業参加(50%)・レポート(50%) 【注意事項】 授業に出席するにあたっては、必ず予習をするとともに、辞書を持 参のこと。 現代アメリカ文学・文化演習d 現代アメリカ文学・文化演習e 植野 達郎 3年~ 後期 女性の権利とアメリカ社会 佐々木 真理 3年~ 前期 2単位 2単位 【授業のテーマ・目標】 Ernest Hemingwayの A Farewell to Armsを読むことによって、英 語の力を身につけるとともに、作家及び作品についての理解を深め る。 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Chapter VIからVII 第3週 Chapter VIIIからX 第4週 Chapter XIからXII 第5週 Book Two ChapterXIIIからXVI 第6週 Chapter XVIIからXIX 第7週 Chapter XXからXXII 第8週 Chapter XXIIIからXXIV 第9週 Book Three Chapter XXVからXXVII 第10週 Chapter XXVIIIからXXIX 第11週 Chapter XXXからXXXII 第12週 Bookfour Chapter XXXIIIからXXXVII 第13週 Book Five Chapter XXXXVIIIからXXXIX 第14週 Chapter XLI 第15週 【準備学習】 授業に出席するにあたっては、必ず予習をすること 【テキスト・教材】 Ernest Hemingway,『 A Farewell to Arms 』(Scribner) 【成績評価の方法・基準】 発表50%、レポート50% 【注意事項】 授業に出席するにあたっては、必ず予習をするとともに、辞書を持 参のこと。 【授業のテーマ・目標】 19世紀に始まり21世紀の現在に続く女性の地位向上を求める運動 の中で、多くの女性活動家たちが女性の権利を訴える数々の演説を 残してきた。この演習の目標は、その中の代表的な演説を通して、 アメリカ社会における女性運動の背景・歴史を学ぶことである。ま た、社会を動かす名演説を精読することで、優れた英語の文章の構 成も学び、英語を話し書く能力の向上を目指したい。 【授業の内容】 19世紀から20世紀にかけてのさまざまな女性たちの優れた演説を 取り上げ、彼女たちの背景・思想をたどりながら精読する。毎回、 担当者を決め、担当箇所の訳・背景を発表してもらい、質疑応答を 行う。 第1週 イントロダクション 第2週 19世紀女性参政権運動の演説 第3週 19世紀女性参政権運動の背景と流れ 第4週 19世紀女性参政権運動の思想 第5週 20世紀前半の女性活動家の演説 第6週 20世紀前半の女性活動家の背景と流れ 第7週 20世紀前半の女性活動家の思想 第8週 20世紀後半の女性活動家の演説 第9週 20世紀後半の女性活動家の背景と流れ 第10週 20世紀後半の女性活動家の思想 第11週 20世紀後半の女性活動家の遺産 第12週 21世紀の女性活動家の思想 第13週 21世紀の女性活動家の展開 第14週 21世紀の女性活動家の今後 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回発表者を決めるので、発表者は担当箇所の予習を行い発表に 備えること。発表者以外も、授業で読む箇所を前もってよく読んで くること。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、期末試験50%で評価する。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 授業の前に必ず予習を行い、授業には積極的に参加すること。 -319- 英 文 現代アメリカ文学・文化演習f 英語学演習g ハーレム・ルネッサンスと女性作家 佐々木 真理 3年~ 後期 2単位 ─英語学・言語学の真髄を英文で読破する─ 村上 まどか 3年~ 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、20世紀前半に活躍したNella Larsenというアフリ カ系アメリカ人女性作家の代表作"Passing"を精読し、当時のニュ ーヨークのハーレムを中心に花開いたアフリカ系アメリカ人の多様 な文化活動――いわゆるハーレム・ルネッサンスの背景と歴史を学 び、アフリカ系の女性たちの小説と思想に関する理解を深めること を目標とする。また、ある程度の長さの英語の文章を精読すること で、英語を読み・書く能力の向上も目指したい。 【授業の内容】 Nella Larsenの"Passing"を精読する。担当者を決め、担当箇所 の訳・背景を発表してもらい、質疑応答を行う。 英 文 第1週 イントロダクション 第2週 ハーレム・ルネッサンスとLarsen 第3週 Larsenの生涯と代表作 第4週 Larsenと同時代の作家たち 第5週 "Passing" Part Oneの構造 第6週 "Passing" Part Oneの特徴 第7週 "Passing" Part Oneの意味 第8週 "Passing" Part Twoの構造 第9週 "Passing" Part Twoの特徴 第10週 "Passing" Part Twoの意味 第11週 "Passing" Part Threeの構造 第12週 "Passing" Part Threeの特徴 第13週 "Passing" Part Threeの意味 第14週 "Passing" 結末の解釈 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回担当者を決めるので、担当者はきちんと予習をして発表に備 えること。担当者以外も、授業で読む箇所をよく読んでくること。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、期末試験50%で評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 毎回の授業にはきちんと予習をしてのぞむこと。 -320- 【授業のテーマ・目標】 この演習では、一般言語学の各分野の基礎を、平易な英語で読み ながら押さえていくことを目的とします。単なる英文解釈にとどま らず、現代の言語学を自分のものにしていくことが目標です。 【授業の内容】 テキストはさまざまなトピックを扱っています。授業において学 生は準備してきた成果を発表し、それに教員が解説を加えていくと いう方式をとります。 第1週 イントロダクションおよびビデオ 第2週 言語の発達、動物の言語 第3~4週 幼児の言語習得、バイリンガリズム 第5~6週 男性と女性の話し方、丁寧表現 第7~8週 語学学習、教授法 第9~10週 世界の言語、方言・公用語 第11~12週 言語の変遷、歴史・外来語 第13~14週 言語の危機と消滅 第15週 総括 【準備学習】 次回は自分は当たらないと思っても、毎回予習は不可欠。 【テキスト・教材】 Shawn Clankie and Toshihiko Kobayashi著、2007 『Language and Our World 』(三修社) 約1,500円 ビデオ『ことばの不思議』(アメリカ制作、1995年NHK教育テレ ビ放映) 【成績評価の方法・基準】 筆記試験100%で評価します。出席率を充たした上での(定刻の 5分遅れで出席をとる、遅刻3回を欠席1回に数える)、何でも持 ち込み参照可の筆記試験にて評価を行います。 【参考書】 大津由紀雄著『探検!ことばの世界』(ひつじ書房)約1,600円 町田健著『町田健のたのしい言語学』(ソフトバンククリエイテ ィブ)約2,000円 ほか、授業中に適宜指示します。 【注意事項】 3年生で英語学志向の学生は、卒業論文のテーマ探しを念頭にお きながら、この演習に参加するとよいでしょう。 英語学演習h イギリス文学・文化講義c ─言語習得の理論的思考を自ら身につける─ 村上 まどか 3年~ 後期 2単位 イギリスのモダニズム――20世紀の経験と文学の変容 秦 邦生 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 生まれ落ちた赤ん坊が、誰からも教わらなくても数年後には必ず 話せるようになる言葉とは何でしょう。そして、例えば犬を生まれ た時から話しかけて育てても、犬には決して話せるようにならない 言語とは、一体何でしょうか。人間と動物の声を出す器官の差違に よるだけでなく、脳の構造や心の仕組みに鍵がありそうです。この 演習では、英語学の文献を、練習問題を解きながら読破することに より、単なる英文解釈ではなく、現代の言語学を自分のものにして いくことが目標です。 【授業の内容】 準備してきた成果を学生に発表してもらい、それに教員が解説を 加えていくという方式をとります。3回目から、前回の提出物に対 するフィードバックを、授業の最初に10分程度で行ないます。テキ ストに沿って演習をすすめ、扱う内容を記すと以下のようになりま す。 第1~6講: 形態論: 自由・拘束形態素、接辞、語根、といった単語の内部 構成や、派生、屈折、複合語、混成後といった語形成についての諸 問題。 第7~13講: 言語習得論: 乳児期から幼児期までの、音声的、形態的、意味 的、統語的な発達について。 第14~15講:総括 【準備学習】 自分は当たらないと思われる場合でも、予習は不可欠。 提出する練習問題は、他人のを写したりせずに(テキスト・参考 書で調べるのは可)、独力で解くこと。 【テキスト・教材】 William O'Grady and Michael Dobrovolsky, 1995 『Contemporary Linguistic Analysis 1』 千葉修司編注『現代言語学入門1』( 松柏社) からプリントを配ります。 【成績評価の方法・基準】 提出物は、Aは2点、Bは1点、Cは0点を加算し、決して減点に はしません。その上で、何でも持ち込み参照可による100点満点の 筆記試験によって評価を行ないます。 【参考書】 テキストの原書、O'Grady, Dobrovolsky and Katamba, 2012 『Contemporary Linguistic Analysis -- An Introduction 第2版 』(Longman) ほか、授業時に適宜指示します。 【注意事項】 練習問題(Exercises)を、他人のを写したりせずに、独力で解 くこと。 【授業のテーマ・目標】 耳慣れない言葉かもしれませんが、「モダニズム」とは、主に19 世紀末から20世紀前半にかけてさまざまな文学・芸術の分野で起こ った実験や革新の動向を総称する言葉です。 この講義では、特にイギリスを中心とする英語圏で書かれた詩や 小説の読解をつうじて、激動の20世紀前半の時代経験への理解を養 います。この時代に切り開かれた実験的な表現技法は大きな影響力 を持ち、現代に至るまでさまざまな形で継承されているため、私た ち現代の読者にはモダニズムの革新は案外「ふつう」に思えるかも しれませんが。だがそれゆえに、モダニズムの〈新しさ〉を歴史的 視野から理解しなおすことは、現代の私たち自身の文学や思想を反 省的に再検討することにもつながります。 この授業の到達目標は次の通りです。(1)イギリスのモダニズ ムの展開について、基本的な知識を身につける。(2)いくつかの 作品を読解し、理解を深める。(3)文学史・文化史的観点から、 社会的変容の経験と文学・芸術表現の革新とがどのように連動する かを考える。 【授業の内容】 第1週 モダニズムとはなにか 第2週 英文学史のなかのモダニズム 第3週 後期印象派とブルームズベリー・グループ 第4週 前衛芸術とはなにか(1) イタリア未来派 第5週 前衛芸術とはなにか(2) 渦巻派 第6週 イマジズムと詩の実験 第7週 T.S.エリオットと新古典主義 第8週 小説のモダニズム――先駆者たち(1) 第9週 小説のモダニズム――先駆者たち(2) 第10週 ジェイムズ・ジョイスの小説(1) 第11週 ジェイムズ・ジョイスの小説(2) 第12週 ヴァージニア・ウルフの小説(1) 第13週 ヴァージニア・ウルフの小説(2) 第14週 モダニズムの終わり 第15週 モダニズムの遺産と授業のまとめ 【準備学習】 配布のプリントの予習・復習 【テキスト・教材】 プリントを配布します 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(70%)、ならびに授業課題への取り組み(30%)。 【参考書】 授業中に指示します 【注意事項】 授業中に指示します -321- 英 文 英 文 イギリス文学・文化講義d アメリカ文学・文化講義c 20世紀後半イギリス文化史 秦 邦生 3年 後期 2単位 ―ピューリタニズムとアメリカン・アイデンティティ― 難波 雅紀 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 第二次世界大戦後のイギリスは、福祉国家体制の確立、大英帝国 の縮小と移民流入による多民族社会化、女性の社会進出、若者文化 の台頭などさまざまな変化にみまわれた、大きな変化の時代を経験 しました。 この授業では、そうした現代イギリス文化の多様性と複雑性につ いて、歴史的・社会的変化を踏まえながら、さまざまな角度から学 んでゆきます。 この授業の到達目標は次の通りです。(1)第二次世界大戦後の イギリス文化・社会の変化について、基本的・概略的知識を身につ ける。(2)できるだけ多くの具体的・個別的な作品や映像に触れ てみる。(3)「文化」の重層的な意味あいについて、複眼的な視 点で考える力を養う。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 1951年の「イギリス祭」 第3週 50年代の若者たち・労働者たち(1) 第4週 50年代の若者たち・労働者たち(2) 第5週 60年代の若者文化(1) 第6週 60年代の若者文化(2) 第7週 70年代と「不満の冬」(1) 第8週 70年代と「不満の冬」(2) 第9週 ポスト福祉国家の文化(1) 第10週 ポスト福祉国家の文化(2) 第11週 イギリスの解体 第12週 移民たちの文化 第13週 あたらしい芸術 第14週 ニュー・レイバーの時代 第15週 20世紀後半イギリス文化のまとめ 【準備学習】 テキストの指定箇所を予習していると講義の理解度が高まります。 また、授業中に言及した文献、映像については、積極的に触れてみ てください。 【テキスト・教材】 川端康雄ほか編『愛と戦いのイギリス文化史1951-2010年』(慶應 義塾大学出版会、2011年)定価3,200円 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(70%)ならびに授業課題への取り組み(30%) 【参考書】 授業中に指示します 【注意事項】 授業中に指示します -322- 【授業のテーマ・目標】 17世紀植民地時代のニューイングランドにおける思想を、現代の アメリカ文化、アメリカ政治との関連を踏まえて概観する。ピュー リタニズムを始めとするキリスト教思想がアメリカン・ナラティヴ およびアメリカン・アイデンティティの形成に果たした役割には、 とりわけ注目していく。 【授業の内容】 1.Introduction & Perspective 2.Reformation In Western Europe 3.Reformation In England & Founding Massachusetts in New England 4.John Winthrop’s Vision of a city upon a hill 5.Birth of American Identity 6.Church and State 7.Church Membership & Citizenship 8.The Antinomian Controversy(1)――Anne Hutchinson 9.The Antinomian Controversy(2)――Visible Saint 10.Conversion Narrative 11.Confessions as American Narrative 12.Salem Witch Trials(1)――Background 13.Salem Witch Trials(2)――Devil’s Disciples 14.Conclusion 15.For further reading 【準備学習】 講義で扱うキリスト教神学は非常に難解なので、指定図書等を利 用した復習が不可欠である。 【テキスト・教材】 必要に応じて授業時にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、学期末レポート70%により評価する。 【参考書】 秋山健監修『アメリカの嘆き――米文学史の中のピューリタニズ ム』(松柏社) 【注意事項】 特になし。 アメリカ文学・文化講義d 英語学講義c ―モダン・ジャズをとおして見る現代アメリカ― 難波 雅紀 3年 後期 2単位 -ネイティブスピーカーの感覚- 鶴田 達成 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 モダン・ジャズをとおしてアメリカの文化や社会の有り様を考察 する。音楽ジャンルとしての歴史や特徴を踏まえつつ、特にビバッ プからハードバップの時代に数多く産み出されたスタンダード曲に 焦点を絞り、映像をとおして視覚的、聴覚的な理解を得ると共に、 歌詞に注目しながら、モダン・ジャズのもつ物語性、宗教性、芸術 性を明らかにしていく。具体的には、マイルス・デイヴィス(tp) やジョン・コルトレーン(ts)、ウィントン・マルサリス(tp)、 ヘレン・メリル(vo)、サラ・ヴォーン(vo)、ダイアナ・クラー ル(vo)などの演奏や歌唱を取り上げる。 【授業の内容】 1.Prologue to Modern Jazz in American Culture 2.What Is Jazz?(1)――Origin and History 3.What Is Jazz?(2)――“Blues & Swing”by Wynton Marsallis 4.Standard Jazz Vocal(1)――“You’d Be So Nice to Come Home to”by Helen Merrill 5.Standard Jazz Vocal(2)――“Summertime”by Helen Merrill and Sarah Vaughan 6.Standard Jazz Vocal(3)――“Day by Day”by Sarah Vaughan 7.Standard Jazz Vocal(4)――“Misty”by Sarah Vaughan 8.Standard Jazz Vocal(5)――“Autumn in New York” by Sarah Vaughan 9.Scenes from Jazz Vocal――Sarah Vaughan 10.Standard Jazz Vocal(6)――“Unforgettable”by Nat King Cole with Natalie Cole 11.Standard Jazz Vocal(7)――“Cry Me a River”by Diana Krall 12.Standard Jazz Vocal(8)――“Love Letters”by Diana Krall 13.Giants in Modern Jazz(1)――Miles Davis 14.Giants in Modern Jazz(2)――“The World of John Coltrane”by John Coltrane 15.Epilogue to Modern Jazz in American Culture 【準備学習】 歌詞を理解する上では、英詩の構造についての基本的知識を、各 自が自己学習しておく必要がある。 【テキスト・教材】 特になし。授業時にプリント配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点30%、学期末レポート70%により評価する。 【参考書】 相倉久人『新書で入門 ジャズの歴史』(新潮新書) 油井正一『ジャズの歴史物語』(アルテスパブリッシング) 【注意事項】 特になし。 【授業のテーマ・目標】 英語に存在する表現形式の区別が日本語には存在しない場合,それ は英語を学ぶ日本人にとって非常に厄介なポイントになります。こ の授業では英文資料を読みながら,英語の様々な時制・相の表現間 のニュアンスの違いを学びます。 【授業の内容】 第1週 授業方針の説明 第2週 現在進行形と単純現在形① 第3週 現在進行形と単純現在形②,動作動詞と状態動詞 第4週 単純過去形と過去進行形① 第5週 単純過去形と過去進行形② 第6週 現在完了形 第7週 現在完了形と過去形の比較 第8週 現在完了進行形 第9週 過去完了形と過去完了進行形 第10週 未来の表現(will,shall,be going to) 第11週 willとbe going toの比較,未来を表す単純現在形 第12週 未来進行形と未来完了形 第13週 総合問題演習① 第14週 総合問題演習② 第15週 総括 【準備学習】 授業で行った解説の確認として毎回宿題を出し,翌週の授業で解答 確認をします。宿題を必ずやって授業に臨むようにしてください。 【テキスト・教材】 プリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 試験80%,受講態度20% 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 -323- 英 文 英 文 英語学講義d 特殊講義e -ネイティブスピーカーの感覚- 鶴田 達成 3年 後期 2単位 ―アメリカ小説研究― 植野 達郎 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語に存在する表現形式の区別が日本語には存在しない場合,それ は英語を学ぶ日本人にとって非常に厄介なポイントになります。こ の授業では英文資料を読みながら,不定詞と動名詞,助動詞,仮定 法,冠詞,名詞の可算・不可算などについて学びます。 【授業の内容】 第1週 授業方針の説明,不定詞と動名詞① 第2週 不定詞と動名詞② 第3週 不定詞と動名詞③ 第4週 助動詞① 第5週 助動詞② 第6週 助動詞③ 第7週 助動詞④ 第8週 仮定法① 第9週 仮定法② 第10週 名詞の可算・不可算 第11週 不定冠詞と定冠詞 第12週 冠詞の有無① 第13週 冠詞の有無② 第14週 総合問題演習 第15週 総括 【準備学習】 授業で行った解説の確認として毎回宿題を出し,翌週の授業で解答 確認をします。宿題を必ずやって授業に臨むようにしてください。 【テキスト・教材】 プリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 試験80%,受講態度20% 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 -324- 【授業のテーマ・目標】 英文で書かれたエッセイを批判的に読むとともに、それぞれのテ キストについて新しい読み方を模索します。 【授業の内容】 1.イントロダクション 2.“The Black Cat”についてのエッセイ(作者について) 3.“The Black Cat”についてのエッセイ(語り手について) 4.“The Black Cat”についてのエッセイ(語られる猫につ いて) 5.“The Black Cat”についてのエッセイ(語られていない ことをめぐって) 6.“The Black Cat”についてディスカッション 7.The Great Gatzby についてのエッセイ(作者について) 8.The Great Gatzby についてのエッセイ(語り手について) 9.The Great Gatzby についてのエッセイ(語られるギャッ ツビーについて) 10.The Great Gatzby についてディスカッション 11.The Catcher in the Rye についてのエッセイ(作者につ いて) 12.The Catcher in the Rye についてのエッセイ(語り手に ついて) 13.The Catcher in the Rye についてのエッセイ(語られる ことをめぐって) 14.The Catcher in the Rye についてディスカッション 15.まとめ 【準備学習】 エッセイについては、必ず予習をしておくこと。 【テキスト・教材】 エッセイについては、プリントを用意します。テキストについて は各人が用意すること。 【成績評価の方法・基準】 授業参加 50% レポート 50% 【注意事項】 エッセイは英語ですので、必ず予習をすること。また、授業には 辞書を持参のこと。 英語史1 英語史2 ―英語の起源からノルマン征服まで― 秋葉 倫史 3年 前期 2単位 ―ノルマン征服から現代まで― 秋葉 倫史 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 印欧祖語について簡単にふれた後、アングロサクソンのブリテン 島渡来からノルマン征服前までの英語の歴史を、内面史(英語その ものの歴史)と外面史(英語を取り巻く社会の歴史)の両面から解 説します。歴史的な視点を持つことで、現代英語に対する理解を深 めてください。 【授業の内容】 第1週 英語史の概観 第2週 古英語期の外面史 第3週 古英語の格変化 第4週 West Saxon Gospelsを読む1(マタイ伝 第1章) 第5週 West Saxon Gospelsを読む2(マタイ伝 第2章) 第6週 古英語の特徴1(名詞・数) 第7週 古英語の特徴2(名詞・属格) 第8週 古英語の特徴3(動詞) 第9週 古英語の特徴4(語順) 第10週 古英語の特徴5(定冠詞・人称代名詞) 第11週 進行形の発達 第12週 完了形の発達 第13週 否定表現の発達 第14週 古英語のアルファベット 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくだ さい。特に、West Saxon Gospelsを読む際は、現代英語の聖書対応 箇所を参考に、内容について事前に理解しておく必要があります。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度(30%)、レポート等(10%)、試験(60%)で評価し ます。 【参考書】 橋本功 著『英語史入門』(慶応義塾大学出版会 2005年) 【授業のテーマ・目標】 ノルマン征服から現代に至るまでの英語の歴史を、内面史(英語 そのものの歴史)と外面史(英語を取り巻く社会の歴史)の両面か ら解説します。歴史的な視点を持つことで、現代英語に対する理解 を深めてください。 【授業の内容】 第1週 英語史の概観 第2週 中英語期の外面史 第3週 『カンタベリ物語』を読む(メリベウスの物語 第1~4段落) 第4週 非人称構文の発達 第5週 完了形の発達 第6週 再帰代名詞の発達 第7週 近代英語期の外面史 第8週 『欽定訳聖書』を読む1(創世記 第1章) 第9週 『欽定訳聖書』を読む2(創世記 第2章) 第10週 不定詞・動名詞の発達 第11週 法助動詞の発達 第12週 助動詞doの発達 第13週 人称代名詞の変化 第14週 英語の綴り字と発音の変化 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 3年次前期に学習した「英語史1」の内容を復習しておく必要が あります。また、毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読 んでおいてください。特に、『カンタベリ物語』、『欽定訳聖書』 を読む際は、現代英語の対応箇所を参考に、内容について事前に理 解しておく必要があります。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業態度(30%)、レポート等(10%)、試験(60%)で評価し ます。 【参考書】 橋本功 著『英語史入門』(慶応義塾大学出版会 2005年) -325- 英 文 英 文 コミュニケーション英語e コミュニケーション英語f グールド,リチャード 3年 前期 2単位 グールド,リチャード 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 This course aims to develop students' spoken English required for presentation of their ideas and views to other speakers of English and carrying out personal transactions in everyday life. 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Subjects and topics 第3週 For and against 第4週 Asking for and giving information 第5週 Clarifying information 第6週 Preparing ideas 第7週 Numbers 第8週 Integrating ideas and information 第9週 Expressing opinions 第10週 Communicating ideas 第11週 Review 第12週 Test preparation 第13週 Test preparation 第14週 Test 第15週 Feedback 【準備学習】 A task for research/writing to be assigned. 【テキスト・教材】 Materials are supplied. 【成績評価の方法・基準】 Students are assessed according to participation in class activities 60%, completion of assignment 20% and a semester -end speaking test 20%. 【参考書】 Students must have an English-Japanese dictionary -326- 【授業のテーマ・目標】 This course aims to develop students' spoken English required for presentation of their ideas and views to other speakers of English and for carrying out personal transactions in everyday life. 【授業の内容】 第1週 Introduction 第2週 Role play 第3週 Talking about experience 第4週 Conversation strategies 第5週 Linking conversation 第6週 Expanding conversation 第7週 Explaining requirements 第8週 Comparing differences 第9週 Describing people 第10週 Holiday habits 第11週 Making conversation 第12週 Test preparation 第13週 Test preparation 第14週 Test 第15週 Feedback 【準備学習】 A task for research/writing to be assigned. 【テキスト・教材】 Materials are supplied. 【成績評価の方法・基準】 Students are assessed according to participation in class activities 60%, completion of assignment 20% and a semester -end speaking test 20%. コミュニケーション英語g コミュニケーション英語h バーティウム,デイヴィッド 3年 前期 2単位 バーティウム,デイヴィッド 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 This is an elective, one-semester course designed for stud ents who would like a more challenging atmosphere in which they can use and improve their English speaking, listening, reading and writing skills at an accelerated level. The cour se is open to third and fourth-year students who have succes sfully met two of the three qualifications required for admi ssion. These three qualifications are a relatively high scor e achieved on the TOEFL-ITP, an instructor’s recommendatio n, and a high grade point average. The class is limited to t hirty students. The English Department office will select th e top thirty students from the pool of students who wish to register for the course. A list of the names of the thirty s tudents who have qualified will be provided to the instructo r in the second week of the course. 【授業の内容】 The course will require students to express their thoughts and opinions in debates, discussions and presentations on a cademic issues related to students’ interests and will prim arily focus on speaking and listening with some related read ing and writing. Students are expected to take an independen t role in class activities by applying what they already kno w to what they are learning. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbo ok before each class. 【テキスト・教材】 David Martin,『Topic Talk, 2nd ed.,』(EFL Press) 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2) maintain g ood attendance for the semester. Final grades will be based upon classroom participation(60%)and completion of all as signments and debates or presentations(40%). 【注意事項】 Students attending less than 70% of their classes will fa il. Exceptions are made for excused absences. Three tardies(coming to class late)equal one absence. 【授業のテーマ・目標】 This is an elective, one-semester course designed for studen ts who would like a more challenging atmosphere in which th ey can use and improve their English speaking, listening, re ading and writing skills at an accelerated level. The course is open to third and fourth-year students who have successf ully met two of the three qualifications required for admiss ion. These three qualifications are a relatively high score achieved on the TOEFL-ITP, an instructor’s recommendation, and a high grade point average. The class is limited to thi rty students. The English Department office will select the top thirty students from the pool of students who wish to re gister for the course. A list of the names of the thirty stu dents who have qualified will be provided to the instructor in the second week of the course. 【授業の内容】 The course will require students to express their thoughts a nd opinions in debates, discussions and presentations on aca demic issues related to students’ interests and will primar ily focus on speaking and listening with some related readin g and writing. Students are expected to take an independent role in class activities by applying what they already know to what they are learning. 【準備学習】 Students should preview the appropriate part in the textbook before each class. 【テキスト・教材】 David Martin, 『Topic Talk, 2nd ed. 』(EFL Press) 【成績評価の方法・基準】 Students in this course are expected to(1)participate in all classroom projects and discussions, and(2) maintain g ood attendance for the semester. Final grades will be based upon classroom participation(60%)and completion of all as signments and debates or presentations(40%) 【注意事項】 Students attending less than 70% of their classes will fa il. Exceptions are made for excused absences. Three tardies(coming to class late)equal one absence. -327- 英 文 西洋古典語1 西洋古典語2 ラテン語入門 堀尾 耕一 3年 前期 2単位 続・ラテン語入門 堀尾 耕一 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古代ローマ人の言葉であるラテン語は、ギリシア語とともに、近 代ヨーロッパにおいて「古典語」としての位置づけを得てきまし た。ちょうどわれわれ日本人が古代中国の文字(すなわち漢字)を 特にそれと意識することなく用いているのと同様、英語をはじめと する西洋近代語の語彙および文法においては、彼らにとっての「古 典語」、とりわけラテン語に由来する要素がじつに大きな役割を演 じているのです。 この授業では、英語と古典語との関係を概観したうえで、ラテン 語の基礎的な文法を学習します。整然としたその文法体系は、むし ろ数学の合理性に通じるところがあるでしょう。英文法がどうも腑 に落ちないというみなさんにも、一条の光となるかもしれません。 【授業の内容】 下記教科書の章立てにそってラテン語文法の基礎を習得すること が、授業の基本となります。また、それに平行して、英語の語彙に 関する資料を随時配布し、解説します。 英 文 第1週 ラテン語の歴史的役割 第2週 ラテン語文法の概観 第3週 動詞の活用 第4週 名詞の変化(1) 第5週 名詞の変化(2) 第6週 ラテン語から派生した英単語(1) 第7週 形容詞の変化 第8週 形容詞の用法 第9週 復習 第10週 ラテン語と西洋近代諸語の関係 第11週 動詞の時制(1) 第12週 動詞の時制(2) 第13週 ラテン語から派生した英単語(2) 第14週 復習 第15週 復習 【準備学習】 課題ごとに、教科書または授業プリントの練習問題を予習すること が望まれます。 【テキスト・教材】 中山恒夫「標準ラテン文法」(白水社 1987年)1,995円 【成績評価の方法・基準】 授業内の練習問題への取組みを評価し、平常点とします。また定期 試験を行います。 【参考書】 大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書 1997年) 小林標『ラテン語の世界』(中公新書 2006年) 【注意事項】 おそらくは誰にとってもなじみの薄い分野だと思われます。授業の 進度はできるだけ受講生の理解力に合わせますので、まずはご安心 を。好奇心旺盛な学生諸氏の参加を期待します。 -328- 【授業のテーマ・目標】 前期「西洋古典語1」にひきつづき、ラテン語文法の基礎を学習し ます。大学図書館の入口に刻まれているラテン語を正しく理解でき ることを、ひとつの目標としましょう。あわせて、「レクイエム」 など西洋文化に深く浸透している教会ラテン語についても触れる予 定です。さらに、受講生の希望に応じて、「もうひとつの古典語」 である古代ギリシア語について、あるいはラテン語とイタリア語や フランス語などとの関係についても、基本的な情報を提供します。 【授業の内容】 前期と同様、下記教科書の章立てに沿ってラテン語文法の基礎を習 得することが、授業の基本となります。 第1週 前期内容の復習(1) 第2週 前期内容の復習(2) 第3週 動詞の時制 第4週 動詞の受動相 第5週 古典ギリシア語について(1) 第6週 疑問文 第7週 関係代名詞 第8週 復習 第9週 動詞の基本形 第10週 様々な分詞と英語の語彙形成の関係 第11週 ラテン語から派生した英単語 第12週 古典ギリシア語について(2) 第13週 現代に生きるラテン語(1) 第14週 現代に生きるラテン語(2) 第15週 まとめ 【準備学習】 課題ごとに、教科書または授業プリントの練習問題を予習すること が望まれます。 【テキスト・教材】 中山恒夫『標準ラテン文法』白水社 1987年)1,995円 【成績評価の方法・基準】 授業内の練習問題への取組みを評価します。また、期末試験(また はレポート)を行います。 【参考書】 逸身喜一郎『ラテン語のはなし』(大修館 2000年) 野津寛『ラテン語名句小辞典』(研究社 2010年) 【注意事項】 Adsiduus usus uni rei deditus et ingenium et artem saepe vincit.(Cicero) 一つのことに捧げられた継続的な実践は 才能にも技術にもしばしば勝る(キケロ) 専門演習e 専門演習e アメリカ映画を通して文化と歴史を学ぶ 井上 麻依子 3年 前期 2単位 ―マガジンに学ぶ英語の「いま」― 熊倉 朗子 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、Gone with the Wind、Little Women、To Kill a Mockingbirdという3つのアメリカ映画を通して、アメリカの文化と 歴史を学びます。これらの映画においては、主人公たちの様々な生 き方が描かれ、その背景には奴隷制度や人種差別問題などの歴史 や、それぞれの時代特有の社会的、文化的状況が描かれています。 授業の中では場面ごとに映画を鑑賞し、リスニングと映画のスクリ プトを通して実践的な英語表現や語彙を学んでいきます。物語を楽 しみながらアメリカの歴史や文化を学び、更には自然な英語表現の 習得を目指します。 【授業の内容】 第1週 授業の説明、テキストの内容と進め方について 第2週 Unit 1 Gone with the Wind Part Ⅰ 第3週 Unit 2 Gone with the Wind Part Ⅱ 第4週 Unit 3 Gone with the Wind Part Ⅲ 第5週 Unit 4 Gone with the Wind Part Ⅳ&まとめ 第6週 Unit 5 Little Women Part Ⅰ 第7週 Unit 6 Little Women Part Ⅱ 第8週 Unit 7 Little Women Part Ⅲ 第9週 Unit 8 Little Women Part Ⅳ 第10週 Little Women まとめ 第11週 Unit 13 To Kill a Mockingbird Part Ⅰ 第12週 Unit 14 To Kill a Mockingbird Part Ⅱ 第13週 Unit 15 To Kill a Mockingbird Part Ⅲ 第14週 Unit 16 To Kill a Mockingbird Part Ⅳ 第15週 To Kill a Mockingbird まとめ 【準備学習】 授業では、ペア・ワークの他に、ひとりずつ設問の答えや訳を発表 してもらいます。毎回の授業前に、テキストの該当箇所を予習して おいてください。 【テキスト・教材】 石塚美佳、小林めぐみ他著『American Spirits in Movies 名作映 画で学ぶアメリカの心』(成美堂 2010年)2,400円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)40%、試験60% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してください 。 【授業のテーマ・目標】 当該授業においては雑誌の体裁をとったテキストを用い、流行や 時事を扱った様々な記事を通して見出しの特徴や、署名記事の意 味、これらを活かした文章に見る「個性」を味わう。テキストの読 解のみならず更に記事をテーマに様々な関連資料を通して深い理解 と発展に繋げ、好奇心をもとに「自分自身の考え」を持つ意識を高 めることを目標とする。 【授業の内容】 第1週:具体的な授業計画とコンテンツの説明 第2週~第14週:トピックは毎回担当者に自発的に決めてもら い、通常1トピックを2週に渡って読み進め ていく。 第15週:まとめ ※主にテキストを中心に進めるが、適宜TOEICを意識したヒア リングテスト、ワードテストの実施やプリント等副教材にも 触れてゆく。 ※トピックによってはその内容に即したディスカッションの実 施及び各々の意見をワークシート作成によってまとめてもら う。また、内容によっては関連する話題を取り扱ったDVD 等も鑑賞する。 【準備学習】 授業前のたった30分でも構いません。テキストの該当箇所に目を 通し、一見では理解出来なかった点や内容をチェックし、「これを 今日の授業内で解決しよう」という意識を作ってきてください。 【テキスト・教材】 『Catch the World:Voyager』(Macmillan Languagehouse) ¥2,310 その他、関連資料としてプリント、参考文献等を適宜配布、提示の 予定。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70% 授業全体を通して得たスキルの判断 平常点 30% 授業内にて行うディクテーションテスト及びワード テスト、作成課題や授業に対する積極性等。 【注意事項】 些細なことでも好奇心を大事にして口に出してみること。口にす る前から間違いだと思い込んだり、授業での間違いを恥と感じたり せず、忌憚のない発言と疑問提示を期待する。 -329- 英 文 英 文 専門演習e 専門演習e 西洋古典の世界 堀尾 耕一 3年 前期 2単位 英文解釈と日本語への翻訳 宮上 久仁子 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 古代ギリシアおよびローマの文学は、近代の英国をはじめとするヨ ーロッパ諸国において「古典」として広く親しまれてきました。そ の理由のひとつに、今日に生きるわれわれが共有する「市民社会」 という考え方の原型を、そこに見いだすことができるという点が挙 げられるでしょう。二千年の時を経てもまったく色あせることのな いこれらの古典に、翻訳資料をとおしてできるだけ多く触れてもら うことが、前期の課題となります。参加者の率直な感想が、考察の 出発点となるでしょう。 【授業の内容】 翻訳資料をとおしてまずは古典そのものに触れたうえで、映画など の映像資料をできるかぎり利用して、その理解を深めていきます。 【授業のテーマ・目標】 この授業では英文をより自然な日本語に訳すという翻訳を行いま す。日本語訳の検討だけでなく、文法や単語に関する知識も深め、 小説を深く読む解釈も重要視しています。作品はコナン・ドイル作 のシャーロック・ホームズ・シリーズから短編作品をいくつか取り 上げます。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション―翻訳の説明と授業に関する注意事項 第1週 問題の概観および資料紹介 第2週 ホメロスとは何者か? 第3週 「イリアス」の世界 第4週 映画「トロイ」の観賞 第5週 プロメテウスの火盗みとパンドラ 第6週 ソフォクレス「オイディプス王」 第7週 劇場版「オイディプス王」の観賞 第8週 まとめ 第9週 プラトン「ソクラテスの弁明」 第10週 ソクラテスについて 第11週 民主政の功罪について 第12週 エウリピデス「メデイア」 第13週 劇場版「メデイア」の観賞 第14週 まとめ 第15週 ディスカッション 【準備学習】 日ごろから「古典」全般に興味を持ち、気の向くままに書物を手に 取ってみる習慣を付けることが第一です。まずは配布資料に目を通 しておくことが望まれます。 【テキスト・教材】 こちらでプリント資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 数回ごとに、講義内容のまとめおよび感想を提出してもらい、これ を平常点とします。また学期末にレポートを課します。 【参考書】 高津春繁・斉藤忍隋『ギリシア・ローマ文学案内』(岩波文庫) ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』(岩波文庫) ソポクレス『オイディプス王』(岩波文庫) プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(講談社学術文庫) 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業のために一冊ノートを用意していただきます。予習とし て、テキストの英文を日本語に翻訳し、このノートに日本語訳を書 いてきてください。復習には、授業で発表された訳や説明を参考に して、既習の英文を読み返すか、再度訳してみることをお勧めしま す。 【テキスト・教材】 プリント使用 (初回授業時にて配布します) 【成績評価の方法・基準】 定期試験50% 授業態度25% 平常点25%で評価します。 【注意事項】 授業では、ひとりずつ訳を発表してもらいます。そのため、必ず予 習をして参加してください。予習の大切さを強調するのは、自ら積 極的に訳に取り組むことで、英文を読み日本語に表現する楽しさを 経験してもらいたいからです。 -330- 第2週 以降14週まで The Speckle を翻訳します Band 専門演習f 専門演習f アメリカ現代史を学ぶ 井上 麻依子 3年 後期 2単位 ―マガジンに学ぶ英語の「いま」― 熊倉 朗子 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、アメリカの歴史を扱ったエッセイを読んでいきま す。アメリカの歴史と一口に言っても様々ですが、テキスト『Diff erent Histories―もう1つのアメリカ現代史12章―』では、ベトナ ム反戦運動を起こした大学生たちの話や、第二次大戦中の日系人強 制収容所の話、アメリカ先住民の問題など、メディアでは大きく取 り上げられることのないはないものの、アメリカの歴史にとって重 要な意味を持つエッセイが取り上げられています。これらのエッセ イを通してアメリカの歴史を学びながら、歴史を扱ったエッセイに 特有の英文の構成や表現、語彙を学んでいきます。あわせてリスニ ングの演習も行います。アメリカの歴史や社会への理解を深めると 共に、比較的長めの英文エッセイの精読技術の習得を目指します。 【授業の内容】 第1週 授業の説明、テキストの内容と進め方について 第2週 Ch.1 Rachel Carson and the Wonders of the Earth Part1 第3週 Ch.1 Rachel Carson and the Wonders of the Earth Part2 第4週 Ch.3 Think Different Part1 第5週 Ch.3 Think Different Part2 第6週 Ch.4 War Comes Home The Kent State Shootings Part1 第7週 Ch.4 War Comes Home The Kent State Shootings Part2 第8週 Ch.6 Barbara Lee Votes "No" Part1 第9週 Ch.6 Barbara Lee Votes "No" Part2 第10週 Ch.7 Isamu Noguchi and the Internment of Japanese‐ Americans Part1 第11週 Ch.7 Isamu Noguchi and the Internment of Japanese‐ Americans Part2 第12週 Ch.11 The End of "Separate but Equal" Part1 第13週 Ch.11 The End of "Separate but Equal" Part2 第14週 全体のまとめ(1) 第15週 全体のまとめ(2) 【準備学習】 授業では、ひとりずつ訳や設問の答えを発表してもらいます。毎回 の授業前に、テキストの該当箇所を予習しておいてください。 【テキスト・教材】 Jonathan Mack、岩政伸治他著『Different Histories-もう1つの 現代アメリカ史12章-』(金星堂 2008年)1,800円+税 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業時の発表、小テスト、授業態度)40%、試験60% 【注意事項】 授業内での積極的な姿勢を評価しますので、必ず予習をして授業に 臨んでください。出席率は評価の中で大きな割合を占めるので注意 してください。英和辞書(電子辞書も可)を必ず持参してください 。 【授業のテーマ・目標】 雑誌の体裁をとったテキストを用い、流行や時事を扱った様々な 記事を通して見出しの特徴や、署名記事の意味、これらを活かした 文章に見る「個性」を味わう。テキストの読解のみならず更に記事 をテーマに様々な関連資料を通して深い理解と発展に繋げ、好奇心 をもとに「自分自身の考え」を持つ意識を高めることを目標とす る。 【授業の内容】 第1週:具体的な授業計画とコンテンツの説明。 第2週~第14週:トピックは毎回担当者に自発的に決めてもら い、通常1トピックを2週に渡って読み進め ていく。 第15週:まとめ ※主にテキストを中心に進めるが、適宜TOEICを意識したヒ アリングテスト、ワードテストの実施やプリント等副教材に も触れてゆく。 ※トピックによってはその内容に即したディスカッションの実 施及び各々の意見をワークシートの作成によってまとめても らう。また、内容によっては関連する話題を取り扱ったDVD 等も鑑賞する。 【準備学習】 授業前のたった30分でも構いません。テキストの該当箇所に目を 通し、一見では理解出来なかった点や内容をチェックし、「これを 今日の授業内で解決しよう」という意識を作ってきてください。 【テキスト・教材】 Catch the World:Voyager Macmillan Languagehouse. ¥2,310 その他、関連資料としてプリント、参考文献等適宜配布、提示の予 定。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70% 授業全体を通して得たスキルの判断 平常点 30% 授業内にて行うディクテーションテスト及びワード テスト、作成課題や授業に対する積極性等。 【注意事項】 専門演習eと同テキストを用い、これを踏まえた内容となるが、 授業内で取り上げる各トピックはその都度完結させるため専門演習 fのみの履修にも支障はない。 些細なことでも好奇心を大事にして口に出してみること。口にす る前から間違いだと思い込んだり、授業での間違いを恥と感じたり せず、忌憚のない発言と疑問提示を期待する。 -331- 英 文 専門演習f 専門演習f 古典の受容とその再生 堀尾 耕一 3年 後期 2単位 英文解釈と日本語への翻訳 宮上 久仁子 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 「古典」の模倣あるいは翻案(ひらたくいえばパクリ)という営み は、文学の本質に深く関わっています。ルネサンスは近世における 「古代の再生」として知られていますが、ギリシア・ラテン文学の 翻訳あるいは模倣はそのまま、自国の文学を形作る営みに直結して いたのです。後期の授業では、まずはギリシア文化を直接の手本と した古代ローマにおける「古典の受容と再生」を概観します(ホメ ロスを手本としたウェルギリウスの叙事詩がその典型)。そのうえ で、さらにそれらを下敷きとした近世の文学作品(たとえばダンテ 「神曲」やシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」など)につ いても考察していきます。各自で問題そのものを見いだす力を身に 付けることが、大きな目標となるでしょう。 【授業の内容】 古代ローマの文学は、おそらくはギリシア以上になじみの薄い分野 でしょうから、まずはローマ史の概観から始めます。また前期と同 様、可能なかぎり映像資料を利用します。 英 文 第1週 問題の概観および資料紹介 第2週 古代ローマ史の概観 第3週 海外版大河ドラマ「ROME」の観賞 第4週 カエサルの死をめぐって 第5週 シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」 第6週 映画版「ジュリアス・シーザー」の観賞 第7週 アウグストゥスと詩人たち 第8週 ウェルギリウス「アエネイス」とホメロスの叙事詩 第9週 まとめ 第10週 ダンテ「神曲」とウェルギリウス 第11週 オルフェウスの物語とモンテヴェルディのオペラ 第12週 モンテヴェルディ「オルフェオ」の観賞 第13週 キリスト教における古典の再解釈 第14週 旧約聖書とミルトン「失楽園」 第15週 まとめ 【準備学習】 配布資料に目を通しておくことが望まれます。 【テキスト・教材】 こちらでプリント資料を配布します。 【成績評価の方法・基準】 数回ごとに講義内容のまとめおよび感想を提出してもらい、これを 平常点とします。また学期末にレポートを課します。 【参考書】 G.ハイエット『西洋文学における古典の伝統』(筑摩書房) E.R.クルティウス『ヨーロッパ文学とラテン中世』(みすず書房) 【注意事項】 内容的には前期「専門演習e(西洋古典の世界)」の続編となりま すが、必ずしもその履修を前提とするものではありません。 -332- 【授業のテーマ・目標】 前期の専門演習eに同じく、英文を自然な日本語に訳すという翻訳 を行います。前期の学習を土台にさらに訳出技術を向上させること を目標にします。加えて、文法や単語についての知識を高め、小説 を深く正確に読むことも重視します。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション―翻訳のガイダンスおよび授業に関す る注意事項の説明 第2週 以降14週目まで A Scandal を翻訳します。 in Bohemia 第15週 まとめ 【準備学習】 この授業のために一冊ノートを用意していただきます。予習とし て、テキストの英文を日本語に翻訳し、事前にこのノートに訳文を 書いてきてください。復習として、授業時に発表された訳や説明を 参考にして、既習の英文を読み直すか、再度訳してみることをお勧 めします。 【テキスト・教材】 プリント使用 (初回授業時に配布します) 【成績評価の方法・基準】 定期試験50% 授業態度25% 平常点25%で評価します。 【注意事項】 授業はひとりずつ訳を発表してもらう演習形式で進められます。そ のため、必ず予習をした上で参加してください。訳出技術は反復に よって向上します。予習と復習を翻訳の練習の場と考えて、どうか 有効に活用してください。 セミナーa・b 担当教員全員 4年 前期・後期 各1単位 【授業のテーマ・目標】 個人指導、リサーチやディスカッションなど、卒業論文の完成に つながる研究を行う。 【授業の内容】 イギリス文学・文化 1.大関ゼミ 中世英文学とその関連、およびケルト文化 2.小柳ゼミ 女性作家、女性詩人、ジェンダー 3.志渡岡ゼミ 18~20世紀イギリスの小説・旅行記・少女文化 4.島ゼミ 18・19世紀イギリス小説、ナンセンス文学、ゴシック小 説、イギリス文化 5.土屋ゼミ 19世紀(ヴィクトリア朝)文学 アメリカ文学・文化 1.稲垣ゼミ 19世紀~20世紀初頭のアメリカ小説、アメリカ文化 2.植野ゼミ 20世紀小説 3.佐々木ゼミ 女性作家・詩人,南部作家・劇作家,文化研究・文化表象 に見るジェンダーの問題,フェミニズム批評 4.難波ゼミ 17~19世紀アメリカ文学、17世紀~現代アメリカ文化 英語学 村上ゼミ 英語の動詞に関すること全般 統語論、英語史、意味論、語用論、英語教育、言語習得 【準備学習】 担当教員の指示に従い、各授業の前に与えられた課題を着実に消 化していくこと。 【テキスト・教材】 テキストはクラスによって異なるので、担当教員の指示に従うこ と。 