宮城県立精神医療センター 看護部 平成 28 年 10 月 15 日 精神科認定看護師とは 精神科認定看護師とは、精神科認定看護師教育課程を修了した上で認定審査に合格し、精神科の看護 領域において優れた看護能力、知識を有すると認められた者をいい、以下の役割を果たします。 1.すぐれた看護実践能力を用いて、質の高い精神科看護を実践すること。 2.精神科看護に関する相談に応じること。 3.精神科看護に関する指導を行うこと。 4.精神科看護に関する知識の発展に貢献すること。 *当センターでは、精神科認定看護師 7 名と看護管理認定看護師 1 名がおります。 専門看護師とは 実務経験 5 年(そのうち 3 年は専門分野で実践)あり、看護系大学院で前期課程を修了し、実践活動 1 年を経験して日本看護協会専門看護師認定試験に合格した看護師で、以下の6つの役割を果たしま す。 1.個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践) 2.看護者を含むケア提供者に対してコンサルテーションを行う。 (相談) 3.必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間の コーディネーションを行う。 (調整) 4.個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。 (倫理調整) 5.看護者に対してケアを向上させるため教育的役割を果たす。 (教育) 6.専門知識及び技術の向上並びに開発をはかるために実践の場における研究活動を行う。 (研究) 当センターでは精神疾患患者に対して水準の高い看護を提供し、一般病院でも心のケアを行う「リ エゾン精神看護」の役割もできる精神看護専門看護師が 1 名おります。 専門・認定看護師は相談依頼を受け、コンサルテーションを通してスムーズなケア提供のための 調整および教育活動を行なっております。さらに専門・認定だよりを発行して活動内容の報告をし ております。 各専門分野の知識 や経験を活かして 頑張ります! 斎藤 弘子 看護部長 日本看護協会より認定看護管理者に認定されてから早 2 年が経過しました。 どんなときにも、地域とともに、利用者も職員も一人一 人がその人らしく、持てる力を存分に発揮し、互いに尊重 し合える活力ある組織・病院でありたいと考えておりま す。 当院では患者支援・医療の質向上のためプロジェクトチ ームなどの様々な活動が展開されております。宮城県立精 神医療センターが県内・地域で求められ、愛される病院と して地域に根ざしていけるように、そのためには、今、組 織の活性化のために何をすべきか、いろいろ課題がありま すが、信念をもって進んでいきたいと思います。 米田 芳則 精神科認定看護師 (慢性:西 1 病棟) 病識の取得と再入院防止へ向けた心理教育の実践、さら には長期入院患者への退院促進のための支援内容を多職 種で検討している最中です。さらには医療観察法施設との 連携体制の窓口となり、事例検討を通して看護の質の向上 を目指して実践しています。また、職員のメンタルサポー トを意識した介入を行い、一人一人がイキイキと働けるよ うにお手伝いできればと思っています。 佐藤 美奈 精神科認定看護師 (訪問看護:ゆとり) 私が精神科認定看護師を目指す最初のきっかけは、「精 神疾患を抱えていたとしても、どうすればその人らしい人 生を生きていけるか?」という疑問を持ったからです。 退院調整を学び、精神科認定看護師になってから、急性 期・慢性期・訪問看護と経験しましたが、一人一人の人生 にどの様に寄り添えばよいか、今でも悩み、考える事は多 いです。退院支援は孤独との戦いです。くじける前にぜひ ご一報ください。応援します! 佐々木 ルミ 精神科認定看護師 (児童・思春期:西 1 病棟) 私は西 1 病棟内の児童・思春期ユニットで勤務していま す。現場で出会う子どもたちの多くは家庭、学校、地域な ど様々な環境のなかで躓き、生きにくさを経験してきてい ます。環境因子による影響を受けやすいのが児童・思春期 の特徴でもありますがそのような子どもたちを抱え、病棟 が「治療の場」であると同時に「子どもを育てる場」とし ても機能出来るよう、沢山の楽しさを共有しながら、スタ ッフ共々歩んでいけたらと思っています。 足立 健一 精神科認定看護師 (スーパー救急:北 1 病棟) 精神科病院では、精神保健福祉法の趣旨のもと安全を確 保するために行動の制限を行う場合があります。私は精神 科認定看護師取得後主に、その制限が最も少なくなるよう みなさんの協力を得て取り組んでいます。行動制限最小化 はチームとして目標を共有し、取り組むことで実現できる と考えています。患者さんに関連のあるすべての人がチー ムメンバーとして協力し合えるチーム作りを目指し、今後 も活動していきたいと思います。 伊藤 靖子 精神科認定看護師 (スーパー救急:北 1 病棟) 当センターに就職してから、自分の行っている看護につ いて考えさせられる機会が多くなりました。もっと深く看 護を見つめ直し、より専門性を高め患者さんへの看護に役 立てたいと思い資格を取得しようと思いました。日本にお ける自殺が社会問題となってから、うつ病の方やご家族か らの相談を受ける機会が多くあり、特にうつ病看護につい て学習してきました。 現在、救急・急性期病棟に配属となり、これまでの知識 を生かしながら患者さんやご家族の支援を行っています。 また、院外でうつ病看護に関する研修会を行いうつ病看護 に役立てて頂けるよう活動しています 佐藤 貴子 精神科認定看護師 (慢性:東 1 病棟) 精神科認定看護師になり、抗精神病薬などの精神科で 取り扱う「薬物療法」を大切にしています。適切にお薬 が使われ、苦痛のない治療ができるよう患者さんやご家 族、または病院スタッフ、地域で支援している皆さんと ともに考え、その人のその人らしい生活がより良いもの になるよう、あるいはお互いが安心して治療、支援がで きるよう一緒に頑張っていけたらと思っています。 聞いてみたいことがあれば、ぜひ声をかけて くださいね。 高田 昭 精神看護専門看護師 (スーパー救急:北 1 病棟) 私は精神科救急病棟で他職種の方々と協働しながら看護 ケアの実践を行っています。主な役割としては、質の高い 看護サービスが提供出来る様に、ケアやシステムの見直 し、研究活動に対する支援を行いながら知識・技術の普及 に努めています。 これからは看護師一人一人が経験や感覚に基づいた看護 ケアではなく、客観的な根拠に基づいたケアを実践出来る 様、スタッフと共に検討しながら取り組みたいと思ってい ます。
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