J.フロント リテイリング 個人投資家様向け会社説明会 2015年 2月15日 J.フロント リテイリング株式会社 取締役兼常務執行役員 林 俊保 会社概要 経営統合 2007年9月 関西以西でトップシェアの大丸+中部地区でトップシェアの松坂屋の組み合わせ 1 グループビジョン グループビジョン 百貨店事業を核とした、質・量ともに日本を代表する 小売業界のリーディングカンパニーの地位確立 J.=日本 Front=先頭 「日本の小売業の先頭に立つ」 Retailing=小売業 ・大丸、松坂屋という名称をあえて使わない ・複数の小売事業を展開するマルチリテイラーとしての成長と発展を目指す 2 M&Aの推進 マルチリテイラー(総合小売業)としての発展に向けた取り組み 2011年 「スタイリングライフホールディングス社」 同社の株式49%を取得し持分法関連会社化 49% 若い女性に人気の雑貨ショップ「プラザ」 2012年 「パルコ社」 同社の株式65%を取得し、連結子会社化 65% 渋谷パルコ 3 事業構造 百貨店事業を主力とする小売業グループ 連結売上高 約1兆1,460億円 連結営業利益 約418億円 連結従業員数 約11,500人 時価総額 約4,177億円 (2015年2月6日の株価終値1,558円で算出) 事業別売上構成率 事業別営業利益構成率 クレジット事業 その他事業 卸売事業 パルコ事業 0.4% 4.8% 4.8% 4.8% 23.4% 4.4 % 百貨店事業 23.4% 卸売事業 クレジット事業 その他事業 7.5% 7.0% 百貨店事業 2.7% 67.0% 67.0% 28.4% 54.4% パルコ事業 ※数値は2014年2月期実績に基づく 4 百貨店事業 東京、大阪、名古屋、札幌、博多など全国主要都市に19店を展開 2013年度売上高 約7,680億円 セグメント利益 約230億円 5 パルコ事業 全国主要都市にショッピングセンター「パルコ」を19店舗展開 パルコより小規模のゼロゲートを5店舗展開 2013年度売上高 約2,680億円 セグメント利益 約120億円 6 その他の事業 卸売事業(大丸興業)、クレジット事業(JFRカード)、建装工事請負業 (J.フロント建装)、人材派遣業(ディンプル)などを展開 連結子会社は28社 事業別売上構成率 卸売事業 4.8% パルコ事業 クレジット事業 0.4% 23.4% その他事業 4.4 % 百貨店事業 67.0% 7 業績推移 リーマンショックの影響を受け減益 2010年度以降4期連続増益、2014年度は5期連続増益かつ2年連続 の最高益更新を目指す 500 450 営業利益推移 397億円※ 400 430億円 418億円 リーマンショック 4期連続増益 3期連続増益 350 300 250 185億円 200 150 100 50 0 2007年度 ※数値は開示ベース 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度(予想) (予想) 8 大丸・松坂屋の歴史 大丸は、享保2年(1717年)下村彦右衛門正啓が、京都伏見に呉服店「大文字屋」を開業 享保13年(1728年)名古屋に進出し、初めて「大丸屋」を称する 寛保3年(1743年)江戸日本橋大伝馬町に江戸店を開業 創業298年 松坂屋は、慶長16年(1611年)伊藤蘭丸祐道が名古屋本町に呉服小間物問屋「伊藤屋」を開業 元文5年(1740年)尾張徳川藩の呉服御用達になる 明和5年(1768年)上野松坂屋を買収し、江戸へ進出 創業404年 江戸、名古屋で競い合い、時には歩調を合わせながら地歩を固め、やがて百貨店へと発展 歌川広重が描いた 大丸と松坂屋 9 グループ理念 せんぎこうり しょ あ く ま く さ 先義後利 しゅ ぜ ん ぶ ぎょう 諸悪莫作 衆善奉行 義を先にして利を後にする者は栄える 諸悪をなすなかれ、多くの善行を行え 今日の言葉に置き換えると、「顧客第一主義」「社会への貢献」 J.フロント リテイリンググループ理念 私たちは、時代の変化に即応した高質な商品・サービスを提供し、 お客様の期待を超えるご満足の実現を目指します。 私たちは、公正で信頼される企業として、 広く社会への貢献を通じてグループの発展を目指します。 10 百貨店事業の戦略 百貨店不振の要因 ・お客様の消費行動の変化への対応が不十分 ・衣料品中心、高額品中心、中高年中心の品揃え + ・「値段が高い」「欲しいものがない」「楽しくない」 業種・業態を越えた競争 (駅ビル、ファッションビル、 専門店、ネット通販など) 新しい百貨店のビジネスモデル構築に取り組む <ポイント> <ポイント> 対象とするお客様の幅を広げる ①対象とするお客様の幅を広げる そのために品揃えやサービスの幅を広げる ②そのために品揃えやサービスの幅を広げる 今までの百貨店の既成概念にとらわれず新しいことに挑戦 11 松坂屋名古屋店の取り組み 名古屋で最も商業集積の高い栄地区に立地 売場面積 86,758㎡ 本館・北館・南館の3館体制 富裕層、シニアのお客様に圧倒的な強み 若い世代の取り込み、集客力に課題 「お客様の幅を広げる」大型改装を2012年度、2013年度の2期に分けて実施 