【成績評価の方法・基準】 課題に取り組む姿勢 50% 課題に対する評価 50% 英 文 -333- 美学美術史学科 美学美術史学科 開講科目索引 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 1年 2年 日本美術史入門a 日本美術史入門b 日本近代美術史入門 中国美術史入門a 中国美術史入門b 仏教美術史入門a 仏教美術史入門b 西洋美術史入門a 西洋美術史入門b 西洋近代美術史入門a 西洋近代美術史入門b 日本芸能史入門a 日本芸能史入門b 美学入門a 美学入門b 基礎演習 2年 2年 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 美術史実地研究a 美術史実地研究b 日本古代・中世美術a 日本古代・中世美術b 日本近世美術c 日本近世美術d 日本近代美術c 日本近代美術d 中国絵画c 中国絵画d 仏教美術c 仏教美術d アジアの美術a アジアの美術b アジアの美術c アジアの美術d 西洋古代・中世美術c 西洋古代・中世美術d 西洋近世美術a 西洋近世美術b 西洋近代美術c 西洋近代美術d 西洋現代美術a 西洋現代美術b デザイン史a デザイン史b 民俗芸能研究c 民俗芸能研究d 芸能文化史a 芸能文化史b 民俗学研究a 民俗学研究b 美学研究c 美学研究d 芸術学a 芸術学b メディア芸術論a メディア芸術論b 映像芸術論a 映像芸術論b 身体文化論a 身体文化論b 演劇学a 演劇学b 思想史研究a 思想史研究b 文献研究a1 仲町 啓子 仲町 啓子 児島 薫 宮崎 法子 宮崎 法子 武笠 朗 武笠 朗 駒田 亜紀子 駒田 亜紀子 小泉 順也 小泉 順也 田中 英機 田中 英機 椎原 伸博 椎原 伸博 佐藤 美子・小野 寛子 串田 紀代美・玉川 潤子 武笠 朗・佐藤 美子 駒田 亜紀子 野口 剛 野口 剛 仲町 啓子 仲町 啓子 中村 麗子 中村 麗子 宮崎 法子 宮崎 法子 武笠 朗 武笠 朗 石松 日奈子 石松 日奈子 金 惠信 金 惠信 駒田 亜紀子 駒田 亜紀子 黒田 加奈子 黒田 加奈子 小泉 順也 小泉 順也 野田 由美意 野田 由美意 森谷 美保 今井 陽子 田中 英機 田中 英機 児玉 信 児玉 信 鈴木 通大 鈴木 通大 椎原 伸博 椎原 伸博 石田 圭子 金子 智太郎 小川 真人 小川 真人 曽根 幸子 曽根 幸子 恩地 元子 恩地 元子 三輪 えり花 三輪 えり花 降旗 芳彦 降旗 芳彦 伊藤 好英 ページ 339 ・・・・ 339 ・・・・ 340 ・・・・ 340 ・・・・ 341 ・・・・ 341 ・・・・ 342 ・・・・ 342 ・・・・ 343 ・・・・ 343 ・・・・ 344 ・・・・ 344 ・・・・ 345 ・・・・ 345 ・・・・ 346 ・・・・ 346 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 347 347 348 348 349 349 350 350 351 351 352 352 353 353 354 354 355 355 356 356 357 357 358 358 359 359 360 360 361 361 362 362 363 363 364 364 365 365 366 366 367 367 368 368 369 369 370 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 3年~ 4年 文献研究a2 文献研究b1 文献研究b2 文献研究c1 文献研究c2 文献研究d1 文献研究d2 文献研究e1 文献研究e2 文献研究f1 文献研究f2 日本近代美術史演習a 日本近代美術史演習b 日本美術史演習a 日本美術史演習b 中国美術史演習a 中国美術史演習b 仏教美術史演習a 仏教美術史演習b 西洋美術史演習a 西洋美術史演習b 民俗芸能演習a 民俗芸能演習b 美学演習a 美学演習b 卒論ゼミa・b <博物館学課程関連科目> 1年~ 博物館学入門 2年~ 美術史概論a 2年~ 美術史概論b 2年~ 工芸史概論a 2年~ 工芸史概論b 2年~ 文化史概論a 2年~ 文化史概論b 3年~ 知的財産論 3年~ 文化経営論 3年~ 文化財保存学a 3年~ 文化財保存学b <教職課程関連実技科目> 1年~ 絵画入門a 1年~ 絵画入門b 1年~ デザイン入門a 1年~ デザイン入門b 2年~ 絵画実習b 2年~ 絵画実習c 2年~ 絵画実習d 2年~ 絵画実習e 2年~ デザイン実習b 2年~ デザイン実習c 2年~ デザイン実習d 2年~ 工芸実習a 2年~ 工芸実習b 2年~ 彫刻実習a(木彫) 2年~ 彫刻実習b(彫塑) 平成24年度休講科目 2年~ 日本近世美術a 2年~ 日本近世美術b 2年~ 日本近代美術a 2年~ 日本近代美術b 2年~ 中国絵画a 2年~ 中国絵画b -337- ページ 370 ・・・・ 371 ・・・・ 371 ・・・・ 372 ・・・・ 372 ・・・・ 373 ・・・・ 373 ・・・・ 374 ・・・・ 374 ・・・・ 375 ・・・・ 375 ・・・・ 376 ・・・・ 376 ・・・・ 377 ・・・・ 377 ・・・・ 378 ・・・・ 378 ・・・・ 379 ・・・・ 379 ・・・・ 380 ・・・・ 380 ・・・・ 381 ・・・・ 381 ・・・・ 382 ・・・・ 382 ・・・・ 383 伊藤 好英 五十嵐 ジャンヌ 五十嵐 ジャンヌ 久保寺 紀江 久保寺 紀江 富田 淳 富田 淳 鈴木 賢子 鈴木 賢子 佐々木 守俊 佐々木 守俊 児島 薫 児島 薫 仲町 啓子 仲町 啓子 宮崎 法子 宮崎 法子 武笠 朗 武笠 朗 駒田 亜紀子 駒田 亜紀子 田中 英機 田中 英機 椎原 伸博 椎原 伸博 担当教員全員 ・・・・ 児島 薫 三戸 信恵 三戸 信恵 山田 正樹 森下 愛子 宮下 佐江子 宮下 佐江子 酒井 麻千子 椎原 晶子 藤井 聡子 作間 美智子 ・・・・ 織田 織田 下山 下山 織田 織田 高橋 高橋 下山 下山 下山 相賀 相武 西 西 涼子 涼子 肇 肇 涼子 涼子 恒道 恒道 肇 肇 肇 岳 常雄 誠人 誠人 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 383 384 384 385 385 386 386 387 387 388 388 389 389 390 390 391 391 392 392 393 393 394 394 395 395 396 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 2年~ 3年~ 3年~ 2年~ 2年~ 仏教美術a 仏教美術b 西洋古代・中世美術a 西洋古代・中世美術b 西洋近代美術a 西洋近代美術b 民俗芸能研究a 民俗芸能研究b 美学研究a 美学研究b 西洋近代美術史演習a 西洋近代美術史演習b 絵画実習a デザイン実習a -338- 日本美術史入門a 日本美術史入門b ―日本の美術に親しむ― 仲町 啓子 1年 前期 2単位 ―日本の美術に親しむ― 仲町 啓子 1年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 代表的な作品を中心に、古代から室町時代半ば頃までの日本美術 の歴史を概観する。基礎的な知識を習得するとともに、作品が表現 しているものについて考えてゆく。また、作品の魅力を味わい、鑑 賞する力を養う。文化史・社会史背景も踏まえながら、ひとつの作 品が歴史的にどのような意味を有しているか、あるいは有してきた かについて考える。 【授業の内容】 下記のような順に行う。 1.日本文化の黎明と仏教東漸 2.東アジア文化圏のなかの日本美術 3.平安時代の仏画 4.平安時代の唐絵と大和絵・絵巻Ⅰ 5.平安時代の絵巻Ⅱ 6.平安時代の書・料紙装飾・工芸・鎌倉時代の仏画 7.鎌倉時代の神道美術・大和絵・絵巻 8.鎌倉時代後半から南北朝の美術―新たな唐絵・大和絵の変化 9.室町時代の大和絵Ⅰ―宮廷絵所・絵巻・屏風絵の変化 10.室町時代の大和絵Ⅱ―金屏風 11.室町時代の唐物の輸入と鑑賞・将軍周辺の文化と造形 12.室町時代後半の美術Ⅰ―狩野派の登場 13.室町時代後半の美術Ⅱ―中央(京都)と地方(小京都) 14.試験 15.まとめ 【準備学習】 辻惟雄・泉武夫編『日本美術史ハンドブック』(新書館 2009 年)のpp.12-94を読む。 【テキスト・教材】 授業時に基本的な作者名・作品名・用語等を書いたプリントを配布 する。そのうち、特に重要な項目には*マークがついているので、 最低限それらに関しては正確な漢字で書けるように努めること。テ キストは特に指定しないので、配布されたプリントをもとに、授業 時の説明を各自ノートに書き留める必要がある。授業はすべてデジ タル画像を使って行われる。また、*マークがついた重要作品の画 像は、Web上で公開しているので(パスワードは授業時に配布)、 家のパソコン等からもアクセスすることができる。上記のプリント とデジタル画像が、実質上の教科書となる。 【成績評価の方法・基準】 学期末の試験(70%)、提出課題(20%)、授業態度(10%)。 【参考書】 『日本美術館』(小学館 1997年) 【授業のテーマ・目標】 絵画史を中心に室町時代末より江戸時代終りまでの日本美術の歴 史を概観する。代表的な作品を取り上げ、基礎的な知識を習得する とともに、作品が表現しているものについて考える。また、作品の 魅力を味わい、鑑賞する力を養う。文化史・社会史背景も踏まえな がら、ひとつの作品が歴史的にどのような意味を有しているか、あ るいは有してきたかについて考える。なお、工芸作品(特にその意 匠)も適宜取り上げる。 【授業の内容】 下記のような順に行う。 1.桃山時代の美術Ⅰ―城と襖絵 2.桃山時代の美術Ⅱ―長谷川等伯・海北友松ほか 3.桃山時代の美術Ⅲ―風俗画の隆盛 4.桃山から江戸時代の工芸 5.桃山から江戸初期の美術Ⅰ―俵屋宗達と江戸初期京都の文化 6.桃山から江戸初期の美術Ⅱ―狩野探幽・岩佐又兵衛など 7.桃山から江戸初期の美術Ⅲ―風俗画の変容と浮世絵の誕生 8.江戸時代の美術Ⅰ―明清文化と南画の隆盛(池大雅ほか) 9.江戸時代の美術Ⅱ―18世紀京都のユニークな絵師たち (伊藤若沖・曾我蕭白・与謝蕪村ほか) 10.江戸時代の美術Ⅲ―18世紀京都・江戸の多彩な絵師たち (円山応挙・小田野直武・司馬江漢ほか) 11.江戸時代の美術Ⅳ―浮世絵の盛期(錦絵の展開) (春信・春章・清長・歌麿・写楽) 12.江戸時代の美術Ⅴ―19世紀前半の絵師たち―江戸と上方 (渡辺崋山・浦上玉堂・田能村竹田ほか) 13.江戸時代の美術Ⅵ―幕末期の琳派と浮世絵 (酒井抱一・北斎・広重・国芳など) 14.試験 15.まとめ 【準備学習】 辻惟雄・泉武夫編『日本美術史ハンドブック』(新書館 2009 年)のpp.96-141を読む。 【テキスト・教材】 授業時に基本的な作者名・作品名・用語等を書いたプリントを配 布する。そのうち、特に重要な項目には*マークがついているの で、最低限それらに関しては正確な漢字で書けるように努めるこ と。テキストは特に指定しないので、配布されたプリントをもと に、授業時の説明を各自ノートに書き留める必要がある。授業はす べてデジタル画像を使って行なう。*マークがついた重要作品の画 像は、Web上でも公開しているので(パスワードは授業時に配布す る)、家のパソコン等からもアクセスすることができる。上記のプ リントとデジタル画像が、実質上の教科書となる。 【成績評価の方法・基準】 学期末の試験(70%)、提出課題(20%)、授業態度(10%)。 【参考書】 『日本美術館』(小学館 1997年) -339- 美 学 美 学 日本近代美術史入門 中国美術史入門a 幕末から現代まで 児島 薫 1年 前期 2単位 中国古代の造形から元代江南文人の絵画まで 宮崎 法子 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本の近代から現代までの美術作品を、絵画作品を中心にたどりま す。日本の近い時代の作品は、一番親しいはずで、作品も資料も多 く残されています。その一方、古い時代と違い、これこそが絶対的 な重要作品、というような評価が定まっていません。授業では、な るべく皆さんが画集などで比較的容易に図版を見られる作品を選ん で、取り上げます。画像を通じて、それらが作られた時代を想像し てください。 【授業の内容】 1.西洋美術との出会い 高橋由一、工部美術学校 2.工部美術学校で学び留学した画家たち 3.「日本画」の誕生 4.黒田清輝と東京美術学校 5.「彫刻」のはじまり 6.工芸、デザインへの関心 7.大正期の絵画1(洋画) 8.大正期の絵画2(日本画) 9.昭和の絵画 10.戦争の時代 11.戦後の美術 12.50年代、60年代の前衛美術 13.70年代の美術 14.80年代以降の美術 15.まとめ 【準備学習】 授業中に見た作者名、作品名などをノートし、ノートがうまく取れ なかった場合には、次回までにインターネットや図書館の画集など で調べておくこと。都内の美術館で近代美術の展示を見に行く。そ の他の参考となる展覧会については、授業中に指示します。 【テキスト・教材】 授業中に指示する。 国立美術館、東京芸術大学大学美術館の所蔵品を多く取り上げてい るので、画像やデータを知る場合には、それぞれの公式サイトの所 蔵品データベースを参照すること。(ネット上の個人のサイトは参 照しないこと。) 【成績評価の方法・基準】 試験によって評価する。試験は基礎的な知識を問うもの。試験の成 績90%、平常点10%。 【参考書】 『日本美術館』(小学館)、「指定図書」を参照のこと。 【注意事項】 「日本近代美術史入門」は半期のみのため、1回の授業内の情報が 多くなってしまうので、東京国立近代美術館、ブリヂストン美術 館、東京都現代美術館、山種美術館など近代美術を展示する美術館 で実物を見ておくことが重要。またわからなかったことについて は、授業後等に質問をしてほしい。授業を別の日の美術館見学授業 にふりかえる場合がある。その場合、見学に要する交通費、観覧料 等は自費となる。 -340- 【授業のテーマ・目標】 多くの人にとって、中国の美術、特に絵画は、ほとんどなじみの薄 いものと思われます。しかし、近代以前の日本において、中国文化 は日本人にとって常に憧れの的であり、中国文化や美術の存在なし に、日本の文化や美術は存在しなかったと言っても過言ではありま せん。この授業では、中国の長い歴史を先史時代から、それぞれの 時代を代表する文物や美術作品を通じて振り返り、美術の特徴がど のように変化してきたかを知り、それによって、時代の様相や人々 の世界観を把握し、中国美術の豊かな世界を知ることを目的にして います。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 中国文明の空間と時間 第2週 先史から殷周時代 祭祀と祭器 第3週 春秋戦国時代 覇者たちの美術 第4週 秦・漢 古代帝国と美術 第5週 後漢 日常生活を映す出土品 壁画・画像磚 第6週 南北朝時代 異民族と仏教美術 第7週 南北朝時代 芸術としての書画 第8週 隋・唐 華やかな国際文化と貴族文化 第9週 隋・唐 壁画墓と出土品 伝世品 第10週 五代・北宋 新しい絵画の登場 水墨山水画の発展 第11週 北宋 宮廷絵画と文人の絵画 写実と理知 第12週 南宋 宮廷絵画と文人たちの文化 第13週 南宋 日本に伝わった宋元の絵画 第14週 元 江南文人の試みと元末四大家 第15週 まとめ 期末には、授業に関連する実物大の精巧な複製による展覧会を香雪 記念資料館で行います。 【準備学習】 高校の世界史の教科書に目を通して、中国の王朝名を確認してくだ さい。また、主要な山河と都市の位置も確認しておいてください。 ネット上に授業画像のアルバムを用意してありますので予習復習に 活用してください。 【テキスト・教材】 授業は、すべてオリジナルな内容で、従来の概説書には載ってい ません。授業に出席し、内容を理解することが最も大切になりま す。授業に沿ったたプリントを用意し、マナバを使って配布しま す。 【成績評価の方法・基準】 学期末に試験を行う。また、途中小テストを一回行う予定。 毎回授業後に、授業のポイントと作品の感想などを書いて、マナバ から提出してもらいます。それと、小テスト、複製展見学後の感想 などが30%、期末試験の成績が70%。 【参考書】 『世界美術大全集 東洋編1-9』(小学館) 『NHK故宮博物院』シリーズ(NHK出版) 宮崎法子『花鳥・山水を読み解く・・・中国絵画の意味』 角川書店 2003年 中国美術史入門b 仏教美術史入門a 宮廷の美術と江南都市の個性的画家たち 宮崎 法子 1年 後期 2単位 中国と日本の飛鳥奈良時代の仏像 武笠 朗 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 前期で学んだ元代までの中国美術の展開を山水画と花鳥画を中心に 簡単に振り返り、それを継承しつつ新たな芸術を発展させた明清時 代の美術について、宮廷画家(職業画家)と文人画家の作品を中心 に学ぶ。特に日本の近世文化に深い影響を与えた明清の文人文化に ついて知り、時代のなかでそれぞれの個性が様々な形で表現された 文人画の豊かな世界を味わい、理解することを目標とする。 【授業の内容】 第1週 前期試験の答え合わせと南北朝から宋までの復習 第2週 元の美術補足 第3週 元末から明へ 時代の変化と美術 第4週 明の宮廷画家と浙派 第5週 蘇州の復興と呉派の文人画 沈周 第6週 蘇州の画家たち 文徴明と文派 第7週 蘇州の画家たち 呉派の画家たちと仇英 第8週 挫折と芸術 唐寅と徐渭 第9週 文化の爛熟と広がり 明末奇想派と文人文化の広がり 第10週 正統派の復興 董其昌と南北二宗論 第11週 明清交替と正統の継承 四王呉惲 第12週 それぞれの亡国 江南の遺民画家 八大山人と石涛 第13週 揚州の画家達 第14週 清の宮廷美術 第15週 まとめ 期末に、授業に関連する実物大複製による展覧会を行います。 【準備学習】 前期の配付資料やノートを読み、またネット上のアルバムの画像に よって復習しておいてください。 また、関連する展覧会や、東京国立博物館の東洋館の見学などを、 機会をみて積極的に行ってください。 【テキスト・教材】 授業内容にあわせた資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 試験70%、授業ごとの提出物、小テスト、複製展の感想など30%。 【参考書】 『世界美術大全集』(東洋編7元 8明)小学館 宮崎法子構成・執筆『NHK 故宮博物院 絵画 清』 宮崎法子『花鳥山水画を読み解く』角川書店 2003年 【授業のテーマ・目標】 中国の秦から唐代までと、朝鮮半島及び日本の飛鳥・奈良時代の仏 教美術(特に彫刻=仏像)について考える。国、時代を追って代表 的な作品を見ながら、仏教美術や立体造形としての彫刻の見方の基 礎を学び、国や時代による作品の表現の違いを理解する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス、武笠朗のスタンス 第2週 仏教美術・彫刻の見方・考え方 第3週 中国1 兵馬俑と最初期の仏像 第4週 中国2 敦煌莫高窟の塑像 第5週 中国3 敦煌莫高窟の壁画 第6週 中国4 雲岡石窟 第7週 中国5 龍門石窟 第8週 朝鮮半島 三国時代の仏像 第9週 日本1 飛鳥前期1 第10週 日本2 飛鳥前期2 第11週 日本3 飛鳥後期 第12週 日本4 奈良1 第13週 日本5 奈良2 第14週 日本6 飛鳥奈良時代の仏教絵画 第15週 まとめ 【準備学習】 配布プリントを読むこと。 【テキスト・教材】 授業内容に沿ったプリント(文字資料と図版資料)を配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験80%、授業態度20%で成績を付ける。展覧会レポート等を課 すこともある。 【参考書】 ・『世界美術全集 東洋編』2・3・4以上中国、10朝鮮半島 (小学館) ・『日本美術全集』2・4(講談社) ・久野美樹『中国の仏教美術』(東信堂) ・『カラー版日本仏像史』(美術出版社) 【注意事項】 ・授業で出てくる作品を楽しむこと。 ・授業中に「これ重要です」と言った作品は覚えること。 -341- 美 学 美 学 仏教美術史入門b 西洋美術史入門a 日本の平安鎌倉時代とインドの仏像 武笠 朗 1年 後期 2単位 ―ヨーロッパ美術の展開:古代から中世へ― 駒田 亜紀子 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 仏教美術(あるいは彫刻)の研究方法の基礎を学び、その上で日本 の平安・鎌倉時代と、インドの初期仏教美術の代表的作品を見る。 平安時代の密教美術や和様美術、鎌倉時代の運慶・快慶の仏像、そ してさかのぼってインドにおける仏像の出現などを理解する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス、武笠朗のスタンス 第2週 仏教美術・彫刻の研究基礎知識 第3週 日本1 平安前期 密教美術 第4週 日本2 平安後期 和様美術 第5週 日本3 院政期 美麗と生身と 第6週 日本4 鎌倉1 運慶 第7週 日本5 鎌倉2 快慶 第8週 日本6 平安鎌倉仏画と仏教工芸 第9週 インド1 バールフトとサーンチー 第10週 インド2 仏像の出現 第11週 インド3 ガンダーラ仏 第12週 インド4 マトゥラー仏 第13週 インド5 石窟寺院 アジャンター 第14週 インド・中国 本生図と仏伝図 第15週 まとめ 【準備学習】 配付資料を読むこと。 【テキスト・教材】 授業内容に沿ったプリント(文字資料・画像資料)を配付する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験80%、授業態度20%で成績を付ける。展覧会レポート等を課 す場合がある。 【参考書】 ・『カラー版日本仏像史』美術出版社 ・『日本美術全集』5・6・7・10(講談社) ・『世界美術大全集 東洋編』13・14インド、15中央アジア (小学館) ・宮治昭『インド美術史』(吉川弘文館) 【注意事項】 ・授業に出てくる作品を楽しむこと。 ・これ重要、と言った作品は覚えること。 -342- 【授業のテーマ・目標】 西洋美術史入門aでは、西洋美術史の大まかな時代区分について 理解した上で、古代ギリシャから中世末期までの美術の歴史的展開 を、各時代の代表的な作品の解説を軸に、時代順に概観する。あわ せて、個々の美術作品の特徴や美意識そのものが、作品の制作され た時代や地域と密接に結びつき変化していることを、理解する。こ の授業では、古代から中世までの2000年余に及ぶ美術の歴史を駆け 足で概観するため、それらのすべてを汲み尽くすことは難しい。授 業で取り上げた作品を通じて、これらの背後に横たわる豊かな広が りを知る端緒として欲しい。 【授業の内容】 1.オリエンテーションおよび西洋美術史の時代区分について 2.古代ギリシャ・アルカイック美術:人体表現の展開 3.古代ギリシャ・クラシック美術:規範の探求 4.古代ギリシャ・ヘレニズム美術:地中海世界の拡大 5.エトルリア美術:「古代ローマ」以前のイタリア半島 6.古代ローマ美術:現実世界の造形 7.古代末期・初期キリスト教美術:古代地中海世界の「再現」 美術から中世の「非再現」美術へ 8.ビザンティン美術:神の国の造形 9.西欧初期中世の美術:ヨーロッパの多様性 10.ロマネスク美術:信仰の造形 11.ゴシック美術:大聖堂の時代 12.イタリア半島の中世末期の美術:都市国家の美術 13.アルプス以北の中世末期の美術:貴族趣味の美術 14.国際ゴシック様式:宮廷美術の国際交流 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読んで予習し、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布するが、 授業中に各自が講義ノートを作成することが不可欠である。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業終了時の感想文20%、定期試験70%の比率で 評価する。 【参考書】 『西洋美術館』(小学館 1999年) E.H.ゴンブリッチ、天野衛ほか訳『美術の物語』(ファイドン 2007年) 『指定図書』 【注意事項】 授業は、デジタル・スライドで提示する美術作品や文化史跡の画 像に解説を加えながら、進める。講義中に提示する美術作品等の画 像のサムネイルのプリントアウトは配布しないので注意すること。 西洋の歴史および地理に関する基礎知識(高等学校で履修した世界 史および地理の知識)を確認しておくこと。普段から美術全般に関 心を持ち、西洋美術関連の展覧会等を積極的に見学することが望ま れる。また、授業時には当日以降の授業内容もまとめたプリントを 配布するので、授業の予習・復習に活用してほしい。 西洋美術史入門b 西洋近代美術史入門a ―ヨーロッパ美術の展開:ルネサンスからバロックへ 駒田 亜紀子 1年 後期 2単位 西洋伝統絵画を主題を通して学ぶ 小泉 順也 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 西洋美術史入門bでは、入門aに続き、近世黎明期以降の西洋美 術の歴史的展開を、各時代の代表的な作品の解説を軸に、時代順に 概観する。あわせて、個々の美術作品の特徴や美意識そのものが、 作品の制作された時代や地域と密接に結びつき変化していること を、理解する。この授業では、ルネサンス初期以降の400年余に及 ぶ西欧美術の歴史を駆け足で概観するため、それらのすべてを汲み 尽くすことは難しい。授業で取り上げた作品を通じて、これらの背 後に横たわる豊かな広がりを知る端緒として欲しい。 【授業の内容】 1.オリエンテーションおよび西洋美術史の時代区分について 2.イタリア初期ルネサンス美術: マザッチョとフラ・アンジェリコ 3.イタリアの盛期ルネサンス美術1: ボッティチェッリとレオナルド 4.イタリアの盛期ルネサンス美術2: ラファエッロとミケランジェロ 5.イタリアの盛期ルネサンス美術3: ヴェネツィア派の画家たち 6.アルプス以北のルネサンス美術1: ヤン・ファン・エイクと初期ネーデルラント絵画 7.アルプス以北のルネサンス美術2: デューラーとドイツルネサンス絵画 8.アルプス以北のルネサンス美術3: ジャン・フーケとアンゲラン・カルトン 9.イタリア半島のマニエリスム美術: ポントルモとブロンツィーノ 10.アルプス以北のマニエリスム美術: ピーテル・ブリューゲルとエル・グレコ 11.イタリア半島のバロック美術:カラヴァッジョとベルニーニ 12.イベリア半島のバロック美術:リベーラとベラスケス 13.北方のバロック美術: ルーベンス、レンブラント、フェルメール 14.ロココ美術:ヴァトー、ブーシェ、シャルダン 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読んで予習し、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布するが、 授業中に各自が講義ノートを作成することが不可欠である。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業終了時の感想文20%、定期試験70%の比率で 評価する。 【参考書】 『西洋美術館』(小学館 1999年) E.H.ゴンブリッチ、天野衛ほか訳『美術の物語』(ファイドン 2007年) 『指定図書』 【注意事項】 授業は、デジタル・スライドで提示する美術作品や文化史跡の画 像に解説を加えながら、進める。講義中に提示する美術作品等の画 像のサムネイルのプリントアウトは配布しないので注意すること。 西洋の歴史および地理に関する基礎知識(高等学校で履修した世界 史および地理の知識)を確認しておくこと。普段から美術全般に関 心を持ち、西洋美術関連の展覧会等を積極的に見学することが望ま れる。また、授業時には当日以降の授業内容もまとめたプリントを 配布するので、授業の予習・復習に活用してほしい。 【授業のテーマ・目標】 ルネサンスから18世紀までの西洋伝統絵画を、主題を通して見てい きます。描かれた内容を楽しむために必要な最低限の知識を、身に 着けることを目標とします。実際に美術館に見学に行ったとき、キ ャプションを読まなくても、ときどきは題名や描かれた場面がわか るというのが、授業の目標になります。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 美術館と展覧会の紹介 第3週 受胎告知のテーマの変容 第4週 神話画1 第5週 神話画2 第6週 旧約聖書1 第7週 旧約聖書2 第8週 新約聖書1 第9週 新約聖書2 第10週 新約聖書3 第11週 聖人 第12週 図像学と図像解釈学 第13週 肖像画と風景画 第14週 風俗画と肖像画 第15週 まとめ 【準備学習】 ギリシア・ローマの神話や聖書の基本的な知識なくして、西洋美術 を理解することはできません。授業では一部を紹介するだけですの で、図書館などで本を借りて自分で読む機会を作ってください。 【テキスト・教材】 授業では毎回レジュメを配布します。『まなざしのレッスンI-西 洋伝統絵画』の内容を補足しながら、紹介する形式で進めていきま す。教科書としては指定しませんが、手元に置いておくか、図書館 で閲覧するなどしてください。 【成績評価の方法・基準】 展覧会レポート 10% 学期末の筆記試験 80% 平常点など 10% 【参考書】 ウェルギリウス『変身物語』(中村善也訳)(岩波文庫) 新共同訳『聖書』(日本聖書協会) 三浦篤『まなざしのレッスンI-西洋伝統絵画』 (東京大学出版会) 高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』(新書館) 詳しくは授業でお伝えします。以下は図書館で閲覧してください。 『世界美術大全集西洋編』(小学館)、11~18巻 青柳正規ほか『西洋美術館』(小学館) 【注意事項】 この授業に関わる美術館として、とくに上野の国立西洋美術館の常 設展に足を運んでもらいたいと思います。 -343- 美 学 美 学 西洋近代美術史入門b 日本芸能史入門a 西洋近代美術の多様性と展開をたどる 小泉 順也 1年 後期 2単位 ―芸能美意識をさぐる― 田中 英機 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 18世紀末から20世紀前半の西洋美術を学びます。産業革命やフラン ス革命など、政治や経済が大きな変化を遂げるなかで、美術も新た な展開を遂げました。いくつかの動向に絞って、当時の歴史的な流 れも紹介しながら、フランスを中心とした西洋近代美術の多様性を 論じます。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 美術情報の調べ方 第3週 新古典主義 第4週 ロマン主義 第5週 レアリスムとクールベ 第6週 マネと近代性 第7週 美術制度と美術教育 第8週 風景画と印象派前史 第9週 印象派-モネ、ルノワールを中心に 第10週 印象派-ドガ、ピサロを中心に 第11週 女性画家の歴史 第12週 ポスト印象派 第13週 フォーヴィスムとキュビスム 第14週 抽象絵画とシュルレアリスム 第15週 まとめと質疑応答 【準備学習】 国立西洋美術館の新館の常設展、ブリヂストン美術館などに足を運 んでみてください。 【テキスト・教材】 とくに教材は指定しません。資料を配布して授業を進めます。 【成績評価の方法・基準】 展覧会レポート 10% 学期末の筆記試験 80% 平常点など 10% 【参考書】 高階秀爾・三浦篤編『西洋美術史ハンドブック』新書館 詳しくは授業でお伝えします。以下は図書館で閲覧してください。 『世界美術大全集西洋編』小学館、19~28巻 青柳正規ほか『西洋美術館』小学館 【注意事項】 美術は独立して存在するものではなく、様々な分野と関わっていま す。美術の勉強だけでなく、世界史、文学、音楽など、幅広い分野 にも興味を持つようにしてください。 -344- 【授業のテーマ・目標】 日本の伝統芸能の発生・成立・展開を歴史的、民俗的に跡付けて 概観し、芸能に日本人の美意識をさぐる。 【授業の内容】 ○芸能発生の古代 1.日本固有の芸能発生(記紀万葉にさぐる) 2.渡来芸の系譜(伎楽/舞楽、散楽) 3.民俗芸能にみる古代 ○王朝雅びの歌舞と庶民哀歓の歌ごえ 4.舞楽再編と御神楽・催馬楽の展開 5.国風歌舞の洗練と今様の盛行 6.民俗芸能にみる中古 ○芸能開花と隆盛の中世 7.田楽、猿楽、延年、風流と歓喜踊躍の踊念仏 8.世阿弥「能の大成」(能と狂言の武家式楽化) 9.民俗芸能にみる中世 ○近世芸能の新展開と爛熟 10.阿国歌舞伎の盛行と変転 11.近松門左衛門・竹本義太夫「人形浄瑠璃(文楽)の完成」 12.元禄歌舞伎の絶頂 13.民俗芸能にみる近世 ○明治維新と古典芸能の運命 14.河竹黙阿弥の死(明治26年)と近代舞台芸術の芽 15.日本芸能史研究の現状と課題(全体のまとめ) 【準備学習】 配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 折口信夫『日本芸能史六講』(講談社学術文庫) 世阿弥『風姿花伝』(岩波文庫) そのほかは授業中に指示する。 資料プリントを適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、随時小レポート(30%)、平常点(20%)で 評価する。 【参考書】 三隅治雄著『日本舞踊史の研究』(東京堂出版) 体系日本史叢書21『芸能史』(山川出版社) その他教室で指示する。 【注意事項】 国立劇場、能楽堂、演芸場(寄席)など劇場・ホール等に足を運 び、これもフィールドワークと心得て舞台鑑賞を重ね、そのレポー トを提出する。6月に国立劇場民俗芸能公演を見学する(入場料・ 交通費等要実費)。 日本芸能史入門b 美学入門a ―芸能美意識をさぐる― 田中 英機 1年 後期 2単位 ―芸術概念の歴史について― 椎原 伸博 1年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、邦楽・邦舞や民俗芸能など日本の伝 統芸能が生まれ育ち成長していく過程をさぐり、その特質・特性を 考え、日本人の美意識や価値観を再発見、再認識する。 【授業の内容】 ○古代文学(記紀、万葉、風土記等)とアイヌ民族の歌舞に、 呪術から芸術への萌芽、芸能の発生を読みとる。 1.神話のなかの歌舞 2.俳優(わざおぎ)と乞食者(ほかいびと) 3.遊女と傀儡(くぐつ)の芸能 ○日本の縮図・沖縄。その歴史と民俗の中に日本の芸能の原風 景をさぐる。 4.神と神を祀る者の歌舞 5.「村遊び」と琉球宮廷の芸能 6.伊江島の組踊「忠臣蔵」 ○民俗芸能から舞台芸能への展開を「翁と三番叟」をテーマに 考える。 7.長野県「新野の雪祭り」の翁たち 8.能「翁」 9.人形芝居、歌舞伎の翁芸 ○舞台芸能や民俗芸能の中の〈道成寺物〉をみることで、芸能 伝承と伝播の理法を発見する。 10.能「道成寺」 11.青森県「下北の能舞」の鐘巻 12.琉球組踊「執心鐘入」 ○能・狂言および文楽、歌舞伎の作劇法と演出法を考える。 13.能「井筒」、狂言「宗論」の作劇法 14.文楽、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の演出法 ○日本芸能史の独自性と普遍性、芸能文化史の位相、隣接諸学 との連携など。 15.日本芸能史研究の現状と課題(全体のまとめ) 【準備学習】 配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 中沢新一『古代から来た未来人 折口信夫』(ちくまプリマー新 書) 世阿弥『風姿花伝』(岩波文庫) そのほかは授業中に指示する。資料プリントを適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、随時小レポート(30%)、平常点(20%)で 評価する。 【参考書】 三隅治雄『原日本・沖縄の民俗と芸能史』(沖縄タイムス社) 講座日本の伝承文学第6巻『芸能伝承の世界』(三弥井書店) 【注意事項】 劇場・ホール等に足を運び、また、近隣の祭りと芸能の見学を心 がけ、これもフィールドワークと心得て、芸能体験レポートを提出 する。10月に国立能楽堂公演を見学する(入場料・交通費等要実 費)。 【授業のテーマ・目標】 この講義は、古代ギリシア以来の西欧文化にあって、「芸術」の概 念が、どのように形成されてきたかを確認します。そして、現代社 会における「芸術」の様々な現れについて検討したうえで、それが 社会の中でどのように価値づけられ、私たちの生活において、どう して必要なのかを考えます。 【授業の内容】 1:はじめに 翻訳語としての「芸術」 2:古代ギリシアの芸術観①プラトン 詩人追放論について 3:芸術の諸相「ギリシア悲劇」について 4:古代ギリシアの芸術観②アリストテレス「詩学」その1 5:古代ギリシアの芸術観③アリストテレス「詩学」その2 6:古代ローマの芸術観 ホラティウス「詩法」 7:芸術の諸相「キリスト教中世芸術」と美意識 8:ルネサンスの芸術観 レオナルド・ダ・ヴィンチの芸術論 9:ル・シッド論争とフランス古典主義 10:18世紀における「芸術」概念の確立 11:芸術における「様式」について 12:芸術の批評について 13:「芸術」と「アート」 14:なぜこれが「アート」なのか? 15:まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリント、テキスト該当箇所を次回授業までに 読んでおいて下さい。 【テキスト・教材】 アリストテレース『詩学』、ホラーティウス『詩論』[松本仁助、 岡道男訳](岩波文庫 1997年)840円 【成績評価の方法・基準】 小テスト20%、レポート30%、定期試験50%で評価します。 【参考書】 竹内敏雄編『美学事典 増補版』(弘文堂) 木幡順三『美と芸術の論理:美学入門』(勁草書房) 佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会) W.ヘンクマン、K.ロッター(後藤狷士監訳)『美学のキーワード』 (勁草書房) 【注意事項】 小テスト、レポート等の指示は全てmanabaで行うので、必ずリマイ ンダー設定して、告知を見逃さないようにしてください。 -345- 美 学 美 学 美学入門b 基礎演習 ―美学とは何か― 椎原 伸博 1年 後期 2単位 ―美学美術史学科について深く知る― 佐藤 美子・小野 寛子・串田 紀代美・玉川 2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この講義は、古代ギリシア以来の西欧文化にあって「美」の概念 が、どのように形成されてきたかを確認します。さらに、それと東 洋における「美」の概念との比較をします。そして、その「美」を めぐる学問としての「美学」がどのようにして確立したかを確認し たうえで、現代の私たちにとっての「美」とは何かを考えることに します。 【授業の内容】 1:イントロダクション 私にとっての美 2:美の定義の歴史について 3:「美」と「美的」 4:味覚と趣味 5:「美学」の成立について バウムガルテンの『美学』につ いて 6:美を判断すること カントの『判断力批判』について 7:美の分類①自然美について 8:美の分類②芸術美について 9:美的カテゴリーについて 10:東洋における「美」について その1 11:東洋における「美」について その2 12:美的な振る舞いについて 13:「かわいい」について 14:現代社会における「美」のコミュニケーションについて 15:まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 小テスト20%、レポート30%、定期試験50%で評価します。 【参考書】 竹内敏雄編『美学事典 増補版』(弘文堂) 木幡順三『美と芸術の論理:美学入門』(勁草書房) 佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会) W.ヘンクマン、K.ロッター(後藤狷士監訳)『美学のキーワード』 (勁草書房) 四方田犬彦『「かわいい」論』(ちくま新書) 【注意事項】 小テスト、レポートの指示は全てmanabaで行います。各自リマイン ダー設定して、告知を見逃さないようにして下さい。 -346- 潤子 【授業のテーマ・目標】 美学美術史学科で展開する専門分野の学習に向けて、「見る」「 読む」「調べる」「書く」という基礎的かつより専門性の高いスキ ルを身につけることを目標とする。 【授業の内容】 授業は4クラスに分かれ、西洋、日本、東洋、民俗芸能の4分野 の担当者が交代で授業に当たる(1分野につき3時限)。加えて、 首都圏にある博物館・美術館・劇場等(東京国立近代美術館ほか) の見学実習を行う。 1.イントロダクション:専門科目の学びの特徴について(全 体授業) 2.民俗芸能分野:民俗芸能を記述する、課題について知る・ 調べる(アカデミック・ライティング①) 3.民俗芸能分野:民俗芸能を分析する、テーマを設定し、議 論を組み立てる(アカデミック・ライティ ング②) 4.民俗芸能分野:レポートを作成する、点検する、発表する、 振り返る(アカデミック・ライティング③) 5.日本美術史分野:日本美術を分析的に見ること「見る」 6.日本美術史分野:作品記述(ディスクリプション)と基礎 用語「見る」 7.日本美術史分野:図書館を利用した情報検索の基礎「調べ る」「読む」 8.東洋美術史分野:東洋美術を分析的に見ること「見る」 9.東洋美術史分野:作品記述(ディスクリプション)と基礎 用語「見る」 10.東洋美術史分野:東洋美術史の基礎文献の読解「読む」 11.西洋美術史分野:西洋美術を分析的に見ること「見る」 12.西洋美術史分野:作品記述(ディスクリプション)と基礎 用語「見る」 13.西洋美術史分野:西洋美術史の基礎文献の読解「読む」 14.美術館・博物館・劇場等の見学実習 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布する資料・プリントを次回授業までに必ず読み、内 容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 必要に応じて、授業時にプリントを配布する。参考文献・参考資 料等については、授業中に適宜指示する。 【成績評価の方法・基準】 各分野における小課題20%×4分野の合計に、平常点5%×4分 野を加算して、総合的に判断する。 【注意事項】 必修授業ではないが、2年生は全員受講すること。 美術史実地研究a 美術史実地研究b 仏像や襖絵の実物を見る 武笠 朗・佐藤 美子 2年 前期 1単位 ―生の芸術経験から学ぶ― 駒田 亜紀子 2年 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 美術史を学ぶ上で作品の実物を見ることは何よりも重要である。実 際にお寺などに行って、画像で見た作品が、どのような状況に置か れ、そこでどのように見えるのか、それを実感することが大切であ り、その時の感動こそが美術史の醍醐味である。この授業は日本・ 東洋の古美術の実地見学として、7月初め頃に、奈良・京都方面へ 2泊3日の見学旅行を実施する。実物を見ることで作品の理解を深 めよう。 【授業の内容】 この授業は実習形式の授業で、毎週授業があるわけではないので注 意。授業の展開は次の通り。 1.ガイダンス 2.見学旅行に行く 3.感想レポートを提出する 4月の履修登録前に旅行日程(予定)、費用(概算)等を提示す る。 費用は6.3万円ぐらいとみておくこと。 主な見学先は次の通り(予定)。 奈良=法隆寺、中宮寺、東大寺、興福寺、奈良国立博物館 京都=東寺、正伝寺、三十三間堂、京都国立博物館、 養源院、智積院 【準備学習】 旅行に行く前に見学作品の事前学習をしておくこと。 【テキスト・教材】 なし。 【成績評価の方法・基準】 見学旅行への参加90%、旅行後提出のレポート10%で成績を付け る。 【参考書】 なし。 【注意事項】 この授業は、団体旅行による旅行費用算出の関係等で、直前の旅行 中止(履修取り止め)は原則として認めない(やむをえない事情の 場合はこの限りにあらず)。日程の都合、旅行費用の捻出等を考え た上で、履修するかどうかを決定すること。ただし、履修するかど うか(つまり旅行に行くか行かないか)の最終決定日を別に設ける 予定なので、悩んでいる人は、履修登録をした上で考えること。 【授業のテーマ・目標】 美術史を学ぶためには、実際に「作品」を見ること(芸術経験) が何より大切である。この授業では、実習形式の見学を通じて、美 術館や画廊で、実際に作品を前にして、「作品」を見ることと「作 品」を読むことを学ぶ。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2学期の開始時期に大学で行い(日時・場所は掲示するの で注意)、授業の進め方(見学先、日程、注意事項など) を確認する。 2.見学授業 ・見学授業は10~1月の日曜日を2日(終日)使って、あ るいは週末等を利用して1泊2日の日程で、現地で行う。 ・見学内容はおもに近・現代の西洋美術を想定している が、見学先によっては日本の近代美術等も見学内容に加わ る場合がある。 ・見学する美術館は、ブリヂストン美術館、国立西洋美術 館、東京国立近代美術館、東京都現代美術館(以上、東 京都)、川村記念美術館(千葉県佐倉市)、山梨県立美術 館(山梨県甲府市)、ポーラ美術館、箱根ラリック美術 館、箱根彫刻の森美術館(以上、神奈川県)、その他関東 地方の美術館・博物館、さらには大塚国際美術館(徳島 県)などが、候補としてあげられる。 ・おもに各美術館の所蔵作品を見学する予定であるが、特 別展(優れた展覧会で混雑が予想されない場合)も考えた い。 ・見学日程(日時と場所)および実施の詳細は第1回目の ガイダンスで発表するので、必ず出席すること。 【準備学習】 ガイダンス時に配布するプリントを熟読し、当日の見学に備える こと。また、当日は作品の前でコメントを求めるので、基礎演習等 の授業で学んだディスクリプションのポイントを再確認しておくこ と。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。 【成績評価の方法・基準】 授業態度(ガイダンスを含む)50%、レポート(作品ディスクリ プション)50%の割合で評価する。レポートについては、書式・内 容構成・字数等を指定する。 【参考書】 見学する美術館等の作品図録。 【注意事項】 この授業は、年度始めに履修登録した受講生の人数を勘案して見 学先および諸費用を決定するため、真にやむを得ない事情が生じた 場合を除き、履修取り止めは原則として認めない。 見学授業では、「授業」であることを自覚して参加する。一般の 来館者も鑑賞しておられることに留意する。遅刻や余分な私語は厳 禁である。 美術館の観覧料(事前に徴収する)、および現地(遠方の場合も ある)までの往復の交通費は、全額自己負担である。 -347- 美 学 美 学 日本古代・中世美術a 日本古代・中世美術b 中世水墨画を読み解く 野口 剛 2年~ 前期 2単位 やまと絵の歴史 野口 剛 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業は、日本の古代・中世美術のうち、14世紀以降における 水墨画をテーマとします。中国絵画の受容として始まった日本の水 墨画ですが、その史的展開はきわめて個性的です。水墨画史を代表 する画家を順に取り上げ、作品の造形的特質を分析・考察するのは もとより、政治や宗教、外交をはじめとする時代背景や、作品が制 作あるいは鑑賞される「場」の問題にも留意して、水墨画研究をめ ぐる多彩な観点を紹介します。 【授業の内容】 第1週 水墨画の発生 第2週 初期水墨画 入元画僧・黙庵を中心に 第3週 禅林の絵画と文人の墨戯 第4週 専門画僧の系譜 明兆を中心に 第5週 如拙から周文へ 詩画軸の成立 第6週 特論 「柴門新月図」を読む 第7週 周文から宗湛へ 水墨山水画の完成 第8週 能阿弥・芸阿弥・相阿弥 中世水墨画における新しい秩序 第9週 特論 室町将軍をめぐる画事 第10週 蛇足と文清 大徳寺派の水墨画 第11週 雪舟 「画聖」の画業 第12週 特論 雪舟筆天橋立図 第13週 祥啓と雪村 関東水墨画壇の様相 第14週 正信と元信 初期狩野派 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料および指定する参考図書を次回授業までに読んで おいてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。参考図書や参考文献は、授業において示し ます。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(70%)と授業態度(30%)で評価します。 -348- 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本の古代・中世美術のうち、10世紀から16世紀 におけるやまと絵(倭絵・大和絵)を取り上げます。やまと絵は、 唐絵に対する語で、当初は屏風や障子などの大画面絵画として生ま れましたが、やがて和様の絵画様式として多彩な展開をとげてゆき ます。宗教的主題の作品や肖像画、あるいは工芸品における絵画的 表現なども視野に入れて、やまと絵の展開と、それをめぐる諸問題 について考察します。 【授業の内容】 第1週 やまと絵の発生 第2週 山水屏風 第3週 平等院鳳凰堂壁画と聖徳太子絵伝 第4週 源氏物語絵巻 第5週 伴大納言絵巻と信貴山縁起絵巻 第6週 装飾経と料紙装飾 第7週 鎌倉時代のやまと絵と宋元画 第8週 肖像画 第9週 高階隆兼と絵所の系譜 第10週 南北朝時代のやまと絵 第11週 土佐光信と室町時代のやまと絵 第12週 室町時代のやまと絵屏風 第13週 和漢の融合 第14週 源氏物語画帖 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料および指定する参考図書を次回授業までに読んで おいてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。参考図書や参考文献は、授業において示し ます。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(70%)と授業態度(30%)で評価します。 日本近世美術c 日本近世美術d 桃山時代の風俗画―〈弥勒の世〉を描く 仲町 啓子 2年~ 前期 2単位 18世紀日本の絵画史―百花繚乱の絵師たちを巡る― 仲町 啓子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 室町時代末から江戸時代初期に好まれた画題のひとつに、風俗画 がある。この時期の風俗画の隆盛は、長い内戦後の平和を謳歌する 人々の心性と深く関わっているが、しかしながら、何故、室内装飾 画(襖絵や屏風絵など)として制作されねばならなかったのだろう か。実はそこにこそ、この時期の風俗画の特徴の一端を見ることが できる。 また、風俗画は、歴史書の挿図としてよく使われることからもわ かるように、往々にして当時の「ありのまま」を写したものである かのように考えられがちだが、それは間違いである。確かに一定の 事実を踏まえてはいるが、事実の記録そのものではなく、あくまで 人間の特定の意図や願望によって生み出された絵画「表現」である ことを忘れてはならない。授業では、テーマごとにひとつひとつの 画面を読み解きながら、当時の人々の制作意図を分析して行く。 【授業の内容】 下記の順に、ひとつの主題や作品に焦点を当てて論じて行く。 1、風俗画以前 ―大和絵の風俗表現と室町末期の月次風俗図・月次祭礼図 2、風俗画の発生―町田本洛中洛外図屏風と洛中図扇面 3、風俗画の展開―狩野永徳の風俗画 4、各論Ⅰ―高雄観楓図屏風と近江名所図屏風 5、各論Ⅱ―武家風俗図(厩図など) 6、各論Ⅲ―襖絵として描かれた風俗図(名古屋城・円満院など) 7、各論Ⅳ―3つの豊国祭礼図屏風 8、各論Ⅴ―洛中洛外図屏風の展開(舟木本など) 9、各論Ⅵ―祭礼図屏風(祇園祭礼・日吉山王祭礼など) 10、各論Ⅶ―南蛮屏風と洋風画 11、各論Ⅷ―京名所図と阿国歌舞伎図 12、各論Ⅸ―遊楽図の変容(花下遊楽図屏風・彦根屏風など) 13、近世初期風俗画の終焉(誰袖図屏風・寛文美人図など) 14、試験 15、展覧会見学(場所と日時は授業時に指示する) 【準備学習】 山根有三『桃山の風俗画』(平凡社)を読む。 【テキスト・教材】 授業時に独自のプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)・課題(20%)・授業態度(10%)。 なお、試験は論述形式で、問題は予め公表する。課題は展覧会見 学に関するレポート。 【参考書】 『日本屏風絵集成』1、10~15巻、(講談社) 『国宝彦根屏風』東文研編、(中央公論美術出版社 2008) 『躍動と快楽:近世色風俗画』(たばこと塩の博物館開館30周年 記念特別展)(たばこと塩の博物館編 2008) 『近世風俗画』1~5巻、狩野博幸編著、(淡交社) その他は授業時にその都度指示する。 【授業のテーマ・目標】 18世紀の日本絵画史を論じる。江戸時代の文化史はいまだに、元 禄文化(1700年前後)と化政文化(19世紀初頭)を二つのピークと して語られることが多いが、美術を見渡すと、その両文化にはさま れた1800年代こそ、多彩な絵師たちが輩出し、独特な展開が見られ る時代なのである。それは桃山時代の余影を残す17世紀や、幕末期 の争乱が影響を及ぼしてくる19世紀とは異なった、社会・経済の安 定と繁栄を背景とした、いわば江戸時代らしい特色を見せた美術が 生み出された時期と言うことができる。しかも政治の中心であった 「江戸」と、長らく都の置かれた「京都」ではかなり異なった美術 活動が展開した。それは美術も、政治や社会の動きと無関係には存 在し得ないことを端的に表している。授業では、新しく中国・明清 の絵画の影響を受けた18世紀の絵画作品を中心に取り上げ、それら を分析しながら、当時の人々(制作者・受容者)が制作に込めた意 図を読み解いてゆく。なお、琳派及び浮世絵は時間の関係上触れな い。 【授業の内容】 下記のようなテーマを順に考える。 1、黄檗宗と明清の文化の紹介(柳澤淇園・彭城百川など) 2、画譜の舶載と倭刻・文人文化への憧憬(祇園南海など) 3、南画の大成(池大雅Ⅰ) 4、畸人たちの時代(池大雅Ⅱ・徳山玉瀾など) 5、南画と俳画(与謝蕪村など) 6、新たな花鳥画:南蘋派(宋紫石など) 7、個性的な花鳥画(伊藤若冲) 8、西洋画との出会い:秋田蘭画(小田野直武・佐竹曙山など) 9、西洋画法を再現する(司馬江漢など) 10、平明な写生(円山応挙) 11、京都における円山・四条派の隆盛(呉春・長沢芦雪など) 12、個性的な絵画(曽我蕭白など)と異国の表象 13、江戸の知識人と絵画(谷文晁など) 14、試験 15、展覧会の見学(場所と日時は授業時に指示する) 【準備学習】 『江戸絵画入門:驚くべき奇才たちの時代』(別冊太陽150、 河野元昭監修、平凡社、2007)を読む。 【テキスト・教材】 授業時に独自のプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)・課題(20%)授業態度(10%)。 なお、試験は論述形式で、問題は予め公表する。課題は展覧会見 学に関するレポート。 【参考書】 『江戸の絵画』小林忠、(藝華書院 2010) その他は授業時にその都度指示する。 -349- 美 学 美 学 日本近代美術c 日本近代美術d 明治・大正の美術と西洋 中村 麗子 2年~ 前期 2単位 日本近代絵画の中の「日本的なるもの」 中村 麗子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 開国以降絶え間なく流入する西洋の思潮や美術に対し、どのよう に向き合いながら新しい時代にふさわしい美術を創り出していくか という問題は、日本近代の多くの美術家が直面したものだった。 この授業では、西洋へのまなざしをキーワードに明治、大正期の美 術を眺めることで、日本近代美術史に対する理解を深める。 【授業の内容】 第1週 蕃書調所と「技術」としての油彩画 第2週 高橋由一の油彩画研究 第3週 黒田清輝と白馬会 第4週 見学授業(土日いずれかに実施) 第5週 鑑画会から日本美術院へ 第6週 明治の京都の美術と西洋 第7週 見学授業(土日いずれかに実施) 第8週 洋風彫刻から荻原守衛まで 第9週 作家のヨーロッパ留学 第10週 『白樺』と画家たち 第11週 今村紫紅とその周辺 第12週 大正の細密描写 第13週 国画創作協会 第14週 大正の日本画とデカダンス 第15週 前衛美術運動 【準備学習】 毎回配布するプリントを次の授業までに読み、そこに記載された 参考文献に目を通しておくこと。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験80%、授業態度20%の割合で評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 美術館での見学授業を2回実施する(土曜または日曜に行う)。 実施は展覧会の開催状況などに応じてシラバス順とは異なる場合が ある。見学先や集合方法など詳細は授業中に説明する。展覧会見学 に関する費用は自費となる。 -350- 【授業のテーマ・目標】 開国以降の急速な西洋化の一方で、あまりにも急激な西洋化に対 する反動として国粋主義がおこり、日本の伝統が重視された。美術 家もまた、西洋美術の洗礼を受けた後に自身の立ち位置を探るなか で日本の伝統美術に関心を寄せ、さらには西洋の単なる模倣ではな い独自の表現を模索した。この授業では、美術家のこうした活動の 所産を「日本的なるもの」と呼び、明治から昭和戦前期の絵画に対 象を絞って見ていくことで、近代日本美術史に対する理解を深める ことを目指す。 【授業の内容】 第1週 「日本的なるもの」とは何か 第2週 明治の国粋主義 第3週 日本的主題の油彩画 第4週 見学授業(土日いずれかに実施) 第5週 歴史画の隆盛 第6週 琳派の「発見」 第7週 画家の古美術鑑賞体験 第8週 新興大和絵 第9週 渡欧画家の日本美術回帰 第10週 洋画家が日本画を描くということ 第11週 日本的油彩画の追求 第12週 藤田嗣治と日本の伝統絵画 第13週 見学授業(土日いずれかに実施) 第14週 昭和の日本画の古典主義的画風 第15週 時局と伝統的主題 【準備学習】 毎回配布するプリントを次の授業までに読み、そこに記載された 参考文献に目を通しておくこと。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験80%、授業態度20%の割合で評価する。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 美術館での見学授業を2回実施する(土曜または日曜に行う)。 実施は展覧会の開催状況などに応じてシラバス順とは異なる場合が ある。見学先や集合方法など詳細は授業中に説明する。展覧会見学 に関する費用は自費となる。 中国絵画c 胸中の山水 宮崎 法子 2年~ 前期 中国絵画d 元代江南文人の絵画芸術 2単位 【授業のテーマ・目標】 異民族に支配された元の江南の伝統的文人達は、困難な状況のなか から、新たな自己表現として、優れた絵画を創作しました。それら の作品は、その後の中国絵画の流れを決定づけることになります。 今回、昨年の中国絵画aで扱いきれなかった、元の文人画家の個性 的な作品について、画家やそれらの作品を求め支えた人々の思いを 読み解き、政治や社会、宗教などとの係わりを視野に入れつつ、具 体的な作品の見方、分析の方法を学びます。関連の展覧会があれば 、見学授業を行うこともあります。 【授業の内容】 第1週 時代と画家 第2週 趙孟●と元末四大家概観 第3週 元四大家1 呉鎮 隠棲と山水画 第4週 元四大家1 2つの漁父図巻 第5週 元四大家1 樹石と墨竹 第6週 元四大家2 黄公望 道教と山水画 第7週 元四大家2 黄公望 2つの富春山居図巻 第8週 元四大家2 黄公望 幻の作品と現存作品 第9週 元四大家3 王蒙 饒舌な山水 第10週 元四大家3 王蒙 仙界と漁隠 第11週 元四大家3 王蒙 友に贈る絵画 第12週 元四大家4 倪● 山水と生涯 寂寥と蕭散 第13週 元四大家4 倪● 詩書画 第14週 元四大家4 倪● 竹石 第15週 元四大家の交遊と系譜 【準備学習】 入門abの授業ノートや資料によって、元の美術の復習をしておいて ください。また、毎回授業前に、配布資料に目を通しておいてくだ さい。 展覧会などを積極的に見学してください。 【テキスト・教材】 授業中にオリジナルな教材と提示作品のデータなどを配布します。 【成績評価の方法・基準】 授業はすべてオリジナルな内容で、作品の見方など画像や複製を前 にした具体的な説明を聴いて学ぶことが重要です。 授業ごとに前回の授業のポイントと感想をマナバで提出してもらい ます。また中国書画複製展を開催するので、それを見学し感想を提 出してください。これら提出物を含む平常点が40%、学期末のレポ ート成績を60%とします。 【参考書】 『世界美術大全集 東洋編7 元巻』(小学館) 【注意事項】 連絡事項や感想、レポートの提出などマナバを活用します。 女神像から仕女図へ 宮崎 法子 2年~ 後期 2単位 中国美術にみる女性描写とその変遷 【授業のテーマ・目標】 中国美術のなかで、女性を表現した各時代の代表的な作品を取り上 げ、女性がどのように描写されたのか、どのような女性像が表現さ れたのかを分析し、様式的主題的な変遷について、分析します。作 品を通じて、各時代の宗教や思想、社会が、美術にどのように係わ っていたのかを考察し、美術作品をより深く鑑賞し、作品をよりよ く味わう力を身につけていきます。 【授業の内容】 関連する展覧会があれば、見学授業も行います。 第1週 戦国時代~六朝時代まで 出土品に見る女性像 第2週 顧愷之の女史箴図巻と洛神賦図巻 宮女と女神たち 第3週 唐の女子俑と壁画の仕女図 踊り子と宮女 第4週 唐代、美人画の時代 第5週 五代南唐の宮廷美人画 宮中図巻 第6週 五代南唐の宮廷絵画 韓煕載夜宴図巻 第7週 道教の女神たち 五代北宋の女性像 第8週 北宋徽宗朝における唐代美人画のリバイバル 第9週 宋代 風俗画と女性像 清明上河図と売貨郎図 第10週 南宋宮廷の仕女図 山水との融合 第11週 宋元の文人白描画と壁画のなかの天女と女神 第12週 明代江南都市における美人画の復興 杜菫と唐寅 第13週 明代蘇州の美人画 仇英 第14週 明末 陳洪綬の美人画と版画 第15週 清朝美人 【準備学習】 中国美術入門abのノートや配付資料、画像アルバムに目を通して、 中国美術の流れを復習しておいてください。 また、夏季休暇中に関連の展覧会があれば、各自見学しておいてく ださい。 【テキスト・教材】 授業中に資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 授業内容のポイントと、作品についての感想などを毎回マナバで 提出してもらいます。それと、学内複製展見学などの感想をあわせ た平常点が40%、学期末のレポート(あるいは課題をあらかじめ 与える形の試験)が60%。 【参考書】 仲町啓子編『仕女図から唐美人へ』 実践女子大学学術叢書17 『美術とジェンダー1 非対称の視線』(ブリュッケ) 『美術とジェンダー2 交差する視線』(ブリュッケ) 『世界美術全集』 東洋編 3南北朝~8明』(小学館) 【注意事項】 展覧会の情報などについても、マナバなどで連絡します。 -351- 美 学 美 学 仏教美術c 仏教美術d 密教美術から和様美術へ 武笠 朗 2年~ 前期 2単位 美麗の仏像から運慶・快慶へ 武笠 朗 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 平安時代前期と後期(康尚時代まで)の仏教美術史・彫刻史を、主 要作例や重要課題を中心に詳しく検討する。作品やテーマへのさま ざまなアプローチのあり方を知り、それとともに社会や信仰と作品 の多様な絡み方を理解する。 【授業の内容】 第1週 はじめに 第2週 仏教美術の研究方法 第3週 平安前期・後期の概要 第4週 神護寺と新薬師寺の薬師如来像 第5週 両界曼荼羅と東寺講堂諸尊 第6週 観心寺如意輪観音像と承和期の造像 第7週 仁和寺と清凉寺の阿弥陀三尊像 第8週 室生寺と醍醐寺 第9週 神仏習合の造形 第10週 六波羅蜜寺諸像と10世紀の造像 第11週 康尚と同聚院不動明王像 第12週 大仏師定朝の事績 第13週 平等院鳳凰堂(1)阿弥陀如来像、雲中供養菩薩像 第14週 平等院鳳凰堂(2)壁扉画 第15週 まとめ 【準備学習】 入門bの資料などで事前学習をしておくこと。 【テキスト・教材】 テーマごとに資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート60%、中間レポート(展覧会レポートなど)30%、授 業態度10%で成績を付ける。 【参考書】 ・『日本美術全集』5・6(講談社) ・『平等院大観』(岩波書店) ・『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代 重要作品篇』(中央公論 美術出版) -352- 【授業のテーマ・目標】 院政期から鎌倉時代前期までの仏教美術史・彫刻史を、主要な作例 や作家、重要課題を中心に詳しく検討する。作品やテーマへのさま ざまなアプローチのあり方を知り、それとともに社会や信仰と作品 の多様な絡み方を理解する。 【授業の内容】 第1週 はじめに 第2週 仏教美術の研究方法 第3週 院政期から鎌倉期の概要(美麗と生身と) 第4週 白河・鳥羽上皇期の仏事と造像 第5週 正系三派仏師の事績と作品 第6週 蓮華王院(三十三間堂) 第7週 美麗なる院政期仏画 第8週 康慶と興福寺南円堂造像 第9週 運慶の事績 第10週 運慶の大日如来像 第11週 興福寺北円堂諸像 第12週 東大寺南大門二王像 第13週 快慶の事績 第14週 快慶の来迎印阿弥陀如来立像 第15週 まとめ 【準備学習】 入門bの資料で事前学習をしておくこと。 【テキスト・教材】 テーマごとに資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート60%、中間レポート(展覧会レポートなど)30%、授 業態度10%で成績を付ける。 