授 業 科 目 授 業 題 目 担当教員(所属) 開講時期 単位 曜日・講時 指定学部等 和文 近代日本美術と西洋 金 子 一 夫 火曜日 K8015 前学期 2 1年以上全学共通 人間・文化系科目 (教育学部) 5講時 英文 Modern Art in Japan and the West 日本の近代化は、まず明治期に西洋を参考にして江戸時代の階層を一つの国民へと統合する国民国家形成過程が第1段階としてあった。それ ね ら い は美術においては、西洋の近代美術を参考にして階層に存在した江戸時代美術を超える一つの国民美術を模索する過程であった。日本の国民美 術が西洋美術を参考にしてどのような曲折を経て具体化していったかを検討する。 到 達 目 標 コード 近代日本美術が明治末期に国民美術として成立するまでの三段階、そして各段階の代表的美術家と代表的作品を理解できる。 西洋の美術史が諸様式の対立として出現するダイナミックな過程であるのに対して、日本の美術史、特に江戸時代のそれは諸様式が併存する過 要 程であったことを確認する。しかし、明治維新後は日本の美術史も国民美術形成を巡ってダイナミックな過程となったこと、具体的には日本の 絵画や彫刻において明治前・中・後期の三段階を経て国民美術と呼べるような様式が成立していったことを、作品を示しながら説明する。 概 授 業 計 画 (1) オリエンテーション:西洋美術史と日本美術史の違い (2)西洋美術史の展開 近代以前の展開 (3)同 上 近代以後の展開 (4)江戸時代の階層美術 (5)明治前期1 川上冬崖と高橋油一 (6)明治前期2 五姓田義松工部美術学校 (7)明治前期3 工部美術学校 絵画 (8)明治前期4 工部美術学校 彫刻 (9)明治中期1 (10)明治中期2 (11)明治中期3 (12)明治後期1 (13)明治後期2 (14)明治後期3 (15)明治後期4 岡倉・フェノロサの新日本美術 東京美術学校の教育 明治美術会と歴史的題材西洋画 東京美術学校西洋画科と絵画の 黒田清輝と白馬会の西洋画 横山大観・菱田春草の苦闘 文展及び大正期美術への架橋 重要な作家及び作品は記憶すること。毎回、提出された受講カードで出席を取る。提出がない場合は欠席とする。 履修上の注意 オフィス・アワー:木曜日 5講時 成績評価の方法 提出された受講カードの内容(50%)と期末試験(50%) 教 科 書 参 考 書 『近代日本の美術』1∼8(青木書店)
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