ジャン・ムイエール ギヨーム・エフレール 金子陽子

オタイユプロテスタント教会コンサートシリーズ
『3世代の名演奏家達』
2013年10月13日(日)17時開演
アレクシア・フイユー
(ヴァイオリン、ブーローニュ地方音楽院卒、スイス、バーゼル高等音楽院在学中)
エヴァ・ザヴァロ
(ヴァイオリン、パリ国立高等音楽院在学中)
ヨアキム・ビルマン
(チェロ、パリエコールノルマル音楽院在学中)
ジャン・ムイエール
(ヴァイオリン、パリ音楽院室内楽科名誉教授、パリエコールノルマル音楽院ヴァイオリン科教授)
ギヨーム・エフレール
(チェロ、コンサーティスト、パリ国立高等音楽院卒)
金子陽子
(ピアノ、コンサーティスト、パリ国立高等音楽院卒)
プログラム
シマノフスキー(1882­1937 ポーランド) 神話より、「アルトウーサの泉」(4分)
アレクシア・フイユー(ヴァイオリン)
ダヴィドフ(1838­1889、ロシア)チェロのための演奏会用アレグロより(7分)
ラロ(1823­1892 フランス) チェロ協奏曲1楽章より(8分)
ヨアキム・ビルマン(チェロ)
ショーソン(1855­1899 フランス)詩曲(12分)
アレクシア・フイユー(ヴァイオリン)
ブラームス(1833­1897 ドイツ)ヴァイオリンソナタ第2番作品100、イ長調(17分)
エヴァ・ザヴァロ(ヴァイオリン)、金子陽子(ピアノ)
休憩(演奏者のための寄付をお願いいたします)
シューマン(1810­1856 ドイツ) ピアノトリオ第一番作品63、イ短調(20分)
ジャン・ムイエール(ヴァイオリン)
ギヨーム・エフレール(チェロ)
金子陽子(ピアノ)
アレクシア・フイユー(ヴァイオリン)
ブーローニュ地方音楽院高等課程卒業、パリソルボンヌ大学音楽学学士
及びヴァイオリンの国家教員免許を取得。ロンドンの王立カレッジにも1年学ぶ。これまでにヴァイオリンをジャン・リュ
ック・ボルサレッロ、クリストフ・ポワジェ、アニック・ルーサンに、室内楽をイザイカルテット、ジャック・サンイヴ、
オルトンス・カルチエーブレッソンに師事。カルテット、ピアノトリオ、デュオソナタでも研賛を積む。ジャン・ムイエー
ル氏主催ラ・ロッシュギュイヨン城マスタークラスと音楽祭に2012年より参加して注目される。スイス、バーゼルの高等
音楽院のマスター課程、ラファエル・オレグのクラスに在学中。
エヴァ・ザヴァロ(ヴァイオリン)
1995年8月生まれ。父は打楽器奏者で後作曲家として著名なパスカル・ザヴ
ァロ、母はポーランド出身のヴァイオリニストでフランス国立オーケストラのコンサートマスターを務めるエリザベト・グ
ラーブ。幼少時からピアノとヴァイオリンを始め、パリ市立8区音楽院、パリ地方音楽院(CRR)を審査員の満場一致で卒
業後、2010年15歳にしてパリ国立高等音楽院CNSMのローラン・ドガレイユ氏のクラスに入学、現在に至る。これまで
にカトリーヌ・マルティネズ、スザンヌ・ゲスネルにも師事。12歳の時にヴァトローランパルコンクール入賞、中国、イ
ギリス、ポーランド、スペイン、フランスの各国でオーケストラ、室内楽、リサイタルを行っている。室内楽にも早くから
情熱を注ぎ、2010年以来アメリカの由緒あるカルテットのアカデミーに招待され研賛を積んでいる。使用楽器は1825年製
のイタリア製のプレセンダ。
ヨアキム・ビルマン(チェロ)
1995年3月アメリカにてフランス人の家庭に生まれる。マルセイユ音楽院の室内
楽科を2010年にとチェロ科を2012年に首席で卒業、マルセイユ市のコンクール第3位、チェコで行われたヘランコンクー
ルで最高位を受賞。11歳の時からジャン・ムイエール氏主催のラ・ロッシュギュイヨン城マスタークラスと音楽祭に参加
して確実な成長が注目される。地中海ヤングオーケストラのメンバーとしても活躍した。現在パリエコールノルマル音楽院
のエレーヌ・ドートリーのクラスに在籍中。この6月に第5課程の演奏家ディプロマを審査員全員一致で取得した。
ジャン・ムイエール
(ヴァイオリン)
フランスの偉大な室内楽の伝統の後継者として1968年にヴィアノヴァ弦楽4重奏団を設立。最も偉大なオー