【参考書】 ・『日本美術全集』6・7・8・10(講談社) ・『院政期の仏像』(岩波書店) ・『日本彫刻史基礎資料集成 平安時代造像銘記篇』(中央公論美 術出版) ・『日本彫刻史基礎資料集成 鎌倉時代造像銘記篇』(中央公論美 術出版) アジアの美術a アジアの美術b ―中国仏教美術史(1)― 石松 日奈子 2年~ 前期 2単位 ―中国仏教美術史(2)― 石松 日奈子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国仏教美術史(1)。インド起源の仏教美術が中国文化圏で受容 され、やがて変貌していく状況を、具体的な作品によって理解する 。とくに中国美術が不得手とした人体表現に着目する。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.中国古代美術の特質 青銅器と俑 3.漢代の石彫 霍去病墓石獣と墓前石人 4.仏教美術の伝来 5.中国初期の仏教的造形 6.古式金銅仏 7.敦煌莫高窟の発見と略奪 8.敦煌莫高窟の仏教美術(1)北涼~北魏時代 9.敦煌莫高窟の仏教美術(2)北魏時代 10.敦煌莫高窟の仏教美術(3)西魏時代 11.敦煌莫高窟の仏教美術(4)北周~隋時代 12.敦煌莫高窟の仏教美術(5)唐時代 13.炳霊寺石窟 14.北涼石塔 15.前期のまとめ 【準備学習】 毎回配布するプリントを、次回までに復習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストなし。毎回オリジナルのプリントを配布し、ビデオやPC 画像を併用する。 【成績評価の方法・基準】 レポート 【参考書】 『世界美術大全集 東洋編2秦・漢』(小学館 1998年) 『世界美術大全集 東洋編3三国・南北朝』(小学館 2000年) 石松日奈子『北魏仏教造像史の研究』(ブリュッケ 2005年) 東山健吾『敦煌三大石窟』(講談社選書 1996年) 『敦煌石窟精選50窟鑑賞ガイド』(文化出版局 2003年) 『中国石窟』シリーズ(平凡社) 松原三郎『中国仏教彫刻史論』(吉川弘文館 1995年) 『中国の美術 見かた・考かた』(昭和堂 2003年) 【注意事項】 授業中に無断で教室を出たり入ったりしないように。 【授業のテーマ・目標】 中国仏教美術史(2)。仏教美術が胡族や漢族の文化と接触しなが ら中国スタイルを確立していく状況を、具体的な作品によって理解 し、文化的背景についても検証する。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.北魏の建国と仏教 皇帝崇拝と徙民仏教 3.廃仏から復仏へ 4.雲岡石窟(1)初期 曇曜五窟 5.雲岡石窟(2)中期前半 6.雲岡石窟(3)中期後半 7.洛陽遷都と龍門石窟 古陽洞 8.龍門石窟の北魏彫刻 賓陽中洞 9.洛陽永寧寺の塑像 10.鞏県石窟と麦積山石窟 11.地方や民間の仏教造像 12.北斉・北周時代のインド風仏像 13.隋時代の仏教美術 14.唐時代の仏教美術 15.まとめ 【準備学習】 毎回配布するプリントを、次回までに復習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストなし。毎回オリジナルのプリントを配布し、ビデオやPC 画像を併用する。 【成績評価の方法・基準】 レポート 【参考書】 『世界美術大全集 東洋編3三国・南北朝』(小学館 2000年) 『世界美術大全集 東洋編4隋・唐』(小学館 1997年) 石松日奈子『北魏仏教造像史の研究』(ブリュッケ 2005年) 東山健吾『敦煌三大石窟』(講談社選書 1996年) 『中国石窟』シリーズ(平凡社) 松原三郎『中国仏教彫刻史論』(吉川弘文館 1995年) 【注意事項】 授業中に無断で教室を出たり入ったりしないように。 -353- 美 学 美 学 アジアの美術c アジアの美術d ―前近代期韓国の美術と東アジア― 金 惠信 2年~ 前期 2単位 ―近現代期韓国の視覚表象とアジア― 金 惠信 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 韓国の美術の流れを、歴史の中の眼差しを映すイメージとして検 証することで、アジアの中でもっとも近い隣の国の歴史と文化につ いて考えます。 【授業の内容】 前半は20世紀以前の韓国美術、具体的には三国時代、高麗時代、 朝鮮時代の美術の流れを概観する。後半は、朝鮮時代中半以降の様 々な美術の特徴、洋風美術の導入、近代美術胎動の様子を検証す る。授業ではイメージ資料と映像資料を豊富に使い、各時代の文化 と美術状況についての理解を深める。 1.韓国の文化と美術の特徴 2.韓国国立中央博物館 3.三国時代の美術1―時代概観 4.三国時代の美術2―高句麗の美術 5.三国時代の美術3―百済の美術 6.三国時代の美術4―新羅の美術 7.統一新羅時代の美術1―時代概観 8.統一新羅時代の美術2―慶州の都―都市空間 9.高麗の美術1―時代概観 10.高麗の美術2―八万大蔵経 11.高麗の美術3―高麗青磁 12.朝鮮王朝の美術1―時代概観 13.朝鮮王朝の美術2―白磁 14.朝鮮王朝の美術3―絵画 15.見学授業―アジアの前近代美術展示 【準備学習】 次回の授業に必要な準備学習及び復習のないようについては、毎 回の授業の最後に指示します。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験 80% レポート 10% 平常点 10% 定期試験は、授業配布したプリントと自筆ノート持ち込み可 【参考書】 鄭于澤・並木誠士『韓国の美術・日本の美術』(昭和堂) 李成市『東アジア文化圏の形成』世界史リブレット7(山川出版 社) 【注意事項】 上記の参考書のうちひとつには目をとおしてほしい。 韓国の前近代の美術をイメージ資料をとおして概観したい人を歓 迎します。 -354- 【授業のテーマ・目標】 近現代期韓国の20世紀は、1910年からの植民地期、韓国戦争、南 北分断、軍事独裁、民主化運動、情報化と文化の国家政策などが続 く時代だった。授業ではこういった時代状況を踏まえたうえで、美 術作品をはじめとするイメージ資料を見ながら、韓国の近現代とい う時代をアジアの20世紀の歴史の視点から概観する。 【授業の内容】 1.アジアのおける「近代」と「美術」 2.韓国における「近代」と「美術」―時代概観 3.近代の始まり―被支配からの出発 4.文化政策下の美術―朝鮮美術展覧会(鮮展) 5.朝鮮美術展覧会―「朝鮮色」の美術 6.異文化支配の視覚表象と歴史の記憶―旧朝鮮総督府庁舎 7.韓国のおける「現代」と「美術」 8.ポストコロニアルと美術 9.アジアにおける美術の「戦後」 10.民衆美術―イメージが見つめる韓国の近現代―社会と美術 11.女性アーティストの近現代―美術と女性性 12.ディアスポラと美術―移住と視覚表象 13.コリアン・デイアスポラのアート 14.アジアのビエンナーレ(国際美術展)を観る―グローバリ ズムと美術展示 15.見学授業―アジアの近現代美術展示 【準備学習】 次回の授業に必要な準備学習及び復習のないようについては、毎 回の授業の最後に指示します。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験 80% レポート 10% 平常点 10% 定期試験は、授業配布したプリントと自筆ノート持ち込み可 【参考書】 金惠信『韓國近代美術研究植民地期「朝鮮美術展覧会」にみる 異文化支配と文化表象』(ブリュッケ) 韓ハン洪ホン九グ『韓洪九の韓国現代史』(平凡社) 『韓国国立中央博物館所蔵―日本近代美術展』図録(東京芸術大 学美術館 2002年) 【注意事項】 上記の参考書のうちひとつには目をとおしておいてください。韓 国の前近代の美術を、イメージ資料をとおして概観したい人を歓迎 します。 西洋古代・中世美術c 西洋古代・中世美術d ―ヨーロッパの古代・中世美術における此岸と彼岸― 駒田 亜紀子 2年~ 前期 2単位 ―ヨーロッパ中世の彩飾写本― 駒田 亜紀子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、西洋古代・中世に制作された美術作品の中から、 此岸と彼岸(この世とあの世、現世と来世)にまつわる表現を取り 上げ、その多様な展開を、文化圏および時代・地域別に解説する。 キリスト教の普及以前の古代地中海世界と、キリスト教が支配的と なるヨーロッパ中世とでは、此岸と彼岸に対する考え方は大きく異 なる。それは、(誰も見たことの無い)彼岸の表象や、死者をあの 世へと送り出す葬礼のための美術、キリスト教的史観を反映した図 像などに見られる、多種多様な表現を生み出すこととなった。この 授業では、西洋古代・中世美術における此岸と彼岸にまつわる表現 の歴史的展開や特徴を理解し、併せて「目に見えない世界・もの」 に視覚可能な形式を与えるという美術表現の根幹にかかわる機能に ついて考えることを、目標とする。 【授業の内容】 1.導入:古代地中海世界とキリスト教世界における此岸と彼岸 2.古代地中海世界における来世の表象① 3.古代地中海世界における来世の表象② 4.初期キリスト教時代における来世の表象 5.古代地中海世界における葬礼美術①:古代ギリシャ 6.古代地中海世界における葬礼美術②:エトルリアと古代ロー マ 7.古代末期の葬礼美術:非キリスト教文化圏 8.古代末期の葬礼美術:キリスト教文化圏 9.中世キリスト教美術における「救済」の表象 10.西欧中世前期の葬礼美術 11.西欧中世後期の葬礼美術 12. ビザンティン美術における最後の審判の図像 13.西欧中世美術における最後の審判の図像 14.聖人崇拝と美術 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読み、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布するが、 授業中に各自が講義ノートを作成することが不可欠である。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業終了時の感想文20%、定期試験70%の比率で 評価する。 【参考書】 『西洋美術館』(小学館 1999年) 木村重信ほか監修『名画への旅2 古代Ⅱ・中世Ⅰ 光は東方より』 同上『名画への旅3 中世Ⅱ 天使が描いた』 同上『名画への旅4 中世Ⅲ 天国へのまなざし』 同上『名画への旅9 北方ルネサンスⅠ 北方に花ひらく』 (以上、講談社 1994, 1993, 1992, 1993年) 『指定図書』 【注意事項】 授業はデジタル・スライドで提示する作品の画像に解説を加えな がら進める。講義中に提示する作品画像のサムネイルのプリントア ウトは配布しない。西洋の歴史・地理に関する基礎知識(高等学校 で履修した世界史および地理の知識)を確認しておくこと。普段か ら美術全般に関心を持ち、西洋美術関連の展覧会等を積極的に見学 することが望まれる。授業に関連の深いテーマの美術館・展覧会の 見学を行う場合がある。その場合の費用は全額自己負担である。 【授業のテーマ・目標】 この授業では、西洋古代末期から中世にかけて制作された彩飾写 本を取り上げ、その代表的な作例を、時代・地域別に解説する。こ れらの写本に施された彩飾は、聖書の中で語られる天地創造やキリ ストの生涯を分かりやすく絵解きしたものや、キリスト教の複雑な 神学的思考を図解したものなど、「書物」という制約の多い形式・ 用途の中で、多様な表現形式・内容を展開してきた。また、これら の彩飾写本は、現存作品の少ない中世の板絵作品に代わり、地域・ 時代により多様な変化を見せる西洋中世絵画の様式的展開をたどる 上でも、貴重な資料である。この授業では、西洋古代末期・中世独 特の表現形式である彩飾写本の地域・歴史的展開や特徴を理解し、 併せて古代末期~中世の絵画様式全般に関する知識を深めること を、目標とする。 【授業の内容】 1.ガイダンス:西洋中世の彩飾写本の基本的な構成 2.古代末期・初期キリスト教時代の挿絵彩飾 3.中世初期①:ケルトの彩飾写本 4.中世初期②:カロリング朝の彩飾写本 5.中世初期③:アングロ・サクソンの彩飾写本 6.ロマネスク期①:オットー朝の彩飾写本 7.ロマネスク期②:イベリア半島の彩飾写本 8.ロマネスク期③:フランス、イングランド、イタリア半島の 彩飾写本 9.ビザンティンの彩飾写本 10.ゴシック初期(13世紀)の彩飾写本 11.ゴシック中期(14世紀)の彩飾写本 12.国際ゴシック様式の時代(14世紀末~15世紀初頭) 13.アルプス以北・ゴシック後期(15世紀中葉~後半) 14. イタリア半島・ゴシック後期(15世紀中葉~後半) 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読み、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布するが、 授業中に各自が講義ノートを作成することが不可欠である。 【成績評価の方法・基準】 授業態度10%、授業終了時の感想文20%、定期試験70%の比率で 評価する。 【参考書】 『西洋美術館』(小学館 1999年) 木村重信ほか監修『名画への旅2古代Ⅱ・中世Ⅰ光は東方より』 同上『名画への旅3中世Ⅱ天使が描いた』 同上『名画への旅4中世Ⅲ天国へのまなざし』 同上『名画への旅9北方ルネサンスⅠ北方に花ひらく』 (以上、講談社 1994, 1993, 1992, 1993年) 『指定図書』 【注意事項】 授業はデジタル・スライドで提示する作品の画像に解説を加えな がら進める。講義中に提示する作品画像のサムネイルのプリントア ウトは配布しない。西洋の歴史・地理に関する基礎知識(高等学校 で履修した世界史および地理の知識)を確認しておくこと。普段か ら美術全般に関心を持ち、西洋美術関連の展覧会等を積極的に見学 することが望まれる。授業に関連の深いテーマの美術館・展覧会の 見学を行う場合がある。その場合の費用は全額自己負担である。 -355- 美 学 美 学 西洋近世美術a 西洋近世美術b 黒田 加奈子 2年~ 前期 黒田 加奈子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 イタリアを中心として、西洋近世にあたるルネサンスからバロッ ク期の美術について解説します。とくに当時の社会状況と美術作品 の制作がどのように関連しているのか、また現代の私たちが美術作 品を鑑賞する際に注意すべきことなどを考えながら、様々な作品を 鑑賞し、その時代と美術の特徴を知ることを目標とします。 【授業の内容】 第1週 はじめに―時代区分、美術史上の様式について 第2週 ルネサンスという時代―思想、社会 第3週 ルネサンスの萌芽―ジョットとその後継者 第4週 初期ルネサンス―遠近法の誕生 第5週 盛期ルネサンス―フィレンツェ 第6週 盛期ルネサンス―ローマ 第7週 北方ルネサンス 第8週 北部イタリアのルネサンス―ヴェネト派を中心に 第9週 ルネサンスとは何か―これまでのまとめと質疑 第10週 マニエリスムとは何か―思想、社会 第11週 マニエリスムの美術―建築、絵画 第12週 バロックとは何か―思想、社会 第13週 バロック様式の美術―祝祭空間としての教会 第14週 バロック様式の美術―布教時代の美術 第15週 講義のまとめ 【準備学習】 高等学校で履修した世界史の教科書で、中世ヨーロッパ世界、ル ネサンスと宗教改革の項目に書かれていることを確認しておいてく ださい。また、1年次に西洋美術史入門a、あるいはbを履修された 方は、中世末期からバロックの時代を復習しておいてください。 受講期間中は、それまでの授業で配布したプリントや自作ノート に目を通し、必要に応じて指示した参考書も参照してください。 【テキスト・教材】 教科書はありません。参考文献は各回に適宜指示します。また、 必要に応じてプリントを配布しますが、板書内容、話した事柄につ いてはノートを取って自身で整理してください。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業終了時にコメントペーパーを提出していただきます。コ メントペーパーも評価対象とします。 コメントペーパー45%、試験55% 【参考書】 ■『世界美術大全集西洋編』第11~17巻、小学館、1992-1995年。 ■E.H.ゴンブリッチ、天野衛ほか訳『美術の物語』ファイドン、20 07年、186‐411頁。 ■若桑みどり『イメージを読む―美術史入門』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房、2005年。 ■ピーター・バーク、森田義之ほか訳『イタリア・ルネサンスの文化 と社会』岩波書店、1992年(新装版、岩波書店、2002年)。 【注意事項】 パワーポイントでイメージを表示しますが、授業で参照したイメ ージのプリントは配布しません。必要に応じて『世界美術大全集西 洋編』やインターネットのイメージ検索などで確認してください。 また、授業に関連の深い美術館や展覧会の見学を行う場合があり ます(費用は自己負担)。 授業終了時に書いていただくコメントペーパーには、授業の中で 回答します。 -356- 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、イタリアを中心として、西洋近世にあたるルネサ ンスからバロック期のいくつかの美術作品について深く掘り下げな がら、その美術作品の歴史的、社会的、美術史的な意味を考えてい きます。とくに、科学思想と美術作品の関係を考えながら、さまざ まな作品を見ていきます。西洋近世美術aとあわせて受講されるこ とをお勧めします。 【授業の内容】 第1週 はじめに―時代区分と本授業で扱う美術史の見方 第2週 ルネサンスとは―異教の神々と科学思想 第3週 天文学/占星術図像の伝統―初期、盛期ルネサンス 第4週 天文学/占星術図像の伝統―ヴェネツィア 第5週 天文学/占星術図像の伝統―北方ルネサンス 第6週 科学文化思想と美術―これまでのまとめ 第7週 マニエリスムとは―宮廷文化と科学文化思想 第8週 マニエリスム時代の宮廷文化と科学文化思想―イタリア 第9週 マニエリスム時代の宮廷文化と科学文化思想 ―神聖ローマ帝国 第10週 宮廷文化と科学文化思想―これまでのまとめ 第11週 バロックとは―対抗宗教改革下の美術 第12週 バロック美術―祝祭空間としての都市、教会 第13週 バロック美術―カラヴァッジョとカラヴァッジョ派 第14週 バロック美術―布教時代の美術 第15週 授業のまとめにかえて 【準備学習】 高等学校で履修した世界史の教科書で、中世ヨーロッパ世界、ル ネサンスと宗教改革の項目に書かれていることを確認しておいてく ださい。また、1年次に西洋美術史入門a、あるいはbを履修された 方は、中世末期からバロックの時代を復習しておいてください。さ らに、前期に西洋近世美術aを受講した方は、その際に配布したプ リント、自身で作成したノートに目を通してください。 受講期間中は、授業配布時のプリントや自作ノートに目を通し、 必要に応じて指示した参考文献も参照してください。 【テキスト・教材】 教科書はありません。参考文献は各回に適宜指示します。また、 必要に応じてプリントを配布しますが、板書内容、話した事柄につ いてはノートを取って自身で整理してください。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業終了時にコメントペーパーを提出していただきます。コ メントペーパーも評価対象とします。 コメントペーパー45%、試験55% 【参考書】 ■『世界美術大全集西洋編』第11~17巻、小学館、1992~1995年。 ■E.H.ゴンブリッチ、天野衛ほか訳『美術の物語』ファイドン、20 07年、186-411頁。 ■若桑みどり『絵画を読む―イコノロジー入門』(NHKブックス) 日本放送出版協会、1993年。 ■エルヴィン・パノフスキー、浅野徹ほか訳『イコノロジー研究』 (ちくま学芸文庫)(上、下巻)、筑摩書房、2002年。 【注意事項】 パワーポイントでイメージを表示しますが、授業で参照したイメ ージのプリントは原則として配布しません。必要に応じて図書館に 収蔵されている画集やインターネットのイメージ検索などで確認し てください。 また、授業に関連の深い美術館・展覧会の見学を行う場合があり ます(費用は自己負担)。 授業終了時に書いていただくコメントペーパーには、授業の中で 回答します。 西洋近代美術c 西洋近代美術d 美術館で読み解くフランス近代美術 小泉 順也 2年~ 前期 2単位 ポール・ゴーガンの芸術と生涯 小泉 順也 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 フランス近代美術を学ぶとき、それぞれの画家や動向を中心に勉強 するのが一般的でしょう。しかし、首都圏には数多くの美術館があ り、各地で常設展や展覧会が開催され、重要な作品が展示されてい ます。この授業ではこうした美術館が設立されるまでの歴史や経緯 、所蔵されているコレクションなどを取り上げ、美術館や展覧会を 通して、フランス近代美術史を論じていきます。作品に接する機会 が身近にあることに気付き、自分で積極的に訪れるようになること を目指します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 美術情報・展覧会情報の集め方 第3週 国立西洋美術館(設立の歴史) 第4週 国立西洋美術館(所蔵作品の概要) 第5週 大原美術館 第6週 ブリヂストン美術館 第7週 ポーラ美術館 第8週 その他の国立美術館 第9週 首都圏の主要な美術館 第10週 各地の県立美術館など 第11週 フランスの美術館(パリ) 第12週 フランスの美術館(地方) 第13週 美術館を取り巻く問題と課題 第14週 今学期の展覧会の分析 第15週 まとめと質疑応答 【準備学習】 授業で取り上げる美術館を事前に訪れておくと、より深い理解が得 られるでしょう。 【テキスト・教材】 とくに指定しません。授業は資料を配布して進めます。 【成績評価の方法・基準】 展覧会レポート 20% 期末レポート 70% 平常点など 10% 【参考書】 首都圏の美術館ガイドなどにも、一度目を通しておいてください。 【注意事項】 美術館や展覧会を複眼的な視点で分析するためには、現場での細か い観察が欠かせません。各自で時間の許す限り、さまざまな場所に 足を運んでください。 【授業のテーマ・目標】 幅広い内容を取り上げる授業は視野を広げ、新たな発見をもたらす という意味で大切です。その一方で、限定されたテーマを詳しく学 ぶことで見えてくることもあります。この授業ではポール・ゴーガ ン(Paul Gauguin、1848-1903)に焦点をあて、その芸術と一生を 丁寧にたどっていきます。ひとつの個別研究の事例を通して、どの ように作品を分析していくのか、あるいは、現在の美術史研究では どのようなことが話題となっているのかを紹介します。こうした試 みを通して、取り組もうとする課題にアプローチするときの方法論 を示します。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション 第2週 印象派時代 第3週 ブルターニュ時代 第4週 総合主義とクロワゾニスム 第5週 ファン・ゴッホとゴーガン 第6週 異国の表象の系譜 第7週 第一次タヒチ時代 第8週 第二次タヒチ時代 第9週 ヒヴァ・オア島の最晩年 第10週 ゴーガンとポン=タヴェン派 第11週 ゴーガンとナビ派 第12週 絵筆と筆-画家の手記を読む 第13週 芸術家の没後1-作品篇 第14週 芸術家の没後2-コレクター篇 第15週 まとめ 【準備学習】 東京および近郊では、国立西洋美術館、ブリヂストン美術館、ポー ラ美術館などに、ゴーガンの作品が所蔵されています。時間を見つ けて、足を運んでみてください。 【テキスト・教材】 授業では毎回レジュメを配布します。教科書はとくに指定しません 。 【成績評価の方法・基準】 中間レポート 20% 期末レポート 70% 平常点など 10% 【参考書】 授業中に紹介します。 【注意事項】 芸術家に関わるイメージは、歴史的に作り上げられた産物でもあり ます。一般的な理解が間違っているとは言えませんが、ときに誇張 や誤解を含んでいることがあるのです。それぞれが持っている既成 概念を、冷静に見つめる機会としてください。 -357- 美 学 美 学 西洋現代美術a 西洋現代美術b ドイツ語圏の美術 野田 由美意 2年~ 前期 2単位 20世紀後半の美術 野田 由美意 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 1871年のドイツ帝国発足から第2次世界大戦終結までのドイツを中 心に、ドイツ語圏の美術を扱う。その際、社会の状況やその当時作 家たちが関心を持った様々な領域と照らし合わせながら論ずる。ド イツの美術がどのように発展し、ナチスの支配した時代にどのよう な問題が起こったのかについて考察を深める。さらに、戦後ドイツ の美術における過去との取り組み、新たな美術の歩みを視野に入れ つつ、現在私たちがその歴史を振り返る意義を確認する。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション:授業の説明 第2週 印象派から分離派へ 第3週 ユーゲントシュティール(1):イギリス、フランス等と の比較 第4週 ユーゲントシュティール(2):ドイツ、オーストリア 第5週 ブリュッケ(1):表現主義について 第6週 ブリュッケ(2):その歴史 第7週 青騎士(1):フランス近代美術の受容を巡る問題 第8週 青騎士(2):その歴史 第9週 抽象絵画(1):フランスとの比較 第10週 抽象絵画(2):文学・音楽への接近 第11週 ダダとノイエ・ザハリヒカイト 第12週 ドイツ工作連盟からバウハウスへ 第13週 第2次世界大戦と美術 第14週 戦後のドイツ美術 第15週 まとめ 【準備学習】 予習は特に必要ない。授業の後に内容を確認し、疑問に思ったこと や関心を持ったことについては図書館等を利用して積極的に調べる ことを勧める。 【テキスト・教材】 授業時にプリントを配布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、平常点30% 【参考書】 参考文献を授業中に適宜紹介する。 最も基本的なものとして、下記の文献を薦める。 美術史:千足伸行監修『新西洋美術史』西村書店、1999年;末永照 和監修『カラー版 20世紀の美術』美術出版社、2000年 ドイツ史:坂井榮八郎『ドイツ史10講』岩波書店(新書)、2003年 【注意事項】 授業でしっかりノートをとることに加えて、授業で興味を持った事 柄や作家・作品について、積極的に調べて考察を深めてほしい。ま た、美術館に行って作品を観る機会を増やそう。 -358- 【授業のテーマ・目標】 ダダ、シュルレアリスムから戦後の美術の動きを、社会の状況等と 照らし合わせながら概観する。またモダニズムの美術理論を理解し つつ、美術がどのように展開し、何を問題としたのかについて考察 を深める。 【授業の内容】 第1週 イントロダクション:授業の説明 第2週 ダダ、マルセル・デュシャン 第3週 シュルレアリスム 第4週 亡命と美術 第5週 アンフォルメル 第6週 アメリカ抽象表現主義(1):ポロックを中心に 第7週 アメリカ抽象表現主義(2):カラーフィールド・ペイン ティング 第8週 戦後の具象絵画 第9週 ポップ・アート(1):イギリス、アメリカ 第10週 ポップ・アート(2):フランス、ドイツ 第11週 パフォーマンス・アート 第12週 ミニマル・アート 第13週 コンセプチュアル・アート、アースワーク、インスタレー ション 第14週 1980年代の美術 第15週 まとめ 【準備学習】 予習は特に必要ない。授業の後に内容を確認し、疑問に思ったこと や関心を持ったことについては図書館等を利用して積極的に調べる ことを勧める。 【テキスト・教材】 授業時にプリントを配布。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、平常点30% 【参考書】 末永照和監修『カラー版 20世紀の美術』美術出版社、2000年 その他授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 授業でしっかりノートをとることに加えて、授業で興味を持った事 柄や作家・作品について、積極的に調べて考察を深めてほしい。ま た、美術館に行って作品を観る機会を増やそう。 デザイン史a デザイン史b ―近代日本のデザイン(陶磁器を中心に)― 森谷 美保 2年~ 前期 2単位 ―デザインの「奥」を覗きこもう!― 今井 陽子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本のデザイン史の始まりである明治期に着目し、陶磁器のデザ イン画を例に、デザインの発展とその使用例、変遷について解説す る。デザイン画が実際の陶磁器制作で、どのように受容され、展開 されていったのか、企業の場合、個人作家の場合の例を挙げて、画 像とともに紹介。さらに、柳宗悦が確立した民藝理論の観点より、 江戸期から昭和初期に用いられた陶磁器、日常生活用品のデザイン を説明し、近代日本でデザインという考え方がどのように普及して いったのかを概観する。 【授業の内容】 1.授業の概要と日本のデザイン史の始まりについて 2.近世の陶磁器デザイン 3.明治政府による殖産興業としての工芸について(万国博覧 会を中心に) 4.明治期の陶磁器デザイン(起立工商会社) 5.明治期の陶磁器デザイン(温知図録) 6.デザイン画の活用(有田焼) 7.デザイン画の活用(九谷焼) 8.企業による独自のデザイン画製作(香蘭社) 9.企業による独自のデザイン画製作(オールド・ノリタケ) 10.個人作家のデザイン画(浅井忠) 11.個人作家のデザイン画(板谷波山) 12.個人作家のデザイン画(富本憲吉) 13.民藝にみるデザイン 14.柳宗理とプロダクトデザイン 15.まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する資料を提示するので、事前に読んで おくこと。 【テキスト・教材】 毎回授業で資料を提示し、適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート2回(50%×②)で評価する。 【参考書】 『近代日本デザイン史』美学出版 2006年 『調査研究報告書 温知図録』東京国立博物館 1997年 【注意事項】 前期中に1~2回、展覧会見学を実施する 【授業のテーマ・目標】 日本の染織を題材に、色彩や文様、風合い、着装スタイルを「デ ザイン」の視点で捉え、布帛に映しだされた時代や個人の意識を探 る。前半は歴史的変遷を辿りながら、多様な染めや織りの特色を学 んで基礎的な知識を習得する。後半は近現代の作家やデザイナーに よる取組みを、技法別に検証する。デザインを表層のものとして捉 えるだけでなく、その実現に至る工程を理解し、デザインに託され た精神性を考察する態度を求めたい。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.古代の染織 3.有職織物の世界 4.武家のスタイル 5.小袖① 6.小袖② 7.近代化の道程 8.染①友禅 9.染②蝋染 10.染③型染 11.織①紬織 12.織②その他の織 13.ファイバーワーク 14.テキスタイルデザイン 15.まとめ 【準備学習】 「課題作品」(作品図版)の分析メモを作成する。図版は1つ前 の講義時に配布する。やむを得ない事情により欠席する場合は事前 に連絡するなど、図版入手の方策を講ずること。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験70%、課題(展覧会見学)30% 【参考書】 『工芸館名品集―染織』(東京国立近代美術館) 北村哲郎『日本の染物』『日本の織物』(源流社) 京都造形芸術大学編『染を学ぶ―伝統と現代 美と創作シリーズ 』、『織を学ぶ―染織を学ぶ<2>伝統と現代 綴織の基礎から絹 織物まで』(角川書店) 福本繁樹『「染め」の文化』(淡交社) -359- 美 学 美 学 民俗芸能研究c 民俗芸能研究d ―神と神を祀る者のパフォーマンス― 田中 英機 2年~ 前期 2単位 ―神と神を祀る者のパフォーマンス― 田中 英機 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 能楽、文楽、歌舞伎などの舞台芸能に対し、地方民間にふるくか ら伝承されてきた民俗芸能。その民間伝承の芸能のなかに日本人の 生き方、美意識、価値観をさぐり、さらに芸能表現と民俗造型の美 を考える。 【授業の内容】 VTR、CD等を活用しながら、日本の民俗芸能の分析と総合を試み 、その特質・特性を浮き彫りにしてみる。 ○盆と正月の芸能――鎮魂と祝福の芸 1.長野県「雪祭り」概要と視点 2.秋田県「大日堂舞楽」 3.東京都「板橋の田遊び」 4.秋田県「西馬音内の盆踊」 5.東京都「佃島の盆踊」 ○民俗芸能の分類と分布――芸能の多様性と地方色 6.岩手県「早池峰神楽」概要と視点 7.広島県「壬生の花田植」 8.大分県「国東の修正鬼会」 9.奈良県「春日若宮おん祭」 10.沖縄県「竹富島の種子取祭」 ○民俗芸能の類型と芸態――色と形/演技・演出法 11.長野県「花祭」概要と視点 12.新潟県「綾子舞」 13.京都市「祇園祭」 14.北海道「アイヌの民族歌舞」 15.民俗芸能研究の現状と課題(全体のまとめ) 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布する。意見や所感を書いて提出 する。 【テキスト・教材】 『山家鳥虫歌-近世諸国民謡集』(岩波文庫) 八幡和郎・西村正裕著『「日本の祭り」はここを見る』(祥伝社 新書) 資料プリントを適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、随時小レポート(30%)、平常点(20%)で 評価する。 【参考書】 本田安次著作集『日本の伝統芸能』(全20巻、錦正社) 三隅治雄『日本民俗芸能概論』(東京堂出版) その他教室で指示する。 【注意事項】 7月に東京都「佃島の盆踊」フィールドワークを実施する(交通 費等要実費)。 -360- 【授業のテーマ・目標】 能楽、文楽、歌舞伎などの舞台芸能に対し、地方民間にふるくか ら伝承されてきた民俗芸能。その民間伝承の芸能のなかに日本人の 生き方、美意識、価値観をさぐり、さらに芸能表現と民俗造型の美 を考える。 【授業の内容】 VTR、CD等を活用しながら、日本の民俗芸能の分析と総合を試み 、その特質・特性を浮き彫りにしてみる。 ○季節の祭りと芸能――神と神を祀る者のパフォーマンス。 1.山形県「黒川能」 2.大阪府「住吉神社の御田植神事」 3.沖縄県「多良間島の八月踊」 4.北海道「アイヌのイヨマンテ」 ○芸能伝承論――音のきこえてくる芸能史。 5.神楽(御神楽と里神楽) 6.田楽(田楽と猿楽と) 7.風流(念仏踊とその展開) 8.地芝居(歌舞伎、人形浄瑠璃など) 9.祝福芸(萬歳、春駒など) ○絵画史料に見る民俗芸能――描かれた芸能が一瞬うごき始 める。 10.「一遍聖絵」ほか。 11.「信西古楽図」「年中行事絵巻」 12.「歌舞伎図巻」「月次風俗絵巻」など ○もうふたつの文化――アイヌの歌舞と琉球芸能の位相。 13.アイヌの芸能 14.琉球の芸能 15.民俗芸能の過去・現在・未来(全体のまとめ) 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布する。意見や所感を書いて提出 する。 【テキスト・教材】 宮本常一著『絵巻物に見る/日本庶民生活誌』(中公新書) 柳田国男『遠野物語』(集英社文庫) 資料プリントを適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(50%)、随時小レポート(30%)、平常点(20%)で 評価する。 【参考書】 講座日本の伝承文学『芸能伝承の世界』(三弥井書店) 三隅治雄『芸能史の民俗的研究』(東京堂出版) その他教室で指示する。 【注意事項】 11月に「全国民俗芸能大会」(東京青山・日本青年館)や国立劇 場公演等の見学を実施する(交通費等要実費)。 芸能文化史a 芸能文化史b 日本芸能の源流 児玉 信 2年~ 前期 2単位 人々の暮らし 児玉 信 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人類の歴史を、学問・芸術・宗教など様々な精神活動の諸相から眺 めていくのが「文化史」ということになる。本講座では人類の生み 出した傑作としてユネスコ(国連教育科学文化機関)から〔世界無 形文化遺産〕の宣言を受けた《能・狂言》《人形浄瑠璃文楽》《歌 舞伎》《琉球 組踊》をはじめ、日本人の精神生活に大きな影響を 与えて来た古典芸能の特色を学ぶ。これらの古典芸能を基にして新 たな芸能も生まれて来た。副題に源流の文字を付した理由である。 DVD・ビデオなど映像史料を多用し、理解を深めたい。 【授業の内容】 第1週 「芸能種目の展開」 どの時代に、どのような芸能が生まれたか。次代にどのように引き 継がれていったかを見ていく。 第2週 「雅楽」その歴史と演技の特色。楽器・装束ほか。 第3週 「雅楽」代表的演目を見る。例「還城楽」 第4週 「能」その歴史と演技の特色。楽器・装束・面ほか。 第5週 「能」原点の一つ「翁」を見る。 第6週 「能」代表的演目を見る。例「道成寺」「石橋」 第7週 「狂言」その歴史と演技の特色。装束ほか。 第8週 「狂言」代表的演目を見る。例「棒縛り」 第9週 「文楽」その歴史と演技の特色。人形・楽器ほか。 第10週 「文楽」代表的演目を見る。例「仮名手本忠臣蔵」 第11週 「歌舞伎」その歴史と演技の特色。楽器・役者ほか。 第12週 「歌舞伎」代表的演目を見る。例「義経千本桜」 第13週 「日本舞踊」その歴史と演技の特色。代表作を見る。 第14週 「組踊」その歴史と演技の特色。代表作を見る。 第15週 まとめ 【準備学習】 謡曲集・狂言集、浄瑠璃本集、歌舞伎脚本集など活字本が多数出版 されている。また、雅楽・能・狂言・文楽・歌舞伎などの入門書、 映像類も多数あるので、それらに注視して、なるべく手に取ってほ しい。 【テキスト・教材】 プリントを、そのつど用意する。 【成績評価の方法・基準】 レポートを実施。 レポート評価70%、出席評価20%、授業態度10%。 【参考書】 準備学習欄を参考されたい。 【注意事項】 古典芸能は古くて新しい。日々の変化は、現場に身を置く事で肌に 感じることが出来る。積極的に芸能の場へ足を運んでもらいたい。 注意と言うよりは願望であるが、見聞はレポートにも反映するであ ろう。実感は大事である。 【授業のテーマ・目標】 人類の歴史を、学問・芸術・宗教など様々な精神活動の諸相から読 み解いていくのが「文化史」ということになる。本講座では、日本 の古典(伝統)芸能の中に登場する人物、とりわけ職業に注目して みたい。今も馴染みある職業や、今は目にすることが中々難しい職 業人たちが、作品の中に生き生きと息づいている。時代時代の人々 の営み、哀歓が、それら職業を通して浮かび上がるであろう。DVD ・ビデオ・CDなど映像や音源史料も多用したい。 【授業の内容】 第1週 「芸能種目の展開」プロローグである。 第2週 「万歳」祝言の人々 第3週 「獅子舞」 第4週 「猿回し」 第5週 「放下師」 第6週 「僧侶・神子・琵琶法師・座頭・願人坊主」 第7週 「遊女・傾城・芸者」 第8週 「相撲取り」 第9週 「猟師・漁師」 第10週 「酒屋」 第11週 「船頭」 第12週 「……売り」例=苗売り・水売り・シャボン玉売り・黒木 売り・朝顔売り・文売り・烏帽子売り、ほか 第13週 「白拍子」 第14週 「百姓」 第15週 まとめ 【準備学習】 中世の職人歌合や近世の事典類に、今は珍しい様々な職業人達の様 子が書かれている。それらに目を通してほしい。市井の人々の暮ら し全般が対象となる。 【テキスト・教材】 そのつどプリントを用意する。 【成績評価の方法・基準】 レポートを実施する。 レポート評価70%、出席評価20%、授業態度10%。 【参考書】 準備学習の項を参考。芸能種目は多岐に亘るので、様々な辞書類な ど広く目を通してほしい。 【注意事項】 多くの芸能の現場に足を運んでもらいたいが、特に落語を聞いて欲 しいと思っている。 -361- 美 学 美 学 民俗学研究a 民俗学研究b 日本民俗学入門への誘い 鈴木 通大 2年~ 前期 2単位 妖怪文化への誘い 鈴木 通大 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本民俗の創設者である柳田國男没後50年にあたるので、日本 民俗学の学史を回顧し、その目的と方法について講義します。柳田 以前に始まった菅江真澄・屋代弘賢・鈴木牧之等による民俗の発見 、坪井正五郎による人類学の創唱、そして柳田によって「民俗学」 が誕生し、それ以降、本格的に形成され、展開していく過程を紹介 します。同時に折口信夫・澁澤敬三・南方熊楠・宮本常一・早川孝 太郎等の研究者や異端の民俗学者といわれる中山太郎等の人物像お よび業績に照射します。また、重出立証法・民俗周圏論の比較研究 法や個別分析法と称される民俗学の研究法を紹介します。これから の民俗学の可能性について、先行研究を踏まえながら、具体的に考 えます。 【授業の内容】 第1週 「民俗学」とは何か?~生活文化へのアプローチ~ 第2週 「民俗の発見」~『菅江真澄遊覧記』・『風俗問状答書』 ・『北越図譜』・『利根川図誌』を読む~ 第3週 坪井正五郎と『東京人類学雑誌』~鳥居龍蔵・『民俗』な ど~ 第4週 柳田國男と郷土会~『遠野物語』・『後狩詞記』にみる民 俗学の萌芽期~ 第5週 柳田國男と郷土研究~雑誌『郷土研究』・『民族』・『旅 と伝説』にみる民俗学の揺籃期~ 第6週 柳田國男と木曜会~雑誌『民間伝承』にみる民俗学の確立 期~ 第7週 南方熊楠と神社合祀・折口信夫と古代研究・澁澤敬三とア チック・ミューゼアム 第8週 異端の民俗学~中山太郎『日本巫女史』など~ 第9週 柳田國男と民俗学研究所~山村・海村・離島への本格的な 民俗調査、研究センターとしての役割~ 第10週 日本民俗学会の創立~九学会連合・『人類科学』・民俗学 の黄金期~ 第11週 柳田國男の死~「たそがれの民俗学」論争にみる民俗学の 停滞期~ 第12週 重出立証法・民俗周圏論(比較研究法)、個別分析法につ いて 第13週 民俗調査の方法~民俗調査報告書から民俗誌まで~ 第14週 地域民俗学・都市民俗学・現代民俗学・環境民俗学を考え る 第15週 現代民俗学の課題~新たなる模索にみる民俗学の復興期~ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキスト・参考書などで予習しておいてください 【テキスト・教材】 新谷尚紀『民俗学とは何か』(吉川弘文館、2011年)1,900円 適宜、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験60%、平常点(小レポート)30%、授業態度10%で評価します 【参考書】 福田アジオ他編『図説 日本民俗学』(吉川弘文館、2009年) 2,600円 福田アジオ他編『図解案内 日本の民俗』(吉川弘文館、2012年) 3,300円 谷口貢・松崎憲三編著『民俗学講義』(八千代出版、2006年) 2,000円 倉石忠彦編『日本民俗学の形成と展開』(岩田書院、2003年) 1,200円 【注意事項】 受講生は、授業の内容を理解するために不明な点などについては、 積極的に質問してください。 -362- 【授業のテーマ・目標】 現代社会は、一種の「妖怪ブーム」現象に沸いている。近年、各 地の博物館・美術館では「妖怪」に関する特別展覧会が開催されて います。また、同時に妖怪に関わる絵画・図像などの分析が民俗学 をはじめ、美術史学や歴史学などの分野で盛んに取り組まれ、学際 的研究もおこなわれています。 とくに天狗・河童・鬼という妖怪について、どのように形成され、 展開してきたか、その歴史的変遷を紹介します。また、「妖怪」、 「怪異」という学術用語についても、その概念を考えてみます。 【授業の内容】 第1週 「妖怪」とは何か? 第2週 井上圓了の「妖怪」論~『天狗論』を読む~ 第3週 柳田國男の「妖怪」論~『妖怪談義』を読む~ 第4週 江馬務の「妖怪」論~『日本妖怪変化史』を読む~ 第5週 小松和彦の「妖怪」論~新しい妖怪研究~ 第6週 都市の妖怪論~宮田登の「近世の怪異」・常光徹の学校の 怪談~ 第7週 天狗とは何か?~飯縄権現等の図像からみる~ 第8週 河童とは何か?~各地の河童伝承と山の神~ 第9週 鬼とは何か?~大江山の酒呑童子伝説~ 第10週 幽霊と小泉八雲~『怪談』を読む~ 第11週 『百鬼夜行絵巻』を読む 第12週 跋扈する妖怪たち~姑獲鳥・豆腐小僧・座敷わらし等~ 第13週 水木しげる・京極夏彦の世界~妖怪ブームの火付け役~ 第14週 現代の怪異譚と都市伝説~便所の怪・人面犬・口裂き女 等~ 第15週 民俗学と妖怪研究~まとめに代えて~ ~ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストや参考書で予習しておいてください。 【テキスト・教材】 小松和彦『妖怪文化入門』(せりか書房、2006年)2,800円、 随時、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験60%、平常点(小レポート)30%、授業態度10%で評価します 【参考書】 柳田國男『妖怪談義』(講談社学術文庫、1977年)882円 小松和彦『日本妖怪異聞録』(講談社学術文庫、2007年)800円 小松和彦編著『図解雑学 日本の妖怪』(ナツメ社、2009年) 1,500円 鳥山石燕『画面百鬼夜行全画集』(角川ソフィア文庫、2005年) 667円 【注意事項】 受講生は、授業内容を理解するために、不明な点などについて積極 的に質問してください。 美学研究c 美学研究d ―聴くことについて― 椎原 伸博 2年~ 前期 2単位 ―見ることについて― 椎原 伸博 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 芸術を鑑賞するということは、創作するのではなく受容するという 意味において、一見受動的な行為として考えられがちである。しか し、美や真理といった価値を発見し、人生を豊かにさせる芸術鑑賞 は、実際には極めて能動的な行為といえる。この授業では、音楽を 中心とする視覚芸術に限定し、積極的な作品との関わり(=聴くこ と)を検討し、その原理を考察する。 【授業の内容】 1:イントロダクション 音の映像的イメージ「ファンタジア」 2:音と色彩 ワグナーとボードレール 3:無対象の抽象と音楽 カンディンスキーとシェーンベルク 4:音楽の消費 ローリングストーンズとゴダール 5:反復の音楽① ヴェクサシオンからアンビエントミュージック へ 6:反復の音楽② スティーブ・ライヒ「ケイブ」について 7:ノイズの世界① 未来派の音楽について 8:ノイズの世界② ミュージックコンクレートについて 9:ノイズの世界③ 実験的ポップミュージックについて 10:偶然の音① ジョン・ケージについて 11:偶然の音② ピエール・ブーレーズにおける偶然 12:音楽と時間 ジル・ドゥルーズの音楽論 13:声について① オペラにおける声 14:声について② 初音ミクと声の現在 15:まとめ 【準備学習】 毎回配布される資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布 【成績評価の方法・基準】 小テスト30% レポート70% 【参考書】 授業中に指示する 【注意事項】 小テストとレポートは、manabaを利用して行うので、各自必ずリマ インダー設定して、告知を見逃さないようにしてください。 【授業のテーマ・目標】 芸術を鑑賞するということは、創作するのではなく受容するという 意味において、一見受動的な行為として考えられがちである。しか し、美や真理といった価値を発見し、人生を豊かにさせる芸術鑑賞 は、実際には極めて能動的な行為といえる。この授業では、造形芸 術や映像を中心とする視覚芸術に限定し、積極的な作品との関わり (=見ること)を検討し、その原理を考察する。 【授業の内容】 1:J.L.ゴダール「フランス映画の2×50年」について 2:ボードレール「旅への誘い」「照応」について 3:映画の誕生 4:無垢な目とカメラ・オブスクーラ 5:「写真で見る」ことの様式 6:リミックスについて J.L.ゴダール「映画史」 7:斜めから見ること まなざしと精神分析 8:映像のリアリティとは①ドキュメンタリー映画について 9:映像のリアリティとは②ヒロシマの表象について 10:表象不可能性について 11:視覚的な空間について モダニズム建築 12:透明と半透明 13:視覚と触覚:アロイス・リーグル 14:視覚と触覚:ジル・ドゥルーズ 15:まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいてくださ い。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布 【成績評価の方法・基準】 小テスト30% レポート70% 【参考書】 授業中に指示する 【注意事項】 小テストとレポートの指示は、manabaで行うので、各自リマインダ ー設定して、告知を見逃さないようにしてください。 -363- 美 学 美 学 芸術学a 芸術学b 芸術学の基礎概念と理論 石田 圭子 2年~ 前期 2単位 サウンド・アートと聴覚文化 金子 智太郎 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 芸術学における基礎概念とこれまでに提唱された主要な理論につい て学び、芸術学の基礎とその発展の過程を知る。また、それぞれに 対応する具体的な作例を紹介し、必要に応じて社会的背景の説明を する。それらを通して芸術の変化や、芸術に対する複数のアプロー チや見方について考える。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 芸術学とは何か~芸術学と美学~ 第3週 様式論の展開~フィードラーからヴェルフリンまで 第4週 パノフスキーのイコノロジー(1) 第5週 パノフスキーのイコノロジー(2) 第6週 芸術と社会~マルクス主義の美学~ 第7週 芸術と社会~ベンヤミン~ 第8週 日本の美学 第9週 フォーマリズムとモダニズム 第10週 抽象芸術とは何か 第11週 芸術と批評 第12週 モダンとポスト・モダン(1) 第13週 モダンとポスト・モダン(2) 第14週 アートとサブカルチャー 第15週 まとめ 【準備学習】 参考書のなかの授業内容に関連する項目を読んでおくこと。 【テキスト・教材】 授業中に指示あるいは配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、レポート50% 【参考書】 『芸術学ハンドブック』(勁草書房)その他については授業時に配 布する参考文献表に記す。 -364- 【授業のテーマ・目標】 「サウンド・アート」という言葉は80年代以降、音を主要なテーマ や素材とする美術作品を指すために使われてきた。このような作品 が現在注目されるようになってきた背景には、音楽や言語に限定さ れない、広い聴覚の文化に対する関心がある。この講義では決して 長くないサウンド・アートの歴史やさまざまなテーマをたどりなが ら、その基盤になった文化についても考察する。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 音楽とサウンド・アートの関係①:20世紀前半 第3週 音楽とサウンド・アートの関係②:20世紀後半 第4週 聴覚メディアの発展①:録音と聴取 第5週 聴覚メディアの発展②:フィールド・レコーディング 第6週 視覚と聴覚の比較・変換①:視覚空間と聴覚空間 第7週 視覚と聴覚の比較・変換②:変換と同時生成 第8週 サウンドスケープ①:音響生態学 第9週 サウンドスケープ②:サウンド・インスタレーション 第10週 音源の探求①:天球の音楽からシンセサイザーへ 第11週 音源の探求②:音具 第12週 声・身体①:人間の音楽 第13週 声・身体②:声と主体性 第14週 まとめ 第15週 質疑応答 【準備学習】 予習は必要ないが、ノートを見直す復習は欠かさないこと(毎回質 問を受けつける)。講義で指示した参考文献を読むことを奨める。 【テキスト・教材】 教科書はなし。講義ごとに参考資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末に小論文を課し、その評価で成績を決定する。理由のない欠席 のために出席が2/3に満たない場合は単位を認定しない。 【参考書】 講義ごとに参考文献を指示する。 【注意事項】 特になし。 メディア芸術論a メディア芸術論b 国内外のメディア芸術の世界にふれて現代的教養を深める 小川 真人 2年~ 前期 2単位 国内外のメディア芸術の世界にふれて現代的教養を深める 小川 真人 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この講義はメディア芸術を、狭い意味でのメディアアートに限ら ず、今日のメディア社会における現代的教養(写真・映像・イラス ト・デジタルアート・アニメ・ゲーム・マンガ等)とひろく理解し つつ、美学理論的見地からこれを考察することをテーマとします。 国内外における近年のメディア芸術表現にふれながら、情報社会と いわれる現代世界を生きていく上で身につけておきたい現代的教養 を深めることを目標とします。具体的には、近年のメディアアート 表現の動向を紹介しつつ、それにまつわるトピックや議論を検討し ながら、国内外の最近のメディアアート表現の多様な動向を考察し てくという講義です。 【授業の内容】 第1週 導入 第2週 メディア芸術の動向 第3週 芸術と技術 第4週 メディア芸術の成立と展開 第5週 日本におけるメディア芸術の台頭 第6週 CGとアート表現 第7週 複製芸術論 第8週 メディア芸術と反復 第9週 書き換えられた世界 第10週 日常性のメディア芸術論 第11週 米国メディア芸術の動向 第12週 欧州のメディアアート表現 第13週 日本メディア芸術の現況 第14週 メディア芸術の行方 第15週 まとめ 【準備学習】 復習を重視しつつ、配布されたプリントをよく見直し、授業中に言 及された作例等を、その表現や主題内容などについて、自分なりに もう一度考えてみましょう。また授業中に参考資料等について言及 する場合がありますので、それらの文献・Webサイトなどを読解・ 閲覧して理解を深めてみてください。それが次回の授業の準備学習 につながります。 【テキスト・教材】 毎回授業中に配布するプリントをもって本講義のテキスト・教材と します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、学期末レポート50% 【参考書】 マクルーハン『メディア論』みすず書房 三井秀樹『メディアと芸術』集英社新書 総務省編『平成23年度情報通信白書』ぎょうせい 東 浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』講談社現代新書 【注意事項】 毎回必ず出席をとります。成績評価に関係しますので遅刻欠席をし ないようにしましょう。しかるべき事由からやむを得ず欠席する場 合は、その旨講師に申し出てください。 【授業のテーマ・目標】 この授業のテーマは、メディア芸術を、狭い意味でのメディアア ートと限定せず、今日のメディア社会における現代的教養(写真・ 映像・デザイン・デジタルアート・アニメ・ゲーム・マンガ等)と ひろく理解し、これを美学理論的見地に立って考察することです。 その目標は、国内外の最近のメディア芸術表現を検討しつつ、現代 社会に生きる人間としてふさわしい現代的教養を深めようとするも のです。具体的には、近年のメディアアート表現を国内外にわたっ てとりあげつつ、その主題や論議を考えていく講義です。 なお、前期に「メディア芸術論a」を受講した学生も、受講して いない学生も、支障なく受講できるように配慮しつつ、授業運営を はかります。 【授業の内容】 第1週 導入 第2週 メディア芸術の動向 第3週 アート&テクノロジー 第4週 メディア芸術の歴史的発展 第5週 デジグラフィ 第6週 CG表現論 第7週 五感のメディア芸術論 第8週 メディア芸術と神話世界 第9週 世界観のメディア芸術論 第10週 性格表現論 第11週 海外メディア芸術の動向(1) 第12週 海外メディア芸術の動向(2) 第13週 日本メディア芸術の現況 第14週 メディア芸術の行方 第15週 まとめ 【準備学習】 復習を重視しつつ、配布されたプリント等をよく見直し、授業中に 言及された作例等を、その表現や主題内容などについて、自分なり にもう一度考えてみましょう。また、授業中に参考資料等に言及す る場合がありますので、それらの文献・Webサイトなどを読解・閲 覧して理解を深めてください。それが次回の授業の準備学習につな がります。 【テキスト・教材】 毎回授業中に配布するプリントをもって本講義のテキスト・教材と します。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、学期末レポート50% 【参考書】 マクルーハン『メディア論』みすず書房 三井秀樹『メディアと芸術』集英社新書 総務省編『平成23年度情報通信白書』ぎょうせい 東 浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』講談社現代新書 【注意事項】 毎回必ず出席をとります。成績評価に関係しますので遅刻欠席をし ないようにしましょう。しかるべき事由からやむを得ず欠席する場 合は、その旨講師に申し出てください。 -365- 美 学 美 学 映像芸術論a 映像芸術論b ―動く像、映画について― 曽根 幸子 2年~ 前期 2単位 ―映像と音について― 曽根 幸子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 映像芸術という新しい分野がどのように生まれ、わたしたちにど のような意味をもたらしたか。動く映像としてもっとも成熟した表 現分野を形成している映画を中心に、映像による表現の可能性につ いて考える。 【授業の内容】 1.ガイダンス~映像について 2.映画技術の誕生と発展 3.SF・トリック映画のはじまり 4.事件の語りと心理描写 5.映像による語りの探求 6.モンタージュ論について 7.フォトジェニー論について 8.表現主義について 9.アヴァンギャルド運動と映画 10.1920年代のリアリズム 11.サイレント映画とトーキー映画 12.映像と音の関係について 13.1930年代の作品について 14.作品鑑賞 15.まとめと試験 【準備学習】 毎回配布するプリント資料を次回の授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用せず、必要な資料については適宜紹介また はプリント配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験、課題レポート、授業態度で評価する(試験40%、レポート 40%、授業態度20%)。 【参考書】 授業中に紹介する。 【注意事項】 毎回、個人的に見ることがむずかしい映像資料を提示するので、 特別な理由がないかぎり出席すること。また、日ごろから意欲的に 作品鑑賞をするよう心がけてほしい。 -366- 【授業のテーマ・目標】 動く映像としてもっとも成熟した表現分野を形成している映画を 中心に、映像と音による表現の可能性について考える。 【授業の内容】 1.1930年代の映像と音の関係 2.フランスの詩的レアリスム 3.ジャン・ルノワールの世界 4.『市民ケーン』の構成 5.イタリアン・ネオリアリズム(1) 6.イタリアン・ネオリアリズム(2) 7.イタリアン・ネオリアリズム(3) 8.第二次大戦と映画 9.カメラ万年筆論とシネマ・ヴェリテ 10.ヌーヴェル・ヴァーグ以後の問題 11.映像と音の構成について 12.新たな内面描写 13.語りとねじれ 14.映画鑑賞 15.まとめと試験 【準備学習】 毎回配布するプリント資料を次回の授業までに読んでおいてくだ さい。 【テキスト・教材】 特定のテキストは使用せず、必要な資料については適宜紹介また はプリント配布。 【成績評価の方法・基準】 学期末試験を中心に出席、レポート、授業態度で評価する(期末 試験60%、レポート20%、授業態度20%)。 【参考書】 授業中に紹介する。 【注意事項】 毎回、個人的に見ることがむずかしい映像資料を提示するので、 特別な理由がないかぎり出席すること。また、日ごろから意欲的に 作品鑑賞をするよう心がけてほしい。 身体文化論a 身体文化論b 「泣く/哭く」身体について考えてみましょう。 恩地 元子 2年~ 前期 2単位 身体を<あし>から考えてみましょう。 恩地 元子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代において、身体をとりまく諸問題は、舞踊のような、身体の動 きそのものが主要な関心事である芸術だけではなく、様々なジャン ルの芸術体験の中で重要な位置を占めるようになった。 この授業では、芸術・文化の諸領域を通常行われている分類にとら われずに、身体の表現としてとらえ直すために、身体をパーツごと に微視的に観察し、身体感覚に触れるような言語表現を探り当てる ことをねらいとする。同時に、現代の様々な芸術・文化を感受する ための予備知識も得られるようにしたい。前期は、表情、とりわけ 「泣く/哭く」に焦点を当て、社会、時代、文化がどのように反映 されているのか、どのような表現が可能か考える。 授業の内容、進行は、受講生の顔ぶれによって、微調整することも ある。 【授業の内容】 第1週 「身体とは何か」という問題(イントロダクション) 第2週 映画 第3週 映画 第4週 映画/涙のメカニズム 第5週 マンガ(グループワーク) 第6週 マンガ 第7週 現代演劇 第8週 歌劇、伝統芸能(歌舞伎) 第9週 伝統芸能(歌舞伎、文楽) 第10週 伝統芸能(能・狂言) 第11週 言語表現(グループワーク) 第12週 文学、音楽 第13週 美術 第14週 「身体とは何か」という問題(文献紹介) 第15週 「身体とは何か」という問題(文献紹介) 【準備学習】 授業中に紹介する催しや、タイムリーな催しを、体験するように努 める。 配布資料に事前に目を通すよう指示することもある。 【テキスト・教材】 授業中に配布、指示する。視聴覚教材やワークシートを用意する。 実際に、からだを動かすこともある(音楽などの素養は必要ない) 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(60%)、受講態度(40%) 【参考書】 授業中に指示する。 【授業のテーマ・目標】 現代において、身体をとりまく諸問題は、舞踊のような、身体の動 きそのものが主要な関心事である芸術だけではなく、様々なジャン ルの芸術体験の中で重要な位置を占めるようになった。 この授業では、芸術・文化の諸領域を通常行われている分類にとら われずに、身体の表現としてとらえ直すために、身体をパーツごと に微視的に観察し、身体感覚に触れるような言語表現を探り当てる ことをねらいとする。同時に、現代の様々な芸術・文化を感受する ための予備知識も得られるようにしたい。後期は、表現力に乏しく 不器用とされがちな「<あし>(足・脚)」に焦点を当て、社会、 時代、文化がどのように反映されているのか、どのような表現が可 能か考える。 授業の内容、進行は、受講生の顔ぶれによって、微調整することも ある。 【授業の内容】 第1週 「身体とは何か」という問題(イントロダクション) 第2週 <あし>を視る(映画など) 第3週 <あし>の軌跡を視る 第4週 <あし>の軌跡を視る 第5週 <あし>の痕跡を視る 第6週 マンガにおける様々な表現(グループワーク) 第7週 足音を聴く(映画) 第8週 足音を聴く(アニメーション) 第9週 足音を聴く(日本の伝統芸能における足拍子) 第10週 足音を聴く(日本の伝統芸能における足拍子) 第11週 足音を聴く(様々な民族芸能とその国際的な展開) 第12週 足音を聴く(様々な民族芸能とその国際的な展開) 第13週 足が触れる(美術など) 第14週 足が触れる(建築、デザイン) 第15週 「身体とは何か」という問題(文献紹介、まとめ) 【準備学習】 授業中に紹介する催しや、タイムリーな催しを、体験するように努 める。 配布資料に事前に目を通すように指示することもある。 【テキスト・教材】 授業中に配布、指示する。視聴覚教材やワークシートを用意する。 専門的な知識や技術を必要としないフィールドワークを行うことも ある。実際に、からだを動かすこともある(音楽などの素養は必要 ない)。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート(60%)、受講態度(40%) 【参考書】 授業中に指示する。 -367- 美 学 美 学 演劇学a 演劇学b どうしても知っておきたい西欧式演劇の流れ 三輪 えり花 2年~ 前期 2単位 演劇を通じて自分と世界をつなぐ 三輪 えり花 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この演劇学Aでは、後期の演劇学Bと合わせて、通して受講すること により、現代の演劇が社会に果たす役割について考察する。 