生物の基礎Ⅱ(B)② P115 生 殖 無性生殖 有性生殖 • 二分裂 • 出芽 配偶子による生殖 P115 P115 無性生殖 Asexual (Vegetative) Reproduction • 個体の一部から子孫を生じる生殖 細菌,藻類,原生動物(分裂・出芽) プラナリア,イソギンチャク 一部の植物 • 子の遺伝子は親と同じである(コピー生物)。 園芸植物でよく行われている方法 接木 取木 迅速に個体を増殖できるが,多様性が生まれない。 挿し木 株分け 多くの細菌,原生生物,菌類など かぶわけ とりき さしき つぎき P115 P115 有性生殖 Sexual reproduction • 2種類の配偶子(半数体細胞)の合体による個体形成 • 受精-配偶子に含まれる遺伝情報の配合 卵子を生産する 精子を生産する • 両配偶子の接合により接合体 (二倍体細胞)が生じる。 減数分裂の仕組みが発達し,子孫に多様性をもたらす。 ふえ方 無 性 生 殖 特徴 体細胞分裂などにより,新しい個体 もとの個体と同じ遺伝子をもつため, をつくる 親とまったく同じ形質を示す 分裂,出芽,栄養生殖 同一な子ができる ↓ 雄と雌(性別)によらない 環境が変化すると全滅する可能性がある 雄と雌による受精によって新しい個 母親と父親の遺伝子を受けつぐため, 体をつくる 種としての形質以外は 両親と異なる形質を示す 有 性 動物…精子と卵子の核が合体して受精 植物…精細胞と卵細胞の核が合体して 多様な子ができる 生 受精 ↓ 殖 受精卵が育ち,新しい個体ができる 環境が変化しても生き残る可能性がある 1 生物の基礎Ⅱ(B)② P116 精巣 減 数 分 裂 妊娠24日目のヒト胚子における始原 生殖細胞の起源を示す模式図 卵巣 図6・2 P116 減 数 分 裂 ・ P116-7 図6・3 P116 家畜精子は全長がおよそ50-75 mm, 頭部は扁平で長さがおよそ6-9 mm, 幅がおよそ3-4 mmである。 図6・4 P117 2 生物の基礎Ⅱ(B)② 図6・5 P117 P116-7 毛細血管 一次卵母細胞 卵核胞 核小体 補助細胞 (卵胞細胞) 形成中の 外皮(透明帯) 支持細胞 未成熟卵:Oocyte 卵胞膜 成 熟 卵:Ovum (pl. Ova) 脊椎動物(ハムスター)の卵巣内の卵母細胞と補助細胞 図6・6 P118 P116-7 (A) 伸張したDNA(白色)から RNA(赤色)へ転写される。 (B)矢印はヒストン遺伝子の 局在を示す。 サンショウウオのランプブラシ 染色体 イモリのランプブラシ 染色体 P116-7 P116-7 精子 思春期~終生 卵子 思春期~閉経 ・幹細胞の有無 ○ × ・1母細胞からできる細胞数 4 1 変態 ほとんどなし ・成熟配偶子の形成期間 ・外形変化 ・運動性 ・周期 ・染色体 ・減数分裂の期間 ・発生の補助 ・分裂様式 鞭毛運動 不定 X,Y 約2ヶ月 セルトリ細胞 等割 × 1細胞/月 X 10~40年(初潮~閉経) 卵胞細胞,卵胞膜 不等割 3 生物の基礎Ⅱ(B)② 図6・7 P118 図6・7 P118 P118-9 (1)精子の受精能獲得 卵管膨大部が 受精の場 P118-9 ・ ・ P118-9 (2)精子と透明帯との結合 P118-9 (3)先体反応 4 生物の基礎Ⅱ(B)② (4)透明帯内への精子の侵入 P118-9 P118-9 表層顆粒 透明帯 透明帯に侵入しようとしているハムスター精子 図Aの矢印は先体が離脱したもの。図Bでは精子頭部は深部に達しており,透明帯に侵 入孔が見られる。 P118-9 余分な精子が結合できない → 多精受精の阻止 P118-9 (5)精子と卵子の融合 ハムスター卵の受精過程 上図:卵細胞膜と精子の融合を示す走査 電顕像(A,B). 右図:精子が卵子内に取り込まれる過程 を示す模式図. P118-9 精子侵入 1. 表層反応(多精拒否機構の引き金) 2. 減数分裂再開 P118-9 極体Ⅰ 極体Ⅱ 中期Ⅱ 雄性前核 A)精子の透明帯付着 B)精子の卵膜付着 1 2 3 C)精子の取り込み D)精子頭部の膨化 雌性前核 4 5 6 E)雌雄両前核の形成 F)融合して接合体核 の形成 5
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