ケストラ、ソリスト達と共に演奏し録音する喜びのために多くの国々に演奏旅行を重ねた。
フランス政府からの芸術と文学への勲章、ミュンヘン国際ヴァイオリンコンクール特別賞、数多いCD録音(フ
ォーレ室内楽全集、シューマン室内楽全集、ショーソンの詩曲、モーツアルトヴァイオリンソナタ全集、ハイド
ン、グレトリー、ドビッシー、ラヴェル、ルーセル、ピエルネ、イベール、カプレ、デュティーユ、リゲティの
弦楽カルテット他)に対してエネスコ賞、ディアパゾン金賞他を受賞、フランスで教鞭を取り、各国でマスター
クラスを開催。1980年に中国での初のコンサートと録音の任務に携わった事を誇りに思っている。
永年室内楽の名教授とし門下から多くの音楽家を輩出したパリ国立高等音楽院を退官後、パリエコールノルマル
音楽院で教鞭を取っている。来年2014年秋には待望の来日、弟子であり室内楽の伝統の後継者でもあるピアニ
スト金子陽子とチェリスト ギヨーム・エフレールと東京、横浜などで室内楽リサイタル及びマスタークラスが
予定されている。
ギヨーム・エフレール(チェロ)
1983年フランシューコンテ地方に生まれる。ブザンソン地方音楽院、プーロー
ニュ地方音楽院を経てパリ国立高等音楽院にてチェロをミッシェル・シュトラス氏に師事し、2007年に卒業。和声、音楽
史、弦楽4重奏のクラスでも研賛を積み、ギャリー・ホフマン、マルク・ドブリンスキ、ドビッシーカルテット、イザイカ
ルテット、ジル・アパップ、マルク・コペの指導も受ける。2009年にジャン・ムイエール氏主催のラ・ロッシュギュイヨ
ン城マスタークラスと音楽祭に参加し、特別最優秀賞を受賞。同時にピアニスト金子陽子に見いだされ、以来度々デュオか
らクインテットまで、ペリオド楽器とフォルテピアノも含め、実に多くの室内楽のレパートリーを共演している。その温か
く美しい音色、節度を持った表現力とテクニックで同世代音楽家の中で最も特筆すべき演奏家と評価され、注目を集めたパ
リでのバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲リサイタルの他、室内楽、室内オーケストラ、シンフォニックオーケストラのメン
バーとして、日本、韓国、スペイン、カタールにも演奏旅行をしている。フランスの室内楽の偉大な伝統をその大らかな人
間性で豊かに引き継いで行く存在といえる。
金子陽子(ピアノ) 名古屋生まれ、桐朋学園とパリ国立高等音楽院に学ぶ。1991年にピアノ科、室内楽科を1等賞で
卒業。第3課程に進むと同時に、同音楽院のジェラール・プーレ教授(後にレジス・パスキエ教授)の専属伴奏ピアニスト
に任命される。ピアノを徳丸聡子、ジェルメーヌ・ム二エ、ミッシェル・ベロフに、室内楽をジャン・ムイエール、ジャ
ン・ユボー、メナへム・プレスラー、ジョルジュ・クルタークに、フォルテピアノをジョス・ファン・インマゼールに師事。
1988年にジャン・ムイエール氏のクラスでガブリエル・ピアノ4重奏団を設立、フォレツエ、ヴィオッティの国際コンク
ールで入賞したことで国際的に活躍、7枚のCDをリリースして多くの賞を受賞する。この数年来はフォルテピアノ奏者とし
て高く評価され、インマゼールとモーツアルトの2台フォルテピアノの協奏曲、ベートーヴェンとモーツアルトのソロアル
バム、バロックチェロの巨匠クリストフ・コワンと4枚のCDをリリースしてディアパゾン金賞など多くの賞を受賞。パリ音
楽院のフォルテピアノ科の審査員、教授代行も勤めている。2013年はフォルテピアノでソリストとして、ベルギー、ポー
ランド、イギリス、フランスでモーツアルトとハイドンの多くの協奏曲を招待演奏、年末にはバロックヴアイオリンのジ
ル・コリヤールとベートーヴェンのフォルテピアノとヴァイオリンのソナタ全10曲をスイスと東京で演奏予定。ラ・ロッシ
ュギュイヨン城のマスタークラス創設時からジャン・ムイエール氏と共に指導にあたり、そこで出会った多くの若き優秀な
演奏家達を各地のコンサートに紹介、芸術家としての成長を共演者として指導している。