現代日本の我々が普通に考える演劇は、既に日本の伝統芸能ではな く、欧米発信の演劇芸術である。そこで、前期(演劇学A)では、 西欧の演劇、すなわち西洋キリスト教文化圏における演劇の形態に ついて知識と理解を深める。これは、とりもなおさず、西洋キリス ト教文化圏のものの考え方、道徳観、社会人のあり方などを学ぶこ とに他ならない。 グローバル化する現代、「英語で喋るコミュニケーション」から離 れることはできない。つまり「西洋キリスト教文明」の言語と文化 を理解せずして、対応することはできない。だが演劇を通じて私た ちは彼らの思考回路の深みに手を伸ばすことができる。 あらゆる芸術表現手段と様々な国の文化や歴史に興味を持って授業 に臨んでほしい。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 文化と権力・中世キリスト教と演劇 第3週 ルネッサンスと人間性の夜明け 第4週 古代ギリシャの演劇とイタリア喜劇 第5週 エリザベス朝とシェイクスピア 第6週 シェイクスピアの言語 第7週 シェイクスピア時代の世界観 第8週 シェイクスピア時代の女性 第9週 ルイ王朝とハプスブルグ家:オペラとバレエ 第10週 世紀末:オスカー・ワイルド、イプセン、チェーホフ 第11週 映画の始まり 第12週 映画と演劇 第13週 映画に置ける演劇 第14週 まとめ 第15週 テスト 【準備学習】 子ども向けの本でもネットで調べても良いので、新約聖書と旧約聖 書の両方の概観を調べておくこと。 授業の内容(上記)に書かれている語彙と時代について下調べをし ておくこと。 【テキスト・教材】 必要な資料はその都度配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点 50% 観劇レポート2本 1本あたり15% 合計30% 最終試験 20% 【参考書】 聖書(旧約・新約) ギリシャ文明を知る書籍やビジュアル資料 ヨーロッパの町や文化を知る書籍やビジュアル資料 欧米の時代物映画各種 【注意事項】 遅刻は2回で1回の欠席とみなす。 おしゃべり、携帯電話の使用は厳禁。但し、調べ物をせよという時 間を与えた場合は、必要に応じた話し合いや情報交換等としてその 限りではない。 -368- 【授業のテーマ・目標】 この演劇学Bでは、前期の演劇学Aと合わせて、通して受講すること により、現代の演劇が社会に果たす役割について考察する。 後期(演劇学B)は、様々な映像資料を参考にしながら、演劇の作 り手(演出家と俳優)の意識と方法論(演技と演出)を学ぶ。 発信者としての作り手が何を観客に渡そうとしているかを検証する ことにより、受け手側である観客として、鑑賞力と理解力を高め、 双方の交流が、現代社会に生きる私たちにとってどう必要なのかを 考える。 あらゆる芸術表現手段と様々な国の文化や歴史に興味を持って授業 に臨んでほしい。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 俳優の想像力 第3週 演技力と想像力 第4週 即応性 第5週 即興 第6週 ステイタス 第7週 仮面 第8週 女性の立場 第9週 友達の繋がり 第10週 思いやりと義務 第11週 学校の場で 第12週 家族との関係 第13週 現代社会のコミュニケーション 第14週 演出家とスタッフの役割 第15週 テスト 【準備学習】 前期の復習をしておくこと。前期に受講していなかった場合は、キ リスト教の道徳とルネサンス時代について独習しておくこと。 【テキスト・教材】 演技術の書として授業開始寺に提示するものを購入すること。 【成績評価の方法・基準】 平常点 50% 観劇レポート2本 1本あたり15% 合計30% 最終テスト 20% 【参考書】 『クラシカル・アクティング』(而立書房) ほか、必要に応じて提示する。 【注意事項】 演技や演出について知識を得るとともに、その知識を元にして「考 える」力を身につけてほしい。 おしゃべりと携帯電話の使用は厳禁。但し、調べ物をせよと指示し たときは、話し合いや情報交換等として、その限りではない。 思想史研究a 思想史研究b ―宗教と芸術― 降旗 芳彦 2年~ 前期 2単位 ―宗教と芸術― 降旗 芳彦 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人間の芸術的創作活動の多くは、宗教的動機に基づいていたり、 宗教的なものと深いかかわりをもっていたりする。芸術作品の鑑賞 や理解にとって、その作品の宗教的背景についての知識は欠かせな い。この授業では、芸術作品に多くの題材を提供した神話や宗教思 想に関して、基本的な知識を獲得することを目標にする。 【授業の内容】 芸術作品の成立と深くかかわる、神話や宗教思想に関する基本的 な解説を、講義形式でおこなう。その際次のような諸項目について 解説する予定である。 1.ギリシアの宗教と神話 2.神々の誕生 3.オリンポスの神々の戦い 4.ゼウスの系譜 5.アポロン神話 6.ディオニュソス信仰 7.ミノス王の神話 8.英雄の誕生 9.ヘラクレスの難行 10.英雄と神々 11.トロイア戦争 12.アキレウスの悲劇 13.オデュッセウスの放浪 14.シュリーマンと古代ギリシア 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の点数と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 『アポロドーロス ギリシア神話』(岩波文庫) 【授業のテーマ・目標】 人間の芸術的創作活動の多くは、宗教的動機に基づいていたり、 宗教的なものと深いかかわりをもっていたりする。芸術作品の鑑賞 や理解にとって、その作品の宗教的背景についての知識は欠かせな い。この授業では、芸術作品に多くの題材を提出した神話や宗教思 想に関して、基本的な知識を獲得することを目標にする。 【授業の内容】 芸術作品の成立と深くかかわる、神話や宗教思想に関する基本的 な解説を、講義形式でおこなう。その際次のような諸項目について 解説する予定である。 1.旧約聖書の成り立ち 2.旧約聖書創世記(天地創造) 3.旧約聖書創世記(失楽園) 4.旧約聖書創世記(イスラエルの系譜) 5.旧約聖書出エジプト記(モーセの召命) 6.旧約聖書出エジプト記(モーセの十戒) 7.新約聖書の成り立ち 8.新約聖書(イエスの誕生) 9.新約聖書(イエスの受難) 10.記紀神話(国生み神話) 11.記紀神話(国譲り神話) 12.記紀神話(天孫降臨) 13.仏教の誕生 14.日本における仏教の受容 15.まとめ 【準備学習】 配布資料の指示された個所を事前に読んでおくこと。 【テキスト・教材】 特定の教科書は使用しない。授業中に各種資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験の点数と平常点とを総合して成績評価を行う。(配点は 試験7割、平常点3割を基準とするが、講義の理解度や出席状況に 応じて流動的) 【参考書】 『聖書 新共同訳』(日本聖書協会)、『古事記』(岩波文庫) -369- 美 学 美 学 文献研究a1 文献研究a2 祭りのエネルギーと芸術(1) 伊藤 好英 2年~ 前期 2単位 祭りのエネルギーと芸術(2) 伊藤 好英 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 アジアには古くから行なわれている祭りが数多く残っています。 祭りは人類のみが行なう特異な行動であり、芸術をはじめとする人 間文化の源泉となっています。本講座では日本とアジアに残ってい る原初的な祭りに映像・文献を通して具体的に触れながら、祭りの エネルギーと芸術との関係について考えます。文献に親しむ心を養 うことを一つの目的とします。 【授業の内容】 第1週 祭り原論1(祭りとは何か) 第2週 祭り原論2(パフォーマンスと神話) 第3週 祭りの構造1(諏訪の御柱祭) 第4週 祭りの構造2(韓国江陵の端午祭) 第5週 祭りの構造3(韓国河回の別神祭) 第6週 祭りの構造4(沖縄久高島のイザイホー) 第7週 祭りの構造5(沖縄諸島のシヌグ・ウンジャミ) 第8週 神の姿1(男鹿半島のナマハゲ) 第9週 神の姿2(八重山諸島のアカマタ・クロマタ) 第10週 神の姿3(八重山諸島のマユンガナシ・アンガマー) 第11週 神の姿4(中国の仮面神) 第12週 神の姿5(韓国の仮面神) 第13週 祭り原論3(祭りと芸能) 第14週 祭り原論4(祭りと芸術) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布します。次回授業までに、その 日の授業のまとめや意見を書いて提出してください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業に主体的に関わる姿勢を重視する)、フィードバッ クシート、期末レポートで評価します。 平常点20%・フィードバックシート20%・期末レポート60% 【参考書】 山本節『神話の森』(大修館書店)、折口信夫『日本芸能史六講』 (講談社学術文庫)、伊藤好英『折口学が読み解く韓国芸能』(慶 應義塾大学出版会)、その他は授業中に適宜紹介します。 -370- 【授業のテーマ・目標】 アジアには古くから行なわれている祭りが数多く残っています。 祭りは人類のみが行なう特異な行動であり、芸術をはじめとする人 間文化の源泉となっています。本講座では日本とアジアに残ってい る原初的な祭りに映像・文献を通して具体的に触れながら、祭りの エネルギーと芸術との関係について考えます。文献に親しむ心を養 うことを一つの目的とします。 【授業の内容】 第1週 祭り原論5(祭りとパフォーマンス) 第2週 祭り原論6(祭りと神話) 第3週 神々のパフォーマンス1(日本神話を読む) 第4週 神々のパフォーマンス2(同) 第5週 神々のパフォーマンス3(同) 第6週 神々のパフォーマンス4(同) 第7週 神々のパフォーマンス5(東北地方の祭り) 第8週 神々のパフォーマンス6(東北地方の神楽) 第9週 神々のパフォーマンス7(中部地方の神楽) 第10週 神々のパフォーマンス8(同) 第11週 神々のパフォーマンス9(韓国のシャーマン) 第12週 神々のパフォーマンス10(同) 第13週 神々のパフォーマンス11(中国・モンゴルのシャーマン) 第14週 祭り原論7(シャーマンと芸能・芸術) 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布します。次回授業までに、その 日の授業のまとめや意見を書いて提出してください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業に主体的に関わる姿勢を重視する)、フィードバッ クシート、期末レポートで評価します。 平常点20%・フィードバックシート20%・期末レポート60% 【参考書】 山本節『神話の森』(大修館書店)、折口信夫『日本芸能史六講 』(講談社学術文庫)、伊藤好英『折口学が読み解く韓国芸能』( 慶應義塾大学出版会)、その他は授業中に適宜紹介します。 文献研究b1 文献研究b2 オルセー美術館の作品を読む 五十嵐 ジャンヌ 2年~ 前期 2単位 オルセー美術館の作品を読む 五十嵐 ジャンヌ 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 オルセー美術館と所蔵作品に関するテキストをもとに、19世紀フラ ンスの美術史、社会、歴史、都市文化を学びます。フランス語初級 文法も学びながら、フランス語文献を読むための基礎の習得を目指 します。 【授業の内容】 1.イントロダクション 2.第1課 オルセー美術館(名詞・形容詞の性と数 不定冠詞と定 冠詞 直説法現在形) 3.第2課 ヨンキント(第1群規則動詞の直説法現在形 否定文 疑問文 前置詞と定冠詞の縮約 基数形容詞) 4.第3課 シスレー(不規則動詞の直説法現在形 所有形容詞 指 示形容詞 命令形 感嘆文 主語代名詞on 形容詞tout) 5.第3課 シスレー(続き) 6.第4課 アングル(不規則動詞の直説法現在形 近接未来 近接 過去 部分冠詞 人称代名詞強勢形 非人称構文) 7.第4課 アングル(続き) 8.第5課 ルノワール(不規則動詞の直説法現在形 形容詞と副詞 の比較級・最上級 関係代名詞 強調構文) 9.第5課 ルノワール(続き) 10.第6課 セザンヌ(第2群規則動詞と不規則動詞の直説法現在形 疑問形容詞 疑問代名詞 序数形容詞) 11.第6課 セザンヌ(続き) 12.第7課 クールベ(不規則動詞の直説法現在形 直説法複合過 去形 人称代名詞の直接目的語形と間接目的語形 不定代名詞 数 詞) 13.第7課 クールベ(続き) 14.第8課 リュス(第1群規則動詞特殊型の直説法現在形 代名動 詞 受動態 指示代名詞) 15.第8課 リュス(続き) 【準備学習】 テキストの予習を前提とします。 【テキスト・教材】 『オルセー美術館にて―初級フランス語総合教本』(朝日出版社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、平常点30%で評価します。 【参考書】 適宜紹介します。 【注意事項】 テキスト講読を中心にします。 【授業のテーマ・目標】 オルセー美術館と所蔵作品に関するテキストをもとに、19世紀フラ ンスの美術史、社会、歴史、都市文化を学びます。フランス語初級 文法も学びながら、フランス語文献を読むための基礎の習得を目指 します。 【授業の内容】 1.イントロダクション 2.第9課 スーラ(不規則動詞の直説法現在形 直説法半過去形 過去分詞の性・数の一致 関係代名詞 指示代名詞・関係代名詞 先行詞を共有する二つ以上の関係代名詞) 3.第9課 スーラ(続き) 4.第10課 ゴッホ(不規則動詞の直説法現在形 直説法大過去形 現在分詞 ジェロンディフ 中性代名詞) 5.第10課 ゴッホ(続き) 6.第11課 ドガ(不規則動詞の直説法現在形 直説法単純未来形 直説法前未来形 関係代名詞 使役faire、放任laisser) 7.第11課 ドガ(続き) 8.第12課 モネ(条件法現在形・過去形 条件法の用法 直接・ 間接話法 間接疑問文) 9.第12課 モネ(続き) 10.第13課 ルソー(不規則動詞の直説法現在形 接続法現在形・ 過去形 接続法の用法) 11.第13課 ルソー(続き) 12.付録1 ゴーガン(直説法単純過去形 直説法前過去形) 13.付録1 ゴーガン(続き) 14.付録2 マネ 15.付録2 マネ(続き) 【準備学習】 テキストの予習を前提とします。 【テキスト・教材】 『オルセー美術館にて―初級フランス語総合教本』(朝日出版社) 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、平常点30%で評価します。 【参考書】 適宜紹介します。 【注意事項】 テキスト講読を中心にします。 -371- 美 学 美 学 文献研究c1 文献研究c2 ―イタリア語文法初級― 久保寺 紀江 2年~ 前期 2単位 ―イタリア語文法初級― 久保寺 紀江 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 イタリア語文法初級の授業です。イタリアの美術・文化を本当に 知るためには、イタリアで使われている言語、イタリア語の知識が 不可欠となります。文献研究c1では、初級文法に集中し、練習問 題を実際に行いつつ、文法の基礎を学びます。文法研究c2におい てより高度なイタリア語文法を学ぶための下準備です。 また、イタリアという国や文化などの理解も助けるような情報を パワーポイントや映像などで適宜紹介し、文法だけでなく実用的な イタリア語の習得とイタリア文化への理解をめざします。 【授業の内容】 1 イントロダクション 2 アルファベットと発音 3 名詞、冠詞、指示代名詞 4 形容詞 5 動詞essere、指示形容詞 6 定冠詞、前置詞 7 疑問代名詞 che cosa 8 動詞avere、所有形容詞 9 疑問詞 chi, quanto 10 数詞、序数形容詞、曜日など 11 動詞の直接法現在(1) 12 動詞の直接法現在(2) 13 動詞の直接法現在(3) 14 動詞の直接法現在(4) 15 まとめ 【準備学習】 毎回、前回の復習をしてきてください。 【テキスト・教材】 秋山余思、一ノ瀬俊和、白崎容子『ヌオヴォ・パッソ・ア・パッソ Nuovo passo a passo』(白水社 2004年) 【成績評価の方法・基準】 試験50%、平常点50% 【参考書】 状況に応じて、プリントを配布します。 -372- 【授業のテーマ・目標】 文献研究c1で学んだイタリア語初級文法に引き続き、人称代名 詞、近過去、半過去などのより高度な文法を学んでゆきます。イタ リア語の習得に有効な映画、音楽、ラジオなども紹介しつつ、年度 末には、辞書を引きながら、一人でイタリア語の簡単な文章が読み 進められることを目標とします。 イタリア語の美術文献を読むために必要となる語彙も適宜紹介し 、美術史を学ぶために必要なイタリア語の習得を目指します。 【授業の内容】 1 イントロダクション 2 人称代名詞(1) 3 人称代名詞(2) 4 近過去(1) 5 近過去(2) 6 関係代名詞 che 疑問詞 quale, come 7 再帰動詞(1) 8 再帰動詞(2) 9 半過去 10 大過去 11 命令法(1) 12 命令法(2) 13 未来 14 非人称構文 15 まとめ 【準備学習】 毎回、前回の復習をしてきてください。 【テキスト・教材】 秋山余思、一ノ瀬俊和、白崎容子『ヌオヴォ・パッソ・ア・パッ ソ Nuovo passo a passo』(白水社 2004年) 【成績評価の方法・基準】 試験50%、平常点50% 【参考書】 状況に応じて、プリントを配布します。 文献研究d1 富田 淳 2年~ 前期 文献研究d2 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国で揮毫された絵画や書跡には、作者自身の感懐はもとより、 歴代の賞鑑家が題跋や識語を書き記し、鑑蔵印を押す場合が少なく ない。中国の絵画や書跡の作品に残されるこれらの痕跡は、作者の 意図や作品のたどった来歴、あるいは後世の人々の作品に対する考 えを明らかにする上で、きわめて重要な情報を提供してくれる。こ の授業では、中国の絵画や書跡を取り上げ、作品に残された情報を 出来る限り読み解き、あわせて作者や作品にかかわる周辺の情報を 入手し読解する方法を学ぶことを目的とする。なお、美術館や博物 館において、中国の絵画や書跡を実見する授業を行うことがある。 【授業の内容】 第1週 中国絵画・中国書跡とは 第2週 工具書について 第3週 表装について 第4週 歴代中国書画の名品を読み解く1 第5週 歴代中国書画の名品を読み解く2 第6週 歴代中国書画の名品を読み解く3 第7週 歴代中国書画の名品を読み解く4 第8週 歴代中国書画の名品を読み解く5 第9週 周辺資料の入手法 第10週 歴代中国書画の名品を読み解く6 第11週 歴代中国書画の名品を読み解く7 第12週 歴代中国書画の名品を読み解く8 第13週 歴代中国書画の名品を読み解く9 第14週 歴代中国書画の名品を読み解く10 第15週 総括 【準備学習】 高等学校で学習した程度の漢文を復習しておくことが望ましい。 【テキスト・教材】 授業中に指示または配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み50%、文献読解力の向上50% 富田 淳 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中国で揮毫された絵画や書跡には、作者自身の文章はもとより、 歴代の賞鑑家による題跋・識語・鑑蔵印などが残されている。しか し現存する題跋・識語・鑑蔵印などは、当初の姿をそのまま伝える とは限らない。この授業では中国の絵画や書跡を取り上げ、作品に 残されたさまざまな情報を検証する方法を学んでいく。また作者や 作品にかかわる周辺の資料を整理することで、中国絵画や中国書跡 の本来の面貌にできるだけ近づくことを目的とする。なお、美術館 や博物館において、中国の絵画や書跡を実見する授業を行うことが ある。 【授業の内容】 第1週 中国絵画・中国書跡とは 第2週 工具書について 第3週 鑑蔵家について 第4週 歴代中国書画の名品を検証する1 第5週 歴代中国書画の名品を検証する2 第6週 歴代中国書画の名品を検証する3 第7週 歴代中国書画の名品を検証する4 第8週 歴代中国書画の名品を検証する5 第9週 周辺情報の入手法 第10週 歴代中国書画の名品を検証する6 第11週 歴代中国書画の名品を検証する7 第12週 歴代中国書画の名品を検証する8 第13週 歴代中国書画の名品を検証する9 第14週 歴代中国書画の名品を検証する10 第15週 総括 【準備学習】 高等学校で学習した程度の漢文を復習しておくことが望ましい。 【テキスト・教材】 授業中に指示または配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業への取り組み50%、文献読解力の向上50% -373- 美 学 美 学 文献研究e1 文献研究e2 イコノグラフィーとイコノロジー 鈴木 賢子 2年~ 前期 2単位 イコノグラフィーとイコノロジー 鈴木 賢子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 エルヴィン・パノフスキーの“Iconography and Iconology:An Introduction to the Study of Renaissance Art”を輪読します。 この授業では、英語文献を独力で読解できるようになること、美学 ・美術史研究の基本的語彙や概念を習得することに重点を置きます 。さらに「イコノロジー」への理解を深めながら、芸術と思想のダ イナミックな関係を把握することを目標とします。発表担当者は訳 文を作るのと同時に、関係事項や人物について調査し発表していた だきます。なお、進度や学生の要望に応じて、内容や教材を変更す る場合もあります。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス:授業の進め方、発表の仕方、文献の探し方 第2週 「イコノグラフィーとイコノロジー」導入部分 第3週 帽子をとる挨拶という身振りの「事実的意味」 第4週 帽子をとる挨拶という身振りの「表現的意味」 第5週 帽子をとる挨拶という身振りの「伝習的意味」 第6週 帽子をとる挨拶という身振りの「内的意味・内容」 第7週 第一段階的・自然的主題 第8週 第二段階的・伝習的主題① 第9週 第二段階的・伝習的主題② 第10週 美術作品における内的意味・内容 第11週 象徴的価値 第12週 レオナルド『最後の晩餐』における「兆候」としての象徴 的価値 第13週 ヴァールブルク学派とイコノロジー 第14週 『デューラーのメランコリアⅠ』をめぐって 第15週 総括 【準備学習】 事前に十分な予習をしておいてください。また、人名や著作名、 作品名等は、レファレンス図書で事前に調べておいてください。 【テキスト・教材】 授業中に配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート30% -374- 【授業のテーマ・目標】 前期に引き続きエルヴィン・パノフスキーの“Iconography and Iconology: An Introduction to the Study of Renaissance Art ”を読み、その後アビ・ヴァールブルクの“Sandro Botticelli’s Birth of Venus and Spring”を、独、仏、伊語版を併用しながら 講読します。発表担当者は訳文を作るのと同時に、関係事項や人物 について調査し発表していただきます。なお、進度や学生の要望に 応じて、内容や教材を変更する場合もあります。 【授業の内容】 第1週 ガイダンスおよび前期の復習 第2週 イコノグラフィーとイコノロジーの差異 第3週 ロージェ・ファン・デル・ヴァイデンの『三人のマギ』に おける顕現の図像 第4週 『オットー三世の福音書』のミニアチュールにおける都市 の図像 第5週 変化する歴史的状況の下での「様式の歴史」 第6週 変化する歴史的状況の下での「類型の歴史」 第7週 「サロメ」と「ユディト」のモティーフ 第8週 「盆を持つユディト」の類型 第9週 盆に載せられたヨハネの首の礼拝像の拡散 第10週 「文化的兆候」あるいは「象徴」の歴史 第11週 歴史的過程の総体としての伝統 第12週 ヴァールブルク「サンドロ・ボッティチェリの《ヴィーナ スの誕生》と《春》」① 第13週 ヴァールブルク「サンドロ・ボッティチェリの《ヴィーナ スの誕生》と《春》」② 第14週 ヴァールブルク「サンドロ・ボッティチェリの《ヴィーナ スの誕生》と《春》」③ 第15週 総括:イメージの解釈学 【準備学習】 事前に十分な予習をしておいてください。また、人名や著作名、 作品名等は、レファレンス図書で事前に調べておいてください。 【テキスト・教材】 授業中に配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート30% 文献研究f1 文献研究f2 造像願文を読む①飛鳥~奈良時代 佐々木 守俊 2年~ 前期 2単位 造像願文を読む②平安~鎌倉時代 佐々木 守俊 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 造像願文とは、仏像を造る際にこめられた願いを記した文をいう。 そこには、造像の主体となった人物、支援した人物、実際の制作に 携わった仏師、そして社会的・思想的背景などについて、豊かな情 報が満載され、造像の実情を知るための基本史料としての価値は高 い。本講義の受講者には、仏像というものに人々が抱いていた期待 を、造像当時のことばで読む喜びを味わってもらいたい。前期は、 飛鳥時代から奈良時代までの願文を取り上げ、学生の発表を中心に 講読を進めてゆく。 【授業の内容】 1 はじめに 2 造像願文とは 3 飛鳥時代前期の願文① 4 飛鳥時代前期の願文② 5 飛鳥時代前期の願文③ 6 飛鳥時代後期の願文① 7 飛鳥時代後期の願文② 8 飛鳥時代後期の願文③ 9 奈良時代の願文① 10 奈良時代の願文② 11 奈良時代の願文③ 12 奈良時代の願文④ 13 奈良時代の願文⑤ 14 奈良時代の願文⑥ 15 おわりに 【準備学習】 事前にプリントを配布するので、発表担当者は不明な語句の意味 を調べ、全体を通読しておくこと。担当者以外の者も読んでおくこ とが望ましい。 【テキスト・教材】 資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 筆記試験またはレポート70%、平常点30% 【授業のテーマ・目標】 後期は平安~鎌倉時代の造像願文を講読する。記された内容を理 解するとともに、この時代にさかんになる、願文を仏像の像内空間 におさめる信仰についても目を向け、その当時仏像に何が期待され ていたのかを考えてみたい。 【授業の内容】 1 はじめに 2 造像願文とは ―特に平安・鎌倉期の特色について― 3 平安時代の願文① 4 平安時代の願文② 5 平安時代の願文③ 6 平安時代の願文④ 7 平安時代の願文⑤ 8 平安時代の願文⑥ 9 鎌倉時代の願文① 10 鎌倉時代の願文② 11 鎌倉時代の願文③ 12 鎌倉時代の願文④ 13 鎌倉時代の願文⑤ 14 鎌倉時代の願文⑥ 15 おわりに 【準備学習】 事前にプリントを配布するので、発表担当者は不明な語句の意味 を調べ、全体を通読しておくこと。担当者以外の者も読んでおくこ とが望ましい。 【テキスト・教材】 資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 筆記試験またはレポート70%、平常点30% -375- 美 学 日本近代美術史演習a 日本近代美術史演習b ―作品を言葉で表そう― 児島 薫 3年~ 前期 2単位 作品の制作の背景に資料で迫る 児島 薫 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本近代の美術作品に親しみ、実際に作品を見て、言葉で作品を書 き表すことを学ぶ。また個別の作家について調べて、文章にまとめ る練習をする。日本の近代作家の場合には、他の分野よりも多くの 情報が残されている場合が多い。雑誌や新聞といった様々なメディ アの資料に触れ、作者がどのような状況で作品を制作したのか、と いった具体的な事実に迫ることの楽しさを体験してほしい。 【授業の内容】 1.イントロダクション 2~3.画像を通じて作品をディスクリプションし、「見る」こ とと 「言葉にすること」の違いを体験する。 3~4. 実際の作品を見学し、好きな作品を選び、ディスクリプ ション をしてみる。(見学の注意、見学、小レポート提出。) 5.選んだ作品について調べる方法を学び、作家略歴を探す。 文献の種類、インターネット活用方と注意。 6.画像を探してパワーポイントを作る。 7~12.自分の選んだ作品について発表しあう。同じ作品を選ん で も違う見方があることを知る。 13.展覧会・美術団体の種類と歴史を学ぶ 14.絵画技法について学ぶ 15.まとめと今後の課題 美 学 【準備学習】 授業中に指示する文献、資料などを読んできて下さい。 【テキスト・教材】 『日本美術館』(小学館)、「指定図書」を参照のこと。その他 は適宜指示する。 【成績評価の方法・基準】 出席、および積極的な参加の度合いを重視する。また見学への参加 、レポートの提出などを総合的に判断する。授業の平常点30%、レ ポート70%。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 見学授業は土曜日あるいは休日におこなう。他の授業のため等、や むをえない場合は別の日に見学することができるが、アルバイトな どの個人の都合での欠席は不可。見学の費用は各自負担となる。ま た、学期中に日本近代美術の重要な展覧会が開かれている場合には 、複数回展覧会見学をおこなう可能性もある。受講生の人数や展覧 会見学の回数によって、シラバスは多少変動する。 -376- 【授業のテーマ・目標】 日本近代の美術作品の場合、多くの資料が残されている場合が多 い。その反面、それらをどう判断するかが試される。新聞記事、雑 誌、評論文、カタログ解説など多様な文献に接しながら、作品理解 を深める練習をする。とはいえあくまで実作品を見ることが出発点 である。展覧会の機会を捉えて見学をおこない、作品を比較し、作 家の制作の背景を知りながら、個別の作品の内容を考察していく。 【授業の内容】 1.今後の展覧会見学について 2. 新聞、美術雑誌の種類と性格を知る。近代美術の歴史資料とし て、新聞記事や雑誌記事を利用する場合は多いが、古文でないまで も、読解が難しい場合があるので、読んでみる。 3.展覧会カタログの見方、読み方。近代美術の場合、展覧会カタロ グは最新の資料である場合が多いが、利用の仕方には、注意が必要 である。 4.展覧会に関連し、作家、作品について文献を調べて持ち寄る。 5.展覧会見学と作品のディスクリプション、小レポート提出。 6~8.論文、資料を与えるので、それを読み、研究方法を学ぶ。 9~14.各自、選んだ作品についてパワーポイントで発表。配付資料 も作成する。 15.まとめ 【準備学習】 授業中に指示する文献、資料などを読んできて下さい。 【テキスト・教材】 『日本美術館』(小学館)、「指定図書」を参照のこと。その他 は適宜指示する 【成績評価の方法・基準】 出席、および積極的な参加の度合いを重視する。また見学への参加 、レポートの提出などを総合的に判断する。授業の平常点30%。 レポート70%。 【参考書】 授業中に資料を配布したり指示したりする。 【注意事項】 見学授業は土曜日あるいは休日におこなう。他の授業のため等、や むをえない場合は別の日に見学することができるが、アルバイト な どの個人の都合での欠席は不可。見学の費用は各自負担となる 。学期中に日本近代美術の重要な展覧会が開かれている場合には 、複数回展覧会見学をおこなう可能性もある。受講生の人数や展覧 会見学の回数によって、シラバスは多少変動する。 日本美術史演習a 日本美術史演習b ―日本美術を読む・語る・考える― 仲町 啓子 3年~ 前期 2単位 ―日本美術を体験する・語る・研究する― 仲町 啓子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 絵画作品を言葉で説明し、その表現について語ることは必ずしも 容易なことではない。「見えること」と「見ること」には大きな違 いがある。授業では作品を見ながら分析し、そこに潜む多様なメッ セージをどのようにしたら読み解けるかについて、具体的な作品に 沿いながら考えて行く。 【授業の内容】 1.イントロダクション。 各自、発表する作品を選ぶ。 2.どのような視点で分析して行くかについて、教師と相談し ながら発表の方針を決める。 3.パワーポイントを作成し、発表の準備をする。 4~9.順番に発表する。発表時は、知識の伝達だけではなく、 作品のディスクリプションを丁寧に行うように心掛ける。 10~14.研究論文の講読。 異なった立場の論文(たとえば、様式分析を主とした論文、 注文主や享受者などに注目して分析する論文、モチーフの図 像学的側面に関心を払う論文、ジェンダー論の立場に立って 分析する論文、等々)を作品の分析方法に注目しながら読み 進める。各自が順に担当箇所の内容を要約して発表するとと もに、関連事項を調べ、かつ自らの意見や感想等も加える。 15.展覧会の見学。 直に作品を見て、その存在感、質感、スケールなどに触れ る体験は美術史研究の出発点である。授業時間内の見学は困 難ではあるが、受講者のみなさんの都合をできるかぎり考慮 しながら日程を決める。 【準備学習】 図書館の美術図版集や東京国立博物館・京都国立博物館のホーム ページ上で公開されている収蔵品を見て、研究してみたい作品を選 ぶ。 【テキスト・教材】 教員の指示に従ってください。 【成績評価の方法・基準】 自ら問題点・疑問点を見つけるとともに、興味を抱いた問題につ いてはどんどん掘り下げて行く積極性を期待している。レポートは 発表内容を発展させたものとする。なお、展覧会見学の後には、作 品のディスクリプションや感想(ミニレポート)を提出してもらう 。授業時の発表や発言が50点、学期末のレポートが40点。途中のミ ニレポートは10点。 【注意事項】 授業時の発表・発言を重視する。 【授業のテーマ・目標】 絵画作品を言葉で説明し、その表現について語ることは必ずしも 容易なことではない。「見えること」と「見ること」には大きな違 いがある。授業では作品を見ながら分析し、そこに潜む多様なメッ セージをどのようにしたら読み解けるかについて、具体的な作品に 沿いながら考えて行く。 【授業の内容】 1.イントロダクション。 関西方面への研修旅行の日程・見学場所等を決定する。 2.見学する場所・作品などを分担して調べる。 3~5.調べた内容を順次発表する。発表の際には、画像を用 意し、作品の特徴を具体的に指摘すること。パワーポイント を作成すること。 6~9.研修旅行。 10月末から11月初めの時期を予定している。 展覧会や特別公開などの日程を見て決める。直に作品を見 て、その存在感、質感、スケールなどに触れる体験は美術史 研究の出発点である。じっくり見ることを心がけて欲しい。 10~14.旅行後の感想や意見を話し合い、レポートにまとめると ともに、パワーポイントに整理して順次発表する。 15.展覧会の見学。 授業時間内の見学は困難ではあるが、受講者のみなさんの 都合をできるかぎり考慮しながら日程を決める。 【準備学習】 京都・奈良・大阪の今秋の特別展、及び公開されている寺社(特 別公開も含めて)を調べる。 【テキスト・教材】 教員の指示に従ってください。 【成績評価の方法・基準】 授業時の発表・発言を重視する。自ら問題点・疑問点を見つける とともに、興味を抱いた問題についてはどんどん自分で掘り下げて 行く積極性を期待している。授業時の発表が50点、研修旅行後のレ ポート10点、学期末のレポート40点。 【注意事項】 研修旅行への欠席は原則として認めない。 -377- 美 学 中国美術史演習a 中国美術史演習b 絵を見ることと絵について語ること 宮崎 法子 3年~ 前期 2単位 作品の見方を深め、人に伝える力を養う 宮崎 法子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 作品を見ること、言葉によってディスクリプションすることは、美 術史の基本です。本演習では、その力を養うことを目的とします。 【授業の内容】 作品を比較し特徴を分析し、個々の作品の特色を言葉にする手がか りをつかみます。比較作品としては、中国画に限らず、時には西洋 や日本の作品や、実物の写真などを取り上げます。それらの比較を 通じて、絵画表現とはなにかを具体的に考えます。受講者の言葉を 尊重しつつ、各自の個性に沿いながら、絵を見る力を引き出し、発 展させていきます。また、その際、原寸大の精密な複製を使うこと によって、中国画の作品の取り扱いも身につけます。それを生かし 、7月に行う学内の中国画複製展の展示作業も、授業中に行います 。また、関連する展覧会の見学も随時行う予定です。 美 学 第1週 オリエンテーション 最近の展覧会から 第2週 複製を使って作品を見る 作品について語る 第3週 複製を使って作品を見る 自分の好みを言語化する 第4週 時代による様式的な差を自分の言葉で語る1 第5週 時代による様式的な差を自分の言葉で語る2 第6週 同時代画家の表現の差を自分の言葉で語る 第7週「細部に宿る神」について、宋の宮廷画家と仇英 第8週 写実と写意 第9週 夏珪と黄公望 夏珪と雪舟 第10週 日本の宋画研究の成果、宋画の真贋について 第11週 2本の黄公望「富春山居図」の比較 第12週 明清画の真贋について 第13週 発表 各自が選んだ作品について、その特徴を語る 第14週 発表 各自が選んだ作品について、その特徴を語る 第15週 複製展の展示作業 【準備学習】 中国美術入門abの復習をしておくことが望ましい。 また、関連の展覧会を積極的に見学してください。 演習では、積極的な発言が求められます。素朴な感想が本質を ついていることも多いので、気軽に語り合う場としたいと思います 。ただ、その内容について確認し、自分の言葉を生かして作品の描 写を記し、毎回マナバを使って提出してもらいます。 【テキスト・教材】 必要な資料は授業注に配付します。 【成績評価の方法・基準】 学期末に、レポート提出を求めます。成績評価は、授業中のの発言 や提出物などの平常点が50%、期末のレポートが50%。 【参考書】 『世界美術全集』東洋編の各作品の解説など。 その他、必要に応じて授業中に指示します。 【注意事項】 見学などのため、連絡を密に取る必要があります。メーリングリス トを作成してもらいます。また、マナバも積極的に利用します。 -378- 【授業のテーマ・目標】 自らの関心に沿って、作品をより深くとらえ、人に伝えることを学 びます。それは、美術史に共通する卒業論文執筆に向けての基礎作 業となります。そのために、見学や、短い論文の講読などを行い、 問題の立て方、分析方法、資料の使い方、絵画をどのように描写す るかを学びます。それらを通じて、自らの作品を見る眼差しを相対 化したうえで、作品の特徴をより的確にとらえ、それを分かりやす く、口頭で人に伝える力を身につけます。 【授業の内容】 各自が興味をもった作品を取り上げて、他の作品と比較しつつ、各 自の視線で絵画表現を語り、また作品について先行の研究を調べ、 それらを総合して、発表形式で授業を進める。今年度は東京国立博 物館東洋館を中心に、中国美術に関する展覧会を見学する予定であ る。そこで、実見する作品について分担して下調べを行い、見学後 にそれふまえて発表する。発表には出来るだけパワーポイントを用 いる。また、学内で行う複製展の企画と展示作業を演習時間内に行 う。さらに4年生の卒論内容についての報告をしてもらう予定。 第1週 前期のレポートの講評。授業の進め方、見学について。 第2週 興味ある作品を挙げ、話し合う。発表の順番を決定。 第3週 関連論文の講読 1 論文の構成を学ぶ 第4週 関連論文の講読 2 絵を表す言葉を学ぶ 第5週 関連論文の講読 3 資料の使い方を学ぶ 第6週 各自のテーマについて順次発表、互いにコメントする 第7週 各自のテーマについて順次発表し、互いにコメントする 第8週 見学授業 第9週 見学をふまえて発表 第10週 見学をふまえて発表 第11週 見学をふまえて発表 第12週 学内複製展の展示計画と、実際の展示作業に参加する 第13週 学内展覧会の総評と作品を前にした説明の練習 第14週 四年生による卒論内容についての発表予定 第15週 補足とまとめ 【準備学習】 夏季休暇中の関連する展覧会などを各自見学すること。また、どの 作品を自身のテーマとするかについて考えておくこと。 【テキスト・教材】 授業中に指示する 【成績評価の方法・基準】 授業での積極的な発言、平常の発表とディスカッションなどが評価 の中心になるが、それをまとめる形でのレポートも提出してもらう 。最終的に発表内容をより深めたレポートを提出もらう。平常点5 0%レポート50%。 【参考書】 授業中に指示する 【注意事項】 見学などについて連絡をとるために、メーリングリストを作成して もらいます。また、連絡にはマナバも利用します。 仏教美術史演習a 仏教美術史演習b 仏教美術の研究方法を知る 武笠 朗 3年~ 前期 2単位 見学旅行に行って実物を見る 武笠 朗 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 仏教美術史(あるいは日本・東洋の彫刻史)を研究する上での基本 事項や文献の読み方など研究方法全般を学び、その方法を踏まえて 各自作品や作家についての研究発表を行なう。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 仏教美術の研究方法 第3週 彫刻史の研究方法 第4週 尊像の姿形とその信仰(1)如来・菩薩 第5週 尊像の姿形とその信仰(2)明王・天 第6週 尊像の姿形とその信仰(3)その他、小テスト 第7週 研究発表テーマ個別指導 第8週 素材技法(1)石仏・金銅仏 第9週 素材技法(2)塑造・乾漆 第10週 素材技法(3)木彫、表面の仕上げ 第11週 研究発表(1)インド・中国 第12週 研究発表(2)飛鳥~奈良 第13週 研究発表(3)平安~鎌倉 第14週 研究発表(4)その他 第15週 まとめ 研究発表は、各自が関心のある作品や作家、テーマを選び、それに ついて研究発表を行う。テーマは相談の上決定する。発表は口頭で 20分程度。 【準備学習】 配布料等で事前学習をしておくこと。 【テキスト・教材】 適宜資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 研究発表を70%、小テスト10%、授業への取り組み方20%で成績を 付ける。 【参考書】 研究発表の際は、個別に参考文献を指示する。 【授業のテーマ・目標】 仏教美術史(あるいは日本・東洋の彫刻史)を研究する上での基本 事項や文献の読み方など研究方法全般を学ぶ。また関西方面への見 学旅行を実施する。見学作品の研究発表とその実地見学により作品 の理解を深める。 【授業の内容】 第1週 ガイダンス 第2週 作品を記述する(1)彫刻の場合 第3週 作品を記述する(2)仏画の場合 第4週 様式について考える(1)形式論 第5週 様式について考える(2)作風を比べる 第6週 見学作品研究発表テーマ決定個人相談 第7週 基本文献を読む(1)『奈良六大寺大観』 第8週 基本文献を読む(2)『日本彫刻史基礎資料集成』 第9週 見学作品研究発表(1)飛鳥・奈良時代 第10週 見学作品研究発表(2)平安時代 第11週 見学作品研究発表(3)鎌倉時代 第12週 古文書・古記録などを読む 第13週 作品の調査・見学の仕方 第14週 期末レポート個人指導(卒論に向けて) 第15週 まとめ 見学旅行は12月初め頃に関西方面へ2泊3日を予定している。見学先 は、実地見学の旅行で行ったところ以外で、一般にはあまり行かな い重要作例のある寺社などを中心に、受講者の希望を取り入れて決 める予定である。 見学作品研究発表は、見学する作例をテーマに発表する。テーマは 個人相談を経て決定する。発表は口頭で20分程度。 【準備学習】 配布資料等で事前学習をしておくこと。 【テキスト・教材】 適宜資料を配付する、 【成績評価の方法・基準】 研究発表40%、期末レポート40%、授業への取り組み方20%で成績 を付ける。 【参考書】 発表の際は、個別に参考文献を指示する。 【注意事項】 経済的事情等で見学旅行には行けないのだが、どうしてもこの演習 を取りたいという人は相談してください。 -379- 美 学 美 学 西洋美術史演習a 西洋美術史演習b ―卒業論文執筆に向けた基礎訓練(1)― 駒田 亜紀子 3年~ 前期 2単位 ―卒業論文執筆に向けた基礎訓練(2)― 駒田 亜紀子 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 主としてバロック期までの西洋美術を対象に、4年次の卒業論文 執筆に向けて、美術史の基本的方法論を学ぶ。美術史的探求のすべ ての基礎である言葉によるディスクリプション(作品記述)を出発 点とし、個々の作品の美術史的な位置づけに必要な作品分析の方法 (様式、主題、図像、制作技法、作品受容、その他)についての理 解を深める。あわせて、実際の作家や作品について調べるための研 究論文や資料の探し方・読み解き方を学びたい。以上のことを自動 車に例えるなら、ディスクリプションは「作品に表現されているこ とを自分の目で見て把握する」こととそれを「第三者に伝わるよう に言葉で表現する」ことであり、これは車の両輪に相当する。車を 推進する動力源(エンジンと燃料)として、作品の実見と資料や研 究文献の探索・読解が必要になる。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2.作品ディスクリプション1:作品に何が表現されているか を、第三者に伝わる言葉によって記述する訓練。形象化さ れているモティーフや登場人物・主題等をただ漫然と言葉 に置き換えるのではなく、ディスクリプションを通じて、 その作品を知らない第三者にその作品の特徴や見どころを 理解してもらえるような作品記述を目指す。 3.作品ディスクリプション2→小レポート①:課題作品のディ スクリプション作成。 4.小レポート①の講評(1):ディスクリプションの手順 5.小レポート①の講評(2):ディスクリプションの形式 6.作品の様式比較:異なる時代・地域で制作された同主題の作 品を比較し、時代・地域により異なる作品様式(作風)の特 徴を把握する。 7.展覧会見学1→小レポート② 8.小レポート②の講評(1):ディスクリプションの用語 9.小レポート②の講評(2):ディスクリプションの着眼点 10.図書館のデータベースを利用した資料検索実習 11.参考文献一覧の作成方法 12.夏休みの課題について:指定した作家に関する研究文献を 探し、参考文献一覧を作成する(レポート③)。 13.展覧会見学2(1):見学予定の作品・作家に関する予習 14.展覧会見学2(2):実地見学における作品講評 15.まとめ 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読み、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業への積極的な参加と、発表・発言、そして学期中に課す小レ ポートを重視する。成績評価は、授業態度と授業における発言・発 表(30%)、小レポート(30%)、期末レポート(40%)とする。 【参考書】 参考書については授業中に指示する。当日以降の授業内容もまと めた配布プリントを予習・復習に活用すること。 【注意事項】 展覧会見学は受講生の人数によっては実施困難な場合もある。そ の際は各自で見学に出掛け、作品ディスクリプションの課題を提出 してもらう(展覧会見学にかかる一切の費用は自己負担である。ま た、展覧会会期中に見学を行わなかった学生は、原則として失格と なる)。 -380- 【授業のテーマ・目標】 西洋美術史演習aに引き続き、主としてバロック期までの西洋美 術を対象に、4年次の卒業論文執筆に向けて、美術史の基本的方法 論を学ぶ。各自が関心のあるテーマや作家・作品を見つけて、それ らについて、ディスクリプション、様式分析、主題・図像分析、比 較検討に基づく位置付け、研究文献や資料の探索・読解など、西洋 美術史演習aで学んだ美術史の基本的方法論を実践的に訓練する。 【授業の内容】 1.夏休みの課題の講評 2.作品データの調査方法:画集や辞典等を活用した作品デー タの調査方法を学ぶ。→小レポート①:指定された作家の 生涯の略歴と主要作品について調べ、一覧表を作成する。 3.小レポート①の講評 4.美術作品の主題・図像分析:作品の主題・図像の同定や比 較分析、任意の主題作品のデータ収集方法を学ぶ。 5.美術表現におけるキリスト伝→小レポート②:指定した主題 の作品リストを作成し、異なる作品間で図像を比較する。 6.小レポート②の講評 7.研究論文の講読:課題論文についての解説。→小レポート③ 8.小レポート③の講評 9.展覧会見学1→小レポート④ 10.小レポート④の講評 11.卒業論文執筆に向けたテーマ、作家・作品群などの検討: 卒業論文は、各自でテーマを決め、それについて問題を設定 し、作品の観察・調査と考察を通じてその解決を目指すプロ セスである。卒論ゼミの申請時にはテーマの記入が義務付け られるので、真剣に考える必要がある。 12.期末の課題発表(第1部):各自が卒業論文執筆に向けて 設定したテーマに沿って、液晶プロジェクタを利用して提示 するデジタル画像資料と文書による発表レジュメ・資料を準 備し、発表を行う→期末の課題発表を叩き台とし、発表後の 質疑応答や意見・コメントを踏まえ、指定された形式・内容 構成に基づき、レポートを作成する。 13.期末の課題発表(第2部) 14.期末の課題発表(第3部) 15.展覧会見学2:見学予定の作品・作家に関する予習と実地 見学時の作品講評 【準備学習】 授業時に配布するプリントには、次回内容が含まれている。授業 前に必ず読み、内容を把握しておくこと。 【テキスト・教材】 テキスト(教科書)は使用しない。適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業への積極的な参加と、発表・発言、そして学期中に課す小レ ポートを重視する。成績評価は、授業態度と授業における発言・発 表(30%)、小レポート(30%)、期末レポート(40%)とする。 【参考書】 参考書については授業中に指示する。当日以降の授業内容をまと めた配布プリントを予習・復習に活用すること。 【注意事項】 展覧会見学は受講生の人数によっては実施困難な場合もある。そ の際は各自で見学に出掛け、作品ディスクリプションの課題を提出 してもらう(展覧会見学にかかる一切の費用は自己負担である。ま た、期限内に展覧会見学を行わなかった学生は、原則として失格と なる)。 民俗芸能演習a 民俗芸能演習b ―民俗信仰と芸能表現を考える― 田中 英機 3年~ 前期 2単位 ―民俗信仰と芸能表現を考える― 田中 英機 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国の重要無形民俗文化財に指定されている全国各地の民俗芸能の うち、その種類や芸態の代表的・典型的なもの、および地方的特色 の顕著なものを選び、民俗性や芸能的魅力、あるいは芸能史的意義 などの分析研究を試み、民俗芸能の文化財的価値や「無形文化遺産 」としての意味・意義を発見し認識を深める。 【授業の内容】 ○フィールドワークの事前学習および共同作業(研究)や意見 交換、調査レポートの作成などを通して演習の実効を上げる。 ○VTR・DVDやCDおよび文献・絵画資料等を活用しながら分析研 究を試みる民俗芸能例 1.青森県「下北の能舞」・岩手県「早池峰神楽」 2.秋田県「西馬音内盆踊」・山形県「黒川能」 3.新潟県「綾子舞」 4.長野県「雪祭り」・「遠山の霜月祭」 5.愛知県「花祭」・静岡県「西浦の田楽」 6.京都府「祗園祭」 7.奈良県「春日若宮おん祭」 8.大阪府「住吉の御田植」 9.兵庫県「淡路人形浄瑠璃」・和歌山県「那智の火祭」 10.島根県「佐陀神能」・岡山県「備中神楽」 11.広島県「壬生の花田植」 12.高知県「吉良川の御田祭」 13.フィールドワーク(民俗調査)の実際 14.長野県「新野の盆踊」 15.長野県「和合の念仏踊」 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布する。意見や所感を書いて提出 する。 【テキスト・教材】 折口信夫『日本芸能史六講』(講談社学術文庫) 柳田国男『遠野物語』(集英社文庫) そのほかは授業中に指示する。 適宜資料プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、レポート(50%)で評価する。 【参考書】 本田安次著作集『日本の伝統芸能』全20巻(錦正社) 上野和男他編『民俗調査ハンドブック』(吉川弘文館) 【注意事項】 8月に長野県阿南町「和合の念仏踊・新野の盆踊」等のフィール ドワークを予定(旅費等要実費)。 【授業のテーマ・目標】 国の重要無形民俗文化財に指定されている全国各地の民俗芸能の うち、その種類や芸態の代表的・典型的なもの、および地方的特色 の顕著なものを選び、民俗性や芸能的魅力、あるいは芸能史的意義 などの分析研究を試み、民俗芸能の文化財的価値や「無形文化遺産 」としての意味・意義を発見し認識を深める。 【授業の内容】 ○フィールドワークの事前学習および共同作業(研究)や意見 交換、調査レポートの作成などを通して演習の実効を上げる。 ○東京およびその近郊で行われる民俗芸能を現地採訪し、フィー ルドワークの方法を身につけるとともに、芸能伝承の現場を 体験することで、芸能実感をより豊かにする(具体的には、 授業の進行途上で調整する)。 ○フィールドワークを試みる民俗芸能例 1.フィールドワーク(民俗調査)の実際 2.東京都 「板橋の田遊び」 3. 「小河内の鹿島踊」 4. 「佃島の盆踊」 5. 「江戸の里神楽」 6. 「江古田の獅子舞」 7. 「住吉神社青梅大祭」 8.埼玉県 「鷲宮催馬楽神楽」 9.千葉県 「鬼来迎」 10. 「白間津のささら踊」 11.神奈川県「相模人形芝居」 12. 「チャッキラコ」 13.奈良県「春日若宮おん祭」 14. 〃 15.日本の民俗文化財・無形文化財・世界「無形文化遺産」 【準備学習】 毎回フィードバックシートを配布する。意見や所感を書いて提出 する。 【テキスト・教材】 三隅治雄『原日本・沖縄の民俗と芸能史』(沖縄タイムス社) 岡本太郎『沖縄文化論~忘れられた日本~』(中公文庫) そのほかは授業中に指示する。 適宜資料プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、レポート(50%)で評価する。 【参考書】 三隅治雄『踊りの宇宙~日本の民族芸能~』(吉川弘文館) 上野誠『芸能伝承の民俗誌的研究』(世界思想社) 【注意事項】 12月に奈良県「春日若宮おん祭」等のフィールドワークを予定( 旅費等要実費)。 -381- 美 学 美 学 美学演習a 美学演習b 生産に関する諸概念の美学的考察 椎原 伸博 3年~ 前期 2単位 現代の芸術と地域 椎原 伸博 3年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会, 1995)における、「生 産における諸概念」について検討し、美と芸術についての基本的知 識の習得と、基本的な問題に対する思考能力を養成することを目標 とする。授業は辞典の項目にたいする読解に基づく発表とディスカ ッションによって行われる。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 模倣① 定義 自然の模倣、古代人の模倣 第3週 模倣② 模倣とコピー、身体的価値の模倣 第4週 表現① 定義 記号論的意味での表現 第5週 表現② 音楽における表現 自然の声と世界の声 第6週 即興① 定義 現代音楽における作曲と即興 第7週 即興② 内発性 人格性と即興 第8週 図式① 定義 カントの先験的感性論 第9週 図式② ゴンブリッチ ベルクソン 第10週 想像力① 定義 想像力の諸相 第11週 想像力② サルトル バシュラール 第12週 天才① 定義 心理学的天才概念 第13週 天才② 民族性 天才と能才 第14週 創造/創造性① 定義 創造の心理学 第15週 創造/創造性② 頭の創造と手の創造 まとめ 【準備学習】 授業は、分担者の発表形式による演習方式で行います。また、発表 者以外の人も、当日の該当箇所は必ず読んでおくよう心がけてくだ さい。 【テキスト・教材】 佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会 1995年)3990円 【成績評価の方法・基準】 授業内の発表50%、レポート50% 【参考書】 小田部胤久『西洋美学史』(東京大学出版会 2009年)2940円 W.ヘンクマン, K.ロッター[後藤 狷士 他訳]『美学のキーワー ド』(勁草書房 2001年)4200円 【注意事項】 発表者は必ず、発表のためのハンドアウトをプリントして、受講者 人数分用意して下さい。理論的考察の理解を深める為に、美術館等 の見学授業も必要に応じて行います。テキストは高価かもしれませ んが、卒業論文作成に役立ちますので、必ず購入してください。 -382- 【授業のテーマ・目標】 群馬県を中心に活動している現代美術作家白川昌生は、製作と並行 して現代芸術に関する著作活動を行っている。その白川が執筆した 『西洋美術史を解体する』をテキストとして、西洋の芸術史を概観 した上で、白川が提唱する「近代的労働観、職業観をこえていく新 しい活動領域としてのアート」の可能性についてディスカッション する。それは、既存の芸術を支えてきた制度(美術館やコンサート ホール、劇場など)から逸脱していくような現代芸術のあり方に注 目することである。そのうち、本演習では「地域と芸術」という視 点から、フィールドワークを行い、その現場検証に基づいて考察す る。具体的には、東京都台東区谷中地区と、香川県のベネッセアー トサイト直島の二箇所であり、その比較を通して、現代の芸術の可 能性について考察する。 【授業の内容】 第1週 <アート>の起源 第2週 「美しい技術」の誕生 第3週 「印刷メディアの発展」 第4週 四角のフレーム 第5週 オークションの登場 第6週 万国博覧会の開催 第7週 十九世紀末の<アート>の状況 第8週 印象派の魔術 第9週 <モダン・アート>とその綻び 第10週 未知なる地平へー二十一世紀の<アート>へ 第11週 美術市場と地域通貨 第12週 フィールドワーク①台東区谷中地区 第13週 アートNPOについて 第14週 フィールドワーク②ベネッセアートサイト直島:直島 第15週 フィールドワーク③ベネッセアートサイト直島:犬島、豊 島 【準備学習】 授業は、分担者の発表形式による演習方式で行います。また、発表 者以外の人も、当日の該当箇所は必ず読んでおくよう心がけてくだ さい。 【テキスト・教材】 白川昌生『西洋美術史を解体する』(水声社 2011年)1890円 佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会 1995年)3990円 【成績評価の方法・基準】 テキストに基づく発表50%、フィールドワークに基づくレポート 50% 【参考書】 白川昌生『美術、市場、地域通貨をめぐって』(水声社 2001年) 2940円 白川昌生『美術・マイノリティ・実践』(水声社 2005年)2625円 白川昌生『美術・記憶・生』(水声社 2007年)2625円 白川昌生『美術館・動物園・精神科施設』(水声社 2010年)2940 円 【注意事項】 発表者は必ず、発表のためのハンドアウトをプリントして、受講者 人数分用意して下さい。テキストは高価かもしれませんが、卒業論 文作成に役立ちますので、必ず購入してください。フィールドワー クは、高い問題意識をもって参加してください。 卒論ゼミa・b 博物館学入門 ―4年間の集大成― 担当教員全員 4年 前期・後期 各2単位 ―博物館の歴史を学び、これからの美術館の可能性を考えるー 児島 薫 美1年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 卒業論文を完成させるために必要な指導を行う。テーマの設定の 仕方、作品の調査方法、論文の構成や形式に関わることなど、卒論 の完成に至るまでのさまざまな要素を段階的に指導する。 【授業の内容】 3年次に行うゼミ調査に基づいて、所属するゼミが決まり、学生 は各ゼミに分かれて指導を受ける。具体的な授業の内容や進め方は ゼミによって異なる部分もあるが、いずれのゼミも、個別指導やグ ループ指導を中心に、それぞれの学生に合わせた論文指導を行う。 ゼミ合宿や見学授業等を実施することもある。なお、ゼミ分けは、 下記の研究領域にしたがって決められる。 仲 児 町ゼミ:古代~江戸時代までの日本美術史及び文化史 島ゼミ:日本の近現代美術 日本の美術館、展示、展覧会など 宮 崎ゼミ:中国美術及び中国文化史 武 笠ゼミ:仏教美術 駒 田ゼミ:西洋古代・中世・近世美術 六人部ゼミ:西洋近現代美術(19~20世紀美術) 田 中ゼミ:民俗芸能、日本芸能史・芸術論及び伝統文化論 椎 原ゼミ:美学・芸術学、現代芸術論 本年度、六人部ゼミは休講。 【準備学習】 卒業論文作成のプロセスをよく把握し、調査研究や資料の収集、 文献の検討を行い、論文の執筆につなげる。 【テキスト・教材】 特になし。 【成績評価の方法・基準】 設定したテーマに基づく調査研究の展開、資料や文献の検討、ま た各ゼミの指導教員に進行状態を定期的に報告したか、報告に対す る教員からの助言や課題にどのように対応できたかについて、総合 的に評価し、前・後期(a・b)それぞれの成績を付ける。 【授業のテーマ・目標】 美術館・博物館に関する基礎的知識を理解し、専門性の基礎となる 能力を養う。美術館の定義、歴史と現状を学ぶ。前半はヨーロッパ で美術館がどのように成立したのかを概観し、後半は、明治以後日 本でどのように西洋の美術館の制度を学び、博物館、美術館を整備 してきたかを辿る。さらに戦後の公立美術館の増加、充実、バブル 崩壊後に美術館がおかれてきた状況、美術館以外の場での現代美術 の展示、などを実例をあげて考える。 【授業の内容】 1.博物館法と博物館・美術館、学芸員の役割 2.コレクションのはじまり 3.コレクションの公開 ルーブル美術館を中心に 4.近代美術館の成立 リュクサンブール美術館からポンピドー・センター 5.近代美術館の成立(3)イギリスの近代美術館 6.万国博覧会と日本の博物館の始まり 7.帝国博物館から帝室博物館、東京国立博物館へ 8.日本の近代美術館 9.公立美術館の可能性 10.美術館活動の多様化 11.私立美術館、企業のアート支援 12.国際展の歴史と現状 13.海外の美術館活動について 14.日本の美術館の最新事情 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のノートを読み直す。授業でとりあげる美術館のHPを 見る。できるだけ多くの美術館に出かけて、その活動を実際に見て くること。 【テキスト・教材】 常に最新の情報を取り入れていくのでテキストは特にない。博物館 学課程の資格のための授業でもあるので、出席を重視する。当然な がら遅刻、中途退出はつつしむこと。質問があれば、授業後に速や かに尋ねてほしい。 【成績評価の方法・基準】 定期試験期間の試験で評価する。出席を重視する。試験の成績90% 、4回以上欠席した場合は10点減点。授業中の課題10%。課題を提 出する場合、原則として遅延は認めない。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 *授業を別の日の美術館見学にふりかえる場合がある。その場合の 交通費、入館料等の費用は自費負担となる。ゲストを招いて美術館 、美術界の現状についてレクチャーをしていただくことがある。そ の場合にはシラバスの順番に変更がある。 *この授業は、3年次に博物館学課程に登録した場合、博物館学課 程の必修科目となる。そのため、授業態度を含め、成績評価は厳正 におこなう。 -383- 美 学 美 学 美術史概論a 美術史概論b 国宝でたどる 日本美術史 三戸 信恵 美2年~・博3年 前期 2単位 国宝でたどる 日本美術史 三戸 信恵 美2年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 美術館、博物館で展覧会を企画する際、アピールできる見どころを 明確にすることが重要です。日本美術を対象とした場合、最も有効 な告知効果を持つ手段の一つとして、従来より広報などで広く用い られているのが「国宝」というキーワードです。「国宝」の語はう たい文句として展覧会だけでなくテレビ番組や出版物などにも広く 活用されており、皆さんも少なからず目や耳にしたことがあるので はないでしょうか。 