「下水道用設計積算要領-管路施設(管きょ更生工法)編-」説明会

平成24年6月20日
「下水道用設計積算要領-管路施設(管きょ更生工法)編-」説明会における
主な質問と回答
第1章 総則
Q1 製管工法と反転・形成工法の工法選定はどうするのか伺いたい
A.本要領は「製管工法」と「反転・形成工法」の工法選定後における積算基準につい
て掲載しております。工法選定に関する事項は掲載しておりません。
工法選定については、既設管の残存強度の有無、流下断面の確保の可否、水替・仮排
水の可否、更生後の必要断面、線形など、経済比較を含めて対応可能な工法を総合的に
判断して選定することになります。
「管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン(案)」や各工法の特徴等か
ら判断して下さい。
第2章 標準歩掛及び積算
Q2 管きょ更生工法の経費区分は下水道(1)、
(2)、
(3)のどれに該当するのか伺
いたい
A.本要領のP203 に、
【参考-5
共通仮設費等の補正について】が掲載されている
ように下水道工事(2)の率を使用してください。直接工事費に占める更生管材料費の
割合で共通仮設費率等を補正する必要がありますのでご注意ください。
なお、この経費区分は、管きょ更生工法の諸経費率が国から別途通達されるまでの当
分の間適用するものです。
Q3 同一管径で複数スパンがある場合の積算は、各々のスパンで積算するのか、それ
ともまとめて平均延長等で積算するのか伺いたい
A.複数スパンがある場合でも、各々のスパンで積算した後、合計することが基本にな
りますが、各自治体で積算方法を次の事項を考慮したうえで決定して下さい。
製管工法の場合、融着工、仮設備設置撤去回数について総延長で回数を算出しては実
態と異なる計算になります。ただし、それぞれのスパンの数量の合算値を計上すればス
パン単位で B 及び C 代価表を作る必要はありません。
反転形成工法の場合、D-2101-1 反転引込工及び D-2101-2 硬化形成工において更生延
長により 1 日あたり作業量が異なります。平均日進量を算定し総延長を乗じて得た金額
はスパン単位で積算した金額と異なりますので、スパン単位で積算する必要があります。
平成24年6月20日
Q4 本体工事費に「換気工」があるが、積み上げる必要はあるのか伺いたい
A.管きょ更生工法は、工法によって有毒ガスを発生する工法もあります。そのため、
状況に応じて、酸欠や有毒ガス等の換気作業を行うため、積上げる必要があります。
Q5 施工フローにおいて、施工前管きょ内調査があり、本要領対象外としているが、
これを計上する場合の積算方法と注意事項を伺いたい
A.施工前管きょ内調査については、
「下水道施設維持管理積算要領(管路施設編)
」を
参考に積算する事になります。
また、施工前管きょ内調査に要する費用は、準備費に計上する事になります。そのた
め、調査に伴う換気工、水替工についても準備費に計上することになります。
調査に伴う水替については、管きょ内の水位が高い等により作業が困難な場合は、必
要に応じて計上する事になります。
Q6 製管工法の供用日の割増率「α」の具体的な数値を伺いたい
A.製管工法の「管きょ内面被覆工」P47 の機械器具損料備考2にある「α」は、供
用日の割増率で不稼働係数を表しております。土曜、日曜、祭日、その他雨天日等によ
る割増係数のことで、各地方や都市等により異なる係数となります。
機器単位の年間標準供用日数を年間標準運転日数で除して得た数値ではありません
のでご注意ください。
Q7 反転・形成工法の消耗材料費は、標準積算としては計上不要なのか伺いたい
A.反転・形成工法では、消耗材料費として別途計上する事はありません。
ただし、歩掛の構成として、一部工種について「諸雑費」として率計上されるものも
あります。諸雑費の内容等については、各代価表の備考欄に記載しております。
なお、製管工法においても同様です。
Q8 反転・形成工法の本管口仕上材の数量 5.9(㎏/m)はどのようにして算出する
のか伺いたい
A.本要領P70 の本管口仕上材の数量 5.9(㎏/m)は、実態調査の結果に基づいて解
析を行い、標準的な数量として、管径(m)当りの使用量を設定しました。
なお、製管工法においては、数量の算出式が掲載されております。
平成24年6月20日
参考資料
Q9 積算において、機械器具損料の基礎価格は何を参考に算出するのか伺いたい
A.経済調査会及び建設物価調査会発刊の推進工事用機械器具等基礎価格表に、管きょ
更生工法に使用する機器の一部が掲載されていますので参考にして下さい。
または、特別調査や見積りなどで基礎価格を設定する場合もあります。
Q10 機械器具損料(反転・形成工法)の「反転・引込車」
「硬化・形成車」において、
参考の「給水車相当(4t210PS)
」「超高圧洗浄車相当(4t210PS)」を計上しても良いの
か伺いたい
A.
「反転・引込車」
「硬化・形成車」の損料計上ですが、積算要領 P189 の損料表の摘
要欄に記載のとおり、基礎価格について、
「反転・引込車」は給水車相当、
「硬化・形成
車」は超高圧洗浄車相当とし、各損料額を算定してください。