12 名古屋店改装 2012年3~4月(第Ⅰ期)ファッションフロア改装 百貨店の顔である1階(本館・南館・北館)・2階(本館・南館)を刷新 南館 「うふふガールズ」導入 2F 1F レディスセレクトファッション集積 1F・B1 中部地区初、日本最大級のH&Mを導入 本館 1F 化粧品・婦人洋品・アクセサリー売場を一新 2F 新規ラグジュアリーブランドを6ブランド導入 北館 1F 名古屋地区最大級のナチュラルコスメゾーンを構築 13 名古屋店改装 2013年3~6月(第Ⅱ期) 食品フロア改装 本館B1・B2を全面改装 名古屋随一のフードゾーン“ごちそうパラダイス”を構築 全国初・名古屋初の有力ショップを多数導入 洋風の高感度な食スタイルを提案するスペシャリティゾーン「ターブル・プリュス」を導入 中央部の段差を取り払うとともに売場導線を全面的に見直し、見やすく買いやすい売場を実現 14 名古屋店改装の成果 入店客数が飛躍的に増加 ・2012年度22.7%増、2013年度はさらに6.9%増 ヤングからシニアまで幅広い層で顧客数が拡大 名古屋店の年間自社カード買上顧客数推移 買上客数49.7%増、客数シェア3.3ポイントアップ 18~34歳 35~44歳 2011年度 2013年度 45~54歳 55~64歳 65歳~ 30,000 50,000 70,000 90,000 110,000 130,000 150,000 (人) 売上は好調に推移 ・2013年度売上高1,241億円、2011年度に比べ、11.7%、109億円増加 15 顧客層の幅を広げる取り組み ヤングレディス層を対象とした編集売場「うふふガールズ」を基幹6店舗で展開 百貨店離れが進んでいた若い女性を呼び戻すことに成功 大型専門店を積極的に導入 店舗の集客力を高める 大丸梅田店 2011年 4月増床 東急ハンズ、ユニクロ、ポケモンセンターを導入 大丸東京店 2012年10月増床 東急ハンズ、ICI石井スポーツを導入 ICI石井スポーツ (大丸東京店) 大丸心斎橋店・梅田店・京都店・神戸店・札幌店・松坂屋名古屋店で展開する「うふふガールズ」 東急ハンズ(大丸東京店) 16 入店客数の増加 「お客様の幅を拡げる」増床・改装を順次基幹店で実施 大丸梅田店 2011年4月面積 1.6倍に増床 入店客数107%増 大丸東京店 2012年10月面積 1.4倍に増床 入店客数38%増 17 固定客の増加 新規獲得顧客に自社カードをおすすめし、固定客化を推進 大丸松坂屋百貨店自社カード会員490万人、売上捕捉率70%超 大丸松坂屋百貨店 自社カード買上客数、売上高推移 (億円) (万人) 4,600 380 4,500 370 360 4,400 350 4,300 340 4,200 自社カード売上高 自社カード買上客数 330 4,100 320 4,000 310 3,900 300 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 18 直近の売上動向 大丸松坂屋百貨店既存店売上は2011年上半期に増収に転じ、2011年 度から2013年度まで増収を継続 「お客様の幅を拡げる」新百貨店モデル確立に向けた取り組みの効果 が着実に現出 <大丸松坂屋百貨店の既存店売上高対前年増減率推移> 2011年度 2012年度 2013年度 2014年上期 +2.4% +2.7% +4.3% +1.4% 19 コスト構造改革 百貨店はコストが高い小売業態 ・都心の一等地に大規模な店舗を構える ・多くの販売員が必要 統合前の大丸時代からコストの構造的削減に取り組む “最大のお客様ご満足を最小のコストで” 20 コスト構造改革 「お客様ご満足の実現」を基準に、食品からファッションまで150におよぶ 全ての売場の業務について“本当に必要な業務”を一つひとつ洗い出し 無駄な業務、重複業務の抽出、効率化のポイントを明確化 どの売場にどのような人材が何人必要かを明確にして人員配置 消耗品・用度品のグループ一括調達、物流業務の効率化 首都圏地区、関西地区で店舗ごとにあった事務管理部門をエリア統合 など ありとあらゆるコストについて、構造的な削減を推進 21 百貨店の経営効率化が進展 売上高販売管理費比率は2014年2月期に20.9%まで低下 当社独自のノウハウにより業界でトップレベルの低い水準を実現 (億円) 1,600 大丸松坂屋百貨店の販管費と売上高販管費比率推移 (%) 24.0 23.7 23.5 1,550 23.0 23.0 22.4 1,500 22.5 22.0 21.7 1,450 20.9 1,400 21.5 販売管理費 販管費比率 21.0 20.5 1,350 20.0 1,300 19.5 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 22 今後の成長戦略 従来の百貨店の常識にとらわれない新百貨店モデルを推進 コストについてもさらなる削減に取り組む 2014~16年の中期計画の最終年度で、営業利益500億円の 達成を目指す 今後のさらなる成長に向けては首都圏の強化が不可欠 23 銀座六丁目再開発 松坂屋銀座店跡地を含む銀座地区最大の再開発計画 