社会保険事務担当者 様 大阪薬業厚生年金基金 退職(在職)年金の裁定

社会保険事務担当者
様
大 阪 薬業 厚 生 年 金 基 金
退職(在職)年金の裁定請求手続きの一部変更
および選択一時金ついてのご案内
さて、この平成 24 年 4 月 1 日より新制度がスタートいたします。
在職年金の支給調整の見直しに伴い、年金の裁定請求手続きの添付書類が下記の通
り変更になります。また、導入されました選択一時金の詳細は別紙の通りになります。
この件につきまして社員の方々からの照会等のご面倒をおかけいたしますが、ご協
力を賜りますようお願い申し上げます。
記
「手続書類」
年金裁定請求書
「添付していただく書類」
・
住民票又は戸籍抄本(該当日以降発行のもの、コピー不可)
・
国から支給される年金(国民年金・厚生年金保険、「年金の種類」が「老齢」の
もの)の証書の写し
*
下記見本参照
(年金手帳、被保険者証及び基礎年金番号通知書とは違いますのでご注意願います。 )
・
他の公的年金(共済など)から年金を受けている方は、証書の写し
*
今回の変更点です。以前は、職歴書又は老齢厚生年金証書の写しでしたが、
職歴書はなくなり老齢厚生年金証書の写しが必須になりました。
○
年金請求の流れ
請求書類は、在職中の方は誕生日の前月に
事業所経由でお送りします。
基金から手続き書類が
届きます
60歳の誕生日がきたら最寄りの年金事務所で老
齢厚生年金を請求します。
(基金の年金請求より先に行ってください)
国の年金(厚生年金)の
手続きをします
約 2~3 か月後
添付書類をそろえます
国の年金請求後 2~3 か月たつと、「国民年金・
厚生年金保険年金証書」が日本年金機構から自宅へ
送られてきます。
基金の年金請求を行います。
請求書と添付書類を基金へ提出してください。
基金へ年金の
手続きをします
約 2 か月後
基金から年金証書と年金裁定通知書が
自宅へ送られてきます。
手続き完了
【ご留意事項】
基金の年金手続きには、年金の在職支給調整及び記録確認のため国の老齢厚生年
金の受給権の確認が必要となりますので、年金証書の写しの添付をお願いすること
となりました。なお国の年金の受給資格のない方(期間が満たない等の理由による)
は、基金までご連絡ください。
問い合わせ先
大阪薬業厚生年金基金
給付課
℡06-6945-1021
選択一時金の支給条件
退職年金のうち、基金独自の給付である加算年金については、本人の希望により年金ではなく、
一時金として一括でも受給することができます。これを「選択一時金」といいます。
条件①
加算年金の受給要件を満たしてる方が退職後、支給開始前に申し出たとき
(10年以上加入)
15年加入
20歳で入社
この間であればいつでも一時金を選択できます
35歳で退職
50歳で一時金を選択
支給開始年齢
(注)上記の場合、選択一時金の申し出をした時は加算年金額に(年齢別乗率・別表1)を掛
けたうえ、選択割合(㋐100%・㋑50%)のどちらかを掛けた額になります。
但し将来受給できる加算年金額は㋐の場合はゼロに、㋑の場合は半分になりますのでご
注意ください。
加算年金
× 別表1の乗率
×
選択割合(㋐100%・㋑50%) = 選択一時金額
◆条件①-㋐ 選択一時金の計算および受給例
【20歳から35歳まで15年加入し、50歳で一時金(100%)を選択】
35歳退職
基本年金 350,000円
15年加入で
加算年金
75,000円
(加算年金)
支 給 例
50歳(乗率7.3489)で一時金を選択
75,000円
選択割合(100%)の場合
× 7.3489 × 100% = 551,200円
(50歳時乗率)
(選択割合)
(一時金額・百円単位に切り上げ)
50歳選択時 選択一時金
551,200円
支給開始時 基 本 年 金
350,000円
加算年金
0円
◆条件①-㋑ 選択一時金の計算および受給例
【20歳から35歳まで15年加入し、50歳で一時金(50%)を選択】
35歳退職
基本年金 350,000円
15年加入で
加算年金
50歳(乗率7.3489)で一時金を選択
75,000円
選択割合(50%)の場合
75,000円 × 7.3489 × 50% = 275,600円
(加算年金)
支 給 例
(50歳時乗率)
(選択割合)
(一時金額・百円単位に切り上げ)
50歳選択時 選択一時金
275,600円
支給開始時 基 本 年 金
350,000円
加算年金
32,500円
別表 1
年齢
乗率
年齢
乗率
年齢
乗率
年齢
乗率
25歳
1.9271
34歳
3.1202
43歳
5.0519
52歳
8.1795
26歳
2.0331
35歳
3.2918
44歳
5.3298
53歳
8.6294
27歳
2.1449
36歳
3.4729
45歳
5.6229
54歳
9.1040
28歳
2.2629
37歳
3.6639
46歳
5.9322