本授業では、各時代ごとに国宝指定された作品を取り上げながら日 本美術の歴史を概観するとともに、「国宝」という切り口を通じて 、日本美術に対するアプローチの方法や、社会と美術史のつながり 、ミュージアムの社会的役割についての理解も深めてゆきたいと考 えています。なお、前期では主に平安時代まで、後期は鎌倉時代か ら近世にかけての時代を扱うので、前・後期通して履修することを お勧めします。 【授業の内容】 第1週 はじめに:授業内容の確認、教材の説明など 第2週 「国宝」とは何か 第3週 縄文時代(1):火焔形土器、考古遺物からアートへ 第4週 縄文時代(2):「縄文のヴィーナス」と呼ばれた土偶 第5週 弥生時代:「漢委奴国王」金印と銅鐸が語る大陸との交流 第6週 古墳時代:埴輪と副葬品 第7週 古墳~奈良時代:「高松塚古墳」 第8週 飛鳥~奈良時代:法隆寺と「釈迦三尊像」 第9週 奈良時代:正倉院宝物―国宝指定されない「御物」 第10週 平安時代(1):「国宝」の宝庫?!平安の仏像 第11週 平安時代(2):「平等院鳳凰堂」と「山水屏風」 第12週 平安時代(3):装飾経と蒔絵、金銀の荘厳 第13週 平安時代(4):絵巻黄金時代―「源氏物語絵巻」から「 鳥獣戯画」まで 第14週 平安~鎌倉時代:二つの来迎図に見る時代様式の変化 第15週 まとめ 【準備学習】 普段から美術館、博物館で開催される展覧会に足を運び、実際の作 品世界になるべく触れる機会を作るように心がけてください。また 、前回の授業のノートを必ず次回授業までに読み直すこと。 【テキスト・教材】 教科書は特にさだめず、授業中にプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 中間レポート25%、試験50%、平常点25%で評価します。 【参考書】 各講義内容にあわせて授業中に紹介します。 -384- 【授業のテーマ・目標】 美術館、博物館で展覧会を企画する際、アピールできる見どころを 明確にすることが重要です。日本美術を対象とした場合、最も有効 な告知効果を持つ手段の一つとして、従来より広報などで広く用い られているのが「国宝」というキーワードです。「国宝」の語はう たい文句として展覧会だけでなくテレビ番組や出版物などにも広く 活用されており、皆さんも少なからず目や耳にしたことがあるので はないでしょうか。 本授業では、各時代ごとに国宝指定された作品を取り上げながら日 本美術の歴史を概観するとともに、「国宝」という切り口を通じて 、日本美術に対するアプローチの方法や、社会と美術史のつながり 、ミュージアムの社会的役割についての理解も深めてゆきたいと考 えています。なお、前期では主に平安時代まで、後期は鎌倉時代か ら近世にかけての時代を扱うので、前・後期通して履修することを お勧めします。 【授業の内容】 第1週 はじめに:授業内容の確認、教材の説明など 第2週 「国宝」とミュージアム活動 第3週 鎌倉時代:「随身庭騎絵巻」と運慶「無著菩薩立像」 第4週 鎌倉~南北朝時代:ゆらぐ像主、「伝源頼朝像」 第5週 鎌倉~室町時代(1):社寺縁起と神宝 第6週 鎌倉~室町時代(2):水墨画と雪舟 第7週 鎌倉~室町時代(3):唐物―中国美術の「国宝」 第8週 室町~桃山時代:大規模建築と室内装飾 第9週 桃山時代:狩野永徳「洛中洛外図屏風」と長谷川等伯「松 林図屏風」 第10週 桃山~江戸時代:「彦根屏風」と久隅守景「夕顔棚納涼図 屏風」 第11週 江戸時代(1):俵屋宗達「風神雷神図屏風」と尾形光琳 「紅白梅図屏風」 第12週 江戸時代(2):「初音蒔絵婚礼調度」と古筆手鑑 第13週 江戸時代(3):円山応挙・池大雅から渡辺崋山まで 第14週 近代:明治以後の指定品 第15週 まとめ 【準備学習】 普段から美術館、博物館で開催される展覧会に足を運び、実際の作 品世界になるべく触れる機会を作るように心がけてください。また 、前回の授業のノートを必ず次回授業までに読み直すこと。 【テキスト・教材】 教科書は特にさだめず、授業中にプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 中間レポート25%、試験50%、平常点25%で評価します。 【参考書】 各講義内容にあわせて授業中に紹介します。 工芸史概論a 工芸史概論b 中国陶磁史 山田 正樹 美2年~・博3年 やきものから探る日本の伝統美 森下 愛子 美2年~・博3年 後期 2単位 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 東洋陶磁の基礎的な装飾技術とその発展について学習しながら、 中国陶磁史を概観する。あわせて中国陶磁が日本・朝鮮半島・東南 アジア・西アジア・ヨーロッパの各地域に対して及ぼした影響につ いても考察する。日常の食器などとして、我々の生活のなかでも身 近な工芸品である「せともの」「やきもの」とのつながりを感じな がら、美術品である中国陶磁についての理解を深め、その鑑賞を楽 しんでもらいたい。 【授業の内容】 第1週 やきものとは何か 第2週 青磁の発達 第3週 白磁の誕生と展開 第4週 鉛釉と三彩 第5週 黒釉の陶磁 第6週 白釉―白化粧の陶器 第7週 青花 釉下彩技法の発展 第8週 五彩 釉上彩技法の発展 第9週 粉彩と清朝の釉技―単色釉と「写し」のやきもの 第10週 東アジアへの影響① 朝鮮半島 第11週 東アジアへの影響② 日本 第12週 東南アジアへの影響 第13週 イスラム世界およびヨーロッパへの影響 第14週 美術館見学(日時未定、土曜もしくは日曜に実施予定) 第15週 まとめ 【準備学習】 陶磁器を含む工芸に対し、積極的な関心をもつこと、日本および世 界史に関する基礎的知識と横軸の時代観念をもっていることを前提 とする。 【テキスト・教材】 授業ごとに適宜資料の提示、プリントの配布を行う。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の最後に、授業内容もしくは作品等に関する小レポートの 提出を求める。この小レポートを授業態度の評価基準とする。また 美術館見学に関するレポートを課題とする。 授業態度50% 課題50% 【注意事項】 受講者には、前期中に実施する美術館見学のほかにも、各自積極的 に展覧会等へ足を運び、実際に作品を見に行くことを求める。また 後期開講の工芸史概論bもあわせて受講することが望ましい。 【授業のテーマ・目標】 日本の陶磁器を題材に、日本人に脈々と受け継がれる美意識がどの ように形成されてきたか、を各時代毎の代表的な作品で辿る。日本 のやきものは、古代から日本人の生活に密着して発展したものであ る。人々は、やきものを祈りの造形として、日常の什器として、ま た宴の器として様々な場を飾るものとして用いてきた。日本人がど のようなやきものに美を見出し、日本独自の文化として昇華させた かに注目し、中国を中心とするアジアとの関係、またはヨーロッパ との比較などを織り込みながら授業を進める。 【授業の内容】 第1週 中国から日本へ 「陶器」と「磁器」 第2週 古代(奈良・平安)のやきもの 緑釉陶器と青磁・白磁 第3週 中世(鎌倉・室町) 唐物への憧憬 第4週 日本における「飾り」の美意識 第5週 茶の湯の世界とやきもの 第6週 安土桃山時代のやきもの(市民文化の台頭) 第7週 西洋における東洋文化の受容 第8週 日本人好みの中国陶磁 古染付と祥瑞 第9週 江戸時代Ⅰ 日本における磁器の誕生 第10週 日本における輸出陶磁 西洋での需要 第11週 江戸時代Ⅱ 色絵磁器と京の造形 第12週 江戸時代Ⅲ 清朝陶磁の流行 第13週 江戸時代Ⅳ 地方窯の発展 第14週 見学会(日程は未定、土曜日か日曜日に実施予定) 第15週 総括 【準備学習】 日本および中国、ヨーロッパの歴史に関する基礎的知識と、横軸の 時代観念をもっていることを前提とする。また、日本のやきものの 源流を考える時、中国陶磁史についての知識が必要となるため、前 期の工芸史論aとセットで受講することが望ましい。 【テキスト・教材】 テキストは使用しない。毎回授業毎に適宜資料の提示、プリントの 配布を行う。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の最後に、授業もしくは作品に関する小レポートを提出し てもらう。このレポートにて、出席の確認または授業態度を評価す る基準とする。また、各自に授業と関連する展覧会を見学してもら い、それに関するレポートを課題とする。以上が成績評価の対象と なる。 授業態度 50% レポート 50% 【参考書】 やきもの鑑賞の入門編として、荒川正明著『やきものの見方』(角 川書店) 【注意事項】 受講者には、後期中に実施する見学会の他にも各自積極的に美術館 へ足を運び、作品を鑑賞しながら作品の背景などについても理解を 深めてもらいたい。 -385- 美 学 美 学 文化史概論a 文化史概論b 美術作品から読み解く西アジアの歴史と文化 宮下 佐江子 美2年~・博3年 前期 2単位 図像から古代メソポタミアの歴史と文化を読み解く 宮下 佐江子 美2年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会の基本は全て古代オリエント世界から始まったといって も過言ではない。しかしながら、日本人にはなじみが薄く、その明 確なイメージを描けるか、いささか疑問もあろう。本講座ではこの 地に育まれた造形芸術をとおして、その豊かな歴史と文化を理解す ることを目標とする。授業では様々な映像を見ながら、古代芸術を 知り、それらが現代まで及ぼしている影響について考察できるよう になって欲しいと考えている。また、実物にふれる機会を多くもつ ために、積極的な博物館、美術館見学を勧める。 【授業の内容】 第1週 西アジアの風土 第2週 エジプトとメソポタミア 第3週 人類史に置ける農耕の開始の意義 第4週 契約の印 印章 第5週 契約の記録 文字の始まり 第6週 粘土板に刻まれたこと 第7週 都市の発達Ⅰ ウルク 大杯と神官王 第8週 都市の発達Ⅱ ウル 王墓 スタンダードと戦車 第9週 古代の金属加工技術 装身具 第10週 遊び ゲームの起源 第11週 メソポタミアの暮らし マリの王宮 第12週 拡大するメソポタミア エブラ 第13週 ハンムラビ法典の意義 第14週 メソポタミアの”発見” 近代考古学の開始 第15週 試験 【準備学習】 現代の西アジアに関する報道、情報番組にもアンテナをたててお くことを心がける。関連展覧会に行き、実物を自分の目でみること を推奨する。配布資料は必ず目をとおすこと。 【テキスト・教材】 参考文献は適宜提示。 【成績評価の方法・基準】 展覧会のレポートを2点提出(400字2枚、スケッチ1枚、添削して 返却)20%、定期試験70%、平常点10% 【注意事項】 美術館・博物館見学をおこなう。 -386- 【授業のテーマ・目標】 文化史概論aと同じだが、より深くこの地域の文化、人の営みの 流れをつかむことを目標とする。 年間をとおしてa、b受講することが望ましい。 【授業の内容】 第1週 帝国の誕生 アッカド、バビロン第1王朝、アッシリア 第2週 王権の強化 王の美術作品 第3週 アッシリア王宮の浮彫り 第4週 空想動物の世界 第5週 ガラスの誕生 第6週 文様の歴史 デザインのはじまり 第7週 香りの文化史 第8週 バビロンの繁栄 第9週 イシュタル門にみる古代の建築装飾 第10週 アケメネス朝の台頭 ペルセポリス建設 第11週 ギリシアとオリエント 第12週 美術のなかのアレクサンダー大王 第13週 美術作品にみる東西交流 ポシェットの東漸 第14週 パルミラを掘る 第15週 試験 【準備学習】 配布資料は必ず読んでおくこと。 【テキスト・教材】 参考文献は適宜提示。 【成績評価の方法・基準】 展覧会見学レポート2点提出(400字2枚、スケッチあり)20%、定 期試験70%、平常点10% 【注意事項】 美樹館・博物館見学を行います。 知的財産論 文化経営論 酒井 麻千子 美3年~・博3年 アートと社会の関係を結ぶ 椎原 晶子 美3年~・博3年 後期 2単位 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会において、知的活動の成果を保護する知的財産権の果たす 役割は重要性を増している。特に文化芸術やそれを伝達するメディ アなど、人々の表現を取り扱う分野において、著作権の知識は欠か すことができない。また、情報通信技術の発展に伴い、これまでと は異なる形での文化芸術活動やビジネスが生まれつつある。本授業 では知的財産法の基礎的知識を学ぶとともに、デジタル・ネットワ ーク技術によって変化する文化活動やコンテンツビジネスと知的財 産権との関連を幅広く理解し、表現活動へ直接的・間接的に携わる 上で必要な知識基盤を身につけることを目的とする。 【授業の内容】 第1週 知的財産権とは何か 第2週 産業財産権(特許権・意匠権等)について 第3週 著作権(1) 日本の著作権法について 第4週 著作権(2) 日本の著作権法について 第5週 著作権(3) 日本の著作権法について 第6週 著作権(4) 諸外国の著作権法と国際条約 第7週 著作権(5) 著作物と文化財 第8週 インターミッション:質疑応答 第9週 デジタル技術と著作権(1) 技術と著作権 第10週 デジタル技術と著作権(2) 作品創作 第11週 デジタル技術と著作権(3) 作品の享有 第12週 デジタル技術と著作権(4) 作品流通 第13週 事例検討:デジタル音楽配信・電子書籍 第14週 レポート発表 第15週 まとめとテスト 受講者の興味関心に応じて授業内容(特に後半部分)は適宜変更す る可能性がある。 【準備学習】 知的財産権や法律に関する事前知識は特に必要ないが、普段の生活 の中で、著作権などの知的財産権関連の話題に関心を持ち、疑問や 問題点などを意識することを推奨する。授業を受けるにあたっては 、授業中に配布した資料やノートなどを次回授業までに読み直すこ と。 【テキスト・教材】 教科書は特に指定しない。授業内で適宜、資料の配布や関連書籍等 の紹介を行うこととする。 【成績評価の方法・基準】 試験40%、レポート30%、平常点(出席授業中の発言等)30%で評 価を行う。 【授業のテーマ・目標】 社会情勢の大きな変化に伴い、社会システムの組み直しが様々な分 野で必要になっている。文化芸術活動も、美術館、博物館等に限ら ず、地域社会や国際社会の中で人々の生活、生業、交流のあり方を 見直し、新たな活力を生む役割を果たしている。文化政策の変遷を 把握し、事例研究と合わせて、これからの我々の社会を総合的に組 み直すアーツ・マネジメント、文化経営のあり方を考察する。 【授業の内容】 1. はじめに〜社会情勢の変化とアートの関わり 2. 芸術文化と社会、政策、制度 3. アーツ・マネジメントとは 4. 見学:地域で展開するアートフェスティバル 5. アートNPOの活躍 6. 遊休施設を再生するアートセンター(ゲストスピーカー) 7. 地域の活力を引き出すアートプロジェクト 8. 震災復興計画とアート 9. マネジメントの方法 10. 芸術文化推進・支援機関と企業メセナ 11. 自治体による芸術文化推進・支援 12. 地域創造とアート:地域文化資源とプロジェクトマネジメン ト 13. 見学:アートセンター 14. コミュニティ・デザインとライフ・デザイン 15. レポート提出、発表 【準備学習】 授業配布資料、ノートを読み込み、課題シートを次回授業で提出。 【テキスト・教材】 参考図書以外のテキスト・参考資料は事業中に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート50%,授業中の提出課題30%、授業態度20%で評価する。 【参考書】 『アーツ・マネジメント概論』監修・編:小林真理・片山泰輔、水 曜社2009 『文化政策学:法・経済・マネジメント』後藤和子編、有斐閣2001 『コミュニティ・デザイン』山崎亮著、学芸出版社2011 雑誌『地域創造』財団法人地域創造 年2回発行 【注意事項】 社会の中で生きる芸術文化について学ぶ授業です。日頃から広く社 会全般の動きに関心を持ち、身近な生活環境におけるアートの可能 性を考え、そこに自分がどう関わるかを意識して生活してください 。文化施設や地域イベントの見学に出向きます。交通費・入場料・ 資料代などは自己負担となります。 -387- 美 学 美 学 文化財保存学a 文化財保存学b ―日本画の伝統をひもとく― 藤井 聡子 美3~・博3年 後期 2単位 ―技法・材料からみた西洋絵画― 作間 美智子 美3年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現在の美術教育は欧米の影響によるところが大きく、専門の科目 を習学しない限り、日本画の技法や材料に対する理解は皆無に等し い状況です。しかし世界にも誇るべき国宝に指定されている絵画作 品のほとんどは、この日本画が包括する絵画技法や価値感によって 描かれたものと言っても過言ではありません。日本画とは私たちに 息づいている伝統であり、かけがえのない文化なのです。本授業で は日本画がどのような技法、材料によって描き上げられ、どのよう に守られてきたかという、物に即した根本的な謎の部分についての 解説を行います。また講義と実習を通して伝統、文化の継承への関 心を深め、作品を幅広い見識から理解できる眼を養うことを目的と します。 【授業の内容】 1.授業ガイダンス 2.日本画の特性 3.古典作品にみる素材の使い方(紙) 4.古典作品にみる素材の使い方(絹や板等) 5.古典作品にみる素材の使い方(金属材料―箔と泥) 6.古典作品にみる素材の使い方(金属材料―截金) 7.法隆寺金堂壁画にみる模写の歴史と文化財保護法 8.保存修復の歴史的伝統 9.修理の基本的理念とは 10.文化財修理の工程 11.文化財修理の現状(組織的な活動) 12.表具とは 13.調査記録、損傷地図作りⅠ 14.調査記録、損傷地図作りⅡ 15.総括 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 資料のコピーを必要に応じて配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験50%、提出物20%、平常点30%で評価します。 【参考書】 『図解 日本画の伝統と継承』(東京美術) 『図解 日本画用語辞典』(東京美術) 『文化財の保存と修復』(文化財保存修復学会編/クバプロ) 【注意事項】 定員は25名 尚、必要に応じて材料費を別途徴収します。 -388- 【授業のテーマ・目標】 絵を見るときにはふつう、何が描いてあるのか、色や形や構図が どんなふうであるのかを見ると思います。それに対し文化財保存学 では、その絵がどんな材料を使ってどのように描かれているかを見 ることが必要とされます。この授業では、主として油絵の構造や技 法・材料について学び、保存修復の現場ではどのように絵が調査修 復されるのかを知ることで、絵画を物質的な側面から見る目を養う ことを目標とします。 【授業の内容】 1.絵とは?(物質としての絵画) 2.絵の構造と構成要素―支持体について 3.絵の構造と構成要素―絵具について 4.絵画の技法と材料―油絵以前の西洋絵画 5.絵画の技法と材料―油絵の登場 6.絵画の技法と材料―近代油絵への転換 7.絵画の技法と材料―油絵技法の完成 8.実習(西洋絵画技法を理解するための有色地デッサン模写) 9.実習(同上) 10.絵画の調査と修復―絵画の調査について 11.絵画の調査と修復―絵画の修復のながれ 12.調査記録表作成実習 13.調査記録表作成実習 14.調査からわかること 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、前回の授業のノートや配布資料をよく読み、復 習しておくこと。 また、自主的に美術館、博物館の見学を行うこと。 【テキスト・教材】 特にテキストは指定しません。必要に応じてコピーなどを配布し ます。 【成績評価の方法・基準】 試験の出来など内容の理解度をベース(70%)に、講義に臨む姿 勢や平常点などを(30%)考慮して総合的に評価します。 【注意事項】 文化財保存学bでは絵画の分野、そのなかでも西洋絵画および日 本の洋画の分野に絞って取り上げていきます。 定員は25名 尚、必要に応じて材料費を別途徴収します。 絵画入門a 絵画入門b ―デッサン基礎・着彩― 織田 涼子 1年~ 前期 1単位 ―デッサン基礎・空間への応用― 織田 涼子 1年~ 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 美術の教育現場において、必要な基本的表現方法を理解する。 さまざまな描画用具を使い、素描を中心とした実習を通してもの を見る目を養い、表現する力を身につける。 【授業の内容】 1.ガイダンス 絵画とは何か・絵画材料について 2.明度とグラデーション 鉛筆によるグラデーションの作成 3.光と影・矩形 ティッシュペーパーの箱を描く 4.円と楕円 楕円の描き方 5.素描 グラスを描く 6.透視図法 一点透視図法・二点透視図法・三点透視図法 7.素描 鉛筆による幾何形体のデッサン1 8.素描 鉛筆による幾何形体のデッサン2 9.素描またはクロッキー1 自然物や静物をモチーフとして 10.素描またはクロッキー2 自然物や静物をモチーフとして 11.素描またはクロッキー3 自然物や静物をモチーフとして 12.色彩 12色環表の制作 13.着彩 静物着彩1 14.着彩 静物着彩2 15.まとめ 【準備学習】 なるべく多くの美術作品を鑑賞し、身近にあるものを沢山デッサ ンすること。 【テキスト・教材】 スケッチブック・鉛筆・練りゴムその他 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度50%、課題作品50% 【参考書】 適宜プリントおよび参考作品を提示する。 プロジェクターや書画カメラなどの機材を使用し、制作過程を提 示することもある。 【注意事項】 課題ごとに上達し、理解が深まり、ものを見る目が養われてくる ので授業が楽しいものになるはずである。 美術館などに行く機会を多く設け、可能な限り多くの作品を鑑賞 してきてほしい。 尚、材料費は別途徴収する。 【授業のテーマ・目標】 基礎的な技術をもとに、さらに表現技術を向上させながら、さま ざまな素材を使って描写力を身につける。 【授業の内容】 1.素描 木炭による石膏デッサン1 2.素描 木炭による石膏デッサン2 3.素描 木炭による石膏デッサン3 4.素描 人物クロッキー、友人を描く 5.着彩 静物写生1 6.着彩 静物写生2 7.立体絵本 複合素材による制作について 8.立体絵本 ポスターカラーと混合描画材料による色紙作り 9.立体絵本 エスキースの作成 10.立体絵本 仕掛けの計画 11.立体絵本 ペーパークラフトを中心とした作品制作 12.立体絵本 作品制作続き 13.立体絵本 作品制作続き 14.立体絵本 作品完成 15.まとめ 【準備学習】 なるべく多くの美術作品を鑑賞し、身近にあるものを沢山デッサ ンすること。 【テキスト・教材】 スケッチブック・鉛筆・練りゴム・水彩絵具一式・厚紙他 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度50%、課題作品50% 【参考書】 適宜プリントおよび参考作品を提示する。 プロジェクターや書画カメラなどの機材を使用し、制作過程を提 示することもある。 【注意事項】 実習の成果は必ず作品に反映されるものであるので、各授業の意 味を理解し、身につけてほしい。 尚、材料費は別途徴収する。 -389- 美 学 美 学 デザイン入門a デザイン入門b 色・形・構成 下山 肇 1年~ 前期 1単位 素材・立体 下山 肇 1年~ 後期 【授業のテーマ・目標】 一般的なデザインの概念について理解するとともに、現代社会に おけるデザインの役割について理解し、その実践のために必要な基 礎的な表現手段を身につけることを目標とする。 【授業の内容】 デザイン概論としてデザイン思考の魅力と役割、歴史、現代社会 との関わりについて理解する。また色と形、それらの構成について いくつかの簡単な練習課題を制作し、さらに初歩的なデザイン行為 として、テーマに基づいた色彩構成によるイラストレーションを制 作する。 第1週 デザイン思考の魅力と役割 第2週 現代社会とデザイン 第3週 デザインの歴史 第4週 色について―色の三要素、色立体、など 第5週 色について―色の混合、色の対比など 第6週 形と構成について―変化と統一 第7週 イラストレーション1―テーマについての研究 第8週 イラストレーション2―アイデアスケッチ及び構想 第9週 イラストレーション3―画面構成及び配色検討 第10週 イラストレーション4―下描き 第11週 イラストレーション5―色彩構成1 第12週 イラストレーション6―色彩構成2 第13週 イラストレーション7―色彩構成3及びレタリング 第14週 発表・質疑応答 第15週 総評・作品の自己再評価・提出 【準備学習】 授業終了時に次回課題のポイントを提示するので、事前に考察し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜配布 【成績評価の方法・基準】 関心・意欲・態度20% 作品(創造的な感受と表現の工夫)50% 発表(発表・鑑賞の能力)30% 【参考書】 原研哉著『デザインのデザイン』(岩波書店) 日本グラフィックデザイナー協会教育委員会編『Visual design (1)Basic Design』(六曜社)など 【注意事項】 制作に必要な道具類は各自用意すること。材料費別途徴収。 -390- 1単位 【授業のテーマ・目標】 デザイン入門aで習得したことをふまえ、具体的なデザインを展 開する際に必要な「素材」「方法」「目的」の関係性について理解 する。また実践をとおして視覚や触覚など「身体感覚」から発する 表現技法と立体表現の基礎について習得することを目標とする。 【授業の内容】 ものは色、形とともに「素材感・質感」が重要な要素として位置 づけられる。「紙」を題材に、「ファクツーラ」と呼ばれる、素材 感・質感についての様々な実験を行い、素材の持つ可能性を引き出 す。さらに実験によって得られた価値の中からいくつか選び、また は組み合わせてランプシェードとし、暮らしに豊かさをもたらす小 さな「あかり」を制作する。また、制作の意図やプロセスをボード にまとめて発表する。(ファクツーラとは、ドイツの総合芸術学校 バウハウスにて実践されていた素材実験) 第1週 ファクツーラについてオリエンテーション 第2週 紙に対するファクツーラ1―感覚と素材 第3週 紙に対するファクツーラ2―物理的特性に対して 第4週 紙に対するファクツーラ3―化学的組成に対して 第5週 紙に対するファクツーラ4―まとめ制作1 第6週 紙に対するファクツーラ5―まとめ制作2 第7週 紙に対するファクツーラ6―発表・質疑応答 第8週 ファクツーラによるあかり1―あかりの目的と環境の関わ り 第9週 ファクツーラによるあかり2―形体化1 第10週 ファクツーラによるあかり3―形体化2 第11週 ファクツーラによるあかり4―形体化3 第12週 ファクツーラによるあかり5―要素の融合、立体把握と図 法 第13週 ファクツーラによるあかり6―まとめ制作 第14週 ファクツーラによるあかり7―発表・質疑応答 第15週 総評・作品の自己再評価・提出 【準備学習】 授業終了時に次回課題のポイントを提示するので、事前に考察し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜配布 【成績評価の方法・基準】 関心・意欲・態度20% 作品(創造的な感受と表現の工夫)50% 発表(発表・鑑賞の能力)30% 【参考書】 L. モホリ=ナギ著「ザ ニューヴィジョン」ダヴィッド社 真鍋一男著「造形の基本と実習」美術出版社 など 【注意事項】 制作に必要な道具類は各自用意すること。材料費別途徴収。 絵画実習b 絵画実習c ―風景写生ほか・木版画制作― 織田 涼子 2年~ 前期・後期 各2単位 2時限続き ―日本画制作― 織田 涼子 2年~ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 絵画入門で身につけた表現能力や技法をさらに鍛錬し、さまざま な素材を使って新しい課題に挑戦し、表現の幅を広げられるように したい。 【授業の内容】 1.水彩画1 自然の中にある樹木を描写する 2.水彩画2 ペンなどでスケッチしたものを着彩する 3.水彩画3 先週に引き続き制作し仕上げる 4.水彩画4 風景を描写する 5.水彩画5 実際に写生してきたものを着彩する 6.水彩画6 先週に続き、さらに加筆して仕上げる 7.人物クロッキー(着衣モデルを描く) 8.クロッキーを基に様々な画材を用いて作品を制作する 9.木版画制作1 人物をテーマにエスキースを制作する 10.木版画制作2 木版を準備し、多色刷りということを踏ま えて、各自の表現内容に即した手順につい て計画を立て、制作する 11.木版画制作3 木版の制作 12.木版画制作4 木版の制作 13.木版画制作5 木版画の刷り 14.木版画制作6 修正刷り 15.木版画制作7 完成および講評 【準備学習】 なるべく多くの美術作品を鑑賞すること。 【テキスト・教材】 描画用具(葦ペン等)・画用紙・彫刻刀・版木・のり・墨・版画 用絵具他 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度50%、課題作品50% 【参考書】 適宜参考作品を提示する。 【注意事項】 入門で養った実力を十分に発揮し、作品の制作には集中力を持っ て努力と工夫をしてほしい。 尚、材料費は別途徴収する。 2時限続き 【授業のテーマ・目標】 「日本画」は明治期に創られた絵画の概念で、近代以降の日本画 が表現する内容は様々である。しかし使用する画材や技法・画題か らは千数百年の文化交流の歴史や日本の伝統的な美意識を想像でき る重要な絵画表現のひとつである。岩絵具を用いた作品制作を中心 に独特の素材や技法を学び「日本画」という絵画表現を考える。 【授業の内容】 1.ガイダンス 日本画とは何か・日本画材・使用法について 制作1 鳥獣戯画模写 2.制作2 鳥獣戯画模写続き 3.制作3 鳥獣戯画模写作品の裏打ち 4.作品制作「百合の花を描く」1 スケッチ 5.作品制作「百合の花を描く」2 スケッチをもとに下図を 作る・麻紙にトレース 6.作品制作「百合の花を描く」3 彩色について(胡粉・朱 の溶き方) 墨による線描き・愚墨の 下塗り 7.作品制作「百合の花を描く」4 彩色 8.作品制作「百合の花を描く」5 彩色続き・次の課題の準 備を並行して行う 9.作品制作「百合の花を描く」6 彩色完成・次の課題の準 備を並行して行う 10.作品制作「静物」1 スケッチ・下図作り・トレース 11.作品制作「静物」2 墨による線描き・下塗り・彩色 12.作品制作「静物」3 彩色 13.作品制作「静物」4 彩色続き 14.作品制作「静物」5 彩色完成 15.まとめ 【準備学習】 なるべく多くの日本画作品を鑑賞すること。 【テキスト・教材】 実習の中で適宜提示する。 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度50%、課題作品50% 【参考書】 実習の中で適宜参考作品などを提示する。 【注意事項】 特別に専門的な技法であることから、授業の細部までよく認識し て受講してほしい。 画材、用具類は共に熟練した職人が制作した価値のあるものであ る。よって大切に取り扱ってほしい。 尚、材料費は別途徴収する。 -391- 美 学 美 学 絵画実習d 絵画実習e ―自己の思いを絵画に表現する― 高橋 恒道 2年~ 前期 2単位 2時限続き ―版画プレス機を用いた版画― 高橋 恒道 2年~ 後期 2単位 2時限続き 【授業のテーマ・目標】 絵画とは目に見えるもの、または視覚化することが困難と思われ る体験や人間の内面から発生する事柄などを紙やキャンバス、その 他の支持体に絵具などの素材で色や形に置き換え視覚化した芸術表 現である。これらの生み出される表現は、例え眼の前の事柄を正確 に写し取った表現であっても、作者の主観「思い」が必ず投影され た表現となる。この実習では油絵具、アクリル絵具、紙、その他様 々な素材を扱い実習をおこなうが、すべての課題(実習1~3)を とおしての重要な目的は作者が実現したい「思い」をどのような形 で表現するかを考え、実材を実際に扱い試行錯誤しながら作品化し 、表現とは何か?を考え体験する実習である。 【授業の内容】 1.実習1 コラージュによる表現(アクリル絵具) 2.コラージュの素材作り(モダンテクニック・絵具石鹸溶液) 3.コラージュの素材作り(日光写真・カーボン紙) 4.発想・構想 素材を扱い構想を練る 5.コラージュ制作 6.作品完成 講評(作品の自己評価と相互評価) 7.実習2 アクリル絵具による表現(石、ガラスに描く) 8.発想・構想から本制作 9.作品完成 講評(作品の自己評価と相互評価) 10.実習3 油彩による表現 発想・構想 11.制作1 構想を基に実材を扱い制作 12.制作2 材料の面白味を発見し制作 13.制作3 完成へ向けて制作 14.作品完成 講評(作品の自己評価と相互評価) 15.まとめ 【準備学習】 作品の発想・構想のために図版等の資料収集を授業前におこなう よう適宜指導する。 【テキスト・教材】 絵画実習に必要な道具・材料 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 作品提出50% 平常点は授業への関心度・意欲度の 観点から授業時に判断する。実習への取り組む姿勢を授業内で判断 するものであるが、課題作品などの提出物も判断材料に加え、これ らの提出物からも関心度・意欲度を判断する。作品提出は授業内の 課題作品、下絵などの構想に使用したメモなど、作品を完成させる ために記録的に用いたものも含めて評価の対象とする。また、自己 ・相互評価のためにこちらから配布する記入式評価カードも作品提 出物に含む。 【参考書】 授業時間内に参考作品などを提示する。 【注意事項】 実習は使用方法を誤ると危険な溶剤、道具などを扱うので、授業 中は集中して制作することを望む。 実習室内は絵具などで服が汚れるので汚れてもよい服装で実習に 臨むこと。尚、実習に関わる材料費は別途徴収する。 -392- 【授業のテーマ・目標】 版画プレス機を使用し、凹凸版画の作品制作をおこないます。主 な内容として、直接技法では透明樹脂板を用いたドライポイント技 法、白ボール紙を用いたコラグラフ技法、銅板を用いたメゾチント 技法を学び、間接技法では銅板を腐蝕液で腐蝕させて製版するエッ チング技法を学びます。また、絵画作品が発想から描画・製板、試 し刷りを経て、作品の完成へと段階的な工程を踏むことで完成する ことを理解することも目的とします。版表現を学ぶことで絵画表現 について考え探求する実習です。 【授業の内容】 1.版画1(ドライポイント、コラグラフ) 2.下絵作り(発想・構想)製版 プレス機の使用方法 3.製版(描画、創作)と試し刷りの関係性の理解 4.製版と試し刷り 5.試し刷り 6.試し刷りから本刷り 7.本刷り 作品完成 講評(作品の自己評価と相互評価) 8.版画2(エッチング、メゾチント) 9.製版 腐蝕液を用いた製版の理解 10.製版(描画、腐蝕)と試し刷りの関係性の理解 11.製版と試し刷り 12.試し刷り 13.試し刷りから本刷り 14.本刷り 作品完成 講評(作品の自己評価と相互評価) 15.まとめ 【準備学習】 作品の発想・構想のために図版等の資料収集を授業前におこなう よう適宜指導します。 【テキスト・教材】 版画実習に必要な道具・材料 【成績評価の方法・基準】 平常点50% 作品提出50% 平常点は授業への関心度・意欲度の 観点から授業時に判断します。実習への取り組む姿勢を授業内で判 断するものですが、課題作品などの提出物も判断材料に加え、これ らの提出物からも関心度・意欲度を判断します。作品提出は授業内 の課題作品、下絵などの構想に使用したメモなど、作品を完成させ るために記録的に用いたものも含めて評価の対象とします。また、 自己・相互評価のためにこちらから配布する記入式評価カードも作 品提出物に含まれます。 【参考書】 授業時間内に参考作品、プリントなどを提示します。 【注意事項】 実習は使用方法を誤ると危険な道具や溶剤を使用するので授業中 はこれらの使用方法、注意点に留意し、実習に臨んでください。ま た、作業工程がたくさんあるので制作に集中することを望みます。 実習は汚れてもよい服装で臨んでください。 実習に関わる材料費は別途徴収します。 保管用参考資料として本授業で制作した作品を各自一点提出して 下さい。 デザイン実習b デザイン実習c 空間デザイン~遊具のデザイン 下山 肇 2年~ 前期・後期 各2単位 2時限続き 平面デザイン~ポスターのデザイン 下山 肇 2年~ 後期 2単位 2時限続き 【授業のテーマ・目標】 デザインと社会の関わりについて理解を深め、具体的な作品制作 を通して考察する。 デザイン実習bでは、立体、空間デザインに必要な「スケール」 感覚を身につけ、「取材・観察」「分析・抽出」「再構成」という プロセスを経た、表現技法を習得することを目標とする。 【授業の内容】 以下2つの課題を通して、公共空間、住居、公園、など、身近な 環境を楽しくさせる架空の「遊具」をデザインする。 課題1では、簡単なワークショップから偶発的に生まれた紙立体 に、スケールを与えることで価値を見いだし、想像力を開いて、あ る「モノ」や「空間」として見立てた作品を制作する。 課題2では、日常生活の観察から「機能」とは無縁でありなが ら、存在していることで暮らしが豊かになるモノたちを取材し、「 遊び」について考察しながら、得られた要素を再構成して、「遊具 」を計画する。 また、両課題とも制作の意図やプロセスをボードにまとめて発表 する。 第1週 遊具について 第2週 紙立体に対する見立てー1 紙立体をつくりだす。 第3週 紙立体に対する見立てー2「スケール」を与え、価値を見 いだす。 第4週 紙立体に対する見立てー3 他者に伝わりやすくなるよう 作品化する。 第5週 紙立体に対する見立てー4 プレゼンテーションボード制 作 第6週 紙立体に対する見立てー5 発表・質疑応答 第7週 遊具のデザインー1 日常の取材・観察 第8週 遊具のデザインー2 遊具の構成要素、分析・抽出 第9週 遊具のデザインー3 制作1 形体へ再構成 第10週 遊具のデザインー4 制作2 スケールの検討 第11週 遊具のデザインー5 制作3 素材の検討 第12週 遊具のデザインー6 制作4 形体化 第13週 遊具のデザインー7 プレゼンテーションボード制作 第14週 遊具のデザインー8 発表・質疑応答 第15週 総評・作品の自己再評価・提出 【準備学習】 授業終了時に次回課題のポイントを提示するので、事前に考察し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜配布 【成績評価の方法・基準】 関心・意欲・態度 20% 作品(創造的な感受と表現の工夫)50% 発表(発表・鑑賞の能力)30% 【参考書】 ドナルド・A・ノーマン著「エモーショナルデザイン」新曜社 亀井正弘著「空間造形論体系」鳳山社 など 【注意事項】 制作に必要な道具類は各自用意すること。材料費別途徴収 【授業のテーマ・目標】 デザインは個人と物、個人と環境など間を取りもつ潤滑油的な存 在であり、コミュニケーションの手段としての役割をはたす。その 為にいかに人の目を捉え、伝えたいことを的確に表現するのかとい うことが重要である。このような視覚伝達デザインについて理解を 深め、メッセージを形にまとめていく手段について学ぶことを目標 とする。 【授業の内容】 コンピュータを用いた平面デザイン「DTP(デスクトップパブリ ッシング)」について理解し、実際の印刷業者に入稿することもで きるポスターを制作する。クラスメートを顧客として想定しその希 望を達成するという、本来のデザイン行為をシミュレートする。 第1週 ポスターデザインについて 第2週 DTPについて 第3週 テーマの研究、仮想クライアントの設定 第4週 テーマについての取材 第5週 取材結果のまとめ 第6週 テーマについての発表 第7週 ポスター1―アイデアスケッチ 第8週 ポスター2―画面構成 第9週 ポスター3―Photoshop(コンピュータソフト)での画像 処理1 第10週 ポスター4―Photoshop(コンピュータソフト)での画像 処理2 第11週 ポスター5―Illustrator(コンピュータソフト)での情 報編集1 第12週 ポスター6―Illustrator(コンピュータソフト)での情 報編集2 第13週 ポスター7―出力 第14週 発表・質疑応答・鑑賞 第15週 総評・提出 【準備学習】 授業終了時に次回課題のポイントを提示するので、事前に考察し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜配布 【成績評価の方法・基準】 関心・意欲・態度20% 作品(創造的な感受と表現の工夫)50% 発表(発表・鑑賞の能力)30% 【参考書】 ブルーノ・ムナーリ著「デザインとヴィジュアル・ コミュニケーション」みすず書房 ティモシー・サマラ著「グラフィックデザイナーのための レイアウトデザインの法則」 毎日コミュニケーションズ など 【注意事項】 コンピュータ以外の必要な道具類は各自用意すること。材料費別 途徴収。 -393- 美 学 美 学 デザイン実習d 工芸実習a CGデザイン~シンボルマークのデザイン 下山 肇 2年~ 前期 1単位 ―陶芸「器を作る」― 相賀 岳 2年~ 前期 2単位 2時限続き 【授業のテーマ・目標】 現代のデザインはそのジャンルに関わらず、必ずと言っていいほ どコンピュータを介して行われる。数あるソフトの中でも多くのユ ーザーを持つ画像処理ソフト「Photoshop」とドローイングソフト 「Illustrator」を取り上げ、いくつかの課題を通して操作の基礎 を習得し、デザインとコンピュータの関係について理解することを 目標とする。 【授業の内容】 日常生活に潜む「顔」を見つけ出し(人は3つの集まった点があ れば即座に顔と認識してしまう)、発見した顔を題材にした、喜怒 哀楽など感情をあらわす「シンボルマーク」を制作する。 第1週 デザインとコンピュータの関係について 第2週 Photoshop(コンピュータソフト)について 第3週 Illustrator(コンピュータソフト)について 第4週 顔を見つける1―顔の取材 第5週 顔を見つける2―取材結果の整理 第6週 顔を見つける3― Photoshopでの画像処理 第7週 顔を見つける4― Photoshopでの画像処理 第8週 顔を見つける5― Illustratorでの情報編集 第9週 顔を見つける6― Illustratorでの情報編集 第10週 シンボルマーク1―両ソフトでのマークの作成1 第11週 シンボルマーク2―両ソフトでのマークの作成2 第12週 シンボルマーク3―両ソフトでのマークの作成3 第13週 まとめ制作 第14週 発表・質疑応答 第15週 総評・作品の自己再評価・提出 【準備学習】 授業終了時に次回課題のポイントを提示するので、事前に考察し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜配布 【成績評価の方法・基準】 関心・意欲・態度 20% 作品(創造的な感受と表現の工夫)50% 発表(発表・鑑賞の能力)30% 【参考書】 ブルーノ・ムナーリ著「ファンタジア」みすず書房 松田行正著「眼の冒険 デザインの道具箱」紀伊國屋書店な 【注意事項】 コンピュータやソフトの操作はナレが必要です。恐れずなるべく 多く触る機会を日常的につくること。 -394- 【授業のテーマ・目標】 縄文土器に始まる日本のやきもの文化は世界に誇れる部分がたく さんある。やきものと言っても陶質の物体は現代の生活空間にあら ゆる形態で存在するが、ここでは器を中心に用途のある作品を実際 に制作しながら、陶土の基本的な扱い方、道具の使い方、釉薬の理 解に触れ、焼成までを含めた陶器制作の一連を学ぶ。 【授業の内容】 1.ガイダンス 陶芸とは何か・道具類の説明・授業に臨んで の注意事項の伝達 作品制作1.玉作りによる器の制作・土練りの練習 2.作品制作2.玉作りで制作した作品の削り作業・土練りの 練習 3.作品制作3.たたら作りによる大皿の制作・土練り・電動 ろくろの練習 4.作品制作4.たたら作りによる小皿の制作・土練り・電動 ろくろの練習 5.作品制作5.同作品の制作続き・土練り・電動ろくろの練 習 6.作品制作6.ひも作りによるカップの制作・土練り・電動 ろくろの練習 7.作品制作7.同続き 削り・土練り・電動ろくろの練習及 び制作 8.作品制作8.同カップの取っ手作り・取り付け・土練り・ 電動ろくろでの制作 9.素焼き作品の窯詰め・土練り・電動ろくろでの制作 10.素焼き作品の窯出し・絵付け・釉掛け 11.素焼き作品の窯詰め・釉薬の基本的な理解 12.同窯出し・絵付け・釉掛け 13.本焼き作品窯詰め 14.窯出し・片付け・予備本焼き 15.講評・片付け 【準備学習】 古今東西なるべく多くの陶芸作品を鑑賞すること。 【テキスト・教材】 実習の中で相応のものを提示する。 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度50%、課題作品50% 【参考書】 授業の都度、必要に応じて参考作品を提示する。 【注意事項】 専門的、且つ特殊な道具や材料を使用するにあたって正しい理解 が必要な授業である。 ギャラリーや美術館、博物館などでさまざまな陶芸作品を鑑賞し 、より高い意識を持って学ぶことが望ましい。 尚、材料費については別途徴収する。 工芸実習b 彫刻実習a ―シルバーリングと銀スプーン― 相武 常雄 2年~ 後期 2単位 2時限続き ―木彫 ペットまたは小動物を彫る― 西 誠人 2年~ 後期 2単位 2時間続き 【授業のテーマ・目標】 オリジナルのシルバーアクセサリー(指輪・ペンダントトップ等 )と銀スプーンを制作し、彫金・鍛金技法の初歩を習得し、もの作 りのおもしろさを体験する。また、制作の体験とともに、現代社会 におけるさまざまな金属の使われ方や活用法についてのレクチュア によって、素材としての金属の種類とその特性についての理解を深 める。 【授業の内容】 1.金属概論 2.道具の説明 3.鎚目のリング製作 4.透かし模様のリング製作(デザイン) 5.透かし模様のリング製作(糸のこ) 6.透かし模様のペンダント制作(やすり) 7.スリ出しのリング(デザイン) 8.スリ出しのリング(やすり) 9.スリ出しのリング(やすり) 10.銀スプーンの制作(デザイン) 11.銀スプーンの制作(ろう付け) 12.銀スプーンの制作(鍛造) 13.銀スプーンの制作(やすり) 14.銀線とパールによるリング 15.講評 【準備学習】 各自、家にて、アイデアスケッチを5枚ほど描いてくること。 既製のアクセサリーをよく観察してくること。 書籍、雑誌、実物のスプーン等のデザインを見て、アイデアス ケッチをすること。 【テキスト・教材】 授業時にプリントを配る。 【成績評価の方法・基準】 制作70% 授業態度30% 【参考書】 シルバーアクセサリー等の書籍。 【注意事項】 制作しやすい服装で参加するように。 展覧会の見学を行う。日時等は相談の上で決める。 尚、材料費は別途徴収する。 【授業のテーマ・目標】 彫刻は「完成作品はすでに素材の中に在る、または埋まっている 」という特性を持っている。余分な部分を取り除くことで、自分の ペットや好きな動物の具体的な形を彫り出す、または探り当てる技 術と喜びを体得する。 【授業の内容】 第1週 木彫についての基礎知識および道具の使用法の解説 第2週 写真やスケッチをもとに図面などの資料を作成する 第3週 基礎的な彫りの実習(刃の持ち方、木目の見方など) 第4週 大まかな部分をノコギリで切り落とす 第5週 骨格を意識して、ノミや彫刻刀で粗彫り 第6週 筋肉の動きや毛並みに注意して、さらに粗彫り 第7週 細かな部分(目、鼻、耳など)を彫り進める 第8週 全体との調和に注意しながら、さらに彫り進める 第9週 モデルの動物の特徴は出ているか確認し修整をする 第10週 サンドペーパーで磨き、彫りの完成 第11週 バーニングペンで、大まかな毛の流れを描く 第12週 バーニングペンで、全体の毛描きをさらに進める 第13週 必要に応じてアクリル絵の具による彩色をする 第14週 細部を整えて、完成 第15週 お互いの作品鑑賞ならびに総括 【準備学習】 実技における基礎造形力を高めるために、日頃からペットなど身 近な動物を良く観察しデッサンすること。また日常的に時間を作っ て動物園などに行き、動物の骨格や筋肉の動きを観察すること。 【テキスト・教材】 A4判程度のスケッチブック HB~2B程度の鉛筆またはシャープペンシル 初心者用(5本組程度)の彫刻刀セット 【成績評価の方法・基準】 完成作品(80%)授業態度・平常点(20%)により評価する。 【注意事項】 服装は作業に適したものを用意すること。 -395- 美 学 彫刻実習b ―友人をモデルに頭像を造る― 西 誠人 2年~ 前期 2単位 2時間続き 美 学 【授業のテーマ・目標】 塑像は粘土片を積み重ねることにより徐々に形を成していく。友 人同士でモデルとなり頭部の構造や表情をよく観察し、粘土が頭像 へと姿を変える課程を通して、自分の手の持つ創造力を体得する。 【授業の内容】 第1週 塑像についての基礎知識および道具の使用法の解説 第2週 スケッチまたはデッサンを交代で行う(必要に応じて 写真を撮る) 第3週 スケッチや写真をもとに図面などの資料を作成する 第4週 芯棒の組み立て。大まかな肉付けを開始する 第5週 頭部の量感を意識して、肉付けをする 第6週 頭部としての重心に注意して、さらに肉付けをする 第7週 細部にこだわらず骨格のバランスを重視する 第8週 細部を制作するためのスケッチを交代で行う 第9週 対象をよく見て細部(目、鼻、耳など)を形作る 第10週 全体との関係を意識して、さらに細部を形作る 第11週 全体のバランスを整える 第12週 モデルの特徴は出ているか確認し修整をする 第13週 髪の毛などに彫刻を施し、仕上げの作業をする 第14週 表面に磨きを施して、完成 第15週 お互いの作品の鑑賞ならびに総括 【準備学習】 実技における基礎造形力を高めるために、日頃から自分または友 人をモデルに良く観察し、デッサンをすること。また日常的に時間 を作って美術館などに行き、内外の優れた彫像、塑像などを鑑賞し ておくこと。 【テキスト・教材】 A4判程度のスケッチブック HB~2B程度の鉛筆またはシャープペンシル 【成績評価の方法・基準】 完成作品(80%)授業態度・平常点(20%)により評価する。 【注意事項】 服装は作業に適したものを用意すること。 -396- 教 職 課 程 教職課程 開講科目索引 1年 1年 2年~ 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 2年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 3年 4年 4年 4年 4年 教師論 教師論 教師論 教育原理 教育原理 発達・学習理論 発達・学習理論 教育制度 教育制度 教育課程論 教育課程論 教育課程論 教育方法 教育方法 介護支援基礎論 教職研究a 教職研究b 教職研究c 教職研究d 道徳教育の研究 道徳教育の研究 生徒指導論 生徒指導論 教育相談 教育相談 教職特別講義 総合演習 総合演習 教育実習A・B 教育実習A・B <教科必修科目> 2年 国語科教育法 3年 書道科教育法 2年 英語科教育法 2年 美術科教育法 2年 家庭科教育法 2年 情報科教育法 3年 国語科教育実践研究(1) 3年 英語科教育実践研究(1) 3年 美術科教育実践研究(1) 3年 家庭科教育実践研究(1) 3年 国語科教育実践研究(2) 3年 英語科教育実践研究(2) 3年 美術科教育実践研究(2) 3年 家庭科教育実践研究(2) 3年 英語科教育実践研究(3) 3年 美術科教育実践研究(3) 3年 家庭科教育実践研究(3) 3年 書道科教育実践研究 3年 情報科教育実践研究 ページ 400 ・・・・ 400 ・・・・ 401 ・・・・ 401 ・・・・ 402 ・・・・ 402 ・・・・ 403 ・・・・ 403 ・・・・ 404 ・・・・ 404 ・・・・ 405 ・・・・ 405 ・・・・ 406 ・・・・ 406 ・・・・ 407 ・・・・ 407 ・・・・ 408 ・・・・ 408 ・・・・ 409 ・・・・ 409 ・・・・ 410 ・・・・ 410 ・・・・ 411 ・・・・ 411 ・・・・ 412 ・・・・ 412 ・・・・ 413 ・・・・ 413 ・・・・ 414 ・・・・ 414 小林 茂子 竹内 敏晴 桜井 恵子 宇佐見 忠雄 竹内 敏晴 柏崎 秀子 宮脇 郁 竹内 敏晴 宮崎 孝治 清田 夏代 桜井 恵子 高橋 ヨシ子 柏崎 秀子 宮脇 郁 柏崎 秀子 高橋 ヨシ子 柏崎 秀子 高橋 ヨシ子 柏崎 秀子 清田 夏代 山田 佳子 加藤 美帆 越野 由香 越野 由香 寶川 由美子 渡邊 重人 宇佐見 忠雄 柏崎 秀子 宇佐見 忠雄 高橋 ヨシ子 ・・・・ 渡邊 重人 石坂 雅彦 石川 祥一 織田 涼子 高橋 ヨシ子 佐藤 健 原田 正彦 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ジョーンズ,アンドリュー ・・・・ 織田 涼子 高橋 ヨシ子 原田 正彦 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ジョーンズ,アンドリュー ・・・・ 島田 佳枝 高橋 ヨシ子 鶴田 達成 島田 佳枝 木原 壽美子 石坂 雅彦 佐藤 健 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 415 415 416 416 417 417 418 418 419 419 420 420 421 421 422 422 423 423 424 -399- 教師論 小林 1年 茂子 後期 教師論 竹内 1年 2単位 【授業のテーマ・目標】 教職の歴史、教職の意義、教師の役割、職務の内容、教員養成と 採用の現状などについての学習をとおして、教職への自らの意志と 適性を確かめつつ、教職に対する理解と意欲を育成することを目標 とする。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション(教師論では何を学ぶのか) 第2週 教職の意義と教師の役割 第3週 教師の仕事1・学習指導 第4週 教師の仕事2・生徒指導、教育相談 第5週 教師の仕事3・学級経営、進路指導 第6週 教師に求められる資質、能力 第7週 教職の専門性 第8週 教職の身分と服務 第9週 教育実践を考える1(新聞記事事例) 第10週 教育実践を考える2(VTR事例) 第11週 教員養成制度について 第12週 教員の研修、学校組織について 第13週 さまざまな学校における教師像 第14週 教員採用選考について 第15週 まとめ 【準備学習】 授業時に配布する資料を読み、考えをまとめてくる。 【テキスト・教材】 プリントを使用する。 【成績評価の方法・基準】 課題提出30%、平常点20%、レポート50% 教 職 課 程 -400- 敏晴 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 変貌する社会の中で、教師とはどのような役割を果たすべきか、 教師として何を目指すかについて認識するとともに、教職に関する 普遍的な事項―教職の意義及び教師の役割、教師の職務の内容・研 修、教員養成と採用の現状など―について理解する。 また、教職への自らの意志と適性を確かめつつ教職への使命感や 一体感、責任感を育み、生徒にとって魅力ある教師とはどのような 教師なのか、教師にとっての生き甲斐と成長とは何かについてとも に考えていく。 【授業の内容】 第1週 教師論では何を学ぶのか 第2週 私は小・中・高等時代にどんな教師と出あったか 第3週 教育を取り巻く社会の状況と教師の現状 第4週 教職の歴史と意義 第5週 教育公務員としての教師と法規 第6週 教師に必要な資質・能力 第7週 教師の身分と服務 第8週 教師の研修と専門性 第9週 教師の役割―学級経営と校務分掌 第10週 教員養成と採用の実際および課題 第11週 教育相談と教師 第12週 学校評価と教師の自己評 第13週 教員免許の更新制と専門性 第14週 新任教師の一年 第15週 私の目指す教師像を語る 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントによく目を通しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは特に使用しない。必要に応じプリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 試験又はレポート(70%)、小課題(20%)、平常点(10%)等 により総合的に判断・評価する。 【参考書】 必要に応じ授業内で紹介する。 【注意事項】 教育にかかわるさまざまな問題に新聞やネットを通じ日頃から関 心を持つこと及び自らの教職への意欲や適性がどの程度のものか、 授業を通して絶えず確認をすること。 教師論 桜井 恵子 2年~ 前期 教育原理 2単位 【授業のテーマ・目標】 教師に対する厳しいまなざしが注がれている現在、教職とは何か また教職に就くとはどのようなことかを考える。 この授業では、教職に就くための基本的な事項(教職の意義、教 師の役割、職務の内容、教員養成と採用の現状など)を学習すると ともに、現代社会における教師の役割や課題について理解を深め、 教職に就く自覚と責任を養うことをめざす。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.教師とは何か 3.教職の歴史(1) ~教職観の変遷~ 4.教職の歴史(2) ~教員養成の変遷~ 5.教師の任用と服務 6.教師の役割と仕事を考える(1) 学習指導 7.教師の役割と仕事を考える(2) 学級運営・生徒指導 8.教師の役割と仕事を考える(3) 学校経営・校務分掌 9.教師の職場環境 10.教師の資質向上と研修 11.教師の抱える課題 12.教育改革と教師 13.保護者・地域・社会と教師 14.教師とジェンダー 15.まとめ 【準備学習】 小テストを随時行うので、受講した内容をよく復習しておくこと。 また、15回の講義中に1回模擬授業を課すので、その準備をしてお いてもらう。 【テキスト・教材】 講義に関する資料を毎回配布する。 【成績評価の方法・基準】 3分の2以上出席した場合に、評価を行う。 平常点(小テスト、リアクションペーパー等)30% 模擬授業 30% 学期末レポート 40% 【参考書】 授業中、適宜紹介する。 【注意事項】 この科目は、「教師論」の再履修者および3年次編入生・大学院1 年生で教職を目指す学生を対象としている。教職に就く意志や自覚 を高め、適性を熟考するための重要な基礎科目であるため、真剣に 取り組んでほしい。 宇佐見 忠雄 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育の理念や歴史、思想や制度などの基礎理論に関する内容につ いて教授する。また、授業に変化をつける意味から講義にかかわり の深いビデオを視聴したり、教壇に立つ訓練として学生のスピーチ を積極的に取り入れる。 【授業の内容】 1.オリエンテーション・インストラクション技術 2.教育とは何か・教育の理念 3.教育の目的と教育基本法・教育基本法の改正 4.教育の内容・学習指導要領の変遷 5.教育の方法・TOSS他の新たな試行 6.生徒指導・中学校生徒指導の苦悩 7.キャリア・エデュケーション・中高校の職業指導 8.教育の評価・相対評価から絶対評価へ 9.教育の行政と制度論・教育委員会制度 10.戦前日本の教育史の概観・明治期の学制から戦時下の教育 まで 11.戦後日本の教育史の概観・民主主義教育の始まりから最近 の教育改革まで 12.欧米先進国の教育の概観・英米を中心に 13.世界の著名な教育家たち・ペスタロッチとデューイ 14.日本の著名な教育家たち・福沢諭吉と沢柳政太郎 15.まとめ 【準備学習】 毎回予習課題を出すので、授業前にしっかり調べ学習をしておく こと。またスピーチ予定者は、題意に沿った話材を準備しておくこ と。 【テキスト・教材】 テキストは特段使用しない。資料は適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 テスト(60%)、平常点(40%) 【注意事項】 予習課題の調べ学習を重視するので、積極的に発表すること。 -401- 教 職 課 程 教育原理 竹内 2年 教 職 課 程 敏晴 後期 発達・学習理論 柏崎 2年 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育とは何か、教育の目的はどこにあるのかなどを明らかにする ために、教育学における理念的かつ歴史的事項を中心に、基礎的・ 基本的な知識の獲得と理解をめざす。 また、複雑多様化する現代の学校・子どもをめぐる教育の諸問題 を、教育を受ける権利保障の角度から考えていく。 授業は、教育のさまざまな領域・事象についての知識を深め、教 職に就こうとする者の自覚、使命感を向上させることをめざす。 【授業の内容】 第1週 教育原理とはどういう科目か 第2週 現代社会と子どもを取り巻く環境 第3週 最近の教育改革と学校 第4週 「教育」という言葉 第5週 教育の目的と理想的人間像 第6週 文化や環境、発達と教育 第7週 現代家族と家庭教育 第8週 いじめと子ども 第9週 教師と体罰 第10週 子どもと不登校 第11週 生涯学習社会と自己教育 第12週 歴史の中の子ども①―学校教育のはじまりと子ども 第13週 歴史の中の子ども②―天皇制教育下の学校と子ども 第14週 歴史の中の子ども③―戦後の教育改革と学校 第15週 国際化時代の教育 【準備学習】 配布する資料・プリントによく目を通しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは使用しない。毎回プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(60%)、小課題(30%)、平常点(10%)等により総合的 に判断・評価する。 【参考書】 必要に応じ授業内で紹介する。 【注意事項】 ニュースや新聞、ネット等を通じて身近な教育問題に目を向ける こと。 -402- 秀子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育は教師と学習者とが継続的に相互交渉する過程である。教育 を考える時、まず何よりも、その対象である学習者を知る必要があ る。学習者がいかに物事を認識しているかを知り、発達の状況を考 慮したうえで、教師は働きかけを行うべきである。よりよい働きか けのためには、まず教育・学習という行動がどのように行われてい るか、その原則についても知る必要がある。発達と学習に関する教 育心理学の基礎知識の理解をめざす。 【授業の内容】 1.教育の心理学とは 2.発達の原理(発達の可能性、遺伝と環境、発達段階) 3.乳児期の発達 4.幼児期の発達 5.児童期の発達 6.青年期の発達 7.発達と教育(発達の最近接領域、文化と発達等) 8.学習の理論1:連合説 9.学習の理論2:認知説 10.学習と記憶 11.動機づけ―やる気を育てる― 12.知能と創造性 13.障害のある生徒の心身の発達 14.障害のある生徒の学習の過程 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、テキストで該当箇所を読んで予習しておいてく ださい。 また、授業後には、テキストの「まとめ」を実施して復習してく ださい。 【テキスト・教材】 柏崎秀子『教職ベーシック 発達・学習の心理学』(北樹出版 2010年)1,900円+税 およびプリント資料 【成績評価の方法・基準】 定期試験80%、平常点20% 【参考書】 授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 各自がこれまでに経験してきた教育・学習を思い出し、その背後 にある理論との関連性を考えるようにしてください。 発達・学習理論 教育制度 教育に生かす心理学 宮脇 郁 2年 前期 2単位 竹内 2年 【授業のテーマ・目標】 効果的な教育を行うためには、子供の発達の流れや学習・記憶の 仕組みを理解し、児童・生徒の状態に合わせて教えていく必要があ る。そこでこの授業では、発達と学習・記憶について基礎的な知識 を学び、さらに教育場面への応用を考えていく。また、障害児教育 についても学ぶ。 【授業の内容】 1.イントロダクション 発達 2.乳児期の発達の特徴 3.幼児期の発達の特徴 4.児童期の発達の特徴 5.青年期の発達の特徴 6.発達段階、遺伝と環境、発達と教育 学習と記憶 7.古典的条件づけ 8.オペラント条件づけ 9.認知的な学習、技能学習 10.短期記憶と長期記憶 学習意欲 11.内発的動機づけと外発的動機づけ 12.学習意欲を高めるには 障害児教育 13.概論、発達障害の種類 14.特別支援教育 15.まとめ 【準備学習】 各回の授業は教科書の各章に対応しているので、授業の前後に対 応する章を読んで、予習・復習すること。また、課題が出た場合は 次回の授業時までに提出すること。 