商業施設やオフィス、文化施設、観光拠点なども備えた大規模複合施設を開発 ファッション、ライフスタイルからカフェにいたるまで、ハイクオリティのテナントを誘致 屋上庭園 <オフィス>7~12階/13階(一部) <商業施設>地下2~6階/13階(一部) 売場面積約46,000㎡を 他の商業保有者とともに フロア全体を一体運営 <文化施設>地下3階 <観光拠点>1階 施設の地下1階から屋上までを示した断面図(今後変更になる場合があります) 2016年11月に開業予定 24 松坂屋上野店「南館」建て替え計画 松坂屋上野店南館を高さ120m、22階建ての高層ビルに建て替え パルコとシネマコンプレックスの入居により商業施設としてさらに魅力化 良質なオフィスの供給によりビジネス人口が増加し新たなお客様の増加へ 2017年秋に開業予定 25 名古屋店の今後の戦略 第3期改装計画を今春スタート、2016年春グランドオープンを目指す 第1期、第2期改装による顧客層の拡大を受け、さらに次のステージへ 全売場面積の約29%、約25,000㎡を改装 「上質な進化型百貨店」を目指す 本年春には婦人靴、ハンドバッグ、ランジェリーなどの改装をスタート フロア 南館B2 本館3F 本館4F 本館7F 売場名称 シューズ&バッグ ギャラリー ランジェリー&ナイティ サロン Lサイズガーデン グッドエイジ(シニア向け) サロン(仮称) オープン日(予定) 2015年3月25日 2015年4月1日 2015年4月29日 2015年5月27日 イメージ イメージ シューズ&バッグギャラリー Lサイズガーデン 26 パルコの成長戦略 パルコの成長戦略として、都市部における積極的な出店を推進 成長加速に向けた「福岡パルコ新館」と「名古屋ゼロゲート」が昨年秋オープン 2016年春には札幌セロゲート(仮称)のほか仙台に新たな商業拠点を開業予定 福岡パルコ新館 ・開 店 : 2014年11月13日 名古屋ゼロゲート ・開 店 :2014年10月10日 ・建物規模 : 地上6階、地下2階 ・建物規模 : 地上3階 ・延床面積 : 約14,000㎡ ・延床面積 : 約7,500㎡ 2015年3月19日本館も増床オープン予定 27 株主還元 <基本方針> 健全な財務体質の維持・向上をはかりつつ、 利益水準、今後の設備投資、キャッシュフローの動向を勘案し、 連結配当性向30%以上を目処に適切な利益還元を実施 投資単位の引き下げと株式併合 2014年9月1日付で、普通株式の売買単位を1,000株→100株に変更 同時に2株を1株に併合する株式併合を実施 最低投資額が従来の5分の1となり、投資家の皆様がより売買しやすい環境を整備 28 配当推移 2015年2月期は中間配当6円で前年中間配当から1円増配 期末配当は2014年9月1日付けで2株を1株にする株式併合のため1株につき12円を予定 株式併合後のベースでは年間配当24円となり前年から2円かつ4年連続増配を予定 (円) 30.0 ※ 1株当たり年間配当推移 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 09年2月期 10年2月期 ※株式併合後のベースで表示 11年2月期 12年2月期 13年2月期 14年2月期 15年2月期(予想) 29 株主様ご優待 大丸松坂屋百貨店および関係百貨店での現金・商品券によるお買い物が10%割引 ※一部割引対象外の商品・サービスがございます。 ※一部お使い頂けない商品券がございます。 お買い物ご優待 年間ご利用限度額(税込)(毎年5月中のお届け日から翌年5月31日まで) 2月末ご所有株数 100株以上 500株未満 ご利用限度額 2月末ご所有株数 ご利用限度額 50万円 2,000株以上 3,000株未満 300万円 500株以上 1,000株未満 100万円 3,000株以上4,000株未満 400万円 1,000株以上 2,000株未満 200万円 4,000株以上 500万円 ・3年以上継続して1単元以上ご所有の株主様のご利用限度額を上記金額に対し、100万円加算いたします。 大丸、松坂屋各店の有料文化催事のほか、パルコアートスペース(札幌・渋谷・名 古屋・福岡) への入場が無料 パルコお買い物ご優待券を発行 ・現金によるお買い物税込2,000円ごとに100円分としてご利用いただけます。 ※一部割引対象外の商品・サービスがございます。 松坂屋美術館 (松坂屋名古屋店南館) パルコミュージアム(渋谷パルコ パート1) 30 決算短信、月次営業報告など 投資家の皆様にお役立ていただける当社企業情報を 下記ホームページにてご覧いただけます http://www.j-front-retailing.com 本資料における業績予測や将来の予測に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性そ の他の要因が内包されております。従いまして、様々な要因の変化により、実際の業績は、見通しと大きく異なる可能性があることをご承知おきください。 31
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