55歳
9.6047
29歳
2.3874
38歳
3.8654
47歳
6.2584
56歳
10.1330
30歳
2.5187
39歳
4.0780
48歳
6.6027
57歳
10.6903
31歳
2.6572
40歳
4.3023
49歳
6.9658
58歳
11.2783
32歳
2.8034
41歳
4.5389
50歳
7.3489
59歳
11.8986
33歳
2.9575
42歳
4.7885
51歳
7.7531
60歳~
12.2214
年齢の端数月数は切り捨て
条件②
加算年金を受け始めて20年以内に申し出たとき
加
15年加入
20歳で入社
算
年
金
受
給
中
この間であればいつでも一時金を選択できます
35歳で退職
受給開始
受給開始10年(70歳)
(60歳)
受給開始後20年
で一時金を選択
(注)上記の場合、選択一時金の申し出をした時は加算年金額に(支給済別乗率・別表2)を掛
けた額になります。
加算年金
×
別表2の乗率
=
選択一時金額
(注)50%・100%の割合は選択できません。
◆条件② 選択一時金の計算および受給例
【60歳から加算年金を受給し、70歳(支給済期間10年)で一時金を選択】
60歳支給
基本年金
加算年金
75,000円
(加算年金)
支 給 例
350,000円 70歳(支給済期間10年 乗率7.7086)
75,000円
×
7.7086 = 578,200円
(支給済10年時乗率)
(一時金額・百円単位に切り上げ)
支給済期間10年選択時 選択一時金
578,200円
一時金選択翌月から
基本年金
350,000円
加算年金
0円
別表2
支給済期間
乗率
支給済期間
乗率
支給済期間
乗率
支給済期間
乗率
0年
12.2214
6年
9.8072
12年
6.4783
18年
1.8882
1年
11.8709
7年
9.3239
13年
5.8119
19年
0.9694
2年
11.5012
8年
8.8140
14年
5.1089
20年
0.0000
3年
11.1110
9年
8.2761
15年
4.3672
4年
10.6995
10年
7.7086
16年
3.5847
5年
10.2653
11年
7.1099
17年
2.7592
A年Bヶ月の場合の率=A年の率+{(A+1)年の率-A年の率}×B/12
※
選択一時金の請求に必要な添付書類等
1. 退職所得申告書(請求書右側の書類 太枠欄に必ず記入捺印)
2.退職所得の源泉徴収票の写し(事業所から退職金が支払われた場合)
3.生年月日に関する市区町村長の証明書・戸籍抄本または住民票
(3ヶ月以内に交付されたもの)
(条件②の受給開始後に一時金を選択した場合は不要)
4.退職年金証書(条件①の受給開始前に一時金を選択した場合は不要)
※
選択一時金に関するQ&A
Q.選択一時金に所得税および住民税は課税されますか?
A.選択一時金は選択時期、選択割合によって所得区分が変わります。
1.退職所得となるとき
○退職の日以後年金の受給開始日までの間の選択一時金 :100%選択
○年金の支給開始時(60歳で退職)の選択一時金
:50%・100%選択
を問わず。
○年金の支給開始後20年以内の選択一時金
:100%選択
(注) 将来の年金給付の総額(100%)にかえて支払われる一時金は退職所得と
なります。
ただし60歳退職時に支払われる一時金は50%・100%の選択にかかわ
らず退職所得となります。
2.一時所得となるとき
○退職の日以後年金の受給開始日までの間の選択一時金 :50%選択
Q.在職で60歳になった方は一時金を選択できますか?
A.在職で60歳になっても一時金は選択できません。
在職で60歳になると加算年金の受給権が発生し、年金裁定請求書を提出しますが
在職中は加算年金が全額停止となるため条件①・条件②とも該当しません。
退職するか65歳になれば加算年金を受給できますので、その時に条件②で選択で
きます。
Q.一時金を選択すると加算年金は受給できなくなるのですか?
A. 受給開始前(条件①)に一時金を選択しますと60歳から受給する加算年金は半分(5
0%選択)もしくはゼロ(100%選択)になります。
受給開始後20年以内(条件②)に一時金を選択しますと選択月の翌月から基本年金
のみの受給となります。
一時金を選択するさいは慎重に検討のうえ、ご請求ください。
Q.一時金は何回も選択できるのですか?
A.基本的には1回のみ(100%選択)になります。ただし受給前(条件①)に50%
選択した方は残りの50%に対してもう1回選択できます。その場合は100%選択
しかできませんので、ご注意ください。
Q.選択一時金の該当者には自動的に請求用紙が送られてくるのですか?
A.あくまでも受給者本人の選択により、受給する一時金となりますので一時金の選択を
希望する場合は基金までご連絡頂ければ請求用紙を送付させて頂きます。