【テキスト・教材】 柏崎秀子編著『教職ベーシック 発達・学習の心理学』(北樹出 版 2010年)1,900円 また、適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験70%、授業時の課題20%、平常点10%で評価する。 【注意事項】 講義を受動的に聞くのではなく、積極的に自分の頭で考えること が必要である。このため、授業時に課題の提出を求めることがある 。 敏晴 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育に関わる社会的、制度的事項および経営的事項についての学 習を通じ、教育のさまざまなシステムが現代社会においてどのよう に位置づいているか理解する。また、自分の出身学校の歴史を調べ ることを通し、学校が社会の中でどのような変遷を経て現在に至っ ているのかを学ぶ。 【授業の内容】 第1週 教育制度では何を学ぶのか 第2週 学校の誕生と学校制度の成立 第3週 義務教育が抱える多様な教育問題 第4週 社会教育制度と生涯学習 第5週 就学前教育システムの現状と課題 第6週 学習指導要領と教科書制度 第7週 中央の教育行政と地方の教育行政 第8週 学校の管理・運営に関するシステム 第9週 教育財政システムと家庭教育費 第10週 自身の出身学校を調べ発表する① 第11週 自身の出身学校を調べ発表する② 第12週 自身の出身学校を調べ発表する③ 第13週 自身の出身学校を調べ発表する④ 第14週 自身の出身学校を調べ発表する⑤ 第15週 これからの学校像を探る 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントに目を通しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは特に使用しない。毎回資料・プリントを配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験またはレポート(50%)、小課題&発表(40%)、平常 点等(10%)により総合的に判断・評価する。 【参考書】 授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 教育に関わる情報は、テレビ・映画・新聞・雑誌・ネット上など におびただしいほど転がっています。多様な記事や映像を見て、日 頃から教育問題について考える習慣を身につけること。 発表は受講者数により回数・時間等を調整します。 -403- 教 職 課 程 教育制度 宮崎 2年 教 職 課 程 孝治 前期 教育課程論 清田 2年 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育の様々なシステムが現代社会においてどのように位置づいてい るか理解する。 【授業の内容】 第1週 教育制度では何を学ぶのか 第2週 学校の誕生と学校制度の成立 第3週 義務教育が抱える多様な教育問題 第4週 高齢化社会と社会教育制度 第5週 学習のための多様な学校システム 第6週 就学前教育システムの現状と課題 第7週 学校以外の多様な子育て支援のシステム 第8週 中央の教育行政と地方の教育行政の役割 第9週 教育財政システムと公私教育費 第10週 多様な学校制度の中の多様な学校 第11週 学校の管理・運営に関するシステム 第12週 4月新学期制度と学校5日制 第13週 学習指導要領と教科書制度 第14週 新しい学校像を探る 第15週 まとめ 【準備学習】 受講前1週間の教育関連記事を読んでくること。 【テキスト・教材】 テキストは特に使用しない。適宜資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験70%、小課題30%により総合的に判断・評価する。 【参考書】 授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 教育事例についてグループ討議及び教員との質疑応答を実施するの で、積極的に参加する意識を持って受講すること。 -404- 夏代 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業は以下の三点をポイントとして行なう.①時代背景と国 家目的が教育内容に与える影響,②カリキュラム編成における教育 内容,方法のバランス,③2008年度新学習指導要領における要点. これらの三点を中心に,学校における近代日本におけるカリキュ ラムの内容,性質を,社会的な文脈において理解することを目標と する. 【授業の内容】 第1週:ガイダンス 第2週:国家目的と教育内容 第3週:知識か精神か1 第4週:知識か精神か2 第5週:自由教育 第6週:戦争と教育 第7週:戦後教育改革と教育内容 第8週:55年体制と教育内容 第9週:経済と教育 第10週:1977年 第11週:新自由主義的教育改革 第12週:新学力観 第13週:教育問題と教育内容1 第14週:教育問題と教育内容2 第15週:総括 【準備学習】 1.配布物を熟読すること 2.授業後に内容について復習すること 【テキスト・教材】 授業内で配布する 【成績評価の方法・基準】 全講義の2/3以上の出席を満たさないものは不可とする.評価は, 出席態度(65%)・試験・提出物(35%)により行う. 教育課程論 桜井 2年 恵子 前期 教育課程論 2単位 【授業のテーマ・目標】 「教育課程」とは、単なる「教育の計画」というだけではなく、 さまざまな教育問題を抱える今日において、大きな影響力を持つ複 雑で広い営みといえる。 この授業では、主に日本の教育課程の変遷を学ぶことによって、 今日の教育課程の在り方を理解することを目標とする。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション(講義の目的、内容、進め方の紹介) 第2週 教育課程に関する諸概念を学ぶ 第3週 戦前日本の教育課程 その1 明治前期編 第4週 戦前日本の教育課程 その2 明治後期編 第5週 戦前日本の教育課程 その3 大正新教育編 第6週 戦前日本の教育課程 その4 昭和戦前期編 第7週 戦後日本の教育課程 その1 戦後新教育編 (戦後~1950年代) 第8週 戦後日本の教育課程 その2 1960年代 (系統主義への転換) 第9週 戦後日本の教育課程 その3 1970年代 (教育の現代化) 第10週 戦後日本の教育課程 その4 1980年代 (ゆとり教育へ) 第11週 戦後日本の教育課程 その5 1990年代 (新学力観) 第12週 戦後日本の教育課程 その6 2000年代 (生きる力) 第13週 現在の日本の教育課程 第14週 教育課程をめぐる最新の動向 第15週 まとめ 【準備学習】 小テストを随時行うので、受講した内容をよく復習しておくこと。 【テキスト・教材】 文部科学省『学習指導要領』ほか、講義に関する資料を毎回配布す る。 【成績評価の方法・基準】 3分の2以上出席した場合、評価を行う。 平常点60%(小テスト、リアクションペーパー等) 学期末テスト40% 【参考書】 授業中、適宜紹介する。 高橋 2年 ヨシ子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育課程の定義、その類型と構造、教育課程の編成と評価、教育 課程の改革動向、戦後学習指導要領の歴史的変遷を概観するととも に、学習指導要領における特別活動、「総合的学習の時間」等の位 置と内容について具体的に例を挙げて考察する。また、実際の学校 における教育課程の分析・検討を通して、教育課程の意義を理解し 、教育課程編成のための基礎力を身に付ける。 【授業の内容】 第1週 教育課程の意義と学校教育 第2週 教育課程の編成と評価 第3週 学習指導要領の改訂と教育課程Ⅰ(3次改訂まで) 第4週 学習指導要領の改訂と教育課程Ⅱ(6次改訂まで) 第5週 学習指導要領の改訂と教育課程Ⅲ(7次改訂まで) 第6週 学習指導要領における「特別活動」の位置と役割 第7週 学習指導要領における「道徳」の位置と役割 第8週 学習指導要領における「総合的学習の時間」の位置と役 割 第9週 中学校の教育課程 第10週 高等学校の教育課程 第11週 教育課程の編成づくりⅠ(事例の収集・分析) 第12週 教育課程の編成づくりⅡ(事例の評価・検討) 第13週 教育課程の編成づくりⅢ(事例の発表・相互評価) 第14週 教育課程編成上の工夫と課題 第15週 まとめ 【準備学習】 配布資料やプリントを用い、各回の予習・復習をすること。 【テキスト・教材】 毎回プリント資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験、課題レポート、授業に臨む態度等を総合して評価す る。(定期試験60% 課題レポート40%) 【参考書】 文部科学省『中学校学習指導要領』(東山書房) 文部科学省『高等学校学習指導要領』(東山書房) 柴田義松著『教育課程ーカリキュラム入門』(有斐閣) 天野正輝編『総合的学習のカリキュラム創造―教育課程研究入門 ―』(ミネルヴァ書房) 授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 教育に関する様々な情報に関心を持ち、国の教育動向(答申・法 規等)については日頃から入手しておくこと。教職基礎科目である 本講座においては、調査・分析・相互評価などを実施するため、主 体的・意欲的に取り組むこと。 -405- 教 職 課 程 教 職 課 程 教育方法 教育方法 柏崎 2年 授業の方法を学ぶ 宮脇 郁 2年 後期 2単位 秀子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育実践に必要な教育方法と技術について、各教科に共通する原 理と基礎知識を、体験を交えながら習得することをめざす。あわせ て、今日の情報化社会に対応して、教育メディアや情報機器の活用 についても取り上げる。 【授業の内容】 1.授業の設計の基本 2.授業の設計の仕組み 3.授業の技法:教材と教育メディア 4.授業の技法:教育的コミュニケーション 5.学習指導の諸形態1:主要な指導法 6.学習指導の諸形態2:協同学習 7.マイクロティーチング(模擬授業)1:実施 8.マイクロティーチング(模擬授業)2:振り返り 9.学習の個性化 10.教育評価の意義と観点 11.教育評価の資料収集・テスト法 12.教育の情報化の原理 13.情報機器を活かした教育 14.情報活用能力の育成 15.まとめ 【準備学習】 各回授業の最後に、次回の準備や復習について指示しますので、 実施してきてください。 特に、授業の設計では、回を重ねる毎に設計の案を改善していき ますので、必ず指示された所まで案を作成しておいてください。 【テキスト・教材】 『授業設計マニュアル』稲垣 忠・鈴木克明(北大路書房 2011 年)2310円 および、プリント資料 【成績評価の方法・基準】 定期試験60%、課題およびミニレポート40% 【参考書】 『授業の方法と技術』 長野 正(玉川大学出版部 2001年) その他、授業中に適宜紹介します。 【注意事項】 体験・実習を行いますので、積極的に取り組んでください。 -406- 【授業のテーマ・目標】 綿密な授業計画を立て、それを実行し、終了後には改善点を探る という一連の流れにおいて必要な教育方法を概観し、模擬授業を通 して実際に経験する。また、近年教育の情報化の流れが急速に進ん でいることから、教育における情報機器の活用についても学び、簡 単な実習を行う。 【授業の内容】 1.イントロダクション 授業の方法 2.授業目標の設定 3.教材と教育メディア 4.授業の技法、教育的コミュニケーション 5.代表的な学習指導方法 6.学習指導案と授業の流れ 7.教育評価 8.初歩的な統計学 9.授業の改善 10.模擬授業の実施 11.模擬授業を振り返る 教育の情報化 12.概論 13.授業におけるコンピュータの活用 14.校務の情報化、成績管理 15.まとめ 【準備学習】 模擬授業を行うため、その準備作業等を宿題として課す。次回の 授業までに必ずやってくること。 【テキスト・教材】 適宜プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験45%、課題と実習45%、平常点10%で評価する。 【参考書】 長野正『授業の方法と技術―教師としての成長』(玉川大学出版 部 2001年) 鈴木克明『教材設計マニュアル―独学を支援するために』(北大 路書房 2002年) 柏崎秀子『発達・学習の心理学』(北樹出版 2010年) 【注意事項】 授業を通して模擬授業の準備をしていく。安易に遅刻・欠席する と準備作業が滞るので気を付けること。 介護支援基礎論 教職研究a 柏崎 2年 授業力形成 高橋 ヨシ子 2年 後期 2単位 秀子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教職を目指す者として、個人の尊厳と社会連帯の理念を学び、多 様な人々といかにコミュ二ケーションするかを知る。また、次年度 に行う介護等体験に向けた事前学習として、特別支援学校と社会福 祉施設の概要について基礎的な理解を得る。 【授業の内容】 第1週 介護等体験の基本理念 第2週 特別支援教育1-制度と理念 第3週 特別支援教育2-肢体不自由児の理解 第4週 特別支援教育3-知的障害の理解 第5週 特別支援教育4-発達障害の理解 第6週 特別支援教育5-現場からの話とまとめ 第7週 社会福祉施設1-種類と目的 第8週 社会福祉施設2-老人施設 第9週 社会福祉施設3-模擬体験からの理解 第10週 社会福祉施設4-障害者施設 第11週 社会福祉施設5-児童・母子施設 第12週 社会福祉施設6-現場からの話とまとめ 第13週 コミュ二ケーションの多様性を知ろう 第14週 体験報告から学ぶ 第15週 まとめ 【準備学習】 教科書等の指示された箇所を予め読んでから、授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 『介護等体験ガイドブック フィリア』全国特別支援学校長会編 ジアース教育新社(933円+税) 『よくわかる社会福祉施設』全国社会福祉協議会編 全国社会福 祉協議会(600円+税) および プリント資料 【成績評価の方法・基準】 レポート100%(授業中のミニ課題も含む) 【参考書】 授業中に適宜紹介する。 【注意事項】 次年度に介護等体験を行うためには、この単位を取得していなけ ればならない。 【授業のテーマ・目標】 「授業で勝負する」という言葉で表されるように、学校における教 師の重要な役割は、なによりも確かな指導技術と熱意をもち授業を 通して子どもに豊かな文化を伝え、人格形成にかかわっていくこと にある。 本講座では、授業や授業力を構成する要素について理解を深め、 授業の技術を身に付けるとともに、今、求められる教育の諸課題に 対応して授業をデザインしていく実践的な力を身に付けることを目 指す。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 授業と子ども・教師 第2週 授業や授業力を構成する要素とは 第3週 授業技術① 思考を深める発問とその工夫 第4週 授業技術② 板書計画の意義と具体的方法 第5週 実際の学習指導案・授業記録の検討・分析① 第6週 実際の学習指導案・授業記録の検討・分析② 第7週 メディアを生かす授業づくり 第8週 教育機器を生かす授業づくり 第9週 子どものつまずきを生かす授業づくり 第10週 子どもの思考力・表現力を育てる授業づくり 第11週 教材解釈・教材開発 第12週 模擬授業の検討 第13週 模擬授業の発表と相互評価① 第14週 模擬授業の発表と相互評価② 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回配布するプリント・資料を基に予習・復習する。 【テキスト・教材】 毎回、資料・プリント等を配布する。 【成績評価の方法・基準】 定期試験、課題レポート、学習授業案、授業に臨む態度等を総合的 に評価する。(定期試験50%、提出物等50%) 【参考書】 文部科学省『中学校学習指導要領 解説』 文部科学省『高等学校学習指導要領 解説』 田中幸治編『よくわかる授業論』(ミネルヴァ書房) 二杉孝司他『21世紀の授業 授業分析の基礎技術』(学事出版) その他、授業で適宜紹介する。 【注意事項】 実際の授業の学習指導案や授業記録などから分析・評価するな ど、教師として必要な授業力を実践的に学び、教育実習にも生きて くる。そのため、何よりも主体的な取り組みが必要である。 -407- 教 職 課 程 教 職 課 程 教職研究b 教職研究c 言語表現力の育成 柏崎 秀子 2年 前期 2単位 教育時事の探求 高橋 ヨシ子 2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教職を強く志望する学生に向けたアドバンスト科目(選択科目) のひとつである。 これからの教育では、各教科において「ことばの力」が求められ る。PISA型学力に見るように、知識を実生活で活用するには、言語 表現・読解の能力が重要な役割を担う。そのために、まず、教師を 目指す者自身の言語表現力が伸びることを目指す。実際に数多くの 言語表現を作成して、小論文で論述できる力を身につけ、さらに、 「ことばの力」を育成する教育を検討する。 【授業の内容】 第1週 言語力とPISA型学力 第2週 絵画情報の言語化1 -作文- 第3週 絵画情報の言語化2 -推敲- 第4週 図表を用いた文章の理解と表現1 -作文- 第5週 図表を用いた文章の理解と表現2 -推敲- 第6週 事実と意見の書き分け1 -作文- 第7週 事実と意見の書き分け2 -推敲- 第8週 順序・構成を明示した文章1 -作文- 第9週 順序・構成を明示した文章2 -推敲- 第10週 主張のある文章1 -作文- 第11週 主張のある文章2 -推敲- 第12週 電子メールの文章1 -作文- 第13週 電子メールの文章2 -推敲- 第14週 わかりやすさと読み手意識 第15週 まとめ 【準備学習】 課題の言語表現・文章を作成しておくこと。 【テキスト・教材】 プリント資料 【成績評価の方法・基準】 レポート 50%、平常点 50% 【注意事項】 受講者が実際に作文して、互いに推敲し合う演習形式で進めるた め、積極的な参加が不可欠である。 -408- 【授業のテーマ・目標】 今、子どもを取り巻く環境の変化は大きく、教育の在り方も変わ ってきている。「教育時事」とは、近年の教育課題や国の施策など 、時代とともにその時々の教育に要請されることがらを指すもので ある。 本講座では、文部科学省など国の動向、各自治体での取組、諸外国 の教育動向などについて理解を深めるとともに、調査・分析、討論 をさらにすすめ、論作文までできる力を身に付け、教職としての幅 広い教養と実践力を高めることをねらいとする。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 教育事情とは 第2週 子どもを取り巻く環境の変化と学校教育 第3週 中央教育審議会答申―その歴史的変遷 第4週 最近の教育課題Ⅰ(キャリア教育・職業教育) 第5週 最近の教育課題Ⅱ(特別支援教育) 第6週 最近の教育課題Ⅲ(国際理解教育) 第7週 最近の教育課題Ⅳ(生徒指導ーいじめ・不登校等) 第8週 最近の教育課題Ⅴ(生徒指導ー中途退学等) 第9週 諸外国の教育の動向Ⅰ(フィンランド・アメリカ・イギリ ス等) 第10週 諸外国の教育の動向Ⅱ(アジア諸国) 第11週 各自治体での取組み 第12週 学習指導要領、その他の答申 第13週 調査研究の発表・相互評価 第14週 調査研究に関する論作文 第15週 まとめ 【準備学習】 テキストや配布資料に基づいて各回予習・復習すること。 【テキスト・教材】 窪田眞二監修『教育課題便覧(平成23年度版)』(学陽書房)2800 円 【成績評価の方法・基準】 定期試験、課題レポート、論作文、授業に臨む態度などを総合的 に評価する。 (定期試験50%、提出物[課題レポート、論作文等]50%) 【参考書】 文部科学省『生徒指導提要』(教育図書) 文部科学省『中学校学習指導要領』(東山書房) 文部科学省『高等学校学習指導要領』(東山書房) 文部科学省『文部科学白書』(政府刊行物) 【注意事項】 採用選考試験にも対応できるよう教育時事についての調査研究・ 発表・討論・論作文などを取り上げるため、主体的な取り組みが必 要である。また、国・自治体など、教育の動向に関する最新の情報 を新聞やインターネット等で入手するなど、積極的な姿勢が求めら れる。 教職研究d 道徳教育の研究 発達障害を中心とした特別支援教育の探究 柏崎 秀子 2年 後期 2単位 清田 3年 【授業のテーマ・目標】 教職を強く志望する学生に向けたアドバンスト科目(選択科目) のひとつである。 今日の学校教育現場では、通常学級でも特別な教育的ニーズを有 する生徒が多く存在する。それらの生徒そしてニーズに対応するに は、発達障害に関する詳しい理解が必要である。 ここでは、発達障害を中心に、特別支援教育の諸課題について理 解を深め、よりよい支援ができる教師を目指す。 【授業の内容】 第1週 特別支援教育とは 第2週 特別支援教育の体制 第3週 発達障害の概要 第4週 自閉症等の理解 第5週 自閉症等の探究 第6週 ADHDの理解 第7週 ADHDの探究 第8週 学習障害の理解 第9週 学習障害の探究 第10週 学習支援の検討1(自閉症) 第11週 学習支援の検討2(ADHD) 第12週 学習支援の検討3(学習障害) 第13週 アセスメントと連携の在り方 第14週 発表と討論 第15週 まとめ 【準備学習】 指定された資料を読んでおく。 また、回によっては、担当箇所のまとめ等を作成する。 【テキスト・教材】 上野一彦・花熊 暁『軽度発達障害の教育』日本文化科学社(1890 円) および、プリント資料 【成績評価の方法・基準】 レポート 80%,平常点 20% 【参考書】 『発達と障害を考える本 ふしぎだね!?自閉症のおともだち 』 のシリーズ1~4巻,内山登紀夫監修,ミネルヴァ書房 【注意事項】 講義と演習の両面から展開するため、学生自身が積極的に課題に 取り組むように。 夏代 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 1.道徳教育の歴史,原理,実践について学ぶ 2.道徳科指導案を作成する際の手法,要点,実践について学ぶ 3.道徳の授業に対する実践力を身に付ける 【授業の内容】 第1週:ガイダンス 第2週:戦前の道徳教育 第3週:戦争と戦後教育改革における道徳教育 第4週:「道徳の時間」特設 第5週:現代社会における道徳の課題 第6週:指導案作成に関する指導1 第7週:指導案作成に関する指導2 第8週:道徳の発達論的アプローチ 第9週:道徳教育の方法 第10週:多元化社会と道徳教育 第11週:外国の道徳教育 第12週:学生による模擬授業1 第13週:学生による模擬授業2 第14週:学生による模擬授業3 第15週:総括 【準備学習】 1.配布物を熟読すること 2.授業後に内容について復習すること 3.課題(道徳科指導案の作成)に向けて準備をすること 【テキスト・教材】 授業内に配布する 【成績評価の方法・基準】 全講義の2/3以上の出席を満たさないものは不可とする.評価は, 出席態度(65%)・試験・提出物(35%)により行う. -409- 教 職 課 程 教 職 課 程 道徳教育の研究 生徒指導論 山田 3年 加藤 3年 佳子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 自分自身の生き方や社会の状況を見つめながら、学校における道 徳教育、道徳の授業の在り方について、どうあるべきかを考え合う 場にしたいと思います。また、子どもたちに人間としてよりよく生 きる力を育てるために、教師として学校で道徳授業を実践する力を 身に付けられるようにします。 そのために、学校で行われている道徳教育や道徳の時間の資料や 内容にできるだけ多く接しながら、学習指導要領の基礎的な理論を 理解した上で、学習指導案を作成できる力を身に付けることを目指 します。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション 第2週 道徳教育と道徳の時間 第3週 心の教育と道徳の内容 第4週 道徳教育の歴史 第5週 学習指導要領「道徳」の概要(その1) 第6週 学習指導要領「道徳」の概要(その2) 第7週 道徳教育の具体例と全体計画 第8週 道徳授業の具体例と年間指導計画 第9週 道徳の時間の特性を踏まえた指導 第10週 道徳の時間における多様な資料と指導方法 第11週 道徳の時間学習指導案作成の実際 第12週 模擬授業に向けての準備と協議 第13週 模擬授業および協議(1回目) 第14週 模擬授業および協議(2回目) 第15週 総括 【準備学習】 人間としての在り方、生き方について考え、教師また大人として 子どもたちの人格形成のために今どのような教育が必要であるか講 義を通して考え続けてほしい。 【テキスト・教材】 文部科学省「中学校学習指導要領解説道徳編」(日本文教出版 2008年9月)139円 【成績評価の方法・基準】 3分の2以上の出席を満たした場合に評価を行います。受講態度 (20%)、基礎的事項の小テスト(20%)、時間内に書くレポ ート(30%)や学習指導案(30%)の内容により総合的に評価 します。 -410- 美帆 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 生徒指導とは、教科指導と並んで生徒の発達を支える教育活動です 。いじめ・不登校など学校における様々な課題の背景を、学校文化 や子どもの生活世界の変化との関連から理解し、それに対応する方 法を受講生が主体的に考えることを目標にします。 【授業の内容】 第1週 生徒指導とは何か 第2週 生徒指導の目的(1) 第3週 生徒指導の目的(2) 第4週 現代社会と生徒指導 第5週 校種間移行の課題 第6週 学校文化 第7週 学校文化とジェンダー 第8週 いじめを考える 第9週 不登校現象を考える 第10週 不登校現象と現代社会 第11週 子どもの貧困 第12週 家族と子ども 第13週 キャリア教育 第14週 特別支援と生徒指導 第15週 まとめ 【準備学習】 普段から新聞などで学校、子ども、家族など教育に関わる記事を読 み、疑問や問題意識をもつように心がけてください。 【テキスト・教材】 配布資料 【成績評価の方法・基準】 定期試験60%、授業内の小レポート作成等40% 【参考書】 苅谷剛彦他編著『新版 教育の社会学―「常識」の問い方、見直し 方』(有斐閣、1995円) ほか、授業中に紹介します 生徒指導論 越野 3年 由香 前期 教育相談 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校教育における教育活動は、大きく教科活動と教科外活動に分 けることができ、生活指導は、主として教科外諸活動において展開 される教育指導である。ここでは、さまざまな角度から生活指導の 概念と歴史を取り上げ検討し、子どもたちの生活へのアプローチと して、主に集団を単位とした指導のあり方を学ぶ。 【授業の内容】 1.生活指導とは 2.生活指導の歴史 3.子どもの生活と社会 4.生活指導のさまざまな場 5.学級集団のとらえ方 6.学校心理学から見た生活指導 7.子どもの発達的特徴(1) 8.子どもの発達的特徴(2) 9.子ども理解の方法 10.集団づくりの実際 11.進路指導(1) 12.進路指導(2) 13.実践記録を読んで考える(1) 14.実践記録を読んで考える(2) 15.学校・家庭・地域の連携 【準備学習】 講義をもとに、各自復習をして内容理解につとめ、次回の授業に 臨むこと。 【テキスト・教材】 必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末試験60%、小課題40%を総合して評価する。 【参考書】 必要に応じて随時紹介する。 越野 3年 由香 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 一般に、子どもたちの生活へのアプローチとして、個人を単位と した指導を行うものが教育相談の領域である。しかしここではさま ざまな問題を、個人の問題として捉えるだけではなく、学校全体あ るいは社会・地域全体の問題として捉えてアプローチしてくという 視点から、具体的な事例を通して教育相談の基礎理論や方法を学ぶ 。 【授業の内容】 1.教育相談とは何か 2.子どもの生活と社会の変化を考える 3.教育相談の種類と方法を概観する(傾聴、共感的理解、受 容と指導) 4.からだ体験モード①ロールプレイにより、教育相談を体験 する 5.からだ体験モード②ロールプレイ体験を振り返り、教育相 談の考え方や方法を確認する 6.子どもの発達とおこりやすい情緒、精神的問題を概観する 7.軽度発達障害への対応を考える①発達障害を概観する 8.軽度発達障害への対応を考える②具体的な対応方法を考え る 9.キレる・荒れる子どもを考える 10.不登校を考える 11.いじめを考える 12.孤立した子どもを考える 13.スクールカウンセラーの利用を考える 14.教師のメンタルヘルスを考える 15.学校と地域の連携を考える 【準備学習】 講義をもとに、各自復習をして内容理解につとめ、次回の授業に 臨むこと。 【テキスト・教材】 特に使用しない。必要に応じてプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 期末レポート60%、小課題40%を総合して評価する。 【参考書】 必要に応じて授業中に紹介する。 -411- 教 職 課 程 教 職 課 程 教育相談 教職特別講義 寶川 3年 渡邊 3年 由美子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 最近の学校は、様々に変化している。学習指導要領の改訂により 学習内容が増えているだけでなく、子どもを取り巻く問題も多様に なり複雑になっている。その子どもへの対応や保護者への対応を担 う教師にとり、教育相談の活用は有効と考える。教育相談とは、子 どもの人格発達を援助し、教育の機能を持ちながら、子どもの育成 を目的とするものである。 ここでは、子どもの発達の基礎をふまえたうえで、具体的な相談 スキルを身につけることと、子どもの問題の事例への理解を深める ことを目標とする。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション・教育相談とは 第2週 子どもの発達 (乳幼児期) 第3週 子どもの発達 (児童期・思春期) 第4週 子どもの発達 (青年期) 第5週 カウンセリングの基礎 第6週 カウンセリングの実際① (来談者中心療法など) 第7週 カウンセリングの実際② (認知行動療法など) 第8週 子どもにみられる心の問題 第9週 事例検討① (不登校への理解と対応) 第10週 事例検討② (いじめへの理解と対応) 第11週 事例検討③ (発達障害への理解と対応) 第12週 事例検討④ (青年期特有の精神症状への理解と対応) 第13週 事例検討⑤ (保護者への理解と対応) 第14週 学校内外のリソース活用・予防的アプローチ 第15週 教師の自己理解とストレスマネージメント 【準備学習】 毎回、次回の授業のためのプリント等を渡すので予習をし、臨んで ほしい。 【テキスト・教材】 テキストは特に指定しない。 【成績評価の方法・基準】 参加態度40%、期末レポート40%、小課題20% 【参考書】 一丸藤太郎・菅野信夫編著『学校教育相談』(ミネルヴァ書房2002 年) 村瀬嘉代子・三浦香苗・近藤邦夫・西村克彦編『教員養成のための テキストシリーズ5 青年期の課題と支援』(新曜社2000年) 【注意事項】 授業中にはワークを多く取り入れて行うので、積極的に参加し、具 体的なスキルを身につけてもらいたいと思う。 -412- 重人 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義は、専門職としての〈教師〉ならびに国語科の〈教師〉の あり方を問うことを通して、履修者に教職を志す者としての意識を 高めてもらうことを目的とする。なお、実践例の事例研究のほかに 教育時事についても適宜触れる。 【授業の内容】 第1週 概説:専門職としての〈教師〉に求められる資質 第2週 役割演技論からみた〈教師〉 第3週 ビデオ視聴による授業分析Ⅰ(コミュニケーション・ スキルの分析) 第4週 ビデオ視聴による授業分析Ⅱ(机間指導と補助的発問 の分析) 第5週 ビデオ視聴による授業分析Ⅲ(授業構想の分析) 第6週 これからの読解力―論理的思考から批判的思考へ― 第7週 作文指導についての事例研究 第8週 古典の学習指導―中学校―についての事例研究 第9週 古典の学習指導―高等学校―についての事例研究 第10週 〈話すこと・聞くこと〉の学習指導についての事例研 究 第11週 ビデオ視聴による授業分析Ⅳ(パネル・ディスカッショ ン) 第12週 詩歌の学習指導についての事例研究 第13週 授業用台本と板書計画作成についての確認 第14週 職業としての〈教師〉 第15週 まとめ 【準備学習】 準備学習として『中学校学習指導要領解説 国語編』『高等学校 学習指導要領 国語編』を通読しておくこと。また、筆順について は各自で確認して小テストに備えること。 【テキスト・教材】 なし(プリントを配付する)。 【成績評価の方法・基準】 授業用台本・板書計画50%、平常点50%(提出物10%・小テスト 15%・授業に対する積極性25%)として総合的に評価する。なお、 資格取得に関する科目であるという性質上、遅刻・早退・欠席の多 い者および授業時の積極性に欠ける者は教職に対する積極性を欠い ていると判断し、減点する(単位を認定しない場合もある)。 【参考書】 文部科学省『中学校学習指導要領解説 国語編』(東洋館出版社 )144円 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 国語編』(教育出版) 305円 【注意事項】 小テスト(筆順)については第12~14週に実施を予定している。 また、授業用台本の教材は授業時に指示する。 総合演習 総合演習 ─国際化と教育─ 宇佐見 忠雄 4年 通年 2単位 柏崎 4年 【授業のテーマ・目標】 本格的な「国際化」の時代や社会を迎えて、留学などで海外へ出 かける日本人の教育問題や、逆に我が国に流入してくる外国人の教 育問題、さらには諸外国の教育現実や新たな動向などを、いろいろ な文献、資料、メディアなどを通して究明する。 【授業の内容】 1.「前期」オリエンテーション 2.海外で学ぶ子どもの諸問題 3.アメリカの教育 4.各自の選択テーマの発表Ⅰ 5.各自の選択テーマの発表Ⅱ 6.フィンランドの教育 7.中国の教育 8.東南アジアの教育 9.日本人留学生の諸問題 10.帰国子女教育の諸問題 11.国際交流教育をめぐって 12.ヨーロッパの教育 13.レポート作成に向けてⅠ 14.レポート作成に向けてⅡ 15.中間まとめ 1.「後期」レポート中間発表Ⅰ 2.レポート中間発表Ⅱ 3.レポート中間発表Ⅲ 4.海外における教育改革の現状 5.グローバリゼーションと国際理解教育 6.海外の学校における人権教育 7.海外の学校における環境教育 8.教育の国際化の功罪 9.海外の日本人学校の諸問題 10.PISAとTIMSSの調査について 11.レポート提出とチェックⅠ 12.レポート提出とチェックⅡ 13.レポート提出とチェックⅢ 14.世界の教育改革と日本 15.まとめ 【準備学習】 演習科目として、①各自、興味関心のあるテーマ設定を考える。 そしてそれをA4・1枚にまとめて発表の仕方を考える。②中間発 表に向けて、A4・2枚のレポートを作成し、発表の仕方を考える 。③適宜配布する諸外国の教育と教員についての資料を予習する。 ④「国際交流と私」のテーマで、全員3分間スピーチを行うので、 その内容や発表の仕方を考える。⑤最終的に各自所定の枚数のレポ ートを作成する。 【テキスト・教材】 適宜資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 各自興味のあるテーマを決め、それについて調べたものを発表( 年に2回程度)、レポート(原稿用紙10~15枚)する。レポートの 内容80%、受講態度などの平常点20%。 【注意事項】 「総合演習」の授業は、今年度が最後であるので、そのつもりで受 講すること。また、受講生の数によって、授業の進行に影響がある 。 秀子 通年 2単位 【授業のテーマ・目標】 教員を志願する者として、環境問題、国際化、情報化などの人類 に共通のテーマや、少子・高齢化、福祉・家庭のあり方など、わが 国の社会全体にかかわるテーマに関して、多様なメディアを活用し た情報収集・分析・まとめ・発表・討論などの諸活動を通して、理 解を深めて視野を広げる。前半は環境問題を例に取り組む。 また、諸課題を指導する分析・検討の方法および技術の能力を育 成し、自ら課題を見出し様々な知識を総合して思考する主体的な学 びのあり方を知る。さらに、言語力の育成についても検討する。 【授業の内容】 【前期】1.「総合演習」のねらい 2.環境に関する諸問題の理解 3.課題への取り組み方の学習1:情報収集 4.課題への取り組み方の学習2:課題分析 5.課題への取り組み方の学習3:まとめ方 6.課題への取り組み方の学習4:発表・討論 7.環境・生活に関連する自らの課題の設定 8.情報収集の多様さを知る 9.分析の掘り下げ方 10.図表の活用 11.発表時の工夫 12.各自の課題への取り組み 13.調査・分析結果のプレゼンテーション 14.ディスカッションによる掘り下げ 15.まとめ 【後期】1.NIE(教育に新聞を)を知る 2.NIE活用の模擬授業の体験 3.新聞を基に課題を見出す取り組み1:個別 4.新聞を基に課題を見出す取り組み2:小集団 5.新聞を基に課題を見出す取り組み3:発表 6.多様なメディア・多様な情報収集方法の試み 7.主体的な学びの授業の基本 8.主体的な学びの授業の計画 9.主体的な学びの授業の実施(前半) 10.主体的な学びの授業の実施(後半) 11.主体的な学びの考察 12.言語力育成の方策 13.言語力育成の授業案 14.言語力育成のあり方を考える 15.まとめ 【準備学習】 各課題の進行状況に応じて宿題を指示しますので、毎回、事前に 実施しておくこと。 【テキスト・教材】 プリント資料を配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート60%、平常点(発表、課題への取り組み)40% 【参考書】 選択課題に応じて、適宜紹介する。 【注意事項】 調べ学習やグループ活動やディスカッションなどが多く、課題に 主体的に取り組むこと。 活動を行った後は、必ず振り返りを実施して自己評価・改善に取 り組むこと。 -413- 教 職 課 程 教 職 課 程 教育実習A・B 教育実習A・B 宇佐見 忠雄 4年 前期 A-5単位・B-3単位 高橋 4年 【授業のテーマ・目標】 教育実習Aは、中学校か高校で「3週間の教育実習(4単位に相 当)」をして中学・高校の両方の教員免許を取得する。またBは高 校で「2週間の教育実習(2単位に相当)」をして高校のみの教員 免許を取得することを意味する。 A・Bとも、1単位分に相当する事前・事後の指導を講義で受け る必要がある。実習前は、実習に際しての留意点や心構えなどを学 ぶ。また実習校での挨拶や自己紹介の練習などをする。そして実習 後にはその体験や感想を相互に交換したり、教職への動機づけを図 る。 何よりも実習トラブルを避けることと、充実した実習をするには どうしたらよいかを追求する。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.教育実習前に提出する書類の作成のしかた 3.教育実習の目的と意義 4.教育実習の準備と心得 5.中学校教育実習の概要(ビデオ視聴を含む) 6.高等学校教育実習の概要(ビデオ視聴を含む) 7.教師の服務規程と実習中の留意事項 8.観察と参加のポイント(実習日誌の記入を含む) 9.先輩の実地授業から学ぶ(ビデオ視聴を含む) 10.教育実習中のトラブルとその対応策 11.教育実習の体験報告Ⅰ 12.教育実習の体験報告Ⅱ 13.教育実習の体験報告Ⅲ 14.教育実習の評価について 15.教育実習の反省と課題 【準備学習】 毎回予習課題をしっかり調べておくこと。またスピーチ予定者は 、題意に沿った話材を準備しておくこと。 【テキスト・教材】 山崎英則編著『教育実習完全ガイド』(ミネルヴァ書房)2,400 円 【成績評価の方法・基準】 教育実習の講義の1単位と学校現場での実習の4ないし2単位は 、A・Bともセットになっているのでいずれか一方のみの履修では 単位認定はできない。 成績評価は、実習校における評価(含実習日誌)50%、定期試験 30%、受講態度などの平常点20%。実習トラブルを避ける意味から も出欠は厳しくとる。教育実習中はもとより、講義においても実習 に必要不可欠の事項を取りあげるものであるから、欠席や遅刻も厳 禁とする。 【注意事項】 教育実習に対する学校現場や教育委員会、中央教育審議会や文部科 学省からの厳しい見方に応えるためにも、生半可な気持ちではなく 全力で臨む必要を自覚すること。 -414- ヨシ子 前期 A-5単位・B-3単位 【授業のテーマ・目標】 教育実習Aは、中学校教員免許と高等学校教員免許両方を希望す るものを対象とし、教育実習Bは、高等学校教員免許を希望する者 を対象とする。 教育実習は、大学での教職科目や専門科目等で身に付けた教育に 関する知見を、自らの体験で検証する重要な教育実践である。 本講座では、教育実習に参加するに必要な基本的な心構えや技能 、実習後の反省や総括について具体的に学び、今後の教職に対する 展望をもつことができるようにする。 【授業の内容】 〈事前指導〉 第1週 オリエンテーション(講義内容・方法) 第2週 教育実習前に提出する書類について 第3週 教育実習の目的と意義 第4週 教育実習の準備と心得 第5週 教員の服務・勤務と学校組織の特徴 第6週 中学校での教育実習の実際 第7週 高等学校での教育実習の実際 第8週 授業参観・授業観察の意義とそのポイント 第9週 学級経営・学校運営と教育実習生 〈事後指導〉 第10週 教育実習の体験報告と検討Ⅰ 第11週 教育実習の体験報告と検討Ⅱ 第12週 生徒理解・生徒指導からみた教育実習の総括的評価・ 反省 第13週 学級経営・学校運営からみた教育実習の総括的評価・ 反省 第14週 教育実習の反省と今後の課題、アンケートの作成 第15週 まとめ これからの教師に求められるもの 【準備学習】 配布プリント等を用い、各回の予習・復習をすること。 【テキスト・教材】 適宜、資料プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 実習校での評価・実習記録簿 50%、実習実習のレポート 30%、 授業態度20%等を総合的に評価する。 【参考書】 山崎秀則編『教育実習の完全ガイド』(ミネルヴァ書房) 文部科学省『高等学校学習指導要領家庭編 解説』(開隆堂出版 ) 文部科学省『中学校学習指導要領技術・家庭編 解説』(教育図 書) 授業時に適宜紹介する。 【注意事項】 本講座は、中・高等学校免許取得のために履修するものである。 欠席や遅刻は厳禁とする。 国語科教育法 書道科教育法 渡邊 2年 石坂 3年 重人 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 国語科教育において、学習者が明確な目的意識を持ち、その目的 を達成するために教師にできることは何か。この点について試行錯 誤を重ねて理解を深めることが本講義の目的である。具体的には、 教職を目指す者に求められる姿勢や学習・指導の基盤となる様々な 事項について事例研究を交えながら講義する。 【授業の内容】 第1週 教師の自覚―《できる》・《わかる》ことと《教える》 ことのちがい― 第2週 学習指導用語および教材研究の方法についての確認 第3週 学習指導要領についての解説 第4週 学習指導案作成についてⅠ(『山月記』) 第5週 学習指導案作成についてⅡ(単元設定の理由) 第6週 学習指導案作成についてⅢ(単元の目標) 第7週 学習指導案作成についてⅣ(指導および評価の計画) 第8週 学習指導案作成についてⅤ(本時の展開) 第9週 発問と板書計画作成についての確認 第10週 授業用台本作成についての確認 第11週 ビデオ視聴による授業分析Ⅰ(教育実習生の場合) 第12週 説明的な文章の学習指導 第13週 ビデオ視聴による授業分析Ⅱ(詩の群読の場合) 第14週 ビデオ視聴による授業分析Ⅲ(ディベートの場合) 第15週 まとめ 【準備学習】 準備学習として『中学校学習指導要領解説 国語編』『高等学校 学習指導要領 国語編』を通読しておくこと。また、筆順について は各自で確認して小テストに備えること。 【テキスト・教材】 文部科学省『中学校学習指導要領解説 国語編』(東洋館出版社 )144円 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 国語編』(教育出版) 305円 【成績評価の方法・基準】 模擬学習指導案50%、平常点50%(提出物10%・小テスト15%・ 授業に対する積極性25%)として総合的に評価する。なお、資格取 得に関する科目であるという性質上、遅刻・早退・欠席の多い者お よび授業時の積極性に欠ける者は教職に対する積極性を欠いている と判断し、減点する(単位を認定しない場合もある)。 【参考書】 授業時に指示する。 【注意事項】 小テスト(筆順)については第12~14週に実施を予定している。 模擬学習指導案の教材は『羅生門』を予定している。また、古典の 学習指導については教職特別講義で扱う。 雅彦 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 書教育の歴史・変遷を知り、今日書教育のかかえる諸問題を考察 する。また、指導案の作成を実際に行う。 【授業の内容】 第1週 書教育の始まり。 第2週 百済書道と漢土書道。 第3週 女子の教育と平仮名。 第4週 伝統的書道と新しい書道。 第5週 御家流の存在意義。 第6週 寺子屋の書教育。 第7週 貝原益軒の書教育論。 第8週 学校教育の中の書教育の位置と教科書。 第9週 戦前の書教育。 第10週 新憲法下における書教育。 第11週 教育課程審議会と書教育。 第12週 現代の書教育が抱える問題点。 第13週 学習指導要領の内容と問題点。 第14週 学習指導案の作成。 第15週 まとめ。 【準備学習】 ・毎回の授業前に指示する時代について、日本史の予習をして おくこと。 ・配布する資料・プリントは次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 日本教育大学協会第二部会書道部門会『書写教育概要』(ぎょう せい)1,400円 【成績評価の方法・基準】 レポート50%、作成指導案30%、平常点20% 【注意事項】 日本の歴史・時代区分・文字の歴史をよく見ておくこと。 -415- 教 職 課 程 教 職 課 程 英語科教育法 美術科教育法 石川 2年 織田 2年 祥一 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 英語科教育は、①英語学習の上で必要な知識と技能(4技能)を 培う、②英語でのコミュニケーション能力の養成、③英語を話す人 々のことばや文化を理解する、④これらによって人格の形成を図る 、などを目的としている。この目的を踏まえて、学校教育の一環と して学習指導要領に基づいて行う英語科教育について考察する。 【授業の内容】 第1週 外国語教育における英語教育 第2週 第二言語習得 第3週 外国語教授法 第4週 英語科教育 第5周 学習指導要領 第6週 英語教師論・英語学習者論 第7週 4技能指導と授業展開 第8週 教材論 第9週 言語テストと評価 第10週 情報化と教育機器を用いた授業法 第11週 英語教育と国際理解(異文化理解)教育 第12週 早期英語教育 第13週 学習指導案の作成Ⅰ 第14週 学習指導案の作成Ⅱ 第15週 模擬授業と教育実習 【準備学習】 指定図書を読んで事前学習を行って授業に臨むこと。 【テキスト・教材】 『中学校学習指導要領 解説 外国語編』『高等学校学習指導要 領 解説 外国語編』、及びその他のテキストについては授業時に 指示する。 【成績評価の方法・基準】 授業への積極的な参加・発表,及びテストを50%と課題・学習指 導案の提出50%として総合的に評価します。遅刻・欠席に対しては 厳格に対処する。 【注意事項】 授業開始時までに英検2級以上,またはそれと同等以上の資格・ 検定試験の資格を取得しておくこと。 -416- 涼子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校教育における美術教育の存在意義や目的を理解する。美術科 を指導するうえで必要な基礎知識、美術教育史、美術教育研究者か ら教育理念を学び、教材研究の事例を考案することで、美術科教育 の実践へと役立てて行くことを目的とする。 【授業の内容】 1.美術教育の目的と意義 2.美術教育史 3.美術教育研究者に教育理念を学ぶ 4.学習指導要領に示す目標と内容 5.学習指導要領の内容の取り扱い 6.学習指導計画案 7.教材研究1(絵画や鑑賞の授業) 8.教材研究2(彫刻や版画の授業) 9.教材研究3(デザインや色彩の授業) 10.教材研究4(工芸などの授業) 11.教材研究5(各領域を関連づけ一体的に扱う授業) 12.観点別評価に基づく評価法 13.観点別評価規準を設けた学習指導計画案 14.年間指導計画の作成 15.教育実習などについて 【準備学習】 次のいずれかの人物とその研究内容を調べておきましょう。 ・ ビクター・ローウェンフェルド ・ フランツ・チゼック ・ ハーバート・リード ・ エリオット・アイスナー 【テキスト・教材】 『中学校学習指導要領 解説 美術編』 その他、コピーしたテキストを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート50%、平常点50%により評価します。 【参考書】 竹内博他『アート教育を学ぶ人のために』(世界思想社) 【注意事項】 日常生活の中や、美術ギャラリー、美術館などでたくさんの作品 を鑑賞することを望みます。 日常生活を教材としての観点でながめる習慣をつけましょう。 家庭科教育法 情報科教育法 高橋 2年 佐藤 2年 ヨシ子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校教育における家庭科教育の意義と重要性について理解を深め るとともに、小・中・高等学校家庭科の目標・内容、指導計画、指 導方法、施設設備、評価等について、家庭科教師として必要な基礎 的な知識と技術を身につける。これらの実践的な授業づくりの学習 を通して、中・高等学校生徒の育成に意欲と熱意をもち、実践力を 身に付けた家庭科教師を目指す。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション(講義内容・方法、家庭科教育法 の目指すもの) 第2週 学校教育における家庭科教育の意義と今日的な教育課 題 第3週 家庭科教育の対象・目的 第4週 家庭科教育の歴史と変遷 第5週 学習指導要領にみる小中高等学校家庭科の目標と内容 第6週 中・高カリキュラムと指導計画との関連、指導計画の 意義と方法 第7週 家庭科の指導形態・指導方法 第8週 家庭科の指導方法と問題解決学習 第9週 家庭科の指導方法と体験的学習 第10週 学習指導案の作成・方法Ⅰ(作成・分析) 第11週 学習指導案の作成・方法Ⅱ(作成・評価) 第12週 学習指導案の作成・方法Ⅲ(発表・相互評価) 第13週 板書計画・教材作成の意義と方法 第14週 家庭科の施設設備と安全管理・安全指導 第15週 まとめ 家庭科の評価・家庭科教師に求められるもの 【準備学習】 毎回配布する資料等を参考に、各回の予習・復習をすること。 【テキスト・教材】 教科書『高等学校「新家庭総合」』(実教出版)685円 【成績評価の方法・基準】 定期試験、レポート、学習指導案・授業に臨む態度等を総合的に 評価する。 (定期試験60%、提出物40%「レポート・学習指導案・課題等」) 【参考書】 文部科学省『高等学校学習指導要領家庭編 解説』(開隆堂出版) 文部科学省『中学校学習指導要領 技術・家庭編 解説』(教育図 書) その他、授業時に適宜紹介する。 【注意事項】 本講座は、中・高等学校「家庭」一種免許取得のために履修する ものである。家庭科教育に関する情報や教育の動向などに常に関心 を持ち、情報収集に心がけること。 健 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報科教員として必要な資質は何か。それは単にコンピュータや ネットワークに関する知識や技能だけではない。教科「情報」、特 に普通教科「情報」は、技能教育だけを指向するものではなく、広 く国民に必要な情報活用能力の育成を目指して設置された必修科目 である。情報活用能力は、問題発見と問題解決に強く結びつく。教 科「情報」が、実習を多く含み、生徒自身の学習活動を重視するの はこのためである。この授業では、情報科教員として必要な、発見 学習、問題解決学習を指導するために必要な知見を、具体的な課題 解決経験や、その過程で必要となるコミュニケーションの内省的分 析を通して身につける。情報教育を指導するに当たって必要な能力 、特に生徒が情報社会において、想像力豊かで健全な一市民として 「生きる」力を養成するにはどのような教育が必要かを学ぶ。同時 に、情報時代における授業方法・評価方法についても考察を深める 。 【授業の内容】 第1回:オリエンテーション(情報科の特徴と高校教育の中で の位置づけ) 第2回:普通教育「情報」の各科目とそのねらい(1) 第3回:普通教科「情報」の各科目とそのねらい(2) 第4回:専門教育「情報」の各科目とそのねらい(1) 第5回:専門教育「情報」の各科目とそのねらい(2) 第6回:情報活用(1)~情報を用いた問題解決~ 第7回:情報活用(2)~調査学習~ 第8回:情報活用(3)~コミュニケーション~ 第9回:情報活用(4)~プレゼンテーション~ 第10回:メディアリテラシーと情報格差 第11回:知的所有権と情報倫理 第12回:教育現場の情報環境(1)~ネットワーク構築~ 第13回:教育現場の情報環境(2)~利用者本位の運用~ 第14回:教育現場の情報環境(3)~セキュリティ~ 第15回:実習指導と問題解決学習 【準備学習】 授業時に指示された内容に関して復習をしておくこと。 授業時にこれから学習する内容の見出しについて確認しておくこ と。 【テキスト・教材】 『高等学校学習指導要領解説 情報編』(文部省) 【成績評価の方法・基準】 授業時の小テスト40%、レポート60%とする。 【参考書】 『高等学校学習指導要領』(文部省) 【注意事項】 学外(自宅等)でもインターネットの利用ができる環境を持つこ とが望ましい。 -417- 教 職 課 程 教 職 課 程 国語科教育実践研究(1) 英語科教育実践研究(1) 原田 3年 ジョーンズ,A 3年 前期 2単位 正彦 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 主に、中等教育の高等学校における国語教育の意義・目的を理解 した上で、学習指導の基本事項を認識し、教壇実習や実際の授業に 生かせる経験や知識を身につける。また、様々な角度から国語教材 を検討し、どのように授業を展開すればよいかを考え、模擬授業な どを行いながら実践的に授業を組み立ててみる。 【授業の内容】 第1週 はじめの「授業」 何をどのように教えるか 第2週 高等学校の現代文と古典 いずれも国語であるという認識 第3週 読む・書く・話す・聞く 言葉の受容と作品の鑑賞 第4週 高等学校の漢字学習 語彙を豊かにするために 第5週 基盤としての古典文法 古文を読解するための文語文法と 第6週 学習指導書について どのように活用するか 第7週 現代文の教材研究1 〔小説〕 第8週 現代文の教材研究2 〔評論〕 第9週 古典の教材研究1 〔古文〕 第10週 古典の教材研究2 〔漢文〕 第11週 授業実践 現代文編 小説 第12週 授業実践 現代文編 評論 第13週 授業実践 古典編 古文 第14週 授業実践 古典編 漢文 第15週 まとめの「授業」 教育実習へ向けて 【準備学習】 ○常用漢字が正しく書けること。 ○高校で学習する文語(古典)文法を理解していること。 ○高校までに習う日本文学史の流れを理解していること。 ○文字・言葉・表現など、国語に関する基礎知識がそなわって いること。 *以上の点で理解が不足しているならば、高校で活用した『古 典文法』『日本文学史』『国語便覧』などを参照して復習して おくこと。 【テキスト・教材】 資料、プリント等を適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート・小テスト・発表・授業態度等(50%)、最終レポート (50%)で評価する。 【参考書】 『国語便覧』(各出版社のもの。高校時に使用したもので構わな い。)高等学校『学習指導要領』 参考書は授業中に指示する。 -418- 【授業のテーマ・目標】 将来の英語教員を目指す者として、最近の語学教育に関する研究 を実践を通して理解する。語学教育必ずしも当初の目標には達しな いということも踏まえ、その理由を考え、学習者に合った教授法を 選んで、教材等を有効に用いた対処ができるようになることを狙い とする。 【授業の内容】 1.Introduction of course 2.Purposes of learning a foreign language 3.A brief history of language teaching methods 4.Applied linguistics research and language teaching 5.Language universals 6.The good language learner 7.Individual differences 8.Learning styles 9.Group presentations about good learners 10.Choosing a method of learning to match learning style 11.Explicit and implicit language learning 12.Naturalistic and analytic language learning 13.Retention and attrition in language learning 14.Learnability and teachability 15.Overall review and explanation of course report 【準備学習】 配布プリントの予習、復習をすること。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート、教育に関するビデオのVideo Reviewの他、出席状 況や授業への参加度。 レポート:30%, Video Review:30% (10×3), 授業態度、授 業への参加度:40% 【注意事項】 英語科教育実践研究(2)の単位が取得できなくても英語科教育 実践研究(1)を履修することができる。 美術科教育実践研究(1) 家庭科教育実践研究(1) 織田 3年 高橋 3年 涼子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学習指導要領に基づき、教材の研究、学習指導案の作成演習と実 際に指導案を作成し、美術科教育における表現活動の指導をおこな うための実践的指導力を養う。 【授業の内容】 1. 絵画的表現活動を教材にした指導 2. 立体的表現活動を教材にした指導 3. デザイン的表現活動を教材にした指導 4. 工芸的表現活動を教材にした指導 5. 各領域を関連づけて一体化した教材の研究 6. 鑑賞授業の指導 7. 観点別評価規準を含んだ学習指導案 8. 教材の選択、設定の在り方 9. 研究発表1 10. 研究発表2 11. 研究発表3 12. 研究発表4 13. 研究発表5 14. 表現活動における設備と安全指導1 15. 表現活動における設備と安全指導2 【準備学習】 教員採用試験(美術科)の過去問題を勉強しておきましょう。 【テキスト・教材】 『中学校学習指導要領 解説 美術編』 その他、コピーしたテキストを配布し、実技使用教材については 事前に指示します。 【成績評価の方法・基準】 レポート・学習指導案・小実技50%、平常点50%により評価しま す。研究発表は必ず出席すること。 【参考書】 竹内博他『アート教育を学ぶ人のために』(世界思想社) 【注意事項】 美術科教育は様々な施設、用具を使用します。それらの取り扱い についての授業もあります。毎回出席しましょう。 ヨシ子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中・高等学校の学習指導要領にのっとり、家庭科教育の各分野に ついて具体的な指導を展開するための教材解釈や教材研究の在り方 、学習指導案の具体的な作成方法について理解を深めるとともに、 実際に学習指導案の作成、教材研究や模擬授業等に一人ひとりが取 り組む。わかりやすい授業づくり、多様な授業形態を導入した授業 づくりなど、授業のデザイン力を身に付けるとともに、模擬授業を 通して実践的指導力を身に付けた家庭科教師を目指す。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション(講義の目標・内容・方法、高等学 校のカリキュラムと年間指導計画) 第2週 家族・家庭に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第3週 家族・家庭に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第4週 高齢者に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第5週 高齢者に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第6週 保育に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第7週 保育に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第8週 衣生活に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第9週 衣生活に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第10週 食生活に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第11週 食生活に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第12週 住生活に関する指導 第13週 経済・消費・環境に関する指導 Ⅰ(指導計画) 第14週 経済・消費・環境に関する指導 Ⅱ(授業と評価) 第15週 まとめ 教材研究・教材開発の在り方と教師 【準備学習】 テキストや配布プリント・資料を参考に、各回の予習・復習をす ること。 【テキスト・教材】 『高等学校教科書「新家庭総合」』(実教出版)685円 【成績評価の方法・基準】 定期試験、レポート、学習指導案、授業態度等を総合的に評価す る。 (定期試験60%、提出物40%「レポート・学習指導案・課題等」) 【参考書】 文部科学省『高等学校学習指導要領家庭編 授業時に適宜紹介する。 解説』(開隆堂出版) 【注意事項】 本講座は、中・高等学校「家庭」一種免許取得のために履修する ものである。本講座では、講義のほか、実習・演習・発表など多様 な形態で実施するため、授業には積極的・主体的に取り組むこと。 また、家庭科教育にかかわる情報、国の教育動向などについて日頃 から入手しておくこと。 -419- 教 職 課 程 教 職 課 程 国語科教育実践研究(2) 英語科教育実践研究(2) 原田 3年 ジョーンズ,A 3年 後期 2単位 正彦 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 主に、中等教育の中学校における国語教育の意義・目的を理解し た上で、学習指導の基本事項を認識し、教壇実習や実際の授業に生 かせる経験や知識を身につける。特に、中学の国語学習が高校のそ れとどのような点で相違するか、教える側の方法や意識ばかりでな く、学ぶ側の理解力や発想をも重視しながら、模擬授業を中心に行 い、教壇実習での授業展開例を考えていきたい。 【授業の内容】 第1週 はじめの「授業」 小学校から中学校へ 第2週 読む・書く・話す・聞く 中学生に求められる国語力とは 第3週 常用漢字の習得 読むことと書くことの差異 第4週 中学校の作文教育 表現することの自由と形式 第5週 中学校の古典教育 文法に頼らずに 第6週 小説の教材研究 第7週 随想の教材研究 第8週 評論の教材研究 第9週 言語学習の教材研究 第10週 授業実践 小説編 第11週 授業実践 随想編 第12週 授業実践 評論編 第13週 授業実践 言語・文法学習編 第14週 授業実践 表現編 第15週 まとめの「授業」 教育実習へ向けて 【準備学習】 ○常用漢字が正しく書けること。 ○中学で学習する口語文法を理解していること。 ○文字・言葉・表現など、国語に関する基礎知識がそなわって いること。 *以上の点で理解が不足しているならば、『国語便覧』などを 参照して復習しておくこと。 【テキスト・教材】 資料、プリント等を適宜配布する。 【成績評価の方法・基準】 レポート・小テスト・発表・授業態度等(50%)、最終レポート (50%)で評価する。 【参考書】 『国語便覧』(各出版社のもの。高校時に使用したもので構わな い。)中学校『学習指導要領』 参考書は授業中に指示する。 -420- 【授業のテーマ・目標】 語学教育に関する研究の結果を利用して、記憶力を利用教材およ び授業計画の作成方法を考え、そして、その結果を検討し、より効 果的に目標に達する為の改善策を考える。 【授業の内容】 1.Introduction of course 2.Presentation and discussion of 1st semester reports 3.Study of present junior high school English texts 4.Methods of teaching foreign languages 5.Methods of activating long-term memory to retain learning 6.Differences between short-term and long-term memory 7.Different approaches to teaching vocabulary 8.Comparison of long-term effects of teaching vocabulary 9.Preparing lesson plans in English 10.Extensive reading 11.Different approaches to teaching grammar 12.Teachability of grammar and acquisition hierarchies 13.Comparison of long-term effects of teaching grammar 14.The qualities of a good teacher 15.Overall review and explanation of course report 【準備学習】 配布プリントの予習、復習をすること。 【テキスト・教材】 授業中にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題レポート、教育に関するビデオのVideo Reviewの他、出席状 況や授業への参加度。 レポート:30%, Video Review:30% (10×3), 授業態度、授 業への参加度:40% 【注意事項】 英語科教育実践研究(1)の単位が取得できなくても英語科教育 実践研究(2)を履修することができる。 美術科教育実践研究(2) 家庭科教育実践研究(2) 島田 3年 高橋 3年 佳枝 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会に生きる子どもたちの生活世界とのかかわりを意識した 表現題材について実践を交えて研究し、中学校美術科の意義や目的 への理解を深めます。また、美術科の授業の組み立て方や教師の役 割などについて学習し、生徒が主体的に関わることのできる魅力あ る授業づくりを考えます。 【授業の内容】 (1)授業ガイダンス (2)戦後美術教育の動向と子どもたちの生活世界の変容①概説・ 近代日本における美術教育 (3)戦後美術教育の動向と子どもたちの生活世界の変容②概説・ 戦後日本の美術教育 (4)戦後美術教育の動向と子どもたちの生活世界の変容③創造 美育協会 (5)戦後美術教育の動向と子どもたちの生活世界の変容④新し い絵の会 (6)身体性や場所性とのかかわりを意識した表現題材について (概説) (7)身体性や場所性とのかかわりを意識した表現題材実践研究 (8)映像メディア社会とのかかわりを意識した表現題材につい て(概説) (9)映像メディア社会とのかかわりを意識した表現題材実践研 究 (10)表現題材実践研究をふまえた学習指導案の作成① (11)表現題材実践研究をふまえた学習指導案の作成② (12)模擬授業および検討① (13)模擬授業および検討② (14)模擬授業および検討③ (15)まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 『中学校学習指導要領解説―美術編―』(文部科学省 平成20年 9月)96円 このほかにコピーしたテキストを配布する。 教材研究の際に必要となる画材等については授業内で指示する。 【成績評価の方法・基準】 提出物・模擬授業70%、レポート30%の割合で評価する。 【参考書】 授業時に紹介する。 【注意事項】 原則として出席確認時(授業開始時)に教室にいない場合は遅刻 とみなす。30分以上の遅刻は出席扱いとはならないので注意のこと 。授業への積極的な参加を期待する。 ヨシ子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中学校技術・家庭における「家庭分野」の内容について、学習指 導要領を踏まえ、指導計画の作成、教材解釈と教材開発などについ て理解を深めるとともに、実際に学習指導案の作成や教材研究、模 擬授業等に取り組む。わかりやすい授業づくり、多様な指導形態を 導入した授業づくりなど、一人ひとりに授業のデザイン力や指導力 を身に付け、実践的な指導力をもった家庭科教師の育成を目指す。 【授業の内容】 第1週 オリエンテーション (講義の内容・方法、中学校の教育課程と技術・家庭) 第2週 「家庭分野」の構造と指導計画 第3週 領域別の内容と指導方法 第4週 「家族・家庭と子どもの成長」に関する指導① (教材解釈・教材開発) 第5週 「家族・家庭と子どもの成長」に関する指導② (学習指導案の作成・模擬授業) 第6週 「食生活の自立」に関する指導① (教材解釈・教材開発) 第7週 「食生活の自立」に関する指導② (学習指導案の作成・模擬授業) 第8週 「食生活の自立」に関する指導③ (模擬授業の評価・改善) 第9週 「衣生活・住生活と自立」に関する指導① (教材解釈・教材開発) 第10週 「衣生活・住生活と自立」に関する指導② (学習指導案の作成・模擬授業) 第11週 「衣生活・住生活と自立」に関する指導③ (模擬授業の評価・改善) 第12週 「身近な消費生活と環境」に関する指導① (教材解釈・教材開発) 第13週 「身近な消費生活と環境」に関する指導② (学習指導案の作成・模擬授業) 第14週 中学校家庭科における「生活課題」の実践と指導 第15週 中学校家庭科教師の果たす役割と期待 【準備学習】 配布プリントやテキストを参考にして、各回の予習・復習をする こと。 【テキスト・教材】 文部科学省『中学校学習指導要領技術・家庭編 解説』 (教育図書)80円 教科書『中学校技術・家庭(家庭分野)』(開隆堂出版)588円 【成績評価の方法・基準】 定期試験、レポート、学習指導案、授業に臨む態度等を総合的に 評価する。(定期試験50%、提出物50%(レポート・学習指導案・ 課題等) 【参考書】 授業時に適宜紹介する。 【注意事項】 本講座は、中・高等学校「家庭」の免許のために履修するもので ある。講義のほか、演習・発表・模擬授業など多様な形態で展開す るため、主体的・積極的な授業姿勢で臨むとともに、日頃から家庭 科教育にかかわる情報を入手し、整理しておくこと。 -421- 教 職 課 程 教 職 課 程 英語科教育実践研究(3) 美術科教育実践研究(3) ―生成文法入門― 鶴田 達成 3年 後期 2単位 島田 3年 【授業のテーマ・目標】 英語を教える際に教員が英語の正用法をしっかり理解していること は不可欠ですが,さらに一歩踏み込んで「なぜそうなのか」という 原理を知っておくと非常に有用です。この授業では生成文法理論の 研究でこれまでに発見されてきた興味深い言語事実を紹介しながら 言語の科学的な分析の仕方を学び,英文法の「なぜ?」に対する答 えを考えていきます。 【授業の内容】 第1回:授業方針の説明,生成文法の研究対象 第2回:補部・付加詞と厳密下位範疇化 第3回:Xバー理論①:動詞句の構造 第4回:Xバー理論②:名詞句・形容詞句・前置詞句の構造 第5回:Xバー理論③:単文・複文の構造 第6回:Xバー理論④:否定文・疑問文の構造 第7回:復習① 第8回:固有名詞・代名詞,厳密下位範疇化と統語構造 第9回:曖昧な文の分析,間接疑問文の分析 第10回:束縛理論①:束縛原理A 第11回:束縛理論②:束縛原理B,C 第12回:コントロール理論①:PROと不定詞の分析 第13回:コントロール理論②:副詞的用法の不定詞の分析 第14回:復習② 第15回:総括 【準備学習】 初めて学ぶという前提で授業を行うので予習は不要ですが復習は絶 対に欠かせません。理論を積み重ねていく授業なので一週間かけて 前回までの授業内容を良く理解しておくようにしてください。 【テキスト・教材】 書き込み式の自作プリントを使用します。 【成績評価の方法・基準】 試験80%,受講態度20% 【注意事項】 受講態度には厳しくします。特に,携帯電話は授業中は電源を切っ ておいてください。この指示を守れない人は評価から大幅に減点し ます。 -422- 佳枝 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 中学校美術科における鑑賞活動の意味や目的の理解に立って、具体 的な活動方法について実践的に研究し、授業の組み立て方や、学習 支援のあり方について学びます。 【授業の内容】 第1週 授業ガイダンス 第2週 学習指導要領における鑑賞活動 第3週 対話型の美術鑑賞について(1) 第4週 対話型の美術鑑賞について(2) 第5週 授業案の作成 第6週 模擬授業(1) 第7週 模擬授業(2) 第8週 模擬授業(3) 第9週 模擬授業(4) 第10週 表現活動とのつながりを意識した鑑賞題材について 第11週 授業案の作成 第12週 授業案のプレゼンテーション(1) 第13週 授業案のプレゼンテーション(2) 第14週 授業案のプレゼンテーション(3) 第15週 まとめ 【準備学習】 これまで学校や美術館などで体験してきた美術鑑賞学習のあり方に ついて、振り返っておいて下さい。 【テキスト・教材】 『中学校学習指導要領解説-美術編』(平成20年9月、文部科学省 )96円 【成績評価の方法・基準】 提出物および模擬授業70%、期末レポート30%の割合で評価し ます。 【参考書】 参考書は授業時に紹介します。 また参考資料は授業時にプリントで配布するほか、ビデオ等で提示 します。 【注意事項】 ・原則として出席確認時(授業開始時)に教室にいない場合は遅刻 とみなします。 ・30分以上の遅刻は出席扱いとはできませんので注意してくださ い。 ・遅刻3回で欠席1回とみなします。 ・授業への積極的な参加を期待します。 家庭科教育実践研究(3) 書道科教育実践研究 木原 3年 石坂 3年 壽美子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 家庭科の目標を実現するには、理論や考え方の学習に終ることな く、実習や調査などの活動を通して、実践的・体験的に学習するこ とにより、知識や技術が生徒自らの生活に生かされる効果を生むと 思われる。このことにより本講座では、実験・実習および調査・研 究を中心とした授業実践と視聴覚機器を利用しての授業実践を行 う。 【授業の内容】 第1週 (家庭科と実験実習について) (被服材料とその性能について) 第2週 (繊維の種類と燃焼実験)被服整理・染色実習室使用 第3週 (被服の洗浄と洗剤について) 第4週 (洗濯と染み抜き実験)被服整理・染色実習室使用 第5週 (服飾の種類と染色について) 第6週 (板締め絞り)被服整理・染色実習室使用 第7週 (中学校・小学校家庭科教材について) 第8週 (Tシャツとハーフパンツの製作)アパレル実習室 第9週 (Tシャツとハーフパンツの製作)アパレル実習室 第10週 (高等学校技術検定調理・被服4級について) 第11週 (生命の誕生と保育)スライド、教材提示装置使用 第12週 (家庭と子どもの成長)DVD視聴 第13週 (子どもの成長と地域・社会) 第14週 (実験実習と総合的学習の時間と家庭クラブ) 第15週 (中学校・高等学校の家庭科の年案計画) 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を指示しますので、事前に作成 しておくこと。 【テキスト・教材】 高等学校家庭科教科書、中学校技術・家庭教科書、副読本、スラ イド、DVD、VTR 【成績評価の方法・基準】 課題レポート、作品50%、定期試験50% 【参考書】 適宜授業の中で紹介する。 【注意事項】 高校免許状のみ取得希望の者も積極的に履修するように。 雅彦 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 教育法で学んだ書教育史や変遷を土台に、また今日の書教育の諸 問題を踏まえ、これからの書教育はどうあるべきかを考え、実際に どのような授業を行っていったら理想的なのかを探っていきます。 演習形式を取り入れ、実際の授業の計画立案を実践してもらい、そ れに対する意見交換、検討を行うことにより、より理想的な授業を 作りあげていくようにします。 【授業の内容】 第1週 書教育の前提条件(文字教育と芸術教育。設備と環境。 ) 第2週 授業例(用具・用材) 第3週 漢字の書(楷書) 第4週 臨書:欧陽詢「九成宮醴泉銘」 第5週 臨書:虞世南「孔子廟堂碑」 第6週 臨書:遂良「雁塔聖教序」 第7週 漢字の書(行書) 第8週 臨書:王羲之「蘭亭序」 第9週 臨書:顔真卿「争座位文稿」 第10週 漢字仮名交じりの書(書写の確認) 第11週 漢字仮名交じりの書(いろいろな線による表現の広が り) 第12週 漢字仮名交じりの書(線質の調和による表現の広がり) 第13週 漢字仮名交じりの書(用具・用材による表現の変化) 第14週 漢字仮名交じりの書(紙面構成のバリエーション) 第15週 まとめ 【準備学習】 ・担当課題にあたる学習指導要領を理解しておくこと。 ・「書道科教育法」で学習した指導案の作り方を復習しておく こと。 ・担当外の学生もテキストをよく見ておくこと。 【テキスト・教材】 『高等学校 書道Ⅰ』(東京書籍)500円(初回授業で販売) 【成績評価の方法・基準】 発表40%、レポート40%、平常点20% 【注意事項】 指導要領の内容をよく理解しておくこと。 -423- 教 職 課 程 情報科教育実践研究 佐藤 3年 教 職 課 程 健 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報科教育法で学んだ基本的な内容をもとに、実際に授業を行う ための知識や技能について、評価や指導案作成を含めた実践的な解 説をする。さらに情報に関する基礎・基本的な知識と技術を実践的 に学習・研究し、これからの情報教育を担う有為な人材育成を図る 。 【授業の内容】 1.情報教育の目的と評価 2.効果的な教材作成・指導法と評価 3.情報教育における表現メディアの編集と表現手法 4.画像処理ソフトによるデータ加工と編集 5.ラスタ形式とベクタ形式の表現方法 6.指導計画の作成と指導案作成の基礎 7.指導案作成と模擬授業(1)「プレゼンテーション」 8.指導案作成と模擬授業(2)「マルチメディア表現」 9.情報と問題解決 10.指導案作成と模擬授業(3)「問題解決」 11.情報モラル 12.指導案作成と模擬授業(4)「情報モラル」 13.教材コンテンツの作成と課題研究 14.課題研究発表 15.まとめ 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおくこと。 また、コンピュータ演習で学習した内容を復習しておくこと。 【テキスト・教材】 高等学校学習指導要領解説『情報編』平成22年(文部科学省のホ ームページよりダウンロードすること。) 【成績評価の方法・基準】 平常点試験の結果、レポート、学習指導案、課題研究発表等を総 合的に評価する。 平常点試験(50点)、課題研究発表(20点)、提出物「レポート 、教材コンテンツ、学習指導案」(30点)の配点である。 【参考書】 参考書等は授業の中で適宜紹介をする。 2013年から「情報」指導要領が再編され「情報の科学」「社会と 情報」においての内容が変更されるが、授業の中で適宜取り入れて いく予定である。 【注意事項】 教育実習を想定した模擬授業(プレゼンテーション)を行うため 、就職活動等の場合は、事前に連絡をすること。 -424- 図 書 館 学 課 程 図書館学課程 開講科目索引 <司書科目> 2年 生涯学習概論 2年 生涯学習概論 2年 図書館概論 2年 図書館情報技術論 2年 図書館サ-ビス概論 2年 情報サービス論 2年 図書館情報資源概論a 2年 図書館情報資源概論b 2年 情報資源組織法1a 2年 情報資源組織法1b 2年 児童図書館サービス論a 2年 児童図書館サービス論b 3年 図書館制度・経営論 3年 情報サービス演習a 3年 情報サービス演習b 3年 情報資源組織法2a 3年 情報資源組織法2b 3年 図書館基礎特論 3年 図書・図書館史 3年 図書館施設論 3年 図書館総合演習 3年 図書館実習 4年 専門資料論 <司書教諭科目> 2年 学校経営と学校図書館 2年 読書と豊かな人間性 2年 学校図書館メディアの構成 3年 学習指導と学校図書館 3年 情報メディアの活用 新井 浩子 小林 卓 塚原 博 竹内 ひとみ 小林 卓 小林 卓 塚原 博 塚原 博 大井 三代子 大井 三代子 本城 和子 塚原 博 松尾 昇治 竹内 ひとみ 小林 卓 今村 成夫 今村 成夫 小林 卓 小林 卓 田戸 義彦 小林 卓 塚原 博 金沢 幾子 塚原 紺野 紺野 紺野 紺野 博 順子 順子 順子 順子 ページ 428 ・・・・ 428 ・・・・ 429 ・・・・ 429 ・・・・ 430 ・・・・ 430 ・・・・ 431 ・・・・ 431 ・・・・ 432 ・・・・ 432 ・・・・ 433 ・・・・ 433 ・・・・ 434 ・・・・ 434 ・・・・ 435 ・・・・ 435 ・・・・ 436 ・・・・ 436 ・・・・ 437 ・・・・ 437 ・・・・ 438 ・・・・ 438 ・・・・ 439 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 439 440 440 441 441 -427- 図 書 館 学 生涯学習概論 生涯学習概論 ─生涯にわたる学びについて考える─ 新井 浩子 2年 前期 2単位 小林 2年 【授業のテーマ・目標】 生涯学習の考え方とその支援について基本的な理論を得る。 現在では、教育・学習活動は学校を卒業したら終了するものでは なく、一生涯にわたることが広く認められつつある。多様な年齢の 人々が、さまざまな場で学習を続けており、生涯学習への関心も高 くなっている。 生涯学習の主要テーマは、生涯にわたって学ぶ機会をすべての人 に保障すること(学習権)と、私たちが自らの人生を自ら創りあげ ていくことを支援する教育の実現(教育改革)だといえる。 授業では、生涯学習が提唱された背景や成人の学習理論、生涯学 習を支える法制度などについて理解を深め、生涯にわたる学習とそ の支援について自身の意見を持つことを目指す。 【授業の内容】 1.現代的生涯教育論の登場 2.ユネスコの世界成人教育会議 3.エイジング概念 4.生涯発達論 5.アンドラゴジー 6.成人教育の諸理論 7.生涯学習の実際①北欧 8.生涯学習の実際②アジア 9.生涯学習の実際③アメリカ 10.日本の生涯学習①社会教育の歴史と法制度 11.日本の生涯学習②生涯学習政策の展開 12.日本の生涯学習③女性の学習 13.生涯学習の国際的動向 14.学習権宣言 15.まとめ 【準備学習】 各回の授業内容を、テキストの該当箇所で予習しておくこと。 【テキスト・教材】 堀薫夫、三輪建二編著『生涯学習と自己実現』新訂(放送大学教 育振興会)2,500円 【成績評価の方法・基準】 定期試験成績と平常点(授業への参加、提出物等)で判断する。 配分基準:定期試験70%、平常点30% 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 自らの生活をよりよくするために自ら学ぶということを考えるき っかけにしてほしい。 -428- 卓 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日の変化の激しい社会において、人は学ばなければ生きていけ ず、その「学び」とは20歳前後までの教育ですべてを終えることは 不可能である。人は生きるために学ぶ。学びは人を生かすものであ って欲しい。生涯学習とはこうした、その人の人生におけるすべて の年齢における教育の垂直的統合である。また、それと同時に、そ の「学び」は「すべての人」に保障されていなければならず、「す べて」に例外はない。ここにおいて、生涯学習は教育の水平的統合 という意味をもつ。この垂直軸と水平軸を中心に生涯学習の諸問題 について学ぶ機会としたい。 【授業の内容】 1.生涯学習・生涯教育論の展開と学習の実際 2.生涯学習社会における家庭教育・学校教育・社会教育の役 割と連携 3.生涯学習振興施策の立案と推進 4.教育の原理と日本における社会教育の意義・発展・特質 5.社会教育行政の意義・役割と一般行政との連携 6.自治体の行財政制度と教育関連法規 7.社会教育の内容・方法・形態 8.学習への支援と学習成果の評価と活用 9.社会教育施設・生涯学習関連施設の管理・運営と連携 10.社会教育指導者の役割 11.国際化時代における生涯学習 12.多文化教育と生涯学習 13.開発教育と生涯学習 14.環境教育と生涯学習 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次 回までに復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 随時プリント等必要資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、期末試験(50%)を総合的に評価します。 【参考書】 矢野泉編『多文化共生と生涯学習』(明石書店 2007年) 図書館概論 図書館情報技術論 ―図書館・司書・図書館情報学の基本― 塚原 博 2年 前期 2単位 竹内 2年 【授業のテーマ・目標】 図書館学課程履修の第一歩として、図書館および図書館情報学の 基礎的、基本的知識について概説する。社会において情報アクセス を保証する図書館について、その意義と役割、図書館の基本的機能 についての理解を図る。 【授業の内容】 1.図書館の現状と動向の概括 2.図書館、図書館情報学とは 3.図書館の社会的意義:ユネスコ公共図書館宣言 4.知る自由と図書館:図書館の自由に関する宣言、図書館員 の倫理綱領 5.図書館の歴史 6.公共図書館:図書館法、市町村立図書館と都道府県立図書 館の機能と役割の相違点 7.子ども文庫 8.学校図書館:ビデオ 1.日本の学校図書館 2.アメリカの学校図書館 9.大学図書館 10.専門図書館 11.国立図書館:ビデオ『国会図書館:その役割と機能』 12.各種の図書館―すべての人に図書館を:点字図書館、病院 患者図書館、刑務所図書館 13.文書館 14.司書の役割と教育、資格、研修 15.図書館の課題と展望 【準備学習】 毎回の講義前に、テキストや、講義初日に配布する必読文献リス トに従って、該当箇所を予習しておくこと。 図書館に慣れ親しむために、積極的に地元の公共図書館、本学図 書館を利用するほか、地元の子ども文庫、国立国際子ども図書館、 国立国会図書館東京本館、他大学図書館、一般公開の専門図書館を 利用したり、見学すること。 また、図書館関係の本を積極的に読むこと。 【テキスト・教材】 ・北島武彦編著『新訂図書館概論』(東京書籍 2005)2,400円 ・その他、講義中に随時資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 レポート(40%)、期末試験(60%)により評価する。 【参考書】 ・日本図書館協会図書館ハンドブック編集委員会編『図書館ハン ドブック』第6版補訂版(日本図書館協会 2010) ・西崎恵著『図書館法』(日本図書館協会 1970, 新装版1991) ・前川恒雄・石井敦著『図書館の発見』新版(日本放送出版協会 2006) ひとみ 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 図書館業務で使われている情報機器のハード・ソフト両面につい ての理解を深め、図書館業務システム、通信ネットワーク等の特性 、意義、機能、役割について考察し、図書館員として必要な情報機 器についてのリテラシーを育成することを目標とする。 【授業の内容】 1.講義の概要、シラバス等の説明、情報技術と社会 2.図書館業務機器(BDS、自動書庫等) 3.ICタグと図書館 4.コンピュータと情報 5.図書館Website(ホームページ) 6.コンピュータソフト 7.データベースシステム、検索エンジン 8.データベースの構造と検索 9.コンピュータネットワーク 10.インターネット 11.ネットワークのセキュリティ等 12.電子図書館 13.資料のデジタル化、デジタルアーカイブ 14.ユーザビリティと標準化、著作権 15.ユーザビリティに関する概念と規格 【準備学習】 授業で配付した資料で該当箇所を予習・復習しておくこと。 【テキスト・教材】 1 『情報検索の基礎知識 新訂2版』情報科学技術協会, 2011,2 ,000円 2.渡邉希久子『HTML&スタイルシートトレーニングブック CSS3 増補版』ソーテック社,2010, 2,380円 その他、適宜必要な資料は、授業で配付する。 【成績評価の方法・基準】 提出課題 40% ミニテスト30% 授業態度30% 【参考書】 大串夏身編『最新の技術と図書館サービス』(青弓社 2007年) 2,000円 清水隆ほか『図書館とICタグ』(日本図書館協会 2005年)1,30 0円 【注意事項】 授業態度を重視する。 【注意事項】 必ず履修初年次に履修すること。 レポートには表紙をつけ、ホチキスで留めて提出すること。 -429- 図 書 館 学 図 書 館 学 図書館サービス概論 情報サービス論 小林 2年 小林 2年 卓 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この講義では、図書館が提供すべきサービスについて考える。ユ ネスコ公共図書館宣言にみられる「すべての人が平等に利用できる 」公共図書館のサービスはどうあるべきかを考える。ビデオとパワ ーポイント・スライド等を提示しながら、主として日本の事例を参 照し、必要に応じて海外のケースを紹介する。 図書館サービス論の中で、特に図書館の利用に障害がある人々へ のサービスと、国際化時代における図書館サービスとしての多文化 サービスにポイントを置いて論じる。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.図書館サービスの意義 3.保存から提供へ:市民の図書館の発展 4.資料提供の構造と展開 5.貸し出しと複本 6.障害者サービス(1)その理念と発展 7.障害者サービス(2)実践と資料 8.高齢者、入院患者、施設入所者へのサービス 9.the disadvantagedとoutreach 10.多文化サービス(1)歴史と発展 11.多文化サービス(2)サービスの実践 12.図書館サービス論のなかの児童・ヤングアダルト・サービ ス 13.図書館サービス論のなかのレファレンス・サービス 14.図書館サービスと著作権、世界に広がる図書館サービス 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次 回までに復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 授業中、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)、授業時のレポート(30%)、期末試験(40%) を総合的に評価します。 【参考書】 小田光宏編著『図書館サービス論』(日本図書館協会 2010年) 前川恒雄『われらの図書館』(筑摩書房 1987年) -430- 卓 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代情報化時代において、個々人の情報ニーズと、情報源とをむ すびつける情報サービスは不可欠のものとなっている。本科目は、 「情報サービス演習a」「情報サービス演習b」の前提として、特に 図書館のレファレンスサービスについて、講義形式で授業をすすめ 、司書の基本的能力としてのレファレンスサービスの基礎を培うこ とを目的とする。あわせて、情報化時代において「情報的に自立し た個人」となるための基本的な考え方、技術の習得も目指す。 【授業の内容】 1.情報社会と図書館の情報サービス 2.図書館における情報サービスの意義と種類 3.レファレンスサービスの歴史 4.レファレンスサービスの理論 5.レファレンスサービスの実際 6.情報検索サービスの理論と方法 7.各種情報源の特質と利用法 8.各種情報源の解説と評価(1)図書の探索、雑誌の探索、 新聞の探索 9.各種情報源の解説と評価(2)言語情報の探索、地名・人 名の探索 10.各種情報源の組織化(1)二次資料の作成 11.各種情報源の組織化(2)情報の発信 12.発信型情報サービスの意義と方法 13.図書館利用教育および情報リテラシーについて 14.インターネットと情報サービス 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次 回までに復習しておくこと。 【テキスト・教材】 随時プリント等必要資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(30%)、授業時のレポート(30%)、期末試験(40%) を総合的に評価します。 【参考書】 田村俊作編著『情報サービス論(新訂版)』(東京書籍 2010年 ) 小田光宏編著『情報サービス概説』(日本図書館協会 1997年) 図書館情報資源概論a 図書館情報資源概論b ―情報資源の特質と出版、流通― 塚原 博 2年 前期 2単位 ―蔵書構成と資料選択― 塚原 博 2年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 図書館情報資源は、図書館を構成する最も基本的な要素であり、 司書の資料知識は資料提供において不可欠なものである。情報、コ ミュニケーション、読書、図書館の各関係、および、図書館情報資 源の類型、歴史、各々の情報資源の特質について論じる。さらに、 情報資源の生産、流通に関する出版情報、出版流通などについて解 説する。 【授業の内容】 1 講義概要、図書館と情報資源、司書の資料知識 2 情報、コミュニケーションと読書と図書館、読書の4段階 3 情報資源の発展史、情報資源の種類 4 図書の定義、種類:参考図書、記念論文集、図書の特質 5 地域資料、行政資料(政府刊行物)、灰色文献 6 図書館利用に障害のある人のための資料、外国語資料 7 継続資料:逐次刊行物、更新資料 8 マイクロ資料、視聴覚資料 9 電子資料:パッケージ系資料、ネットワーク情報資源 10 図書館所蔵情報資源の未来 11 簡易製本の理論と実習:洋装本、和装本 12 人文・社会科学分野の情報資源 13 科学技術分野、生活科学分野の情報資源 14 出版情報、出版流通機構:出版の概要、 15 出版物の増大、流通経路、講義の評価 【準備学習】 毎回の授業の前に、該当箇所を初回講義時に配布の指定文献リス トにそって予習しておくこと。 講義時配布プリントは、次回講義時までに復習をしておくこと。 なお、テキストを除き指定文献は図書館指定図書コーナーに備え るので、活用すること。 【テキスト・教材】 ・平野英俊ほか共著『改訂図書館資料論』(樹村房 2004)1,995 円 ・小黒浩司編著『新訂図書館資料論』(東京書籍 2008)2,400円 【成績評価の方法・基準】 図書の成立条件レポート(15%)、図書館情報資源の未来レポー ト(35%)、試験(50%)で総合的に評価する。 【参考書】 ・M.J.アドラー、C.V.ドーレン著『本を読む本』(講談社 1997 <講談社学術文庫 1299>) ・中森強編『新訂専門資料論』(東京書籍 2004) 【注意事項】 製本実習には、若干の実費(洋装本400円、<和装本400円:希望 者>)がかかるので用意をしておくこと。 【授業のテーマ・目標】 図書館においては、情報資源の選択・収集、保存・蓄積などを行 い、各図書館の蔵書(コレクション)を構築し、市民、利用者への 情報資源の提供、利用に備えている。この重要な図書館運営、図書 館業務である蔵書構成や資料選択、蔵書管理、蔵書評価などについ て解説を行う。 【授業の内容】 1 蔵書(コレクション)構成と情報資源選択の理論 2 アメリカ図書選択論史① (自然向上論、要求論の形成) 3 アメリカ図書選択論史② (ディナの適書論、ボストウィックのニーズ論、 マッコルビンの要求理論) 4 アメリカ図書選択論史③ (ヘインズの評価論、シカゴ学派の興味理論、目的理論) 5 アメリカ図書選択論史④ (資料選択風土論、資料発展論) 6 日本図書選択論史① (1950~1960年代の資料選択論) 7 日本図書選択論史② (1970年代、1980年代、1990年代の資料選択論) 8 収集方針 9 資料ニーズ 10 選択規準、資料の評価 11 資料収集と図書館の自由に関する宣言 12 選択と検閲の区分 13 利用者の異議申し立てと資料の取り扱い 14 蔵書評価 15 蔵書管理 【準備学習】 初回講義時に配布の指定文献リストにそって、毎回の授業の前に 該当箇所をテキストおよび指定文献で予習しておくこと。 講義時配布プリントは、次回講義時までに復習をしておくこと。 なお、テキストを除き指定文献は図書館指定図書コーナーに備える ので活用すること。 【テキスト・教材】 ・小黒浩司編著『新訂図書館資料論』(東京書籍 2008)2,400円 ・平野英俊他共著『改訂図書館資料論』(樹村房 2004)1,995円 【成績評価の方法・基準】 蔵書評価レポート(50%)、筆記試験(50%)により評価する。 【参考書】 ・河井弘志著『アメリカにおける図書選択論の学説史的研究』 (日本図書館協会 1987) 【注意事項】 レポートとは、表紙を付け、ホチキスで留めて提出すること。 -431- 図 書 館 学 情報資源組織法1a 情報資源組織法1b 大井 2年 大井 2年 三代子 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 図書館の重要な要素である図書や雑誌などの資料は、図書館を訪 れる人々に知識と情報を与える。資料を体系化し組織化することは 、図書館の歴史の蓄積であり、未来に続くものである。 この授業では、分類・件名という情報資源組織化法についての意 義、目的、方法について述べ、分類を付与するという演習をとおし て理論と実際を習得する。 【授業の内容】 第1週 情報・知識の整理と体系化 第2週 日本十進分類法の構成 第3週 分類表の解説 第4週 一般補助表、固有補助表、相関索引 第5週 形式区分、地理区分、海洋区分、言語区分、言語共通区 分、文学共通区分 第6週 主題の把握と分類の原則(1) 第7週 主題の把握と分類の原則(2) 第8週 人文科学の分類(1)歴史・伝記・地理 第9週 人文科学の分類(2)哲学・宗教・芸術 第10週 人文科学の分類(3)言語・文学 第11週 社会科学の分類 第12週 自然科学の分類・総記の分類 第13週 件名・シソーラス 第14週 基本件名標目表 第15週 まとめ(学問の発展と変化する分類) 【準備学習】 教科書に基づき、用語などの要点について指示します。 【テキスト・教材】 吉田憲一編『資料組織法演習』(日本図書館協会 2007年) 1,89 0円 もり・きよし原編『日本十進分類法』新訂9版(14刷)(日本図書 館協会 2010年) *図書館学課程で準備します。 【成績評価の方法・基準】 演習課題のレポート50点、学期末試験50点とする。 【参考書】 緑川信之著『本を分類する』(勁草書房 1996年) 図 書 館 学 -432- 三代子 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 情報や資料の組織化のための書誌・目録について、理論と作成技 法を習得する。この授業では主にわが国の目録規則を学ぶ。またネ ットワーク情報社会における情報組織についても理解する。 【授業の内容】 第1週 情報資料の組織化:書誌、目録について 第2週 目録規則の変遷 書誌コントロール 第3週 日本目録規則(NCR)1987年版について 第4週 記述総則 第5週 エリアとエレメント(1) タイトルと責任表示 第6週 エリアとエレメント(2) 版に関する事項と資料の特性 第7週 エリアとエレメント(3) 出版と形態 第8週 エリアとエレメント(4) 注記と標準番号 第9週 逐次刊行物の記述 第10週 書誌階層:書誌単位と書誌レベル 第11週 書誌データの作成 第12週 標目と典拠コントロール 第13週 各種資料の記述 第14週 目録とメタデータ 第15週 まとめ(目録の課題と現状、未来) 【準備学習】 資料組織法は細かなルールが多いので、用語(本の各部の名称等) や概念について、テキスト等で予習してください。 【テキスト・教材】 吉田憲一編『資料組織法演習』(日本図書館協会 2007年) 1,890円 【成績評価の方法・基準】 演習課題のレポート50点、学期末試験50点とします。 【参考書】 和中幹雄ほか訳『書誌レコードの機能要件』(日本図書館協会 19 96年) 児童図書館サービス論a 児童図書館サービス論b 本城 2年 ―児童図書館の運営とサービス― 塚原 博 2年 後期 2単位 和子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 子ども時代にどんな本にめぐりあうかによって、子どもはその後 の精神生活に大きな影響を受けます。けれども子どもは、本がただ そこにあるだけでは、自分から手に取らない、あるいは、ふさわし くないものを手に取る可能性があります。子どもが、しかるべきと きにしかるべき本に出会うためには、子どもと本の橋渡しをする大 人の手助けが必要なのです。 この授業では、児童図書館サービスの立場から、子どもの読書や 図書館利用を促進するために、基本的に理解しておきたい児童資料 の特質、子どもと本をつなぐストーリーテリングやブックトークな どの児童サービスの在り方を論じていきます。 【授業の内容】 第1週 子どもの本の特徴 第2週 子どもの本の歴史 第3週 子どもと本の出会い/大人の関わり方 第4週 子どもと本を結ぶもの/ストーリーテリング、読み聞か せ、ブックトーク 第5週 作品の評価/評価の姿勢・方法 第6週 口承文学としての昔話/昔話の採集・再話 第7週 子どもにとって絵本とは 第8週 子どもたちの心をとらえた絵本 第9週 創作児童文学とは/幼年文学/YA文学 第10週 子どものための詩 第11週 現実小説(リアリズム文学) 第12週 歴史小説 第13週 ナンセンス文学 第14週 ファンタジー 第15週 子どもに手渡したい本とは 【準備学習】 ・毎回の授業前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 ・毎回配布するプリントを、次回授業までに読んで復習すること。 【テキスト・教材】 リリアン・H・スミス『児童文学論』(岩波書店1964)2730円 【成績評価の方法・基準】 課題レポート3回 各30%、授業態度10% 【参考書】 赤星隆子・荒井督子編著『児童図書館サービス論』(理想社1998) 【注意事項】 課題レポートは、すべて指定日に必ず提出すること。提出物が複数 枚にわたるときは、ホチキスでとめること。 【授業のテーマ・目標】 児童図書館サービスは、すべての図書館サービスの基礎であり、 公共図書館における最も重要なサービスの一つである。充実した児 童図書館サービスを行うために、司書は児童図書館の理念、児童と 資料を結びつけるための考え方と技法、全体の流れを見通しサービ スを発展させるための児童図書館運営などの知識や能力が求められ る。そこで、児童図書館の運営・サービスについての基礎的、基本 的な事柄について考察する。課題文献の読破、講義の聴講、ビデオ の視聴、ゲストの講演や実演により学ぶと共に、児童図書館見学、 蔵書評価、ストーリーテリングの発表や科学あそびの実施、レポー トの執筆により理解を深めさせる。 【授業の内容】 1 講義概要、児童図書館とは:定義と意義、サービス対象 2 児童図書館発展史:①アメリカ ②日本 3 児童図書館サービス(ビデオ視聴)、児童司書の専門性と 役割 4 児童図書館サービスの計画と評価 5 児童図書館の実際の活動(プログラム): ①ストーリーテリング(お話)(1)目的、図書館での意 義 6 ①ストーリーテリング(お話)(2)お話の選び方 7 ①ストーリーテリング(お話)(3)お話の覚え方、仕方 8 ②よみきかせ:意義、絵本のじかん、選び方、読み方 9 ③ブックトーク:意義、テーマ設定、構成、ビデオ視聴 10 お話会の実際:ゲストによるお話、ブックトーク 11 お話の発表(履修者のクラスでの発表) 12 ④科学あそび:意義、使用できる本、仕方、実際 13 ⑤図書館利用に障害のある子どもへのサービス 14 地域との連携:子ども文庫:意義、活動、講演 15 児童図書館に関わる諸課題、講義の評価 【準備学習】 初回講義時に配布の指定文献リストにそって予習しておくこと。 【テキスト・教材】 ・日本図書館協会児童図書館サービス編集委員会編『児童図書館 サービス1:運営・サービス論』(日本図書館協会 2011) 1,995円 【成績評価の方法・基準】 児童図書館見学報告書(20%)、お話のリスト作成(15%)、 お話の発表(25%)、期末レポート(40%)により総合評価する。 【参考書】 ・日本図書館協会児童図書館サービス編集委員会編『児童図書館 サービス1:児童資料・資料組織論』(日本図書館協会2011) ・ハリエット・ロング著『児童図書館への道』(日本図書館協会 c1963) ・ライオネル・マッコルビン著『児童のための図書館奉仕』 (日本図書館協会 c1973) ・アイリーン・コルウェル著『子どもと本の世界に生きて』 (こぐま社 1994年) ・ルース・ソーヤー著『ストーリーテラーへの道』(日本図書館 協会 c1973) 【注意事項】 「児童図書館サービスa(児童資料論)」を履修したものの 受講が望ましい。課題はすべて実施すること。 提出物が2枚以上の場合はホチキスで留めて提出すること。 -433- 図 書 館 学 図 書 館 学 図書館制度・経営論 情報サービス演習a 松尾 3年 竹内 3年 昇治 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 今日急激に変化する現代社会のなかで、公立図書館も厳しい環境 のもとに置かれている。そもそも公立図書館は、図書館法に基づき 、地方自治法などの法制度の下に設置される機関である。従って、 公立図書館を経営あるいは運営するためには、図書館に関連する法 体系や政策、行政組織の中の図書館の位置などを理解することが不 可欠である。また、図書館のサービス計画やその評価なども図書館 経営の方法として知っておくべきことである。これらのことを踏ま えて、本講では公立図書館の司書としてマネージメントが行えるよ う、図書館の制度・経営の基本的な知識を修得することを目標にす る。 【授業の内容】 1 図書館経営のあり方・意義 2 地方自治体と図書館 3 図書館の組織と管理形態 4 図書館の職員(館長、司書、事務職員など) 5 図書館法 6 図書館に関連する法律 7 国の図書館政策 8 地方自治体の図書館政策(1)都道府県レベル 9 地方自治体の図書館政策(2)市町村レベル 10 図書館の整備計画と施設 11 地方自治体の予算決算と図書館 12 図書館のサービス計画 13 図書館経営の評価 14 図書館経営の現状と今後の課題 15 まとめ 【準備学習】 公立図書図書館および図書館と関わりのある国や地方自治体の動 きについて、テレビ等のニュースや新聞・雑誌記事、図書館webサ イトなどを日頃から関心を持って注視しておくこと。毎回の授業内 容に合わせて予習と復習を行うこと。 【テキスト・教材】 プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常の授業態度(50%)、期末試験(50%)の結果を総合的に評 価する。 【参考書】 大澤正雄著『公立図書館の経営』補訂版 図書館員選書・21(日 本図書館協会 2005年) その他、授業のなかで紹介する。 【注意事項】 地域の公共図書館の利用者となり、図書館の運営や活動などに関 心を持って利用すること。 -434- ひとみ 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 レファレンスサービスの概念、歴史、機能、プロセスを明らかに し、レファレンスワークに必要なツールであるレファレンスブック 、百科事典等さまざまな辞典類の特徴を理解し、その使い方に精通 する。またインターネット・デジタル情報についても、分析評価し レファレンスツールとして研究し、利用に熟達する。演習では具体 的な個々のレファレンス質問にあたり、回答することで、レファレ ンスの実際を経験し、コミュニケーション能力やプリゼンテーショ ン力を高める。 【授業の内容】 1.レファレンスサービス序説 2.レファレンスサービスのプロセス 3.レファレンスサービス資料の種類と特徴 4.インターネット情報資源 5.レファレンス資料の分析評価 6.紙媒体情報資源の略史 7.図書・雑誌の探索(OPAC) 8.図書・雑誌の探索(NDL-OPAC、Webcat Plus等) 9.図書・雑誌の探索(各種データベース) 10.新聞の探索 11.雑誌論文の探索 12.総合目録の探索 13.レファレンス質問の探索演習 14.書誌事項の解説と記述 15.レファレンスサービス調査 【準備学習】 ・授業で配付した資料で該当箇所を予習・復習しておくこと。 ・身近な公共図書館、大学図書館でのレファレンス業務を良く観察 しておくこと。 【テキスト・教材】 山本順一編『レファレンスサービス演習改定版』(新図書館情報 学シリーズ6)(理想社 2007年) 適宜必要な資料は、授業で配付する。 【成績評価の方法・基準】 レポート50%、小テスト20%、授業態度10%、平常点20%を総合 的に評価します。 【参考書】 『まちの図書館でしらべる』(柏書房 2002年) 長澤雅男・石黒祐子『問題解決のためのレファレンスサービス』 (日本図書館協会 2007年) 【注意事項】 授業態度を重視する。 情報サービス演習b 情報資源組織法2a 小林 3年 今村 3年 卓 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 今日、インターネットで情報を検索することは学生にとっては日 常となっているだろう。しかし、効率的な検索は行えているか、本 当に必要な情報を「検索エンジンでヒットしない」から見逃してい ないかというと疑問が残る。本科目は、「情報サービス概説」「レ ファレンスサービス演習」と密接に関連し、特にインターネット上 の情報の探索について、演習形式で授業をすすめる。あわせて、CD -ROM検索の実際も行っていく。 【授業の内容】 1.オリエンテーション 2.情報源の種類 3.書誌情報の検索:日本(1)NDL-ODACなど 4.書誌情報の検索:日本(2)CiNii Booksなど 5.書誌情報の検索:海外(1)LCなど 6.書誌情報の検索:海外(2)Worldcatなど 7.雑誌・新聞情報の検索 8.雑誌記事情報の検索 9.新聞記事情報の検索 10.よみかた情報の検索 11.人物情報の検索 12.統計情報の検索 13.政治情報の検索 14.CD-ROMの検索 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次 回までに復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 ・高鍬裕樹『デジタル情報資源の検索』(京都大学図書館情報 学研究会)1,500円 ※2回目の授業時に、直接販売します。 ・情報科学技術協会編『情報検索の演習:CD-ROM版』(日外 アソシエーツ) ※使用時に貸与します。 【成績評価の方法・基準】 平常点・授業時のレポート(50%)、期末試験(50%)を総合的 に評価します。 【参考書】 伊藤民雄、実践女子大学図書館『インターネットで文献探索』( 日本図書館協会 2010年) 成夫 前期 1単位 【授業のテーマ・目標】 授業のテーマ・目標 授業のテーマ:洋書の分類演習 この授業では、「資料資源組織法1b」で得た知識と技能をさら に高め、演習を通じて異言語で記述された資料の分類法についての 理解を目指す。 【授業の内容】 1.ガイダンス~授業の概要、授業計画、受講上の注意 2.図書館とは?/図書館における資料組織の意義(復習) 3.分類とは?/資料分類の歴史(復習)/分類法の種類と特徴 4.分類法の種類と特徴(つづき)/分類法の標準化(復習) 5.日本十進分類法(NDC)のしくみと分類の手順(復習) 6.分類の手順(つづき)/日本十進分類法を用いた和書の分類 演習(復習) 7.日本十進分類法を用いた和書の分類演習と解説(復習) 8.日本十進分類法を用いた洋書の分類演習 9.日本十進分類法を用いた洋書の分類演習(つづき)と解説 10.日本十進分類法を用いた洋書の分類演習と解説(つづき) 11.日本十進分類法を用いた洋書の分類演習と解説(つづき) 12.デューイ十進分類法(DDC)および国際十進分類法(UD C)の解説 13.図書記号について/分類と主題目録法について 14.分類と主題目録法について(つづき) 15.まとめ 【準備学習】 1回目:シラバスをよく読んでおくこと/2回目:配布プリント上 の課題を終えておくこと。/3~4回目配布プリントをよく読んで おくこと。/5~6回目:NDCの解説部分によく目を通しておく こと。/7~11回目:洋書の実例をみておくこと。各授業回に終わ らなかった演習は、終わらせて提出すること。/12回目~15回目: 配付プリントに目を通しておくこと。提示の課題プリントはすべて 終わらせて提出すること。 【テキスト・教材】 テキスト・教材 『日本十進分類法・新訂第9版』(日本図書館協会 1995年)6, 117円 別途プリントも配布する予定。情報資源組織法1bで用いたテキス トも持参すること。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業の取り組み状況、提出物の評価点)および定期試験の 点数を総合して評価をおこなう。(平常点:定期試験点数=40% +60%) 【参考書】 必要に応じて授業時に紹介する。 【注意事項】 「情報資源組織法1a」「情報資源組織法1b」の両方を履修した 者だけが受講できる。出席日数が不足している者および授業に参加 しない者の単位認定はしない。 -435- 図 書 館 学 図 書 館 学 情報資源組織法2b 図書館基礎特論 今村 3年 小林 3年 成夫 後期 1単位 【授業のテーマ・目標】 授業のテーマ:洋書や非図書資料の目録作成演習 この授業では、「資料資源組織法1b」で得た知識と技能をさら に高め、演習を通じて異言語で記述された資料や非図書資料の目録 法についての理解を目指す。 【授業の内容】 1.ガイダンス~授業の概要、授業計画、受講上の注意 2.図書館とは?/図書館における資料組織の意義(復習) 3.目録とは?/目録の歴史(復習)/目録の種類と特徴 4.目録の種類と特徴(つづき)/目録規則の標準化(復習) 5.日本目録規則1987年版改訂版(NCR)のしくみと記述 の手順(復習) 6.記述の手順(つづき)/日本目録規則を用いた和書と非図書 資料の記述演習(復習) 7.日本目録規則を用いた和書と非図書資料の記述演習と解説(つ づき) 8.日本目録規則を用いた和書と非図書資料の記述演習と解説(つ づき) 9.日本目録規則を用いた洋書の記述演習と解説 10.日本目録規則を用いた洋書の記述演習と解説(つづき) 11.日本目録規則を用いた洋書の記述演習と解説(つづき) 12.英米目録規則第2版改訂版(AACRⅡR)を用いた洋書の 記述演習と解説 13.英米目録規則第2版改訂版(AACRⅡR)を用いた洋書の 記述演習と解説(つづき) 14.Copy catalogingについて/主題目録法について/目録編成 法について 15.まとめ 【準備学習】 1回目:シラバスをよく読んでおくこと。/2回目:図書館の意義や 資料組織の目的を復習しておくこと。/3~4回目:配布プリント のワークを終えておくこと。/5回目:テキストおよびNCRの解 説部分によく目を通しておくこと。/6~11回目:テキストの該当 箇所をよく読み、終わらなかった演習は、終わらせて提出すること 。図書館で洋書の実例をみておくこと。/12回目:AACRⅡRに 関するプリントおよび、テキストの該当箇所に目を通しておくこと 。/13~15回目:演習課題は、すべて終わらせて提出すること。 【テキスト・教材】 志保田務、高鷲忠美著.資料組織法 第6版.(第一法規 2006年 )2,730円 別途プリントも配布する予定。 情報資源組織法1bで用いたテキストも持参すること。 【成績評価の方法・基準】 平常点(授業の取り組み状況、提出物の評価点)および定期試験の 点数を総合して評価をおこなう。(平常点:定期試験点数=50% +50%) 【参考書】 『日本目録規則1987年版改訂版』(日本図書館協会 1994年 ) 『基本件名標目表』(日本図書館協会 1999年) 『英米目録規則第二版改訂版』(日本図書館協会 絶版) 【注意事項】 「情報資源組織法1a」「情報資源組織法1b」の両方を履修した 者だけが受講できる。出席日数が不足している者および授業に参加 しない者の単位認定はしない。 -436- 卓 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報化社会における生活者として、身近に発生しているいろいろな 情報について、それらの収集、加工(組織化)、整理、蓄積、検索 、利用を学ぶ情報管理についての知識を得ることを授業の目標とす る。情報科学技術協会の「情報検索基礎能力試験」受験にも対応す る。 【授業の内容】 第1週 情報化社会における情報の意味 第2週 情報の生産と流通 第3週 文書と情報 第4週 文書管理と情報管理 第5週 レポートの作成とその技術 第6週 情報の加工と組織化 第7週 一次資料と二次資料 第8週 用語の標準化とツール 第9週 シソーラス 第10週 主題分析 第11週 クラウドの実習 第12週 情報の蓄積とデータベース 第13週 デジタルアーカイブ構築用ソフトGreenstoneについて (1)仕組みと意義 第14週 デジタルアーカイブ構築用ソフトGreenstoneについて (2)データベース構築の実際:演習 第15週 まとめ 【準備学習】 前回のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次回までに 復習しておくこと 【テキスト・教材】 随時プリント等必要資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、授業のレポート(50%)を総合的に評価します。 【参考書】 『情報検索の基礎知識』新訂2版(情報科学技術協会2011) 図書・図書館史 図書館施設論 小林 3年 図書館建築のプログラム論 田戸 義彦 3年 前期 2単位 卓 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 図書館は時代の記憶装置であり、未来に過去と現在の記録を送り 届けることが大きな仕事のひとつである。この講義では、図書及び メディアの歴史を概観するとともに図書館の歴史を探究することに より、図書館の歴史的発展の理解を深め、現在のよって経つ地点と 未来への方向性を探るものである。また、あわせて歴史を学ぶとは どういうことかも考える。メディア史の内容を含み、いくつかの事 例については、実物(主としてレプリカ)を示して、より実感的に 過去をイメージできるようにつとめる。 【授業の内容】 1.オリエンテーション:歴史とは何か 2.古代の図書と図書館 3.西洋中世の図書館 4.ルネサンスとグーテンベルグの印刷術 5.アメリカ近代図書館の成立(1)フィラデルフィア図書館 会社 6.アメリカ近代図書館の成立(2)ボストン・パブリック・ ライブラリー 7.イギリス公共図書館法 8.日本の近代以前の図書館 9.「ひらがな」の変革 10.明治・大正・昭和(終戦時)までの日本の図書館(1)明 治・大正 11.明治・大正・昭和(終戦時)までの日本の図書館(2)昭 和 12.終戦時から1960年代までの日本の図書館 13.デジタル時代の図書・メディア 14.特論:情報メディアの通史的視点 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のレジュメ/資料をmanabaにアップしておくので、次 回までに復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 随時プリント等必要資料を配付します。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、期末試験(50%)を総合的に評価します。 【参考書】 水谷長志著『図書館文化史』(勉誠出版 2003年) 【授業のテーマ・目標】 図書館計画の基礎となる図書館プログラムをベースに、図書館建築 の現状課題・歴史・完成までの工程、さらには図書館各部の建築計 画を通して、図書館計画を立体的な視点で理解し、施設のあるべき 姿を自ら考える力を養う。 【授業の内容】 第1週 プロローグ・日本の図書館はいま 第2週 図書館建築の現状と課題 第3週 日本の図書館建築史-1。近代から1970年まで 第4週 日本の図書館建築史-2。1970年から現在まで 第5週 図書館建築ができるまで。工程とターニングポイント 第6週 図書館プログラム-1 第7週 図書館プログラム-2 第8週 図書館プログラム-3 第9週 図書館建築計画-1 開架室廻り 第10週 図書館建築計画-2 児童・青少年開架室廻り 第11週 図書館建築計画-3 地域行政資料・視聴覚資料廻り 第12週 図書館建築計画-4 事務室・書庫廻り 第13週 図書館建築計画-5 集会展示 その他事例研究 第14週 図書館建築計画-6 大学図書館計画 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎回配布する資料を次回授業までに読んでおくこと。 【テキスト・教材】 毎回資料を配布するので、特定のテキスト購入は不要。 【成績評価の方法・基準】 試験80%、小テスト10%、課題提出10% 【参考書】 授業の途中で各内容に対応した資料を紹介する。 【注意事項】 既製の資料でまとめられていない内容が多いので、授業に出て聞く ことが基本となる。出欠はとらないが、授業を聞かない限り合格は 困難なので留意すること。 図 書 館 学 -437- 図書館総合演習 図書館実習 小林 3年 塚原 3年 卓 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 図書館学課程の総仕上げとして、ゼミ形式の授業を主体に図書館に おける今日的課題をとりあげ、論文を作成する。 【授業の内容】 第1週 図書館情報学概説 第2週 図書館情報学の主要資料紹介(基本図書、逐次刊行物) 第3週 テーマの設定、質疑 第4週 文献検索とその整理:refworksの使用法 第5週 文献検索の結果発表と質疑 第6週 仮アウトラインの作成と質疑 第7週 プレゼンテーション方法論 第8週 必須課題図書2冊以上の読後報告 第9週 研究テーマの中間報告 第10週 本文作成 第11週 本文作成の注、引用文献の記述方法 第12週 図書館サービスの最先端 第13週 最終発表 第14週 最終発表の補訂、討議 第15週 まとめ 【準備学習】 ゼミ形式で進めるため、発表の準備は必ず行っておくこと。 他の学生のテーマについても下調べを行っておくこと。 【テキスト・教材】 随時プリント等必要資料を配付する。 【成績評価の方法・基準】 平常点(50%)、発表及び論文(50%)を総合的に評価する。 【参考書】 三田図書館・情報学会編『図書館・情報学研究入門』(勁草書房 2005年) 三浦逸雄監修『図書館情報学の地平:50のキーワード』(日本図書 館協会 2005年) 【注意事項】 図書館学を真に学びたい学生によるゼミ形式の授業を目指す。発表 ・論文の作成が必須なため、安易な受講は許されないものとする。 図 書 館 学 -438- 博 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 図書館学課程の総仕上げとして、図書館見学や、図書館実習の事 前指導、図書館実習、事後指導を行なう。 【授業の内容】 1.講義概要、図書館実習とは:目的と意義 2.図書館実習に関する書類作成、実習館の選び方 3.実習希望館の事前調査 4.実習希望館についての相談 5.実習希望館への訪問、実習先の決定 6.必読課題図書の読後レポートとクラス紹介・討議 7.実習準備:ビデオ「コミュニケーション」 8.各種の図書館校外見学(11月上旬) 9.模擬実習①貸出サービスデスク等での対応 10.模擬実習②よみきかせ 11.模擬実習③ストーリーテリング 12.図書館記録の作成や図書館実習についての注意事項 13.図書館実習(2月中の2週間) 14.実習の中の実地指導・相談 15.図書館実習報告会(3月中旬) 【準備学習】 配布プリントや『図書館実習記録』を熟読し、今までに修得して きた科目について予習・復習しておくこと。 【テキスト・教材】 ・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 読後レポート(5%)、図書館実習(70%)、図書館実習記録(2 0%)、実習報告(5%)で総合的に評価する。 【参考書】 日本図書館協会図書館調査事業委員会編『日本の図書館:統計と 名簿』2010(日本図書館協会 2011) 松岡享子著『えほんのせかい こどものせかい』(日本エディタ ースクール出版部 1987) 松岡享子著『お話を子どもに』、『お話を語る』(ともに、日本 エディタースクール出版部 1994) 【注意事項】 図書館概論、図書館情報資源概論、情報資源組織法1a・1b/ 2a・2b、児童図書館サービス論、情報サービス論、情報サービ ス演習のすべてを履修したものの受講が望ましい。 専門資料論 学校経営と学校図書館 学問分野の特性と資料 金沢 幾子 4年 後期 2単位 ―学校図書館の原理と運営― 塚原 博 2年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 人文科学、社会科学、自然科学・技術の各分野における知識の構 造と資料との関係について学ぶ。 内容として(1)専門資料の特性 (2)主題文献の特性と種類 (3)主要な一次資料、二次資料などを扱う。電子媒体をも対象と して授業を進めたい。 【授業の内容】 第1週 専門資料の定義と構造 第2週 専門資料の構成と種類、書誌コントロールと利用 第3週 学術コミュニケーションの構造と専門資料 第4週 電子環境下における学術情報 第5週 人文科学の諸分野、情報の生産と流通 第6週 人文科学における情報・資料の特性、書誌コントロール 第7週 人文科学における情報・資料のアクセスおよび利用 第8週 社会科学の諸分野 第9週 社会科学における情報の生産と流通、情報と資料の特性 第10週 社会科学における情報と資料の書誌コントロール、 アクセスおよび利用 第11週 自然科学分野の諸分野、情報の生産と流通 第12週 自然科学における情報と資料の特性、書誌コントロール 第13週 自然科学における情報と資料のアクセスおよび利用 第14週 専門資料について 村橋論文の抄録 第15週 全体のまとめ 【準備学習】 毎週授業の前に、テキストで該当箇所を予習しておくこと。 指示された課題については、事前に準備しておくこと。 【テキスト・教材】 三浦逸雄・野末俊比古共編著『専門資料論』新訂版(JLA図書館 情報学テキストシリーズⅡ8)(日本図書館協会 2010年)1,260 円 村橋勝子『情報探索とライブラリアン:専門性と職分』(科学技 術情報センター「情報管理」v.41,no.10:Jan.1999 p.826-833)― 各自コピーのこと。 【成績評価の方法・基準】 試験50%、要約文・小テスト40%、授業態度・平常点10%を総合 的に評価 【参考書】 伊藤民雄著『図書館資料論・専門資料論』 (図書館情報学シリーズ5)(学文社 2006年) 戸田光昭編著『専門資料論』改訂版(樹村房 2002年) 中森強編著『専門資料論』(東京書籍 1998年) 毛利和弘著『文献調査法』第5版(日本図書館協会 2012年) 【授業のテーマ・目標】 学校教育における学校図書館の果たす存在意義、および、学校図 書館経営の全体像を明確にするために、学校図書館の原理、運営に ついて概説する。司書教諭としての基盤的知識の理解に資する。 【授業の内容】 1.学校図書館の意義と役割、構成要素 2.学校図書館のプログラム: ビデオ①アメリカの学校図書館 ②日本の学校図書館 3.歴史的背景:海外の学校図書館① 4.海外の学校図書館② 5.海外の学校図書館③ 6.日本の学校図書館① 7.日本の学校図書館② 8.学校図書館の経営 9.学校図書館の基準 10. 学校図書館専門職の役割と課題 11.情報利用に関する方針と声明 12.異義が出た資料についての取扱い方 13.学校図書館の施設計画 14.公共図書館との連携、地域開放 15.展示・広報活動 【準備学習】 毎回の講義前に、講義初日配布の文献リストに沿って、テキスト や文献を読んで予習をしておくこと。 講義当日配布プリントについては復習をしておくこと。 【テキスト・教材】 ・全国学校図書館協議会演習資料編集委員会・編『図書館学演習資 料 前編』新訂12版(全国学校図書館協議会 2001)2,499円 ・その他にプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 学校図書館見学報告書(30%)、目標(20%)、数量評価(25% )、施設計画(25%)の各レポートを総合的に評価する。 【参考書】 ・アメリカ・スクール・ライブラリアン協会編 渡辺信一ほか監訳 『学校図書館メディアプログラムのためのガイドライン』(全国 学校図書館協議会 2010) ・アメリカ・スクール・ライブラリアン協会等共編『インフォメー ション・パワー』(全国学校図書館協議会 1989) ・アメリカ・スクール・ライブラリアン協会等共編『インフォメー ション・パワー;学習者のためのパートナーシップの構築』(同 志社大学 2000) 【注意事項】 必ず履修初年次に履修すること。 提出物が複数枚に亘る場合はホチキスで留めて提出すること。 -439- 図 書 館 学 読書と豊かな人間性 学校図書館メディアの構成 紺野 2年 紺野 2年 順子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 読書は思考力を養い、豊かな心を育み、人間性の発達にとってか けがえのない営みである。児童生徒に対し積極的な読書推進活動を 展開することは、学校図書館の主要な任務である。本講は、児童生 徒の実態と発達段階に応じた読書教育のあり方と司書教諭の任務に ついて考察し、児童生徒の読書の生活化を図るための、具体的な指 導内容とその方法の体得を目指す。 【授業の内容】 1 多メディア時代における読書の意義 2 児童生徒の読書状況と問題点 3 児童生徒の読書実態に基づく指導のあり方 4 読書資料の種類と特性 5 児童図書とヤングアダルト図書の出版状況 6 読書資料の選択と評価 7 読みのレディネスの促進 8 基礎読書力の伸長と読書領域の拡大 9 児童生徒の読書推進の方法(集団指導と個別指導) 10 指導の諸方法(読み聞かせ、読書ゆうびん、ブックトーク、 読書へのアニマシオン、校内一斉読書) 11 読書体験の表現と交流(読書感想文、読書感想画、読書会) 12 読書資料の紹介法 13 子どもの読書活動の推進に関する法律と国・自治体の活動 14 読書推進活動と教員の責務 15 家庭・地域の読書運動、関連施設等との連携 【準備学習】 毎回、その日の授業のまとめ・考えを記すフィードバックシート に取り組む。または、授業に関して指示された課題を、次時までに 取り組み提出する。 【テキスト・教材】 授業時に必要に応じて資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業の進行に応じて提出を求める小レポートおよび理解度確認の ための論述レポート40%、絵本の読み聞かせ、読書会等の演習30% 、読書指導のための指導案作成30%。実践的課題を課し、学校にお ける読書教育の理論と方法の修得度を評価する。 図 書 館 学 -440- 順子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校図書館は、図書をはじめ多様なメディアを豊富に準備し、児 童生徒および教員に提供するという任務を持つ。本講ではまず、こ うした学校図書館メディアの教育的役割および各種メディアの種類 と特性について基本的理解を図る。さらに学校図書館メディアの適 正な選択・収集・評価および組織化等の方法について実践的に学習 し、学校図書館メディア構築の理論的理解と実務的能力の育成を図 る。必要に応じて演習や実習を行う。 【授業の内容】 1 高度情報化社会における学校図書館メディア 2 学校図書館メディアの種類 3 学校図書館メディアの特性と学習への活用 4 学校図書館メディアの構築 5 学校図書館メディアの選択と収集方針 6 学校図書館メディア組織化の意義 7 学校図書館メディア組織化のプロセス 8 学校図書館メディア組織化の実際 9 学校図書館メディアの分類法(分類の意義と機能) 10 学校図書館メディアの分類法(日本十進分類法) 11 学校図書館メディアの分類法(分類作業の実際) 12 学校図書館メディアの件名目録法(主題検索の意義と機能、 件名目録の特性、件名作業の実際) 13 学校図書館メディアの目録法(目録の意義と機能、目録の 種類と構成、目録規則、JAPAN/MARCの活用) 14 学校図書館メディアの目録法(目録作業の実際) 15 情報ファイルの組織法 【準備学習】 毎回、授業の進度に応じて出題された課題を、次時までに取り組 み、授業時に発表、あるいは提出する。 【テキスト・教材】 全国学校図書館協議会編『学校図書館・司書教諭講習資料』第6 版(全国学校図書館協会 2009年)2,200円 【成績評価の方法・基準】 資料選択の実際30%、分類・目録演習40%、理解度確認のため の論述レポート30%。資料の選択、資料の分類作業、件名作業等、 学校図書館に必要な実務的な能力の修得度を評価する。 学習指導と学校図書館 情報メディアの活用 紺野 3年 紺野 3年 順子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 学校図書館の積極的・効果的な利用を図るうえで、児童生徒に対 し、図書館および各種メディアを活用し、自主的な学習能力・態度 を養わせるための指導が必要である。また、学校図書館はあらゆる 学習指導への積極的支援という機能を遂行しなければならない。そ のための指導原理と方法を具体的・実践的に学習し、あわせて教員 に対するサービスと協力についての方法を習得する。 【授業の内容】 1 教育課程の展開と学校図書館の役割 2 主体的学習とメディア活用能力 3 メディア活用能力育成指導の内容と指導計画 4 指導内容の探索(図書館での演習) 5 指導内容の具体的検討 6 指導内容の確認と確定(発表・討議) 7 指導計画作成のための原理 8 指導内容の体系化(グループ討議) 9 指導内容の体系化(討議結果の発表) 10 メディア活用能力育成指導の年間計画作成 11 メディア活用能力育成指導の方法 12 特定学年の一単位時間内での指導案作成 13 集団指導・個別指導の意義とその展開 14 メディア活用能力育成の個別指導と情報サービス 15 教員に対する支援と働きかけ 【準備学習】 毎回、授業に関して出題される課題を、次時までに、図書館で調 査しまとめておき、授業時に発表および提出する。 【テキスト・教材】 授業時に必要に応じて資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題についての調査および発表30%、メディア活用能力育成指導 のための指導案作成40%、理解度確認のための論述レポート30%。 「メディア活用能力育成のための指導」について、その指導原理と 具体的な方法を体得できたかを評価する。 順子 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会には多様なメディアが存在し、学校教育においても、そ れらが積極的に取り入れられてきている。司書教諭はこうした動向 を敏感にとらえて、多様な各種メディアの特性・特色について理解 し、それらの教育活動での有効な活用を図らなければならない。そ のための知識、さらに、それらの活用に必要とされる法的規則につ いての常識、情報機器の学校図書館への導入方法および方策につい て学習を深め、学校図書館のもつメディアセンター・情報センター としての役割について理解を図る。 【授業の内容】 1 「情報メディアの活用」のねらいと司書教諭養成科目におけ る位置づけ 2 学校教育における情報メディアの意義と役割 3 情報リテラシーの育成と学校図書館 4 情報メディアの種類と特性 5 情報メディアの選択と組織化 6 視聴覚メディアの種類と機能 7 学校教育における視聴覚メディアの活用 8 学校図書館におけるコンピュータの活用 9 教育用ソフトウエアの種類と活用 10 インターネットの仕組みと特色 11 インターネットを利用した情報検索 12 学校図書館のための主要なデータベースとその活用 13 各種情報メディアの複合利用の実際 14 情報メディアと著作権 15 司書教諭としての情報メディア活用の実際 【準備学習】 毎回、授業の進度に応じて出題される課題を、次時までに取り組 み、授業時にグループ討議・発表を行う。あるいは各自の調査課題 を提出する。 【テキスト・教材】 授業時に必要に応じて資料・プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 授業の進行に応じて提出を求める小レポート30%、課題について の調査とそのレポート40%、理解度確認のための論述レポート30% 。多様な情報メディアを学校図書館で活用する教育的意義とその方 法・技術を体得できたかを評価する。 -441- 図 書 館 学 博 物 館 学 課 程 博物館学課程 開講科目索引 <必修科目> 3年 博物館学入門 児島 薫 3年 博物館経営論 竹山 博彦 3年 博物館資料論 塚田 美香子 3年 博物館教育論 竹山 博彦 3年 生涯学習概論 岡田 純一 3年 博物館情報・メディア論 野口 剛 3年 博物館展示論 長谷川 珠緒 3年 博物館資料保存論 山盛 弥生 廣海 伸彦・佐々木 英理子 3年 博物館実習1a 水田 3年 博物館実習1b 児島 4年 博物館実習2 仲町 児島 薫・佐藤 太田 啓子・太田 薫・佐藤 ページ 446 ・・・・ 446 ・・・・ 447 ・・・・ 447 ・・・・ 448 ・・・・ 449 ・・・・ 449 ・・・・ 450 ・・・・ 450 ・・・・ 至摩子 美子 佳鈴 佳鈴 美子 ・・・・ 451 ・・・・ 451 <選択必修科目> 3年 美術史概論a 3年 美術史概論b 3年 工芸史概論a 3年 工芸史概論b 3年 文化史概論a 3年 文化史概論b 三戸 信恵 三戸 信恵 山田 正樹 森下 愛子 宮下 佐江子 宮下 佐江子 ・・・・ 452 452 453 453 454 454 <選択科目> 3年 知的財産論 3年 文化経営論 3年 文化財保存学a 3年 文化財保存学b 酒井 麻千子 椎原 晶子 藤井 聡子 作間 美智子 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ 455 455 456 456 -445- 博 物 館 学 博物館学入門 博物館経営論 ―博物館の歴史を学び、これからの美術館の可能性を考えるー 児島 薫 美1年~・博3年 後期 2単位 美術館の理念と、未来 竹山 博彦 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 美術館・博物館に関する基礎的知識を理解し、専門性の基礎となる 能力を養う。美術館の定義、歴史と現状を学ぶ。前半はヨーロッパ で美術館がどのように成立したのかを概観し、後半は、明治以後日 本でどのように西洋の美術館の制度を学び、博物館、美術館を整備 してきたかを辿る。さらに戦後の公立美術館の増加、充実、バブル 崩壊後に美術館がおかれてきた状況、美術館以外の場での現代美術 の展示、などを実例をあげて考える。 【授業の内容】 1.博物館法と博物館・美術館、学芸員の役割 2.コレクションのはじまり 3.コレクションの公開 ルーブル美術館を中心に 4.近代美術館の成立 リュクサンブール美術館からポンピドー・センター 5.近代美術館の成立(3)イギリスの近代美術館 6.万国博覧会と日本の博物館の始まり 7.帝国博物館から帝室博物館、東京国立博物館へ 8.日本の近代美術館 9.公立美術館の可能性 10.美術館活動の多様化 11.私立美術館、企業のアート支援 12.国際展の歴史と現状 13.海外の美術館活動について 14.日本の美術館の最新事情 15.まとめ 【準備学習】 前回の授業のノートを読み直す。授業でとりあげる美術館のHPを 見る。できるだけ多くの美術館に出かけて、その活動を実際に見て くること。 【テキスト・教材】 常に最新の情報を取り入れていくのでテキストは特にない。博物館 学課程の資格のための授業でもあるので、出席を重視する。当然な がら遅刻、中途退出はつつしむこと。質問があれば、授業後に速や かに尋ねてほしい。 【成績評価の方法・基準】 定期試験期間の試験で評価する。出席を重視する。試験の成績90% 、4回以上欠席した場合は10点減点。授業中の課題10%。課題を提 出する場合、原則として遅延は認めない。 【参考書】 授業中に指示する。 【注意事項】 *授業を別の日の美術館見学にふりかえる場合がある。その場合の 交通費、入館料等の費用は自費負担となる。ゲストを招いて美術館 、美術界の現状についてレクチャーをしていただくことがある。そ の場合にはシラバスの順番に変更がある。 *この授業は、3年次に博物館学課程に登録した場合、博物館学課 程の必修科目となる。そのため、授業態度を含め、成績評価は厳正 におこなう。 -446- 【授業のテーマ・目標】 美術館は、形態、活動の両面において日々変化し、進化していく生 命体であるという考えに基づき、適切な管理・運営のあり方を理解 し、美術館経営(ミュージアム・マネージメント)に関する基礎的 能力を養う。さらに、今後多様化する社会における美術館像につい て考える。 【授業の内容】 第1週 授業の目的・ガイダンス 第2週 ミュージアム・マネージメントとは 第3週 芸術資本論で始まる、行財政制度と財務 第4週 多様化の時代に対応するハード・ウェア 第5週 活動体としての美術館(組織と職員構成) 第6週 美術館の使命、計画と評価 第7週 美術館の行動規定(倫理規定) 第8週 福祉社会と危機管理 第9週 情報の管理・活用と、セキュリティー 第10週 美術館見学 第11週 市民参画(美術館支援とボランティア) 第12週 ネットワークの構築 第13週 行政・教育研究機関等との連携 第14週 環境と美術(地域社会と美術館) 第15週 美術館の未来 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を提出しますので、事前に作成し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(30%)、テスト(70%)で評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 【注意事項】 美術館見学は、通常の授業と別の日時で実施します。その週の授業 日は休講扱いとなりますので、注意してください。なお別の日の授 業を美術館見学にふりかえる場合があります。 博物館資料論 博物館教育論 塚田 3年 教育機関としての美術館 竹山 博彦 3年 後期 2単位 美香子 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 博物館資料の収集・分類・整理等の基本的な技術の取得と調査研 究と公開について学びながら、さらには博物館の調査研究活動につ いての理解を深めるために、系統別の博物館や最新の情報をもとに 解説する。 講義内容については、パワーポイントや映像、配付プリントなど で具体例などを紹介し、意見交換の場を設けて、博物館資料の多義 性を理解する。 博物館資料についての基本的な知識をもとに、その理論と博物館 の調査研究活動についての理解を通して、実地に対応できる力を養 成する。 【授業の内容】 第1週 博物館資料論ガイダンス 授業目的の説明、課題について 第2週 博物館資料とは 博物館資料の価値、多様な資料について 第3週 博物館資料の収集 博物館資料の収集理念、手段と方法、 調査と記録手続き 第4週 博物館資料の分類 一次資料と二次資料、その他の資料 第5週 博物館資料の整理 資料の整理と台帳登録、データベース による整理、情報公開 第6週 博物館資料の展示・公開 展示の意義、展示形態と分類、 展示作業、情報端末による資料公開 第7週 博物館資料の調査研究 調査研究の対象、公開、還元、事 例研究 第8週 地域の博物館資料 地域資源と博物館資料や活動について 第9週 資料の保存と管理 保存環境、保存処理、情報管理、修復 の目的と方法 第10週 博物館資料の写真撮影 写真撮影法と情報処理 第11週 資料の活用 展覧会、教育普及、図録制作、特別利用 第12週 最新の博物館活動最新の博物館活動と資料の活用について 第13週 国立や私立美術館の見学 ただし日時は未定だが、日曜日 に実施予定 第14週 研究課題の発表と意見交換 第15週 試験 【準備学習】 佐々木利和、本多俊和、湯山賢一編著『新訂 博物館資料論』(20 08年、放送大学教育振興会)を読む。 【テキスト・教材】 事業時に独自のプリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 試験(70%)、課題(20%)、授業態度(10%) 試験は論述形式で、問題は予め公表する。課題は美術館、博物館見 学に関するグループ発表。 【参考書】 授業時にその都度指示する。 【注意事項】 見学に要する入場料・交通費等は自費。 【授業のテーマ・目標】 美術館における「学び」とは何かを命題にして、教育活動の基盤と なる理論や実践に関する知識と方法を習得し、教育機関としての美 術館に関する基礎的の能力を養う。 【授業の内容】 第1週 授業の目的説明・ガイダンス 第2週 「学び」の意義、品格形成としての「美育」 第3週 生涯学習と美術館教育 第4週 学術研究機関としての美術館 第5週 美術館教育の意義 第6週 美術館教育の方針と評価 第7週 美術館利用の促進のために(支援とボランティア) 第8週 美術館教育の特性と専門性 第9週 美術館見学 第10週 美術館と学校教育 第11週 拡張する教育活動① 館内活動と地域連携 第12週 〃 ② 関連施設との連携と館外活動 第13週 企画と実施① 教育プログラムの作成 第14週 〃 ② 教育アイテムの開発と活用 第15週 まとめ 【準備学習】 毎回、次回の授業に関連する課題を提出しますので、事前に作成し ておくこと。 【テキスト・教材】 適宜、プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 レポート(30%)、テスト(70%)で評価します。 【参考書】 授業中に指示します。 【注意事項】 美術館見学は、通常の授業と別の日時で実施します。その週の授業 は休講扱いになりますので、注意してください。なお別の日の授業 を美術館見学にふりかえる場合があります。 博 物 館 学 -447- 生涯学習概論 ―学習を重ねることの意味を探る― 岡田 純一 3年 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 本講義では、生涯学習及び社会教育の本質と意義の理解を図り、 教育に関する法律・自治体行財政・施策、学校教育・家庭教育等と の関連、並びに社会教育施設、専門的職員の役割、学習活動への支 援等の基本について理解することを主なねらいとする。 この際、とくに下に掲げた講義概要における16項目に触れ、幅広 い領域である生涯教育・生涯学習におけるさまざまな視点からの総 合的な把握を図るとともに、教育学の視点から学芸員や司書として 現場で役立つ知識や考え方を身に付けることをねらいとしたいと考 えている。 加えて、講義においてほぼ毎回行おうと考えていることに、「自 己をみつめなおす作業」がある。具体的に述べればB5用紙1枚程度 の分量で20分程度の時間を使い、テーマに沿った内容で自らを捉え なおし、それを書き留めていくことを行う。これは、教育とくに、 生涯教育・生涯学習の場ではきわめて重要な点のひとつとされる自 主性や、自己主導的学習とも深い関連があるため、これを履修者自 らが身に付けていくことを目的とし、実施するものである。 このほか、詳細におよぶ点については講義内において指示する。 【授業の内容】 講義指針として、以下の16項目に触れる。1.生涯学習の起源と 当時の情勢 2.生涯学習の原理と必要性3.社会、文化の発展と 生涯学習の関係 4.わが国の生涯学習の変遷 5.発達段階・発 達課題と生涯学習 6.生涯学習態度形成 7.生涯学習関連施設 8.資格と生涯学習 9.メディアと生涯学習(広報、学習情報 提供、学習相談) 10.ボランティアと生涯学習 11.障害のある 人と生涯学習 12.学校と生涯学習の関係 13.企業と生涯学習の 関係 14.まちづくりと生涯学習 15.評価と生涯学習 16.今後 の生涯学習の発展方向 博 物 館 学 第1回:オリエンテーション(講義の目的、課題の提示、内容、 すすめ方、評価方法)第2回:自己をみつめなおす作業(書く作業 )①、生涯学習の起源と当時の情勢(講義)①第3回:自己をみつ めなおす作業②、生涯学習の起源と当時の情勢②第4回:自己をみ つめなおす作業③、生涯学習の原理と必要性①第5回:自己をみつ めなおす作業④、生涯学習の原理と必要性②第6回:自己をみつめ なおす作業⑤、社会、文化の発展と生涯学習の関係第7回:自己を みつめなおす作業⑥、わが国の生涯学習の変遷第8回:自己をみつ めなおす作業⑦、発達段階・発達課題と生涯学習、生涯学習態度形 成第9回:自己をみつめなおす作業⑧、生涯学習関連施設、資格と 生涯学習第10回:自己をみつめなおす作業⑨、メディアと生涯学習 (広報、学習情報提供、学習相談)第11回:自己をみつめなおす作 業⑩、ボランティアと生涯学習、障害のある人と生涯学習第12回: 自己をみつめなおす作業⑪、学校と生涯学習の関係、企業と生涯学 習の関係、まちづくりと生涯学習第13回:自己をみつめなおす作業 ⑫、評価と生涯学習第14回:自己をみつめなおす作業⑬、今後の生 涯学習の発展方向①第15回:今後の生涯学習の発展方向② 【準備学習】 テキストを読み、生涯学習に関する理解を深めること。とくに、 講義後わからない箇所をそのままにせず、徹底した復習を心がける こと。 【テキスト・教材】 岡田純一『評価の探究 これからの生涯学習社会へ向けて』(樹 村房) 【成績評価の方法・基準】 基本的に定期考査により評価する。但し、出席については厳しく 扱う(学生は勉学が本業であり、講義を大切に受講することが必要 と考える。また、講義に出席しなければ当然のことながら定期考査 の問題を解くことが困難となる)。このため、1回欠席する毎に-1 0点とする。 講義中の態度が著しく不良と判断する場合、減点す -448- ることがある。 この他レポート課題を1回設ける。レポートにつ いては20点満点で評価し、これを定期考査の結果に算入する。 総 合点が60点を超えない場合は不可とする。 【参考書】 テキスト以外の図書については講義内で指示する。 【注意事項】 授業計画については、履修者の学習深度により、順序等を変更す ることがある。 博物館情報・メディア論 博物館展示論 野口 3年 「展示」の理論と実践 長谷川 珠緒 3年 前期 2単位 剛 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 情報化が進む現代のあらゆる分野と同様、博物館(美術館)にお いてもメディアの役割が重視されています。しかし博物館の多機能 性や、博物館が取り扱う資料(作品)自体が歴史的にはメディアの 一種であることを思えば、そこでのメディアは多義的です。 この授業では、今年度から新たに設けられた科目の主旨にのっと り、博物館における情報の意義と活用方法及び情報発信の課題等に ついて理解し、博物館の情報の提供と活用等に関する基礎的能力を 養います。具体的には、①博物館における情報・メディアの意義、 ②博物館情報・メディアの理論と実践、③博物館における情報発信 、④博物館と知的財産、等について、実際の事例を紹介しながら、 考えます。 【授業の内容】 第1週 博物館をめぐるメディア 講義の概要と目的 第2週 視聴覚メディアの歴史 第3週 展示手法としての映像メディア 第4週 視聴覚教育メディアとしての音声ガイド・情報端末 第5週 映像音響機器に関する基礎知識 第6週 資料のドキュメンテーションとデータベース 第7週 デジタル画像の基礎知識 第8週 デジタルアーカイブ1 データベースからアーカイブへ 第9週 デジタルアーカイブ2 MLA連携を中心に 第10週 博物館における情報管理と情報公開 第11週 ウェブサイトの理論と実践 第12週 知的財産権と個人情報 第13週 メディアリテラシーについて 第14週 おわりに 第15週 試験 【準備学習】 毎回配布する資料および指定する参考図書を次回授業までに読んで おいてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。参考図書や参考文献は、授業において示し ます。 【成績評価の方法・基準】 期末試験(70%)と授業態度(30%)で評価します。 【授業のテーマ・目標】 美術館・博物館における展示という機能について多角的に検証し 理論および方法に関する基礎的な知識・技術を習得することを目標 とする。日本の美術館で行われる一般的な大規模企画展の展示をモ デルに、美術館における展示の重要性、展覧会企画全般の作業のな かでの展示のプロセス、目的、展示にまつわるさまざまな実務等に ついて具体的な事例をもとに考察する。さらに現代美術の展示、海 外の美術館の展示についても考える。 【授業の内容】 第1週 はじめに(授業内容の確認、注意事項など) 第2週 美術館・博物館における展示の役割と意義 第3週 展示の諸形態(近代美術館の展示から現代美術まで) 第4週 展示の実際① 企画立案と展示設備との関係性 第5週 展示の実際② 出品条件、作品の扱い、展示設備の検討 第6週 展示の実際③ 作品管理と関係者との協力 第7週 展示の実際④ 展示リストの確定から展示の実現まで 第8週 展示の実際⑤ 展示作業、専門人員との協力 第9週 展示の実際⑥ 展示解説と関連印刷物(図録類との連携) 第10週 展示の実際⑦ 会場での解説活動 第11週 現代美術の展示(作家との協力、多様な展示例) 第12週 海外の展示(イギリス、フランスの美術館を中心に) 第13週 展覧会見学(展示調査、レポート作成) 第14週 展覧会見学内容の発表、討議 第15週 まとめ 【準備学習】 ・美術館・博物館などを訪れ、様々な展示の形式に触れることはも とより、「展示」という視点をもって見学することを心がける。 ・展覧会カタログを手に取り、前/後付け部分の文字情報および章 だて(構成)に留意して目を通す。 【テキスト・教材】 ・テキストは使用せず、必要に応じて資料を配布する。 ・授業では実例を紹介するために多くの画像を使用する。 【成績評価の方法・基準】 ・期末試験(60%)、課題(30%)、平常点(10%)。 ・資格取得のための必須科目であることから出席を重視する。 ・試験は論述形式で、問題は予め公表する。課題は展覧会見学に関 するレポート。 【参考書】 ・日本展示学会編『展示論―博物館の展示をつくる―』(雄山閣、 2010年) ・講義内容に応じて授業中に指示する。 【注意事項】 ・展示論を学ぶにあたり、実際の展示を検証することが不可欠とな るため、期間中に都内で開催されている展覧会を1回ないし2回行 う予定(授業の振り替えとする)。なお見学のための費用は自費 とする。 ・見学する展覧会の会期の関係上、講義の順番が記載されたものと 変更になる場合がある。 -449- 博 物 館 学 博物館資料保存論 博物館実習1a 山盛 3年 作品の取り扱いを学ぶ 廣海 伸彦・佐々木 英理子・水田 3年 前期・後期 1単位 弥生 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 美術館や博物館には、大切に守り伝えられてきたさまざまな種類 の資料が収蔵されています。それらの資料を、良好な状態で保存し 次世代に伝えていくことは、美術館・博物館の大きな役割の一つで す。しかし、資料は時間とともに劣化していくものです。劣化を最 小限にとどめるためには、資料の劣化要因、資料に適した保存環境 などに関する知識が必要とされます。本講義では、資料保存に関す る様々な事例を紹介しながら、資料保存の意義、主な劣化要因、保 存環境、保存と公開の両立の問題点などについて解説し、資料保存 に関する基本的な知識と技術についての理解を深めることを目標と します。 【授業の内容】 第1週 授業の目的・内容・進め方 第2週 資料保存の意義 第3週 資料の状態調査と修理 第4週 資料の劣化の要因と対策① 温湿度・光 第5週 資料の劣化の要因と対策② 振動、大気 第6週 資料の劣化の要因と対策③ 生物被害 第7週 資料の劣化の要因と対策④ 美術品の輸送と梱包 第8週 資料の劣化の要因と対策⑤ 災害 第9週 資料の保存と活用① 収蔵庫 第10週 資料の保存と活用② 展示室、展示ケース 第11週 資料の保存と活用③ 地域資源の保存と活用 第12週 資料の保存と活用④ 伝統的保存方法 第13週 美術館・博物館見学、資料収集 第14週 見学内容、収集資料の発表、意見交換 第15週 まとめ 【準備学習】 前回の授業ノートを次回授業までによく読んで復習しておくこと。 【テキスト・教材】 テキストは使用しません。 【成績評価の方法・基準】 レポート(70%)、授業態度(30%)で評価します。授業態度は、 出席状況、授業中の課題に対する取り組みをもとに評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 美術館・博物館見学授業は土曜、日曜、祝日のいずれかに振り替え て実施します。特別な事情がない限り欠席しないこと。見学のため の交通費、入館料は各自負担となります。特別な理由で見学実習を 欠席する場合は、必ず事前に申し出て、別の日に見学をすること。 博 物 館 学 -450- 至摩子 【授業のテーマ・目標】 4年次におこなう学外実習に備え、実際に作品に触れ、取り扱いを 学ぶ。学芸員が講師を務めることで、学芸員の仕事、倫理、マナー の実際について、具体的に知る機会を持つ。それによって、学外実 習に向けた心構え、知識を養う。グループで実際に物を取り扱うこ とで、作品に対する敬意やコミュニケーション能力を養い、学芸員 の責任について自覚する。 【授業の内容】 1.実習についての注意 2.美術館の活動と施設の紹介 3~5.掛軸と箱の取り扱い 各部の名称と機能、構造。取り扱いの練習、復習、調書作成。 6.見学実習(1)公立美術館の施設と活動 7.見学実習の反省、レポート作成 8~9.巻子・冊子の取り扱い 各部の名称と機能、構造。取り扱いの練習。 10~12.屏風の取り扱い 各部の名称と機能、構造。取り扱いの練習。作品の点検・調書の作 成。 13.茶碗の取り扱い 実習、梱包。 14.見学実習(2)私立美術館の施設と活動 15.まとめ、学芸員の倫理、心構え 【準備学習】 授業後にノートに学んだことを整理し、次回の授業までによく読み 、理解しておく。授業以外にも自主的に美術館、博物館見学をおこ なうことが有効である。 【テキスト・教材】 授業中に指示する。 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート30%。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 実習はクラスに分かれておこなう。クラス分けは博物館学課程から の指示に従うこと。授業内容の実施の順番はクラスによって異なる ので、上に書いた授業内容と同じではない。クラスごとの授業内容 は、最初の授業時に配布する。実習には見学実習も含まれる。日曜 、祝日に振り返ることがあるが、特別な事情が無いかぎり、自己都 合で欠席しないこと。また見学のための交通費等は自費となる。 特別な理由で見学実習を欠席する場合は、事前に申し出て指示に従 うこと。 博物館実習1b 学外実習に向けた準備 児島 薫・佐藤 美子・太田 3年 通年集中 1単位 博物館実習2 佳鈴 【授業のテーマ・目標】 4年次におこなう学外実習のために必要な心がまえ、社会人として のルール、マナー、言葉遣いなどを身につける。「博物館実習1a」 とともに、学外実習のための予備学習をおこなう。学内の施設であ る香雪記念美術資料館を活用し、その設備、運営、展示・収集・研 究活動などについて学ぶ。また香雪記念資料館、学外の美術館の見 学実習をおこない、多様な施設、活動についても理解を広げる。作 品の梱包などの実務についても学ぶ。また一年間を通じて、随時、 学外実習館への応募のための個別指導を行い、書類、レポート作成 の指導等を通して主体的に参加できるよう準備する。 【授業の内容】 1.ガイダンス 2~3.事前指導:履修の注意。各自の履修計画書と履修の目標につい てのレポート作成、提出。 4~5.見学実習:香雪記念資料館の設備と展覧会活動、所蔵品と研究 活動。 6~7.実習希望館を複数選び予備調査。履歴書など書類の作成。 8.実習希望館を各自訪問(設備、沿革、展示、広報等を調査)、 見学に基づくレポート作成。 9~11.見学実習:都内の美術館見学。予備調査(収集品、来館者サ ービス、等)、見学のレポート作成。 12~13.作品の取り扱い:作品の種類と運搬、梱包、輸送。梱包の実 習とレポート作成。 14.社会人としてのルール、マナー等の確認。 15.反省とまとめ。 【準備学習】 掲示に注意して、適宜指示されたとおり、提出物を準備し、遅延な く提出すること。ノートや配布物を読み返し、理解を深めること。 【テキスト・教材】 授業中に配布する。 【成績評価の方法・基準】 平常点50%、レポートなど提出物50%。 【参考書】 無し。 【注意事項】 不定期に集中形式でおこなう授業のため、掲示で日時を周知するの で掲示に注意すること。授業は、5時限後、あるいは「博物館実習 1a」がおこなわれないクラスに関しては土曜日2限時間帯におこな う可能性もある。休日や夏期休暇中等に見学をおこなう場合もある 。充分余裕を持って掲示するので、自己都合で欠席しないこと。特 別な事情でない限り、期限内に提出できなかった提出物は受理しな い。個別指導もおこなうため、呼び出しには速やかに対応すること 。 ―学外で美術館活動を体験する― 仲町 啓子・児島 薫・佐藤 美子・太田 4年 通年集中 2単位 佳鈴 【授業のテーマ・目標】 学芸員資格取得希望者は、学外の博物館、美術館、香雪記念資料 館などの実習先に、決められた期間通い、実際に美術館や博物館な どのスタッフがどのような仕事をしているかを学ぶことになる。事 前指導として、実習に関する注意事項や心構えなどについて講義し 、提出書類については適宜個別指導もおこなう。実習後には、実習 ノート・レポートを作成し報告をおこなう。 博物館・美術館の仕事の内容はそれぞれの館によって異なり多岐 にわたるため、実習先の機関の特性によって学ぶ内容は様々である ので、実習先の方々の指示をよく聞き、従うこと。博物館学課程の 総仕上げともいうべき貴重な機会なので、積極的な気持ちで臨んで ほしい。 【授業の内容】 1.博物館実習の目的と意義 2.事前見学とレポートの作成 3.博物館実習前に提出する書類の作成 4.実習先での注意事項、心構え 5.実習ノートの記入方法 6~13.各自の実習先で学外実習 (学外の博物館・美術館・香雪記念資料館など) 14.実習ノートの整理と提出 15.レポートの作成および報告 【準備学習】 実習館への経路、所要時間、緊急の場合の連絡方法、迂回経路を 確かめる。ガイダンスなどの配布プリントをよく読み、注意事項を 確認する。実習ノートに必要な事項を記入する。 【テキスト・教材】 ガイダンス授業で適宜プリントを配布する。その他は実習先の指 示に従うこと。 【成績評価の方法・基準】 実習先での評価50%、ガイダンス授業の出欠状況等の平常点30% 、実習ノート・レポート20%とし、3年次のガイダンスの出欠も含 め、総合的に評価する(提出物に関しては締切りを厳守すること) 。 資格に関する科目であるという性質上、原則として、ガイダンス 授業の欠席・遅刻は認めない。 【参考書】 無し。 【注意事項】 実習先では実際に仕事をしている方々のなかで学ぶので、指示を 厳守し、社会人になったつもりで、責任ある行動を取ること。実習 先では課題に積極的に取り組むこと。遅刻・欠席は絶対に許されな いので、体調管理に気をつけること。 -451- 博 物 館 学 博 物 館 学 美術史概論a 美術史概論b 国宝でたどる 日本美術史 三戸 信恵 美2年~・博3年 前期 2単位 国宝でたどる 日本美術史 三戸 信恵 美2年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 美術館、博物館で展覧会を企画する際、アピールできる見どころを 明確にすることが重要です。日本美術を対象とした場合、最も有効 な告知効果を持つ手段の一つとして、従来より広報などで広く用い られているのが「国宝」というキーワードです。「国宝」の語はう たい文句として展覧会だけでなくテレビ番組や出版物などにも広く 活用されており、皆さんも少なからず目や耳にしたことがあるので はないでしょうか。 本授業では、各時代ごとに国宝指定された作品を取り上げながら日 本美術の歴史を概観するとともに、「国宝」という切り口を通じて 、日本美術に対するアプローチの方法や、社会と美術史のつながり 、ミュージアムの社会的役割についての理解も深めてゆきたいと考 えています。なお、前期では主に平安時代まで、後期は鎌倉時代か ら近世にかけての時代を扱うので、前・後期通して履修することを お勧めします。 【授業の内容】 第1週 はじめに:授業内容の確認、教材の説明など 第2週 「国宝」とは何か 第3週 縄文時代(1):火焔形土器、考古遺物からアートへ 第4週 縄文時代(2):「縄文のヴィーナス」と呼ばれた土偶 第5週 弥生時代:「漢委奴国王」金印と銅鐸が語る大陸との交流 第6週 古墳時代:埴輪と副葬品 第7週 古墳~奈良時代:「高松塚古墳」 第8週 飛鳥~奈良時代:法隆寺と「釈迦三尊像」 第9週 奈良時代:正倉院宝物―国宝指定されない「御物」 第10週 平安時代(1):「国宝」の宝庫?!平安の仏像 第11週 平安時代(2):「平等院鳳凰堂」と「山水屏風」 第12週 平安時代(3):装飾経と蒔絵、金銀の荘厳 第13週 平安時代(4):絵巻黄金時代―「源氏物語絵巻」から「 鳥獣戯画」まで 第14週 平安~鎌倉時代:二つの来迎図に見る時代様式の変化 第15週 まとめ 【準備学習】 普段から美術館、博物館で開催される展覧会に足を運び、実際の作 品世界になるべく触れる機会を作るように心がけてください。また 、前回の授業のノートを必ず次回授業までに読み直すこと。 【テキスト・教材】 教科書は特にさだめず、授業中にプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 中間レポート25%、試験50%、平常点25%で評価します。 【参考書】 各講義内容にあわせて授業中に紹介します。 -452- 【授業のテーマ・目標】 美術館、博物館で展覧会を企画する際、アピールできる見どころを 明確にすることが重要です。日本美術を対象とした場合、最も有効 な告知効果を持つ手段の一つとして、従来より広報などで広く用い られているのが「国宝」というキーワードです。「国宝」の語はう たい文句として展覧会だけでなくテレビ番組や出版物などにも広く 活用されており、皆さんも少なからず目や耳にしたことがあるので はないでしょうか。 本授業では、各時代ごとに国宝指定された作品を取り上げながら日 本美術の歴史を概観するとともに、「国宝」という切り口を通じて 、日本美術に対するアプローチの方法や、社会と美術史のつながり 、ミュージアムの社会的役割についての理解も深めてゆきたいと考 えています。なお、前期では主に平安時代まで、後期は鎌倉時代か ら近世にかけての時代を扱うので、前・後期通して履修することを お勧めします。 【授業の内容】 第1週 はじめに:授業内容の確認、教材の説明など 第2週 「国宝」とミュージアム活動 第3週 鎌倉時代:「随身庭騎絵巻」と運慶「無著菩薩立像」 第4週 鎌倉~南北朝時代:ゆらぐ像主、「伝源頼朝像」 第5週 鎌倉~室町時代(1):社寺縁起と神宝 第6週 鎌倉~室町時代(2):水墨画と雪舟 第7週 鎌倉~室町時代(3):唐物―中国美術の「国宝」 第8週 室町~桃山時代:大規模建築と室内装飾 第9週 桃山時代:狩野永徳「洛中洛外図屏風」と長谷川等伯「松 林図屏風」 第10週 桃山~江戸時代:「彦根屏風」と久隅守景「夕顔棚納涼図 屏風」 第11週 江戸時代(1):俵屋宗達「風神雷神図屏風」と尾形光琳 「紅白梅図屏風」 第12週 江戸時代(2):「初音蒔絵婚礼調度」と古筆手鑑 第13週 江戸時代(3):円山応挙・池大雅から渡辺崋山まで 第14週 近代:明治以後の指定品 第15週 まとめ 【準備学習】 普段から美術館、博物館で開催される展覧会に足を運び、実際の作 品世界になるべく触れる機会を作るように心がけてください。また 、前回の授業のノートを必ず次回授業までに読み直すこと。 【テキスト・教材】 教科書は特にさだめず、授業中にプリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 中間レポート25%、試験50%、平常点25%で評価します。 【参考書】 各講義内容にあわせて授業中に紹介します。 工芸史概論a 工芸史概論b 中国陶磁史 山田 正樹 3年 前期 2単位 やきものから探る日本の伝統美 森下 愛子 3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 東洋陶磁の基礎的な装飾技術とその発展について学習しながら、 中国陶磁史を概観する。あわせて中国陶磁が日本・朝鮮半島・東南 アジア・西アジア・ヨーロッパの各地域に対して及ぼした影響につ いても考察する。日常の食器などとして、我々の生活のなかでも身 近な工芸品である「せともの」「やきもの」とのつながりを感じな がら、美術品である中国陶磁についての理解を深め、その鑑賞を楽 しんでもらいたい。 【授業の内容】 第1週 やきものとは何か 第2週 青磁の発達 第3週 白磁の誕生と展開 第4週 鉛釉と三彩 第5週 黒釉の陶磁 第6週 白釉―白化粧の陶器 第7週 青花 釉下彩技法の発展 第8週 五彩 釉上彩技法の発展 第9週 粉彩と清朝の釉技―単色釉と「写し」のやきもの 第10週 東アジアへの影響① 朝鮮半島 第11週 東アジアへの影響② 日本 第12週 東南アジアへの影響 第13週 イスラム世界およびヨーロッパへの影響 第14週 美術館見学(日時未定、土曜もしくは日曜に実施予定) 第15週 まとめ 【準備学習】 陶磁器を含む工芸に対し、積極的な関心をもつこと、日本および世 界史に関する基礎的知識と横軸の時代観念をもっていることを前提 とする。 【テキスト・教材】 授業ごとに適宜資料の提示、プリントの配布を行う。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の最後に、授業内容もしくは作品等に関する小レポートの 提出を求める。この小レポートを授業態度の評価基準とする。また 美術館見学に関するレポートを課題とする。 授業態度50% 課題50% 【注意事項】 受講者には、前期中に実施する美術館見学のほかにも、各自積極的 に展覧会等へ足を運び、実際に作品を見に行くことを求める。また 後期開講の工芸史概論bもあわせて受講することが望ましい。 【授業のテーマ・目標】 日本の陶磁器を題材に、日本人に脈々と受け継がれる美意識がどの ように形成されてきたか、を各時代毎の代表的な作品で辿る。日本 のやきものは、古代から日本人の生活に密着して発展したものであ る。人々は、やきものを祈りの造形として、日常の什器として、ま た宴の器として様々な場を飾るものとして用いてきた。日本人がど のようなやきものに美を見出し、日本独自の文化として昇華させた かに注目し、中国を中心とするアジアとの関係、またはヨーロッパ との比較などを織り込みながら授業を進める。 【授業の内容】 第1週 中国から日本へ 「陶器」と「磁器」 第2週 古代(奈良・平安)のやきもの 緑釉陶器と青磁・白磁 第3週 中世(鎌倉・室町) 唐物への憧憬 第4週 日本における「飾り」の美意識 第5週 茶の湯の世界とやきもの 第6週 安土桃山時代のやきもの(市民文化の台頭) 第7週 西洋における東洋文化の受容 第8週 日本人好みの中国陶磁 古染付と祥瑞 第9週 江戸時代Ⅰ 日本における磁器の誕生 第10週 日本における輸出陶磁 西洋での需要 第11週 江戸時代Ⅱ 色絵磁器と京の造形 第12週 江戸時代Ⅲ 清朝陶磁の流行 第13週 江戸時代Ⅳ 地方窯の発展 第14週 見学会(日程は未定、土曜日か日曜日に実施予定) 第15週 総括 【準備学習】 日本および中国、ヨーロッパの歴史に関する基礎的知識と、横軸の 時代観念をもっていることを前提とする。また、日本のやきものの 源流を考える時、中国陶磁史についての知識が必要となるため、前 期の工芸史論aとセットで受講することが望ましい。 【テキスト・教材】 テキストは使用しない。毎回授業毎に適宜資料の提示、プリントの 配布を行う。 【成績評価の方法・基準】 毎回授業の最後に、授業もしくは作品に関する小レポートを提出し てもらう。このレポートにて、出席の確認または授業態度を評価す る基準とする。また、各自に授業と関連する展覧会を見学してもら い、それに関するレポートを課題とする。以上が成績評価の対象と なる。 授業態度 50% レポート 50% 【参考書】 やきもの鑑賞の入門編として、荒川正明著『やきものの見方』(角 川書店) 【注意事項】 受講者には、後期中に実施する見学会の他にも各自積極的に美術館 へ足を運び、作品を鑑賞しながら作品の背景などについても理解を 深めてもらいたい。 -453- 博 物 館 学 文化史概論a 文化史概論b 美術作品から読み解く西アジアの歴史と文化 宮下 佐江子 美2年~・博3年 前期 2単位 図像から古代メソポタミアの歴史と文化を読み解く 宮下 佐江子 美2年~・博3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会の基本は全て古代オリエント世界から始まったといって も過言ではない。しかしながら、日本人にはなじみが薄く、その明 確なイメージを描けるか、いささか疑問もあろう。本講座ではこの 地に育まれた造形芸術をとおして、その豊かな歴史と文化を理解す ることを目標とする。授業では様々な映像を見ながら、古代芸術を 知り、それらが現代まで及ぼしている影響について考察できるよう になって欲しいと考えている。また、実物にふれる機会を多くもつ ために、積極的な博物館、美術館見学を勧める。 【授業の内容】 第1週 西アジアの風土 第2週 エジプトとメソポタミア 第3週 人類史に置ける農耕の開始の意義 第4週 契約の印 印章 第5週 契約の記録 文字の始まり 第6週 粘土板に刻まれたこと 第7週 都市の発達Ⅰ ウルク 大杯と神官王 第8週 都市の発達Ⅱ ウル 王墓 スタンダードと戦車 第9週 古代の金属加工技術 装身具 第10週 遊び ゲームの起源 第11週 メソポタミアの暮らし マリの王宮 第12週 拡大するメソポタミア エブラ 第13週 ハンムラビ法典の意義 第14週 メソポタミアの”発見” 近代考古学の開始 第15週 試験 【準備学習】 現代の西アジアに関する報道、情報番組にもアンテナをたててお くことを心がける。関連展覧会に行き、実物を自分の目でみること を推奨する。配布資料は必ず目をとおすこと。 【テキスト・教材】 参考文献は適宜提示。 【成績評価の方法・基準】 展覧会のレポートを2点提出(400字2枚、スケッチ1枚、添削して 返却)20%、定期試験70%、平常点10% 【注意事項】 美術館・博物館見学をおこなう。 博 物 館 学 -454- 【授業のテーマ・目標】 文化史概論aと同じだが、より深くこの地域の文化、人の営みの 流れをつかむことを目標とする。 年間をとおしてa、b受講することが望ましい。 【授業の内容】 第1週 帝国の誕生 アッカド、バビロン第1王朝、アッシリア 第2週 王権の強化 王の美術作品 第3週 アッシリア王宮の浮彫り 第4週 空想動物の世界 第5週 ガラスの誕生 第6週 文様の歴史 デザインのはじまり 第7週 香りの文化史 第8週 バビロンの繁栄 第9週 イシュタル門にみる古代の建築装飾 第10週 アケメネス朝の台頭 ペルセポリス建設 第11週 ギリシアとオリエント 第12週 美術のなかのアレクサンダー大王 第13週 美術作品にみる東西交流 ポシェットの東漸 第14週 パルミラを掘る 第15週 試験 【準備学習】 配布資料は必ず読んでおくこと。 【テキスト・教材】 参考文献は適宜提示。 【成績評価の方法・基準】 展覧会見学レポート2点提出(400字2枚、スケッチあり)20%、定 期試験70%、平常点10% 【注意事項】 美樹館・博物館見学を行います。 知的財産論 文化経営論 酒井 麻千子 美3年~・博3年 アートと社会の関係を結ぶ 椎原 晶子 美3年~・博3年 後期 2単位 前期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現代社会において、知的活動の成果を保護する知的財産権の果たす 役割は重要性を増している。特に文化芸術やそれを伝達するメディ アなど、人々の表現を取り扱う分野において、著作権の知識は欠か すことができない。また、情報通信技術の発展に伴い、これまでと は異なる形での文化芸術活動やビジネスが生まれつつある。本授業 では知的財産法の基礎的知識を学ぶとともに、デジタル・ネットワ ーク技術によって変化する文化活動やコンテンツビジネスと知的財 産権との関連を幅広く理解し、表現活動へ直接的・間接的に携わる 上で必要な知識基盤を身につけることを目的とする。 【授業の内容】 第1週 知的財産権とは何か 第2週 産業財産権(特許権・意匠権等)について 第3週 著作権(1) 日本の著作権法について 第4週 著作権(2) 日本の著作権法について 第5週 著作権(3) 日本の著作権法について 第6週 著作権(4) 諸外国の著作権法と国際条約 第7週 著作権(5) 著作物と文化財 第8週 インターミッション:質疑応答 第9週 デジタル技術と著作権(1) 技術と著作権 第10週 デジタル技術と著作権(2) 作品創作 第11週 デジタル技術と著作権(3) 作品の享有 第12週 デジタル技術と著作権(4) 作品流通 第13週 事例検討:デジタル音楽配信・電子書籍 第14週 レポート発表 第15週 まとめとテスト 受講者の興味関心に応じて授業内容(特に後半部分)は適宜変更す る可能性がある。 【準備学習】 知的財産権や法律に関する事前知識は特に必要ないが、普段の生活 の中で、著作権などの知的財産権関連の話題に関心を持ち、疑問や 問題点などを意識することを推奨する。授業を受けるにあたっては 、授業中に配布した資料やノートなどを次回授業までに読み直すこ と。 【テキスト・教材】 教科書は特に指定しない。授業内で適宜、資料の配布や関連書籍等 の紹介を行うこととする。 【成績評価の方法・基準】 試験40%、レポート30%、平常点(出席授業中の発言等)30%で評 価を行う。 【授業のテーマ・目標】 社会情勢の大きな変化に伴い、社会システムの組み直しが様々な分 野で必要になっている。文化芸術活動も、美術館、博物館等に限ら ず、地域社会や国際社会の中で人々の生活、生業、交流のあり方を 見直し、新たな活力を生む役割を果たしている。文化政策の変遷を 把握し、事例研究と合わせて、これからの我々の社会を総合的に組 み直すアーツ・マネジメント、文化経営のあり方を考察する。 【授業の内容】 1. はじめに〜社会情勢の変化とアートの関わり 2. 芸術文化と社会、政策、制度 3. アーツ・マネジメントとは 4. 見学:地域で展開するアートフェスティバル 5. アートNPOの活躍 6. 遊休施設を再生するアートセンター(ゲストスピーカー) 7. 地域の活力を引き出すアートプロジェクト 8. 震災復興計画とアート 9. マネジメントの方法 10. 芸術文化推進・支援機関と企業メセナ 11. 自治体による芸術文化推進・支援 12. 地域創造とアート:地域文化資源とプロジェクトマネジメン ト 13. 見学:アートセンター 14. コミュニティ・デザインとライフ・デザイン 15. レポート提出、発表 【準備学習】 授業配布資料、ノートを読み込み、課題シートを次回授業で提出。 【テキスト・教材】 参考図書以外のテキスト・参考資料は事業中に指示する。 【成績評価の方法・基準】 レポート50%,授業中の提出課題30%、授業態度20%で評価する。 【参考書】 『アーツ・マネジメント概論』監修・編:小林真理・片山泰輔、水 曜社2009 『文化政策学:法・経済・マネジメント』後藤和子編、有斐閣2001 『コミュニティ・デザイン』山崎亮著、学芸出版社2011 雑誌『地域創造』財団法人地域創造 年2回発行 【注意事項】 社会の中で生きる芸術文化について学ぶ授業です。日頃から広く社 会全般の動きに関心を持ち、身近な生活環境におけるアートの可能 性を考え、そこに自分がどう関わるかを意識して生活してください 。文化施設や地域イベントの見学に出向きます。交通費・入場料・ 資料代などは自己負担となります。 -455- 博 物 館 学 博 物 館 学 文化財保存学a 文化財保存学b ―日本画の伝統をひもとく― 藤井 聡子 美3~・博3年 後期 2単位 ―技法・材料からみた西洋絵画― 作間 美智子 美3年~・美3年 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 現在の美術教育は欧米の影響によるところが大きく、専門の科目 を習学しない限り、日本画の技法や材料に対する理解は皆無に等し い状況です。しかし世界にも誇るべき国宝に指定されている絵画作 品のほとんどは、この日本画が包括する絵画技法や価値感によって 描かれたものと言っても過言ではありません。日本画とは私たちに 息づいている伝統であり、かけがえのない文化なのです。本授業で は日本画がどのような技法、材料によって描き上げられ、どのよう に守られてきたかという、物に即した根本的な謎の部分についての 解説を行います。また講義と実習を通して伝統、文化の継承への関 心を深め、作品を幅広い見識から理解できる眼を養うことを目的と します。 【授業の内容】 1.授業ガイダンス 2.日本画の特性 3.古典作品にみる素材の使い方(紙) 4.古典作品にみる素材の使い方(絹や板等) 5.古典作品にみる素材の使い方(金属材料―箔と泥) 6.古典作品にみる素材の使い方(金属材料―截金) 7.法隆寺金堂壁画にみる模写の歴史と文化財保護法 8.保存修復の歴史的伝統 9.修理の基本的理念とは 10.文化財修理の工程 11.文化財修理の現状(組織的な活動) 12.表具とは 13.調査記録、損傷地図作りⅠ 14.調査記録、損傷地図作りⅡ 15.総括 【準備学習】 毎回配布する資料・プリントを次回授業までに読んでおいて下さ い。 【テキスト・教材】 資料のコピーを必要に応じて配布します。 【成績評価の方法・基準】 試験50%、提出物20%、平常点30%で評価します。 【参考書】 『図解 日本画の伝統と継承』(東京美術) 『図解 日本画用語辞典』(東京美術) 『文化財の保存と修復』(文化財保存修復学会編/クバプロ) 【注意事項】 定員は25名 尚、必要に応じて材料費を別途徴収します。 -456- 【授業のテーマ・目標】 絵を見るときにはふつう、何が描いてあるのか、色や形や構図が どんなふうであるのかを見ると思います。それに対し文化財保存学 では、その絵がどんな材料を使ってどのように描かれているかを見 ることが必要とされます。この授業では、主として油絵の構造や技 法・材料について学び、保存修復の現場ではどのように絵が調査修 復されるのかを知ることで、絵画を物質的な側面から見る目を養う ことを目標とします。 【授業の内容】 1.絵とは?(物質としての絵画) 2.絵の構造と構成要素―支持体について 3.絵の構造と構成要素―絵具について 4.絵画の技法と材料―油絵以前の西洋絵画 5.絵画の技法と材料―油絵の登場 6.絵画の技法と材料―近代油絵への転換 7.絵画の技法と材料―油絵技法の完成 8.実習(西洋絵画技法を理解するための有色地デッサン模写) 9.実習(同上) 10.絵画の調査と修復―絵画の調査について 11.絵画の調査と修復―絵画の修復のながれ 12.調査記録表作成実習 13.調査記録表作成実習 14.調査からわかること 15.まとめ 【準備学習】 毎回の授業前に、前回の授業のノートや配布資料をよく読み、復 習しておくこと。 また、自主的に美術館、博物館の見学を行うこと。 【テキスト・教材】 特にテキストは指定しません。必要に応じてコピーなどを配布し ます。 【成績評価の方法・基準】 試験の出来など内容の理解度をベース(70%)に、講義に臨む姿 勢や平常点などを(30%)考慮して総合的に評価します。 【注意事項】 文化財保存学bでは絵画の分野、そのなかでも西洋絵画および日 本の洋画の分野に絞って取り上げていきます。 定員は25名 尚、必要に応じて材料費を別途徴収します。 留学生特設科目 留学生特設科目 開講科目索引 日本語a 日本語b 日本語c 日本語d 日本文化事情a 日本文化事情b 鈴木 鈴木 金庭 金庭 鈴木 鈴木 美恵子 美恵子 久美子 久美子 美恵子 美恵子 ページ 460 ・・・・ 460 ・・・・ 461 ・・・・ 461 ・・・・ 462 ・・・・ 462 ・・・・ -459- 日本語a 鈴木 美恵子 留学生 前期 日本語b 鈴木 美恵子 留学生 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本語の会話の授業を行います。日本語でいろい ろな話題について話せるようにします。 【授業の内容】 1.スポーツのルールを説明する 2.昨日の試合を振り返る 3.病気の体験談 4.友人の生活を忠告する 5.有名人の生い立ちについて語る 6.生い立ちについてインタビューする 7.食・健康に関する問題について語る 8.食・健康に関する、自分の国での取り組みを紹介する 9.食・健康に関する、日本での取り組みを紹介する 10.環境問題について語る 11.環境問題に関する、自分の国での取り組みを紹介する 12.環境問題に関する、日本での取り組みを紹介する 13.労働問題について語る 14.労働問題に関する、自分の国での取り組みを紹介する 15.労働問題に関する、日本での取り組みを紹介する 【準備学習】 毎回、授業に関連する課題を出すので、指定日までに提出してく ださい。 【テキスト・教材】 本学の教員が作成したオリジナル教材を用います。必要に応じて 、プリントの形で配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題提出(70%)、平常点(30%)で総合的に評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 毎回課題を出すので必ず提出してください。 留 学 生 特 設 -460- 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本語の会話の授業を行います。日本語でいろい ろな話題について話せるようにします。 【授業の内容】 1.自己紹介 2.料理の作り方を説明する 3.レストランで苦情を言う 4.会社を紹介する 5.友人にアルバイトを紹介する 6.住宅事情を比較する 7.家主に相談する 8.最近見たニュースを語る 9.口コミ情報を語る 10.教育制度について語る 11.入学手続きの準備をする 12.映画のストーリーを語る 13. 友達と漫画の話をする 14.最近の社会問題について語る 15.後期のまとめ 【準備学習】 毎回、授業に関連する課題を出すので、指定日までに提出してく ださい。 【テキスト・教材】 本学の教員が作成したオリジナル教材を用います。必要に応じて 、プリントの形で配布します。 【成績評価の方法・基準】 課題提出(70%)、平常点(30%)で総合的に評価します。 【参考書】 授業中に適宜指示します。 【注意事項】 毎回課題を出すので必ず提出してください。 日本語c 金庭 久美子 留学生 前期 日本語d 2単位 【授業のテーマ・目標】 日本事情に関わるそれぞれのトピックについての知識を深め、自 分の意見が言えるようにする。この授業では、ビデオを見たり資料 を読んだりした後、それをもとに、ディスカッションを行う。また 自分の選んだテーマで2回の発表を行う。 【授業の内容】 1.ストーリーを言う 2.プレゼンテーションの方法 3.『カップラーメン』内容理解 4.『カップラーメン』ディスカッション 5.『コンピュータ』内容理解 6.『コンピュータ』ディスカッション 7.プレゼンテーション1回目 8.『新幹線』内容理解 9.『新幹線』ディスカッション 10.『コンビニ』内容理解 11.『コンビニ』ディスカッション 12.『プラズマテレビ』内容理解 13.『プラズマテレビ』ディスカッション 14.プレゼンテーション2回目 15.まとめ 【準備学習】 毎回授業に関連する課題を出すので指定日までに提出すること。 【テキスト・教材】 特に指定しない。適宜、プリントを配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題提出(60%)、発表(30%)、平常点(10%)で総合的に評 価する。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 レポートの提出にはmanabaを利用する。 金庭 久美子 留学生 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本語の会話の授業を行います。日本語でいろい ろな話題について話せるようにします。 【授業の内容】 1.自己紹介 2.有名人を紹介する 3.有名人のうわさ話をする 4.機械の使い方を説明する 5.修理の依頼をする 6.年中行事について語る 7.わからない言葉を説明する 8.スポーツのルールを説明する 9.昨月の試合を振り返る 10.病気の体験談を語る 11.友人の生活を忠告する 12.有名人の生い立ち 13.生い立ちについてインタビューする 14.最近の社会問題について語る 15.後期のまとめ 【準備学習】 毎回課題を出すのでmanabaに提出すること。 【テキスト・教材】 本学の教員が作成したオリジナル教材を用いる。必要に応じて、 プリントの形で配布する。 【成績評価の方法・基準】 課題提出(70%)、平常点(30%)で総合的に評価する。 【参考書】 授業中に適宜指示する。 【注意事項】 課題はmanabaに提出してください。 留 学 生 特 設 -461- 日本文化事情a 日本文化事情b 鈴木 美恵子 留学生 前期 鈴木 美恵子 留学生 後期 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本の文化や社会に関する文章を読みます。文章 を読んで、日本の文化や社会に関する様々なことについて学びます 。また、文章を読むために必要な言葉や表現を勉強します。 【授業の内容】 具体的な内容は、以下の通りです。 (1)バナナと日本人 (2)使い捨ての文化 (3)日本的経営の特徴 (4)就職活動 (5)タテ社会の人間関係 (6)日本人の責任の取り方 (7)ゆりかごから墓場まで (8)高齢化社会 (9)日本国憲法 (10)日本の政治 (11)三種の神器 (12)学歴社会 (13)日本社会と外国人 (14)日本社会で起こっている様々な問題 (15)まとめ 【準備学習】 毎回、課題を出します。次の授業までに行っておいてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート30% 【参考書】 必要があれば、授業中に指示します。 留 学 生 特 設 -462- 2単位 【授業のテーマ・目標】 この授業では、日本の文化や社会に関する文章を読みます。文章 を読んで、日本の文化や社会に関する様々なことについて学びます 。また、文章を読むために必要な言葉や表現を勉強します。 【授業の内容】 具体的な内容は、以下の通りです。 (1)日本人の食 (2)日本の地理 (3)日本の祝祭日 (4)日本人の宗教観 (5)日本人の家 (6)縁起 (7)トイレ (8)関東と関西 (9)贈答の習慣 (10)酒の文化 (11)お見合い結婚 (12)年中行事 (13)日本の歴史 (14)日本人の余暇 (15)まとめ 【準備学習】 毎回、課題を出します。次の授業までに行っておいてください。 【テキスト・教材】 プリントを配布します。 【成績評価の方法・基準】 平常点70%、レポート30% 【参考書】 必要があれば、授業中に指示します。
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